JP2002523978A - 複数の搬送波を用いた情報シンボルを伝送する方法及び装置並びに情報シンボルを受信する方法及び装置 - Google Patents

複数の搬送波を用いた情報シンボルを伝送する方法及び装置並びに情報シンボルを受信する方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 複数の搬送波を使用する情報シンボルを伝送するための方法及び装置において、第1の伝送シンボルが情報シンボルから生成される(52、54)。更に、第2の伝送シンボルが同じ情報シンボルから生成され(52、54)、前記第2の伝送シンボルは、前記第1の伝送シンボルとは異なる。前記第1及び第2の伝送シンボルは、搬送波上で変調され(56)、異なる時間に伝送される(62)。前記第1及び第2の伝送シンボルによって表される情報シンボルを受信するための方法及び装置は、前記2つの伝送シンボルが基づくところの前記情報シンボルに到達するために、前記2つの受信された伝送シンボルを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本願発明はデジタル放送のためのシステムに関し、特に周波数及び時間に関す
る伝送チャネルの変更にもかかわらず信頼性の高い受信を保証するデジタル放送
のためのシステムに関する。
【0002】 衛星によって支援される放送システムは、田舎の地域においてのみ適切な基本
カバレージをもたらす。従って、家屋の密集地帯では、衛星からの受信が完全で
はなく、地上「放送波中継」が付加的に実行されなければならない。これは、衛
星信号が、衛星に向けられた固定受信機から受信及び変換され、その後、地上伝
送器から放送波中継されることを意味する。この地上伝送器からの信号は、その
後、カーラジオ等の移動受信機によって受信されることが可能である。 デジタル放送のためには、音楽の断片や音声の連続は、たとえばISO MP
EGレイヤー3に従ってコード化されることが可能である。そのような減少冗長
コーディングは、相当量のデジタル情報の伝送を制限する。たとえば、MPEG
コード化された要素は、最初からある程度誤りが無い状態を達成するために、伝
送器においてチャネルコード化されることが好ましい。誤り保護のためのアルゴ
リズムは、たとえばリード−ソロモン符号及び畳込み符号を含む。受信機におけ
る畳込み符号のデコード化のためには、ふつう、シンボル毎のMAP、または最
尤度推定の原理に従って作用するビタビアルゴリズムが用いられる。 地上放送波中継のためには、より大きな街ではいわゆる単一周波数ネットワー
ク(SFN=Single Frequency Network)の使用が好ましい。これは、単一の伝
送器で網羅できない地域が、同一の信号を同期的に伝送するいくつかの伝送器の
手段で再伝送されることを意味する。 SFNの実施は、伝送器内の誤り保護コーディング及び受信内の対応するデコ
ーディングとともに、この分野の専門家には公知である。異なるチャネルコーデ
ィングの可能性に関して、Gottfried Ungerboeckによる“Channel Coding With
Multilevel/Phase Signals”, IEEE Transactions on Information Theory, vol
ume IT-28, no. 1, pages 55-66, January 1982で言及されている。 この種のシステムにおいて、マルチキャリア変調(MCM)が変調方式として
使用できる。マルチキャリア変調は、たとえばいわゆるOFDM変調(OFDM
=Orthogonal Frequency Division Multiplex)によって実行できる。 OFDM変調において、まず1つの入力ビットシーケンスの1つのセクション
またはブロックから1つのOFDMシンボルが形成される。このために、1つの
ビットシーケンスは別の数字の連続上で表示される。この種の表示もまた、「マ
ッピング」として技術的に公知である。最も単純な場合では、マッピング手段と
は、ダイビットすなわち2ビット長のデジタルワードを得るための、入力シーケ
ンスの2つの連続的なビットの組み合わせを意味する。存在している搬送波の数
に応じて、存在している搬送波の数と同じだけのデジタルワードが並列に記憶さ
れている。この並列配置は、複合スペクトルの形成に対応しており、各デジタル
ワード(すなわち例における各ダイビット)は、複数の搬送波についての1つの
搬送波の複合表示である。このスペクトルを伝送するために、離散的フーリエ変
換(DFT)または高速フーリエ変換(FFT)として生成される逆フーリエ変
換で時間ドメインに変換される。 多数のダイビットまたは情報シンボルからの1つのスペクトルの変換結果も、
MCMシンボルとして公知である。このMCMシンボルは、時間ドメインにおけ
る1つの保護インターバルによって伸張できることが好ましく、その結果、符号
間干渉(ISS)が起こらない。いくつかのMCMシンボルは、各々の間にガー
ドまたは保護インターバルが挿入されており、組み合わせることでMCMフレー
ムが形成でき、それには受信機の同期のための同期シーケンスが与えられている
。このようにして、MCMフレームは、各々の間に保護インターバルがあるいく
つかのMCMシンボル、及び同期シーケンスから構成される。保護インターバル
のタイミングは、SFNシステムにおいて、最も近くに位置する伝送器を除いて
、すべて同じ周波数で同期的に伝送する複数の伝送器からの反復受信がデータの
損失につながらないように十分長くあるべきである。 OFDM変調に関しては、たとえばS. B. Weinstein等による科学文献“Data
Transmission by Frequency-Division Mutiplexing Using the Discrete Fourie
r Transform”, IEEE Transactions on Communication Technology, volume COM
-19, no. 5, pages 628-634, October 1971で言及されている。チャネルコード
化を伴うOFDMに関しては、たとえばWilliam Y. Zou等による科学文献“COFD
M: An Overview”, IEEE Transactions on Broadcasting, volume 41, no. 1, p
ages 1-8, March 1995で言及されている。 OFDM及び畳込み符号によるOFDMのためのチャネルコーディング、並び
にビタビアルゴリズムによるチャネルデコーディングの原理は周知であり、前述
の文献において詳細に記述されている。従って、これらの点についてここで詳細
に説明する必要はない。OFDMシステムをも含むマルチキャリア伝送システム
(CM)に関する1つの問題は、多重チャネルでの情報伝送の間に多くの搬送波
が(ほぼ)完全にフェージングにさらされ得るということである。従って、これ
らの搬送波の手段で伝送される情報は、もはや受信機では入手できず、効率的な
チャネルコーディングによってのみ(ほとんど)回復できる。
【0003】 非理想的伝送チャネルの干渉は、たとえば付加白色ガウス雑音(AWGN)、
伝送チャネルの時間依存的な増大された減衰(たとえば高層ビルの「影」の中で
の駆動の場合)、周波数選択的伝送チャネルすなわち特定の周波数が他の周波数
より強く減衰されている状態、または(通常)前述の現象の組み合わせから構成
され得る。更に、伝送チャネルの非常に不均質な位相、すなわち街における多く
の建物のために、反射もまた起こり得る。すでに述べたように、対応する実行時
間の状況下で、これらは強めあう干渉につながり、しかしまた弱めあう干渉にも
つながる。この状況は、(異なる伝送パスのために存在する)多重チャネル受信
に加え、SFNシステムにおいては、受信機との関係において優勢なある伝送器
と同期して伝送する他の伝送器からのシステム関係信号が受信されるという事実
によって一層悪化する。そのような放送波中継伝送器のための信号は、受信機ま
での到達に、より時間がかかる;しかし、強めあう干渉のために、それらの振幅
は優勢な伝送器の受信機振幅の範囲内になる可能性が高く、これが部分的にでも
弱めあう干渉によって強く減衰されている場合には特にそうであろう。
【0004】 ここに記述される発明の目的は、伝送チャネルにおいて干渉が存在する場合で
も誤りの無い伝送を確証するデジタル放送のための構想を形成することである。
【0005】 この目的は、請求項1または2に記載の情報シンボルを伝送する方法、請求項
11に記載の情報シンボルを受信する方法、請求項20に記載の情報シンボルを
伝送する装置、及び請求項30に記載の情報シンボルを受信する装置によって達
成された。
【0006】 本願発明は、情報は2回以上伝送されることにより保護されることが可能であ
るという認識に基づく。搬送波がある時間に強い干渉を受けた場合、または消去
された場合でさえ、情報が後の1回または後の数時点で再伝送されるならば、同
じ情報をこの後の時間での搬送波から回復させる可能性が残っている。本願発明
による構想は、情報が、2回目に伝送されるとき、同じ搬送波の手段ではなく異
なる搬送波の手段で再伝送される場合に、最も効率的に作用する。この理由は、
チャネル干渉が単に一時的なものではなく、特定の搬送波のより長く継続する弱
めあう干渉である場合、ほとんど消去されてしまった搬送波中の妨害された情報
