JP2002529989A - 帯域幅に応じたセルレベル選択 - Google Patents
帯域幅に応じたセルレベル選択Info
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Abstract
Description
に組み入れられる「既存無線シグナリングチャネルにおける呼び出し応答(Page
Response On Existing Radio Signaling Channel)」に関連する。
る。
も基本的なものには移動局、基地局及び移動通信交換局が含まれる。これら基本
構成要素の機能は本技術分野で周知である。移動局はセルラシステムと通信する
ために複数の移動局によって用いられる。移動局の形式は、例えば携帯電話から
ラップトップコンピュータ又は他のパーソナルコミュニケーションデバイスまで
の非常に広い範囲に渡って存在する。移動局は基地局への無線チャネルを用いて
セルラシステムと通信する。基地局は割り当てられた地理的領域の内部に存在す
る移動局との無線通信を担う。基地局は呼処理に関連する全ての交換機能を司る
移動通信交換局(MSC)と通信する。MSCは一方で基地局と通信し、他方で
外部コアネットワークと通信する。
セルに分割される。各セルは1つの基地局によってサービスされ、(トラフィッ
ク付加に応じて)隣接するセルで用いられる周波数と異なる1つ又はいくつかの
周波数を用いる。
は、円の中心における点で示される基地局のカバレージエリアを示す。すなわち
、セルA1,A2,A3及びA4はこれらセルを通過する移動局の地理的カバレ
ージエリアである。A1,A2,A3及びA4のそれぞれのセルは、セルに対応
付けされた基地局が提供可能な有効無線通信距離によって地理的に定義される。
この距離は基地局の信号出力パワーレベル及びその基地局の範囲内の移動局の信
号出力パワーレベルなど多くの要因に依存する。基地局A1’,A2’,A3’
及びA4’が各セルA1,A2,A3及びA4の内部に示されている。
ル範囲から別の地理的セル範囲へ移動しうる。その結果、セルの各基地局との間
でハンドオフ手順が実行される。従って、例えば移動局がセルA1内におり、ア
クティブな呼に従事している場合、この移動局は基地局A1’と通信している。
しかし、移動局がセルA1から例えばセルA2へ移動した場合、基地局A1’は
その移動局に対するサービスを新しい基地局A2’へハンドオフする。理想的に
は、ハンドオフ手順はその移動局のユーザにとってシームレスである。ハンドオ
フ手順中に移動局の機動性とシームレス性を改善するための数多くの公知のハン
ドオフ技術が存在する。
はそれらが処理可能なトラフィック量に固有の制限を有している。従って、各セ
ルは、理想的にはその地理的領域内の全移動局に対してサービスを提供しなけれ
ばならない対応帯域幅を有している。アクティブな移動局によって一旦その帯域
幅が使用されると、アクティブな移動局の1つがその呼を終え、それによってい
くらかの帯域幅を他の移動局に解放するまで、そのセル内の基地局は他のトラフ
ィックサービスを提供できない。セルラネットワーク内で用いられる移動局の数
が増加するに連れ、各セルにおいて十分な帯域幅を利用可能であることがますま
す重要になってきている。その結果、セル構成の間取り(geography)(すなわち
、各セルがサービスを提供するカバレージエリアの大きさ)はセルラネットワー
クの形成における設計要素(design factor)である。ネットワーク設計者は多く
の場合、トラフィックの高い領域ではセルを大きくし、トラフィックの低い領域
ではセルを小さくするため、図1に示す均一な大きさ及び形状のセルは標準的な
ものではない。依然として、セルラネットワークにおいて利用可能な帯域幅を有
効に用いるための新規で改良された方法は、商業的に価値のある進歩である。
うレイヤに地理的に分割される。すなわち、セルの第1レイヤは地理的領域を小
さなセルのグループに分割する。そして、同じ地理的領域は再び、より大きな、
重なり合うセルグループに分割される。最初の2つのレイヤに加え、さらに別の
重なり合うレイヤを用いることもできる。これは一般に階層的セル構成と呼ばれ
る。
