JP2003004743A - クロマトグラフィー定量測定装置 - Google Patents

クロマトグラフィー定量測定装置

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JP2003004743A
JP2003004743A JP2001190198A JP2001190198A JP2003004743A JP 2003004743 A JP2003004743 A JP 2003004743A JP 2001190198 A JP2001190198 A JP 2001190198A JP 2001190198 A JP2001190198 A JP 2001190198A JP 2003004743 A JP2003004743 A JP 2003004743A
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JP
Japan
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reagent
chromatography
solution
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measurement device
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JP2001190198A
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English (en)
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Masahiro Agawa
昌弘 阿河
Koji Miyoshi
浩二 三好
Kaoru Shigematsu
薫 重松
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定までの時間管理を自動的に行い、免疫ク
ロマトグラフィーの定量分析を可能にし、装置の操作性
を容易にしたクロマトグラフィー測定装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 クロマトグラフィー試験片8に照射され
た光ビーム16は、標識試薬保持部12から試薬固定化
部13との間に照射した状態で待機させておき、標識試
薬の溶出に伴う吸光度の変化を検知し、この検知から一
定時間後に自動的に測定を開始するシステムを構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロマトグラフィ
ー定量測定装置に関し、特に光学的な信号検出を行って
分析対象物の濃度測定を行うクロマトグラフィー定量測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のクロマトグラフィー定量測
定装置について説明する。図11は従来のクロマトグラ
フィー定量測定装置の概略構成図である。図11(a)
は、分光光度計を用いた測定装置の概略構成図であり、
図11(b)は、クロマトグラフィー試験片の構成図で
ある。
【0003】図11(a)において、ランプ1から出射
された光ビーム33は反射板2を介して回折格子3に入
射される。回折格子3に入射された光ビーム33は光波
長が選択され、さらに開口部4により光ビーム33が絞
られた後、ガラス板5に入射される。ガラス板5を反射
した光ビーム33は参照光6として第1の光電子増倍管
7で受光される。一方、ガラス板5を透過した光ビーム
33はクロマトグラフィー試験片8の一部に照射し、ク
ロマトグラフィー試験片8からの散乱光9を第2の光電
子増倍管10で受光する。第1の光電子増倍管7と第2
の光電子増倍管10の出力信号はそれぞれLog変換さ
れ、第1の光電子増倍管7のLog変換値から、第2の
光電子増倍管10のLog変換値を減算して吸光度信号
として出力する。
【0004】クロマトグラフィー試験片8は図11
(b)に示すように、被検査溶液を添加する被検査溶液
添加部11と、被検査溶液を展開するための展開層14
と、展開層14の一部に被検査溶液中の測定対象物に対
する試薬を固定化することにより形成された試薬固定化
部13と、展開層14の他の一部に、被検査溶液の展開
により溶出可能な標識試薬を保持することにより形成さ
れた標識試薬保持部12と、展開層14から試薬固定化
部13、及び標識試薬保持部12を除いた部分である生
地部15から構成されている。
【0005】このように構成されたクロマトグラフィー
定量測定装置について、その動作を図11を用いて説明
する。まず、被検査溶液添加部11に被検査溶液が添加
されると、展開層14に被検査溶液が展開される。この
時、標識試薬保持部12に被検査溶液が達すると、標識
試薬を溶出しながら、被検査溶液中に含まれる分析対象
物と特異的に結合する。続いて、この結合物が試薬固定
化部13において固定化され、また固定化されない残り
の標識試薬は、固定化されずに展開層14の下流側に流
出する。
【0006】そこで被検査溶液中に含まれる分析対象物
の濃度を測定するには、クロマトグラフィー試験片8の
試薬固定化部13と生地部15を分光光度計により、生
地部15の吸光度から、試薬固定化部13の吸光度を減
算して吸光度信号を検出し、既知の検量線から換算する
ことによって、分析対象物の濃度を求めることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のクロマトグラフィー定量測定装置においては、クロ
マトグラフィー試験片8の試薬固定化部13では、被検
査溶液が展開層14をゆっくりと展開するために、検出
信号の値が時間とともに徐々に変化することとなる。つ
まり、より安定な測定結果を得るためには、測定を行う
時間を管理することが重要であるので、従来のような分
光光度計を使用しての測定では、時間を管理する機能が
ないために、測定者がわざわざ手動で時間管理を行う必
要があり、測定作業が面倒となる課題を有していた。
【0008】また、被検査溶液やクロマトグラフィー試
験片8の状態によっては、正常な測定を妨げる試験片が
存在する場合があり、従来のような分光光度計を使用し
ての測定では、被検査溶液やクロマトグラフィー試験片
8の状態を検知する機能がないために、測定者はわざわ
ざ手動で良否を判定する必要があり、測定作業が面倒と
なる課題を有していた。
【0009】また、クロマトグラフィー試験片8の標識
試薬保持部12には、溶出後にも標識試薬が残留するた
め、定量測定の精度を向上させるためには、残留標識試
薬の影響を低減する必要がある。しかしながら、従来の
分光光度計を使用しての測定では、残留標識試薬を識別
する機能がないために、測定者がわざわざ手動で識別す
る必要があり、測定作業が面倒となる課題を有してい
た。
【0010】本発明は、かかる問題点を解消するために
なされたものであり、測定までの時間管理、及び試験片
の状態の良否、定量測定の補正を自動的に行い、装置の
操作性を容易にしたクロマトグラフィー定量測定装置を
提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載のクロマトグラフィー定量
測定装置は、被検査溶液を展開する展開層と、前記展開
層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する試薬
を固定化することにより形成された試薬固定化部と、前
記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開により溶出
可能な標識試薬を保持することにより形成された標識試
薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、及び前
記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを備えた
クロマトグラフィー試験片に、光源から出射された光ビ
ームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片からの透
過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出を行
い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含まれる
分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定量測
定装置において、前記クロマトグラフィー試験片に被検
査溶液を添加し、前記被検査溶液の展開を任意の場所で
検知してから一定時間後に、前記被検査溶液中に含まれ
る分析対象物の濃度測定を行うことを特徴とするもので
ある。
【0012】また、本発明の請求項2に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1記載のクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記被検査溶液の展開
の検知は、標識試薬の溶出により発生する、検出信号の
変化の検知によって行うことを特徴とするものでああ
る。
【0013】また、本発明の請求項3に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、前記ク
ロマトグラフィー試験片に被検査溶液を添加し、前記被
検査溶液の展開を、前記標識試薬保持部から前記試薬固
定化部までの領域で検知することを特徴とするものであ
る。
【0014】また、本発明の請求項4に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、温度、
及び湿度のうち少なくとも一方を監視して、分析対象物
の濃度測定が行われるあらかじめ設定された一定時間を
補正することを特徴とするものである。
【0015】また、本発明の請求項5に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、被検査
溶液の展開を検知する間、前記光源の点灯と消灯を交互
に繰り返すことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の請求項6に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、前記光
源は、被検査溶液の展開の検知を行う直前まで消灯して
おくことを特徴とするものである。
【0017】また、本発明の請求項7に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、被検査
溶液の展開を検知する間、光源の出力を分析対象物の濃
