JP2002507083A - ノマディック変換装置(nomadictranslator)又はルータ(router) - Google Patents

ノマディック変換装置(nomadictranslator)又はルータ(router)

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JP2002507083A
JP2002507083A JP2000536163A JP2000536163A JP2002507083A JP 2002507083 A JP2002507083 A JP 2002507083A JP 2000536163 A JP2000536163 A JP 2000536163A JP 2000536163 A JP2000536163 A JP 2000536163A JP 2002507083 A JP2002507083 A JP 2002507083A
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JP2000536163A
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ジョエル イー ショート
レナード クレインロック
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ノマディックス インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 ノマディック・ルータ又は変換装置(10)によって、ホーム・ネットワークに接続されているように構成されているラップトップ・コンピュータ又は他の携帯型ターミナル(12)は、インターネット又は他のデジタル・データ通信システム(14)上のあらゆる場所に接続される。前記ルータ(10)は、自動的及び透過的に、前記ターミナル(12)を、その新しい場所及び出力並びに入力データの処理に再構成する。前記ルータ(10)は、前記ターミナル(12)へのホーム・ネットワークとして現れ、及び前記通信システム(14)へのターミナル(12)として現れるプロセッサを含む。前記ターミナル(12)は、パーマネント・アドレスを有し、前記ルータ(10)は、ルータ又は変換装置アドレスを有し、及び前記ターミナル(12)は、前記パーマネント・アドレスをソース・アドレスとして含む前記システム(14)への出力データを送信する。前記プロセッサ(11)は、前記パーマネント・アドレスを前記ソース・アドレスとしての前記ルータ・アドレスと取り替えることによって、出力データを変換する。前記ターミナル(12)は、前記ルータ・アドレスを宛先アドレスとして含む前記システム(14)からの入力データを受信し、及び前記プロセッサ(11)は、前記ルータ・アドレスを、前記宛先アドレスとしての前記パーマネント・アドレスと取り替えることによって、前記入力データを変換する。代替的に、前記ターミナル(12)は、直接特定区域ネットワーク(14)における一点に接続されることができ、及び前記ルータ(10)は、ネットワーク(14)上の他の一点に接続される。前記ルータ(10)は、ノマディック電子メール、ネットワーク・ファイル同期装置、データベース同期装置、インスタント・ネットワーク、ノマディック・インターネット及びトレード・ショウ・ルータを含む多くのアプリケーションを実行するために利用されることができ、及び固定ノマディック・ルータとしても利用されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は一般的にデジタル通信の分野に関連し、より特定的には、ユーザ・デ
ジタル通信ターミナルが、透過的な場所及び装置になることができるようにする
携帯型変換装置又はルータに関連する。 (背景技術) インターネット又はIPアドレス等のユーザ・デジタル通信アドレスは、従来
は、例えばユーザの業務用電話線等、固定された物理的な場所に接続されている
。しかしながら、ラップトップ・コンピュータ(laptop computer)等の携帯型 通信装置が次第に大衆化し、ユーザがホテルの部屋や飛行機のような異なる場所
から、インターネットにアクセスすることは一般的である。
【0002】 デジタル通信ネットワーク(network)は、ある通信アドレスへと宛てられた 通信を、前記の接続された物理的な場所へと送信するように設定される。このよ
うに、ラップトップ・コンピュータが遠隔地に接続される場合、前記コンピュー
タへの及び前記コンピュータからの通信は、ユーザの通信アドレスに接続されな
いであろう。
【0003】 コンピュータ(ホスト(host))がネットワーク(例えばインターネット)を
介して通信するために、ソフトウェア・プロトコル(software protocol)(例 えば、移送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(Transport Control
Protocol/Internet Protocol)(TCP/IP))が、前記ホストにロードされ
なければならない。ホスト・コンピュータは、パケット(packet)を受信し及び
前記パケットを宛先ホストに送り戻す装置へ、ネットワーク(ルータ)を通して
情報(すなわちデータのパケット)を送信する。
【0004】 前記宛先ホストは、類似の処理を使用して、返答を送り返す。各ホスト・コン
ピュータ及びルータは、誰に前記パケット・データを送信するべきか知ることが
できるように、構成されなければならない。ルータは、前記ホスト・コンピュー
タが特定的に前記パケットを前記ルータに送信する(宛てる)場合のみ、前記パ
ケットを受信する。ホストが不正確に構成されている場合(悪いアドレス)、前
記ホスト・コンピュータ及びルータは、通信できないであろう。
【0005】 モバイル・コンピュータ(mobile computer)(ラップトップ)の出現と、及 びそれらをネットワーク及びインターネット上でリソース(resource)にアクセ
スするために、様々なネットワークに接続することへの要望によって、モバイル
・コンピュータは、それが接続される各ネットワークのために構成されなければ
ならない。従来は、この新しい構成は、(1)前記モバイル・コンピュータ上の
ソフトウェアにおいて手動で(通常は、前記モバイル・コンピュータを、前記新
しい構成にロードするために再起動させることによって)、又は(2)前記コン
ピュータが接続されているネットワーク上の装置から構成情報を入手するために
、前記モバイル・コンピュータ上で利用されなければならない新しい一組のプロ
トコルのいずれかでなされることができる。新しいサービス(プロトコル)が、
前記ホスト・コンピュータに機能を追加するために作成される時、これらの新し
いプロトコルは、追加されている新しい機能の種類によって、前記ホスト・コン
ピュータ又はルータにおいて更新されなければならない。
【0006】 (発明の開示) 本発明に従って、携帯型「ノマディック(Nomadic)」ルータ又は変換装置に よって、ラップトップ・コンピュータ又は特定区域ホーム・ネットワークに接続
されるように構成された他の携帯型ターミナルは、インターネット又は他のデジ
タル・データ通信システム上のあらゆる場所に接続されることが可能になる。前
記ノマディック・ルータは自動的に及び透過的に、前記ターミナルをその新しい
場所に再構成し、及び出力並びに入力データを処理する。
【0007】 前記ノマディック・ルータは、前記ターミナルへのホーム・ネットワークとし
て現れるプロセッサを含み、及び前記通信システムへのターミナルとして現れる
。前記ターミナルはパーマネント・アドレスを有し、前記ノマディック・ルータ
はルータ・アドレスを有し、及び前記ターミナルは、ソース・アドレスとして前
記パーマネント・アドレスを含む前記システムへの出力データを送信する。前記
プロセッサは、前記パーマネント・アドレスをソース・アドレスとしてルータ・
アドレスと取り替えることによって、出力データを変換する。前記ターミナルは
、ルータ・アドレスを宛先アドレスとして含む前記システムからの入力データを
受信し、及び前記プロセッサは、前記ルータ・アドレスを、前記宛先アドレスと
して前記パーマネント・アドレスと取り替えることによって、前記入力データを
変換する。
【0008】 前記ターミナルは、直接特定区域ネットワーク上の一点に接続されることがで
き、及び前記ノマディック・ルータは、前記ネットワーク上の他の点に接続され
る。前記ノマディック・ルータは、ノマディック電子メール、ネットワーク・フ
ァイル同期装置、データベース(database)同期装置、インスタント・ネットワ
ーク(instant network)、ノマディック・インターネット、移動仮想個人ネッ トワーク及びトレード・ショウ・ルータ(trade show router)を含む多くのア プリケーションを実行するために使用されることができ、及び固定ノマディック
・ルータとして利用されることもできる。
【0009】 前記ノマディック・ルータは、ソフトウェア及び/又はハードウェアとして実
行されることができる。前記ノマディック・ルータは、ラップトップ・コンピュ
ータ等のデジタル通信ターミナルに対する場所及び装置透過性を確立する。前記
ターミナルは、様々な通信インターフェース機器を使用することができる様々な
ネットワーク及び場所のいずれにも接続されることができる。
【0010】 前記ノマディック・ルータは、実際の場所アドレスを、インターネット・アド
レス等、ユーザに関する独自の通信アドレスに自動的に変換し、前記ターミナル
は、その物理的な場所にかかわらず、前記通信アドレスから生じる通信を実行す
る。
【0011】 前記ノマディック・ルータは、前記インターフェース装置の選択された一つを
利用するために前記ターミナルを自動的に構成し、及び第一の装置が正しく作動
しないか、又は使用することができない状態になる場合に、次々と切り換わる。
【0012】 前記ノマディック・ルータは、豊富な計算及び通信機能と、及び透過的、統合
的及び簡便な形式で前記移動者(ユーザ)の移動性に対応するためのサービスを
サポートするために、個人用携帯型装置に組み込まれることができるソフトウェ
ア及びサービスを含む。これは、ユーザに対する装置透過性及び場所透過性を供
給することによって達成される。
【0013】 ユーザが職場にいる時、職場を移動している時、又は外部(例えばホテル、空
港又は家等)にいる時、ユーザが切り換えるEthernet、ワイヤレスLA
N及びダイヤルアップ・モデム(dialup modem)等、幅広い通信装置の代替があ
る。ノマディック・ルータにおける装置透過性は、これらの装置間に継ぎ目の無
い切り換えを、簡単に、透過的に、インテリジェント(intelligently)に、及 びセッション・ロス(session loss)無く供給する。前記ノマディック・ルータ
における場所透過性サポートは、ユーザが新しいネットワーク又はサブネットワ
ーク(subnetwork)に移動する度に、自分のネットワーク装置(ラップトップ)
を再構成(例えばIP及びゲートウェイ(gateway)アドレス)しなくてよい。
【0014】 本ノマディック・ルータは、パーマネントIPアドレスを前記ネットワーク装
置(ホスト)に供給することによって、場所と識別の区別をする。前記ノマディ
ック・ルータは、場所、通信装置及びホスト・オペレーティング・システム(ho
st operating system)の間に独立性を供給する。新しい標準が、ネットワーク 社会によって採用される必要はない。すべての専用処理は、前記ホスト装置及び
様々な通信装置への標準インターフェースを有するノマディック・ルータに、内
部的に記憶される。
