JP2002518279A - パレットプーラー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 複数個の実質的に平行に隔置されたスラットで形成された少なくとも１つの底部デッキを有する形式のパレットと係合するプーラー装置（１０）であって、各スラットは実質的に平行スラットに対して対角線的に延びるストリンガーのスラット連結側に固定されている。プーラー装置はその軸線方向に沿って延びる構成を有する引っ張り部（１１）を備えている。引っ張り部は相互に離れている第一端部と第二端部を備えている。係止部（１３）は引っ張り部の第一端部に固定され、引っ張り部の第一端部に固定されて且つ隔置されたスラットの間の領域内でストリンガーのスラット連結側と連通する軸方向に対して横方向に延びている。係止部はその係止部がスラットとストリンガーの間で強制されるのを防止するよう決定された厚さを有している。更に、ストリンガー・クレドリング部（１４）から延びるフランジ（１５）が配列され、ストリンガーのスラット連結側に向けられているスラットの表面と連通すべく引っ張り部の第二端部に向って実質的に延びているフランジに固定される。連結設備（１２）がロープ又はチェーンとの係合を容易にする引っ張り部の第二端部上に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （他の出願との関係） 本願は１９９８年６月２３日に提出された暫定特許出願第60/090610の一部継
続出願であり且つ暫定特許出願第60/103,239の継続出願である。

【０００２】 （発明の経緯） （技術分野） 本発明は、一般にパレット（pallet）又はスキッド（skid）を係合させる工具
に関するもので、更に詳細には２ウェイ及び４ウェイ・ストリンガー・パレットを
再位置決め（repositioning）するパレット・フックに関するものである。

【０００３】 （背景技術） 商品と材料は典型的にはパレットである材料取り扱い装置上にユニット・ロー
ドにより工場又は倉庫といったほぼ全ゆる形式の個所に到達し、そこから出て行
く。ユニット・ロードは一度に移動されて取り扱われるよう支持プラットホーム
上で１ユニットとして配列され抑止される多数のアイテムであり、かくしてアイ
テムのロード/アンロードに要求されるトリップの個数を低減化し結果的に処理
コストと製品の損傷を低減化する。大量の材料の効率的取り扱いを容易にするの
に加えて、パレットは又これらのアイテムを積層するプラットホーム・ベースと
して作用する。

【０００４】 慣用的に、各パレットには相互に平行に走っている木製スラット製のトップ・
デッキと底部デッキが含まれている。デッキから成るスラットに対して直角に走
る中実の又は切り欠いたビームであるストリンガー（又はランナー）が２つのデ
ッキを分離する。典型的な２ウェイ・ストリンガー・パレットにおいては３個のス
トリンガーが存在している。位置によって名称が付けられるストリンガーは外側
ストリンガーと内側、即ち中央ストリンガーの間に２つの室を定める。これらの
室はリフト・トラック又はハンド・ジャッキのフォーク枝用の開口部を提供する
。「２ウェイ」という用語はフォーク・リフトをパレットの前方側又は後方側の
いずれかから挿入できることを示している。４ウェイ・パレットにおいては、ス
トリンガーは４つの方向全てから入力するよう切り欠きが設けてある。勿論、ス
キッドは上方又は上部のデッキのみを備えたパレットである。

【０００５】 移動されることが望まれるパレットがドック又はランプの欠如、高さ又は幅の
制限又は重量抑止を原因としてフォーク・リフト・トラックにより又はハンド・
ジャッキにより到達不能とされるような個所に存在することが当技術で公知の問
題である。本例の場合、この問題をウインチ、チェーン及びパレットプーラー装
置で解決することは知られている。パレットプーラー装置は１つの慣用的な実施
態様においてはピボットによって又は一部の配列においてはハサミの配列により
相互に接続されたアーム上の一対の曲がった把持ヘッドを含む。滴下ヘッドに対
して遠方のアームの端部は長さの短いチェーンで相互に接続されている。フォー
ク・リフトのウインチに取り付けられたチェーンは次に接続チェーンに固定され
、把持ヘッドがパレットのストリンガーを把持するよう配列されている。チェー
ンがウインチで巻き込まれるのに伴ない、把持ヘッドがストリンガー内に食い込
み、パレットをそのチェーンが引っ張られている方向に引っ張る。チェーンが或
る角度で引っ張られていれば、使用中はその把持ヘッドが容易に取り外されると
いうことが、この配列での欠点である。ストップ・アンド・ゴー（stop-and-go
）引っ張りは非係合状態を生ぜしめ、結果的に時間のロスとなり、その結果、余
分な費用がかかる。これは非係合状態が生じるたびにユニットを取り外したり設
置しなければならない高低フォーク・リフト・ユニットの単独のオペレータにより
、パレットの引っ張りが行える場合に特に該当する。その上、パレットを把持す
べくジョーがパレットの木材に食い込むので、これらのパレットプーラーがパレ
ットを損傷させる。従って、取り付けと使用中にパレットを著しく損傷させない
ようなパレットプーラー装置（pallet puller arrangement）が必要である。前
掲の問題に加えて、慣用的なパレットプーラー装置は（例えば約２１ポンド迄の
）重さであり、購入の点でも高価である。従って、当技術においては、経済的で
軽量であり且つ持ち運びと格納が簡便なパレットプーラー装置の必要性が存在し
ている。