は、妨害されておらずむしろ強めあう干渉により補強されているかもしれない他
の搬送波によって回復可能ということである。これは、「ダイバーシチ効果」に
つながる。本願発明によれば、このダイバーシチは、信号コンステレーションの
拡張により達成され、この理由で「マッピングダイバーシチ」と呼ばれる。たと
えば、QPSKすなわち4相位相変調が考慮される場合、信号コンステレーショ
ンは、情報を伝送できる4つの異なる位相値により構成される。QPSKにおい
て、各位相ポインタは、たとえば1または1.41(実部の振幅=虚部の振幅=
1)の同じ振幅を有する。後で詳述するように、本願発明による信号コンステレ
ーションの拡張は、ポインタの振幅の重みづけにつながる、すなわち第1の情報
シンボルに基づく第1の伝送シンボルが第1の振幅を有し、同じ情報シンボルに
基づくが後で伝送される第2の伝送シンボルは異なる振幅を有する。従って、本
願発明によれば、情報は2回伝送されるだけでなく、拡張された信号コンステレ
ーションの中にある、異なる情報シンボルの手段でも伝送される。しかし、有効
な情報が伝送シンボル間の差においてコード化されないので、システムのビット
バンド幅はこの方法によって増大されない。
【0007】 本願発明によれば、受信機は、拡張された信号コンステレーションも識別して
おり、伝送された情報シンボルをチャネルデコーディングの手段で高い信頼性で
回復できる。これは、異なる回で受信される、同じ情報シンボルに関係する2つ
の伝送シンボルを基礎として、また受信された伝送シンボルにおける差のおかげ
で、可能である。
【0008】 変調の好ましいタイプは、原則的にどれだけの数の位相状態でも実施できるが
(DMPSK)、好ましい適用ではDQPSKとして、すなわち4つの位相状態
または位相ポインタポジションで実施される差動位相変調である。コヒーレント
受信のために、受信された各情報シンボルについて位相が保護される。差分デコ
ーディングすなわち2つの連続して受信された伝送シンボル間の位相差の形成は
、単純な減算によって実行できる。この構想の不都合は、位相推定についてハー
ドウェアの複雑さが増大することである。しかし、利点は高い受信利得である。
【0009】 インコヒーレント受信は、位相推定を要さず、従ってハードウェアもより単純
である。しかし、非移動受信に関して、受信利得はコヒーレント受信機について
より約3dB少ない。この場合、差分デコーディングは、現時点で受信される伝
送シンボルを、最後に受信された伝送シンボルの複素共役で乗算することにより
実行される。移動受信の場合、たとえばドップラー変移のために位相があまり正
確に推定できないので、受信利得はより少ない。この複素乗算の結果は、振幅の
乗算、及び2つの被乗数の位相の減算によって形成される。必要な有効情報は、
位相差に含まれる。しかし、受信機におけるチャネルデコーディングに関して、
この乗算結果の振幅も必要とされる。2つの小さい振幅は互いに乗算されるので
、結果の振幅は典型的に更に小さい数である。しかし、信号コンステレーション
の考察から分かるように、小さい振幅はますます信頼性の低い決定につながる。
従って、本願発明によれば、ハードな決定は実行されず、代わりに、デコーダの
信頼性を増すためにいわゆる「対数−尤度比」の手段で「ソフトな」決定がなさ
れる。
【0010】 本願発明の好ましい実施形態は、添付の図面を参照しながら以下詳細に記述さ
れる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本願発明による拡張された信号コンステレーションの一例を示す信号
コンステレーションの図解図である。 図2は、本願発明による拡張された信号コンステレーションの更なる一例を示
す信号コンステレーションの図解図である。 図3は、通常の位相偏移変調または差動位相変調についての信号コンステレー
ションの図解図である。 図4は、差分コーディングでの位相偏移変調についての基本的な回路図解図で
ある。 図5は、本願発明の実施例による情報シンボルの伝送器である。 図6は、図4におけるDQPSK変調のための信頼度距離を計算するブロック
図である。 図7は、コヒーレントデコーディングを行う本願発明による受信機のブロック
図である。 図8は、インコヒーレントデコーディングを行う本願発明による受信機のブロ
ック図である。 図9は、本願発明による距離計算を示す基本回路図解図である。 図10は、ソフトな距離計算を行うためのブロック図である。 図11は、図5における伝送器の一部の詳細なブロック図である。 図12は、図7における受信機の一部の詳細なブロック図である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本願発明による信号コンステレーションの誘導について、一般のQPSKまた
はDQPSKマッピング(DQPSK=差動4相位相変調)を表すための信号コ
ンステレーションの図解図を示す図3に関して以下言及される。信号コンステレ
ーションの図解図は、b(1)及びb(0)の2ビットで表される4つの位相状
態を含む。図3から、2進ワード00は0度の位相に対応し、2進ワード01は
90度(π/2)の位相に対応し、2進ワード11は180度(π)の位相に対
応し、2進ワード10は270度(3/2π)の位相に対応することが分かる。
これから、図3において、本願全体と同じく、時計回りの角回転の約束が用いら
れることが分かる。これは、周知のように反時計回りの三角角回転とは対照的で
ある。 図3の信号コンステレーションの図解図は通常の位相偏移変調及び差動位相変
調の両方について使用できる。 図4は、位相状態の数Mでの差動位相変調(PPSK)を行うための基本回路
図解図を示す。一般的な場合ではどの数のビットでも有し得るが、ここで記述さ
れる実施例においては(図3で示される位相状態を表すことができるように)2
ビットのみを有する、時間kでのデジタルワードbkは、ModM加算器として
設計される加算器10に供給される。これは、加算器の出力信号が常に360度
より小さい位相をもたらすことを意味する。加算器の後に接続されるのは、ブラ
ンチポイント12であり、ここで時間kでの信号bkは分岐して遅延デバイスT
14に供給され、ここでbkは1期ほど遅延される。次の周期において、新bk
加算器10に供給され、bk-1として示される最終周期の前記bkは、ckとして
示される微分位相を得るためにbkから減算される。よって、ckはいかなる数の
ビットをも有する2進ワードであり、その数はbkのビット数に対応し、このビ
ットワードckはブロックMPSK16において位相値に割り振られる。シンボ
ルbkまたはbk-1またはckについて「位相」と呼んだとしても、これらのシン
ボルは単に、ブロックMPSK16によって特定の位相値が割り振られるビット
ワードを表す。 以下の節においては、本願発明による拡張された信号コンステレーションを表
す図1に言及する。各シンボルb(1)b(0)は、4つの可能な振幅因子c(
i)により重みづけされ、iは{0,1,2,3}からの値である。これは、信
号コンステレーションについて図1に示される合計16の可能性をもたらす。こ
の信号コンステレーションは、差動振幅位相変調(DAPSK)に類似している
。しかし、振幅因子c(i)を通じて有効情報は伝送されないが、異なる振幅重
みづけc(i)を通じて異なる伝送シンボルが生成され、それらはb(1)b(
0)により表される同じ有効情報を有するという点で、真のDAPSKとは異な
る。以下の表1は異なる可能性を示す。
【0012】 図2は、本願発明による信号コンステレーションの拡張の更なる一例を示す。
各シンボル(b(1)、b(0))は、4つの可能なシンボル(c(1)、c(
0))={(00)、(01)、(11)、(10)}で重みづけされる。これ
は、個々の情報シンボルb(1)b(0)について以下の可能性をもたらす。 以下の表において、これらの結果が再び要約される。位相コーディングについ
ての4つの可能性が、2ビットb(1)b(0)を示す情報シンボルを通じて、
16の可能性にまで拡張された。 この段階で、本願発明による信号コンステレーションの拡張は差動位相変調に
限られず、本願発明によれば、たとえば直交振幅変調(QAM)、位相偏移変調
(PSK)、振幅位相変調(APSK)または差動振幅位相変調(DAPSK)
等のいかなる種類の変調方法も拡張可能であるということを指摘しておくべきで
ある。これは、情報シンボルに基づいて、第2の伝送シンボルが生成でき、前記
第2の伝送シンボルは、第1の伝送シンボルとは異なっているが、第1の伝送シ
ンボルと同じ情報シンボルに関係しているという方法で起きる。重要なのは、こ
の信号コンステレーションの拡張は、より多くの情報を伝送するためではなく、
少なくとももう1回同じ情報を伝送するために用いられるということである。図
1を参照すると、これは、異なる重みづけ因子c(i)を通じて生成できる異な
る振幅に、有効情報が含まれないことを意味する。信頼性の高いビット決定がで
きるように、異なる振幅はチャネルデコーディングによって使用される。2つの
同一の情報シンボルを再伝送する場合とは対照的に、本願発明によるこの拡張さ
れた信号コンステレーションは、たとえば受信機での2つの伝送シンボルの区別
を可能にする。大まかに言えば、本願発明による拡張された信号コンステレーシ
ョンは、伝送シンボルの設計に関して柔軟性をもたらす。本願発明による方法で
は、情報シンボルのビットのみが有効情報の伝送に更に用いられる。従って、シ
