JP2003005296A - 写真処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出部からトレイ上に排出されたテストプリ
ントの取り出しに際して、テスト画像に手が触れること
なく容易に取り出すことの可能な写真処理装置を提供す
る。 【解決手段】 印画紙に画像を焼き付け処理する焼き付
け処理部でのテスト画像の焼き付けに際して、印画紙の
一端側に余白部を残してテスト画像を焼き付けるように
している写真処理装置において、焼き付け処理部は、テ
スト画像の印画紙への焼き付けに際して、その印画紙が
排出部から排出される際に前記余白部が排出方向前方側
端部に位置するように、テスト画像を印画紙に焼き付け
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙などの感光
材料に画像をプリント処理するための写真処理装置に関
する。 【従来の技術】一般にこの写真処理装置は、画像を印画
紙に焼き付けるための焼き付け処理部と、この焼き付け
処理部で画像の焼き付けられた印画紙を現像処理するた
めの現像処理部と、現像処理部で現像処理された印画紙
を乾燥するための乾燥処理部と、乾燥処理部で乾燥され
た感光材料を排出するための排出部とを備えて成り、焼
き付け処理部で画像を印画紙に焼き付け処理した後、そ
の印画紙を現像処理部で現像処理すると共に乾燥処理部
で乾燥して、排出部を介して外部の例えばトレイ上に排
出するようにしている。また以上の写真処理装置では、
焼き付け処理部に搭載する露光装置の露光条件を調整す
るために、印画紙にテスト画像を焼き付けて、その印画
紙を現像処理した所謂テストプリントを作成し、そのテ
ストプリントの濃度等を測定器で測定して、測定された
テストプリントの濃度等の情報に基づいて、露光条件を
それぞれ調整するようにしている。そして、このテスト
プリントを測定器にセットする際などにテスト画像のプ
リントされた部分を直接手で掴むことがないように、印
画紙にテスト画像を焼き付けるに際して、印画紙の端部
にテスト画像がプリントされていない余白部を形成し、
この余白部を手で持つようにしている。 【課題が解決しようとする課題】ところで従来の写真処
理装置では、前記したテストプリントを作成する際、図
４に概略的に示すように、搬送されて来る印画紙Ｐの搬
送方向前端から焼き付け処理装置によりテスト画像Ｋを
順次焼き付けるとともに、印画紙Ｐの後端側を未露光と
することで、印画紙Ｐの搬送方向後端部に余白部Ｓを形
成するようにしているが、以上の処理方法では、焼き付
け処理部で焼き付け処理されたテストプリントの印画紙
Ｐが、現像処理部で現像処理された後に乾燥処理部を通
って排出部から外部のトレイＴ上に排出された際に、そ
のテストプリントの印画紙Ｐに設けられる余白部Ｓが、
搬送方向後方側、即ち、トレイＴの奥側に位置すること
となる。そのため、以上の写真処理装置により作成され
たテストプリントの印画紙ＰをトレイＴから取り出す
際、前述の余白部Ｓを持ち難くて、ともすると印画紙Ｐ
にプリントされたテスト画像Ｋに手が触れるなどして、
そのテスト画像Ｋを汚し、テスト画像Ｋの測定時に測定
誤差を招く不具合がある。本発明は以上の実情に鑑みて
開発したものであって、目的とするところは、テスト画
像に手が触れることなく、排出部からトレイ上に排出さ
れたテストプリントの取り出しが容易に行なえる写真処
理装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、感光材料に画像を焼き付け
処理するための焼き付け処理部と、画像が焼き付けられ
た感光材料を現像処理するための現像処理部と、現像処
理された感光材料を排出するための排出部とを備え、焼
き付け処理部は、感光材料へのテスト画像の焼き付けに
際して、感光材料の一端側に余白部を残してテスト画像
を焼き付けるようにしている写真処理装置において、焼
き付け処理部は、テスト画像の感光材料への焼き付けに
際して、その感光材料が排出部から排出される際に前記
余白部が排出方向前方側端部に位置するように、テスト
画像を感光材料に焼き付けるようにしたのである。 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は、本発明を適用する写真処理