【０００６】 Ｌ型に曲げられた金属部片から廉価にパレットプーラー装置を構築することも
良く知られている。典型的には、Ｌ型パレットプーラー装置は移動させるパレッ
トの下方側デッキ・ボードの後部の周りに係止するのに十分な長さを有する延び
たアームを備えている。これらのパレットプーラー装置は勿論嵩ばり、持ち運び
と格納が不便である。その上、パレットを回転させることは自由裁量ではない。
従って、当技術においてはパレットに対して容易に取り付けることができるパレ
ットプーラー装置を必要としている。Ｌ型パレットプーラー装置は又、使用中に
容易に取り外し状態になり得るという欠点を伴う。

【０００７】 公知のパレットプーラーが全て非係合状態になるか又はストリンガー又はデッ
キ・ウッドを破壊する若しくはその両者間のジョイント部を通じて破壊する点迄
パレットを損傷させれば「スリングショット（slingshot、 ぱちんこ）効果」が
存在することがこれらパレットプーラーの問題である。「スリングショット効果
」という用語はパレットプーラーと取り付けチェーンがそのチェーンの引っ張ら
れる方向にて勢い良く叩くことを意味している。これは移動されているパレット
上の材料、又は周りのパレットを損傷させると共に要員とその資材も損傷させる
ものである。従って、当技術においては、使用中に容易に離れることがないパレ
ットプーラー装置の必要性がある。

【０００８】 従って、本発明の目的は製造が経済的で、軽量であり、搬送と貯蔵が容易なパ
レットプーラー装置を提供することにある。

【０００９】 本発明の他の目的はパレットに容易に取り付けられ、一旦取り付けられた後は
所定位置に保持されるようなパレットプーラー装置を提供することにある。

【００１０】 本発明の他の目的はパレットを著しく損傷することのないパレットプーラー装
置を提供することにある。

【００１１】 本発明の付加的な目的は再び配向されて引っ張られるようロード済みのパレッ
トを容易に回転可能にするパレットプーラー装置を提供することにある。

【００１２】 本発明の付加的な目的は重くロードされたパレットが再び配向されるか又は或
る角度にて引っ張られる際の曲げに抵抗パレットプーラー装置を提供することに
ある。

【００１３】 （発明の開示） 前掲の諸目的と他の諸目的はストリンガーとパレット又はスキッドのリード・
デッキ・ボードの周りでインターロックするパレットプーラー装置を提供する本
発明により達成される。パレットプーラー装置はパレットを所望の方向に移動さ
せるためチェーンとウインチ機構と組み合って使用されるよう適合している。装
置の実施態様において、パレットプーラー装置は一端部に孔を備えた延びる主要
本体部を備えた単一体を含む。この孔はチェーンをパレットプーラー装置にリン
クするためチェーン・クイック・リンク又は他の適切な係合手段と係合するのに
適している。孔付き端部の遠方でこのパレットプーラー装置にはパレットの先方
のロード支持クロス部材又はデッキ・ボードと当接するようパレットのストリン
ガーの周りに連結する係合部が備えてある。

【００１４】 本発明の高度に有利な実施態様においては、この係合部は全般的に延びた本体
部に直角で実質的に延びた本体部と平行な方向にてストリンガー・クレドリング
部から上方に延びているフランジが備えてあるストリンガー・クレドリング部を
含む。上方向に延びているフランジは孔に向う方向でストリンガー・クレドリン
グ部の横方向に延びる支持面の前面を超えて延びる突出部を有している。ストリ
ンガー・クレドリング部の横方向に延びる支持面の上面と共役関係にある平坦な
底部を有する突出部はデッキ・ボードの内面に重なるよう適合している。横方向
に延びる支持面はストリンガー・ボードの幅を収容するよう適合している。

【００１５】 作動にあたり、パレット・ストリンガーはストリンガー・クレドリング部の横方
向に延びる支持面でその縁部上方の延びる本体部により片側で且つフランジによ
り他方の側で支持される。同時に、突出部はデッキ・ボードの内面に重なるよう
使用者により強制され、かくしてパレットプーラー装置をパレットに対して確実
に係止させる。係止機構の結果、本発明の設備は公知の設備より使用中に係合状
態になり難い。その上、本発明のパレットプーラー装置は使用中にパレットに対
する損傷をあまり生ぜしめない。

【００１６】 パレットプーラー装置は強力ではあるが幾分曲がりやすい又は可撓性の金属で
作成されるべきである。例えば焼き入れ鋼は脆くなり過ぎであり、使用中に破壊
してスリング・ショット効果が結果的に生じる。好適実施態様において、パレッ
トプーラー装置は冷間圧延鋼で作成される。

【００１７】 金属パレットプーラー装置は好適には錆又は他の劣化を防止する保護コーティ
ングを備えていることが好ましい。好適実施態様において、パレットプーラー装
置は亜鉛被覆されている。例示的に、亜鉛は金属上にメッキされる（例えばGM
仕様4324-Mコード20U32亜鉛メッキ）。

