【発明の詳細な説明】
留具
本発明は、請求項1の前文に対応する留具に関する。
この種の留具は、ドイツ国実用新案DE−U−81 14 063で公知である
。この公知の留具は、中空円筒形の壁設置保持部品を有し、その中で、中実の円
柱形操作保持部品が往復摺動可能となっている。これら2つの保持部品の間に、
バネが収容されている。このバネは、その一端側を中空の円筒形の操作保持部品
の底に、多端側を中実の円柱形の操作保持部品に形成された凹部内に支持されて
いる。また、操作保持部品は、壁設置保持部品の底に配設されたロック突起に係
合させるための下方に伸びたロック指片を備えている。ロック指片とロック突起
の間の関係は、2つの保持部品が限定された範囲で動き得るようになっている。
中空円筒形の壁設置保持部品は、スロット状の挿入開口を備え、他方、中実の円
柱形の操作保持部品は、溝形の凹部を備えている。操作保持部品を、バネ力に反
して、壁設置された保持部品の中に向かって押し込むことによって、挿入開口と
凹部とが互いに整列状態になる。その時、ある程度柔軟な物品の一部分を挿入で
きる。次に、操作保持部品が、バネの荷重によって再び外側に向かって押された
なら、挿入された物品の一部分は、壁設置保持部品の挿入開口の縁と操作保持部
品の凹部の縁との間に挟み込まれる。
この公知の留具の欠点は、操作保持部品が実質上中実の構造のものであり、そ
れゆえ、壁設置保持部品の壁厚さと一致する均一な壁厚さを持っていないことで
ある。このため、高い製造コストを必要とし、しばしば、保持部品のために異な
る材料を使うことが必要となる。さらに、中実の操作保持部品は、中空の壁設置
保持部品の内側に置かれている。従って、使用のたびに、利用者の手からの汚れ
が、結果的に、2つの保持部品の間を移動する。このようにして生じた蓄積され
た汚れは、不衛生な状況を引き起こし、この留具がタオル等のために使用される
ときに望ましくない。さらに、2つの保持部品の間に侵入した汚れは、例えば、
両保持部品を相互に動かすことが非常に困難になるといった理由により、留具は
もはや有効に動作できない
という結果を招く。
本発明の目的は、これらの欠点を取り除く留具を提供することである。
本発明によれば、この目的は、請求項1による留具によって達成される。中空
構造の2つの保持部品を作ることによって、これらは共同で内部空間を画定する
。本発明によれば、こうして形成された内部空間内に補助部品が配置され、この
補助部品は、2つの保持部品のうちの一方に結合される。補助部品は、2つの機
能を持ち、バネ部材の一端を支持し、加えて、挿入開口を通して侵入可能な内部
空間からバネ部材を遮蔽する。その結果、両方の保持部品が、実質上均一の壁厚
さで、同一の材料から製造することができる。これは、製造コストをかなり抑制
する。補助部品がバネ部材を遮蔽するという事実のために、挿入開口を通して挿
入された柔軟な物品の一部分が、バネ部材の中に挟み込まれる可能性は、もはや
なくなる。本発明によれば、操作保持部品は、壁設置保持部品上を摺動するよう
に、比較的大きい構造のものである。操作保持部品の操作表面上に移ったどのよ
うな汚れも、2つの保持部品の間を移動する恐れがなく、布で容易に除去できる
。
本発明の好ましい実施例は、請求項2乃至18に記述されている。
本発明は、添付された図面を参照してより詳細に説明される。ここで:
図1A、1Bは、それぞれ、操作保持部品の側面図及び正面図を示す。
図1C、1Dは、それぞれ、補助部品の側面図及び正面図を示す。
図1E、1Fは、それぞれ、壁設置保持部品の側面図及び正面図を示す。
図2は、組み立てられた留具のII-II線による横断面図を示す。
図3A、3Bは、それぞれ、第2の実施例の操作保持部品の側面図及び正面図
を示す。
図3C、3Dは、それぞれ、第2の実施例の補助部品の側面図及び正面図を示
す。
図3E、3Fは、それぞれ、第2の実施例の壁設置保持部品の側面図及び正面
図を示す。
図4は、組み立てられた第2の実施例のIV-IV線による横断面図を示す。
図5A、5Bは、それぞれ、第3の実施例の操作保持部品の側面図及び正面図
を示す。
図5C、5Dは、それぞれ、第3の実施例の補助部品の側面図及び正面図を示
す。
図5E、5Fは、それぞれ、第3の実施例の壁設置保持部品の側面図及び正面
図を示す。
図6は、組み立てられた第3の実施例のVI-VI線による横断面図を示す。
図7は、本発明による留具の好ましい実施例の組立分解透視図を示す。
図8は、壁設置保持部品の側から見た、図7に対応する図を示す。
図9は、図7及び図8に示される留具の部品を組み立てた状態の側面図を示す