【0015】 前記ノマディック・ルータは、ユーザに対する識別及び秘密保護サービスを提
供することによって、ネットワーク・コンピュータ(Network Computer)への移
行をサポートする。前記ノマディック・ルータは、複数の通信基盤をサポートす
ることによって、ソフトな(soft)受け渡し、向上した処理能力、及び耐故障性
のために、通信ネットワークを通した複数の並行通信パス(path)もサポートす
る。
【0016】 本発明に従った、データ通信ターミナルが場所及び装置透過的になるようにす
る携帯型ルータは、ユーザのデジタル通信アドレスを記憶するための第一のモジ
ュールと;前記ターミナルが接続されるデータ通信ネットワーク場所を検出する
ための第二のモジュールと;前記ターミナルに接続される通信装置を検出するた
めの第三のモジュールと;前記第二のモジュールからの場所の通信アドレスが、
自動的に第一のモジュールからのユーザの通信アドレスに変換されるように、前
記ターミナルと前記ネットワークとの間にデータ通信を確立させるための第四の
モジュールと;及び前記第四のモジュールによる使用のために、前記第三のモジ
ュールによって検出された通信装置を自動的に選択する第五のモジュールとを具
備する。
【0017】 本ノマディック・ルータは、前記ホスト・コンピュータとルータとの間で送信
されているデータのパケットを操作する、自己充足装置において具現化される独
自の処理を利用する。この処理は、前記ホスト・コンピュータとノマディック・
ルータとの間を送信されているパケットの内容の、インテリジェント・アクティ
ブ・ユニバーサル変換(intelligent active universal translation)を供給す
る。前記変換によって前記ホスト・コンピュータは、前記ノマディック・ルータ
と通信するように構成されていない時でも、前記ノマディック・ルータと通信す
ることができる。
【0018】 これは、前記ホストがそれのために構成されているルータであるように見せか
ける前記ノマディック・ルータによって、及び前記ルータが通信したいと所望す
るホストであると見せかける前記ノマディック・ルータによって達成される。そ
れゆえに、前記ノマディック・ルータは、これらのコンピュータが、インストー
ルされ、構成され、又はモバイル・コンピュータ上の新しいプロトコルを利用す
る必要なく、異なる場所で前記ネットワークに接続することができる(場所独立
(location independence))という点において、コンピュータの移動性をサポ ートする。
【0019】 前記モバイル・コンピュータは、場所又は新しい構成の変化に気付くことなく
動作し続け、前記ノマディック・ルータは、前記ホストが、前記ルータと通信し
ていると考えるようにして、データを変換する。この処理を自己充足装置に置く
ことによって、新しいプロトコルの展開は、ホスト・コンピュータ及びそのオペ
レーティング・システムから独立して実行されることができる(ホスト独立)。
【0020】 すべての専用処理及び変換は、前記ホスト装置及び様々な通信装置への標準イ
ンターフェースを有するノマディック・ルータに、内部的に記憶される。このよ
うに新しい標準が採用される必要はない。前記モバイル・コンピュータから、及
びこの自己充足装置への異なるネットワーク環境をサポートする複雑性を除去す
ることによって、前記ノマディック・ルータにより、前記ホスト・コンピュータ
は、ネットワークを通って通信するための最小の一組のソフトウェア・プロトコ
ル及び機能(例えば、ネットワーク・コンピュータに通常インストールされる最
小限の機能)を維持することができる。
【0021】 前記ノマディック・ルータ変換能力はまた、交互の通信パスを利用する新しい
通信装置にホスト・コンピュータが気付くことなく、交互の通信パスの使用を可
能にする(装置独立)。前記パケットの変換は、プロトコル・スタック(protoc
ol stack)の物理、リンク又はネットワーク層だけでなく、トランスポート及び
アプリケーション層においてもなされる。これによって、ホスト・コンピュータ
上で実行しているネットワーク・カード(network card)、プロトコル・スタッ
ク、及びアプリケーションは、ネットワーク環境及び構成から独立することがで
きる。
【0022】 通信装置独立の例として、前記変換は、複数の通信基盤をサポートすることに
より、ソフトな受け渡し、向上した処理能力、及び耐故障性を可能にする。さら
に前記ノマディック・ルータ変換能力は、パケットのフィルタリング(filterin
g)や、モバイル・コンピュータとノマディック・ルータ又は特定区域ネットワ ーク(インターナル・ファイアウォール(Internal Firewall))との間で、ど のパケットが送信されることができるべきであるかを決定すること等、向上した
ノマディック及びモバイル計算ソフトウェア及びサービスを展開するための柔軟
な処理を供給する。
【0023】 前記ルータ装置は:(1)移動ユーザ(mobile user)とともに搬送され( 例えば外装箱を使用して);(2)モバイル・コンピュータに接続され(例えば
PCMCIAカード);(3)モバイル・コンピュータの内部にインストールさ
れ(例えばラップトップにおけるチップ(chip));(4)又はモバイル・コン
ピュータのユーザが到着する時すでにそれがそこにあるように、ネットワーク・
インフラストラクチャ(infrastructure)へとインストールされる(例えば、前
記ホストとノマディック・ルータとの間で送信されるパケットを変換して、特定
区域ネットワークへ接続される箱、又はネットワーク上におけるルータにインス
トールされるチップ)ことができる。前記ノマディック・ルータはまた、ネット
ワーク上のモバイル・コンピュータ又は他のコンピュータあるいはルータにロー
ドされ、及びそれらにおいて実行するソフトウェアの形式で供給されることもで
きる。
【0024】 本発明のこれらの及び他の特徴及び効果は、同一の部分を同一の参照番号で参
照する、添付の図面を参照して、以下の詳細な説明から当業者には明らかになる
であろう。
【0025】 (発明を実施するための最良の形態) 基本的ノマディック・ルータ 明確に定義された標準インターフェース 図1は、ホスト装置又はコンピュータ12と通信装置14との間に接続される
ように、本発明を具現化している「ノマディック」変換装置又はルータ10を示
す。前記ホスト装置12は、ある場所から別の場所へ搬送されることができるよ
うに、十分に携帯性があり、移動性があるラップトップ・コンピュータ又は他の
固定あるいはモバイル・デジタル・データ通信ターミナルである。例えばラップ
トップ・コンピュータは、飛行機、顧客の職場、家、等のあらゆる便利な場所で
使用されることができる。
【0026】 前記通信装置14は、前記ホスト・コンピュータ12が接続されることができ
るあらゆる種類の通信システムの一部となることができる。そのような通信シス
テムは、特定区域ネットワーク、広域ネットワーク、ダイヤルアップ(dial-up )及び直接インターネット接続等を含むが、それらに限定されない。典型的な応
用において、前記通信装置は、前記ホスト・コンピュータを、それ自身が前記イ
ンターネットに接続される特定区域ネットワークに接続する。このように、前記
ホスト装置12は、それら自身がルータ、スイッチ、ブリッジ(bridge)等に、
あらゆる公知の方法で相互接続される、無限の数のネットワーク及びノードと通
信することができる。
【0027】 本ルータ10は、通常前記ルータ10を前記ホスト装置12に接続するために
使用されるターミナル・インターフェース10aと、及び前記ルータ10を前記
通信装置14に接続するシステム・インターフェース10bを含む。さらに後述
されるとおり、前記ルータ10は、一般的に、要求される機能を実行するハード
ウェア及び/又はソフトウェアを具備するプロセッサを含む。前記ルータ10は
さらに、前記ホスト装置12がネットワークに直接接続される交互モード(alte
rnate mode)で動作するように構成され、及び前記ルータ10はまた、前記シス
テム・インターフェース10bを介して、前記ネットワークにおける一点にも接
続される。この場合、前記ターミナル・インターフェース10aは使用されない
【0028】 前記装置10は、ここではルータとして説明されているが、ルータ10は、そ
れがネットワーク間に相互接続性を供給する機能を含むという点において、従来
のルータではない。その代わり、本ルータ10は、基本的には、前記ホスト装置
12が、自動的に及び透過的にあらゆる通信装置14に接続され、及び前記装置
12に対する入力及び出力データを処理することができるようにする変換装置で
ある。
【0029】 前記ホスト装置12は、本発明に従って、都合よく変化しないパーマネント・
インターネット・アドレスを備える。前記装置12はまた、その基底場所におけ
る特定のゲートウェイ又は他のホーム装置と通信するように、最初に構成される
。前記ゲートウェイは、前記装置12があらゆる通信装置に接続される時に配置
するように試みるホーム・アドレスを有する。本ノマディック・ルータ10の機
能がなければ、前記ホスト装置12は、そのゲートウェイを見つけることができ
ないので、遠隔地で動作することができないであろう。
【0030】 「ホーム」という用語は住居に関連するのではなく、前記ターミナルが通常接
続され、及び前記ホーム・インターネット又はIPアドレスに対応するネットワ
ーク、ゲートウェイ、又は他の通信装置あるいはシステムのことであると理解さ
れる。
【0031】 図1は、前記通信装置14を通して転送されるデータを生成し及び消費する前
記ホスト計算装置12を表す、最上プロトコル層16をさらに示す。このインタ
ーフェース16は、典型的なOSI/ISOモデルにおけるIP層のすぐ下、及
びリンク層の上で実行される。中間では、前記ルータ10を表し、及び根本にあ
る通信装置を順応的に構成し並びに利用し、及びここに説明されるルータ・サポ
ートを供給する機能を有する層18がある。下位層20は、前記ノマディック・
ルータ又はユーザによる使用のために、利用可能にされ及び決定されたとおりに
、前記通信(潜在的にワイヤでつながったインターネット・ベースの、臨時的な
、又はワイヤレスの)を実行する物理層通信である。前記ルータ層18と前記層
16及び20との間には、前記ルータ10が動的に識別し及び構成するインター
フェース22及び24がある。
【0032】 本ルータは、IETF(Internet Engineering Task Force)及びIEEE標 準化委員会によって特定された、明確に定義された標準インターフェースを通し
て、ホスト・コンピュータ、ルータ、及び他のネットワーク装置とともに動作す
る。これらの標準は、パケット・フォーマット(packet format)、内容、及び 物理通信の特性を特定する。図7aに記載のとおり、ホスト・コンピュータは、
接続されている現在のネットワークの通信機能及び構成によって、プロトコル・
スタックの様々な層において構成される必要がある。
【0033】 図7bに記載のとおり、ハブ(hub)は、複数の物理接続を通してパケットを 送信することによって、ホスト・コンピュータ及びネットワーク装置を接続する
ために、明確に定義されたインターフェースを供給する。ハブは、送信されてい
るパケットの内容の操作又は変換を供給しない。
【0034】 図7cに記載のとおり、ブリッジ又はスイッチは、リンク層アドレス指定( メディア・アクセス・コントロール・アドレス(Media Access Control Address
))に従って、前記装置が接続される物理接続に基づいて、複数の物理接続を通
