JP2003004356A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2003004356A
JP2003004356A JP2001193170A JP2001193170A JP2003004356A JP 2003004356 A JP2003004356 A JP 2003004356A JP 2001193170 A JP2001193170 A JP 2001193170A JP 2001193170 A JP2001193170 A JP 2001193170A JP 2003004356 A JP2003004356 A JP 2003004356A
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refrigerator
compartment
cooler
chamber
storage
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Application number
JP2001193170A
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English (en)
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Kazuaki Hiromatsu
和明 弘松
Taiji Oshiro
泰治 大城
Kaoru Terada
馨 寺田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の貯蔵室をそれぞれ適正な容積にするこ
とができるとともに容積効率を向上することのできる冷
蔵庫を提供する。 【解決手段】 断熱壁19により隔離された左右に隣接
する野菜室12及び冷凍室13と、野菜室12及び冷凍
室13の上部に配置される冷蔵室11と、野菜室12の
背後に配置される圧縮機20と、野菜室12の背後に配
されるとともに冷蔵室11及び野菜室12を冷却する第
1冷却器25と、冷凍室13の背後に配置されるととも
に冷凍室13を冷却する冷却器21とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内温度の異なる
複数の貯蔵室を有する冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫は、例えば、冷蔵庫本体上
部より順に冷凍室、冷蔵室、野菜室が配置されている。
冷凍室及び冷蔵室の前面は回動式の開閉扉により開閉す
ることができ、野菜室はスライド式の開閉扉により収納
容器とともに引き出せるようになっている。
【0003】下部に配される野菜室は使用者が屈んで引
き出すため、野菜室の上端に設けられる把手の位置を低
くすることができない。このため、野菜室が必要以上に
大きな容積を占めるため冷蔵室及び冷凍室の容量が小さ
くなっていた。また、野菜室が深いため野菜等が積み重
ね収納される。このため、積み重なった下方の野菜を取
り出す手間がかかり使い勝手が悪い問題や、積み重ねの
重量によって野菜等が損傷する問題もあった。
【0004】更に、冷蔵室、野菜室及び冷凍室を同じ冷
却器により冷却するため、冷蔵室及び野菜室内に侵入す
る冷気の温度が低く、冷蔵室や野菜室に貯蔵される貯蔵
物が乾燥して傷みやすい問題があった。
【0005】これらの問題を解決するために、特開平1
1−311476号公報には冷蔵庫本体上部より順に冷
蔵室、野菜室、冷凍室を配置した冷蔵庫が開示されてい
る。同公報の冷蔵庫によると、野菜室の背後には、第1
冷却器及び第1送風機が配置されている。冷凍室の背後
には圧縮機、第2冷却器及び第2送風機が配置されてい
る。
【0006】圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転さ
れ、第1、第2冷却器が冷却される。第1送風機の駆動
により第1冷却器と熱交換した冷気は冷蔵室及び野菜室
に送出され、冷蔵室及び野菜室が所定の温度に冷却され
る。第2送風機の駆動により第2冷却器と熱交換した冷
気は冷凍室に送出され、冷凍室が所定の温度に冷却され
る。
