JP2003001091A - 流動層造粒・コーティング方法 - Google Patents
流動層造粒・コーティング方法Info
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Abstract
〜150μmの原料粒子を流動層装置の処理容器内に投
入し、処理容器内で、平均粒子径以下の微粒子を重点
に、水系液(水:50%以上)にスプレー可能な濃度に
溶解・分散・懸濁させた結合剤等を用いて造粒しつつ、
平均粒子径以上の粒子の造粒は抑制して、平均粒子径が
50μm〜200μmの粒子を製造する。その後、水系
液(水:50%以上)に溶解・分散・懸濁させた結合剤
等および他の材料(主薬を含む場合もある。)を用い
て、粒子の表面形状を滑らかにする処理を行って核粒子
を製造し、その後、前記と同じ処理容器内で、水系液
(水:50%以上)に溶解・分散・懸濁させた膜剤液等
を用いて、核粒子にコーティング処理を行う。
Description
品等の細粒、顆粒等を製造する際に用いられる流動層造
粒・コーティング方法に関する。
から導入した流動化空気によって、処理容器内に粉粒体
粒子の流動層を形成しつつ、スプレーガンからスプレー
液(結合液、膜剤液等)のミストを噴霧して造粒又はコ
ーティング処理を行うものである。この種の流動層装置
の中で、粉粒体粒子の転動、噴流、及び攪拌の1種以上
を伴うものは複合型流動層装置と呼ばれている。また、
スプレー方式としては、流動層の上方から下方向にスプ
レー液を噴霧する方式(トップスプレー方式)、処理容
器の底部から上方向にスプレー液を噴霧する方式(ボト
ムスプレー方式)、処理容器の側部(底部に近い側)か
ら接線方向にスプレー液を噴霧する方式(タンジェンシ
ャルスプレー方式)がある。
動層装置の一構造例(通称「ワースター」)を例示して
いる。この流動層装置は、処理容器3’の中央部にドラ
フトチューブ5’を設置し、該チューブ5’内を上昇す
る気流に乗せて粉粒体粒子に上向きの流れ(噴流)を起
こさせると共に、処理容器3’の底部中央に設置したス
プレーガン6’から該チューブ5’内の粉粒体粒子に向
けて上方向に膜剤液、薬剤液等のスプレー液を噴霧して
コーティング処理を行うものである(ボトムスプレー方
式)。
が設けられており、給気ダクト8’から処理容器3’内
に導入された流動化空気は、粉粒体粒子の流動及び噴流
に寄与した後、処理室3’内を上昇してフィルター室
7’に入り、さらにフィルター室7’に設置されたバグ
フィルター9’を通って排気ダクト10’に排気され
る。その際、排気中に混じった微粉粒子(原料粉末の摩
損粉やスプレー液中の固形成分が乾燥固化して生成され
た微粉等)はバグフィルター9’によって捕獲され、外
部への排出が防止される。
ーンに大量の粉粒体粒子を高速で送り込むことができる
ので、いわゆるスプレードライ現象(スプレー液のミス
トが粉粒体粒子に付着せずに乾燥して粉塵化する現象)
や粒子同士の二次凝集が起こりにくく、微粒子に対して
収率の良いコーティング処理が可能である。
おいて、原料微小粒子の取り扱いは、次のような重要課
題を抱えている。
リングや含量不均一に難点が生じやすく、改善が望まれ
ている。
物の表面を、他の物質で被覆・コーティングすることが
望まれているが、平均粒子径が150μm以下の微粒子
は、その表面積が大きく、付着・凝集性の強いことか
ら、その処理が困難であった。
粒子とでは、重量が同じであれば、表面積は10倍異な
る。医薬品のコーティングでは、被覆された薬物の溶出
制御が目的であるため、被覆した膜剤の厚みが基準にな
るが、表面積が増加すると、それに比例して膜剤が増加
する。従って、粒子径が1/10の粒子に必要な膜剤量
は10倍になる。
は生産効率に直結し、生産性の低下につながる。
セトアミノフェン、アスピリン、アルコルビン酸、マレ
イン酸トリメブチン・イブプロフェン等の医薬品原末
