JP2002541329A - 冶金用の溶融容器から金属溶湯を出湯するための方法および装置 - Google Patents
冶金用の溶融容器から金属溶湯を出湯するための方法および装置Info
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Abstract
(57)【要約】
容器底部１３内において設けられた出湯口１０を有する冶金用の溶融容器５から金属溶湯２の出湯の際に、溶融スラグ１の随伴流または後流出を回避するために、本発明により、高い衝撃エネルギーを有するガス噴射９によって、溶融スラグ１を、出湯口１０の領域において、金属溶湯２の表面から吹き飛ばすことが提案される。
Description
【０００１】 本発明は、冶金用の、例えば電気アーク炉のような溶融容器（溶融るつぼ）か
ら金属溶湯、特に鋳鋼溶湯を容器底部に設けられた出湯口を通って出湯するため
の方法および装置に関し、その際、出湯の時点に、金属溶湯が溶融スラグによっ
て層状に覆われている。
ら金属溶湯、特に鋳鋼溶湯を容器底部に設けられた出湯口を通って出湯するため
の方法および装置に関し、その際、出湯の時点に、金属溶湯が溶融スラグによっ
て層状に覆われている。
【０００２】 冶金用の溶融容器内で、金属またはこれら金属の合金における熱的な冶金用の
プロセスを実施する場合、これらプロセスの終了の後、これら金属は、溶融流動
状態の形態で存在し、溶融流動状態のスラグによって層状に覆われている。金属
溶湯を溶融スラグから分離するために、公知の冶金用の溶融容器の場合、可能な
限り、容器底部の張出し部分において出湯口が設けられ、この出湯口を通って、
この金属溶湯は、下に向かって溶湯取鍋内へと流出される。
プロセスを実施する場合、これらプロセスの終了の後、これら金属は、溶融流動
状態の形態で存在し、溶融流動状態のスラグによって層状に覆われている。金属
溶湯を溶融スラグから分離するために、公知の冶金用の溶融容器の場合、可能な
限り、容器底部の張出し部分において出湯口が設けられ、この出湯口を通って、
この金属溶湯は、下に向かって溶湯取鍋内へと流出される。
【０００３】 低下した溶湯面によって、出湯口を出発点とする渦流（渦動（Vortex））が形
成し、この渦流は、容器壁に対して傾斜して指向する。更に下降した溶着面の場
合、最後に、中空の渦流が形成し、この中空の渦流は、同様に金属溶湯の上に浮
遊する溶融スラグの部分を捕捉し且つ渦流を形成し、従って、本来存在する金属
溶湯と溶融スラグとの間の分離は、もはや存在せず、且つ溶融スラグが、金属溶
湯と共に出湯口を通って下に向かって排出される。
成し、この渦流は、容器壁に対して傾斜して指向する。更に下降した溶着面の場
合、最後に、中空の渦流が形成し、この中空の渦流は、同様に金属溶湯の上に浮
遊する溶融スラグの部分を捕捉し且つ渦流を形成し、従って、本来存在する金属
溶湯と溶融スラグとの間の分離は、もはや存在せず、且つ溶融スラグが、金属溶
湯と共に出湯口を通って下に向かって排出される。
【０００４】 このようにして金属溶湯と共に溶湯取鍋内へと送られた酸化性のスラグが、酸
素を随伴し、且つ例えば、必要な脱酸のためのアルミニウムの、および酸化物の
収容のために合成のスラグの、並びに酸化性の介在物の変態のためのカルシウム
の過剰消費を誘引する。この酸化生成物である酸化アルミニウム（Ａｌ2Ｏ3）は
、溶湯特性を低下させ、且つ更に、ＦｅＯからの酸素が、スラグ内において脱硫
および脱ガスを妨げる。
素を随伴し、且つ例えば、必要な脱酸のためのアルミニウムの、および酸化物の
収容のために合成のスラグの、並びに酸化性の介在物の変態のためのカルシウム
の過剰消費を誘引する。この酸化生成物である酸化アルミニウム（Ａｌ2Ｏ3）は
、溶湯特性を低下させ、且つ更に、ＦｅＯからの酸素が、スラグ内において脱硫
および脱ガスを妨げる。
【０００５】 それに対して、金属溶湯内における低減されたスラグ含有量の場合、例えば鋳
鋼溶湯の二次冶金における「クリーン・スチール（Clean Steel）」処理が、明
確に促進し、このことは、特に平板製品のための、「超低炭素（Ultra-Low-Carb
on）」鋼の形成のために、重要な役割を果す。
