JP2002529583A - スペックル粒子およびスペックル粒子を含有する組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、特定のスパークル指数と透明度指数を有し、染料、顔料および／または光沢剤により着色された固体材料、好ましくは特定の結晶性材料を含むクリーニング組成物スペックル粒子を提供する。本発明はまた、本発明のスペックル粒子を含むクリーニング組成物、特に洗濯および皿洗い組成物にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】

本発明は、改善されたスペックル粒子および該スペックル粒子を含む組成物、
特にクリーニング組成物に関する。

【０００２】

【背景技術】

近年、洗剤製造業者は、製品に少量の染色粒子またはスペックルを使っている
。洗剤利用者は、染料粒子を有する製品を、クリーニング効果と結びつけており
、着色粒子を含む製品は、かかる着色粒子を含まない製品より消費者に受け入れ
られていることが分かっている。さらに、スペックルは、製品の脱色をマスクす
ることができ、かつ／またはこの色の差をマスクすることによりバルクの製品の
色を持たない少量の成分を製品に組み込むことを可能とさせている。

【０００３】 スペックルは、通常、特定の染料の水溶液を吸湿性材料にスプレーし、この材
料をその他成分に添加したり、または最終洗剤ベース粒子に直接スプレーして、
染色材料または粒子を乾燥することにより得られる。この方法の問題点は、吸湿
性材料が、大量の水を吸収して、製品を固化させてしまうことである。これは、
大量の染料水溶液を用いる必要があるとき、例えば、非常に希釈した染料溶液を
用いなければならない、染色の強い粒子が必要だったり、染色される材料または
粒子に染料が吸収されるときに、特に問題である。

【０００４】 １粒子当たり大量の染料を含む洗剤に関連する他の問題点は、水の存在により
染料が「ブリード」する可能性があることである。これは、大量の染料水溶液を
スプレーすることにより洗剤を作成するとき、洗剤が大量の吸湿性材料を含むと
き、または当然のことながら、洗剤を洗浄またはクリーニング液体に入れるとき
に生じる恐れがある。この「ブリード」は、製品およびパッキング材料の変色に
つながる。さらに、ある条件下においては、布地に付着する染料または染料粒子
が布地に「ブリード」して、洗浄した布地に色変を生じる可能性がある。

【０００５】 また、上述した問題に結びつくこととなる高濃度の染料の集中を避けるため、
製品中の染料は、粒子の表面および製品全体に均一に適用するのが不可欠である
ことも分かっている。

【０００６】 しかしながら、これらの問題点にも関わらず、製品中に必要なコントラストを
与え、かつ／または製品中の特定の成分をマスキングするために、スペックル粒
子を製品中に存在させるのが望ましい。

【０００７】 本発明者らは、改善されたスペックル粒子を知見した。すなわち、特定の光を
反射して特定の輝きを与え、ある透明性を有する粒子は、製品の他の成分と良好
なコントラストを与え、製品の他の成分の望ましくない色をマスクすることがで
きるということを知見した。特に、結晶性材料を含むスペックル粒子は、必要な
コントラストおよび／またはマスキングを与えることができることを知見した。
特定の用途においては、無着色の結晶材料がコントラストやマスキングを与える
が、スペックル粒子は着色されているのが好ましい。

【０００８】 このように、スペックルの反射／透明能により、必要なコントラストまたはマ
スキングを与えるのに必要な着色剤の量を減じることができる。

【０００９】 さらに、本発明者らはまた、結晶性材料は多孔性および／または吸湿性が低い
ため、着色剤をあまり吸収しないことから、結晶性材料を含む本スペックル粒子
は限られた量の染料しか必要としないことをも知見した。このように、本発明の
スペックル粒子は、より効果的および効率的に着色させることができる。

【００１０】 このように、本発明のスペックル材料を用いると、最大量の染料により製品の
色の外観を最適にすることができる。

【００１１】 利点としてはさらに、スペックル粒子および粒子を含む組成物に入る着色剤が
少ないことが挙げられる。着色剤のブリードの危険性が減じ、これに伴う問題が
緩和される。

【００１２】

【発明の開示】

本発明は、着色剤で着色された固体材料を含むスパークル指数が少なくとも５
％で、透明度指数が少なくとも５％のクリーニング組成物粒子を提供するもので
ある。本粒子の色飽和は少なくとも１０、好ましくは少なくとも３０、スパーク
ル指数は約１０％、透明度指数は少なくとも１５％であるのが好ましい。

【００１３】 本発明はまた、好ましくは結晶性水和塩、結晶性酸、結晶性酸塩、結晶性界面
活性剤、糖質またはこれらの混合物からなる群より選択される結晶性材料を含む
クリーニング組成物スペックル粒子も提供する。

【００１４】 スペックル粒子は、特に、固体の洗濯、皿洗いまたは硬質表面のクリーニング
組成物に組み込まれる。

【００１５】 本発明はまた、該組成物および該スペックル粒子の製造方法およびこの使用に
も関する。

【００１６】

【発明の具体的説明】

スペックル粒子 本発明のスペックル粒子のスパークル指数は少なくとも５％、好ましくは少な
くとも１０％、さらに少なくとも１５％、さらには少なくとも２０％である。

【００１７】 本スペックル粒子の透明度指数は少なくとも１％、好ましくは少なくとも５％
、少なくとも１５％、少なくとも３０％、さらには少なくとも６０％である。

【００１８】 スパークル指数および透明度指数は次のようにして求めることができる。ハン
ターラボ社提供のＵｎｉｖｅｒｓａｌ分析ソフトウェアのインストールされたＩ
ＢＭ ＴｈｉｎｋＰａｄ型番２６４のような好適なパーソナルコンピュータに接
続された、ハンターラボ社製ＵｌｔｒａＳｃａｎ ＸＥのような光透過率および
反射率を測定することのできる分光光度計を用いる。

【００１９】 ２５ｇのスペックル粒子を経路の長さが４ｍｍで長さ５０ｍｍのガラスキュベ
ットに注ぐ。好適なキュベットはハンターラボ社より入手することができる。分
光光度計は、添付の操作マニュアルに従って、光トラップおよび白色タイルを用
いて較正し、試料を試料ホルダに入れる。光反射率と透過率を測定する。鏡面反
射成分を含むように（Ｓｐｅｃ ｉｎ）、そして鏡面反射成分を排除するように
（Ｓｐｅｃ ｅｘ）光反射率測定を行う。分光光度計はスペクトル放射プロット
を生成する。これは、パーソナルコンピュータで見られる。

【００２０】 本明細書で用いるスパークル指数は、％反射率（ｓｐｅｃ ｉｎ）−％反射率
（ｓｐｅｃ ｅｘ）であり、％反射率は両者とも、コンピュータにより求められ
るピーク反射率波長で測定される。これは、スペクトル反射率放射曲線における
極大により見られる。これは、粒子の色に応じて異なる。例えば、Ｍｏｎａｓｔ
ｒａｌブルー染料を用いた青色粒子については、ピーク波長は４６０ｎｍであり
、Ｐｉｇｍａｓｏｌグリーン染料による緑色粒子については、ピーク波長は５０
０ｎｍである。

【００２１】 本明細書で用いる透明度指数は、ピーク波長での％光透明度である。これは、
分光光度計による透過率分析測定後パーソナルコンピュータから読み取られる。

【００２２】 好ましくは、スペックル粒子の色飽和は、デルタ飽和で少なくとも１０、好ま
しくは少なくとも３０、より好ましくは少なくとも５０、さらに少なくとも１０
０である。

【００２３】 デルタ色飽和は、業界で用いられる標準的な測定法により求めることができる
。例えば、業界で一般的に用いられている、標準Ｌ、ａ、ｂ値を用いて、Ｕｌｔ
ｒａＳｃａｎ ＸＥおよびＵｎｉｖｅｒｓａｌソフトウェアで、着色後の着色材
料の色飽和を、着色前の同材料の色飽和と比較することにより、計算することが
できる。

【００２４】 本スパークル粒子の色飽和は、着色粒子の色飽和から未着色の同じ粒子の色飽
和を減算することにより得られるデルタ色飽和である。

【００２５】 本発明のスペックル粒子は何色であってもよい。クリーニング組成物中に存在
させるときは、スペックルは、組成物の他の成分や粒子の大半とは異なる色であ
るのが好ましい。本明細書で用いる「色」には白黒の明度も含まれる。着色剤、
着色された、着色する、という文言はこのように解釈されるものとする。

【００２６】 好ましい実施形態において、スペックル粒子は、後述する染料、顔料、光沢剤
またはこれらの混合物で着色されているのが好ましい。

【００２７】 本発明のスペックル粒子は、特定の光反射率および／または光透明度を有して
いる。本スペックル粒子は、結晶性水和無機塩、結晶性有機酸塩、結晶性有機塩
、結晶性界面活性剤、糖質またはこれらの混合物を含んでいるのが好ましい。

【００２８】 スペックル粒子の結晶性材料は、ＡＤＭより入手可能な粗クエン酸三ナトリウ
ム二水和物に等しい透明度および／または反射率を少なくとも有しているのが好
ましい。

【００２９】 極めて好ましい結晶性有機塩としてはカルボン酸塩が挙げられる。同じく好ま
しいのは、結晶性ポリマーポリカルボン酸およびその塩、好ましくはポリアクリ
ルおよび／またはマレイン酸ポリマーおよびその塩である。

【００３０】 特に好ましいのは、結晶性材料がクエン酸三ナトリウム二水和物を含み、最も
好ましくは、染料で着色されているものである。

【００３１】 本発明において好ましい水和結晶性材料は、水和硫酸塩、水和炭酸塩、水和リ
ン酸塩、水和マグネシウム塩、水和カルボン酸および／またはその塩をはじめと
する水和無機塩である。極めて好ましいのは、硫酸ナトリウム十水和物または七
水和物；炭酸ナトリウム一水和物；七水和物または十水和物；適用可能な水和番
号、特に、一、二、三、六、または十水和物のトリポリリン酸ナトリウム、オル
トリン酸塩、メタリン酸塩および／またはピロリン酸塩；硫酸マグネシウム一ま
たは七水和物、クエン酸ナトリウム二水和物または五水和物；グルコース、マル
トース、ガラクトース、フルクトースまたはこれらの混合物、特に糖である。

【００３２】 結晶性層状シリケートを含む結晶性シリケートのような結晶性材料といった、
洗剤組成物に一般的に用いられるその他の成分もまた有用である。

【００３３】 スペックル粒子は、結晶性水和材料の粒子の少なくとも２０重量％、好ましく
は少なくとも５０％、さらに少なくとも７５％含まれ、粒子には非晶質材料が実
質的に含まれないのが好ましい。

【００３４】 スペックル粒子は他の成分を含んでいてもよい。一実施形態において、スペッ
クル粒子は、結晶性水和材料および／または着色剤を結合するためにバインダー
を含むのが好ましい。

【００３５】 スペックル粒子は、バインダーと結晶性水和材料および／または着色剤を凝集
させることにより作成されるのが好ましい。

【００３６】 どのようなバインダー材料でも用いることができる。好ましいバインダーは、
水、水とその他の成分、例えば、界面活性剤ペーストとの混合物を含む。同様に
有用なのは、液体または粘性界面活性剤、ポリアルキレングリコール、好ましく
はポリエチレングリコール、ワックスおよび油である。

【００３７】 好ましい一実施形態において、本スペックル粒子の重量平均粒子サイズは４０
０ミクロン〜２０００ミクロン、好ましくは５００ミクロン〜１４００ミクロン
、６００ミクロン〜１１８０ミクロン、さらに７１０ミクロン〜１０００ミクロ
ンである。

【００３８】 重量平均粒子サイズが５００〜１４００のときは、少なくとも７０％、少なく
とも８０％、少なくとも９０％、さらには実質的に全ての粒子の粒子サイズが６
００ミクロン〜１１８０ミクロンであるのが好ましい。重量平均粒子サイズが６
００〜１１８０のときは、少なくとも７０％、少なくとも８０％、少なくとも９
０％、さらには実質的に全ての粒子の粒子サイズが７１０ミクロン〜１０００ミ
クロンであるのが好ましい。

【００３９】 すなわち、スペックル粒子の平均粒子サイズがこの範囲内であると、少量のス
ペックル粒子を用いて必要な結果が得られることが分かった。また、特定の粒子
サイズのスペックル粒子を用いると、より効果的に粒子の染色を制御でき、１粒
子当たり少量の染料を効果的に使うと同時に、均一に染色された粒子を得ること
ができる。

【００４０】 この粒子サイズのスペックル粒子は、ここに記載したように、例えば、凝集に
よって、小さめの粒子をバインダーと結合することにより得るのが好ましい。例
えば、この材料を研削することによって大きめの粒子サイズの材料から得ること
もできる。また、この粒子サイズのスペックル粒子は、この代わりに、またはこ
れに追加して、粒子を篩にかけて、必要な粒子サイズの材料を選択することによ
っても得られる。

【００４１】 結晶性材料の粒子サイズを制御するその他の方法は当業者に知られており、こ
れを用いて必要なサイズの粒子を得ることもできる。

【００４２】 スペックル粒子は、業界に公知のどの方法によって着色してもよい。好ましく
は、着色剤を結晶性材料と、好ましくはバインダーを存在させて、混合する。本
スペックル粒子は、着色剤、好ましくは染料および／または光沢剤を用いて、ス
ペックル粒子を入れた混合容器または混合ドラムに着色剤をスプレーし、任意で
、着色されたスペックル粒子を、好ましくは流動床にて乾燥することにより、着
色してもよい。

【００４３】 染料 本発明のスペックル粒子は、好ましくは染色粒子である。ここで用いられる粒
子の染色に用いる染料は、染料、または、例えば、非イオン性界面活性剤または
その他有機バインダー材料のようなキャリア材料を用いた染料の水溶液、染料の
非水溶液または混合物である。非水溶液を用いると、溶液をスペックル粒子に適
用したときに、後に乾燥工程が必要ないことから有利である。

【００４４】 染料は、粒子の好適な染色が得られる濃度、好ましくは、上述したように、染
料溶液が２重量％まで、より好ましくは０．５重量％までのスペックル粒子を含
む濃度の水溶液であるのが好ましい。任意で、染料はまた、有機バインダー材料
のようなその他の成分も含む。