度測定時よりも小さくすることを特徴とするものであ
る。
【0018】また、本発明の請求項8に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展開
層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象
物に対する試薬を固定化することにより形成された試薬
固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の
展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより形
成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固
定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である生
地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源から
出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィー
試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的な
信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶液
中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグラ
フィー定量測定装置において、前記クロマトグラフィー
試験片に被検査溶液を添加し、前記被検査溶液添加後の
展開速度を検出し、前記展開速度から前記クロマトグラ
フィー試験片の性能の良否を判定することを特徴とする
ものである。
【0019】また、本発明の請求項9に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項8記載のクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記展開速度は、前記
クロマトグラフィー試験片への被検査溶液の展開に伴う
標識試薬の流出により発生する、検出信号の値の時間変
化を検知して算出することを特徴とするものである。
【0020】また、本発明の請求項10に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項8記載のクロマト
グラフィー定量測定装置において、前記展開速度は、前
記クロマトグラフィー試験片への被検査溶液の展開に伴
う標識試薬の溶出により発生する、検出信号の上昇値が
一定に保つように光ビームを走査させ、前記光ビームの
走査速度から算出することを特徴とするものである。
【0021】また、本発明の請求項11に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項8記載のクロマト
グラフィー定量測定装置において、前記クロマトグラフ
ィー試験片への被検査溶液の展開時における、周囲の温
度、及び湿度のうちから少なくとも一方を測定した結果
から、前記クロマトグラフィー試験片の性能の良否を判
定する、展開速度の判別値を補正することを特徴とする
ものである。
【0022】また、本発明の請求項12に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記被検査溶液を添加
した前記クロマトグラフィー試験片上の生地部における
検出信号から、被検査溶液の種類を判別することを特徴
とするものである。
【0023】また、本発明の請求項13に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項12記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、検出信号を測定す
る生地部は、試薬固定化部より展開方向の下流側とした
ことを特徴とするものである。
【0024】また、本発明の請求項14に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項12記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記被検査溶液に
適合した検量線をあらかじめ選択できることを特徴とす
るものである。
【0025】また、本発明の請求項15に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記被検査溶液を添加
した前記クロマトグラフィー試験片上の生地部の下流側
端部に、光ビームを照射して得られる検出信号から、被
検査溶液の添加量不足、及び前記クロマトグラフィー試
験片の展開不良を判定することを特徴とするものであ
る。
【0026】また、本発明の請求項16に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項15記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記光ビームは、
クロマトグラフィー試験片上の生地部の上流側端部から
下流側端部まで走査することを特徴とするものである。
【0027】また、本発明の請求項17に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記試薬固定化部より
展開方向の下流側で、かつ前記試薬固定化部の影響がな
い位置での検出信号を基準値としたときの、試薬固定化
部での検出信号を、前記濃度測定の検出信号とすること
を特徴とするものである。
【0028】また、本発明の請求項18に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項17記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記濃度測定の検
出信号は、前記試薬固定化部の極値前後の値の平均値と
し、前記基準値となる検出信号は、前記試薬固定化部よ
り被検査溶液の展開方向の下流側で、かつ前記試薬固定
化部の影響がない位置前後の値の平均値とすることを特
徴とするものである。
【0029】また、本発明の請求項19に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項17記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記濃度測定の検
出信号は、前記試薬固定化部の極値前後の値の中間値と
し、前記基準値となる検出信号は、前記試薬固定化部よ
り被検査溶液の展開方向の下流側で、かつ前記試薬固定
化部の影響がない位置前後の値の中間値とすることを特
徴とするものである。
【0030】また、本発明の請求項20に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項17記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記試薬固定化部
における検出信号の極値前後の値を比較し、差が判別値
を超える場合、前記クロマトグラフィー試験片の性能不
良と判定することを特徴とするものである。
【0031】また、本発明の請求項21に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項17記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記試薬固定化部
より展開方向の下流側で、前記試薬固定化部の影響がな
い位置前後の値を比較し、差が判別値を超える場合、前
記クロマトグラフィー試験片の性能不良と判定すること
を特徴とするものである。
【0032】また、本発明の請求項22に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、濃度測定時は前記クロ
マトグラフィー試験片上の標識試薬保持部を除いて測定
を行うことを特徴とするものである。
【0033】また、本発明の請求項23に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記クロマトグラフィ
ー試験片上の検出信号の値が平坦となる領域は、標識試
薬保持部の領域と見なすことを特徴とするものである。
【0034】また、本発明の請求項24に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項23記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、クロマトグラフィ
ー試験片上の検出信号の値が平坦となる領域の幅を算出
し、前記幅を規定の標識試薬保持部の幅と比較すること
を特徴とするものである。
【0035】また、本発明の請求項25に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項23記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、クロマトグラフィ
ー試験片上の検出信号が平坦となる値を検知し、前記値
から残留標識試薬の量を確認することを特徴とするもの
である。
【0036】また、本発明の請求項26に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、検出信号の立ち上がり
と立ち下がりを認識して、前記検出信号の極値を求める
ことを特徴とするものである。
【0037】また、本発明の請求項27に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項26記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記検出信号の立
ち上がりと立ち下がりを認識して、前記立ち上がりと立
ち下がりの間の間隔を算出し、前記間隔の大きさを、規
定の試薬固定化部の幅と比較することを特徴とするもの
である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (実施の形態1)以下、本発明の請求項1から請求項7
に対応する発明の実施の形態1について、図1と図2を
用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1によるク
ロマトグラフィー定量測定装置の概略構成図である。図
1(a)は分光光度計を用いた測定装置の概略構成図で
あり、図1(b)はクロマトグラフィー試験片の構成図
である。
【0039】図1(a)において、半導体レーザ17か
ら出射された光は、コリメートレンズ18を通過するこ