鋼溶湯の二次冶金における「クリーン・スチール（Clean Steel）」処理が、明
確に促進し、このことは、特に平板製品のための、「超低炭素（Ultra-Low-Carb
on）」鋼の形成のために、重要な役割を果す。
【０００６】 上記された、金属溶湯の出湯のおけるスラグの随伴流を低減させるために、種
々の方法および装置が公知されている。
々の方法および装置が公知されている。
【０００７】 ドイツ連邦共和国特許第３３ ２７ ６７１号明細書から、円錐形に成形され
た流動体（下に向けて円錐尖端部を有する）を、上方から昇降装置を介して、下
に向かって出湯口の上方にすぐ接するまで降下させることが公知である。この構
成によって、渦流は、そこで成形体の周囲を流れ、且つこれによって、スラグを
渦流させることがもはや起こらないように拘束される。同様にこの公知の方法は
、比較的に費用と労力のかかる方法を表している。何故ならば、この成形体は、
溶湯浴内において損耗を免れえず、且つ従ってしばしば交換されねばならないか
らである。
た流動体（下に向けて円錐尖端部を有する）を、上方から昇降装置を介して、下
に向かって出湯口の上方にすぐ接するまで降下させることが公知である。この構
成によって、渦流は、そこで成形体の周囲を流れ、且つこれによって、スラグを
渦流させることがもはや起こらないように拘束される。同様にこの公知の方法は
、比較的に費用と労力のかかる方法を表している。何故ならば、この成形体は、
溶湯浴内において損耗を免れえず、且つ従ってしばしば交換されねばならないか
らである。
【０００８】 ドイツ連邦共和国実用新案第２９８ ０８ ３１８号明細書において、要する
に、容器底部において、出湯口の周囲に、ガス透過性の円錐台形の送気装置（Sp
uelsteine）を設けることが提案されており、これら送気装置によって下方から
、ガスが、−金属溶湯の流動方向とは逆に−金属溶湯に吹込まれる。この構成に
よって、渦流の形成は、出湯口の上方で防止されるべきである。
に、容器底部において、出湯口の周囲に、ガス透過性の円錐台形の送気装置（Sp
uelsteine）を設けることが提案されており、これら送気装置によって下方から
、ガスが、−金属溶湯の流動方向とは逆に−金属溶湯に吹込まれる。この構成に
よって、渦流の形成は、出湯口の上方で防止されるべきである。
【０００９】 金属溶湯によるこの溶融スラグの渦流の形成の結果として、溶融スラグの上記
された随伴流と並んで、このことは、同様に出湯口に対する溶融スラグの直接的
な接触の状態となる。 傾倒可能な冶金用の容器、例えば電気アーク炉において戻し傾倒した際に、高い
傾倒速度にもかかわらず、この溶融スラグが金属溶湯を越えて急速に逆流する場
合、このスラグの後流出（Schlackennachlauf）は実現する。
された随伴流と並んで、このことは、同様に出湯口に対する溶融スラグの直接的
な接触の状態となる。 傾倒可能な冶金用の容器、例えば電気アーク炉において戻し傾倒した際に、高い
傾倒速度にもかかわらず、この溶融スラグが金属溶湯を越えて急速に逆流する場
合、このスラグの後流出（Schlackennachlauf）は実現する。
【００１０】 従って本発明の課題は、スラグの随伴流（Schlackenmitlauf）および同様にス
ラグの後流出を、簡単な手段によって、比較的に大きな器具による費用無しに、
および大きな運転コスト無しに、故障無く低減する、出湯システムを提供するこ
とである。
ラグの後流出を、簡単な手段によって、比較的に大きな器具による費用無しに、
および大きな運転コスト無しに、故障無く低減する、出湯システムを提供するこ
とである。
【００１１】 この提示された本発明の課題は、容器底部において設けられた出湯口を有する
冶金用の容器において、請求項１の特徴的な構成によって解決される。
冶金用の容器において、請求項１の特徴的な構成によって解決される。
【００１２】 出湯口のすぐ近くに、中性のガスまたは相応するガス混合物を高い衝撃エネル
ギーを有する噴射の状態で冶金用の溶融容器内に吹込まれる、少なくとも１つの
ノズルを設けるという、本発明による構成によって、出湯口の領域において、溶
融スラグは、金属溶湯表面から取去られる（吹き飛ばされる）。従って、金属溶
