JP2002515132A - 多焦点コンタクトレンズ - Google Patents

多焦点コンタクトレンズ

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サイドナー,レナード
ポスター,モーリス
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ザ・ライフスタイル・カンパニー,インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 各患者に応じて設計された多焦点コンタクトレンズは、(i)中央非球状面と、(ii)中央非球状面に隣接する環状球状内面と、(iii)環状球状内面をもつ半径方向内周面に沿って隣接する第2環状球状面と、(iv)第2環状球状面をもつ半径方向内周面に沿って隣接する環状球状外面とにより部分的に画定された倍率球面を備えた前方側を含む。環状球状面はぞれぞれ中央非球状面と同心円状または同軸状である。中央非球状面は長距離視力矯正帯域に相当する。環状球状内面は中距離視力矯正帯域に相当する球状面である。第2環状球状面は近距離矯正帯域に相当し、環状球状外面は遠方視力矯正帯域に相当する。

Description

【発明の詳細な説明】 多焦点コンタクトレンズ発明の背景 本発明は多焦点コンタクトレンズに関する。 二焦点コンタクトレンズは、「老眼」と呼ばれる高齢者の状態を矯正したり補 償するために設計されている。老眼では、通常の読取り距離などの至近距離およ び、時には、中距離で焦点を合せる能力が低下している。焦点を合せる能力の喪 失は、眼の天然結晶性レンズ材料の硬化によるものである。 一般に、多焦点コンタクトレンズ(通常は、二焦点、三焦点または非球面)は 、同心円状に構成されたり、区分化されたものである。同心円型の従来の二焦点 コンタクトレンズでは、第1の、中心に配置された円形矯正帯域は遠距離または 近距離の視力矯正を構成し、第1の帯域の周囲の第2の環状矯正帯域は、対応す る近または遠距離視力矯正を実行する。区分化または移動型の従来の二焦点コン タクトレンズでは、レンズは2つのほぼD字型の帯域に分割されている。通常、 上方の領域は遠距離視力矯正用であり、下方の領域は近距離視力矯正用である。 遠距離および近距離の視力に対する適格な視覚上の鋭敏さを達成するためには、 こうした従来の区分化コンタクトレンズは眼に関してレンズをいくぶん移動させ る必要がある。 コンタクトレンズをはめこむ適格な方法は、(角膜の中心を測定する)いわゆ るK読取りを行い、上記の読取りに対する所定の位置関係にコンタクトレンズの 中心をはめ込むものである。しかし、これが、コンタクトレンズをはめ込む唯一 つの方法ではない。 従来の二焦点はめ込み技術はどれも、二焦点または多焦点コンタクトレンズが 、 特に角膜上に位置づけられるよう設計されるのが最適である。しかし、必要なは め込みを達成するようにレンズを位置づけるのはしばしば極めて困難である。一 般に、レンズをはめ込む最も難しい部分は、患者の網膜の望ましい位置にレンズ を位置づけることである。 眼への二焦点コンタクトレンズの正確なはめ込みは、いわゆる同時視野コンタ クトレンズでは重要である。これは、こうしたレンズでは、脳が近距離および遠 距離視力入力を受け取り、知覚された単数の(または複数の)目標物体に応じて 、近距離視野入力と遠距離視野入力間で選択するからである。 上記のように、区分化された二焦点コンタクトレンズはある程度は眼の上で移 動する。こうしたレンズは網膜に固定できない。しかし、良好な視力を得るには 、安定性が必要である。発明の要約 本発明は、個々のユーザの網膜の形態や光学上の要件に特別に合せるという問 題に取り組む多焦点コンタクトレンズを提供するものである。