位置する移動局に高い帯域幅を提供し、一方、高レイヤのセル(地理的に大きな
セル)はその領域内の移動局に対して低い帯域幅利用可能性を提供するが、広い
カバレージエリアを提供する。
用可能性を有するセルが、低い帯域幅利用可能性の地理的に大きなセルの中に配
置される。
ル割り当ての際には、移動局の必要帯域幅を考慮する。移動局は呼要求とともに
必要帯域幅要求を送信し、帯域幅要求はその移動局が小さな間取り及び大きな帯
域幅利用可能性を有するセルか、大きな間取り及び小さな帯域幅利用可能性を有
するセルのどちらに割り当てるべきかの決定に利用される。
移動局及び、(マルチメディア処理装置のような)かなり大きな帯域幅を必要と
する可能性のある移動局を含む、異なる形式の移動局について帯域幅の効率を最
大化する。図1に示すようなネットワークシステムにおいて、一般に各移動局は
、セルラシステムに対し、他の全ての移動局と同様の狭い帯域幅利用可能性を与
えられている。異なる帯域幅及びトラフィック容量を必要とする接続が導入され
、また広帯域の接続が頻繁に生じるに連れ、図1で説明されるセルラ構成がます
ます十分でなくなってきた。
2の実施例において、地理的領域20は例えば3つの異なるセル改装レベルに分
割されている。セルの第1階層レベルは地理的領域20を多数の、比較的小さな
セル領域A1,A2,A3等に分割する。これらセル領域はそれぞれ基地局A1
’,A2’,A3’によってサービスが提供される。このレベルにおけるセル構
成は図1に示した構成にほぼ対応する。替わりに、当業者が理解するように、1
つの基地局が複数のセル領域に対してサービスを提供することも可能である。
ベルに重なる高レベルのセル構成を含んでいる。セルの第2階層レベルにおいて
、地理的領域20はそれぞれ基地局B1’,B2’等によってサービスを提供さ
れる中間サイズのセルB1,B2等に分割される。
よってサービスを提供される、比較的大きく地理的に配置されたセルC1,C2
等を有する、さらに別の階層レベル(この場合は第3階層レベル)に分割される
。
る位置にある場合、その移動局は3つの異なる基地局の任意の1つを介してセル
ラネットワークに接続することができる。まず、点”X”における移動局はセル
A3(第1階層レベル)、セルB1(第2階層レベル)又はセルC1(第3階層
レベル)の基地局を介して通信可能である。点”X”における移動局がセルA3
内で通信している際、移動局は基地局A3’と基地局A3’に関連づけされた周
波数によって通信する。一方、点”X”における移動局がセルB1を介して通信
する場合、移動局は基地局B1’と基地局B1’に関連づけされた周波数によっ
て通信する。最後に、点”X”における移動局がセルC1を介して通信する場合
、移動局は基地局C1’と基地局C1’に関連づけされた周波数によって通信す
る。ここで、セルA3は地理的に小さいが、高い帯域幅利用可能性を有するため
、点”X”における移動局はセルA3を介して通信する場合、比較的広い帯域幅
を得る機会を有するということが重要である。一方、移動局がセルC1を介して
通信する場合、ハンドオフを必要とせずに(セルA1又はB1と比較して)長距
離を移動することが可能である反面、比較的低い帯域幅利用可能性を有するであ
ろう。
を認識している。特に、点”X”における移動局が広帯域幅を必要とする装置で
ある場合、その高トラフィック容量要求を獲得するチャンスはセルC1からより
もセルA3からのほうが高い。一方、移動局がセルA3を通じて通信している場
合、セルA3から移動局が移動する隣接セルへのハンドオフ手順を行わずに移動
可能な地理的範囲は比較的制限される。対照的に、点”X”における移動局がセ
ルC1内で通信している場合、移動局はハンドオフ手順を行わずに地理的領域2
0内を比較的長い地理的距離移動可能である。従って、点”X”における移動局
において、広帯域幅の通信を獲得することと、ハンドオフ手順を必要としないで
高い地理的移動度を達成することの間にはトレードオフが存在する。
て、地理的領域20は関連づけされた3つのセル階層レベルを有している。セル
の第1階層30は地理的に小さい。従って、レイヤ30における各セルはその固