湯内において渦流の形成にもかかわらず、スラグの随伴流がもはや生じ無いこと
、および同様にスラグの後流出がこの適当なエネルギー強度のガス噴射による方
法によって首尾よく防止されることは、保証される。
ギーを有する噴射の状態で冶金用の溶融容器内に吹込まれる、少なくとも１つの
ノズルを設けるという、本発明による構成によって、出湯口の領域において、溶
融スラグは、金属溶湯表面から取去られる（吹き飛ばされる）。従って、金属溶
湯内において渦流の形成にもかかわらず、スラグの随伴流がもはや生じ無いこと
、および同様にスラグの後流出がこの適当なエネルギー強度のガス噴射による方
法によって首尾よく防止されることは、保証される。
【００１３】 ガス噴射の強度および吹込み割合がバルブステーションによって調節される場
合、このバルブステーションは、圧力ガスタンクまたは圧力ガス発生設備と結合
状態にある。
合、このバルブステーションは、圧力ガスタンクまたは圧力ガス発生設備と結合
状態にある。
【００１４】 このガスによるガス吹込みによって、不都合な成分、例えば酸素が金属溶湯内
に達することがないようにするために、この金属溶湯の他の使用および処理に関
連して、例えば希ガスのように中立に挙動するようなガスまたはガス混合物が使
用される。
に達することがないようにするために、この金属溶湯の他の使用および処理に関
連して、例えば希ガスのように中立に挙動するようなガスまたはガス混合物が使
用される。
【００１５】 本発明の有利な実施形態によれば、バルブステーションは、測定および制御シ
ステムと結合されており、この測定および制御システムによって、始動時点、継
続時間、およびガス吹込みの強度が、自動的に監視され且つ調節される。この自
動的な調節のための測定量として、適当な測定機器によって、 −冶金用の溶融容器内における溶湯面の高さ、 −冶金用の溶融容器の傾倒角度および傾倒速度、 −溶湯取鍋内における金属溶湯の出湯重量 が、使用される。このようにして、高い信頼度でもって、最適なガス吹込みが、
それぞれのプロセス状況に対して、出湯工程の間じゅう適合される。
ステムと結合されており、この測定および制御システムによって、始動時点、継
続時間、およびガス吹込みの強度が、自動的に監視され且つ調節される。この自
動的な調節のための測定量として、適当な測定機器によって、 −冶金用の溶融容器内における溶湯面の高さ、 −冶金用の溶融容器の傾倒角度および傾倒速度、 −溶湯取鍋内における金属溶湯の出湯重量 が、使用される。このようにして、高い信頼度でもって、最適なガス吹込みが、
それぞれのプロセス状況に対して、出湯工程の間じゅう適合される。
【００１６】 出湯口の場所に応じて、一つまたは多数のノズルが、この出湯口の領域におい
て、確実に溶融スラグ層の完全な吹払いが金属溶湯表面から行われるように設け
られている。
て、確実に溶融スラグ層の完全な吹払いが金属溶湯表面から行われるように設け
られている。
【００１７】 ノズルの大きさ、形状、数量および配置（側方の容器壁及び／または容器蓋に
おける配置、容器底部に対する角度における配置）は、冶金用の溶融容器の大き
さおよび構造様式、並びに溶湯表面の大きさに適合されており、その際、ノズル
出口開口部は、溶湯面の上方に及び／または下方に存在する。
おける配置、容器底部に対する角度における配置）は、冶金用の溶融容器の大き
さおよび構造様式、並びに溶湯表面の大きさに適合されており、その際、ノズル
出口開口部は、溶湯面の上方に及び／または下方に存在する。
【００１８】 次に、本発明の他の利点、詳細および特徴を概略的な図面において図示された
実施例に基づいて詳しく説明する。図１において、出湯の時点における冶金用の
溶融容器５が図示されている。この実施例は、旧来の電気アーク炉であり、その
際、電極は描かれていない。左側の張出し部において、容器底部１３に出湯口１
０が存在しており、この出湯口を通って、金属溶湯２が冶金用の溶融容器５の下
方に設けられた溶湯取鍋１１内に、溶湯流６とともに流れ込む。この溶湯取鍋１
１は、取鍋台車８またはそこに設けられた秤量セル（Wiegezellen）７上にあり
、この秤量セルによって連続的に、溶湯取鍋１１内へ流れ込む金属量が検出され
