JP2002539977A - 画像グラフィック接着剤系およびその使用方法 - Google Patents

画像グラフィック接着剤系およびその使用方法

Info

Publication number
JP2002539977A
JP2002539977A JP2000606434A JP2000606434A JP2002539977A JP 2002539977 A JP2002539977 A JP 2002539977A JP 2000606434 A JP2000606434 A JP 2000606434A JP 2000606434 A JP2000606434 A JP 2000606434A JP 2002539977 A JP2002539977 A JP 2002539977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
carrier
image
image carrier
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000606434A
Other languages
English (en)
Inventor
ダブリュ. クレッケル,カール
ケスター,ウィルヘルム
ミュラー,ブルーノ
コンガード,ピエール
ブイ.ジュニア ロンカー,フランシス
エル. レグニアー,ダイアン
エル. デイヤック,フランク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2002539977A publication Critical patent/JP2002539977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44CPRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
    • B44C1/00Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects
    • B44C1/10Applying flat materials, e.g. leaflets, pieces of fabrics
    • B44C1/105Applying flat materials, e.g. leaflets, pieces of fabrics comprising an adhesive layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44FSPECIAL DESIGNS OR PICTURES
    • B44F1/00Designs or pictures characterised by special or unusual light effects
    • B44F1/08Designs or pictures characterised by special or unusual light effects characterised by colour effects
    • B44F1/10Changing, amusing, or secret pictures
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • C09J7/20Adhesives in the form of films or foils characterised by their carriers
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F3/00Labels, tag tickets, or similar identification or indication means; Seals; Postage or like stamps
    • G09F3/08Fastening or securing by means not forming part of the material of the label itself
    • G09F3/10Fastening or securing by means not forming part of the material of the label itself by an adhesive layer
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F7/00Signs, name or number plates, letters, numerals, or symbols; Panels or boards
    • G09F7/02Signs, plates, panels or boards using readily-detachable elements bearing or forming symbols
    • G09F7/12Signs, plates, panels or boards using readily-detachable elements bearing or forming symbols the elements being secured or adapted to be secured by self-adhesion, moisture, suction, slow-drying adhesive or the like
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J2301/00Additional features of adhesives in the form of films or foils
    • C09J2301/10Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet
    • C09J2301/12Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet by the arrangement of layers
    • C09J2301/124Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet by the arrangement of layers the adhesive layer being present on both sides of the carrier, e.g. double-sided adhesive tape

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 再使用可能な接着面を用いて接着剤により装着可能な画像を提供する。この画像担体は接着剤担体に対して着脱可能であり、同じ接着剤担体に次の画像担体を剥離可能に接合することができる。この系のキットも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、画像グラフィックの配置の着脱を目的に組み合わせた接着剤/基板
系に関する。
【0002】 発明の背景 現在の生活ではあらゆる所で画像グラフィックが見られる。警告、教育、娯楽
、広告などを目的にした画像やデータがさまざまな室内、屋外、垂直面および水
平面に適用されている。画像グラフィックの例として新着映画を広告するポスタ
ーから段差を知らせる警告標識まで挙げられるが、その範囲は無制限に多種多様
である。
【0003】 画像グラフィックを目的箇所に配置する長さが短時間に限定されている場合、
容易に交換できる画像グラフィックが必要であり、除去する画像グラフィックに
代わって交換用画像グラフィックを用いることが多い。交換画像グラフィックと
して挙げられる例が上述の映画ポスターである。
【0004】 容易に交換可能な画像グラフィックには、水平面あるいは垂直面に配置された
際の「持久力」とそれを除去する際の「剥離性」との双方が必要である。
【0005】 容易に交換可能な画像グラフィックのさまざまな種類の中に、1主面上に画像
を備え、反対側の主面上に接着剤領域を含むフィルムがある。再度、映画ポスタ
ーや他の張り紙がよく一表面に接着されている。その接着剤が感圧接着剤であり
、接着剤を残さずに容易に除去できれば、そのポスターは貼付可能で持久力もあ
りながら、除去も容易となる。
【0006】 画像グラフィックフィルムを基板に装着する方法は多数あるが、感圧接着剤(
PSA)をコーティングされた画像担持基板と機械的に固定されるグラフィック
とが従来技術の現状を示す代表的な2つの方法である。PSAコーティング基板
は通常、ポリ塩化ビニル(PVC)などのポリマーフィルムあるいは高品質な紙
材にコーティングしてPSAを含む。これに、シリコーン処理を施した剥離紙を
設けてPSAを保護する。
【0007】 機械的に固定するグラフィックの場合、多くの形態をとることができ、その例
として、印刷した紙材を所望の基板に単純にステープルで留めたもの、釘、ステ
ープル、クリップあるいは他の方法で一定位置に装着可能なPlexiglas TM などの印刷した厚紙あるいは剛性ポリマーシート材、あるいは厚紙などの剛性
担体に、および同様に同様に装着可能であるPSAコーティンググラフィックが
挙げられる。米国特許第4,999,937号(Bechtoldに付与)に記
載されているように、こうしたグラフィックを磁石やフックアンドループファス
ナ小片を用いて装着することも可能である。米国特許第5,196,266号お
よび同第5,316,849号(どちらもLu他に付与)には他の機械的ファス
ナが開示されている。別の方法として、国際特許出願第US98/39759号
(Loncarに付与)に記載されているように、フックアンドループ構造体を
、直接印刷することもできるフィルムの反対側の主面上に配置することができる
【0008】 さらに、4種類の系について特に記さねばならない。
【0009】 第1に、両面シートを製造するには、そのシート自体に螺旋状に巻き付ける剥
離ライナを使用する場合が多い。そのライナに画像あるいは印刷情報を具備して
いる場合、そのライナは使用までの保管時にのみ接着剤と相互作用する。そのシ
ートを使用して配置する時点で、その印刷された剥離ライナは処分される。国際
特許出願第WO97/07492号には、両面のそれぞれに接着力の異なる両面
担体を含む固定手段を用いて可動式写真担体上に絵を固定する方法が開示されて
いる。この出願件では、絵のポイントとなる周囲箇所に両面シートを用いてその
絵を担体に固定する。
【0010】 第2に、3M Post−ItTM Memoboard 558(米国ミネソ
タ州St.PaulのMinnesota Mining and Manuf
acturing Company(「3M」))は、「再配置可能な」接着剤
を具備した露出主面を含み、その主面上にメモあるいは覚え書きとして紙あるい
はフィルム片を接着できる基板となる。主面における覚え書きの再配置性とは、
その接着剤が、低く制限された保持力を有するように設計されていることをいう
【0011】 さらに、接着剤の露出主面が埃や油などで汚れるにつれて、接着剤はその汚れ
を取りきれず、元来の保持力を復元できなくなる。これに対して、米国特許第3
,952,133号(Amos他に付与)に開示されているのは、感圧式表示板
である。この場合、広告掲示板、表示パネルあるいは他の掲示装置には、厚い弾
性裏打ち材上に、可水洗粘着性エラストマであると好ましい感圧接着面が具備さ
れている。しかしながら、この表示板は、ペン、鍵、紙、小型ノートおよび他の
さまざまな物品(軽量物および重量物のどちらも)を含むあらゆる種類の材料を
接着させようとするものである。したがって、この感圧接着面にはほぼあらゆる
品物が考え得る限り無差別に装着されることになる。
【0012】 第3に、粘着ビニル製グラフィックは特筆に価する。粘着ビニル製グラフィッ
クを接合させる基板は、その接着力の点からガラスなどの極めて平滑な表面に限
定されるため、その接合による接着剤保持力は非常に低い。さらに、PSAを具
備していないが、この粘着ビニルに一般に剥離ライナを設けて、(その材料自体
の)密着や金属製プリンタ設備などの平滑表面への粘着を防止する。
【0013】 第4に、米国特許第5,462,782号(Su他に付与)には、粘着ビニル
の場合と同じ制限数の表面にしか接合できない対象接着剤層が開示されている。
この表面は、埃を引き寄せるが洗浄できないため、元の接着力を復元できない粘
り気を含む接着剤を露出して具備している。別の系として、国際特許出願第WO
95/06692号(Fujiに付与)に、それ自体には接着するが他の材料に
は接着しない自己接着フィルムが開示されている。
【0014】 感圧接着面を用いた画像グラフィックは、用途が極めて広い一方、数多くの制
約を受ける可能性がある。第1に、接着剤の固有粘性のため、表面に平滑かつ均
等にそのグラフィックを適用できないことである。適用時にグラフィックの位置
がずれる、あるいは皺が寄ることがあれば、そのグラフィックを除去してもう一
度適用しなければならない。最悪の場合、除去の際にグラフィックが破損する可
能性があり、こうなるとグラフィックは新しいものと交換しなければならず、か
なりの費用がかかることになる。3Mが販売するControltacTMフィル
ムに見られる例などでは、初期接着力を制限し、再配置性も制限されている特殊
接着剤を具備するように改良されている。接着剤の再配置性については米国特許
第5,296,277号(Wilson他に付与)にも記載されている。さらに
、国際特許出願第WO94/21742号(Kobe他に付与)には、複数サイ
クル式再固定可能な接触反応性非粘着性ファスナ系が開示されている。
【0015】 特殊接着剤配合を用いることによりグラフィックの初期配置は断然容易になる
が、こうした改良型接着剤では、グラフィックの主要部分を適用した後に現れる
皺などの問題に具体策をとっているわけではない。
【0016】 皺をなくし易くするためには、接着剤組成物のガラス遷移温度(Tg)を変更
するなど化学的に、あるいはパターンコーティングあるいは微小球を用いるなど
物理的に接着剤をさらに改質して粘性を制限することができる。物理的改質を利
用した1つの手法が国際特許出願第WO98/29516号(Sher他に付与
)に開示されている。しかしながら、この手法では、感圧接着剤を用いる画像グ
ラフィックに、その接着剤が、所期用途に向けてさまざまな基板に接合できるも
のでなくてはならないという第2制約が発生してしまう。
【0017】 大半の場合、市販の感圧接着剤は数種類の基板に接合可能であるが、他の種類
の基板には接着力が高すぎることになる。さらに、着脱可能に接着剤を配合する
と、接着剤に得られる接着力レベルが高すぎる、低すぎる、あるいは許容範囲で
あるかの3種類となり得るため、事態は悪化する。そこで感圧接着剤は、特定の
用途にはすべてが最適とはならない場合が非常に多いという性能における折衷案
から配合されることが多くなる。
【0018】 グラフィックをさまざまな種類の基板に適用する状況の場合、それを可能にす
るためには異なる種類の感圧接着剤配合を具備した多様なフィルムが必要になる
可能性がある。こうなると顧客にはさらに記号論理的な問題となる。
【0019】 一方の主面に画像を備え、もう一方の主面に接着剤領域を備えるフィルムに対
するもう1つの問題は、所期粘着性を劣化させる埃や他の影響で接着剤を汚染し
ないようにするための保管中および設置中のケアである。このケアを行うため、
第2フィルムあるいは紙を接着面に積層して、これを保護ライナとする。
【0020】 発明の概要 本発明は、再使用可能な接着面を利用して画像を表示する方法を提供する。こ
の方法では、それぞれ実質的に接着剤で被覆された第1および第2主面を含む可
撓性接着剤担体が得られる。その第1接着面は、接着剤担体を基板に接合するよ
うに設計されており、第2接着面は、画像担体を接着剤担体に剥離可能に固定す
るように設計されている。この接着剤担体は、その第1面にて基板に接合される
【0021】 画像形成可能な第1主面と、接着剤担体の剥離可能固定型接着面に接触するよ
う適合された第2主面とを含む可撓性画像担体も得られる。この画像担体は基板
に接着するように適合されていない。本発明における方法において、画像担体は
その第1主面に画像を施され、その第2主面を接着剤担体の第2主面に接着する
ことにより接着剤担体に着脱可能に接着されるものである。画像担体は所定の期
間にわたってその接着剤担体上に配置された状態となる。この画像担体および接
着剤担体は実質的に同じ寸法で延在する。
【0022】 本明細書ではさらに、再使用可能な接着面を用いて複数画像を表示する方法、
および基板を介して見られるように透明基板に画像を適用する方法も得られる。
さらに、上記の方法と併用するように特に適合された材料のキットが得られる。
【0023】 詳細な説明 本発明は、接着剤を画像担体とは別の構成要素として設けた、接着剤により装
着可能な画像グラフィック系を提供する。こうして構成要素を分離することによ
り(画像担体自体に接着剤をコーティングしなければならなかった従来技術によ
る構造に比較して)、驚くべきことに適用範囲が拡大して、製造、画像形成およ
び適用が容易になり、接着剤により装着可能な画像グラフィック系の費用を潜在
的に大幅に削減することができる。
【0024】 上述したように、画像担体は可撓性であり、画像形成可能な第1主面と接着剤
担体に接触するように適合された第2主面とを具備するが、基板に接着すること
はない。これは、取扱処理時に不必要な接着を避けるために接着剤を被覆する剥
離ライナを備えた接着剤層を含む従来技術による接着剤により設置可能な画像グ
ラフィックとは対照的である。従来技術によるシステムでは、画像形成において
不備があれば価格の高い多層構造体を無駄にすることになった。本発明による画
像形成材料は、従来技術による構造体に比べて価格が大幅に低く抑えられ、不備
が発生した場合にも材料の損失量は大幅に削減される。本システムでは、同一接
着剤担体に複数の画像担体を連続して使用した際に費用の節減が特に顕著となる
。第1画像担体を適用した後に各画像担体を接着剤担体上に表示することにより
、この方法をとらなければ従来技術によるシステムを用いて具備するはずである
接着剤材料と対応する剥離ライナとを省くことが出来る。好ましい系では、連続
して約10〜50枚の画像担体と併用可能な接着剤担体が得られる。接着剤担体
を再利用する回数が多いほど、本発明による系により節約される量は多くなる。
特に好適な系では、新しい画像を任意に1〜2週間毎に適用しながら1〜2年の
間、基板上に配置可能な接着剤担体が得られる。さらに、接着剤やライナ層が必
要ないため、対応する従来技術による構造体に比較して本発明による画像担体材
料の取扱は格段に容易となる可能性がある。
【0025】 好適実施態様では、画像担体および接着剤担体の一方あるいは双方を再利用す
ることができる。すなわち、1つの画像担体を別の位置にて用い(あるいは時期
をずらして同じ位置)、画像担体を別のものにして1つの接着剤担体を用いるこ
とができる。担体の一方あるいは双方をこのように再利用することができること
は、本発明による系の大きな利点である。
【0026】 画像担体および接着剤担体の双方が可撓性であるため、本発明による系は、そ
の取扱、輸送および保管が容易である。接着剤により装着可能な画像グラフィッ
クを任意に、曲面などの平坦ではない形状の基板に適用することができる。
【0027】 一実施態様において、本発明は、接着剤をコーティングしていない画像担体上
に画像を印刷することができる。この画像担体は、接着剤を保護する剥離ライナ
を具備していないため接着剤をコーティングした画像担体より実質的に薄い。こ
のような構造の違いにより、接着剤を裏打ちした媒体上に印刷することができな
かったため従来は利用できなかった印刷方法を含めて、より多くの印刷方法を、
接着剤により装着可能な画像グラフィック材料に利用することができる。接着剤
により装着可能な画像グラフィックを得るための従来の方法では、画像グラフィ
ックの裏面に接着剤を具備しなければならなかった。このため、ライナを使用す
る必要が発生して画像グラフィックの費用を上乗せすることになる。さらに重要
なことに、このような画像グラフィック上に使用するライナには特殊な、通常費
用のかかる特性を備えて、印刷設備内を通過できるものにしなくてはならなかっ
た。本発明による画像グラフィック表示系ではこのような特殊な要件が不要であ
る。
【0028】 本発明ではさらに、接着剤を裏打ちせずライナも裏打ちしていない画像担体を
ユーザが保管および使用できるという大きな利点が得られる。本画像担体では従
来技術より少ない種類の材料を具備していることから費用が低く抑えられるため
、在庫および出荷の費用が削減される。さらに、画像が接着剤あるいはその構成
要素に接触することにより発生する画像破損の危険性、あるいは接着剤をその保
管寿命より長く保有していたために接着剤の効果がなくなってしまう危険性も低
減される、あるいはなくなる。
【0029】 任意に、画像担体の両側に画像を設けることができる。あるいは、所期基板に
接触させる接着剤を塗布する前に接着剤担体上に画像を設けることができる。こ
のような構造にすると、接着剤担体を一定箇所に配置している間、この構造の反
対側の画像を交換可能としながら、基板上に配置された状態となる画像が得られ
る(透明基板を介して、あるいは画像担体が透明あるいは半透明であれば画像担
体を介して見ることができる)。
【0030】 本発明による好適実施態様は、再使用可能な接着面を利用して連続して同じ位
置に複数の画像を表示する方法であり、 (a)それぞれ実質的に接着剤で被覆された第1および第2主面を有する可動