して、パケットを送信のみするインテリジェント・フィルタリング・メカニズム
(intelligent filtering mechanism)を供給する。ブリッジ及びスイッチは、 パケットの内容を操作せず、及びより高い層のプロトコル機能を供給しない。
【0035】 図7dに記載のとおり、ルータは、パケットのネットワーク層における宛先ア
ドレスに基づいて、パケットを受け取る。前記ホスト・コンピュータは、前記リ
ンク層におけるパケットを、前記ルータへと明確に宛先指定しなければならない
。前記ルータはそれから、それがどのように構成されているかに基づいて、正し
い物理接続を通して、前記パケットを再送信する。ネットワーク層以外では、プ
ロトコル・スタックのどの層においても、パケットの変更または変換は実行され
ない。
【0036】 図7eに記載のとおり、ファイアウォールは、一定のパケットのみが、他の物
理接続へと送信されることを許可するために、前記ネットワーク及びトランスポ
ート層においてパケットをフィルタにかける。ファイアウォールは、パケットの
内容を操作せず、それがトランスポート(ポート)又はネットワーク(IPアド
レス)フィルタを通過する場合に、前記ネットワークにおける次のホップ(hop )にそれを進ませるだけである。
【0037】 図7fに記載のとおり、プロキシ(proxy)及びゲートウェイは、ホスト・コ ンピュータによって、それらに対して明確に宛先指定をされたパケットのみを受
信する。それらは、アプリケーション・レベルにおけるパケットを操作するのみ
である。図7gに記載のとおり、本ノマディック・ルータ10は、前記ホスト・
コンピュータがどのように構成されているかと、及び前記ホスト・コンピュータ
が現在接続されているネットワークの構成との間の変換を供給するために、プロ
トコル・スタックのリンク、ネットワーク、トランスポート及びアプリケーショ
ン層におけるパケットの内容を操作する。
【0038】 図7a乃至7fに記載のすべての他の装置とは異なり、前記ルータ10は、他
の装置がルータ10に気付くことなく、パケットを自動的に傍受し及び変換し、
又はそれを使用するために構成される必要がある。この場所独立を供給するルー
タ10における変換アルゴリズム(algorithm)は、ルータ10に完全に内部的 に供給される。このように、前記ノマディック・ルータを使用する時に新しいネ
ットワーク・サービスを展開するために、ホスト・コンピュータ12又はルータ
26において、新しい標準が開発され、受け入れられ、又は実行される必要はな
い。
【0039】 新しい又は異なる通信装置(リンク及び物理層を含む)がホスト・コンピュー
タ12において利用される時はいつでも、前記ホスト・コンピュータのネットワ
ーク層は、この新しい通信装置に気付かなければならない。前記ルータ10は、
前記通信装置への自らのネットワーク・インターフェースを有するので、ホスト
・コンピュータ12が利用することができるが、使用するために構成される必要
のない交互の通信装置が、前記ルータ10において利用されることができる。場所ベースでないパーマネント・アドレス指定 今日人々は、通信機器(例えば、個人のコンピュータのIPアドレス又は個人
のファクシミリの電話番号)の場所という点について、個人と通信する。移動性
及び変化する通信環境並びに装置をサポートするために、彼らが使用する装置と
特定的にではなく、人々が他の人と通信する環境を作る必要がある。ワイヤレス
で、潜在的に臨時な通信インターネットワークにおける移動性及び順応性を透過
的にサポートするために、様々な計算ホスト及び通信装置をサポートするインテ
リジェント装置又はエージェント(agent)によって、共通仮想ネットワークが 供給されなければならない。
【0040】 本ノマディック・ルータ10は、今日のインターネットで使用される、場所ベ
ースのIPアドレスと、前記装置12におけるホストCPUに収容される、パー
マネント・ユーザ・ベース・アドレスとの間に割り当てを供給する。これは、図
2において「IP割り当て」として記載されている。この割り当ては、前記ホス
トCPU又はユーザによるそのような割り当てのサポートや知識なく、なされる
【0041】 インターネットRFC2002モバイルIPプロトコルは、パーマネントと一
時IPアドレスとの間に割り当てを特定する。ノマディック・ルータの独自の特
徴は、前記モバイルIPプロトコルが、必ずしもホストCPUにおいて実行し、
又はホストCPUによってサポートされるのではなく、むしろ前記ノマディック
・ルータの内部にある。そのIP番号等、ホスト構成情報は、図4に記載のとお
り発見され又は決定され、及び「ホスト情報」として図2に記載のとおり、ノマ
ディック・ルータに記憶される。この構成処理は、図3において概観できる。選択的オフ−ロード(off-loaded)処理 図2に記載のとおり、前記ノマディック・ルータ10は、前記ホスト装置12
から物理的に独立することによって、前記ホストCPUに対するオフロード通信
処理を供給することができる。前記ネットワークを通した情報の適応、選択及び
送信は、前記ノマディック・ルータ10によって実行される。これによって、前
記ホスト・ターミナル又は装置12は、前記ネットワーク・プロトコルを直接サ
ポートする必要なく、前記ネットワークを利用できる。前記ノマディック・ルー
タに、現在のネットワーク基盤に順応することを担当させることによって、前記
ホストCPUは、ルーティング(routing)、順応、パケット化等、アリゴリズ ム又はパケット処理を実行させる必要をなくすることで、より高い性能を維持す
ることができる。
【0042】 前記ノマディック・ルータは、前記ホスト装置12が利用可能か又はさらに接
続されているかいないか、とは独立したデータを、待ち行列に入れ、送信し及び
受信することもできる。前記ノマディック・ルータ10に組み込まれた前記CP
U11は、前記ホストCPUから独立した完全な機能的ネットワーク・コプロセ
ッサ(co-processor)になるために必要なすべての計算ルーチン(routine)を 供給する。前記ノマディック・ルータは、前記ホスト装置12が有するような多
数のユーザI/O装置を有しないので、これによって、ユーザに対する増加した
バッテリが可能になるであろう。場所独立 インスタント・ネットワーク・ノマディック・ルータは、場所独立な方法で、
偏在する、及び信頼性の高いサポートを供給する能力を供給する。これは、装置
再構成(例えば、IPアドレス構成、ゲートウェイ又は次ホップ・ルータ・アド
レス、ネットマスク(netmask)、リンク・レベル・パラメータ、及び機密性許 可)又はデータ送信のために、ユーザにかかるあらゆる負担を取り除く。
【0043】 現存するプロトコル・スタックに関する問題は、前記通信環境が変化する度に
、通信装置が再構成されなければならないことである。TCP/IPは、新しい
ネットワーク、ノード(node)及びゲートウェイ番号を必要とする。アップルト
ーク(Appletalk)は、使用されていないノード番号を自動的に選択し、及び前 記ネットワーク番号を発見するが、開放されたすべての通信が失われ、及びサー
ビスは前記新しい情報を使用して再始動されなければならない。
【0044】 これは例えば、パワーブック(PowerBook)がネットワークに接続され、スリ ープ状態(sleep)にされ、それから異なるネットワークで始動される時に、発 生する。すべてのネットワーク・サービスは、始動時に再始動され、及びネット
ワーク・アプリケーションは、それらが再始動されない場合、混乱する。前記ノ
マディック・ルータは、パーマネント・ネットワークと同様に一時的ネットワー
ク、及びモバイルIPによって供給されるそれと類似のノード番号を供給するこ
とによって、この問題を解決する。しかしながら、前記ノマディック・ルータは
、他のプロトコル・スタック(例えば、アップルトーク)とも連動する。
【0045】 モバイルIPは、ネットワーク・レベルでの場所独立を供給し、リンク・レベ
ルでは供給しない。すべてのリンク・レベル・パラメータは、装置に特化してお
り、新しい通信(ネットワーク・インターフェース)装置が前記ノマディック・
ルータに接続される時、図5に記載のとおり自動的に構成されるであろう。前記
ノマディック・ルータは、装置独立を順応的にサポートすることによって、手動
構成の必要性を完全に排除する。複数の基盤(装置独立) 前記ノマディック・ルータの他の革新的な特徴は、複数の通信基盤を同時にに
使用するためのサポートである。これは図2において「装置選択」として記載さ
れている。ユーザは、処理能力を向上させるため又はソフトな受け渡し機能を供
給するためのいずれかのために、二つ以上の通信基盤を利用することができるべ
きである。この機能は、今日の典型的なプロトコル・スタック(例えばTCP/
IP又はアップルトーク)にはサポートされていない。
【0046】 例えば、「ネットワーク」制御パネルを介して、ユーザは、イーサトーク(Et
herTalk)、ローカルトーク(LocalTalk)、ワイヤレス(Wireless)、ARA等
の通信基盤の中から選択することができるが、ローカルトークを介してプリント
(print)を試みながらイーサトークで遠隔的にログイン(login)することはで
きない。ルータは、典型的には様々な通信基盤をつなぐことができるが、ローカ
ルトーク及びイーサトーク・ネットーワークを統合することは、性能及び機密性
を含む多くの理由からしばしば望ましくない。
【0047】 今日現存するルータに関する問題は、それらが手動の構成を必要とし、及び前
記ノードの外部に存在するという点である。これを克服するために、前記ノマデ
ィック・ルータは、内部に自動構成及び完全ルータ機能をサポートすることがで
きる。これによって、モバイル又はノマディックノードは、例えばユーザがPC
MCIAカードに接続し、又は通信装置を直列ポートに接続させる時に、動的に
様々な通信及びネットワーク装置に適応することができる。
【0048】 前記ノマディック・ルータが一度利用可能な通信装置に気付き、それらを起動
させると、複数の通信基盤を通したデータの送信が可能である。使用するべき最
も適切な装置を選択するノマディック・ルータにおける独自のアルゴリズム及び
プロトコルは、図2及び図5において、各インターフェースを通した「ノマディ
ック・ルータ装置選択」を介した「ノマディック・ルータ装置チェッカ(checke
r)」として示されている。
【0049】 一つ以上の装置を利用することの選択に影響を与えうる多くの要素がある。そ
のような要素は典型的には、利用可能な帯域幅、接続を開始し及び維持するため
の費用、電力の必要量並びに利用可能性、及びユーザの好みを含む。
【0050】 前記ノマディック・ルータの他の特徴は、様々な通信基盤の交互の又は同時の
使用に対するサポートである。これは、前記ソース・アドレスが、前記ノマディ
ック・ルータがパケットを送信しようとしている通信基盤のそれである場合の図
6における段階5の一部で実行される。ホスト・コンピュータは、処理能力を向
上させるため又はソフトな受け渡し機能を供給するためのいずれかのために、二
つ以上の通信基盤を間接的に利用することができるであろう。
【0051】 この機能は、今日の典型的なプロトコル・スタック(例えば、TCP/IP又
はアップルトーク)にはサポートされていない。前記ノマディック・ルータが、
一度利用可能な通信装置に気付き、及びそれらを起動させると、複数の通信基盤
を通したデータの送信が可能である。使用されるべき最も適切な装置を選択する
前記ノマディック・ルータにおける独自のアルゴリズム及びプロトコルは、各イ
ンターフェースを通し、「ノマディック・ルータ装置選択」を通した「ノマディ
ック・ルータ装置チェッカ」の一部である。
