JP2003005197A - 液晶表示素子の製造方法及び液晶表示素子の製造装置 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法及び液晶表示素子の製造装置

Info

Publication number
JP2003005197A
JP2003005197A JP2001192555A JP2001192555A JP2003005197A JP 2003005197 A JP2003005197 A JP 2003005197A JP 2001192555 A JP2001192555 A JP 2001192555A JP 2001192555 A JP2001192555 A JP 2001192555A JP 2003005197 A JP2003005197 A JP 2003005197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
substrates
cell gap
liquid crystal
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001192555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3909659B2 (ja
Inventor
Nozomi Okochi
望 大河内
Masami Sonda
正美 尊田
Makoto Onizuka
誠 鬼塚
Hiroshi Onodera
博 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2001192555A priority Critical patent/JP3909659B2/ja
Publication of JP2003005197A publication Critical patent/JP2003005197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3909659B2 publication Critical patent/JP3909659B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶セル内のセルギャップ均一性を得た
液晶表示素子を提供する。 【解決手段】 略マトリックス状に画像表示部3A1
3Anを形成した基板14と、基板12とを貼合わせて
所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板を得る製
造方法であって、一方の基板に形成した画像表示部の周
囲にメインシール剤15を塗布し、メインシール剤が並
ぶ領域の最外周を囲む状態で外周シール剤16を塗布す
る工程と、2枚の基板を、真空雰囲気中で上、下定盤2
7,28の加圧保持にて仮貼合わせを行ない、外周シー
ル剤により2枚の基板間に密閉空間を形成する工程と、
仮貼合せの状態から真空雰囲気を大気圧までリークし、
2枚の基板を所望のセルギャップまで加圧して、貼合わ
せ基板31を形成する工程と、貼合わせ基板のセルギャ
ップを測定する工程と、所望のセルギャップの貼合わせ
基板に紫外線を照射して本貼合わせを行う工程とよりな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクター,
プロジェクションTV等の基幹部品である液晶表示素子
に関し、特に、高精度なセルギャップの均一性が要求さ
れる貼合せ工程に関する液晶表示素子の製造装置及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シリコンIC(ウエハー)基板と
ガラス基板を貼り合わせた液晶表示素子は、プロジェク
ターやプロジェクションTV、ヘッドマウントディスプ
レイ等への応用が進み、その生産量はますます拡大して
いる。そして、かかる用途に適応した液晶表示素子に関
する出願を、本出願人は、先に特願2001−8643
号(平成13年1月17日出願 以下、先の出願と呼
ぶ)として行っている。以下、図9、図10を参照して
かかる液晶表示素子10について概説する。
【0003】先の出願に記載された液晶表示素子10
は、図9、図10に示すように、透明導電膜1を表面に
有するガラス基板2と、画素電極(表示エリア)3を表
面に有するシリコンIC基板4を相対向させ、その隙間
(セルギャップ)に後述する液晶5とこのセルギャップ
を決めるために、接着剤とスペーサ6とよりなるシール
接着剤7で固着し、前記したガラス基板2の表面に反射
防止膜8を設けて構成している。なお、9は封止部とな
る液晶注入口である。この両図より明らかな如く、先の
出願に記載された液晶表示素子10には、2枚の貼り合
わされた液晶セル内に、隙間を保つためのスペーサは設
けられていないものである。
【0004】ところで、高精細表示等に適用される液晶
表示素子にあっては、前記したガラス基板2と、シリコ
ンIC基板4間のセルギャップの均一性をいかに制御で
きるかが表示品質、とりわけ画面の明るさの均一性に対
して重要である。セルギャップの均一性は、前記したガ
ラス基板2と、シリコンIC基板4間の貼合せ工程で決
定されるといっても過言ではない。
【0005】より具体的にその点について説明すると、
昨今では液晶表示素子の画像表示に高速応答が求めら
れ、液晶表示素子のセルギャップが従来の5μm以上か
ら3μm、さらには1μm近くまで小さくなっており、
それに従ってセルギャップの均一性への要求が厳しくな
ってきているからである。これは、前記した如く、表示
画像の明暗ムラ,色ムラを低減する要求があるためであ
る。
【0006】一方、従来から、薄膜トランジスタを基板
表面に形成するアクティブマトリクス型や、CMOSト
ランジスタ駆動になる反射型の液晶表示素子の製造工程
において、2枚の基板を貼り合せて液晶セルを形成する
場合、(1)の方法として、基板の両外側から定盤によ
ってプレスする方法、(2)の方法として、エアバッグ
や可撓性シートで2枚の基板を包み、その内部内を減圧
状態にしてエアバッグの外側からの大気圧でプレスする
方法、(3)の方法として、2枚の基板の内側(シール
剤によって閉じられた空間)の圧力と大気圧との差圧を
利用してプレスする方法等がある。
【0007】(1)の方法としては、例えば、特開平6
−18829号公報や特開平9−243982号公報等
に記載のものがある。これら両公報に記載の如く、上、
下定盤を剛体で構成したものによるプレス方法では、
上、下定盤の平坦度や平行度が重要であり、定盤の平行
度や平坦度の影響を受けないように基板変位及びセルギ
ャップ測定の結果を、プレス圧にフィードバックした
り、一方の定盤に溝つけを行って、基板と定盤間に異物
が入ってもセルギャップの均一性が悪化しないようにし
ている。
【0008】また(2)の方法としては、特開平10−
115830号公報や特開平11−337954号公報
等に記載のものがある。これら両公報に記載の如くの方
法は、可撓性の気密シートにより2枚の基板を包んで気
密シート内を減圧状態にして、外側から大気圧により貼
り合せるものである。
【0009】さらに(3)の方法としては、特開平5−
34653号公報、特開平8−201747号公報、特
開平11−194352号公報、特開平11−2819
88号公報等に記載のものがある。これら各公報に記載
の如くの方法は、2枚の基板とその内側に施したシール
剤によって閉じられた空間(空セルに相当)の圧力を減
圧して、基板の外側の大気圧との差圧により基板全体を
プレス成型するものである。
【0010】ところで、これらの方法によりプレス成型
された基板は、次工程での液晶注入工程へ1枚の液晶表
示素子として進める場合と、複数個の液晶表示素子にす
るため、前記プレスした基板を複数個に分断した後、液
晶注入工程へ送る場合とがある。近年では、液晶表示素
子のサイズが大型化しているため複数個を取る場合、プ
レスする基板も大型化が進んでいる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
の場合であって大型基板の場合、定盤のサイズも必然的
に大きくなるため、基板プレス後のセルギャップの均一
性を良好に保つために、定盤表面の平行度や平坦度をミ
クロンオーダーの高精度に仕上げることが要求されてい
るが、大型定盤では、ミクロンオーダーの高精度を実現
することは困難である。さらに大面積になると、基板全
体への加圧も通常のエアーシリンダによるプレス圧では
足りなくなり、これを達成するためには益々大きな加圧
方法が必要となり、装置の大型化を余儀なくされる。
【0012】(2)の方法は(1)の改善といえるが、
その構造上、エアバッグ(可撓性シート)が基板に密着し
