JP2002506796A - 除草剤 - Google Patents
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Abstract
Description
ない草木または雑草の成長を調節する方法に関する。
ク(ragwort)(Senecio Jacobaea)などを調節するのに、2,4-Dの転位した 除草剤などのホルモン性除草剤を含む、標準的な化学的処理が用いられていた。
しかしながら、かかる化合物では、一般に、効果が得られるまで4ないし6週間
を要し、最適な効果は気象条件に左右される。
した。精油を使用することで除草効果があるとは今までに開示されたことはない
。本発明において用いる「精油」なる語は、テルペン炭化水素および関連するア
ルコール、アルデヒドおよびエステルの混合物を含む組成物をいう。 したがって、本発明は、精油の除草剤としての使用を提供するものである。有
利には、塗布が比較的容易であり、標的としない生物に対する毒性の点から、相
対的に無毒性である、精油が極めて有利である。 本発明において用いられる精油はシトロネラ油であり、それは除草性組成物中
に担体、希釈体または賦形体と共に有効量にて配合されるのが望ましい。主たる
テルペン誘導体はシトロネラ油またはシトロネロール中に存在する。テルペン化
合物および精油は、従来一般の除草剤として使用されてきた農薬よりも環境に対
して著しく優しい。
30%のシトロネラ油、5−15%の界面活性剤および55−75%の水を組み
合わせて含むことが好ましい。 さらに好ましくは、本発明の除草性組成物は、25%の精油、例えばシトロネ
ラ油など、10%の界面活性剤、65%の水、あるいはこのパーセントよりも約
10%大きくまたは小さくずれるものを含む。該組成物にいやな苦みのある化合
物、例えば、ビトレックス(Bittrex(登録商標))などを添加し、その組成物 を動物が消費するのに不快なものまたは口に合わないものとすることが好ましい
。 作用の強度および速度の改良は、例えば、湿潤剤または油などの適当なアジュ
バントを組成物に添加することで得るのが有利である。
択する。したがって、アニオン性界面活性剤を用いることが好ましいが、いずれ
の適当な界面活性剤も用いることができる。 精油は、液体および/または固体担体および/または希釈体などを添加して、
散剤、粉末、顆粒、溶液、エマルジョンまたは懸濁液の形態にて提供することが
できる。適当な固体担体は、鉱物、例えば、ベントナイト、シリカゲル、タルク
、アタプルガイト(attapulgite)、石灰石などを包含する。したがって、本発 明のさらなる態様によれば、固体または液体担体に吸収、溶解または乳化された
、シトロネラ油等を含む除草剤が提供される。好ましくは、担体が固体である場
合、その固体そのものを水などの液体担体に溶かすこともできる。かくして、有
利には、都合のよい貯蔵形態にて除草剤を得、その後、噴霧などの後の塗布に適
するように、適量の水に溶かすことができる。
の水と一緒に塗布することができる。 本発明のさらなる態様によれば、一の場所での雑草の成長を調節する方法であ
って、有効量のシトロネラ油、より好ましくは有効量の本発明の除草性組成物ま
たは除草剤をその場所に塗布することを含む方法が提供される。 本発明に従って用いられるシトロネラ油およびまた組成物は、家畜に有毒なサ
ワギク(ragwort)に対して特に効果的であるが、ギシギシ(docks)、イラクサ
(nettles)およびアダミ(thisltes)などの広葉な雑草に対してとりわけ有効 であることが判明した。
ることができる。 実施例1 実験室試験 1996年4月に、ノーフォーク州のブレックランド地域およびその周辺の7
箇所から健康な若い草むら状のサワギク植物を採集した。種々のタイプの土壌か
ら植物を掘り起こし、掘り起こして10分以内に同じ土壌を入れた2.5kgの 鉢に植え替えてから研究室に持ち帰った。採集地点および全ての試験場所の位置
の詳細を表1に概略する。14日間、鉢植えした植物を放置し、順化させて自体
回復させた後、本発明の組成物を噴霧した。次いで、これらの個々の鉢植えした
植物を以下の記述的評点系を用いて適時評価した: 0=効果なし、1=しおれた、2=しなびた、3=非常にしなびた、4=完全に
しなびた、5=完全に枯れた。
99と同定される)を調製した。該除草性組成物は、以下のとおりであった: シトロネラ油 1250ml(25%) 界面活性剤 500ml(10%) 水 3250ml(65%) 下記表1に示すように、ブレックランド地域およびその周辺の種々の土質の土
壌から葉の広さが直径10〜20cmの健康な若い植物を取り出し、該土壌に植
え替えた。
保持するような方法で掘り起こした。各植物は、掘り起こして10分以内に2. 5kgの鉢に植え替えた。
康であり、植え替えの影響を受けないようにした。 組成物の効果を観察するために、該組成物を調製の1時間後、1日後、3日後
および数日後に塗布した。植物を10群に分けた。試験結果を表2.1〜2.7に
示す。
1996年7月に組織化した。ノーフォーク(Norfolk)において2つの約50 x30メートルの未使用牧草地を選定し、各牧草地には平均10〜20cmの高
さのサワギク属(ragwort)植物が200〜250本薮のように生えていた。こ れらの領域中の各植物を約4mlの噴霧溶液で十分に湿らせ、次いで、その後4
週間にわたり観察した。処理された植物の状態についての記載は2日目、3日目
、次いで、1週間毎に記録された。未処理のままの領域は試験領域中にはなかっ
たが、試験領域外のフィールドに隣接した部分に未処理サワギク属植物が存在し
た。これらの試験の結果を以下に示す。
) これは50Mx50Mの牧草地である。フィールド全体においてサワギクはよ
り豊富であった。実施例1にて概説した全部で1Lの除草性組成物を用いて種々
の大きさの250本の植物を処理した。サイズは平均10cmの小さい草状のも
のから平均20cmの大きく太い茎を有する植物までであった。 午前9時に塗布を開始し、午後2時30分に終了した。平均気温は20℃であ
った。条件は一晩中湿潤、その後、乾燥し日当たりが良くなった。 近い位置(約20cm)から植物に噴霧し、十分に湿らせた。午前9時に噴霧
した植物を午後2時30分に観察し、植物がすでに乾燥してかなりしぼんでおり
−茎が完全に曲がって植物が地面にしおれていることが記録された。 2日目 すべての植物がしおれ、もはや直立しなかった。 3日目 植物は黒ずんで、しおれて地面に倒れていた。 1週目 植物は完全に破壊され、根がついたまま容易に抜けた。根は暗色ゴム状で、弱
体化して死んでいた。 2週目 4本の植物が死んだ茎からわずかに再生した。除草性組成物を再び塗布し、4
8時間放置した。3日目までに、再生した部分は完全に死滅した。 3週目 再生は観察されなかった。 4週目 再生は観察されなかった。
り豊富であった。全部で800mlの実施例1−aの組成物を用いて種々のサイ
ズの200本の植物を処理した。サイズは平均10cmの小さい草状のものから
平均20cmの大きく太い茎を有する植物までであった。 午前9時に塗布を開始し、午後2時に終了した。平均気温は22℃であった。
条件は、最初は湿り気があり、その後乾燥し日当たりが良くなった。 近い位置(約20cm)から植物に噴霧し、十分に湿らせた。午前9時に噴霧
した植物を午後2時に観察し、植物がすでに乾燥してかなりしぼんでおり−茎が
完全に曲がって植物が地面にしおれていることが記録された。 2日目 すべての植物がしおれ、もはや直立しなかった。 3日目 植物は黒ずんで、しおれて地面に倒れていた。 1週間目 植物は完全に破壊され、根がついたまま容易に抜けた。根は暗色ゴム状で、弱
体化して死んでいた。 2週目 再生は観察されなかった。 3週目 再生は観察されなかった。 4週目 再生は観察されなかった。
れたフィールド評価を行い、個々の植物に3.0 l/haの用量で塗布した標 準体、2,4−Dに対して組成物を試験する、3箇所の試験用地を決めた。試験 は完全乱塊法(rendomized complete block)として計画したが、各「区画(plo
t)」領域内に、各成長段階(ロゼットおよび開花茎)について10本のサワギ ク植物に番号をつけたマーカーで標識を付け、これらを適当な化合物で処理した
