JP2003005498A - 撹拌部材、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

撹拌部材、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2003005498A
JP2003005498A JP2001185199A JP2001185199A JP2003005498A JP 2003005498 A JP2003005498 A JP 2003005498A JP 2001185199 A JP2001185199 A JP 2001185199A JP 2001185199 A JP2001185199 A JP 2001185199A JP 2003005498 A JP2003005498 A JP 2003005498A
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Toru Koizumi
徹 小泉
Satoshi Kurihara
敏 栗原
Yoshiya Nomura
義矢 野村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像端部の濃度低下を防いで高画質の画像を
安定して出力することができる撹拌部材を提供するこ
と。 【構成】 電子写真画像形成に用いられるトナー(現像
剤)を撹拌・搬送する撹拌部材13において、回転軸1
3cを備えた基体と撹拌部13bとを設けて前記回転軸
13cに直角な方向にトナーを搬送するとともに、前記
撹拌部13bに厚肉部13fと薄肉部13dを設け、該
撹拌部13bに占める前記薄肉部13dの半径方向の長
さの割合が回転軸13c方向で中央部より端部の方が大
きくなるよう設定する。本発明によれば、撹拌部材13
の端部の剛性が中央部よりも低くなり、トナーの撹拌及
び搬送の能力が中央よりも端部の方が低くなるため、端
部において現像剤のパッキングを防ぐことができ、画像
端部の濃度低下を防いで高画質の画像を安定して出力す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真画像形成
に用いられる現像剤を撹拌・搬送する撹拌部材とこれを
備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】(現像装置の説明)図15に示すよう
に、現像装置10としては、現像剤であるトナーTを収
容したトナー室11と、現像剤担持体としての現像ロー
ラ4と、該現像ローラ4上にトナーTを供給する現像室
12と、現像剤層厚規制部材としての現像ブレード9と
で構成されたものが実用化されている。
【0003】ところで、トナー室11内に収容されてい
るトナーTの凝集を防ぐために撹拌部材21がトナー室
11内に設けられているが、この撹拌部材21の回転に
よって現像室12ヘトナーTを送り込み過ぎると、現像
室12内でトナーTが凝固(パッキング)してしまい、
現像室12の現像ローラ4ヘトナーTが供給され難くな
り、画像の濃度が薄くなる可能性がある。又、現像室1
2へのトナーTの供給が少な過ぎても現像室12内でト
ナーTが不足してしまい、画像の濃度が薄くなる可能性
がある。
【0004】ここで、上記撹拌部材21は、撹拌軸18
と撹拌シート19及びシート押さえ板金20とで構成さ
れており、これが図15の矢印Y方向に回転しながらト
ナー室11内のトナーTを撹拌してこれを現像ローラ4
方向へ搬送する。 (撹拌部材の説明)図16は従来の撹拌部材21の斜視
図であり、同図に示すように、撹拌部材21は、撹拌軸
18と、撹拌シート19と、撹拌ギヤ14及びシート押
さえ板金20で構成されている。撹拌ギヤ14と撹拌軸
18とは、撹拌ギヤ14に設けられたスナップフィット
14aが撹拌軸18に設けらた孔18aに嵌合すること
によって結合されている。
【0005】又、撹拌シート19とシート押さえ板金2
0は、撹拌軸18に設けられたボス18bに撹拌シート
19の孔19aとシート押さえ板金20の孔20aとを
合わせて嵌め込み、熱を加えてボス18bを溶かすこと
によって結合されている。
【0006】以上の構成を採用することによって以下の
ような効果を得られる。
【0007】即ち、トナー室11内にトナーTが多い場
合、トナーTは自重等で現像室12内へ搬送され易い傾
向があり、撹拌部材21の撹拌シート19がトナーTの
抵抗を受けて撓み、その撹拌半径が短くなることによっ
て撹拌部材21による搬送力が小さく抑えられ、これに
よって現像室12へのトナーTの送り込み過ぎを防ぐよ
うになっている。