【0007】これにより、野菜室が不必要に大きな容積
を占有せず、冷蔵室及び冷凍室が十分な容積を確保でき
るとともに野菜室及び冷凍室の引き出しを容易に行うこ
とができる。また、野菜室を浅くすることにより野菜等
の積み重ね収納が回避され、積み重なった下方の野菜を
取り出す手間を省いて使い勝手を向上するとともに、積
み重ねの重量による野菜等の損傷を防止できるようにな
っている。
【0008】更に、冷蔵室及び野菜室を冷却する第1冷
却器と、冷凍室を冷却する第2冷却器とを別々に設けて
いるため、冷蔵室や野菜室に貯蔵される貯蔵物の乾燥に
よる損傷を防止することができるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平11−311476号公報に開示された冷蔵庫に
よると、冷凍サイクルを運転する圧縮機は高温となるた
め、最も低温に維持される冷凍室の背後に配置すると冷
凍室が輻射熱で温められて冷却効率が低下する可能性が
ある。このため、圧縮機と冷凍室との間を厚みの厚い断
熱壁で隔離する必要があり、冷蔵庫の容積効率を低下さ
せる問題があった。
【0010】複数の冷却器及び送風機(第1、第2冷却
器及び第1、第2送風機)を設けることにより、従来よ
りも冷却器及び送風機(第1冷却器及び第1送風機)が
上方に配置される。このため、冷蔵庫の重心が高くな
り、地震等の災害時に転倒し易くなる問題もあった。
【0011】更に、野菜等の積み重ね収納を防止するこ
とができるが、長ネギ等の縦長の野菜を自然に生えてい
るままの姿勢で貯蔵できず、新鮮な状態で長期間の保存
が困難である。また、スイカ等の大型の貯蔵物を収納で
きない問題もあった。
【0012】本発明は、複数の貯蔵室をそれぞれ適正な
容積にすることができるとともに容積効率を向上するこ
とのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。また本
発明は、重心を低くして災害時等の転倒を防止すること
のできる冷蔵庫を提供することを目的とする。また本発
明は、野菜等の積み重ね収納を防止するとともに大きな
野菜等を収納可能な冷蔵庫を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、断熱壁により隔離された左右に隣接する第
1、第2貯蔵室と、第1貯蔵室の背後に配されて第1貯
蔵室を冷却する第1冷却器と、第2貯蔵室の背後に配さ
れて第2貯蔵室を冷却する第2冷却器とを備えたことを
特徴としている。この構成によると、第1、第2冷却器
が左右に並設され、重心が下方に配置される。
【0014】また本発明は、上記構成の冷蔵庫におい
て、第1貯蔵室の背後に圧縮機を備え、第1貯蔵室の室
内温度を第2貯蔵室の室内温度よりも高くしたことを特
徴としている。この構成によると、冷凍サイクルの高温
側となる圧縮機の前方に第2貯蔵室よりも室内温度の高
い第1貯蔵室が配置される。
【0015】また本発明は、上記構成の冷蔵庫におい
て、断熱壁を介して第1、第2貯蔵室の上方に配される
第3貯蔵室を設けたことを特徴としている。この構成に
よると、第1、第2冷却器が下方に配置され、冷蔵庫が
安定して設置される。
【0016】また本発明は、上記構成の冷蔵庫におい
て、第1、第2、第3貯蔵室の室内温度がそれぞれ異な
るように設定したことを特徴としている。
【0017】また本発明は、上記構成の冷蔵庫におい
て、第1冷却器により冷却された冷気を第1貯蔵室及び
第3貯蔵室に送出する送風機を第3貯蔵室の左右方向の
略中央に設けたことを特徴としている。
【0018】また本発明は、上記構成の冷蔵庫におい
て、第1、第2、第3貯蔵室はそれぞれ野菜室、冷凍
室、冷蔵室から成ることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は一実施形態の冷蔵庫を示す正
面図である。冷蔵庫1は外面を覆う外箱2aの内側に内
箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡
ウレタン等の断熱材2cが充填されている。外箱2aは
側面部と上面部が一体となったキャビネット部2dと背
面側のバックプレート2e(図2参照)とから成ってい
る。