【００４５】 染料は好適な染料であればいずれであってもよい。好適な染料としては、具体
的には、Ｅ１０４−フードイエロー１３（キノリンイエロー）、Ｅ１１０−フー
ドイエロー３（サンセットイエローＦＣＦ）、Ｅ１３１−フードブルー５（パテ
ントブルーＶ）、ウルトラマリンブルー（商品名）、Ｅ１３３−フードブルー２
（ブリリアンドブルーＦＣＦ）、Ｅ１４０−ナチュラルグリーン３（クロロフィ
ルおよびクロルフィリン）、Ｅ１４１およびピグメントグリーン７（塩化Ｃｕフ
タロシアニン）が挙げられる。好ましい染料はＭｏｎｓｔｒａｌブルーＢＶペー
スト（商品名）および／またはＰｉｇｍａｓｏｌグリーン（商品名）である。

【００４６】 スペックル粒子は、かかる染料を、低濃度、好ましくはわずか２％まで、好ま
しくは１％まで、さらに０．７％まで含むのが好ましく、染料は、スペックル粒
子の０．５重量％未満、０．２重量％、さらに０．１重量％の濃度で存在するの
が好ましい。

【００４７】 光沢剤 本スペックル粒子は、光沢剤、好ましくはある種の親水性の光学光沢剤により
着色される。

【００４８】 スペックル粒子は、スペックル粒子の好ましくは２０重量％まで、より好まし
くは１０重量％まで、さらには５重量％までの濃度でかかる光沢剤を含む。

【００４９】 本発明において有用な親水性光学光沢剤としては、次の構造式を有するものが
挙げられる。

【化１】 式中、Ｒ_１は、アニリノ、Ｎ−２−ビス−ヒドロキシエチルおよびＮＨ−２−ヒ
ドロキシエチルから選択され、Ｒ_２は、Ｎ−２−ビス−ヒドロキシエチル、Ｎ−
２−ヒドロキシエチル−Ｎ−メチルアミノ、モルフィリノ、クロロおよびアミノ
から選択され、Ｍはナトリウムやカリウムのような塩形成陽イオンである。

【００５０】 上式において、Ｒ_１がアニリノ、Ｒ_２がＮ−２−ビス−ヒドロキシエチル、Ｍ
がナトリウムのような陽イオンのとき、光沢剤は４，４’−ビス［（４−アニリ
ノ−６−（Ｎ−２−ビス−ヒドロキシエチル）−ｓ−トリアジン−２−イル）ア
ミノ］−２，２’−スチルベンジスルホン酸および二ナトリウム塩である。この
特定の光沢剤種は、チバガイギーコーポレーションよりＴｉｎｏｐａｌ−ＵＮＰ
Ａ−ＧＸという商品名で市販されている。Ｔｉｎｏｐａｌ−ＣＢＳ−ＸおよびＴ
ｉｎｏｐａｌ−ＵＮＰＡ−ＧＸが、本洗剤組成物において有用な好ましい親水性
光学光沢剤である。

【００５１】 上式において、Ｒ_１がアニリノ、Ｒ_２がＮ−２−ビス−ヒドロキシエチル−Ｎ
−２−メチルアミノ、Ｍがナトリウムのような陽イオンのとき、光沢剤は４，４
’−ビス［（４−アニリノ−６−（Ｎ−２−ヒドロキシエチル−Ｎ−メチルアミ
ノ）−ｓ−トリアジン−２−イル）アミノ］２，２’−スチルベンジスルホン酸
二ナトリウム塩である。この特定の光沢剤種は、チバガイギーコーポレーション
よりＴｉｎｏｐａｌ−５ＢＭ−ＧＸという商品名で市販されている。

【００５２】 上式において、Ｒ_１がアニリノ、Ｒ_２がモルホリノ、Ｍがナトリウムのような
陽イオンのとき、光沢剤は４，４’−ビス［（４−アニリノ−６−モルホリノ−
ｓ−トリアジン−２−イル）アミノ］２，２’−スチルベンジスルホン酸、二ナ
トリウム塩である。この特定の光沢剤種は、チバガイギーコーポレーションより
Ｔｉｎｏｐａｌ−ＤＭＳ−ＸおよびＴｉｎｏｐａｌ ＡＭＳ−ＧＸという商品名
で市販されている。

【００５３】 顔料 スペックル粒子はまた、着色剤として顔料を含んでいてもよい。クリーニング
組成物に好適な顔料であればいずれも本発明において用いることができる。

【００５４】 組成物 スペックル粒子は、クリーニング組成物、好ましくは顆粒クリーニング組成物
に存在させるのが好ましい。組成物に存在させるスペックル粒子の正確な濃度は
、特に、スペックル粒子の光反射率または透明度の程度の色、スペックル粒子お
よび組成物のその他成分の色、スペックル粒子および組成物のその他の成分の粒
子サイズおよび組成物の適用法によって異なる。

【００５５】 本組成物は、スペックル粒子をいかなる濃度で含んでいてもよいが、好ましく
は組成物の０．０５重量％〜５０重量％、より好ましくは０．１重量％〜３０重
量％、より好ましくは０．３重量％〜１０重量％である。

【００５６】 本発明のクリーニング組成物は、好ましくは固体の洗濯、皿洗いまたは硬質表
面クリーニング組成物であり、好ましくは顆粒、押出し物、フレークまたはタブ
レットである。

【００５７】 クリーニング組成物は、着色したスペックル粒子でなく、一般的にクリーニン
グ組成物に用いられる従来の成分をさらに含んでいてもよい。好ましい成分につ
いては後述する。

【００５８】 本発明のスペックル粒子は、所望の製品の色を持たない成分を含む組成物や、
水分を吸収し、存在する染料をブリードさせる吸湿性成分を含む組成物に特に有
用である。

【００５９】 本発明の組成物は、望ましくない色を有する傾向のある界面活性剤、酵素、漂
白活性剤、セルロース誘導体またはその混合物を含む粒子のような成分を含むの
が好ましい。

【００６０】 粒子を含有する界面活性剤は、陰イオン性および／または非イオン性界面活性
剤、好ましくはＬＡＳおよび／またはエトキシル化アルコール界面活性剤との凝
集物であるのが好ましい。

【００６１】 同様に好ましいのは、ＴＡＥＤ、ＮＡＣ−ＯＢＳおよびその他ＯＢＳ−変異体
またはその混合物のようなペロキシ酸漂白剤前駆体を含有する粒子である。

【００６２】 スペックル粒子を含有する本組成物が、微粒子形態のその他の成分を含有する
ときは、これらのその他の粒子またはその一部分もまた、粒子の分離を減らして
、染料が局所的に高濃度となるのを減らすことにより、製品全体に染料が均一に
分布できるように、後に規定する重量平均粒子サイズを有しているのが好ましい
。これはまた、洗浄またはクリーニングプロセスにおいて、製品、パッケージン
グ材料および布地における色変の可能性も減じることとなる。

【００６３】 一実施形態において、組成物は、６００ミクロン〜１４００ミクロン、好まし
くは７００ミクロン〜１１００ミクロン、さらには７５０〜１０００ミクロンの
平均粒子サイズが好ましくは少なくとも６０％、より好ましくは少なくとも８０
％の顆粒を含むのが好ましい。また、組成物中、３００ミクロン未満、４５０ミ
クロン未満、６００ミクロン未満の粒子サイズの微粒子成分は２０重量％未満、
さらに１０重量％未満、５重量％未満かつ／または１６００ミクロンを超える、
１４００ミクロンを超える、さらに１２００ミクロンを超える粒子サイズの微粒
子成分は２０重量％未満、１０重量％未満、５重量％未満であるのが好ましい。

【００６４】 組成物は、特定の成分を本明細書に記載してあるように混合またはスプレーす
る、凝集および／またはスプレー乾燥をはじめとする業界に公知の方法により作
成することができる。組成物は、凝集またはスプレー乾燥により作成したもの、
および本発明のスペックル粒子を含む顆粒の全部または一部を混合し、バインダ
ーを添加し、この混合物とバインダーを凝集して、凝集洗剤顆粒を形成すること
により必要な粒子サイズを有する、または必要なサイズの粒子を得るのに篩にか
けて作成するのが好ましい。

【００６５】 本組成物は、少なくとも３５０ｇ／リットル、より好ましくは少なくとも５０
０ｇ／リットル、さらに５８０ｇ／リットルの密度を有する固体洗剤であるのが
好ましい。

【００６６】 本洗剤組成物は、１種類以上の陰イオン性界面活性剤およびアルミノシリケー
トビルダーを含むのが好ましく、特に、陰イオン性界面活性剤の総量の５０％未
満、さらに３０％未満およびアルミノシリケートの５０％未満、さらに３０％未
満の少量のアルミノシリケートビルダーおよび陰イオン性界面活性剤が密な混合
物となっているのが好ましい。さらに、陰イオン性界面活性剤とアルミノシリケ
ートビルダーが密な混合物に実質的になっていないのが好ましい。このように、
本組成物は、陰イオン性界面活性剤か、アルミノシリケートのどちらかを含む少
なくとも２種類の分離した粒子から構成されるのが好ましい。「密な混合物」と
は、本発明において、２種類以上の成分が成分または粒子中に実質的に均一に分
配されていることを言う。すなわち、組成物の溶解度および／または調合がこれ
によって改善されることを知見した。

【００６７】 また、本組成物は、低濃度、例えば、組成物の１０％未満、さらには５％未満
のアルミノシリケートビルダーしか含まないのが好ましい。組成物は極めて可溶
なビルダー、例えば、クエン酸ナトリウムまたはクエン酸、カーボネートおよび
／または結晶性層状シリケートを含むのが好ましい。

【００６８】 本組成物はまた、ビルダー系またはビルダー系の一部として、０．５重量％〜
８０重量％の結晶性層状シリケート、１０重量％〜７０重量％の界面活性剤、好
ましくは陰イオン性界面活性剤を含む凝集物を含み、水分を含まない凝集物が１
０重量％未満、結晶性層状シリケートが３０重量％〜６０重量％、陰イオン性界
面活性剤が２０重量％〜５０重量％であるのがより好ましい。

【００６９】 発泡成分 本洗剤組成物は、好ましくは、反応させて、水、特に、有機カルボン酸とカー
ボネート源との反応により形成される二酸化炭素ガスと接触させるとガスを形成
することのできる酸源とアルカリ源とを含む発泡成分を含んでいるのが極めて好
ましい。本発明において、発泡成分は、互いに密な混合物として、好ましくは顆
粒の形態、または別個の粒子として存在させてもよい。

【００７０】 発泡成分は、好ましくは酸源とアルカリ源とを含む平均粒子サイズが７００ミ
クロン〜１４００ミクロン、好ましくは７５０ミクロン〜１１００ミクロンの微
粒子成分であるのが好ましい。

【００７１】 発泡成分は、水が発泡成分やその一部と密に混合せず、原材料自身の水分以外
は水は存在しないよう実質的に水を含まないのが好ましい。通常、発泡成分との
密な混合物中の水の濃度は、顆粒の総重量が５重量％未満、好ましくは３重量％
未満、より好ましくは１．５重量％未満であり、乾燥粉末圧縮または圧力凝集に
より得られるのが好ましい。

【００７２】 これらの好ましい乾燥発泡粒子は、非常に迅速に二酸化炭素を生成するため、
本顆粒組成物の分散性と分解速度が促進される。本明細書に記載した乾燥発泡顆
粒を含む本発明の顆粒組成物は、短時間で、そして低総濃度の発泡粒子／材料で
顆粒組成物を水に分配し分解させ、洗剤成分をより早く、より効果的に洗浄物に
到達させるものである。

【００７３】 本発明において用いるのに好適な酸としては、固体有機、鉱または無機酸、こ
の塩または誘導体、またはこの混合物が挙げられる。酸は一−、二−または三−
塩基酸であるのが好ましい。かかる酸としては、モノ−またはポリカルボン酸、
好ましくはクエン酸、アジピン酸、グルタル酸、３ケトグルタル酸、シトラリン
ゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸、マロン酸が挙げら
れる。かかる酸は、酸性形態で用いるのが好ましく、無水形態またはこの混合物
として用いるのも好ましい。誘導体にはまた酸のエステルも含まれる。

【００７４】 発泡成分または源は、炭酸塩、重炭酸塩および過炭酸塩、特に、重炭酸塩およ
び／または炭酸塩をはじめとする炭酸塩源を含む。本発明において用いるのに好
適な炭酸塩としては、カリウム、リチウム、ナトリウム等の炭酸塩および炭酸水
素塩が上げられ、中でも炭酸ナトリウムと炭酸カリウムが好ましい。本発明にお
いて用いるのに好適な重炭酸塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等の
重炭酸塩のアルカリ金属塩が挙げられ、中でも重炭酸ナトリウムと重炭酸カリウ
ムが好ましい。重炭酸塩は、重量当たりの有効性が高い、すなわち、同重量の重
炭酸塩は、炭酸塩よりもＣＯ_２の「貯蔵能」が大きいため、重炭酸塩は炭酸塩よ
り好ましい。しかしながら、乾燥発泡顆粒における炭酸塩、重炭酸塩またはこれ
らの混合物の選択は、乾燥発泡顆粒を溶解する水性媒体に所望のｐＨに応じてな
される。例えば、水性媒体に比較的高いｐＨ（例えば、ｐＨ９．５を超える）が
望ましい場合には、炭酸塩のみを用いるか、炭酸塩と重炭酸塩の組み合わせを用
いるのが好ましい。このとき、炭酸塩の濃度は、重炭酸塩の濃度よりも高く、炭
酸塩対重炭酸塩の重量比は、０．１〜１０、より好ましくは１〜５、最も好まし
くは１〜２である。

【００７５】 かかる発泡顆粒はまた、陰イオン性および非イオン性界面活性剤のような界面
活性剤を含むバインダーを含んでいてもよい。

【００７６】 発泡成分は、本発明の組成物に、０．５重量％〜６０重量％、好ましくは２重
量％〜５０重量％、より好ましくは５重量％〜４５重量％の濃度で存在し、酸成
分が組成物の０．３重量％〜４０重量％、より好ましくは１．０重量％〜３５重
量％、２重量％〜２５重量％、さらには１５重量％の濃度で存在するようにする
。

【００７７】 界面活性剤 本発明による組成物は、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性、両性（amphol
ytic、amphoteric）および双性界面活性剤およびこれらの混合物からなる群より
選択される１種類以上の界面活性剤を含んでいるのが好ましい。