【0008】又、トナー室11内にトナーTが少ない場
合、トナーTは自重では現像室12内へ搬送されにくい
傾向があり、トナーTの抵抗の低下に伴って撹拌部材2
1の撹拌シート19の撓みが戻り、撹拌部材21によっ
てトナーTが積極的に現像室12内へと供給される。 (プロセスカートリッジの説明)前記現像装置10を用
いた画像形成装置では、その使用が長時間に及ぶと、ト
ナーTの補給や感光ドラム2等の各種プロセス手段の調
整・清掃・交換が必要となる。このような保守作業を行
うのは専門知識を有するサービスマン以外では事実上困
難であった。
【0009】上記の点を解決する手段として、トナーT
と、感光ドラム2、現像装置10、帯電ローラ3、クリ
ーニング装置8等のプロセス手段とを一体的にプロセス
カートリッジBとしてユニット化し、このプロセスカー
トリッジBを画像形成装置に着脱自在とすることによっ
てメンテナンス性を向上させる提案がなされ、既に実用
に供されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像室
12の長手方向の端部においては側壁の影響でトナーT
の循環運動が妨げられるため、現像室12へのトナーT
の供給が多いと該トナーTがパッキングし易い傾向があ
り、 現像室12の現像ローラ4周りのトナーTの循環が
妨げられ、トナーTヘの電荷付与力の低下が発生して画
像端部の濃度が薄くなる可能性がある。このため、撹拌
シート19の厚みと長さ及び材質を良好な画像が得られ
るように実験を繰り返して決めていた。
【0011】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、画像端部のの濃度低下を防い
で高画質の画像を安定して出力することができるように
した撹拌部材、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、電子写真画像形成に用いら
れる現像剤を撹拌・搬送する撹拌部材において、回転軸
を備えた基体と撹拌部とを設けて前記回転軸に直角な方
向に現像剤を搬送するとともに、前記撹拌部に厚肉部と
薄肉部を設け、該撹拌部に占める前記薄肉部の半径方向
の長さの割合が回転軸方向で中央部より端部の方が大き
くなるよう設定したことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、電子写真画像形成
に用いられる現像剤を撹拌・搬送する撹拌部材におい
て、回転軸を備えた基体とシート状の撹拌部とを設けて
前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬送するとともに、
前記撹拌部に複数の開口を設け、該開口の面積が回転軸
方向で中央部より端部の方が大きくなるよう設定し、或
は端部近傍にのみ開口を設けたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、電子写真感光体
と、現像剤と該現像剤を収納するトナー容器と及び該ト
ナー容器内に回転可能に設けられた撹拌部材を有する現
像手段とを一体的に組み込んで構成され、画像形成装置
本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記
撹拌部材を回転軸を備えた基体とシート状の撹拌部とで
構成して前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬送すると
ともに、前記撹拌部に厚肉部と薄肉部を設け、該撹拌部
に占める前記薄肉部の半径方向の長さの割合が回転軸方
向で中央部より端部の方が大きくなるよう設定したこと
を特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、電子写真感光体
と、現像剤と該現像剤を収納するトナー容器と及び該ト
ナー容器内に回転可能に設けられた撹拌部材を有する現
像手段とを一体的に組み込んで構成され、画像形成装置
本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記
撹拌部材を回転軸を備えた基体とシート状の撹拌部とで
構成して前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬送すると
ともに、前記撹拌部に複数の開口を設け、該開口の面積
が回転軸方向で中央部より端部の方が大きくなるよう設
定し、或は端部近傍にのみ開口を設けたことを特徴とす
る。
【0016】請求項5記載の発明は、電子写真感光体
と、現像剤と該現像剤を収納するトナー容器と及び該ト
ナー容器内に回転可能に設けられた撹拌部材を有する現