【0052】 一つ以上の装置を利用することの選択に影響を与えうる数多くの要素がある。
そのような要素は典型的には、利用可能な帯域幅、接続を開始し及び維持するた
めの費用、電力の必要量並びに利用可能性、及びユーザの好みを含む。ハードウェア仕様 前記ノマディック・ルータは、図6に記載のとおり特別なハードウェアがなく
ても、又図2に記載のとおりメイン・ホスト(main host)から独立した、ある いはハードウェア装置の形式で組み込まれたCPUがなくても、ソフトウェアで
完全に実行することができる。前記ノマディック・ルータはまた、前記ルータの
変換処理の機能を実行するソフトウェア・プログラムを記憶するデジタル記憶媒
体としても供給されることができる。デジタル記憶媒体の例は、光学媒体(例え
ばCD−ROM)、磁気媒体(例えばフロッピ・ディスク(floppy disk))、 非揮発性あるいは読み取り専用メモリ(memory)、又はそれらのあらゆる組み合
わせを含む。前記プログラムは、モバイル・ターミナル12にロードされ及びモ
バイル・ターミナル12において実行し、又は代替的にはネットワークに接続さ
れる他のコンピュータ又はルータにロードされる。
【0053】 前記ノマディック・ルータ装置の一つの潜在的な実施例は、埋め込みPC技術
である。一例として、堅牢なPC/104標準モジュールは、3.550”×3
.775”並びに典型的にはモジュール毎に0.6”の形式要素及びモジュール
毎におよそ7オンスの重さを有する。最小限のコンポーネント数及び電力消費(
典型的にはモジュール毎に1乃至2ワット)を伴うセルフ・スタック(self-sta
cking)なバス(bus)の、前記PC/104モジュールの利用は、バックプレイ
ン(backplane)又はカード・ケージ(card cage)の必要性を排除する。
【0054】 前記ノマディック・ルータは、例えば80486プロセッサとともに16ビッ
ト・バスで実行することができる。標準ネットワーク・アクセス装置は、典型的
にはおよそ1乃至2メガビット毎秒のユーザ・データ処理能力を有する、10メ
ガビット毎秒までのバースト率をサポートすることができる。ユーザ帯域幅は、
利用可能なワイヤレス通信装置によって、より少なくなる。例えば、プロクシム
(Proxim's)の2メガビット毎秒ワイヤレスLANは、典型的にはおよそ500
キロビット毎秒のユーザ・データ処理能力を伴って、500ヤードに及ぶ。図1
に記載されたとおり、ノマディック・ルータは、典型的には3つのモジュールを
含む;プロセッサ10、ホスト装置又はターミナル・インターフェース10a、
及び通信装置又はシステム・インターフェース10bである。
【0055】 他の潜在的なハードウェア実施形態は、CARDIO S−MOSシステム技
術によるものである。このCPUボード(board)は、基本的にはPCMCIA クレジット・カード・アダプタ(credit card adapter)と同じ大きさである。 3.55×3.77×0.6インチである。電力必要量は+5VDC+/−10
%であり、動作温度は摂氏0乃至70度、格納温度は摂氏−40乃至85度、及
び相対湿度は復水無しで10%乃至85%である。
【0056】 前記CARDIOは、1スタックの機構的及び電気的PC/104Rev2.
2仕様に適合する、利用可能な最もコンパクトな(compact)PC/104互換 性システムである。電力停止表示装置、バッテリ・バックアップ(battery back
up)、及び自動切り換えも可能である。
【0057】 前記ノマディック・ルータは、PCMCIAカード等の小さな携帯型装置で又
は部分的にPCMCIAカードで実行されることもできる。PCMCIAにおけ
る完全な実行の場合、前記ホストCPU及び電力供給は、ノマディック・ルーテ
ィング及び他のプロトコル、アルゴリズム、オペレーティング・システム(oper
ating system)及びアプリケーション・サービスを実行するために使用される。
部分的PCMCIAカード及び部分的な他のハードウェア実行との混成実行も使
用されることができる。装置コンポーネント 自己充足装置においてパケット変換を実行することによって、前記ノマディッ
ク・ルータにおけるパケットでなされる処理は、前記ホスト・コンピュータには
影響を与えず、前記ホスト・コンピュータからオフロードされる。利用可能なネ
ットワークの構成及びサービスに適合するパケットのすべての特定の変換は、内
部的に、前記ノマディック・ルータに対してなされる。前記ノマディック・ルー
タは、前記ホスト・コンピュータが利用可能か、又は均等に接続されているかい
ないか、ということから独立したデータを待ち行列にし、送信し及び受信する。
前記ノマディック・ルータに組み込まれたアルゴリズム及びマイクロコントロー
ラ(microcontroller)は、前記ホスト・コンピュータから独立した、完全な機 能的ネットワーク・コプロセッサになるために必要なすべての計算ルーチン(ro
utine)を供給する。
【0058】 前記ノマディック・ルータが、前記ホスト・コンピュータから独立してパケッ
トを処理することができるようにすることで、前記ホスト・コンピュータは、処
理が行われている間、電源を切り又は休止状態になることができ、モバイル・ホ
スト・コンピュータのために、バッテリ寿命を向上させる。
【0059】 前記ノマディック・ルータは、いくつかの異なる方法で、様々なコンポーネン
トとともに構成されることができる。図10において、前記ノマディック・ルー
タは、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory)におけるパケット
・バッファ(buffer)に記憶されたパケットを変換するためのプロセッサ又はマ
イクロコントローラ11を含む。前記変換機能は、リアル・タイム・オペレーテ
ィング・システム(Real Time Operating System)(RTOS)及びどの種類の
変換が実行される必要があるかについての構成情報とともに、非揮発性メモリ1
3に格納される。
【0060】 前記ノマディック・ルータの起動(ブート)時に、前記RTOS及び変換アル
ゴリズムは、それらがそこから実行されるRAMへ、非揮発性メモリからロード
される。ホスト・コンピュータが接続されるインターフェースは、ゼロ、一つ又
はそれ以上あるかもしれない。一つ以上のネットワーク・インターフェースがあ
る。利用できるホスト・インターフェースがない場合、前記ノマディック・ルー
タは、前記ネットワーク・インターフェースから、前記ホスト・コンピュータを
介してパケットを入手する。
【0061】 図11において、前記ノマディック・ルータ10は、アプリケーション特化集
積回路(Application Specific Integrated Circuit)(ASIC)又はフィー ルド・プログラム可能ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array)(F PGA)15として実行される。これらのチップ(chip)は、パケット変換のた
めのアルゴリズムを内包する。前記チップは、例えば現在のネットワークのため
に手動で構成される時等、構成情報を記憶する非揮発性メモリ17のための記憶
装置を含むことができる。前記チップ15は、前記ホスト又はネットワーク・イ
ンターフェースに送信される前に、前記ノマディック・ルータにおける変換のた
めにパケットをバッファに入れるためのランダム・アクセス・メモリを含むこと
もできる。装置実装 上述のとおり、前記ノマディック・ルータは、いくつかの異なるハードウェア
構成に実装されることができる。前記ノマディック・ルータは、前記ホスト・コ
ンピュータ、又はスイッチあるいはルータ等のネットワーク装置に埋め込まれる
ことができる。それは、ホスト・コンピュータに接続されるPCMCIAカード
又は自己充足型外部ボックス(box)としても実行されることができる。
【0062】 各ノマディック・ルータは、一つ乃至多くのインターフェースを有することが
できる。前記ルータ10は、ネットワーク・インフラストラクチャへ組み込まれ
る場合、移動ユーザとともに搬送される必要はない。図12aに記載のとおり、
前記ノマディック・ルータ10は、前記システム・インターフェース10bを通
して通信装置14を構成するネットワーク・インフラストラクチャの特定区域ネ
ットワーク(Local Area Network)(LAN)に接続される。前記LAN14は
、従来のルータ26を通してインターネット28に接続される。この場合、前記
ホスト・コンピュータ12からのパケットは、LAN14を通して受信されるの
で、前記ノマディック・ルータ10のホスト・コンピュータ・インターフェース
10aは必要ない。
【0063】 ホスト・コンピュータがネットワーク14上で、パケットを見る(嗅ぎつける
)ことができないように、前記ホスト・コンピュータ12とネットワーク14と
の間に秘密保護インターフェースを供給するために、前記ノマディック・ルータ
10は、図12bに記載のとおり、ホスト・コンピュータ12(ターミナル・イ
ンターフェース10a)に対して一つのインターフェースを、及びネットワーク
14に対して第二のインターフェース(10b)を有することができ、及び様々
なインターフェース間を再転送されてきたパケットを送り、そうしてファイアウ
ォール型の秘密保護装置を供給するが、ネットワーク上で内部的に動作するフィ
ルタを供給する。
【0064】 単一のノマディック・ルータ10を有する複数のホスト・コンピュータ12a
...12nをサポートするために、前記ノマディック・ルータ10は、図12
c及び図13に記載のとおり、複数のホスト・インターフェース10a1... 10an及びネットワークあるいはシステム・インターフェース10bを有して もよい。
【0065】 前記ノマディック・ルータが、移動ユーザによって搬送される場合、それはP
CMCIAの形式を取ることができる。図12dにおいて、前記ノマディック・
ルータ10は、PCMCIAカードとして実行される。前記処理及び変換機能は
、前記カード内部に格納され、及び前記ホスト・コンピュータ12へのインター
フェースは、PCMCIAバス・インターフェース又は通信カード30を通る。
【0066】 図14に記載のとおり、前記PCMCIAカードは、通信カード30(タイプ
2PCMCIAカード)を受け入れるコネクタ(connector)が、前記ノマディ ック・ルータ10上にある、タイプ3スロット(slot)に適合することができる
。この方法では、前記ノマディック・ルータは、前記PCMCIAカード内部に
、通信装置に特化したコンポーネントを有する必要がない。
【0067】 前記ノマディック・ルータ10は、タイプ2PCMCIAカードの形式も取る
ことができる。この形式では、前記通信装置又はカード30は、図15に記載の
とおり、前記ノマディック・ルータ・カード10の反対側の先端部へと接続され
る。
【0068】 ノマディック・ルータの変換オペレーション初期化及び自己構成 前記ノマディック・ルータ初期化及び自己構成処理は、前記ノマディック・ル
ータが、前記ホスト・コンピュータ及びネットワークについて知ることができる
ような手段を供給するので、それはどの変換が必要なのかを知る。ホスト学習 前記ノマディック・ルータ10は、前記ホスト・コンピュータ12から送信さ
れるパケットの内容を見ることによって、前記ホスト・コンピュータ12がどの
ように構成されているかについて学習することができる。前記ホスト・コンピュ
ータ12がルータ26又は他のネットワーク装置に直接パケットを送信する、と
いう、最初にするように構成されていることよりも、前記ノマディック・ルータ