【００１８】 特定の例示的実施態様において、本発明のパレットプーラー装置の単一体は冷
間圧延鋼であり、例示的には1010-1008C.R.S、即ち厚さが０.２３インチである
。一実施態様において、パレットプーラー装置は幅が２インチ、高さが２.１２
５インチ、長さが８.５インチであり、重さは大略２０オンスである。従って、
パレットプーラー装置は使用者のポケット内に入れて搬送することが可能な程度
に十分小さくなっている。この実施態様において、ストリンガー・クレドリング
部は典型的なストリンガー・ボードの幅を収容するよう適合しており、その長さ
は２.２５インチである。突出部はクレドリング部の前面を０.５０インチ超えて
延びている。勿論、この寸法と材料は単に例示的なものであることを理解すべき
である。

【００１９】 本発明の更に有利な実施態様において、係合部は曲げにより補強されて曲げ無
しによる横方向荷重に耐える能力が著しく高められるような延びる本体部に全体
的に直角のストリンガー・クレドリング部で形成される。本発明のこの実施態様
は特に負荷の多いパレット、特に４ウェイ型ストリンガー・パレットを回転させ
るのに特に適している。先に説明した如く、本発明のこの実施態様はパレットを
所望の方向に移動させるためチェーン・ウインチ機構と共に使用されるよう適合
している。単一本体にはその一端部に孔を備えた延びる主要本体部が備えてある
。この孔はチェーンをパレットプーラー装置のこの別の実施態様にリンクさせる
のに適しているチェーン・クイック・リンク・コネクター又は他の係合手段と係
合するのに適している。一実施態様において、孔は延びた本体部の曲げ部上に配
設されている。孔付き端部から遠方で、このパレットプーラー装置にはパレット
の先方荷重支持クロス部材、即ちデッキ・ボードに当接するようパレットのスト
リンガーの周りに連結する係合部が備えてある。

【００２０】 本発明のこの他の実施態様には実質的に延びた本体部と平行にてストリンガー
・クレドリング部から上方向に延びるフランジが装備されている。上方向に延び
るフランジは延びる主要本体部の端部に合う孔に向う方向にてストリンガー・ク
レドリング部の横方向に延びる支持面の前面を超えて延びる突出部が備えてある
。ストリンガー・クレドリング部の横方向に延びる支持面の上面と実質的に共役
関係にある平坦底部を有する突出部はデッキ・ボードの内面に重なるよう適合し
ている。横方向に延びる支持面はストリンガー・ボードの幅を収容するよう適合
している。

【００２１】 本発明のこの他の実施態様を使用中に適用させる増加した荷重に鑑み、ストリ
ンガー・クレドリング部はストリンガーとデッキ・ボードの間に食い込み、究極的
には両者間から引き出される。この不利な動作特性はストリンガー・クレドリン
グ部の有効厚さを増加することで解決される。金属の付加的層の取り付け、又は
波状部又は窪みの金属内への打ち込みを含めた、ストリンガー・クレドリング部
の厚さにおけるこうした有効な増加をもたらし、かくして引っ張り力がデッキ・
ボードに伝えられるが、ストリンガー・ボードと例示的には下方デッキ・ボードで
あるデッキ・ボードの間の接合部には伝えられないことが確実にされるようにす
る多数の適切な技術を採用できる。

【００２２】 作動にあたり、パレット・ストリンガーはストリンガー・クレドリング部の横方
向に延びる支持面によるパレット・ストリンガーの縁部上方での延びた本体部に
より片側で支持され、フランジにより他方側で支持される。同時に、突出部はデ
ッキ・ボードの内面に重なるよう使用者により強制され、かくしてパレットプー
ラー装置をパレットに対して確実に係止させる。係止機構の結果として、本発明
の設備は公知の設備の場合より使用中は非係合状態になることが少なく、又、パ
レットの回転再配向を容易にする横方向力の適用を可能にする。本発明のパレッ
トプーラー装置は使用中にパレットに対する損傷を生じ難い。

【００２３】 先に注記した如く、パレットプーラー装置は、好適には冷間圧延鋼であ作成さ
れている。延びる本体部の曲げは大部のパレット・ロードを回転させるのに十分
な横方向力の適用中に延びた本体部の曲げを防止する十分な構造上の堅固性を与
える。勿論、要求される横方向力はパレットのローディングとパレット及びその
パレットが上に配設される表面の間の摩擦の特性に応じて適用例ごとに変化する
。

【００２４】 本発明の装置の局面によれば、少なくとも複数個の実質的に平行に隔置された
スラットで形成された底部デッキを備えている形式のパレットと係合するプーラ
ー装置が提供され、各スラットは実質的に平行なスラットに対して対角線方向に
延びるストリンガーのスラット連結側に固定されている。プーラー装置には、こ
の軸線方向に沿って延びる構成を有する引っ張り部が備えられ、第一端部と第二
端部は交互に離れている。係合部が引っ張り部の第一端部に固定され、係合部は
引っ張り部の第一端部に固定されてその隔置されているスラット間の領域内にあ
るストリンガーのスラット連結側と連通する軸方向に対して横方向に延びるスト
リンガー・クレドリング部、ストリンガーのスラット連結側に向っているスラッ
トの表面と連通するよう引っ張り部から遠方の領域内にあるストリンガー・クレ
ドリング部に固定された連結突出部を有している。更に、引っ張り部の第二端部
上に配設された連結装置（coupler arragement）が装備されている。