像手段とを一体的に組み込んで構成され、画像形成装置
本体に着脱可能なプロセスカートリッジを着脱可能であ
って、記録媒体に画像を形成する画像形成装置におい
て、前記撹拌部材を回転軸を備えた基体とシート状の撹
拌部とで構成して前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬
送するとともに、前記撹拌部に厚肉部と薄肉部を設け、
該撹拌部に占める前記薄肉部の半径方向の長さの割合が
回転軸方向で中央部より端部の方が大きくなるよう設定
したことを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、電子写真感光体
と、現像剤と該現像剤を収納するトナー容器と及び該ト
ナー容器内に回転可能に設けられた撹拌部材を有する現
像手段とを一体的に組み込んで構成され、画像形成装置
本体に着脱可能なプロセスカートリッジを着脱可能であ
って、記録媒体に画像を形成する画像形成装置におい
て、前記撹拌部材を回転軸を備えた基体とシート状の撹
拌部とで構成して前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬
送するとともに、前記撹拌部に複数の開口を設け、該開
口の面積が回転軸方向で中央部より端部の方が大きくな
るよう設定し、或は端部近傍にのみ開口を設けたことを
特徴とする。
【0018】従って、本発明によれば、撹拌部材の端部
の剛性が中央部よりも低くなり、現像剤の撹拌及び搬送
の能力が中央よりも端部の方が低くなるため、端部にお
いて現像剤のパッキングを防ぐことができ、画像端部の
濃度低下を防いで高画質の画像を安定して出力すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0020】<実施の形態1>本発明の実施の形態1に
係るプロセスカートリッジとこれを備えた画像形成装置
を図1〜図9に基づいて説明する。(画像形成装置及び
プロセスカートリッジの全体構成)画像形成装置及びプ
ロセスカートリッジの全体構成を図1及び図2に基づい
て説明する。尚、図1はプロセスカートリッジを装着し
た画像形成装置の全体構成を示す断面図、図2はプロセ
スカートリッジの構成を示す断面図である。
【0021】図1に示す画像形成装置(レーザービーム
プリンタ)Aは、露光装置1から画像情報に応じたレー
ザー光をプロセスカートリッジBのドラム状の電子写真
感光体(以下、感光ドラムと称する)2に照射して潜像
を形成し、この潜像を現像装置10によって現像してト
ナー像を形成する電子写真形成プロセスを経て画像を形
成するものである。そして、前記トナー像の形成と同期
して転写材Pを給送トレイ16から給紙ローラ6、搬送
ローラ15等から成る搬送手段によって搬送する。
【0022】次いで、転写手段としての転写ローラ5に
電圧を印加することによって、前記感光ドラム2に形成
されたトナー像を転写材Pに転写する。そして、感光ド
ラム2からトナー像の転写を受けた転写材Pを不図示の
ガイド板でガイドして定着手段7へ搬送する。定着手段
7はヒーターを内蔵しており、転写材Pは熱及び圧力に
よってトナー像の定着を受けた後、排出ローラ15aに
よって搬送されて排出トレイ16aに排出される。
【0023】一方、前記プロセスカートリッジBは、感
光ドラム2と少なくとも1つのプロセス手段を備えたも
のであって、本実施の形態ではプロセス手段として、感
光ドラム2を帯電させる帯電ローラ3と、感光ドラム2
に形成された潜像を現像する現像装置10及び感光ドラ
ム2の表面に残留するトナーをクリーニングするための
クリーニング装置8が用いられている。
【0024】而して、感光層を有する感光ドラム2を回
転駆動し、その表面を帯電手段である帯電ローラ3への
電圧印加によって一様に帯電し、 露光装置1からの画像
情報に応じたレーザー光を感光ドラム2に露光して該感
光ドラム2上に潜像を形成し、この潜像を現像手段とし
ての現像装置10によって現像する。
【0025】上記現像装置10は、トナー室11内のト
ナーTを撹拌部材13によって現像室12に送り出し、
この現像室12に設けた固定磁石を内蔵した現像ローラ
4を回転させるとともに、 現像ブレード9によって摩擦
帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ4の表面に形
成する。そして、そのトナーTを感光ドラム2の現像領
域に供給して前記潜像を現像してトナー像を形成する。
【0026】又、転写ローラ5に前記トナー像と逆極性
の電圧を印加してトナー像を転写材Pに転写した後、感
光ドラム2に残留したトナーTをクリーニングブレード