10は、すべての外部に向けられたパケットを、前記ホスト・コンピュータ12
から自らに転送することができる。この転送は、後述のいくつかの方法で達成さ
れることができる。
【0069】 1.プロキシARPパケット傍受及びホスト再構成 ホスト・コンピュータ12が、ルータ26又は他のネットワーク装置に送信す
る必要があるIPパケットを有するときはいつも、リンク層メディア・アクセス
制御アドレス(Media Access Control address)(MACアドレス)を入手する
ために、アドレス・レゾリューション・プロトコル(Address Resolution Proto
col)(ARP)を使用する。図8に記載のとおり、前記ホスト・コンピュータ 12が送信し、及びARPが宛先ノードのMACアドレスを要求する時、前記ノ
マディック・ルータ10は、このARP要求送信を受信し、及びその MACアドレス(前記宛先ノードのそれではない)で応答する。
【0070】 前記ホスト・コンピュータ12は、このARP返答を前記ノマディック・ルー
タ10から受信する時、それは前記ノマディック・ルータ10のMACアドレス
を含んでおり、前記ホスト・コンピュータ12は、このMACアドレスを前記ホ
スト・コンピュータ12にキャッシュし、及び構成されたルータ又はネットワー
ク装置に宛てられたすべてのパケットを、前記ノマディック・ルータ10に送信
する。前記ホスト・コンピュータ12は、前記MACアドレスは前記構成された
IPネットワーク装置のそれと考えるが、しかし実際には、前記ノマディック・
ルータ10は、前記ホスト・コンピュータ12が見つけることを所望する装置(
そのホーム・ゲートウェイ)であるように見せかけている(代理をしている)の
である。
【0071】 前記ノマディック・ルータ10は、同じ処理を使用して、ルータ又は他のネッ
トワーク装置からの戻りパケットを再構成し及び傍受することもできる。
【0072】 2.乱雑方法パケット傍受 前記MACアドレスは、短い期間、前記ホスト・コンピュータ12にキャッシ
ュされるので、時間切れ期間が生じるか、又は前記キャッシュが、前記コンピュ
ータ12が再起動する時等にクリアされ(cleared)ない限り、前記ホスト・コ ンピュータ12は、前記MACアドレスを再度入手するための新しいARP要求
を送信しないであろう。
【0073】 従来のネットワーク装置が、それ自らに適合しないMACアドレスを有するパ
ケットを受信したり聞き取ったりする時、それは前記パケットを無視するか又は
抜かすであろう。携帯型コンピュータを使用して、一つのネットワーク環境から
別のネットワーク環境へ迅速に切り換えることは可能であるので、前記ノマディ
ック・ルータ10は、前記MACアドレスが、前記ノマディック・ルータのホー
ム・ゲートウェイ又は装置のそれでない時であっても、パケットを傍受すること
ができなければならない。
【0074】 これは、前記ノマディック・ルータのネットワーク接続を乱雑な方法で配置す
ることによって達成される。この方法において、前記ノマディック・ルータにお
ける前記ネットワーク接続は、それに対して特定的に送信され又は宛てられたも
のだけでなく、通信リンク上で送信されているすべてのパケットを受信する。
【0075】 3.動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol) (DHCP)サービス ホスト・コンピュータは、手動で構成されるよりもむしろ、構成情報を入手す
るために、前記DHCPサービスを利用することができる。前記DHCPサービ
スを利用するホスト・コンピュータは、DCHPサーバ(server)が、現在接続
されているネットワーク区分にインストールされていることを要求する。前記ホ
スト・コンピュータ12がこのサービスを利用し、及びDHCPを使用して構成
情報を要求する場合、前記ノマディック・ルータ10は、これらの要求を傍受し
、及び使用するべきホスト・コンピュータ12に対する構成情報で応答するであ
ろう。ネットワーク学習 前記ノマディック・ルータは、後述のいくつかの異なる方法を使用して、それ
が現在接続されているネットワーク環境について学習することができる。
【0076】 1.動的ホスト構成プロトコル(DHCP) 異なるネットワーク接続が前記ノマディック・ルータ上で接続されるときはい
つも、それは、現在のネットワークに対する構成情報を入手するために DHCP要求を送信する。前記ネットワーク上に利用可能なDHCPサービスが
ない場合、前記ネットワーク構成について学習するための他の方法に切り換える
であろう。
【0077】 2.ルータ情報パケット ネットワーク上のルータは、ルーティング・テーブル(routing table)を構 築し、ルータがネットワークにおける変化に適応できるようにするために使用さ
れるルータ情報パケットを周期的に送信する。前記ノマディック・ルータ10は
、ネットワーク上でこれらのルータ情報パケットがないか聞き取る。一つ受信さ
れると、それはこれらのパケットから構成情報を引き出す。
【0078】 3.受動的聞き取り 前記ノマディック・ルータのネットワーク接続を乱雑方法で配置することによ
って、そこではそれに宛てられたものだけでなく、すべてのパケットを受信し、
前記ネットワークがどのように構成されているかを見つけるために、前記ネット
ワーク上のすべてのパケットを検査することができる。特定区域ネットワークで
使用されるIPアドレスを、及びどの機械がルータであるかを、次のホップ・ア
ドレスではない最終宛先アドレスによって決定することもできる。
【0079】 この方法を使用して、前記ノマディック・ルータ10は、前記ネットワークが
どのように構成されているかを受動的に知ることができ、及び使用されていない
IPアドレスを使用することを選択するであろう。前記IPアドレスが、他のネ
ットワーク装置によって使用されるようになる場合、他の使用されていないIP
アドレスに切り換えるであろう。
【0080】 4.手動構成 前記ネットワーク構成情報は、前記ノマディック・ルータ10において手動で
構成されることができる。この情報は、埋め込み型ウェブ・サーバ(web server
)、シンプル・ネットワーク管理プロトコル(Simple Network Management Prot
ocol)(SNMP)ツール、前記ネットワークにおけるコンピュータの一つにお
いて実行しているアプリケーション、又は他の適切な手段を使用して設定される
ことができる。前記ネットワーク情報を設定するために手動構成が使用される時
、前記ホスト・コンピュータが、それらが現在接続されているLANの正しいネ
ットワーク情報に気付く必要がないように、前記ノマディック・ルータ10は、
自動的に前記ホスト情報について学習し、及びすべての変換機能を供給するであ
ろう。パケット変換 前記ノマディック・ルータのパケット変換機能は、前記ホスト・コンピュータ
12によって使用され、及びそれが現在接続されているネットワーク14によっ
て使用される場所及びサービス依存の構成の間に割り当てを供給する。前記ホス
ト・コンピュータ12から前記ネットワーク14への外へ向けられたトラヒック
(traffic)のために、前記変換機能は、ソース・アドレス、検査合計、及びア プリケーション特化パラメータ等、パケットの内容を変更し、前記ネットワーク
14に送信されるすべてのパケットが、前記ホスト・コンピュータ12よりも前
記ノマディック・ルータ10に戻されるようにする。
【0081】 前記ノマディック・ルータ10に到着する、前記ネットワーク14からの内向
きのトラヒックは、実際には前記ホスト・コンピュータ12に向いており、前記
ホスト・コンピュータ12が、前記応答は直接それに送信されたと考えるように
、前記変換機能を通過する。前記ホスト・コンピュータ12は、前記ノマディッ
ク・ルータ10によって実行されているすべての変換に完全に気付かない。
【0082】 前記変換機能は、図9a及び9bに記載のとおりに動作する。これらの図にお
いて、OSI/ISOモデルのアプリケーション、トランスポート、ネットワー
ク、リンク及び物理層において実行されるオペレーションは、層指定とは反対の
列に図示されている。前記ホスト・コンピュータ12、ノマディック・ルータ1
0、及びネットワーク14によって実行されるオペレーションは、装置指定の下
の欄に記載されている。
【0083】 前記ホスト・コンピュータ12は、段階1に示されたとおり、標準プロトコル
・スタックを使用して、前記ホスト・コンピュータ12に格納された現在の構成
を使用して、ネットワーク・パケットを生成するであろう。この構成情報は、前
記ホスト・コンピュータ12において手動で構成されるか、又はDHCPを使用
して入手される。
【0084】 段階2に示されたとおり、前記ホスト・コンピュータ12が、リンク・レベル
の宛先アドレスを指定する時、前記アドレスは、上述のプロキシARPパケット
傍受ルーチンを使用して、自動的に入手され、これによって、前記ホスト・コン
ピュータ12は、その標準ルータ又はホーム・ゲートウェイ装置のネットワーク
・アドレスに前記パケットを送信するが、前記ノマディック・ルータ10のリン
ク・レベル・アドレスを使用する。
【0085】 段階3において、前記パケットは、前記ホスト・コンピュータ12とノマディ
ック・ルータ10との間の標準物理接続を通して送信される。段階4に記載のと
おり、前記ノマディック・ルータ10は、ホスト・コンピュータのMACアドレ
スを構築したプロキシARP機能によって、リンク・レベルにおいて前記パケッ
トを受信し、又は前記ノマディック・ルータ10は、異なるMACアドレスに宛
てられる場合でも、前記パケットを受信するようにさせる乱雑な方法で、前記リ
ンク・レベルを有するであろう。
【0086】 段階5に記載のとおり、前記パケットが一度ネットワーク層に渡されると、前
記ノマディック・ルータ変換機能は、前記ソース・アドレスを前記ホスト・コン
ピュータのアドレスの代わりに、前記ノマディック・ルータのアドレスに匹敵す
るそれに変更するために、前記パケットの内容を変更するであろう。それはまた
、限定区域ドメイン・ネーム・サービス(Domain Name Service)(DNS)サ ーバの名前等、他の場所依存の情報も変換する。前記DNSパケットを変換する
時、それは、前記ソース・アドレスを前記ノマディック・ルータのアドレスのそ
れに、及び前記宛先アドレスを特定区域DNSサーバのそれに変更するであろう
【0087】 前記ネットワーク層変換が完了すると、前記パケットは、アプリケーション及
びトランスポート層において変換されることができる。段階6に記載のとおり、
前記トランスポート層は、前記アプリケーション層から前記ソース並びに宛先ア
ドレス、及びその内容を含む擬似ネットワーク層ヘッダ(header)を必要とする
ので、前記アプリケーション層は、次に変換される。
【0088】 アプリケーション層変換において、FTPを有するような、前記ホスト・コン
ピュータのソース・アドレスを記述するあらゆるアドレスは、前記ノマディック
・ルータのアドレスのそれになるように変換される。特定区域プロキシ・サーバ
等、あらゆるアプリケーション層宛先アドレスは、現在のネットワーク上で実行
しているサーバのそれに適合するように変換される。
【0089】 このアプリケーション変換が完了すると、段階7に記載のとおり、前記トラン
スポート層は、検査合計及びあらゆるポート番号操作を完了することができる。
前記ポート番号は、一つ以上のホスト・コンピュータ12が前記ノマディック・
ルータ10に結合されている場合に、操作される。各ホスト・コンピュータ12
は、特定のポートを使用して要求を送信する時に、ノマディック・ルータ10に
おける利用可能な内向きのポートに適合するように変換される。
