JP2003007192A - 速断ヒューズの補強構造 - Google Patents

速断ヒューズの補強構造

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JP2003007192A
JP2003007192A JP2001192262A JP2001192262A JP2003007192A JP 2003007192 A JP2003007192 A JP 2003007192A JP 2001192262 A JP2001192262 A JP 2001192262A JP 2001192262 A JP2001192262 A JP 2001192262A JP 2003007192 A JP2003007192 A JP 2003007192A
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fuse element
reinforcing
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reinforcing structure
fast
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JP2001192262A
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Masami Saito
正美 斉藤
Norio Osanai
紀男 長内
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒューズ素子自体を補強して、大きな遠心力
が加わった時でもヒューズ素子が変形したり、破損した
りするおそれのない回転部における速断ヒューズの補強
構造を提供することにある。 【解決手段】 ヒューズ素子3と端子1間に接続される
速断形ヒューズの補強構造であって、前記ヒューズ素子
3は、耐熱性及び絶縁性を有し、その中央に開孔部を有
する十字形状に形成された一対の補強支持体8により両
面より挾持固定され、その十字形状の長手方向は端子間
の移動止めとなる方向としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転機における速
断ヒューズの補強構造に関する。例えば、発電機のよう
な回転部に装着する速断形ヒューズを破損から防止する
ための補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発電機のような回転部に装着する
速断ヒューズは、その内部に使用するヒューズ素子には
薄くて幅狭の狭隘部をもつ銀板が用いられている(特開
昭60−77334号公報)。そして、この銀板の狭隘
部は一応一対の長方形状の耐熱性を有するメラミン樹脂
の積層板からなる補強板で両面より挾持させ、端子には
んだにて溶接固定(定格電流に応じて複数板配設され
る)し、この周囲を硅砂からなる消弧剤で埋没させ、過
大な電流が流れた時に銀板の狭隘部が極めて速い時間に
溶断し半導体素子等を保護するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
速断形ヒューズは発電機のような回転体に装着されるこ
とを前提にしているが、その回転数により生じる遠心力
が高速化する程Gの値が大きくなり、これに耐えること
ができなくなり、機械的な断線が生じることになる。一
方、ヒューズ素子は周知のように破断し易い材質で、し
かも、薄くて幅狭の狭隘部を有しているので、それ自身
強度的に弱い。
【0004】このため、ヒューズ素子に前述のような高
速回転による遠心力が加わると、特にその両端の端子と
ヒューズ素子の接合部分に応力が生じ、その部分で変形
したり或いはヒューズ素子の中央狭隘部に波及し、その
部分を曲げたり、破損したりするおそれがあるという問
題があつた。また、ヒューズ素子の狭隘部を挾持してい
る長方形状のメラミン樹脂の積層板からなる補強板は、
表1の従来品に示すように、ヒューズ素子の遠心力方向
に対して垂直に固定された状態であるため、ヒューズ本
体の長手方向、つまり、遠心力方向に移動し易いことか
ら経年的に位置ずれを生じ、ヒューズ素子の狭隘部に曲
げを生じ破損を進行させるという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来技術における問題点に
着目してなされたものであって、その目的は、ヒューズ
素子自体を補強して、大きな遠心力が加わった時でもヒ
ューズ素子が変形したり、破損したりするおそれのない
回転部における速断ヒューズの補強構造を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の請求項1に係る速断ヒューズの補強構造は、ヒュ
ーズ素子と端子間に接続される速断形ヒューズの補強構
造であって、耐熱性及び絶縁性を有し、その中央に開孔
部を有する一対の補強支持体で前記ヒューズ素子を両面
より挾持固定し、該補強支持体で挾持固定された前記ヒ
ューズ素子を前記端子に移動しないように固定したこと
を特徴とする。また、上記目的を達成する本発明の請求
項2に係る速断ヒューズの補強構造は、請求項1におい
て、前記補強支持体は、十字形状に形成され、その十字
形状の長手方向は端子間の移動止めとなる方向としたこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における補強支持体は、例
えば、その中央に開孔部を有する十字形状に形成されて
いることから、リボン状のヒューズ素子の中央狭隘部を
中心として両面より固定することができる。従って、端
子間に配設されたヒューズ素子が過大な遠心力を受けて
も、端子間に配設されている十字形状の補強支持体の長
手方向端がこれを受け止めることができる。この結果、
ヒューズ素子には大きな応力が加わらず、ヒューズ素子
の変形や損傷が防止される。更に、補強支持体として、
十字形状のものを利用すると、ヒューズ素子の熱を逃が
しやすくする放熱上のメリットがあり、四角形状のもの
よりも材料を削減できる利点もある。また、本発明の速
断ヒューズの補強構造は、部品点数も少なく製造及び組