【００７８】 陰イオン性、非イオン性、両性および双性界面活性剤の種類および種について
は、１９７５年１２月３０日発行の米国特許第３，９２９，６７８号明細書（Ｌ
ａｕｇｈｌｉｎおよびＨｅｕｒｉｎｇ）に一覧が挙げられている。また、「表面
活性剤および洗剤」（Ｓｃｈｗａｒｔｚ、ＰｅｒｒｙおよびＢｅｒｃｈ、第Ｉ巻
および第ＩＩ巻）にも例示されている。好適な陽イオン性界面活性剤については
、１９８１年３月３１日発行の米国特許第４，２５９，２１７号明細書（Ｍｕｒ
ｐｈｙ）に一覧が挙げられている。

【００７９】 両性および双性界面活性剤を存在させる場合には、通常、１種類以上の陰イオ
ン性および／または非イオン性界面活性剤と組み合わせて用いる。

【００８０】 陰イオン性界面活性剤 本発明による組成物は、さらに陰イオン性界面活性剤を含むのが好ましい。洗
剤の目的に有用な陰イオン性界面活性剤であれば本質的にいずれも本洗剤組成物
に入れることができる。陰イオン性のサルフェート、スルホネート、カルボキシ
レートおよびサルコシネート界面活性剤の塩（例えば、モノ−、ジ−およびトリ
−エタノールアミン塩のようなナトリウム、カリウム、アンモニウムおよび置換
アンモニウム塩）が挙げられる。陰イオン性サルフェートおよびスルホネート界
面活性剤が好ましい。

【００８１】 極めて好ましいのは、スルホネートおよびサルフェート界面活性剤を含む界面
活性剤系であり、好ましくは、本明細書に記載した鎖状または分岐アルキルベン
ゼンスルホネートおよびアルキルエトキシサルフェートを、本明細書に記載した
陽イオン性界面活性剤と組み合わせて用いるのが好ましい。

【００８２】 その他の陰イオン性界面活性剤としては、アシルイセチオネートのようなイセ
チオネート、Ｎ−アシルタウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキル
スクシネートおよびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル（
特に、飽和および不飽和のＣ_１２〜Ｃ_１８モノエステル）、スルホスクシネート
のジエステル（特に飽和および不飽和のＣ_６〜Ｃ_１４のジエステル）、Ｎ−アシ
ルサルコシネートが挙げられる。ロジンや水素化ロジンのような樹脂酸および水
素化樹脂酸も好適であり、樹脂酸および水素化樹脂酸は、獣脂中に存在または獣
脂から誘導される。

【００８３】 陰イオン性サルフェート界面活性剤 本発明に用いるのに好適な陰イオン性サルフェート界面活性剤としては、鎖状
および分岐第１級および第２級アルキルサルフェート、アルキルエトキシサルフ
ェート、脂肪オレイルグリセロールサルフェート、アルキルフェノールエチレン
オキシドエーテルサルフェート、Ｃ_５〜Ｃ_１７アシル−Ｎ−（Ｃ_１〜Ｃ_４アルキ
ル）および−Ｎ−（Ｃ_１〜Ｃ_２ヒドロキシアルキル）グルカミンサルフェートお
よびアルキルポリグルコシド（本明細書には非イオン性非サルフェート化合物と
して記載されている）のようなアルキル多糖類のサルフェートが挙げられる。

【００８４】 アルキルサルフェート界面活性剤は、鎖状および分岐第１級Ｃ_１０〜Ｃ_１８の
アルキルサルフェートから選択するのが好ましく、より好ましくはＣ_１１〜Ｃ_{１ ５} の分岐鎖アルキルサルフェートおよびＣ_１２〜Ｃ_１４の直鎖アルキルサルフェ
ートである。

【００８５】 アルキルエトキシサルフェート界面活性剤は、１分子当たり０．５〜２０モル
のエチレンオキシドでエトキシル化されたＣ_１０〜Ｃ_１８のアルキルサルフェー
トからなる群より選択するのが好ましい。より好ましくは、アルキルエトキシサ
ルフェート界面活性剤は、１分子当たり０．５〜７モル、好ましくは１〜５モル
のエチレンオキシドでエトキシル化されたＣ_１１〜Ｃ_１８、より好ましくはＣ_{１ １} 〜Ｃ_１５アルキルサルフェートである。

【００８６】 本発明の特に好ましい態様は、好ましいアルキルサルフェートおよび／または
スルホネートとアルキルエトキシサルフェート界面活性剤との混合物を用いるも
のである。かかる混合物は、ＰＣＴ特許出願第ＷＯ９３／１８１２４号明細書に
開示されている。

【００８７】 陰イオン性スルホネート界面活性剤 本発明において用いるのに好適な陰イオン性スルホネート界面活性剤としては
、Ｃ_５〜Ｃ_２０の鎖状アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホ
ネート、Ｃ_６〜Ｃ_２２の第１級または第２級アルカンスルホネート、Ｃ_６〜Ｃ_{２ ４} のオレフィンスルホネート、スルホネート化ポリカルボン酸、アルキルグリセ
ロールスルホネート、脂肪アシルグリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリ
セロールスルホネートおよびこれらの混合物が挙げられる。

【００８８】 陰イオン性カルボキシレート界面活性剤 好適な陰イオン性カルボキシレート界面活性剤としては、アルキルエトキシカ
ルボキシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤および
石鹸（「アルキルカルボキシル」）、特に、本明細書に記載した特定の第二級石
鹸が挙げられる。

【００８９】 好適なアルキルエトキシカルボキシレートとしては、式ＲＯ（ＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ
）_ｘＣＨ_２ＣＯＯ⁻Ｍ^＋（式中、ＲはＣ_６〜Ｃ_１８のアルキル基、ｘは０〜１０
、エトキシレート分布は重量基準でｘが０のときの材料の量が２０％未満となる
ようなものであり、Ｍは陽イオンである。）のものが挙げられる。好適なアルキ
ルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤としては、式ＲＯ−（ＣＨＲ_１ −ＣＨＲ_２−Ｏ）−Ｒ_３（式中、ＲはＣ_６〜Ｃ_１８のアルキル基、ｘは１〜２５
、Ｒ_１とＲ_２は水素、メチル酸ラジカル、コハク酸ラジカル、ヒドロキシコハク
酸ラジカルおよびこれらの混合物からなる群より選択され、Ｒ_３は水素、炭素原
子１〜８個の置換または非置換炭化水素およびこれらの混合物からなる群より選
択される）のものが挙げられる。

【００９０】 好適な石鹸界面活性剤としては、第２級炭素に結合したカルボキシル単位を含
む第２級石鹸界面活性剤が挙げられる。本発明において用いるのに好ましい第２
級石鹸界面活性剤は、２−メチル−１−ウンデカン酸、２−エチル−１−デカン
酸、２−プロピル−１−ノナノン酸、２−ブチル−１−オクタン酸および２−ペ
ンチル−１−ヘプタン酸の水溶性塩からなる群より選択される水溶性群である。

【００９１】 特定の石鹸もまた抑泡剤として含めてもよい。

【００９２】 アルカリ金属サルコシネート界面活性剤 その他の好適な陰イオン性界面活性剤は、式Ｒ−ＣＯＮ（Ｒ^１）ＣＨ_２ＣＯＯ
Ｍ（式中、ＲはＣ_５〜Ｃ_１７の鎖状または分岐アルキルまたはアルケニル基、Ｒ ^１ はＣ_１〜Ｃ_４のアルキル基、Ｍはアルカリ金属イオンである）のアルカリ金属
サルコシネートである。好ましい例としては、ナトリウム塩の形態のミリスチル
およびオレイルメチルサルコシネートが挙げられる。

【００９３】 アルコキシル化非イオン性界面活性剤 本質的にいかなるアルコキシル化非イオン性界面活性剤も本発明においては好
適である。エトキシル化およびプロポキシル化非イオン性界面活性剤が好ましい
。

【００９４】 好ましいアルコキシル化界面活性剤は、アルキルフェノールの非イオン性凝縮
物、非イオン性エトキシル化アルコール、非イオン性エトキシル化／プロポキシ
ル化脂肪アルコール、プロピレングリコールとの非イオン性エトキシレート／プ
ロポキシレート凝縮物、およびプロピレンオキシド／エチレンジアミン付加物と
の非イオン性エトキシレート縮合生成物の中から選ぶことができる。

【００９５】 非イオン性アルコキシル化アルコール界面活性剤 アルキレンオキシド、特にエチレンオキシドおよび／またはプロピレンオキシ
ド１〜２５モルとの脂肪族アルコールの縮合生成物が本発明において用いるのに
好適である。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、鎖状か分岐、第１級か第２級の
いずれかで、通常６〜２２個の炭素原子を含む。特に好ましいのは、アルコール
１モル当たり２〜１０モルのエチレンオキシドとの、８〜２０個の炭素原子を含
有するアルキル基を有するアルコールの縮合生成物である。

【００９６】 非イオン性ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤 本発明に用いるのに好適なポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、構造式Ｒ^２ＣＯＮ
Ｒ^１Ｚのものである。式中、Ｒ１はＨ、Ｃ_１〜Ｃ_４のヒドロカルビル、２−ヒド
ロキシエチル、２−ヒドロキシプロピル、エトキシ、プロポキシまたはこれらの
混合物、好ましくはＣ１〜Ｃ４のアルキル、より好ましくはＣ_１またはＣ_２のア
ルキル、最も好ましくはＣ_１のアルキル（例えば、メチル）、Ｒ_２はＣ_５〜Ｃ_{３ １} のヒドロカルビル、好ましくは直鎖Ｃ_５〜Ｃ_１９のアルキルまたはアルケニル
、より好ましくは直鎖Ｃ_９〜Ｃ_１７のアルキルまたはアルケニル、最も好ましく
は直鎖Ｃ_１１〜Ｃ_１７のアルキルまたはアルケニル、またはこれらの混合物、Ｚ
は少なくとも３つのヒドロキシルが鎖に直接結合した鎖状ヒドロカルビル鎖を有
するポリヒドロキシヒドロカルビル、またはこのアルコキシル化誘導体（好まし
くはエトキシル化またはプロポキシル化）である。Ｚは好ましくは還元アミノ化
反応において還元糖から誘導される。より好ましくはＺはグリシチルである。

【００９７】 非イオン性脂肪酸アミド界面活性剤 好適な脂肪酸アミド界面活性剤は、式Ｒ^６ＣＯＮ（Ｒ^７）_２で表されるような
ものである。式中、Ｒ^６は、７〜２１個、好ましくは９〜１７個の炭素原子を含
有するアルキル基、各Ｒ^７は、水素、Ｃ_１〜Ｃ_４のアルキル、Ｃ_１〜Ｃ_４のヒド
ロキシアルキルおよび−（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）_ｘＨ（式中、ｘは１〜３の範囲である）
からなる群より選択される。

【００９８】 非イオン性アルキル多糖類界面活性剤 本発明において用いるのに好適なアルキル多糖類は、１９８６年１月２１日発
行の米国特許第４，５６５，６４７号明細書（Ｌｌｅｎａｄｏ）に開示された、
６〜３０個の炭素原子を含む疎水性基と、１．３〜１０の糖質単位を含む多糖類
、例えば、ポリグリコシド、親水性基とを含むものである。

【００９９】 好ましいアルキルポリグリコシドは、式Ｒ^２Ｏ（Ｃ_ｎＨ_２ｎＯ）_ｔ（グリコシル
）_ｘであり、式中、Ｒ^２はアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、
ヒドロキシアルキルフェニルおよびこれらの混合物からなる群より選択され、ア
ルキル基は１０〜１８個の炭素原子を含み、ｎは２または３、ｔは０〜１０、ｘ
は１．３〜８である。グリコシルはグルコールから誘導されるのが好ましい。

【０１００】 両性界面活性剤 本発明において用いるのに好適な両性界面活性剤としては、アミンオキシド界
面活性剤とアルキル両性カルボン酸が挙げられる。

【０１０１】 好適なアミンオキシドとしては、式Ｒ^３（ＯＲ^４）_ｘＮ^０（Ｒ^５）_２の化合物
が挙げられ、式中Ｒ^３は８〜２６個の炭素原子を含有するアルキル、ヒドロキシ
アルキル、アシルアミドプロピルおよびアルキルフェニル基またはこれらの混合
物から選択され、Ｒ^４は２〜３個の炭素原子を含有するアルキレンまたはヒドロ
キシアルキレンまたはこれらの混合物であり、ｘは０〜５、好ましくは０〜３で
あり、各Ｒ^５は１〜３個のアルキルまたはヒドロキシアルキル基または１〜３個
のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキシド基である。好ましいのは
Ｃ_１０〜Ｃ_１８のアルキルジメチルアミンオキシドおよびＣ_{１０〜１８}のアシル
アミドアルキルジメチルアミンオキシドである。

【０１０２】 好適なアルキル両性カルボン酸は、Ｍｉｒａｎｏｌ社（ニュージャージー州、
デイトン）製Ｍｉｒａｎｏｌ（ＴＭ）Ｃ２Ｍ濃縮物である。

【０１０３】 双性界面活性剤 双性界面活性剤もまた、本発明による洗剤組成物に組み込むことができる。こ
の界面活性剤は、一般に、第２級および第３級アミンの誘導体、複素環式第２級
および第３級アミンの誘導体、または第４級アンモニウム、第４級ホスホニウム
または第３級スルホニウム化合物の誘導体と説明されるものである。ベタインお
よびスルテイン界面活性剤は、本発明において用いる双性界面活性剤として例示
される。

【０１０４】 好適なベタインは、式Ｒ（Ｒ’）_２Ｎ^＋Ｒ^２ＣＯＯ⁻の化合物であり、式中、
ＲはＣ_６〜Ｃ_１８のヒドロカルビル基、各Ｒ^１はＣ_１〜Ｃ_３のアルキル、Ｒ^２は
Ｃ_１〜Ｃ_５のヒドロカルビル基である。好ましいベタインは、Ｃ_{１２〜１８}のジ
メチル−アンモニオヘキサノエートおよびＣ_{１０〜１８}のアシルアミドプロパン
（またはエタン）ジメチル（またはジエチル）ベタインである。錯体ベタイン界
面活性剤もまた本発明において用いるのに好適である。