【００２５】 本発明の一実施態様においては、引っ張り部にはＬ型横断面構造を有するチャ
ンネルが形成してある。連結設備は第二端部付近で引っ張り部のＬ型横断面構造
を有するチャンネルの曲げ部を通じて配設された孔である。他の実施態様におい
て、連結設備はその第二端部付近で引っ張り部を通じて配設される孔として形成
される。

【００２６】 別の実施態様においては、ストリンガー・クレドリング部から延び、ストリン
ガー・クレドリング部と連結突出部の中間に配列されているフランジが備えてあ
る。引っ張り部は実質的にストリンガー・クレドリング部に対して対角線的に延
びる平坦面を有し、そのフランジは引っ張り部から且つ実質的に引っ張り部と平
行にその一部にてストリンガー・クレドリング部が延びている。好適には、引っ
張り部、ストリンガー・クレドリング部、フランジ及び連結突出部は一体的に形
成され例示的には曲げ金属で形成される。

【００２７】 連結突出部は実質的に引っ張り部の第二端部の方向にて引っ張り部と平行に延
びる軸方向突出部の形態にてフランジに固定されている。ストリンガー・クレド
リング部はストリンガー・クレドリング部がストリンガーとスラットの間で引っ
張り作動中に強制されるのを防止する厚さになっていることが重要である。一部
の実施態様においては、これはストリンガー・クレドリング部が引っ張り作動中
にストリンガーとスラットの間にて強制されるのを防止するよう決定される真の
厚みを生ぜしめるようストリンガー・クレドリング部に表面内の曲げを提供する
ことで達成される。

【００２８】 本発明の他の装置の局面によれば、少なくとも複数個の実質的に平行に隔置さ
れたスラットで形成された底部デッキを備えている形式のパレットと係合し、各
スラットが実質的に平行スラットに対して対角線的に延びるストリンガーのスラ
ット連結側に固定されるようなプーラー装置が提供される。軸線方向に沿って延
びる構成を有する引っ張り部が提供され、この引っ張り部は相互に隔置されてい
る第一端部と第二端部を備えている。更に、引っ張り部の第一端部には係止部が
固定してある。係止部には引っ張り部の第一端部に固定され隔置されたスラット
の間での領域内においてストリンガーのスラット連結側と連通する軸方向に対し
て横断する方向に延びたストリンガー・クレドリング部、ストリンガー・クレドリ
ング部から延びるフランジ、及びフランジに固定され実質的にストリンガーのス
ラット連結側に向うスラットの表面と連通するよう実質的に引っ張り部の第二端
部に向って延びている連結突出部を備えている。連結装備は引っ張り部の第二端
部上に配設してある。

【００２９】 本発明の方法の局面によれば、少なくとも実質的に平行に隔置された複数個の
スラットで形成された底部デッキを備えている形式のパレットを再位置決めする
方法であって、各スラットが実質的に平行スラットに対して対角線的に延びるス
トリンガーのスラット連結側に固定されるような方法が提供される。

【００３０】 この方法は、 ストリンガーの第一側に沿ってパレットの底部デッキ上方に係合装置を挿入す
る段階、 個々の隔置されたスラットの間の領域内でストリンガーのスラット連結側を支
持する段階、 スラットのストリンガーに面する表面で係止装置と係合する段階、及び 係止装置に再位置決め力（repositioning force）を適用する段階が含まれる
。

【００３１】 本発明のこの方法の局面の一実施態様によれば、係止段階にはストリンガーの
第二側で近接するスラットのストリンガーに面する表面上で係止装置の連結突出
部を引き出す別の段階が含まれている。

【００３２】 本発明の理解については添付図面に関連して行われる以下の詳細な説明を読む
ことにより容易とされる。

【００３３】 （発明を実施するための最良な形態） 図１は本発明によるパレットプーラー装置１０の等角投影図（isometric repr
esentation、斜視図）である。パレットプーラー装置１０はクレビス・フックの
如きチェーン又はチェーン係合手段と係合する孔１２を一端部に備えた延びる主
要本体部１１を有する。孔付き端部から遠方で、パレットの先方ロード支持クロ
ス部材又はデッキ・スラットと当接するようパレットのストリンガー（stringer
）の周りに連結する係止部１３が含まれている。本発明の高度に有利な実施態様
においては、係止部１３は実質的に延びた本体部１１と平行な方向にてストリン
ガー・クレドリング（stringer cradling）部から上方向に延びるフランジ１５が
備えてある延びる本体部１１に対して全体的に直角のストリンガー・クレドリン
グ部１４を含む。この上方向に延びるフランジは孔１２に向う方向にてクレドリ
ング部１４の前面１９を超えて延びる突出部１６を備えている。突出部１６はス
トリンガー・クレドリング部１４の横方向に延びる上方支持面１８と共役関係に
ある平坦な底部１７を備えている。

