JP2002505363A - 改善された安定性を有するポリマー加工添加剤 - Google Patents

改善された安定性を有するポリマー加工添加剤

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Abstract

(57)【要約】 ポリマー材料、特に熱可塑性ポリマー材料の押出しでは、押出されるポリマー上に望ましい表面特性をもたらすために、押出し中に制御されるべきそのポリマーに対して多くの物理的な属性が要求される。押出し添加剤は、これらの属性および特性を改善するために提供されてきた。本発明は、押出し可能な熱可塑性ポリマーのための添加剤系、その添加剤系を含有する押出し可能なポリマー組成物、本発明の添加剤系を含有するポリマーを使用した押出し方法について述べる。本発明の押出し添加剤は、(i)フルオロカーボンポリマー、(ii)ポリ(オキシアルキレン)ポリマー、(iii)酸化マグネシウム、および(iv)所望により安定剤を含む。本発明の押出し可能な組成物は、(A)押出し可能なポリマー(例えば少なくとも固形分の50重量%などの過半量)、および(B)有効量の安定化された加工助剤(押出し添加剤)を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 1.発明の分野 この発明は、安定化されたポリマー加工添加剤系、この安定化された系を用い
る改善された押出し特性を有する熱可塑性ポリマー、およびこの添加剤系を用い
る押出し方法に関する。
【0002】 2.技術分野の背景 製品の成形および付形におけるポリマー材料の押出しは、プラスチックまたは
ポリマー製品工業の主要なセグメントである。ファイバー、フィラメント、フィ
ルム、シート、チューブ、構造部材、ダクト、インサート、層状製品、および画
定された断面を有するその他の製品など、様々な材料が押出し工程によって容易
にかつ安価に作られる。基本的押出し工程では、流体または流動化できる状態の
材料が出口から押出され、次にその材料が非流体状態に転換されることが必要で
ある。流体から非流体状態への転換が、(押出された材料がその全般的形状およ
び外観を保持する能力に関して)十分すばやく実施されると、非流体製品は出口
端の外観を有する断面形状を保つ。押出し工程中に製品品質および押出し工程性
能を制御することもある重要な相互作用領域の一つは、流体材料と、スリット、
空孔、開口部、またはその他の成形出口の形態であることが多い押出し出口との
相互作用である。物理的な出口を提供する構造部材は、通常ダイまたはダイヘッ
ドと称される。
【0003】 Westover,R.F.は、「Melt Extrusion」、Enc
yclopedia of Polymer Science and Tec
hnology、第8巻、John Wiley&Sons(1968)の57
3〜581ページで、いかなるポリマーにもそれを超えると押出し物の表面が粗
くなり、それ未満では押出し物が滑らかになる特定の臨界剪断速度があると述べ
ている。彼はさらに、押出し機からの可能な限り高い流量を得て、かつ最も均一
な押出し物断面を得るためには、加工者は押出し物の粗さまたは歪みを制御しな
くてはならないと述べている。高および低密度ポリエチレンで観察される、押出
し物の様々なタイプの粗さおよび歪みのいくつかについては、Rudin,A.
、Worm,A.T.、Blacklock,J.E.の「Fluorocar
bon Elastomer Aids Polyolefin Extrus
ion」、Plastics Engineering、1986年3月号の6
3〜66ページで述べられている。Rudinらは、加工条件とダイの形状大き
さとの一定の組合わせに対して、それを超えると線状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、およびポリプロピレンなどのポリ
オレフィンが溶融欠陥を被る臨海剪断応力が存在すると述べている。低い剪断速
度では、欠陥は表面光沢の損失である「シャークスキン」の形態をとることもあ
り、これはより重大な発現では、押出し方向をほぼ横切る隆線として出現する。
より高い剪断速度では、押出し物は「連続メルトフラクチャー」を被り、甚だし
く歪むようになる。連続メルトフラクチャーが最初に観察されるのよりも低い速
度では、LLDPEおよびHDPEは「環状メルトフラクチャー」を被る可能性
があり、この場合、押出し物表面は滑らかだったり粗かったりする。この種の問
題は、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリビニル樹脂(ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルエステル、ポリビニルエーテル
、ポリビニルアルコール、およびそれらの共重合体)、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリエステル、およびそれらの共重合体(これらに限定されるものではな
い)など、ポリオレフィン以外のその他のいかなる種類の押出し可能なポリマー
でも起こり得る。上記の著者ら(Rudin,A.、Worm,A.T.、Bl
acklock,J.E.)は、加工条件を調節しあるいはダイを変更すること
で剪断応力を低下させればこれらの欠陥をある程度回避できるが、全く異なる一
連の問題が生じないことはないと述べている。例えばより高温での押出しの結果
、管状フィルムの押出しにおいてバブルウォールが軟弱になり得るし、より広い
ダイギャップはフィルムの配向性に影響し得る。上記の著者らは、フルオロカー
ボンエラストマー加工助剤を使用することで、より狭いダイギャップおよびより
低い溶融温度での押出し機操作が可能になると述べている。他の著者らも加工助
剤としてのフルオロカーボンエラストマーの使用について述べている。例えばD