【0020】冷蔵庫1の内部には上部に冷蔵室11が配
置され、断熱材から成る仕切壁16により冷蔵室11と
隔離された下部に野菜室12及び冷凍室13が左右に並
んで配置されている。野菜室12と冷凍室13とは断熱
材から成る仕切壁19によって隔離されている。冷凍室
13は更に断熱材から成る仕切枠18により上部と下部
とに仕切られている。
【0021】冷蔵室11内の下部には仕切板46で仕切
られた隔離室である氷温室14が設けられている。氷温
室14は冷蔵室11内の図中、右側に設けられ、冷凍室
13の直上に配置されている。冷凍室13内の上部には
製氷を行う製氷部67が設けられ、氷温室14の側方
に、製氷部67へ供給する水を溜めるタンク65が着脱
自在に配されている。タンク65の背後にはタンク65
内の水を製氷部67へ給水するポンプ(不図示)が設置
されている。
【0022】図2は冷蔵庫1の上面断面図を示してい
る。冷蔵室11の前面は把手3a、4aを把持して回動
する両開きの断熱扉3、4により開閉可能になってい
る。断熱扉3、4の端面にはパッキン3b、4bが設け
られ、隙間を塞いで冷蔵室11を密閉できるようになっ
ている。
【0023】図3は冷蔵庫1の右側面断面図を示してい
る。冷蔵室1内には貯蔵物が載置される複数の載置棚4
5が設けられる。断熱扉3には複数のドアポケット44
が設けられる。また、断熱扉4にも同様のドアポケット
44が設けられる(図4参照)。
【0024】冷凍室13の上部は、スライド式の断熱扉
5により前面が開閉可能になっており、断熱扉5の上端
に設けられた把手部(不図示)を把持して断熱扉5と一
体の収納容器55を引出せるようになっている。冷凍室
13の下部は回動式の断熱扉6により前面が開閉可能に
なっており、断熱扉6の上端に設けられた把手部(不図
示)を把持して断熱扉6を開き、収納容器56a、56
b、56cを引き出せるようになっている。
【0025】収納容器55、56a、56b、56cは
それぞれ深さが異なり、貯蔵物の大きさに応じて収納す
ることにより貯蔵物の積み重ねが回避される。これによ
り、大きな貯蔵物を収納できるとともに、積み重なった
下方の貯蔵物を取り出す手間がなくなり良好な使い勝手
が得られるようになっている。
【0026】野菜室12(図1参照)の背後には、バッ
クプレート2eと一体化される断熱壁20aを介して圧
縮機20が配されている。圧縮機20は冷気通路23内
に配される冷却器21(第2冷却器)に連結され、後述
するように冷凍サイクルが構成されている。
【0027】冷却器21の下方には除霜を行う除霜手段
として、ガラス管式の除霜ヒータ62が設けられてい
る。除霜ヒータ62の下方には除霜水を受けるドレン受
け部材64が設けられる。冷凍室13及び野菜室12の
下方には蒸発皿(不図示)が配され、ドレン受け部材6
4の流出孔64aに接続されたドレンホース(不図示)
によりドレン水が蒸発皿に導かれるようになっている。
【0028】ドレン受け部材64の流出孔64aと圧縮
機20とは左右方向に重なるように配置されている。こ
れにより、冷却器21を低く設置して上下方向のスペー
スを有効に利用し、冷蔵庫1の容積効率を向上できるよ
うになっている。
【0029】冷却器21が配される冷気通路23は、背
面側が内箱2bにより形成され、前面側が樹脂成形品か
ら成るエバカバー33により形成されている。エバカバ
ー33は、冷凍室13の背面を形成する背面板33aに
より前面側が覆われ、冷気が通る空間33eが形成され
ている。背面板33aには吐出口13a〜13d及び戻
り口33bが設けられ、これらにより冷気通路23が冷
凍室13内部と連通している。
【0030】エバカバー33と背面板33aとの間の空
間33eは、エバカバー33から突出した突出壁33d
で仕切られている。これにより、吐出口13a〜13d
側と戻り口33b側とが分離され、戻り口33bに連通
した開口部33cを介して冷凍室13内の冷気が冷気通
路23に戻るようになっている。また、冷気通路23内
の冷却器21の上方には送風機22が配されている。
【0031】仕切壁16の上方には、冷気通路28(図
1参照)と連通する送風機室24が設けられる。送風機
室24内には送風機26が設けられている。送風機室2