ステムの伝送バンド幅は損なわれない。
【0013】 図5は、本願発明による伝送器の実施例のブロック図を示す。チャネルコーダ
50は、畳込み符号または類似の符号に基づく、周知の従来技術であるチャネル
コーディングプロセスを実行し、情報シンボルb(1)b(0)を生成するため
に、ビットグループ化用の第1のデバイス52にビットを供給する。2つのビッ
トb(1)b(0)のグループ化を通じて、図3に示される信号コンステレーシ
ョン図解図の4つの位相状態を表すことが可能である。情報シンボルを生成する
ための、ビットのグループ化用のデバイスは、「第1のマッパ」としても公知で
ある。第1のマッパ52の後に接続されるのは、図1に示される拡張された信号
コンステレーションをもたらすために、本願発明による信号コンステレーション
の拡張を実行する第2のマッパ54である。第2の「マッパ」は、もちろん図3
に表される拡張された信号コンステレーションも実行できる。よって、第2のマ
ッパ54は、グループ化用のデバイス52から生成された情報シンボルの重みづ
け用のデバイスを表す。よって、デバイス52、54の両方は、単一の情報シン
ボルに基づく第1と第2の伝送シンボルを生成するための1つのデバイスを共に
表し、そこにおいて第1と第2の伝送シンボルは互いに異なる。ここで、第1の
伝送シンボルは、デバイス54を介して単純に接続される「処理されていない」
情報シンボルであり得、一方、第2の伝送シンボルは、実施例において、その振
幅に関して重みづけされる「処理された」情報シンボルであり得る。代わりに、
両方の情報シンボルが、2つの異なる因子c(i)を用いて重みづけデバイス5
4により重みづけされている可能性もある。よって、重みづけ用デバイス54の
出力では、異なる時間で異なる伝送シンボルが存在するが、それらは同じ情報シ
ンボルb(1)b(0)に関係している。
【0014】 本願発明の実施例において、(たとえば図4に関して既に記述したように)時
間において隣接している2つの伝送シンボルの差分コーディングが実行される。
しかし、本願発明による伝送の方法は、本願発明による受信の方法と同じく、差
分コーディングなしで実行され得ることは明らかであり、この場合エレメント1
0、12及び14は存在しない。 本願発明の実施において、512の搬送波でのマルチキャリア変調が用いられ
る。最初に述べたように、このマルチキャリア変調は、逆フーリエ変換によって
もたらされ、それは図5においてブロックIFFT56によって象徴的に表され
る。加えて、デバイス50から54、及び10から16は、512の伝送シンボ
ルまたは差分シンボルを生成し、ブロックIFFT56の出力で出力されるMC
Mシンボルを得るために、その後、ブロックIFFTの手段で時間ドメインに変
換される。SFNシステムを使用する際、2つの隣接するMCMシンボルの干渉
を避けるために、ブロック58によって象徴的に表されるとおり、各MCMシン
ボル間に保護インターバルまたはガードインターバルが挿入される。各々の間に
保護インターバルが配置された特定数のMCMシンボルの後に完全なMCMフレ
ームを形成するために、ブロック60により示されるとおり、AMSSとしても
知られる同期シーケンスが挿入される。その後、完全同期シーケンスは複素IQ
変調器の手段で高周波搬送波へ変調され、それからたとえば空中線から伝送され
る。これはブロック62によって象徴的に表される。空中線を通じての伝送まで
の同期シーケンスの処理は周知であり、従って、これ以上詳細に記述する必要は
ないことを指摘しておくべきである。 前述のように、512の搬送波での、伝送器におけるIFFT56、または受
信機におけるFFTが使用されることが好ましい。よって、ブロックIFFT5
6は、高速フーリエ変換の並列な動作モードのゆえに、MCMシンボルを形成し
ながら、並列に512のコンプレックスタイムインスタントを並列に出力する。
1つのMCMフレームは、たとえば6ミリセカンドの継続時間である。前述のよ
うに、これはたとえば24のMCMシンボルから成り、各々の間には保護インタ
ーバルが挿入され、その長さは実施例におけるMCMシンボルの長さの約25%
である。更に、同期シーケンスは、たとえば369ビットを含む。よって、本願
発明の実施例において、1つのフレームは16,396ビットを含むことが可能
である。 よって、本願発明によれば、互いに異なる2つの伝送シンボルは、1つの情報
シンボルから生成される。たとえば、全ての搬送波に同様に影響を及ぼす一時的
なチャネル干渉がある場合、第1の伝送シンボルが伝送された時間k1から、干
渉の継続時間に相当する時間を隔てた時間k2で第2の伝送シンボルが再伝送さ
れていれば、利得は既に獲得できている。主に生ずる時間に関する干渉の見地か
ら、前記2つの伝送シンボルの伝送間の、約5のMCMフレームの差動時間が合
理的である−記述される例では、これは約30ミリセカンドに相当する。しかし
、より短い時間でも、チャネル干渉がより短ければ、(おそらくより小さい)利
得は獲得できる。伝送チャネルの時間における干渉が全ての搬送波に同じ程度に
影響する場合、第2の伝送シンボルが、第1の伝送シンボルが伝送されたのと全
く同じチャネルの手段で伝送されようがされまいが、違いはない。しかし、実際
には、破壊につながるか、または逆に個々の搬送波の強化につながり得る干渉は
しばしば起こる。従って、第2の伝送シンボルを、同じ搬送波ではなく、異なる
搬送波の方法で伝送するのが賢明である。そのとき、第1の伝送シンボルが弱め
合う干渉を受けた搬送波へ変調された場合、第2の伝送シンボルは、強め合う干
渉を通じて、通常伝送される搬送波と比べて強化さえされたかも知れない搬送波
へ変調される可能性がある。 更に、情報は2回だけでなく、チャネルによっては2回より多く伝送されるこ
とが好ましい。チャネルが比較的低品質であれば、情報シンボルの再伝送はチャ
ネルが低い干渉を有する場合より頻繁に必要である。図1または図2にも示され
る信号コンステレーションの図解図は、同じ情報が4回伝送されることを可能に
する。2重伝送の場合と同様に、その後、すべて同じ情報シンボルに基づくがそ
れ自体は互いに異なる4つの伝送シンボルが生成される。この場合、後続の搬送
波ラスタが使用できる。第1の伝送シンボルが第1の搬送波を介して伝送された
場合、第2の伝送シンボルは32番目の搬送波を介して、第3の伝送シンボルは
128番目の搬送波を介して、第4の伝送シンボルは256番目の搬送波を介し
て伝送され得る。しかし、他の周波数ラスタも考えられる。全て同じ情報シンボ
ルに基づく伝送シンボルが、周波数ラスタに均等に分配されるように伝送される
ことが好ましく、それ以後、弱めあう干渉を通じて格別にひどく減衰されていな
い少なくとも1つのチャネルを見出す最大の可能性がある。 図1の信号コンステレーションにおける振幅重みづけに関して、[0.18、
0.35、0.53、0.71]の重みづけ因子c(i)が用いられる。これは
、0から1の有効な振幅範囲のほぼ最大の利用を可能にする。
【0015】 以下の項では、デジタル信号受信機のためのソフトな距離計算の実施を含む、
図6について言及する。以下の距離の考察は、全てDPSKに関する。しかし、
前述の観察から、他の変調方法についての類似の距離の考察がこれから導出でき
る。 伝送シンボルはs(k)=ejΦ[k]として表すことができ、Φ[k]は絶対位相
である。伝送側では、実際の伝送シンボルは以下のように表される: 有効情報は式1において微分位相タームΦ[k]で表される。受信シンボルは以
下のように表される: 式2において、H(..)はμ番目の搬送波についてのチャネル伝送関数を示
す。Dは搬送波の数を表し、n(k)は付加ランダム雑音である。kは現時間で
あり、k−1は前時間を表す。 s(k)が伝送された場合の、r(k)の受信に関する条件的確率密度関数は
次のとおりである: ここで、σn 2はn(k)の変動であり、次のように計算される: 信頼性の高い距離の計算のために、すなわち受信機において信頼性の高い情報
を決定する、または決定できるように、個々の2進シンボルb(1)及びb(0
)の対数−尤度比λ(k)が用いられ、それはi番目のビットについて以下のよ
うに定義される: 略さないで書くと、これは式6をもたらす: Pr(Φ)は決定されるべき情報シンボルの位相が特定値を取る確率を表す。
4つの異なる位相状態が存在し(図1、図2)、それらは全て同じ確率を有する
。従って、確率Pr(Φ)は、式6の全ての加数について同じであり、式6から
減ずることが可能である。よって、対数−尤度比について以下の式がもたらされ
る: 式3が式7に挿入され、加算が略さずに書かれた場合、情報シンボルb(0)
及びb(1)のビットについての対数−尤度比に関する以下の式となる: 周知の変換を用いて、式8及び式9は、以下のように単純化できる: 式10及び式11は、図6におけるブロック図によって理解される。図6にお
いて、既存の差分コーディングはまず差分デコーダ64の手段でデコード化され
る。差分デコーダの出力信号はその後、2つのブロック66及び68に供給され
、ブロック66は複素数の実部を抽出する関数を実行し、ブロック68は複素数
の虚部を抽出する関数を実行する。式10及び11に対応して、2つの加算器7
0、72が図6に示され、これらはブロック66、68から斜めに供給される。
出力側では、2つの乗算器74、76が付加雑音n(k)の変動の乗算を実行す
ることが意図されており、その出力で、決定されるべく受信された情報シンボル