た時点から、このエアバッグから基板へのプレス圧力に
不均一が生じ、これが基板面内におけるセルギャップ不
均一の原因となる。つまり、基板端面でのシート形状に
よっては、基板の表面方向(ズリ方向)に張力がかか
り、基板面内で均一な押圧が生まれないといった欠点を
有する。
【0013】更に(3)の場合は、基板内圧と大気圧と
の差圧が基板表面に均一にかかるため、セルギャップの
均一性を良好に実現することが可能であるが、2枚の基
板の平坦度にばらつきがあると、これら2枚の基板で形
成される空間の内圧を制御することが難しく、生産時の
再現性が得られない。
【0014】そこで、この内圧の制御のためにシール剤
の塗布幅や粘性を変え、一定時間の後に大気圧にリーク
する方法も見られるが、生産性(タクトタイム及び材料
管理)及び品質の再現性に課題が残る。特に、後述する
本発明の如く、セルギャップ間にスペーサの無い液晶表
示素子にこの技術を用いた場合は、高精度な内圧コント
ロールが必要であり、前記公報に開示された方法では、
生産時の再現性を得ることは困難である。
【0015】以上の如くの問題点を考察して行くと、前
記した如くの高精度なセルギャップの均一性を得るため
には、液晶セル製造段階、特に貼合せ工程におけるセル
ギャップの管理が重要であり、その製造工程において時
間の経過と共に変化するセルギャップの変化を正確にモ
ニターすれば最終工程を終えた液晶セルのギャップは、
求める範囲内のものとして得られているはずであるとい
う知見が生まれることになる。
【0016】そこで、本発明者等は鋭意検討した結果、
貼合せ工程時、液晶表示素子を形成する2枚の基板とシ
ール剤によって形成される密閉空間の内圧を高精度にコ
ントロールすることにより、高精度なセルギャップ均一
性を得ることが可能な液晶表示素子の製造装置及び液晶
表示素子の製造方法を案出したもので、本発明は、かか
る液晶表示素子の製造装置及び液晶表示素子の製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するためになされたものであり、請求項1に係る発
明は、略マトリックス状に画像表示部3A1〜3Anが形
成された一方の基板14と、他方の基板12とを貼合わ
せることにより所望のセルギャップが形成された貼合わ
せ基板31を作製するための液晶表示素子の製造方法で
あって、少なくとも前記一方の基板14に略マトリック
ス状に形成された画像表示部3A1〜3Anの周囲にメイ
ンシール剤15を塗布すると共に、このメインシール剤
15が並ぶ領域の最外周を囲む状態で外周シール剤16
を塗布する工程と、前記2枚の基板12,14を、真空
雰囲気中で上、下定盤27,28での加圧保持により仮
貼合わせを行なうことで、前記外周シール剤16により
前記2枚の基板12,14間に密閉空間を形成する工程
と、前記仮貼合せの状態から真空雰囲気を大気圧までリ
ークすることにより、前記2枚の基板12,14を所望
のセルギャップまで加圧して、貼合わせ基板31を形成
する工程と、前記貼合わせ基板31のセルギャップを測
定する工程と、前記所望のセルギャップが形成された貼
合わせ基板31に紫外線を照射して本貼合わせを行う工
程とよりなることを特徴とする。
【0018】請求項2に係る発明は、略マトリックス状
に形成された画像表示部3A1〜3Anの周囲にメインシ
ール剤15を塗布すると共に、このメインシール剤15
が並ぶ領域の最外周を囲む状態で外周シール剤16を塗
布した一方の基板14と、他方の基板12を貼合わせる
ことにより所望のセルギャップが形成された貼合わせ基
板31を作製するための液晶表示素子の製造装置20で
あって、前記2枚の基板12,14を真空雰囲気中で加
圧保持して、前記2枚の基板12,14間に密閉空間を
形成するための上、下定盤27,28と、前記上、下定
盤27,28及び前記2枚の基板12,14を設けた真
空チャンバー21と、前記真空チャンバー21内の真空
度を制御することにより、前記2枚の基板12,14を
所望のセルギャップまで加圧して、貼合わせ基板31を
形成するための制御機構24,36,37と、前記貼合
わせ基板31のセルギャップを測定する測定システム2
3,33,34と、前記所望のセルギャップが形成され
た貼合わせ基板31に紫外線を照射する紫外線照射シス
テム25とを具備したことを特徴とする。
【0019】請求項3に係る発明は、略マトリックス状
に画像表示部3A1〜3Anが形成された一方の基板14
aと、他方の基板12とを貼合わせることにより所望の
セルギャップが形成された貼合わせ基板を作製するため
の液晶表示素子の製造方法であって、少なくとも前記一
方の基板14aに略マトリックス状に形成された画像表
示部3A1〜3Anの周囲にメインシール剤15を塗布す
ると共に、このメインシール剤15が並ぶ領域の最外周
を囲む状態で外周シール剤16を一部通気口17を設け
て塗布する工程と、前記2枚の基板12,14aを、大
気圧下で上、下定盤27,28の加圧保持によって仮貼
合わせを行う工程と、前記仮貼合わせを行った2枚の基
板12,14aの雰囲気を所定の真空雰囲気まで減圧す
る工程と、前記通気口17を封止して前記2枚の基板1
2,14aと前記外周シール剤16とによる密閉空間を
形成する工程と、前記仮貼合せの状態下における所定の
真空雰囲気を大気圧までリークして、前記仮貼合わせ時
の不均一なセルギャップを均一に修正することにより貼
合わせ基板を形成する工程と、前記均一なセルギャップ
が形成された貼合わせ基板に紫外線を照射して本貼合わ
せを行う工程とよりなることを特徴とする。
【0020】請求項4に係る発明は、略マトリックス状
に形成された画像表示部3A1〜3Anの周囲にメインシ
ール剤15を塗布すると共に、このメインシール剤15
が並ぶ領域の最外周を囲む状態で外周シール剤16を一
部通気口17を設けて塗布した一方の基板14aと、他
方の基板12を貼合わせることにより所望のセルギャッ
プが形成された貼合わせ基板を作製するための液晶表示
素子の製造装置20Aであって、前記2枚の基板12,
14aを大気圧下で加圧保持して、前記2枚の基板1
2,14a間に密閉空間を形成するための上、下定盤2
7,28と、前記上、下定盤27,28及び前記2枚の
基板12,14aを設けた真空チャンバー21と、前記
真空チャンバー21内の真空度を制御することにより、
前記2枚の基板12,14aを所望のセルギャップまで
加圧して、貼合わせ基板を形成するための制御機構2
4,36,37と、前記貼合わせ基板のセルギャップを
測定する測定システム23,33,34と、前記貼合わ
せ基板を構成する前記一方の基板14aの通気口17に
封止剤を塗布する塗布機構26とを具備したことを特徴
とする。
【0021】請求項5に係る発明は、請求項1記載の液
晶表示素子の製造方法であって、前記2枚の基板12,
14を真空雰囲気中で仮貼合せを行うことにより、前記
2枚の基板12,14間に密閉空間を形成するための
上、下定盤27,28は、それぞれ相対向する面に凹,
凸面部27a〜27c,271〜274、28a〜28
c,281〜284を形成すると共に、それぞれの凹,凸
面部27a〜27c,271〜274、28a〜28c,
281〜284が前記基板12,14を介して相対向する
如く配置され、加圧時、前記少なくとも一方の凸面部2
1〜284は、前記基板14の画像表示部3A1〜3An
以外を加圧するようにしたことを特徴とする。
【0022】請求項6に係る発明は、請求項2記載の液
晶表示素子の製造装置20であって、前記2枚の基板1
2,14を真空雰囲気中で仮貼合せを行うことにより、
前記2枚の基板12,14間に密閉空間を形成するため
の上、下定盤27,28は、それぞれ相対向する面に
凹,凸面部27a〜27c,271〜274、28a〜2
8c,281〜284を形成すると共に、それぞれの凹,
凸面部27a〜27c,271〜274、28a〜28
c,281〜284が前記基板12,14を介して相対向
する如く配置され、加圧時、前記少なくとも一方の凸面
部281〜284は、前記基板14の画像表示部3A1
3An以外を加圧するよう構成したことを特徴とする。
【0023】請求項7に係る発明は、請求項3記載の液
晶表示素子の製造方法であって、前記2枚の基板12,
14aを大気圧下で仮貼合せを行うことにより、前記2
枚の基板12,14a間に密閉空間を形成するための
上、下定盤27,28は、それぞれ相対向する面に凹,
凸面部27a〜27c,271〜274、28a〜28
c,281〜284を形成すると共に、それぞれの凹,凸
面部27a〜27c,271〜274、28a〜28c,
281〜284が前記基板12,14aを介して相対向す
る如く配置され、加圧時、前記少なくとも一方の凸面部