4と連通する上方には冷気通路29が設けられている。
送風機26を駆動すると、冷気通路29に冷気が流通
し、冷蔵室11及び野菜室12に冷気が送出されるよう
になっている。
【0032】冷気通路29の背面は内箱2bにより形成
され、前面は冷却板42により形成されている。冷却板
42はアルミニウムやステンレス等の金属板を板金加工
して形成され、背面側に断熱材42bが貼着されてい
る。前述の図1、図2に示すように、冷気通路29は中
央に配される上昇通路29aと、両側部に配される下降
通路29bとを有している。下降通路29bの周部には
複数の吐出口42aが設けられ、冷気が冷蔵室11内に
吐出されるようになっている。
【0033】また、冷気通路29を通る冷気による冷熱
が冷却板42を介して冷蔵室11内に放出され、冷蔵室
11内が均一に冷却される。冷却板42と断熱材42b
との間に隙間を設けて該隙間に微量の冷気を流すこと
や、断熱材42bの厚みを調整すること等により冷蔵室
11への冷熱の放出を部分的に調整してもよい。
【0034】図1において、冷蔵室11の天井部分には
冷気通路29と連通口29cにより連通する天井冷気通
路57が設けられている。天井冷気通路57は樹脂成形
品から成る上面板43と内箱2bとにより形成されてい
る。上面板43には吐出口43aが設けられ、上面側に
断熱材43b(図3参照)が貼着されている。
【0035】冷蔵室11の天井中央部には透明な照明カ
バー52で覆われた照明灯(不図示)が設けられ、冷蔵
室11内を照明するようになっている。また、冷気通路
29から分岐して、氷温室14に連結される分岐通路6
0が形成されている。分岐通路60は吐出口60aから
冷気を氷温室14に吐出する。
【0036】冷蔵室11の左方の下部には、開口部49
aを介して野菜室12と連通する連通路49が設けられ
る。冷蔵庫1の左側面断面を図4に示すと、連通路49
は樹脂成形品から成るカバー50を内箱2bに取付けて
形成され、仕切壁16に設けられた貫通孔16aを介し
て冷蔵室11内を循環した冷気が野菜室12内に送られ
るようになっている。
【0037】野菜室12は回動式の断熱扉7により前面
が開閉可能になっており、断熱扉7の上端に設けられた
把持部(不図示)を把持して断熱扉7を開き、収納容器
54a、54b、54c、54dを引出せるようになっ
ている。収納容器54a、54b、54c、54dはそ
れぞれ深さが異なり、貯蔵物の大きさに応じて収納する
ことにより貯蔵物の積み重ねが回避される。
【0038】これにより、スイカ等の大きい野菜や重い
野菜等を下方に楽に収納できるとともに、積み重なった
下方の貯蔵物を取り出す手間がなくなり良好な使い勝手
が得られる。また、積み重ねによる野菜等の損傷を防止
することができる。更に、野菜室12は縦長になってい
るため、その一部に縦長の野菜(例えば、長ネギ等)を
立てたまま収納できるように区分けするとより望まし
い。このようにすると、縦長の野菜を自然に生えている
ままの姿勢で貯蔵でき、新鮮な状態で長期間の保存が可
能となる。
【0039】野菜室12の背後に配される圧縮機20
は、冷気通路28内に配される冷却器25(第1冷却
器)に連結されて冷凍サイクルが構成されている。冷凍
サイクルの回路図を図5に示すと、圧縮機20の一端に
は凝縮器71が接続されており、他端には冷却器21、
25が並列に接続されている。凝縮器71にはキャピラ
リーチューブ72が接続され、切替弁74を介して冷却
器21、25に接続されている。
【0040】圧縮機20を駆動して、切替弁74を冷却
器25側に切替えると、矢印A1の方向に冷媒が流れ
る。圧縮された冷媒は凝縮器71で熱を放出して凝縮す
る。凝縮して液化された冷媒はキャピラリーチューブ7
2で減圧された後、気化する際に冷却器25で熱を奪っ
て圧縮機20に戻る。これにより、冷却器25で空気が
冷却され、送風機26により冷気が冷蔵室11内に送出
される。切替弁74を冷却器21側に切替えると、矢印
A2の方向に冷媒が流れる。そして、冷却器21で空気
が冷却され、送風機22により冷気が冷凍室13内に送
出される。尚、73は凝縮器71を冷却する凝縮器用送
風機である。
【0041】図4において、冷却器25の下方には除霜
