JP2003001916A - 印 判 - Google Patents

印 判

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JP2003001916A
JP2003001916A JP2001190510A JP2001190510A JP2003001916A JP 2003001916 A JP2003001916 A JP 2003001916A JP 2001190510 A JP2001190510 A JP 2001190510A JP 2001190510 A JP2001190510 A JP 2001190510A JP 2003001916 A JP2003001916 A JP 2003001916A
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Japan
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case
shutter
opening
rack
pinion
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JP2001190510A
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Shoji Takagi
省司 高木
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Sanby Co Ltd
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Sanby Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースの両端に第1・第2の捺印具が設けて
ある両用型の印判において、ケースに組み付けたキャッ
プやシャッターで印面を保護できるようにし、キャップ
の置き忘れや紛失を防ぐ。キャップやシャッターはワン
タッチ操作で開閉可能とし、各捺印具を片手で捺印でき
るようにする。 【解決手段】 ケース1の上端に第1装填部7を設け、
第1装填部7に第1の捺印具3を配置する。ケース1の
下端に第2装填部9を設け、第2装填部9に第2の捺印
具4を支持する内ケース8を配置する。不使用時に、第
1の捺印具3の印面は、ばね13で開き付勢される揺動
開閉可能なキャップ5で保護し、係合体14でロック保
持する。第2装填部9の開口22はシャッター6でスラ
イド開閉し、シャッター6に連動して内ケース8ごと第
2の捺印具4が出し入れできるようにする。そのため
に、シャッター6と内ケース8とは、ピニオン・ラック
機構を介して連動可能に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒形のケースの端
部にシャッター付きの捺印具を備えた印判に関する。
【0002】
【従来の技術】主に携行して使用することを目的とし
て、ケースの両端に印字内容が異なる2個の浸透印を配
置した両用型の印判は、例えば登録第784931号意
匠公報などに公知である。そこでは、ケースの外面にク
リップを設け、不使用時には各浸透印の印面を着脱可能
なキャップで蓋して保護するようになっている。また、
ケースに組み込んだ捺印具の印面を揺動開閉可能なキャ
ップで保護することは、実開昭61−98064号公報
に公知であり、そのキャップはばねで開き姿勢に押圧付
勢してあり、ケースに組み込んだロック解除用のボタン
を押し込むと、キャップとボタンとの係合が解除されて
キャップを自動的に開放できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように2個の浸
透印を備えた両用型の印判は、例えば一方を認め印に、
他方を検印として使用することが多い。その際に、キャ
ップをケースに対して着脱可能に設けた形式では、捺印
頻度が高い場合に、キャップの取り外しと再装着の操作
が煩わしい。例えば、看護婦などの医療従事者は、責任
の所在を明確化するために、医療器具や薬品の受け渡
し、あるいは検温や点滴等を行う毎に繰り返し捺印す