コンタクトレンズ は製造上の問題にも取り組むべきである。レンズは、水和後に少なくとも約10 %の重量パーセントの水分を含む重合体から形成される。 患者に合わせてつくられた多焦点コンタクトレンズは、本発明によると、(i )中心の表面と、(ii)前記中心表面に隣接する環状内面と、(iii)前記 環状内面を備えた半径方向内周面に沿って隣接する第2環状面と、(iv)第2 環状面を備えた半径方向内周面に沿って隣接する環状外面と、を備えている。環 状面はそれぞれ中心面と同心円状または同軸状である。中心面は遠距離視力矯正 帯域に相当し、環状内面は中距離視力矯正帯域に相当し、第2環状面は近距離視 力矯正帯域に相当し、他の環状面は遠方視力矯正帯域に相当する。 本発明の他の特色に応じて、レンズの視力矯正帯域の少なくとも1つは非球面 帯域である。本発明の特定の実施例では、中心帯域は、約−0.6と約−1.0 の間、好ましくは、約−0.8の標準的な離心率を備えた非球面帯域である。1 つまたは複数の環状帯域は球状帯域でもかまわない。たとえば、環状視力矯正帯 域すべてが球面でもかまわない。または、代りに、環状内面が非球状で、第2お よび外部環状面が球状でもかまわない。 本発明の他の特色によると、中心面の直径は、約1.5mm〜約2.5mmで 、環状内面の外径は約2.0mm〜約3.5mmで、第2環状面の外径は約2. 3mm〜約4.5mmで、環状外面の外径は約3.5mm〜約8.0mmである 。本発明の特定の実施例では、中心面の直径は約2.2mmで、第2環状面の外 径は約3.5mmで、環状外面の外径は約8.0mmである。 レンズの前方側には、レンズ状の環状領域があり、この領域には環状外面に隣 接する内周面を備え、その外径は約8.0mm〜約14.5mmである。 多焦点コンタクトレンズは網膜はめ込み後方面を備え、この後方面の離心率は 、0.0以上から約1.5以下の範囲である。 本発明による多焦点コンタクトレンズは、親水性または軟質(ヒドロゲル)重 合材料から製造可能である。この重合材料は、米国特許第5314960号や第5314961 号などに開示してあるように、水和後に少なくとも約10重量パーセントの水分 を含んでいる。上記の特許の開示は、本明細書の一部をなすものとする。 本発明の他の特色によると、中心面が非球状であると、中心面の倍率変化の最 高値は、中心から半径方向外方向に周辺端部までで約1ジオプターである。 本発明は、個別に設計された軟質または親水性の多焦点コンタクトレンズを準 備する方法に部分的には依存している。最初に、遠距離視力に対する所定の屈折 率をもつ標準診断親水性コンタクトレンズを患者の眼に配置して、自然の位置に とどめる。本発明の親水性レンズは、全体的にほぼ真ん中の位置(いくぶん中心 から外れた位置を含む)に配置される。 上記の方法の1工程では、患者の網膜上のその自然の位置の診断レンズを用い て過度屈折を実行して、球状または非球状倍率曲面を定める。この倍率曲面は、 処方箋多焦点コンタクトレンズの第1部分または領域に適用されて、患者に最適 な遠距離視力を提供する。他の工程では、他の過度屈折を実行して、第2の球状 または非球状曲面を定めて、患者に近距離視力を提供する。上記のように、遠距 離視力領域はレンズの中心領域であるが、近距離視力領域は中心領域と同心円状 または同軸状の環状領域である。代りに、中心帯域は近距離視力矯正帯域である が、遠距離視力は中心帯域に関して同心円状または同軸状に配置された環状帯域 により矯正される。どちらの場合も、他の遠距離視力矯正帯域は、レンズのレン ズ状領域の隣に配置できる。この追加帯域の屈折率は、個々の患者の処方箋の必 要性に応じたレンズの前方側の球面または非球面により部分的に定義される。