性接着剤担体であって、その第1接着面が接着剤担体を基板に接合するように設
計されており、第2接着面が画像担体を接着剤担体に剥離可能に固定するように
設計されている接着剤担体を提供するステップと、 (b)接着剤担体を基板にその第1主面で接着するステップと、 (c)画像形成可能な第1主面と、接着剤担体の剥離可能固定型接着面に接触
させるように適合された第2主面とを含み、基板に接着しないように適合されて
いる第1可撓性画像担体を提供するステップと、 (d)第1画像担体の第1主面上に画像形成するステップと、 (e)第1画像担体が含む第2主面を接着剤担体の第2主面に接触させること
により第1画像担体を接着剤担体に着脱可能に接着し、第1画像担体を予め定め
れた期間、接着剤担体上に配置させておくステップと、 (f)画像形成可能な第1主面と、接着剤担体の剥離可能固定型接着面に接触
させるように適合された第2主面とを含み、基板に接着しないように適合されて
いる第2可撓性画像担体を提供するステップと、 (g)第2画像担体の第1主面上に画像形成するステップと、 (h)接着剤担体から第1画像担体を除去するステップと、 (i)第2画像担体が含む第2主面を接着剤担体の第2主面に接触させること
により第2画像担体を接着剤担体に着脱可能に接着して、第2画像担体を所定の
期間、接着剤担体上に配置させておくステップと、 を含み、画像担体と接着剤担体とが実質的に同じ寸法で延在する方法を提供する
【0031】 本発明において説明する方法が含むステップはいずれも、別のステップにとっ
て必須である準備ステップが第1に行われている限り、どのような順序で行って
もよいことに留意されたい。例えばステップ(c)とステップ(f)とは、どち
らも画像担体を製造するステップであるため、実質的に同時に行ってもよい。同
様に、ステップ(d)とステップ(g)とは、どちらも画像形成ステップであり
、第2画像担体を使用前にある程度の時間をかけて保管しなければならないとし
ても理論的には同時に行うことができるため、実質的に同時に行ってもよい。画
像担体が可撓性であるため、これを任意に巻き上げた形態で保管することができ
る。ステップ(f)はステップ(g)で使用する材料を提供するために必要な準
備ステップであるため、明らかに、ステップ(g)をステップ(f)の前に行う
ことはできない。接着剤担体を基板に接着する時点で第1画像担体がすでに手元
にあって適用可能な状態であると望ましいため、ステップ(c)およびステップ
(d)をステップ(b)の前に行うと特に好ましい。
【0032】 特に好適な実施態様において、第1画像担体は、再使用可能な接着剤をすでに
搭載して画像形成可能な状態で提供される。第1画像担体に代わって連続した画
像担体を交換することができる。この実施態様では、基板上の一定箇所に再使用
可能な接着剤を設けつつ、接着剤担体を基板に効果的に配分することができる。
この実施態様では、再使用可能な接着剤を用いて画像を表示する方法であって、 (a)再使用可能な接着面を含み、接着剤により装着可能な画像グラフィック
複合材料であって、 (i)それぞれ実質的に接着剤により被覆されている第1および第2主面を
含む可撓性接着剤担体であって、その第1接着面が接着剤担体を基板に接合する
ように設計されており、第2接着面が画像担体を接着剤担体に剥離可能に固定す
るように設計されている担体と、 (ii)画像形成可能な第1主面と、接着剤担体の剥離可能固定型接着面と
剥離可能に接触した状態である第2主面とを含み、接着剤担体と実質的に同じ寸
法で延在する可撓性画像担体と、 を含む複合材料を提供するステップと、 (b)画像担体の第1主面にで画像担体に画像形成するステップと、 (c)接着剤担体の第1主面において接着剤担体を基板に接着するステップと
、 を含む方法が提供される。
【0033】 別の方法として、画像担体をまず画像形成し、その後接着剤担体に固定しても
よい。このように予め画像形成した複合材料をアプリケータに供給して所期基板
に接着してもよい。
【0034】 接着剤担体に、その第1接着面と第2接着面との双方をカバーする別個の剥離
ライナを設けることができる。あるいは、1枚の剥離ライナを使用し、各担体を
それ自体の上に巻き上げて、1つの接着剤担体について1枚の剥離ライナの両側
を利用することもできる。このライナの両側に異なる処理を施して、目的にかな
った剥離特性を付与し、第2接着面を露出して画像担体を固定する前に第1接着
面を露出して基板に適用できるようにしてもよい。別の選択的送出系において、
接着剤担体を、2つの接着剤担体の間に配置した1枚の剥離ライナを備える担体
パッドとしてアプリケータに供給することも可能である。
【0035】 本発明の別の実施態様では、再使用可能な接着面を利用し、基板(例えば窓な
ど)を介して画像を表示する方法を提供する。この方法は、 (a)それぞれ実質的に接着剤により被覆されている第1および第2主面を含
む透明あるいは半透明な可撓性接着剤担体であって、その第1接着面が接着剤担
体を基板に接合するように設計されており、第2接着面が画像担体を接着剤担体
に剥離可能に固定するように設計されている接着剤担体を提供するステップと、 (b)接着剤担体の第1主面を透明あるいは半透明基板に接着するステップと
、 (c)画像形成可能であり、接着剤担体の剥離可能固定型接着面と接触するよ
うに適合されている第1主面と、第2主面とを含み、基板に接着しないように適
合されている可撓性画像担体を提供するステップと、 (d)接着剤担体から除去する時画像が接着剤担体に転写しないように、画像
担体の第1主面上に画像形成するステップと、 (e)画像担体の第1主面を接着剤担体の第2主面に接触させることにより画
像担体を接着剤担体に着脱可能に接着して、画像担体を所定の期間、接着剤担体
上に配置させておくステップと、 を含み、その画像担体と接着剤担体とが実質的に同じ寸法で延在する方法である
【0036】 上述した方法と同様に、この方法もさらに複数の画像担体の連続使用に用いる
ことができる。
【0037】 接着剤担体から除去する時画像が接着剤担体に転写しないように画像を設ける
。高品質インキあるいは画像形成材料を使用し、かつ/または保護用オーバーラ
ミネート材料を使用することにより、移動しない画像を得ることができる。
【0038】 任意に画像を画像担体の両側に設けて、同一構造体から2通りの画像表示を可
能にしてもよい。
【0039】 特に好適な実施態様において、接着剤担体は引裂を起こすことなく基板から着
脱可能である。これにより、接着剤担体を基板から容易に除去することができ、
その後基板を元の状態に復元しても、あるいは画像表示の次の期間用に新たな接
着剤担体を備えて準備してもよい。
【0040】 別の特に好適な実施態様において、画像担体を歪曲あるいは破損することなく
除去して接着剤担体に再適用することができる。この実施態様では、特に、別の
時間あるいは位置において画像担体を再利用することができる。
【0041】 特に好適な実施態様において、第2接着面上の接着剤は可洗性である。本発明
でいう「可洗性」接着剤は、適した洗浄溶液(水あるいは石鹸水など)により処
理して接着上有害な材料を除去することにより、使用した表面の接着力を少なく
ともある程度取り戻すことのできる接着剤である。複数回の使用すれば接着剤は
汚れる、あるいは他の理由から粘着力を失う可能性がある。可洗性接着剤を洗浄
することにより、表面の接着性能を劣化させる材料を除去して、表面の接着力を
回復させ、画像担体を基板に接着するためにさらに使用できるようにする。
【0042】 本発明の好適実施態様において、基板はバック照明型光ディスプレイの正面パ
ネルである。したがって、本発明で得られる系は、画像がその背後から接着剤を
介して照明される厳しい条件下において、再使用可能な接着剤を利用して画像を
表示するものである。このような表示の例として、光源を背後に備える窓や他の
透明あるいは半透明基板が挙げられる。この表示が、ショッピングセンターや空
港ターミナルで広告用に頻繁に使用される例などのライトボックス型ディスプレ
イであればより好ましい。本発明の好適実施態様では接着剤担体および画像担体
を透明材料として提供する。この実施態様は、窓型ディスプレイあるいは別の材
料を用いて光を拡散させるライトボックス型ディスプレイに特に適している。別
の方法として、接着剤担体および画像担体をそれぞれ透明あるいは半透明になる
ように選択し、バック照明型光ディスプレイの正面パネルへの装着に適したもの
にすることができる。接着剤担体および画像担体の双方が透明である場合、別個
の光拡散体をライトボックス内に設けて使用してもよい。一方のみあるいは双方
が半透明である場合には、接着剤担体および/または画像担体自体を光拡散体と
して作用させて、別の拡散体フィルムあるいは材料を追加する必要をなくしても
よい。
【0043】 双方の担体を特定寸法にすると本発明での使用に特に好適である。つまり、画
像担体および接着剤担体の寸法が幅1/8〜3メートル、長さ1/8〜3メート
ルであると好ましく、幅1/2〜3メートル、長さ幅1/2〜3メートルであれ
ばより好ましく、幅1〜3メートル、長さ幅1〜3メートルであればさらにより
好ましい。
【0044】 交換の容易な高品質画像グラフィックを提供できることは特に大きな利点であ
る。したがって、画像担体を、着色剤の転写、インクジェット印刷、スクリーン
印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、レーザ印刷、電子写真式印刷、静電転写
印刷およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法を用いて画像形成
すると好ましい。好適な画像は、高品質な4色式高解像画像形成技術により得ら
れる。画像の解像度が200dpi以上であると好ましく、300dpi以上で
あればより好ましく、500dpi以上であれば最も好ましい。
【0045】 特に好適な本発明の実施態様は、多面多構成要素からなる回転式広告掲示板シ
ステムに使用することである。広告掲示板は、例えば複数のパネルを位置合わせ
して平坦な画像表面を形成することにより構成されている。各パネルは実際には
、例えば3面式の細長い構成要素の1面である。3面式広告掲示板の構成要素を
回転させると、各構成要素の第2主面が位置合わせされて第2平坦画像を形成す
る。同様に、構成要素をもう一度回旋させると、構成要素の第3の面が位置合わ
せされて第3の平坦画像が形成される。最後にもう一度回転させれば第1画像に
戻って見ている人の目に入る。
【0046】 接着剤担体の両方の主面には全体にわたり接着剤をコーティングして、一方の
主面の基板への接着力を最大にし、もう一方の主面では画像担体を剥離可能に固
定できるようにする。担体自体が接着剤である場合、表面上に別の接着剤材料を
コーティングする必要はない。接着剤担体の表面全体が接着剤性能を呈している
ため、表面は接着剤でカバーされているということができる。
【0047】 本発明の一実施態様において、繰り返し設置されても所望の持続期間および環
境に対して保証された実用性を失うことなくさまざまな画像担体を接着できる点
で用途が非常に広くなるように、接着剤担体上の接着面を選択することができる
【0048】 本発明の別の実施態様において、画像担体の接着剤接触面と接着剤担体の画像
担体接触面とを相溶性になるように選択して、特定持続期間および特定環境につ
いて保証された実用性を最大限にすることができる。
【0049】 本発明のさらに別の実施態様において、特定画像担体材料にのみ区別して接着
し、他の画像担体材料には接着しないように、接着剤担体を選択することができ
る。
【0050】 本発明のもう1つの利点は、適した画像担体を適した接着剤担体と併用してい
れば、基板上に接着剤担体を一度で容易に設置することができ、画像担体を接着
剤担体上に複数回設置し、接着剤を残すことなく接着剤担体から画像担体を除去
することが容易であることである。言いかえれば、本発明による画像グラフィッ
ク接着剤系を、画像担体のさまざまな組成物の中で区別して特定の画像担体のみ
を接着剤担体の剥離可能固定型接着面に接着するように設計することができる。
さらに、このように設計された画像担体と接着剤担体との相互作用では、極端な
場合には不適切な画像担体は接着剤担体に全く接着しない、あるいはもう一方の
極端な場合には不適切な画像担体が接着剤担体に永久的に接着することが起こり
得る。どちらの場合も、接着剤担体を用いて不適切な画像担体を接着しようとす
れば、基板の保有者にはそれが正しい使用法ではなかったことがわかる。例えば
、メディア広告企業は、本発明による画像グラフィック接着剤系を使用して目的
にかなった画像担体を提供するように広告あるいは販売促進用の表面空間を貸し
出すか、全く貸し出さないかのどちらかにすることができる。
【0051】 以上のみならず本発明の他の特徴および利点は、図面とあわせて本発明に対す
る実施態様を以下に説明することで明白になるであろう。
【0052】 画像グラフィック接着剤系 図1は、本発明のさまざまな実施態様に共通する画像グラフィック接着剤系の
要素を示す。画像グラフィック接着剤系10は、厚さが不定である基板14に永
続的に接合された接着剤担体12を含み、接着剤担体12の上に画像担体16が
剥離可能に接着されている。
【0053】 接着剤担体12は、画像担体16を基板14に剥離可能に固定する。接着剤担
体12には、接着剤担体12を基板14に永続的に接合する接着面22と、基板
14上に位置する接着剤担体12の永続的保全性を確保する透明、半透明あるい
は不透明接着剤保全層24と、画像担体16が再配置可能あるいは除去可能とな
るように画像担体16を剥離可能に固定する接着面26とを具備することができ
る。別の方法として、基板14の表面領域に対して画像担体16でカバーされる
だけの保全性が一方あるいは双方の接着剤に十分あれば、接着剤担体12に、2
つの接着面22および26のみを具備して接着剤保全層24を省くことができる
。あるいは、基板を永続的に接着し、画像担体16を再配置可能な状態で接着さ
せることができる接着剤性能を有しているのであれば、接着剤担体12の2つの
表面22および26について1種類の接着剤配合物のみを含有することができる
【0054】 画像担体16には、接着面26に着脱可能に接着する接着剤接触表面32と、
接着剤担体12上で画像担体16の永続的保全性を確保する透明、半透明あるい
は不透明接着剤保全層24と、画像グラフィック(40としてまとめて図示)を
上に印刷できる画像形成可能な表面36とを具備することができる。別の方法と
して、基板14の表面領域に対して画像担体16でカバーされるだけの保全性が
接着剤接触表面32あるいは画像形成可能表面36の一方あるいは双方に十分に
あれば、画像担体16に接着剤接触表面32と画像形成可能表面36とのみを具
備して、別個の保全層34を省略することができる。あるいは、当業者の納得の
行く程度に使用可能であれば、画像担体16に、許容範囲内の接着剤接触表面3
2と画像形成可能表面36との双方を設けられる1種類の合成配合物のみを含有
することができる。
【0055】 図1に示した実施例は、接着面26が画像担体16上に形成されているのでは
なく接着剤担体12の一部であるため、画像に対向した接着面を含む従来技術に
よる画像グラフィックフィルムと異なる。さらに、本発明による画像グラフィッ
ク接着剤系は、接着面26と接着剤接触表面32との間に、特定の持続期間およ
び環境にて使用できるように特に設計した新しい接着剤界面を介入させている。
したがって画像グラフィック系10は、接着面26と接着剤接触表面32との間
の界面が、複数回の配置および剥離を可能にする系10の性能に重要な役割を果
たしている、接着剤担体12と画像担体16との組み合わせである。さらに、接
着面22と基板14との間の界面も、接着剤担体12を基板14に、制御された
状態でありながら永続的に密着させて、画像担体16を除去しても接着剤担体1
2を基板14に接合した状態を保つために重要である。
【0056】 基板に対する接着力と画像グラフィックに対する接着力との違いで重要な要素
は、基板に対する接着力の方が画像担体16に対する接着力よりも大きいことで
ある。以下に記す不同剥離接着力についての説明は、図面で例示した実施例のみ
ならず、この不同剥離接着力を呈する本発明の好適実施態様すべてに当てはまる
ことである。
【0057】 画像担体16と接着剤担体12との間の界面および接着剤担体12と基板14
との間の界面を設計する1つの方法は、DIN EN 28510に教示されて
いる標準90°剥離接着力(パート1=90°、パート2=180°)を利用し
、本明細書で指定する剥離速度、基板および滞留時間を用いて各界面について9
0°の剥離接着力を比較することである。
【0058】 シリコーン処理を施した画像担体を使用した場合には、以下の実施例に記載す
るように180°剥離試験を使用した。これらのシステムに対する90°の剥離
では測定値が非常に低く、ほとんど測定できないため、この試験を採用した。シ
リコーン処理を施した表面には最も一般的である180°剥離では、90°の場
合より高くて測定可能な数値が得られる。本発明による画像グラフィック系のユ
ーザは接着剤担体12から画像担体16を20°〜180°の角度のいずれかで
剥離できれば好ましいため、20°〜180°の角度のいずれかで剥離できるよ
うにして表面剥離の関係を適切にすると好ましい。
【0059】 本発明による画像グラフィック接着剤系の1つの特徴は、約24時間の滞留時
間経過後、接着剤担体12と画像担体16との間の界面における剥離接着力が接
着剤担体12と基板14との間の界面における剥離接着力よりも小さいことであ
る。約24時間の滞留時間経過後、接着剤担体12と基板14との間の界面にお
ける20°〜180°剥離接着力に対する比率として接着剤担体12と画像担体
16との間の界面における20°〜180°剥離接着力が約0.1パーセント〜
約90パーセントであると好ましい。上述した範囲が0.1%に向かうほど、シ
リコーン処理を施した画像担体と組み合わせて、非常に強力で着脱不可能な表面
接合が得られる。上述した範囲が90%に向かうほど、画像担体16と接着剤担
体12との間の比較的強力な接着剤接合と組み合わて、基板14に対して剥離可
能な接着剤接合が得られる。
【0060】 言いかえれば、永続的な固定と見なす接着剤担体12と基板14との間の剥離
接着力を基準として、接着剤担体12と画像担体16との間の剥離接着力の割合
により、画像担体16を接着剤担体12から剥離可能に着脱することができる。
【0061】 24時間の滞留時間経過後の測定で、使用時に十分な接着力を保ちながら着脱
を容易にするためには、その割合が約1〜約80%であると好ましい。
【0062】 界面における接着力は時間の経過と共に変化する。したがって、滞留時間が約
14日間の場合、各界面に予想される性能を得るには、接着剤の選択とその接着
剤が経過時間中に接触する表面にその接着剤を相互作用させる方法とに基づいて
、その割合を約0.1〜約90%とする。
【0063】 剥離接着力の実際値はさまざまな基板、接着剤担体および画像担体により変化
する可能性があるため、24時間の滞留時間と14日の滞留時間との双方につい
て不同界面接着力を百分率で表す。しかしながら、当業者であれば、接着剤担体
12の基板14に対する固着力と画像担体16の接着剤担体12に対する剥離可
能な接着力との双方を左右する基板の種類、持続時間および環境条件に基づいて
、接着剤担体および画像担体用の材料の選択を変更することができる。
【0064】 さらに、接合を目的とする剥離接着力あるいは固定を目的とする剥離接着力の
選択に基づいて、不同界面接着力を得るための接着剤担体および画像担体用材料
を選択することができる。剥離接着力の比率に対する所望範囲を周知である当業
者であれば、接着剤担体12が含む剥離可能固定型接着面26の剥離接着力ある
いは固定表面22の剥離接着力から開始して、特定の使用に適した画像グラフィ
ック接着剤系を設計することができる。したがって、20°〜180°剥離接着
力の「基準」は接着面22あるいは表面26から開始することができる。
【0065】 画像担体16の接着剤接触表面32は、系10の中において接着面26に剥離
可能に接着するように設計された表面である。接着面26に選択した接着剤の品
質に依存して、接着剤接触表面32の材料は、持続期間および環境といった所望
の使用パラメータに応じて多様に変更可能である。接着面26がいずれの材料で
あっても、画像担体16の接着剤接触表面32を特定すると好適である。
【0066】 例えば、接着面26の一実施態様を、大半の材料に接触しても粘着性ではない
が、画像担体16の接着剤接触表面32にはその画像界面において剥離可能に固
定可能である接着剤として説明することができる。言いかえれば、接着面26は
差別的に接着性であり、接着剤接触表面32の性能に適合しない他の材料を接着
するためにはほとんどあるいは全く粘着性を持たない。
【0067】 接着面26に、長期間にわたり、接着剤接触表面32の画像界面にて接着面2
6に繰り返し固定できるようにする再利用性、高い内部強度、低い吸塵性および
老化特性を備えると好ましい。可能であれば、良好な清浄性も具備できると望ま
しい。繰り返し固定できることにより、接着面26と接着剤接触表面32との間
の画像界面に良好な接合状態を形成しつつ、接着面26を破損させずに容易に着
脱できるようにしなければならない。接着剤担体12と画像担体16とを組み合
わせることにより、手動あるいは機械的手段のいずれかにより製造した高品質の
画像グラフィックが形成される必要がある。
【0068】 本発明の利点は、この系では接着剤とフィルムとを別個の構成要素にすること
ができるため、特定の用途に対して最も効果的な方法を選択することができるこ