を行う除霜手段として、ガラス管式の除霜ヒータ61が
設けられている。除霜ヒータ61の下方には除霜水を受
けるドレン受け部材63が設けられる。ドレン受け部材
63はドレン受け部材64(図1参照)に連結され、上
記の蒸発皿(不図示)に導かれるようになっている。
【0042】また、冷却器25が配される冷気通路28
は、背面側が内箱2bにより形成され、前面側が樹脂成
形品から成るエバカバー38により形成されている。エ
バカバー38の上部には連通路49からの冷気が吐出さ
れる吐出口38bが形成されている。エバカバー38の
下部には開口部38cが形成され、開口部38cを覆う
背面板38aが取り付けられている。背面板38bによ
り野菜室12内の冷気を冷気通路28に導く戻り口38
dが形成されている。
【0043】収納容器54aの下方には隙間を有して案
内板53が設けられている。連通路49から吐出口38
bを介して後方から野菜室12に流入した冷気は案内板
53により案内されて野菜室12の前面側を通るように
なっている。そして、収納容器54dの下方を通って戻
り口38dから冷気通路28に流入して野菜室12を冷
却する。
【0044】また、野菜室12の背後には回路収納部5
9が設けられ、送風機22、26、除霜ヒータ61、6
2、圧縮機20等を駆動制御するための制御回路58が
収納されている。回路収納部59の背面は電装カバー5
9aで塞がれ、回路収納部59の周囲は断熱材2cで覆
われている。断熱材2cにより、制御回路58による発
熱を遮断するようになっている。
【0045】各貯蔵室の中で野菜室12の室内温度が高
いため、回路収納部59と野菜室12との温度差は、他
の貯蔵室との温度差よりも小さい。このため、他の貯蔵
室の背後に回路収納部59を配置した場合よりも断熱材
2cの厚みを薄くでき、容積効率を向上させることがで
きる。
【0046】また、野菜室12の背後に制御回路58を
設けているので、冷蔵庫1の下方に配される送風機2
2、26、除霜ヒータ61、62、圧縮機20と制御回
路58との距離が短くなる。このため、冷蔵室11の上
部に配される照明灯と制御回路58との距離は長くなる
が、全体として制御回路58と電装部品との接続線を短
縮することができる。
【0047】また、制御回路58に接続する接続線の周
辺に結露が生じてもこの水分が回路収納部59内に入り
込みにくくするために各電装部品への接続線は回路収納
部59の下方から引き出される。この場合に、ドレン受
け部材64や冷却器21と圧縮機20とが左右方向で重
なるように配置すると、回路収納部59の下方から送風
機22や除霜ヒータ61、62までの距離が更に短くな
る。従って、安全性を考慮した配線処理を行いつつ冷蔵
庫1のコストダウンを図ることができるとともに、組み
立ての作業性が向上し、組立の信頼度及び冷蔵庫1の完
成度が向上する。
【0048】上記構成の冷蔵庫1において、圧縮機20
の駆動により切替弁74(図5参照)が冷却器21側に
切り替えられると、冷却器21による冷却が行われる。
図3に示すように、送風機22が駆動されると、冷凍室
13内の空気は戻り口33bから開口部33cを通り冷
気通路23に吸引される。該空気は冷却器21と熱交換
して冷却され、吐出口13a、13b、13c、13d
から冷凍室13内に吐出される。これにより、冷凍室1
3内が例えば−20℃に冷却される。
【0049】切替弁74を冷却器25側に切り替えると
冷却器25による冷却が行われる。図4に示すように、
送風機26が駆動されると、野菜室12内の空気は戻り
口38dから開口部38cを通り冷気通路28に吸引さ
れる。該空気は冷却器21と熱交換して冷却され、送風
機室24を通って冷気通路29に流入する。
【0050】図1に示すように、該冷気は上昇通路29
aを上昇した後、下降通路29bを下降しながら吐出口
42aから冷蔵室11内に吐出される。上昇通路29a
から連通口29cを介して天井冷気通路57に流入した
冷気は、吐出口43aから冷蔵室11内に吐出される。
また、冷却板42は金属から成るので、冷気通路29内
を流通する冷気の冷熱の一部は冷却板42を介して冷蔵
室11内に冷熱として放出される。
【0051】従って、冷却板42から放出される冷熱と