【０１０５】 陽イオン性界面活性剤 本洗剤に用いるのに好適な陽イオン性界面活性剤としては、第４級アンモニウ
ム界面活性剤が挙げられる。好ましい第４級アンモニウム界面活性剤は、モノＣ _６ 〜Ｃ_１６、好ましくはＣ_６〜Ｃ_１０のＮ−アルキルまたはアルケニルアンモニ
ウム界面活性剤であって、残りのＮ位がメチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロ
キシプロピル基により置換されているものである。また、モノ−アルコキシル化
およびビス−アルコキシル化アミン界面活性剤も好ましい。

【０１０６】 本発明の洗剤組成物または成分に用いることのできる陽イオン性界面活性剤の
その他の好適な部類は、陽イオン性エステル界面活性剤である。陽イオン性エス
テル界面活性剤は、好ましくは水分散性の、少なくとも１つのエステル（すなわ
ち−ＣＯＯ−）結合と、少なくとも１つの陽イオン性の帯電基とを含む界面活性
剤特性を有する化合物である。

【０１０７】 コリンエステル界面活性剤をはじめとする好適な陽イオン性エステル界面活性
剤は、例えば、米国特許第４２２８０４２号明細書、第４２３９６６０号明細書
および第４２６０５２９号明細書に開示されている。

【０１０８】 好ましい一態様において、エステル結合と陽イオン性帯電基は、少なくとも３
個の原子、好ましくは３〜８個の原子、より好ましくは３〜５個の原子、最も好
ましくは３個の原子を含む鎖（すなわち、３個の原子の鎖長）からなるスペーサ
ー基により界面活性剤分子中で互いに分離されている。スペーサー基鎖を形成す
る原子は、炭素、窒素および酸素原子およびこれらの混合物からなる群より選択
される。ただし、鎖中の窒素または酸素原子は、鎖中で炭素原子とのみ結合する
。このように例えば、−Ｏ−Ｏ−（すなわち、過酸化物）、−Ｎ−Ｎ−および−
Ｎ−Ｏ−結合を有するスペーサー基は除かれ、例えば、−ＣＨ_２−Ｏ−ＣＨ_２−
およびＣＨ_２−ＮＨ−ＣＨ_２−結合を有するスペーサー基は含まれる。好ましい
態様において、スペーサー基は、炭素原子のみを有し、最も好ましくは鎖はヒド
ロカルビル鎖である。

【０１０９】 陽イオン性モノ−アルコキシル化アミン界面活性剤 本発明において極めて好ましいのは、好ましくは一般式Ｉの陽イオン性モノ−
アルコキシル化アミン界面活性剤である。

【化２】 式中、Ｒ^１は、約６〜約１８個の炭素原子、好ましくは６〜約１６個の炭素原子
、最も好ましくは約６〜約１４個の炭素原子を含有するアルキルまたはアルケニ
ル部分であり、Ｒ^２およびＲ^３はそれぞれ独立に１〜約３個の炭素原子を含有す
るアルキル基、好ましくはメチル、最も好ましくはＲ^２とＲ^３は両方ともメチル
基であり、Ｒ^４は水素（好ましい）、メチルおよびエチルから選択され、Ｘ⁻は
電気的中性を与える塩化物、臭化物、メチルサルフェート、サルフェート等のよ
うな陰イオンであり、Ａはアルコキシ基、特にエトキシ、プロポキシまたはブト
キシ基であり、ｐは０〜約３０、好ましくは２〜約１５、最も好ましくは２〜約
８である。

【０１１０】 好ましくは、式ＩにおけるＡｐＲ^４基のｐ＝１で、６個以下の炭素原子を有す
るヒドロキシアルキル基であると、−ＯＨ基が３個以下の炭素原子により第４級
アンモニウム窒素から分離される。特に好ましいＡｐＲ^４基は、−ＣＨ_２ＣＨ_２ ＯＨ−、−ＣＨ_２ＣＨ_２ＣＨ_２ＯＨ−、−ＣＨ_２ＣＨ（ＣＨ_３）ＯＨおよび−Ｃ
Ｈ（ＣＨ_３）ＣＨ_２ＯＨであり、中でも−ＣＨ_２ＣＨ_２ＯＨが特に好ましい。好
ましいＲ^１基は鎖状アルキル基である。８〜１４個の炭素原子を有する鎖状Ｒ^１ 基が好ましい。

【０１１１】 本発明において用いるのに極めて好ましい他の陽イオン性モノ−アルコキシル
化アミン界面活性剤は次の式のものである。

【化３】 式中、Ｒ^１はＣ_１０〜Ｃ_１８のヒドロカルビルおよびその混合物、特にＣ_１０〜
Ｃ_１４のアルキル、好ましくはＣ_１０およびＣ_１２のアルキルであり、Ｘは電荷
平衡を与える適した陰イオン、好ましくは塩化物または臭化物である。

【０１１２】 前述した種類の化合物には、エトキシ（ＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ）単位（ＥＯ）が、ブ
トキシ、イソプロポキシ［ＣＨ（ＣＨ_３）ＣＨ_２Ｏ］および［ＣＨ_２ＣＨ（ＣＨ _３ Ｏ］単位（ｉ−Ｐｒ）またはｎ−プロポキシ単位（Ｐｒ）またはＥＯおよび／
またはＰｒおよび／またはｉ−Ｐｒ単位の混合物により置換されたものも含まれ
る。

【０１１３】 本発明の洗剤組成物に用いる陽イオン性モノ−アルコキシル化アミン界面活性
剤の濃度は、好ましくは組成物の０．１重量％〜２０重量％、より好ましくは０
．２重量％〜７重量％、最も好ましくは０．３重量％〜３．０重量％である。

【０１１４】 陽イオン性ビス−アルコキシル化アミン界面活性剤 陽イオン性ビス−アルコキシル化アミン界面活性剤は、好ましくは次の構造式
ＩＩのものである。

【化４】 式中、Ｒ^１は、約８〜約１８個の炭素原子、好ましくは１０〜約１６個の炭素原
子、最も好ましくは約１０〜約１４個の炭素原子を含有するアルキルまたはアル
ケニル部分であり、Ｒ^２は１〜３個の炭素原子を含有するアルキル基、好ましく
はメチルであり、Ｒ^３とＲ^４は独立に異なり、水素（好ましい）、メチルおよび
エチルから選択され、Ｘ⁻は電気的中性を与えるのに十分な塩化物、臭化物、メ
チルサルフェート、サルフェート等のような陰イオンである。ＡおよびＡ’は独
立に異なり、Ｃ_１〜Ｃ_４のアルコキシ、特にエトキシ（−ＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ−）、
プロポキシ、ブトキシおよびその混合物からそれぞれ選択され、ｐは１〜約３０
、好ましくは１〜約４であり、ｑは１〜約３０、好ましくは１〜約４、最も好ま
しくはｐとｑは両方とも１である。

【０１１５】 本発明において用いるのに極めて好ましい陽イオン性ビス−アルコキシル化ア
ミン界面活性剤は次の式のものである。

【化５】 式中、Ｒ^１は、Ｃ_１０〜Ｃ_１８のヒドロカルビルおよびその混合物、好ましくは
Ｃ_１０、Ｃ_１２、Ｃ_１４のアルキルおよびその混合物である。Ｘは電荷平衡を与
える適した陰イオン、好ましくは塩化物である。上記の陽イオン性ビス−アルコ
キシル化アミンの一般構造に関して、好ましい化合物においてはＲ^１が（ヤシ）
Ｃ_１２〜Ｃ_１４のアルキル留分の脂肪酸であることから、Ｒ^２はメチル、ＡｐＲ ^３ およびＡ’ｑＲ^４はそれぞれモノエトキシである。

【０１１６】 本発明において有用なその他の陽イオン性ビス−アルコキシル化アミン界面活
性剤としては、次の式の化合物が挙げられる。

【化６】 式中、Ｒ^１はＣ_１０〜Ｃ_１８のヒドロカルビル、好ましくはＣ_１０〜Ｃ_１４のア
ルキル、独立にｐは１〜約３、ｑは１〜約３であり、Ｒ^２はＣ_１〜Ｃ_３のアルキ
ル、好ましくはメチル、Ｘは陰イオン、特に塩化物または臭化物である。

【０１１７】 前述した種類のその他の化合物には、エトキシ（ＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ）単位（ＥＯ
）が、ブトキシ（Ｂｕ）イソプロポキシ［ＣＨ（ＣＨ_３）ＣＨ_２Ｏ］および［Ｃ
Ｈ_２ＣＨ（ＣＨ_３Ｏ］単位（ｉ−Ｐｒ）またはｎ−プロポキシ単位（Ｐｒ）また
はＥＯおよび／またはＰｒおよび／またはｉ−Ｐｒ単位の混合物により置換され
たものも含まれる。

【０１１８】 過水和漂白剤 本組成物の好ましい追加成分は、金属過ホウ酸塩、金属過炭酸塩、特にナトリ
ウム塩のような過水和漂白剤である。過ホウ酸塩は、一または四水和とすること
ができる。過炭酸ナトリウムは２Ｎａ_２ＣＯ_３．３Ｈ_２Ｏ_２という式で表され、
結晶性固体として市販されている。

【０１１９】 過水和漂白剤は、例えば、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩またはこれらの混合物で
コートされていてもよい。

【０１２０】 ペロキシモノ過硫酸カリウム、ナトリウムは、本洗剤組成物に用いられる他の
任意の無機過水和物塩である。

【０１２１】 漂白活性剤 本組成物は、漂白活性剤、好ましくは有機過酸漂白剤前駆体を含む。本組成物
は、本明細書に定義された、少なくとも２種類の過酸漂白前駆体、好ましくは少
なくとも１種類の疎水性過酸漂白前駆体と少なくとも１種類の親水性過酸漂白前
駆体とを含むのが好ましい。

【０１２２】 漂白活性剤はまた、予備形成された過酸漂白剤を含んでいてもよい。

【０１２３】 有機過酸の生成は、前駆体と過酸化水素源のイン・サイチュでの反応によりな
される。

【０１２４】 過酸漂白剤前駆体 過酸漂白剤前駆体は、過加水分解反応で過酸化水素と反応して過酸を生成する
化合物である。過酸漂白剤前駆体は通常次のように表される。

【化７】 式中、Ｌは残基であり、Ｘは過加水分解において生成される過酸の構造が次のよ
うになるのであれば本質的にいかなる官能基であってもよい。

【化８】

【０１２５】 本発明において、疎水性過酸漂白剤前駆体は、上式（式中、Ｘは少なくとも６
個の炭素原子を有する）の過酸を生成し、親水性過酸漂白剤前駆体は、上式（Ｘ
は１〜５個の炭素原子を含む基である）の過酸漂白剤を生成する。

【０１２６】 過酸漂白剤前駆体化合物は、本洗剤組成物の０．５重量％〜２０重量％、より
好ましくは１重量％〜１５重量％、最も好ましくは１．５重量％〜１０重量％の
濃度で組み込まれるのが好ましい。

【０１２７】 好適な過酸漂白剤前駆体化合物は、１つ以上のＮ−またはＯ−アシル基を含み
、前駆体は幅広い種類から選択することができる。好適な種類としては、イミダ
ゾールおよびオキシムの無水物、エステル、イミド、ラクタムおよびアシル化誘
導体が挙げられる。この種類の中で有用な材料の例については、ＧＢ−Ａ−第１
５８６７８９号明細書に開示されている。好適なエステルは、ＧＢ−Ａ−第８３
６９８８号明細書、第８６４７９８号明細書、第１１４７８７１号明細書、第２
１４３２３１号明細書およびＥＰ−Ａ−第０１７０３８６号明細書に開示されて
いる。

【０１２８】 残基 残基（以降、Ｌ基と呼ぶ）には、最適な時間枠内（例えば、洗浄サイクル）で
過加水分解反応を生じるのに十分な反応性がなければならない。しかしながら、
Ｌの反応性が強すぎると、この活性剤は、漂白組成物において用いるには安定化
させにくい。

【０１２９】 好ましいＬ基は、以下およびこれらの混合物からなる群より選択される。

【化９】 式中、Ｒ^１は１〜１４個の炭素原子を含有するアルキル、アリールまたはアルカ
リール基であり、Ｒ^３は１〜８個の炭素原子を含有するアルキル鎖であり、Ｒ^４ はＨまたはＲ^３であり、ＹはＨまたは可溶性基である。Ｒ^１、Ｒ^３およびＲ^４は
、例えば、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、アミン、ニトロシル
、アミドおよびアンモニウムまたはアルキルアンモニウム基をはじめとする本質
的にいずれの官能基によって置換されていてもよい。

【０１３０】 好ましい可溶性基は、−ＳＯ_３ ⁻Ｍ^＋、−ＣＯ_２ ⁻Ｍ^＋、−ＳＯ_４ ⁻Ｍ^＋、−
Ｎ^＋（Ｒ^３）_４Ｘ⁻およびＯ＜−−Ｎ（Ｒ^３）_３であり、最も好ましくは−ＳＯ _３ ⁻ Ｍ^＋と−ＣＯ_２ ⁻Ｍ^＋である。式中、Ｒ^３は１〜４個の炭素原子を含有する
アルキル鎖、Ｍは漂白活性剤に可溶性を与える陽イオンであり、Ｘは漂白活性剤
に可溶性を与える陰イオンである。好ましくは、Ｍはアルカリ金属、アンモニウ
ムまたは置換アンモニウム陽イオンであり、中でもナトリウムとカリウムが最も
好ましく、Ｘはハロゲン化物、水酸化物、硫酸メチルまたは酢酸塩陰イオンであ
る。

【０１３１】 アルキル過カルボン酸漂白剤前駆体 アルキル過カルボン酸漂白剤前駆体は、過加水分解により過カルボン酸を形成
する。この種類の好ましい前駆体は過加水分解により過酢酸を与える。

【０１３２】 イミドタイプの好ましいアルキル過カルボン酸前駆体化合物としては、アルキ
レン基が１〜６個の炭素原子を含有するＮ，Ｎ，Ｎ^１Ｎ^１テトラアセチル化アル
キレンジアミンが挙げられ、特に、アルキレン基が１、２および６個の炭素原子
を含有する化合物が挙げられる。テトラアセチルエチレンジアミン（ＴＡＥＤ）
は、親水性過酸漂白剤前駆体として特に好ましい。

【０１３３】 その他の好ましいアルキル過カルボン酸前駆体としては、３，５，５−トリ−
メチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム（ｉｓｏ−ＮＯＢＳ）
、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム（ＮＯＢＳ）、アセトキシベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム（ＡＢＳ）およびペンタアセチルグルコースが挙げ
られる。