とである。接着剤担体12に対して、表面22に選択する感圧接着剤を、基板1
4に対する最大接着力を備えるように設計することができる。一方、接着面26
に選択する接着剤は、使用する持続期間および環境に依存して、無差別に高粘着
性であるか、差別的に高粘着性であるか、またはほとんどあるいは全く粘着性で
はないかのいずれかにすることができる。
【0069】 系10には1つの制約があるように見うけられる。すなわち、特定の実施態様
における系10では、第1基板14に対する接着剤担体12の適用と、第2接着
剤担体12に対する画像担体16の適用という2回の適用が必要となることであ
る。この2回の適用をしなければならないことは欠点であるが、これを以下の要
素により低減することができる。第1に、各適用を簡易化することである。適用
時に接着剤担体12の位置合わせがうまく行かなかった場合には、この材料を正
方形にトリミングして適した寸法にすることができる。皺がよった場合には、こ
れを切断して交換することができる。第2に、接着剤担体12に対する画像担体
16の接着力を低くすると(接着剤担体12の基板14に対する接着力に比較し
て)、グラフィックを容易に気泡を取り込まずに適用することができ、除去およ
び再適用も容易となる。こうすることにより、このステップが非常に速くなる。
第3に、この系を、接着剤担体12の適用は一度だけであるが、グラフィックを
変更するたびに画像担体16を何度も適用および除去する画像グラフィックに効
果的に使用することができる。こうすれば、上記2回の適用は、グラフィックを
配置する最初のときのみに行うことになる。その後は画像担体16のみを適用す
る。第4に、画像グラフィックの着脱が容易で制御されているため、グラフィッ
クの交換時間を大幅に短縮できる。このため、交換するグラフィックの数が増加
するほど、この系の時間的な利点が顕著となる。
【0070】 画像形成したフィルムに接着剤が裏打ちされている従来技術による画像グラフ
ィックに対する本発明による系のもう1つの利点は、系10の廃棄物が少ないた
め、交換可能なグラフィック系にかかる費用を潜在的に抑えられることである。
従来の接着剤コーティンググラフィックでは、顧客が適用毎に、グラフィックフ
ィルム、感圧接着剤および高品質ライナの3つの構成要素を購入しなければなら
なかった。適用する際にライナが処分され、グラフィックを除去する際に感圧接
着剤が廃棄される。系10では、接着剤担体12にライナが設けられ、これも適
用時に処分しなければならない。しかしながら、接着剤担体に印刷処理を施さな
いため、寸法安定性のために高品質ライナが必要となる可能性はあるがこの接着
剤担体12用ライナの費用は大幅に安い。こうした接着剤担体12の二層構造は
、従来技術によるグラフィック上のこれまでのPSAに比較してわずかに多くの
材料が必要のように見えるが、これはこの系を1回の適用系として使用する場合
のみである。グラフィックの交換時に系10全体の材料が節約されることになる
。すなわち、接着剤もライナも具備しない画像担体16のみを廃棄して、接着剤
もライナも具備しない新しい画像担体と交換する。接着剤は同じ箇所で再利用さ
れる。さらに、顧客は、次のグラフィック用に別の画像担体16を購入すればよ
いだけであるため、資金を節約する、またはさらに高品質フィルムあるいは高解
像度画像グラフィックの購入に当てることができる。
【0071】 機械的に固定されるグラフィックに比較して、系10には重要かつ有利な特性
がある。すなわち、系10の厚さが薄いため、従来技術による感圧接着剤式フィ
ルムグラフィックより追従性があると好ましいことである。これとは対照的に、
機械的に固定されるグラフィックは、比較的厚く、かさばり、取扱が難しいとい
う欠点がある。フレームあるいは硬質基板を用いるグラフィックは平坦な状態で
しか適用できない。フックアンドループなどの微小機械的接着系でさえ、感圧接
着剤グラフィックより大幅に厚い。このため、機械的に固定されるグラフィック
では、大半の適用において、接着したグラフィックを「塗装した」ように見せる
ことができない。系10には、厚さを薄く保つことにより、高品質の感圧接着剤
式グラフィックを「塗装した」ように見せることができる利点を備えると好まし
い。画像グラフィック全体の厚さを20ミル未満にすると好ましい。画像グラフ
ィック全体の厚さを10ミル未満にすればさらに好ましい。
【0072】 フックアンドループ系などのグラフィックあるいはステープルなどの機械的フ
ァスナに対する系10の第2利点は、系10をバック照明型グラフィック用途に
好適に使用できることである。上述したように機械的に固定されるグラフィック
はこの用途の場合、極めて費用がかかる、厚すぎて光を透過させない、あるいは
構造の密度が断続的である(すなわちフックアンドループ)ために光の透過が不
均等となる理由から、良好な性能が得られない。系10の好適実施態様には、双
方の層で光を均一に透過させることができるという利点がある。
【0073】 従来技術の適用 本発明の一好適実施態様において、この系を、従来技術による画像担体を利用
して比較的低価格の構成で設けられる。材料は、この系を環境的に過酷な条件で
、あるいはさらに制御されて厳しさの少ない条件で使用できるように選択するこ
とができる。
【0074】 従来技術の適用にあたり画像グラフィック接着剤系10を使用するには、環境
が過酷であるため、接着剤担体12を基板14に固定するために予想される耐久
性、および着脱あるいは再配置されるまでに、剥離可能に接着された画像担体1
6の接着剤担体12に対して予想される耐久性を具備する必要がある。従来技術
の適用において画像担体16を使用する持続時間は、過酷な環境下で使用する場
合、約1日〜約1年であり、約1週間から約3ヶ月であれば好ましい。過酷な環
境とは、戸外あるいは、強烈な化学薬品が大気中に含有されている、紫外線光が
存在する、または、湿度が限界である、相対湿度の湿度限界あるいは限界変化が
ある室内の場合がある。
【0075】 「従来技術の適用」とは、未処理の紙あるいはフィルムなどの固有剥離特性に
依存する画像担体を用いることをいう。この種の材料は再配置が容易ではなく、
再配置性および簡便な着脱を促進する特殊コーティングを設けた画像担体に比較
するとその着脱に大きな力が必要となる。従来技術の適用は、皺を設けず、気泡
を含有させない適用、特に経験の浅い適用者が行うにはあまり適していない。し
かしながら、従来技術の適用は、画像グラフィック用受容媒体として紙あるいは
未コーティングフィルムを使用でき、高価ではないが解像度の高い画像グラフィ
ックには非常に好適である。また、従来技術の適用は、画像担体を、信頼性をも
って接着剤担体に密着させる必要がある場合にも適している。
【0076】 接着剤担体の構成 基板14に接合させるために接着剤担体12の表面22に使用する接着剤の例
として、3Mおよび米国オハイオ州のAshland Chemical Co
mpany of Columbusから入手可能なアクリル系接着剤(Aro
setTMアクリル樹脂など)などの強力な粘着性接着剤、および米国特許第5,
196,266号および国際特許出願第WO94/21742号に開示されてい
る構成物が挙げられるが、これらに限定するものではない。環境が制御されてい
る条件では、必要となる剥離強度パラメータが系全体に見合っていれば、ゴム系
接着剤などの広範囲から接着剤を選択することができる。
【0077】 環境的に制御された環境で従来技術の適用時に画像グラフィック接着剤系10
を使用するには、接着剤担体12を基板14に接合するために予想される耐久性
、および着脱あるいは再配置されるまでに、剥離可能に接着された画像担体16
の接着剤担体12に対して予想される耐久性を具備する必要がある。通常、この
ような環境は室内であり、剥離コーティングなどの接着剤担体12と画像担体1
6との間の界面に特殊な性能を備える必要はない。画像担体16の継続時間は約
1日〜約24週間であり、約1週間〜約6週間であれば好ましい。周囲環境とし
て、強力な化学薬品が大気中に含有されていない、あるいは紫外線光量が低い、
あるいは温度限界あるいは降雨のない室内使用が可能である。
【0078】 感圧接着剤領域はその配合ではなく位置がさまざまであるため、画像グラフィ
ックに現在使用されている従来の感圧接着剤を接着剤担体12の接着面26用に
使用することができる。この感圧接着剤の例は主に、Satas編集、「Han
dbook of Pressure Sensitive Adhesive
s 第2版」(Von Reinhold Nostrand 1989年)に
見られるがこれらに限定するものではない。こうした接着剤の中で、望ましい接
着剤の例として、調整方法に関係なく、溶剤型アクリル系およびゴム系接着剤、
水性アクリル系接着剤、ホットメルト接着剤、微小球を含む接着剤およびシリコ
ーン系接着剤が挙げられる。
【0079】 接着剤担体12上に含む接着剤のコーティング重量として約10μm〜約30
0μmが可能であり、約20μm〜約250μmであれば好ましい。
【0080】 層上に適用する配合物内における接着剤の固形物量として約5%〜約100%
が可能であり、約20%〜約100%であれば好ましい。
【0081】 このように多数存在する感圧接着剤の中で好適なものはわずかである。好適な
例として、米国特許第5,141,790号(Calhoun他に付与)、同第
5,296,277号(Wilson他に付与)、同第5,362,516号(
Wilson他付与)および欧州特許第0570515B1号(Steelma
n他に付与)に開示されている微小球を含む接着剤などの永久的に低粘着性であ
るアクリル系接着剤が挙げられる。
【0082】 系10の実施態様を適用する一般の基板の例として、塗装金属、ポリマー発泡
板、メラミンをコーティングした樹脂合板、ポリメチルメタクリレートおよびガ
ラスなどが挙げられる。
【0083】 継続時間を長くし、周囲の過酷な条件に対応するため、接着面26上に露出す
る接着剤を可洗性にするか、他の方法で清浄できるものにすると好ましい。使用
と使用との間に清浄するにはAshland Aroset製および3M製接着
剤が特に好適である。
【0084】 接着剤保全層24の例として、ポリオレフィンおよびポリエステルなどの熱可
塑性材料が挙げられるがこれらに限定するものではない。ポリエステルにポリエ
チレンテレフタレートを含み、ポリオレフィンにポリプロピレン、特に二軸配向
ポリプロピレンを含むと好ましい。
【0085】 接着面26に使用する接着剤の例として、3MおよびAshland Che
mical Co.から入手可能なアクリル系接着剤(接着面22用掲載例と同
じであるが、不同接着力を設けるために表面22に使用する例とは異なる)、米
国ケンタッキー州LouisvilleのZeon Chemical Co.
製Nipol接着剤として市販されている、アクリロニトリル、ブタジエンおよ
びイソプレンのターポリマーあるいはアクリロニトリルとブタジエンあるいはイ
ソプレンとの同様のコポリマーなどの不粘着性接着剤、および欧州特許第EP0
736585(Kreckel他に付与)に開示されている接着剤が挙げられる
がこれらに限定するものではない。この欧州特許には、接着面22として接着剤
担体12上により強力な接着剤を施し、接着面26には弱い接着剤を設けること
により不同接着力を備えた感圧接着剤シート材の製造に使用可能な接着剤となる
着脱式感圧接着剤が記載されている。さらに、こうした接着剤は、限定するわけ
ではないが洗浄水でのすすぎなどを含む一般の洗浄剤により洗浄すると、埃ある
いは他の有害な表面の接触により劣化した粘着性を復元できる点で「可洗性」で
ある。したがって、「洗浄性」を望ましい特徴とする場合に後者接着剤が望まし
い。
【0086】 接着剤担体12上の接着剤のコーティング重量として約10gm/m2〜約3
00gm/m2が可能であり、約20gm/m2〜約150gm/m2であれば好
ましい。
【0087】 系10の実施態様を適用する一般の基板の例として、塗装金属、ポリマー発泡
板などが挙げられる。
【0088】 所期用途環境とは無関係に、層に適用する配合物内における接着剤の固形物量
として約5%〜約100%が可能であり、約20%〜約100%であれば好まし
い。
【0089】 接着面26の表面積を、再使用可能な接着面積に所望するだけコーティングす
ることができる。単位面積当たりの被覆比率として約20〜約100%が可能で
あり、約50%〜約100%であれば好ましい。
【0090】 接着剤担体12の厚さとして約12μm〜約500μmが可能であり、約25
μm〜約300μmであれば好ましい。接着剤担体12に含む構成要素の数に依
存して、その厚さに、約12μm〜約200μm、好ましくは約25μm〜約1
25μmの表面22用接着剤と、約0.0μm〜約100μm、好ましくは約1
2μm〜約75μmの接着剤保全層24と、約12μm〜約200μm、好まし
くは約25μm〜約125μmの接着面26用接着剤とを含むことができる。
【0091】 表面22用接着剤を接着剤保全層24上に配置するには、流延、押出、コーテ
ィング、噴霧、スクリーン印刷および積層などの当業者に周知のさまざまな手法
を用いることができる。接着面26用接着剤を接着剤保全層24上に配置するに
は、流延、押出、コーティング、噴霧、スクリーン印刷および積層などの当業者
に周知のさまざまな手法を用いることができる。
【0092】 約24時間の滞留時間経過後の接着剤担体12と画像担体16との間の界面に
おける20°〜180°剥離接着力は、接着剤担体12と基板14との間の界面
における20°〜180°剥離接着力より大きく、約24時間の滞留時間経過後
、接着剤担体12と基板14との間の界面における20°〜180°剥離接着力
の約10%〜約90%であると好ましい。
【0093】 24時間の滞留時間経過後の測定で、使用時の十分な接着力を保ちながら着脱
を容易にするためには、その割合を約20〜約80%にすると好ましい。
【0094】 界面における接着力は時間の経過と共に変化する。したがって、滞留時間が約
14日間の場合、各界面に予想される性能を得るには、接着剤の選択と、その接
着剤が経過時間中に接触する表面にその接着剤を相互作用させる方法に基づいて
、その割合を約10〜約90%とする。
【0095】 系10の実施態様を適用する一般の基板の例として、塗装金属、ポリマー発泡
板などが挙げられる。
【0096】 画像担体の構成 画像担体16は3つの要件を満たす必要がある。第1に、接着剤担体12の接
着面26に、***あるいはめくれを起こさずに完全に接合しつつ、容易に着脱で
きる状態を保たなければならない。第2に、画像形成可能な表面36に、着色剤
の熱転写、インクジェット印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印
刷、レーザ印刷、電子写真式印刷、静電転写印刷およびこれらの組み合わせなど
のさまざまな数多くの高品質グラフィック画像形成方法を行うことが出来るよう
にしなければならない。第3に、画像担体の内部強度を十分にして、層剥離ある
いは引裂を起こすことなく接着面26から着脱できるようにしなくてはならない
。画像形成可能な表面36を、着色剤、配分などの違いによって特定種類の印刷
画像グラフィック40を受容するように適合させることができると好ましい。老
化特性および環境抵抗が重要である。周囲が過酷な環境では、画像に耐久性がな
くてはならない。すなわち染料あるいは他の着色剤ではなく、顔料を主成分とす
る着色剤を用いる。紙製画像担体はあまり好ましくない。しかしながら、厳しい
環境ではなければ、費用の面から、および環境による作用に耐えるだけの頑丈な
材料があまり必要ではないことから、非剥離コーティング紙およびフィルムも好
適である。
【0097】 画像担体16の厚さとして約25μm〜約300μmが可能であり、約50μ
m〜約150μmであれば好ましい。
【0098】 図1に関連して上述したように単層フィルムでも十分な場合もあるが、同時に
押出された複数層32、34および36を含む、またはフィルムの形成後に表面
処理あるいはコーティングを施した、周囲が過酷な環境に対応する画像担体16
が好適である。周囲が過酷な環境において本発明に有用な画像保全層34の例と
して、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、酸中和
ポリアクリル酸、酢酸ビニルコポリマーおよび、エチレンおよびポリアクリル酸
を含むコポリマーあるいはターポリマーなどのポリマーフィルムが挙げられるが
これらに限定するものではない。こうしたフィルムの一方あるいは両方の主面に
処理を施して、画像形成可能表面36の場合には画像形成特性を、接着剤接触表
面32の場合には接着特性を改良できると好ましい。
【0099】 画像形成することのできる画像形成可能表面36を製造可能な処理の例として
、コロナ処理、有機溶剤か水のいずれかに溶解あるいは懸濁された液体コーティ
ング、あるいは画像担体16の形成時あるいは形成後に画像形成可能表面36上
に押出あるいは同時押出可能な100%固体ポリマー材料などの表面改質技術が
挙げられるがこれらに限定するものではない。液体コーティングの例として、エ
チレン酢酸ビニル分散物、有機溶剤内のアルキド樹脂、水あるいは有機溶剤内の
アクリレートおよびウレタンアクリレート、有機溶剤内のポリ塩化ビニル、およ
び上記すべてにタルク、クレー、シリカおよび顔料などの無基板料を混合したも
のが挙げられるがこれらに限定するものではない。
【0100】 画像保全層34の好適な例として、ポリオレフィンフィルム、ポリエステルフ
ィルムなどの、画像を配置あるいは印刷可能なポリマーフィルムおよび紙が挙げ
られる。
【0101】 接着剤担体12の接着面26の接着剤性能に適合させるために接着剤接触表面
32に処理を施しても施さなくてもよい。この実施態様では接着剤接触表面32
に処理を施さない方が好ましい。
【0102】 容易な適用 画像グラフィック接着剤系10を周囲が過酷な環境で使用するには、剥離ある
いは再配置するまでに基板14に対する接着剤担体12の接合力に予想される耐
久性と接着剤担体12に対する剥離可能に接着した画像担体16に予想される耐
久性とを具備する必要がある。画像担体16は接着剤担体から剥離するものであ
るため、この系10の特徴は接着剤担体12に接触する画像担体16の表面上に
コーティングあるいはフィルムを設けつつ、剥離および再配置を容易にしている
ことである。画像担体16の耐久期間は約1日〜約6ヶ月であり、約1週間〜約
3ヶ月であれば好ましい。周囲が過酷な環境には、戸外での使用あるいは、強烈
な化学薬品が大気中に含有されている、紫外線光が存在する、または、湿度が限
界である、相対湿度の湿度限界あるいは限界変化がある室内での使用があり得る
【0103】 周囲が厳しくない環境として、強力な化学薬品が大気中に含有されていない、
あるいは紫外線光量が低い、あるいは湿度限界あるいは降雨のない室内使用があ
り得る。
【0104】 「容易な適用」とは、画像担体および接着剤担体が、接着剤担体上の画像担体
に意図した継続時間の間の保持力を損失することなく画像担体を容易に配置およ
び除去できるように設計されていることをいう。
【0105】 画像担体の継続時間は短く設計されるが、接着剤担体はかなりの長時間にわた
り1箇所に滞留し、その長さは、画像グラフィック接着剤系の所期使用長さに依
存して数ヶ月〜数年の範囲である。
【0106】 基板14に接合するために接着剤担体12の表面に使用する接着剤の例として
、3MからNo.9458および拡大寸法に変更したNo.966接着剤転写シ
ートとして入手可能なアクリル系接着剤、および欧州特許第EP0736585
号(Kreckel他に付与)に開示されている接着剤が挙げられるがこれらに
限定するものではない。この欧州特許には、接着面22として接着剤担体12上
により強力な接着剤を施し、接着面26には弱い接着剤を設けることにより不同
接着力を備えた感圧接着剤シートの製造に使用可能な接着剤となる着脱式感圧接
着剤が記載されている。
【0107】 転写シート9458および966を使用すると、1種類の接着剤組成物を本質
的に含む転写接着剤の未処理基板に対する接着力が、接着剤忌避性剥離組成物を
含む画像担体に比べると格段に高いため、これらのシートは接着剤担体12全体
として機能し得る。
【0108】 他のシートを使用する場合、接着剤保全層24の例として、ポリオレフィンお
よびポリエステルなどの熱可塑性材料が挙げられるがこれらに限定するものでは
ない。ポリエステルにポリエチレンテレフタレートを含み、ポリオレフィンにポ
リプロピレンを含むと好ましい。
【0109】 接着面26上に使用する接着剤の例として、表面22に使用できるシートのリ
ストと同じリストからのアクリル系接着剤が挙げられるがこれらに限定するもの
ではない。周囲が制御されているあるいは厳しくない環境での使用にはゴム系接
着剤も適している。
【0110】 感圧接着剤領域はその配合ではなく位置がさまざまであるため、画像グラフィ
ックに現在使用されている従来の感圧接着剤を接着剤担体12の接着面26用に
使用することができる。この感圧接着剤の例は主に、Satas編集、「Han
dbook of Pressure Sensitive Adhesive
s 第2版」(Von Reinhold Nostrand 1989年)に
見られるがこれらに限定するものではない。こうした接着剤の中で、望ましい接
着剤の例として、調整方法に関係なく、溶剤型アクリル系およびゴム系接着剤、
水性アクリル系接着剤、ホットメルト接着剤、微小球を含む接着剤およびシリコ
ーン系接着剤が挙げられる。
【0111】 接着剤担体12上に位置する接着剤の連続層のコーティング重量として約5g
m/m2〜約300gm/m2が可能であり、約20gm/m2〜約150gm/
