JP2002528316A - タイヤおよびその製造方法 - Google Patents

タイヤおよびその製造方法

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JP2002528316A
JP2002528316A JP2000578178A JP2000578178A JP2002528316A JP 2002528316 A JP2002528316 A JP 2002528316A JP 2000578178 A JP2000578178 A JP 2000578178A JP 2000578178 A JP2000578178 A JP 2000578178A JP 2002528316 A JP2002528316 A JP 2002528316A
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JP2000578178A
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ナンニ,マルコ ナーミアス
ブルナッチ,アントニオ
ザニチェッリ,クラウディオ
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ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】トレッドバンドとベルトプライとの間に配設されたコンパウンド材料のエラストマー中間層を有し、そのエラストマー中間層が繊維強化材料で作られているタイヤ。一実施形態において、エラストマー中間層がさらに、その中心部よりも約33%厚い端部を有し、その端部は厚さ約2mmであり、その中心部は厚さ約1.5mmである。その端部はそれぞれ、エラストマー中間層の幅の約2/7thsを含み、その中心部は残り3/7thsを含む。エラストマー中間層を、強化用短繊維で強化し、その弾性係数、とりわけ機械的特性を向上させることが可能である。強化用短繊維は、直径約10ミクロン、長さ約200ミクロン、アスペクト比約20を有する。その強化用短繊維は、ゴム100部当たり約5〜15部(phr)の濃度でコンパウンド材料に組み込まれる。タイヤを組み立てる方法もまた記載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤおよびタイヤを製造する方法に関する。さらに詳細には、本
発明は、タイヤおよび特殊なベルト構造体を有するタイヤを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、タイヤは、カーカス、トレッドバンド、1対のサイドウォール
、およびトレッドバンドとカーサスとの間の補強層を含む。カーカス、通常少な
くとも1つのプライの端は、1対のビードコアの周りで折り返されている。ビー
ドコア、カーカスの端部、およびビードとカーカスとの間に付加することが可能
ないずれかのフィラーが、タイヤ両側のビードを形成する。
【0003】 従来の(または周知の)タイヤには、一般に、トレッドバンド下の少なくとも
3つのゴム層、2つのベルト層、および0度層またはナイロン層がある。ナイロ
ン層は、タイヤの赤道面に対して0°に(周方向に)配向する、好ましくは繊維
材料(textile material)、さらに好ましくは熱収縮材料から製造されたナイロ
ンなどの補強コードを含む。補強コードは、エラストマーコンパウンド(elasto
meric compound)から製造されたシートに配設することが好ましい。ナイロン層
は、トレッドバンドとベルト層との間に位置する。当業者には理解されるように
、ナイロン層はタイヤを安定させ、その転がり抵抗を改善し、一般にその操作特
性を向上させる。というのは、高速での大きな遠心力にさらした場合に、ナイロ
ン層はタイヤの形状を保つのに有効だからである。ナイロン層を含まないと、特
に高速でのタイヤの性能が損なわれることがある。
【0004】 2つのベルト層は、互いに交差し、タイヤの赤道面に対して両方に角度が付い
ているエラストマーコンパウンド中に配設された細いコード、好ましくは金属コ
ードを含む。
【0005】 3つの補強層に加えて、従来のタイヤは、ナイロン層とトレッドバンドとの間
にゴムシートも含む。従来のタイヤを製造する手法では、ゴムシートを付け加え
る必要があるからである。周知のように、トレッドバンドはしばしば、別々に製
造される押出し成形品である。トレッドバンドは別々に製造されることから、タ
イヤに組み込まれる前に、それは室温に冷却される。冷却するとトレッドバンド
は粘着性を失い、タイヤを組み立てる際に、下の層に適切に固着することができ
なくなる。加硫する前に、タイヤを適切に組み立てられるように、粘着性の損失
を補うため、および下の層へのトレッドバンドの付着性を改善するために、ゴム
シートをトレッドバンドの裏面に付ける。このゴムシートは、当技術分野では公
知の、天然ゴムをベースとするエラストマーコンパウンドのカレンダーシートま
たは同時押出し成形(トレッドバンドとの)によるシートである。このゴムシー
トは通常、厚さ0.2〜1.0mmである。その粘着性は、ゴムシートは通常、
天然ゴム含有量がポリマー量の約50パーセントを超えるコンパウンドから製造
されているという事実によるものである。
【0006】 「キャップ・ベース構造タイヤ」として知られる、従来のタイヤの代替え構造
にはさらに、タイヤ内部に対面するトレッドバンドの側面にトレッドバンドの一
部として下層を含む。トレッドバンドとその下の層との間のトレッドバンドに組
み込まれるこの下層により、タイヤの転がり抵抗が低減され、その一方ハンドリ
ングが改善される。この代替え構造には、以下の手法で、タイヤの外部から内部
にタイヤの様々な層が配置されている:(1)トレッドバンド、(2)トレッド
バンド裏面に組み込まれる下層、(3)ゴムシート、および(4)ベルトプライ
上に位置する0°ナイロン層。下層はゴムをベースとするコンパウンドから製造