e Smedt,C.およびNam,S.の「The Processing
Benefits of Fluoroelastomer Applicat
ion in LLDPE」、Plastics and Rubber Pr
ocessing and Applications、8、第1号(1987
)の11〜16ページ、米国特許番号第3,125,547号(Blatz)お
よび第4,581,406号(Hedbergら)を参照されたい。
【0004】 押出し工程助剤としてポリエチレングリコールを使用することが記載されてき
た。例えば米国特許番号第4,013,622号(DeJuneasら)は、押
出し機内でポリエチレン劣化発生率を低下させるためにポリエチレングリコール
を使用することを開示し、カナダ特許番号第961,998号(Hancock
ら)は、押出し中のゲル条痕形成を防止するために抗酸化剤で安定化されたポリ
オレフィンベースのフィルム押出しコンパウンドとポリアルキレングリコールを
使用することを開示する。
【0005】 米国特許番号第5,015,693号(Duchesneら)では、 (A)組成物の主要成分または過半成分としての熱可塑性炭化水素ポリマー(
たとえばポリエチレン)、 (B)ポリ(オキシアルキレン)ポリマー、および (C)フルオロカーボンポリマーを含む押出し可能な組成物が提供される。 これらポリ(オキシアルキレン)ポリマーおよびフルオロカーボンポリマーは、
組合わさってまたは一緒になって、溶融欠陥(すなわちシャークスキン)、連続
メルトフラクチャー、および環状メルトフラクチャーなどを減少させるのに十分
な相対割合および濃度になるように、押出し可能な組成物中に存在する。
【0006】 米国特許番号第5,459,187号(Goyalら)は、フルオロポリマー
、1種以上のポリ−C2-4アルキレンオキシドの低分子量C1-4アルキルエーテル
、および金属酸化物を含み、該エーテルと該フルオロポリマーとの重量比が1:
1未満である、良好な押出し特性を有するポリオレフィン組成物を記載している
。その第3欄に開示された金属酸化物としては、アルカリ土類または遷移金属の
金属酸化物またはハイドロタルサイト(Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O)
を含む弱い金属塩基が挙げられている。このような金属酸化物またはハイドロタ
ルサイトを使用することについては、明言された目的は開示されていない。
【0007】 押出し添加剤は、熱可塑性炭化水素ポリマーにこれら2種のマスターバッチを
形成して組み込まれることが多い。このようなマスターバッチは、通気条件にお
いて比較的高温で調製されることが多い。この結果、1主以上のマスターバッチ
構成成分の劣化が生じ、加工添加剤効率の損失が起きる。
【0008】 米国特許第5,459,187号で開示された添加剤は、以下に示すように押
出し可能な炭化水素ポリマー組成物を酸化劣化に対して安定化しないことが明ら
かにされている。
【0009】 発明の要約 本発明は、先行技術の不都合を克服し、安定なポリマー加工添加剤系、押出し
可能なポリマー組成物、および押出し方法を提供する。この安定なポリマー加工
添加剤系は、本願明細書中において押出し添加剤または添加剤系とも称される。
【0010】 本発明の押出し添加剤は、 (i)フルオロカーボンポリマー、 (ii)ポリ(オキシアルキレン)ポリマー、 (iii)酸化マグネシウム、および所望により (iv)安定剤(例えば一種以上の抗酸化剤)を含む。 上記フルオロカーボンポリマーおよびポリ(オキシアルキレン)ポリマーは、有
効であるのに十分なレベルで存在する。すなわちこれらフルオロカーボンポリマ
ーおよびポリ(オキシアルキレン)ポリマーは、押出し品における溶融欠陥を減
少させるのに十分な相対割合および濃度で存在する。
【0011】 一般にフルオロカーボンポリマーおよびポリ(オキシアルキレン)ポリマーは
、1/0.2〜1/15(好ましくは1/0.6〜1/10の割合、そして最も
好ましくは1/1〜1/10の割合)の重量比で押出し添加剤中に存在する。押
出し添加剤中に存在する上記フルオロカーボンポリマーとポリ(オキシアルキレ
ン)ポリマーとの組み合わせは、好ましくは添加剤の50〜99.95重量%、
より好ましくは55〜99.9重量%、そして最も好ましくは85〜96重量%
を構成する。酸化マグネシウムは、押出し添加剤固形分の少なくとも0.05重
量%のレベルで存在する。酸化マグネシウムは、好ましくは上記押出し添加剤中
に約0.10%〜10固形分重量%、そして最も好ましくは1〜5固形分重量%
存在する。任意の安定剤は、押出し添加剤の0〜40重量%、好ましくは1〜3
5重量%、そして最も好ましくは押出し添加剤中の総固形分組成物の約1〜10
重量%のレベルで存在しても良い。押出し添加剤系は、熱可塑性炭化水素ポリマ
ーに標準的に添加される補助剤などのその他の成分をさらに含んでも良い。この
ようなその他の成分の押出し添加剤中の濃度は、加工者の要望次第で異なること
ができるが、概してフルオロカーボンポリマーとポリ(オキシアルキレン)ポリ
マーが、押出し添加剤系の主要成分または過半成分である。
【0012】 本発明の押出し可能なポリマー組成物は、 (A)押出し可能なポリマー(例えば過半量(例えば、固形分の少なくとも5
0重量%))、および (B)有効量(例えば50重量%まで)の押出し添加剤を含む。
【0013】 押出し可能なポリマー組成物は、大部分(すなわち50重量%以上)が押出し
可能なポリマー(最も一般的には炭化水素ポリマー)および有効量の添加剤系か
ら構成される。本願明細書における用法では、押出し可能な組成物は、マスター
バッチおよび最終組成物の両者を含む。押出し可能な組成物中で用いられる添加
剤系のレベルは大きく異なっても良く、その正確な量は所望の加工特性に左右さ
れる。好ましくは添加剤系は、少なくとも押出し可能なポリマーの約0.001
重量%〜約10重量%を構成するが、より多いまたはより少ない量も使用できる