2であれば好ましい。
【0112】 層に適用する配合物内における接着剤の固形物量には約5%〜約100%が可
能であり、約20%〜約100%であれば好ましい。
【0113】 このように多数存在する感圧接着剤の中で好適なものはわずかである。好適な
例として、粘着性が中〜高程度であるアクリル系感圧接着剤が挙げられる。
【0114】 接着剤担体12の厚さとして約12μm〜約500μmが可能であり、約25
μm〜約300μmであれば好ましい。接着剤担体12に含む構成要素の数に依
存して、その厚さに、約12μm〜約200μm、好ましくは約25μm〜約1
25μmの表面22用接着剤と、約0.0μm〜約100μm、好ましくは約1
2μm〜約75μmの接着剤保全層24と、約12μm〜約200μm、好まし
くは約25μm〜約125μmの接着面26用接着剤とを含むことができる。
【0115】 表面22用接着剤を接着剤保全層24上に配置するには、流延、押出、コーテ
ィング、噴霧、スクリーン印刷および積層などの当業者に周知のさまざまな手法
を用いることができる。接着面26用接着剤を接着剤保全層24上に配置するに
は、流延、押出、コーティング、噴霧、スクリーン印刷および積層などの当業者
に周知のさまざまな手法を用いることができる。
【0116】 約24時間の滞留時間経過後の接着剤担体12と画像担体16との間の界面に
おける20°〜180°剥離接着力は、接着剤担体12と基板14との間の界面
における20°〜180°剥離接着力の約0.1〜約50%である。
【0117】 24時間の滞留時間経過後の測定で、使用時の十分な接着力を保ちながら着脱
を容易にするためには、その割合を約1〜約50%にすると好ましい。
【0118】 界面における接着力は時間の経過と共に変化する。したがって、滞留時間が約
14日間の場合、各界面に予想される性能を得るには、接着剤の選択と、その接
着剤が経過時間中に接触する表面にその接着剤を相互作用させる方法に基づいて
、その割合を約0.1〜約50%とする。
【0119】 系10の実施態様を適用する一般の基板の例として、塗装金属、ポリマー発泡
板、メラミンコーティング樹脂合板、ポリメチルメタクリレートなどが挙げられ
る。
【0120】 画像担体の構成 画像担体16は3つの要件を満たす必要がある。第1に、接着剤担体12の接
着面26を、***あるいはめくれを起こさずに完全に接合しつつ、容易に着脱で
きる状態を保たなければならない。第2に、画像形成可能な表面36に、着色剤
の熱転写、インクジェット印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印
刷、レーザ印刷、電子写真式印刷、静電転写印刷およびこれらの組み合わせなど
のさまざまな数多くの高品質グラフィック画像形成方法を施すことが出来るよう
にしなければならない。第3に、画像担体の内部強度を十分にして、層剥離ある
いは引裂を起こすことなく接着面26から着脱できるようにしなくてはならない
。画像形成可能な表面36を、着色剤、配分、環境条件などの違いによって特定
種類の印刷した画像グラフィック40を受容するように適合させることができる
と好ましい。老化特性および環境抵抗が重要である。周囲が過酷な環境では、画
像に耐久性がなくてはならない。すなわち染料あるいは他の着色剤ではなく、顔
料を主成分とする着色剤を用いる。紙製画像担体はあまり好ましくない。しかし
ながら、厳しい環境ではなければ、費用の面から、および環境による作用に耐え
るだけの頑丈な材料があまり必要ではないことから、非剥離コーティング紙およ
びフィルムも好適である。
【0121】 画像担体16の厚さには約25μm〜約300μmが可能であり、約50μm
〜約150μmであれば好ましい。画像担体の構成要素の数に依存して、その厚
さに、約0.1μm〜約25μmの、好ましくは約0.5μm〜約20μmの接
着剤接触表面32用剥離コーティングと、約25μm〜約300μmの、好まし
くは約50μm〜約150μmの保全層34と、約0μm〜約50μmの、好ま
しくは約5μm〜約25μmの画像形成可能表面36とを含むことができる。以
下に説明するように画像担体16が多層フィルムの形態をとれば、組成物の厚さ
は増加する。
【0122】 図1に関連して上述したように単層フィルムでも十分な場合もあるが、同時に
押出された複数層32、34および36を含む、またはフィルムの形成後に表面
処理を施した画像担体16が好適である。
【0123】 周囲が過酷な条件での使用に特に好適な画像保全層34の例として、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、酸中和ポリアクリル酸
、酢酸ビニルコポリマー、およびエチレンおよびポリアクリル酸を含むコポリマ
ーあるいはターポリマーなどのポリマーフィルムが挙げられるがこれらに限定す
るものではない。こうしたフィルムの一方あるいは両方の主面に処理を施して、
画像形成可能表面36の場合には画像形成特性を、接着剤接触表面32の場合に
は接着特性を改良できると好ましい。
【0124】 適用が容易であり、環境が制御された状況での適用実施態様では、シリコーン
処理を施した紙およびフィルムを使用すると好ましい。
【0125】 環境が制御された状況での実施態様に有用な画像保全層34の例として、ポリ
エステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、酸中和ポリアクリ
ル酸および酢酸ビニルコポリマーなどのシリコーン処理を施した紙およびポリマ
ーフィルムが挙げられるがこれらに限定するものではない。こうしたフィルムの
一方あるいは両方の主面に処理を施して、画像形成可能表面36の場合には画像
形成特性を、接着剤接触表面32の場合には接着特性を改良できると好ましい。
【0126】 所期使用の環境に関係なく、画像形成することのできる画像形成可能表面36
を製造可能な処理の例として、コロナ処理、有機溶剤か水のいずれかに溶解ある
いは懸濁された液体コーティング、あるいは画像担体16の形成時あるいは形成
後に画像形成可能表面36上に押出あるいは同時押出可能な100%固体ポリマ
ー材料などの表面改質技術が挙げられるがこれらに限定するものではない。液体
コーティングの例として、エチレン酢酸ビニル分散物、有機溶剤内のアルキド樹
脂、水あるいは有機溶剤内のアクリレートおよびウレタンアクリレート、有機溶
剤内のポリ塩化ビニル、および上記すべてにタルク、クレー、シリカおよび顔料
などの無基板料を混合したものが挙げられるがこれらに限定するものではない。
【0127】 環境が苛酷な条件での使用に好適な保全層34の例として、ポリオレフィンフ
ィルムなどの、画像を配置あるいは印刷可能なポリマーフィルムおよび紙が挙げ
られる。
【0128】 さらに本発明による画像担体16に、天然および合成改質セルロース化合物を
含有することができる。このとき、接着剤接触表面32をシリコーン含有剥離材
料で処理して、接着剤担体12上における画像担体16の再配置性および着脱性
を改良すると好ましい。
【0129】 上述したように、接着剤接触表面32を剥離コーティングで処理する。このコ
ーティングの例として、シリコーン、ポリエチレン、フルオロシリコーンおよび
、当業者に周知のいわゆる低接着性「バックサイズ(backsize)」材料
(カルバミン酸塩、シリコーン尿素、アクリレートなど)が挙げられるがこれら
に限定するものではない。
【0130】 容易な適用、周囲環境の制御された使用法 画像グラフィック接着剤系10を周囲環境で使用するには、着脱あるいは再配
置するまでの基板14に対する接着剤担体12の接合力に予想される耐久性と接
着剤担体12に対する剥離可能に接着した画像担体16に予想される耐久性とを
具備する必要がある。さらに、この製品のユーザにとっては適用が容易であるこ
とが重要になる。したがって、接着剤接触表面32を剥離コーティングで処理し
て、画像担体16の接着剤担体への配置および除去を促進する。接着剤担体12
上に配置される画像担体16の耐久期間は約1日〜約6ヶ月であり、約1週間〜
約3ヶ月であれば好ましい。
【0131】 基板14に接合させるために接着剤担体12の表面22に使用する接着剤の例
として、3Mから入手可能な強力で粘着性である接着剤およびゴム系接着剤が挙
げられる。
【0132】 画像形成 画像グラフィックフィルム16の表面36には、周知の画像形成技術のうち少
なくとも1つを用いて画像形成することのできる特性が必要である。画像形成技
術の例として、溶剤インキおよび水性インキ、100%固形分紫外線硬化性イン
キ、インクジェット印刷、熱転写、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ
印刷、静電転写画像形成が挙げられるがこれらに限定するものではない。
【0133】 デジタル画像形成:静電ハードウェアおよびソフトウェア デジタル画像形成を行うための静電転写にはコンピュータを用いて電子デジタ
ル画像を形成し、静電プリンタによりその電子デジタル画像を転写媒体上に多色
調画像に変換し、ラミネータによりその色調画像を耐久性基板に転写する。静電
転写処理は、米国特許第5,045,391号(Brandt他に付与)、同第
5,262,259号(Chou他に付与)、同第5,106,710号(Wa
ngに他付与)、同第5,114,520号(Wangに他付与)および同第5
,071,728号(Watts他に付与)に開示されており、3Mから市販の
ScotchprintTM電子画像形成に利用されている。
【0134】 静電印刷システムの例として、3M製ScotchprintTM Elect
ronic Graphics Systemが挙げられるがこれらに限定する
ものではない。このシステムではパーソナルコンピュータおよび電子的に格納か
つ処理される画像の使用を導入している。静電プリンタの例として、シングルパ
ス型プリンタ(日本、東京の新日本製鐵株式会社製モデル番号9510および9
512と、3M製製ScotchprintTM Electrostatic
Printer)およびマルチパス型プリンタ(米国ニューヨーク州Roche
sterのXerox Corporation製8900 Seriesプリ
ンタおよび米国カリフォルニア州San JoseのRaster Graph
ics製5400 Series)が挙げられるがこれらに限定するものではな
い。
【0135】 静電トナーの例として3M製Series8700トナーが挙げられるがこれ
らに限定するものではない。転写媒体の例として3M製Model8600媒体
(8601、8603および8605など)が挙げられるがこれらに限定するも
のではない。
【0136】 デジタル静電画像を転写するラミネータの例としてウィスコンシン州DeFo
restのGBC Protec製Orca III挙げられるがこれらに限定
するものではない。
【0137】 保護層の例として液体を適用した「クリア」あるいはオーバーラミネートフィ
ルムが挙げられるがこれらに限定するものではない。保護用クリアの例として3
M製8900 Series ScotchcalTM Protective
Overlaminate材料が挙げられるがこれらに限定するものではない。
保護用オーバーラミネートの例として、米国特許第5,681,660号(Bu
ll他に付与)および米国を指定した係属中で本願と同じ譲受人に譲渡された国
際特許出願第US96/07079号(Bull他に付与)に開示されている材
料と、ScotchprintTM 8626および3645 Overlami
nate Filmとして3Mから販売されている材料とが挙げられるがこれら
に限定するものではない。
【0138】 デジタル画像形成:インクジェットハードウェアおよびソフトウェア サーマル式インクジェットハードウェアは多数の多国籍企業から市販されてお
り、その例として、米国カリフォルニア州Palo AltoのHewlett
−Packard Corporation、米国カリフォルニア州San D
iegoのEncad Corporation、米国ニューヨーク州Roch
esterのXerox Corporation、米国ミネソタ州Eden
PrairieのLaserMaster Corporation、日本、東
京の株式会社ミマキエンジニアリングが挙げられるがこれらに限定するものでは
ない。プリンタ製造業者が顧客向けにその製品を絶えず改良しつづけているため
、プリンタの数および種類における変化は著しい。プリンタは、目的のグラフィ
ックの寸法に依存して、デスクトップ寸法とワイドフォーマット寸法との双方に
製造されている。広範に使用されている商業規模のサーマル式インクジェットプ
リンタの例として、Encad製NovaJet ProプリンタとH−P製6
50Cおよび750Cプリンタが挙げられるがこれらに限定するものではない。
広範に使用されているデスクトップ型サーマル式インクジェットプリンタの例と
して、H−P製DeskJetプリンタが挙げられるがこれらに限定するもので
はない。
【0139】 ピエゾ式インクジェットプリントヘッドは、Topaz Technolog
ies(カリフォルニア州Sunnyvale)、Epson Corpora
tion(カリフォルニア州Torrance)、Data Products
(カリフォルニア州Woodland Hills)、Modular Ink
Technologies(テキサス州ダラス)などから市販されている。こ
うしたプリントヘッドはそれぞれ周波数および液滴量などの物性が異なっており
、このプリンタで使用するインキには粘性などの異なる物性が必要になる場合が
多い。このようなプリントヘッドは、イスラエルRishon Le Zion
のScitex/Idanit Technologies, Ltd.、カリ
フォルニア州San JoseのRaster Graphics、ニューハン
プシャー州MeredithのVutek Inc.、日本、東京のオリンパス
光学工業株式会社などから市販されているピエゾ式インクジェットプリンタで使
用される。
【0140】 3Mから、デジタル画像をインターネット、クリップアート、デジタルカメラ
源からサーマル式インクジェットプリンタへの信号に変換して画像を印刷するた
めに有用なGraphic Maker Ink Jetソフトウェアが販売さ
れている。
【0141】 インクジェット用インキも多数の多国籍企業から市販されており、特に、3M
はSeries 8551、8552、8553および8554顔料型インクジ
ェットインキを販売している。4原色であるシアン、マゼンタ、イエローおよび
ブラックを使用することにより、デジタル画像に256色以上もの形成が可能と
なっている。
【0142】 石版印刷およびオフセット印刷 フレキソ印刷およびオフセット印刷も、前者について米国特許第5,322,
761号(Kausch他に付与)および5,015,556号(Marten
sに付与)で説明され、米国特許第4,225,663号(Ballに付与)お
よび5,670,294号(Piroに付与)に説明されているように当業者に
周知である。
【0143】 熱転写印刷 熱転写処理も、米国特許第5,747,217号(Zaklika他に付与)
、同第5,843,617号(Chambers他に付与)および同第5,32
6,619号(Debe他に付与)で説明されているように当業者に周知である
【0144】 他の印刷手段 手書き物などを印刷する機械的手段あるいは写真複写などを印刷する電子写真
式手段も使用可能である。さらに、レーザ印刷技術も使用可能である。
【0145】 画像グラフィックの使用 画像グラフィック接着剤系の目的とする継続時間および環境に依存して、画像
グラフィックを数多くの場所に表示することができる。当業者であれば、考え得
る実施態様のマトリクスから画像グラフィックを所望の環境および適用結果を得
られる画像グラフィックの最適な使用法を選択することができる。購買箇所ディ
スプレイ、販売促進ポスターなど、グラフィックを交換することによる広告方法
であればいずれも本発明による利点を生かすことができる。同様に、オフィス、
学校および公共建物の案内などのグラフィックを交換することによる情報にもこ
の系を利用することができる。この系は主に壁や他の垂直面を対象としているが
、接着面26に悪影響がなければ水平面への使用も可能である。この系の実施態
様を接着剤担体12および画像担体16の不透明、半透明あるいは透明構造とす
ることができるため、フロント照明でもバック照明でもよい。言いかえれば、こ
の系は、設置および除去が容易であるという利点を生かして考え得るあらゆる形
態で、当業者により産業用および消費者用に適用可能である。
【0146】 以上のみならず他の実施例も、以下の試験による実施例から明白になるであろ
う。
【0147】 試験方法 90°剥離接着力 実施例すべてに対し、(1)基板に対する接着剤担体の接合力および(2)接
着剤担体に対する画像担体の接合力について90°剥離接着力試験を行った。こ
の試験はDIN(Deutsche Industrie Norm EN 2
8510 Part1)を利用して行った。剥離速度は300mm/分であり、
剥離する材料幅は2.54cmであった。
【0148】 180°剥離接着力 接着剤の接合状態を90°剥離接着力で上述したように準備した。シリコーン
処理を施した画像担体の接着剤層からの剥離力を、2.8m/分DIN(Deu
tsche Industrie Norm EN 28510 Part2)
の高比率で測定した。
【0149】 双方の剥離接着力試験において、DIN試験方法に特定されているように5枚
ではなく、3枚の試料を測定した。試料すべてを300mm/分の比率でオーバ
ーロールした。これはDIN試験方法に特定されていることではない。滞留時間
および基板の選択については、以下の実施例によりさまざまである。
【0150】 実施例 実施例1 広告用グラフィックのディスプレイ用に設計された塗装済シート金属製標示板
を基板として選択した。グラフィックの装着に使用する2つの表面は塗装された
鋼鉄製であり、その寸法は85cm×60cmであった。
【0151】 3M CompanyからTape No.9415 High Tack
/Low Tack Double−Coated Tapeとして入手可能な
一方の側に高粘着性アクリル系PSAを施し、もう一方の側には低粘着性アクリ
ル系PSAを施した両面接着剤シートDIN A4(21cm×29.7cm)
シートを、その広告用掲示板が含む2表面のうち一方の一部に積層して被覆させ
た。シートの低粘着性側に1枚のライナが適用されてロール形態で入手可能であ
るこのシートを巻き戻して適当な寸法に切断した。ライナを設けていない高粘着
性側を、ゴムコーティングローラを用いて塗装金属表面に適用した。低粘着性側
からライナを除去した。手書きのメッセージを書き、広告用掲示板の上の露出し
た接着剤部分と同じ寸法である再使用可能なノートパッド紙(50g、オランダ
のLandre of VianenからNo367405008として入手可
能)1枚を、その両面接着剤シートの低粘着性側に手で適用した。
【0152】 24時間後、この紙製画像グラフィックを接着面から簡単に除去および再配置
することができた。この紙の復元力が低かったため、接着剤からの除去時に縁部
がめくれ上がることはなかった。最適用後も縁部が***することはなかった。室
温および周囲湿度にて数週間保管した後も、この両面接着剤シートは基板に対し
て着脱可能であった。
【0153】 接着剤担体の基板からの剥離接着力と画像グラフィックの接着剤担体からの剥
離接着力とを90°剥離接着力試験(上述の試験方法に記載した方法に基づいて
行った)により量的に調べた。
【0154】 比較例1 両面接着剤シートの低粘着性側を塗装済み金属製基板に適用した点を除き、実
施例1を繰返した。これを、まず第2ライナを高粘着性側に適用し、低粘着性側
からライナを剥離し、これにより露出した接着剤を塗装済金属製基板に適用する
ことにより行った。続いてライナを高粘着性側から除去し、紙を接着剤シートの
高粘着性側に適用した。
【0155】 30秒の滞留時間後、この紙製画像グラフィックを除去することはできず、紙
を取り外そうとしている間に破れてしまった。紙をシートの高粘着性側から除去
しようとしたところ、両面接着剤シートの低粘着性側は基板からその一部が***
した。
【0156】 実施例2 白黒写真複写機での使用に適した紙1枚(FAVORIT X、No.936
6/080/05/04として入手可能、80g)に写真複写機を用いて画像を
印刷した点を除き、実施例1を繰返した。この写真複写画像を施した紙を画像グ
ラフィックとして使用した。
【0157】 ライナを除去した後、続いて両面接着剤シートの露出した低粘着性側に手で画
像グラフィックを積層した。24時間後、基板から両面接着剤シートを***させ
ることなく、印刷した紙製画像グラフィックは接着面に対して着脱可能であった
【0158】 実施例3 レーザプリンタでの使用に適した紙1枚(FAVORIT X、No.936
6/080/05/04として入手可能、80g)にレーザプリンタを用いて画
像を印刷した点を除き、実施例1を繰返した。この印刷した紙を画像グラフィッ
クとして使用した。
【0159】 ライナを除去した後、続いて両面接着剤シートの露出した低粘着性側に手で画
像グラフィックを積層した。24時間後、基板から両面接着剤シートを***させ
ることなく、印刷した紙製画像グラフィックは接着面に対して着脱可能であった
【0160】 実施例4 気泡性ポリプロピレンのコア層を含む3層フィルムであり、Mobil Pl
asticsからLABELYTE 60 LL 247として市販されている
、60μ厚さの白色二軸配向ポリプロピレン(BOPP)を含む印刷可能なフィ