8aによって掻き落とす。この掻き落としたトナーT
は、クリーニング装置8の廃トナー収納部8bへ集めら
れる。 (プロセスカートリッジの撹拌部材の構成)図2に示す
ように、プロセスカートリッジBの現像装置10は、ト
ナーTを収容したトナー室11と、トナーTが現像され
る現像室12と、該現像室12内に回動可能に設けられ
た現像ローラ4と、該現像ローラ4上にトナー層を形成
するための現像ブレード9と、トナー室11内に回動可
能に設けられた撹拌部材13とで構成されている。
【0027】現像ローラ4は、アルミニウムやステンレ
ススチール等のパイプで構成された非磁性スリーブであ
り、その内部には磁極が複数形成された不図示の固定磁
石が配設されている。この現像ローラ4は、現像室12
内の不図示の側壁に回動可能に支持され、その表面は所
望量のトナーTが搬送できるよう適切な表面粗さに加工
されている。
【0028】又、現像ブレード9は、現像ローラ4の表
面上のトナー層厚規制を行うために例えばウレタンゴム
やシリコーンゴム等の弾性部材9aを支持板金9bに固
定して構成され、現像ローラ4に対して所定の圧力で当
接されている。磁力により現像ローラ4に引き付けられ
たトナーTは、現像ローラ4と現像ブレード9との間で
摺擦により摩擦帯電及び層厚規制され、適切な電荷を与
えられて現像領域へと搬送される。
【0029】図3は撹拌部材13の斜視図、図4は撹拌
部材13をトナー室11に組み込んだ状態を示す断面図
である。
【0030】図2〜図4に示すように、撹拌部材13
は、トナーTを搬送・撹拌する撹拌部13bと回転中心
となる軸13cで構成されており、例えばポリアセター
ル等の樹脂で成形されている。
【0031】撹拌部13bは、殆ど撓まない厚肉部13
fと撓み易い薄肉部13dとで構成されている。又、撹
拌ギヤ14と撹拌部材13とは、撹拌ギヤ14に設けら
たスナップフィット14aが撹拌部材13に設けられた
孔13gと嵌合することによって結合されている。尚、
撹拌ギヤ14と撹拌部材13の結合部は角軸14bであ
り、この角軸14bの形状によって両者の回転止めがな
されている。又、撹拌ギヤ14と逆側の端部には丸軸部
13aが設けられている。
【0032】一方、図4に示すように、トナー室11に
は穴11d及び凹部11bが形成されており、穴11d
にはオイルシール等の密封材17を介して撹拌ギヤ14
の外周14cが圧入寸法で係合している。又、トナー室
11の側壁11aに設けられた凹部11bには撹拌部材
13の丸軸部13aが隙間嵌めによって係合しており、
撹拌部材13はトナー室11に対して回転可能に支持さ
れている。ここで、トナー室11の穴1ldと撹拌ギヤ
14の外周14cは、オイルシール等の密封材17を介
して圧入されているため、トナー室11内に収容された
トナーTが洩れ出ることがない。
【0033】又、図2に示すように、トナー室11の底
面11cは撹拌部材13の回転中心を中心とした円弧に
成形されており、この底面11cの形状は撹拌部材13
の撹拌部13bの先端13eの撹拌軌跡と略同一であ
り、撹拌部13bの先端13eがトナー室11の底面1
1cを擦らないように撹拌部13bの長さLが設定され
ている。ここで、撹拌部13bの先端13eがトナー室
11の底面11cを擦らないように設定してあるのは、
撹拌部材13の回転負荷トルク低減のためである。
【0034】撹拌部材13の撹拌部13bは、図3に示
すように、薄く成形されている薄肉部13dと厚く成形
されている厚肉部13fとで構成されている。又、撹拌
部13bの長さは、図4の左右方向にほぼ一定である
が、撹拌部13bに占める薄肉部13dの割合は、図4
の中央部から端部に向けて徐々に大きくなるように設定
されている。この撹拌部13bに占める薄肉部13dの
割合は、以下に説明するような機能を備えるように実験
によって決定される。又、厚肉部13fはトナーTの抵
抗を受けても撓むことがないよう十分な強度を備えてい
る。
【0035】図5及び図6はトナー室11内にトナーT
が多く残っている場合のトナー室11内での撹拌部材1
3が撓む様子を示す断面図であり、図5は撹拌部材13
の長手中央付近、図6は撹拌部材13の端部付近の断面
図である。又、図7はトナー室11内のトナー残量が少
なくなった場合のトナー室11内での撹拌部材13が撓
む様子を示す撹拌部材13の長手端部付近における断面
図である。
【0036】図5に示すように、トナー室11内のトナ
ーTの残量が多い場合、撹拌部材13の薄肉部13dは
トナーTの抵抗を受けて撓み、その回転半径が実質的に
短くなるため、撹拌部材13の撹拌及び搬送能力は比較
的小さく、負荷回転トルクも低く抑えられ、現像室12