る。このように捺印頻度が高い場合にキャップの着脱が
面倒になる。捺印動作を片手で行えない不便があるう
え、忙しさの余り印判使用時にキャップを置き忘れた
り、紛失することもある。連続捺印を可能とする浸透印
の場合、その印面が露出した状態のままだと、インクが
他物に転移しやすく、そのためキャップを紛失すると、
印判をポケットなどに収納して携行できなくなる。
【0004】本発明の印判は、捺印具の印面がケースの
開口部をスライド式のシャッターで開閉することにある
が、この種の開閉構造は実開昭62−189155号公
報の印鑑ケースに見ることができる。そこでは、図10
に示すようにケース本体50の内部に内ケース51を上
下スライド自在に設け、内ケース51の下端に、ケース
本体50の上端の開口52を開閉するシャッター53が
つながっている。印鑑54は内ケース51に差し込み装
填される。シャッター53と内ケース51とは、屈曲す
るベルト状の連動体55を介して連結してある。シャッ
ター53の開閉に連動して内ケース51が上下動でき
る。符号56は操作ノブ、57は朱肉である。かかる印
鑑ケースによれば、操作ノブ56を押し下げ操作するだ
けでケース上端の開口52が開放し、同時に印鑑54を
ケース本体50外へ押し出すことができる。しかし、屈
曲可能なベルト状の連結体55で内ケース51を印鑑5
4と共に押し上げる構造であるため、操作ノブ56の押
し下げ力を内ケース51に確実に伝えるのが難しい。連
結体55をU字状に反転案内するのに余分なスペースが
必要となるため、その分だけケース本体50が太くな
り、携行時に嵩張りやすい。印鑑54の印面側を内ケー
ス51にこれの開口上面側から単に差し込み装着する構
造であるため、内ケース51が下降移動するとき、印鑑
54が開口52の周縁に引っ掛かって外れるおそれがあ
る。操作ノブ56がケース50の外面に突出しているの
で、携行時に操作ノブ56が誤ってスライド操作され
て、前記開口52が不用意に開いてしまうおそれがあ
る。
【0005】本発明の目的は、シャッターの開閉に連動
して捺印具を確実に出し入れできるようにしたうえで、
出し入れ機構をコンパクト化してケース全体の小型化を
図り、従って携行時に嵩張ることがない印判を提供する
にある。本発明の目的は、ケースの両端に捺印具を備え
ている両用型に好適であって、いずれの捺印具もワンタ
ッチで捺印可能な状態にして片手だけで捺印できる使い
勝手の良い印判を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の印判は、筒状の
ケース1の一端内部に、捺印具4を収容する装填部9が
設けられていて、装填部9に捺印具4を支持する内ケー
ス8が設けられており、ケース1に、装填部9の開口2
2をスライド開閉するシャッター6が装着されており、
シャッター9と内ケース8とが、ピニオン・ラック機構
を介して連動可能に連結されており、シャッター6の開
放操作に連動して、捺印具4の印面が装填部8の開口2
2から外部に突出するようにしたことを特徴とする。
【0007】また、本発明の印判は、筒状のケース1の
一端に設けた第1装填部7に装填される第1の捺印具3
と、ケース1の他端側の第2装填部9に配置した内ケー
ス8に装填される第2の捺印具4とを備えた両用型にお
いて、第1の捺印具3の印面を保護するキャップ5を有
し、このキャップ5は、ケース1に対して揺動開閉可能
に軸支されてばね13で開き姿勢に揺動付勢され、ケー
ス1に設けた係合体14で前記ばね13の付勢力に抗し
て閉止姿勢に保持されるようになっており、第2装填部
9の開口22をスライド開閉するシャッター6を有し、
このシャッター6と内ケース8とが、ピニオン・ラック
機構を介して連動可能に連結されており、シャッター6
の開放操作に連動して第2の捺印具4の印面が、第2装
填部9の開口22から外部に突出するようにしたことを
特徴とする。
【0008】具体的には、先のピニオン・ラック機構
が、シャッター6の内面に形成した第1ラック25と、
内ケース8側に一体に設けた第2ラック32と、両ラッ
ク25・32に噛み合うピニオン31とからなる。
【0009】ケース1は、筒軸中心を通る平面で左右に
2分割された一対の半ケース体1a・1bを蓋合わせ状