【００３４】 図２は２ウェイ・ストリンガー・パレットとパレットプーラー装置１０の等角
投影図である。図示の如く、パレット２０は多数の上方デッキ・ボード３１，３
２、３３と下方のデッキ・ボード３４，３５及び３６を含む。例えばボード３１
及び３４はリード・デッキ・ボードである。下方リード・デッキ・ボード３４は上面
３７と底面３８を有している。ストリンガー３９，４０及び４１は上方デッキ・
ボードと下方デッキ・ボードに対して直角に走り、これらのボードを分離する。
ストリンガーの狭い縁部は上方デッキ・ボードの底面と下方デッキ・ボードの上面
に当接する。パレットプーラー装置１０は多数の個所においてパレットに取り付
けることができるが、例示の目的上、このパレットプーラー装置１０は中央スト
リンガー４０の個所でパレット３０に固定された状態で示してある。中央ストリ
ンガー４０は左側面４２と右側面４３を有している。作動にあたり、パレットプ
ーラー装置１０は矢印４４の方向にて中央ストリンガー４０の周りにて設置され
る。

【００３５】 取り付け機構については図３及び図４に一層明瞭に示してある。図３は構造の
共通した素子が図１及び図２の場合と同じ参照番号で示してある本発明のパレッ
トプーラー装置の側部平面図である。中央ストリンガー４０、取り付けられる上
方デッキ・ボード３１及び下方デッキ・ボード３４は仮想線で示してある。中央ス
トリンガー４０とリード・デッキ・ボード３１，３４の等角投影図である図４にお
いては、パレットプーラー装置１０は部的に仮想線で示してある。

【００３６】 作動にあたり、パレットプーラー装置１０は図示の如くストリンガーに取り付
けられ、パレット・ストリンガー４０はストリンガー・クレドリング部１４内に
保持される。ストリンガー４０の右側面４３はパレットプーラー装置の延びた本
体部１１に当接する。ストリンガー・クレドリング部１４の直角に延びる上面１
８はストリンガー４０の下方縁部４５下側で延び、上方向に延びるフランジ１５
はストリンガー４０の左側面４２と当接する。ストリンガー・クレドリング部１
４の幅は例えば標準的なパレット・ストリンガー・ボードの幅を収容するよう適合
している。同時に、突出部１６は下方リード・デッキ・ボード３４の上面３７に重
なるよう使用者により強制される。突出部１６の平坦底部１７が上面３７に当接
する。具体的な実施態様において、突出部１６はストリンガー・クレドリング部
１４の前面１９を少なくとも約０.５インチ超えて延びる。この様式で、パレッ
トプーラー装置１０はストリンガー４０に堅固に固定される。

【００３７】 勿論、本発明のパレットプーラー装置は上方デッキのリード・ボードと係合す
るよう逆にすることができる。この点に関して、パレットプーラー装置はスキッ
ドを移動させる目的に使用可能である。 図２を参照すると、標準的な２ウェイ・ストリンガー・パレットにおいては本発
明のパレットプーラー装置を取りつけることができるパレットの各端部に少なく
とも6箇所の場所が存在していることが明らかである。従って、多数のパレット
プーラー装置を取り付けて使用することは容易である。

【００３８】 （試験結果） 本発明の図１によるパレットプーラー装置はパレットに対して応力又は磨耗の
サインが無いセメント床を横切る形態で３２００ポンドの鋼を含む新しい２ウェ
イ・ストリンガー・パレット（３０インチ×３０インチ）を引っ張る目的で使用さ
れた。

【００３９】 第２の試験的実施では、５０００ポンドの鋼がパレット上に据え付けられ、こ
のパレットプーラー装置がストリンガー・ボードの連結領域と下方デッキ・スラッ
トの間でこの両者間を通じて摺動し、釘を床に対して平行に前方に引っ張る。し
かしながら、ストリンガー・ボードと下方デッキは所定位置に残された。パレッ
トに対するこの形式のダメージはパレット・ウッドを把持若しくは破壊すること
から生じるダメージの形式に対して容易に修復可能である。その上、パレット・
フックがパレット・ボードを通じて引っ張った後は「スリングショット効果」は
存在せず、その代わりにパレット・フックとチェーンは先の場合と同じ速度と方
向にて前進し続けた。

【００４０】 図５は本発明による別のパレットプーラー装置５０の等角投影図である。この
図に示される如く、パレットプーラー装置５０は本発明のこの特定の例示的実施
態様において延びた本体部５１の対角線部５３を形成すべく曲げ部５２をそれに
沿って設けた延びた本体部５１を備えている。本実施態様においては、延びた本
体部５１の曲げ部５２上に孔５４が設けてある。延びた本体部は（非図示の）チ
ェーン又はクレビス・フックが使用中にその上に連結される可能性を低減化すべ
く曲がった端部輪郭５５が構成されている。