とによって平行ビームに変換される。この平行ビーム
は、開口部4を通過してビームスプリッタ19に入射さ
れる。ここで、ビームスプリッタ19で反射された一部
の光ビームは、参照光6として第1のフォトダイオード
20で受光される。一方、ビームスプリッタ19を透過
した残りの光ビームは、シリンドリカルレンズ21によ
ってクロマトグラフィー試験片8の長辺方向のみが集光
され、楕円ビーム16としてクロマトグラフィー試験片
8上に照射される。さらにこのクロマトグラフィー試験
片8の表面からは散乱光9が発生し、第2のフォトダイ
オード22で受光される。
【0040】次に、参照光6を受光した第1のフォトダ
イオード20と、散乱光9を受光した第2のフォトダイ
オード22の出力をそれぞれLog変換し、第1のフォ
トダイオード20のLog変換値から、第2のフォトダ
イオード22のLog変換値を減算して吸光度信号とし
て出力する。
【0041】クロマトグラフィー試験片8は図1(b)
に示すように、被検査溶液を添加する被検査溶液添加部
11と、被検査溶液を展開するための展開層14と、展
開層14の一部に被検査溶液中の測定対象物に対する試
薬を固定化することにより形成された試薬固定化部13
と、展開層14の他の一部に、被検査溶液の展開により
溶出可能な標識試薬を保持することにより形成された標
識試薬保持部12と、展開層14から試薬固定化部1
3、及び標識試薬保持部12を除いた部分である生地部
15から構成されている。
【0042】このように構成されたクロマトグラフィー
定量測定装置について、その動作を図1を用いて説明す
る。まず、被検査溶液添加部11に被検査溶液が添加さ
れると、展開層14に被検査溶液が展開される。この
時、標識試薬保持部12に被検査溶液が達すると、標識
試薬を溶出しながら、被検査溶液中に含まれる分析対象
物と特異的に結合する。続いて、この結合物が試薬固定
化部13において固定化され、また固定化されない残り
の標識試薬は、固定化されずに展開層14の下流側に流
出する。
【0043】被検査溶液中に含まれる分析対象物の濃度
は、クロマトグラフィー試験片8の試薬固定化部13と
生地部15の吸光度信号の差を検出し、既知の検量線か
ら換算することによって求めることができる。
【0044】ここで、クロマトグラフィー試験片8を長
辺方向に走査することにより、単独の光ビームによっ
て、生地部15と試薬固定化部13の吸光度信号の差が
測定可能となっている。また光ビームを楕円とすること
によって、クロマトグラフィー試験片8の短辺方向の位
置によるムラの影響が緩和されている。
【0045】次に吸光度測定について説明する。図2
は、本発明の実施の形態1によるクロマトグラフィー試
験片の吸光度測定を示す図である。図2(a)は、クロ
マトグラフィー試験片上における被検査溶液の展開の状
態と光ビームの照射位置を示している。また、図2
(b)は、測定時間に対する吸光度信号の変化を示して
いる。
【0046】クロマトグラフィー試験片8を測定装置に
取り付けて、被検査溶液23を被検査溶液添加部11に
添加する。次に被検査溶液23の展開に伴い、被検査溶
液23中に含まれる分析対象物が、溶出した標識試薬と
結合しながら押し流され、試薬固定化部13において結
合物が固定化される。光ビーム16を試薬固定化部13
上に連続照射した状態で吸光度測定を行うと、吸光度信
号24は、標識試薬の通過により急激に上昇と下降を行
った後、徐々に上昇し、被検査溶液の乾燥に伴って、再
度、徐々に低下する。
【0047】そこで、吸光度測定の誤差を抑えるため
に、光ビーム16を標識試薬保持部12から試薬固定化
部13までの間で照射した状態で待機させておき、被検
査溶液の展開、あるいは標識試薬の溶出による吸光度の
変化を検知し、この検知から一定時間経過後に自動的に
測定を開始した。
【0048】また、上述した一定時間は、測定装置周囲
の温度、及び湿度により、被検査溶液の展開速度に影響
を及ぼす恐れがある。そこで、被検査溶液の展開に伴な
う標識試薬の溶出から、分析対象物の濃度測定が行われ
るまで、温度、及び湿度をモニタして一定時間の補正を
行った。また、光ビームの動作は被検査溶液の展開を検
知する間、光ビームの点灯と消灯を交互に繰り返すこと
とした。あるいは、被検査溶液の展開を検知する時間を
予測し、予想到達時間の直前までの間、光ビームを消灯
することとした。あるいは、被検査溶液の展開を検知す
る間、光ビームの出力を測定時よりも低くなるように設
定した。
【0049】このように、本実施の形態1によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、クロマトグラフィ
ー試験片に被検査溶液を添加し、被検査溶液の展開を検
知してから一定時間後に、被検査溶液中に含まれる分析
対象物の濃度測定を行ったので、測定者が手動でわざわ
ざ時間管理をする必要がなくなる。また、標識試薬の溶
出を検知して測定を行うので、既に標識試薬が溶出して
いる使用済み試験片との識別が可能となる。
【0050】また、本実施の形態1によるクロマトグラ
フィー定量測定装置によれば、周囲の温度や湿度をモニ
タして、標識試薬の溶出の検知から測定が行われるまで
の時間を補正したので、周囲の温度、及び湿度が、クロ
マトグラフィー試験片上における、被検査溶液の展開速
度の変化に与える影響を小さくすることができる。
【0051】また、本実施の形態1によるクロマトグラ
フィー定量測定装置によれば、被検査溶液の展開を検知
する間、光ビームの点灯と消灯を交互に繰り返し、ある
いは、被検査溶液の展開を検知する時間を予測し、予測
到達時間直前までの間、レーザを消灯し、あるいは、ク
ロマトグラフィー試験片への被検査溶液の展開検知をす
る間、レーザ出力を測定時よりも低く設定し、あるい
は、それらの方法を組み合わせて行ったので、クロマト
グラフィー試験片へのレーザ光照射部の温度上昇に伴
う、クロマトグラフィー試験片の性能悪化を防ぐことが
できる。なお、本実施の形態1においては、標識試薬の
溶出の検知について述べたが、被検査溶液そのものの展
開を検知しても同様の効果が得られる。
【0052】(実施の形態2)次に、本発明の請求項8
から請求項11に対応する発明の実施の形態2につい
て、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形
態2によるクロマトグラフィー試験片の吸光度測定を示
す図である。図3(a)は、クロマトグラフィー試験片
上における被検査溶液の展開の状態と光ビームの照射位
置を示している。また、図3(b)は、本発明の実施の
形態2における待機状態での吸光度変化のうち、急激な
上昇を示す部分の拡大図である。
【0053】光ビーム16を、標識試薬保持部12から
試薬固定化部13までの間に照射した状態で待機させ
る。この時の吸光度信号は、標識試薬の溶出と共に単調
に増加する。そこで、吸光度信号の時間変化の傾きθを
求めることにより、被検査溶液23の展開速度を算出
し、展開速度からクロマトグラフィー試験片の性能の良
否を判定する。あるいは、標識試薬の溶出による吸光度
の上昇値が、一定に保つように光ビームを走査させて、
その走査速度から被検査溶液23の展開速度を算出し、
展開速度からクロマトグラフィー試験片の性能の良否を
判定する。
【0054】また、クロマトグラフィー試験片への被検
査溶液の展開時における周囲の温度、及び湿度のうち少
なくとも一方を測定した結果から、展開速度の判別値を
補正した。
【0055】このように、本実施の形態2によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、被検査溶液添加後
の展開速度を検出し、展開速度からクロマトグラフィー
試験片性能の良否を判定したので、クロマトグラフィー
試験片の目詰まり異常等の不良判別を行うことができ
る。
【0056】また、被検査溶液の展開に伴う標識試薬の
溶出により発生する、検出信号の値の時間変化を検知し
てから、被検査溶液の展開速度を算出するようにしたの
で、クロマトグラフィー試験片の目詰まり異常等の不良
判別を行うことができる。
【0057】また、被検査溶液の展開に伴う標識試薬の
溶出により発生する、検出信号の上昇値が一定に保たれ
るように光ビームを走査させ、光ビームの走査速度から
被検査溶液の展開速度を算出したので、クロマトグラフ
ィー試験片の目詰まり異常等の不良判別を行うことがで
きる。
【0058】また、被検査溶液の展開時における周囲の
温度及び湿度のうち少なくとも一方を測定した結果か
ら、展開速度の判別値を補正したので、温度や湿度の影
響による良否の誤判定を防ぐことができる。
【0059】(実施の形態3)以下、本発明の請求項1
2から請求項14に対応する発明の実施の形態3につい
て、図4を用いて説明する。図4は本発明の実施の形態
3によるクロマトグラフィー試験片による吸光度測定結
果の、被検査溶液による相異を示す図である。図4
(a)は、クロマトグラフィー試験片上における光ビー
ムの走査の状態、また図4(b)は、光ビームの位置に
対する吸光度信号の変化を示している。
【0060】光ビーム16は、クロマトグラフィー試験
片8上において、上流側生地部15aから試薬固定化部
13を通過して、下流側生地部15bまで走査する。こ
の時の吸光度信号は、被検査溶液の種類によって異な
る。例えば血漿サンプルと全血サンプルでは、全血サン
プルの方が全体的に吸光度が高くなる。また、生地部1
5における吸光度の大きさは、被検査溶液に含まれる分
析対象物の濃度に関わらず一定となる。
【0061】そこで、被検査溶液の種類を判別する信号
検出位置を、試薬固定化部13より下流側として、生地
部15における吸光度を検出し、各被検査溶液の種類に
対応した、既知の吸光度の大きさと比較した。また、生
地部15における吸光度の大きさから被検査溶液の種類
を判別し、その種類に応じた検量線を選定して、被検査
溶液に含まれる分析対象物の濃度を換算した。
【0062】このように、本実施の形態3によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、被検査溶液を添加
したクロマトグラフィー試験片上の生地部における検出
信号から、被検査溶液の種類を判別したので、クロマト
グラフィー試験片に添加された、被検査溶液の種類を判
別することができる。
【0063】また、検出信号を測定する生地部は、試薬
固定化部より展開方向の下流側とした、従って、試薬固
定化部の下流側生地部と比較して、上流側の生地部で残
留しやすい標識試薬の影響による、被検査溶液の種類の
誤判別を抑えることができる。
【0064】また、生地部の検出信号から被検査溶液の
種類を判別し、被検査溶液に適合した検量線をあらかじ
め選択できるものとしたので、複数種類の被検査溶液を