ど の場合でも、外方遠距離視力矯正帯域は、夜のドライブ中のような照明のレベル の低いところで遠距離視力の矯正を支援するのに有効である。 診断レンズと同じ後方輪郭と、2つ以上の同心円または同軸状の倍率面を備え た前方輪郭とをもつレンズを患者にはめる。前方倍率曲面は全体的に少なくとも 2つの非球状曲面と、最高4つの球状および/または非球状曲面を含んでおり、 近距離、中距離および遠距離用の適切な視力を提供する。かなり進行した老眼な どの例では、近距離、中距離および遠距離視力に適合するために、処方箋レンズ は、それぞれレンズの前方面に臨床的に定められた倍率をもつ中央球状曲面と、 中央周辺球状曲面と、周辺球状曲面とを含み、さらに、所定の離心率の単一の後 方球状または非球状曲面を含むのが好ましい。球状曲面は、所定の離心率の非球 状曲面と選択的に結合されるのが好ましい。 はめ込み表面が網膜とほぼ整合するように患者の眼の網膜に診断性親水性コン タクトレンズを置くと、診断レンズは、通常、ほぼ中心の位置で網膜に整合する 。この位置では、患者は適切な遠距離視力をもつことができる。適切な診断レン ズを配置すると、患者の近距離視力が判定される。近距離視力のレンズの過度屈 折 は、このレンズの前側で切られる倍率曲面を示している。この処理により作成さ れるレンズは、近距離視力や遠距離視力に加えて、中距離視力を提供する。しか し、他の過度屈折を実行して、中央遠距離視力矯正帯域の丁度外側のレンズの外 側に配置された中距離視力矯正帯域の規定された力を定める。 一般的に、本発明によるはめ込み方法で使用される診断レンズは、レンズの前 方側に、各所定の倍率曲面と同心円状または同軸状領域を複数個備えている。 上記のはめ込み方法またはレンズ準備方法では、適切な多焦点親水性コンタク トレンズを提供するのが困難であると認識される。しかし、絶対的な角膜のセン タリングを達成しようとする代りに、はめ込み技術の試みとしては、前述の方法 は、はめ込まれた多焦点レンズの最大多数が角膜上で中央によせられるかまたは やや中央からずらすことで上記の困難を回避する。本発明による方法では、診断 レンズを自然位置に置いて、この自然位置は、親水性レンズでは、中央に寄せら れるかまたはほぼ中央に寄せられる(やや中央から外れる)。完成レンズの後方 面設計は診断レンズと同じなので、診断レンズまたは完成品をさらに位置づける 必要はない。完成品は、診断レンズと同様に自然に配置される。 本発明が認識するには、各角膜は異なっており、眼の真ん中に正確にレンズを 形成またははめ込む代りに、瞬間コンタクトレンズ準備技術は、一定数の規定の 標準はめ込みまたは診断レンズの中から選択し、外方表面のみを修正して、多焦 点視力を最適化する。この方法は、はめ込みにあまり影響を及ぼすことなく2つ 以上の同心円状または同軸状外方球状帯域の様々な倍率を変えることができる。 球状の眼病用のレンズを用いて眼にのせたレンズで屈折するときは常に、患者 は自ら、コンタクトレンズの球状の中央帯域における複数のレンズ倍率と結合さ れた眼病用のレンズ倍率を選択する。この球状の中央帯域は、遠距離および近距 離の両方での視力を備えている。独立映像を網膜が理解して、映像の最上の適格 加重を判定する。 本発明は、あらゆる標準コンタクトレンズ材料、すなわち、ハードコンタクト レンズ(ガス透過性すなわちPMMA)とともに使用できるが、軟質(ハイドロ ゲル)重合材料、すなわち、米国特許第5314960号や第5314961号 などに開示されているような、水和後少なくとも約10%の重量パーセントの水 分を含む重合材料と共に使用されるのが好ましい。図面の簡単な説明 図面の唯一の図は、本発明による多焦点コンタクトレンズの拡大規模の概略前 方立面図である。