。
図10は、図9の背面図である。
図11は、図10におけるXI-XI線による横断面図である。
図12は、図10におけるXII-XII線による横断面図である。
図13は、カチッと鳴った位置における図9に一致する側面図である。
図14は、図13の背面図である。
図15は、図14におけるXV-XV線の横断面図である。
図16は、図14におけるXVI-XVI線の横断面図である。
図1において、この装置の、壁又は枠に対して設置されることを意図された壁
設置保持部品が、符号1で示される一方、固定された部分に関して動かすことが
できる操作保持部品は、符号2で示され、かつ、操作保持部品内に配置された補
助部品は、符号3によって示される。
壁設置保持部品1は、固定ネジのための、少なくとも2つの穴4を備え、これ
らを用いて壁設置保持部品1が、壁の固定位置に取り付けられる。さらに、壁設
置保持部品1は、補助部品3と操作保持部品2の各々の挿入開口7、8とともに
、タオル又は同様の品物を保持することを意図する挿入開口5を持つ。
補助部品3は、補助部品3が操作保持部品3に固定されるとき、その内面10
に圧接する鍔9を、最上部側に備えている。望ましくは、補助部品3はプラスチ
ックから作られ、保持部品1、2は金属から作られる。保持部品は見てすぐにわ
かるものなので、これらはさらに、例えば、クロムメッキすることにより、装飾
を施すことができる。
補助部品3は、鍔9の最上面を内面10へ接着することにより、操作保持部品
2
へうまく取り付けることができる。
操作保持部品2は、それが壁設置保持部品1に関して動けるように、操作保持
部品2の貫通穴11及び壁設置保持部品の長穴6を通して補助部品3の穴12に
挿入されるネジ又はロックピン(詳細には図示されていない)を介して、取り付
けられる。
補助部品3の下側の中央に、バネ14(図2参照)を部分的に収容することが
できるように、凹部13が設けられる。バネ14の他端は、壁設置保持部品1の
底に接する。このバネは、原理的には、壁設置保持部品1の下側と保持部品の底
との間で作用出来るものであれば良いが、その場合、非常に短いが適切なバネ特
性を有するバネを見つけることが必要があろう。
図2は、操作保持部品2に、例えば接着により取り付けられた補助部品3と、
壁設置保持部品1と補助部品3との間に置かれ、部分的に凹部13に収容される
バネ14とを備えた留具の、図1のII-II線による横断面図を示す。
操作保持部品2と補助部品3との間には、中空環状ガイドが形成されており、
その中に、壁設置保持部品の最上部の部分が嵌合されている。部品1,2,3の
互いに関する動きは、ロック手段(詳細には図示されてないが)が長穴6内で動
くことができる距離によって決定される。
挿入開口5及び8の位置は、破線で示され、補助部品3の挿入開口即ちスロッ
ト7は、操作保持部品2の挿入開口8の境界と一致する。留具は、壁設置保持部
品1と操作保持部品2のそれぞれの挿入開口5と8が、互いに全く重なり合うこ
とがない、最も上方の位置で図示されている。
図3は、壁設置保持部品21、操作保持部品22、及び操作保持部品22の中
に配設されるべき補助部品23を備えた、第2の実施例を示す。部品21,22
及び23は、挿入開口25,27及び28を備える。第1の実施例と比べると、
これら挿入開口25,27及び28は、底部へ向かってさらに移動されている。
即ち、タオルが挿入されるべき挿入開口は、留具が取り付けられる壁又は枠に近
づけて位置付けられている。
操作保持部品22及び補助部品23の貫通穴31,32と、また壁設置保持部
品
の長穴26とは、第1の実施例よりも下側に移されている。
さらに、補助部品23は、第1の実施例の補助部品3より長く、壁設置保持部
品21は、第1の実施例の壁設置保持部品1より僅かに短い。また、第2の実施
例では、バネ部材が、操作保持部品22と補助部品23(図4参照)との間に形
成される中空環状空間に置かれるので、補助部品23の下側には、バネ部材を部
分的に収容するための凹部は設けられない。
図4の横断面は、また、保持部品が限界位置にある状態の、壁設置保持部品2
1と操作保持部品22のそれぞれの挿入開口25、28を示す。バネ部材34は
、このとき、壁設置保持部品21の縁と補助部品23の鍔9との間に配置されて
おり、そこには、所望の動きを実行することができる空間、またさらに、バネ3
4の巻きのための十分な場所がある。バネのために半径方向の十分な空間を持た
せるために、補助部品の直径を減少させ、壁設置保持部品の壁厚さを増加させる
ことが簡単にできる。
