JP2002505137A - 脈管クリップ - Google Patents

脈管クリップ

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JP2002505137A JP2000534123A JP2000534123A JP2002505137A JP 2002505137 A JP2002505137 A JP 2002505137A JP 2000534123 A JP2000534123 A JP 2000534123A JP 2000534123 A JP2000534123 A JP 2000534123A JP 2002505137 A JP2002505137 A JP 2002505137A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ロック位置に弾性力により旋回され得る第１のブレード及び第２のブレードを備える止血クリップに関する。第１ブレードは交差点領域で第２ブレードの２つの平行な連接部の間に配設された長手方向スリットを貫通している。交差点領域における２つのブレードの案内を改善するために、本発明は、第２ブレードの長手方向スリットを貫通する部分と平行に延び、第２ブレードを貫通する第１ブレードの側部に位置する橋部材を備える。橋部材は、第２ブレードの長手方向スリットを貫通する部分と共に、両側で閉じた長手方向スリットを形成し、該長手方向スリット内で第二ブレードの連接部が案内される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、弾性的に閉じた位置に旋回可能な第１の枝部及び第２の枝部を有し
、第１枝部が２つの平行なウェブ状接続部の間に形成された第２枝部の長手方向
スロットを交差点領域で貫通する脈管クリップに関する。
【０００２】 このタイプの脈管クリップは例えば血管の動脈瘤をしっかりと圧締め（クラン
プ）するために使用される。そのために、弾性を有する丸棒材から作成された実
質的に１部品の脈管クリップを湾曲させて、この丸棒材の２つの端部がその自由
端部に設けられた圧締め側面部を相互に弾性的に押圧する２つの枝部を形成する
ようにすることが公知になっている。２つの枝部を互いに対して案内することを
目的として、２つの枝部を交差させ、これら枝部が交差する領域において、第２
枝部の長手方向スロットを貫通して第１枝部を通すことによって、この相対的案
内がなされる。優れた案内を達成するために、第１枝部の丸棒材を両側で平坦に
して、第１枝部の平坦になった側面が第２枝部の長手方向スロットの同様に平坦
になった内側表面に平面的に接するようにさせることが公知になっている。こう
して、長手方向スロットは案内枠又は囲包枠を形成し、案内枠又は囲包枠中で、
第１枝部の両側を平坦にされた中央領域を平面的に案内することができる。
【０００３】 このタイプの脈管クリップが極端な負荷を受けるときには、この案内部では十
分であると言い切れないことが明らかになっている。すなわち、案内部の領域で
は、それでもやはり、第１枝部自体の材料の捻れによって引き起こされることが
ある又は囲包枠のごく僅かな拡張の結果としての捻り力が第１枝部に加えられる
危険性がある。
【０００４】 本発明の目的は、主請求項の前文による脈管クリップを構成し、極端な負荷の
下でさえも、枝部の捻れとそれによる圧締め側面部の側方への相離が防止され得
るようにすることにある。
【０００５】 本発明により、この目的が、上述したタイプの脈管クリップにおいて、橋部材
が、第２枝部を貫通する第１枝部の側部に配設され、第２枝部の長手方向スロッ
トを貫通する部分と平行に延び、前記長手方向スロットを貫通する前記部分と共
に、両側で閉じた長手方向スロットを形成し、第２枝部のウェブ状接続部が該長
手方向スロット内で案内されるようにした場合に達成される。
【０００６】 この構成によって、第２の囲包枠が、実際に、それにより作成される。すなわ
ち、今度は、一方で第２枝部の長手方向スロットを貫通する部分によって、他方
で第１枝部の外側に装着された橋部材によって、第２の囲包枠が作成される。こ
の囲包枠は第２枝部のウェブ状接続部を収容し、２重形態の案内部が交差領域に
形成される。すなわち、第１に、第２枝部の長手方向スロットを貫通する第１枝
部の部分によって、第２に、第１枝部の長手方向スロットを貫通するウェブ状接
続部によって案内部が形成される。
【０００７】 別の好ましい実施態様では、さらに、第２枝部の長手方向スロットを貫通する
第１枝部の部分の両側にそれと平行に配置される係るタイプの橋部材が設けられ
、前記部分と共に、橋部材の各々が両側で閉じた長手方向スロットをそれぞれ形
成し、第２枝部のそれぞれのウェブ状接続部が前記長手方向スロット内で案内さ
れる。こうして、この構成では、３つの囲包枠が互いの上に重なりあって設けら
れ、一方で、第２枝部を貫通する部分が中央囲包枠内で案内され、他方で、第２