281〜284は、前記基板14aの画像表示部3A1
3An以外を加圧するようにしたことを特徴とする。
【0024】請求項8に係る発明は、請求項4記載の液
晶表示素子の製造装置20Aであって、前記2枚の基板
12,14aを大気圧下で加圧保持して、前記2枚の基
板12,14a間に密閉空間を形成するための上、下定
盤27,28は、それぞれ相対向する面に凹,凸面部2
7a〜27c,271〜274、28a〜28c,281
〜284を形成すると共に、それぞれの凹,凸面部27
a〜27c,271〜274、28a〜28c,281
284が前記基板12,14aを介して相対向する如く
配置され、加圧時、前記少なくとも一方の凸面部281
〜284は、前記基板14aの画像表示部3A1〜3An
以外を加圧するよう構成したことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施例を
添付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施
例は本発明の好適な具体例であるから、技術的に好まし
い種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下
の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限
り、これらの態様に限られるものではない。
【0026】図1は、本発明に係る液晶表示素子の製造
装置の好ましい一実施例の説明図、図2は、本発明に係
る液晶表示素子の製造装置の他の実施例の説明図、図3
は、液晶表示素子を構成する上基板と下基板の斜視図、
図4は、液晶表示素子を構成する上基板と下基板の他の
例を示す斜視図、図5は、液晶表示素子を構成する透明
基板とシリコンIC基板の斜視図、図6は、液晶表示素
子を構成する透明基板とシリコンIC基板の他の例を示
す斜視図、図7は、本実施例に係る液晶表示素子の製造
装置に用いられる上、下定盤と基板との関連構成を示す
側面図、図8は、貼り合わせ工程の実施結果(セルギャ
ップ測定結果)を示す説明図である。なお、前記した構
成部分と同一部分は、同一符号を用い、その詳細な説明
は省略する。
【0027】図1は、本実施例に係る液晶表示素子の製
造装置20の好ましい一実施例の説明図である。図1に
おいて21は、真空チャンバー、22は、本貼合せチャ
ンバーであり、これら両チャンバー21,22により本
実施例に係る液晶表示素子の製造装置20は大略構成さ
れている。なお35は、真空チャンバー21、本貼合せ
チャンバー22間に設けられた仕切り扉である。以下、
真空チャンバー21、本貼合せチャンバー22の具体的
構成につき説明する。
【0028】真空チャンバー21には、セルギャップ測
定システム23、排気コントロールシステム24が、前
者は光ファイバー33を介して後述する上定盤27に接
続され、後者は圧力測定ゲージ36、調整弁37等を介
してそれぞれチャンバー内21aへと接続されている。
なお、34は、上定盤27内に挿入された前記した光フ
ァイバー33の先端部である。
【0029】また、この真空チャンバー21内には、前
記した上定盤27、この上定盤27に対峙する如く配置
された下定盤28、この下定盤28に連結されているエ
アーシリンダー29が配置されていると共に、前記した
下定盤28上には後述するシール剤15,16等を設け
た下基板14が載置されている。そして、前記した上定
盤27、下定盤28間には、上基板12が、基板保持部
32により保持された形で配置されている。
【0030】一方、前記した本貼合せチャンバー22内
には、紫外線照射システム25、後述する工程で貼合さ
れた貼合せ基板31を載置するためのテーブル30が配
置されている。なお、説明の便宜上、貼合せ基板31は
テーブル30上に配置されている図として表示してあ
る。
【0031】図2は、本発明に係る液晶表示素子の製造
装置20Aの他の実施例の説明図である。なお、前記し
た図1と同一部分は同一符号を用い、その詳細な説明は
省略する。この図2において前記した図1と異なる部分
は、後述する通気口17を封止するための紫外線照射シ
ステム25aがケーブル38を介して直接真空チャンバ
ー内21aに接続されると共に、封止剤ディスペンスシ
ステム26が、チューブ39を介してこれまた直接真空
チャンバー内21aに接続されていることである。
【0032】なお、本発明に係る液晶表示素子の製造装
置20Aにも図1と同様の、本貼合わせチャンバー22
を接続しても勿論良いものである。
【0033】次に、貼り合される対象である上基板1
2、下基板14等の構成につき、図3以降を参照して説
明する。図3は、液晶表示素子を構成する上基板12と
下基板14の斜視図である。この図3において、下基板
14上には、略マトリックス状に画像表示部(エリア)
3A1〜3Anが設けられてあり、それぞれの画像エリア
3A1〜3Anの周囲に、予めメインシール剤15が塗布
されている。
【0034】更に、この下基板14上でメインシール剤
15が並ぶ領域の最外周を囲む状態で、外周シール剤1
6が塗布されている。そして、これらのメイン,外周シ
ール剤15,16には、予めセルギャップを決めるため
の図示しないスペーサが混入してあるものである。な
お、本実施例では、画像エリア3A1〜3Anの配列とし
て、略マトリックス状に配置した例で説明しているが、
前記した如く、この実施例に限定されるものではない。
【0035】図4は、液晶表示素子を構成する上基板1
2と下基板14aの他の例を示す斜視図である。この図
4において前記した図3と異なる部分は、前記したメイ
ンシール剤15が並ぶ領域の最外周を囲む状態で、外周
シール剤16が、一部通気口部17を設ける如く塗布さ
れていることである。そして、これらのメイン,外周シ
ール剤15,16には、前記したと同様、予めセルギャ
ップを決めるための図示しないスペーサが混入してある
ものである。
【0036】図5は、液晶表示素子を構成する前記した
上基板12と下基板14を具体化したもので、上基板1
2を透明基板2に、下基板14をシリコンIC基板4に
それぞれ具体化したものの説明図であり、具体的構成は
前記したものと同一なので、その説明は省略する。な
お、この図5において、31〜3nは、前記したと同様複
数の画像エリアである。
【0037】図6も前記した図5と同様、液晶表示素子
を構成する前記した上基板12と下基板14を具体化し
たもので、上基板12を透明基板2に、下基板14をシ
リコンIC基板4aにそれぞれ具体化したものの他の例
を示す説明図であり、この図6において前記した図5と
異なる部分は、前記したメインシール剤15が並ぶ領域
の最外周を囲む状態で、外周シール剤16が、一部通気
口部17を設ける如く塗布されていることである。
【0038】図7は、本実施例に係る液晶表示素子の製
造装置20、20Aに用いられる上、下定盤27,28
と上、下基板12,14との関連構成を示す側面図であ
る。なお、説明の都合上、前記した上基板12を保持す
るための基板保持部32は省略してある。
【0039】上定盤27は、下面側、すなわち、上、下
基板12,14を介して下定盤28と対峙する側に凸面
部271〜274を有すると共に、この凸面部271と2
2との間(説明の便宜上、この1ヶ所のみを例示して
説明するが他の凸面部間も同様である)に、凹面部27
aを設けたものである。なお、この凹面部27aの凹み
量は、貼り合せの際の異物の大きさにより異なるもので
あるが、各種の実験の結果、100μm以上に設定して
おけば、良いものと思われる。
【0040】一方、下定盤28はその上面側、すなわ
ち、上、下基板12,14を介して上定盤27と対峙す
る側に凸面部281〜284を有すると共にこの凸面部2
1と282との間(説明の便宜上、この1ヶ所のみを例
示して説明するが他の凸面部間も同様である)に、凹面
部28aを設けたものである。なお、この凹面部28a
の凹み量も、前記した上定盤27と同様、100μm以
上に設定しておけば、良いものと思われる。
【0041】また、前記した下基板14の上面(上基板
12側)に形成されるメインシール剤15、15間に
は、画像表示部3A1〜3Anが形成されるものである。
【0042】この図7のように、具体的構成になる上、
下定盤27、28を、その凸面部271〜274、281
〜284同士及び凹面部27a〜27c、28a〜28
c同士を相対向(対峙)させ、これら上、下定盤27、
28間に上、下基板12、14を配置し、それを図1、
図2の如くの真空チャンバー21内で、上、下定盤2
7、28にて貼り合せる場合、仮に、上定盤27と上基
板12間に異物、ゴミ等が混入したとしても、それら
は、前記した凹面部27a〜27c内に収まるので、局
所的なセルギャプの不均一は起こりにくくなるものであ