の第1ビットb(0)及び第2ビットb(1)についての必要な対数−尤度比が
もたらされる。 よって図6は、たとえば図3に示されるような、考察される信号コンステレー
ションの公知の場合において、単一の情報信号の伝送でソフトな距離計算が実行
できるように、式10及び11の固定線での実現を表す。 2つの伝送シンボルが伝送器から伝送され、受信機によって受信され、その両
方が同じ情報シンボルに基づいているという本願発明による場合について、ソフ
トな距離計算を導き出すために、式1から11において表される公知の場合のソ
フトな距離計算の導出については、後で言及される。
【0016】 しかし、まずは、コヒーレント原理により作動する本願発明による受信機を表
す図7について言及する。ブロック78は、「フロント−エンド」として指定さ
れ、受信空中線、及びたとえば中間周波数への変換やフィルタリング等の特定の
周知の信号処理を含む。ブロック80はブロック78の後に接続され、このブロ
ックは「アナログデジタルコンバータ」としてADCと指定される。このブロッ
クは、アナログからデジタルへの変換とともに、「ダウンサンプリング」及びフ
ィルタリング操作を対象とする。フロント−エンド78で受信されたRF信号は
、このようにベースバンドに変換され、ADC80からサンプリングされる。通
常、ADCの出力信号は実部と虚部を有する複素信号であり、実部と虚部の両方
が8ビットまたはADCによって決定された他のワード幅で量子化できる。図面
における表示に関して、幅広の矢印は、複素信号が実部と虚部を伴って伝送され
ることを示し、単線で示される細い矢印は、実部か虚部のどちらか、またはただ
1つの値が1回に伝送されることを示すということを指摘しておく。 MCMシンボル間の同期シーケンス及び保護インターバルの両方が、ブロック
82によって、ADC80から出力される量子化されたサンプリング値シーケン
スから除去され、これは同期及び保護インターバル除去として指定される。よっ
て、ブロック82の出力では、MCMシンボルのみから構成されるMCMフレー
ムが存在する。続いて、FFTとして指定され、周波数ドメインへのフーリエ変
換を実行するブロック84によって、MCMシンボルは次々と周波数ドメインに
変換される。よって、MCMシンボルのスペクトルは、FFT操作の後ブロック
FFTの出力に存在し、個々のスペクトル値またはスペクトル線は実部と虚部を
有する。実部と虚部は両方とも、ADCのビット幅に対応して量子化される。前
述のように、実施例においては実部と虚部の両方が8ビットのワード幅を有する
。 図7で言及されるコヒーレントな場合では、実部と虚部を有する各搬送波の位
相、すなわち各スペクトル線は、当業者にとっては周知の方法でブロック86に
おいて推定または決定される。従って、位相決定ブロック86の出力では、時間
に関する連続位相値が存在し、それらは受信されたスペクトル線の位相を再現す
る。ModM加算器88及び1クロック周期の遅延をもたらす遅延デバイス90
の手段で、伝送器に導入された差分コーディングが取り消される、すなわち差分
デコーディングの処理(64、図6)が実行される。よって、加算器88の出力
では、伝送器においてブロック52(図5)の出力で形成される情報シンボルを
表すべき位相値が存在する。加算器88の出力での位相値は、位相決定デバイス
86によってもたらされるとおりに量子化される。明らかに、加算器88の出力
での位相値は、正確に0°、90°、180°または270°ではなく、予測さ
れた値からそれる。なぜなら位相ひずみや他の干渉が、伝送器と受信器の両方、
特に(戸外の)伝送チャネルを通じて導入されているだろうからである。 図5において示される伝送器において、チャネルコーディングが実行されなか
った場合、すなわちチャネルコーダ50が存在しなかった場合、加算器88の出
力信号は、たとえば1つの情報シンボルについて45°より下の位相値は全て0
°の位相に対応し、45°の位相より上の位相値は全て90°の位相に対応する
と決定する決定エレメントに供給されることが可能である。この種の単純な決定
は、「ハードな」決定と呼ばれる。しかし、そのようなハードな決定は、多くの
誤った決定につながり得る。この理由で、チャネルコーダ50において畳込みコ
ーディングが既に実行されたのであり、これは受信機においてチャネルデコーダ
のブロック90の手段で再び取り消されなければならない。この関係において、
伝送器に畳込み符号が供給されていた場合、専門家には周知の方法でビタビアル
ゴリズムが使用される。伝送器における誤り耐性コーディング、及び受信機にお
ける対応する誤り耐性デコーディングのための他のアルゴリズム及び方法が公知
であり、従って更に記述する必要はない。 しかし、弱めあう干渉または類似の伝送チャネルの妨害のために、最も効率的
なチャネルコーディング及びチャネルデコーディングにもかかわらず、情報が失
われることも起こり得る。これを相殺するために、本願発明によれば、情報は2
回または数回伝送される。最も単純な場合、2またはnの量子化された位相値が
その後、異なる時間k1及びk2またはknにおいて、加算器88の出力に存在す
る。単一の情報シンボルに関係する前記2つの量子化された位相値の一方の量子
化された位相値が、受信機において比較的明瞭な結果であり、他方が不明瞭にな
りがちな結果である場合、他方の位相値は無視でき、位相決定は比較的明瞭な結
果の一方について実行できる。「ハードな」決定またはチャネルデコーディング
のいずれかが用いられることは言うまでもない。移動ラジオ電話については、伝
送器における畳込みコーディング及び受信機における対応するチャネルデコーデ
ィングが有利である。ハードな決定は、特に移動受信に関して、受信機の信頼性
の悪化につながり得る。 代わりに、両方の位相値が加算され、その後2で割ることが可能であり、その
結果、平均化の手段でより信頼度の高い決定ができる。更なる可能性は、位相決
定デバイス86の入力で位相減算に関与する前記受信された2つの伝送シンボル
の振幅を決定すること、及びその後、これを決定してから、位相決定において、
受信された伝送シンボルが減算前に最大の振幅を有した、量子化された位相値を
考慮することである。同じ情報シンボルに基づく前記2つの受信された伝送シン
ボルを組み合わせるための更なる可能性は、関与する振幅及び対応する平均化に
従って重みづけを実行することである。しかし、本願発明の実施例によると、情
報シンボルを表す両方の量子化された位相差は、「ソフト」な決定を通じて誤り
決定が少数である決定を達成するために、「ソフト量子化」位相値として使用さ
れ、チャネルデコーディング90においてビタビアルゴリズムまたは類似のアル
ゴリズムの手段で使用される。
【0017】 図8は、コヒーレント受信のための本願発明による受信機のブロック図を示す
。図8における受信機の図解図は、図7におけるブロックFFTまでの受信機に
対応する。しかし、図8での受信機におけるインコヒーレント原理は、位相決定
デバイス86(図7)が存在せず、この代わりに乗算器92、遅延デバイス90
及び共役複素値を形成するためのデバイス94があるという点に現れている。図
8で示される受信機において、エレメント90、92及び94は、受信された伝
送シンボルから再び元々伝送されたシンボルb(1)b(0)を引き出すことが
できるように、伝送器(図5)において導入された差分コーディングを再取消し
するよう働く。その後、現時点の伝送シンボル及び最終サイクルの共役複素伝送
シンボルの複素値が、乗算器92の出力に存在する。 振幅及び位相による複素表示が使用された場合、現伝送シンボル及び前伝送シ
ンボルの振幅の乗算の結果をその振幅として有する値が乗算器92の出力に存在
する。この値は、現および前伝送シンボルの位相における差をその位相として有
する。伝送器が伝送シンボルに関して差動位相変調を実行したため、必要とされ
る有効情報は、この位相差中に含まれる。位相差を形成するのにModM加算(
88)しか必要でなかった図7で示されるコヒーレント受信機とは対照的に、図
8で示されるインコヒーレント受信機においては、2つの複素数の乗算が起こる
。 移動受信では、受信する信号の振幅が通常比較的小さいので、乗算器92の出
力で受信される差分シンボルの振幅は更に小さくなる。しかし、これは、たとえ
ば4つの位相状態のうちのいずれが存在するのか決定する際に、正しい決定をな
す確率が著しく減じられることを意味する。この関係において、図3に注意が向
けられる。伝送の場合に1の振幅または重みづけされた振幅(図1)を有する伝
送シンボルb(1)b(0)=00が考慮される場合、受信された伝送シンボル
の振幅が小さくなるほど、位相決定がますます信頼性の低いものとなることが分
かる。極端な場合、振幅が非常に小さいために複素平面の発生源とほとんど同じ
である場合、乗算器92の出力で受信された差分シンボルが確実に計算における
位相タームを含むとしても、位相決定はもはや不可能である。しかし、この時点
での非常に小さい振幅のために、この位相タームはもはや重要でなく、更なる予
防対策が取られなければ、ほぼ誤った決定につながることが避けられなくなる。
従って、本願発明によれば、式1から11で表される距離計算についてと同じ方
法で、共に単一の情報シンボルに関係する2つの伝送シンボルの受信のために、
距離計算ユニット96も乗算器92の後に接続される。 以下の項では、本願発明による距離計算ユニット96に言及する。しかし、互