枝部のウェブ状接続部が第１枝部の外側の２つの囲包枠内で案内される。
【０００８】 さらに、例えば、溶接、鑞付け、又は接着剤によって、第１枝部の両側に接合
される第１枝部の橋部材が設けられてもよい。 また、第１枝部の橋部材が第２枝部のウェブ状接続部を収容する第１枝部の窪
みの上を橋絡することが好ましい。ウェブ状接続部はこの窪みに入り込み、した
がって、窪みの上を橋絡する橋部材はせいぜい脈管クリップの輪郭を越えて僅か
に突出するだけであることから、囲包部領域での脈管クリップの高さはこのとき
非常に小さくなる。いずれの場合においても、窪みは、橋部材がこのとき脈管ク
リップの輪郭内に配置され全く突出しないように、階段状の構造を備えてもよい
。
【０００９】 第１枝部の橋部材の内側表面が平坦になっていることが好ましい。こうして、
第２枝部の長手方向スロットを貫通する第１枝部の部分と類似の第２枝部のウェ
ブ状接続部に関する平坦構造と共に、２つの枝部の互いに対する完全に平面的な
案内部をさらに側部囲包枠内に提供する。
【００１０】 本発明の好ましい実施態様の以下の記載は、図面と共に用いるとき、さらに詳
細な説明を提供する役に立つ。 図示されている脈管クリップ１は弾性を有した丸棒材料から構成されており、
２重コイル２と弾性的に相互に旋回可能な２つの枝部３、４とを形成するように
曲げられている。これら２つの枝部３及び４は、コイル２の平面内で互いに向か
って概略直角に曲げられ、交差領域５で交差している。交差領域５を越えた後、
枝部３及び４は弧状に互いに向かって曲げられ、クランプ（圧締め）領域６で互
いと正面で相接する。枝部３及び４の各々はこのクランプ領域６に別個の直角曲
げ部を備えており、枝部３及び４は互いと当接してコイル２と枝部３及び４との
平面から垂直方向に突出している２つのクランプ部分７、８で終端している。ク
ランプ部分７、８は、コイル２のばね作用により相互に弾性的に押圧されており
、脈管クリップ１の弾性変形によって互いから引き離されることのみ可能になっ
ている。
【００１１】 ２つの枝部３及び４は交差領域５において互いに対して案内されている。この
ために、第１の枝部３には、角張った曲げ部９の領域及びクランプ領域６に隣接
する弧状部分１０に、平坦な底面１３、１４を有する窪み（凹部）１１、１２が
上下から加工され、第１枝部３は、クランプ領域６で、厚さが脈管クリップ１の
直径のおよそ３分の１の厚さの概略矩形断面を有した両側が平坦になった部分１
５に縮小されている（図７）。
【００１２】 同様に、第２の枝部４は、交差領域５に、平坦な底面１７を有する窪み１６を
片側だけに設けられているが、この窪み１６は窪み１１及び１２のおよそ２倍の
深さになっており、第２枝部４は、交差領域５で、第２枝部４の直径のおよそ３
分の１の厚さになっているウェブ状接続部１８に縮小されている。 第１枝部３の両側平坦部分（両側が平坦になった部分）１５は、両側平坦部１
５の側面が窪み１６の底面１７に平面的に接するように、窪み１６に挿入される
。
【００１３】 第２枝部４の窪み１６は窪み１６の上を跨いで橋絡するウェブ状接続部１９に
よって閉鎖されている。このウェブ状接続部は、ウェブ状接続部１８に類似の断
面になっており、ウェブ状接続部１９の外輪郭が第２枝部４の外輪郭と面一で平
らになるように、窪み１６の側部の凹んだ２つの肩部２０、２１と係合する。こ
の位置で、ウェブ状接続部１９は、例えば、レーザ溶接、電子ビーム溶接、鑞付
け、接着剤などによって、第２枝部に接合される。
【００１４】 ウェブ状部材１９は底面１７に面する面２２が平坦になっており、第１枝部３
の両側平坦部分１５と平面的に接して、それによって、この平坦部分１５が長手
方向スロット２３内で平面的に案内される。この長手方向スロット２３は２つの
ウェブ状接続部１８及び１９によって画定される。 以上のことにより、第２枝部４のウェブ状接続部１８及び１９は、第１枝部３
の窪み１１及び１２に入り込み、実際的には、第１枝部３の外輪郭の上方に突出
しなくなる。
【００１５】 図示されている実施態様の窪み１１及び１２には両方に別個のウェブ状橋部材
２４、２５が橋設されている。これらウェブ状橋部材２４、２５は、それぞれ、
平坦な内側表面２６及び２７を有しており、ウェブ状接続部１８及び１９を収容
する２つの長手方向スロット２８及び２９がウェブ状接続部１８及び１９の内側
表面２６及び２７と両面平坦部分１５の外側表面との間に形成されるように、両
方の窪み１１、１２を覆って外側に配置されている。窪み１１、１２よりも長い
橋部材２４、２５は、この位置で、同様に、例えば、レーザ溶接、電子ビーム溶
接、鑞付け、接着剤などによって、第１枝部３の外側表面に固定される。このた
めに、橋部材２４及び２５がその端部に支持表面３０を備え、これら支持表面３
０が所定の周囲領域にわたって第２枝部４の丸棒材料の周囲を囲んでもよい（図
７）が、平坦な接触表面を有する橋部材２４及び２５を設け、第２枝部４の対応