。安定化された加工添加剤は、より好ましくは押出し可能なポリマーの少なくと
も約0.005重量%、そして最も好ましくは押出し可能なポリマーの0.00
5〜0.7重量%を構成する。押出し可能な組成物がマスターバッチの場合、使
用される添加剤系のレベルは典型的に高く、すなわち押出し可能なポリマーの0
.1重量%を超え、そして典型的には押出し可能なポリマーの0.1〜0.7重
量%である。押出し可能な組成物が最終製品(ポリマーペレット、フィルム、押
出し物)の場合、存在する安定化された加工添加剤のレベルは、典型的には押出
し可能なポリマーの0.2重量%以下であり、そして典型的には押出し可能なポ
リマーの0.005〜0.2重量%以下である。
【0014】 本発明の押出し方法は、 (A)過半量の押出し可能な熱可塑性ポリマー、および有効量の押出し添加剤
を用意する工程、 (B)上記押出し添加剤を上記押出し可能な熱可塑性ポリマーに混合する工程
、および (C)上記混合物を押し出す工程を含む。
【0015】 この押出し可能なポリマーおよび押出し添加剤は、様々なやり方で混合できる
。例えばそれらは、バンバリーミキサー内、またはあらゆるタイプの混合押出し
機内で混ぜ合わすことができる。概してそれらは、ポリマー全体にわたる押出し
添加剤の均一な分布を促進するために、押出し可能なポリマーの融点を超える温
度で混合される。
【0016】 押出し添加剤の構成成分はそれぞれ別々に添加でき、あるいはそれらを最初に
一緒に混合して次にポリマーに添加することもできる。さらに個々の構成成分を
溶液から熱可塑性ポリマー上に別々に塗布して、被覆ポリマーのマスターバッチ
を作り出し、次にそれを適切な量の未被覆ポリマーとドライブレンドして、押出
し可能な組成物中で個々の成分の所望の濃度を達成できる。
【0017】 発明の詳細な説明 本発明は、同一レベルのフルオロカーボンポリマーのみを使用した場合に達成
されるよりも早い押出し剪断速度において、押出し可能な熱可塑性ポリマー中に
おける溶融欠陥の開始を遅延させることにより、溶融欠陥を減少させるのに効果
的である。本発明が、同一押出し条件下で、同一レベルのフルオロカーボンポリ
マーのみを含有する押出し物に必要とされるよりも、より短時間で押出し機を平
衡化して溶融欠陥のない押出し物が製造できるようにすることも観察された。さ
らに本発明の添加剤系は、高粘度マトリックス中での好気的加工の間に、酸化劣
化の悪影響に対し安定化されていることが分かった。これによってこの添加剤系
が、先行技術分野の押出し添加剤系により達成されるのと同一の結果を達成する
ことが可能になる。
【0018】 以下の考察により本発明をさらに詳しく説明する。
【0019】 A.押出し可能なポリマー 本発明の押出し添加剤は、発明の背景で述べたものをはじめとする、あらゆる
押出し可能な熱可塑性ポリマーと共に使用でき、炭化水素ポリマーおよびフッ素
含有ポリマーを含む。使用するために選択される具体的な押出し可能なポリマー
は、最終製品の用途または所望の特性に左右される。
【0020】 ここでの用法では、「炭化水素ポリマー」という用語は、炭素に結合した水素
原子の10%未満がフッ素原子で置換されたポリマーおよびポリマー材料を指す
。「フッ素含有ポリマー」という用語は、炭素に結合した水素原子の10%以上
がフッ素原子で置換されたポリマーおよびポリマー材料を指す。
【0021】 押出し可能なポリマーは、1つ以上の炭化水素ポリマーと1つ以上のその他の
炭化水素ポリマーまたは共重合体との配合物、1つ以上のフッ素含有ポリマーと
1つ以上のその他のフッ素含有ポリマーまたは共重合体との配合物、炭化水素ポ
リマーまたは共重合体とフッ素含有ポリマーまたは共重合体との配合物、および
光安定剤、充填剤、粘着防止剤、および顔料などの従来の補助剤を含有する上記
のいずれかの配合物も含む。
【0022】 本発明で有用な炭化水素ポリマーとしては、多くの周知のポリマーのいずれか
が挙げられる。好ましい炭化水素ポリマーとしては、ポリアミド、ポリイミド、
ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリケトン、ポリウレア、ポリビニル樹脂、ポリアクリレート、およびポリ
メタクリレートなどの熱可塑性ポリマーが挙げられる。
【0023】 炭化水素ポリマーとして有用なポリアミドは、概して商品として入手可能であ
る。例えば多くの周知のナイロンのいずれかなどのポリアミドは、多くの供給元
から入手できる。特に好ましいポリアミドは、ナイロン−6、ナイロン−6,6
、ナイロン−11、またはナイロン−12である。特定のポリアミド材料の選択
は、得られる製品の具体的な用途の物理的な要求事項に基づくべきことに留意し
なければならない。例えばナイロン−6およびナイロン−6,6は、ナイロン−
11またはナイロン−12よりも高い耐熱性を提供するが、ナイロン−11およ
びナイロン−12は、より良い耐薬品性を提供する。これらのポリアミド材料に
加えて、ナイロン−6,12、ナイロン−6,9、ナイロン−4、ナイロン−4
,2、ナイロン−4,6、ナイロン−7、およびナイロン−8などのその他のナ
イロン材料を使用しても良い。例えばナイロン−6,Tおよびナイロン−6,1
などの環含有ポリアミドも使用できる。PEBAXポリアミド(ペンシルベニア
州フィラデルフィアのAtochem North America)などのポ
リエーテル含有ポリアミドも使用できる。
【0024】 有用なポリウレタンポリマーとしては、脂肪族、脂環式、芳香族、および多環
式ポリウレタンが挙げられる。これらのポリウレタンは、典型的に周知の反応機
序に従った多官能性イソシアネートとポリオールとの反応によって製造される。
ポリウレタンの製造に用いるのに有用なジイソシアネートとしては、ジシクロヘ
キシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1