ヘトナーTを必要以上搬送することがない。その際、撹
拌部材13の撹拌部13bに占める薄肉部13dの割合
が中央部よりも端部の方が大きく設定してあるため、 撹
拌部13bの端部の剛性が弱い。このため、撹拌部材1
3がトナーTの中を回転するときに端部が中央部より更
に大きく撓む。この結果、トナーTの動きが悪いために
パッキングし易い端部でトナーTの搬送量が更に少なく
なり、トナーTの循環運動が妨げられることがなく、端
部でトナーTがパッキングしにくくなる。
【0037】又、図7に示すようにトナー室11内のト
ナーTの残量が少なくなってくると、撓んでいた撹拌部
13bが元に戻り、トナー室11の底面11c近傍のト
ナーTの撹拌と搬送が行われて撹拌部材13に十分な撹
拌及び搬送能力が確保され、現像室12内のトナーTが
少ないことによる画像濃度薄の発生を防ぐことができ
る。
【0038】そして、端部においても同様にトナー室1
1内のトナーTの残量が少なくなってくると、撓んでい
た撹拌部13bが元に戻り、この撹拌部13bがトナー
室11の底面11c近傍のトナーTの撹拌及び搬送を行
うため、 十分な撹拌及び搬送能力を得ることができ、 現
像室12内のトナーTが少ないことによる画像濃度薄の
発生を防ぐことができる。このとき、撹拌部13bの端
部は中央部より剛性が弱いために撓みが元に戻るまでの
時間に差が生じてしまうが、 端部が撓んでいるときのト
ナーTの量は十分多いため、現像室12にはトナーTを
十分搬送することができる。
【0039】従って、トナー室11内のトナーが多いと
きには、トナーTがパッキングしないように搬送し、
又、トナー室11内のトナーが少ないときには、現像室
12ヘトナーTを十分搬送して画像の濃度低下を防ぐこ
とができ、 高品質な画像を安定して出力することができ
る。
【0040】尚、本実施の形態では、図3に示すように
厚肉部13fは単なる板形状のものとして構成したが、
例えば図8に示すように厚肉部13fに穴を設けること
によって、トナー室11内のトナーTが十分多いときで
も負荷回転トルクを低く抑えることができる。
【0041】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。 (プロセスカートリッジの撹拌部材の構成)図9は本実
施の形態に係る撹拌部材13の斜視図、図10は撹拌部
材13をトナー室11に組み込んだ状態を示す断面図で
あり、これらの図においては図3及び図4に示したと同
一要素には同一符号を付している。
【0042】図9及び図10に示すように、撹拌部材1
3は、トナーTを搬送・撹拌する撹拌部13bと回転中
心となる軸13cで構成されており、例えばポリアセタ
ール等の樹脂で成形されている。
【0043】撹拌部材13の撹拌部13bは、図9に示
すように全面均一に薄く成形されており、これには複数
の矩形状の孔13dが形成されている。これらの孔13
dは図10の左右方向に並んでいるが、中央部から端部
に向けて徐々に面積が広くなるようにその形状と寸法が
設定されている。これらの孔13dの形状と寸法は、以
下に説明するような機能を備えるように実験によって決
定される。
【0044】図11に示すように、トナー室11内のト
ナーTの残量が多い場合、トナーTの中で回転する撹拌
部材13の撹拌部13bはトナーTの抵抗を受けて撓
み、その回転半径が実質的に短くなるため、 その撹拌及
び搬送能力は比較的小さく、負荷回転トルクも低く抑え
られ、現像室12ヘトナーTを必要以上に搬送すること
がない。
【0045】又、撹拌部13bの端部の孔13dの面積
は中央部のそれより大きく設定されているため、撹拌部
13bの端部の剛性が弱い。このため、撹拌部材13が
トナーTの中を回転するときに端部が中央部より更に大
きく撓み、この結果、トナーTの動きが悪くてパッキン
グし易い端部ではトナーTの搬送量が更に少なくなり、
トナーTの循環運動が妨げられることがなく、端部でト
ナーTがパッキングしにくくなる。
【0046】一方、図12に示すように、トナー室11
内のトナーTの残量が少なくなってくると、撓んでいた
撹拌部材13bが元に戻り、トナー室11の底面11c
近傍のトナーTの撹拌及び搬送を行って十分な撹拌及び
搬送能力を得ることができるため、現像室12内のトナ
ーTが少ないことによる画像濃度薄の発生が防がれる。
【0047】又、端部においても同様にトナー室11内
のトナーTの残量が少なくなってくると、撓んでいた撹
拌部13bが元に戻り、トナー室11の底面11c近傍
のトナーTの撹拌及び搬送を行って十分な撹拌及び搬送
能力を得ることができるため、現像室12内のトナーT