詳細な説明 個別に設計された多焦点コンタクトレンズを準備するときには、第1に、標準 診断コンタクトレンズを患者の眼に位置づけて、自然の、ほぼ中央の位置にレン ズを配置する。レンズの前方側には、患者の眼の網膜にほぼ整合可能な同心円状 または同軸状の球状または非球状面が複数個ある。レンズの後方側は、患者の網 膜にレンズをはめ込めるような球状または非球状面に形成される。患者の網膜に 配置しても、診断レンズは適切な遠距離視力を生み出さない場合には、第1の過 度屈折が実行されて、レンズの中央前方側帯域に対する第1球状または非球状倍 率曲面を定める。この中央倍率曲面は、遠距離視力を矯正する役割があり、診断 レンズと同じ後方面をもつ完成処方箋レンズの前方面の中央部分を修正すること により得られる。追加過度屈折が実行されて、レンズの環状前方領域または帯域 の第2倍率曲面を定めて、適切な近距離視力矯正を実行する。第2倍率曲面は、 完成した規定レンズの前方面の環状部分を修正することにより形成される。第3 の、球状または非球状の倍率曲面が完成レンズの環状の外方領域に形成され、夜 のドライブのような照明のレベルの低い状態での遠距離視力の矯正を支援するこ とになる。中距離視力を矯正するために、第4の倍率曲面は、中央倍率帯域のす ぐ外のレンズの前方側の環状領域に形成されている。個別の過度屈折手順を使用 して、中距離視力矯正帯域用の倍率曲面を定める。 上記の処理手順が満足ゆく近距離および遠距離視力を提供できない場合には、 異なる診断レンズを使用して、倍率曲面を定める。この倍率曲面では、レンズの 前方側の中央帯域が近距離矯正帯域であるが、環状領域は遠距離視力矯正帯域で ある。 診断レンズ、したがって完成処方箋レンズの凹状網膜はめ込み後方面は、0. 0以上約1.5以下の所定の離心率をもつ球状または非球状である。診断レンズ の前方側の1つまたは複数の面が非球状である場合、こうした面はぞれぞれ標準 的な離心率を備えている。一般的に、診断レンズの前方面の離心率はそれぞれ異 なっている。しかし、それらの離心率を同一にすることもできる。 多焦点コンタクトレンズを患者にはめ込むときには、診断レンズを患者の目の 網膜に配置して、網膜はめ込み前方面は網膜とほぼ接触する。レンズは、ほぼ中 央の位置で網膜と整合することができる。ほぼ中央位置に診断コンタクトレンズ を整合させると、一連の従来の発散または収束球状眼病用検査レンズは、患者の 眼につけたレンズの前に配置されて、倍率曲面を定める。この曲面で、患者用の 遠距離視力を最適化するために中央レンズ部分の前方面を形成する。その後の過 度屈折が実行されて、球状または非球状倍率曲面を定める。この曲面で、レンズ の環状面を形成して、患者の近距離視力を最適化する。 任意の特定の患者の網膜への診断レンズのはめ込みを最適化するために、最初 に、標準診断コンタクトレンズのキットからレンズが選択される。こうした診断 コンタクトレンズはそれぞれ、凹状網膜はめ込み後方面と、所定の環状球状また は非球状面と所定の中央球状または非球状面を備えた前方面を備えている。キッ トの複数のレンズの大半は網膜はめ込み後方面を備えており、こうした後方面は 、0.0以上約1.5以下の離心率をもつ球状または非球状である。 患者は、最初に、光彩の周りの患者の網膜にほぼ一致する後方面をもつ診断又 ははめ込みコンタクトレンズを装着する。当然、正確な一致は望むべくもない。 というのは涙が流れる余裕が必要なためである。 2つ以上の異なる標準診断コンタクトレンズは、患者の網膜で連続して検査で きて、最適な網膜はめ込み面と前方面をもつのはどれかを判定する。しかし、前 方面および後方面の適切性が大部分特定の患者の必要性、たとえば、レンズが主 に読書で使用されるか、主に社会生活で使用されるか、または遠距離視力矯正で 使用されるかどうかなどに依存しているかぎりは、適切な診断レンズが事前選択 できる。 