定帯域幅を比較的少数のユーザで共用せねばならず、その結果、地理的セル領域
内の各ユーザに広帯域幅を提供することが可能である。レイヤ31(第2階層レ
ベル)におけるセルは地理的により大きいため、レイヤ30におけるセルに関し
て予期されるよりも低いユーザあたりの帯域幅利用可能性を提供する(もちろん
、人口密度によってこの予想に例外が生じることもあり得る)。さらに、レイヤ
32(第3階層レベル)におけるセルはさらに大きな地理的領域をカバーするた
め、一般にレベル30及び31よりもさらに低いユーザあたりの帯域幅利用可能
性を提供する。図2の例と図3の例との対応について述べると、セルA1,A2
,A3等はレイヤ30に属し、セルB1,B2等はレイヤ31に属し、セルC1
,C2等はレイヤ32に属する。もちろん、地理的領域20は設計上の制約や所
望の利益に応じて図2又は図3に示されるよりも多い、または少ない数の階層レ
イヤに分割されてもよい。さらに、図2及び図3に示されるセルは各階層レベル
内で均一の形及び大きさであるが、これは必ずしも必要ではない。すなわち、例
えばレイヤ30におけるセルは地理的に比較的小さいけれども、レイヤ30の他
のセルに関して不均一であっても良い。これはレイヤ31、32等についても同
様である。図2及び図3において、地理的領域20内の移動局がレイヤ30にお
けるセルの1つから出る前は比較的遠くへの移動はできないが、レイヤ32のセ
ルを出る前には比較的長距離の移動が可能であることが理解できる。
局の移動度見込み(potential mobility)に従って呼接続を行う。図5に示すよう
に、2つの異なるタイプの移動局、移動局電話機(MS1)及び移動局ラップト
ップコンピュータ装置(PC1)が示されている。伝統的には、(MS1のよう
な)電話機より、(PC1のような)ラップトップコンピュータ装置が高い帯域
幅を要求する移動局である(常にそうであるとは限らないが)。
幅を要求する装置は、より低い帯域幅を要求する(セルラ電話機のような)装置
のユーザに比べて地理的領域20内を移動しない人々によって使用されるであろ
うと認識している。いずれにしても、図5に示すように、高い帯域幅を要求する
装置であるラップトップコンピュータ装置PC1は、(より低い帯域幅を要求す
る)電話機MS1がセルレベル53と通信するのに対し、セルレベル52内の基
地局と通信することによって、RNC51を介してコアネットワーク50と通信
する。図5に示すように、セルレベル52はセルレベル53に比べて単位地理的
領域あたりの基地局の数が多い。この意味で、セルレベル52は例えば図3のレ
イヤ30に対応し、セルレベル53は例えば図3のレイヤ31に対応する。いか
なる基地局の周波数帯の伝送容量もセルの大きさに依存する必要はないため、(
電話機MS1が通信している)基地局54はその伝送容量を、例えばセルレベル
52の基地局55が行うよりも多数のユーザに対して分割しなければならない。
従って、(セルレベル52と通信する)ラップトップコンピュータ装置PC1よ
りも高位のセル構成レベル(セルレベル53)で通信する電話機MS1は一般に
可能性を有するであろう。もちろん、ラップトップコンピュータ装置PC1が基
地局55とセルレベル52の間でハンドオフを起こさずにはそう遠くへ移動でき
ないことを図5から理解することができる。一方、電話機MS1はハンドオフを
起こさずにセルレベル53を比較的遠くへ移動可能である。
を示している。図6に示すように、地理的領域20は2つのセルレベルを有して
いる。第1のセルレベルは比較的小さな地理的セルA4,A5及びA6を有する
。第2階層セルレベルは比較的大きな地理的大きさB3の1つのセルを有する。
地理的領域20において、移動局MS3は(セルA4及びB3が重なっているた
め)セルA4及びセルB3内に位置する。さらに、ラップトップコンピュータP
C2はセルA4及びB3内部の位置においてセルラシステムでの動作を行ってい
る。常に正しくはないが、通信中において、移動局MS3はラップトップコンピ
ュータPC2が地理的領域20を移動するよりも地理的領域20内を多く移動す
るであろう。従って、セルA4からセルA5に向かって速度V1で移動している