【０１３４】 アミド置換アルキル過酸前駆体 アミド置換のアルキル過酸前駆体化合物は本発明において好適であり、次の一
般式で表されるものが挙げられる。

【化１０】 式中、Ｒ^１は約１〜約１４個の炭素原子を有するアリールまたはアルカリール基
であり、Ｒ^２は約１〜１４個の炭素原子を含有するアルキレン、アリーレンおよ
びアルカリーレン基であり、Ｒ^５はＨまたは１〜１０個の炭素原子を含有するア
ルキル、アリールまたはアルカリール基であり、Ｌは本質的にどんな残基であっ
てもよい。Ｒ^１は好ましくは約６〜１２個の炭素原子を含有する。Ｒ^２は好まし
くは約４〜８個の炭素原子を含有する。Ｒ^１は鎖状または分岐アルキル、分岐、
置換または両方を含む置換アリールまたはアルキルアリールであってもよく、合
成源または例えば獣脂脂肪をはじめとする天然源のいずれかを起源とする。同様
の構造上の変形がＲ^２についても許される。Ｒ^２はアルキル、アリールを含み、
Ｒ^２はまた、ハロゲン、窒素、硫黄およびその他代表的な置換基または有機化合
物を含んでいてもよい。Ｒ^５は好ましくはＨまたはメチルである。Ｒ^１およびＲ ^５ は合計で１８個を超える炭素原子を含んではいけない。この種のアミド置換漂
白剤活性剤化合物については、ＥＰ−Ａ−第０１７０３８６号明細書に記載され
ている。Ｒ^１とＲ^５は、窒素および炭素原子と合わさって環構造を形成するのが
好ましい。

【０１３５】 この種の漂白前駆体の好ましい例としては、（６−オクタンアミド−カプロイ
ル）オキシベンゼンスルホネート、（６−デカンアミド−カプロイル）オキシベ
ンゼン−スルホネートから選択されるアミド置換過酸前駆体化合物が挙げられ、
極めて好ましいのは、ＥＰ−Ａ−第０１７０３８６号明細書に記載されている（
６−ノナンアミドカプロイル）オキシベンゼンスルホネートおよびその混合物で
ある。

【０１３６】 過安息香酸前駆体 過安息香酸前駆体化合物は、過加水分解により過安息香酸を与える。好適なＯ
−アシル化過安息香酸前駆体化合物としては、置換および非置換のベンゾイルオ
キシベンゼンスルホネート、ソルビトール、グルコールおよび全糖質のベンゾイ
ル化剤によるベンゾイル化生成物、Ｎ−ベンゾイルスクシンイミドをはじめとす
るイミド種のもの、テトラベンゾイルエチレンジアミンおよびＮ−ベンゾイル置
換尿素が挙げられる。好適なイミダゾールタイプの過安息香酸前駆体としては、
Ｎ−ベンゾイルイミダゾールおよびＮ−ベンゾイルベンズイミダゾールが挙げら
れる。その他の有用なＮ−アシル基含有過安息香酸前駆体としては、Ｎ−ベンゾ
イルピロリドン、ジベンゾイルタウリンおよびベンゾイルピログルタミン酸が挙
げられる。

【０１３７】 予備形成有機過酸 本洗剤組成物は、有機過酸漂白剤前駆体化合物に加えて、またはその代わりと
して、予備形成有機過酸を、一般的には、組成物の１重量％〜１５重量％、より
好ましくは１重量％〜１０重量％の濃度で含有していてもよい。

【０１３８】 有機過酸化合物の好ましい種類は、次の一般式で表されるアミド置換化合物で
ある。

【化１１】 式中、Ｒ^１は１〜１４個の炭素原子を有するアルキル、アリールまたはアルカリ
ール基であり、Ｒ^２は１〜１４個の炭素原子を有するアルキレン、アリーレンお
よびアルカリーレン基であり、Ｒ^５はＨ、または１〜１０個の炭素原子を含有す
るアルキル、アリールまたはアルカリール基である。この種のアミド置換有機過
酸化合物についてはＥＰ−Ａ−第０１７０３８６号明細書に記載されている。

【０１３９】 その他の有機過酸としては、ジアシルおよびテトラアシル過酸化物、特にジペ
ロキシドデカンジ酸、ジペロキシテトラドデカンジ酸およびジペロキシヘキサデ
カンジ酸が挙げられる。モノ−およびジペルアゼライン酸、モノ−およびジペル
ブラシル酸およびＮ−フタロイルアミノペロキシカプロン酸もまた本発明に好適
である。

【０１４０】 重金属イオン封鎖剤 本発明の組成物は、任意の成分として、重金属イオン封鎖剤、キレーラントま
たはキレート化剤を含んでいるのが好ましい。重金属イオン封鎖剤とは、本明細
書において、重金属イオンを封鎖（キレート化）する作用をする成分のことを言
う。これらの成分はまたカルシウムおよびマグネシウムキレート化能も有してい
るが、鉄、マンガンおよび銅のような重金属イオンを選択的に結合することの方
が優先される。

【０１４１】 重金属イオン封鎖剤は、通常、組成物または成分の０．００５重量％〜１０重
量％、好ましくは０．１重量％〜５重量％、より好ましくは０．２５重量％〜７
．５重量％、最も好ましくは０．３重量％〜２重量％の濃度で存在する。

【０１４２】 本発明において用いるのに好適な重金属イオン封鎖剤としては、アミノアルキ
レンポリ（アルキレンホスホネート）、アルカリ金属エタン１−ヒドロキシジス
ホスホネートおよびニトロトリメチレンホスホネートのような有機ホスホネート
が挙げられる。

【０１４３】 上記の種類の中でも好ましいのは、ジエチレントリアミンペンタ（メチレンホ
スホネート）、エチレンジアミントリ（メチレンホスホネート）ヘキサメチレン
ジアミンテトラ（メチレンホスホネート）およびヒドロキシ−エチレン１，１ジ
ホスホネート、１，１ヒドロキシエタンジホスホン酸および１，１ヒドロキシエ
タンジメチレンホスホン酸である。

【０１４４】 本発明において用いるのに好適なその他の重金属イオン封鎖剤としては、ニト
リロ三酢酸、およびエチレンジアミノ四酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、エ
チレンジアミン二グルタル酸、２−ヒドロキシプロピレンジアミン二コハク酸の
ようなポリアミノカルボン酸またはこれらの塩が挙げられる。

【０１４５】 本発明において用いるのに好適なその他の重金属イオン封鎖剤は、ＥＰ−Ａ−
第３１７，５４２号明細書およびＥＰ−Ａ−３９９，１３３号明細書に記載され
ている２−ヒドロキシエチル二酢酸またはグリセリルイミノ二酢酸のようなイミ
ノ二酢酸誘導体である。ＥＰ−Ａ−第５１６，１０２号明細書に記載されている
イミノ二酢酸−Ｎ−２−ヒドロキシプロピルスルホン酸およびアスパラギン酸Ｎ
−カルボキシメチルＮ−２−ヒドロキシプロピル−３−スルホン酸封鎖剤もまた
好適である。ＥＰ−Ａ−第５０９，３８２号明細書に記載されているβ−アラニ
ン−Ｎ，Ｎ’−二酢酸、アスパラギン酸−Ｎ，Ｎ’−二酢酸、アスパラギン酸−
Ｎ−一酢酸およびイミノ二コハク酸封鎖剤もまた好適である。

【０１４６】 ＥＰ−Ａ−第４７６，２５７号明細書には、好適なアミノ系封鎖剤について記
載されている。ＥＰ−Ａ−第５１０，３３１号明細書には、コラーゲン、ケラチ
ンまたはカゼインから誘導される好適な封鎖剤について記載されている。ＥＰ−
Ａ−第５２８，８５９号明細書には、好適なアルキルイミノ二酢酸封鎖剤につい
て記載されている。二ピコリン酸および２−ホスホノブタン−１，２，４−三カ
ルボン酸もまた好適である。グリシンアミド−Ｎ，Ｎ’−二コハク酸（ＧＡＤＳ
）、エチレンジアミン−Ｎ，Ｎ’−二グルタル酸（ＥＤＤＧ）および２−ヒドロ
キシプロピレンジアミン−Ｎ，Ｎ’−二コハク酸（ＨＰＤＤＳ）もまた好適であ
る。

【０１４７】 特に好ましいのは、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン−Ｎ，Ｎ
’−二コハク酸（ＥＤＤＳ）および１，１ヒドロキシエタン二ホスホン酸または
アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは置換アンモニウム塩、ま
たはこれらの混合物である。

【０１４８】 特に、アミノまたはアミノ基を有するキレート化剤を漂白剤に感受性のあるも
のとすることができ、本発明の組成物に好適である。

【０１４９】 酵素 本組成物に有用なその他の極めて好ましい成分は、１種類以上追加される酵素
である。

【０１５０】 好ましい追加される酵素材料としては、洗剤組成物に従来から組み込まれてい
る市販のリパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、中性およびアルカリプロテアーゼ
、セルラーゼ、エンドラーゼ、エステラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼおよび
ペロキシダーゼが挙げられる。好適な酵素については米国特許第３，５１９，５
７０号明細書および第３，５３３，１３９号明細書に記載されている。

【０１５１】 好ましい市販のプロテアーゼ酵素としては、ＮｏｖｏインダストリーＡ／Ｓ（
デンマーク）よりＡｌｃａｌａｓｅ、Ｓａｖｉｎａｓｅ、Ｐｒｉｍａｓｅ、Ｄｕ
ｒａｚｙｍおよびＥｓｐｅｒａｓｅという商品名で販売されているもの、Ｇｉｓ
ｔ−ＢｒｏｃａｄｅｓよりＭａｘａｔａｓｅ、ＭａｘａｃａｌおよびＭａｘａｐ
ｅｍという商品名で販売されているもの、Ｇｅｎｅｎｃｏｒインターナショナル
より販売されているもの、ＳｏｌｖａｙエンザイムよりＯｐｔｉｃｌｅａｎおよ
びＯｐｔｉｍａｓｅという商品名で販売されているものが挙げられる。プロテア
ーゼ酵素は、本発明による組成物に、組成物の０．０００１重量％〜４重量％の
活性酵素となる濃度で組み込んでよい。

【０１５２】 好ましいアミラーゼとしては、例えば、Ｂ ｌｉｃｈｅｎｉｆｏｒｍｉｓの特
別菌株より得られるα−アミラーゼが挙げられる。詳細についてはＧＢ第１，２
６９，８３９号明細書（Ｎｏｖｏ）に記載されている。好ましい市販のアミラー
ゼとしては、例えば、Ｇｉｓｔ−ＢｒｏｃａｄｅｓよりＲａｐｉｄａｓｅという
商品名で販売されているもの、ＮｏｖｏインダストリーＡ／ＳよりＴｅｒｍａｍ
ｙｌ、ＤｕｒａｍｙｌおよびＢＡＮという商品名で販売されているものが挙げら
れる。極めて好ましいアミラーゼ酵素は、ＰＣＴ／ＵＳ第９７０３６３５号明細
書およびＷＯ第９５／２６３９７号明細書およびＷＯ第９６／２３８７３号明細
書に記載されているものである。

【０１５３】 アミラーゼ酵素は、本発明による組成物に、組成物の０．０００１重量％〜２
重量％の活性酵素となる濃度で組み込んでよい。

【０１５４】 脂肪分解促進酵素は、組成物の０．０００１重量％〜２重量％、好ましくは０
．００１重量％〜１重量％、最も好ましくは０．００１重量％〜０．５重量％の
活性脂肪分解促進酵素となる濃度で組み込んでよい。

【０１５５】 リパーゼは、菌類または細菌類を起源として、例えば、Ｈｕｍｉｃｏｌａ ｓ
ｐ．、Ｔｈｅｒｍｏｍｙｃｅｓ ｓｐ．またはＰｓｅｕｄｏｍｏｎａｓ ｐｓｅ
ｕｄｏａｌｃａｌｉｇｅｎｅｓまたはＰｓｅｕｄｏｍａｓ ｆｌｕｏｒｅｓｃｅ
ｎｓ．をはじめとするＰｓｅｕｄｏｍｏｎａｓ ｓｐ．のリパーゼ生成菌株から
得ることができる。これら菌株の化学的または遺伝的に変性された突然変異体も
また有用である。好ましいリパーゼは、許可された欧州特許第ＥＰ−Ｂ−０２１
８２７２号明細書に記載されたＰｓｅｕｄｏｍｏｎａｓ ｐｓｅｕｄｏａｌｃａ
ｌｉｇｅｎｅｓである。

【０１５６】 他の好ましいリパーゼは、Ｈｕｍｉｃｏｌａ ｌａｎｕｇｉｎｏｓａより遺伝
子をクローニングし、ホストとしてＡｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ ｏｒｙｚａ遺伝子
を発現させることにより得られるものであり、これは、欧州特許出願第ＥＰ−Ａ
−０２５８ ０６８号明細書に記載されており、ＮｏｖｏインダストリＡ／Ｓ（
デンマーク、Ｂａｇｓｖａｅｒｄ）よりＬｉｐｏｌａｓｅという商品名で市販さ
れている。１９８９年３月７日発行の米国特許第４，８１０，４１４号明細書（
Ｈｕｇｅ−Ｊｅｎｓｅｎら）にもこのリパーゼは記載されている。

【０１５７】 光学光沢剤 本組成物はまた、上述した特定種の親水性光学光沢剤を約０．００５重量％〜
５重量％含有するのが好ましい。

【０１５８】 光漂白剤 光漂白剤は、本組成物に好ましい成分である。好ましい光漂白剤は、ポルフィ
ンまたはポルフィリン構造を有する化合物を含む。

【０１５９】 ポルフィンおよびポルフィリンは、文献では同義語として用いられるが、通常
は、ポルフィンとは置換基のない最も単純なポルフィリンのことであり、ポルフ
ィリンはポルフィンのサブクラスである。本出願においてポルフィンを参照する
ときにはポリフィリンも含まれる。

【０１６０】 ポルフィン構造には、金属元素または陽イオン、好ましくはＣａ、Ｍｇ、Ｐ、
Ｔｉ、Ｃｒ、Ｚｒ、Ｉｎ、ＳｎまたはＨｆ、より好ましくはＧｅ、ＳｉまたはＧ
ａ、さらに好ましくはＡｌ、最も好ましくはＺｎが含まれる。