。組成物の一回の割合は、使用される(下記を参照)塗布剤を4つの噴射機を用
いてなされ、2倍の用量を必要とする区画は、いったん区画内の全ての植物を処
理してから、第2の塗布を4つの噴射機を用いて処理した。この方法により、一
回の塗布に8個の噴射機を用いた場合の過剰の表面流去(run-off)の危険性が 減少した。処理は、0=効果なし、10=完全枯殺である、0〜10評点を使用
し、塗布後1、7、14および28日での効力について評価した。これらの3試
験の結果を下記の表A4.1〜A4.3に示す。研究室における、より大きな植
物と同様に、2、3の処理植物においてある程度の再生が記録された。最終評価
がなされた後、これらの植物のいくつかをBH99で第2の塗布を行って再処理
し、さらに4週後、効果を非処理植物と比較した。データを下記の結果のセクシ
ョンに示す。
の処方生産物を、フラパック(Frapak)CHS−5Aトリガー噴霧器と少し浸し
たチューブを備えた5リットル ポリエチレンボトルに入れた。この装置は完全
にトリガーを押し込む毎に2.4mlを噴霧し、塗布の方法をとても容易にする
。 1997年の繰り返しフィールド試験において、1個のF110−03ノズル
を有する槍を備えたハーディー(Hardy)(バックパック)小区画噴霧器を用い て、2,4−D処理体を塗布した。個々の植物に、前方向速度1.6m/秒およ
び圧力2バールで噴霧した。この方法で塗布した2,4−Dの投与量は3.0
l/haであった。
には一方向から集めた雑草におけるデータを表した。 各表は、実施例1〜3で使用した組成物BH99の3つの別々の調製物の有効
性を示す。BHH−001を塗布する60日前に調製し、BHH−002を塗布
する30日前に調製し、BHH−003を塗布日に調製して、効力の安定性を確
認した。活性は処理した植物の大きさの範囲にわたって一致しており、1時間後
に明らかにしおれ、24時間後に様々なしわが生じ、48時間後に植物が死した
。この活性は10個の植物の各バッチのほとんどでは、調製物の年齢や処理した
植物体の大きさには関わりが無かったが、1または2のものは植物の基部で一定
の再生を示した。これらの植物体はバッチ内で最も大きな植物体になる傾向があ
り(16〜18cm)、全ての場合において、第2のBH99を塗布することに
より完全な植物の死が達成された。 要するに、これらの研究室試験は大きさが3〜18cmの範囲の210個の個
々の植物への塗布に関するものであり、全ての植物は処理の48時間以内に明ら
かに死した。18個の処理植物(母集団の8.6%)において再生が記録された が、これらの再生を示すものに第2の投与を行った場合、全ての植物で100%
の調節が達成された。
rm)およびヒルサイドコテージ(Hillside Cottage)で50×50mの領域で行
なわれた。その結果の概要を例2に示す。ブラッドカー農場では、1.0リット
ルのBH99を、10〜20cm高の大きさの範囲のサワギク植物に塗布した。
塗布の24時間以内に全ての処理した植物がしおれたと判断され、7DAT(da
ys after treatment:処理後の日数)までに全てが死した。14DATに、4つ
の処理したサワギク植物は処理茎の基部で再生の徴候を示し、これらに第2の塗
布を行った。再生体は第2の塗布の3日後に枯死が記録され、21または28D
ATにおいて処理植物のいずれにおいても回復や再生は観察されなかった。処理
領域外の植物は健康に生き残った。 ヒルサイドコテージの用地では、50×50m領域の200植物を合計800
mlのBH99で処理した。適用時の大きさもまた10〜20cmであり、全て
の茎のしおれが1DATで見られ、全てのサワギク植物は7DATまでに死した
。14、21および28DATの観察では、いずれの処理植物からも再生回復は
記録されなかった。
ンハム(Barnham)用地でのロゼットおよび開花段階でのサワギクに対してBH 99の効力を試験したが、ホックハム(Hockham)では、開花茎が現れなかった ので、ロゼット段階に対してのみである。これらの用地での0〜10評点の結果
を表A4.1〜A4.3(10=完全な植物体の死)に示すが、用地間の平均値