ように示される移動局MS3は依然としてセルB3内に存在する。(依然として
セルラネットワークにおいて通信し続けていると思われる)ラップトップコンピ
ュータ装置PC2は、ほぼ0に等しい速度V2とともにセルA4及びB3内部に
示される。異なる装置MS3及びPC2の速度は関連している。あるセルから別
のセルへの任意の移動局の伝送はハンドオフ手順を必要とするため、異なる装置
MS3及びPC2の速度は関連がある。すなわち、移動局MS3がセルA4の基
地局と通信している場合、移動局MS3がセルA4からセルA5へ移動するに従
って、移動局MS3はセルA4からセルA5をサービスしている基地局へのハン
ドオフ手順を要求するであろう。一方、移動局MS3がセルB3をサービスする
基地局と通信している場合、セルB3がセルA4及びA5の両方を包含している
ため、移動局MS3はセルA4の地理的領域からセルA5の地理的領域へハンド
オフを要求することなく移動することが可能である。従って、移動局MS3はセ
ルB3の基地局と通信している場合、比較的大きなセルB3を離れるまでハンド
オフ手順を要求しない。
可能な帯域幅である。セルB3は、(より小さな地理的領域である)セルA4と
ほぼ同じトラフィック容量でより広い地理的領域にサービスを提供するため、移
動局MS3がセルA4の基地局ではなくセルB3の基地局と通信している場合、
移動局MS3が高い帯域幅を利用可能となる可能性は低くなる。
高帯域幅を要求する装置にとって重要である。ラップトップコンピュータ装置P
C2は高い帯域幅利用可能性を必要とするであろうから、セルB3の基地局より
も高い帯域幅利用可能性が存在すると考えられるセルA4の基地局と通信するこ
とが好ましい。
2の両方において、端末(MS3又はPC2)は、地理的領域20内において移
動端末がどの程度移動するかの見込み及び、その移動端末についての帯域幅要求
に基づいて、高レベルの基地局又は低レベルの基地局(レベル30,31又は3
2に対応)を選択することができる。従って、移動端末は高、中、又は低レベル
セルレイヤを選択することによって、高帯域幅利用可能性もしくはハンドオフ無
しでの高移動性のいずれかを選択することが可能である。移動端末が選択を行う
と、移動端末はそのセルレイヤに関連した基地局と接続を開始することができる
。移動端末が不適切な選択を行ったとネットワークが判断した場合、ネットワー
クはハンドオーバを強制するか、第1の基地局において端末へ別のセルレベルの
異なる基地局を試すよう知らせるメッセージとともに呼を拒絶することによって
、端末に対し別のセルレベルにおける別の基地局を使用するよう強制することが
可能である。さらに、高帯域幅を要求する移動端末が低い階層レベルにおける基
地局を通じて呼の設定を試み、その低い階層レベルのセルに容量が残っていない
場合、ネットワークはその時点でアクティブなセル中の低帯域幅移動端末に対し
て高い階層レベルの基地局へハンドオーバさせることによって高帯域幅移動端末
のための容量を解放することもできる。
それらの通信のためのセル階層レベルを個別選択することを許可しない替わりに
、それらの帯域幅要求及びネットワークに対して見込まれる移動度基準(mobilit
y criteria)をネットワークに送信し、それから移動端末の呼接続がどのセルレ
ベルで接続されるべきかを決定する。そして、端末が高い帯域幅要求を有する場
合(そして固定又は非常にゆっくりとした)帯域幅ネットワークは移動端末に対
し、移動端末が呼を接続するためにどの(適切なセルレベルにおける)基地局に
接続すべきかを通知可能である。従って、端末が高い帯域幅要求を有する(そし
て移動しないか非常にゆっくりと移動する)場合、ネットワークは、より高い転
送容量を移動端末へ提供することが可能なように、(発呼又は着呼のいずれにお
いても)呼を(レイヤ30のような)低い階層レベルに属する基地局を介してル
ーティングするための選択を試みる。一方、端末が帯域幅についてより低い要求
を有する(しかし、比較的高速に地理的領域内を移動している)場合、ネットワ
ークはハンドオフなしでのより高い移動自由度を移動端末へ提供することが可能
なように、(発呼又は着呼のいずれにおいても)呼を高位の階層レベルに属する