【０１６１】 光漂白化合物または成分は、メチル、エチル、プロピル、ｔ−ブチル基のよう
なアルキル基、およびピリジル、ピリジル−Ｎ−オキシド、フェニル、ナフチル
およびアントラシル部分のような芳香族環系から選択される置換基により置換さ
れているのが好ましい。

【０１６２】 光漂白化合物または成分は、可溶性基を置換基として持つことができる。この
代わりに、またはこれに加えて、光漂白剤は、光漂白化合物を溶解可能なポリマ
ー成分、例えば、ＰＶＰ、ＰＶＮＰ、ＰＶＩまたはこのコポリマーまたはこれら
の混合物を含むことができる。

【０１６３】 極めて好ましい光漂白化合物は、フタロシアニン構造を有する化合物であり、
上述した金属元素または陽イオンを有しているのが好ましい。

【０１６４】 金属フタロシアニンおよびその誘導体は、図１および／または図２に示された
構造を有しており、フタロシアニン構造の原子の位置は通常番号が付いている。

【０１６５】 フタロシアニンは置換させることができ、例えば、１−４、６、８−１１、１
３、１５−１８、２０、２２−２５、２７の原子位置の１つ以上が置換されたフ
タロシアニン構造とすることができる。

【０１６６】 水溶性ビルダー化合物 本発明による組成物は、好ましくは水溶性ビルダー化合物を含んでおり、一般
に、洗剤組成物中、組成物の１重量％〜８０重量％、好ましくは１０重量％〜６
０重量％、最も好ましくは１５重量％〜４０重量％の濃度で存在させる。

【０１６７】 本発明の洗剤組成物は、好ましくはホスフェート含有ビルダー材料を含む。好
ましくは０．５％〜６０％、より好ましくは５％〜５０％、より好ましくは８％
〜４０％の濃度で存在させる。

【０１６８】 ホスフェート含有ビルダー材料は、ピロリン酸四ナトリウムを含むのが好まし
く、より好ましくは無水トリポリリン酸ナトリウムを含む。

【０１６９】 好適な水溶性ビルダー化合物としては、水溶性モノマーポリカルボキシレート
またはその酸形態、ホモまたはコポリマーポリカルボン酸またはその塩であり、
（ポリカルボン酸は、２個以下の炭素原子により互いに分離された少なくとも２
つのカルボキシルラジカルを有する）、ボレートおよびこれらの混合物が挙げら
れる。

【０１７０】 カルボキシレートまたはポリカルボキシレートビルダーは、モノマーまたはオ
リゴマータイプとすることができる。ただし、モノマーポリカルボキシレートが
コストおよび性能から通常好ましい。

【０１７１】 １つのカルボキシ基を含有する好適なカルボキシレートは、乳酸、グリコール
酸およびそのエーテル誘導体の水溶性塩を含む。２つのカルボキシ基を含有する
ポリカルボキシレートとしては、コハク酸、マロン酸、（エチレンジオキシ）二
酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸およびフマル酸、エ
ーテルカルボキシレートおよびスルフィニルカルボキシレートの水溶性塩が挙げ
られる。３つのカルボキシ基を含有するポリカルボキシレートまたはその酸とし
ては、特に、水溶性シトレート、アコニトレートおよびシトラコネート、英国特
許第１，３７９，２４号明細書に記載されたカルボキシメチルオキシスクシネー
ト、英国特許第１，３８９，７３２号明細書に記載されたラクトキシスクシネー
トおよびオランダ出願第７２０５８７３号明細書に記載されたアミノスクシネー
トのようなスクシネート誘導体、英国特許第１，３８７，４４７号明細書に記載
された２−オキサ−１，１，３−プロパントリカルボキシレートのようなオキシ
ポリカルボキシレート材料が挙げられる。３つのカルボキシ基を含有する最も好
ましいポリカルボン酸は、クエン酸で、好ましくは組成物の０．１重量％〜１５
重量％、より好ましくは０．５重量％〜８重量％の濃度で存在させる。

【０１７２】 ４つのカルボキシ基を含有するポリカルボキシレートとしては、英国特許第１
，２６１，８２９号明細書に開示されたオキシジスクシネート、１，１，２，２
−エタンテトラカルボキシレート、１，１，３，３−プロパンテトラカルボキシ
レートおよび１，１，２，３−プロパンテトラカルボキシレートが挙げられる。
スルホ置換基を含有するポリカルボキシレートとしては、英国特許第１，３９８
，４２１号明細書および第１，３９８，４２２号明細書、米国特許第３，９３６
，４４８号明細書に開示されたスルホスクシネート誘導体と、英国特許第１，４
３９，０００号明細書に記載されたスルホン化熱分解シトレートが挙げられる。
好ましいポリカルボキシレートは、１分子当たり３個までのカルボキシ基を含有
するヒドロキシカルボキシレート、特にシトレートである。

【０１７３】 モノマーまたはオリゴマーポリカルボキシレートキレート化剤の親酸またはそ
の塩との混合物、例えば、クエン酸またはシトレート／クエン酸混合物もまた有
用なビルダー成分と考えられる。

【０１７４】 ボレートビルダー、および洗剤貯蔵または洗浄条件下でボレートを生成するこ
とのできるボレート形成材料を含有するビルダーが、本発明において有用な水溶
性ビルダーである。

【０１７５】 水溶性ホスフェートビルダーの好適な例としては、アルカリ金属トリポリリン
酸、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムピロリン酸、ナトリウム、カリウ
ムおよびアンモニウムピロリン酸、ナトリウムおよびカリウムオルトリン酸、重
合度が約６〜２１のナトリウムポリメタ／リン酸、およびフタル酸の塩が挙げら
れる。

【０１７６】 部分可溶または不溶ビルダー化合物 本発明による組成物は、部分可溶または不溶ビルダー化合物を含有していても
よく、洗剤組成物において、組成物の０．５重量％〜６０重量％、好ましくは５
重量％〜５０重量％、最も好ましくは８重量％〜４０重量％の濃度で存在させる
。

【０１７７】 主に水に不溶なビルダーとしては、アルミノケイ酸ナトリウムが例示される。
上述したように、本発明の一実施形態においては、少量のみのアルミノシリケー
トビルダーを存在させるのが好ましい。

【０１７８】 好適なアルミノシリケートゼオライトは、単位式Ｎａ_ｚ［（ＡｌＯ_２）_ｚ（Ｓ
ｉＯ_２）_ｙ］．_ｘＨ_２Ｏであり、式中、ｚおよびｙは少なくとも６、ｚ対ｙのモ
ル比は１．０〜０．５、ｘは少なくとも５、好ましくは７．５〜２７６、より好
ましくは１０〜２６４である。アルミノシリケート材料は水和形態にあって、１
０％〜２８％、より好ましくは１８％〜２２％の水を結合形態で含有している結
晶であるのが好ましい。

【０１７９】 アルミノシリケートゼオライトは、天然に産出する材料であるが、好ましくは
合成により誘導される。合成結晶アルミノシリケートイオン交換材料は、名称ゼ
オライトＡ、ゼオライトＢ、ゼオライトＰ、ゼオライトＸおよびゼオライトＨＳ
およびこれらの混合物で入手可能である。ゼオライトＡは式Ｎａ_１２［（ＡｌＯ _２ ）_１２（ＳｉＯ_２）_１２］．ｘＨ_２Ｏ（式中、ｘは２０〜３０、特に２７であ
る）で表される。ゼオライトＸは式Ｎａ_８６［（ＡｌＯ_２）_８６（ＳｉＯ_２）_{１ ０６} ］．２７６Ｈ_２Ｏで表される。

【０１８０】 その他の好ましいアルミノシリケートゼオライトはゼオライトＭＡＰビルダー
である。ゼオライトＭＡＰは、組成物の１重量％〜８０重量％、より好ましくは
１５重量％〜４０重量％の濃度で存在させることができる。

【０１８１】 ゼオライトＭＡＰはＥＰ第３８４０７０Ａ号明細書（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に記
載されている。ゼオライトＰのアルカリ金属アミノ−ケイ酸塩として、ケイ素対
アルミニウムの比が１．３３以下、好ましくは０．９〜１．３３の範囲、より好
ましくは０．９〜１．２の範囲であると定義されている。

【０１８２】 特に重要なのは、ケイ素対アルミニウムの比が１．１５以下、特に１．０７以
下のゼオライトＭＡＰである。

【０１８３】 好ましい態様において、ゼオライトＭＡＰ洗剤ビルダーは、１．０〜１０．０
ミクロンメートル、より好ましくは２．０から７．０ミクロンメートル、最も好
ましくは２．５〜５．０ミクロンメートルのｄ_５０値と表される粒子サイズを有
している。

【０１８４】 ｄ_５０値は、粒子の５０重量％がその数字より小さな直径を有しているという
ことを示している。粒子サイズは、特に、走査型電子顕微鏡を用いて電子顕微鏡
やレーザー粒度測定器のような通常の分析技術により求めることができる。ｄ_{５ ０} 値を求める他の方法は、ＥＰ第３８４０７０Ａに開示されている。

【０１８５】 有機ポリマー化合物 有機ポリマー化合物は、本組成物の好ましい追加成分であり、微粒子成分の成
分として存在させて微粒子成分を結合するような作用を生じさせるのが好ましい
。有機ポリマー化合物とは、洗剤組成物に分散剤、再堆積防止剤、汚れ懸濁剤と
して一般的に用いられる本質的に全てのポリマー有機化合物のことを意味してお
り、本発明による第４級エトキシル化（ポリ）アミン粘土汚れ除去／再堆積防止
剤をはじめとする粘土凝集剤のような高分子量有機ポリマー化合物が挙げられる
。

【０１８６】 有機ポリマー化合物は、一般に、本発明の洗剤組成物に、組成物の０．０１重
量％〜３０重量％、好ましくは０．１重量％〜１５重量％、最も好ましくは０．
５重量％〜１０重量％の濃度で組み込まれる。

【０１８７】 有機ポリマー化合物としては、水溶性有機ホモ−またはコ−ポリマーポリカル
ボン酸またはその塩が例示され、このポリカルボン酸は、２個以下の炭素原子に
より互いに分離された少なくとも２つのカルボキシラジカルを含んでいる。後者
のタイプのポリマーはＧＢ−Ａ−第１，５９６，７５６号明細書に開示されてい
る。かかる塩の例は、ＭＷｔ１０００〜５０００のポリアクリレートおよび無水
マレイン酸とのコポリマーで、分子量が２０００〜１００，０００、特に４０，
０００〜８０，０００のものである。

【０１８８】 ポリアミノ化合物が本発明においては有用であり、ＥＰ−Ａ−第３０５２８２
号明細書、ＥＰ−Ａ−第３０５２８３号明細書およびＥＰ−Ａ−第３５１６２９
号明細書に開示されているようなアスパラギン酸から誘導されるものが挙げられ
る。

【０１８９】 マレイン酸、アクリル酸、ポリアスパラギン酸およびビニルアルコールから選
択されるモノマー単位を有する、特に平均分子量が５，０００〜１０，０００で
あるターポリマーもまた本発明において好適である。

【０１９０】 本発明の洗剤組成物に組み込むのに好適なその他の有機ポリマー化合物として
は、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースのようなセルロース誘導体が挙
げられる。

【０１９１】 さらに有用なポリマー化合物は、ポリエチレングリコールで、特に分子量１０
００〜１００００、より好ましくは２０００〜８０００、最も好ましくは約４０
００のものである。

【０１９２】 本発明において極めて好ましいポリマー成分は、米国特許第４，９６８，４５
１号明細書（Ｓｃｈｅｉｂｅｌら）、米国特許第５，４１５，８０７号明細書（
Ｇｏｓｓｅｌｉｎｋら）および特に米国特許出願第６０／０５１５１７号明細書
による綿および綿以外の汚れ剥離ポリマーである。

【０１９３】 本発明において用いられる好ましい粘土分散剤／再堆積防止剤であるその他の
有機化合物は、エトキシル化陽イオン性モノアミンおよび次式のジアミンである
。

【化１２】 式中、ＸはＨ、Ｃ_１〜Ｃ_４のアルキル、ヒドロキシアルキルエステルまたはエー
テル基およびこれらの混合物からなる群より選択される非イオン性基、ａは０〜
２０、好ましくは０〜４（例えば、エチレン、プロピレン、ヘキサメチレン）、
ｂは１または０、陽イオン性モノアミンについては、（ｂ＝０）、ｎは少なくと
も１６で、一般的な範囲は２０〜３５、陽イオン性ジアミンについては、（ｂ＝
１）、ｎは少なくとも約１２で、一般的な範囲は約１２〜約４２である。

【０１９４】 本発明に用いられるその他の分散剤／再堆積防止剤はＥＰ−Ｂ−第０１１９６
５号明細書、米国特許第４，６５９，８０２号明細書および米国特許第４，６６
４，８４６号明細書に記載されている。

【０１９５】 抑泡系 本発明の洗剤組成物は、機械洗浄組成物用に処方されるときは、組成物の０．
０１重量％〜１５重量％、好ましくは０．０２重量％〜１０重量％、最も好まし
くは０．０５重量％〜３重量％の濃度で抑泡系を含んでいてもよい。

【０１９６】 本発明において用いるのに好適な抑泡系は、例えば、シリコーン消泡化合物お
よび２−アルキルアルカノール消泡化合物をはじめとする本質的に全ての公知の
消泡化合物を含んでいてよい。

【０１９７】 本明細書において、消泡化合物とは、洗剤組成物の溶液により生成される泡を
、特に溶液を攪拌すると、抑えるような働きをする化合物または化合物の混合物
のことを言う。

【０１９８】 本発明において用いるのに特に好ましい消泡化合物は、シリコーン成分を含む
消泡化合物として本明細書に定義されるシリコーン消泡化合物である。かかるシ
リコーン消泡化合物はまた一般にシリカ成分も含んでいる。本明細書で用いる、
そして業界で一般にいう「シリコーン」という用語には、様々な種類のシロキサ
ン単位およびヒドロカルビル基を含む様々な比較的高分子量のポリマーが包含さ
れる。好ましいシリコーン消泡化合物は、シロキサン、特に、トリメチルシリル
末端ブロッキング単位を有するポリジメチルシロキサンである。