【００４１】 パレットプーラー装置５０の遠方端部には全体的に延びた本体部５１に対して
直角になっているストリンガー・クレドリング部５７が装備してある。 延びた本体部５１からのストリンガー・クレドリング部５７の他方の側には実
質的に延びた本体部５１に対して平行な方向でストリンガー・クレドリング部か
ら上方向に延びるフランジ５９が装備されている。この上方向に延びるフランジ
は孔５４に向う方向でストリンガー・クレドリング部５７の前面６２を超えて延
びる突出部６０が備えてある。突出部６０は実質的にストリンガー・クレドリン
グ部５７の横方向に延びる上方支持面６５と実質的に共役的な平坦な底部６４を
備えている。

【００４２】 先に述べた如く、ストリンガー・クレドリング部５７の前面６２は（本図に非
図示の）ストリンガーとデッキ・ボードの間に楔状に入り、究極的にはその間か
ら引き出されることになる可能性がある。この不利な作動特性は引っ張り力がデ
ッキ・ボードに伝えられてストリンガー・ボードとデッキ・ボード、例示的には下
方側のデッキ・ボードの接合部には伝えられないことを確実にするためストリン
ガー・クレドリング部の前面の有効厚さを厚くすることで解決される。多くの実
施態様において、ストリンガー・クレドリング部の前面の厚さにおける増加は（
非図示の）金属の付加的層の取り付け、又は同じ効果をもたらす（非図示の）遠
ざかっている部片の溶接を含むことがある。しかしながら、本発明の現在の特定
の例示的実施態様においては、窪み６７がストリンガー・クレドリング部５７の
金属内に打ち込まれている。ストリンガー・クレドリング部５７の前面６２の厚
さにおける有効増加は以後一層詳細に説明する如く引っ張り力がデッキ・ボード
に伝えられることを確実にする。

【００４３】 図６は更にパレットプーラー装置５０を示す慣用的な４ウェイ・ストリンガー
・パレット７０の等角投影図である。図示の如く、４ウェイ・ストリンガー・パ
レット７０は上方デッキ端部ボード７３，７４の中間に配列された複数個の上方
デッキ・ボード７１で形成してある。４ウェイ・ストリンガー・パレット７０の
下側は本実施例の場合は構造的には下方デッキ端部ボード７６，７７の中間に配
列された複数個の下方デッキ・ボード７５を有する上方側のものと対称的である
。下方リード・デッキ・ボード７７は上面８０と下面８１を有している。ストリン
ガー８３,８４及び８５は上方及び下方のデッキ・ボードに対して直角で且つ両方
のボードを分離するよう機能する。ストリンガーの狭い縁部は上方デッキ・ボー
ドの底面と下方デッキ・ボードの上面に当接する。パレットプーラー装置５０は
多数の場所でパレットに取り付けることができるが、例示の目的上、パレットプ
ーラー装置は中央ストリンガー８４においてパレット７０に取り付けた状態で示
してある。中央ストリンガー８４は左側面８６と右側面８７を有し、これは本図
では示されてはいるが直接見ることはできない。作動にあたって、パレットプー
ラー装置５０は図７及び図８に関連して以下に説明される如く、ストリンガー８
４の周りに設置される。

【００４４】 図７はパレット・ストリンガー８４と端部デッキ・ボード７４及び７７が仮想
線で示してある作動状態にある図５の別のパレットプーラー装置５０を部的仮想
線で示す側部平面図である。先に説明した構造の素子を同様に表す。この図にお
いて、ストリンガー８４は上方デッキ・ボード７４にその上部で連結され、下方
デッキ・ボード７７にその底部で連結された状態で示してある。

【００４５】 図８は図６の領域８におけるパレット・ストリンガーとデッキ・ボードを拡大し
た等角投影図であり、図５のパレットプーラー装置５０は部的に仮想線で示す。
又、この場合も、先に説明した構造の素子は同様に表されている。図７及び図８
を参照すると、ストリンガー８４は（非図示の）フォーク・リフト・ユニットの分
枝を収容する作用がある切り欠き７０をその下方部に有する状態で示してある。
これはストリンガー８３，８４及び８５の長手方向に対して対角線的になる方向
、即ち、デッキ・ボードの長手方向に対して平行な方向から４ウェイ・ストリンガ
ー・パレット７０と係合する。

【００４６】 作動にあたり、パレットプーラー装置５０は図示の如くストリンガー８４に取
り付けられ、ストリンガーの下方部はストリンガー・クレドリング部５７内に支
持されている。ストリンガー８４の（非図示の）右側面９３はパレットプーラー
装置の延びる本体部５１に当接する。ストリンガー・クレドリング部５７の直角
に延びる上面６５はストリンガー８４の下方縁部の下側に延び、上方向に延びて
いるフランジ５９はストリンガー８４の左側面９４と当接する。ストリンガー・
クレドリング部５７の幅は標準的なパレット・ストリンガー・ボードの幅を収容す
るよう適合している。同時に、突出部６０は下方端部デッキ・ボード７７の上面
９５に重なるよう使用者により強制される。突出部６０の平坦な底部６４は下方
端部デッキ・ボード７７の上面９５に当接する。