基地局を介してルーティングするための選択が可能である。
を用いなければならない。 ・(図2におけるC1及びC2の様な)隣接するセルは異なる周波数帯を用いな
ければならない。 本発明において実施可能な有益な付加機能は、継続中の伝送セッションの間用
いられる接続のための階層セルレベルを最近のトラフィック及び移動端末のロー
ミング状況により適したレベルへの変更可能性である。これは、例えばネットワ
ークに対し、端末のローミング及び使用ビットレートに関する最近の状態につい
ての統計情報の収集を要求する。
信システムの一般的な従来例を示す。特に、移動システムはセルに関連づけされ
た基地局(BS1,BS2,BS3,BS4等)と、各セル内に位置し、同一セ
ル内の基地局と通信する移動局MS1,MS2,MS3,MSnを有している。
もちろん、図4の例は基地局あたりより多くの移動局が用いられ得る点及びセル
ラ通信システム毎により多い基地局を利用可能である点に関して単純化されてい
る。移動局MS1,MS2,MS3,MSnに加え、コンピュータPC1,PC
2等のコンピュータのような移動端末がセルラ通信によって基地局BS1,BS
2,BS3及びBS4と通信することができる。本技術分野の当業者であれば理
解されるように、基地局BS1,BS2,BS3,BS4は移動交換サービスセ
ンタ(MSC)と通信する基地局コントローラを含んでいる。MSCは在圏ロケ
ーション・レジスタ(visitor location register:VLR)を有している。移動通信
交換局(MSC/VLR)は公衆交換電話網(public switched telephone netwo
rk: PSTN)のような外部コアネットワークと通信する。本発明において、基地局
BS1,BS2,BS3,BS4等は図のようなセル構成を形成するために配置
されている。本発明に従って、基地局は図2又は図3に示したセル構成、又は本
発明の教示に従った類似の階層セル構成を形成するために配置されている。そし
て、移動通信交換局(MSC)は個々の移動端末の帯域幅要求及び移動度に従っ
て移動端末(MS1,MS2,MS3,MSn,PC1及びPC2)に発呼する
。さらに、移動端末からの呼について、移動端末(MS1,MS2,MS3,M
Sn,PC1及びPC2)は、本出願の図2,3,5,6及び7の教示に従って
、移動端末の帯域幅要求及び移動度に従って基地局を選択する。もちろん、これ
は本発明の簡単な実施例であり、本技術分野の当業者は移動端末の帯域幅要求と
移動度に従ってセルとの通信及び種々の階層セルレベルとを選択するという本発
明の全体的な機能を維持しながら、システム構成や要素に改造を加えてもよいこ
とを理解するであろう。
である。図7において、移動端末はその帯域幅要求をステップ60で分析する。
もちろん、常にそうであるとは限らないが、伝統的に、これは(ラップトップコ
ンピュータ装置のような)コンピュータ機能を伴う移動端末は通話(telephone c
onversation)に用いられる移動端末より高い帯域幅を要求することを示すであろ
う。自らの帯域幅要求の分析に基づいて、移動端末はステップ61でセルレベル
(例えば、図3のレベル30,31及び32)を選択する。ステップ61でのセ
ルレベル選択の後、ステップ62で移動端末は選択されたセルレベル内のセルに
対応する基地局に接続を試みる。それから、ステップ63において、ネットワー
クは移動端末がステップ62で接続試行がなされたセルレベルが適切に選択され
ているか否かを確認する。ステップ64において、移動端末が適切なセルレベル
を選択し、接続を試行していた場合、処理はステップ66へ進む。そうでなけれ
ば、処理はステップ65へ進み、そこでネットワークは移動端末に対し、異なる
レベルのセルの基地局に強制的にハンドオフさせる。これは、例えば移動端末が
高い帯域幅利用可能性を有するセルレベルを要求したにもかかわらず、より小さ
な帯域幅を用いることが可能である場合に発生する。そのような場合、ネットワ
ークはステップ65において、移動端末をより低い帯域幅利用可能性を有するセ
ルレベルへ強制的にハンドオフさせる。そして、処理はステップ62に戻り、そ