ルムに、1色式シートオフセット印刷を用いて赤い3Mロゴを印刷して画像グラ
フィックを形成した点を除き、実施例1を繰返した。この画像を、コロナ処理に
よる印刷に適するように製造されたフィルム側に適用した。画像グラフィックは
、その印刷を施されていない側を両面接着剤シートの低粘着性側に接着して適用
した。
【0161】 試験結果から、適用後、印刷されたフィルムを含む画像グラフィックを容易に
除去および再配置できることがわかった。フィルムの着脱時に両面接着剤シート
が基板から***することはなく、フィルムは接着面からきれいに除去された。除
去後も画像グラフィック上に接着剤は残留せず、フィルムの縁部がめくれ上がる
こともなかった。
【0162】 実施例5 100ミクロン厚さの可塑化PVC裏打材とアクリル系PSAとを含む3M
ScotchcalTM Film 3500の接着剤非コーティング側に下塗り
剤の5ミクロン層をコーティングした。3M製着脱式転写接着剤9449を、準
備したばかりのシートの下塗り剤処理を施したフィルムに積層して、両面接着剤
シートを準備した。
【0163】 この両面接着剤シートを、実施例1に記載したように、高粘着性である元々の
ScotchcalTM接着剤を基板に向けて広告用掲示板に適用した。
【0164】 米国ミネソタ州St.Paulの3M Companyから8612 Ele
ctrostatic Paperとして入手可能な、グラフィック画像を静電
方法で印刷可能な1枚のシート上に、3M製SCOTCHPRINTTM Ele
ctronic Graphic Systemとして周知の静電印刷処理を用
いて印刷して、画像グラフィックを準備した。こうして形成した画像グラフィッ
クを、両面接着剤シートの露出した低粘着性側に適用した。基板から接着剤を隆
起させることなく、この画像グラフィックは接着面に対して着脱可能であった。
この実施例5による両面接着剤シートは、実施例1〜実施例4による接着剤と比
較して小さな力で同じように基板から除去することができた。
【0165】 実施例6 Airex AG(スイス、Sins)からFOREXTMとして市販されてい
る、わずかに構造化された表面を備えた発泡型ポリマー塩化ビニル製8mm厚さ
の硬質表示板を基板として使用した。実施例5による両面接着剤シートをFOR
EXTM掲示板に、実施例1に記載したように高粘着性である元々のScotch
cal接着剤を基板に向けて適用した。
【0166】 Zanders(ドイツ、Bergisch−Gladbach)からIko
norexI 5695(115g)として入手可能な光沢のあるコーティング
グラフィック紙上にスクリーン印刷を施して画像グラフィックを形成した。この
グラフィックを露出している両面接着剤シートの低粘着性側に適用した。基板か
ら両面接着剤シートを***させることなく、この画像グラフィックを接着面に対
して着脱可能であった。両面接着剤シートを破損させたり、接着剤を残留させる
ことなく、両面接着剤シートを1枚のままForex基板から除去することがで
きた。
【0167】 実施例7 第1水性アクリル系感圧接着剤(BASFからAcronal 35Dとして
入手可能)90部と第2水性アクリル系感圧接着剤(BASFからAcrona
l A 213 Sとして入手可能)10部との混合物層を、Hoechstか
らHostaphan RN 36として市販されて両側にコロナ処理が施され
ている376μmポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの片側上にま
ずコーティングして両面接着剤シートを準備した。接着剤を、まずBASF製
Collacral PU1重量%で濃化した後、これをナイフコーティングに
より約50ミクロンの乾燥コーティング厚さでフィルムに適用した。その後強制
オーブン内で100℃にて約5分間乾燥させた。こうして乾燥させた接着剤層に
剥離ライナを積層した。
【0168】 このように片側にコーティングを施したシートのもう一方の側に、BASFか
らAcronal A 213 Sとして入手可能な水性アクリル系感圧接着剤
をコーティングした。この接着剤も上述したようにまず濃化してからコーティン
グし、乾燥させたものである。こうして両面接着剤シートを形成した。このシー
トの第2側もライナで一時的に保護したが、この側の方がもう一方の側より粘着
力が高かった。
【0169】 この両面接着剤シートを、その高粘着性側を基板に向けて基板に適用した。
【0170】 Smurfrit Condat(フィンランド)からOPUS No.13
701150510として入手可能なオフセット印刷用115gの艶消しグラフ
ィック紙にオフセット印刷を施して画像グラフィックを準備し、これを露出した
接着剤に適用した。
【0171】 接着面から画像グラフィックを除去した。続いて、この接着面に故意に、泥炭
38.4重量%、セメント18.0重量%、カオリン18.0重量%および珪藻
土18.0重量%、鉱油6.25重量%およびカーボンブラック1.05重量%
および酸化鉄0.3重量%を含む微粒子物質で汚染した。上記混合物の1gを1
5cm×15cm接着剤シートの上に均等に振りかけた。こうして汚染した表面
を希石鹸水で洗浄し、すすいだ後、乾燥させて画像グラフィックを再適用した。
洗浄後の接着面の接着力値は、汚染されていない場合の値の80%まで復元した
。除去、洗浄、接着剤の再活性化という処理を10回繰返したところ、接着力値
に約30%を超える減少はなかった。
【0172】 実施例8 まずBASFからAcronal 35Dとして入手可能な第1水性アクリル
系感圧接着剤90部とBASFからAcronal A 213 Sとして入手
可能な第2水性アクリル系感圧接着剤10部との混合物層を、Hoechstか
らHOSTAPHAN RN 36として市販され両側にコロナ処理が施されて
いる36μポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの片側上にコーティ
ングすることにより2つのステップで両面接着剤シートを準備した。この接着剤
混合物を、まずBASF製 Collacral PU1重量%で濃化した後、
これをナイフコーティングにより約50ミクロンの乾燥コーティング厚さが得ら
れる厚さでフィルムに適用した。その後強制オーブン内で100℃にて約5分間
乾燥させた。こうして乾燥させた接着剤層に剥離ライナを積層した。
【0173】 このように片側にコーティングを施したシートを、3M Companyから
9470 Adhesive Transfer Tapeとして入手可能なア
クリル系転写シートに積層した。この両面接着剤シートを、その9470 Tr
ansfer Tape側をForex基板側に向けてForexに適用した。
【0174】 Smurfrit Condat(フィンランド)からOPUS No.13
701150510として入手可能なオフセット印刷用115gの艶消しグラフ
ィック紙にオフセット印刷を施して画像グラフィックを準備した。この画像グラ
フィックを露出した接着剤に適用した。
【0175】 この画像グラフィックは両面接着剤シートに対して着脱可能であった。この両
面接着剤シートもFOREX基板から着脱可能であったが、非常に大きな力が必
要であった。
【0176】 比較例2 BASFからAcronal 35Dとして入手可能な第1水性アクリル系感
圧接着剤の混合物層を、HoechstからHOSTAPHAN RN 36と
して市販され両側にコロナ処理が施されている36μポリエチレンテレフタレー
トフィルムの片側上にまずコーティングして両面接着剤シートを準備した。この
接着剤を、まずBASF製 Collacral PU1重量%で濃化した後、
これをナイフコーティングにより約50ミクロンの乾燥コーティング厚さでフィ
ルムに適用し、強制オーブン内で100℃にて約10分間乾燥させた。こうして
乾燥させた接着剤層に剥離ライナを積層した。この接着剤層の粘着性を低くした
【0177】 このように片側にコーティングを施したシートのもう一方の側を、BASFか
らAcronal A 213 Sとして入手可能な水性アクリル系感圧接着剤
でコーティングした。これを上記のように濃化し、コーティングして乾燥させる
ことにより、両面接着剤シートを得た。このシートが含む第2側に具備した粘着
性の方が高かった。
【0178】 この両面接着剤シートを、その高粘着性側を基板に向けて基板に適用した。
【0179】 Smurfrit Condat(フィンランド)からOPUS No.13
701150510として入手可能なオフセット印刷用115gの艶消しグラフ
ィック紙にオフセット印刷を施して画像グラフィックを準備した。
【0180】 この画像グラフィックを露出した低粘着性接着剤層に接着した。しかしながら
、この紙製画像グラフィックはこの接着剤に密着しなかった。この画像グラフィ
ックは垂直位置ではそれ自体の重量を支持できずに自発的に落下したことから、
接着剤担体に対する画像グラフィックの剥離接着力値が低すぎたことがわかる。
【0181】 実施例9 32ミクロンの透明でコロナ処理を施した二軸配向ポリプロピレン(BOPP
)(ICIからPropafilm LMO 30として入手可能)に、合成ゴ
ム(Shellから CARIFLEX TR 1107として入手可能)33
部、炭化水素樹脂(Exxon Chemicals製Escorez 131
0)44部およびポリテルペン樹脂(Arizona Chemicalsから
Zonarez A25として入手可能)22部を含む50ミクロンのゴム/樹
脂系感圧接着剤層をホットメルトコーティングした。
【0182】 このBOPPフィルムのもう一方の側に同じように、National St
archからDurotak H1525として入手可能な50ミクロンのゴム
/樹脂系感圧接着剤層をコーティングした。
【0183】 次に、このCariflex系両面接着剤シートの接着剤側をメラミンコーテ
ィング樹脂合板パネルに適用した。
【0184】 次に、実施例8および比較例C2(オフセット印刷した紙)の画像担体を、こ
の両面接着剤シートの露出接着剤に適用した。
【0185】 艶消し仕上げで強度の高い紙製である画像グラフィックはこのゴム/樹脂系接
着剤に対して着脱可能であったが、その接着力値は一般に、画像グラフィックの
接着に使用したアクリル系接着剤系の場合に測定された値より高かった。
【0186】 実施例10 実施例5に記載したように、ポリマー含有シロップ(イソオクチルアクリレー
ト90重量部、ヒュームドシリカ(Degussa製AEROSIL R972
)10重量部および光開始剤(Ciba−GeigyからIRGACURE 6
51として入手可能)0.2重量部)をポリエステル担体上にコーティングして
透明な両面接着剤シートを準備した。このポリエステル担体の両側に、2種類の
僅かに異なるポリマーシロップをそれぞれ100ミクロンの厚さでナイフコーテ
ィングにより同時にコーティングした。次にこのシロップをコーティングしたポ
リエステルを、2枚のシリコーン処理を施したポリエチレンテレフタレート(P
ET)ライナの間で保護し、欧州特許出願第EP0736585号に記載されて
いるようにUV放射線を用いてこの接着剤シロップを硬化させた。
【0187】 片側に使用したシロップには、上述した成分のほかに2.0%テトラプロピレ
ングリコールジアクリレート(TPGDA)架橋剤を含有した。もう一方の側に
使用したシロップには0.5%TPGDA架橋剤を含有した。架橋剤量が少ない
接着剤層の粘着力の方が高かった。
【0188】 このように準備した両面接着剤シートを、0.5%架橋剤を含んで製造した接
着剤側(接着力の高い側)からライナを剥離し、その接着剤をポリメチルメタク
リレート製シートに積層して、ポリメチルメタクリレート(PMMA)の8mm
厚さの透明シートに適用した。このように両面接着剤をPMMAに適用して透明
なアセンブリを形成した。
【0189】 Hoechst−Trespaphan(ドイツ、Neunkirchen)
からTRESPAPHAN OWD80として入手可能な80μ白色同時押出二
軸配向気泡性ポリプロピレンフィルム(BOPP)上にフレキソ印刷を施して画
像グラフィックを準備した。このフィルムの印刷可能表面にはコロナ処理が施さ
れていた。
【0190】 画像側が両面接着剤シートの接着剤露出面に接触するように、画像グラフィッ
クを両面接着剤シートに適用した。基板および両面接着剤シートが透明であった
ため、基板を介して画像を見ることが出来た。
【0191】 実施例11 画像グラフィックを両側に印刷した点を除き、実施例10を繰返した。画像担
体が含む第1側の画像をPMMA基板および透明な両面接着剤シートを介して見
ることができた。画像担体が含む第2側の画像は反対側から見ることができた。
【0192】 実施例12 両面接着剤シート用担体としてHoechst−Trespaphan(ドイ
ツ、Neunkirchen)からTRESPAPHAN OWD80として入
手可能な80μ白色二軸配向同時押出気泡性ポリプロピレンフィルム(BOPP
)を用いて両面接着剤を準備した。このフィルムの印刷可能表面にはコロナ処理
が施されており、フレキソ印刷により画像を印刷した。この印刷した担体の両側
にコロナ処理を施した。
【0193】 このように準備した印刷済み接着剤担体の両側にポリマー含有シロップをコー
ティングし、同時に2枚のシリコーン処理を施したポリエチレンテレフタレート
(PET)ライナでカバーした。こうしてシロップをコーティングした担体(ラ
イナ付)を欧州特許出願第EP0736585号に記載されているようにUV放
射線に曝露してこの接着剤シロップを硬化させた。この2種類の接着剤シロップ
の化学組成物ならびにコーティングおよび重合処理は、実施例10に記載したも
のと同じにした。
【0194】 両面のうち、架橋剤量が少ない方(0.5%)の接着剤層をガラス基板に適用
した。
【0195】 インクジェット印刷技術を用い、紙(Smurfrit CondatからO
PUS No.13701150510、115g艶消しグラフィック紙として
入手可能)に印刷を施して画像グラフィックを準備した。この紙製グラフィック
を接着剤担体の架橋程度の高い接着剤コーティングに適用したところ、表2に示
すように着脱可能であった。
【0196】 この両面接着剤シートは基板に対して着脱可能であり、画像グラフィックは両
面接着剤シートに対して着脱可能であった。ガラスを通して第1メッセージを表
示しつつ、同時にもう一方の面には着脱可能および交換可能な画像グラフィック
を備えた両面接着剤シートの担体上に具備した印刷物を、ガラス基板を介しては
っきり見ることができた。
【0197】 実施例13 画像担体を熱転写技術により印刷した点を除き、実施例12を繰返した。
【0198】
【表1】
【0199】
【表2】
【0200】 実施例14 広告グラフィックのディスプレイを目的にした塗装シート金属標示板を基板と
して選択した。
【0201】 米国ミネソタ州St.Paulの3M CompanyからTape No.
9415 High Tack/Low Tack Double−Coate
d Tapeとして入手可能である、片側に粘着性の高いアクリル系PSAを施
し、もう一方の側に粘着性の低いアクリル系PSAを施した両面接着剤シートD
IN A4(21.0cm×29.7cm)シートを、その広告用板が含む2面
の一方の一部分に積層した。低粘着性側に1枚のライナが適用されてロール形態
で入手可能なこのシートを巻き戻してから適当な寸法に切断した。高粘着性側に
第2ライナを接着した。低粘着性側からライナを除去して、その接着剤部分を、
ゴムコーティングローラにより、塗装済鋼鉄基板に接着した。
【0202】 Lohjan Paperi (フィンランド)から75gRelease
PMC(標準低剥離レベル)として入手可能なシリコーン処理を施した紙にフェ
ルトペンでメッセージを手書きして、画像グラフィックを準備した。この紙は片
側にのみシリコーン処理を施されており、この手書きは紙のシリコーン処理を施
されていない表面に行った。
【0203】 次に、この画像グラフィックを両面接着剤シートに接着した。このとき、画像
担体のシリコーンコーティングを両面シートの高粘着性側に向けた。
【0204】 この画像担体は、画像グラフィックの引裂あるいは歪曲を起こすことなく、粘
着性の高い表面に対して容易に着脱可能であった。グラフィックの着脱時、両面
接着剤シートは基板に接着したままであったが、基板には低粘着性接着剤を適用
していた。この両面接着剤シートは基板から着脱可能であった。
【0205】 接着剤担体の基板からの剥離接着力を90°剥離接着力試験(上述の試験方法
に記載した方法に基づいて行った)により量的に調べ、画像グラフィックの接着
剤担体からの剥離接着力を180°剥離接着力試験(上述の試験方法に記載した
方法に基づいて行った)により量的に調べた。
【0206】 実施例15 写真複写機を用いて、シリコーン処理を施した紙製画像担体のシリコーン処理
を施していない側に画像形成を施した点を除き、実施例14を繰返した。本質的
に得られた結果は実施例14の場合と同じであった。
【0207】 実施例16 レーザプリンタを用いて、シリコーン処理を施した紙製画像担体のシリコーン
処理を施していない側に画像形成を施した点を除き、実施例14を繰返した。本
質的に得られた結果は実施例14の場合と同じであった。
【0208】 実施例17 オフセット印刷を用いて、シリコーン処理を施した紙製画像担体のシリコーン
処理を施していない側に画像形成を施した点を除き、実施例14を繰返した。本
質的に得られた結果は実施例14の場合と同じであった。
【0209】 比較例3 両面接着剤シートを、その高粘着性側を基板に向けて基板に適用した点を除き
、実施例14を繰返した。
【0210】 画像グラフィックを露出した低粘着性側上に配置し、密着させなかった。この
アセンブリを垂直位置に配置したところ、グラフィックはそれ自体の重量を支持
できず、外部からの剥離力を加えずとも接着剤から分離した。両面接着剤シート
を基板からきれいに除去することができたが、非常に大きな力が必要であった。
【0211】 実施例18 Lohjan Paperi(フィンランド)から75g Release
PMC MR30(高剥離系)として入手可能な第2シリコーン処理を施した紙
のシリコーン処理を施していない側にスクリーン印刷を施して画像グラフィック
として使用した点を除き、実施例14を繰返した。
【0212】 次に、画像グラフィックを、画像担体のシリコーンコーティング側を両面接着
剤シートの高粘着性側に向けて両面接着剤シートに接着した。密着させることに
より、画像グラフィックを基板にしっかり接合させた。
【0213】 この画像担体は、画像グラフィックの引裂あるいは歪曲を起こすことなく、接
着面からきれいに除去することができた。グラフィックの除去時、両面接着剤シ
ートは基板に接着したままであったが、これも同様に基板から着脱可能であった
【0214】 実施例19 画像グラフィックがAkrosil(オランダ、Heerlen)からSil
ox 90 CLとして入手可能な紙90g製とした点を除き、実施例14を繰
返した。その紙のシリコーン処理を施していない表面上にインクジェット印刷を
施して準備した画像グラフィックを、再度実施例14と同様に両面接着剤シート
の高粘着性側に適用した。この紙上に準備したグラフィックの画像品質および取
扱性は所期使用向けとして優れていた(実施例14における使用に対して)。
【0215】 この画像担体を、画像グラフィックの引裂あるいは歪曲を起こすことなく、接
着面から容易に着脱することができた。グラフィックの着脱時、両面接着剤シー
トは基板に接着したままであったが、これも基板から同様に着脱することができ
た。
【0216】 実施例20 BASFからACRONAL A213Sとして入手可能な水性アクリル系感
圧接着剤(BASF製Collacral PUの1重量%で濃化)層を、シリ
コーン処理を施した剥離ライナ上にコーティングした後、これを強制オーブン内
で乾燥させることにより、両面接着剤シートを準備した。乾燥後の接着剤層の厚
さは約50ミクロンであった。
【0217】 次に、こうして準備した接着剤層を、米国ミネソタ州St.Paulの3M
CompanyからScotchcalTM 3500 Graphic Fil
m/Whiteとして入手可能なアクリル系接着剤層を含む可塑化ポリ塩化ビニ
ルシートの非接着剤側に積層して両面接着剤シートを形成した。
【0218】 この両面接着剤シートを、Airex AG(スイス、Sins)からFor
exTMとして入手可能な硬質PVC発泡表示板である基板に接着した。Scot
chcalTMフィルムの元の部分をなすアクリル系接着剤を、この基板に適用し
た。
【0219】 PKL(ドイツ、Linnich)から入手可能な50gポリエチレンコーテ
ィング紙No.67850/60−30の紙側に4色式オフセット印刷を施すこ
とにより、画像グラフィックを製造した。次に、この画像グラフィックのポリエ
チレン側を両面接着剤シートの露出面に接着した。
【0220】 この画像担体は接着面に対して着脱可能であり、両面接着剤シートは基板に対
して着脱可能であった。実施例20では、実施例19に比べて画像グラフィック
を滑らかに剥離することができたが、接着力が強かった。
【0221】 比較例4 ポリエチレンコーティング紙のPE非コーティング側を両面接着剤シートの接
着剤露出表面に向けて適用した点を除き、実施例20を繰返した。
【0222】 このポリエチレンコーティング紙は接着剤から除去することができず、取り外
そうとしたところ、画像グラフィックが引裂かれてしまった。
【0223】 比較例5 米国ミネソタ州St.Paulの3M CompanyからTape No.