いに異なるが同じ情報シンボルに関係する2つの伝送シンボルが伝送される、本
願発明による構想のための対数−尤度比の誘導を記述する前に、時間に関する一
般的な説明をするために、まず図9に言及する。第1の伝送シンボルが受信され
るか、または有効情報が含まれる第1の伝送シンボルについて対応する差分シン
ボルが計算される時間k1で、第1の距離計算96aが実行される。第2の伝送
シンボルが受信されるか、または差分コーディングで対応する差分シンボルが受
信される時間k2で、第2の受信された伝送シンボルについて距離計算96bも
実行される。第1の距離計算96aの結果は、k1とk2間の時間間隔内でこの値
を保持するために、記憶ユニット98に中間的に記憶される。第2の距離計算9
6bが完了したとき、第1の距離計算の結果が記憶ユニット98から読み出され
、距離結合デバイスにおいて第2の距離計算の結果と結合される。前述のように
、距離結合は、単純な加算でよい。代わりに、決定は距離結合デバイス100に
おいて実行されてもよく、その距離はより信頼性が高い。より好ましい距離が、
その後チャネルデコーダ96における更なる処理に取り入れられ、他方は拒否さ
れる。更に、重みづけされた加算も距離結合デバイス100において実行できる
。この場合、対応する差分シンボルに基づく受信された伝送シンボルの振幅が、
どの距離がより信頼性が高いかを決定することができるように、考慮に入れられ
る。受信された伝送シンボルが大きい振幅を有しがちな場合、それは正しい情報
を搬送していると仮定でき、一方小さい振幅を有しがちな受信された伝送シンボ
ルに関しては、これは不確実である。その後、ビタビアルゴリズム及び類似のア
ルゴリズムを実行し、チャネルコーダ50(図5)における畳み込み符号を使用
する図7のチャネルデコーダ90に対応するチャネルデコーダ90に、距離結合
デバイス100の結果が供給される。
【0018】 図9から、例として互いに異なるが同じ情報シンボルに関係している2つの伝
送シンボルと組み合わせて示される本願発明による構想は、2つより多い伝送シ
ンボルが生成される場合にも問題なく拡張適用できることが分かる。これは、単
一の情報シンボルの2重伝送だけでなく、多重伝送にもつながる。たとえば(実
施例で用いられるように)4重情報伝送が想定される場合、第2のマッパ54が
コンステレーションの図解図の4重拡張を形成するので、更なる距離計算デバイ
ス96及び更なる記憶ユニット98が使用される。この場合、時間kiでの個々
の距離計算の結果を結合できるように、距離結合デバイス100は4つの入力を
有する。情報シンボルがより頻繁に再伝送されると、チャネルデコーダ90にお
ける正しい決定の数はより大きくなる。しかし、明らかに、情報がより頻繁に再
伝送されると、ビット効率性はより著しく落ち、これは単純伝送の場合に最も顕
著になる。しかし、たとえばMPEG標準ファミリーにおいて実行される有効な
圧縮アルゴリズム、及び中間ギガヘルツレンジより下部において高い搬送波周波
数を許容する高速回路により、伝送されたビットの量は、信頼性の高い検波ほど
に決定的ではない。特に、本願発明によるシステムをデジタル放送に使用するこ
とを考慮する場合、誤り決定が最少数である高い信頼性の獲得が、この種の製品
が市場で受容されるために最も重要であることが認識される。これは特に、たと
えば超高層ビルの林立する大都市におけるような、難しい位相での伝送チャネル
に当てはまる。ほとんどの顧客は大都市及び大都市中心部に特に多く見出され、
このことはデジタル放送に対する最大の難問となる。従って、干渉のない誤り無
しの受信が最優先である本願が特に有益である。 以下の項では、第1の距離計算デバイス96a及び第2の距離計算デバイス9
6bにおいて実行される距離計算を記述する。図9で分かるように、距離計算は
、ここでは異なる時間に実行されるので、実際には、第1の距離計算デバイス9
6a及び第2の距離計算デバイス96bは同じ距離計算デバイスであるという事
実に注意が促される。 以下の項では、互いに異なるが同じ情報シンボルに基づく2つの伝送シンボル
の伝送を伴う本願発明による場合における対数−尤度比の計算回路の実現を、式
の手段で導く。 このために、受信シンボルの2つのペアr(k1−1)、r(k1)またはr(
2−1)、r(k2)が考慮され、時間k1とk2は互いに異なる。誘導を簡単に
するために、関連の伝送シンボルs(k1−1)からs(k1)の間の遷移は、共
通の(ソース)ビット(インデックス1)により表される。これは、s(k1
1)からs(k1)間の遷移におけるビットiまたはs(k2−1)からs(k2
)間の遷移におけるビットjは同一であると仮定することを意味する。この点で
、伝送シンボルはs(k)により表され、受信シンボルはr(k)により表され
ることに注意を向けておく。(s=send、r=receive)。2つの受
信機ペアが互いとは独立して考慮される場合、(図6の場合のような)求められ
ている2進シンボルについての確率または対数−尤度比が見出し得る。この目的
のために、Φ1が受信機ペアr(k1−1)、r(k1)に、Φ2がr(k2−1)
、r(k2)に割り当てられる。ビットiまたはビットjについての対数−尤度
比λ(1)が、次のようにΦ1及びΦ2の両方について与えられ、ここで情報シン
ボルb(1)b(0)が2ビットで成る場合、1は0または1であり得る。 考慮される受信されたペアが、時間に関して比較的互いから隔たっている場合
、単独伝送条件が仮定できる。これは、両方の場合について、互いに統計的に独
立しているとみなされることを可能にする。これを表す式は次のとおりである:
この結果は次のとおりである: 従って、1番目のビットについて、これは次の式をもたらす: 式16と式17から、統計的独立に関して、情報シンボルの対応するビットに
ついて対数−尤度比の単純な加算が実行できることが分かる:
【0019】 図10は、図で表されたこの結果を示す。受信シンボルr[k1、... k2、 ... ]が、図8のエレメント90、92、94を含む差分デコーダに供給され
る。乗算器92の結果は、その後、実部デバイス66と虚部デバイス68に再び
供給され、当該デバイスは加算器70、72に順に斜めに供給する。決定される
べき情報シンボルが伝送器から2回伝送された場合、2つの距離結合デバイス1
00a、100bは、式16の加算を実現することが求められる。情報シンボル
についての対数−尤度比は、その後出力にあり、これらは同じ情報シンボルの2
伝送の手段で決定されている。図8から分かるように、たとえばビタビアルゴリ
ズムの手段でソフトな決定ができるように、対数−尤度比が相次いでチャネルデ
コーダ90に供給される方法で、これらの2つの値はマルチプレクサ102に供
給される。これはマルチプレクサ102とチャネルデコーダ90の間の単純接続
線を介して再現される。 以下の項では、この「4−DAPSK」の場合における対数−尤度比の決定を
表示するための例として(図1に示される)信号コンステレーションが記述され
る。位相は4つの状態{0、Φ/2、Φ、3Φ/2}のうちの1つを取り得る。
振幅について、iは{0、1、2、3}からの値である重みづけ4c(i)が存
在し、実際の適用では、次のc(i)を取ることができる:{c(0)、c(1
)、c(2)、c(3)}={0.18、0.35、0.53、0.71}。式
11において与えられる定義を用いて、これは式13に類似する式19をもたら
す。 位相と振幅は互いに独立した変数であるという事実から、式14は同様に次の
ように書くことができる: 対数−尤度比についての結果は次のように書き出される: 式21から、特定の重みづけされた振幅の受信についての確率Pr{c(j)
は、対数−尤度比についての乗法重みづけを表すことが分かる。従って、表示さ
れるDQPSKの場合の確率密度関数は、特定の振幅c(j)でのDQPSKにつ
いての確率密度関数から計算され、その後式21の分母及び分子においてPr{
(j)}で乗算される。これは、個々の振幅が、その確率に対応する重みづけを
通じて、対数−尤度比において現れることを意味する。図2での信号コンステレ
ーション図解図についての上記の誘導に基づいて、類似の式が導きだされる。 要約すると、本願発明は、変調/復調処理と組み合わせて、マルチキャリア変
調伝送の搬送波について、及びOFDMの特別な場合において、有効であること
が証明された。一方では信号コンステレーションの拡張が達成され、他方では、
「マッピングダイバーシチ」利得が、搬送波上の情報の複合的な表示を通じて達
成される。よって、「マッピングダイバーシチ」について、各情報ビットは少な
くとも2回伝送される。同じ情報の伝送の時間間隔は長いことが好ましい。この
場合、2つの現象は互いに統計的に独立しているとみなすことができる。しかし
、伝送チャネルそのものが考慮される場合、2つの伝送処理が統計的に完全に互
いから独立しているとみなされ得ないより短い時間間隔も、チャネルが短い時間
変動しか受けないならば、検波信頼性の増大につながる。 「マッピングダイバーシチ」の場合の「デマッピング」または復調は、コヒー
レントな場合(図7)及びインコヒーレントな場合(図8)の両方において使用
できる。「マッピングダイバーシチ」の場合の距離計算は、2ステップで実行さ
れる。第1の距離は時間k1で計算されて記憶される。その後、第2の距離が時
間k2で計算され、続いて第1の距離と結合されるが、この結合は、好ましくは