測定する場合、使用者がわざわざ手動で被検査溶液の種
類を装置に入力する必要がなく、自動による測定が可能
となる。
【0065】(実施の形態4)以下、本発明の請求項1
5及び請求項16に対応する発明の実施の形態4につい
て、図5を用いて説明する。図5は本発明の実施の形態
4によるクロマトグラフィー試験片の被検査溶液の流れ
を示す図である。
【0066】図5(a)は、被検査溶液添加部11に十
分な被検査溶液23が添加された場合を示している。添
加された被検査溶液23は、クロマトグラフィー試験片
8の標識試薬保持部12と上流側生地部15aと試薬固
定化部13と下流側生地部15bをそれぞれ展開し、下
流側生地部15bのさらに下流側端部にまで達してい
る。図5(b)は、被検査溶液添加部11に添加された
被検査溶液23が不足している場合を示しており、添加
された被検査溶液23は、下流側生地部15bの下流側
端部まで達していない。
【0067】そこで、下流側生地部15bの下流側端部
に光ビームを照射し、その場合に得られる検出信号の値
を判定した。また、分析対象物の濃度を測定するため
に、試薬固定化部13の前後に走査する光ビーム16と
同一の光ビームを、下流側生地部15bの下流側端部ま
で更に走査した。
【0068】このように、本実施の形態4によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、被検査溶液を添加
したクロマトグラフィー試験片上の生地部の下流側端部
に、光ビームを照射して得られる検出信号から、被検査
溶液の添加量不足、及びクロマトグラフィー試験片の展
開不良を判定したので、クロマトグラフィー試験片に添
加された被検査溶液の添加量不足や、目詰まりなどで発
生する、クロマトグラフィー試験片の展開不良を検知す
ることができる。
【0069】また、クロマトグラフィー試験片上の生地
部の下流側端部まで光ビームを走査させたので、被検査
溶液の添加量不足やクロマトグラフィー試験片の展開不
良を検知するために、新たな光源を必要とせず、機能追
加に伴う装置の大型化や価格増加を抑えることができる
作用を有する。
【0070】(実施の形態5)以下、本発明の請求項1
7に対応する発明の実施の形態5について、図6を用い
て説明する。図6は本発明の実施の形態5によるクロマ
トグラフィー試験片の吸光度測定を示す図である。図6
(a)は、クロマトグラフィー試験片上における光ビー
ムの走査の状態、また図6(b)は、光ビームの位置に
対する吸光度信号の変化を示している。
【0071】光ビーム16は、クロマトグラフィー試験
片8上において、上流側生地部15aから試薬固定化部
13を通過して、下流側生地部15bまで走査する。
【0072】分析対象物の濃度に対応する吸光度の大き
さは、試薬固定化部13に固定化された標識試薬の吸光
の影響を受けない位置、つまり吸光度信号24がピーク
となる位置Tよりも、距離Dだけ下流側の位置Uにおけ
る吸光度値を基準とし、その時のピーク位置Tとの差の
値Eとして求めることができる。言い換えれば、ピーク
位置Tにおける吸光度値は、被検査溶液そのものの吸光
成分を含んでいるが、これが試薬固定化部13に固定化
された標識試薬の吸光度測定の誤差となるため、位置U
における吸光度値(被検査溶液そのものの吸光成分に相
当)を基準とすることによって、この誤差の影響を除く
ことができる。また、基準位置を試薬固定化部13の上
流側ではなく、下流側の位置Uとしているため、上流側
生地部15aで残留しやすい標識試薬による吸光度測定
の誤差(図6(b)中のF部分)を取り除くことが可能
となっている。
【0073】このように、本実施の形態5によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、クロマトグラフィ
ー試験片上の試薬固定化部より被検査溶液の展開方向の
下流側で、試薬固定化部の影響がない位置での検出信号
を基準値としたときの、試薬固定化部での検出信号を、
測定する濃度の検出信号としたので、試薬固定化部の下
流側生地部と比較して、上流側生地部で残留しやすい標
識試薬による、吸光度測定誤差の影響を抑えることがで
きる。
【0074】(実施の形態6)以下、本発明の請求項1
8、及び請求項19に対応する発明の実施の形態6につ
いて、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の
形態6によるクロマトグラフィー試験片の吸光度測定を
示す図である。図7(a)は、クロマトグラフィー試験
片上における光ビームの走査の状態、また、図7(b)
は、光ビームの位置に対する吸光度信号の変化に、急峻
な電気的ノイズ25が付加された状態を示している。
【0075】光ビーム16は、クロマトグラフィー試験
片8上において、上流側生地部15aから試薬固定化部
13を通過して、下流側生地部15bまで走査する。こ
の時、吸光度信号24のデータは、滑らかな変化を十分
検出できる間隔Gで記憶しておく。
【0076】吸光度信号に付加された電気的ノイズ25
は、電気回路に添加する電源(例えばスイッチング電
源)から発生するものや、デジタル処理を行う回路から
発生するもの等であり、光ビーム16の走査速度と比較
して、非常に急峻な変化を示す。
【0077】そこで、吸光度信号24のピーク位置Tと
Tから距離Dだけ下流側の位置Uの値を求める場合に、
それぞれの位置に対して、前後数データの平均値をもっ
て対応させた。また、吸光度信号24のピーク位置Tと
Tから距離Dだけ下流側の位置Uの値を求める場合に、
それぞれの位置に対して、前後数データの中間値(各デ
ータの大きさ順に並べ替えた場合の中間に位置するデー
タの値)をもって対応させた。
【0078】なお、上記で述べた平均値及び中間値を求
めるためのデータ数は、吸光度信号24の滑らかな変化
を読み取るために、支障のない範囲で行うものである。
【0079】このように、本実施の形態6によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、試薬固定化部での
検出信号は、極値前後の値の平均値とし、基準値となる
検出信号は、試薬固定化部より被検査溶液の展開方向の
下流側で、かつ試薬固定化部の影響がない位置前後の値
の平均値としたので、検出信号に、偶々電気的ノイズが
付加されたときでも、分析対象物の濃度を求める演算結
果への影響を、小さくすることが可能である。
【0080】また、試薬固定化部での検出信号は、極値
前後の値の中間値とし、基準となる検出信号は、試薬固
定化部より被検査溶液の展開方向の下流側で、試薬固定
化部の影響がない位置前後の値の中間値としたので、吸
光度信号に偶々電気的ノイズが付加されたときでも、分
析対象物の濃度を求める演算結果への影響を、平均値を
用いた場合よりも更に小さくすることができる。
【0081】(実施の形態7)以下、本発明の請求項2
0、及び請求項21に対応する発明の実施の形態7につ
いて、図8を用いて説明する。図8は本発明の実施の形
態7によるクロマトグラフィー試験片の吸光度測定を示
す図である。図8(a)は、クロマトグラフィー試験片
上における光ビームの走査の状態、また、図8(b)
は、光ビームの位置に対する吸光度信号の変化に、光学
的ノイズ31,32が付加された状態を示している。ま
た、図8(c)は、光ビームの位置に対する正常な吸光
度信号の変化を示している。
【0082】光ビーム16は、クロマトグラフィー試験
片8上において、上流側生地部15aから試薬固定化部
13を通過して、下流側生地部15bまで走査する。こ
の時、吸光度信号24のデータは、滑らかな変化を十分
検出できる間隔Gで記憶しておく。また、予め正常なク
ロマトグラフィー試験片8で吸光度測定を行った吸光度
信号24のピーク位置T前後(間隔I)の変化量Kと、
下流側の位置U前後(間隔J)の変化量Lを求め、K+
α、及びL+α(αはノイズ成分の許容度)の値をそれ
ぞれの位置における判別値として記憶しておく。
【0083】吸光度信号に付加された光学的ノイズ3
1,32は、試薬固定化部13における標識試薬の固定
化ムラ26(通称、呈色ムラ)によるものや、下流側生
地部15bにおける目詰まりによる標識試薬の展開ムラ
27やクロマトグラフィー試験片8の表面上のキズ等に
よるものである。この光学的ノイズ31,32は、吸光
度信号24の緩やかな変化を妨げるものであり、その大
きさによっては、正常な吸光度測定が不可能となる。
【0084】そこで、吸光度信号24のピーク位置T前
後(間隔I)の値を比較して、最大値と最小値間の差が
判別値を越える場合、クロマトグラフィー試験片8の性
能不良と判定した。また、吸光度信号24のピーク位置
Tから距離Dだけ下流側の位置U前後(間隔J)の値を
比較して、最大値と最小値間の差が判別値を越える場
合、クロマトグラフィー試験片8の性能不良と判定し
た。
【0085】このように、本実施の形態7によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、クロマトグラフィ
ー試験片上の試薬固定化部における、検出信号の極値前
後の値を比較し、差が判別値を超える場合、クロマトグ
ラフィー試験片の性能不良と判定したので、試薬固定化
部における標識試薬の固定化ムラや、クロマトグラフィ
ー試験片の表面上のキズ等に伴う、誤った測定を避ける
ことができる。
【0086】また、クロマトグラフィー試験片上の試薬
固定化部より展開方向の下流側で、試薬固定化部の影響
がない位置前後の値を比較し、差が判別値を超える場
合、クロマトグラフィー試験片の性能不良と判定したの
で、生地部における目詰まりによる被検査溶液の展開ム
ラや、クロマトグラフィー試験片の表面上のキズ等に伴
う、誤った測定を避けることができる。
【0087】(実施の形態8)以下、本発明の請求項2
2から請求項25に対応する発明の実施の形態8につい
て、図9を用いて説明する。図9は本発明の実施の形態
8によるクロマトグラフィー試験片上における光ビーム
の走査の状態、及び光ビームの位置に対する吸光度信号
の変化を、並記して示したものである。
【0088】標識試薬保持部12は被検査溶液通過後も
標識試薬が残留している。つまり、低濃度の分析対象物
の測定において、標識試薬保持部12の上流側から光ビ
ーム16を走査した場合、標識試薬保持部12に残留し
ている標識試薬の吸光度が、ピーク位置となる場合があ
る。また、標識試薬保持部12における残留標識試薬は
一様に分布するため、この領域での吸光度28は、平坦
な信号となっている。
【0089】そこで、ピーク位置の誤認識を避けるため
に、標識試薬保持部12を除いた上流側生地部15aの
位置から光ビーム16を走査し、測定を開始した。ある
いは、平坦な吸光度信号28を検知し、試薬固定化部1
3に対応した吸光度ピーク位置Tとの識別を行った。