,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、お
よびジフェニルメタンジイソシアネートが挙げられる。1つ以上の多官能性イソ
シアネートの組み合わせを使用してもよい。有用なポリオールとしては、ポリペ
ンチレンアジペートグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリカプロラクトンジオール、ポリ−1,2−ブチレンオ
キシドグリコール、およびそれらの組み合わせが挙げられる。ブタンジオールま
たはヘキサンジオールなどの連鎖延長剤を、所望により反応中で使用してもよい
。本発明で有用な市販のウレタンポリマーとしては、ニューハンプシャー州シー
ブルックのMorton International,Inc.からのPN−
04または3429、およびオハイオ州クリーブランドのB.F.Goodri
ch CompanyからのX−4107が挙げられる。
【0025】 ポリオレフィンは、本発明の実施において特に有用な押出し可能なポリマーの
種類を代表する。有用なポリオレフィンとしては、オレフィンのホモポリマーお
よび共重合体、並びに1つ以上のオレフィンと、最高約30重量%までの、好ま
しくは20重量%以下の、このようなオレフィンに共重合する1つ以上のモノマ
ーとの共重合体、例えば酢酸ビニルのようなビニルエステル化合物などが挙げら
れる。上記オレフィンは、一般構造CH2=CHR(式中、Rは水素またはアル キル基であり、概してそのアルキル基は10個以下の炭素原子、そして好ましく
は1〜4個の炭素原子を含有する。)を有する。代表的なオレフィンは、エチレ
ン、プロピレン、およびブテン−1である。上記オレフィンと共重合できる代表
的なモノマーとしては、1−ブテン、1−オクテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、プロピレン、ビニルエステルモノマー(例、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、酪酸ビニル、クロロ酢酸ビニル、クロロプロピオン酸ビニルな
ど)、アクリルおよびα−アルキルアクリル酸モノマー、およびそれらのアルキ
ルエステル、アミド、およびニトリル(例、アクリル酸、メタクリル酸、エタク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、メタクリルアミド、アクリロニトリルなど)、ビニルアリールモノマー(例
、スチレン、o−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、およびビニルナフ
タレンなど)、ビニルおよびビニリデンハロゲン化物モノマー(例、塩化ビニル
、塩化ビニリデン、臭化ビニリデンなど)、マレイン酸およびフマル酸のアルキ
ルエステルモノマー(例、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチルなど)、ビ
ニルアルキルエーテルモノマー(例、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルイソブチルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテルなど)、ビ
ニルピリジンモノマー、N−ビニルカルバゾールモノマー、およびN−ビニルピ
ロリジンモノマーが挙げられる。
【0026】 押出し可能な炭化水素ポリマーは、遊離カルボン酸基を含有する上記オレフィ
ン共重合体またはそれらの配合物の金属塩も含む。上記カルボン酸ポリマーの塩
を提供するのに使用できる金属の例は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウム、アルミニウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウム、ベリリ
ウム、鉄、ニッケル、およびコバルトなどの一、二、および三価の金属である。
本発明で有用なポリオレフィンの代表例は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン−1、ポリ(3−メチルブテン)、ポリ(4−メチルペンテン)および
エチレンとプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1
,4−メチル−1−ペンテンおよびオクタデセン−1との共重合体である。
【0027】 本発明で有用な代表的なポリオレフィン配合物は、ポリエチレンおよびポリプ
ロピレン、低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレン、およびポリエチレン
および上記共重合可能なモノマーを含有するオレフィン共重合体を含む配合物で
あり、そのいくつかは上記した(例えばエチレンおよびアクリル酸共重合体、エ
チルおよびメチルアクリル酸共重合体、エチレンおよびエチルアクリル酸共重合
体、エチレンおよび酢酸ビニル共重合体、エチレン、アクリル酸、およびエチル
アクリル酸共重合体、およびエチレン、アクリル酸、および酢酸ビニル共重合体
など)。
【0028】 好ましいポリオレフィンは、エチレンおよびプロピレンのホモポリマー、およ
びエチレンおよび1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−
ペンテン、プロピレン、酢酸ビニル、およびメチルアクリル酸の共重合体である
。好ましいポリオレフィンは、ホモポリマーまたは共重合体または線状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)との配合物である。
【0029】 これらのポリオレフィンはチーグラーナッタ触媒、不均一系触媒、およびメタ
ロセン触媒を使用して重合しても良い。
【0030】 実質的にフッ素化されていないポリマーとして有用なポリアクリレートおよび