図5は、射出成形の方法による製造を特に意図した実施例を示す。壁設置保持
部品35は、第1の実施例の壁設置保持部品に大部分一致し、唯一壁厚さとそれ
に関連する寸法に違いがある。
操作保持部品36は、その中に位置するスリーブ40を一体に成形されている
。操作保持部品36の挿入開口41に精密に一致する挿入開口が、スリーブ40
に設けられている。さらに、嵌合片37が、スリーブ40に収容されることを意
図して提供され、その肩部47は、スリーブ40の縁48に当接される。嵌合片
37は、さらに、バネ部材46(図6参照)の一端を収容するための肩部50を
持つ凹部49を備えている。
嵌合片37は、スリーブ40内に正しく位置させられるとき、操作保持部品3
6とスリーブ40のそれぞれの貫通穴42及び43と一列に並べられる。
図6の横断面図は、組み立てられた留具を示す。まず、嵌合片37は、操作保
持部品36のスリーブ40内に置かれ、それから、嵌合片37とバネ46とが設
けられた操作保持部品36は、壁設置保持部品35へ押し込まれ、そして最後に
、ピン44が、操作保持部品36、スリーブ40、及び嵌合片37のそれぞれの
貫通穴4
2,43、及び51を通して、そして、穴42と43との間に位置する壁設置保
持部品35の長穴39に、押し込まれる。
初めの2つの実施例との最も重要な違いは、この実施例において、補助部品が
、スリーブ40と嵌合片37とからなり、スリーブ40は、操作保持部品36と
一体品であることである。さらに、スリーブ40と嵌合片37の寸法が、バネ部
材を受ける嵌合片の肩部50と挿入開口41の下側との間に、ピン44を通すこ
とが出来る十分な余裕が存在するように、選択される。
上述の3つの実施例は、以下のように動作する。連続する挿入開口が形成され
るまで、操作保持部品が壁設置保持部品に関してバネ部材の動作と反対方向に動
かされた後、留具に吊るされるタオル等が、その挿入開口内に挿入され、その後
、操作保持部品が解放される。結果として、保持部品は、互いに離れるように動
き、タオルがその時2つの保持部品の間にしっかりと挟み込まれる。明らかなよ
うに、タオルは、操作保持部品を押すことによって、留具から容易に取りはずす
ことができる。
上述の3つの実施例は、いくつかの利点を持つ。まず、補助部品を有する構成
は、保持部品が正しく誘導されることを保証する。その結果、保持部品が互いに
関して傾き、結果として動かなくなる可能性が全くない。
更なる利点は、タオルが3つの挿入開口を通して突き出していることである。
ここで操作保持部品と補助部品の挿入開口は、互いに一致しており互いに関して
固定位置を取るが、操作保持部品と補助部品との間に位置する壁設置保持部品の
第3の挿入開口に関しては、ずれているかもしれない。最も内側と外側の挿入開
口の縁がタオルを挟み込んでいる間これに力を加え、一方、これらの挿入開口の
間に位置する挿入開口の縁は、反対の力を負担し、そして、密着により、タオル
が保持部品の側面の間で折りたたまれ、挟まれることがなく、その結果損傷を受
けることがない。
言及できる最後の利点は、この構成によれば、バネ部材が、この留具の挿入開
口を設けられた部分の完全に外側に維持されることである。従って、タオルが挿
入開口に挿入されるとき、それは、挿入開口の後ろのある一定の距離に置かれた
バネ部材の一部によって動きを邪魔されることが全くない。
連結手段、ここではロックピンまたネジよりなる、は、壁設置保持部品が、例
え
ば壁に固定され、補助部品とバネ部材とを含む操作保持部品が壁設置保持部品の
上に配置された後、取り付けられ得る。
製造が容易な保持部品は、円筒形を呈することが望ましい。必要な補助部品は
、独立して製造され、例えば、接着接合により、しっかりと操作保持部品に結合
されることが望ましい。
留具は、挿入開口を下側に向けて固定され得る。この場合、吊るされるタオル
の角は、挿入開口を通して押し込まれ、その後、タオルは、美的に下側へ吊るさ
れる。しかしながら、挿入開口が見えやすいように、留具の側面に実質的に沿っ
て挿入開口が現れるようにすることもできる。それによって、タオルの縁を容易
に挿入開口内に位置させることができるので、この装置に吊るすことが容易にな
る。
留具は、わずかに突出するので、操作保持部品の自由端が丸められると良い。
その結果、身体の一部が、例えば、思いがけない動きによって、この装置接触し
ても、端が鋭い縁を持っている場合に比較して痛くないであろう。
図7−16において、留具は、壁設置保持部品101、操作保持部品102、
及びバネ部材103から成る。壁設置保持部品101は、挿入開口105を持ち