で、平均粒子径が150μm以下の微粒子コーティング
等の表面被覆、改質は極めて困難であった。
め、本発明は、流動層装置の処理容器内に粉粒体粒子の
流動層を形成しつつスプレーガンからスプレー液のミス
トを噴霧して造粒又はコーティング処理を行う流動層造
粒・コーティング方法において、粒度分布が広く、平均
粒子径が20μm〜150μmの原料粒子を前記流動層
装置の処理容器内に投入し、前記処理容器内で、平均粒
子径以下の微粒子を重点に、水系液(水:50%以上)
にスプレー可能な濃度に溶解・分散・懸濁させた結合剤
等を用いて造粒しつつ、平均粒子径以上の粒子の造粒は
抑制して、平均粒子径が50μm〜200μmの粒子を
製造し、その後、水系液(水:50%以上)に溶解・分
散・懸濁させた結合剤等および他の材料(主薬を含む場
合もある。)を用いて、前記粒子の表面形状を滑らかに
する処理を行って核粒子を製造し、その後、前記と同じ
処理容器内で、水系液(水:50%以上)に溶解・分散
・懸濁させた膜剤液等を用いて、前記核粒子にコーティ
ング処理を行うことを特徴とする流動層造粒・コーティ
ング方法を提供する。
に粉粒体粒子の流動層を形成しつつスプレーガンからス
プレー液のミストを噴霧して造粒又はコーティング処理
を行う流動層造粒・コーティング方法において、表面形
状が複雑で、かつ、粒度分布が広い(微粒子の割合が多
い)原料粒子のコーティングの前処理として、50μm
以下の微粒子を重点に、水系結合剤(溶解・分散・懸
濁)を用いて粒子成長させ、さらに表面形状を滑らかに
して核粒子を製造することを特徴とする流動層造粒・コ
ーティング方法を提供する。
ある場合、流動化助剤を0〜5%添加して解砕・整粒し
て初期流動を促進させることができる。
拌、噴流の1種以上を伴う複合型流動層装置を採用する
ことができる。
従って説明する。
(複合型流動層装置:通称ワースター)の主要部を示し
ている。
下方部分が円錐筒状をなし(上方部分が円錐筒状、下方
部分が円筒状の場合もある。)、処理室3aの上部空間
に図示されていないフィルター室(図5参照)が設置さ
れ、処理室3aの底部にパンチングメタル等の多孔板で
構成された気体分散板4が配設される。通常、気体分散
板4の上面には金網等が装着され(図示省略)、処理室
3a内の粉粒体粒子が気体分散板4の開口から落下しな
いように配慮されている。また、気体分散板4と所定の
距離を隔ててドラフトチューブ(案内管)5が設置さ
れ、さらに気体分散板4の中央部を貫通してスプレーガ
ン6が上向きに設置される。
部にスプレーガン6を挿通するための貫通穴4aを有
し、貫通穴4aの外周に開口率(その領域の総面積に占
める開口の総面積の割合)の大きな中央領域4b、中央
領域4bの外周に開口率の小さな周辺領域4cを有す
る。貫通穴4aの外径はD1、中央領域4bの外径はD
2、周辺領域4cの外径はD3である。また、中央領域
4bの開口率は例えば16〜55%、周辺領域4cの開
口率は例えば1.5〜16%である。
は、上方部分に円筒部5a、下方部分に、下方に向かっ
て拡大した円錐筒状の下端開口部5bを有する。円筒部
5aの直径はD4、下端開口部5bの最大直径(開口5
b1の直径)はD5である。円筒部5aの断面積A4
(=πD42)と、下端開口部5bの最大断面積A5
(開口5b1の面積=πD52)は、例えば1.5≦A
5/A4≦3の関係を有するように設定する。
脚部材によって処理容器3に支持され、下端開口部5b
が所定距離を隔てて、気体分散板4の中央領域4bと対
向する。尚、ドラフトチューブ5は、下端開口部5bと
気体分散板4との間の距離が処理条件等に応じて自在に
調節可能なように設置される。
大断面積A5(=πD52)と、気体分散板4の中央領
域4bの面積A2{=π(D22−D12)}は、A2<
A5、例えば0.4≦A2/A5≦0.9の関係を有す
るように設定する。
から処理室3a内に導入する。この実施形態では、気体
分散板4の中央領域4bと周辺領域4cに対して、それ