こで移動端末はステップ65でネットワークによって命令された新しいセルレベ
ルにおいて接続を試行する。
、ネットワークはステップ61で移動端末によって選択されたセルレベルにおけ
るセルで利用可能なトラフィック容量が十分であるかどうかを判定する。そして
、ネットワークは、ステップ60で判定された帯域幅要求において移動端末が十
分な容量を利用可能であるかを判定する。もし十分な容量がステップ60で判定
された帯域幅要求において移動端末が十分な容量を利用可能である場合、ステッ
プ66において判定は”YES”となり、ネットワークは呼をステップ67で接
続する。一方、ステップ62で移動端末が要求したセルレベルにおいて不十分な
容量しか利用可能でない場合、処理はステップ68へ移行し、そこでネットワー
クはステップ64で決定された不適切なセルレベルにおけるセル内で継続中の呼
に関連する移動端末が存在するか否かを問い合わせる。すなわち、ステップ68
において、ネットワークは移動端末がステップ62で接続を望んだセルレイヤの
セルにおいて継続中の呼(active call)を、例えば、そのセル内で動作中の移動
端末が、高い帯域幅を利用可能なセルレイヤにおいて動作する、より低い帯域幅
を要求する装置であるか否かを判定することによって解析する。ステップ68に
おいて、ステップ62で移動端末が試行した接続に利用可能なトラフィック容量
を得るために移動端末のいずれかがより低い帯域幅利用可能性を有するセルに移
動可能である場合、ステップ69において、ネットワークは誤った位置にある移
動端末を高位の階層レベルのセルへ強制的にハンドオフさせる。
び69において誤った位置にあった移動端末が高位のレベルのセルレイヤに強制
的にハンドオフさせられた状態で、再びセル内においてトラフィック容量が利用
可能であるか否かを判定する。ステップ66において、十分な容量が利用可能で
ある場合、ステップ67を通じて呼が接続される。一方、ステップ66において
依然として十分な容量が利用可能でなく、またステップ68及び69において高
位のレベルのセルレイヤに移動可能な別の移動端末もない場合、処理はステップ
70へ進み、そこでネットワークは現在の移動端末を、その移動端末が望んだの
と異なるセルレイヤ(通常はより低い帯域幅利用可能性を有するセルレイヤ)へ
ハンドオフさせる。この結果、移動端末が通常望むよりも高いセルレイヤにおい
てではあるけれども(従って、例えば移動端末に対する通信を遅くすることにな
るが)、移動端末はステップ62で接続を行うことが可能となる。
ワークは移動端末に帯域幅要求について問い合わせる。これは例えば、図7にお
けるステップ60で行われる。そして、以下に、コアネットワークから発呼され
、移動端末で終端される呼について、移動端末の帯域幅要求が決定されてから階
層セルラシステムにおいてどのように接続のためのセルレベルが選択されるかに
ついてのかなり詳細な説明を行う。まず、接続のために要求された帯域幅が、実
際の接続設定手順に先立つネゴシエーション手順においてアクセスネットワーク
へ送信される。アクセスネットワークにおけるRNCノード(図5)はネゴシエ
ーション手順における通信者(communication party)であり、最終的にどのセル
レベルが接続に用いられるかを制御する。接続設定において、アクセスネットワ
ークは移動端末(又はルックアップテーブル又は同等品)から接続に必要な帯域
幅を得る。端末発呼の接続設定がある場合、端末はセル階層の中から接続のため
のレベルを選択することができる。図7に関連して説明したように、ネットワー
クが接続により適した別のレベルを見いだした場合、ネットワークは適切なセル
レベルへの周波数ハンドオーバを命令することができる。一方、接続設定が端末
で終端される場合、要求された帯域幅は接続設定時にコアネットワークからアク
セスネットワークへ送信される。この接続のための帯域幅要求は接続で許容可能
な最小レベルの形式であってもよい。この帯域幅要求を(例示としての)GSM
環境においてアクセスネットワークへ送信可能な1つの方法を以下に示す。
する。 ステップ2:ネットワークからのアクセス許可チャネル(access grant channe