、操作保持部品102は、挿入開口106を持っている。2つの保持部品101
及び102は、実質上、中空で、組み立てられた状態において共同で中空内部空
間107(図11)を規定する。操作保持部品102は、内部空間内に配置され
たスリーブのようなバネハウジング110を持つ。バネハウジング110は、望
ましくは、操作保持部品102と一体成形されているけれども、例えば、接着結
合によって、そこに取り付けられても良い。バネハウジング110は、一端にお
いて開いており、他端において閉じている。保持部品101,102は、移動可
能に、互いに嵌合されており、操作保持部品102の外周壁が壁設置保持部品1
01上を摺動する。組み立てられた状態で、バネ部材103は、保持部品101
と102とを離れるように押す(図9−12)。保持部品101,102は、バネ
部材103(図13−16)の作用に抗して相互に移動可能である。結果として
、挿入開口105と106は、互いに一列に並べられ、連続する挿入開口を形成
し、柔軟な製品の一部、例えばタオルの角をそこに挿入することができる。その
時、操作保持部品102を解放する
ことによって、バネ部材が、保持部品101,102をそれぞれ、挟み込み位置
へ向けて押す。
図11に見ることができるように、バネ部材103は、細いコイルバネから成
り、内部空間の全容積と比較するとその寸法は小さい。細いコイルバネの全体は
、スリーブのようなバネハウジング110に収容される。壁設置保持部品101
は、底115を持つ。底115は、内部空間の中に向かって突き出ているバネス
トッパ116を持つ。図11に見られるように、バネストッパ116は、バネハ
ウジング110の中に向かって突き出す。もし、保持部品101,102が、互
いに摺動するならば、バネストッパ116は、バネハウジング110の中に向か
って滑り込み、バネ部材103は、圧縮される(図15)。このように、バネ部材
103は、バネハウジング110に収容され、挿入開口105,106を経て侵
入可能な内部空間から巧く遮蔽される。結果として、挿入開口105,106を
経て中に押し込まれた柔軟な物品の一部は、コイルバネの巻きの間に挟まれるこ
とがない。
バネハウジング110の周囲の壁は、2つのガイドスロット120を備えてい
る。壁設置保持部品101は、底115から内部空間の中へ向かって伸びる2つ
のガイド指片121を含む。保持部品101と102の組み立てられた状態にお
いて、ガイド指片121が、ガイドスロット120に移動可能に係合する。ガイ
ド指片121は、それらの自由端にスタッド122を備える。これらスタッド1
22は、バネ部材103が保持部品101と102とを、図9−12に示される
位置よりさらに離すように押せないようにするもので、このことは、スタッド1
22は、この位置において、ガイドスロット120(図12)の端に当接すると
いう事実によって、保証される。
バネハウジング110とバネストッパ116は、当該保持部品101,102
の中心を外すように、挿入開口105,106に対向する位置の壁の部分に配置
される。結果として、一方では、挿入開口105と106を経て中に押し込まれ
る柔軟な物品のための利用可能なより大きな内部空間があり、他方では、壁設置
保持部品の底115に、留具が壁に固定的にねじ止めできる溝付き穴117のた
めの余裕がある。変形として、留具は、その底に両面粘着テープを備え、それを
使って、保護
フィルムを取り除いた後、壁に素早く固定され得る。図11に見ることができる
ように、壁設置保持部品101の壁部129を収容するための空隙128が、中
心を外れて配置されたバネハウジング110と操作保持部品102の壁との間に
残される。この壁部129を囲む構造と、2つのガイド指片121とバネハウジ
ング110のガイドスロット120との間の互いに対向した支持とにより、保持
部品101,102が、傾いて結果として動かなくなるという可能性が全くなく
、互いに正しく導かれることが保証される。
図示されない変形においては、バネハウジングを壁設置保持部品と連結し、一
方、バネストッパを操作保持部品に連結することが出来る。
好ましくは、操作保持部品102は、交換可能なキャップ130を備えている
。結果として、キャップ130は、室内装飾に合わせた異なる色が施された、あ
るいは、例えば、子供を引き付ける例えば漫画のキャラクターが描かれた、キャ
ップと容易に取り替えることができる。バネ部材103の境界が、バネハウジン
グ110の閉じられた端によって、キャップ130の側方に規定されるという事