され、通常、厚さ1〜2mmである。下層はトレッドバンドと同じ組成および特
性を有さないため、タイヤトレッドが摩耗した場合に、下層が道路と接触しない
ように下層の厚さが選択される。
【0007】 例えば、天然ゴム含有量がポリマー量の50パーセントを超えるコンパウンド
から下層が製造される状況では、ゴムシートを省くことが可能である。というの
は、ゴムシートについて上述のように、下層はトレッドバンドをカーカスに適切
に付着するのに十分な粘着性を有するからである。
【0008】 しかしながら、これは、重なる層の天然ゴム含有量が50%を超えるすべての
場合にゴムシートを省くということではない。場合によっては、重なる層のゴム
含有量が50%未満であるという事実にもかかわらず、例えば、良好な接着性を
有する重なる層を製造することが可能な他の材料をコンパウンドに添加する場合
、またはトレッドバンドを冷却させておかない場合には、ゴムシートを省くこと
が可能である。
【0009】 強化用繊維を添加することによって補強される、タイヤに用いるエラストマー
コンパウンドを構成することも当技術分野で周知である。かかる一例としては、
ケブラー(Kevlar)(登録商標)がゴム100部当たり0.2〜20部(
(phr:per hundred of rubber)の濃度を有する程度に、ケブラー(登録商
標)パルプ(Dupon社の登録商標)をタイヤゴムへ添加することが記載され
ている米国特許第4,871,004号(「'004特許」)が挙げられる。'0
04特許では、長さ(L)0.2〜5mm、直径(D)0.005〜0.02m
m、約100を超えるアスペクト比(L/D)を有するケブラー(登録商標)繊
維が記載されている。その結果得られた繊維とゴムとの混合物を用いて、以下に
示されるタイヤ構成要素のいずれか1つを作ることができる:アペックス、フィ
ラーストリップ、ベルト、ベルトオーバーレイ、およびガムストリップ。この'
004特許には、強化用繊維をエラストマーに添加することによる、その補強効
果および得られたタイヤの向上した剛性などの空気タイヤ(pneumatic tire)の
構造におけるいくつかの利点が記載されている。
【0010】 欧州特許第0 592 218 A1号(「EPO'218特許」)にも、空
気タイヤの様々な部品に使用するゴムに強化用繊維を添加することによる、いく
つかの利点が記載されている。このEPO'218特許には、平均直径(D)0
.1〜0.5μm、平均の長さ(L)40〜500μm、アスペクト比(L/D
)100〜5000を有する短繊維を、ゴム100部当たり16〜30部(ph
r)添加することが記載されている。添加可能な繊維の例としては、ケブラー(
登録商標)などのアラミド繊維、綿、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、およ
びナイロン6などの表面処理が施された短繊維が挙げられる。
【0011】 同様に、欧州特許第0 604 108 A1(「EPO'108特許」)に
、空気タイヤのゴムを強化するために、ある種類の繊維を添加することが記載さ
れている。EPO'108特許により述べられている特定の繊維は、UBEPO
L−HE0100(UBE Industries社から入手可能な)の短繊維
、つまりナイロン6である。平均直径(D)0.3μm、平均の長さ(L)30
0μm、アスペクト比(L/D)1000を有する繊維が記載されている。この
繊維は、ゴム100部当たり10部(phr)以上、好ましくは10〜30ph
rの濃度でゴムコンパウンド中に組み込まれる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、従来のタイヤのナイロン層と取り替えられるが、かかる構造要素の
有益な特性を保持する、空気タイヤのトレッドバンドとベルトプライとの間のエ
ラストマー中間層の構造に関する。さらに、ゴムシートが存在する場合には、ゴ
ムシートをこの中間層に取り替えることが可能である。同様に、従来のタイヤの
第2の例に対して、本発明は、0°ナイロン層、下層、およびゴムシート(存在
する場合には)をエラストマー中間層に取り替えた、同じ目的を達成する構造を
提供する。
【0013】 本出願人は、繊維強化材料を用いて製造したトレッドバンドにエラストマー中
間層を導入することによって、従来のタイヤの1つまたは複数の層を取り替える
ことを見出し、本発明は、以前は従来のタイヤ両方の設計構造により達成された
、転がり抵抗およびハンドリングにおける少なくとも同じ利点を実現し、さらに
タイヤの総重量を低減する。
【0014】 さらに、従来の構造をより少ない層と取り替えることによって、タイヤの構造
が単純化される。
【0015】 本発明は、ケブラー(登録商標)(ケブラー(登録商標)パルプ形状の)など
の短繊維を、好ましくはトレッドバンドに組み込まれるエラストマー中間層に添
加し、従来のタイヤ設計構造からの従来の0°ナイロン層、ゴムシート(存在す
る場合には)、および下層(存在する場合には)の除去を補うことを企図する。
本発明は、直径約10ミクロン、長さ約200ミクロン、アスペクト比約20の
幹部分(trunk portion)を有する短繊維を添加することを企図するものである
。短繊維(ケブラー(登録商標)などの)を添加することは、本発明の他の特徴
と共に、従来の2つのタイヤ設計により提供された転がり抵抗およびハンドリン
グの利点を保持する助けとなる。同様に、トワロン(Twaron)(登録商標
)パルプ(Akzo Nobel社の登録商標)、強化用繊維を含有する他の種
類のパルプを、ケブラー(登録商標)パルプの代わりに用いることが可能である
。繊維が添加されることから、エラストマー中間層は「フェルト」層と呼ばれる
【0016】 本発明はさらに、エラストマー中間層を、短繊維とコンパウンド材料との組み
合わせから製造することを認める。コンパウンド材料は、天然ゴム、乳化重合ス
チレンブタジエンゴム、溶液重合スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴムを含
んでもよい。このコンパウンド材料は、天然ゴム約60%と乳化重合スチレンブ
タジエンゴム約40%との組み合わせであることが好ましい。本発明は、コンパ
ウンド材料に、強化用短繊維をゴム100部当たり約5〜15部(phr)、好
ましくは約7〜11phrの濃度で添加することを企図するものである。さらに
、本発明は、カーボンブラックを、濃度約20〜80phr、好ましくは約50
〜70phrで混合物に添加することを企図するものである。
【0017】 1mmを超える厚さを有する、繊維強化エラストマー中間層の均一な断面が企
図されると同時に、本発明は、タイヤの高速試験およびハンドリング特性を更に
改善することができる不均一な断面を有するように、かかる層を製造することが
可能であることもまた認識している。かかる構造について、本発明は、断面のエ
ラストマー中間層が、層全体の幅の約4/7thsを占めるより厚い端部を有す
ると同時に、その中心部がその幅の残り3/7thsを占めることを企図する。
さらに、本発明は、その端部が中心部よりも約25%〜75%、好ましくは33
%厚いことを企図するものである。本発明は特に、エラストマー中間層の中心領
域よりも、その端部領域が大きい厚さを有することを企図するものである。エラ
ストマー中間層のより厚い部分によって、タイヤが回転する際にトレッドバンド
の端部で生じる大きな応力に十分に対処することができる。
【0018】 本発明はさらに、トレッド溝の幅がより広い領域で、エラストマー中間層に、
より厚い領域を増やすことが可能であることを企図するものである。トレッドの
幅が広い溝は、タイヤが回転する際に、応力を蓄積することが可能なたわみ点(
deflection point)の働きをする。これらの領域のエラストマー中間層に厚さを
加えると、タイヤが回転する際に応力を低減する助けとなる。
【0019】 本発明は、エラストマー中間層をトレッドバンドと共に同時押出し成形し、均
一な製品を製造することもまた企図するものである。同時押出し成形によって、
組み立ての際にトレッドバンドに対してエラストマー中間層を正確な向きにする
ことが可能である。それにより、強化用繊維に取り替えられる0°ナイロンコー
ドと実質的に同一の赤道方向に位置するように、強化用繊維を正確な向きにする
ことも可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面により、本発明
のいくつかの実施形態を説明する。先に示される全体的な説明および以下に示さ
れる実施形態の詳細な説明と共に、これらの図面は、本発明の原理を説明する役
割を果たすものである。
【0021】 当業者であれば、本発明の他の利点および修正形態を容易に思いつくであろう
。したがって、そのより広範な態様において、本発明は、特定の詳細、典型的な
手段、および示され、説明されている例証となる実施例に限定されない。したが
って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される、全体的な本
発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、かかる詳細から脱却するこ
とが可能である。
【0022】 図1は、従来技術での第1の例によるタイヤTを示す。従来から、タイヤTは
、その両側の端部が対応する固定ビードコアBCの周りで折り返され、自動車ホ
イールの一部である取り付けリムRにタイヤT自体が嵌合される位置にて、タイ
ヤTの内部周方向端部に沿って定められたビードBにその端部それぞれが組み込
まれる、少なくとも1つのカーカスプライCPを備える。
【0023】 カーカスプライCPに、その周方向の延長線に沿って、ゴム引シートに組み込
まれた織物または金属コードから製造された1つまたは複数のベルト層BLを施
す。通常、ベルト層は3つである:カーカスプライに近接する最初の2層は、互
いに交差し、タイヤTの赤道面Y−Yに対して両方に角度が付いているコード、
好ましくは金属コードを含むゴム引織物から製造される。タイヤの赤道面に対し
て0°(周方向)に配向する、好ましくは繊維材料、さらに好ましくは熱収縮材
料から製造された、ナイロンなどの補強コードを含むゴム引織物の層NLが2つ
の金属ベルト層上に位置する。
【0024】 カーカスプライCP外部表面の両側部分それぞれに、実質的にビードBから、
ベルト層縁端部周辺に定められたタイヤのいわゆる「ショルダー」領域にそれぞ
れが延在する1対のサイドウォールSも施す。
【0025】 トレッドバンドTは、ベルト層BLの周りに周方向に配設され、前記トレッド
バンドの縁端部はショルダーで終端しており、サイドウォールSにつなげられて
いる。トレッドバンドTBは外面上、地面に対する接触に作用するよう配置され
た転がり表面を表し、その表面には、横方向のカットアウトと交互になる周方向
の溝Gが形成される。前記溝Gにより、1つまたは複数の周方向の列に振り分け
られた複数のブロックが定められる。
【0026】 示されるように、トレッドバンドTBは、ゴムシートRSに隣接し、かつゴム
シートRS上に配設される。ゴムシートRSは通常、厚さ0.2〜1.0mmを
有し、ほぼトレッドバンドTB全体の幅に延在する。トレッドバンドTBの端部
両方に、当業者に周知のミニサイドウォールMSWを配設する。従来のタイヤに
は、ナイロン層NLがゴムシートRSの真下に配設され、その2層は合わせた厚
さTHを有する。
【0027】 トレッドバンドTBが十分な接着性を示す場合には、当然ゴムシートRSを省
くことが可能である。
【0028】 図2は、従来技術の第2の例によるタイヤTの一部の構造を示す。示されるよ
うに、トレッドバンドTBは、ゴムシート上のその最下部に下層ULを含む。下
層ULは通常、厚さ約1〜2mmであるが、いずれにしても、タイヤトレッドが
摩耗し、下層ULが道路と接触するようになる場合には、十分な厚さではない。
このことは、下層の組成物がトレッドバンドTBの組成物と異なり、したがって
トレッドバンドと同じ操作特性を有さないことから、望ましいことである。第1
の従来技術の例と同様に、ナイロン層NLはゴムシートRSの下に配設される。
下層UL、ゴムシートRS、およびナイロン層NLは、合わせた厚さTHを有す
る。第1の例と同様に、ミニサイドウォールMSWをトレッドバンドの側面端部
両方に配設することが可能である。
【0029】 当然、下層が十分な接着性を示す場合にも、ゴムシートRSを省くことが可能
である。
【0030】 当技術分野で周知のように、ゴムシートは通常、当技術分野で周知の天然ゴム
との組み合わせをベースとするエラストマーコンパウンド材料から構成される。
一般的に、ゴムシートRSの十分な接着性は、天然ゴム量がポリマー量のうち5
0%を超えることにより付与される。永続的に十分な接着性を得るために、ゴム
シートRSのコンパウンドに他の添加物を加えることが可能である。このように
して、組み立ての際にトレッドバンドTB(それが下層ULを含んでいようがい
まいが)は、下の層に固着する。それぞれの例において、ゴムシートRSは、シ
ートとして、トレッドバンド(または下層ULを有するトレッドバンド)の裏面
に施される。ゴムシートRS下の層は通常、ナイロン層NL、続いて2つのベル
トプライおよびカーカスプライ(図示せず)である。
【0031】 従来の例では、ゴムシートRSは、タイヤTのトレッドバンドTBと別々に製
造される。ゴムシートは通常、その押出し成形後、トレッドバンドTB(または
下層ULを有するトレッドバンドTB)の裏面に施される材料のカレンダーシー
ト(calendered sheet)である。ゴムシートRSは、トレッドバンドTRと共に
同時押出し成形することも可能である。タイヤの他の構成要素と共に、ゴムシー
トRSおよびトレッドバンドTB(またはトレッドバンドTBおよび下層UL)
は完成したグリーンタイヤ(green tire)を形成し、完成かつ一体化されたタイ
ヤ製品を製造するために、加硫処理される。
【0032】 従来技術と異なり、図3に示す本発明の第1の実施形態に示されるように、ト
レッドバンド1はエラストマー中間層3上に配設された外面部2を含む。エラス
トマー中間層3は、その幅にわたる実質的に均一な厚さ4を有する。外面部2は
、最も外側の端部両方にミニサイドウォール部5、6も含むことが可能である。
エラストマー中間層3の厚さは、1mmより厚く、好ましくは約1.5〜2mm
である。いずれにせよ、タイヤトレッドが摩耗している場合、トレッドパターン
の溝の最大深さに関係する外面部2の厚さによって、エラストマー中間層3は道
路表面と接触しないはずである。次いで、本発明に従って製造されたトレッドバ
ンド1を、タイヤ構造に組み込む。
【0033】 本発明の第2の実施形態を図4に示す。図4は、エラストマー中間層14上に
配設された外面部12を有するトレッドバンド10を示している。エラストマー
中間層14は、中心部18の厚さ16から端部24、26の厚さ20,22まで
変化する厚さを有する。外面部12は、最も外側の端それぞれにミニサイドウォ
ール部28、30を含む。中心部18の厚さ16は1mmよりも厚く、好ましく
は1.5mm〜2mmであり、端部24、26の厚さ20、22は1mmよりも
厚く、好ましくは1.5mm〜3mmであるが、いずれにしても厚さ16より厚
い。いずれにせよ、タイヤトレッドが摩耗している場合、トレッドパターンの溝
の最大深さに関係する外面部12の様々な厚さによって、エラストマー中間層3
は道路表面と接触しないはずである。本発明のこの実施形態は厚さ20、22が
同一であることを企図するが、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、
トレッドバンド10の内側および外側端部の操作特性を変化させるために、タイ
ヤの設計に応じて厚さ20、22が互いに異なってもよいことは、当業者なら容
易に理解するであろう。
【0034】 本発明の第3の実施形態では、図5に示すように、トレッドバンド40は、厚
さが変わっている付加的なセクション(additional sections of variable thic
kness)を有するエラストマー中間層46を含む。図5に示すように、トレッド
バンド40は、ベース部56、42のベース厚さ52、54よりも大きい厚さ4
8、50の端部44、45を有するエラストマー中間層46を含む。さらに、広
い溝62が組み込まれる外面部60の領域に、ベース部56、42の厚さよりも
大きい厚さ66を有する、より厚い部分58を中間に含むこともまた可能である
。エラストマー中間層46の中間のより厚い部分58は、トレッドバンド40が
回転した場合に、広い溝62の領域における不釣合いな(disproportionately)
高い応力を補う。というのは、広い溝62は、特に高速で操作する際に応力を蓄
積できる、トレッドバンド40のたわみ点として作用するからである。エラスト
マー中間層46の様々な部分の厚さは、先の例と同じ通例に従う。ベース部56
、42は1mmよりも厚く、好ましくは厚さ1.5mm〜2mmであり、端部4
4、45および中間のより厚い部分58は1mmよりも厚く、またベース部56
、42よりも厚く、好ましくは厚さ1.5mm〜3mmである。いずれにせよ、
タイヤトレッドが摩耗している場合、トレッドパターンの溝の最大深さに関係す
る外面部60の厚さによって、エラストマー中間層46は道路表面と接触しない
はずである。
【0035】 本発明の好ましい実施形態では、エラストマー中間層46の断面図は対称であ
る。しかしながら、端部44、45の厚さ48、50は互いに同じであることが
企図されるが、厚さ48、50は、互いに異なるよう設計することが可能である
。同様に、本発明は、中間のより厚い部分58の厚さ66が、端部44、45の
厚さと同じであることを企図するが、これらの部分それぞれの厚さは、特定のタ
イヤの設計に望まれる操作特性に応じて互いに異なってもよい。さらに、ベース
部56、42の厚さ52、54が同じであることが企図されるが、当業者には理
解されるように、それらも互いに異なってもよい。
【0036】 本発明の第3の実施形態では、広い溝62に関連して、中間のより厚い部分5
8が1つのみ示されているが、トレッドバンド40に複数の広い溝62が組み込
まれる場合、多くのかかる部分をトレッドバンド40の幅にわたって配設するこ
とが可能である。最終的に、トレッドバンド40の構造は、まさに先の例のよう
に、ミニサイドウォール68、70を含むことが可能である。
【0037】 示される3つの実施形態のいずれかにおける、エラストマー中間層の構造をこ
れから説明する。以下の説明が、本発明により企図されるすべての実施形態にあ
てはまることは理解されよう。以下に、より詳細に説明されるように、押出し成
形またはカレンダー仕上げによってこれを行うことができる。
【0038】 本発明の構造では、本発明の3つの例で示されるように、従来では下層によっ
て占められるスペースに、エラストマー中間層が位置することが好ましい。この
位置にフェルト層を配置することによって、従来のタイヤより軽い(重量で)タ
イヤ構造が可能となるが、従来のタイヤのハンドリング特性を保持する。しかし
ながら、従来では0°ナイロン層により占められた位置にタイヤのフェルト層を
配置することが可能である。かかる例では、エラストマー中間層の性能利点を実
現するが、従来のタイヤと比較してこのタイヤの総重量が著しく低減されるわけ
ではない。
【0039】 強化用繊維はアラミド繊維が好ましく、それらはケブラー(登録商標)、トワ
ロン(登録商標)、または他の材料である。特に、強化用繊維は、直径約10ミ
クロン(μm)、長さ約200ミクロン(μm)の幹部分を有することが好まし
い。これにより、強化用繊維に、繊維の長さと直径との比であるアスペクト比約
20が付与される。強化用繊維は、外面的に幹部分から伸びている幹部分の直径
よりも小さい直径を有する多数の分岐またはフィブリル(fibril)も含む。
【0040】 参照により本明細書に組み込まれる米国特許第4,871,004号に、この
繊維の構造についての説明がある。この特許によると、ケブラー(登録商標)2
9(特定のケブラー(登録商標)パルプ製品)などのケブラー(登録商標)製品
は、ステープルの長さで、またパルプとして入手可能であり、「Modern
Plastics Encyclopedia」によれば、低密度、高強度のア
ラミド繊維である。Dupont社の説明によれば、ケブラー(登録商標)の繊
維は、ポリ−パラフェニレンテレフタルアミドから生成される長い分子鎖から成
る。その鎖は、強い鎖間架橋(interchain bonding)で非常に配向しており、そ
の結果、特有な特性の組み合わせが得られる。
【0041】 それが好ましい補強材であることから、以下の説明は、特にケブラー(登録商
標)繊維に焦点を当てているが、本発明の範囲および精神から逸脱することなく
、全体または一部に、ケブラー(登録商標)の代わりにトワロン(登録商標)を
用いることが可能である。Akzo Nobel社によれば、トワロン(登録商
標)繊維は、アラミドポリマーから製造された軽量、超強度の合成繊維である。
このアラミド分子は、ジッパー(zipper)のように機械的応力を前後に伝える、
強い水素結合によって結合した比較的剛性のポリマー鎖を特徴とする。最終的に
、当業者には理解されるように、本発明の範囲および精神から逸脱することなく
、同様の分枝フィブリルを有する他のアラミド繊維を、ケブラー(登録商標)ま
たはトワロン(登録商標)の代わりに用いることができる。
【0042】 さらに、用いる繊維にかかわらず、繊維がその意図される機能を改善するよう
、繊維は従来のタイヤの例における0°ナイロンコードと実質的に同じ方向に配
向することが好ましい。
【0043】 本発明の好ましい実施形態で用いるケブラー(登録商標)繊維を天然ゴム(N
R)中に分散し、得られた混合物は、「ケブラー(登録商標)パルプ」として周
知であり、それはまたDupont社から市販の製品である。
【0044】 当業者には理解されるように、製造プロセスにおいてある利点が得られること
から、マスターバッチ(masterbatch)としてのケブラー(登録商標)パルプの
使用は、本発明の成功の一因となる。
【0045】 ケブラー(登録商標)とトワロン(登録商標)のどちらも、それぞれの製造元
からパルプとして入手可能であることもまた理解されたい。どちらかのアラミド
繊維を含有するパルプは、アラミド繊維とゴムとの予備混合された組み合わせで
ある。パルプはアラミド原繊維よりもエラストマーコンパウンドに混合するのが
容易なことから、本発明のエラストマー中間層を構成するのに用いられるゴムコ
ンパウンド中に分散した繊維の均質性を改善するために、アラミドパルプを使用
することが好ましい。アラミド原繊維は、その分枝構造のために、大変ふわふわ
(fluffy)しており、多少手間をかけた後にのみ、エラストマーコンパウンドと
混合する。
【0046】 本発明のエラストマー中間層に用いるために生成されるコンパウンドは、混合
物に添加するアラミド繊維の量により表される。このコンパウンドは、ゴム10
0部当たりで表されることから、その省略形「phr」が一般に用いられる。
【0047】 繊維の量は、好ましくは約5〜15phrである。繊維の量は、さらに好まし
くは約7〜11phrである。アラミド繊維の量は約9phrであることが最も
好ましい。
【0048】 Dupont社から入手可能な様々なケブラー(登録商標)繊維マスターバッ
チがある。最も一般に知られ、用いられている、しばしばケブラー(登録商標)
パルプと呼ばれるものは、天然ゴム(NR)77%と繊維23%との混合物であ
る。
【0049】 ケブラー(登録商標)パルプとして繊維を添加する場合、それらは、本発明に
おいて有効であるための、ゴムマトリックス中での分散の必須レベルに到達する
ことができる。このようにコンパウンド中に導入されたNRの量は、ゴムの総重
量に入れられる。
【0050】 このゴムコンパウンドは、加硫可能な様々な材料のうちのいずれかから構成さ
れ、ゴムエラストマーを付与することができる。例えば、以下に示されるいずれ
か1つまたはそれらの組み合わせを用いることができる:天然ゴム(NR)、イ
ソプレンゴム(IR)、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液
重合SBR(S−SBR)、ブタジエンゴム(BR)等。
【0051】 本発明については、NRとE−SBRとの組み合わせが好ましい。見出された
最良の結果はNRを用いて得られたが、コンパウンドを押出し成形する際に問題
が生じるため、残念ながらすべてNRである混合物を使用することは除外した。
NR製品を押出し成形するのに必要な温度が、非常に高すぎた。実験により、N
R約60%とE−SBR約40%とのブレンドで、適切な妥協点が得られること
が示された。
【0052】 カーボンブラック(CB)は、タイヤ構造に用いる標準的な充填剤である。N
300系(ASTM規格;ヨウ素吸着約65〜95mgl/gCB(ISO 1
304/85)、DBP約70〜125ml/100gCB(ISO 4656
/92))のCBを、混合物に対して充填剤として用いた場合、タイヤのより優
れた特性が得られることを見出した。実験を通して、CBの量は、約30〜80
phrであることが好ましく、約50〜70phrであることがさらに好ましか
った。本発明では、CB N326を約60phr含むことが最も好ましいもの
であった。
【0053】 芳香族ポリアミド繊維と共に、架橋樹脂(cross-linking resin)、例えばレ
ゾルシノール−ホルムアルデヒド樹脂が存在すると、得られたコンパウンドに有
益な影響をもたらすことが知られている。タイヤ試験に用いる1種のコンパウン
ド、コンパウンドAの詳細な配合を、以下の表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】 表1に示すように、このコンパウンドはケブラー(登録商標)パルプ(Kv2
3%、NR77%)を39phr含有し、これはNRを30phr、ケブラー(
登録商標)繊維を9hpr含むことを意味する。
【0056】 次いで、好ましくはコンパウンドAを、トレッドバンドおよびミニサイドウォ
ールコンパウンドと共に同時押出し成形した。とりわけ、試験されるタイヤの規
格において、カレンダー仕上げ(calendering)ではベースコンパウンドAに必
要とされる厚さが大きすぎるという理由で、同時押出し成形が好ましい。さらに
、押出し成形によって、繊維の配向を実質的に周方向に、つまり従来のタイヤ構
造の0°ナイロンコードと同じ方向にすることが可能になった。さらに、コンパ
ウンドAから製造した層を、図4または図5に示すように様々な厚さに形成する
ことが可能であることから、押出し成形が好ましい。例えば図4に示し、かつ説
明するように、端部24、26の厚さ20、22は、中心部18の厚さ16より
も33%厚かった。
【0057】 このために特別に設計したダイ(die)を用いて、ミニサイドウォール28、
30と共にコンパウンドAの同時押出し成形を行った。コンパウンドAで製造し
た層の最終形状を作るために、複数種のダイをそれぞれの形材に用いなければな
らない。
【0058】 マスターコンベヤーの速度で同時押出し成形工程を制御し、押出し物の温度が
120℃を超えないよう制御した。押出し物の寸法が、試験されるタイヤの特定
の値または範囲に維持されるようにも制御を行った。コンパウンドA中の繊維の
強化作用のため、ダイの外に押出された場合に、コンパウンドAは膨張しないこ
とが見出された。一度押出し成形機を離れると、コンパウンドAは本質的に同一
の寸法を保つ。このため、このコンパウンドの粘度を最適化しなければならなか
った。
【0059】 以下の特徴を有する三段式押出し機を押出し成形プラントに用いた:(1)ト
レッド本体に対して、スクリュー直径150mm、(2)ベース本体に対して、
スクリュー直径120mm、および(3)ミニサイドウォール本体に対して、ス
クリュー直径90mm。工程中、それぞれの本体のバレル、スクリュー、および
ヘッドを温度調節した。
【0060】 上述の混合および押出し成形段階により、一度タイヤが押出し成形された後は
、コンパウンドAから製造されたトレッドバンド下に補強層を有する空気タイヤ
(175/65R14T)が作られた。次いで、得られたタイヤについて実験を
行い、他の類似のタイヤと比較して本発明の構造の有効性を評価した。
【0061】 最初に、従来のタイヤを試験した(タイヤI)。第2に、そのゴムシートおよ
び下層が、コンパウンドAで製造したエラストマー中間層に取り替えられたタイ
ヤ(タイヤII)を試験した。第3に、ナイロン0°プライが除去された、タイ
ヤIIのようにタイヤ(タイヤIII)を試験した。第3の実施例では、コンパ
ウンドAの厚さを、下層の厚さを30%超える厚さに増大した。第3の実施例に
おいて、コンパウンドAの厚さの範囲は、押出し成形された半完成トレッド、ミ
ニサイドウォール、およびベースコンパウンドAを合わせた厚さ全体の17%〜
27%であった。この場合、下層の厚さは約2mmであった。第4かつ最後に、
タイヤIIIのようにタイヤ(タイヤIV)を構成した。コンパウンドAを、図
4に示される本発明に従って成形した。中心のトレッド領域でのコンパウンドA
の厚さ範囲は、タイヤIIIの場合と同じであった。エラストマー中間層の端部
は、コンパウンドAを含む、同時押出し成形されたトレッドの半完成品の厚さ全
体よりも25%〜50%厚かった。タイヤIVの場合には、下層は中心部で厚さ
2mmであり、端部では厚さ3mmであった。次いで、上述の4種のタイヤをい
くつかの方法で試験した。
【0062】 最初に、高速安全性試験(High Speed Integrity Test)を行った。直径2m
を有するドラム上で回転するタイヤについて、荷重394Kgおよび空気圧2.
5barで試験を行う。本発明者らの試験において、Tスピードクラスを有する
タイヤを190km/hで60分間回転させ、次いで、タイヤが破断するまでそ
の速度を10分毎に10km/h増大する。
【0063】 すべてのタイヤが安全性試験制限(200km/hで10分)に合格すること
ができた。しかしながら、タイヤIIIの場合には、他のタイヤよりも早く試験
が終わった(220km/hで2分)。タイヤIIIの試験が早く終わったとい
うことは、たとえコンパウンドAから製造した非常に補強されたベースを有した
としても、ナイロン0°プライなしで、ベース層が一定の厚さであることは、他
の設計よりも有効ではないことを示している。これは、タイヤIIIの設計が使
用に不適切であるという意味ではなく、タイヤIVなどの他の設計が好ましいと
いう意味であることを留意されたい。他のすべてのタイヤは少なくとも230k
m/hに達した。これにより、その端部がベース層の中心部よりも33%厚く作
られたタイヤIVが、本発明の利点を含む、好ましい実施形態であることが確認
された。言い換えれば、本発明のエラストマー中間層を組み込んだタイヤIVは
、タイヤ性能を犠牲にすることなく、従来のナイロンおよびゴムシートをうまく
取り替えた。
【0064】 第2に、転がり抵抗(RR)試験を、タイヤI、II、III、およびIVに
ついて行った。その有効性の範囲は選択される速度および構造の作用により変化
するが、タイヤにコンパウンドAを添加することは、すべての例で有利であるこ
とが明らかになった。タイヤIおよびIIは、中間速度(<120km/h)ま
で同じRRを示し、高速ではタイヤIIが低い転がり抵抗を示した。タイヤIお
よびIIの重量は等しく、したがってRRの改善は、単にコンパウンドAに依存
することが示された。タイヤIIIおよびIVはナイロン0°プライを含まない
ため、タイヤIおよびIIよりも軽く、低速でどちらも低いRRを示した。高速
では、タイヤIIIは、増大したRRを示した。タイヤIIIにさらに改善点を
有するタイヤIVは、タイヤIと同様のRRを示した。この場合、ナイロン0°
プライなしで、コンパウンドAは、従来のタイヤにある本来の安定性の大部分を
維持することできたが、端部を厚くすることによる構造の修正によって提供され
た、いっそうの安定性から恩恵を受けたことが試験により示された。
【0065】 第3かつ最後に、タイヤI、II、III、およびIVを用いて、屋外試験を
行った。この試験では、いくつかの運転条件を評価し、コンパウンドAおよび新
規な構造の効果を立証した。ナイロン0°プライを除去した場合、その特性の損
失を埋め合わせるために、コンパウンドAから製造される層を図4に示すように
修正することが好ましいことがこの試験により立証された。その構造にかかわら
ず、コンパウンドAがタイヤ構造に組み込まれるそれぞれの例で、ドライハンド
リング性能が改善することが見出された。改善は、まずまずであるが、注目に値
し、特にタイヤIVで著しい。この結論は、ソフトハンドリング条件でもまた実
証された。快適性試験では、タイヤIIのみに改善が示され、それに対してタイヤ
IIIおよびIVについては、測定可能な違いは観察されず、これは、コンパウ
ンドAから製造されたエラストマー中間層を含有させることで、性能を犠牲にす
ることなく、従来のタイヤのゴムシートおよびナイロン層をうまく取り替えられ
るという結論を再び支持するものである。
【0066】 本発明は、ナイロン0°プライの除去を補う、タイヤの新規な構造を提供する
。さらに、本発明は、製造が容易であるが、ナイロン0°プライにより付与され
るハンドリング特性を失わない、より軽いタイヤ構造を可能にする。
【0067】
【表2】
【0068】 表3中の、「−ナイロン0°」は、ナイロン層がないことを意味し、「NP」
は本明細書の冒頭で説明した従来技術のタイヤを示し、「+Kv」はケブラー(
登録商標)パルプが添加されていることを意味し、「+Kv可変の厚さ」は、ケ
ブラー(登録商標)パルプが添加され、その層の厚さが変化していることを意味
するものであり、「1分(240km/hr)は速度240km/hで1分後、
タイヤが「破断した」ことを意味する。
【0069】 当業者であれば、容易にその他の利点および修正形態を思いつくであろう。し
たがって、広範な態様において本発明は、特定の詳細、典型的な手段、および示
され、説明された例証となる実施例に限定されない。したがって、添付の特許請
求の範囲およびその均等物によって定義される、全体的な本発明の概念の精神ま
たは範囲から逸脱することなく、かかる詳細から脱却することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による0°ナイロン層とトレッドバンドとの間に配設さ
れたゴムシートを示す、第1の従来のタイヤ設計の断面図である。
【図2】 下層、ゴムシート、およびトレッドバンドとカーカスとの間の0
°ナイロン層を示す、第2の従来のタイヤ設計の断面図である。
【図3】 トレッドバンド下の実質的に均一なエラストマー中間層の配置を
示す、本発明の第1の実施形態によるタイヤの断面図である。
【図4】 エラストマー中間層端部の厚い領域を示す、本発明の第2の実施
形態を示す図である。
【図5】 トレッドバンドの幅にわたって厚い領域が配設されるエラストマ
ー中間層の第3の実施形態であって、エラストマー中間層の厚い部分がトレッド
バンドの溝によって生じるたわみ点のたわみを補うように配置される様子を示す
図である。
【符号の説明】
1、10、40 トレッドバンド 2、12、60 外面部 3、14、46 エラストマー中間層 24、26、44、45 端部 18 中心部 42、56 ベース部 5、6、28、30、68、70 ミニサイドウォール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 21:00 B29K 21:00 77:00 77:00 105:12 105:12 B29L 30:00 B29L 30:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),BR,CN,J P,KR,TR,US (72)発明者 ザニチェッリ,クラウディオ イタリア国,28010 ネウビノ,ヴィア カーサ スパルス−コリ フィオリティ, 18 Fターム(参考) 4F207 AA45 AB25 AD16 AH20 KA01 KA17 KB26 4F212 AA46 AA47 AB18 AB25 AH20 VA02 VA07 VA10 VC02 VC12 VC22 VD08 VD20 VK02 VK34 VL32