る。金属溶湯２の上方に、溶融スラグ１が浮遊し、この溶融スラグ内に、出湯工
程にわたって形成される渦流４が、おおよそ溶湯面１５に至るまで達している。
実施例に基づいて詳しく説明する。図１において、出湯の時点における冶金用の
溶融容器５が図示されている。この実施例は、旧来の電気アーク炉であり、その
際、電極は描かれていない。左側の張出し部において、容器底部１３に出湯口１
０が存在しており、この出湯口を通って、金属溶湯２が冶金用の溶融容器５の下
方に設けられた溶湯取鍋１１内に、溶湯流６とともに流れ込む。この溶湯取鍋１
１は、取鍋台車８またはそこに設けられた秤量セル（Wiegezellen）７上にあり
、この秤量セルによって連続的に、溶湯取鍋１１内へ流れ込む金属量が検出され
る。金属溶湯２の上方に、溶融スラグ１が浮遊し、この溶融スラグ内に、出湯工
程にわたって形成される渦流４が、おおよそ溶湯面１５に至るまで達している。
【００１９】 出湯口１０のすぐ近くに、側方の容器壁１２に２つのノズル３が設けられてお
り、これらノズルのノズル出口開口部１４は、ここで、上からおよび下から溶融
スラグ１に向かって整向されている。ガス供給導管２５（図３）−これらガス供
給導管を通って、ノズル３にはガスが与えられる−は、および同様に、バルブス
テーション１６（図３）並びに測定および制御システム２０（図３）は、図１に
描かれていない。
り、これらノズルのノズル出口開口部１４は、ここで、上からおよび下から溶融
スラグ１に向かって整向されている。ガス供給導管２５（図３）−これらガス供
給導管を通って、ノズル３にはガスが与えられる−は、および同様に、バルブス
テーション１６（図３）並びに測定および制御システム２０（図３）は、図１に
描かれていない。
【００２０】 図２は、溶融容器５の傾けられた状態ある出湯部分を拡大された部分図で示し
ている。この実施例において、１つのノズル３は、側方の容器壁１２において、
容器底部１３に対しておおよそ平行に、且つ僅かに上に向かって傾斜して設けら
れている。図２において概略的に図示されているように、ガス噴射９によって、
溶融スラグ１は、金属溶湯２の上方に、溶融スラグが、渦流４に対してもはや接
触の状態になく且つスラグの随伴流またはスラグの後流出が出湯口１０を通って
生じないほどに押し戻される。
ている。この実施例において、１つのノズル３は、側方の容器壁１２において、
容器底部１３に対しておおよそ平行に、且つ僅かに上に向かって傾斜して設けら
れている。図２において概略的に図示されているように、ガス噴射９によって、
溶融スラグ１は、金属溶湯２の上方に、溶融スラグが、渦流４に対してもはや接
触の状態になく且つスラグの随伴流またはスラグの後流出が出湯口１０を通って
生じないほどに押し戻される。
【００２１】 図３においてブロック配線図の状態が図示されており、その図の方法において
、溶融容器５は、バルブステーション１６および測定および制御システム２０と
機能的に結合されている。溶湯取鍋１１内へ流れ込む鋳込み流６に基づいて秤量
セル７に対して与えられる測定パルス、および溶融容器５において検出された測
定パルス（傾倒状態、溶湯面高さ）は、測定導線１９、２２を経由して測定およ
び制御システム２０に入力される。その場合に、この測定および制御システム２
０から、制御導線２１を経由して、圧力ガスの制御のために必要な制御パルスが
、バルブステーション１６に与えられる。その場合に、この圧力ガスタンク１８
及び/または圧力ガス発生設備１７から、供給導管２３、２４を通ってバルブス
テーション１６に滞留している圧力ガスは、−測定および制御システム２０を用
いてバルブステーション１６によって制御され−ガス供給導管２５を通って冶金
用の溶融容器５内へ吹込まれる。
、溶融容器５は、バルブステーション１６および測定および制御システム２０と
機能的に結合されている。溶湯取鍋１１内へ流れ込む鋳込み流６に基づいて秤量
セル７に対して与えられる測定パルス、および溶融容器５において検出された測
定パルス（傾倒状態、溶湯面高さ）は、測定導線１９、２２を経由して測定およ
び制御システム２０に入力される。その場合に、この測定および制御システム２
０から、制御導線２１を経由して、圧力ガスの制御のために必要な制御パルスが