ぞれ独立した給気経路7、8から流動化空気を供給する
構成にしてある。すなわち、気体分散板4の中央領域4
bには給気経路7を介して流動化空気を供給し、周辺領
域4cには給気経路8を介して流動化空気を供給する。
流動化空気の温度・風量等の給気条件は、給気経路7、
8のそれぞれについて独立して制御する。尚、給気経路
7、8は共通の経路とすることもできる。
気体分散板4の中央領域4bから噴出し、下端開口部5
bの開口5b1からドラフトチューブ5内に流入して、
該チューブ5内に上昇気流を生成する。このドラフトチ
ューブ5内に流入する大量の流動化空気によってエゼク
ター効果が生じ、周辺部の粉粒体粒子が下端開口部5b
の開口5b1から該チューブ5内に引き込まれ、該チュ
ーブ5内の上昇気流に乗って噴流層を形成する。一方、
給気経路8から供給された流動化空気は、気体分散板4
の周辺領域4cから噴出するが、周辺領域4cの開口率
が小さいために、この領域4cから噴出する流動化空気
の風量・風速は、中央領域4bから噴出する流動化空気
よりも小さくなる。そのため、ドラフトチューブ5の上
端開口から流出した粉粒体粒子は、処理室3a内をある
程度上昇した後、下降し、ドラフトチューブ5と処理容
器3の壁面との間の空間部を通って気体分散板4の近傍
に達し、エゼクター効果によって下端開口部5bの開口
5b1から再びドラフトチューブ5内に引き込まれる。
このようにして、処理容器3内で粉粒体粒子の流動循環
が行われる。
部における粒子滞留を効果的に防止するために、処理室
3aの底部外周に気体噴出手段10を設けている。気体
噴出手段10は、例えば、外側リング10aと、内側リ
ング10bと、外側リング10aと内側リング10bと
の間に形成された環状のチャンバー10cと、内側リン
グ10bの下方に形成された環状のスリット10dと、
チャンバー10cに圧縮空気を供給する給気配管10e
と、圧縮空気の供給圧力を調整する圧力調整器(図示省
略)とで構成される。給気配管10eを介してチャンバ
ー10cに供給された圧縮空気が、スリット10dから
処理室3aの底部に噴出し、ドラフトチューブ5の外側
に滞留した凝集粒子を分散して、ドラフトチューブ5内
への循環を促進する。また、スリット10dから噴出し
た圧縮空気は、二次凝集を起こした粒子を分散して、団
粒の発生を一層効果的に防止する。尚、チャンバー10
cへの圧縮空気の供給は連続的に行っても良いが、例え
ばタイマーと電磁弁等を用いて断続的に行っても良い。
また、スリット10dは環状に限らず、周方向に区画さ
れたものでも良い(チャンバー10cも同様)。
の上昇気流(噴流)に乗って上昇する粉粒体粒子に向け
て下方から上方向にスプレー液(膜剤液、薬剤液等)を
噴霧するものである。スプレーガン6から噴霧されるス
プレー液のミスト中の基材成分が粉粒体粒子の表面に付
着して被覆層が形成される。
す流動層装置(複合型流動層装置:ワースター)を用い
ることもできる。この流動層装置が図1に示す構成と異
なる点は、ガイドチューブ15と仕切カラー16を備え
ていることである。
15は、上方に向かって縮小した短円錐筒状をなしてい
る。ガイドチューブ15の下端開口は、気体分散板4の
中央領域4bの外径D2と等しい(又は略等しい)内径
を有し、気体分散板4の上面に適宜の手段で固定され
る。ガイドチューブ15の上端開口は、ドラフトチュー
ブ5の下端開口部5bの開口5b1と対向する位置にあ
る。ガイドチューブ15を配置したことにより、気体分
散板4の中央領域4bから噴出する流動化空気に、ドラ
フトチューブ5の下端開口部5bに向かう流れの方向性
が与えられる。そのため、エゼクター効果が一層高ま
り、ドラフトチューブ5内に引き込まれる粒子の濃度が
一層高まる。尚、ガイドチューブ15は、上方に向かっ
て拡大した短円錐筒状、あるいは、短円筒状としても良
い。また、高さ寸法を自在に調整できるように設置する
のが良い。