が少ないことによる画像濃度薄の発生を防ぐことができ
る。
【0048】従って、トナー室11内のトナーが多いと
きにはトナーTが現像室12の端部付近でもバッキング
しないように搬送し、又、トナー室11内のトナーが少
ないときには現像室12ヘトナーTを十分搬送して画像
の濃度低下を防ぐことができるため、高品質な画像を安
定して出力することができる。
【0049】尚、本実施の形態では、撹拌部材13の撹
拌部13bの中央部にも孔13dを設けたが、中央部の
撹拌及び搬送能力が従来の構成と同等になるように、撹
拌部13bの厚さを従来より厚く設定している。撹拌部
13bの厚さを厚く設定することによって撹拌部材13
を成形し易くなり、トナーTを撹拌及び搬送する撹拌部
13bと回転中心である軸13cとを一体的に成形する
ことが可能となり、組立性の改善やコストダウンを図る
ことができる。
【0050】又、本実施の形態では、図9に示すように
孔13dの形状は略長方形であるが、孔13dの形状は
特に限定されることはなく、例えば図13に示すように
楕円形状でも同様の効果が得られる。更に、孔13d
は、図14に示すように撹拌部材13の端部だけに設け
ても同様の効果が得られるが、 その場合、撹拌部13b
の厚さは従来並に薄くしなければならないために一体成
形は難しく、撹拌部材13の構成は従来のように3部品
から成る構成とした方が良い。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、撹拌部材の端部の剛性が中央部よりも低くな
り、現像剤の現像剤の撹拌及び搬送能力が中央部より端
部の方が低くなるため、端部における画像の濃度低下を
防いで高品質の画像を安定して出力することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断
面図である。
【図2】本発明に係るプロセスカートリッジの断面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態1に係る撹拌部材の斜視図
である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る撹拌部材を現像装
置に組み込んだ状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る撹拌部材の現像装
置内での挙動を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る撹拌部材の現像装
置内での挙動を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る撹拌部材の現像装
置内での挙動を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る撹拌部材の別形態
を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る撹拌部材の斜視図
である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る撹拌部材を現像
装置に組み込んだ状態を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る撹拌部材の現像
装置内での挙動を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係る撹拌部材の現像
装置内での挙動を示す断面図である。
【図13】本発明の実施の形態2に係る撹拌部材の別形
態を示す正面図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係る撹拌部材の別形
態を示す正面図である。
【図15】従来のプロセスカートリッジの断面図であ
る。
【図16】従来の撹拌部材の斜視図である。
【符号の説明】
2 感光ドラム(電子写真感光体) 10 現像装置(現像手段) 11 トナー室(トナー容器) 13 撹拌部材 13b 撹拌部 13c 軸(回転軸) 13d 薄肉部、孔(開口) 13f 厚肉部 A 画像形成装置 B プロセスカートリッジ P 転写材(記録媒体) T トナー(現像剤)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 義矢 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AB03 AB07 AB12 AB14 AB15 BA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真画像形成に用いられる現像剤を