ポリメタクリレートとしては、例えばアクリル酸、アクリル酸メチル、エチルア
クリル酸、アクリルアミド、メチルアクリル酸、メチルメタクリル酸、n−ブチ
ルアクリル酸、およびエチルアクリル酸のポリマーが挙げられるが、これらはほ
んの一例にすぎない。上述のようにその他の有用な実質的に押出し可能な炭化水
素ポリマーとしては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリケトン、およびポ
リウレアが挙げられる。概してこれらの材料は、商品として入手可能である。例
えばSELARTMポリエステル(デラウェア州ウィルミントンのDuPont)
、LEXANポリカーボネート(マサチューセッツ州ピッツフィールドのGen
eral Electric)、KADELポリケトン(イリノイ州シカゴのA
moco)、およびSPECTRIMTMポリウレア(ミシガン州ミッドランドの
Dow Chemical)などのとおりである。
【0031】 炭化水素ポリマーまたは共重合体の結晶化度は、異なることができる。ポリマ
ーは、例えば高密度ポリエチレンなどの半結晶性高密度ポリマーでも、またはエ
チレンとプロピレンとの共重合体などのエラストマー共重合体でも良い。例えば
アクリル酸またはマレイン酸無水物などの官能性モノマーを重合または共重合す
ることで、または例えばグラフト、酸化またはイオノマーの形成により重合後に
ポリマーを改質することで、カルボキシル、無水物、またはイミド官能性を本発
明中の炭化水素ポリマーに組み込んでも良い。これらとしては、例えば酸変性エ
チレン酢酸ビニル、酸変性アクリル酸エチレン、無水物変性アクリル酸エチレン
、無水物変性エチレン酢酸ビニル、無水物変性ポリエチレン、および無水物変性
ポリプロピレンが挙げられる。炭化水素ポリマーとして有用なカルボキシル、無
水物、またはイミド官能性ポリマーは、概して商品として入手可能である。例え
ば無水物変性ポリエチレンは、BYNEL共押出し可能接着性樹脂の商品名の下
にデラウェア州ウィルミントンのDuPontから商品として入手可能である。
【0032】 有用なフッ素含有ポリマーとしては、テトラフルオロエチレンとペルフルオロ
(メチルビニル)エーテル、ヘキサフルオロプロピレン、ペルフルオロ(プロピ
ルビニル)エーテルなどの1つ以上のその他のモノマーとの共重合体や、テトラ
フルオロエチレンとエチレン、プロピレンなどのエチレン性不飽和炭化水素モノ
マーとの共重合体などの結晶性または部分的に結晶性のポリマーが挙げられる。
【0033】 本発明で有用なさらに別のフッ素含有ポリマーとしては、フッ化ポリビニリデ
ンなどのフッ化ビニリデンをベースとするもの、およびフッ化ビニリデンとヘキ
サフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン、エチレン、プロピレンなどの
1つ以上のその他のモノマーとの共重合体が挙げられる。さらに別の有用なフッ
素含有押出し可能なポリマーについては、この開示の結果、当業者には知られる
であろう。
【0034】 押出し可能な熱可塑性ポリマーは、粉末、ペレット、顆粒形態、またはその他
のあらゆる押出し可能な形態で使用して良い。
【0035】 B.押出し添加剤 1.フルオロポリマー 本発明の添加剤系で有用なフルオロカーボンまたはフッ素化されたポリマーは
、一般に少なくとも1:2、好ましくは少なくとも1:1のフッ素原子対炭素原
子比率を有するフッ素化されたオレフィンのホモポリマー、および共重合体であ
る。使用できるホモポリマーは、例えばフッ化ビニリデンおよびフッ化ビニルか
ら誘導されるものである。フッ素化されたオレフィンの共重合体は、例えばフッ
化ビニリデンと、例えばヘキサフルオロプロピレンのようにフッ素化され、ある
いは例えばプロピレンのようにフッ素化されていない1つ以上の追加的オレフィ
ンとから誘導されるものとすることもできる。
【0036】 好ましいフルオロカーボンポリマーは、フッ化ビニリデンと、二重結合した各
炭素原子上に少なくとも1つのフッ素原子を含有する少なくとも1つの末端不飽
和フルオロモノオレフィンとの共重合体であり、上記フルオロモノオレフィンの
各炭素原子は、フッ素,塩素,臭素,水素または低級フルオロアルキル(例えば
1〜4個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル)またはフルオロアルコキシ
基(例えば1〜4個の炭素原子を有するペルフルオロアルコキシ)のみによって
置換されている。好ましいフッ化ビニリデンとのコモノマーは、ペルフルオロプ
ロピレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、およびペン
タフルオロプロピレンである。特に好ましいのは、米国特許番号第3,051,
677号(Rexford)および第3,318,854号(Honnら)で述
べられたような、ペルフルオロプロピレンとフッ化ビニリデンとの共重合によっ
て製造されるフッ素化されたポリマー、および米国特許番号第2,968,64
9号(Pailthorpら)で述べられたようなペルフルオロプロピレン、フ
ッ化ビニリデン、およびテトラフルオロエチレンの共重合によって製造されるポ
リマーである。約15〜約50モル%のペルフルオロプロピレンを有し、任意に
5から30モル%までのテトラフルオロエチレンが添加される、ペルフルオロプ
ロピレンとフッ化ビニリデンとのエラストマー共重合体が特に有用である。
【0037】 2.ポリ(オキシアルキレン)ポリマー 本発明で有用なポリ(オキシアルキレン)ポリマーとしては、ポリ(オキシア
ルキレン)ポリオールおよびそれらの誘導体が挙げられ、有用な種類のポリ(オ
キシアルキレン)ポリマーは、一般式、 (式中、Aはポリヒドロキシアルカンまたは例えばエチレングリコール、グリセ
ロール、1,1,1−トリメチロールプロパン、およびポリ(オキシプロピレン