を次の表にまとめた。
速に活性化しているが、その調節が評価期間の終わりに近づくにつれ、弱まる傾
向にあることを示している。これは、いくらかの被処理茎の基部から発芽してい
る新しい生長物のためであり、再処理の効果は以下に論じる。この再成長は初期
のテストのいくらかで既に示されているが、おそらくそれ以上に興味深いことに
、ロゼットおよび花成両方の茎に対するT2の適用が、T1の適用より効果的で
あったことは明らかである。異なる気象条件を得る試みにおける2つのタイミン
グの間の違いは、塗布日に関して10−13日遅れただけであった。平均気温、
雲量および湿度を次の表に要約する。
たことを示す。これは、観察される活性の違いを説明し得るが、通常の使用にお
いては、牧草地のほとんどの所有者は7月/8月まで処理を待たず、ロゼットが
まだ小さい4月に該生成物を塗布するであろう。しかし、これらの条件下におい
てすら、T2の塗布は通常の製品、3.0リットル/ヘクタールの2,4−Dと 略同程度の調節が得られ、塗布の7日以内にこのレベルの活性が達成された。2
,4−Dの全活性は塗布後、42日まで現れなかった。
植物における再生のためであった。研究室でのテストおよび非繰り返し試験にお
いて、BH99の第2の塗布により常に完全な調節が得られ、それゆえ、第2の
塗布によっても、これらの試験における再生植物に評点0を付与した。この再処
理の結果は、塗布時の条件と共に以下の表5に要約する。植物は0−10評点を
用いて記録する。表中、初期の評価により0=効果なし、および10=完全な植
物の死である。
。再度、約70%の湿度の敷地は完全な調節を与えている一方で、それより乾燥
した条件のものは本質的にはよい効果を示しているが結局のところ、ある程度の
再生を示す。最も乾燥した条件のものは、最大の再生を示す。
て、660のサワギク植物の完全な調節を与え、3回の繰り返しフィールド試験
において、通常処理、2,4−Dアミンと比較できる調節が得られた。サワギク は毒性種であり、牧草地および他の草の多い地域の重大な有害生物である。本発
明による組成物はこの有害な草を調節する別の方法を提供し、組成物は塗布が容
易であり、さらに、食料基準を満たす(food-grade)オイルから成り、ほとんどの
野生生物に対して無毒であるようだ。
Claims (13)
- 【請求項1】 シトロネラ油の除草剤としての使用。
- 【請求項2】 除草剤の効果が広葉な雑草に対して発揮される請求項1記載
の使用。 - 【請求項3】 当該雑草がサワギク、ギシギシ、イラクサまたはアザミのい
ずれかを含む請求項2記載の使用。 - 【請求項4】 除草的に有効量のシトロネラ油と、担体、希釈体または賦形
体とを含む、除草性組成物。 - 【請求項5】 約20ないし30容量%のシトロネラ油、5ないし15容量
%の界面活性剤および55ないし75容量%の水を含む、請求項4記載の組成物
。 - 【請求項6】 約25容量%のシトロネラ油、65容量%の水および10容
量%の界面活性剤を含む、請求項4または5記載の組成物。 - 【請求項7】 さらに該組成物を動物が消費するのに口に合わないようにす
る化合物を含む請求項4ないし6のいずれか1つに記載の組成物。 - 【請求項8】 固体または液体担体に吸収、溶解または乳化させた除草的に
有効量のシトロネラ油を含む除草剤。 - 【請求項9】 固体担体上に吸収させた請求項4ないし7のいずれか1つに
記載の除草性組成物を含む請求項8記載の除草剤。 - 【請求項10】 一の場所での雑草の成長を調節する方法であって、除草的
に有効量のシトロネラ油をその場所に塗布することを含む方法。 - 【請求項11】 除草的に有効量の請求項4ないし7のいずれかに記載の組
成物あるいは請求項8または9に記載の除草剤を塗布することを含む請求項10
記載の方法。 - 【請求項12】 雑草が広葉な雑草を含む請求項10または11記載の方法
。 - 【請求項13】 広葉な雑草がサワギク、ギシギシ、イラクサまたはアザミ
のいずれかを含む請求項12記載の方法。
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