装置を概略的に示したものであって、この写真処理装置
は、基本的には、装置本体１に、現像処理されたフィル
ムの画像を印画紙Ｐに焼き付けるための焼き付け処理部
１ａと、焼き付け処理部１ａで処理された印画紙Ｐを現
像処理するための現像処理部１ｂと、現像処理部１ｂで
現像処理された印画紙Ｐを乾燥するための乾燥処理部１
ｃと、乾燥処理された印画紙Ｐを排出するためのプリン
ト排出部１ｄと、プリント排出部１ｄから排出された印
画紙Ｐを収容するためのトレイ１ｅとを搭載して成る。
この写真処理装置は、焼き付け処理部１ａにおいてフィ
ルムの画像を印画紙Ｐに焼き付ける一方、画像が焼き付
けられた印画紙Ｐは、現像処理部１ｂにおいて現像され
た後、乾燥処理部１ｃにおいて乾燥処理されてプリント
排出部１ｄからトレイ１ｅ上に排出するようにしてい
る。現像処理部１ｂには、複数の処理液槽１１が配設さ
れており、各処理液槽１１には、印画紙Ｐの搬送ローラ
ー１２ａを備えた搬送ラック１２が収納され、またこの
搬送ラック１２上には、印画紙Ｐの搬送ローラー１３ａ
を備えた上部ターンガイドラック１３が着脱可能に組み
付けられている。また、現像処理部１ｂと乾燥処理部１
ｃとの境界には、印画紙Ｐの表面に付着する処理液を除
去するための除去ローラー１４ａを備えたスクイズユニ
ット１４が着脱可能に組み付けられている。更に装置本
体１には、ロール状に巻いた印画紙Ｐを格納するペーパ
ーマガジン１５、露光台１６、光源１７ａを収納したラ
ンプハウジング１７、現像済フィルムをセットするフィ
ルムマスクユニット１８、ペーパーマガジン１５から送
り出された印画紙Ｐを所定の長さに切断するためのカッ
タ１９、引き伸ばし用レンズユニット１１０、並びに露
光時間を制御するためのシャッタ１１１を備えている。
また、露光台１６のレンズユニット２０側には、テスト
露光を行う際に、印画紙の非露光部分を覆うための遮光
マスク１１２及びその駆動機構が設けられている。更に
装置本体１内には、現像処理されたテストプリントとの
濃度を測定するための測定器２が搭載されている。また
以上の写真処理装置には、図２に示すように、主として
前記した各構成部材１ａ〜１ｄ及び測定器２の駆動を制
御するために、マイクロコンピュータから構成された制
御装置３が搭載され、この制御装置３の入出力部には、
前記した各構成部１ａ〜１ｄ及び測定器２の稼働状態や
設定状態などを対話式に表示するためのモニター３１
と、キー入力可能なキーボード３２とが接続されて、キ
ーボード３２による入力操作に伴い、制御装置２を介し
て前記した各構成部材１ａ〜１ｄ及び測定器２の駆動を
制御するようにしている。そして以上の写真処理装置で
は、制御装置３の制御により、印画紙Ｐの一端側に余白
部Ａを残してテスト画像Ｂを焼き付け処理部１ａで焼き
付けた後、現像処理部１ｂでその印画紙Ｐを現像処理し
てテストプリント作成可能とすると共に、焼き付け処理
部１ａでのテスト画像Ｂの焼き付けに際して、その印画
紙Ｐが現像処理及び乾燥処理を終えてプリント排出部１
ｄから排出される際に、前記余白部Ａが排出方向前方側
端部に位置するように、テスト画像Ｂを印画紙Ｐに焼き
付けるようにしている即ち、図に示す実施形態では、オ
ペレータのキーボード操作によるテストプリントの指示
に伴い、セットアップフィルタ（図示せず）を光源１７
ａからレンズユニット１１０に至る光路上にセットした
後、印画紙Ｐの所定位置に３回テスト露光を行なうよう
にしているのであって、具体的には、制御装置３の制御
により、ペーパーマガジン１５から印画紙Ｐを所定の長
さだけ引き出して、カッタ１１１により所定の長さに切
断した後、その切断した印画紙Ｐを露光台１６上に移動
させるのである。そして駆動機構を駆動して、遮光マス
ク１１２を、露光台１６にセットされた印画紙Ｐ上の所
定の位置、即ち、印画紙Ｐの搬送方向方向前端側が所定
長さ未露光の余白部Ａとなるような位置まで移動させた
上で、光源１７ａ及びシャッタ１１１を制御して、印画
紙Ｐにおける余白部Ａとなる未露光部分よりも後方を、
あらかじめ設定されている第１の露光条件でテスト露光
して、印画紙Ｐに第１テスト画像Ｂ１を焼き付け、第１
の露光条件でのテスト露光が完了した時点で、制御装置