【００４７】 ４ウェイ・ストリンガー・パレット７０の実際的な実施態様において、突出部
１６はストリンガー・クレドリング部５７の前面６２を大略約０.５インチ超え
て延びている。この様式で、パレットプーラー装置５０は確実にストリンガー８
４に取り付けられる。勿論、本発明のパレットプーラー装置は上端部デッキ・ボ
ード７４と係合するよう逆にできる。この点に関してパレットプーラー装置はス
キッドを移動させる目的で使用可能である。本発明の別のパレットプーラー装置
を取り付けることができる４ウェイ・ストリンガー・パレットの各端部上には少
なくとも６個の場所が存在している。従って、多数のパレットプーラー装置を取
り付けて使用することは容易である。

【００４８】 本発明の特定の例示的実施態様において、パレットプーラー装置５０は図９乃
至図１１に示された寸法を有するような構成にでき、図９はそのための例示的寸
法を示している図５のパレットプーラー装置の平面図であり、図１０はその付加
的な例示的寸法を示す図５のパレットプーラー装置の側面図であり、図１１は付
加的な例示的寸法を示す図５のパレットプーラー装置の端面図である。この本発
明による特定の例示的実施態様の全体的な寸法は長さが１０.７５インチ、幅が
３.５インチ、高さが１.７５インチである。

【００４９】 （試験結果） 鋼コイルで重さが４５３０ポンドのものでロードされた新しい４ウェイ・スト
リンガー・パレット（４８インチ×４８インチ）を９０°回転させ１つの連続的
引っ張り作用で滑らかに塗装されたセメント床を横切って引っ張った。鋼コイル
の目方５７８０ポンドでロードされた４ウェイ・ストリンガー・パレットを直接
引っ張った。これらの引っ張りは一方のパレットプーラー装置に対する２個の５
/１6インチ・クイック・リンク・チェーンを使用して行なわれた。４ウェイ・スト
リンガー・パレット（即ちGMAパレット）に対する典型的な最大荷重ロードは３２
００ポンドである。

【００５０】 重負荷の検査引っ張りが完了した後に、４ウェイ・ストリンガー・パレットを
調べ、応力の唯一のサインはパレットプーラー装置が下方デッキ・ボード縁部と
接触した際の０.０３インチの窪みとクレドリング・バンプから結果的に生じる
ストリンガー下側の窪みであった。パレットプーラー装置上には磨耗又は応力の
サインは存在しなかった。

【００５１】 本発明について、その特定の実施態様と適用例を見ながら説明して来たが、当
技術の熟知者は特許請求された本発明の範囲を超えず又はその範囲から逸脱せず
に付加的実施態様を発生できる。従って、本開示内容における図面と説明は本発
明の理解を容易にする意味があり、本発明の範囲を限定するよう解釈すべきでは
ないことを理解すべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるパレットプーラー装置の等角投影図である。

【図２】 ２ウェイ・ストリンガー・パレットとパレットプーラー装置１０の等角投影図で
ある。

【図３】 パレット・ストリンガーとデッキ・ボードが仮想線で示してある作動中における
本発明のパレットプーラー装置の側部平面図である。

【図４】 パレットプーラー装置が部的に仮想線で示してあるパレット・ストリンガーと
デッキ・ボードの等角投影図である。

【図５】 本発明による別のパレットプーラー装置の等角投影図である。

【図６】 ４ウェイ・ストリンガー・パレットとパレットプーラー装置７０の等角投影図
である。

【図７】 パレット・ストリンガーとデッキ・ボードが仮想線で示してある作動状態の図５
の別のパレットプーラー装置の側部平面図である。

【図８】 図５のパレットプーラー装置が部的に仮想線で示してある、図６の領域８のパ
レット・ストリンガーとデッキ・ボードの拡大等角投影図である。

【図９】 例示的な寸法を示している図５のパレットプーラー装置の平面図である。

【図１０】 付加的な例示的寸法を示している図５のパレットプーラー装置の側面図である
。

【図１１】 付加的な例示的寸法を示している図５のパレットプーラー装置の端面図である
。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年１月２１日（２０００．１．２１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，Ｇ Ｈ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ Ｆターム(参考） 3E063 AA03 EE01 FF20 3F004 AD01 AE03 EA40 3F333 AE18 【要約の続き】 引っ張り部の第二端部上に配設されている。