る。
【0043】なお、下定盤28と下基板14間に異物、
ゴミ等が混入した場合も同様、それらは、前記した凹面
部28a〜28c内に収まるので、局所的なセルギャプ
の不均一は起こりにくくなるものである。
【0044】なお、例えば、下定盤28の凸面部281
〜284と下基板14との接触部の構成は、基板14側
において、メイン,外周シール剤15、16を塗布する
裏側(上基板12側)であるのが望ましい(図7の構
成)。しかしながら、その形状は、前記した如く、本実
施例に示したものに限定されるものではない。
【0045】ここで、図3,図5の如くの構成になる上
基板12,2と下基板14,4を、図1の液晶表示素子
の製造装置20を用いて貼合わせる方法について、主と
して図1を参照して説明する。なお、説明の便宜上、図
3を例にとって説明するが、図5も上基板12と下基板
14が、透明基板2と、シリコンIC基板4にそれぞれ
具体化したのみで、他は全く同一構成なので、ここで
は、その説明は敢えてしないものであるが、当然の如く
それと同等の効果を奏するものである。
【0046】まず、下基板14の上面に略マトリックス
状に形成されたそれぞれの画像エリア3A1〜3Anの周
囲にメインシール剤15を塗布すると共に、このメイン
シール剤15が並ぶ領域の最外周を囲む状態で外周シー
ル剤16を連続的に塗布する。
【0047】次に、真空チャンバー21内に設けられて
いる下定盤28上に、前記した略マトリックス状に形成
された画像エリア3A1〜3Anを有し、それぞれの画像
エリア3A1〜3Anの周囲にメインシール剤15及びそ
のメインシール剤15が並ぶ領域の最外周を囲む状態で
外周シール剤16が塗布されている下基板14を、前記
したメイン,外周シール剤15、16が上定盤27側に
なるようにした状態で載置(セット)し、そして、貼り
合わされる他方の基板である上基板12を基板保持部3
2上にセット(載置)する。しかる後、この真空チャン
バー21内を、排気コントロールシステム24により前
記した調整弁37を制御することで真空排気する。
【0048】ここでの排気圧力Pは、後述する所望の差
圧によって異なるが、大気圧からー95kPaまで制御
可能に構成されている。なお、この制御は、前記した圧
力測定ゲージ36を用いて行なわれることは勿論であ
る。また、前記した如く、これらのメイン,外周シール
剤15、16には、予め、セルギャップを決めるための
スペーサが混入してあるものである。
【0049】しかる後、エアシリンダー29が作動する
ことにより、これに連結されている下基板14を載置し
た下定盤28が上動し、基板保持部32にセットされて
いる上基板12をこの下基板14の上に載せた状態で上
定盤27に押し当てて、これら上、下基板12、14の
仮貼合わせ(一次貼合わせ)を行うことにより、外周シ
ール剤16により密封空間が形成される。
【0050】この仮貼合わせにより、上、下基板12,
14に、仮に、反りやうねり等があったとしても、それ
は矯正された状態でこの上、下基板12,14が貼り合
されることになる。
【0051】このように、上、下基板12,14の反り
やうねり等が矯正された状態で貼合わされ密封空間が形
成される工程の途中で、これら上、下基板12,14間
のセルギャップを、前記したセルギャップ測定システム
23により、以下の方法で測定する。
【0052】すなわち、前記した如く、セルギャップ測
定システム23は光ファイバー33により上定盤27内
に接続されており、その先端部34は、図示していない
が仮貼合わせが終了した上、下基板12,14内に挿入
される如く構成されている。
【0053】従って、この仮貼合わせ中、セルギャップ
測定システム23を作動させることにより、光ファイバ
ー33の先端部34より、例えば、レーザ光が発射さ
れ、これは上基板12内を通って下基板14表面で反射
され、戻り光として前記セルギャップ測定システム23
内に戻ることになる。セルギャップ測定システム23内
では、この戻り光(干渉光)を取り出すことにより、セ
ルギャップ値Dを得る事となる。
【0054】ところで、このようにして測定されたセル
ギャップ値Dと、外周シール剤16で形成される密閉空
間の面積Sとの関係で、この密閉空間の体積がV=S×
Dと決定されるものである。
【0055】ここでの体積決定の考え方は以下のとうり
である。すなわち、最終的に得られるセルギャップ(設
計値)をD0とし、外周シール剤16で形成される面積
をSとした場合、そこで得られる体積V0はV0=S×D
0である。最終的には、真空チャンバー21は大気圧に
リークされるため、前記外周シール剤16で形成される
密封空間(V0)内の圧力が大気圧に等しくならない
と、2枚の貼合わせた基板のセルギャップを均一に保つ
ことはできない。つまり、大気圧をPAとすると、PA×
0は一定であるから、真空チャンバー21内の真空排
気圧力をPとすると、PA×V0=P×Vの関係が成り立
つ。
【0056】すなわち、真空チャンバー21内の真空排
気圧力がPの場合は、仮貼合わせ時の所望するセルギャ
ップは、おのずからD=V/Sと決まるものである。従
って、エアシエリンダ29によりセルギャップ値がDと
なるように押圧力を与えることにより、真空チャンバー
21を大気圧にリークした際、所望のセルギャップD 0
が得られるものである。
【0057】本実施例では、かかる知見によりセルギャ
ップ測定システム23と、エアーシリンダ29と、排気
コントロールシステム24とを図示しないフィードバッ
クループで連結することにより、それぞれをコントロ−
ル可能に構成しているものである。
【0058】次に、このように、その基板面全体が所望
のセルギャップにまで加圧された貼合わせ基板31を本
貼合せチャンバー22に移送して、この貼合わせ基板3
1を、この本貼合せチャンバー22内のテーブル30上
に載置した後、このテーブル30の上部に設けた紫外線
照射システム25により、前記した貼合わせ基板31に
紫外線を照射する。これにより、真空チャンバー21に
て均一に貼合わされた貼合わせ基板31が完全に固着し
て、貼合わせが完了する。そして、この貼合わせが完了
した基板を、後工程である分断工程に送るものである。
【0059】次に、図4,図6の如くの構成になる上基
板12,2と下基板14a,4aを、図2の液晶表示素
子の製造装置20Aを用いて貼合わせる方法について、
主として図2を参照して説明する。なお、説明の便宜
上、図4を例にとって説明するが、図6も上基板12と
下基板14aが、透明基板2と、シリコンIC基板4a
にそれぞれ具体化したのみで、他は全く同一構成なの
で、ここでは、その説明は敢えてしないものであるが、
当然の如くそれと同等の効果を奏するものである。
【0060】まず、下基板14aの上面に形成された略
マトリックス状の画像エリア3A1〜3Anの周囲にメイ
ンシール剤15を塗布すると共に、このメインシール剤
15が並ぶ領域の最外周を囲む状態で塗布される外周シ
ール剤16が、一部通気口部17を設ける如くこれを連
続的に塗布する。
【0061】次に、真空チャンバー21内に設けられて
いる下定盤28上に、前記した略マトリックス状の画像
エリア3A1〜3Anを有し、それぞれの画像エリア3A
1〜3Anの周囲にメインシール剤15及びそのメインシ
ール剤15が並ぶ領域の最外周を囲む状態で塗布される
外周シール剤16が、一部通気口部17を設ける如くこ
れを連続的に塗布した下基板14aを、前記したメイ
ン,外周シール剤15、16が上定盤27側になるよう
にした状態で載置(セット)し、貼り合わされる他方の
基板である上基板12を基板保持部32上にセット(載
置)する。
【0062】しかる後、エアシリンダー29が作動する
ことにより、これに連結されている下基板14aを載置
した下定盤28が上動し、基板保持部32にセットされ
ている上基板12をこの下基板14aの上に載せた状態
で上定盤27に押し当てて、これら上、下基板12、1
4aの仮貼合わせ(一次貼合わせ)を行うことにより、
外周シール剤16により、内圧をコントロールするため
の空間を形成する。
【0063】この仮貼合わせにより、上、下基板12,
14aに、仮に、反りやうねり等があったとしても、そ
れは矯正された状態でこの上、下基板12,14aが貼
り合されることになる。
【0064】このように、上、下基板12,14aの反
りやうねり等が矯正された状態で貼合わされ、前記内圧
をコントロールするための空間が形成されたこれら上、
下基板12,14a間のセルギャップを、前記したセル
ギャップ測定システム23により、以下の方法で測定す
る。
【0065】すなわち、前記した如く、セルギャップ測
定システム23は光ファイバー33により上定盤27内
に接続されており、その先端部34は、図示していない