３を介して駆動機構を駆動して、遮光マスク１１２をテ
スト露光幅分だけ移動させた後、第２の露光条件で印画
紙Ｐの他の領域にテスト露光し、第1テスト画像Ｂ１の
後方に第２テスト画像Ｂ２を焼き付ける。そして第２の
露光条件でのテスト露光が完了すると、更に制御装置３
を介して遮光マスク１１２をテスト露光幅分だけ移動さ
せた後、制御装置３を介して第３の露光条件で印画紙Ｐ
の他の領域にテスト露光して、第２テスト画像Ｂ２の後
方に第３テスト画像Ｂ３を焼き付けるようにしているの
である。斯くして以上の構成からなる写真処理装置によ
りテストプリントを作成するに伴い、図３にも示すよう
に、印画紙Ｐの搬送方向前端側に余白部Ａが確保され、
この余白部の後方側に3パターンのテスト画像Ｂ１・Ｂ
２・Ｂ３が連続して焼き付け処理されるので、この印画
紙Ｐが、現像処理部１ｂで現像処理された後、乾燥処理
部１ｃで乾燥処理されてプリント排出部１ｄからトレイ
１ｅ上に排出された時点で、余白部Ａが搬送方向前方
側、即ち、トレイＴの手前側に位置するのである。従っ
て、オペレータがテストプリントの印画紙ＰをトレイＴ
から取り出す際、テスト画像Ｂに触れることなく余白部
Ａを簡単に手で持つことが出来、結果として測定器２で
の測定時、テスト画像Ｋの測定が正確に行なえる。尚、
以上のごとく作成されたテストプリントは、オペレータ
により測定器２にセットされて、テストプリントの濃度
や色調等が測定され、測定されたテストプリントの濃度
等の情報に基づいて、写真処理装置の露光条件が調節さ
れるのである。以上の実施形態では、３パターンのテス
ト画像Ｂを印画紙Ｐに焼き付け処理するようにしたが、
これに限定されるものではなく、２パターンあるいは４
パターンのテスト画像を焼き付け処理するようにしても
よい。また以上の実施形態では、アナログ露光方式によ
り画像を印画紙に焼き付け処理する写真処理装置に本発
明を適用したが、これに限定されるものではなく、デジ
タル露光方式により画像を印画紙に焼き付け処理する写
真処理装置に本発明を適用してもよい。 【発明の効果】以上のごとく、請求項１に記載の発明に
よれば、感光材料に画像を焼き付け処理するための焼き
付け処理部と、画像が焼き付けられた感光材料を現像処
理するための現像処理部と、現像処理された感光材料を
排出するための排出部とを備え、焼き付け処理部は、感
光材料へのテスト画像の焼き付けに際して、感光材料の
一端側に余白部を残してテスト画像を焼き付けるように
している写真処理装置において、焼き付け処理部は、テ
スト画像の感光材料への焼き付けに際して、その感光材
料が排出部から排出される際に前記余白部が排出方向前
方側端部に位置するように、テスト画像を感光材料に焼
き付けるようにしたことにより、排出部から排出される
テストプリントに形成される余白部が、排出部からの排
出方向前方側に位置するので、このテストプリントを手
にとる際に余白部を掴み易く、従って、テスト画像に触
れることなくテストプリントされた印画紙を容易に取り
出すことが出来る。

【図面の簡単な説明】 【図１】 本発明にかかる現像処理装置の説明図。 【図２】 本発明にかかる現像処理装置の制御系統を概
略的に示す構成図。 【図３】 本発明の現像処理装置によるテストプリント
の作成例を示す説明図。 【図４】 従来の現像処理装置によるテストプリントの
作成例を示す説明図。 【符号の説明】 １ａ 焼き付け処理部 １ｂ 現像処理部 １ｄ プリント排出部（排出部） ３ 制御装置 Ｐ 印画紙（感光材料） Ａ 余白部 Ｂ テスト画像

【手続補正書】 【提出日】平成１３年６月１９日（２００１．６．１
９） 【手続補正１】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 写真処理装置 【特許請求の範囲】 【請求項１】感光材料に画像を焼き付け処理するための
焼き付け処理部と、画像が焼き付けられた感光材料を現
像処理するための現像処理部と、現像処理された感光材
料を排出するための排出部とを備え、焼き付け処理部
は、感光材料へのテスト画像の焼き付けに際して、感光
材料の一端側に余白部を残してテスト画像を焼き付ける
ようにしている写真処理装置において、焼き付け処理部
は、テスト画像の感光材料への焼き付けに際して、その
感光材料が排出部から排出される際に前記余白部が排出
方向前方側端部に位置するように、テスト画像を感光材
料に焼き付けるようにしていることを特徴とする写真処
理装置。 【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙などの感光
材料に画像をプリント処理するための写真処理装置に関
する。 【０００２】 【従来の技術】一般にこの写真処理装置は、画像を印画
紙に焼き付けるための焼き付け処理部と、この焼き付け
処理部で画像の焼き付けられた印画紙を現像処理するた
めの現像処理部と、現像処理部で現像処理された印画紙
を乾燥するための乾燥処理部と、乾燥処理部で乾燥され
た感光材料を排出するための排出部とを備えて成り、焼
き付け処理部で画像を印画紙に焼き付け処理した後、そ
の印画紙を現像処理部で現像処理すると共に乾燥処理部
で乾燥して、排出部を介して外部の例えばトレイ上に排
出するようにしている。 【０００３】また以上の写真処理装置では、焼き付け処
理部に搭載する露光装置の露光条件を調整するために、
印画紙にテスト画像を焼き付けて、その印画紙を現像処
理した所謂テストプリントを作成し、そのテストプリン
トの濃度等を測定器で測定して、測定されたテストプリ
ントの濃度等の情報に基づいて、露光条件をそれぞれ調
整するようにしている。 【０００４】そして、このテストプリントを測定器にセ
ットする際などにテスト画像のプリントされた部分を直
接手で掴むことがないように、印画紙にテスト画像を焼
き付けるに際して、印画紙の端部にテスト画像がプリン
トされていない余白部を形成し、この余白部を手で持つ
ようにしている。 【０００５】 【課題が解決しようとする課題】ところで従来の写真処
理装置では、前記したテストプリントを作成する際、図
４に概略的に示すように、搬送されて来る印画紙Ｐの搬
送方向前端から焼き付け処理装置によりテスト画像Ｋを
順次焼き付けるとともに、印画紙Ｐの後端側を未露光と
することで、印画紙Ｐの搬送方向後端部に余白部Ｓを形
成するようにしているが、以上の処理方法では、焼き付
け処理部で焼き付け処理されたテストプリントの印画紙
Ｐが、現像処理部で現像処理された後に乾燥処理部を通
って排出部から外部のトレイＴ上に排出された際に、そ
のテストプリントの印画紙Ｐに設けられる余白部Ｓが、
搬送方向後方側、即ち、トレイＴの奥側に位置すること
となる。 【０００６】そのため、以上の写真処理装置により作成
されたテストプリントの印画紙ＰをトレイＴから取り出
す際、前述の余白部Ｓを持ち難くて、ともすると印画紙
Ｐにプリントされたテスト画像Ｋに手が触れるなどし
て、そのテスト画像Ｋを汚し、テスト画像Ｋの測定時に
測定誤差を招く不具合がある。 【０００７】本発明は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、テスト画像に手が触れ
ることなく、排出部からトレイ上に排出されたテストプ
リントの取り出しが容易に行なえる写真処理装置を提供
することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、感光材料に画像を焼き付け
処理するための焼き付け処理部と、画像が焼き付けられ
た感光材料を現像処理するための現像処理部と、現像処
理された感光材料を排出するための排出部とを備え、焼
き付け処理部は、感光材料へのテスト画像の焼き付けに
際して、感光材料の一端側に余白部を残してテスト画像
を焼き付けるようにしている写真処理装置において、焼
き付け処理部は、テスト画像の感光材料への焼き付けに
際して、その感光材料が排出部から排出される際に前記
余白部が排出方向前方側端部に位置するように、テスト
画像を感光材料に焼き付けるようにしたのである。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 【００１０】図１は、本発明を適用する写真処理装置を
概略的に示したものであって、この写真処理装置は、基
本的には、装置本体１に、現像処理されたフィルムの画
像を印画紙Ｐに焼き付けるための焼き付け処理部１ａ
と、焼き付け処理部１ａで処理された印画紙Ｐを現像処
理するための現像処理部１ｂと、現像処理部１ｂで現像