吐出口42a、43aから吐出される冷気とによって冷
蔵室11内が例えば3℃に効率良く均一に冷却される。
冷却板42は熱伝導性の高い材料であればよく、セラミ
ック材料や金属フィラーを含浸した樹脂材料等を使用し
てもよい。
【0052】図4に示すように、冷蔵室11に吐出され
た冷気は載置棚45の前面を通り連通路49を介して吐
出口38bから野菜室12内の後方に吐出される。そし
て、収納容器54aの下方を通って収納容器54b、5
4c、54dの前面側を流通し、収納容器54dの下方
を通って野菜室12内を冷却する。その後、戻り口38
dから冷気通路28に導かれて冷気が循環する。
【0053】吐出口42a、43aから冷蔵室11に吐
出された冷気は、野菜室12に流入するまでの間に食品
等に冷熱を奪われる。これにより、冷蔵室11内を循環
する冷気の温度は上昇し、昇温された冷気が野菜室12
に流入する。従って、野菜室12内の温度は例えば5℃
に冷却される。
【0054】また、冷気通路29に流入する低温の冷気
の一部が直ちに分岐通路60を通って吐出口60aから
氷温室14に適量吐出される。これにより、氷温室14
内の温度を例えば−1℃に維持できるようになってい
る。
【0055】本実施形態によると、野菜室12と冷凍室
13とを仕切壁19を介して左右に並べて配置している
ので、仕切壁19の位置を適切に選択することにより、
野菜室12が占有する容積が必要以上に大きくならず、
冷蔵室11及び冷凍室13の必要な容積を確保すること
ができる。この時、断熱扉5、6、7の把手部(不図
示)を上方に設けることができるため、扉の開成を楽な
姿勢で行うことができ、冷蔵庫1の使い勝手を悪化させ
ない。
【0056】また、冷蔵室11及び野菜室12の冷却を
行う冷却器26を野菜室12の背後に配置し、冷凍室1
3の冷却を行う冷却器22を冷凍室13の背後に配置し
ているので、冷蔵室11や野菜室12に貯蔵される貯蔵
物の乾燥による損傷を防止することができるとともに冷
却器22、26を低い位置に設置して冷蔵庫1の重心を
低くすることができる。また、野菜室12及び冷凍室1
3を下方に配置し、冷蔵室11を上方に配置することに
より、圧縮機20が下方に設置され、更に冷蔵庫1の重
心を低くすることができる。
【0057】加えて、野菜等の積み重ね収納が回避さ
れ、積み重なった下方の野菜を取り出す手間を省いて使
い勝手を向上するとともに、積み重ねの重量による野菜
等の損傷を防止できる。そして、長ネギ等の縦長の野菜
を自然に生えているままの姿勢で貯蔵でき、新鮮な状態
で長期間の保存が可能となる。また、スイカ等の大型の
貯蔵物も収納することができる。
【0058】また、野菜室12、冷蔵室11、冷凍室1
3の順に室内温度が低くなり、室内温度の高い野菜室1
2の背後に冷凍サイクルの高温側となる圧縮機20を配
置しているので、断熱壁20aの厚みを薄くしても圧縮
機20の輻射熱による冷却効率の低下を防止することが
できる。
【0059】
【発明の効果】本発明によると、断熱壁により隔離され
た左右に隣接して第1、第2貯蔵室を配置するので、第
1、第2貯蔵室間の断熱壁の位置を適切に選択すること
により、一方が占有する容積が必要以上に大きくなら
ず、第1、第2貯蔵室の容積を適正に確保することがで
きる。この時、第1、第2貯蔵室を開閉する扉の把手を
上方に設けることができるため、扉の開成を楽な姿勢で
行うことができ、冷蔵庫の使い勝手を悪化させない。
【0060】また、第1貯蔵室を冷却する第1冷却器を
第1貯蔵室の背後に配し、第2貯蔵室を冷却する第2冷
却器を第2貯蔵室の背後に配しているので、第1、第2
貯蔵室の室内温度の異なる場合に第1、第2冷却器によ
り生成される冷気をそれぞれの貯蔵物に応じた温度にす
ることができ、貯蔵物の乾燥等による損傷を防止するこ
とができる。そして、第1、第2冷却器を左右に並設す
ることにより低い位置に設置して冷蔵庫の重心を低くす
ることができる。これにより、地震等の災害時の転倒を
防止することができる。
【0061】また、本発明によると、室内温度の高い第
1貯蔵室の背後に冷凍サイクルの高温側となる圧縮機を
配置することにより、圧縮機と第1貯蔵室との間の断熱
壁の厚みを薄くしても圧縮機の輻射熱による冷却効率の