が仮貼合わせが終了した上、下基板12,14a内に挿
入される如く構成されている。
【0066】従って、この仮貼合わせ後、セルギャップ
測定システム23を作動させることにより、光ファイバ
ー33の先端部34より、例えば、レーザ光が発射さ
れ、これは上基板12内を通って下基板14a表面で反
射し、戻り光として前記セルギャップ測定システム23
内に戻ることになる。セルギャップ測定システム23内
では、この戻り光(干渉光)を取り出すことにより、得
られたセルギャップ値が所定の範囲内(1.1μm〜2
0μm)のものであるか否かを判定することができる。
【0067】以下、その点を詳述すると、前記した如く
の方法によりセルギャップ(値)が形成された上、下基
板12、14aの仮貼合わせ(一次貼合わせ)が終了す
る。前記した如く、セルギャップ(値)と、外周シール
剤16で形成される空間の関係で、この空間の体積が決
定されるものである。
【0068】本実施例では、前記した如く、外周シール
剤16を一部通気口17が設けられる如くに塗布してあ
るため、前記実施例とは異なり、セルギャップ(値)が
形成された上、下基板12、14aの仮貼合わせ(一次
貼合わせ)が終了すると、排気コントロールシステム2
4にて空間体積内、すなわち、真空チャンバー内21a
の圧力を更に制御して所望の値である、P(P×V=P
A×V0)に設定する。
【0069】そして、真空チャンバー内21aの圧力を
所望の値に設定した状態のままで、仮貼合わせが終了し
た下基板14aに設けられた通気口17の側面に、チュ
ーブ39を介して封止剤ディスペンスシステム26によ
り紫外線硬化型の封止剤を塗布し、しかる後、紫外線照
射システム25aによりケーブル38を介して紫外線を
照射して前記した封止剤を硬化させることにより、前記
した通気口17部を完全に封止する。なお、封止剤の粘
性が高く通気口17部を十分封止保持できる場合は、紫
外線照射システム25aによる紫外線照射は不要であ
る。
【0070】このように、下基板14aに設けられた通
気口17部が完全に封止されると、排気コントロールシ
ステム24により、前記した調整弁37を制御すること
で、例えば、真空チャンバー内21aを大気圧までリー
クする。そして、このリーク時の圧力と大気圧との差圧
により、シール剤中のスペーサできまるセルギャップま
で、貼合わせ基板面全体に均一に押圧力が加えられる。
すなわち、初期真空度と大気圧との差圧により、貼合わ
せ基板面全体が所望のセルギャップ(1μm〜5μm)
にまで加圧された貼合わせ基板(図示せず)が得られ
る。そして、この貼合わせが完了した基板を、後工程で
ある分断工程に送るものである。
【0071】なお、本各実施例では、前記した図3〜図
6に示す上,下基板12,14等を、真空チャンバー2
1内で上、下定盤27,28にて貼り合わせる場合、
上、下定盤27,28と上,下基板12,14間に、仮
に、異物,ゴミ等が混入したとしても、画像エリア31
〜3nを傷つけたり、貼り合わせ後のセルギャップ均一
性を悪化させたりしないように、前記した図7に示すよ
うな構造の上、下定盤27,28を用いるものである。
なお、上、下定盤27,28の上,下基板12,14等
との接触部は、例えば、下基板14においてメイン,外
周シール剤15,16を塗布する裏側であるのが望まし
いが、その形状等は何ら限定されるものではない。
【0072】次に、本発明の好ましい一実施例の作用に
ついて、図1〜図7、必要に応じて図9,図10を参照
して説明する。図1に示す真空チャンバー21内には、
前記した如く、エアシリンダー29によって上下動する
下定盤28と上定盤27が設けられている。この下定盤
28と上定盤27には、例えば、図5に示すシリコンウ
エハー基板4と透明基板であるガラス基板2を設置す
る。
【0073】シリコンウエハー基板4は、約1インチサ
イズの画像エリア31を複数個有する如く略マトリック
ス状に構成されている。このシリコンウエハー基板4の
表面には、前記した液晶5を配向させるための図示しな
い配向膜を施した後、それぞれの画像エリア31〜3n
周囲にメインシール剤15が塗布されている。
【0074】このメインシール剤15は、例えば、協立
化学産業(株)製の接着剤WRシリーズを用いる。な
お、この接着剤中には、例えば、ヤクシ化成(株)製S
Wシリーズのスペーサボールが混入してある。さらに外
周シール剤16は、メインシール剤15と同じものを用
い、それを塗布した。これらメイン,外周シール剤1
5,16の塗布厚は、約20μmとした。
【0075】透明基板としてのガラス基板2は、コーニ
ング社製 型番1737ガラス 0.7mm厚のものを
用いた。このガラス基板2には、予め片側に反射防止膜
を、他側には透明電極膜と、この透明電極膜の上に配向
膜が施してある。
【0076】下定盤28にシリコンウエハー基板4をセ
ットし、基板保持部32には前記ガラス基板2をセット
して、真空チャンバー21内を−70kPaに排気した
後、エアシリンダー29にてガラス基板2をシリコンウ
エハー基板4上に載せて上定盤27に押しつけた。その
時の押しつけ圧力は、約0.2kPaであった。
【0077】この状態から排気コントロールシステム2
4にて大気圧まで段階的に圧力上昇(圧力解放)した。
大気圧への圧力上昇(圧力解放)後、基板面全体が所望
のセルギャップにまで加圧された貼合せ基板を本貼合せ
チャンバー22に移送して、この貼合わせ基板を、この
本貼合せチャンバー22内のテーブル30上に載置した
後、このテーブル30の上部に設けた紫外線照射システ
ム25により、前記した貼合わせ基板のメイン,外周シ
ール剤15,16部へ3000mJ以上の紫外線照射を
行ってシール剤を硬化固着させた。
【0078】貼り合わせ完了した基板上で、シリコンウ
エハー基板4内に20箇所以上有する画像エリア31
nのうち、7箇所について貼り合わせ後のセルギャッ
プ測定を行った。その結果を図8に示す。
【0079】この図8の結果より明らかな如く、1つの
画像エリアの中で4箇所の周辺部の平均値と中心部との
セルギャップ均一性は、0.11μm〜0.38μmの
範囲の凹形状で、このレベルの均一性は非常に良好で、
後工程の個々の液晶表示セルへの分断工程、液晶注入工
程、注入口封止工程にて十分修正が可能で、最終的な液
晶表示素子のセルギャップの均一性を0.05μm以下
に抑えられるものである。
【0080】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、略マトリックス
状に画像表示部が形成された一方の基板と、他方の基板
とを貼合わせることにより所望のセルギャップが形成さ
れた貼合わせ基板を作製するための液晶表示素子の製造
方法であって、少なくとも前記一方の基板に略マトリッ
クス状に形成された画像表示部の周囲にメインシール剤
を塗布すると共に、このメインシール剤が並ぶ領域の最
外周を囲む状態で外周シール剤を塗布する工程と、前記
2枚の基板を、真空雰囲気中で上、下定盤の加圧保持に
より仮貼合わせを行なうことで、前記外周シール剤によ
り前記2枚の基板間に密閉空間を形成する工程と、前記
仮貼合せの状態から真空雰囲気を大気圧までリークする
ことにより、前記2枚の基板を所望のセルギャップまで
加圧して、貼合わせ基板を形成する工程と、前記貼合わ
せ基板のセルギャップを測定する工程と、前記所望のセ
ルギャップが形成された貼合わせ基板に紫外線を照射し
て本貼合わせを行う工程とよりなるものであるから、液
晶表示素子のセルギャップ及びその均一性が精度良く制
御でき、従って、プロジェクターやプロジェクションT
Vの液晶表示素子として必要な高精度なセルギャップの
均一性を得ることが可能となるので、これをプロジェク
ターやプロジェクションTVの基幹部品として用いた場
合、映像の明暗ムラや色ムラが非常に少なく高品質な映
像を提供できるものである。
【0081】請求項2に係る発明は、略マトリックス状
に形成された画像表示部の周囲にメインシール剤を塗布
すると共に、このメインシール剤が並ぶ領域の最外周を
囲む状態で外周シール剤を塗布した一方の基板と、他方
の基板を貼合わせることにより所望のセルギャップが形
成された貼合わせ基板を作製するための液晶表示素子の
製造装置であって、前記2枚の基板を真空雰囲気中で加
圧保持して、前記2枚の基板間に密閉空間を形成するた
めの上、下定盤と、前記上、下定盤及び前記2枚の基板
を設けた真空チャンバーと、前記真空チャンバー内の真
空度を制御することにより、前記2枚の基板を所望のセ
ルギャップまで加圧して、貼合わせ基板を形成するため
の制御機構と、前記貼合わせ基板のセルギャップを測定
するための測定システムと、前記所望のセルギャップが
形成された貼合わせ基板に紫外線を照射する紫外線照射
システムとを具備したものであるから、液晶表示素子の