処理された印画紙Ｐを乾燥するための乾燥処理部１ｃ
と、乾燥処理された印画紙Ｐを排出するためのプリント
排出部１ｄと、プリント排出部１ｄから排出された印画
紙Ｐを収容するためのトレイ１ｅとを搭載して成る。 【００１１】この写真処理装置は、焼き付け処理部１ａ
においてフィルムの画像を印画紙Ｐに焼き付ける一方、
画像が焼き付けられた印画紙Ｐは、現像処理部１ｂにお
いて現像された後、乾燥処理部１ｃにおいて乾燥処理さ
れてプリント排出部１ｄからトレイ１ｅ上に排出するよ
うにしている。 【００１２】現像処理部１ｂには、複数の処理液槽１１
が配設されており、各処理液槽１１には、印画紙Ｐの搬
送ローラー１２ａを備えた搬送ラック１２が収納され、
またこの搬送ラック１２上には、印画紙Ｐの搬送ローラ
ー１３ａを備えた上部ターンガイドラック１３が着脱可
能に組み付けられている。 【００１３】また、現像処理部１ｂと乾燥処理部１ｃと
の境界には、印画紙Ｐの表面に付着する処理液を除去す
るための除去ローラー１４ａを備えたスクイズユニット
１４が着脱可能に組み付けられている。 【００１４】更に装置本体１には、ロール状に巻いた印
画紙Ｐを格納するペーパーマガジン１５、露光台１６、
光源１７ａを収納したランプハウジング１７、現像済フ
ィルムをセットするフィルムマスクユニット１８、ペー
パーマガジン１５から送り出された印画紙Ｐを所定の長
さに切断するためのカッタ１９、引き伸ばし用レンズユ
ニット１１０、並びに露光時間を制御するためのシャッ
タ１１１を備えている。 【００１５】また、露光台１６のレンズユニット２０側
には、テスト露光を行う際に、印画紙の非露光部分を覆
うための遮光マスク１１２及びその駆動機構が設けられ
ている。 【００１６】更に装置本体１内には、現像処理されたテ
ストプリントとの濃度を測定するための測定器２が搭載
されている。 【００１７】また以上の写真処理装置には、図２に示す
ように、主として前記した各構成部材１ａ〜１ｄ及び測
定器２の駆動を制御するために、マイクロコンピュータ
から構成された制御装置３が搭載され、この制御装置３
の入出力部には、前記した各構成部１ａ〜１ｄ及び測定
器２の稼働状態や設定状態などを対話式に表示するため
のモニター３１と、キー入力可能なキーボード３２とが
接続されて、キーボード３２による入力操作に伴い、制
御装置２を介して前記した各構成部材１ａ〜１ｄ及び測
定器２の駆動を制御するようにしている。 【００１８】そして以上の写真処理装置では、制御装置
３の制御により、印画紙Ｐの一端側に余白部Ａを残して
テスト画像Ｂを焼き付け処理部１ａで焼き付けた後、現
像処理部１ｂでその印画紙Ｐを現像処理してテストプリ
ント作成可能とすると共に、焼き付け処理部１ａでのテ
スト画像Ｂの焼き付けに際して、その印画紙Ｐが現像処
理及び乾燥処理を終えてプリント排出部１ｄから排出さ
れる際に、前記余白部Ａが排出方向前方側端部に位置す
るように、テスト画像Ｂを印画紙Ｐに焼き付けるように
している即ち、図に示す実施形態では、オペレータのキ
ーボード操作によるテストプリントの指示に伴い、セッ
トアップフィルタ（図示せず）を光源１７ａからレンズ
ユニット１１０に至る光路上にセットした後、印画紙Ｐ
の所定位置に３回テスト露光を行なうようにしているの
であって、具体的には、制御装置３の制御により、ペー
パーマガジン１５から印画紙Ｐを所定の長さだけ引き出
して、カッタ１１１により所定の長さに切断した後、そ
の切断した印画紙Ｐを露光台１６上に移動させるのであ
る。 【００１９】そして駆動機構を駆動して、遮光マスク１
１２を、露光台１６にセットされた印画紙Ｐ上の所定の
位置、即ち、印画紙Ｐの搬送方向方向前端側が所定長さ
未露光の余白部Ａとなるような位置まで移動させた上
で、光源１７ａ及びシャッタ１１１を制御して、印画紙
Ｐにおける余白部Ａとなる未露光部分よりも後方を、あ
らかじめ設定されている第１の露光条件でテスト露光し
て、印画紙Ｐに第１テスト画像Ｂ１を焼き付け、第１の
露光条件でのテスト露光が完了した時点で、制御装置３
を介して駆動機構を駆動して、遮光マスク１１２をテス
ト露光幅分だけ移動させた後、第２の露光条件で印画紙
Ｐの他の領域にテスト露光し、第1テスト画像Ｂ１の後
方に第２テスト画像Ｂ２を焼き付ける。そして第２の露
光条件でのテスト露光が完了すると、更に制御装置３を
介して遮光マスク１１２をテスト露光幅分だけ移動させ
た後、制御装置３を介して第３の露光条件で印画紙Ｐの
他の領域にテスト露光して、第２テスト画像Ｂ２の後方
に第３テスト画像Ｂ３を焼き付けるようにしているので
ある。 【００２０】斯くして以上の構成からなる写真処理装置
によりテストプリントを作成するに伴い、図３にも示す
ように、印画紙Ｐの搬送方向前端側に余白部Ａが確保さ
れ、この余白部の後方側に3パターンのテスト画像Ｂ１
・Ｂ２・Ｂ３が連続して焼き付け処理されるので、この
印画紙Ｐが、現像処理部１ｂで現像処理された後、乾燥
処理部１ｃで乾燥処理されてプリント排出部１ｄからト
レイ１ｅ上に排出された時点で、余白部Ａが搬送方向前
方側、即ち、トレイＴの手前側に位置するのである。 【００２１】従って、オペレータがテストプリントの印
画紙ＰをトレイＴから取り出す際、テスト画像Ｂに触れ
ることなく余白部Ａを簡単に手で持つことが出来、結果
として測定器２での測定時、テスト画像Ｋの測定が正確
に行なえる。 【００２２】尚、以上のごとく作成されたテストプリン
トは、オペレータにより測定器２にセットされて、テス
トプリントの濃度や色調等が測定され、測定されたテス
トプリントの濃度等の情報に基づいて、写真処理装置の
露光条件が調節されるのである。 【００２３】以上の実施形態では、３パターンのテスト
画像Ｂを印画紙Ｐに焼き付け処理するようにしたが、こ
れに限定されるものではなく、２パターンあるいは４パ
ターンのテスト画像を焼き付け処理するようにしてもよ
い。 【００２４】また以上の実施形態では、アナログ露光方
式により画像を印画紙に焼き付け処理する写真処理装置
に本発明を適用したが、これに限定されるものではな
く、デジタル露光方式により画像を印画紙に焼き付け処
理する写真処理装置に本発明を適用してもよい。 【００２５】 【発明の効果】以上のごとく、請求項１に記載の発明に
よれば、感光材料に画像を焼き付け処理するための焼き
付け処理部と、画像が焼き付けられた感光材料を現像処
理するための現像処理部と、現像処理された感光材料を
排出するための排出部とを備え、焼き付け処理部は、感
光材料へのテスト画像の焼き付けに際して、感光材料の
一端側に余白部を残してテスト画像を焼き付けるように
している写真処理装置において、焼き付け処理部は、テ
スト画像の感光材料への焼き付けに際して、その感光材
料が排出部から排出される際に前記余白部が排出方向前
方側端部に位置するように、テスト画像を感光材料に焼
き付けるようにしたことにより、排出部から排出される
テストプリントに形成される余白部が、排出部からの排
出方向前方側に位置するので、このテストプリントを手
にとる際に余白部を掴み易く、従って、テスト画像に触
れることなくテストプリントされた印画紙を容易に取り
出すことが出来る。 【図面の簡単な説明】 【図１】 本発明にかかる現像処理装置の説明図。 【図２】 本発明にかかる現像処理装置の制御系統を概
略的に示す構成図。 【図３】 本発明の現像処理装置によるテストプリント
の作成例を示す説明図。 【図４】 従来の現像処理装置によるテストプリントの
作成例を示す説明図。 【符号の説明】 １ａ 焼き付け処理部 １ｂ 現像処理部 １ｄ プリント排出部（排出部） ３ 制御装置 Ｐ 印画紙（感光材料） Ａ 余白部 Ｂ テスト画像

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】感光材料に画像を焼き付け処理するための
   焼き付け処理部と、画像が焼き付けられた感光材料を現
   像処理するための現像処理部と、現像処理された感光材
   料を排出するための排出部とを備え、焼き付け処理部
   は、感光材料へのテスト画像の焼き付けに際して、感光
   材料の一端側に余白部を残してテスト画像を焼き付ける
   ようにしている写真処理装置において、焼き付け処理部
   は、テスト画像の感光材料への焼き付けに際して、その
   感光材料が排出部から排出される際に前記余白部が排出
   方向前方側端部に位置するように、テスト画像を感光材
   料に焼き付けるようにしていることを特徴とする写真処
   理装置。