【０１９９】 その他の好適な消泡化合物としては、モノカルボン脂肪酸およびその可溶性塩
が挙げられる。これらの材料は、１９６０年９月２７日発行の米国特許第２，９
５４，３４７号明細書（Ｗａｙｎｅ Ｓｔ． Ｊｏｈｎ）に記載されている。抑
泡剤として用いるモノカルボン脂肪酸およびその塩は、１０〜２４個の炭素原子
、好ましくは１２〜１８個の炭素原子のヒドロカルビル鎖を有している。好適な
塩としては、ナトリウム、カリウムおよびリチウム塩のようなアルカリ金属塩、
アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩が挙げられる。

【０２００】 その他の好適な消泡化合物としては、例えば、高分子量脂肪エステル（例えば
、脂肪酸トリグリセリド）、一価のアルコールの脂肪酸エステル、塩化シアヌル
と１〜２４個の炭素原子を含有する第１級または第２級アミン２モルから３モル
との生成物から形成されるトリ−〜ヘキサ−アルキルメラミンまたはジ−〜テト
ラアルキルジアミンクロルトリアジンのような脂肪族Ｃ_１８〜Ｃ_４０のケトン（
例えば、ステロン）Ｎ−アルキル化アミノトリアジン、プロピレンオキシド、ビ
スステアリン酸アミドおよびモノステアリルジ−アルカリ金属（例えば、ナトリ
ウム、カリウム、リチウム）リン酸塩およびリン酸エステルが挙げられる。

【０２０１】 好ましい抑泡系は、 （ａ）消泡化合物、好ましくはシリコーン消泡化合物、最も好ましくは （ｉ）シリコーン消泡化合物の５０重量％〜９９重量％、好ましくは７５重量
％〜９５重量％の濃度のポリジメチルシロキサンと、 （ｉｉ）シリコーン／シリカ消泡化合物の１重量％〜５０重量％、好ましくは
５重量％〜２５重量％の濃度のシリカとの組み合わせを含み、前記シリカ／シリ
コーン消泡化合物が５重量％〜５０重量％、好ましくは１０重量％〜４０重量％
の濃度で組み込まれているシリコーン消泡化合物と、 （ｂ）分散剤化合物、最も好ましくは、エチレンオキシド対プロピレンオキシド
の比が１：０．９〜１：１．１で、０．５重量％〜１０重量％、好ましくは１重
量％〜１０重量％の濃度のポリオキシアルキレン含量が７２〜７８％のシリコー
ングリコールレーキコポリマーであって、特に好ましいこの種のシリコーングリ
コールレーキコポリマーはダウコーニングよりＤＣＯ５４４という商品名で市販
されているシリコーングリコールレーキコポリマーと、 （ｃ）不活性キャリア流体化合物、最も好ましくは、Ｃ_１６〜Ｃ_１８のエトキシ
ル化アルコールを含み、エトキシル化度が５〜５０、好ましくは８〜１５で、５
重量％〜８０重量％、好ましくは１０重量％〜７０重量％の濃度の不活性キャリ
ア流体化合物と を含む。

【０２０２】 極めて好ましい微粒子抑泡系は、ＥＰ−Ａ−第０２１０７３１号明細書に記載
されており、シリコーン消泡化合物と、融点が５０℃〜８５℃の有機キャリア材
料を含んでおり、この有機キャリア材料は、グリセロールのモノエステルと、１
２〜２０個の炭素原子を含有する炭素鎖を有する脂肪酸とを含んでいる。ＥＰ−
Ａ−第０２１０７２１号明細書は、有機キャリア材料が、融点４５℃〜８０℃の
１２〜２０個の炭素原子を含有する脂肪酸またはアルコールまたはその混合物で
あるその他の好ましい微粒子抑泡系を開示している。

【０２０３】 その他の極めて好ましい抑泡系は、ポリジメチルシロキサンまたは、ポリジメ
チルシロキサン、アルミノシリケートのようなシリコーン混合物、laicおよびア
クリル酸のコポリマーのようなポリカルボン酸ポリマーを含んでいる。

【０２０４】 ポリマー移染防止剤 本組成物はまた、０．０１重量％〜１０重量％、好ましくは０．０５重量％〜
０．５重量％のポリマー移染禁止剤を含んでいてもよい。

【０２０５】 ポリマー移染禁止剤は、Ｎ−オキシドポリマー、Ｎ−ビニルピロリドンおよび
Ｎ−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルピロリドンポリマーまたはそ
の組み合わせから選択されるのが好ましい。これらのポリマーは架橋ポリマーと
することもできる。

【０２０６】 ポリマー汚れ剥離剤 ポリマー汚れ剥離剤（ここでは「ＳＲＡ」と呼ぶ）を任意で本発明の洗剤組成
物に用いることができる。用いる場合には、ＳＲＡは通常、本洗剤組成物の０．
０１〜１０．０重量％、一般的には０．１重量％〜５重量％、好ましくは０．２
〜３．０重量％含まれる。

【０２０７】 好ましいＳＲＡは、ポリエステルやナイロンのような疎水性表面を親水性にす
る親水性部分と、疎水性繊維に付着して、洗浄および濯ぎサイクルが完了するま
でそこに付いたままとなって、親水性部分のアンカーとして機能する疎水性部分
とを有している。これによって、ＳＲＡによる処理後に生じるしみを、後の洗浄
手順においてより容易にクリーニングすることができる。

【０２０８】 好ましいＳＲＡとしては、オリゴマーテレフタレートエステルが挙げられ、こ
れは、一般に、チタン（ＩＶ）アルコキシドのような金属触媒を用いた、少なく
とも１回のエステル交換反応／オリゴマー化によるプロセスにより調製される。
かかるエステルは、１、２、３、４以上の位置でエステル構造に組み込むことの
できる追加のモノマーを用いて、当然のことながら、全体の構造を大幅に架橋さ
せずに作成される。

【０２０９】 好適なＳＲＡは、例えば、１９９０年１１月６日の米国特許第４，９６８，４
５１号明細書（Ｊ．Ｊ．ＳｃｈｅｉｂｅｌおよびＥ．Ｐ．Ｇｏｓｓｅｌｉｎｋ）
に記載されているように、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキシ繰り返
し単位のオリゴマーエステル骨格から構成される実質的に鎖状のエステルオリゴ
マーと、骨格に共有結合したアリル誘導スルホネート化末端部分とのスルホネー
ト化生成物を含む。かかるエステルオリゴマーは、（ａ）アリルアルコールをエ
トキシル化し、（ｂ）（ａ）の生成物をジメチルテレフタレート（「ＤＭＴ」）
および１，２−プロピレングリコール（「ＰＧ」）と、二段エステル交換／オリ
ゴマー化手順により反応させ、（ｃ）（ｂ）の生成物を水中でメタ重亜硫酸ナト
リウムと反応させることにより調製することができる。その他のＳＲＡとしては
、１９８７年１２月８日の米国特許第４，７１１，７３０号明細書（Ｇｏｓｓｅ
ｌｉｎｋら）の非イオン性エンドーキャップド１，２−プロピレン／ポリオキシ
エチレンテレフタレートポリエステル、例えば、ポリ（エチレングリコール）メ
チルエーテル、ＤＭＴ、ＰＧおよびポリ（エチレングリコール）（「ＰＥＧ」）
のエステル交換反応／オリゴマー化により生成されるようなものが挙げられる。
その他のＳＲＡの例としては、１９８８年１月２６日の米国特許第４，７２１，
５８０号明細書（Ｇｏｓｓｅｌｉｎｋ）の、エチレングリコール（「ＥＧ」）、
ＰＧ、ＤＭＴおよびＮａ−３，６−ジオキサ−８−ヒドロキシオクタンスルホネ
ートのような部分−および完全−陰イオン性エンドキャップドオリゴマーエステ
ル；１９８７年１０月２７日米国特許第４，７０２，８５７号明細書（Ｇｏｓｓ
ｅｌｉｎｋ）の非イオン性キャップドブロックポリエステルオリゴマー化合物、
例えば、ＤＭＴ、メチル（Ｍｅ）キャップドＰＥＧおよびＥＧおよび／またはＰ
Ｇ、またはＤＭＴ、ＥＧおよび／またはＰＧの組み合わせ、Ｍｅ−キャップドＰ
ＥＧおよびＮａ−ジメチル−５−スルホイソフタレートから生成されるもの；１
９８９年１０月３１日米国特許第４，８７７，８９６号明細書（Ｍａｌｄｏｎａ
ｄｏ、Ｇｏｓｓｅｌｉｎｋら）の陰イオン性、特にスルホアロイルエンドキャッ
プドテレフタレートエステルが挙げられ、後者は、洗濯と布地のコンディショニ
ング製品の両方に有用な代表的なＳＲＡであり、一例としては、ｍ−スルホ安息
香酸モノナトリウム塩、ＰＧおよびＤＭＴから作成されるエステル組成物が挙げ
られ、任意だが好ましくは、さらにＰＥＧ、例えば、ＰＥＧ３４００を含む。

【０２１０】 ＳＲＡはまた、エチレンテレフタレートまたはプロピレンテレフタレートと、
ポリエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドテレフタレートの単純なコポリ
マーブロック（１９７６年５月２５日の米国特許第３，９５９，２３０号明細書
（Ｈａｙ）および１９７５年７月８日の米国特許第３，８９３，９２９号明細書
（Ｂａｓａｄｕｒ）を参照のこと）；ダウよりＭＥＴＨＯＣＥＬとして入手可能
なヒドロキシエーテルセルロースポリマーのようなセルロース誘導体；Ｃ_１〜Ｃ _４ のアルキルセルロースおよびＣ４のヒドロキシアルキルセルロース（１９７６
年１２月２８日の米国特許第４，０００，０９３号明細書（Ｎｉｃｏｌら））；
および無水グルコース１単位当たり平均置換度（メチル）が約１．６〜約２．３
で、２０℃で２％水溶液で測定した溶液の粘度が約８０〜約１２０センチポイズ
のメチルセルロースエーテルも含む。かかる材料は、信越化学工業（株）製のメ
チルセルロースエーテルの商品名ＭＥＴＯＬＯＳＥ ＳＭ１００およびＭＥＴＨ
ＯＬＯＳＥ ＳＭ２００として入手可能である。

【０２１１】 ＳＲＡの更なる部類としては、（Ｉ）ポリマーエステル構造を架橋するのにジ
イソシアネートカップリング剤を用いる非イオン性テレフタレート（米国特許第
４，２０１，８２４号明細書（Ｖｉｏｌｌａｎｄら）および米国特許第４，２４
０，９１８号明細書（Ｌａｇａｓｓｅら）を参照のこと）、（ＩＩ）無水トリメ
リト酸を公知のＳＲＡに加えて、末端ヒドロキシル基をトリメリテートエステル
に変換することにより得られるカルボキシレート末端基を持つＳＲＡが挙げられ
る。触媒を適正に選択すると、無水トリメリト酸は、無水物の結合を開かずに、
無水トリメリト酸の単離カルボン酸のエステルによりポリマーの末端に結合を形
成する。非イオン性か陰イオン性のＳＲＡを、それらがエステル化可能なヒドロ
キシ末端基を有していれば、出発材料として用いてよい。米国特許第４，５２５
，５２４号明細書（Ｔｕｎｇら）を参照のこと。他の部類としては、（ＩＩＩ）
ウレタン結合の陰イオン性テレフタレート系ＳＲＡがある。米国特許第４，２０
１，８２４号明細書（Ｖｉｏｌｌａｎｄら）を参照のこと。

【０２１２】 その他任意の成分 本発明の組成物に含めるのに好適なその他の任意の成分としては、香料および
フィラー塩が挙げられ、硫酸ナトリウムが好ましいフィラー塩である。

【０２１３】 極めて好ましい組成物は、約２重量％〜約１０重量％の有機酸、好ましくはク
エン酸を含む。また、炭酸塩と組み合わせて、少量（約２０重量％未満）の中和
剤、緩衝剤、相調整剤、ハイドロトロープ、酵素安定化剤、ポリ酸、泡調整剤、
乳白剤、酸化防止剤、殺菌剤を存在させることができる。

【０２１４】 組成物の形態 本発明の組成物は、洗剤成分に含まれる様々な化合物の乾燥混合、凝集、圧縮
またはスプレー乾燥、またはこれらを組み合わせた方法をはじめとする様々な方
法により作成することができる。

【０２１５】 本組成物は、液体をはじめとする様々な物理形態とすることができるが、タブ
レット、フレーク、錠剤およびバーのような固体形態が好ましく、好ましくは顆
粒形態である。

【０２１６】 本発明による組成物はまた、例えば、塩素漂白剤を含む漂白添加組成物と組み
合わせて用いることもできる。

【０２１７】 実施例１ 以下のスペックル粒子が、本発明の好ましいスペックル粒子である。

【０２１８】 粗いクエン酸ナトリウム二水和物ｅｘ ＡＤＭを、染料ペースト溶液を、クエ
ン酸ナトリウム粒子を含有するドラムにスプレーすることにより、混合ドラム中
でＭｏｎａｓｔｒａｌブルーＢＶペースト溶液と混合する。着色した粒子を乾燥
すると、染料を１０００ｐｐｍ含むスペックル粒子が得られる。

【０２１９】 測定： Ｍｏｎａｓｔｒａｌブルー染料の付いたクエン酸ナトリウム二水和物結晶を、
本明細書に記載した方法により測定したところ次のような結果となった。 スパークル指数＝１０．４％ 透明度値＝２２％ デルタ色飽和＝１２０ Ｐｉｇｍａｓｏｌグリーン染料の付いたクエン酸ナトリウム二水和物結晶を、
本明細書に記載した方法により測定したところ次のような結果となった。 スパークル指数＝１０．１％ 透明度値＝２２％ デルタ色飽和＝６３