、バルブステーション１６に与えられる。その場合に、この圧力ガスタンク１８
及び/または圧力ガス発生設備１７から、供給導管２３、２４を通ってバルブス
テーション１６に滞留している圧力ガスは、−測定および制御システム２０を用
いてバルブステーション１６によって制御され−ガス供給導管２５を通って冶金
用の溶融容器５内へ吹込まれる。
【００２２】 本発明は、これら図面において図示された冶金用の容器５（電気アーク炉／Ｅ
ＡＦ）に限定されるものではなく、むしろ、それら他の冶金用の容器の場合に、
出湯口が容器底部に存在し、且つそれら他の冶金用の容器の場合に出湯口を介す
るスラグの随伴流またはスラグの後流出の危険が出湯の間じゅう存在するような
、他の冶金用の容器の場合にも使用可能である。
ＡＦ）に限定されるものではなく、むしろ、それら他の冶金用の容器の場合に、
出湯口が容器底部に存在し、且つそれら他の冶金用の容器の場合に出湯口を介す
るスラグの随伴流またはスラグの後流出の危険が出湯の間じゅう存在するような
、他の冶金用の容器の場合にも使用可能である。
【図１】 冶金用の容器の垂直断面図である。
【図２】 垂直断面における冶金用の容器の一部の部分図である。
【図３】 本発明による装置のためのブロック配線図である。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１３年４月１８日（２００１．４．１８）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００８
【補正方法】変更
【補正の内容】
【０００８】 ドイツ連邦共和国実用新案第２９８ ０８ ３１８号明細書において、要する
に、容器底部において、出湯口の周囲に、ガス透過性の円錐台形の送気装置（Sp
uelsteine）を設けることが提案されており、これら送気装置によって下方から
、ガスが、−金属溶湯の流動方向とは逆に−金属溶湯に吹込まれる。この構成に
よって、渦流の形成は、出湯口の上方で防止されるべきである。 米国特許第５ ２０３ ９０９号明細書において、吹込みランスによって出湯
口の領域において、上から溶融スラグ上にガス噴射を吹いて吹上がらせることが
提案され、このガス噴射によって、溶融スラグは金属溶湯表面から押し退けられ
る。この公知の方法の場合、金属溶湯内への溶融スラグの押付けは、不利であり
、これによって特に渦流の形成の際に、金属溶湯内においてスラグの随伴流の危
険が与えられている。 ヨーロッパ特許公開０ ３２１ ８６１号明細書から、傾倒可能な冶金用の容
器が公知であり、この容器の場合、出湯口の上方で内側に、側壁に少なくとも１
つの吹付け装置、有利にはバーナーが設けられており、この吹付け装置によって
、溶融スラグは、金属溶湯の表面から吹き飛ばされる。これに加えて、それによ
って特に同じく、溶融スラグを金属溶湯の表面から押し退けるために、側方に容
器壁にじかに出湯口の上方に設けられた公知の送気装置（Spuelsteileinrichtun
g）によって、ガス吹付けが、金属溶湯の溶湯表面に下方で導入されている。こ
の公知の方法の場合、上昇するガス吹付けによって、不都合なスラグの随伴流を
促進する乱流が、金属溶湯内に運び込まれることは不利である。
に、容器底部において、出湯口の周囲に、ガス透過性の円錐台形の送気装置（Sp
uelsteine）を設けることが提案されており、これら送気装置によって下方から
、ガスが、−金属溶湯の流動方向とは逆に−金属溶湯に吹込まれる。この構成に
よって、渦流の形成は、出湯口の上方で防止されるべきである。 米国特許第５ ２０３ ９０９号明細書において、吹込みランスによって出湯
口の領域において、上から溶融スラグ上にガス噴射を吹いて吹上がらせることが
提案され、このガス噴射によって、溶融スラグは金属溶湯表面から押し退けられ
る。この公知の方法の場合、金属溶湯内への溶融スラグの押付けは、不利であり
、これによって特に渦流の形成の際に、金属溶湯内においてスラグの随伴流の危
険が与えられている。 ヨーロッパ特許公開０ ３２１ ８６１号明細書から、傾倒可能な冶金用の容
器が公知であり、この容器の場合、出湯口の上方で内側に、側壁に少なくとも１
つの吹付け装置、有利にはバーナーが設けられており、この吹付け装置によって