)グリコールなどのポリエーテルポリオールなどの複数の活性水素原子(例えば
2または3個)を有する低分子量開始剤有機化合物の活性水素を含まない残基で
あり、yは2または3であり、(OR1xは複数(例えばxは5〜約500個)
のオキシアルキレン基を有するポリ(オキシアルキレン)鎖である。)によって
表すことができる。(OR1)のR1基は、同じでもまたは異なっても良く、C1 〜C5アルキレン基から成る群より選択され好ましくはC2またはC3アルキレン 基であり、xはオキシアルキレン単位の数である。上記ポリ(オキシアルキレン
)鎖は、例えばポリ(オキシエチレン)またはポリ(オキシプロピレン)などの
ホモポリマー鎖であることもでき、あるいは例えば−OC24単位と−OC36 単位との共重合体などのランダムに分布する(すなわちヘテリック混合物)オキ
シアルキレン基鎖であることもでき、あるいは例えば−OC24αブロックと
−OC36βブロックとを含むポリマー(式中、α+β=xであり、xは約5
〜約500で、好ましくは約10〜300である。)などの交互ブロックまたは
主鎖セグメントまたは反復オキシアルキレン基を有する鎖であることもできる。
2はHまたはアルキル、アリールまたはアラルキルまたはアルカリールのよう なそれらの組み合わせなどの有機基であり、OまたはNなどのヘテロ原子を含ん
でも良い。例えばR2は、メチル基、ブチル基、フェニル基、ベンジル基、およ びアセチル(CH3CO−)、ベンゾイル(C65CO−)、およびステアロイ ル(C17−H35CO−)などのアシル基とすることができる。
【0038】 代表的なポリ(オキシアルキレン)ポリマー誘導体としては、末端ヒドロキシ
基が、部分的または完全にエーテル誘導体(例えばメトキシ基など)またはエス
テル誘導体(例えばステアリン酸エステル基、(C17−H35COO−)など)に
転換されたポリ(オキシアルキレン)ポリオール誘導体が挙げられる。その他の
有用なポリ(オキシアルキレン)誘導体は、例えばジカルボン酸とポリ(オキシ
アルキレン)グリコールから調製されるポリエステルである。好ましくはポリ(
オキシアルキレン)ポリマー誘導体の重量の過半部分は、反復するオキシアルキ
レン基(OR)である。上記ポリ(オキシアルキレン)ポリオールおよびそれら
の誘導体は室温で液体または固体であることができ、少なくとも200の分子量
、そして好ましくは、約400〜20,000またはそれ以上の分子量(例えば
、200,000以上の分子量など)を有する。
【0039】 本発明で有用なポリ(オキシアルキレン)ポリオールとしては、CARBOW
AXTM3350、H(OC24nOH(式中、nは約76である。)などのC ARBOXWAXTMの商品名の下に市販されているもの、および例えばPLUR
ONICTMF−77、H(OC24d[OCH(CH3)CH2e(OC24 f OH(式中、d+fは約108であり、eは約35である。)などのPLUR ONICTMの商品名の下に市販されているものが挙げられる。
【0040】 好ましいポリ(オキシアルキレン)ポリマーは、約1000〜20,000の
分子量を有する、ポリエチレングリコールと称されることが多いポリ(オキシエ
チレン)グリコールである。
【0041】 3.酸化マグネシウム 本発明で使用される酸化マグネシウムが、本発明の性能に影響を与えることが
明らかに実証された。酸化マグネシウムは、(モル寄与率で)10%未満のその
他の金属、遷移金属、アルカリ金属などを含む形態にあるのが好ましい。すなわ
ち酸化マグネシウムは、モル寄与率で(C、OおよびH以外の元素、そして好ま
しくはOおよびH以外の元素の)少なくとも90%がマグネシウムから構成され
るべきである。後記する実施例により(Mg6Al2(OH)16CO3−4H2O)
を含む粒子が、酸化マグネシウム(90〜100%がマグネシウムおよび酸素)
ほど効率的に機能しないことを示す。利点の特定の効果は、金属の効果またはカ
ーボネートの不在の寄与に絶対的に結びつくものではないが、効果はこれらの1
つ以上の材料によってあり得る効果である。したがって酸化マグネシウムの別の
可能な特徴付けは、カーボネートを含まない、ということであり、モル寄与率で
少なくとも90%がC、O、およびH以外の元素で構成されると表わすこともで
きる。組成物中の酸化マグネシウムの粒度は広い範囲で異なっても良いが、概し
て好ましい範囲は約0.01〜25μmである。
【0042】 4.安定剤 安定剤は、本発明で熱酸化、鎖の切断、光酸化劣化、および電子線およびガン
マ線などのその他の形態の放射線劣化の影響を妨げるのに有用である。それらは
劣化過程によって生じることもある、あらゆるフリーラジカルを中和するのにも
有用である。種々の安定剤が本発明で有用である。それらとしてはフェノール類
、ヒンダードフェノール類、リン化合物、およびベンゾフラノン材料が挙げられ
る。好ましくは安定剤は、フェノール系安定剤とフェノール系でない1つ以上の
安定剤との配合物を含む。特に好ましいのは、フェノール安定剤と、亜燐酸安定
剤と、任意にベンゾフラノン安定剤、特にベンゾフラン−2−オン(場合に応じ
て「ラクトン」と称される)安定剤との配合物である。
【0043】 これらの安定剤は、一般に当該技術分野で既知である。例えば米国特許番号第
4,325,863号、第4,338,244号、第5,175,312号、第
5,308,899号、第5,422,415号、および第5,516,920
号を参照されたい。これらの特許は、それぞれこれらの種類の安定剤について述
べている。安定剤は、酸化に対する保護がはじめて検知される最小量から、より
大きな量までの広い範囲の量で使用することができる。
【0044】 押出し添加剤は、ポリマーに補助剤を添加するために都合良く用いられる手段
のいずれかを使用して、構成成分を混合して調製することができる。したがって
フルオロカーボンポリマー、ポリ(オキシアルキレン)ポリマー、酸化マグネシ
ウムおよびあらゆる安定剤、およびその他の補助剤はドライブレンドできる。代