【0090】 各ホスト・コンピュータ12との使用のために割り当てられたポート番号は、
ノマディック・ルータ10におけるテーブルに記憶され、及び後述される応答パ
ケットともに利用される。最後に、前記パケットは、段階8において前記ネット
ワーク14を介して送信される。
【0091】 段階9に記載のとおり、前記ネットワーク14から応答パケットが入ってくる
時、前記ノマディック・ルータ10は、前記パケットを受信する。段階10にお
いて、前記ノマディック・ルータ10は、前記宛先アドレスを、前記ノマディッ
ク・ルータのアドレスよりもホスト・コンピュータ12のそれに設定するために
、及びあらゆるソース・アドレスを段階5において前記ノマディック・ルータ1
0によって取り替えられたそれに設定するために、逆のネットワーク層変換を実
行するであろう。
【0092】 このネットワーク変換が完了すると、前記パケットは、段階11に記載のとお
り、前記宛先アドレスを前記ホスト・コンピュータ12のそれに変更し、及び前
記ソース・アドレスを段階6から格納された本来の宛先アドレスに変更するため
に、アプリケーション層において変換される。段階12において、段階7におい
て実行されるあらゆるポート操作は、本来の設定に変更され、新しい検査合計が
計算される。最後に、段階13において記載されたとおり、前記パケットは、そ
れから前記パケットを通常に処理する前記ホスト・コンピュータ12に送信され
る。
【0093】 前記ノマディック・ルータのオプション(option) 前記ノマディック・ルータには多くのオプション及びアプリケーションがある
。これらのアプリケーションは、ノマディック電子メール、遠隔ネットワーク・
ファイル同期、ノマディック・データベース同期、インスタント・ネットワーク
・ノマディック・ルーティング、ノマディック・イントラネット、及びトレード
・ショウ・データ交換を含むが、それらに限定されない。これらの各々は、以下
においてより詳細に説明される。ノマディック電子メール ノマディック電子メールは、インターネットを通して広まるために、更新、一
致、及び複製のために、同期されかつ分散された方法を供給する。インターネッ
トの様々な場所において、必要な同期等を供給するノマディック電子メール・サ
ポートを具備したノマディック・ルータのものがある。ノマディック電子メール
のために使用可能な各ノマディック・ルータは、ホスト装置がそれをサポートす
る必要なく(ほとんどのインターネット電子メールの顧客におけるPOP3プロ
トコル標準の場合等)、移動ユーザにサポートを供給するIMAP等の特別なプ
ロトコルを利用することができる。遠隔ネットワーク・ファイル同期装置 前記ノマディック・ルータの遠隔ネットワーク・ファイル同期オプションは、
遠隔ネットワーク・ファイル同期のために備えられた他のノマディック・ルータ
上の様々な場所(例えば、ホテル、職場、家)に記憶された/キャッシュされた
ユーザ・ファイルのコピーを供給する。更新されたファイルのコピーは、自動的
にすべての同等の場所で同期され及び分散される。特定区域の更新は、前記ホス
トが前記ノマディック・ルータから及び前記ネットワークから切断される間に、
されることができる。ノマディック・データベース同期装置 ノマディック・データベース同期装置は、ユーザの(同期された)マスタ・デ
ータベース(master database)(例えば、コンタクト、アドレス、電話番号) を収納する。前記データベース同期装置のノマディック・ルータは、様々な標準
ポートを介して、ラップトップ、デスクトップ(desktop)、パーソナル・デジ タル・アシスタント(personal digital assistant)、ハンドヘルド・パーソナ
ル・コンピュータ(handheld personal computer)、ページャ(pager)、等の 様々なホスト装置と直接接するので、ネットーワーク上で使用される必要さえな
い。インスタント・ネットワーク・ノマディック・ルータ インスタント・ネットワーク・ノマディック・ルータの目的は、固定インスラ
ストラクチャがほとんど又はまったくない環境で、通信ネットワークの迅速な展
開を可能にすることである。前記ホスト及び通信装置は、迅速な展開機能を直接
サポートする必要はない。
【0094】 前記インスタント・ネットワーク・ノマディック・ルータは、構成、秘密保護
、マルチホップ・ルーティング(multihop routing)、及び様々な通信装置を介
したネットワーク・レベルのデータ送信を実行しながら、前記ホスト装置と所望
の通信システムとの間に、ワイヤレス(又はワイヤ)通信リンクを分散的に及び
インテリジェント(intelligently)に確立する。前記ノマディック・ルータは 、前記ホスト・システム又はユーザから、構成及びシステム・サポートを取り除
くために、自動的にすべての必要なネットワーク作成及び処理を実行する。前記
インスタント・ネットワーク・ノマディック・ルータは、プロプライエタリな(
proprietary)及び現存する/現れているワイヤレス通信システム及びマルチホ ップ・ルーティング・プロトコルを利用する。
【0095】 動機付けのために、多くの通信インフラストラクチャが変化し並びに分割され
、及びこの問題はより多くの技術が導入されるにつれて、悪化しやすい。例えば
、高性能LANワイヤレス・サービス、携帯電話、衛星、偏在する呼び出しネッ
トワークのすべては、様々な度合いの適用範囲、費用及び帯域幅/遅延特性の度
合いを供給する。
【0096】 ときには、サービス不足、装置がシステムに接続され及び接続をはずされる時
の部分的及び断続的接続性、故意の又は偶然の通信インフラストラクチャへの損
害、様々なサービス領域又は困難な領域をシステムが通過する時の損失の多い通
信、及び複数のネットワーク装置(通信基盤)が同時に使用されることができる
時間によって、接続性がまったくないことがある。前記インスタント・ネットワ
ーク・ノマディック・ルータは、中央制御又は固定インフラストラクチャを必要
とすることなく、モバイルの混乱した環境で生き残ることができる通信を供給す
るために、必要であれば、動的に通信インターネットワークを適応させ、動的に
通信インターネットワークを作るであろう。
【0097】 前記迅速に展開可能なノマディック・ルータは、各ユーザ・ホスト装置(例え
ば、PDA又はラップトップ・コンピュータ)と関連する装置である。それは、
透過的に、物理及びリンク層アクセスのための様々なワイヤレス通信装置を使用
して、ホスト・コンピュータ・システムに以下の機能を与える。
【0098】 1. 動的なワイヤレス・ネットワークの生成 2. 現存するワイヤレス・ネットワークへの初期化 3. 自動構成 4. ネットワーク及びサブネットワーク・レベルのデータ送信 5. マルチホップ・ルーティング機能 前記ノマディック・ルータは、インターフェースをポーリングすることによっ
て、割り込み信号を供給することによって、又は専用の信号を通して、使用され
ている装置を検出することができる。これは、順に、(必要であれば)前記装置
を構成するように、前記ノマディック・ルータを稼動させ、及び適切な対応する
インターフェース及びワイヤレス・サブネットワークへの通信リンクを確立する
。図1に記載のとおり、前記ノマディック・ルータは、データを生成するホスト
装置と、物理通信送信装置との間のレベルで動作する。ノマディック・イントラネット 前記ノマディック・イントラネットは、動的に臨時ネットワークを生成するべ
きユーザに対するすべてのネットワーク、サーバ・タイプ、サービスを供給する
。これは、前記ノマディック・イントラネットが、ラップトップ/装置が接続さ
れることができる複数のポートを有する単一の装置であることを除いて、前記イ
ンスタント・ネットワーク・ノマディック・ルータに類似する。前記インスタン
ト・ネットワーク・ノマディック・ルータは、各ホスト装置に(対して一つ)分
配される。前記ノマディック・イントラネットは、臨時ネットワークを供給する
だけでなく、一時的ファイル格納、プロトコル変換等のサービスを供給し、プリ
ント・サーバとして機能し、及びベーシック・ノマディック・ルータの一部とし
て説明された他のサービスを供給することもできる。トレード・ショウ・ノマディック・ルータ トレード・ショウ・ノマディック・ルータは、展示会に持ち込まれた展示者の
コンピュータに、基本的なノマディック・ルータ機能を供給するだけではなく、
リード(lead)入手及び/又は情報分配も供給する。リード入手は、出席者の情
報を読み取るためのバッジ(badge)読み取り装置と連結することによって、供 給されることができる。この情報は、前記ノマディック・ルータによって入手さ
れ、及び展示者のリード・データベースにおいて利用可能にされる。
【0099】 前記ノマディック・ルータは、情報を参加者の個人用ウェブ・ページに分配し
、又はインターネットを通して直接電子メールで送信する機構も供給することが
できる。前記展示者のコンピュータは、ウェブ・ブラウザ(web browser)等、 前記ノマディック・ルータに格納されたサービス/制御ソフトウェアと会話をす
るソフトウェアを実行させることによって、前記ノマディック・ルータで情報の
流れを制御することができる。標準ウェブ・ブラウザは、リード情報の表示及び
入手、資格情報の収集、及び参加者に戻されるべき情報の選択を制御することが
できる。固定ノマディック・ルータ 固定ノマディック・ルータは、携帯型ノマディック・ルータと同じ基本的機能
及び構造を供給するが、一つの場所に格納されていない。前記固定ノマディック
・ルータは、ユーザが旅行でいない時、ユーザに代わって代理又は「ホーム代理
(Home Agent)」として機能する。前記ユーザが自分のホスト装置をネットワー
クの他の場所に登録し又は利用したい時、前記携帯型ノマディック・ルータは、
情報が前記ユーザの新しい場所に転送されるように、一時的に前記ネットワーク
に接続される固定ノマディック・ルータに登録する。前記固定ノマディック・ル
ータはまた、ノマディック電子メール・サービスのために、ユーザの電子メール
のマスタ・コピー(master copy)、又は前記ノマディック・ファイル同期装置 のためのファイルを収納するために使用されることもできる。モバイル仮想個人ネットワーク 前記ノマディック・ルータは、今日のインターネットで使用される場所ベース
のIPアドレスと、ホストCPUに収納されたパーマネント・ユーザ・ベースの
アドレスとの間に割り当てを供給する。この割り当ては、前記ホストCPU又は
ユーザによるそのような割り当てのサポート又は知識なく、なされる。インター
ネットRFC2002モバイルIPプロトコルは、パーマネントと臨時IPアド
レスとの間に割り当てを特定する。前記ノマディック・ルータの独自の特徴は、
前記モバイルIPプロトコルは、必ずしも前記ホストCPUにおいて実行せず、
又は前記ホストCPUによってサポートされず、むしろ前記ノマディック・ルー
タの内部にあるということである。
【0100】 このプロトコルを、前記ノマディック・ルータにおける変換機能の一部として
実行することによって、前記ノマディック・ルータは、前記ホスト・コンピュー
タからパケットを密閉し、及びそれらを本来の(ホーム)ネットワーク上で送信
される(密閉を解かれる)固定ノマディック・ルータに送り返すことができる。
前記ホーム・ネットワークからの応答は、前記固定ノマディック・ルータによっ
て受信され、及び密閉されて前記ノマディック・ルータに返送される。パケット
が、前記ノマディック・ルータと固定ノマディック・ルータとの間に送信される
時、前記パケットは、インターネット・トンネリング・プロトコル(Internet T