上記の処理手順に準じた多焦点コンタクトレンズで適切な遠距離視力と近距離 視力を確保するためには、遠距離視力用の処方箋または倍率曲面と近距離視力用 の処方箋または倍率曲面の間の「増加」におおきな差がある場合、通常より大き な程度に網膜上に浮かしたりやや移動させるようにレンズを形成することができ る。したがって、前方非球状面を2つ備えたコンタクトレンズの場合には、倍率 曲面の勾配の急な部分が近距離視力の瞳孔上に移動する。第3の中央の周囲の前 方非球状面を備えたレンズの場合には、レンズをやや移動させると、近距離視力 用の瞳孔上にほぼ正確にレンズ状の領域が移動する。 図面に描かれているように、患者に応じて設計された多焦点コンタクトレンズ 200は、中央面202により部分的に画定された倍率曲面をもつ前方側と、中 央面202に隣接する環状内面204と、環状内面204をもつ半径方向内周面 208に沿って隣接する第2環状面206と、第2環状面206をもつ半径方向 内周面212に沿って隣接する環状外面210と、を備えている。環状面204 と210のそれぞれは中央面202と同心円状または同軸状である。中央面20 2は遠距離視力矯正帯域に相当し、環状内面204は中距離視力矯正帯域に相当 し、第2環状面206は近距離視力矯正帯域に相当し、環状外面210は他の遠 方視力矯正帯域に対応する。 中央面202の直径d1’は約1.5mm〜約2.5mmであり、環状内面2 04の外径d2’は約2.0mm〜約3.5mmである。第2の環状面206の 外径d3’は約2.3mm〜約4.5mmである。環状外面210の外径d4’ は約3.5mm〜約8.0mmである。レンズ200の環状のレンズ状領域21 4には倍率曲面がなく、その外径d5’は約8.0mm〜約14.5mmである 。中央面202の標準離心率は約−0.6〜約−1.0、より好ましくは約−0 .75〜約−0.85である。 各倍率面202,204,208および210は非球状または球状である。特 定の実施例では、中央面202と環状内面204は両方とも非球状面であり、環 状内面204は、標準離心率が約−1.5〜約−5.0,より好ましくは約−3 .0〜約−5.0である漸増帯域に相当する。本実施例では、環状面206と2 10は球面状または非球面状である。 この特定の網膜コンタクトレンズの特定の形態構成では、直径d1’から直径 d5’はそれぞれ約2.2mm、約2.8mm、約3.5mm、約8.0mmお よび約14.5mmである。中央面202の離心率は約−0.8であるが、環状 内面204の標準離心率は約−5.0である。 中央面202が非球状である場合、この中央面206は、中心から半径方向外 側にその周辺端216までの倍率変化の最高値は約1ジオプターであるのが好ま しい。環状内面204が非球状の漸増帯域である場合、端部216から周辺20 8まで変形方向に測定されたように、その内面204の屈折力の最高変化は約3 .5ジオプターなのが好ましい。 多焦点コンタクトレンズ200は球状または非球状の網膜はめ込み後方面(図 示せず)を備え、その離心率は0.0以上約1.5以下の範囲である。 多焦点コンタクトレンズ200は親水性または軟質(ハイドロゲン)重合材料 、すなわち、水和の後少なくとも約10重量パーセントの水分を含む重合材料か ら 製造可能である。このことは米国特許第5314960号と第5314961号 に開示されている。これらの開示内容は、本明細書の一部をなすものとする。 中央面202は特に照明の高い状態の元での遠距離視力を矯正するが、環状外 面210は、夜のドライブなどの特に照明の低い状態で遠距離視力を矯正する。 面204は中距離の視力を矯正する。 レンズは上記のように診断または検査レンズを用いてはめ込まれる。