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の実質的に平行な隔置されたスラットで形成され、各
   スラットが実質的に平行スラットに対して対角線的に延びるストリンガーのスラ
   ット連結側に固定されるようにした少なくとも１つの底部デッキを備える形式の
   パレットと係合するプーラー装置であって、 軸方向に沿って延びる構成を有する引っ張り部、前記引っ張り部が相互に離れ
   た第一端部と第二端部を有すること、 前記引っ張り部の第一端部に固定された係合部、前記係合部が、 前記引っ張り部の第一端部に固定され且つ隔置されたスラットの間の領域
   内のストリンガーのスラット連結側と連通するよう軸方向に対して横切る方向に
   延びるストリンガー・クレドリング部、及び ストリンガーのスラット連結側に向けられたスラットの表面と連通するよ
   う前記引っ張り部から或る離れた領域内にて前記ストリンガー・クレドリング部
   に固定された連結突出部、及び 前記引っ張り部の第二端部上に配設された連結装置からなるプーラー装置。
2. 【請求項２】 前記引っ張り部がL型横断面構成を有するチャンネルで形成
   してある請求項１記載のプーラー装置。
3. 【請求項３】 前記連結装置がその第二端部に近接して前記引っ張り部のL
   型横断面構成を有するチャンネルの曲げ部を通じて配設された孔を含むようにし
   た請求項２記載のプーラー装置。
4. 【請求項４】 前記連結装置がその第二端部に近接して前記引っ張り部を介
   して配設置された孔を含むようにした請求項１記載のプーラー装置。
5. 【請求項５】 更に、前記ストリンガー・クレドリング部から延びて前記ス
   トリンガー・クレドリング部と前記連結突出部の中間に配設されたフランジが設
   けてある請求項１記載のプーラー装置。
6. 【請求項６】 前記引っ張り部が実質的に前記ストリンガー・クレドリング
   部に対して対角線となった延びる平坦な面を有し、前記フランジが前記引っ張り
   部から或る距離離されて実質的に前記引っ張り部と平行な部にて前記ストリンガ
   ー・クレドリング部から延びるようにした請求項５記載のプーラー装置。
7. 【請求項７】 前記引っ張り部、前記ストリンガー・クレドリング部、前記
   フランジ及び前記連結突出部が一体的に成形してある請求項５記載のプーラー装
   置。
8. 【請求項８】 前記引っ張り部、前記ストリンガー・クレドリング部、前記
   フランジ及び前記連結突出部が曲げ金属で形成してある請求項７記載のプーラー
   装置。
9. 【請求項９】 前記連結突出部が前記引っ張り部の第二端部の方向にて前記
   引っ張り部に対して実質的に平行に延びる軸方向突出部の形態にて前記フランジ
   に固定されている請求項５記載のプーラー装置。
10. 【請求項１０】 前記ストリンガー・クレドリング部が引っ張り作業中にス
    トリンガーとスラットの間で強制されるのを防止するよう決定される厚さを有す
    るようにした請求項１記載のプーラー装置。
11. 【請求項１１】 前記ストリンガー・クレドリング部が引っ張り作業中にス
    トリンガーとスラットの間で強制されるのを防止するよう決定される真の厚さを
    発生する曲げ部をその表面に有するようにした請求項１０記載のプーラー装置。
12. 【請求項１２】 複数個の実質的に平行な隔置されたスラットで形成され、
    各スラットが実質的にパレット・スラットに対して対角線的に延びるストリンガ
    ーのスラット連結側に固定されるようにした少なくとも１つの底部デッキを備え
    る形式のパレットと係合するプーラー装置であって、 軸方向に沿って延びる構成を有する引っ張り部、前記引っ張り部が相互に離れ
    た第一端部と第二端部を有すること、 前記引っ張り部の第一端部に固定された係合部、前記係合部が、 前記引っ張り部の第一端部に固定され且つ隔置されたスラットの間の領域
    内のストリンガーのスラット連結側と連通するよう軸方向に対して横切る方向に
    延びるストリンガー・クレドリング部、及び 前記ストリンガー・クレドリング部から延びるフランジ、 前記フランジに固定され実質的にストリンガーのスラット連結側に向けられ
    たスラットの表面と連通するよう前記引っ張り部の第二端部に向って延びる連結
    突出部、及び 前記引っ張り部の第二端部上に配設された連結装置からなるプーラー装置。
13. 【請求項１３】 前記引っ張り部、前記ストリンガー・クレドリング部、前
    記フランジ及び前記連結突出部が一体的に成形してある請求項１２記載のプーラ
    ー装置。
14. 【請求項１４】 前記引っ張り部、前記ストリンガー・クレドリング部、前
    記フランジ及び前記連結突出部が曲げ金属で形成してある請求項１３記載のプー
    ラー装置。
15. 【請求項１５】 前記ストリンガー・クレドリング部が引っ張り作業中にス
    トリンガーとスラットの間でストリンガー・クレドリング部が強制されるのを防
    止するよう決定された厚さを有するようにした請求項１２記載のプーラー装置。
16. 【請求項１６】 前記ストリンガー・クレドリング部が引っ張り作業中にス
    トリンガーとスラットの間で強制されるのを防止するよう決定された真の厚さを
    発生するためその表面内に曲げ部を有するようにした請求項１５記載のプーラー
    装置。
17. 【請求項１７】 複数個の実質的に平行な隔置されたスラットで形成された
    少なくとも１つの底部デッキを有する形式のパレットの再位置決め方法であって
    、各スラットは実質的に平行スラットに対して対角線的に延びるストリンガーの
    スラット連結側に固定され、 係合装置をストリンガーの第一側に沿ってパレットの底部デッキ上に挿入する
    段階、 個々の隔置されたスラットの間の領域内でストリンガーのスラット連結側を支
    持する段階、 スラットのストリンガー面表面に係合装置を係止させる段階、 係止装置に再位置決め力を適用する段階からなる方法。
18. 【請求項１８】 前記係止段階がストリンガーの第二側にある中心に近い方
    のスラットのストリンガー面表面上で係止装置の連結突出部を引っ張る他の段階
    を含むようにした請求項１７記載の方法。