JP2002539054A - エスカレータおよび移動歩道の櫛サポート用櫛型プレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、エスカレータおよび移動歩道の櫛サポート用櫛型プレートに関するものである。櫛型プレートは、櫛サポートに結合可能な複数のセグメントからなる。個々のもしくはいくつかのセグメントは、櫛サポートの外側で解放可能に結合される。前面において並列されたセグメントは、さねはぎにより、作動可能に結合される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、請求項１の前提部に記載のエスカレータおよび移動歩道の櫛サポー
ト用櫛型プレートに関するものである。

【０００２】 アルミやプラスティックなどの非常に多種類の材料から製作することができる
櫛型セグメントは個々に、当該セグメントの一方の端部領域で櫛サポートにねじ
止めで結合されることが一般的である。櫛サポートの外側にある部分は、櫛側で
エスカレータおよび移動歩道のステップおよびパレット内に入る。複数のセグメ
ントは、互いに向かい合っている前面領域で同じ高さに結合される。

【０００３】 特にゴルフカーや小型運搬車や手押し車なども、移動歩道上を、またしばしば
エスカレータ上もそれぞれを動かして運ぶという事実を考慮すると、平坦な傾斜
角を形成するように櫛型プレートを設計することが必要である。この結果、より
大きな負荷が櫛型プレートの１枚のセグメントに作用する場合、材料の変形を引
き起こし、その結果、問題が起こる。同じ高さに結合された櫛は、点負荷が櫛に
加わると、個々に変形させられる。この場合、材料の破損や疲労、および櫛の極
端な許容できない変形を排除することができず、その結果、比較的早い時期に１
枚のセグメントを取り替えることが必要になり、そのため、エスカレータや移動
歩道の望ましくない停止を招く。

【０００４】 米国特許第3,687,257号により、乗客輸送装置用櫛サポートが公知であり、こ
のサポートは、いくつかの並列されたセグメントからなる。丸棒がセグメントを
互いに、取り外し可能なように結合し、セグメントには滑らかな面と貫通穴を設
けている。この装置によればすべてのセグメントを結合することはできるが、い
つかは損傷を受ける個々のセグメントの取替えは、これらのセグメントを分離し
なければできない。

【０００５】 工程の許容誤差のために、セグメントの１つに、突き出していて個々に立って
いる背を結合時に設けることもありうる。これは外観上好ましくない。

【０００６】 本願発明の対象が目指すものは、請求項１の前提部に記載の櫛型プレートを改
善して、一方ではセグメントの傾斜角を平らにしたいという要求を満たすことが
でき、他方では個々のセグメントの領域での損傷を著しくなくすことができるよ
うにすることである。さらに、また損傷が起こったときに個々のセグメントを、
複合品全体を取り外すことなく、取り替えることを可能にする。

【０００７】 この目的は、請求項１の特徴部に記載されている特徴によって達成される。

【０００８】 本発明の対象を有利に発展させた物は、下位の請求項に開示する。

【０００９】 この第２の結合点により、いくつかの個々のセグメントからなる櫛型プレート
の全体構造を比較的堅固に形成する。この方式によれば、平らに傾斜したセグメ
ントを同時に形成しながら材料を変形させることができる。点負荷が１つのセグ
メントに直接作用することはもはやない。しかし、櫛型プレート全体に間接的に
は作用する。これにより、個々のセグメントへの損傷を顕著に防ぐこともできる
。１個の櫛のゆがみは実質的に減り、そのため、材料の疲労にもよい効果がある
。

【００１０】 個々のセグメントの櫛側領域に、解放可能な結合を実現するためのさまざまな
技術的設計がある。さねはぎを使用することが好ましい。ピン接合などを代わり
に選択することも考えられるものである。

【００１１】 好ましいさねはぎは、櫛サポートからセグメントを分離した後に、１個のセグ
メントを引き抜くことができるように、設計されている。その結果、いつかは生
じる損傷を受けたセグメントを、何らの問題もなく取り替えることもでき、エス
カレータまたは移動歩道のステップまたはパレットを少なくとも部分的に取り外
すこともない。

【００１２】 本発明の対象は、実施例を用いて図に示されており、以下に記載する。

【００１３】 図１は、いくつかの単一セグメント2, 3, 4からなる櫛型プレート１を示す。
セグメント２および４は櫛型プレート１の外側セグメントを形成し、セグメント
３は、場合によってはいくつかある内部セグメントの１つである。

【００１４】 単一セグメント2, 3, 4は、ここでは説明をしない櫛サポートにねじ5, 6, ７
により結合される。各セグメント2, 3, 4のねじ結合5, 6, 7の外側に、櫛状プレ
ート8, 9, 10を設ける。この櫛状プレート8, 9, 10の領域には、輪郭のみを描い
た解放可能な結合部11, 12があり、結合部11, 12は、一方ではセグメント２と３
の間に設けられ、他方ではセグメント3と４の間に設けられる。

【００１５】 図２は、図１の線A-Aに沿ったセグメント３を貫く横断面を示す。次のコンポ
ーネントが見える。すなわち、より詳しくは説明しないエスカレータの、概略を
示すステップ14のみならずセグメント３、概略のみを示す櫛サポート13、ねじ６
である。ステップ14には踏み板15がある。踏み板15にセグメント３の櫛型プレー
ト９が噛み合っている。本図では解放可能な結合部12はハッチングで示す。

【００１６】 図３は、図２の線B-Bに沿った断面図である。セグメント３および４、さらに
板15を含むステップ14がある。ここではセグメント3, 4の櫛型プレート9, 10は
ステップ14の対応する踏み板15とかみ合っている。図３は、さらに、セグメント
３および４の間にある解放可能な結合部を示す。結合部はこの例では、いわゆる
さねはぎからなる。セグメント３の、セグメント４の方に向いた前面の領域に、
鼻状の突起部が設けられている。突起部は、セグメント４に設けられた溝17に係
合している。したがって、セグメント３に加わることがある力は、セグメント３
にとどまらず、隣接するセグメント２および４に、比例して伝達される。このた
め、単一セグメント３のゆがみは減少し、もしくは完全にゆがみを避けることさ
えある。

【００１７】 図４は、図１の結合領域12の拡大図である。ここにも鼻状突起部16が見える。
鼻状突起部16は、対応する溝17内に係合している。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、いくつかの単一セグメントからなる櫛型プレートを示す。

【図２】 図２は、図１の線A-Aに沿った断面図である。

【図３】 図３は、図２の線B-Bに沿った断面図である。

【図４】 図４は、櫛側の結合領域の拡大図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 櫛サポート(13)に結合可能ないくつかのセグメント(2, 3, 4
   )からなり、該セグメントの１つもしくはいくつかは、前記櫛サポート(13)の外
   側において解放可能に結合される櫛型プレートにおいて、 前記セグメント(2, 3, 4)は、その前面で並列され、さねはぎ(12)により、作
   動可能に結合されることを特徴とするエスカレータおよび移動歩道の櫛型プレー
   ト。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の櫛型プレートにおいて、前記セグメント(2
   , 3)の１つは鼻状突起部(16)を前面に有し、該突起部は、並列されたセグメント
   (3, 4)の前面に設けられた溝(17)内に挿入されることを特徴とする櫛型プレート
   。