unneling Protocol)を使用して暗号化され及び送信される。
【0101】 前記ノマディック・ルータは、場所独立を供給し、及び前記固定ノマディック
・ルータは、すべてのパケットを、対応するホストから前記ホスト・コンピュー
タへ、前記ノマディック・ルータを介して転送するので、場所の変更、ネットワ
ーク・リンクの失敗、又はモバイル・ホスト・コンピュータの接続点によって、
開放セッションが失われることはない。前記固定ノマディック・ルータが、モバ
イル・ホスト・コンピュータのふりをし、及び前記ノマディック・ルータがホー
ム・ネットワークのふりをするので、このセッション損失防止は可能である。前
記固定ノマディック・ルータ及びノマディック・ルータ変換機能は、トランスポ
ート及びアプリケーション・セッションから、リンク及びネットワーク損失を隠
す。
【0102】 本発明の範囲から逸脱することなく、本開示の教示を受け取った後、当業者は
様々な変更をすることができるであろう。産業応用性 本発明は、コンピュータ及び他の装置を使用して、電子データ通信の分野に広
く応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、標準インターフェースを通した、ホスト計算装置と様々な通信装置と
の間の本ノマディック・ルータの実行を示す図である。
【図2】 図2は、ハードウェア実行構造と称される、基本的なノマディック・ルータ構
造を示す図である。
【図3】 図3は、ホスト装置が本ノマディック・ルータに接続される時、及びネットワ
ーク・インターフェースが前記ルータに接続される時に実行される基本的な段階
の構成概観を示すフローチャートである。
【図4】 図4は、ホストからの第一のデータ・パケットが接続されたルータに送信され
る時、又は始動割り込み又は信号を受信する時の、ホスト装置への前記ルータの
自動適応を示すフローチャートである。
【図5】 図5は、前記ルータが、初期化、始動等のために、様々な通信装置インターフ
ェースを初期化し及び調べる処理を示すフローチャートである。
【図6】 図6は、ホスト装置におけるソフトウェアとして実行される時の、基本的なノ
マディック・ルータ構造を示す図である。
【図7a乃至7g】 図7a乃至7gは、様々なネットワーク装置のためのプロトコル・スタック実
行及びノマディック・ルータにおけるプロトコル・スタックのすべての層におい
て発生する変換機能を示す図である。
【図8】 図8は、ノマディック・ルータのプロキシARPパケット傍受及びホスト再構
成処理を示すフローチャートである。
【図9a,9b】 組み合わされた図9a及び9bは、プロトコル・スタックにおける様々なレベ
ルにおいて、ホスト・コンピュータ及びノマディック・ルータで発生するノマデ
ィック・ルータの変換処理を示すフローチャートを構成する。
【図10】 図10は、マイクロコントローラ及び変換機能を実行するアルゴリズムを格納
するための非揮発性メモリを含むハードウェア装置として実行されるノマディッ
ク・ルータの構造を示す図である。
【図11】 図11は、アプリケーション特化集積回路(ASIC)チップとして実行され
るノマディック・ルータ装置の構造を示す図である。
【図12a乃至12d】 図12a乃至12dは、ノマディック・ルータが動作することができるホスト
及びネットワーク・インターフェースの様式を示す図である。
【図13】 図13は、ネットワーク・インターフェース・ポートを介してLANに接続し
、及びホスト・コンピュータに接続するための複数のポートを有する自己充足ボ
ックスにおいて実行されるノマディック・ルータを示す、単純化された全体図で
ある。
【図14】 図14は、両方が携帯型ホスト・コンピュータにおいて動作し、及び格納され
るように、ノマディック・ルータがホスト・コンピュータのタイプ2スロットに
接続され、及びタイプ2の通信カード装置が直接ノマディック・ルータに接続さ
れる、PCMCIAタイプ3カードで実行されるノマディック・ルータ装置を示
す、単純化された全体図である。
【図15】 図15は、ノマディック・ルータがタイプ2インターフェース・スロットを介
してホスト・コンピュータに接続され、及び通信カード装置、タイプ2が、ノマ
ディック・ルータ・タイプ2カードに接続されるPCMCIAタイプ2カードで
実行されるノマディック・ルータを示す、単純化された全体図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 5K030 GA10 HA08 HD03 JT03 KA01 KA05 KA13 LB05 5K033 AA09 CB06 CC01 DA01 DB14

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターミナルを通信システムに接続するための変換装置であって、前記ターミナ
    ルは、ホーム(home)装置に接続されるように構成され: 前記ターミナル及び前記システムに接続するためのインターフェースと;及び 前記インターフェースに接続されるプロセッサであって、前記ターミナルへの
    ホーム装置として及び前記システムへの前記ターミナルとして現れるように構成
    される前記プロセッサとを具備する変換装置。
  2. 【請求項2】 前記ターミナルはパーマネント・アドレス(permanent address)を有し; 前記変換装置は変換装置アドレスを有し; 前記ターミナルは、ソース・アドレス(source address)として、前記パーマ
    ネント・アドレスを含む出力データを、前記システムに送信し;及び 前記プロセッサは、前記パーマネント・アドレスを、前記ソース・アドレスと
    して前記変換装置アドレスと取り替えることによって、前記出力データを変換す
    ることを特徴とする請求項1に記載の変換装置。
  3. 【請求項3】 前記パーマネント・アドレスは、インターネット・プロトコル(IP)アドレ
    スであることを特徴とする、請求項2に記載の変換装置。
  4. 【請求項4】 前記変換装置アドレスは、インターネット・プロトコル(IP)アドレスであ
    ることを特徴とする、請求項2に記載の変換装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセッサは、前記ターミナルによって送信されるデータから、前記パー
    マネント・アドレスを決定することを特徴とする、請求項2に記載の変換装置。
  6. 【請求項6】 前記ターミナルは、前記パーマネント・アドレスを含むアドレス・レゾリュー
    ション・プロトコル(Address Resolution Protocol)(ARP)パケットを前 記変換装置に送信し;及び 前記プロセッサは、前記ARPパケットから前記パーマネント・アドレスを決
    定することを特徴とする、請求項5に記載の変換装置。
  7. 【請求項7】 前記プロセッサは、それがすべての出力データを変換する乱雑な方法で動作す
    るように構成され;及び 前記プロセッサは、出力データから前記パーマネント・アドレスを決定するこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の変換装置。
  8. 【請求項8】 前記変換装置は、変換装置ハードウェア・アドレス(translator hardware ad
    dress)を有し、;及び 前記プロセッサは、出力データを前記転換装置ハードウェア・アドレスに送信
    するように、前記ターミナルを適合させるように構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の変換装置。
  9. 【請求項9】 前記ターミナルはパーマネント・アドレスを有し; 前記変換装置は変換装置アドレスを有し; 前記変換装置は、宛先アドレスとして前記変換装置アドレスを含む入力データ
    を、前記システムから受信し;及び 前記プロセッサは、前記変換装置アドレスを、前記宛先アドレスとしての前記
    パーマネント・アドレスと取り替えることによって、前記入力データを変換する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  10. 【請求項10】 前記ターミナルはパーマネント・アドレスを有し; 前記変換装置は変換装置アドレスを有し; 前記ターミナルは、ソース・アドレスとして前記パーマネント・アドレスを含
    む出力データを、前記システムに送信し; 前記プロセッサは、前記パーマネント・アドレスを、前記ソース・アドレスと
    しての前記変換装置アドレスと取り替えることによって、前記出力データを変換
    し; 前記変換装置は、宛先アドレスとして前記変換装置アドレスを含む入力データ
    を、前記システムから受信し;及び 前記プロセッサは、前記変換装置アドレスを、前記宛先アドレスとしての前記
    パーマネント・アドレスと取り替えることによって、前記入力データを変換する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  11. 【請求項11】 前記プロセッサは、自動的に自らを前記システムに構成するように構成される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  12. 【請求項12】 前記プロセッサは、動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration
    Protocol(DHCP))を使用して、自らを前記システムに構成することを特 徴とする、請求項11に記載の変換装置。
  13. 【請求項13】 前記プロセッサは、それがすべての入力データを受信し、及びそこからシステ
    ム情報を引き出す乱雑な方法で動作することによって、自らを前記システムに構
    成することを特徴とする、請求項11に記載の変換装置。
  14. 【請求項14】 前記システムは、システム情報を含む情報パケットを通信する少なくとも一つ
    の変換装置を具備し;及び 前記プロセッサは、前記情報パケットから前記システム情報を受信し及び引き
    出すことによって、自らを前記システムに構成することを特徴とする、請求項1
    1に記載の変換装置。
  15. 【請求項15】 前記プロセッサは、システム情報を、そこに手動で入れさせるように構成され
    ることを特徴とする、請求項11に記載の変換装置。
  16. 【請求項16】 前記変換装置は、ホーム装置に接続される他の変換装置と通信するように構成
    され、及びホーム代理(home agent)として機能するように構成されることを特
    徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  17. 【請求項17】 前記インターフェース及びプロセッサを組み込んでいるハードウェア装置を具
    備し、前記ハードウェア装置は前記ターミナル及び前記システムに接続されるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  18. 【請求項18】 前記ハードウェア装置は、前記ターミナルに接続されることを特徴とする、請
    求項17に記載の変換装置。
  19. 【請求項19】 前記システムは、コンポーネントを具備し;及び 前記ハードウェア装置は、前記コンポーネントに接続されることを特徴とする
    請求項17に記載の変換装置。
  20. 【請求項20】 前記システムは、ネットワークを具備し;及び 前記ハードウェア装置は、前記ネットワーク上の一点に接続されることを特徴
    とする、請求項17に記載の変換装置。