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジアルカーカスと、地面と接触するその表面に溝が設けら
    れた、カーカスラジアル外側表面上に位置するトレッドバンドと、ホイールリム
    上にタイヤを固定するためのサイドウォールおよびビードと、トレッドバンドと
    カーカスとの間にベルト構造体とを含む車両用空気タイヤであって、繊維強化エ
    ラストマー中間層が前記ベルト構造体と前記トレッドバンドとの間に位置するこ
    とを特徴とする、車両用空気タイヤ。
  2. 【請求項2】 前記繊維強化エラストマー中間層が、コンパウンド材料およ
    び強化用短繊維を含む、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記強化用短繊維が、アラミドポリマーを含む、請求項2に
    記載のタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記強化用短繊維が、タイヤの赤道面に対して実質的に0°
    の角度に配向する、請求項2に記載のタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記コンパウンド材料が、天然ゴム、イソプレンゴム、乳化
    重合スチレンブタジエンゴム、溶液重合スチレンブタジエンゴム、およびブタジ
    エンゴムから選択される、請求項2に記載のタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記コンパウンド材料中の強化用短繊維の濃度が、約5〜1
    5phrである、請求項2に記載のタイヤ。
  7. 【請求項7】 強化用短繊維の前記濃度が、約7〜11phrである、請求
    項2に記載のタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記繊維強化エラストマー中間層が、前記トレッドバンドに
    組み込まれる、請求項1に記載のタイヤ。
  9. 【請求項9】 前記コンパウンド材料が、天然ゴムを約50%超えて含む、
    請求項2に記載のタイヤ。
  10. 【請求項10】 前記コンパウンド材料が、約20〜80phrの濃度のカ
    ーボンブラックを含む、請求項2に記載のタイヤ。
  11. 【請求項11】 前記繊維強化エラストマー中間層が、1mmを超える厚さ
    を有する、請求項1に記載のタイヤ。
  12. 【請求項12】 前記繊維強化エラストマー中間層が、厚さ1.5mm〜3
    mmを有する、請求項1に記載のタイヤ。
  13. 【請求項13】 前記繊維強化エラストマー中間層が、断面で、中心部より
    も厚い2つの端部を有する、請求項1に記載のタイヤ。
  14. 【請求項14】 前記の2つの端部がどちらも、中心部より約25%〜75
    %厚い、請求項13に記載のタイヤ。
  15. 【請求項15】 前記の2つの端部がどちらも、中心部より約33%厚い、
    請求項13に記載のタイヤ。
  16. 【請求項16】 前記繊維強化エラストマー中間層が幅を有し、その2つの
    端部それぞれが、その幅の約2/7thsを含み、その中心部がその幅の残り3
    /7thsを含む、請求項1に記載のタイヤ。
  17. 【請求項17】 前記ベルト構造体が、互いに交差し、かつタイヤの赤道面
    に対して両方に角度が付けられたコードを含む少なくとも1つのゴム引布層を含
    む、請求項1に記載のタイヤ。
  18. 【請求項18】 タイヤの赤道面に対して実質的に0°の角度に位置する縦
    方向の強化コードを有するゴム引布層を含まない、請求項1に記載のタイヤ。
  19. 【請求項19】 前記タイヤが、ゴムシート、0度層、および下層を含む群
    から選択される1つまたは複数の層を除外する、請求項1に記載のタイヤ。
  20. 【請求項20】 前記繊維強化エラストマー中間層が、前記ベルト構造体と
    前記トレッドバンドとの間に位置する唯一の層である、請求項1に記載のタイヤ
  21. 【請求項21】 少なくとも1つのベルト層、その少なくとも1つのベルト
    層上にあるトレッドバンド、そのトレッドバンド下およびその少なくとも1つの
    ベルト層上に配設された繊維強化エラストマー中間層を含むタイヤを製造する方
    法であって、 少なくとも1つのベルト層を設ける段階と、 その少なくとも1つのベルト層の上部表面上に繊維強化エラストマー中間層を配
    設する段階と、 その繊維強化エラストマー中間層の上部表面上にトレッドバンドを配設する段
    階とを含む方法。
  22. 【請求項22】 前記方法が、ゴムシート、ナイロン層、および下層を含む
    群から選択される1つまたは複数の層を組み込むことを除外する、請求項21に
    記載の方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも1つのベルト層、その少なくとも1つのベルト
    層上にあるトレッドバンド、そのトレッドバンド下およびその少なくとも1つの
    ベルト層上に配設された繊維強化エラストマー中間層を含むタイヤを製造する方
    法であって、 少なくとも1つのベルト層を設ける段階と、 トレッドバンドと共に繊維強化エラストマー中間層を押出し成形し、同時押出
    し成形品を形成する段階であって、その繊維強化エラストマー中間層がトレッド
    バンド底部表面に組み込まれる段階と、 その少なくとも1つのベルト層の上部表面上に同時押出し成形品を配設する段
    階とを含む方法。
  24. 【請求項24】 ゴムシート、0度層、および下層を含む群から選択される1つまたは複数の層
    を組み込むことを除外する、請求項23に記載の方法。
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