【0090】また、平坦な吸光度信号28の幅から、標
識試薬保持部12の幅Hを求め、規定の幅と比較した。
また、平坦な吸光度信号28の値を検知し、残留する標
識試薬の量を求めた。
【0091】このように、本実施の形態8によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、濃度測定時はクロ
マトグラフィー試験片上の標識試薬保持部を除いて測定
を行ったので、標識試薬保持部における吸光度測定値が
含まれないため、吸光度ピーク位置の誤認識が発生せ
ず、正常な分析対象物の濃度検出が可能となる。
【0092】また、クロマトグラフィー試験片上の検出
信号の値が平坦となる領域は、標識試薬保持部の領域と
見なしたので、吸光度ピーク位置の誤認識が発生せず、
正常な分析対象物の濃度検出が可能となる。また、クロ
マトグラフィー試験片上の検出信号の値が平坦となる領
域の幅を算出し、前記幅を規定の標識試薬保持部の幅と
比較したので、標識試薬の保持量を確認することがで
き、クロマトグラフィー試験片の性能不良を判別でき
る。また、クロマトグラフィー試験片上の検出信号が平
坦となる値を検知し、前記値から残留標識試薬の量を確
認したので、標識試薬が正常に流れたかどうかの確認を
行うことができる。
【0093】(実施の形態9)以下、本発明の請求項2
6、及び請求項27に対応する発明の実施の形態9につ
いて、図10を用いて説明する。図10は本発明の実施
の形態9によるクロマトグラフィー試験片上における光
ビームの走査の状態、及び光ビームの位置に対する吸光
度信号の変化を、並記して示したものである。
【0094】標識試薬保持部12は被検査溶液通過後も
標識試薬が残留している。つまり、低濃度の分析対象物
の測定において、標識試薬保持部12の位置から光ビー
ム16を走査した場合、標識試薬保持部12に残留して
いる標識試薬の吸光度が、ピーク位置となる場合があ
る。
【0095】そこで、吸光度信号24の傾きの変化か
ら、立ち上がり部29と立ち下がり部30を検出し、立
ち上がり部29と立ち下がり部30で挟まれる領域にお
ける最大位置を、ピーク位置Tと認識した。また、立ち
上がり部29と立ち下がり部30の間隔を求め、規定の
試薬固定化部13の幅と比較した。
【0096】このように、本実施の形態9によるクロマ
トグラフィー定量測定装置によれば、検出信号の立ち上
がりと立ち下がりを認識して、検出信号の極値を求めた
ので、吸光度ピーク位置の誤認識が発生せず、正常な分
析対象物の濃度検出が可能となる。
【0097】また、検出信号の立ち上がりと立ち下がり
を認識して、立ち上がりと立ち下がりの間の間隔を算出
し、間隔の大きさを、規定の試薬固定化部の幅と比較し
たので、試薬固定化部の幅が確認できる。従って、クロ
マトグラフィー試験片の性能不良の判別が可能となる。
【0098】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
のクロマトグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展
開する展開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中
の測定対象物に対する試薬を固定化することにより形成
された試薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被
検査溶液の展開により溶出可能な標識試薬を保持するこ
とにより形成された標識試薬保持部と、前記展開層から
前記試薬固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部
分である生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片
に、光源から出射された光ビームを照射し、前記クロマ
トグラフィー試験片からの透過光もしくは反射光を利用
して光学的な信号検出を行い、前記信号から定量的に前
記被検査溶液中に含まれる分析対象物の濃度を測定する
クロマトグラフィー定量測定装置において、前記クロマ
トグラフィー試験片に被検査溶液を添加し、前記被検査
溶液の展開を任意の場所で検知してから一定時間後に、
前記被検査溶液中に含まれる分析対象物の濃度測定を行
うようにしたので、測定者が手動でわざわざ時間管理を
する必要がなくなる。
【0099】また、本発明の請求項2に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1記載のクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記被検査溶液の展開
の検知は、標識試薬の溶出により発生する、検出信号の
変化の検知によって行うようにしたので、測定者が手動
でわざわざ時間管理をする必要がなくなる。また、標識
試薬の溶出を検知して測定を行うので、既に標識試薬が
溶出している使用済み試験片との識別が可能となる。
【0100】また、本発明の請求項3に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、前記ク
ロマトグラフィー試験片に被検査溶液を添加し、前記被
検査溶液の展開を、前記標識試薬保持部から前記試薬固
定化部までの領域で検知するようにしたので、測定者が
手動でわざわざ時間管理をする必要がなくなる。また、
標識試薬の溶出を検知して測定を行うので、既に標識試
薬が溶出している使用済み試験片との識別が可能とな
る。
【0101】また、本発明の請求項4に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、温度、
及び湿度のうち少なくとも一方を監視して、分析対象物
の濃度測定が行われるあらかじめ設定された一定時間を
補正するようにしたので、周囲の温度、及び湿度が、ク
ロマトグラフィー試験片上における、被検査溶液の展開
速度の変化に与える影響を小さくすることができる。
【0102】また、本発明の請求項5に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、被検査
溶液の展開を検知する間、前記光源の点灯と消灯を交互
に繰り返すようにしたので、クロマトグラフィー試験片
へのレーザ光照射部の温度上昇に伴う、クロマトグラフ
ィー試験片の性能悪化を防ぐことができる。
【0103】また、本発明の請求項6に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、前記光
源は、被検査溶液の展開の検知を行う直前まで消灯して
おくようにしたので、クロマトグラフィー試験片へのレ
ーザ光照射部の温度上昇に伴う、クロマトグラフィー試
験片の性能悪化を防ぐことができる。
【0104】また、本発明の請求項7に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項1または請求項2記
載のクロマトグラフィー定量測定装置において、被検査
溶液の展開を検知する間、光源の出力を分析対象物の濃
度測定時よりも小さくするようにしたので、クロマトグ
ラフィー試験片へのレーザ光照射部の温度上昇に伴う、
クロマトグラフィー試験片の性能悪化を防ぐことができ
る。
【0105】また、本発明の請求項8に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展開
層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象
物に対する試薬を固定化することにより形成された試薬
固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の
展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより形
成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固
定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である生
地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源から
出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィー
試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的な
信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶液
中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグラ
フィー定量測定装置において、前記クロマトグラフィー
試験片に被検査溶液を添加し、前記被検査溶液添加後の
展開速度を検出し、前記展開速度から前記クロマトグラ
フィー試験片の性能の良否を判定するようにしたので、
クロマトグラフィー試験片の目詰まり異常等の不良判別
を行うことができる。
【0106】また、本発明の請求項9に記載のクロマト
グラフィー定量測定装置は、請求項8記載のクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記展開速度は、前記
クロマトグラフィー試験片への被検査溶液の展開に伴う
標識試薬の流出により発生する、検出信号の値の時間変
化を検知して算出するようにしたので、クロマトグラフ
ィー試験片の目詰まり異常等の不良判別を行うことがで
きる。
【0107】また、本発明の請求項10に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項8記載のクロマト
グラフィー定量測定装置において、前記展開速度は、前
記クロマトグラフィー試験片への被検査溶液の展開に伴
う標識試薬の溶出により発生する、検出信号の上昇値が
一定に保つように光ビームを走査させ、前記光ビームの
走査速度から算出するようにしたので、クロマトグラフ
ィー試験片の目詰まり異常等の不良判別を行うことがで
きる。
【0108】また、本発明の請求項11に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項8記載のクロマト
グラフィー定量測定装置において、前記クロマトグラフ
ィー試験片への被検査溶液の展開時における、周囲の温
度、及び湿度のうちから少なくとも一方を測定した結果
から、前記クロマトグラフィー試験片の性能の良否を判
定する、展開速度の判別値を補正するようにしたので、
温度や湿度の影響による良否の誤判定を防ぐことができ
る。