で、スプレーガン6の外周を所定の間隔を隔てて包囲す
るように設置される。仕切カラー16の下端開口は、気
体分散板4の中央領域4bの上面に適宜の手段で固定さ
れる。仕切カラー16の上端開口は、スプレーガン6の
先端(噴出口)と同じ高さ位置か、あるいは、それより
も上方位置にある。仕切カラー16を配置することによ
り、スプレーガン6の外周との間に環状の気体通路16
aが形成される。そして、この気体通路16aに沿って
上昇する空気流によって、スプレーガン6の先端周辺領
域における、噴霧化空気の高速流による粒子の粉砕が防
止されると共に、十分に微粒化されていないスプレー液
ミストが粒子に接触することによる凝集(団粒)の発生
が防止される。また、スプレーガン6の先端が気体通路
16aに沿って上昇する空気流によって常に覆われるた
め、粒子付着によるスプレーガン6の噴出口の汚れや閉
塞が起こりにくく、長時間に亘って安定した処理操作が
可能となる。尚、仕切カラー16は、高さ寸法を自在に
調整できるように設置するのが良い。
チューブを、図4に示すものと同様の円筒状にしても良
い。
ェン、アスピリン、アルコルビン酸、マレイン酸トリメ
ブチン・イブプロフェン等、あるいは乳糖等の医薬品原
末粒子で、平均粒子径が150μm以下の微粒子は、流
動性が極めて悪く、円滑なコーティング操作が困難であ
る。
すように、平均粒子径が30〜50μmで、針状結晶等
で表面形状も複雑で、従って表面積も大きく均質な溶出
制御を行うのに必要な膜剤も大量になる。このため、コ
ーティング時間も、蒸発速度の大きなエタノール系膜剤
(膜剤:エチルセルロース5%溶液)を用いて30〜8
0時間かけてコーティング処理を行って、徐放性粒子を
生産しているのが実状である。ここで用いるエタノール
系膜剤量は、テオフェリン1kgに対して、7kg〜1
1kg使用している。エタノールは高価であり、防爆型
電気設備が必要となる。さらに、環境負荷の問題もあ
る。
て、テオフェリンの初期仕込量850gにHPMC(T
C−5E)5%水溶液1000gに多糖類(トレハロー
ス)を200g添加(溶解)して予備造粒を行い、図5
(下)に示す核粒子を3時間の処理時間で得た。こうし
て得られた核粒子の平均粒子径は150μmで、75μ
m以下の微粒子は5%以下であった。また、表面積は原
料粉末の約1/3〜1/5となり、表面状態も滑らか
で、コーティングに適した核粒子が得られ、また必要な
膜剤量も少なくて済んだ。
エチルセルロースの固形分濃度が5%程度で(これ以上
の固形分濃度では、粘度が高く、コーティングに必要な
ミスト径で噴霧することが困難である。)、スプレー速
度は15〜20g/minと大であるが、膜剤の固形分
の単位時間における付着量は少ない。
1/5の核粒子で、固形分濃度20%Kエチルセルロー
ス系水分散液(アクアコート)2300gをスプレー速
度7〜8g/mim、スプレー時間5時間でスプレー添
加した。見掛けのスプレー速度は遅いが、固形分濃度が
20%と高いので、固形分の実質付着率は高い。その
後、熱処理+乾燥+冷却を1時間行い、同等な溶出速度
の徐放性粒子を得た。この結果、全工程時間を大幅に短
縮できた。
%含む、平均粒子径150μmアセトアミノフェン(マ
リンクロット社:高密度粉)も、TC−5E(固形分濃
度5%の水溶液)を用い、アセトアミノフェンに対し
て、5%の固形分をスプレー添加により予備造粒して、
75μm以下の微粉末が3%以下で、平均粒子径が18
0μmの核粒子を調整して、固形分濃度20%のアクア
コートを用いてスプレーコーティングすることで、口腔
内で約40時間苦味を抑制できた。
に、溶解・分散・懸濁させた他の粒子は、例えばマンニ
ット、トレハロース等の多糖類やタルク、乳糖、砂糖等
のように原料粉末の物性に応じて選択する。これらの液
をスプレーにより添加することで、原料粒子中の平均粒
子径(50%粒子径)以下の微粒子を対象に粒子成長を
行い、引き続き粒子表面の平滑化を行い、粒度分布がシ