9415 High Tack/Low Tack Double−Coate
d Tapeとして入手可能である、片側に粘着性の高いアクリル系PSAを施
し、もう一方の側に粘着性の低いアクリル系PSAを施した両面接着剤シートD
IN A4シート(21cm×29.7cm)を、実施例14で説明した広告用
板が含む2つの塗装鋼鉄表面の一方に積層してカバーした。低粘着性側からライ
ナを除去した後、その低粘着性側を、ゴムコーティングロールにより塗装金属表
面に適用した。
【0224】 PKL(ドイツ、Linnich)から入手可能な50gポリエチレンコーテ
ィング紙No.67850/60−30の紙側に4色式オフセット印刷を施すこ
とにより、画像グラフィックを製造した。次に、そのコーティング側を画像担体
に向けて積層した。
【0225】 このポリエチレンコーティング紙を3M製No.9415両面接着剤シートか
ら除去することはできなかった。この紙を接着面から取り外そうとしたところ、
低粘着性側が基板から***した。
【0226】 実施例21 Hoechst−Trespaphan(ドイツ、Neunkirchen)
からTRESPAPHAN OWD80として入手可能な80μ白色二軸配向同
時押出気泡性ポリプロピレンフィルム(BOPP)を用いて印刷フィルムを準備
した。このフィルムの印刷可能表面にはコロナ処理が施されており、これにフレ
キソ印刷により画像を印刷した。この印刷した担体の両側にコロナ処理を施した
【0227】 ポリマー含有シロップ(イソオクチルアクリレート90重量部、ヒュームドシ
リカ(Degussa製AEROSIL R972)10重量部および光開始剤
(Ciba−GeigyからIRGACURE 651として入手可能)0.2
重量部)を、上述した印刷済BOPPフィルム上にコーティングして両面接着剤
シートを準備した。BOPPフィルムの両側にナイフコーティングにより同時に
、2種類のわずかに異なるポリマーシロップをそれぞれの厚さを100ミクロン
としてコーティングした。次に、シロップをコーティングしたBOPPを、2枚
のシリコーン処理を施したポリエチレンテレフタレートライナの間で保護し、欧
州特許出願第0736585号に記載されているようにUV放射線を用いて、接
着剤シロップを硬化させた。
【0228】 BOPPの印刷側に使用したシロップには、上述したイソオクチルアクリレー
トおよびヒュームドシリカ成分の他に、2.0%テトラプロピレングリコールジ
アクリレート(TPGDA)架橋剤を含有した。BOPPの非印刷側に使用した
シロップには、0.5%TPGDA架橋剤を含有した。架橋剤含有量の低い接着
剤層の接着力の方が高かった。
【0229】 こうして準備した印刷済み両面接着剤シートを、2.0%架橋剤(低粘着性側
)を含んで製造した接着剤側からライナを除去した後、ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)の8mm厚さ透明シートに適用して、接着剤をポリメチルメタク
リレートシートに積層した。PMMAに両面接着剤を適用して透明アセンブリが
形成したところ、BOPP接着剤担体上の印刷を、そのPMMA基板を介して見
ることが出来た。
【0230】 3M Company製No.8612 Electrostatic紙の静
電コーティングとは反対側に、UV硬化性シリコーン−剥離材料の混合物でコー
ティングした。約1ミクロン厚さのシリコーンをその紙に適用し、高輝度UVラ
ンプによりUV硬化を行った。使用した剥離材料は、2種類のUV硬化性シリコ
ーン/アクリレートである、ドイツ、EssenのTh.Goldschmid
t AGから入手可能なRC 706およびRC 711を70:30の重量比
率で含む混合物であった。
【0231】 シリコーン処理を施した画像担体の画像を受容する目的でコーティングを施し
た側に、3M ScotchcalTM画像形成を用いて静電印刷により画像形成
を施した。
【0232】 この画像担体を、上述した接着剤露出層に適用し、最終的な構造において、2
つの画像が見えるようにした。1つの画像は透明基板を介して見ることが出来て
接着剤担体の基板側に具備されており、第2画像は、画像担体の露出面に適用さ
れたものであった。
【0233】 実施例22 32ミクロンの透明でコロナ処理を施した二軸配向ポリプロピレン(BOPP
)(ICIからPropafilm LMO30として入手可能)に、合成ゴム
(Shellから CARIFLEX TR 1107として入手可能)33部
、炭化水素樹脂(Exxon Chemicals製Escorez 1310
の44部および、ポリテルペン樹脂(Arizona Chemicalsから
Zonarez A25として入手可能)22部を含む50ミクロンのゴム/樹
脂系感圧接着剤層をホットメルトコーティングした。
【0234】 BOPPフィルムのもう一方の側に、National StarchからD
urotak H1525として入手可能なゴム/樹脂系感圧接着剤の50ミク
ロン層を同じようにコーティングした。
【0235】 次に、National Starch製感圧接着剤をコーティングした両面
接着剤シートの接着剤側を、メラミンコーティング樹脂合板の表面に適用した。
【0236】 Lohjan Paperi (フィンランド)から75gRelease
PMC MR30(高剥離系)として入手可能なシリコーンコーティング紙であ
る実施例18の画像担体の非シリコーン処理側にフレキソ印刷を施し、これを画
像グラフィックとして使用した。
【0237】 実施例23 実施例23では、接着剤担体12を、3Mから入手可能なアクリル系 Tra
nsfer Tape 9458の形態である感圧接着剤の25ミクロン単層で
形成した。ポリマーフィルムは具備しなかった。この転写接着剤を、この実施例
ではメラミンコーティング樹脂合板である基板に適用した。
【0238】 シリコーンコーティング紙である実施例18の画像担体を、オフセット印刷に
より画像形成し、転写シートの露出面に接着した。
【0239】 この画像グラフィックはきれいに着脱が可能であり、両面接着剤は基板に接着
したままであった。
【0240】 実施例24 実施例14に使用した透明な両面接着剤をポリメチルメタクリレート (PM
MA)基板に接着した。低粘着性側を基板に接着した。
【0241】 Th.Goldschmidt AG(ドイツ、Essen)製RC 708
の50重量部とTh.Goldschmidt AG製RC 711の50重量
部とを組み合わせて製造した2種類の100%固形分UV硬化性シリコーン/ア
クリレート系剥離材料の混合物で片側をコーティングされた、Mobil Pl
asticsからLithor 70LX002として入手可能な70μ白色二
軸配向ポリプロピレンフィルム(BOPP)を用いて画像グラフィックを準備し
た。剥離材料の混合物を、5つのロールコーティングステーションを用いてこの
BOPPにコーティングし、約1ミクロンのコーティングを設けた。次に、この
剥離材料を不活性大気内にて硬化用高輝度水銀ランプ下を通過させて、UV硬化
した。
【0242】 このフィルムによる画像担体の非シリコーン処理表面に、フレキソ印刷により
印刷を施した。
【0243】
【表3】
【0244】
【表4】
【0245】 実施例25 3M Companyから9458 Transfer Tapeとして入手
可能な25ミクロン厚さのアクリル系両面転写接着剤シートを、Airex A
G(スイス、Sins)からForexTMとして市販されており、僅かに構造化
された表面を有する発泡ポリ塩化ビニルで製造された8mm厚さの硬質表示板の
片側に積層した。
【0246】 ポリエチレン基層およびエチレン酢酸ビニル(EVA)印刷受容層を含む同時
押出フィルムを、米国特許第5,721,086号(Emslander他に付
与)に開示されているように製造した。次にこの同時押出フィルムの印刷受容層
とは反対の側に、接着力を変更するシリコーンコーティングをコーティングした
。次に、印刷受容層に、4色式オフセット印刷により画像形成を施した。
【0247】 画像のシリコーン処理側をアクリル系転写シートに向けて、この画像グラフィ
ックを積層した。このフィルムによる画像グラフィックは、転写接着剤から容易
に除去することができ、その除去処理時に歪曲あるいは引裂を起こすことはなか
ったため、再利用可能と見なすことができた。この転写接着剤は特殊な方法を用
いなければ基板から除去することはできなかった。しかしながら、この転写接着
剤シートに強力な紙をカバーし、この紙と共に除去すれば、このシートも基板か
ら除去可能であった。
【0248】 接着剤担体の基板からの剥離接着力を90°剥離接着力試験(上述の試験方法
に記載した方法に基づいて行った)により量的に調べ、画像グラフィックの接着
剤担体からの剥離接着力を180°剥離接着力試験(上述の試験方法に記載した
方法に基づいて行った)により量的に調べた。
【0249】 実施例26 3M CompanyからProduct No.966として入手可能な5
0ミクロン厚さのアクリル系転写接着剤シートを、Airex AG(スイス、
Sins)からForexTMとして市販されており、僅かに構造化された表面を
有する発泡ポリ塩化ビニルで製造された8mm厚さの硬質表示板の片側に積層し
た。この画像グラフィックは、Kalle AG(ドイツ、Frankfurt
)からKALLE Kとして入手可能な、ポリウレタン系材料の薄層でコーティ
ングした透明な二軸配向ポリプロピレン(BOPP)フィルムを具備した。
【0250】 手書きを施したこの画像グラフィックは、転写接着剤シートから着脱可能であ
った。この転写接着剤シートは基板に強力に接着していたが、マスキングテープ
などの別のテープを接着したところ、取り外すことができた。
【0251】 実施例27 3M CompanyからTape No.9458として入手可能な25ミ
クロン厚さのアクリル系転写接着剤シートを、Airex AG(スイス、Si
ns)からForexTMとして市販されており、僅かに構造化された表面を有す
る発泡ポリ塩化ビニルで製造された8mm厚さの硬質掲示板の片側に積層した。
【0252】 Mobil PlasticsからLithor 70LX002として入手
可能な70μ白色気泡性同時押出二軸配向ポリプロピレン(BOPP)フィルム
の片側に、RC706およびRC711としてそれぞれTh.Goldschm
idt AG(ドイツ、Essen)から入手可能な2種類のシリコーン−アク
リレート材料の70:30(重量部)混合物を含む放射線硬化性シリコーン−ア
クリレート表面コーティングでコーティングした。5つのロールコーティングス
テーションを用いてBOPPにコーティングし、約1ミクロンのコーティングを
設け、製造業者により規定されているように、このコーティングを不活性大気内
にて高輝度UVランプを用いてUV硬化した。
【0253】 コーティングしたBOPPの非コーティング側に、フレキソ印刷により印刷を
施した。次に、画像グラフィックのコーティング側を転写シートの露出面に適用
した。
【0254】 この画像グラフィックは、BOPPフィルムを伸張あるいは歪曲させることな
く接着面に対して着脱可能であった。転写接着剤シートは基板に永久的に接合さ
れていた。
【0255】 比較例6 画像グラフィック上に表面改質剤コーティングを施さなかった点を除き、実施
例27を繰返した。この画像グラフィックを転写接着面からきれいに除去するこ
とはできなかった。転写接着剤シートの一部はその表面から除去したが、画像グ
ラフィックには接着したままであった。
【0256】 実施例28 塗装した鋼鉄製シートを含む広告用板を基板として選択した。米国ミネソタ州
St.Paulの3M CompanyからNo.9415 High Tac
k/Low Tack Double−Coated Tapeとして入手可能
であり、片側に粘着性の高いアクリル系PSAを施し、もう一方の側に粘着性の
低いアクリル系PSAを施した両面転写接着剤シートDIN A4シート(21
cm×29.7cm)を、この広告用板が含む2面の一方に積層してカバーした
。低粘着性側からライナを除去し、転写接着剤シートの低粘着性側を、ゴムコー
ティングローラを用いて塗装金属表面に適用した。
【0257】 白色で115ミクロンの流延ポリプロピレンフィルムを、RC 706および
RC 711としてそれぞれTh.Goldschmidt AG(ドイツ、E
ssen)から入手可能な2種類のシリコーン−アクリレート材料の70:30
(重量部)混合物を含む放射線硬化性シリコーン−アクリレート剥離剤の片側に
コーティングした。この剥離コーティングを5つのロールコーティングステーシ
ョンを用いて約1ミクロンの厚さで適用した後、製造業者に規定されているよう
に、不活性大気内にて硬化用高輝度UVランプを用いてフィルム上をUV硬化し
た。
【0258】 次に、上述したシリコーンコーティングポリプロピレンの非シリコーン処理側
を、スクリーン印刷により画像形成した。
【0259】 この画像担体を、ポリプロピレンのシリコーン処理側を転写接着剤シートの高
粘着性側に接触させることにより両面接着剤に接着した。画像グラフィックは着
脱可能であり、着脱時に破損することもなかった。
【0260】 比較例7 接着剤シートを基板に逆の方法で適用、すなわち、高粘着性側を基板に接着し
た点を除き、実施例28を繰返した。
【0261】 実施例28の画像担体を転写接着剤シートの露出面に接着した。
【0262】 露出した接着剤層と画像グラフィックとの間の接着力が、画像グラフィックを
表面に保持するには不充分であったため、外部からの剥離力を加えずとも落下し
た。
【0263】 実施例29 3Mから入手可能なアクリル系転写シートNo.9470を、Hoechst
(ドイツ、Frankfurt)からHostaphan RN 36として入
手可能な36ミクロンの透明なポリエステルの両面に積層して、両面接着剤シー
トを準備した。こうして準備した転写接着剤シートを、メラミンコーティング樹
脂合板に接着した。
【0264】 3M CompanyからScotchprintTM 8618 Elect
rostatic Paperとして入手可能な湿潤強さの高い紙から画像担体
を準備した。この紙を、実施例27のUV硬化性シリコーン混合物でシリコーン
コーティングした(静電画像形成用とは反対側)。
【0265】 この画像担体に、静電印刷により画像を施した。次に、画像グラフィックのシ
リコーン処理側を両面接着剤シートに適用した。この画像グラフィックは紙の引
裂きを起こすことなく着脱可能であった。
【0266】 実施例30 DuPontからMylar XMWH 12として入手可能な50ミクロン
の白色ポリエステルを、オフセット印刷によりその片側に印刷した。3M Co
mpanyからTransfer Tape No.966として入手可能な5
0ミクロン厚さのアクリル系転写シートを、このポリエステルの印刷側に積層し
た。ポリエステルの反対側には、3M CompanyからNo.9470 T
ransfer Tapeとして入手可能な別の50ミクロン厚さのアクリル系
転写シートを積層して、両面接着剤シートを形成した。
【0267】 次に、転写シートNo.966を具備した低接着力側を用いて、この両面接着
剤シートを8mm厚さのポリメチルメタクリレート(PNNA)パネルに接着し
た。
【0268】 実施例28の画像担体(UV硬化済シリコーン/アクリレート剥離コーティン
グを含む流延PP)を、オフセット印刷により画像形成を施して、両面接着剤シ
ートの露出した接着剤に接着した。
【0269】 上記実施例において、接着剤担体の基板側に具備した第1画像は基板を介して
見ることが出来、第2画像は画像担体の露出面上から見ることができた。
【0270】
【表5】
【0271】
【表6】
【0272】 実施例31 Ashland Chemical(米国オハイオ州Columbus)から
AROSET 1450として入手可能な高粘着性溶剤型アクリル系感圧接着剤
を36ミクロンポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(Hoechs
t AGからHostaphan RN 36として入手可能、両面ともコロナ
処理済)にコーティングした後、接着剤層を乾燥させ、シリコーン処理を施した
紙でカバーして、両面接着剤シートを準備した。ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの反対側には同じように、Ashland Chemical(米国オハ
イオ州Columbus)からAROSET 1452として入手可能な第2低
粘着性溶剤型アクリル系感圧接着剤層をコーティングした。この第2接着剤層も
シリコーン処理を施した紙のライナで保護した。
【0273】 ライナを高接着性側から除去し、こうして準備した21cm×27.9cm(
DIN A4)シートを、両面接着剤シートの高接着性側を基板に向けてFor
exTM板(スイス、SinsのAirex AGから入手可能)に積層した。
【0274】 Mobil PlasticsからLABELYTE 60 LH 534と
して入手可能な60μ厚さの白色印刷可能同時押出気泡性二軸配向ポリプロピレ
ン(BOPP)にオフセット印刷により印刷を施して、画像グラフィックを準備
した。ライナを除去した後、画像グラフィックを、DIN A4寸法の両面接着
剤シートに積層した。
【0275】 この画像担体は接着面に密着したが、着脱も容易であった。両面接着剤シート
は、画像グラフィックの着脱時にも基板から***しなかった。
【0276】 接着剤担体の基板からの剥離接着力と画像グラフィックの接着剤担体からの剥
離接着力とを90°剥離接着力試験(上述の試験方法に記載した方法に基づいて
行った)により量的に調べた。
【0277】 接着面から画像グラフィックを除去した後、露出した接着面に故意に、泥炭3
8.4重量%、セメント18.0重量%、カオリン18.0重量%および珪藻土
18.0重量%、鉱油6.25重量%およびカーボンブラック1.05重量%お