加算として実行される。距離結合の結果は、その後受信機内のチャネルデコーダ
に渡される。 より良い理解のために、以下の項では対数−尤度比が簡単に説明される、ある
いはどのようにしてこれらがチャネルデコーダ90において評価されるのかが述
べられる。式11から、たとえば対数関数に対応する値の範囲が−無限大から+
無限大の間に延びることが分かる。対数−尤度比が著しい負の値である場合、こ
れは、ビットが1である確率が非常に低く、ビットが0である確率が非常に高い
ことを意味する。よってこの場合、検討中のビットは0であるという非常に信頼
性の高い決定がなされる。対数−尤度比が非常に大きな値である場合、すなわち
対数の引き数が非常に大きい場合、ビットは1であるという確率はより高そうで
あり、ビットが0であるという確率は非常に低いことが分かる。そのとき、ビッ
トは1であるという非常に信頼性の高い決定ができる。従って、チャネルデコー
ダ90における更なるデコーディングについて、ビットb(0)、b(1)は、
対応する対数−尤度比によって置換される。対数−尤度比の評価は、たとえば、
0.5より下のものは全て0であり、0.5より上のものは全て1であることを
明らかにすることにより実行され得る。対数−尤度比が1より大きい場合でも、
信頼できる1があり、1より下の値はより信頼性の低い1であるといえる。 本願発明の実施例による伝送器(図5)の詳細な説明について、ここで図11
が観察される。図11は、図5と同様に、第1のマッパ52、この後に接続され
る第2のマッパ54、直並列コンバータ53aを示す。同じ情報シンボルに関係
する2つの伝送シンボルを伝送する場合を考慮するに当って、両方のマッパがま
ず第1の伝送シンボルb100及びその後第2の伝送シンボルb101を生成
する。これら2つの伝送シンボルは、直列的に生成され、その後53aを通じて
並列化される。第1の伝送シンボルは、その後並列直列コンバータ53bに直接
入り、第2の伝送シンボルの伝送を後の時間で達成するために、第2の伝送シン
ボルは時間インターリーバに供給される。好ましくは一定の調節された時間の後
に、時間インターリーバは、供給された伝送シンボルを、差分デコーダ10、1
2、14の前の伝送ビットストリームに挿入する。後の時間で第2の伝送シンボ
ルを第1の伝送シンボルについてと同じ搬送波に割り当てるために、または前述
のように、好ましくは別の搬送波に割り当てるために、時間インターリーバが配
置されることが可能である。
【0020】 図11から、本願発明による伝送器の実施例について、重みづけのオーダーが
固定されることも明らかである。これは、第1の伝送シンボルは常に重みづけc
(0)を有し、第2の伝送シンボルは常に重みづけc(1)を有し、第3の伝送
シンボルは常に重みづけc(2)を有する等を意味する。これは、重みづけのオ
ーダーが好ましくは予め定められているために、受信されたシンボルがどの重み
づけを有しているべきかを受信機が当初から認識しているという利点を有する。
【0021】 図12は、図7または図8の本願発明による受信機の幾分詳細な表示である。
図12は図9にも類似している。差分デコーダは、直並列コンバータ65の後方
に接続される。これは、一方で第1の距離計算デバイス96aに供給し、他方で
、時間に関してチャネルの方法でインターリーブする時間インターリーバ55を
通じて導入される任意のシンボルを除去する時間デインターリーバ97に供給す
る。第2の距離計算デバイス96bは、時間デインターリーバ97の後に接続さ
れる。既に詳細に記述したように、距離結合は、距離結合デバイス100におい
て前記2つの単一比の加算によって実行されることが好ましい。 ビタビデコーダは、チャネルデコーダに含まれることが好ましく、デバイス1
00の前記2つの出力信号を入力として取り、初期状態から最終状態までトレリ
ス線図で算出する。最大距離のルートは、その後、推定されたコードシーケンス
に加えて推定された情報シーケンスをもたらす。対数−尤度比が用いられないコ
ヒーレントな場合、受信信号は、ビタビデコーダの入力前に時間k1及びk2で加
算されることが好ましい。これは、最大比結合(MRC)としても公知である。 チャネル特性に関して、以下のようにコメントしておく。言うまでもなく、伝
送の間は、チャネルそれ自体は識別されていない。しかし、チャネルは受信機に
おいて推定されることが必要である。チャネル推定はシステム、セットアップ、
使用されるチャネルの種類によるので、この推定は、全ての実際上の実施におい
て異なることが判明する。雑音に関しては、付加白色ガウス雑音(AWGN)が
主に考慮される。この場合、一方では雑音分布、他方では信号レベル対ノイズレ
ベルの比が知られる。この情報は、更なるデコーディングのためにチャネルデコ
ーダにおいて使用される。畳込み符号が伝送器において使用される場合、前段で
しばしば述べたように、ビタビデコーダが受信機において使用される。実際の実
施のために、1/σn 2は全ての距離の増分について同一であり、従って、ビタビ
デコーダにおけるデコーディングには無関係である。従って、図10で既に分か
るように、1/σn 2は損失なく無視できる。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年12月23日(1999.12.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項37】 前記使用するためのデバイスは、 ハードな閾値で、前記第1及び第2の受信された伝送シンボルについての前記
受信された位相差値を比較するための前記情報シンボルを得るための閾値決定手
段、及び 前記情報シンボルを得るために、前記第1及び第2の受信された伝送シンボル
についての前記閾値決定手段の結果を結合する手段を含む、請求項35に記載の
装置。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年7月25日(2000.7.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 非理想的伝送チャネルの干渉は、たとえば付加白色ガウス雑音(AWGN)、
伝送チャネルの時間依存的な増大された減衰(たとえば高層ビルの「影」の中で
の駆動の場合)、周波数選択的伝送チャネルすなわち特定の周波数が他の周波数
より強く減衰されている状態、または(通常)前述の現象の組み合わせから構成
され得る。更に、伝送チャネルの非常に不均質な位相、すなわち街における多く
の建物のために、反射もまた起こり得る。すでに述べたように、対応する実行時
間の状況下で、これらは強めあう干渉につながり、しかしまた弱めあう干渉にも
つながる。この状況は、(異なる伝送パスのために存在する)多重チャネル受信
に加え、SFNシステムにおいては、受信機との関係において優勢なある伝送器
と同期して伝送する他の伝送器からのシステム関係信号が受信されるという事実
によって一層悪化する。そのような放送波中継伝送器のための信号は、受信機ま
での到達に、より時間がかかる;しかし、強めあう干渉のために、それらの振幅
は優勢な伝送器の受信機振幅の範囲内になる可能性が高く、これが部分的にでも
弱めあう干渉によって強く減衰されている場合には特にそうであろう。 アメリカ合衆国特許第4,606,047号は、雑音、多重パス伝送等の伝送
の問題を取り除くための周波数及び時間ダイバーシチを用いたRF通信モデムに
関する。デジタルコード化された信号は、5つの相補デュアルトーンチャネルで
連続的に伝送され、チャネルの第1トーンすなわちチャネルの第1搬送波は、伝
送される実際のビットを搬送し、チャネルの第2トーンは、第1チャネルの相補
状態を伝送する。各チャネルにおいて、伝送ビット及び相補ビットは同時に伝送
され、5つのチャネルにおける伝送は、タイムスタガの方法で起きる。 EP0 572 171 A1は、多重パスフェージングにより影響されたチ
ャネルについて時間ダイバーシチをもたらす方法及び装置に関する。デジタル信
号は、1つ以上のシンボルを生成するためチャネルコード化される。それから、
複数のシンボルのコピーが作られ、各コピーは、一定の時間で変動する関数で重
みづけされている。重みづけされたシンボルのコピーは、異なる伝送回路の手段
で処理され、各々の伝送回路に接続されたアンテナの手段で伝送される。時間で
変動する関数によるシンボルの重みづけは、振幅増幅の変化、位相変移、または
振幅増幅及び位相変移の変化を含む。重みづけされたシンボルのコピーは、同時
に伝送される。いわゆる「ディープフェード」は、時間で変動する信号を用いる
重みづけは異なる位相/振幅状況を導入するという事実によって克服される。こ
の状況においても、重みづけのために弱めあう干渉が起こり得るとはいえ、干渉
する信号は「ディープフェード」がもはや「静止」せず、時間で変動する重みづ
け関数の特定の部分の間にのみ起こるように変化させられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 変調の好ましいタイプは、原則的にどれだけの数の位相状態でも実施できるが
(DMPSK)、好ましい適用ではDQPSKとして、すなわち4つの位相状態
または位相ポインタポジションで実施される差動位相変調である。コヒーレント
受信のために、受信された各情報シンボルについて位相が推定される。差分デコ
ーディングすなわち2つの連続して受信された伝送シンボル間の位相差の形成は