    撹拌・搬送する撹拌部材において、 回転軸を備えた基体と撹拌部とを設けて前記回転軸に直
    角な方向に現像剤を搬送するとともに、前記撹拌部に厚
    肉部と薄肉部を設け、該撹拌部に占める前記薄肉部の半
    径方向の長さの割合が回転軸方向で中央部より端部の方
    が大きくなるよう設定したことを特徴とする撹拌部材。
  2. 【請求項2】 電子写真画像形成に用いられる現像剤を
    撹拌・搬送する撹拌部材において、 回転軸を備えた基体とシート状の撹拌部とを設けて前記
    回転軸に直角な方向に現像剤を搬送するとともに、前記
    撹拌部に複数の開口を設け、該開口の面積が回転軸方向
    で中央部より端部の方が大きくなるよう設定し、或は端
    部近傍にのみ開口を設けたことを特徴とする撹拌部材。
  3. 【請求項3】 電子写真感光体と、現像剤と該現像剤を
    収納するトナー容器と及び該トナー容器内に回転可能に
    設けられた撹拌部材を有する現像手段とを一体的に組み
    込んで構成され、画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
    スカートリッジにおいて、 前記撹拌部材を回転軸を備えた基体とシート状の撹拌部
    とで構成して前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬送す
    るとともに、前記撹拌部に厚肉部と薄肉部を設け、該撹
    拌部に占める前記薄肉部の半径方向の長さの割合が回転
    軸方向で中央部より端部の方が大きくなるよう設定した
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体と、現像剤と該現像剤を
    収納するトナー容器と及び該トナー容器内に回転可能に
    設けられた撹拌部材を有する現像手段とを一体的に組み
    込んで構成され、画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
    スカートリッジにおいて、 前記撹拌部材を回転軸を備えた基体とシート状の撹拌部
    とで構成して前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬送す
    るとともに、前記撹拌部に複数の開口を設け、該開口の
    面積が回転軸方向で中央部より端部の方が大きくなるよ
    う設定し、或は端部近傍にのみ開口を設けたことを特徴
    とするプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 電子写真感光体と、現像剤と該現像剤を
    収納するトナー容器と及び該トナー容器内に回転可能に
    設けられた撹拌部材を有する現像手段とを一体的に組み
    込んで構成され、画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
    スカートリッジを着脱可能であって、記録媒体に画像を
    形成する画像形成装置において、 前記撹拌部材を回転軸を備えた基体とシート状の撹拌部
    とで構成して前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬送す
    るとともに、前記撹拌部に厚肉部と薄肉部を設け、該撹
    拌部に占める前記薄肉部の半径方向の長さの割合が回転
    軸方向で中央部より端部の方が大きくなるよう設定した
    ことを特徴とする画像画像形成装置。
  6. 【請求項6】 電子写真感光体と、現像剤と該現像剤を
    収納するトナー容器と及び該トナー容器内に回転可能に
    設けられた撹拌部材を有する現像手段とを一体的に組み
    込んで構成され、画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
    スカートリッジを着脱可能であって、記録媒体に画像を
    形成する画像形成装置において、 前記撹拌部材を回転軸を備えた基体とシート状の撹拌部
    とで構成して前記回転軸に直角な方向に現像剤を搬送す
    るとともに、前記撹拌部に複数の開口を設け、該開口の
    面積が回転軸方向で中央部より端部の方が大きくなるよ
    う設定し、或は端部近傍にのみ開口を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
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