に接合して構成されており、両半ケース1a・1bの接
合面に設けた溝26に、シャッター6がスライド案内さ
れるようにしてある。
【0010】ケース1とシャッター6との間には、先の
捺印具4の捺印反力に抗して捺印具4を進出姿勢に位置
保持するストッパー28を設けることができる。
【0011】ケース1内に配置したピニオン31は、回
転のみ可能に軸支して、第2ラック32とは常時噛合っ
ており、シャッター6で閉止されていた第2装填部8の
開口22が完全に開放された状態において、第1ラック
25がピニオン31と噛合して、内ケース8がケース1
外へ向かって進出操作されるようにピニオン・ラック機
構を構成することができる。
【0012】
【作用】本発明によれば、シャッター6と、捺印具4を
支持する内ケース8とがピニオン・ラック機構を介して
連動可能に連結され、シャッター6のスライド動作がピ
ニオン31を介して内ケース8に伝わるようにしたの
で、従来の出し入れ機構に比べて、内ケース8の出し入
れ動作を確実なものとすることができるうえ、出し入れ
機構をコンパクトにまとめてケース1を小型化でき、従
って携行時に嵩張ることのない小型の印判が得られる。
【0013】また、ケース1の両端に第1・第2の捺印
具3・4を配置した両用型の印判においては、不使用時
に、第1の捺印具3をワンタッチで開放揺動できるキャ
ップ5で保護し、第2の捺印具4をスライド開閉できる
シャッター6で保護するので、キャップ5を置き忘れた
り、紛失する余地がない。そのうえで各捺印具3・4を
それぞれワンタッチで捺印可能な状態にして片手だけで
捺印でき、しかも必要に応じて、ケース1の両端の捺印
具3・4を選択的に使用できるので、使い勝手の良いも
のとなる。
【0014】シャッター6の内面に形成した第1ラック
25と、内ケース8側に一体形成した第2ラック32
と、両ラック25・32に噛み合うピニオン31とで構
成したピニオン・ラック機構によれば、シャッター6お
よび内ケース8を利用して両ラック25・32を形成し
た分だけ、出し入れ機構の構成部品点数が減り、両用型
の印判をより低コストで製造できるうえ、部品点数が少
ない分だけピニオン・ラック機構の伝動動作を確実なも
のとして、内ケース8の出し入れをさらに確実に行え
る。
【0015】ケース1は、蓋合わせ状に接合される半ケ
ース体1a・1bで構成し、各半ケース体1a・1bの
接合面に設けた溝26でシャッター6をスライド案内す
ると、屈曲可能な帯状のシャッター6を前記溝26で支
持できるので、シャッター6を途中で屈曲することなく
スライド案内できるうえ、シャッター6のケース1に対
する組付け作業が簡単に、しかも少ない手間で速やかに
行え、組立に要する手間と時間とを削減化できる。
【0016】ケース1とシャッター6との間に、捺印具
4を進出姿勢に位置保持するストッパー28を設けてあ
ると、捺印具4を使用するとき、その捺印反力によって
捺印具4が第2装填部9内へ押し戻されるのを確実に防
止できるので、捺印具4による捺印を安定して確実に行
える。なお、シャッター6を閉じ操作する場合には、操
作ノブ24をケース1内へ向かって押し気味にスライド
操作すると、ストッパー28の抵抗を軽減して簡単に開
放操作できる。
【0017】開口22が完全に開放された状態におい
て、第1ラック25をピニオン31と噛合させて、内ケ
ース8をケース1外へ向かって進出操作できるようにし
たピニオン・ラック機構によれば、シャッター6が開口
22を開放する間、内ケース8を停止状態に維持できる
ので、内ケース8の進出ストロークが小さくなり、その
分だけケース1の上下長を小さくして印判全体を小型化
できる。
【0018】
【実施例】図1ないし図7は本発明に係る両用型の印判
の実施例を示しており、図2において、筒状のケース1
と、その前面上部に設けたクリップ2と、それぞれケー
ス1内に装填される第1の捺印具3および第2の捺印具
4と、キャップ5およびシャッター6などで構成されて
いる。両捺印具3・4の印字内容は異なっており、例え
ばその一方は固有の認印に、他方は単なる検印になって
いる。
【0019】図3においてケース1は、その筒軸中心を
通る平面で左右に分割された一対の半ケース体1a・1