l)において、どのシグナリングチャネルが利用可能であるかを端末に通知する。 ステップ3:移動端末に専用制御チャネルで接続のための帯域幅要求を含む接
続設定メッセージを送信させる。 上述の手順はGSMセルラネットワークの規格に適切であり、また非GSM手
順において本発明を用いた類似の手順は本技術分野の当業者に周知であろう。
で送信する。 ステップ2:ランダムアクセスチャネルにおいて専用のシグナリングチャネル
を要求する。 ステップ3:シグナリングチャネルを獲得し、アクセス許可チャネルで応答。 ステップ4:専用シグナリングチャネルにおいて、移動端末からの呼び出し応
答を獲得する。 ステップ5:移動端末からネットワークへ接続設定メッセージを送信する。
してきたが、本発明が開示された実施例に限定されず、反対に、添付された請求
範囲の精神及び範囲に含まれる多数の変形物及び等価構成を包含することが意図
されていることを理解すべきである。
Claims (22)
- 【請求項1】 階層セルレイヤを構成する基地局ネットワーク内で動作する
移動端末と呼を接続するための移動無線アクセスノードであって、 前記移動端末への呼接続の要求であって、前記呼接続のための最小帯域幅要求
を含む要求を受信する入力と、 前記階層セルレイヤのうち、前記最小帯域幅要求に従う対応トラフィック容量
を有する1つに該当する基地局のうち選択された1つによって、前記移動端末と
通信するための出力とを有することを特徴とする移動無線アクセスノード。 - 【請求項2】 低位階層基地局によってサービスを提供される低位階層セル
及び、高位階層基地局によってサービスを提供される、前記低位階層セルと重な
り合う高位階層セルとを有するセル構成を形成する複数の基地局と、 前記セル構成の中で動作する複数の移動端末と、 前記移動端末と前記基地局との間の呼接続を、1)個々の呼接続に対する最小
帯域幅要求及び2)前記低位及び高位階層基地局に関連したトラフィック取り扱
い容量とに従って調整する移動無線アクセスノードとを有するセルラ電気通信シ
ステム。 - 【請求項3】 前記複数の移動端末がセルラ電話機及びセルラコンピュータ
を含み、前記移動無線アクセスノードが前記セルラ電話機への呼接続を前記高位
階層基地局に優先権を与えて調整し、前記セルラコンピュータへの呼接続を前記
低位階層基地局に優先権を与えて調整することを特徴とする請求項2記載のセル
ラ電気通信システム。 - 【請求項4】 前記移動無線アクセスノードが、呼要求であって、前記呼要
求のための前記最小帯域幅要求を規定する情報を含む呼要求を受信するための入
力をさらに有することを特徴とする請求項2記載のセルラ電気通信システム。 - 【請求項5】 前記入力が前記移動端末からの前記呼要求を受信することを
特徴とする請求項4記載のセルラ電気通信システム。 - 【請求項6】 前記無線アクセスノードと通信しているコアネットワークを
さらに有し、前記入力が前記コアネットワークから前記呼要求を受信することを
特徴とする請求項4記載のセルラ電気通信システム。 - 【請求項7】 規定された地理的領域をサービスする、移動無線機のための
セルラ電気通信システムであって、 第1レイヤの基地局によって規定される第1セルレイヤであって、前記第1セ
ルレイヤのセルの各々が、関連づけされた比較的小さい複数の地理的サービス領
域(coverage area)を有する第1セルレイヤと、 第2レイヤの基地局によって規定される第2セルレイヤであって、前記第2セ
ルレイヤのセルの各々が、関連づけされた比較的大きい複数の地理的サービス領
域を有する第2セルレイヤとを有し、前記第1セルレイヤと前記第2セルレイヤ
は全体的に重なり合っており、 また、前記移動端末と、前記第1及び第2レイヤの基地局との間の呼接続を、
前記呼接続の最小帯域幅要求に従って、低位最小帯域幅要求を有する呼接続には
前記第2レイヤ基地局に優先権を与え、高位最小帯域幅要求を有する呼接続には
前記第1レイヤ基地局に優先権を与えるように調整する移動無線アクセスノード
とを有することを特徴とするセルラ電気通信システム。 - 【請求項8】 前記第2レイヤ基地局に対する優先権が、前記移動端末のう
ち、より移動する端末に対する呼に与えられ、前記第1レイヤ基地局に対する優