セルギャップ及びその均一性が精度良く制御でき、従っ
て、プロジェクターやプロジェクションTVの液晶表示
素子として必要な高精度なセルギャップの均一性を得る
ことが可能となるので、これをプロジェクターやプロジ
ェクションTVの基幹部品として用いた場合、映像の明
暗ムラや色ムラが非常に少なく高品質な映像を提供でき
るものである。
【0082】請求項3に係る発明は、略マトリックス状
に画像表示部が形成された一方の基板と、他方の基板と
を貼合わせることにより所望のセルギャップが形成され
た貼合わせ基板を作製するための液晶表示素子の製造方
法であって、少なくとも前記一方の基板に略マトリック
ス状に形成された画像表示部の周囲にメインシール剤を
塗布すると共に、このメインシール剤が並ぶ領域の最外
周を囲む状態で外周シール剤を一部通気口を設けて塗布
する工程と、前記2枚の基板を、大気圧下で上、下定盤
の加圧保持によって仮貼合わせを行う工程と、前記仮貼
合わせを行った2枚の基板の雰囲気を所定の真空雰囲気
まで減圧する工程と、前記通気口を封止して前記2枚の
基板と前記外周シール剤とによる密閉空間を形成する工
程と、前記仮貼合わせの状態下における所定の真空雰囲
気を大気圧までリークして、前記仮貼合わせ時の不均一
なセルギャップを均一に修正することにより貼合わせ基
板を形成する工程と、前記均一なセルギャップが形成さ
れた貼合わせ基板に紫外線を照射して本貼合わせを行う
工程とよりなるものであるから、液晶表示素子のセルギ
ャップ及びその均一性が精度良く制御でき、従って、プ
ロジェクターやプロジェクションTVの液晶表示素子と
して必要な高精度なセルギャップの均一性を得ることが
可能となるので、これをプロジェクターやプロジェクシ
ョンTVの基幹部品として用いた場合、映像の明暗ムラ
や色ムラが非常に少なく高品質な映像を提供できるもの
である。
【0083】請求項4に係る発明は、略マトリックス状
に形成された画像表示部の周囲にメインシール剤を塗布
すると共に、このメインシール剤が並ぶ領域の最外周を
囲む状態で外周シール剤を一部通気口を設けて塗布した
一方の基板と、他方の基板を貼合わせることにより所望
のセルギャップが形成された貼合わせ基板を作製するた
めの液晶表示素子の製造装置であって、前記2枚の基板
を大気圧下で加圧保持して、前記2枚の基板間に密閉空
間を形成するための上、下定盤と、前記上、下定盤及び
前記2枚の基板を設けた真空チャンバーと、前記真空チ
ャンバー内の真空度を制御することにより、前記2枚の
基板を所望のセルギャップまで加圧して、貼合わせ基板
を形成するための制御機構と、前記貼合わせ基板のセル
ギャップを測定する測定システムと、前記貼合わせ基板
を構成する前記一方の基板の通気口に封止剤を塗布する
塗布機構とを具備したものであるから、液晶表示素子の
セルギャップ及びその均一性が精度良く制御でき、従っ
て、プロジェクターやプロジェクションTVの液晶表示
素子として必要な高精度なセルギャップの均一性を得る
ことが可能となるので、これをプロジェクターやプロジ
ェクションTVの基幹部品として用いた場合、映像の明
暗ムラや色ムラが非常に少なく高品質な映像を提供でき
るものである。
【0084】請求項5に係る発明は、請求項1記載の液
晶表示素子の製造方法であって、前記2枚の基板を真空
雰囲気中で仮貼合せを行うことにより、前記2枚の基板
間に密閉空間を形成するための上、下定盤は、それぞれ
相対向する面に凹,凸面部を形成すると共に、それぞれ
の凹,凸面部が前記基板を介して相対向する如く配置さ
れ、加圧時、前記少なくとも一方の凸面部は、前記基板
の画像表示部以外を加圧するようにしたので、仮貼合わ
せの際、前記基板に反りやうねりがあったとしても、貼
合わせ初期にそれが矯正でき、従って、均一なプレスの
実現が図れる。
【0085】また、前記した如く凹面部を形成したの
で、仮に上、下定盤と2枚の基板間に異物、ゴミ等が混
入したとしても、それらは、凹面部内に収まるので、局
所的なセルギャップの不均一が起こることもない。更に
加圧時、凸面部は、前記基板の画像表示部以外を加圧す
るようにしているので、画像表示部に悪影響を与えるよ
うなこともないものである。
【0086】請求項6に係る発明は、請求項2記載の液
晶表示素子の製造装置であって、前記2枚の基板を真空
雰囲気中で加圧保持して、前記2枚の基板間に密閉空間
を形成するための上、下定盤は、それぞれ相対向する面
に凹凸面部を形成すると共に、それぞれの凹凸面部が前
記基板を介して相対向する如く配置され、加圧時、前記
少なくとも一方の凸面部は、前記基板の画像表示部以外
を加圧するよう構成したので、仮貼合わせの際、前記基
板に反りやうねりがあったとしても、貼合わせ初期にそ
れが矯正でき、従って、均一なプレスの実現が図れる。
【0087】また、前記した如く凹面部を形成したの
で、仮に上、下定盤と2枚の基板間に異物、ゴミ等が混
入したとしても、それらは、凹面部内に収まるので、局
所的なセルギャップの不均一が起こることもない。更に
加圧時、凸面部は、前記基板の画像表示部以外を加圧す
るようにしているので、画像表示部に悪影響を与えるよ
うなこともないものである。
【0088】請求項7に係る発明は、請求項3記載の液
晶表示素子の製造方法であって、前記2枚の基板を大気
圧下で仮貼合せを行うことにより、前記2枚の基板間に
密閉空間を形成するための上、下定盤は、それぞれ相対
向する面に凹,凸面部を形成すると共に、それぞれの
凹,凸面部が前記基板を介して相対向する如く配置さ
れ、加圧時、前記少なくとも一方の凸面部は、前記基板
の画像表示部以外を加圧するようにしたので、仮貼合わ
せの際、前記基板に反りやうねりがあったとしても、貼
合わせ初期にそれが矯正でき、従って、均一なプレスの
実現が図れる。
【0089】また、前記した如く凹面部を形成したの
で、仮に上、下定盤と2枚の基板間に異物、ゴミ等が混
入したとしても、それらは、凹面部内に収まるので、局
所的なセルギャップの不均一が起こることもない。更に
加圧時、凸面部は、前記基板の画像表示部以外を加圧す
るようにしているので、画像表示部に悪影響を与えるよ
うなこともないものである。
【0090】請求項8に係る発明は、請求項4記載の液
晶表示素子の製造装置であって、前記2枚の基板を大気
圧下で加圧保持して、前記2枚の基板間に密閉空間を形
成するための上、下定盤は、それぞれ相対向する面に
凹,凸面部を形成すると共に、それぞれの凹,凸面部が
前記基板を介して相対向する如く配置され、加圧時、前
記少なくとも一方の凸面部は、前記基板の画像表示部以
外を加圧するよう構成したので、仮貼合わせの際、前記
基板に反りやうねりがあったとしても、貼合わせ初期に
それが矯正でき、従って、均一なプレスの実現が図れ
る。
【0091】また、前記した如く凹面部を形成したの
で、仮に上、下定盤と2枚の基板間に異物、ゴミ等が混
入したとしても、それらは、凹面部内に収まるので、局
所的なセルギャップの不均一が起こることもない。更に
加圧時、凸面部は、前記基板の画像表示部以外を加圧す
るようにしているので、画像表示部に悪影響を与えるよ
うなこともないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示素子の製造装置の好まし
い一実施例の説明図である。
【図2】本発明に係る液晶表示素子の製造装置の他の実
施例の説明図である。
【図3】液晶表示素子を構成する上基板と下基板の斜視
図である。
【図4】液晶表示素子を構成する上基板と下基板の他の
例を示す斜視図である。
【図5】液晶表示素子を構成する透明基板とシリコンI
C基板の斜視図である。
【図6】液晶表示素子を構成する透明基板とシリコンI
C基板の他の例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る液晶表示素子の製造装置に用いら
れる上、下定盤と基板との関連構成を示す側面図であ
る。
【図8】貼り合わせ工程の実施結果を示す説明図であ
る。
【図9】液晶表示素子の構造を示す斜視図である。