bを蓋合わせ状に接合して構成する。ケース1の上部内
面には、第1の捺印具3を装填するための筒穴状の第1
装填部7を設けてあり、この第1装填部7より下側に、
内ケース8や第2の捺印具4を装填するためのトンネル
断面状の第2装填部9が区画してある。
【0020】第1装填部7の開口10はキャップ5で開
閉される。このキャップ5は、図4に示すごとくケース
1の上端のブラケットに支持したピン12で揺動可能に
軸支されており、キック式のばね13で開き姿勢に揺動
付勢されている。キャップ5をキックばね13のばね力
に抗して閉じ姿勢に保持するために、ケース1の背面上
部には係合体14を設けてある。この係合体14は弾性
変形可能な板状体と、係合体14をロック付勢する圧縮
コイル形のばね18とからなり、板面の中途部背面にボ
タン15が突設されていて、板面の上端背面にロック爪
16が突設されている。このロック爪16で、キャップ
5の内面に設けた係合片17を係合保持することによ
り、キャップ5を閉じ状態に保持でき、ばね18に抗し
てボタン15を押し込むと、ロック爪16とロック片1
7との係合が解除されて、図1に示すようにキャップ5
がキックばね13で反転する状態へ自動的に開放され
る。
【0021】ケース1の下端内部の第2装填部9には、
後述するピニオン31用の軸19と、第2ラック32用
の位置決め壁20などが突設されている。図3において
内ケース8は、下向きに開口する円筒状に形成してあ
り、その周面に回り止め面21を有し、内ケース8の内
奥上壁の外面に第2ラック32が上方に向けて一体に突
設されている。第2装填部9の下端の開口22をシャッ
ター6でスライド開閉し、同時に内ケース8に装填した
第2の捺印具4の印面を前記開口22から外部下方へ突
出させるために、シャッター6と内ケース8との間に
は、ピニオン・ラック機構が設けられている。
【0022】シャッター6は、屈曲可能な帯状の面壁2
3を有し、その中途部外面に操作ノブ24を突設し、面
壁23の内面側に第1ラック25を一体に形成してな
る。ケース1に装着されるシャッター6は、第2装填部
9の後面側に配置され、左右の半ケース体1a・1bの
接合面に向かって開口するJ字状の溝26(図4参照)
でスライド案内されて前記開口22を開閉する。この溝
26に隣接して、操作ノブ24用のガイド溝27がケー
ス1の背面側に形成されている。ケース背面のうち、操
作ノブ24が上下スライドする領域は、図2に示すよう
にケース上部の円形周面とは異なる平坦面30に形成し
た。ガイド溝27の上端内面とシャッター6との間に
は、第2の捺印具4を進出状態に位置保持し、シャッタ
ー6を開放状態に保持するストッパー28を設ける。図
6においてストッパー28は、ガイド溝27の上端内面
に設けた楔状の保持突起28aと、操作ノブ24の基端
両側に設けた楔状の突片28bとからなる。
【0023】ピニオン・ラック機構は、シャッター6の
内面に設けた第1ラック25と、前記軸19に回転自在
に軸支されたピニオン31と、内ケース8側に設けた第
2ラック32とからなる。ピニオン31は両ラック25
・32に噛み合う。但し、このピニオン31は、ケース
1内に回転のみ可能に軸支し、第2ラック32とのみ常
時噛み合っている。操作ノブ24をケース下端の閉じ位
置から上方にスライド操作すると、シャッター6が開き
移動して第2装填部9の開口22が徐々に開放する。こ
の開口22が完全に開放された後に、第1ラック25が
ピニオン31と初めて噛合して、その動きがピニオン3
1を介して第2ラック32に伝わるようになっており、
これによればシャッター6が開口22を開放する間、内
ケース8を停止状態に維持して、ケース1内における内
ケース8の進出ストロークを小さくできるので、その分
だけケース1の上下長を小さくして印判を小型化でき
る。さらに、第2の捺印具4の印面がシャッター6に接
当して、インクがシャッター6の内面に付着するのを防
止する。
【0024】第1ラック25が上方移動するとき、第2
ラック32は逆向きに下降移動するので、シャッター6
を完全に開放した図1の状態では、第2の捺印具4の印
面が前記開口22から下方に突出する。このとき、前記
突起28aと突片28bとが、図6に示すように係合し
てシャッター6を開き位置に保持しているので、第2の
捺印具4を押印するとき、その反力で第2の捺印具4が
第2装填部9内へ押し戻されることがなく、従って第2
の捺印具4で確実に捺印できる。また、第2の捺印具4
が第2装填部9に収納された状態においては、第2ラッ
ク32に設けたリブ33が位置決め壁20に設けた凹部
34に落ち込み係合して、第2の捺印具4が上下に遊動
するのを規制する。
【0025】図3において両捺印具3・4は、それぞれ
連続捺印が可能な浸透印として構成してあり、多段筒状
のケース36と、その端部に固定されたゴム印字体37
と、インク含浸体38などで構成してある。上側に位置
する第1の捺印具3は、ケース36の小径筒部のみが第
1装填部7に上方から圧嵌装着されて、大径筒部が上端
の開口10より外部に突出している。下側に位置する第
2の捺印具4は、ケース36の小径筒部のみが内ケース
8に下方から圧嵌装着されて、不使用状態において全体
が第2装填部9内に収納されている。
【0026】なお、係合体14とクリップ2とは、図4
に示すごとくシャッター6と同様に、それぞれ半ケース
体1a・1bの接合面に設けた装填溝48・49に嵌め
込んで固定してある。キャップ5側のピン12の下側に
は、上下に長い溝状の通孔60を設けてあり、この通孔
60にストラップを結びつけて携行できる。あるいは、
通孔60に通した紐を輪奈状に結んで、首から吊り下げ
た状態で携行することもできる。携行時に、ボタン15
が誤って押し込み操作されるのを防ぐために、待機状態
におけるボタン15の外表面は、ボタン窓49aの開口
面よりも内側に位置するよう係合体14をケース1に組
み付けてある。同様に、操作ノブ24の外面が平坦面3
0より内側に位置するように、ガイド溝24の外面に操
作ノブ24を受け入れるスライド凹部61が設けられて
いる。
【0027】かかる両用型の印判によれば、ボタン15
を押し込み操作するだけで、キャップ5を開き揺動して
第1の捺印具3の上端印面を露出できるので、片手でキ
ャップ5の開放と捺印動作とが行える。また、操作ノブ
24をスライド操作するだけでシャッター6が開放し、
さらに第2の捺印具4の下端印面が第2装填部9から下
向きに露出して第1の捺印具3と同様に片手だけで捺印
動作を行える。キャップ5はケース1から取り外す必要
がないので、捺印後にキャップ5を置き忘れたり、紛失
することもない。
【0028】図8は本発明の別実施例を示す。そこで
は、第1の捺印具3に換えて照明具40を第1装填部7
に装填する点が先の実施例と異なる。ここでのキャップ
5は照明具40と他物との接触による損傷防止を図るた
めに存在する。照明具40は、先の係合体14を利用し
て点滅制御する。詳しくは、ボタン15の内面に突設し
た操作突起41で、照明具40に設けたスイッチ42を
オン・オフ操作する。そのために、ボタン15と対向す
る第1装填部7の周壁には、操作突起41の出入りを許
す操作溝43を設けてある。照明具40は、ケース44
内に電池45と高輝度LED46、および反射板47な
どを備えている。他は先の実施例と同じであるので、同
じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。以下
の実施例においても同じ扱いとする。
【0029】図9は、上記の実施例における第2装填部
9にのみ捺印具4を配置して、第1装填部7を省略した
印判を示している。そこでは、捺印具3およびキャップ
5を省略できるので、その分だけ印判を安価に提供でき
ることになる。
【0030】上記の実施例以外に、第1ラック25とピ
ニオン31とは、常時噛合う形態を採ることもできる
が、この場合には内ケース8の上下ストロークがシャッ
ター6の開閉ストロークと同じになるので、その分だけ
ケース1の上下寸法を大きくする必要がある。各装填部
7・9には、浸透印以外の印鑑を装填することもでき
る。各捺印具3・4は浸透印で構成することが好ましい
が、必要があればインクパッドからのインクを転写する
ゴム印判で形成してもよい。キャップ5を閉止保持する
係合体14は、キャップ5側に設けてあってもよく、こ
の場合には係合体14に係合する係合片17をケース1