案としては、ポリ(オキシアルキレン)ポリマーと、用いる場合は安定剤とを溶
融混合して配合物を固化し、その微粒子を形成し、引き続いて残りの成分を配合
物とドライブレンドすることで構成成分を混合できる。その後、上で開示したよ
うに、得られた添加剤を押出し可能な炭化水素ポリマーに添加できる。
【0045】 本発明は、熱可塑性ポリマー、特に炭化水素ポリマーの例えばフィルム押出し
、押出しブロー成形、射出成形、パイプ、ワイヤまたはケーブル押出し、および
ファイバー製造をはじめとする押出しにおいて有用である。
【0046】 以下の実施例は、本発明のより良い理解の一助として提供され、本発明の範囲
を不必要に制限するものではない。
【0047】 PPA−1は、約10重量%の無機分離剤([ケイ酸マグネシウムである]2
5talc、重量で0.67%の炭酸カルシウム、および0.67%非晶質シリ
カ)を含有する、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体を
1重量部、およびポリエチレングリコール(CarbowaxTM8000,PE
G−4など)を2重量部含むポリマー加工添加剤である。
【0048】 PPA−2は、抗酸化剤IrganoxTM1010(テトラキス[メチレン(
3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン
)、およびIrgafosTM168(トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)ホスファイト)(どちらもニューヨーク州タリータウンのCiba S
pecialty Chemicals Corp.から入手できる)のそれぞ
れが、共重合体の2重量%存在すること以外はPPA−1と同一である。
【0049】 実施例1および比較実施例C1−C5 本発明のポリマー加工添加剤系が酸化劣化に対する安定性を提供する性能を実
証するために、InterscanTMVoltametricホルムアルデヒド
特異性センサーを使用して、研究室で調製されるPPA濃縮物の調製の間に放出
されるホルムアルデヒドの量を測定した。
【0050】 一連の加工添加剤は、PPA−1を異なる補助剤にドライブレンドして調製さ
れた。次に得られたドライブレンドされた加工添加剤を実験室バンバリーミキサ
ー内で、低密度ポリエチレン(メルトインデックス0.7)に添加した。この加
工添加剤は、全組成物の総重量の5重量%を構成した。得られた組成物をHaa
ke溶融ミキサー内で140℃で4分間混合した。生成したホルムアルデヒド量
を測定したものを表1に示す。表1は、試験した様々な加工添加剤中で使用した
各補助剤の量も示す。添加剤の量は、低密度ポリエチレンの百万分率(ppm)
で示す。
【0051】 1.ステアリン酸カルシウム 2.ハイドロタルサイト 3.Ciba Specialty Chemicals Corp.から入手
できるIrganoxTM1010およびIrgafosTM168の1:1配合物
4.ポリオレフィンの褐変があった
【0052】 表1のデータからは、好気条件下での加工添加剤および炭化水素ポリマーのマ
スターバッチ調製中に、本発明の添加剤系がホルムアルデヒドの放出を顕著に減
少させたので、それが押出し可能な組成物を安定化したことがわかる。酸化亜鉛
のようなその他の金属酸化物、並びにステアリン酸カルシウムまたはハイドロタ
ルサイト(Mg6Al2(OH)10CO3・4H2O)の使用では、酸化マグネシウ
ムと同じ性能は示されなかった。
【0053】 実施例2〜5および比較実施例C6 PPA−1、安定剤(すなわち抗酸化剤)の組み合わせ、およびMgOをドラ
イブレンドして、一連の加工添加剤を調製した。実施例1および比較実施例C1
〜C5で述べたようにして、得られた各添加剤の一部を低密度ポリエチレンに混
合した。140℃での5分間にわたる混合後、放出されたホルムアルデヒドの量
を測定した。各添加剤の一部を別に60分間、140℃に加熱した。加熱処理添
加剤から放出されたホルムアルデヒドの量を測定した。結果を表2に示す。「%
」記号は添加剤組成物中での重量%を意味する。「ppm」記号は百万分率を意
味する。
【0054】
【0055】 表2中のデータからは本発明の添加剤系が、好気的混合条件下で調製されるマ
スターバッチから放出されるホルムアルデヒドの量を減少させることによって、
安定化された押出し可能な組成物を提供したことがわかる。
【0056】 実施例6〜7および比較実施例C6 5重量%の加工添加剤および95重量%の低密度ポリエチレン(メルトインデ
ックス0.7)を含む、一連のマスターバッチ組成物を80リットルバンバリー
ミキサー内で調製した。加工添加剤系の様々な成分を一緒にドライブレンドした
。低密度ポリエチレンの半分をバンバリーミキサーに加えて混合した後に、添加
剤系をバンバリーミキサーに加えた。これらの最初の装入材料を目で見て均一の
混合物が得られるまで混合した後に、残りの低密度ポリエチレンを加えた。次に
装入材料全体を均一になるまで混合した。これらの配合物を様々な温度に加熱し
た。各温度で生成したホルムアルデヒド量をFTIR法によって測定した。加工
添加剤の組成および生成したホルムアルデヒドを表3に示す。
【0057】
【0058】 データからは本発明の添加剤系が、好気的加工の間にホルムアルデヒドの放出
を顕著に減少させることにより、安定化された押出し可能な組成物を提供したこ
とがわかる。
【0059】 実施例8〜9および比較実施例C8〜C9 表4に示す成分をドライブレンドして、一連の加工添加剤を調製した。次にH
aake密閉式ミキサー内で3%、5%または7重量%の加工添加剤を97%、
95%または93重量%の低密度ポリエチレン(メルトインデックス0.7)と
組合わせることによりマスターバッチ組成物を調製した。次にミキサーのトルク
を(Newton−meters(Nm)で)混合サイクルの終わりに測定した