【図10】液晶表示素子の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 透明導電膜 2 ガラス基板 3 画素電極(表示エリア) 31〜3n 画像エリア 3A1〜3An 画像エリア 4 シリコンIC基板 5 液晶 6 スペーサ 7 シール接着剤 8 反射防止膜 9 液晶注入口(封止部) 10 液晶表示素子 12 上基板 14 下基板 14a 下基板 15 メインシール剤 16 外周シール剤 161〜163 画像表示部 17 通気口 20 液晶表示素子の製造装置 21 真空チャンバー 21a チャンバー内 22 本貼合わせチャンバー 23 セルギャップ測定システム 24 排気コントロールシステム 25 紫外線照射システム 25a 紫外線照射システム 26 封止剤ディスペンスシステム 27 上定盤 271〜274 凸面部 27a〜27c 凹面部 28 下定盤 281〜284 凸面部 28a〜28c 凹面部 29 エアーシリンダ 30 テーブル 31 貼合わせ基板 32 基板保持部 33 光ファイバー 34 光ファイバー先端部 35 仕切り扉 36 圧力測定ゲージ 37 仕切り弁 38 ケーブル 39 チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼塚 誠 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 小野寺 博 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA10 EA12 FA03 FA05 FA16 FA30 HA01 MA17 2H089 LA01 LA24 LA41 NA22 QA14 TA01 UA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略マトリックス状に画像表示部が形成され
    た一方の基板と、他方の基板とを貼合わせることにより
    所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板を作製す
    るための液晶表示素子の製造方法であって、 少なくとも前記一方の基板に略マトリックス状に形成さ
    れた画像表示部の周囲にメインシール剤を塗布すると共
    に、このメインシール剤が並ぶ領域の最外周を囲む状態
    で外周シール剤を塗布する工程と、 前記2枚の基板を、真空雰囲気中で上、下定盤の加圧保
    持により仮貼合わせを行なうことで、前記外周シール剤
    により前記2枚の基板間に密閉空間を形成する工程と、 前記仮貼合せの状態から真空雰囲気を大気圧までリーク
    することにより、前記2枚の基板を所望のセルギャップ
    まで加圧して、貼合わせ基板を形成する工程と、 前記貼合わせ基板のセルギャップを測定する工程と、 前記所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板に紫
    外線を照射して本貼合わせを行う工程とよりなることを
    特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】略マトリックス状に形成された画像表示部
    の周囲にメインシール剤を塗布すると共に、このメイン
    シール剤が並ぶ領域の最外周を囲む状態で外周シール剤
    を塗布した一方の基板と、他方の基板を貼合わせること
    により所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板を
    作製するための液晶表示素子の製造装置であって、 前記2枚の基板を真空雰囲気中で加圧保持して、前記2
    枚の基板間に密閉空間を形成するための上、下定盤と、 前記上、下定盤及び前記2枚の基板を設けた真空チャン
    バーと、 前記真空チャンバー内の真空度を制御することにより、
    前記2枚の基板を所望のセルギャップまで加圧して、貼
    合わせ基板を形成するための制御機構と、 前記貼合わせ基板のセルギャップを測定するための測定
    システムと、 前記所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板に紫
    外線を照射する紫外線照射システムとを具備したことを
    特徴とする液晶表示素子の製造装置。
  3. 【請求項3】略マトリックス状に画像表示部が形成され
    た一方の基板と、他方の基板とを貼合わせることにより
    所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板を作製す
    るための液晶表示素子の製造方法であって、 少なくとも前記一方の基板に略マトリックス状に形成さ
    れた画像表示部の周囲にメインシール剤を塗布すると共
    に、このメインシール剤が並ぶ領域の最外周を囲む状態
    で外周シール剤を一部通気口を設けて塗布する工程と、 前記2枚の基板を、大気圧下で上、下定盤の加圧保持に
    よって仮貼合せを行う工程と、 前記仮貼合せを行った2枚の基板の雰囲気を所定の真空
    雰囲気まで減圧する工程と、 前記通気口を封止して前記2枚の基板と前記外周シール
    剤とによる密閉空間を形成する工程と、 前記仮貼合せの状態下における所定の真空雰囲気を大気
    圧までリークして、前記仮貼合せ時の不均一なセルギャ
    ップを均一に修正することにより貼合わせ基板を形成す
    る工程と、 前記均一なセルギャップが形成された貼合わせ基板に紫
    外線を照射して本貼合わせを行う工程とよりなることを
    特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  4. 【請求項4】略マトリックス状に形成された画像表示部
    の周囲にメインシール剤を塗布すると共に、このメイン
    シール剤が並ぶ領域の最外周を囲む状態で外周シール剤
    を一部通気口を設けて塗布した一方の基板と、他方の基
    板を貼合わせることにより所望のセルギャップが形成さ
    れた貼合わせ基板を作製するための液晶表示素子の製造
    装置であって、 前記2枚の基板を大気圧下で加圧保持して、前記2枚の
    基板間に密閉空間を形成するための上、下定盤と、 前記上、下定盤及び前記2枚の基板を設けた真空チャン
    バーと、 前記真空チャンバー内の真空度を制御することにより、
    前記2枚の基板を所望のセルギャップまで加圧して、貼
    合わせ基板を形成するための制御機構と、 前記貼合わせ基板のセルギャップを測定する測定システ
    ムと前記貼合わせ基板を構成する前記一方の基板の通気
    口に封止剤を塗布する塗布機構とを具備したことを特徴
    とする液晶表示素子の製造装置。
  5. 【請求項5】前記2枚の基板を真空雰囲気中で仮貼合せ
    を行うことにより、前記2枚の基板間に密閉空間を形成
    するための上、下定盤は、 それぞれ相対向する面に凹,凸面部を形成すると共に、
    それぞれの凹,凸面部が前記基板を介して相対向する如
    く配置され、 加圧時、前記少なくとも一方の凸面部は、前記基板の画
    像表示部以外を加圧するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示素子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記2枚の基板を真空雰囲気中で加圧保持
    して、前記2枚の基板間に密閉空間を形成するための
    上、下定盤は、 それぞれ相対向する面に凹,凸面部を形成すると共に、
    それぞれの凹,凸面部が前記基板を介して相対向する如
    く配置され、 加圧時、前記少なくとも一方の凸面部は、前記基板の画
    像表示部以外を加圧するよう構成したことを特徴とする
    請求項2記載の液晶表示素子の製造装置。
  7. 【請求項7】前記2枚の基板を大気圧下で仮貼合せを行
    うことにより、前記2枚の基板間に密閉空間を形成する
    ための上、下定盤は、 それぞれ相対向する面に凹,凸面部を形成すると共に、
    それぞれの凹,凸面部が前記基板を介して相対向する如
    く配置され、 加圧時、前記少なくとも一方の凸面部は、前記基板の画
    像表示部以外を加圧するようにしたことを特徴とする請
    求項3記載の液晶表示素子の製造方法。
  8. 【請求項8】前記2枚の基板を大気圧下で加圧保持し
    て、前記2枚の基板間に密閉空間を形成するための上、
    下定盤は、 それぞれ相対向する面に凹,凸面部を形成すると共に、
    それぞれの凹,凸面部が前記基板を介して相対向する如
    く配置され、 加圧時、前記少なくとも一方の凸面部は、前記基板の画
    像表示部以外を加圧するよう構成したことを特徴とする
    請求項4記載の液晶表示素子の製造装置。
JP2001192555A 2001-06-26 2001-06-26 液晶表示素子の製造方法 Expired - Fee Related JP3909659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001192555A JP3909659B2 (ja) 2001-06-26 2001-06-26 液晶表示素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001192555A JP3909659B2 (ja) 2001-06-26 2001-06-26 液晶表示素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003005197A true JP2003005197A (ja) 2003-01-08