、単純な減算によって実行できる。この構想の不都合は、位相推定についてハー
ドウェアの複雑さが増大することである。しかし、利点は高い受信利得である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 図5は、本願発明による伝送器の実施例のブロック図を示す。チャネルコーダ
50は、畳込み符号または類似の符号に基づく、周知の従来技術であるチャネル
コーディングプロセスを実行し、情報シンボルb(1)b(0)を生成するため
に、ビットグループ化用の第1のデバイス52にビットを供給する。2つのビッ
トb(1)b(0)のグループ化を通じて、図3に示される信号コンステレーシ
ョン図解図の4つの位相状態を表すことが可能である。情報シンボルを生成する
ための、ビットのグループ化用のデバイスは、「第1のマッパ」としても公知で
ある。第1のマッパ52の後に接続されるのは、図1に示される拡張された信号
コンステレーションをもたらすために、本願発明による信号コンステレーション
の拡張を実行する第2のマッパ54である。第2の「マッパ」は、もちろん図3
に表される拡張された信号コンステレーションも実行できる。よって、第2のマ
ッパ54は、グループ化用のデバイス52から生成された情報シンボルの重みづ
け用のデバイスを表す。よって、デバイス52、54の両方は、単一の情報シン
ボルに基づく第1と第2の伝送シンボルを生成するための1つのデバイスを共に
表し、そこにおいて第1と第2の伝送シンボルは互いに異なる。両方の情報シン
ボルが、2つの異なる因子c(i)を用いて重みづけデバイス54により重みづ
けされる。よって、重みづけ用デバイス54の出力では、異なる時間で異なる伝
送シンボルが存在するが、それらは同じ情報シンボルb(1)b(0)に関係し
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エバライン エルンスト ドイツ連邦共和国 D−91091 グローセ ンジーバッハ ヴァルトシュトラーセ 28 ベー (72)発明者 ブーフホルツ シュテファン ドイツ連邦共和国 D−81447 ミュンヘ ン カーシュラヒャー シュトラーセ 8 (72)発明者 リップ シュテファン ドイツ連邦共和国 D−91058 エアラン ゲン シュタインヴェク 9 アー (72)発明者 ホイベルガー アルベルト ドイツ連邦共和国 D−91056 エアラン ゲン ハウゼッカーヴェク 18 (72)発明者 ゲルホイザー ハインツ ドイツ連邦共和国 D−91344 ヴァイシ ェンフェルト ザウゲンドルフ 17 Fターム(参考) 5K022 DD01 DD21 DD23 DD31 DD33

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の搬送波を用いて情報シンボルを伝送するための方法で
    あって、前記方法は次のステップを含む: 情報シンボルから第1の伝送シンボルを生成する(52、54)ステップ; 同じ情報シンボルから第2の伝送シンボルを生成する(52、54)ステップ
    であって、前記第2の伝送シンボルは第1の伝送シンボルと異なるステップ; 搬送波上の前記第1の伝送シンボルを変調し(56)、第1の時間(k1)に
    、前記第1の伝送シンボルで変調された前記搬送波を伝送する(62)ステップ
    ;及び 搬送波上の前記第2の伝送シンボルを変調し、第2の時間(k2)に、前記第
    2の伝送シンボルで変調された前記搬送波を伝送する(62)ステップであって
    、前記第2の時間は第1の時間の後である、ステップ。
  2. 【請求項2】 複数の搬送波を用いて情報シンボルを伝送するための方法で
    あって、以下のステップを含む: 情報シンボルから第1の伝送シンボルを生成する(52、54)ステップ; 同じ情報シンボルから第2の伝送シンボルを生成する(52、54)ステップ
    であって、前記第2の伝送シンボルは前記第1の伝送シンボルと異なるステップ
    ; 第1の差分シンボルを得るために、前記第1の伝送シンボル及び時間において
    前記第1の伝送シンボルに先立つ伝送シンボルとの間の差を生成する(10、1
    2、14)ステップ; 第2の差分シンボルを得るために、前記第2の伝送シンボル及び時間において
    前記第2の伝送シンボルに先立つ伝送シンボルとの間の差を生成する(10、1
    2、14)ステップ; 搬送波上の第1の差分シンボルを変調し(56)、第1の時間に(k1)、前
    記第1の差分シンボルで変調された前記搬送波を伝送する(62)ステップ;及
    び 搬送波上の前記第2の差分シンボルを変調し、第2の時間(k2)に、前記第
    2の差分シンボルで変調された前記搬送波を伝送する(62)ステップであって
    、前記第2の時間は前記第1の時間よりも後であるステップ。
  3. 【請求項3】 前記第1の伝送シンボルまたは差分シンボルで変調された前
    記搬送波は、前記第2の伝送シンボルまたは差分シンボルで変調された前記搬送
    波とは異なる、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の時間(k1)及び前記第2の時間(k2)の間の期
    間は長いために、前記2つの伝送シンボルまたは差分シンボルで変調された前記
    搬送波の伝送チャネルを介した伝送は、統計的に互いに独立している、先行する
    いずれかの請求項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の伝送は、複素平面において予め定められた数の位
    相状態の1つを取ることができ、前記第2の伝送シンボルは、複素平面において
    前記第1の伝送シンボルと同じ位相状態を取るが、異なる振幅状態を有する、先
    行するいずれかの請求項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の伝送シンボルは、複素平面において予め定められ
    た数の位相状態の1つを取ることができ、 前記第2の伝送シンボルは、前記第1の伝送シンボルに関して、複素平面にお
    いて異なる位相状態を取る、請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の伝送シンボルに加えて、2つの更なる伝
    送シンボルが異なる時間に伝送され、前記2つの伝送シンボルは、複素平面にお
    いて4つの位相状態のうち1つの数からの同じ位相状態を有するが、4つの特定
    の振幅の数から取られた互いに異なる振幅を有する、請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 2進シンボルへの位相配分(16)は、変調(56)のステ
    ップの前に実行され、前記変調(56)のステップは、複数の位相偏移変調され
    た搬送波を複合時間ドメインに逆周波数変換するステップを含む、請求項7に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 Nの異なる搬送波、Nの情報シンボル、Nの第1の伝送シン
    ボル及びNの第2の伝送シンボルが存在し、 マルチキャリア変調シンボル(MCMシンボル)は、前記伝送シンボルまたは
    差分シンボルを取り込むNの搬送波の逆フーリエ変換の結果を含み、 MCMフレームは複数のMCMシンボルを示す、先行するいずれかの請求項に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記Nの情報シンボルに対応する前記Nの第2の伝送シン
    ボルは、時間において数個のMCMフレーム上に分配される、請求項9に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 複数の搬送波の手段で伝送される情報シンボルを受信する
    ための方法であって、情報シンボルは、異なる時間に受信される第1の伝送シン
    ボル及び第2の異なる伝送シンボルによって表され、以下のステップを含む: 時間(k1)で前記第1の受信された伝送シンボルを得るために、第1の搬送
    波を復調する(84)ステップ; 前記第1の受信された伝送シンボル、または前記第1の受信された伝送シンボ
    ルに関する情報を記憶する(98)ステップ; 第2の受信された伝送シンボルを得るために、第2の時間(k2)で更なる搬
    送波を復調する(84)ステップ;及び 前記2つの受信された伝送シンボルが基づくところの前記情報シンボルを決定
    するために、前記記憶された第1の受信された伝送シンボルまたは前記第1の受
    信された伝送シンボルに関する前記情報及び前記第2の受信された伝送シンボル
    を使用するステップ。
  12. 【請求項12】 両方の搬送波は互いに異なる、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記伝送シンボルは差分コード化され、1つの情報シンボ
    ルは時間において互いに隣接する2つの伝送シンボル間の差によって表される、
    請求項11または12に記載の方法であって、更に以下のステップを含む: 前記第1の受信された伝送シンボルの位相及び前記受信された伝送シンボルに
    時間において先行する前記受信された伝送シンボルのうちの1つの位相を推定す
    る(86)ステップ; 前記情報シンボルに関する第1の受信された位相差を得るために、前記推定さ