側に設けておく。ばね13はキックばねである必要はな
く、圧縮ばねや板ばねで形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップとシャッターとを開放した状態での全
体の縦断側面図
【図2】背面側からみた斜視図
【図3】分解斜視図
【図4】キャップとシャッターとを閉じた状態での全体
の縦断側面図
【図5】図4におけるA−A線断面図
【図6】シャッター開放時のピニオン・ラック機構の縦
断面図
【図7】図6におけるB−B線断面図
【図8】捺印具の別実施例を示す縦断側面図
【図9】捺印具のさらに異なる別実施例を示す縦断側面
【図10】従来例を示す縦断面図
【符号の説明】
1 ケース 3 第1の捺印具 4 第2の捺印具 5 キャップ 6 シャッター 7 第1装填部 8 内ケース 9 第2装填部 13 ばね 22 第2装填部の開口 25 第1ラック 26 溝 28 ストッパー 31 ピニオン 32 第2ラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41K 1/58 B41K 1/58 K L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケース1の一端内部に、捺印具4
    を収容する装填部9が設けられていて、装填部9に捺印
    具4を支持する内ケース8が設けられており、 ケース1に、装填部9の開口22をスライド開閉するシ
    ャッター6が装着されており、 シャッター6と内ケース8とが、ピニオン・ラック機構
    を介して連動可能に連結されており、 シャッター6の開放操作に連動して、捺印具4の印面
    が、装填部8の開口22から外部に突出するようにした
    ことを特徴とする印判。
  2. 【請求項2】 筒状のケース1の一端に設けた第1装填
    部7に装填される第1の捺印具3と、ケース1の他端側
    の第2装填部9に配置した内ケース8に装填される第2
    の捺印具4とを備えており、 第1の捺印具3の印面を保護するキャップ5を有し、こ
    のキャップ5はケース1に対して揺動開閉可能に軸支さ
    れてばね13で開き姿勢に揺動付勢され、ケース1に設
    けた係合体14で前記ばね13の付勢力に抗して閉止姿
    勢に保持されるようになっており、 第2装填部9の開口22をスライド開閉するシャッター
    6を有し、シャッター6と内ケース8とが、ピニオン・
    ラック機構を介して連動可能に連結されており、 シャッター6の開放操作に連動して第2の捺印具4の印
    面が、第2装填部9の開口22から外部に突出するよう
    にしたことを特徴とする印判。
  3. 【請求項3】 ピニオン・ラック機構が、シャッター6
    の内面に形成した第1ラック25と、内ケース8側に一
    体に設けた第2ラック32と、両ラック25・32に噛
    み合うピニオン31とからなる請求項1または2記載の
    印判。
  4. 【請求項4】 ケース1が、筒軸中心を通る平面で左右
    に2分割された一対の半ケース体1a・1bを蓋合わせ
    状に接合して構成されており、 両半ケース1a・1bの接合面に設けた溝26に、シャ
    ッター6がスライド案内されるようにしてある請求項1
    または2記載の印版。
  5. 【請求項5】 ケース1とシャッター6との間に、捺印
    具4の捺印反力に抗して該捺印具4を進出姿勢に位置保
    持するストッパー28が設けてある請求項1または2記
    載の印版。
  6. 【請求項6】 ケース1内に配置したピニオン31が、
    回転のみ可能に軸支されて、第2ラック32とは常時噛
    合っており、シャッター6で閉止されていた第2装填部
    8の開口22が、完全に開放された状態において、第1
    ラック25がピニオン31と噛合して、内ケース8がケ
    ース1外へ向かって進出操作されるようにピニオン・ラ
    ック機構が構成されている請求項3記載の印判。
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