先権が、前記移動端末のうち、より固定的な端末に与えられることを特徴とする
請求項7記載のセルラ電気通信システム。 - 【請求項9】 前記複数の移動無線機がセルラ電話機及びセルラコンピュー
タを含み、前記移動無線アクセスノードが前記セルラ電話機への呼接続を前記第
2レイヤ基地局に優先権を与えて調整し、前記セルラコンピュータへの呼接続を
前記第1レイヤ基地局低位階層基地局に優先権を与えて調整することを特徴とす
る請求項7記載のセルラ電気通信システム。 - 【請求項10】 前記移動無線アクセスノードが、呼要求であって、前記呼
要求のための前記最小帯域幅要求を規定する情報を含む呼要求を受信するための
入力をさらに有することを特徴とする請求項7記載のセルラ電気通信システム。 - 【請求項11】 前記入力が前記移動端末からの前記呼要求を受信すること
を特徴とする請求項10記載のセルラ電気通信システム。 - 【請求項12】 前記無線アクセスノードと通信しているコアネットワーク
をさらに有し、前記入力が前記コアネットワークから前記呼要求を受信すること
を特徴とする請求項10記載のセルラ電気通信システム。 - 【請求項13】 比較的小さな地理的セル内のセルラ通信を調整する第1レ
イヤ基地局及び、前記比較的小さな地理的セルと重なり合う比較的大きな地理的
セル内のセルラ通信を調整する第2レイヤ基地局とを有するセルラシステム内部
の移動無線機から発呼されたセルラ呼を接続する接続方法であって、 前記セルラ呼に対する最小帯域幅要求を決定する決定ステップと、 前記第2レイヤ基地局のトラフィック取り扱い特性に比較して前記最小帯域幅
が相対的に低い場合、第1レイヤ基地局に呼を接続しようとするステップと、 前記第1レイヤ基地局のトラフィック取り扱い特性に比較して前記最小帯域幅
が相対的に低い場合、第2レイヤ基地局に呼を接続しようとするステップとを有
することを特徴とする接続方法。 - 【請求項14】 前記呼を発した移動無線機が前記決定ステップを実行する
ことを特徴とする請求項15記載の接続方法。 - 【請求項15】 前記呼を発した移動無線機が初期判定(preliminary desis
ion)において、呼を第1レイヤ基地局又は第2のレイヤ基地局のいずれを介して
呼を接続するかについて、前記最小帯域幅要求判定に基づいて選択し、 前記セルラシステムが前記初期判定の適否を解析することを特徴とする請求項
14記載の接続方法。 - 【請求項16】 前記セルラシステムが前記初期判定を支持した場合、前記
選択されたレイヤの基地局に接続し、 前記セルラシステムが前記初期判定を拒否した場合、前記起動無線機が選択さ
れていないレイヤの基地局への接続を行うことを特徴とする請求項15記載の接
続方法。 - 【請求項17】 前記呼接続が前記第1レイヤ基地局に対して試みられてい
た場合、第1レイヤ基地局からのトラフィックを前記第2レイヤ基地局へリダイ
レクトするステップをさらに有することを特徴とする請求項13記載の接続方法
。 - 【請求項18】 前記リダイレクトされたトラフィックが過去の、前記第1
レイヤ基地局のトラフィック取り扱い特性に比較して相対的に低い最小帯域幅要
求の呼接続に関連付けされていることを特徴とする請求項17記載の接続方法。 - 【請求項19】 前記リダイレクトされたトラフィックがセルラ電話呼接続
に関連づけされていることを特徴とする請求項18記載の接続方法。 - 【請求項20】 前記呼接続が第2レイヤ基地局へ試行された際に第2レイ
ヤ基地局から前記第1レイヤ基地局へトラフィックをリダイレクトするステップ
をさらに有することを特徴とする請求項13記載の接続方法。 - 【請求項21】 前記呼接続が前記第1レイヤ基地局に対して試みられてい
た場合、第1レイヤ基地局からのトラフィックを前記第2レイヤ基地局へリダイ
レクトするステップをさらに有することを特徴とする請求項20記載の接続方法
。 - 【請求項22】 前記リダイレクトされたトラフィックがセルラコンピュー
タ呼接続に関連づけされていることを特徴とする請求項21記載の接続方法。
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