    れた位相間の差を計算するステップ; 同じ情報シンボルに関する第2の受信された位相差を得るために、前記第2の
    受信された伝送シンボルについて前記差を推定及び計算するステップを行うステ
    ップ; 前記情報シンボルについて第1の値及び第2の値を得るために、前記第1及び
    第2の受信された位相差の両方に基づいて、ソフトな決定を実行するステップ;
    及び 前記第1の値及び/または前記第2の値を用いて前記情報シンボルを決定する
    ステップ。
  14. 【請求項14】 ソフトな決定を実行するステップの代わりに、 前記情報シンボルについて第1の値及び第2の値を得るために、前記第1及び
    第2の受信された位相差の両方に基づき、ハードな決定を実行するステップを実
    行する、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 決定のステップにおいて、前記伝送シンボルの前記振幅が
    予め決定された閾値により近い、受信の基礎となり位相差が決定されたところの
    値により大きな考慮が払われる、請求項13または14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 1つの情報シンボルが時間において隣接する2つの伝送シ
    ンボル間の差によって表されるところの、前記伝送シンボルが差分コード化され
    る請求項11または12に記載の方法であって、更に以下のステップを含む: 第1の受信されたシンボルを、先行する受信されたシンボルの共役複素値で乗
    算するステップ; 第2の受信されたシンボルを、先行する受信されたシンボルの共役複素値で乗
    算するステップ; 前記乗算の結果の各々について対数−尤度比を計算するステップ;及び 第1及び第2の対数−尤度比から前記情報シンボルを決定するステップ。
  17. 【請求項17】 決定のステップにおいて、基礎となる乗算の結果がより高
    い振幅を有する対数−尤度比がより考慮される、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 決定のステップにおいて、前記情報シンボルの各ビットに
    ついて対数−尤度比を得るために、両方の乗算結果の対数−尤度比が加算される
    、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記受信機における前記情報シンボルの前記ビットを決定
    するために、前記情報シンボルの前記ビットについての前記対数−尤度比はビタ
    ビデコーディングアルゴリズムに渡される、請求項16乃至18のいずれかに記
    載の方法。
  20. 【請求項20】 複数の搬送波の手段で情報シンボルを伝送するための装置
    であって、以下を含む: 単一の情報シンボルに基づいて第1及び第2の伝送シンボルを生成し、前記第
    1及び第2の伝送シンボルは互いに異なる、手段(52、54); 第1及び第2の搬送波上の前記第1及び第2の伝送シンボルを変調するための
    手段(56);及び 第1の時間(k1)に、前記変調された第1の伝送シンボルを伝送し、第2の
    時間(k2)に、前記変調された第2の伝送シンボルを伝送し、前記第2の時間
    は前記第1の時間の後である、手段(62)。
  21. 【請求項21】 前記第1の搬送波及び前記第2の搬送波は互いに異なる、
    請求項20に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2の伝送シンボルを生成するデバイス(5
    2、54)は更に 情報シンボルを形成するために、複数のビットをグループ化するグループ化手
    段(52);及び 前記情報シンボルにより表される情報とは独立して、前記第1及び/または第
    2の伝送シンボルを変える修正手段(54)を含む、請求項20または21に記
    載の装置。
  23. 【請求項23】 前記生成手段(52、54)は、互いに異なる2つより多
    い伝送シンボルを生成し、 変調手段(56)は、各々の搬送波の2つより多い伝送シンボルを変調し、 伝送手段(62)は、2つより多い伝送シンボルを、各々異なる時間に伝送す
    る、請求項20乃至22のいずれかに記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記伝送シンボル及び時間において前記伝送シンボルに先
    行する各々の伝送シンボルとの間の差分シンボルを生成する差分コーディング手
    段(10、12、14)を更に含む、請求項20乃至23のいずれかに記載の装
    置。
  25. 【請求項25】 変調されるべきシンボルに、位相値の予め定められた数(
    M)から1つの位相値を割り当てる手段(16)を更に含む、請求項20乃至2
    4のいずれかに記載の装置。
  26. 【請求項26】 MCMシンボルを生成するために、前記変調手段(56)
    は、複数の伝送シンボルまたは差分シンボルの複数の搬送波への並列変調のため
    の逆、高速フーリエ変換を含む、請求項20乃至25のいずれかに記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記情報シンボルについてビットを生成するための、情報
    ワードの畳込みコーディングのためのチャネルコーディング手段(50)を更に
    含む、請求項20乃至26のいずれかに記載の装置。
  28. 【請求項28】 2つのMCMシンボル間に保護インターバルを挿入する手
    段(58)、及び MCMフレームを形成するために、同期シーケンスを挿入する手段(60)を
    更に含む、請求項26または27に記載の装置。
  29. 【請求項29】 RF搬送波上のMCMフレームを変調する手段(62)、
    及び 前記変調されたRF搬送波を伝送するための空中線(62)を更に含む、請求
    項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】 複数の搬送波の手段で伝送される情報シンボルの受信のた
    めの装置であって、情報シンボルは、各々他方とは異なっていて異なる時間に受
    信される第1及び第2の伝送シンボルにより表され、以下を含む: 第1及び第2の受信された伝送シンボルを得るために、各々の時間(k1、k2 )に前記変調された搬送波を復調する手段(84)、及び 前記2つの受信された伝送シンボルが基づくところの前記情報シンボルを決定
    するために、前記2つの受信された伝送シンボルを使用するための手段(90、
    96;96、100)。
  31. 【請求項31】 前記使用するための手段は、時間において互いの後に続く
    2つの連続する復調された受信された伝送シンボル間の位相差を形成する差分デ
    コーディング手段(88、90;90、92、94)を更に含む、請求項30に
    記載の装置。
  32. 【請求項32】 差分デコーディング手段(90、92、94)は、乗算手
    段(92)、遅延手段(90)、及び共役複素値を形成する手段(94)を含む
    、請求項31に記載の装置。
  33. 【請求項33】 前記使用するための手段は、 乗算結果についての前記対数−尤度比を計算する手段(96a、96b)、及
    び 前記情報シンボルを得るために、前記2つの受信された伝送シンボルに関係す
    る前記乗算結果についての前記対数−尤度比を結合する手段(100)を更に含
    む、請求項31に記載の装置。
  34. 【請求項34】 前記結合する手段(100)は、前記第1及び第2の受信
    された伝送シンボルに基づく前記対数−尤度比を加算するために配置され、前記
    装置は、 ビタビデコーダを含むチャネルデコーディング手段(90)を更に含む、請求
    項33に記載の装置。
  35. 【請求項35】 前記第1のシンボル及び時間において先行する前記伝送シ
    ンボル間の差を介して、及び前記第2の伝送シンボル及び時間において先行する
    前記伝送シンボル間の差を介して、情報シンボルが伝送され、前記装置は、 各受信された伝送シンボルの位相を推定する手段(86)、及び 各伝送シンボルについて受信された位相差値を得るために、前記受信された伝
    送シンボルの位相及びこの前の受信された伝送シンボルの位相との間の差を形成
    する手段(88、90)を更に含む、請求項30に記載の装置。
  36. 【請求項36】 前記使用するためのデバイスは、前記受信された位相差値
    に基づいて、ビタビアルゴリズムの手段で、ソフトな決定を介して前記情報シン
    ボルを得るための手段(90)を更に含む、請求項35に記載の装置。
  37. 【請求項37】 前記使用するためのデバイスは、 ハードな閾値で、前記第1及び第2の受信された伝送シンボルについての前記
    受信された位相差値を比較するための前記情報シンボルを得るための閾値決定手
    段、及び 前記情報シンボルを得るために、前記第1及び第2の受信された伝送シンボル
    についての前記閾値決定手段の結果を結合する手段を含む、請求項35に記載の
    装置。
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