ャープな核粒子を調整する。この核粒子に高分子膜剤等
を被覆して、薬物の苦味マスク・徐放性を付与する。
シプロピルメチルセルロース)、HPC(ポリピニール
アルコール)等を水系液に溶解させ、必要に応じてこの
溶液に他の物質(例えば、多糖類、タルク、乳糖など、
場合によっては主薬)を溶解もしくは分散・懸濁させて
上記粒子にスプレー添加し、原料粒子の流動状態、スプ
レー速度、スプレー液滴径、操作温度を調節すること
で、原料粒子中の微粒子を重点的に、相互付着等を行い
粒子成長させる。ここで、操作条件を適切に制御するこ
とで、原料粒子中の大きな粒子の成長は抑制し、微粒子
のみを粒子成長させることができる。そして、その後の
工程で、造粒物の表面形状を滑らかにすることで、後工
程のコーティング時間を大幅に短縮することができる。
安全性が高く、装置及びスプレー液剤の価格が安価にな
り、環境負荷を低減できる。
に必要な膜材料が多くなる。また、微粉末はスプレーゾ
ーンに循環する機会が少なく、コーティング率が悪い。
本発明は、コーティングの前の工程で、予備造粒を行
い、原料粉末の表面積を小さくするので、少ない膜剤量
で溶出制御が可能となる。
ーティング時間が短縮でき、製造原価の低減になる。
定で、大量の膜剤が必要であるが、核粒子の表面を滑ら
かにすることにより、膜の厚みが均質化され、溶出制御
が容易になる。
分断面図である。
す部分断面図である。
である。
の電子顕微鏡写真である。
Claims (4)
- 【請求項1】 流動層装置の処理容器内に粉粒体粒子の
流動層を形成しつつスプレーガンからスプレー液のミス
トを噴霧して造粒又はコーティング処理を行う流動層造
粒・コーティング方法において、 粒度分布が広く、平均粒子径が20μm〜150μmの
原料粒子を前記流動層装置の処理容器内に投入し、前記
処理容器内で、平均粒子径以下の微粒子を重点に、水系
液(水:50%以上)にスプレー可能な濃度に溶解・分
散・懸濁させた結合剤等を用いて造粒しつつ、平均粒子
径以上の粒子の造粒は抑制して、平均粒子径が50μm
〜200μmの粒子を製造し、その後、水系液(水:5
0%以上)に溶解・分散・懸濁させた結合剤等および他
の材料(主薬を含む場合もある。)を用いて、前記粒子
の表面形状を滑らかにする処理を行って核粒子を製造
し、その後、前記と同じ処理容器内で、水系液(水:5
0%以上)に溶解・分散・懸濁させた膜剤液等を用い
て、前記核粒子にコーティング処理を行うことを特徴と
する流動層造粒・コーティング方法。 - 【請求項2】 流動層装置の処理容器内に粉粒体粒子の
流動層を形成しつつスプレーガンからスプレー液のミス
トを噴霧して造粒又はコーティング処理を行う流動層造
粒・コーティング方法において、 表面形状が複雑で、かつ、粒度分布が広い(微粒子の含
有割合が多い)原料粒子のコーティングの前処理とし
て、50μm以下の微粒子を重点に、水系結合剤(溶解
・分散・懸濁)を用いて粒子成長させ、さらに表面形状
を滑らかにして核粒子を製造することを特徴とする流動
層造粒・コーティング方法。 - 【請求項3】 前記原料粒子が難流動性であり、流動化
助剤を0〜5%添加して解砕・整粒して初期流動を促進
させることを特徴とする請求項1又は2記載の流動層造
粒・コーティング方法。 - 【請求項4】 前記流動層装置が、転動、攪拌、噴流の
1種以上を伴う複合型流動層装置であることを特徴とす
る請求項1から3の何れかに記載の流動層造粒・コーテ
ィング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001193291A JP2003001091A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 流動層造粒・コーティング方法 |
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