  21. 【請求項21】 前記システムは、ネットワークを具備し、及び 前記ハードウェア装置は、前記ターミナルと前記ネットワークとの間に接続さ
    れることを特徴とする、請求項17に記載の変換装置。
  22. 【請求項22】 前記ハードウェア装置は、前記プロセッサを実行するソフトウェアが記憶され
    るメモリを含むカード及び前記ソフトウェアを実行させるための計算装置を具備
    することを特徴とする、請求項17に記載の変換装置。
  23. 【請求項23】 前記カードは、前記ターミナルに連結されるように構成されることを特徴とす
    る、請求項22に記載の変換装置。
  24. 【請求項24】 前記ハードウェア装置は、前記プロセッサを実行させるソフトウェアが記憶さ
    れるメモリを含む集積回路と、及び前記ソフトウェアを実行させるための計算装
    置とを具備することを特徴とする、請求項17に記載の変換装置。
  25. 【請求項25】 前記集積回路は、前記ターミナルに連結されるように構成されることを特徴と
    する、請求項24に記載の変換装置。
  26. 【請求項26】 前記ターミナルにおいて記憶され及び実行するソフトウェアを具備することを
    特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  27. 【請求項27】 前記システムのコンポーネントにおいて記憶され及び実行するソフトウェアを
    具備することを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  28. 【請求項28】 前記システムは、前記コンポーネントが接続されるネットワークを具備するこ
    とを特徴とする、請求項27に記載の変換装置。
  29. 【請求項29】 前記インターフェースは、前記ターミナルへの接続のためのターミナル・イン
    ターフェースと、及び前記システムへの接続のためのシステム・インターフェー
    スとを具備することを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  30. 【請求項30】 前記プロセッサは、前記ターミナル・インターフェースと前記システム・イン
    ターフェースとの間に接続されることを特徴とする、請求項29に記載の変換装
    置。
  31. 【請求項31】 前記システム・インターフェースは、前記システムに接続され; 前記ターミナル・インターフェースは、使用されず;及び 前記ターミナルは、前記システムに接続されることを特徴とする、請求項29
    に記載の変換装置。
  32. 【請求項32】 前記プロセッサは、トランスポート・コントロール・プロトコル/インターネ
    ット・プロトコル(Transport Control Protocol/Internet Protocol)(TCP
    /IP)パケットを変換するように構成されることを特徴とする、請求項1に記
    載の変換装置。
  33. 【請求項33】 前記プロセッサは、フィルタリング機能を有するように構成されることを特徴
    とする、請求項1に記載の変換装置。
  34. 【請求項34】 前記プロセッサは、前記ターミナルに対して透過的に、前記システムにおいて
    交互の通信装置を利用するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載
    の変換装置。
  35. 【請求項35】 前記変換装置は、故障の場合に、前記ターミナルへ、セッション・ロス(sess
    ion loss)防止を供給するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載
    の変換装置。
  36. 【請求項36】 前記プロセッサは、前記ターミナルに透過的に、複数のワイヤレス・ホップ(
    wireless hop)を通ってデータ・パケットを送る機能を有するワイヤレス・ネッ
    トワークの動的な生成及び維持を実行するように構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の変換装置。
  37. 【請求項37】 前記システムは、第一及び第二のネットワークを具備し; 前記ターミナル及び変換装置は、前記第一のネットワークに接続され;及び 前記プロセッサは、前記ターミナルへの第二のネットワークとして現れ、及び
    前記第二のネットワークに対する前記ターミナルとして現れるように構成される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  38. 【請求項38】 前記プロセッサは、データ・プロトコル変換を実行するように構成されること
    を特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  39. 【請求項39】 前記プロセッサは、局所的に前記変換装置にキャッシュ(cached)された遠隔
    リソース(resource)へのデータ要求に応答するように構成されることを特徴と
    する、請求項1に記載の変換装置。
  40. 【請求項40】 前記プロセッサは、前記システムを通してファイル同期を供給するように構成
    されることを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  41. 【請求項41】 前記プロセッサはさらに、複数のターミナルの間でデータベース同期を実行す
    るように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  42. 【請求項42】 前記プロセッサは、前記ターミナルが複製及び一致を要求する必要なく、電子
    メール(e-mail)にファイル複製及び一致を供給するように構成されることを特
    徴とする、請求項1に記載の変換装置。
  43. 【請求項43】 前記ターミナルは、宛先アドレスとして第一のアドレスを含む出力データを前
    記システムに送信し; 前記変換装置は、前記第一のアドレスに対応する第二のアドレスを記憶し;及
    び 前記変換装置は、前記第一のアドレスを、前記宛先アドレスとしての前記第二
    のアドレスと取り替えることによって、前記出力データを変換することを特徴と
    する、請求項1に記載の変換装置。
  44. 【請求項44】 前記変換装置は、ソース・アドレスとして前記第二のアドレスを含む入力デー
    タを、前記システムから受信し;及び 前記変換装置は、前記第二のアドレスを、前記ソース・アドレスとしての前記
    第一のアドレスと取り替えることによって、前記入力データを変換することを特
    徴とする請求項43に記載の変換装置。
  45. 【請求項45】 ホーム装置に接続されるように構成されるターミナルとシステムとの間のデー
    タ変換を実行するための変換装置の機能を実行するコンピュータ・プログラムを
    記憶するためのデジタル記憶媒体であって、前記プログラムは、前記変換装置が
    前記ターミナルへのホーム装置として現れ、及び前記システムへの前記ターミナ
    ルとして現れるように構成される前記デジタル記憶媒体。
  46. 【請求項46】 前記ターミナルは、パーマネント・アドレスを有し; 前記変換装置は、変換装置アドレスを有し; 前記ターミナルは、ソース・アドレスとして前記パーマネント・アドレスを含
    む出力データを前記システムに送信し;及び 前記変換装置は、前記パーマネント・アドレスを、前記ソース・アドレスとし
    ての前記変換装置アドレスと取り替えることによって、前記出力データを変換す
    るように構成されることを特徴とする、請求項45に記載の媒体。
  47. 【請求項47】 前記パーマネント・アドレスは、インターネット・プロトコル(Internet Pro
    tocol)(IP)アドレスであることを特徴とする、請求項46に記載の媒体。
  48. 【請求項48】 前記変換装置アドレスは、インターネット・プロトコル(Internet Protocol )(IP)アドレスであることを特徴とする、請求項46に記載の媒体。
  49. 【請求項49】 前記プログラムは、前記ターミナルによって送信されるデータから、前記パー
    マネント・アドレスを決定するように構成されることを特徴とする、請求項46
    に記載の媒体。
  50. 【請求項50】 前記ターミナルは、前記パーマネント・アドレスを含むアドレス・レゾリュー
    ション・プロトコル(Address Resolution Protocol)(ARP)パケットを前 記変換装置へ送信し;及び 前記変換装置は、前記ARPパケットから前記パーマネント・アドレスを決定
    するように構成されることを特徴とする、請求項49に記載の媒体。
  51. 【請求項51】 前記変換装置は、それがすべての出力データを変換する乱雑な方法で動作する
    ように構成され;及び 前記変換装置はさらに、出力データから前記パーマネント・アドレスを決定す
    るように構成されることを特徴とする、請求項49に記載の媒体。
  52. 【請求項52】 前記変換装置は、変換装置ハードウェア・アドレスを有し;及び 前記変換装置は、出力データを前記トランスレータ・ハードウェア・アドレス
    に送信するために、前記ターミナルを適応させるように構成されることを特徴と
    する、請求項45に記載の媒体。
  53. 【請求項53】 前記ターミナルは、パーマネント・アドレスを有し; 前記変換装置は、変換装置アドレスを有し; 前記変換装置は、宛先アドレスとして前記変換装置アドレスを含む入力データ
    を、前記システムから受信し;及び 前記変換装置は、前記変換装置アドレスを、前記宛先アドレスとしての前記パ
    ーマネント・アドレスに取り替えることによって、前記入力データを変換するよ
    うに構成されることを特徴とする、請求項45に記載の変換装置。
  54. 【請求項54】 前記ターミナルは、パーマネント・アドレスを有し; 前記変換装置は、変換装置アドレスを有し; 前記ターミナルは、ソース・アドレスとして前記パーマネント・アドレスを含
    む出力データを、前記システムに送信し; 前記変換装置は、前記パーマネント・アドレスを、前記ソース・アドレスとし
    ての前記変換装置アドレスと取り替えることによって、前記出力データを変換す
    るように構成され; 前記変換装置は、宛先アドレスとして前記変換装置アドレスを含む入力データ
    を、前記システムから受信し;及び 前記変換装置は、前記変換装置アドレスを、前記宛先アドレスとしての前記パ
    ーマネント・アドレスと取り替えることによって、前記入力データを変換するよ
    うに構成されることを特徴とする、請求項45に記載の変換装置。
JP2000536163A 1999-03-11 1999-03-11 ノマディック変換装置(nomadictranslator)又はルータ(router) Pending JP2002507083A (ja)

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US10110436B2 (en) 1998-12-08 2018-10-23 Nomadix, Inc. Systems and methods for providing content and services on a network system
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