【０２２０】 顆粒洗剤組成物実施例で用いる略語 洗剤組成物において、略した成分の識別記号の意味は次の通りである。 ＬＡＳ：直鎖Ｃ１１〜１３アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ＴＡＳ：獣脂アルキル硫酸ナトリウム ＣｘｙＡＳ：Ｃ１ｘ−Ｃ１ｙアルキル硫酸ナトリウム Ｃ４６ＳＡＳ：Ｃ１４−Ｃ１６第２級（２，３）アルキル硫酸ナトリウム ＣｘｙＥｚＳ：ｚモルのエチレンオキシドと縮合させたＣ１ｘ〜Ｃ１ｙのアルキ
ル硫酸ナトリウム ＣｘｙＥｚ：平均ｚモルのエチレンオキシドと縮合させたＣ１ｘ〜Ｃ１ｙの主に
鎖状の第１級アルコール ＱＡＳ：Ｒ２．Ｎ＋（ＣＨ３）２（Ｃ２Ｈ４ＯＨ）、Ｒ２＝Ｃ１２−Ｃ１４ ＱＡＳ１：Ｒ２．Ｎ＋（ＣＨ３）２（Ｃ２Ｈ４ＯＨ）、Ｒ２＝Ｃ８−Ｃ１１ ＡＰＡ：Ｃ８−Ｃ１０のアミドプロピルジメチルアミン 石鹸：獣脂およびヤシ脂肪酸８０／２０混合物より誘導される鎖状アルキルカル
ボン酸ナトリウム ＳＴＳ：トルエンスルフォン酸ナトリウム ＣＦＡＡ：Ｃ１２−Ｃ１４の（ヤシ）アルキルＮ−メチルグルカミド ＴＦＡＡ：Ｃ１６−Ｃ１８のアルキルＮ−メチルグルカミド ＴＰＫＦＡ：Ｃ１２−Ｃ１４のトップドホールカット脂肪酸 ＳＴＰＰ：無水トリポリリン酸ナトリウム ＴＳＰＰ：ピロリン酸四ナトリウム ゼオライトＡ：主要粒子サイズが０．１〜１０マイクロメートル（無水基準で表
現された重量）の式Ｎａ１２（ＡｌＯ２ＳｉＯ２）１２．２７Ｈ２Ｏの水和アル
ミノケイ酸ナトリウム ＮａＳＫＳ−６：式δ−Ｎａ２Ｓｉ２Ｏ５の結晶層状シリケート クエン酸：無水クエン酸 ホウ酸塩：ホウ酸ナトリウム 炭酸塩：粒子サイズが２００μｍ〜９００μｍの無水炭酸ナトリウム 重炭酸塩：粒子サイズ分布が４００μｍ〜１２００μｍの無水重炭酸ナトリウム
ケイ酸塩：アモルファスケイ酸ナトリウム（ＳｉＯ２：Ｎａ２Ｏ＝２．０：１） 硫酸塩：無水硫酸ナトリウム 硫酸Ｍｇ：無水硫酸マグネシウム クエン酸塩：粒子サイズ分布が４２５μｍ〜８５０μｍの活性度８６．４％のク
エン酸三ナトリウム二水和物 ＭＡ／ＡＡ：平均分子量約７０，０００の１：４マレイン／アクリル酸コポリマ
ー ＭＡ／ＡＡ（１）：平均分子量約１０，０００の４：６マレイン／アクリル酸コ
ポリマー ＡＡ：平均分子量４，５００のポリアクリル酸ナトリウムポリマー ＣＭＣ：ナトリウムカルボキシメチルセルロース セルロースエーテル：信越化学より入手可能な重合度６５０のメチルセルロース
エーテル プロテアーゼ：Ｓａｖｉｎａｓｅという商品名でＮＯＶＯインダストリーＡ／Ｓ
より販売されている活性酵素３．３重量％のタンパク質分解酵素 プロテアーゼＩ：Ｇｅｎｅｃｏｒ Ｉｎｔ．社より販売されていて、ＷＯ第９５
／１０５９１号明細書に記載されている活性酵素４重量％のタンパク質分解酵素
アルカラーゼ：ＮＯＶＯインダストリーＡ／Ｓより販売されている活性酵素５．
３重量％のタンパク質分解酵素 セルラーゼ：Ｃａｒｅｚｙｍｅという商品名でＮＯＶＯインダストリーＡ／Ｓよ
り販売されている活性酵素０．２３重量％のセルラーゼ分解酵素 アミラーゼ：Ｔｅｒｍａｍｙｌ １２０Ｔという商品名でＮＯＶＯインダストリ
ーＡ／Ｓより販売されている活性酵素１．６重量％のアミラーゼ分解酵素 リパーゼ：Ｌｉｐｏｌａｓｅという商品名でＮＯＶＯインダストリーＡ／Ｓより
販売されている活性酵素２．０重量％のリパーゼ分解酵素 リパーゼ（１）：Ｌｉｐｏｌａｓｅ Ｕｌｔｒａという商品名でＮＯＶＯインダ
ストリーＡ／Ｓより販売されている活性酵素２．０重量％のリパーゼ分解酵素 エンドラーゼ：ＮＯＶＯインダストリーＡ／Ｓより販売されている活性酵素１．
５重量％のエンドグルカナーゼ酵素 ＰＢ４：一般式ＮａＢＯ２．３Ｈ２Ｏの過ホウ酸ナトリウム四水和物を含む粒子
で、重量平均粒子サイズが９５０ミクロン、８５％の粒子の粒子サイズが８５０
ミクロン〜９５０ミクロン ＰＢ１：一般式ＮａＢＯ２．Ｈ２Ｏ２の無水過ホウ酸ナトリウム漂白剤を含む粒
子で、重量平均粒子サイズが８００ミクロン、８５％の粒子の粒子サイズが７５
０ミクロン〜９５０ミクロン 過炭酸塩：一般式２Ｎａ２ＣＯ３．３Ｈ２Ｏ２の過炭酸ナトリウムを含む粒子で
、重量平均粒子サイズが８５０ミクロン、８５％の粒子の粒子サイズが７５０ミ
クロン〜９５０ミクロン ＮＯＢＳ：ナトリウム塩の形態のノナノイルオキシベンゼンスルホネートを含む
粒子で、重量平均粒子サイズが７５０ミクロン〜９００ミクロン ＮＡＣ−ＯＢＳ：（６−ノナミドカプロイル）オキシベンゼンスルホネートを含
む粒子で、重量平均粒子サイズが８２５ミクロン〜８７５ミクロン ＴＡＥＤＩ：テトラアセチルエチレンジアミンを含む粒子で、重量平均粒子サイ
ズが７００ミクロン〜１０００ミクロン ＴＡＥＤＩＩ：テトラアセチルエチレンジアミン、粒子サイズが１５０ミクロン
〜６００ミクロン ＤＴＰＡ：ジエチレントリアミン五酢酸 ＤＴＰＭＰ：Ｄｅｑｕｅｓｔ２０６０という商品名でモンサントより市販されて
いるジエチレントリアミンペンタ（メチレンホスホン酸塩） 光活性漂白剤：漂白剤（１）デキストリン可溶ポリマーに内包されたスルホネー
ト化亜鉛フタロシアニン 光活性漂白剤：漂白剤（２）デキストリン可溶ポリマーに内包されたスルホネー
ト化アルミノフタロシアニン 光沢剤１：４，４’−ビス（２−スルホスチリル）ビフェニル二ナトリウム 光沢剤２：４，４’−ビス（４−アニリノ−６−モルホリノ−１，３，５−トリ
アジン−２−イル）アミノスチルベン−２，２’−ジスルホン酸二ナトリウム ＥＤＤＳ：ナトリウム塩の形態のエチレンジアミン−Ｎ，Ｎ’−二コハク酸、（
Ｓ，Ｓ）イソマー ＨＥＤＰ：１，１−ヒドロキシエタンジホスホン酸 ＰＥＧｘ：分子量ｘ（通常、４，０００）のポリエチレングリコール ＰＥＯ：平均分子量５０，０００のポリエチレンオキシド ＴＥＰＡＥ：テトラエチレンペンタミンエトキシレート ＰＶＩ：平均分子量２０，０００のポリビニルイミダゾール ＰＶＰ：平均分子量６０，０００のポリビニルピロリドンポリマー ＰＶＮＯ：平均分子量５０，０００のポリビニルピリジンＮ−オキシドポリマー
ＰＶＰＶＩ：平均分子量２０，０００のポリビニルピロリドンとビニルイミダゾ
ールのコポリマー ＱＥＡ：ビス（（Ｃ２Ｈ５Ｏ）（Ｃ２Ｈ４Ｏ）ｎ）（ＣＨ３）−Ｎ＋−Ｃ６Ｈ１
２−Ｎ＋−（ＣＨ３）ビス（（Ｃ２Ｈ５Ｏ）−（Ｃ２Ｈ４Ｏ））ｎ、ｎ＝２０〜
３０ ＳＲＰ１：陰イオン性エンドキャップドポリエステル ＳＲＰ２：ジエトキシル化ポリ（１，２プロピレンテレフタレート）短ブロック
ポリマー ＰＥＩ：平均分子量１８００、窒素当たりの７エチレンオキシ残渣の平均エトキ
シル化度７のポリエチレンイミン シリコーン消泡剤：ポリジメチルシロキサン泡抑制剤に分散剤としてシロキサン
オキシアルキレンコポリマーが泡抑制剤対分散剤１０：１〜１００：１の比で加
えられたもの 乳白剤：ＢＡＳＦアクチエンゲゼルシャフトよりＬｙｔｒｏｎ６２１という商品
名で販売されている水系モノスチレンラテックス混合物 ワックス：パラフィンワックス スペックル：実施例１で作成したもの 以下の実施例において、濃度はすべて組成物の重量％で示してある。

【０２２１】

【表１】

【０２２２】

【表２】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ１１Ｄ 3/20 Ｃ１１Ｄ 3/20 3/22 3/22 3/37 3/37 11/00 11/00 17/06 17/06 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (71)出願人 ＯＮＥ ＰＲＯＣＴＥＲ ＆ ＧＡＮＢＬ Ｅ ＰＬＡＺＡ，ＣＩＮＣＩＮＮＡＴＩ， ＯＨＩＯ，ＵＮＩＴＥＤ ＳＴＡＴＥＳ ＯＦ ＡＭＥＲＩＣＡ (72)発明者 スティーブン、パターソン イギリス国ワシントン、オックスクロウ ス、バーウィック、36 (72)発明者 ジュディット、エスター、ジャンセン イギリス国ニューキャッスル、アポン、タ イン、ハートン、シャーフツベリ、グロー ブ、27 Ｆターム(参考） 4H003 AB04 AB19 AB27 AB28 AB31 AC03 AC08 AE02 AE06 BA10 CA18 DA01 EA08 EA09 EA10 EA12 EA15 EA16 EA18 EA24 EA28 EB02 EB07 EB08 EB13 EB16 EB19 EB22 EB24 EB25 EB28 EB30 EB34 EB36 EB38 EB41 EB42 EC01 EC02 EC03 EE05 EE10 FA09 FA12 FA14 FA41

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 着色剤により着色された固体材料を含んでなるクリーニング組成物スペックル
   粒子であって、前記粒子のスパークル指数が少なくとも５％および透明度指数が
   少なくとも５％である、クリーニング組成物スペックル粒子。
2. 【請求項２】 色飽和が少なくとも１０、好ましくは少なくとも３０、スパークル指数が少な
   くとも１５％および透明度指数が少なくとも１５％である、請求項１記載のクリ
   ーニング組成物スペックル粒子。
3. 【請求項３】 好ましくは結晶性水和塩、結晶性酸、結晶性酸塩、結晶性界面活性剤、糖質ま
   たはこれらの混合物からなる群より選択される、着色された結晶性材料を含んで
   なる、請求項１または２記載のクリーニング組成物スペックル粒子。
4. 【請求項４】 染料、顔料および／または光沢剤により着色されてなる、請求項１〜３のいず
   れか一項に記載のスペックル粒子。
5. 【請求項５】 前記結晶性材料が、水和硫酸塩、水和炭酸塩、水和リン酸塩、水和マグネシウ
   ム塩、結晶性カルボン酸またはその塩、結晶性シリケート、結晶性ポリマーポリ
   カルボン酸またはその塩、結晶性界面活性剤、糖質、好ましくは糖、またはこれ
   らの混合物を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載のスペックル粒子。
6. 【請求項６】 前記結晶性材料が、クエン酸ナトリウム二水和物を含んでなる、請求項１〜４
   のいずれか一項に記載のスペックル粒子。
7. 【請求項７】 バインダーを含んでなる、請求項１〜６のいずれか一項に記載のスペックル粒
   子。
8. 【請求項８】 重量平均粒子サイズが、３００ミクロン〜２０００ミクロン、好ましくは５０
   ０ミクロン〜１４００ミクロン、より好ましくは６００ミクロン〜１１８０ミク
   ロンである、請求項１〜７のいずれか一項に記載のスペックル粒子。
9. 【請求項９】 着色剤を前記固体材料、好ましくは結晶性材料を含有する混合容器にスプレー
   する工程と、前記着色剤と前記スペックル粒子を混合する工程と、所望により着
   色したスペックル粒子を乾燥する工程とを含んでなる、着色クリーニング組成物
   スペックル粒子を製造する方法。
10. 【請求項１０】 前記スペックル粒子が、結晶性材料とバインダーを含んでなり、前記スペック
    ル粒子が、好ましくは凝集体の形態にある、請求項９に記載の方法。
11. 【請求項１１】 ０．０５重量％〜３０重量％の濃度である、請求項１〜１０のいずれか一項に
    記載のスペックル粒子を含むクリーニング組成物。
12. 【請求項１２】 ａ）好ましくは前記スペックル粒子を含有する混合ドラムに着色剤をスプレー
    することにより、前記固体材料を着色剤で着色して着色スペックル粒子を得る工
    程と、 ｂ）所望により、工程ｂ）で得られた前記着色スペックル粒子を乾燥する工程
    と、 ｃ）工程ａ）またはｂ）の前記着色スペックル粒子を、前記クリーニング組成
    物のその他の成分と混合する工程と を含んでなる製造方法により得られる、着色スペックル粒子とその他の成分と
    を含んでなる、請求項１１に記載の組成物。
13. 【請求項１３】 固体洗濯または皿洗い洗剤組成物、好ましくは顆粒組成物、押出し組成物また
    はタブレット組成物であって、好ましくは界面活性剤、酵素、漂白活性剤、セル
    ロース誘導体またはこれらの混合物を含んでなる粒子を含んでなる、請求項１１
    または１２に記載の組成物。
14. 【請求項１４】 前記組成物のその他の成分とコントラストの外観を与える、請求項１〜８のい
    ずれか一項に記載のスペックルのクリーニング組成物における使用。
15. 【請求項１５】 その他の洗剤成分の望ましくない色をマスクする、請求項１〜８のいずれか一
    項に記載のスペックルのクリーニング組成物における使用。