【0109】また、本発明の請求項12に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記被検査溶液を添加
した前記クロマトグラフィー試験片上の生地部における
検出信号から、被検査溶液の種類を判別するようにした
ので、クロマトグラフィー試験片に添加された、被検査
溶液の種類を判別することができる。
【0110】また、本発明の請求項13に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項12記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、検出信号を測定す
る生地部は、試薬固定化部より展開方向の下流側とした
ので、試薬固定化部の下流側生地部と比較して、上流側
の生地部で残留しやすい標識試薬の影響による、被検査
溶液の種類の誤判別を抑えることができる。
【0111】また、本発明の請求項14に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項12記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記被検査溶液に
適合した検量線をあらかじめ選択できるようにしたの
で、複数種類の被検査溶液を測定する場合、使用者がわ
ざわざ手動で被検査溶液の種類を装置に入力する必要が
なく、自動による測定が可能となる。
【0112】また、本発明の請求項15に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記被検査溶液を添加
した前記クロマトグラフィー試験片上の生地部の下流側
端部に、光ビームを照射して得られる検出信号から、被
検査溶液の添加量不足、及び前記クロマトグラフィー試
験片の展開不良を判定するようにしたので、クロマトグ
ラフィー試験片に添加された被検査溶液の添加量不足
や、目詰まりなどで発生する、クロマトグラフィー試験
片の展開不良を検知することができる。
【0113】また、本発明の請求項16に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項15記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記光ビームは、
クロマトグラフィー試験片上の生地部の上流側端部から
下流側端部まで走査するようにしたので、被検査溶液の
添加量不足やクロマトグラフィー試験片の展開不良を検
知するために、新たな光源を必要とせず、機能追加に伴
う装置の大型化や価格増加を抑えることができる作用を
有する。
【0114】また、本発明の請求項17に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記試薬固定化部より
展開方向の下流側で、かつ前記試薬固定化部の影響がな
い位置での検出信号を基準値としたときの、試薬固定化
部での検出信号を、前記濃度測定の検出信号とするよう
にしたので、試薬固定化部の下流側生地部と比較して、
上流側生地部で残留しやすい標識試薬による、吸光度測
定誤差の影響を抑えることができる。
【0115】また、本発明の請求項18に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項17記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記濃度測定の検
出信号は、前記試薬固定化部の極値前後の値の平均値と
し、前記基準値となる検出信号は、前記試薬固定化部よ
り被検査溶液の展開方向の下流側で、かつ前記試薬固定
化部の影響がない位置前後の値の平均値とするようにし
たので、検出信号に、偶々電気的ノイズが付加されたと
きでも、分析対象物の濃度を求める演算結果への影響
を、小さくすることが可能である。
【0116】また、本発明の請求項19に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項17記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記濃度測定の検
出信号は、前記試薬固定化部の極値前後の値の中間値と
し、前記基準値となる検出信号は、前記試薬固定化部よ
り被検査溶液の展開方向の下流側で、かつ前記試薬固定
化部の影響がない位置前後の値の中間値とするようにし
たので、吸光度信号に偶々電気的ノイズが付加されたと
きでも、分析対象物の濃度を求める演算結果への影響
を、平均値を用いた場合よりも更に小さくすることがで
きる。
【0117】また、本発明の請求項20に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項17記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記試薬固定化部
における検出信号の極値前後の値を比較し、差が判別値
を超える場合、前記クロマトグラフィー試験片の性能不
良と判定するようにしたので、試薬固定化部における標
識試薬の固定化ムラや、クロマトグラフィー試験片の表
面上のキズ等に伴う、誤った測定を避けることができ
る。
【0118】また、本発明の請求項21に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項17記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記試薬固定化部
より展開方向の下流側で、前記試薬固定化部の影響がな
い位置前後の値を比較し、差が判別値を超える場合、前
記クロマトグラフィー試験片の性能不良と判定するよう
にしたので、生地部における目詰まりによる被検査溶液
の展開ムラや、クロマトグラフィー試験片の表面上のキ
ズ等に伴う、誤った測定を避けることができる。
【0119】また、本発明の請求項22に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、濃度測定時は前記クロ
マトグラフィー試験片上の標識試薬保持部を除いて測定
を行うようにしたので、標識試薬保持部における吸光度
測定値が含まれないため、吸光度ピーク位置の誤認識が
発生せず、正常な分析対象物の濃度検出が可能となる。
【0120】また、本発明の請求項23に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、前記クロマトグラフィ
ー試験片上の検出信号の値が平坦となる領域は、標識試
薬保持部の領域と見なすようにしたので、吸光度ピーク
位置の誤認識が発生せず、正常な分析対象物の濃度検出
が可能となる。
【0121】また、本発明の請求項24に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項23記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、クロマトグラフィ
ー試験片上の検出信号の値が平坦となる領域の幅を算出
し、前記幅を規定の標識試薬保持部の幅と比較するよう
にしたので、標識試薬の保持量を確認することができ、
クロマトグラフィー試験片の性能不良を判別できる。
【0122】また、本発明の請求項25に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項23記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、クロマトグラフィ
ー試験片上の検出信号が平坦となる値を検知し、前記値
から残留標識試薬の量を確認するようにしたので、標識
試薬が正常に流れたかどうかの確認を行うことができ
る。
【0123】また、本発明の請求項26に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、被検査溶液を展開する展
開層と、前記展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対
象物に対する試薬を固定化することにより形成された試
薬固定化部と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液
の展開により溶出可能な標識試薬を保持することにより
形成された標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬
固定化部、及び前記標識試薬保持部を除いた部分である
生地部とを備えたクロマトグラフィー試験片に、光源か
ら出射された光ビームを照射し、前記クロマトグラフィ
ー試験片からの透過光もしくは反射光を利用して光学的
な信号検出を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶
液中に含まれる分析対象物の濃度を測定するクロマトグ
ラフィー定量測定装置において、検出信号の立ち上がり
と立ち下がりを認識して、前記検出信号の極値を求める
ようにしたので、吸光度ピーク位置の誤認識が発生せ
ず、正常な分析対象物の濃度検出が可能となる。
【0124】また、本発明の請求項27に記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置は、請求項26記載のクロマ
トグラフィー定量測定装置において、前記検出信号の立
ち上がりと立ち下がりを認識して、前記立ち上がりと立
ち下がりの間の間隔を算出し、前記間隔の大きさを、規
定の試薬固定化部の幅と比較するようにしたので、試薬
固定化部の幅が確認できる。従って、クロマトグラフィ
ー試験片の性能不良の判別が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるクロマトグラフ
ィー定量測定装置の概略構成図
【図2】本発明の実施の形態1における被検査溶液の展
開に伴う吸光度の変化の図
【図3】本発明の実施の形態2における待機状態での吸
光度変化の図
【図4】本発明の実施の形態3における被検査溶液の相
異によるクロマトグラフィー試験片の吸光度測定結果の
【図5】本発明の実施の形態4におけるクロマトグラフ
ィー試験片の被検査溶液の展開を示す図
【図6】本発明の実施の形態5におけるクロマトグラフ
ィー試験片の吸光度差測定を示す図
【図7】本発明の実施の形態6におけるクロマトグラフ
ィー試験片の吸光度信号の電気的ノイズを示す図
【図8】本発明の実施の形態7におけるクロマトグラフ
ィー試験片の吸光度信号の光学的ノイズを示す図
【図9】本発明の実施の形態8におけるクロマトグラフ
ィー試験片の標識試薬保持部を含んだ吸光度を示す図
【図10】本発明の実施の形態9におけるクロマトグラ
フィー試験片の吸光度ピーク値検出方法を示す図
【図11】従来のクロマトグラフィー試験装置の概略構
成図
【符号の説明】