。結果を表4に示す。
【0060】
【0061】 表4に示されたデータからは、本発明の添加剤組成物が、トルクを全て失うこ
となく高レベルで使用できることがわかる。これによって押出し可能なポリマー
全体にわたる添加剤系のより良い分散が可能になる。
【0062】 実施例10〜14 本発明による一連の添加剤組成物を調製した。それらは96重量%のPPA−
1、2重量%の安定剤、および2重量%の酸化マグネシウムを含んでいた。異な
るタイプの酸化マグネシウムを使用した。最初の実施例で述べたように、各添加
剤組成物をHaakeミキサー内で低密度ポリエチレンと合わせた。さらに添加
剤組成物のみから放出されるホルムアルデヒドの量(140℃で5分間の加熱後
、および140℃で60分間の加熱後)を測定した。結果を表5に示す。
【0063】 B−225は、Ciba Specialty Chemicals Corp
.から入手できるIraganoxTM1010およびIrgafosTM168の
50/50混合物である。 HP 2225は、Ciba Specialty Chemicals Co
rporationから入手できるIrganoxTM1010、Irgafos TM 168、およびベンゾフラン−2−オンの45/45/10混合物である。
【0064】 これらの実施例で使用されたMagliteTMの商標を有する様々な形態の酸
化マグネシウムについては、文献中で以下のように記載されている。
【0065】
【0066】 ヨウ素価についてもMagliteTMDでは最低100、およびMaglit
TMYでは30〜55として与えられている。表中に値がないものは、文献に記
載がない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 101/00 (C08L 101/00 27:12 27:12 71:02) 71:02) (C08K 13/02 (C08K 13/02 3:22 3:22 5:00) 5:00) (C08L 27/12 (C08L 27/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 アモス、スチーブン、イー アメリカ合衆国 ミネソタ、セント ポー ル、 ピー、オー、ボックス 33427 Fターム(参考) 4F207 AA05 AA08 AA15 AA28 AA29 AA31 AB06 AB07 AG01 AG08 AG14 KA01 KA17 KF02 4J002 BB021 BB111 BB161 BB221 BB251 BD132 BD141 BD142 BD152 BD162 BG041 BG051 CF001 CG001 CH013 CH053 CH063 CK001 CK011 CL011 CL031 DE076 EJ027 EJ067 EL077 EW007 EW067 FD016 FD037 GF00 GL00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定化された加工助剤組成物であって、 (A)フルオロカーボンポリマー、 (B)ポリ(オキシアルキレン)ポリマー、 (C)酸化マグネシウム、および (D)所望により安定剤 を含む、上記組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の安定化された加工助剤組成物であって、上
    記フルオロカーボンポリマーの上記ポリ(オキシアルキレン)ポリマーに対する
    重量比が、1/0.2から1/15の範囲にある、上記組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の安定化された加工助剤組成物であって、有
    効量の酸化マグネシウムを含有する、上記組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の安定化された加工助剤組成物であって、上
    記酸化マグネシウムが、上記加工助剤組成物固形分の0.05〜10重量%の量
    で存在する、上記組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の安定化された加工助剤組成物であって、上
    記安定剤が、少なくとも1種の抗酸化剤を含む、上記組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の安定化された加工助剤組成物であって、上
    記抗酸化剤が、フェノール類、ヒンダードフェノール類、リン化合物、およびベ
    ンゾフラノン化合物から成る群より選択される、上記組成物。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の安定化された加工助剤組成物であって、上
    記抗酸化剤が、上記安定化加工助剤の1〜10重量%を構成する、上記組成物。
  8. 【請求項8】 押出し可能な組成物であって、 (A)過半量の押出し可能なポリマー、および (B) 有効量の請求項1に記載の安定化された加工助剤組成物 を含む、上記押出し可能な組成物。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の押出し可能な組成物であって、上記安定化
    された加工助剤組成物が、上記押出し可能なポリマー固形分の0.001〜50
    重量%を構成する、上記組成物。
  10. 【請求項10】 押出し方法であって (A)過半量の押出し可能なポリマーおよび有効量の請求項1に記載の安定化
    された加工助剤組成物を用意する工程、 (B)上記安定化された加工助剤および上記押出し可能なポリマーを混合する
    工程、および (C)上記混合物を押出す工程 を含む、上記方法。
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