する平坦領域上に載置させてもよい。しかしながら、この配置は図示されていな
い。
【００１６】 こうして、これら橋部材２４及び２５により、さらに２つの案内部又は囲包枠
が利用可能になり、これら案内部又は囲包枠は、自体もこのような案内部又は囲
包枠を形成している長手方向スロット２３と平行に延びている。 この構成の結果として、交差領域５において２つの枝部３及び４のために３つ
の案内部が得られ、捻れ、したがってクランプ部分７、８の分離の危険性が除去
される。
【００１７】 示されている実施態様では、橋部材２４及び２５が第１枝部の両側に設けられ
ているが、原理としては、枝部３の一方の側のみにこのタイプの橋部材２４又は
２５を設けることも想到可能である。この場合でも、案内表面の倍増により、案
内部が実質的に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 ３つの囲包枠を有した脈管クリップの斜視図である。
【図２】 図１の脈管クリップの側面図である。
【図３】 図１の脈管クリップの平面図である。
【図４】 第２枝部の交差領域の平面図である。
【図５】 図４の線５−５に沿った断面図であり、第２枝部に接合する前のウェブ状接続
部を含んでいる。
【図６】 第１枝部の交差領域の平面図である。
【図７】 線７−７に沿った断面図であり、第１枝部に取り付ける前の２つの橋部材を含
んでいる。
【手続補正書】
【提出日】平成１２年９月５日（２０００．９．５）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１１
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１１】 ２つの枝部３及び４は交差領域５において互いに対して案内されている。この
ために、第１の枝部３には、角張った曲げ部９の領域及びクランプ領域６に隣接
する弧状部分１０に、平坦な底面１３、１４を有する窪み（凹部）１１、１２が
上下から加工され、第１枝部３は、交差領域５で、厚さが脈管クリップ１の直径
のおよそ３分の１の厚さの概略矩形断面を有した両側が平坦になった部分１５に
縮小されている（図７）。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュッツバッハ，ロター ドイツ連邦共和国，デー−78582 バルク ハイム，ブルクハルデンベーク ４ Ｆターム(参考） 4C060 DD03 DD22 DD26 DD29 MM25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 閉じた位置に弾性的に旋回可能な第１の枝部及び第２の枝部
    を有し、前記第１枝部が２つの平行なウェブ状接続部の間に形成された前記第２
    枝部の長手方向スロットを交差点領域で貫通する脈管クリップであって、橋部材
    （２４、２５）が、前記第２枝部（４）を貫通する前記第１枝部（３）の側部に
    配設され、前記第２枝部（４）の長手方向スロット（２３）を貫通する部分（１
    ５）と平行に延び、前記第２枝部（４）の長手方向スロット（２３）を貫通する
    前記部分（１５）と共に、両側で閉じた長手方向スロット（２８又は２９）を形
    成し、前記第２枝部（４）のウェブ状接続部（１８、１９）が該長手方向スロッ
    ト内で案内されることを特徴とする脈管クリップ。
  2. 【請求項２】 前記橋部材（２４、２５）が、前記第２枝部（４）の前記長
    手方向スロット（２３）を貫通する前記第１枝部（３）の前記部分（１５）の両
    側に該部分（１５）と平行に配置され、前記橋部材（２４、２５）の各々が、前
    記部分（１５）と共に、両側で閉じた長手方向スロット（２８、２９）をそれぞ
    れ形成し、前記第２枝部（４）のそれぞれの前記ウェブ状接続部（１８、１９）
    が前記長手方向スロット（２８、２９）内で案内されることを特徴とする、請求
    項１に記載の脈管クリップ。
  3. 【請求項３】 前記第１枝部（１）の前記橋部材（２４、２５）が両端部で
    前記第１枝部（１）に溶接、鑞付け、又は接着されることを特徴とする、請求項
    １又は請求項２に記載の脈管クリップ。
  4. 【請求項４】 前記第１枝部（１）の前記橋部材（２４、２５）が前記第２
    枝部（４）の前記ウェブ状接続部（１８、１９）を収容する前記第１枝部（３）
    の窪み（１１、１２）の上を橋絡することを特徴とする、請求項１から請求項３
    の何れか一項に記載の脈管クリップ。
  5. 【請求項５】 前記第１枝部（３）の前記橋部材（２４、２５）の内側表面
    （２６、２７）が平坦であることを特徴とする、請求項１から請求項４の何れか
    一項に記載の脈管クリップ。
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