JP3909659B2 JP3909659B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=19030991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001192555A Expired - Fee Related JP3909659B2 (ja) 2001-06-26 2001-06-26 液晶表示素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3909659B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317669A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置の製造方法
JP2007241152A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Hitachi Plant Technologies Ltd 基板貼り合せ装置
JP2008209583A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Toppan Printing Co Ltd 塗工フィルムの製造方法
CN100451775C (zh) * 2005-09-02 2009-01-14 株式会社日立工业设备技术 基板组装装置和基板组装方法
WO2012040962A1 (zh) * 2010-09-30 2012-04-05 深圳市华星光电技术有限公司 液晶盒成盒装置及其方法
CN102636916A (zh) * 2012-04-26 2012-08-15 深圳市华星光电技术有限公司 液晶面板的制作装置及方法
JPWO2021084582A1 (ja) * 2019-10-28 2021-05-06

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317669A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置の製造方法
CN100451775C (zh) * 2005-09-02 2009-01-14 株式会社日立工业设备技术 基板组装装置和基板组装方法
JP2007241152A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Hitachi Plant Technologies Ltd 基板貼り合せ装置
JP2008209583A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Toppan Printing Co Ltd 塗工フィルムの製造方法
WO2012040962A1 (zh) * 2010-09-30 2012-04-05 深圳市华星光电技术有限公司 液晶盒成盒装置及其方法
US8388397B2 (en) 2010-09-30 2013-03-05 Shenzhen China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd. Liquid crystal cell manufacturing device and method thereof
CN102636916A (zh) * 2012-04-26 2012-08-15 深圳市华星光电技术有限公司 液晶面板的制作装置及方法
WO2013159406A1 (zh) * 2012-04-26 2013-10-31 深圳市华星光电技术有限公司 液晶面板的制作装置及方法
CN102636916B (zh) * 2012-04-26 2015-05-06 深圳市华星光电技术有限公司 液晶面板的制作装置及方法
JPWO2021084582A1 (ja) * 2019-10-28 2021-05-06
WO2021084582A1 (ja) * 2019-10-28 2021-05-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 真空貼合装置
JP7153868B2 (ja) 2019-10-28 2022-10-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 真空貼合装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3909659B2 (ja) 2007-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6222603B1 (en) Method of manufacturing liquid crystal display device with a double seal
US6137559A (en) Method of manufacturing a liquid crystal display device using an airtight seal pattern
US20100009589A1 (en) Method of manufacturing three dimensional image display device
JP3059360B2 (ja) 液晶パネルの製造方法および製造用プレス装置
US5499127A (en) Liquid crystal display device having a larger gap between the substrates in the display area than in the sealant area
JP2001255542A (ja) 基板貼り合わせ方法及び基板貼り合わせ装置、並びに、液晶表示素子の製造方法及び製造装置
JP3024609B2 (ja) 液晶表示素子セルの封孔装置
US5742372A (en) Apparatus for manufacturing liquid-crystal panels
US6290793B1 (en) Stress-free liquid crystal cell assembly
JP3909659B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法
US20050128424A1 (en) Liquid crystal display and manufacturing method therefor
US8303362B2 (en) Manufacturing apparatus for three-dimensional image display and three-dimensional image display manufacturing method
JPH0675233A (ja) 液晶表示素子及びその製造方法
JPH11281988A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP3022809B2 (ja) 液晶表示セルの封孔方法及び封孔装置
JP2002341356A (ja) 液晶表示パネルのギャップ形成方法及びその装置
JPH09316399A (ja) 基板貼合せ装置及び基板貼合せ方法
JP2002090703A (ja) 液晶用基板組立装置および方法
JPH06160865A (ja) 液晶表示素子およびその製造方法
JP2005070634A (ja) 液晶表示パネルの製造方法
JP2002341359A (ja) 液晶表示素子の製造方法及び製造装置
JP2000002862A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JPH11194352A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP4014908B2 (ja) 液晶表示装置の製造装置及び製造方法
JPH11264985A (ja) 液晶表示素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070118

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees