JP2002536359A - インドール誘導体およびmcp−1拮抗物質としての該化合物の使用 - Google Patents

インドール誘導体およびmcp−1拮抗物質としての該化合物の使用

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    • C07D209/30Indoles; Hydrogenated indoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D209/42Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals

Abstract

(57)【要約】 式(I) 【化1】 [式中、Rは水素、ハロゲンまたはメトキシであり;Rは水素、ハロゲン、メチル、エチルまたはメトキシであり;Rはカルボキシ、テトラゾリルまたは−CONHSOであり、その際、R4はメチル、エチル、フェニル、2,5−ジメチルイソオキサゾリルまたはトリフルオロメチルであり;Tは−CH−または−SO−であり;かつ環Aは3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニルまたは2,3−ジクロロピリド−5−イルである]の化合物またはこれらの製薬学的に認容性の塩またはプロドラックならびにこれらを含有する医薬品組成物が記載され、かつ請求されている。前記化合物および組成物は単球化学誘引物質蛋白質−1またはRANTES(発現および分泌されたノーマルT細胞の活性化の調節)によって介在される疾病、例えば炎症性疾病の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、CCR2レセプターの拮抗作用を介して働く抗炎症性化合物(MC
P−1レセプターとしして公知)に関し、この場合、この化合物は、特に、単球
化学誘引物質蛋白質−1(MCP−1)の阻害を導く。これらの化合物は、イン
ドール部位を有する。さらに、本発明は、これらの化合物を含有する医薬品組成
物、その製造方法、その製造において有用な中間体およびその治療薬としての使
用に関する。
【0002】 MCP−1は、前炎症性蛋白質のケモカインファミリーの一つであり、この場
合、これは白血球化学走性および活性を介在する。MCP−1は、最も効力があ
り、選択的なT細胞および単球化学誘引物質の一つであるC−Cケモカインであ
り、かつ公知の活性化剤である。MCP−1は、リウマチ様動脈炎、糸球体腎炎
、肺繊維症、再狭窄(国際特許出願WO94/09128)、肺胞炎(Jones et
al., 1992, J.Immunol., 149, 2147)および喘息を含む多くの炎症性疾病の病
態生理学中で含まれている。MCP−1がその病理学の一部分で作用すると考え
られている他の疾病の領域は、アテローム(例えば、Koch et al., 1992, J. Cl
in. Invest., 90, 772-779)、乾癬(Deleuran et al., 1996, J. Dermatologic
al Science, 13,. 228-236)、皮膚の遅延型過敏反応、炎症性腸疾患(Grimm et
al., 1996, J. Leukocyte Biol., 59, 804-812)、多発性硬化症および脳外傷
(Berman et al. 1996, J. Immunol. 156,. 3017-3023)である。また、MCP
−1阻害剤は、卒中、再灌流障害、虚血、心筋梗塞および移植拒絶反応の治療に
有用であってもよい。
【0003】 MCP−1はCCR2レセプターを介して働く。さらに、MCP−2およびM
CP−3は少なくとも部分的に、このレセプターを介して働く。したがって、本
明細書中において、引用文献が“MCP−1の阻害または拮抗作用”であるか、
または“MCP−1介在作用”を含む場合には、これは、MCP−2および/ま
たはMCP−3がCCR−2を介して働く場合に、MCP−2および/またはM
CP−3介在する作用の阻害または拮抗を含む。
【0004】 本出願人は、有用な阻害作用剤MCP−1を有するインドール部位を含有する
化合物のクラスを見出した。係争中の出願UK9716657.3には、MCP
−1阻害作用を有するインドールのクラスが開示されている。この出願は、特に
、置換された5−ヒドロキシインドールがMCP−1阻害剤であるという驚くべ
き発見に基づいており、この場合、これは、効力および/または血液レベルおよ
び/または生物学的活性および/または溶解性に関して予期しなかった有利な特
性を有するものである。
【0005】 したがって、本発明は、式(I):
【0006】
【化4】
【0007】 [式中、Rは水素、ハロゲンまたはメトキシであり; Rは水素、ハロゲン、メチル、エチルまたはメトキシであり; Rはカルボキシ、テトラゾリルまたは−CONHSOであり、その際、
はメチル、エチル、フェニル、2,5−ジメチルイソオキサゾリルまたはト
リフルオロメチルであり; Tは−CH−または−SO−であり;かつ 環Aは3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリフルオロメチルフェ
ニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3−フルオロ
−4−クロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニルまたは2,3−ジク
ロロピリド−5−イルである]の化合物またはこれらの製薬学的に認容性の塩ま
たはプロドラックを提供する。
【0008】 本明細書中において、“アルキル”の用語は直鎖および分枝鎖のアルキル基の
双方を含むが、しかしながら独立したアルキル基、例えば“プロピル”に関して
は直鎖の場合のみに特定する。“ハロゲン”の用語はフルオロ、クロロ、ブロモ
およびヨードに関する。
【0009】 特に本発明の新規の化合物は、例えば、式(I)の化合物またはその製薬学的
に認容性の塩またはプロドラックを含み、その際、別記しない限りは以下の通り
である: a)Rは以下のi)〜iii)に記載された任意の基を有するかまたはこれら
の値の2つの組み合わせ物を有し; b)Rは以下のiv)〜viii)に記載された任意の基を有するかまたはこ
れらの値の2つの組み合わせ物を有し; c)Rは以下のix)〜xi)に記載された任意の基を有するかまたはこれら
の値の2つの組み合わせ物を有し; e)Tは以下のxii)〜xiii)に記載された任意の基を有し; f)環Aは以下のxiv)〜xxi)に記載された任意の基を有するかまたはこ
れらの値の2つまたはそれ以上の組み合わせ物を有し; i)Rは水素であり; ii)Rはハロゲンであり; iii)Rはメトキシであり; iv)Rは水素であり; v)Rはハロゲンであり; vi)Rはメチルであり; vii)Rはエチルであり; viii)Rはメトキシであり; ix)Rはカルボキシであり; x)Rはテトラゾリルであり; xi)Rは−CONHSOであり、その際、Rはメチル、エチル、フ
ェニル、2,5−ジメチルイソオキサゾリルまたはトリフルオロメチルであり;
xii)Tは−CH−であり; xiii)Tは−SO−であり; xiv)環Aは3−クロロフェニルであり; xv)環Aは4−クロロフェニルであり; xvi)環Aは3−トリフルオロメチルフェニルであり; xvii)環Aは3,4−ジクロロフェニルであり; xviii)環Aは3,4−ジフルオロフェニルであり; xix)環Aは3−フルオロ−4−クロロフェニルであり; xx)環Aは3−クロロ−4−フルオロフェニルであり;かつ xxi)環Aは2,3−ジクロロピリド−5−イルである。
【0010】 好ましくはRは水素である。
【0011】 好ましくはRは水素である。
【0012】 好ましくはRはカルボキシである。
【0013】 好ましくはTは−CH−である。
【0014】 好ましくは環Aは3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリフルオ
ロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3−フ
ルオロ−4−クロロフェニルであるかまたは3−クロロ−4−フルオロフェニル
である。
【0015】 より好ましくは環Aは、3,4−ジクロロフェニル、3−フルオロ−4−クロ
ロフェニルまたは3−クロロ−4−フルオロフェニルである。
【0016】 例えば、環Aは、3,4−ジクロロフェニルまたは3−クロロ−4−フルオロ
フェニルである。
【0017】 本発明の他の態様において、好ましくは環Aは、3,4−ジクロロフェニル、
2,3−ジクロロピリド−5−イルまたは3−クロロ−4−フルオロフェニルで
ある。
【0018】 したがって、本発明の好ましい態様において、前記に示された式(I)の化合
物を示し、その際、 Rは水素であり; Rは水素であり; Rはカルボキシであり; Tは−CH−であり;かつ 環Aは、3,4−ジクロロフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニルまたは
3−クロロ−4−フルオロフェニルであり、特に2,4−ジクロロフェニルまた
は3−クロロ−4−フルオロフェニルである;の化合物またはその製薬学的に認
容性の塩またはプロドラックが提供される。
【0019】 本発明の好ましい化合物は、実施例の任意の一つを含有する。本発明のより好
ましい化合物は例1、3および4、特に例1および3である。
【0020】 さらに本発明は、式(I)の化合物のすべての互変異形に関する。
【0021】 また、式(I)の特定の化合物が、溶媒和物の形ならびに非溶媒和物の形、例
えば水和物の形で存在していてもよいことが見出された。本発明は、すべてのこ
のような溶媒和物の形を包含することが見出された。
【0022】 式(I)の化合物は、単球化学誘引物質蛋白質−1の阻害剤である。さらに、
これらはRANTES誘導された化学走性を阻害することが示される。RANT
ES(通常のT細胞発現および分泌活性化の調整)は、MCP−1と同様のファ
ミリーからの他のケモカインであり、生物学的プロフィールが類似するが、しか
しながら、CCR1レセプターを介して働く。結果として、これらの化合物はこ
れらの作用物質によって介在される疾病、特に炎症性疾病の治療に使用されても
よい。
【0023】 式(I)の化合物の適した製薬学的に認容性の塩は、塩基性塩、例えばアルカ
リ金属塩、例えばナトリウム、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマ
グネシウム、有機アミン塩、例えばトリエチルアミン、モルフォリン、N−メチ
ルピペリジン、N−エチルピペリジン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N
,−ジベンジルエチルアミンまたはアミノ酸、例えばリシンを含有する。他の態
様において、化合物が十分に塩基性である場合には、適した塩は酸付加塩、例え
ばメタンスルフォネート、フマレート、塩酸塩、臭化水素塩、クエン酸塩、マレ
イン酸塩およびリン酸または硫酸と一緒に形成された塩を含有する。これらは、
電荷官能基の数およびカチオンまたはアニオンの価数によって一つ以上のカチオ
ンまたはアニオンを有していてもよい。好ましい製薬学的に認容性の塩はナトリ
ウム塩である。
【0024】 プロドラックの種々の形態は従来的に公知である。このようなプロドラック誘
導体の例は、以下を参考にする: a)Design of Prodrugs、H.バンドガルド(H. Bundgaad
)(Elsevier, 1985)発行およびMethos in Enzymology,
第42巻、第309〜396頁、K.ウィッダーら(K. Widder)(Academic Pr
ess, 1985); b)A Textbook of Drug Design and Deve
lopment、クロッリスガード−ラーゼン(Krogsgaard-Larsen)およびH
.バンドガルド、第5章“Design and Application o
f Prodrugs”H.バンドガルド、第113〜191頁(1991);
c)H.バンドガルド、Advanced Drug Delivery Re
views、8、1〜38(1992); d)H.バンドガルドら、Journal of Pharmaceutica
l Sciences、77、285(1988);および e)N.カケヤら(N. Kakeya, et al.)、Chem Pham Bull、3
2、692(1984)。
【0025】 このようなプロドラックの例は、生体内で分解可能な本発明のエステルである
。カルボキシル基を含有する本発明の化合物の生体内で分解可能なエステルは、
例えば、ヒトまたは動物の体内で分解され、親の酸を生成する製薬学的に認容性
のエステルである。カルボキシに関して適した製薬学的に認容性のエステルは、
C1〜6アルキルエステル、例えばメチルまたはエチル;C1〜6アルコキシメ
チルエステル、例えばメトキシメチル;C1〜6アルカノイルオキシメチルエス
テル、例えばピバロイルオキシメチル;フタリジルエステル;C3〜8シクロア
ルコキシカルボニルオキシC1〜6アルキルエステル、例えば、1−シクロヘキ
シルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソラン−2−イルメチルエステル
、例えば5−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル;C1〜6アルコ
キシカルボニルオキシエチルエステル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエ
チル;アミノカルボニルメチルエステルおよびこれらのモノ−またはジ−N−(
C1〜6アルキル)のもの、例えば、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル
エステルおよびN−エチルアミノカルボニルメチルエステルであり;かつ本発明
の化合物中の任意のカルボキシ基において形成されてもよい。ヒドロキシ基を含
有する本発明の化合物の生体内で分解可能なエステルは、例えばヒトまたは動物
の体内で分解され、親のヒドロキシ基を生じる製薬学的に認容性のエステルであ
る。ヒドロキシに関して適した製薬学的に認容性のエステルは、C1〜6アルカ
ノイルエステル、例えばアセチルエステル;およびフェニル基はアミノメチルま
たはN−置換されたモノ−またはジ−C1〜6アルキルアミノメチル、例えば4
−アミノメチルベンゾイルエステルおよび4−N,N−ジメチルアミノメチルベ
ンゾイルエステルで置換されてもよいベンゾイルエステルである。
【0026】 このようなプロドラックの他の例は、本発明の化合物の生体内で分解可能なア
ミドである。このような生体内で分解可能なアミドの例は、N−C1〜6アルキ
ルアミドおよびN,N−ジ−(C1〜6アルキル)アミド、例えばN−メチル、
N−エチル、N−プロピル、N,N−ジメチル、N−エチル−N−メチルまたは
N,N−ジメチルアミドを含む。
【0027】 本発明の他の態様は、式(I)の化合物またはその製薬学的に認容性の塩また
はプロドラックの製造方法を提供し、この場合、この方法(別記しない限りは、
、R、R、Tおよび環Aは式(I)に示されたものである)は以下を含
む。
【0028】 a)式(II):
【0029】
【化5】
【0030】 [式中、RはRまたは保護されたRであり、かつRは水素または適した
ヒドロキシ保護基である]の化合物と、式(III):
【0031】
【化6】
【0032】 [式中、Lは置換可能な基である]とを反応させ、かつその後に必要である場合
には: i)式(I)の化合物を式(I)の他の化合物に変換させ; ii)任意の保護基を除去するか;または iii)これらの製薬学的に認容性の塩またはプロドラックを形成する。
【0033】 Lに関して適した基は、例えばハロゲノまたはスルホニルオキシ基、例えばク
ロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシまたはトルエン−4−スルホニルオキシ
基である。
【0034】 前記反応に関する特別な反応条件は、以下の通りである。
【0035】 a)式(II)および(III)の化合物は不活性溶剤および塩基、例えばN,
N−ジメチルホルムアミド/ナトリウム水和物またはジクロロメタン/ナトリウ
ム水酸化物またはアセトニトリル/炭酸カリウム中であるか、あるいは相転移触
媒、例えばt−n−ブチルアンモニウム硫酸水素塩の存在下で、一緒に反応され
てもよい。反応は、適切には1〜6時間、好ましくは1〜3時間に亘って、15
〜30℃、好ましくは20〜25℃で実施され、式(I)の化合物を生じる。
【0036】 式(II)の化合物は市販されていてもよいか、あるいは式(II)の商業的
に入手可能な化合物の公知の方法を用いての変法によって製造するか、あるいは
以下の方法によって製造されてもよい: 工程i) 式(IV)
【0037】
【化7】
【0038】 [式中、Rは前記に示したものである]の化合物と式(V)
【0039】
【化8】
【0040】 [式中、RはC1〜4アルキルである]の化合物とを反応させる。
【0041】 式(IV)および(V)の化合物は、レイザート(Reissert)反応条件下で、
例えば不活性溶剤(例えばテトラヒドロフラン)中で、塩基(例えばカリウム
エトキシド)の存在下で、15〜30℃、好ましくは20〜25℃の範囲の温度
で、10〜20時間、好ましくは15〜17時間に亘って一緒に反応される。生
じる化合物は分離され、かつアルコール、例えばエタノール中および有機酸(例
えば酢酸)中で溶解され、かつ遷移金属触媒(例えば10%Pd/C)およびシ
クロヘキセンが添加される。混合物は60〜120℃、好ましくは70〜90℃
の温度で、15〜25時間、好ましくは16〜20時間に亘って加熱され、R が−COC1〜4アルキルである式(II)の化合物を生じる。
【0042】 工程(ii) 式(VI):
【0043】
【化9】
【0044】 [式中、Rは前記の通りである]の化合物と、式(VII)
【0045】
【化10】
【0046】 [式中、RはC1〜4アルキルである]の化合物とを反応させる。
【0047】 式(VI)および(VII)の化合物はフィッシャー(Fischer)条件下で、
例えば有機酸(例えば酢酸)を用いて、アルコール(例えばエタノール)中で、
60〜90℃、好ましくは75〜85℃で、1〜5時間、好ましくは1〜3時間
に亘って、一緒に反応される。生じる化合物は、強酸(例えばポリリン酸)と混
合させ、かつ90〜150℃、好ましくは100〜120℃で、0.5〜4時間
、好ましくは0.5〜2時間に亘って混合させ、Rが水素である式(II)の
化合物を生じる。その後に、好ましい場合には、Rは場合によっては式(I)
で示されたようなRの他の基に、例えば以下に記載されたような公知技術を用
いて変換することができる。
【0048】 工程(iii) 式(VIII)
【0049】
【化11】
【0050】 [R、R、RおよびRが前記の通りである]の化合物を環化する。
【0051】 環化は、有機溶剤、例えばキシレン中で化合物を還流することによって行われ
てもい。式(VIII)の化合物は、式(IX)
【0052】
【化12】
【0053】 [式中、R、RおよびRは前記の通りである]の化合物と、式(X)
【0054】
【化13】
【0055】 [式中、Rは前記に示した通りである]の化合物との反応によって適切に製造
される。反応は、有機溶剤、例えばアルコール、特にメタノール中で、アルカリ
金属アルコキシド、特にナトリウム メトキシドのような塩基の存在下で、適切
に実施される。−30℃〜20℃までの中程度の温度は適切に使用される。
【0056】 工程(iv) 他の変法において、式(II)の化合物は、式(XI)
【0057】
【化14】
【0058】 [RおよびRは前記の通りであり、Rはアルキル、例えばメチルであり、
かつRはカルボキシ保護基、例えばアルキル、特にメチルである]の化合物の
環化によって製造される。
【0059】 環化は、適切にはジャップ クリンジェマン(Japp Klingemann)条件下で、
有機溶剤、例えばトルエンと適した酸、例えばp−トルエンスルホン酸中で、化
合物の溶液を加温することによって実施される。
【0060】 式(XI)の化合物は、適切には式(XII)
【0061】
【化15】
【0062】 [式中、R、R、RおよびRは前記の通りである]の化合物を、式(X
III)
【0063】
【化16】
【0064】 [式中、RおよびRは式(XI)に関して記載された通りである]の化合物
と反応させることによって製造される。式(XII)の化合物は、適切には希酸
、例えば1.5N HCl中で、硝酸塩、例えば硝酸ナトリウムの存在下で、−
30〜0℃、好ましくは−5℃のやや低い温度で溶解される。
【0065】 その後にこの溶液は、有機溶剤、例えばエタノール中で、塩基溶液、例えばア
ルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム水溶液の存在下で、式(XIII
)の化合物の溶液と混合される。
【0066】 式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(
X)、(XII)および(XIII)の化合物は公知かまたは市販されているか
、あるいは市販されているかまたは公知の材料の標準的な操作によって公知技術
によって製造される。
【0067】 RおよびRはC1〜4アルキルである。好ましくはRおよびRはメチ
ルまたはエチルである。
【0068】 さらに、有利には、本明細書中で示された反応の幾つかにおいて、化合物中に
任意の敏感な基を保護することが必要であるか/望ましくあってもよい。保護が
必要かまたは望ましい場合の例および適した保護の方法は従来技術から公知であ
る。したがって、反応体がカルボキシまたはヒドロキシのような基を含有する場
合には、明細書中で示された反応の幾つかにおける基を保護することが望ましい
だろう。
【0069】 ヒドロキシ基に関する適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアルカノイ
ル基、例えばアセチル基、アロイル基、例えばベンゾイル基、またはアリールメ
チル基、例えばベンジル基である。前記保護基に関する脱保護条件は、保護基の
選択によって必ず異なるものであるはずである。したがって、例えばアシル基、
例えばアルカノイルまたはアロイル基は、例えば適した塩基、例えばアルカリ金
属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムでの加水分解によっ
て除去されてもよい。または、アリールメチル基、例えばベンジル基は、例えば
炭素上のパラジウムのような触媒上で水素化によって除去されてもよい。
【0070】 カルボキシ基に関する適した保護基は、例えばエステル化する基、例えば、水
酸化ナトリウムのような塩基での加水分解によって除去されてもよい例えばメチ
ルまたはエチル基であるか、あるいは、酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有
機酸で処理することによって除去されてもよいt−ブチル基であるか、あるいは
炭素上のパラジウムのような触媒上での水素化によって除去されてもよいベンジ
ル基であってもよい。
【0071】 保護基は、合成中で任意の有利な段階で、公知の化学技術を用いて除去されて
もよい。
【0072】 本明細書中で記載された幾つかの中間体は、新規であってもよく、例えば式(
II)の中間体であり、かつ例えば、本発明の他の特徴点として提供される。
【0073】 式(I)の化合物の製薬学的に認容性の塩が必要とされる場合には、例えば前
記化合物と適切な酸(この場合、これは、製薬学的に認容性のアニオンを与える
)または適切な塩基(この場合、これは、製薬学的に認容性のカチオンを与える
)との反応によってか、あるいは任意の他の有利な塩形成工程によって得ること
ができる。
【0074】 本発明の他の態様によれば、前記に示された式(I)の化合物またはそれらの
製薬学的に認容性の塩またはプロドラック、ならびに製薬学的に認容性の添加剤
または担持剤を含有する医薬品組成物を提供する。
【0075】 本発明の組成物は、経口的使用(例えば、錠剤、軟カプセル剤または硬カプセ
ル剤、水性または油性の懸濁液、乳剤、分散可能な粉末または顆粒、スプレー剤
またはエリキシル剤)、局所的使用(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、ま
たは水性または油性の溶液または懸濁液)、吸入投与(例えば微粉化された粉末
または液体アエロゾル)、通気投与(例えば微粉化された粉末)または非経口投
与(例えば、静脈、皮下、筋内または筋内(intramuscular)投与のための滅菌
済の水性または油性溶液としてか、あるいは直腸投与のための坐剤として)に適
した形であってもよい。
【0076】 本発明の組成物は、慣用の製薬学的添加剤を用いて、従来的の公知の慣用の方
法によって得られてもよい。したがって、経口的使用のための組成物は、例えば
一つまたはそれ以上の着色剤、甘味剤、芳香剤および/または保存剤を含んでい
てもよい。
【0077】 錠剤のための適した製薬学的添加剤は、例えば不活性希釈剤、例えばラクトー
ス、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウムまたは炭酸カルシウム、顆粒化剤および
崩壊剤、例えばトウモロコシデンプンまたはアルギン酸(algenic acid)、結合
剤、例えばデンプン、湿潤剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
または滑石、保存剤、例えばエチルまたはプロピルp−ヒドロキシベンゾエート
、および抗酸化剤、例えばアスコルビン酸を含有する。錠剤は、その崩壊性およ
び後の胃腸管内での作用成分の吸収を改変させるためにか、あるいは安定性およ
び/または外観を改善するために、双方の場合において慣用の被覆剤および公知
の前駆体を用いて非コーティングであるかまたはコーティングされていてもよい
【0078】 経口的使用のための組成物は、硬ゼラチンカプセル剤の形であってもよく、こ
の場合、この作用成分は不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カル
シウムまたはカオリンと混合されるか、あるいは軟ゼラチンカプセル剤であって
もよく、この場合、この作用成分は水または油、例えばピーナッツ油、液体パラ
フィンまたはオリーブ油と混合される。
【0079】 一般に、水性懸濁液は、微粉化された形で作用成分を、一つまたはそれ以上の
懸濁化剤、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロ
リドン、トラガカントゴムおよびアカシアゴム;分散剤または湿潤剤、例えばレ
クチンまたは酸化アルキレンと脂肪酸との縮合生成物(例えばポリエチレン ス
テアレート)、または酸化エチレンと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例
えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、または酸化エチレンと、脂肪酸およ
びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシ
エチレンソルビトールモノオレアート、または酸化エチレンと長鎖脂肪族アルコ
ールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、または酸化
エチレンと、脂肪酸およびヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生
成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレアート、または酸化エチ
レンと、脂肪酸およびヘキシトール無水物とから誘導された部分エステル、例え
ばポリエチレンソルビタンモノオレアートと一緒に含有する。また、水性懸濁液
は一つまたはそれ以上の保存剤(例えば、エチルまたはプロピルp−ヒドロキシ
ベンゾエート、抗酸化剤(例えばアスコルビン酸)、着色剤、芳香剤および/ま
たは甘味剤(例えばショ糖、サッカリンまたはアスパルターム)を含有していて
もよい。
【0080】 油性懸濁液は、植物油(例えば落花生油、オリーブ油、ゴマ油またはココナッ
ツ油)または鉱物油(例えば液体パラフィン)中で作用成分を懸濁することによ
って配合されてもよい。また、油性懸濁液は、増粘剤、例えば蜜ろう、硬質パラ
フィンまたはセチルアルコールを含有していてもよい。甘味剤、例えば前記のよ
うなものおよび芳香剤は、口当たりのよい経口製剤を提供するために使用されて
もよい。これらの組成物は抗酸化剤、例えばアスコルビン酸の添加によって保存
することができる。
【0081】 一般に、水の添加によって、水性懸濁液の製造に適した分散可能な粉末および
顆粒は、作用成分と一緒に分散剤または湿潤剤、懸濁化剤および一つまたはそれ
以上の保存剤を含有する。適した分散剤または湿潤剤および懸濁化剤は、すでに
挙げられたものによって例証される。付加的な添加剤、例えば甘味剤、芳香剤お
よび着色剤が含まれていてもよい。
【0082】 また、本発明の医薬品組成物は、水中油乳剤の形であってもよい。油相は植物
油、例えばオリーブ油または落花生油、または鉱物油、例えば液体パラフィンか
、あるいはこれらの任意の混合物である。適した乳化剤は、例えば、天然ゴム、
例えばアカシアゴムまたはトラガカントゴム、天然リン脂質、例えば、大豆、レ
シチン、脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導されたエステルまたは部分エ
ステル(例えば、ソルビタンモノオレアート)および前記部分エステルと酸化エ
チレンとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートで
あってもよい。また、乳剤は甘味剤、芳香剤および保存剤を含有していてもよい
【0083】 シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味剤、例えばグリセロール、プロピレン
グリコール、ソルビトール、アスパルタームまたはショ糖で一緒に配合されても
よく、かつ、さらには粘滑剤、保存剤、芳香剤および/または着色剤を含有して
いてもよい。
【0084】 また、医薬品組成物は、滅菌された注入可能な水性または油性の懸濁液の形で
あってもよく、この場合、これは公知の方法にしたがって、一つまたはそれ以上
の適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて配合されてもよく、この場
合、これは、前記に示されたものである。滅菌された注入可能な製剤は、無毒の
非経口的に認容性の希釈剤または溶剤中の滅菌された注入可能な溶液または懸濁
液であってもよく、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。
【0085】 坐剤は、作用成分と適切な非刺激性の添加剤との混合によって製造されてもよ
く、この場合、これは常温では固体であるが、しかしながら直腸温度で液体であ
り、したがって、直腸で溶解され、薬剤を放出する。適した添加剤は、例えばコ
コアバターおよびポリエチレングリコールを含有する。
【0086】 局所的な製剤、例えばクリーム剤、軟膏剤、ゲル剤および水性または油性の溶
液または懸濁液は、一般には、作用成分と慣用の局所的に認容性の賦形剤または
希釈剤と一緒に配合されることによって、公知の慣用の方法を用いて得ることが
できる。
【0087】 通気投与のための組成物は、平均粒径、例えば30μまたはそれ未満を有する
粒子を含有する微粉化された粉末の形であってもよく、この場合、この粉末自体
は、活性成分を単独でか、または一つまたはそれ以上の製薬学的に認容性の担持
剤、例えばラクトースで希釈することを含む。その後に、吸入のための粉末は、
通常は、例えば、公知のクロモリンナトリウムの通気に使用される、ターボ式吸
入装置で使用するための作用成分1〜50mgを含有するカプセル剤中で保持さ
れる。
【0088】 吸入投与のための組成物は、作用成分を微粉化された固体または液滴を含有す
るアエロゾルとして、計量分配するために配置された慣用の加圧型アエロゾルの
形であってもよい。慣用のアエロゾル噴射剤、例えば揮発性フッ化炭化水素また
は炭化水素が使用されてもよく、かつアエロゾル装置は、作用成分の計量された
量を小分けするために、有利に配置される。
【0089】 調剤に関する他の情報は、Comprehensive Medicinal
Chemistry 第5巻、第25.2章(Corwin Hansch; Chairman of E
ditorial Board),Pergamon Press 1990年に記載されてい
る。
【0090】 一つまたはそれ以上の添加剤との組み合わせで、単一の投与形態を製造する活
性成分の量は、ホストの処置および投与の特別な経路に依存して変化させること
が必要であってもよい。例えば、ヒトに対しての経口投与のための製剤は、一般
には、例えば、作用成分化合物0.5〜2mgを適切かつ有利な量の添加剤と混
合させてもよく、この場合、この量は、組成物の総重量に対して約5〜98%の
範囲で異なっていてもよい。一般に、投与単位の形態は、作用成分を約1mg〜
約500mgを含有する。投与形路および投与計画に関する他の情報は、Com
prehensive Medical Chemistry(Cowin Hansch;
Chairman of Editorial Board)、Pergamon Press 1990
第5巻、第25.3章に記載されている。
【0091】 式Iの化合物の治療的または予防的な目的に関する投与サイズは、医薬品の公
知の原理によれば、本質的には、性質および条件の厳しさ、動物または患者の年
齢および性別ならびに投与経路にしたがって異なるはずである。前記に示したよ
うに、式Iの化合物は、ラットのファルネシレーション作用(the effects of f
arnesylation of rats)に単独でかまたは部分的に帰因する疾病または医学的症
状において有用である。
【0092】 治療的または予防的目的のための式Iの化合物の使用において、一般には一日
当たりの投与量が、例えば0.5mg〜75mg/体重kgであるように投与さ
れ、望ましい場合には分配投与でおこなわれる。一般に低い投与量は、非経口的
経路が使用される場合には投与される。したがって、例えば、静脈内投与に関し
ては、例えば0.5mg〜30mg/体重kgの範囲での投与が一般には使用さ
れる。同様に、吸入投与において、例えば、0.5mg〜25mg/体重kgの
範囲の投与が一般には使用される。しかしながら、経口投与が好ましい。
【0093】 本発明の他の態様によれば、療法によるヒトまたは動物の生体の治療方法で使
用するために、前記に示したような式(I)の化合物またはその製薬学的に認容
性の塩またはプロドラックが提供される。有利には、本発明は、前記に示された
式(I)の化合物またはその製薬学的に認容性の塩またはプロドラックによる炎
症性疾病の治療方法を提供する。
【0094】 本発明の他の特徴は、式(I)の化合物およびその製薬学的に認容性の塩また
はプロドラックの医薬品としての使用である。
【0095】 有利には、式(I)の化合物およびその製薬学的に認容性の塩またはプロドラ
ックは、MCP−1介在性作用に拮抗する医薬品として、温血動物、例えばヒト
で使用する。
【0096】 したがって、本発明の他の態様によれば、温血動物、例えばヒトにおけるMC
P−1介在作用拮抗において使用するための医薬品の製造中で式(I)の化合物
、またはその製薬学的に認容性の塩またはプロドラックを使用する。
【0097】 さらに、本発明の特徴によれば、温血動物、例えばヒトにおけるMCP−1介
在作用の拮抗方法を提供し、この場合、このような処置は、前記動物に、前記に
示された式(I)またはその製薬学的に認容性の塩またはプロドラックの有効量
を投与することを必要とする。
【0098】 生物学的試験 以下の生物学的試験方法、データおよび例は本発明を例証するのに役立つ。
【0099】 略語: ATCC アメリカンタイプカルチャーコレクション、ロックビル、USA(Am
erican Type Culture Collection, Rockville, USA.). BCA ビシンコニン酸(Bicinchroninic acid)(蛋白質のアッセイのために
硫酸銅と一緒に使用された) BSA ウシ血清アルブミン DMEM ダルベッコ モディファイト イーグルズ ミディア(Dulbecco's m
odified Eagle's medium) EGTA エチレンビス(オキシエチレンニトリロ)三酢酸 FCS ウシ胎児血清 HEPES (N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタン
スルホン酸]) HBSS ハンクス液(Hank's Balanced Salt Solution) hMCP−1 ヒト単球化学誘引物質蛋白質−1 PBS リン酸緩衝液 PCR ポリメラーゼ連鎖反応 Perkin−Eler Cetusから入手可能なAMPLITAQ(登録
商標)は、熱安定性DNAポリメラーゼ源として使用される。
【0100】 結合バッファーは、50mM HEPES、1mMCaCl、5mMMgC
、0.5%ウシ胎児血清であり、1M NaOHでpH7.2に調整した。
【0101】 非必須アミノ酸(100X濃度)は;L−アラニン 890mg/l;L−ア
スパラギン 1320mg/l;L−アスパラギン酸 1330mg/l;L−
グルタミン酸 1470mg/l;グリシン 750mg/l;L−プロリン
1150mg/lおよび;L−セリン 1050mg/lである。
【0102】 ヒポキサチンおよびチミジン 補足培地(50X濃度)は:ヒポキサチン 6
80mg/lおよび;チミジン 194mg/lである。
【0103】 ペニシリン−ストレプトマイシンは:ペニシリンG(ナトリウム塩);500
0ユニット/ml;硫酸ストレプトマイシン 5000μg/mlである。
【0104】 ヒト単球細胞系列THP−1細胞はATCCから、寄託番号ATCC TIB
−202で入手可能である。
【0105】 ハンクス液(HBSS)は、Gibcoから入手可能である;Proc.So
c.Exp.Biol.Med,1949,71,196を参照のこと。
【0106】 合成細胞培養液、RPMI1640はGibcoから入手可能であり;この場合
、これは無機塩類[Ca(NO・4HO 100mg/l;MgSO ・7HO 100Mg/l;NaCl 6000mg/l;NaHCO
000mg/lおよびNaHPO(無水) 800mg/l]、D−グルコ
ース 2000mg/l、還元グルタチオン 1mg/l、アミノ酸およびビタ
ミンを含有する。
【0107】 FURA−2/AMは1−[2−(5−カルボキシオキサゾール−2−イル)
−6−アミノベンゾフラン−5−オキシ]−2−(2’−アミノ−5’−メチル
フェノキシ)−エタン−N,N,N’,N’−ペンタアセトキシメチル三酢酸エ
ステルであり、かつモレキュラー プローブ、ユージーン、オレゴン、米国(Mo
lecular Probes, Eugene,Oregon,USA)から入手可能である。
【0108】 血沈バッファーは、NaCl 8.5g/lおよびヒドロキシエチルセルロー
ス 10g/lを含有する。
【0109】 溶解バッファーは、0.15M NHCl、10mM KHCO、1m
M EDTAである。
【0110】 全細胞結合バッファーは、50mM HEPES、1mM CaCl、5m
M MgCl、0.5% BSA、0.01% NaNを含有し、1M N
aOHでpH7.2に調整した。
【0111】 洗浄バッファーは50mM HEPES、1mM CaCl、5mM Mg
Cl、0.5%熱不活性化FCS、0.5M NaClであり、1M NaO
HでpH7.2に調整した。
【0112】 一般的な分子生物学の方法は、“Molecular−Cloning−A
Laboratory Manual”第2版、ザンブルック、フリッシェおよ
びマニアティス(Sambrook, Fritsch and Maniatis)(Cold spring Harbor Lab
oratory, 1989)に記載された任意の方法によっておこなわれてもよい。
【0113】 i)hMCP−1レセプターのクローニングおよび発現 MCP−1レセプターB(CCR2B)cDNAは、THP−1細胞RNAか
らのPCRによって、公知のMCP−1レセプター配列(Charo et al., 1994,
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 91, 2752)に基づく適したオリゴヌクレオチドプ
ライマーを用いてクローン化した。生じるPCR生成物をベクターPCR−II
(登録商標)(In Vitrogen, San Diego, CA)にクローン化した。誤りのない(
error free)CCR2BcDNAをHindIII−NotIフラグメントとし
て、真核細胞発現ベクターpCDNA3(In Vitrogen)中にサブクローニング
し、pCDNA3/CC−CKR2AおよびpCDNA3/CCE2Bをそれぞ
れ生成した。
【0114】 直線化されたpCDNA3/CCR2BDNAをCHO−Kl細胞中に、リン
酸カルシウム沈殿法(wigler et al., 1979, Cell, 16, 777)によってトランス
フェクションした。トランスフェクションされた細胞をトランスフェクトから2
4時間の後に、ジェネティシンスルフェート(Geneticin Sulphate)(G418, Gi
bco BRL) 1mg/lの添加によって選択した。RNAの製造およびノーザンブロッ
ティングを、従来的に記載されてているように実施した(Needham et al., 1995
, Prot. Express. Purific., 6, 134)。CHO−K1クローン7(CHO−C
CR2B)を最も高度なMCP−1レセプターB エクスプレッサーとして示し
た。
【0115】 ii)メンブレンフラグメントの製造 CHO−CCR2B細胞を、10% ウシ胎児血清、2mM グルタミン、1
X非必須アミノ酸、1Xヒポキサチンおよびチミジン サプリメントならびにペ
ニシリン−ストレプトマイシン(50μg ストレプトマイシン/ml、Gibco
BRL)が補われたDMEM中で増殖させた。メンブレンフラグメントを、従来的
に記載されている細胞溶解法/種々の遠心分離法を用いて製造した(Siciliano
et al., 1990, J.Biol. Chem., 265, 19658)。蛋白質濃度を、BCA蛋白質ア
ッセイ(Pierce, Rockford, Illinois)によって、製品使用説明書に従って、推
定した。
【0116】 iii)アッセイ 125IMCP−1を、バルトンおよびハンター結合法(Bolton and Hunter
conjugation)(Bolton et al., 1973, Biochem. J., 133, 529; Amersham Inte
rnational plc.)を用いて製造した。平衡結合アッセイを、エルンストら( Er
nst et al.)、1994年、J.Immunol.,152,3541.の方法
を用いて実施した。すなわち、種々の量の125I−標識MCP−1を、結合バ
ッファー 100μl中の精製されたCHO−CCR2B細胞膜 7μgに添加
した。室温で1時間の培養の後に、結合反応混合物を濾過し、かつプレート洗浄
器(Brandel MLR-96T cell harvester)を5回通し、氷冷結合バッファーを用い
て洗浄した。フィルターマット(Brandel GF/B)を、使用前に、0.3%ポリエ
チレンイミン中で60分間に亘って前浸漬させた。濾過に引き続いて、個々のフ
ィルターを3.5mlチューブ(Sarstedt No. 55.484)に分け、結合した12
I−標識MCP−1を測定した(LKB 1277 Grammamaster)。コール
ド競合試験(Cold competition studies)を前記のように、100pM 125 I−標識MCP−1を用いて、未標識の種々の濃度のMCP−1の存在下で実施
した。非特異的結合を、反応中での未標識のMCP−1の200倍モル過剰量の
存在下で測定した。
【0117】 CHO−CCR2B細胞から製造された、メンブレンフラグメントのリガンド
結合試験は、CCR2Bレセプターが膜蛋白質および結合されたMCP−1がそ
れぞれ0.2pmol/mgの濃度で、かつ高い親和力を有しながら(IC50 =110pM,K=120pM)存在することを示す。前記膜への結合は完全
に可逆性であり、かつ室温で45分の後に平衡に達し、かつ100pM〜500
pMの濃度でMCP−1を使用する場合には、MCP−1結合とCHO−CCR
2B細胞膜濃度との間に直線的関係があった。
【0118】 DSMO(5μl)中に溶解された試験化合物を、二重反復した濃度範囲(0
.01〜50μM)に亘って100pM 標識MCP−1との競合において、8
ポイントの用量−応答曲線を用いて試験し、かつIC50濃度を測定した。
【0119】 本発明で試験された化合物は、ここで記載されたhMCP−1レセプター結合
アッセイ中で、50μMまたはそれ以下のIC50値を有していた。
【0120】 b)THP−1細胞中のMCP−1介在型カルシウムフラックス ヒト単球細胞系列THP−1を、10%ウシ胎児血清、6mMグルタミンおよ
びペニシリン−ストレプトマイシン(50μg ストレプトマイシン/ml、G
ibco BRL)が補われた合成細胞培養液 RPMI1640中で増殖させ
た。THP−1細胞をHBSS(Ca2+およびMg2+不含)+1mg/l
BSA中で洗浄し、かつ同様のバッファー中に3×10細胞/mlの密度で再
懸濁した。細胞をその後に、37℃で30分間に亘って1mMFURA−2/A
Mで満たし、HBSS中で2回に亘って洗浄し、かつ1X10細胞/mlで再
懸濁した。THP−1細胞懸濁液(0.9ml)を磁気性スターラーバー、なら
びにBSA 1mg/ml、1mM MgClおよび2mM CaClを含
有する予め加温(37℃)されたHBSS 2.1mlを有する5mlの使い捨
てキュベットに添加した。キュベットを、蛍光分光光度計(Perkin Elmer, Norw
alk, CT)中に置き、かつ37℃で攪拌しながら4分間に亘ってプレインキュベ
ーションした。蛍光を70秒に亘って記録し、かつ10秒後に、hMCP−1を
キュベットに添加することによって細胞を刺激した。[Ca2+]iを、互いに
340nmおよび380nmでの励起および引き続いて510nmでの蛍光放出
の強さの測定によって定めた。340nmおよび380nmでの励起に引き続い
ての放出蛍光の強さの割合、(R)が算定され、かつ示され、等式
【0121】
【数1】
【0122】 [式中、37℃でFURA−Ca2+複合体に関するKdは、224nmを示し
、Rmaxは10mMイオノマイシンの添加の後に測定された最大の蛍光の割合
であり、Rminはその後の5mM EGTAを含有するCa2+不含の溶液の
添加によって測定された最少の割合であり、かつSf2/Sb2は、それぞれR min およびRmaxで測定された380nmの励起での蛍光値の割合である]
に従って細胞質[Ca2+]の推定値を得た。
【0123】 hMCP−1でのTHP−1細胞の刺激は、特異的、かつ投与に依存する方法
中で、迅速に、一過性の[Ca2+]iの増加を誘発する。用量応答曲線はおお
よそ2nmのEC50を誘発する。DMSO(10μl)中に溶解された試験化
合物は、カルシウム放出の抑制のために、これらをリガンド添加前の10秒間に
細胞懸濁液に添加し、かつ一過性の[Ca2+]iの増加の減少を測定すること
によってアッセイされた。また、試験化合物は、hMCP−1の代わりに添加す
ることによって、拮抗活性の欠失を試験した。
【0124】 c)hMCP−1およびRANTES介在化学走性 インヴィトロ(in vitro)化学走性アッセイを、ヒト単球細胞系列THP−1
を用いて実施した。ポリカーボネート膜を通しての細胞移動を、クールターカル
ンティングによって直接的にかまたはミトコンドリア呼吸鎖によるテトラゾリム
塩の開裂を測定する染色生死判別アッセイ(Scudiero D.A. et al. 1988, Cance
r Res., 48, 4827-4833)を使用することによって間接的に、これらの通過を数
えることによって測定した。
【0125】 化学誘引物質は、製品使用説明書にしたがって、5μm孔径のポリカーボネー
ト粘着性枠のPVP不含フィルター膜(NeuroProbe MB series, Cabin John, ND
202818, USA)が備えられた化学走性チャンバー中で下部ウェルを形成する96
穴マイクロプレートに入れた。化学誘引物質は、合成細胞培養液、RPMI16
40(Gibco)中または2mMグルタミンおよび0.5%BSAが補われたもの
か、あるいは二者択一的にCa2+およびMg2+を含みフェノールレッド(Gi
bco)不含のHBSSおよび0.1%BSAが補われた合成細胞培養液中で、適
切に希釈される。それぞれの希釈液は30分に亘って真空下でガス抜きされ、か
つチャンバーの下部ウェル中に入れられ(400μl)、かつTHP−1細胞(
100μl RPMI1640+0.5%BSA中 5X10)を上部チャン
バーのそれぞれのウェル中にインキュベーションした。化学走性の抑制のために
、化学誘引物質は、従来的に測定された一定のやや最大より(submaximal conce
ntration)の濃度(1nM MCP−1)で保持され、かつ種々の濃度で、DS
MO中に溶解された試験化合物(最終DSMO濃度<0.05%v/v)と一緒
に、下部ウェルに添加した。チャンバーを2時間に亘って37℃で5%CO
でインキュベーションした。培養液を上部ウェルから除去し、200μl生理食
塩水で洗浄し、チャンバーを開ける前に、膜表面をふいて乾燥させ、96ウェル
のプレートを600gで5分間に亘って遠心分離し、細胞を収穫した。上清(1
50μl)を吸引し、かつ細胞増殖試薬 10μl、WST−1、{4−[3−
(4−インドフェニル)−2−(4−ニトロフェニル)−2H−5−テトラゾリ
オ]−1,3−フェニルジスルホネート}ならびに電子カップリング剤(Boehri
nger Mannheim, Cat. no. 1644807)を引き続いてウェルに添加する。プレート
を37℃で3時間に亘ってインキュベートし、かつ溶解性のホルマザン生成物の
吸収度を、450nmでマイクロタイタープレートリーダー上で読みとった。デ
ータをスプレッドシートに入力し、化学誘引物質不在下での任意の無作為な移動
に関して補正し、かつ平均吸収値、標準誤差および有意差の検定が測定された。
hMCP−1は、特徴的な二相性応答で、濃度依存細胞移動、最大値0.5〜1
.0nmを導いた。
【0126】 前記アッセイの別法において、蛍光標識された細胞をエンドポイント検出での
補助のために使用することができる。この場合において、使用されるTHP−1
細胞を5mMカルセインAM(グリシン、N,N’−[[3’,6’− ビス(アセチルオキシ)−3−オキソスプリオ[イソベンゾフラン−1(3H)
,9’−[9H]キサンテン]−2’,7’−ジイル]ビス(メチレン)]ビス
[N−[2−[(アセチルオキシ)メトキシ]−2−オキソエチル]]−ビス[
(アセチルオキシ)メチル]エステル;モレキュラープローブ)の存在下で、暗
室で45分間インキュベーションすることによって蛍光的に標識した。細胞を遠
心分離によって収穫し、かつCa2+、Mg2+を含有するHBSS(フェノー
ル レッド不含)および0.1%BSA中に再懸濁した。細胞懸濁液 50μl
(2X10細胞)を、それぞれのウェル上部のフィルター上におき、かつ前記
のようにユニットを37℃で2時間に亘って、5%CO下でインキュベーショ
ンする。インキュベーションの終わりに、細胞をリン酸緩衝液でフィルターの上
面から洗い流し、フィルターをプレートから取り除き、かつフィルターの下面か
または下部ウェルに導かれた細胞数は、485nmの励起、538nmの放出波
長(fmax, Molecular Devices)での蛍光の読みとりによって推定された。デー
タをスプレットシートに入力し、化学誘引物質の不在下で任意の無作為な移動に
対して補正し、かつ、平均の蛍光値、標準誤差、試験下の抑制百分率および化合
物のIC50、ならびに有意性の検定を算定することができる。MCP−1誘発
化学走性の他に、このアッセイの別の形はまたRANTES(2nM)誘発型化
学走性の阻害を測定するために使用された。
【0127】 d)ヒト末梢血単球細胞(PBMCs)の結合 i)ヒトPBMCsの製造 新鮮なヒト血液(200ml)をボランティアのドナーから得て、クエン酸ナ
トリウム抗凝固剤中に回収し、0.38%の最終濃度にした。血液を血沈バッフ
ァーと一緒に混合し、かつ37℃で20分間に亘ってインキュベートした。懸濁
液を回収し、かつ1700rpmで5分間に亘って遠心分離した(Sorvall RT60
00D)。得られたペレットを20mlのRPMI/BSA(1mg/ml)中に
懸濁し、かつ細胞4X5mlを注意深く、15ml遠心チューブ中の4X5ml
のLymphoprepae(Nycomed)上に重層した。チューブを1700r
pmで30分に亘ってスピンし(SorvaII RT 6000D)、かつ生じる細胞層を取り
、50ml ファルコンチューブ(Falcon tube)に移した。細胞を溶解バッフ
ァーで2回に亘って洗浄し、任意の残留する赤血球細胞を除去し、引き続いてR
PMI/BSA中で2回洗浄をおこなった。細胞を、結合バッファー 5ml中
に再懸濁した。細胞数をクールターカウンター上で測定し、かつ付加的な結合バ
ッファーを添加し、最終濃度1.25X10PBMCs/mlを得た。
【0128】 ii)アッセイ [125I]MCP−1をボルトンおよびハンター凝集法(Bolton et al., 197
3, Biochem. J., 133,529; Amersham International plc)を用いて製造した。
平衡結合アッセイをエランストら(Ernst et al.,)、1994年、J.Imm
unol、152、3541の方法を用いて実施した。すなわち、125I−標
識MCP−1(最終濃度100pM) 50μlを、96ウェルプレート中の細
胞懸濁液(5X10細胞) 40μlに添加した。DMSO中の10mM保存
溶液からの全細胞結合バッファー中に希釈された化合物を、アッセイ中で5%の
一定のDMSO濃度に保持するために、5μlの最終量で添加した。全結合を化
合物の不在下で測定した。非特異的結合を5μlの冷MCP−1の添加によって
定め、100nMの最終アッセイ濃度を得た。アッセイのウェルを全細胞結合バ
ッファーで最終量100μlにし、かつプレートを密封した。37℃で60分に
亘ってインキュベートの後に、結合反応混合物を濾過し、氷冷洗浄バッファーを
用いて、プレート洗浄器(brandel MLR-96T Call Harvester)を用いて10秒間
に亘って洗浄した。フィルターマット(Brandel GF/B)を使用前に0.3%ポリ
エチレンイミンと0.2%BSA中で60分間に亘って前浸漬した。濾過に引き
続いて、個々のフィルターを3.5mlチューブ(Starstedt No. 55.484)に分
け、かつ結合された125I−標識MCP−1を測定した(LKB 1277 Garmmanas
ter) 試験化合物の力価は二重反復アッセイによって、6ポイントの用量−応答曲線
を用いて測定され、かつIC50濃度を測定した。
【0129】 生理学的に非認容性の毒性は、本発明の試験された化合物の有効量において観
察されることはなかった。
【0130】 さらに本発明は、別記されない限りは以下の一般的な方法が使用された以下の
例によって制限されることなく例証される。
【0131】 i)N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)を、4Åモレキュラーシーブ上で
乾燥させた。無水テトラヒドロフラン(THF)はアルドリッヒ(Aldrich)S
URESEAL(登録商標)のボトルから得られた。他の商業的に入手可能な試
薬および溶剤は別記しない限りはさらに精製することなく使用された。有機溶剤
抽出物を無水MgSO上で乾燥させた。
【0132】 ii)別記しない限りは、H、13Cおよび19F NMRを、Bruker
WM200、WM250、WM300またはWM400装置上で、適切な内部
標準としてDMSO−dならびにMe4SiまたはCClFを用いて記録し
た。化学シフトはd(ppm)中で引用され、かつピークの多様性は次のように
示される:s 一重項;d 二重項;dd 二重の二重項;t 三重項;dt
三重の三重項;q 4重項;m 多重項;br ブロード。
【0133】 iii)質量スペクトルは、VG12−12クアドラポール、VG70−250S
E、VGZAB2−SEまたはVG改変型AEI/kratosMS9光度計上
で記録した。
【0134】 iv)TLC分析に関して、MerckプレコーティングにTSCプレートを使
用した(シリカゲル 60F254、d=0.25mm)。
【0135】 v)フラッシクロマトグラフィーはシリカ上実施された(Merck Kieselgel: Art
. 9385)。
【0136】 例1 N−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシインドール−2−カルボン
酸 水酸化ナトリウム(2M、3ml)をTHF(3ml)およびメタノール(1
.5ml)中のエチルN−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシイン
ドール−2−カルボキシレート(0.1g)の攪拌溶液に添加した。反応物を大
気温度で4時間に亘って攪拌した。反応物を真空下で濃縮し、かつ残留物を水(
5ml)中に溶解した。溶液を塩酸水溶液(2M、4ml)の添加によって酸性
化し、白色の固体として生成物を沈殿させた。生成物を濾過し、水で洗浄し、か
つ真空下で乾燥させ、標題化合物(82mg、89%)が得られた。
【0137】
【外1】
【0138】 前記例中に記載された方法は、適切な出発材料エチルインドール−2−カルボ
キシレートを用いて同様に行った。したがって、以下のような化合物が得られた
【0139】 例2 N−[2,3−ジクロロピリド−5−イル]メチル]−5−ヒドロキシインドー
ル−2−カルボン酸 収率36%
【0140】
【外2】
【0141】 例3 N−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−5ヒドロキシインドール−2−カ
ルボン酸 収率68%
【0142】
【外3】
【0143】 例4 N−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシインドール−2−
カルボン酸 収率94%
【0144】
【外4】
【0145】 例5 N−(3−クロロベンジル)−5−ヒドロキシインドール−2−カルボン酸 収率75%、m/z300(M−H) 例6 N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−5−ヒドロキシインドール−2−カ
ルボン酸 収率81%、m/z334(M−H) 例7 N−(4−クロロベンジル)−5−ヒドロキシインドール−2−カルボン酸 収率82%、m/z300(M−H) 例8 3−ブロモ−N−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシインドール−
2−カルボン酸 収率95%、m/z414(M−H) 例9 4−ブロモ−N−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシインドール−
2−カルボン酸 収率96%、
【0146】
【外5】
【0147】 例10 N−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシ−3−メチルインドール−
2−カルボン酸 収率73%
【0148】
【外6】
【0149】 例11 N−(3,4−ジクロロベンジル)−4−フルオロ−5−ヒドロキシインドール
−2−カルボン酸 収率68%
【0150】
【外7】
【0151】 例12 N−(3,4−ジクロロベンジル)−3−メトキシ−5−ヒドロキシインドール
−2−カルボン酸 収率73%
【0152】
【外8】
【0153】 例13 N−(3,4−ジクロロベンジル)−3−クロロ−ヒドロキシインドール−2−
カルボン酸 収率97%
【0154】
【外9】
【0155】 例14 N−(3,4−ジクロロベンジル)−4−クロロ−5−ヒドロキシインドール−
2−カルボン酸 収率83%
【0156】
【外10】
【0157】 出発材料の製造 前記例に関する出発材料は、商業的に入手可能であるかまたは公知材料から標
準的方法によって簡単に製造される。以下の反応例(方法A−J)は例証される
が、しかしながら前記反応中で使用された出発材料の製造に制限されるものでは
ない。
【0158】 方法A 3−クロロ−4−フルオロベンジルブロミド THF(40ml)中の3−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(3g)
の溶液を、2分間に亘って、メタノール(40ml)中のホウ化水素ナトリウム
(1.07g)の攪拌懸濁液に、0℃で添加した。混合物を室温に戻し、かつそ
の後に水で冷却した。生じる懸濁液を、水とジエチルエーテルとの間に分配し、
かつ組み合わされた有機抽出物を乾燥させ、かつ真空下で濃縮した。残留物をジ
クロロメタン(90ml)中に溶解し、かつトリフェニルホスフィン(4.62
g)およびテトラブロモメタン(6.64g)を0℃で添加した。混合物を、一
晩に亘って室温に温め、その後に真空下で濃縮し、かつ残留物をカラムクロマト
グラフィーによって溶離剤としてのイソヘキサンを用いて精製し、望ましい生成
物が得られた(3.57g、85%)。
【0159】
【外11】
【0160】 同様の方法であるが、3−フルオロ−4−クロロベンジルアルデヒドから出発
して製造した。
【0161】 3−フルオロ−4−クロロベンジルブロミド 収率74%
【0162】
【外12】
【0163】 方法B 2,3−ジクロロ−5−(ヒドトキシメチル)ピリジン ボラン−テトラヒドロフラン複合体(テトラヒドロフラン中の1M溶液、52
ml)をテトラヒドロフラン(60ml)中の5,6−ジクロロニコチン酸(2
g)の攪拌溶液に、20分間に亘って0℃で添加した。反応混合物を室温に90
分間に亘って温めて、かつ、その後に0℃に冷却し、水(100ml)で冷却し
た。溶液を固体の塩化ナトリウムで飽和させ、かつ酢酸エチルで抽出し、かつ組
み合わされた有機抽出物を乾燥させ、かつ真空下で濃縮した。残留物を、ジクロ
ロメタン−50%酢酸エチルで粉砕(triturated)し、かつ副生成物の固体を濾
過によって除去した。濾過物を真空下で濃縮し、かつカラムクロマトグラフィー
によって、溶離剤としてイソヘキサン/酢酸エチル(1:1 v/v)を用いて
精製し、白色の固体として生成物が得られた(820mg、45%)。
【0164】
【外13】
【0165】 方法C 2,3−ジクロロ−5−(ブロモメチル)ピリジン 2,3−ジクロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン(275mg)を、ジ
クロロメタン(10ml)中で溶解させ、かつトリフェニルホスフィン(444
mg)およびテトラブロモメタン(641mg)の存在下で、一晩に亘って攪拌
させた。溶液を真空下で濃縮し、かつ残留物をカラムクロマトグラフィーによっ
て、溶離剤としてのイソヘキサン:2.5%酢酸エチルを用いて、白色の固体と
して生成物が得られた(270mg、73%)。
【0166】
【外14】
【0167】 方法D エチル5−アセトキシ−N−(3,4−ジクロロベンジル)インドール−2−カ
ルボキシレート i)エチル5−ヒドロキシインドール−2−カルボキシレート 三臭化ホウ素(64.58g)をジクロロメタン(1000ml)中のエチル
5−メトキシインドール−2−カルボキシレート(20g)の攪拌溶液に、−7
8℃で、アルゴン雰囲気下で滴加した。反応物を室温に温め、かつさらに2時間
に亘って攪拌した。反応物を氷/飽和炭酸水素ナトリウム溶液に攪拌しながら注
ぎ、かつ酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、かつ乾燥させた。溶液
を真空下で濃縮し、かつ残留物をカラムクロマトグラフィーで、溶離剤として、
0〜60%のジエチルエーテル:イソヘキサンを用いて精製し、白色の固体(9
.02g、48%)が得られた。
【0168】
【外15】
【0169】 ii)エチル5−アセトキシインドール−2−カルボキシレート 酢酸無水物(80ml)中のエチル5−ヒドロキシインドール−2−カルボキ
シレート(7.79g)および4−ジメチルアミノピリジン(20mg)の撹拌
溶液を80℃に4時間に亘って加熱した。反応物を真空下で濃縮し、かつ残留物
を酢酸エチル中に溶解した。組み合わされた有機抽出物を塩酸(2M)、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、かつ乾燥さ
せた。溶液を真空下で濃縮し、黄色の固体として生成物が得られた(9.39g
、100%)。
【0170】
【外16】
【0171】 iii)エチル5−アセトキシ−N−(3,4−ジクロロベンジル)インドール
−2−カルボキシレート 3,4−ジクロロベンジルブロミド(5.96g)を、アセトニトリル(50
0ml)中のエチル5−アセトキシインドール−2−カルボレート(5.4g)
および炭酸カルシウム(6.49g)の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下で添加し
た。反応物を16時間に亘って80℃で加熱し、真空下で濃縮し、かつ残留物を
酢酸エチルと水との間に分配した。組み合わされた有機抽出物を、水、飽和塩化
ナトリウム水溶液で洗浄し、かつ乾燥させた。溶剤を真空下で除去し、かつ残留
物をイソヘキサンで粉砕し、クリーム色の固体として生成物が得られた(5.5
5g、63%)。
【0172】
【外17】
【0173】 方法Di)〜iii)中で記載された方法は、適切なベンジルハロゲン化物ま
たは方法FおよびGで製造されたアルキルインドール−2−カルボキシレートを
用いて、同様おこなわれたが、この場合、適切にはベンジルハロゲン化物を用い
る。このようにして以下の化合物が得られた。
【0174】 方法D1 エチル5−アセトキシ−N−[(2,3−ジクロロピリド−5−イル)メチル]
インドール−2−カルボキシレート 収率90%
【0175】
【外18】
【0176】 方法D2 エチル5−アセトキシ−N−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)インドール
−2−カルボキシレート 収率57%
【0177】
【外19】
【0178】 エチル5−アセトキシ−N−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)インドール
−2−カルボキシレート 収率73%、m/z390(NH) エチル5−アセトキシ−N−(3−クロロベンジル)インドール−2−カルボキ
シレート 収率93%、m/z372(NH) エチル5−アセトキシ−N−(3−トリフルオロメチルベンジル)インドール−
2−カルボキシレート 収率91%、m/z406(MH) エチル5−アセトキシ−N−(4−クロロベンジル)インドール−2−カルボキ
シレート 収率70%、m/z372(MH) エチル5−アセトキシ−3−ブロモ−N−(3,4−ジクロロベンジル)インド
ール−2−カルボキシレート 収率86%、m/z486(NH) エチル5−アセトキシ−4−ブロモ−N−(3,4−ジクロロベンジル)インド
ール−2−カルボキシレート 収率62%
【0179】
【外20】
【0180】 エチル5−アセトキシ−N−(3,4−ジクロロベンジル)−3−メチルインド
ール−2−カルボキシレート 収率79%
【0181】
【外21】
【0182】 エチル5−アセトキシ−N−(3,4−ジクロロベンジル)−3−クロロインド
ール−2−カルボキシレート 収率83%
【0183】
【外22】
【0184】 方法E エチルN−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシインドール−2−カ
ルボキシレート ナトリウム エトキシド(1.86g)を、エタノール(50ml)中のエチ
ル5−アセトキシ−N−(3,4−ジクロロベンジル)インドール−2−カルボ
キシレート(5.55g)の攪拌溶液にアルゴン雰囲気下で添加した。反応物を
2時間に亘って室温で攪拌し、その後に真空下で濃縮し、かつ残留物を塩酸(2
M)水溶液で酸性化し、かつジクロロメタンで抽出する。組み合わされた有機抽
出物を、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、かつ乾燥させる。溶剤を真空
下で除去し、かつ残留物をヘキサン/ジエチルエーテルで粉砕させ、白色の固体
として生成物が得られた(3.17g、92%)。
【0185】
【外23】
【0186】 方法F エチル5−アセトキシ−3−ブロモインドール−2−カルボキシレート N−ブロモスクシンイミド(0.14g)を、DMF(3.0ml)中のエチ
ル5−アセトキシインドール−2−カルボキシレート(0.2g)の攪拌溶液に
添加した。反応物を4時間に亘って攪拌し、その後に水中に注ぎ入れた。生じた
沈殿物を濾過し、かつ真空下で乾燥させ、白色粉末として標題化合物が得られた
(0.23g、87%)。
【0187】
【外24】
【0188】 方法F1 エチル5−アセトキシ−3−クロロインドール−2−カルボキシレート ジクロロメタン(10ml)中のエチル5−アセトキシインドール−2−カル
ボキシレート(500mg)の溶液を、N−クロロスクシンイミド(297mg
)および炭酸カリウム(279mg)を一晩に亘って室温で攪拌した。生じる沈
殿物を濾過によって捕集し、冷ジクロロメタン、その後に水で洗浄し、かつ真空
下で一晩に亘って乾燥させ、白色の粉末として望ましい生成物が得られた(42
5mg、75%)。
【0189】
【外25】
【0190】 方法G エチル5−アセトキシ−3−メチルインドール−2−カルボキシレート (i)エチル5−メトキシ−3−エチルインドール−2−カルボキシレート 濃硫酸(1ml)をエタノール(250ml)中の4−メトキシフェニル ヒ
ドラジン 塩化水素(11.2g)および2−オキソ酪酸(8.72g)の溶液
に添加し、かつ溶液を16時間に亘って還流しながら加熱した。反応物を冷却し
、真空下で濃縮し、かつ残留物をエタノールで粉砕し、白色の固体としての標題
化合物(8.8g、59%)が得られた。
【0191】
【外26】
【0192】 (ii)エチル5−アセトキシ−3−メチルインドール−2−カルボキシレート 三臭化ホウ素(25g)を乾燥ジクロロメタン(250ml)中でエチル5−
メトキシ−3−メチルインドール−2−カルボキシレート(2.0g)の攪拌溶
液に、78℃でアルゴン雰囲気下で滴加した。反応混合物を室温にし、かつさら
に2時間に亘って攪拌した。反応物を氷/飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に攪
拌しながら注ぎ、かつ酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、水、塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、かつ乾燥させ
た(MgSO)。溶液を真空下で濃縮し、かつ残留物を酢酸エチル中に溶解し
た。DMAP(20mg)および酢酸無水物(0.5ml)を添加し、かつ溶液
を5分間に亘って還流で加熱した。反応物を冷却し、真空下で濃縮し、かつ残留
物をエーテルで粉砕し、白色の粉末として標題化合物が得られた(0.4g、1
8%)。
【0193】
【外27】
【0194】 同様の方法ではあるが、しかしながらエチル4−ブロモ−5−メチルインドー
ル−2−カルボキシレートから出発し製造した。
【0195】 エチル5−アセトキシ−4−ブロモインドール−2−カルボキシレート
【0196】
【外28】
【0197】 方法H メチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−4−フルオロ−5−ヒドロキシイ
ンドール−2−カルボキシレート (i)2−フルオロ−3−ベンジルオキシベンズアルデヒド 2−フルオロ−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(16.49g)をジメチル
ホルムアミド(200ml)中に溶解し、かつアルゴン雰囲気下で攪拌する。水
素化ナトリウムを添加し(鉱物油中に60%、5.18g)、かつ混合物を30
分に亘って攪拌させた。臭化ベンジルを添加(16.8ml)し、かつ混合物を
一晩に亘って攪拌させた。反応混合物を真空下で濃縮し、かつ生じる残留物をジ
エチルエーテル(200ml)と水(200ml)との間に分配させた。組み合
わされた有機抽出物を水(400ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真
空下で濃縮した。残留物を、フラッシカラムクロマトグラフィーで、溶離剤とし
て0〜10%濃度の酢酸エチル/イソヘキサンを用いて精製した。黄色の固体が
生成物として得られた(18.41g)。
【0198】
【外29】
【0199】 (ii)メチル−2−アジド−3−(2−フルオロ−3−ベンジルオキシフェニ
ル)プロペノエート メタノール(250ml)中のメチルアジドアセテート(36.64g)およ
び2−フルオロ−3−ベンジルオキシベンズアルデヒド(18.32g)の混合
物を、攪拌しながら、1時間に亘って、メタノール(100ml)中のナトリウ
ム メトキシド(17.20g)の混合物に、−25℃でアルゴン蒸気下で滴加
した。混合物を20分に亘って攪拌し続け、5℃に温め、かつ一晩に亘って攪拌
した。
【0200】 生じる沈殿物を濾過し、その後に冷エタノールで連続的に洗浄し、水中の酢酸
溶液および水で希釈する。生じる固体を真空下で乾燥させ、淡い褐色の固体(1
6.70g)として生成物が得られ、この場合、これは精製することなく使用さ
れた。
【0201】 (iii)メチル−4−フルオロ−5−ベンジルオキシインドール−2−カルボ