低下を防止することができる。従って、冷蔵庫の容積効
率を向上させることができる。
【0062】また本発明によると、第1、第2貯蔵室の
上方に第3貯蔵室を配置しているので、重量の大きい圧
縮機及び第1、第2冷却器が下方に配置され、冷蔵庫が
より安定して設置され、更に転倒を防止することができ
る。
【0063】また本発明によると、第1冷却器により冷
却された冷気を第1、第3貯蔵室に送出する送風機を第
3貯蔵室の下部に設けているので、送風機が第1、第2
冷却器の近傍に配置される。これにより、送風機、圧縮
機、除霜用のヒータ等の電装部品が接近して配置される
ため、電装部品を接続する接続ケーブルを短縮してコス
ト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図であ
る。
【図2】 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す上面断面図
である。
【図3】 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面
図である。
【図4】 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す左側面断面
図である。
【図5】 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷凍サイクルを
示す回路図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 2a 外箱 2b 内箱 2c 断熱材 2d キャビネット部 2e バックプレート 3、4、5、6、7 断熱扉 11 冷蔵室 12 野菜室 13 冷凍室 14 氷温室 16、19 仕切壁 20 圧縮機 20a 断熱壁 21 冷却器(第1冷却器) 22、26 送風機 23、28、29 冷気通路 25 冷却器(第2冷却器) 33、38 エバカバー 42 冷却板 49 連通路 54a〜54d、55、56a〜56c 収納容器 57 天井冷気通路 58 制御回路 61、62 除霜ヒータ 63、64 ドレン受け部材 65 タンク 67 製氷部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 馨 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA01 BA01 CA02 DA02 EA01 HA03 HA07 PA04 PA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱壁により隔離された左右に隣接する
    第1、第2貯蔵室と、第1、第2貯蔵室の背後にそれぞ
    れ配される第1、第2冷却器とを備えたことを特徴とす
    る冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 第1貯蔵室の背後に圧縮機を備え、第1
    貯蔵室の室内温度を第2貯蔵室の室内温度よりも高くし
    たことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 断熱壁を介して第1、第2貯蔵室の上方
    に配される第3貯蔵室を設けたことを特徴とする請求項
    2に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 第1、第2、第3貯蔵室の室内温度がそ
    れぞれ異なるように設定したことを特徴とする請求項3
    に記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 第1冷却器により冷却された冷気を第
    1、第3貯蔵室に送出する送風機を第3貯蔵室の下部に
    設けたことを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 第1、第2、第3貯蔵室はそれぞれ野菜
    室、冷凍室、冷蔵室から成ることを特徴とする請求項4
    または請求項5に記載の冷蔵庫。
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