、溶融スラグは、金属溶湯の表面から吹き飛ばされる。これに加えて、それによ
って特に同じく、溶融スラグを金属溶湯の表面から押し退けるために、側方に容
器壁にじかに出湯口の上方に設けられた公知の送気装置（Spuelsteileinrichtun
g）によって、ガス吹付けが、金属溶湯の溶湯表面に下方で導入されている。こ
の公知の方法の場合、上昇するガス吹付けによって、不都合なスラグの随伴流を
促進する乱流が、金属溶湯内に運び込まれることは不利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ２７Ｂ 3/22 Ｆ２７Ｂ 3/22 ４Ｋ０６３ 3/28 3/28 Ｆ２７Ｄ 3/14 Ｆ２７Ｄ 3/14 Ｚ 3/15 3/15 Ｓ 3/16 3/16 Ｚ 11/08 11/08 Ａ Ｆターム(参考） 4E014 CA04 HA01 4K013 CA02 CA21 CF04 4K014 CC00 CE01 4K045 AA04 BA02 GD02 RC12 4K055 AA03 JA18 JA19 LA08 4K063 AA04 AA12 BA02 CA03 DA06 HA01
Claims (10)
- 【請求項１】 冶金用の、例えば電気アーク炉のような溶融容器から金属溶
湯、特に鋳鋼溶湯を、容器底部に設けられた出湯口を通って出湯するための方法
であって、その際、出湯の時点に、金属溶湯が溶融スラグによって層状に覆われ
ている様式の方法において、 出湯の間じゅう、出湯口（１０）の領域において、少なくとも１つの、少なくと
も１つのノズル（３）を通って、高い衝撃エネルギーによって冶金用の溶融容器
（５）内へと吹込まれるガス噴射（９）によって、溶融スラグ（１）が、金属溶
湯（２）の表面から取去られる（吹き飛ばされる）ことを特徴とする方法。 - 【請求項２】 ガス噴射（９）の強度および吹込み割合がバルブステーショ
ン（１６）によって調節されることを特徴とする請求項１に記載の方法。 - 【請求項３】 測定および制御システム（２０）によって、始動時点、継続
時間、およびガス吹込みの強度は、自動的に監視され且つ調節されることを特徴
とする請求項１または２に記載の方法。 - 【請求項４】 ガス吹込みの自動的な調節のために、測定および制御システ
ム（２０）によって、少なくとも１つのパラメータ、即ち、冶金用の溶融容器（
５）内における溶湯面（１５）の高さ、溶融容器（５）の傾倒角度および傾倒速
度、及び／または、溶湯取鍋（１１）内における金属溶湯（２）の出湯重量が使
用されることを特徴とする請求項３に記載の方法。 - 【請求項５】 吹込みのために、例えば希ガスのような中立のガスまたはガ
ス混合物が使用され、このガスは、金属溶湯（２）の他の処理および使用に、不
利な影響を及ぼさないことを特徴とする請求項１から４の一つまたは多数に記載
の方法。 - 【請求項６】 請求項１から５の一つまたは多数に記載の方法を実施するた
めの、容器底部（１３）に設けられた出湯口（１０）を有する様式の冶金用の溶
融容器（５）において、 出湯口（１０）の領域における少なくとも１つの領域において、側方の容器壁（
１２）及び／または容器蓋を通って案内されたノズル（３）が設けられているこ
とを特徴とする冶金用の溶融容器（５）。 - 【請求項７】 ノズル出口開口部（１４）は、溶湯面（１５）の上方及び／
または下方に設けられていることを特徴とする請求項６の冶金用の溶融容器（５
）。 - 【請求項８】 ノズル（３）の大きさ、形状、数量および配置は、溶湯表面
の大きさに応じて決められていることを特徴とする請求項６または７に記載の冶
金用の溶融容器（５）。 - 【請求項９】 ノズル（３）は、バルブステーション（１６）を通って、圧
力ガス発生設備（１７）及び／または圧力ガスタンク（１８）と結合されている
ことを特徴とする請求項６から８のいずれか一つに記載の冶金用の溶融容器（５
）。 - 【請求項１０】 バルブステーション（１６）は、測定および制御システム
（２０）と結合されていることを特徴とする請求項９に記載の冶金用の溶融容器
（５）。
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