この検査 レンズは、レンズ200と同じ後方面と、所定の標準離心率及び倍率の球状また は非球状中央面および少なくとも1つの所定の標準離心率及び倍率の球状または 非球状環状面を備えた前方面とをもつ。第1過度屈折処理手順中に、上記のよう に、中央面202と環状外面210の倍率曲面が定められる。本処理手順では、 診断または検査レンズが患者の眼の網膜に配置される。第2の環状面206の倍 率曲面は、第2過度屈折処理手順中に定められる。中央面202と環状外面21 0の倍率曲面は、照明レベルが高い状態と低い状態で定められる。中央の周辺ま たは漸増面204の倍率曲面は、中距離帯域の事前選択標準離心率と第1(遠距 離視力)過度屈折処理手順の結果により定められる。いかなる漸増帯域(高レベ ルの離心率)でも患者の網膜と脳に一定範囲の連続倍率を提供することになる。 患者の視覚皮質が上記の連続倍率の中から選択して、追加して、光景の焦点を合 わせる。 2つの環状外面または矯正帯域206と210が処方箋レンズでは削除されて いる環境もあることに注意すべきである。こうした単純化レンズには、中央非球 状面202と環状漸増面または帯域しかない。非球状中央面の直径は約1.5m m〜約2.8mmであるが、環状漸増帯域の外径は約1.5mm〜約8.0mm である。漸増帯域の標準離心率は約1.5〜約5.0の大きさである。非球状中 央面が遠距離矯正帯域に対応する場合、環状面は、約−1.5〜約−5.0の標 準離心率の漸増帯域に相当する非球状面である。 例示されたコンタクトレンズの他の修正形態では、環状外帯域210だけがの ぞかれている。 図面の多焦点コンタクトレンズの他の特定の実施例では、中央面202は非球 状であるが、環状内面204はその代わりに球状である。本実施例では、環状内 面は依然として中距離矯正帯域に相当する。球状面204の曲率半径は、本明細 書で詳細に説明されているように診断評価中に過度屈折処理手順により定められ る。 図示されている多焦点コンタクトレンズの他の特定の実施例では、倍率曲面は すべて球状である。すなわち、面202,204,206および210は球状面 であり、それらの曲率半径は診断評価中に過度屈折処理手順により定められる。 この代替多焦点コンタクトレンズでは、面202,204,206および210 はそれぞれ、遠距離、中距離、近距離および遠距離視力矯正帯域に対応する。面 の幅は、半径方向では、上記に説明された通りである。 上記に示した全体的な形態構成をもつ他のレンズでは、中央面は非球状近距離 矯正帯域に相当し、その帯域の標準離心率は約+1.5〜約+5.0、好ましく は約+3.0〜約+3.5であり、環状内面は非球状であり、その標準離心率は 約+1.5〜約+3.5、好ましくは約+2.5である。第2の環状矯正面も非 球状であり、その標準離心率は約+0.3〜約+1.0、好ましくは0.8であ る。こうしたレンズでは、中央非球状矯正帯域の直径は約1.1mm〜約2.2 mmであるが、環状内面の外径は約1.1mm〜約2.5mmである。第2の環 状面の外径は約2.0mm〜約8.0mmである。通常、中央近距離視力矯正帯 域をもつレンズには3つの視力矯正帯域しかないが、ただし、第4帯域は適切な 場合もある。 診断親和性レンズまたは完成した処方箋レンズの網膜はめ込み後方面の0.0 〜約1.5の離心率は、人の網膜の全体的な非球状の位相特性に応じている。こ うした離心率を用いると、網膜はめ込み後方面は患者の眼に比較的きつくはめ込 まれるので、レンズは、眼やまぶたの動きでかすかに移動するが、上のまぶたが 移動しても大きく移動することはない。 過度屈折処理が完了すると、患者は、最終的に使用された診断レンズとほぼ同 一の(一般に、レンズ製造工場でつくられた)処方箋レンズ200を装着する。 