よび酸化鉄0.3重量%を含む微粒子物質で汚染した。上記混合物の1gを15
cm×15cm接着剤シートの上に均等に振りかけた。こうして汚染した表面を
希石鹸水で洗浄し、すすいだ後、乾燥させた。洗浄後の接着面の接着力値は、汚
染されていない場合の値の80%まで復元した。
【0278】 比較例8 両面接着剤シートを基板に逆の方法で適用、すなわち、低粘着性側を基板に接
着した点を除き、実施例31を繰返した。
【0279】 実施例31の画像グラフィックをこのシートの露出面に適用した。この画像グ
ラフィックはシートから除去できなかった。画像グラフィックを取り外そうとす
ると、両面接着剤シートを含むアセンブリ全体が基板から分離した。
【0280】 比較例9 別の画像グラフィックを使用した点を除き、実施例31を繰返した。この画像
グラフィックはエンボス加工した流延ポリプロピレンフィルムであった。エンボ
ス加工を施したことから、画像担体と接着面との間の接触は、良好な接着剤接合
を得るには不充分十分であったため、このアセンブリを垂直位置に配置したとこ
ろ、画像担体はそれ自体の重量のために外部剥離力を加えずとも接着面から分離
した。
【0281】 実施例32 HoechstからHostaphan RN 36として入手可能な36μ
の透明なポリエチレンテレフタレート(PET)(両側ともコロナ処理済み)に
2種類の溶剤型アクリル系感圧接着剤の混合物をコーティングして、両面接着剤
シートを準備した。この接着剤混合物は、AshlandからAROSET 1
452として入手可能な低粘着性溶剤型アクリル系感圧接着剤1重量部と、As
hland Chemical(米国ミシガン州)からAROSET 1450
として入手可能な第2高粘着性アクリル系感圧接着剤3重量部とを含有していた
。この混合物をシートの片側にコーティングして、シートに高粘着性側を形成し
、50ミクロンの乾燥コーティング重量を得た。AROSET 1452の3部
(上述)とAROSET 1450の1部(上述)との混合物を、やはり50ミ
クロンの乾燥コーティング重量でシートの反対側にコーティングし、両面接着剤
シートの低粘着性側を形成した。
【0282】 こうして準備した両面接着剤シートを、高粘着性側を基板に向けて基板に接着
した。
【0283】 ポリプロピレンのペレット(Fina ChemicalsからFinapr
o 7060Sとして入手可能)91重量%と二酸化チタン顔料を含むポリエチ
レンのペレット(HoechstからREMAFINワイスとして入手可能)9
重量%とを含む混合物を押出して形成した115ミクロン厚さの白色押出未配向
ポリプロピレンフィルムの片側にスクリーン印刷を施して、画像グラフィックを
準備した。この画像グラフィックを、両面接着剤シートの低粘着性側に適用した
。この画像グラフィックは、歪曲あるいは破損することなく接着面に対して着脱
可能であった。グラフィックの除去時にも、両面接着剤シートは基板から***し
なかった。両面接着剤シート自体も基板に対して着脱可能であった。
【0284】 実施例33 Hoechst−Trespaphan(ドイツ、Neunkirchen)
からTrespaphan OWD 80として入手可能な80ミクロン白色二
軸配向ポリプロピレン(BOPP)の片側を、フレキソ印刷により画像を印刷し
た。アクリル系低粘着性シロップ(イソオクチルアクリレート90重量部、ヒュ
ームドシリカ(Degussa製AEROSIL R972)10重量部および
光開始剤(Ciba−GeigyからIRGACURE 651として入手可能
)0.2重量部)を、上述した印刷済BOPPフィルム上にコーティングして透
明な両面接着剤シートを準備した。BOPPフィルムの両側にナイフコーティン
グにより同時に、アクリル系ポリマーおよびモノマーの混合物を含んでわずかに
2種類の異なるシロップをそれぞれ100ミクロンの厚さでコーティングした。
【0285】 片側に使用したシロップには、上述した成分の他に、2.0%テトラプロピレ
ングリコールジアクリレート(TPGDA)架橋剤を含有した。もう一方の側に
使用したシロップには、0.5%TPGDA架橋剤を含有した。架橋剤含有量の
低い接着剤層が有する接着力の方が高かった。架橋剤量の少ない(0.5%)シ
ロップを、印刷画像を具備するBOPPフィルムの側にコーティングした。次に
、シロップをコーティングしたBOPPを、2枚のシリコーン処理を施したポリ
エチレンテレフタレート(PET)ライナの間で保護し、欧州特許出願第073
6585号に記載されているようにUV放射線を用いて接着剤シロップを硬化さ
せて感圧接着剤層を作製した。
【0286】 こうして準備した両面接着剤シートを、両面接着剤シートのうち、架橋剤量の
少ない(0.5%)接着剤を具備する側をガラス板に接着した。架橋剤量が少な
かったため、接着力の高い感圧接着剤となった。印刷画像を含むBOPP側もガ
ラス基板に向けた。
【0287】 この画像担体には、Mobil PlasticsからLithor 70L
X002として入手可能な70ミクロンの白色気泡性二軸配向ポリプロピレン(
BOPP)を具備した。フィルムは、気泡性BOPPコアとBOPPを主成分と
する表面薄層とを含む同時押出多層構造であり、この少なくとも片側を、印刷、
特にフレキソ印刷に対する受容性を備えるように特に改質した。
【0288】 次に、このフィルムの画像受容側をフレキソ印刷により画像形成し、非画像形
成側を両面接着剤シートの露出面に適用した。この実施例では、2つの画像を見
ることが出来た。接着剤担体上の画像はガラス基板を介して見ることができ、画
像担体上の画像は完成した構造体の反対側から見ることができた。接着剤担体上
の画像がディスプレイの不変部分を形成し、画像担体は着脱可能で、他の画像グ
ラフィックと交換可能であった。
【0289】 実施例34 DuPontからMylar XMWH 12として入手可能な50ミクロン
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いて、両面接着剤シー
トを準備した。このフィルムの両側にコロナ処理を施した。このフィルムをまず
、Ashland Chemical製Aroset 1450とAshlan
d Chemical製Aroset 1452との2種類の溶剤型アクリル系
接着剤の75:25重量混合物でコーティングした。この接着剤をナイフコータ
でコーティングし、強制オーブン内にて乾燥させて50ミクロンの乾燥コーティ
ング重量を得た。
【0290】 係属中で本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許出願第09/118,590
号に記載されているようにアクリル系感圧接着剤層を、最終的な厚さが25ミク
ロンとなるようにシリコーンコーティングポリエステル製ライナ上にコーティン
グした。次にこの接着剤層を上述したポリエステル裏打ち材の第2側に転写した
【0291】 こうして準備した両面接着剤シートを、戸外の広告ディスプレイ表面として一
般に使用される塗装金属製シートに接着した。このとき両面接着剤シート(最初
に説明した2種類のアクリル系PSAの溶剤型混合物を含む)の高粘着性側を塗
装金属基板に適用した。
【0292】 画像担体を、DuPontからMylar XMWH11として入手可能な7
5ミクロンの白色ポリエチレンテレフタレート(PET)シートとした。この画
像担体にオフセット印刷により画像形成を施した後、非画像形成面を両面接着剤
シートの露出面に接着した。
【0293】 この画像担体は、以下の表に記載する剥離力で両面接着剤シートから除去可能
であった。この除去処理時に画像担体が破損あるいは歪曲することはなく、両面
接着剤シートも基板から除去しなかった。
【0294】 実施例35 ICIからPropafilm LMO 30として入手可能な30ミクロン
の透明な二軸配向ポリプロピレン(BOPP)フィルムの両面にコロナ処理を施
した。片側には、Ashland Chemical(米国オハイオ州、Col
umbus)からAROSET 1450として入手可能な高粘着性溶剤型アク
リル系感圧接着剤をコーティングした。次にこの接着剤を強制オーブン内で乾燥
させて、シリコーン処理を施した紙製ライナでカバーした。BOPPフィルムの
反対側には同じように、Ashland Chemical(米国オハイオ州、
Columbus)からAROSET 1452として入手可能な第2低粘着性
溶剤型アクリル系感圧接着剤層をコーティングした。
【0295】 こうして形成した両面接着剤シートを、その高粘着性側を基板に向けて塗装金
属表面に適用した。3MからScotchliteTM VP 5500 Ref
lective Sheetとして入手可能な可撓性再帰反射シート材を画像担
体とした。両面接着剤シートと接触するシート材の非再帰反射表面には、ポリエ
ステルフィルム層が具備されていた。このシート材の再帰反射表面に、スクリー
ン印刷により画像を設けた。
【0296】 次にこの画像担体を、両面接着剤シートの接着剤露出表面に接着した。この再
帰反射は、破損や歪曲を起こすことなく除去可能であり、両面接着剤シートは基
板に接着したままであった。
【0297】 実施例36 画像担体を、静電方法により画像形成を施した、湿潤強さの高い1枚の紙(3
MからScotchprintTM 8618として入手可能)にした点を除き、
実施例35を繰返した。画像形成後、その画像担体の画像形成を施した表面を透
明な接着剤(3MからLustre LaminateTM 8910として入手
可能)を施した透明シートに積層して、その画像および画像担体の外観および安
定性を改良した。
【0298】
【表7】
【0299】
【表8】
【0300】 実施例37 21ミクロン厚さのプライム処理済ポリエステルを用いて、接着剤担体を準備
した。このポリエステルの片側にアクリル系PSA(3M製A−1266)をコ
ーティングして30g/平方メートルの名目上乾燥コーティング重量を得た。ポ
リエステルフィルムの反対側には、Nipol DN−1201L(Zeon
Chemical Co.)として入手可能な35%アクリロニトリル、58%
ブタジエンおよび7%イソプレンを含むターポリマーのメチルエチルケトン溶液
をコーティングして、35g/平方メートルの名目乾燥コーティング重量を得た
。この接着性アクリル系PSA層をシリコーン紙製剥離ライナで保護した。
【0301】 上述した積層物を、アクリル系接着剤側でアルミニウム6061(30.4c
m×6.9cm)試験パネルに接合した。押出した0.1mm可塑化ポリ塩化ビ
ニルの2.54cm×17.78cmシートを、スクィージを用いて手でアクリ
ロニトリル−ブタジエン−イソプレンターポリマーの露出面に接合して、6.9
cmのビニルストリップをそのターポリマー表面に接合し、残りをパネルから吊
り下げるようにした。
【0302】 次にこのフィルム試料を、引張試験機において30mm/分の割合で時間間隔
および老化条件をさまざまに変化させた180°剥離試験により試験した。各試
験を3回繰り返して、その平均値を算出した。
【0303】 実施例38 可塑化PVC画像担体に、50%固形分アクリレート変性エチレン酢酸ビニル
ターポリマーエマルジョン(ペンシルバニア州AllentownのAir P
roducts Co.からAirflex 120として入手可能)を0.0
75mm湿潤コーティング重量でコーティングし、これを10分間65℃で乾燥
させた結果、約最小6g/154cm2(24in2)のコーティング重量を得た
点を除き、実施例37を繰返した。
【0304】 実施例39 可塑化PVC画像担体に実施例38と同じ条件で、50%固形分酢酸ビニルホ
モポリマーエマルジョン (ミズーリ州St.LouisのMonsanto
Co.からGelva TS85として入手可能)をコーティングした点を除き
、実施例37を繰返した。
【0305】 実施例40 可塑化PVC画像担体に実施例38と同じ条件で、50%固形分エチレン酢酸
ビニルコポリマー(ミズーリ州St.LouisのMonsanto Co.か
らGelva TS−100として入手可能)をコーティングした点を除き、実
施例37を繰返した。
【0306】 表9にその結果を示す。
【0307】
【表9】
【0308】 実施例41 実施例37の両面接着剤シートを接着剤として用い、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(PET)を画像担体として用いた。
【0309】 実施例42〜実施例44 片側に金属を蒸着したPETフィルムを画像担体にした点を除き、実施例41
を繰返した。使用した金属はそれぞれ、ニッケル、銀および酸化スズインジウム
であった。このフィルム蒸着側を、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン
ターポリマー層を具備した実施例37の両面接着剤シートの露出面に接着した。
表10にその試験結果を示す。
【0310】
【表10】
【0311】 実施例45〜実施例46 実施例37の両面接着剤シートを接着剤担体として用い、耐衝撃性変性ポリプ
ロピレン(コネチカット州DanburyのUnion CarbideからS
RD 7−587として入手可能)を画像担体として使用した。このPPフィル
ムを非コロナ処理形態とコロナ処理形態とのそれぞれについて調べた。コロナ処
理を施した場合、その処理側を両面接着剤シートのターポリマー露出表面に接着
した。
【0312】 実施例47〜実施例48 実施例37の両面接着剤シートを接着剤担体として用い、ポリエチレン−co
−アクリル酸のシート(米国、ミネソタ州MidlandのDow Chemi
cal Co.からPrimacor 1430として入手可能)を画像担体と
して使用した。このE−AAコポリマーフィルムを非コロナ処理形態とコロナ処
理形態とのそれぞれについて調べた。コロナ処理を施した場合、その処理側を両
面接着剤シートのターポリマー露出表面に接着した。
【0313】 実施例49〜実施例50 実施例37の両面接着剤シートを接着剤担体として用い、アイオノマーフィル
ム(デラウェア州WilmingtonのDuPont Co.からSurly
n 1705として入手可能)を画像担体として使用した。このフィルムを非コ
ロナ処理形態とコロナ処理形態とのそれぞれについて調べた。コロナ処理を施し
た場合、その処理側を両面接着剤シートのターポリマー露出表面に接着した。
【0314】 実施例51〜実施例52 実施例37の両面接着剤シートを接着剤担体として用い、低密度ポリエチレン
シート(Exxon Chemical Co.からExxon 108.37
として入手可能)を画像担体として使用した。このLDPEフィルムを非コロナ
処理形態とコロナ処理形態とのそれぞれについて調べた。コロナ処理を施した場
合、その処理側を両面接着剤シートのターポリマー露出表面に接着した。
【0315】 実施例53〜実施例54 実施例37の両面接着剤シートを接着剤担体として用い、高密度ポリエチレン
シート(Chevronから9640として入手可能)を画像担体として使用し
た。このLDPEフィルムを非コロナ処理形態とコロナ処理形態とのそれぞれに
ついて調べた。コロナ処理を施した場合、その処理側を両面接着剤シートの露出
したターポリマー表面に接着した。
【0316】 表11に試験結果を示す。
【0317】
【表11】
【0318】 実施例55 実施例37の両面シートを接着剤担体として用い、30.48cm×30.4
8cmの塗装アルミニウムパネル基板に接合した。アクリロニトリル−ブタジエ
ン−イソプレンターポリマーを含む表面を露出し、アクリル系PSAをその基板
に接合した。
【0319】 低密度ポリエチレンの厚い混合物さ層と、エチレン酢酸ビニルコポリマーの第
1薄い表皮層と、アクリレート変性エチレン酢酸ビニルコポリマーの第2薄い表
皮層とを含む3層フィルムを同時に押出して画像担体を形成した。どちらの表皮
層にもコロナ処理を施した。画像を、Orca III Laminator上
でScotchprintTMホットロール画像転写処理によりアクリレート変性
EVAを含む表面に印刷した。
【0320】 この3層式画像担体の画像形成を施していないエチレン酢酸ビニルコポリマー
表面を、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレンターポリマーの露出面に接
合した。
【0321】 実施例56 3層式画像担体のEVA層を両面接着剤シートのアクリロニトリルターポリマ
ー露出表面に接合する前に、EVA層にコロナ処理を施さなかった点を除き、実
施例55を繰返した。
【0322】 表12に試験結果を示す。
【0323】
【表12】
【0324】 実施例57 1)接着剤担体として使用したフィルムが透明なポリエチレン・テレフタレー
ト・フィルムであった点および、2)その接着剤担体を、アクリル系PSAを使
用してガラス板に接合した点を除き、実施例55を繰返した。印刷後、透明なア
クリル系PSAを備えて透明な低密度ポリエチレンを含む透明なオーバーラミネ
ートフィルムをその透明なアクリル系PSAにより接合した点を除き、画像グラ
フィックを実施例55と同じように準備した。こうして保護したグラフィックを
、その画像形成側をアクリロニトリル−ブタジエン−イソプレンターポリマー露
出層に接合した。このグラフィックをガラスおよび透明な両面接着剤シートを介
して明確に見ることが出来た。
【0325】 このグラフィックは、グラフィックあるいは接着剤層への破損を起こさずに、
これらの構成要素を再利用できるようにきれいに除去することができた。
【0326】 実施例58 3層フィルムを画像担体用に同時押し出して準備した。直鎖状低密度ポリエチ
レン(Chevron ChemicalからChevron 6109Tとし
て入手可能)をコアとした。2枚の外側表皮層には、アクリレート変性エチレン
酢酸ビニルコポリマー(Bynel 3101としてDuPontから入手可能
)と低密度ポリエチレン(Exxon 108.37としてExxon Che
micalから入手可能)とを含有した。この3層式フィルムの厚さ全体は0.