実のため、操作保持部品102の外端は、開いている構造を持つことが望ましい
。図示された実施例において、操作保持部品102の外端は、キャップ130の
固定端132が嵌め込まれ固定される連続する切取部分131を備えている。切
取部分131の近くにスロット状穴135をもつ壁部分を設けること、及び、固
定端132に小さな突出部136を設けることによって、キャップ130と操作
保持部品102との間に、弾力がある嵌め合わせが生まれる。この弾力がある嵌
め合わせは、キャップ130の着脱を容易にする。キャップはさらに、操作保持
部品102の外端の凹部139に係合させるための相補的な配置スタッド138
を備えている。都合の良いことに、この取り外し可能なキャップ130は、操作
保持部品102の外端の開いている切取部分131と共同して、留具が壁に取り
付けられるときでさえ、保持部品101と102とによって規定される内部空間
107をアクセス可能におくこと保証する。これは、装置が壁にネジ止めすると
きに有益であり、また、この留具に誤って入り込んだあらゆる物体を除去するた
めにも使用される。
操作保持部品102を押している使用者に、挿入開口105,106が互いに
一
列に並んだことを知らせるために、本発明によれば、この位置に達したならば、
直ちにカチッと言う可聴信号を発生するクリック手段を設けることができる。こ
のクリック手段は、例えば、壁設置保持部品101に配設されたクリックスタッ
ド140と、操作保持部品102に配設された弾力のあるクリック指片141と
から成る。クリックスタッドと140とクリック指片141とが、互いに押し合
うとき、カチッという音が聞こえる(図11及び15)。
保持部品101,102が、互いに関して回転することを防止するために、壁
設置保持部品は、操作保持部品102のガイド溝146に噛み合うガイドスタッ
ド145を備えている。ガイド溝146は、摺動方向へ伸びる。
壁設置保持部品101は、挿入開口105,106の中央のちょうど反対側に
設けられたマーク150を有している。留具が、壁に取り付けられているとき、
マーク150は、挿入開口を正しく位置させるために使用できる。
このように、この発明は、タオルやその類似物を吊るすための留具の、非常に
有利な実施例を提供する。留具は、様々な構成要素のために均一な壁厚さを保つ
と同時に、射出成形を使って、単一の材料を用いて製造することが容易である。
もしバネスリーブが、図7‐16に示される実施例のように、操作保持部品と一
体であるならば、留具は、4つの構成要素:壁設置保持部品、操作保持部品、バ
ネ部材、及び交換可能なキャップ、のみから成る。この場合、都合の良いことに
、操作保持部品は、ちょうど壁設置保持部品のように、単一の射出成形工程によ
り、実質上均一な壁厚さで製造出来る。この留具は、操作が容易で、衛生的であ
る。さらに、この留具は、交換可能なキャップを用いることで、誰の希望にでも
容易に適合させられる。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,
NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L
S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ
,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL
,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,
BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E
E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU
,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,
KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL
,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,
SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U
Z,VN,YU,ZW
(72)発明者 ゴードリアーン,バスティアーン
オランダ国,エヌエル―3135 イェエヌ
フラールデンゲン,プレイン エマウス
4
【要約の続き】
2)内の内部空間からバネ部材(103)を遮蔽する。