1 ランプ 2 反射板 3 回折格子 4 開口部 5 ガラス板 6 参照光 7,10 光電子増倍管 8 クロマトグラフィー試験片 9 散乱光 11 被検査溶液添加部 12 標識試薬保持部 13 試薬固定化部 14 展開層 15 生地部 15a 上流側生地部 15b 下流側生地部 16,33 光ビーム 17 半導体レーザ 18 コリメートレンズ 19 ビームスプリッタ 20、22 フォトダイオード 21 シリンドリカルレンズ 23 被検査溶液 24 吸光度信号 25 電気的ノイズ 26 呈色ムラ 27 展開ムラ 28 フラット部 29 立ち上がり部 30 立ち下がり部 31,32 光学的ノイズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重松 薫 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 2G054 EA04 EA05 2G059 AA01 BB04 BB12 BB13 CC16 EE01 EE02 FF04 FF08 FF12 GG01 GG07 JJ05 JJ11 JJ22 KK01 KK03 MM03 MM05 MM10 NN01 NN09

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査溶液を展開する展開層と、前記展
    開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する試
    薬を固定化することにより形成された試薬固定化部と、
    前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開により溶
    出可能な標識試薬を保持することにより形成された標識
    試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、及び
    前記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを備え
    たクロマトグラフィー試験片に、光源から出射された光
    ビームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片からの
    透過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出を行
    い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含まれる
    分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定量測
    定装置において、 前記クロマトグラフィー試験片に被検査溶液を添加し、
    前記被検査溶液の展開を任意の場所で検知してから一定
    時間後に、前記被検査溶液中に含まれる分析対象物の濃
    度測定を行う、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロマトグラフィー定量
    測定装置において、 前記被検査溶液の展開の検知は、標識試薬の溶出により
    発生する、検出信号の変化の検知によって行う、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のクロマト
    グラフィー定量測定装置において、 前記クロマトグラフィー試験片に被検査溶液を添加し、
    前記被検査溶液の展開を、前記標識試薬保持部から前記
    試薬固定化部までの領域で検知する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のクロマト
    グラフィー定量測定装置において、 温度、及び湿度のうち少なくとも一方を監視して、分析
    対象物の濃度測定が行われるあらかじめ設定された一定
    時間を補正する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載のクロマト
    グラフィー定量測定装置において、 被検査溶液の展開を検知する間、前記光源の点灯と消灯
    を交互に繰り返す、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2記載のクロマト
    グラフィー定量測定装置において、 前記光源は、被検査溶液の展開の検知を行う直前まで消
    灯しておく、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2記載のクロマト
    グラフィー定量測定装置において、 被検査溶液の展開を検知する間、光源の出力を分析対象
    物の濃度測定時よりも小さくする、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  8. 【請求項8】 被検査溶液を展開する展開層と、前記展
    開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する試
    薬を固定化することにより形成された試薬固定化部と、
    前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開により溶
    出可能な標識試薬を保持することにより形成された標識
    試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、及び
    前記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを備え
    たクロマトグラフィー試験片に、光源から出射された光
    ビームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片からの
    透過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出を行
    い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含まれる
    分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定量測
    定装置において、 前記クロマトグラフィー試験片に被検査溶液を添加し、
    前記被検査溶液添加後の展開速度を検出し、前記展開速
    度から前記クロマトグラフィー試験片の性能の良否を判
    定する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のクロマトグラフィー定量
    測定装置において、 前記展開速度は、前記クロマトグラフィー試験片への被
    検査溶液の展開に伴う標識試薬の流出により発生する、
    検出信号の値の時間変化を検知して算出する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のクロマトグラフィー定
    量測定装置において、 前記展開速度は、前記クロマトグラフィー試験片への被
    検査溶液の展開に伴う標識試薬の溶出により発生する、
    検出信号の上昇値が一定に保つように光ビームを走査さ
    せ、前記光ビームの走査速度から算出する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のクロマトグラフィー定
    量測定装置において、 前記クロマトグラフィー試験片への被検査溶液の展開時
    における、周囲の温度、及び湿度のうちから少なくとも
    一方を測定した結果から、前記クロマトグラフィー試験
    片の性能の良否を判定する、展開速度の判別値を補正す
    る、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  12. 【請求項12】 被検査溶液を展開する展開層と、前記
    展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する
    試薬を固定化することにより形成された試薬固定化部
    と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開によ
    り溶出可能な標識試薬を保持することにより形成された
    標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、
    及び前記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを
    備えたクロマトグラフィー試験片に、光源から出射され
    た光ビームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片か
    らの透過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出
    を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含ま
    れる分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定
    量測定装置において、 前記被検査溶液を添加した前記クロマトグラフィー試験
    片上の生地部における検出信号から、被検査溶液の種類
    を判別する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 検出信号を測定する生地部は、試薬固定化部より展開方
    向の下流側とした、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 前記被検査溶液に適合した検量線をあらかじめ選択でき
    る、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  15. 【請求項15】 被検査溶液を展開する展開層と、前記
    展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する
    試薬を固定化することにより形成された試薬固定化部
    と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開によ
    り溶出可能な標識試薬を保持することにより形成された
    標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、
    及び前記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを
    備えたクロマトグラフィー試験片に、光源から出射され
    た光ビームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片か
    らの透過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出
    を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含ま
    れる分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定
    量測定装置において、 前記被検査溶液を添加した前記クロマトグラフィー試験
    片上の生地部の下流側端部に、光ビームを照射して得ら
    れる検出信号から、被検査溶液の添加量不足、及び前記
    クロマトグラフィー試験片の展開不良を判定する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 前記光ビームは、クロマトグラフィー試験片上の生地部
    の上流側端部から下流側端部まで走査する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  17. 【請求項17】 被検査溶液を展開する展開層と、前記
    展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する
    試薬を固定化することにより形成された試薬固定化部
    と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開によ
    り溶出可能な標識試薬を保持することにより形成された
    標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、
    及び前記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを
    備えたクロマトグラフィー試験片に、光源から出射され
    た光ビームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片か
    らの透過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出
    を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含ま
    れる分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定
    量測定装置において、 前記試薬固定化部より展開方向の下流側で、かつ前記試
    薬固定化部の影響がない位置での検出信号を基準値とし
    たときの、試薬固定化部での検出信号を、前記濃度測定
    の検出信号とする、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 前記濃度測定の検出信号は、前記試薬固定化部の極値前
    後の値の平均値とし、前記基準値となる検出信号は、前
    記試薬固定化部より被検査溶液の展開方向の下流側で、
    かつ前記試薬固定化部の影響がない位置前後の値の平均
    値とする、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  19. 【請求項19】 請求項17記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 前記濃度測定の検出信号は、前記試薬固定化部の極値前
    後の値の中間値とし、前記基準値となる検出信号は、前
    記試薬固定化部より被検査溶液の展開方向の下流側で、
    かつ前記試薬固定化部の影響がない位置前後の値の中間
    値とする、ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測
    定装置。
  20. 【請求項20】 請求項17記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 前記試薬固定化部における検出信号の極値前後の値を比
    較し、差が判別値を超える場合、前記クロマトグラフィ
    ー試験片の性能不良と判定する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  21. 【請求項21】 請求項17記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 前記試薬固定化部より展開方向の下流側で、前記試薬固
    定化部の影響がない位置前後の値を比較し、差が判別値
    を超える場合、前記クロマトグラフィー試験片の性能不
    良と判定する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  22. 【請求項22】 被検査溶液を展開する展開層と、前記
    展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する
    試薬を固定化することにより形成された試薬固定化部
    と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開によ
    り溶出可能な標識試薬を保持することにより形成された
    標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、
    及び前記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを
    備えたクロマトグラフィー試験片に、光源から出射され
    た光ビームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片か
    らの透過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出
    を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含ま
    れる分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定
    量測定装置において、 濃度測定時は前記クロマトグラフィー試験片上の標識試
    薬保持部を除いて測定を行う、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  23. 【請求項23】 被検査溶液を展開する展開層と、前記
    展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する
    試薬を固定化することにより形成された試薬固定化部
    と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開によ
    り溶出可能な標識試薬を保持することにより形成された
    標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、
    及び前記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを
    備えたクロマトグラフィー試験片に、光源から出射され
    た光ビームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片か
    らの透過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出
    を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含ま
    れる分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定
    量測定装置において、 前記クロマトグラフィー試験片上の検出信号の値が平坦
    となる領域は、標識試薬保持部の領域と見なす、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  24. 【請求項24】 請求項23記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 クロマトグラフィー試験片上の検出信号の値が平坦とな
    る領域の幅を算出し、 前記幅を規定の標識試薬保持部の幅と比較する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  25. 【請求項25】 請求項23記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 クロマトグラフィー試験片上の検出信号が平坦となる値
    を検知し、前記値から残留標識試薬の量を確認する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  26. 【請求項26】 被検査溶液を展開する展開層と、前記
    展開層の一部に前記被検査溶液中の測定対象物に対する
    試薬を固定化することにより形成された試薬固定化部
    と、前記展開層の他の一部に前記被検査溶液の展開によ
    り溶出可能な標識試薬を保持することにより形成された
    標識試薬保持部と、前記展開層から前記試薬固定化部、
    及び前記標識試薬保持部を除いた部分である生地部とを
    備えたクロマトグラフィー試験片に、光源から出射され
    た光ビームを照射し、前記クロマトグラフィー試験片か
    らの透過光もしくは反射光を利用して光学的な信号検出
    を行い、前記信号から定量的に前記被検査溶液中に含ま
    れる分析対象物の濃度を測定するクロマトグラフィー定
    量測定装置において、 検出信号の立ち上がりと立ち下がりを認識して、前記検
    出信号の極値を求めることを特徴とするクロマトグラフ
    ィー定量測定装置。
  27. 【請求項27】 請求項26記載のクロマトグラフィー
    定量測定装置において、 前記検出信号の立ち上がりと立ち下がりを認識して、前
    記立ち上がりと立ち下がりの間の間隔を算出し、前記間
    隔の大きさを、規定の試薬固定化部の幅と比較する、 ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
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