2mmであり、厚さ全体に占める主要部分はコア層であった。このフィルムに、
実施例55と同じように印刷を施した。
【0327】 この画像担体を、実施例37で説明したように実施例37の両面接着剤シート
と併用した。フィルムが厚かったにもかかわらず、接着力が十分であったため、
使用時にグラフィックが***あるいはめくれ上がることはなかった。
【0328】 実施例59 感圧接着剤の第1層を、1)イソオクチルアクリレート100重量部とIrg
acure 651としてCiba Chemicalから入手可能な光開始剤
0.04部とを部分的にUV重合させることにより粘性シロップを調製して準備
した。このシロップに、ヘキサンジオールジアクリレート0.2部とIrgac
ure 651光開始剤0.15部とを追加した。このシロップをナイフコータ
により2枚のシリコーンコーティングポリエステル製ライナの間に適用し、中程
度の圧力UVランプを用いて重合させた。この接着剤を、合計7.4ミリワット
/cm2(NISTユニット)に曝露した。こうして準備した接着剤層の厚さは
60ミクロンであった。
【0329】 ライナの一枚を除去し、その接着剤層を、厚さが50ミクロンである透明でコ
ロナ処理を施した(両面)ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)に積
層した。
【0330】 このポリエステルフィルムの反対側に、Ashland Chemical(
米国オハイオ州、Columbus)からAEROSET 1450−Z−40
として入手可能な溶剤型アクリル系感圧接着剤をコーティングした。この接着剤
をナイフコータで適用し、強制オーブン内で30秒間120℃にて乾燥させた。
この第2接着剤層の最終的な厚さは30ミクロンであった。
【0331】 次に、4色画像を120gの紙にオフセット印刷によりまず印刷して、画像グ
ラフィックを準備した。
【0332】 この画像グラフィックの非印刷側を、ミネソタ州St.Paulの3MからP
ackaging Tape Number PP−230として入手可能な二
軸配向ポリプロピレン(BOPP) 裏打材とゴム樹脂系感圧接着剤とを含む接
着剤シートの感圧接着剤コーティングに接着した。
【0333】 基板への第1適用として、この画像グラフィック全体を、第1接着剤側を(上
記ではイソオクチルアクリレート側として説明)画像グラフィックに向けて上述
した両面接着剤シートに積層し、第2接着剤露出側(上記では溶剤型アクリル系
側として説明)を一次的にライナで保護した。次に、この画像グラフィック(印
刷した紙と包装シートを含む)/両面接着剤シート/ライナ積層物を、回転式標
識構成要素の1面の寸法に対応する部分に切断した。次にライナを除去して、こ
のように準備した各部分を、画像グラフィック全体が、回転する平行なパネルを
横切って配分されてその全体の形態として表示されるように、スウェーデン、S
ollentunaのWorld Sign International A
BからTriple Wave Displayとして入手可能な広告掲示板が
含む、単独に回転する一連の三角形アルミニウム製構成要素である3面の1面ず
つに接着した。
【0334】 この画像グラフィックを戸外に7日間適用した後、これを除去した。両面接着
剤シートはアルミニウム表面に接着したままであった。第1画像グラフィックと
は画像のみが異なる第2画像グラフィックを部分に切断して、標識パネル表面に
接着したままの両面接着剤シートに適用した。
【0335】 繰り返し使用した後も、この両面接着剤シートはアルミニウム製標識のパネル
表面からきれいに除去した。
【0336】 本発明は上記実施態様により制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像グラフィック接着剤系の実施例を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/272,678 (32)優先日 平成11年3月19日(1999.3.19) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/272,679 (32)優先日 平成11年3月19日(1999.3.19) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/273,078 (32)優先日 平成11年3月19日(1999.3.19) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ケスター,ウィルヘルム アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ミュラー,ブルーノ アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 コンガード,ピエール アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ロンカー,フランシス ブイ.ジュニア アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 レグニアー,ダイアン エル. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 デイヤック,フランク エル. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)それぞれ接着剤で実質的に被覆されている第1および
    第2主面を含む可撓性接着剤担体であって、前記第1接着面が前記接着剤担体を
    基板に接合するように設計され、前記第2接着面が前記接着剤担体に画像担体を
    剥離可能に固定させるように設計されている接着剤担体を提供するステップと、 (b)前記接着剤担体を前記第1主面で基板に接合するステップと、 (c)画像形成することのできる第1主面と前記接着剤担体の前記剥離可能固
    定型接着面に接触するよう適合された第2主面とを含み、前記基板には接着しな
    いように適合されている第1可撓性画像担体を提供するステップと、 (d)前記第1画像担体の前記第1主面に画像形成するステップと、 (e)前記第1画像担体の前記第2主面を前記接着剤担体の前記第2主面に接
    触させることにより前記第1画像担体を前記接着剤担体に着脱可能に接着し、所
    定の期間、前記第1画像担体を前記接着剤担体上に配置しておくステップと、 を含み、前記画像担体と前記接着剤担体とが実質的に同じ寸法で延在する、再使
    用可能な接着面を用いて画像を表示する方法。
  2. 【請求項2】 (f)画像形成することのできる第1主面と前記接着剤担体
    の前記剥離可能固定型接着面に接触するよう適合された第2主面とを含み、前記
    基板には接着しないように適合されている第2可撓性画像担体を提供するステッ
    プと、 (g)前記第2画像担体の前記第1主面に画像形成するステップと、 (h)前記接着剤担体から前記第1画像担体を除去するステップと、 (i)前記第2画像担体の前記第2主面を前記接着剤担体の前記第2主面に接
    触させることにより前記第2画像担体を前記接着剤担体に着脱可能に接着し、所
    定の期間、前記第2画像担体を前記接着剤担体上に配置しておくステップと、 をさらに含み、前記画像担体と前記接着剤担体とが実質的に同じ寸法で延在する
    、再使用可能な接着面を用いて連続して同じ位置に複数の画像を表示する請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 (a)再使用可能な接着面を備えて接着剤により装着可能な
    画像グラフィック複合材料であって、 (i)それぞれ接着剤で実質的に被覆されている第1および第2主面を含む
    可撓性接着剤担体であって、前記第1接着面が前記接着剤担体を基板に接合する
    ように設計され、前記第2接着面が前記接着剤担体に画像担体を剥離可能に固定
    させるように設計されている接着剤担体と、 (ii)画像形成することのできる第1主面と前記接着剤担体の前記剥離可
    能固定型接着面に剥離可能に接触した状態となる第2主面とを含み、前記接着剤
    担体と実質的に同じ寸法で延在する可撓性画像担体と、 を含む複合材料を提供するステップと、 (b)前記画像担体の前記第1面上で前記画像担体に画像形成するステップと
    、 (c)前記接着剤担体を、前記接着剤担体の前記第1面において基板に接合さ
    せるステップと、 を含む再使用可能な接着面を用いて画像を表示する方法。
  4. 【請求項4】 (d)画像形成することのできる第1主面と前記接着剤担体
    の前記剥離可能固定型接着面に接触するよう適合された第2主面とを含み、前記
    基板には接着しないように適合されている第2可撓性画像担体を提供するステッ
    プと、 (e)前記第2画像担体の前記第1面に画像形成するステップと、 (f)前記接着剤担体から前記第1画像担体を除去するステップと、 (g)前記第2画像担体の前記第2面を前記接着剤担体の前記第2面に接触さ
    せることにより前記第2画像担体を前記接着剤担体に着脱可能に接着し、所定の
    期間、前記第2画像担体を前記接着剤担体上に配置しておくステップと、 をさらに含み、前記画像担体と前記接着剤担体とが実質的に同じ寸法で延在する
    、再使用可能な接着面を用いて連続して同じ位置に複数の画像を表示する請求項
    3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 再使用可能な接着面を用いて画像を表示する方法であって、 (a)それぞれ接着剤で実質的に被覆されている第1および第2主面を含む透
    明あるいは半透明な可撓性接着剤担体であって、前記第1接着面が前記接着剤担
    体を基板に接合するように設計され、前記第2接着面が前記接着剤担体に画像担
    体を剥離可能に固定させるように設計されている接着剤担体を提供するステップ
    と、 (b)前記接着剤担体の前記第1面を透明あるいは半透明な基板に接合するス
    テップと、 (c)画像形成することができ、かつ前記接着剤担体の前記剥離可能固定型接
    着面に接触するようにさらに適合された第1主面と、第2主面とを含み、前記基
    板には接着しないように適合されている可撓性画像担体を提供するステップと、 (d)前記接着剤担体からの剥離時に前記画像が前記接着剤担体に転写しない
    ように前記画像担体の前記第1主面に画像形成するステップと、 (e)前記画像担体の前記第1面を前記接着剤担体の前記第2面に接触させる
    ことにより前記画像担体を前記接着剤担体に着脱可能に接着し、所定の期間、前
    記画像担体を前記接着剤担体上に配置しておくステップと、 を含み、前記画像担体と前記接着剤担体とが実質的に同じ寸法で延在する方法。
  6. 【請求項6】 (f)画像形成することができ、かつ前記接着剤担体の前記
    剥離可能固定型接着面に接触するようにさらに適合された第1主面と、第2主面
    とを含み、前記基板には接着しないように適合されている第2可撓性画像担体を
    提供するステップと、 (g)前記第2画像担体の前記第1主面に画像形成するステップと、 (h)前記画像を前記接着剤担体に転写させずに、前記接着剤担体から前記第
    1画像担体を除去するステップと、 (i)前記第2画像担体の前記第2面を前記接着剤担体の前記第2面に接触さ
    せることにより前記第2画像担体を前記接着剤担体に着脱可能に接着し、所定の
    期間、前記第2画像担体を前記接着剤担体上に配置しておくステップと、 をさらに含み、前記画像担体と前記接着剤担体とが実質的に同じ寸法で延在する
    、再使用可能な接着面を用いて連続して同じ位置に複数の画像を表示する請求項
    5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記接着剤担体が、前記接着剤担体の引裂を起こさずに前記
    基板から着脱可能である請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記画像担体が、前記画像を歪曲あるいは破損させることな
    く、前記接着剤担体から除去され、前記接着剤担体に再適用されることができる
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ステップ(c)およびステップ(f)が実質的に同時に行わ
    れる請求項2に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ステップ(d)およびステップ(g)が実質的に同時に行
    われる請求項2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第2接着面上の前記接着剤が可洗性である請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記基板が、バック照明型光ディスプレイの正面パネルで
    ある請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記画像担体が、着色剤の熱転写、インクジェット印刷、
    スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、レーザ印刷、電子写真式印刷
    、静電転写印刷およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法を用い
    て画像形成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記基板が、多面多構成要素型回転式広告掲示板系である
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 バック照明型光ディスプレイの正面パネルへ装着するため
    の使用に適するように前記接着剤担体および前記画像担体がそれぞれ透明あるい
    は半透明である請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記画像担体が、前記画像担体の前記第2面にもさらに画
    像形成されている請求項5に記載の方法。
  17. 【請求項17】 (a)それぞれ接着剤で実質的に被覆されている第1およ
    び第2主面を含む可撓性接着剤担体であって、前記第1接着面が前記接着剤担体
    を基板に接合するように設計され、前記第2接着面が前記接着剤担体に画像担体
    を剥離可能に固定させるように設計されている接着剤担体と、 (b)画像形成することのできる第1主面と前記接着剤担体の前記剥離可能固
    定型接着面に接触するよう適合された第2主面とを含み、前記基板には接着しな
    いように適合されており、前記接着剤担体と実質的に同じ寸法で延在する可撓性
    画像担体と、 を含む、再使用可能な接着面を用いて画像を表示するためのキット。
  18. 【請求項18】 前記接着剤担体が、前記接着剤担体の引裂を起こさずに前
    記基板に対して着脱可能である請求項17に記載のキット。
  19. 【請求項19】 前記画像担体が、前記画像を歪曲あるいは破損させること
    なく、除去および再適用され得る請求項17に記載のキット。
  20. 【請求項20】 前記第2接着面上の前記接着剤が可洗性である請求項17
    に記載のキット。
  21. 【請求項21】 前記バック照明型光ディスプレイの正面パネルへ装着する
    ための使用に適するように前記接着剤担体および前記画像担体がそれぞれ透明あ
    るいは半透明である請求項17に記載のキット。
  22. 【請求項22】 前記画像担体が、着色剤の熱転写、インクジェット印刷、
    スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、レーザ印刷、電子写真式印刷
    、静電転写印刷およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法を用い
    て画像形成されうる請求項17に記載のキット。
  23. 【請求項23】 (a)それぞれ接着剤で実質的に被覆されている第1およ
    び第2主面を含む可撓性接着剤担体であって、前記第1接着面が前記接着剤担体
    を基板に接合するように設計され、前記第2接着面が前記接着剤担体に画像担体
    を剥離可能に固定させるように設計されている接着剤担体と、 (b)画像形成することのできる第1主面と前記接着剤担体の前記剥離可能固
    定型接着面に接触するよう適合された第2主面とを含み、前記基板には接着しな
    いように適合されており、前記接着剤担体と実質的に同じ寸法で延在する可撓性
    画像担体と、 を含む、再使用可能な接着面を用いて画像を表示するためのキット。
  24. 【請求項24】 再使用可能な接着面を用いて画像を表示するためのキット
    であって、 (a)それぞれ接着剤で実質的に被覆されている第1および第2主面を含む透
    明あるいは半透明な可撓性接着剤担体であって、前記第1接着面が前記接着剤担
    体を基板に接合するように設計され、前記第2接着面が前記接着剤担体に画像担
    体を剥離可能に固定させるように設計されている接着剤担体と、 (b)前記接着剤担体の除去時に前記画像が前記接着剤担体に転写しないよう
    に画像形成を施され、かつ前記接着剤担体の前記剥離可能固定型接着面に接触す
    るように適合された第1主面と、第2主面とを含み、前記基板には接着しないよ
    うに適合されており、前記接着剤担体と実質的に同じ寸法で延在する可撓性画像
    担体と、 を含むキット。
  25. 【請求項25】 (a)それぞれ接着剤で実質的に被覆されている第1およ
    び第2主面を含む可撓性接着剤担体であって、前記第1接着面が前記接着剤担体
    を基板に接合するように設計され、前記第2接着面が前記接着剤担体に画像担体
    を剥離可能に固定させるように設計されている接着剤担体と、 (b)画像形成することのできる第1主面と前記接着剤担体の前記剥離可能固
    定型接着面に剥離可能に接触した状態となる第2主面とを含み、前記接着剤担体
    と実質的に同じ寸法で延在する可撓性画像担体と、 を含む、再使用可能な接着面を備えて接着剤により装着可能な画像グラフィック
    複合材料。
JP2000606434A 1999-03-19 2000-03-17 画像グラフィック接着剤系およびその使用方法 Pending JP2002539977A (ja)

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US27303899A 1999-03-19 1999-03-19
US27307899A 1999-03-19 1999-03-19
US27245599A 1999-03-19 1999-03-19
US27267999A 1999-03-19 1999-03-19
US27267899A 1999-03-19 1999-03-19
US09/273,038 1999-03-19
US09/273,078 1999-03-19
US09/272,679 1999-03-19
US09/272,455 1999-03-19
US09/272,678 1999-03-19
PCT/US2000/006992 WO2000056556A1 (en) 1999-03-19 2000-03-17 Image graphic adhesive system and method for using same

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002539977A true JP2002539977A (ja) 2002-11-26

Family

ID=27540565

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000606434A Pending JP2002539977A (ja) 1999-03-19 2000-03-17 画像グラフィック接着剤系およびその使用方法
JP2000606435A Pending JP2002539978A (ja) 1999-03-19 2000-03-17 高粘着性接着剤を含む画像グラフィック系およびこの使用方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000606435A Pending JP2002539978A (ja) 1999-03-19 2000-03-17 高粘着性接着剤を含む画像グラフィック系およびこの使用方法

Country Status (10)

Country Link
EP (3) EP1171317A1 (ja)
JP (2) JP2002539977A (ja)
KR (2) KR20010113841A (ja)
CN (3) CN1350492A (ja)
AU (3) AU760799B2 (ja)
BR (2) BR0009124A (ja)
CA (2) CA2367837A1 (ja)
DE (1) DE60003799D1 (ja)
MX (2) MXPA01009419A (ja)
WO (3) WO2000056556A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020142155A1 (en) * 2001-02-08 2002-10-03 Steinberg Richard F. Decorative substrate for removably adhering to a window and/or wall
US6870670B2 (en) 2001-04-06 2005-03-22 3M Innovative Properties Company Screens and methods for displaying information
US7709070B2 (en) 2001-12-20 2010-05-04 The Procter & Gamble Company Articles and methods for applying color on surfaces
US7316832B2 (en) 2001-12-20 2008-01-08 The Procter & Gamble Company Articles and methods for applying color on surfaces
WO2004074004A1 (en) 2003-02-14 2004-09-02 Avery Dennison Corporation Differential release system for a self-wound multilayer dry paint decorative laminate having a pressure sensitive adhesive
US20040161564A1 (en) 2003-02-14 2004-08-19 Truog Keith L. Dry paint transfer laminate
DE602004000341T2 (de) * 2003-04-04 2006-09-28 Fiechter, Andre Plakat sowie Materialien und Verfahren zur Herstellung
JP2004331921A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Nitto Denko Corp 着色した粘着シートの製造方法および製造装置
US20050196607A1 (en) 2003-06-09 2005-09-08 Shih Frank Y. Multi-layer dry paint decorative laminate having discoloration prevention barrier
EP2118220B1 (en) * 2007-03-07 2019-04-24 3M Innovative Properties Company Adhesive-backed polymeric film storage method and assembly
US7964243B2 (en) * 2007-04-30 2011-06-21 S.D. Warren Company Materials having a textured surface and methods for producing same
US7923675B2 (en) 2007-06-06 2011-04-12 3M Innovative Properties Company Projection system having avirtual mask
WO2011050254A1 (en) 2009-10-24 2011-04-28 3M Innovative Properties Company Light source and display system incorporating same
US8950924B2 (en) 2009-12-08 2015-02-10 3M Innovative Properties Company Optical constructions incorporating a light guide and low refractive index films
JP2013529313A (ja) 2010-04-12 2013-07-18 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 導光フィルム
TWI488549B (zh) * 2014-03-07 2015-06-11 Azotek Co Ltd 金屬基板及其製作方法
EP3272824A1 (en) * 2016-07-20 2018-01-24 Nuceria Adesivi s.r.l. Clear double adhesive layer material and its production process
US20240132252A1 (en) * 2022-10-24 2024-04-25 Proampac Holdings Inc. Multiwall paper-based packaging structures

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4900604A (en) * 1988-12-22 1990-02-13 Decorate-It!, Inc. Adhesive wall decorating system
WO1995018720A1 (en) * 1994-01-07 1995-07-13 Minnesota Mining And Manufacturing Company Graphics transfer article
US6086995A (en) * 1994-05-13 2000-07-11 Decora North America Self-wound self-adhesive surface covering material

Also Published As

Publication number Publication date
AU3529900A (en) 2000-10-09
CA2367142A1 (en) 2000-09-28
JP2002539978A (ja) 2002-11-26
CN1370116A (zh) 2002-09-18
CN1350492A (zh) 2002-05-22
KR20010113841A (ko) 2001-12-28
EP1169181A2 (en) 2002-01-09
BR0009124A (pt) 2001-12-26
AU3754000A (en) 2000-10-09
EP1171317A1 (en) 2002-01-16
DE60003799D1 (de) 2003-08-14
AU3897000A (en) 2000-10-09
MXPA01009419A (es) 2002-06-04
CA2367837A1 (en) 2000-09-28
CN1351547A (zh) 2002-05-29
AU760799B2 (en) 2003-05-22
WO2000056557A1 (en) 2000-09-28
MXPA01009418A (es) 2002-06-04
WO2000057388A3 (en) 2001-02-08
WO2000057388A2 (en) 2000-09-28
EP1169180A1 (en) 2002-01-09
KR20010113849A (ko) 2001-12-28
BR0009129A (pt) 2001-12-26
WO2000056556A1 (en) 2000-09-28
EP1169180B1 (en) 2003-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6482288B1 (en) Image graphic adhesive system and method for using same
JP4091258B2 (ja) 一方向性グラフィック物品の作成方法
JP2002539977A (ja) 画像グラフィック接着剤系およびその使用方法
US6660352B2 (en) Adhesive electrostatic sheets
US20050142341A1 (en) Imaged substrate process and articles
JPH0592520A (ja) 屋外看板用表面下印刷可能シート材料
JP2002518209A (ja) マルチコンポーネント一方向性グラフィック物品
TW200415208A (en) UV ink printed graphic article
US20020090509A1 (en) Electrostatic sheets with adhesive
KR20070057177A (ko) 장식용 부재
US20030127181A1 (en) Image graphic system comprising a highly tacky adhesive and method for using same
JP2002366040A (ja) 印刷用記録材料、粘着フィルム及び印刷物積層体
US20030121600A1 (en) Image graphic adhesive system using a non-tacky adhesive
JP2003076308A (ja) 広告ポスターシートの製造方法
JP2000297260A (ja) 両面粘着シート及びこれを用いた製品
JP2002169470A (ja) 印刷表示シートおよび印刷表示体
JP5933957B2 (ja) グラフィックスフィルム前駆体
JPH06134935A (ja) 自己粘着性合成樹脂シート
JP2001220558A (ja) 表示シート及び表示物
JP2002363511A (ja) オーバーラミネート用透明フィルム粘着シートおよびそのラミネート物
JP2006281564A (ja) 熱溶融転写シート
GB2189433A (en) Dry transfer film materials for sign making
US20040166274A1 (en) Removable truck lettering
JP2002249735A (ja) 粘着フィルム
JP2001252995A (ja) インクジェット画像用貼付けシール及びその製造方法