処方箋レンズは2つの前方非球状面または3つ(またはそれ以上の)前方非球状 面を備える場合がある。選択されたレンズ素材の前方面を機械加工または、具体 的には、適切な前方面202,204,206,210をつくるよう旋盤で加工 される。代りに、レンズまたはレンズ全体の後方面、あるいは、前方面のいずれ かを形成することもできる。 多くの場合、診断レンズの過度屈折により、近距離、中距離および遠距離に適 切な視力が提供される。こうした場合には、単一の球状または非球状曲面を備え た後方面をもつレンズを使用するとうまくいく。 コンタクトレンズの特色を統合することにより、厳格な姿勢または一定の位置 に患者を適合させなくてもよくなるので、二焦点/多焦点コンタクトレンズのは め込みの一層困難な問題の1つを除去する。代りに、レンズのはめ込みまたは位 置づけは自然に定められて、その後、レンズの視覚特徴が完成レンズに組み込ま れる。 一般的に、当技術分野でよく知られているように、前方倍率曲面が各ジオプタ ー当たりの12線分減少する場合には、増加は1.0である。各1/2ジオプタ ー当たり6線分減少すると、0.5増加する。これに対して、各2ジオプター当 たり24線分減少すると、2.0増加する。同様に、各4ジオプター当たり48 線分減少すると、4.0増加する。当業者はしたがって目の子算により、最高の はめ込みと視覚効果に応じて所定の距離においてレンズの可変倍率に適応可能な レンズを当業者が設計できる。 本発明は特定の実施例および出願の用語で説明されていたが、請求された発明 の精神から逸脱せずその範囲を越えなければ、当分野の通常の技術をもつ人なら 、本教唆に照らして、追加実施例や修正を生成可能である。したがって、発明の 理解を容易にするために本明細書の図面や説明は例として呈示され、本発明の請 求の範囲を制限するように解釈されるべきではないことを理解すべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 患者個別に設計された多焦点コンタクトレンズにおいて、 (i)中央面と、(ii)前記中央面に隣接する環状内面と、(iii)前記 環状内面を備えた半径方向内周面に沿って隣接する第2環状面と、(iv)前記 第2環状面を備えた半径方向内周面に沿って隣接する環状外面とにより部分的に 画定された倍率曲面を備えた前方側を含み、前記環状面それぞれが前記中央面と 同心円状または同軸状であり、前記中央面は遠距離視力矯正帯域に相当し、前記 環状内面は中距離視力矯正帯域に相当し、前記第2環状面は近距離視力矯正帯域 に相当し、前記環状外面は遠方視力矯正帯域に相当することを特徴とする前記多 焦点コンタクトレンズ。 2. 前記中央面、前記環状内面、前記第2環状面、および前記環状外面のう ち少なくとも1つは非球状面である請求項1に記載のレンズ。 3. 前記中央面は非球状面である請求項2に記載のレンズ。 4. 前記中央面の標準離心率は約−0.6〜約−1.0である請求項3に記 載のレンズ。 5. 前記中央面の離心率は約−0.8である請求項4に記載のレンズ。 6. 前記中央面の直径は約1.5mm〜約2.5mmであり、前記環状内面 の外径は約2.0mm〜約3.5mmで、前記第2環状面の外径は約2.3mm 〜約4.5mmであり、前記環状外面の外径は約3.5〜約8.0mmである請 求項3に記載のレンズ。 7. 前記中央面の直径は約2.2mmで、前記環状内面の外径は約2.8m mで、前記第2環状面の外径は約3.5mmで、前記環状外面の外径は約8.0 mmである請求項6に記載のレンズ。 8. 前記前方側は環状レンズ領域をもち、前記レンズ領域は前記環状外面に 隣接する内周面を備え、その外径は約8.0mm〜約14.5mmである請求項 7に記載のレンズ。 9. 