立作業も容易である。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例につい
て、図1〜図3を参照して詳細に説明する。図1は本発
明の一実施例に係る速断形ヒューズの補強構造を示す縦
断面図、図2はその正面図、図3はその補強支持体の斜
視図である。本実施例に係る速断形ヒューズにおいて、
ヒューズ素子3は、一対の補強支持体8によって両面か
ら挾持され、ハトメ11によって固定される。
【0009】この補強支持体8は、十字形状をなすメラ
ミン樹脂製であり、ヒューズ素子3の保護に十分な強度
と200℃以上の高温に耐えることができる。補強支持
体8は中央開孔部8aにおいて、ヒューズ素子3の狭隘
部3aを露出し、この狭隘部3aが溶断した時、この開
孔部8aからでる溶接アークが周囲の消弧剤4へ放散さ
れることになり、アークによる電路の接続を断ち切る構
造となつている。
【0010】一対の補強支持体8で挾持されたヒューズ
素子3を端子1に固定するには、ヒューズ素子3の左右
末端部3b,3cを端子1の溝部(図示していない)の
所定の位置にスライドさせた状態ではんだ10を流し込
み溶融接合する。この状態で外方より耐熱性メラミン樹
脂の積層管からなる筒2を一方の端子1から挿通させ覆
うと共に銅製のリベット5を放射状に複数個打ち込むこ
とにより、この筒2と端子1を接合固定する。そして、
他方の端子1の開孔部1aから硅砂等の消弧剤4を筒2
内に充填し黄銅のねじ7で固定する。
【0011】従来、この工程でヒューズ素子3の狭隘部
3aに直接応力が加わって、この部分が部分的に曲がっ
たり、変形したりする懸念があったが、本実施例では十
字形状の補強支持体8の長手方向の末端部8cが端子1
間によって相対移動が受け止められ、そのような懸念は
生じない。このことから、ヒューズ素子3の狭隘部3a
には応力が加わらず、そのため、曲がったり、変形した
りすることもなく、組立工程上においても、極めて安定
した作業ができる。
【0012】以上、説明したように本実施例では、ヒュ
ーズ端子3が十字形状の補強支持体8で完璧に補強され
ているので、過大な遠心力が作用しても変形や破損のお
それがないという効果を奏する。即ち、本実施例によれ
ば、過大な遠心力によりヒューズ素子3の間隔が変動し
ようとしても、その遠心力は十字形状の補強支持体8に
よって受け止められ、このため、ヒューズ素子3の狭隘
部が変形したり、破損したりするおそれがないという優
れた効果を奏する。なお、従来品と本実施例を用いて、
実際に発電機の回転体に装着して試験を比較したデータ
を表1に示す。
【0013】
【表1】 高速回転試験による比較データ
【0014】表1に示すように、従来品に係る供試品N
o.1〜3は何れもヒューズ素子の狭隘部が「く」の字
に変形していたのに対し、本実施例に係る供試品No.
1′〜3′は何れも変形の形跡が見られなかった。
【0015】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明によれば、ヒューズ素子との間隔が変
動しようとしても、その力は十字形状の補強支持体によ
って受け止められ、このため、ヒューズ素子の狭隘部が
変形したり、破損したりするおそれがないという優れた
効果を奏する。更に、補強支持体として、十字形状のも
のを利用すると、ヒューズ素子の熱を逃がしやすくする
放熱上のメリットがあり、四角形状のものよりも材料を
削減できる利点もある。また、本発明の速断ヒューズの
補強構造は、部品点数も少なく製造及び組立作業も容易
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る速断形ヒューズの補強
構造を示す図2中A−A′線縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る速断形ヒューズの補強
構造を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る速断形ヒューズの補強
支持体の斜視図である。
【符号の説明】
1 端子 2 筒 3 ヒューズ素子 4 消弧剤 5 リベット 7 ねじ 8 補強支持体 10 はんだ 11 ハトメ 0

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズ素子と端子間に接続される速断
    形ヒューズの補強構造であって、耐熱性及び絶縁性を有
    し、その中央に開孔部を有する一対の補強支持体で前記
    ヒューズ素子を両面より挾持固定し、該補強支持体で挾
    持固定された前記ヒューズ素子を前記端子に移動しない
    ように固定したことを特徴とする速断ヒューズの補強構
    造。
  2. 【請求項2】 前記補強支持体は、十字形状に形成さ
    れ、その十字形状の長手方向は端子間の移動止めとなる
    方向としたことを特徴とする請求項1記載の速断ヒュー
    ズの補強構造。
JP2001192262A 2001-06-26 2001-06-26 速断ヒューズの補強構造 Pending JP2003007192A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9159984B2 (en) 2011-11-25 2015-10-13 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable battery
CN115938891A (zh) * 2022-12-23 2023-04-07 深圳市威可特电子科技有限公司 一种高压新能源柔性熔断器及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9159984B2 (en) 2011-11-25 2015-10-13 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable battery
CN115938891A (zh) * 2022-12-23 2023-04-07 深圳市威可特电子科技有限公司 一种高压新能源柔性熔断器及其制备方法

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