キシレート キシレン(600ml)中のメチル−2−アジド−3−(2−フルオロ−3−
ベンジルオキシフェニル)プロペノエート(16.7g)の溶液を攪拌しながら
、還流しているキシレン(2.4L)に1時間に亘って滴加し、かつその後にさ
らに20分に亘って攪拌させる。反応混合物を真空下で濃縮させ、かつフラッシ
カラムクロマトグラフィーによって、溶離剤として0〜100%濃度の酢酸エチ
ル/イソヘキサンの勾配を用いて精製し、黄色の固体として生成物が得られた(
12.93g)。
【0202】
【外30】
【0203】 (iv)メチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−4−フルオロ−5−ベン
ジルオキシインドール−2−カルボキシレート 水素化ナトリウム(鉱物油中に60%、589g)をジメチルホルムアミド(
100ml)中のメチル−4−フルオロ−5−ベンジルオキシインドール−2−
カルボキシレート(4g)の溶液に添加し、かつ混合物を30分に亘ってアルゴ
ン雰囲気下で攪拌させる。3,4−ジクロロベンジル クロリド(2.22ml
)を添加し、かつ混合物を一晩に亘って攪拌させた。反応混合物を真空下で濃縮
させ、かつ残留物をジエチルエーテル(100ml)と水(100ml)との間
に分配させた。有機抽出物を水(100ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO )、真空下で濃縮し、かつフラッシカラムクロマトグラフィーで、溶離剤として
イソヘキサンその後に5%酢酸エチル/イソヘキサンを使用して精製し、黄色の
結晶質の固体として生成物が得られた(4.16g)。
【0204】
【外31】
【0205】 (v)メチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−4−フルオロ−5−ヒドロ
キシインドール−2−カルボキシレート 酢酸エチル(250ml)中のメチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−
4−フルオロ−5−ベンジルオキシインドール−2-カルボキシレート(8.22
g)および5%Pd/C(200mg)の混合物を水素雰囲気下で一晩に亘って
攪拌させ、セライトを通して濾過し、真空下で濃縮し、かつフラッシカラムクロ
マトグラフィーで、溶離剤として0〜50%濃度の酢酸エチル/イソヘキサンの
勾配を用いて、褐色の固体として生成物が得られた(6.18g)。
【0206】
【外32】
【0207】 方法I エチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−3−メトキシ−5−ヒドロキシイ
ンドール−2−カルボキシレート (i)エチル5−ベンジルオキシジアゾインドール−2−カルボキシレート 硝酸ナトリウム(6g)を酢酸エチル(40ml)および酢酸(20ml)中
のエチル5−ベンジルオキシインドール−2−カルボキシレートの溶液に少量ず
つ添加した。混合物を18時間に亘って攪拌し、かつその後に酢酸エチルと水と
の間に分配した。有機抽出物を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、か
つ乾燥させた。溶剤を真空下で除去し、かつ生じるゴムをジエチルエーテルで粉
砕し、オレンジ色の粉末として生成物が得られた(1.8g)。
【0208】
【外33】
【0209】 (ii)エチル3−メトキシ−5−ベンジルオキシインドール−2−カルボキシ
レート ロジウム オクタノエート(300mg)を、トルエン(100ml)および
メタノール(10ml)中のエチル5−ベンジルオキシジアゾインドール−2−
カルボキシレート(2.0g)の攪拌溶液に添加した。
【0210】 混合物を2.5時間に亘って不活性雰囲気下で還流させた。溶液を真空下で濃
縮し、かつ残留物をカラムクロマトグラフィーで、30〜50%のジエチルエー
テル/イソヘキサンを用いて精製し、オレンジの固体が得られた(1.41g)
【0211】
【外34】
【0212】 (iii)エチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)3−メトキシ−5−ベン
ジルオキシインドール−2−カルボキシレート 3,4−ジクロロベンジル クロリド(0.72ml)をDMF(50ml)
中にエチル3−メトキシ−5−ベンジルオキシインドール−2−カルボキシレー
ト(1.40g)、炭酸カリウム(0.90g)およびヨウ化カリウム(0.1
g)の攪拌溶液に、不活性雰囲気下で添加した。反応混合物を50℃に6時間に
亘って加熱し、その後に酢酸エチルおよび水の間に分配した。組み合わされた有
機抽出物を水で洗浄し、その後に飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、かつ乾燥
させた。溶剤を真空下で除去し、カラムクロマトグラフィーによって、10〜3
0%酢酸エチル/イソヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製
させ、黄色の油が得られた(0.9g)。
【0213】
【外35】
【0214】 (iV)エチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)3−メトキシ−5−ヒドロ
キシインドール−2−カルボキシレート 5%Pd/C(100mg)を、酢酸エチル(50ml)中のエチル−N−(
3,4−ジクロロベンジル)−3−メトキシ−5−ベンジルオキシインドール−
2−カルボキシレート(0.9g)の攪拌溶液に添加し、かつ混合物を12時間
に亘って水素化した。触媒を濾別し、かつ濾液を蒸発させ、褐色の油(0.61
g)が得られ、この場合、これはさらに精製させることなく使用された。
【0215】
【外36】
【0216】 方法J エチルN−(3,4−ジクロロベンジル)−4−クロロ−5−メトキシインドー
ル−2−カルボキシレート (i)エチル−2−アジド−3−(2−クロロ−3−メトキシフェニル)プロペ
ノエート エタノール(20ml)中のエチルアジドアセテート(9.9g)および2−
クロロ−3−メトキシベンズアルデヒド(3g)の溶液を、エタノール(10m
l)中のナトリウム エトキシド(4.7g)の溶液に0℃で滴加した。反応物
を周囲温度で18時間に亘って温め、その後に、2NHCl(50ml)とジク
ロロメタン(250ml)との間に分配した。有機相を乾燥させ(MgSO4)
、真空下で濃縮し。かつ残留物をカラムクロマトグラフィーによって、溶離剤と
してのイソヘキサン−12%酢酸エチル/イソヘキサンを用いて、淡黄色の結晶
固体として生成物が得られた(2.2g、44%)。
【0217】 これは他の精製なしで使用された。
【0218】 (ii)エチル−4−クロロ−5−メトキシインドール−2−カルボキシレート キシレン(100ml)中のエチル−2−アジド−3−(2−クロロ−3−メ
トキシフェニル)プロペノエート(2.22g)の溶液を、30分に亘って還流
で加熱し、真空下で濃縮し、かつカラムクロマトグラフィーで抽出剤としてイソ
ヘキサン−50%酢酸エチルを用いて精製し、淡黄色の固体として生成物が得ら
れた(1.34g、67%)。
【0219】
【外37】
【0220】 (iii)エチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−4−クロロ−5−メト
キシインドール−2−カルボキシレート 水素化ナトリウム(60mg)をDMF中のエチル−4−クロロ−5−メトキ
シインドール−2−カルボキシレート(250mg)、3,4−ジクロロベンジ
ルクロリド(0.21ml)およびヨウ化テトラブチルアンモニウム(3mg)
の溶液に、周囲温度下で、不活性雰囲気下で添加した。反応物を周囲温度で18
時間に亘って攪拌し、その後に酢酸エチル(30ml)と水(30ml)との間
に分配した。有機相を乾燥させ(MgSO)、真空下で濃縮し、かつ残留物を
カラムクロマトグラフィーによって溶離剤としてイソヘキサン−15%酢酸エチ
ルを用いて精製し、白色の固体として生成物が得られた(196mg、48%)
【0221】
【外38】
【0222】 (iv)エチルN−(3,4−ジクロロベンジル)−4−クロロ−5−ヒドロキ
シインドール−2−カルボキシレート ヨウ化トリメチルシリル(0.6ml)を、クロロフォルム(20ml)中の
エチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−4−クロロ−5−メトキシインド
ール−2−カルボキシレート(190mg)の溶液に添加した。混合物を50℃
で、18時間に亘って加熱し、その後にメタノール(50ml)に注ぎ、かつ真
空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで、溶離剤として20%酢
酸エチル/イソヘキサンを用いて精製し、黄色の固体として生成物が得られた(
100mg、71%)。
【0223】
【外39】
【0224】 例15 N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−トリフルロメチルスルホノアミド−5
−ヒドロキシインドール ナトリウムメトキシド(21mg)をメタノール(10ml)中N−(3,4−
ジクロロベンジル)−2−トリフルロメチルスルホノアミド−5−アセトキシイ
ンドール(90mg)の攪拌溶液に添加した。反応物を周囲温度で15時間に亘
って攪拌し、その後に濃縮し、かつ塩酸(2M、5ml)水溶液を添加すること
によって酸性化し、ジクロロメタンで抽出し、および真空下で濃縮し、褐色の油
が得られた(50mg)。
【0225】
【外40】
【0226】 前記出発材料は、以下のようにして製造された。
【0227】 (i)N−(3,4−ジクロロベンジル)−5−アセトキシインドール−2−カ
ルボン酸 ジメチルアミノピリジン(100mg)および無水酢酸(1.12ml)を、
酢酸エチル(50ml)中のN−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキ
シインドール−2−カルボン酸の溶液に添加し、周囲温度で1時間に亘って攪拌
した。エタノール(10ml)を添加し、かつ反応物を30分に亘って攪拌させ
た。溶剤を部分的に蒸発させ、かつイソヘキサンを添加し、沈殿させ、この場合
、これは濾別し、かつ乾燥させ、白色固体として生成物が得られた(1.12g
)。
【0228】
【外41】
【0229】 (ii)N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−トリフルオロメチルスルホン
アミド−5−アセトキシインドール DMF(5ml)中のN−(3,4−ジクロロベンジル)−5−アセトキシイ
ンドール−2−カルボン酸の撹拌溶液に、不活性雰囲気下で、HATU(0.2
7g)、DIPEA(0.12ml)およびトリフルロメチルスルホンアミド(
97mg)を添加した。反応物を周囲温度で18時間に亘って攪拌させた。混合
物を飽和二炭酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、かつ生じる沈殿物を濾別し、乾燥さ
せ、生成物が得られた(90mg)。
【0230】
【外42】
【0231】 例16 N−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシインドール−2−テトラゾ
ール 塩化アンモニウム(54mg)およびアジ化ナトリウム(65mg)を、DM
F(5ml)中のN−(3,4−ジクロロベンジル)−5−アセトキシインドー
ル−2−ニトリルの攪拌溶液に添加した。反応混合物を100℃に10時間に亘
って加熱した。塩化アンモニウム(35mg)およびアジ化ナトリウム(42m
g)のさらなる量を添加し、かつ反応物を100℃で18時間に亘って加熱した
。反応混合物を、塩酸水溶液(2M、10ml)の添加によって酸性化し、かつ
酢酸エチルで抽出し、乾燥させ、真空下で濃縮し、かつカラムクロマトグラフィ
ーで、イソヘキサン中20%酢酸エチルを用いて精製し、この場合、これは、酢
酸エチル中5%メタノールに増加させ、褐色の油として生成物が得られ(40m
g)、この場合、これは放置時に凝固するものである。
【0232】
【外43】
【0233】 出発材料は次のようにして製造された: メタン塩化スルホニル(0.5ml)を、ピリジン(30ml)中のN−(3
,4−ジクロロベンジル)−5−アセトキシインドール−2−カルボン酸(1.