0.0以上約1.5以下の範囲の離心率をもつ網膜はめ込み後方面をさ らに含む請求項3に記載のレンズ。 10. 前記環状内面、前記第2環状面、前記環状外面のすべてが球状面であ る請求項3に記載のレンズ。 11. 前記中央面は中心にあるほぼ円形の周辺端部を備え、前記中心面の倍 率変化の最高値は前記中心から半径方向外方に向けて前記周辺端部までに約1ジ オプターである請求項3に記載のレンズ。 12. 前記環状内面は非球状面である請求項2に記載のレンズ。 13. 前記第2環状面と前記環状外面は両方とも球状面である請求項12に 記載のレンズ。 14. 親水性重合体から製造された請求項2に記載のレンズ。 15. 前記中央面、前記環状内面、前記第2環状面、前記環状外面の少なく とも1つは球状面である請求項2に記載のレンズ。 16. 前記中央面の直径は約1.5mm〜約2.5mmであり、前記環状内 面の外径は約2.0mm〜約3.5mmであり、前記第2環状面の外径は約2. 3mm〜約4.5mmであり、前記環状外面の外径は約3.5mm〜約8.0m mである請求項1に記載のレンズ。 17. 前記中央面の直径は約2.2mmであり、前記環状内面の外径は約2 .8mmであり、前記第2環状面の外径は約3.5mmであり、前記環状外面の 外径は約8.0mmである請求項16に記載のレンズ。 18. 前記前方側は環状レンズ領域を備え、前記レンズ領域は、前記環状外 面に隣接した内周面をもち、その外径は約8.0mm〜約14.5mmである請 求項17に記載のレンズ。 19. 0.0以上約1.5以下の範囲の離心率をもつ網膜はめ込み後方面を さらに含む請求項18に記載のレンズ。 20. 前記中央面、前記環状内面、前記第2環状面、および前記環状外面の うち少なくとも1つは球状面である請求項1に記載のレンズ。 21. 前記第2環状面は球状面である請求項20に記載のレンズ。 22. 前記環状外面は球状面である請求項20に記載のレンズ。 23. 前記中央面、前記環状内面、前記第2環状面および前記環状外面はす べて球状面になる請求項20に記載のレンズ。 24. 前記前方側は環状レンズ状領域を備え、前記レンズ領域は前記環状外 面に隣接した内周面を含んでいる請求項1に記載のレンズ。 25. 0.0以上約1.5以下の範囲の離心率をもつ網膜はめ込み後方面を さらに含む請求項1に記載のレンズ。 26. 親和性重合体から製造された請求項1に記載のレンズ。 27. 各患者に応じて設計された多焦点コンタクトレンズであって、 (i)中央面と、(ii)前記中央面に隣接する環状内面と、(iii)前記 環状内面をもつ半径方向内周面に沿って隣接する第2環状面と、(iv)前記第 2環状面をもつ半径方向内周面に沿って隣接する環状外面とにより部分的に画定 された倍率曲面を備えた前方側を含み、前記環状面それぞれは前記中央面と同心 円状または同軸状であり、前記環状内面は中距離視力矯正帯域に相当することを 特徴とする前記多焦点コンタクトレンズ。 28. 前記中央面、前記環状内面、前記第2環状面、および前記環状外面の うち少なくとも1つが非球状面である請求項27に記載のレンズ。 29. 前記中央面、前記環状内面、前記第2環状面、および前記環状外面の うち少なくとも1つは球状面である請求項28に記載のレンズ。 30. 前記中央面、前記環状内面、前記第2環状面、および前記環状外面の うち少なくとも1つが球状面である請求項28に記載のレンズ。 31. 前記中央面、前記環状内面、前記第2環状面、および前記環状外面は すべて球状面である請求項30に記載のレンズ。 32. 前記中央面は遠距離視力矯正帯域に相当する請求項27に記載のレン ズ。
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