12g)の冷却した溶液(0℃)に添加し、0℃で1.5時間に亘って攪拌した
。ガス状のアンモニアによって、反応混合物を15分に亘って泡立たせ、その後
に、過剰のアンモニアを真空下で除去した。反応混合物を0℃に冷却し、かつメ
チル塩化スルホニル(2.5ml)を攪拌溶液に添加し、かつ18時間に亘って
周囲温度までにした。メタン塩化スルホニル(2ml)を添加し、かつ反応混合
物を60時間に亘って放置した。溶剤を真空下で除去し、ジクロロメタン中で再
度溶解させ、かつ3回に亘って、塩酸水溶液(1M)と飽和塩化アンモニウム溶
液1:1との混合物で洗浄した。有機抽出物を乾燥させ、真空下で濃縮し、かつ
残留物をカラムクロメトグラフィーで、10〜25%の酢酸エチル/イソヘキサ
ンを用いて精製し、好ましい生成物が得られた(300mg)。
【0234】
【外44】
【0235】 例17 N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)−5−ヒドロキシインドール−2
−カルボン酸 ピリジン(15ml)中の無水ヨウ化リチウム(870g)およびメチルN−
(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)−5−ヒドロキシインドール−2−カ
ルボキシレート(260mg)の溶液を、4時間に亘って還流下で攪拌させた。
反応を冷却し、かつ真空下で濃縮した。残留物を水(20ml)中で溶解し、か
つ酢酸で酸性化させた。生成物を酢酸エチルで抽出し、かつ組み合わされた抽出
物を乾燥させ、真空下で濃縮し、かつ残留物をカラムクロマトグラフィーで、溶
離剤として1%酢酸を含有する、ジクロロメタン−50%酢酸エチルを用いて精
製し、望ましい生成物がガラス状物として得られた(72mg、29%)。
【0236】
【外45】
【0237】 出発材料を以下のように製造した。
【0238】 (i)メチル−N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)−5−ベンジルオ
キシインドール−2−カルボキシレート 水素化ナトリウム(60%分散液、444mg)を、DMF(50ml)中の
メチル5−ベンジルオキシインドール−2−カルボキシレート(2.08g)の
攪拌溶液に、室温で添加した。1時間後に、3,4−ジクロロベンゼン塩化スル
ホニル(2.72g)を添加した。攪拌を2時間に亘っておこなった後に、反応
混合物を水と酢酸エチルとの間に配置した。組み合せ抽出物を乾燥させ、かつ真
空下で濃縮し、かつ残留物をカラムクロマトグラフィーで、溶離剤としてのイソ
ヘキサン−20%酢酸エチルを用いて、白色の固体として望ましい生成物が得ら
れた(2.02g、56%)。
【0239】
【外46】
【0240】 (ii)メチルN−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)−5−ヒドロキシ
インドール−2−カルボキシレート 酢酸エチル(450ml)およびメチルN−(3,4−ジクロロフェニルスル
ホニル)−5−ベンジルオキシインドール−2−カルボキシレート(2.01g
)中の炭素上5%パラジウムの懸濁液を60℃で、水素下で大気圧下で48時間
に亘って攪拌した。触媒を濾別し、かつ濾液を真空下で濃縮した。残留物をカラ
ムクロマトグラフィーによって、溶離剤として20%酢酸エチル/イソヘキサン
を用いて精製し、ゴム状物として望ましい生成物が得られた(270mg、16
%)。
【0241】
【外47】
【0242】 例18 N−(3,4−ジクロロベンジル)−5−アセトキシインドール−2−カルボン
酸 温かい酢酸エチル(250ml)中のN−(3,4−ジクロロベンジル)−5
−ヒドロキシインドール−2カルボン酸(10g)の溶液に、4−ジメチルアミ
ノピリジン(100mg)および無水酢酸(5.0ml)を添加し、かつ生じる
混合物を2時間に亘って撹拌した。有機物を1N HClで洗浄し、かつ乾燥さ
せた。ヘキサンを添加し、生成物の結晶を生じさせた。この固体を濾過し、ヘキ
サンで洗浄し、好ましい生成物が得られた(5g、44%)。
【0243】
【外48】
【0244】 例19 医薬品組成物 この例は、本明細書中で、ヒトにおける治療的または予防的使用のために記載
された本発明の示された製薬学的投与形態に制限されることなく例証する(作用
成分は“化合物X”の用語で示されている)。
【0245】 例A
【0246】
【表1】
【0247】
【表2】
【0248】
【表3】
【0249】
【表4】
【0250】 備考: 前記製剤中の化合物Xは、本明細書中の例1〜3に例証された化合物から成る
【0251】 前記製剤は、製薬学的に公知の通常の方法によって得られてもよい。錠剤(a
)〜(c)は慣用の方法によって、例えば、フタル酢酸セルロースのコーティン
グを提供するように、腸溶性のコーティングがされていてもよい。アエロゾル製
剤(h)〜(k)は、標準的な、計量投与のアエロゾルディスペンサーと連結さ
せて使用してもよく、かつ懸濁化剤、ソルビタントリオレアートおよび大豆レシ
チンは、二者択一的な懸濁化剤、例えば、ソルビタンモノオレアート、ソルビタ
ンセスキオレアート、ポリソルベート80、ポリグリセロールオレアートまたは
オレイン酸によって置き換えられていてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 C07D 401/06 C07D 401/06 403/04 403/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C063 AA01 BB03 CC12 DD06 EE01 4C086 AA01 AA03 BC13 BC17 GA07 GA08 MA01 MA04 NA14 NA15 ZB11 ZB21 ZC02 4C204 BB01 CB03 DB25 EB02 EB03 FB14 GB14 GB26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、Rは水素、ハロゲンまたはメトキシであり; Rは水素、ハロゲン、メチル、エチルまたはメトキシであり; Rはカルボキシ、テトラゾリルまたは−CONHSOであり、その際R はメチル、エチル、フェニル、2,5−ジメチルイソヘキサゾリルまたはトリ
    フルオロメチルであり、 Tは−CH−または−SO−であり;かつ 環Aは3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリフルオロメチルフェ
    ニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3−フルオロ
    −4−クロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニルまたは2,3−ジク
    ロロピリド−5−イルである]の化合物またはこれらの製薬学的に認容性の塩ま
    たはプロドラック。
  2. 【請求項2】 環Aが3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリ
    フルオロメチルフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェ
    ニル、3−フルオロ−4−クロロフェニルまたは3−クロロ−4−フルオロフェ
    ニルである、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 環Aが3,4−ジクロロフェニル、3−フルオロ−4−クロ
    ロフェニルまたは3−クロロ−4−フルオロフェニルである、請求項2に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 環Aが3,4−ジクロロフェニル、2,3−ジクロロピリド
    −5−イルまたは3−クロロ−4−フルオロフェニルである、請求項1に記載の
    化合物。
  5. 【請求項5】 Tが−CH−である、請求項1から4までのいずれか1項
    に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rがカルボキシである、請求項1から5までのいずれか1
    項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Rが水素であり; Rが水素であり; Rがカルボキシであり; Tが−CH−であり;かつ 環Aが3,4−ジクロロフェニルまたは3−クロロ−4−フルオロフェニルであ
    る、請求項1に記載の式(I)の化合物またはこれらの製薬学的に認容性の塩ま
    たはプロドラック。
  8. 【請求項8】 a)式(II) 【化2】 [式中、Rが請求項1に記載のRであるかまたはRの保護された形であり
    、Rは水素またはヒドロキシ保護基であり、かつRおよびRは請求項1に
    記載のものである]の化合物と、式(III) 【化3】 [式中、Tおよび環Aは請求項1に記載のものであり、かつLは置換可能な基で
    ある]の化合物とを反応させ: かつその後に必要である場合には: i)式(I)の化合物を式(I)の他の化合物に変換させるか; ii)任意の保護基を除去するか;または iii)これらの製薬学的に認容性の塩またはプロドラックを形成させることを
    特徴とする、請求項1に記載の化合物を製造する方法。
  9. 【請求項9】 製薬学的に認容性の担持剤との組み合わせで、請求項1から
    7までのいずれか1項に記載の化合物を含有する医薬品組成物。
  10. 【請求項10】 単球化学誘引物質蛋白質−1またはRANTES(発現ま
    たは分泌されたノーマルT細胞の活性化調節)によって介在される疾病、例えば
    炎症性疾病の治療に用いる医薬品の製造に使用する、請求項1から7までのいず
    れか1項に記載の化合物。
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