JP2002504550A - 抗微生物剤として有用な置換アミノメチルイソオキサゾリン誘導体 - Google Patents

抗微生物剤として有用な置換アミノメチルイソオキサゾリン誘導体

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JP2002504550A
JP2002504550A JP2000533427A JP2000533427A JP2002504550A JP 2002504550 A JP2002504550 A JP 2002504550A JP 2000533427 A JP2000533427 A JP 2000533427A JP 2000533427 A JP2000533427 A JP 2000533427A JP 2002504550 A JP2002504550 A JP 2002504550A
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マイケル・アール・バーバチン
ジョエル・モリス
ドン・ジー・ウィシュカ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I) 【化1】 [式中、R1はH、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アミノまたはアルキルアミノであり;YはH、FまたはCH3であり;WはOまたはSであり;環Pは硫黄、窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ないし3個の原子を有する5員のヘテロ芳香族基(ここに該5員のヘテロ芳香族基は、それに縮合したベンゼンまたはナフチルをさらに有し得る)、少なくとも1個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香族基(ここに該6員のヘテロ芳香族基は、それに縮合したベンゼン、ナフチル、または硫黄、窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ないし3個の原子を有する5員のヘテロ芳香族基をさらに有し得る)であり;Qは1またはそれを超える窒素、硫黄および/または酸素を含む4−、5−、6−、7−または9−員の複素環基である]で示される新規な置換アミノヘテロ芳香族イソオキサゾリン誘導体を提供する。本発明の化合物は、感染症を予防および治療するための高い抗微生物活性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、新規な置換アミノヘテロ芳香族イソオキサゾリン誘導体、有効成分
としてそれを含む医薬組成物、ならびにそれを用いる方法に関する。本発明の化
合物は、感染症を予防および治療するための抗微生物活性を有する。
【0002】 発明の背景 オキサゾリジノンのごとき抗細菌剤は、公知の経口的に活性な合成抗細菌剤の
クラスに属し、種々のオキサゾリジノン誘導体を開示する当該技術の膨大な参考
文献が存在する。例えば、米国特許第4,705,799号および第5,523,4
03号ならびに欧州特許出願第0,316,594号は、スルフィド、スルホキシ
ド、スルホン、スルホンアミド、ニトリル、アセトアミドおよびトロパン環を含
む置換フェニル−2−オキサゾリジノンを開示している。米国特許第4,948,
801号;第5,254,577号;第5,130,316号は、アリールが(非)
置換フェニルおよびピリジル基を含むアリールベンゼンオキサゾリジニル化合物
を開示している。欧州特許出願第0,697,412号;第0,694,544号;
第0,694,543号および第0,693,491号は、硫黄、窒素および酸素よ
りなる群から選択される1ないし3個の原子を有する5ないし9員のヘテロアリ
ール−オキサゾリジノンを開示している。
【0003】 本発明は、抗細菌剤として有用な置換アミノヘテロ芳香族イソオキサゾリン誘
導体を記載する。本発明の化合物は、通常のオキサゾリジノン環がイソオキサゾ
リン基で置き換わっている点において新規であって、抗細菌オキサゾリジノンと
は異なる。これらの化合物は対応するオキサゾリジンに匹敵する抗細菌活性を有
する。それらは、多剤耐性ブドウ球菌およびレンサ球菌のごときグラム陽性好気
性細菌、ならびにバクテロイデスおよびクロストリジア種のごとき嫌気性生物、
およびマイコバクテリウム・チューベルクローシス(Mycobacterium tuberculos
is)およびマイコバクテリウム・アビウム(Mycobacterium avium)のごとき抗 酸性生物を含む、膨大なヒトおよび獣医学的な病原菌に対して有効である。
【0004】 情報開示 米国特許第4,283,403号は、疾病から植物を保護するのに有用な3−ア
リール−2−イソオキサゾリンを開示している。 デンマーク国特許番号第2,725,763号は、トマトに対するファイトフト
ーラの蔓延に対して殺菌性である置換2−イソオキサゾリンを開示している。該
化合物は、抗細菌活性も示す。 米国特許第3,769,295号は、抗微生物剤として有用な5−置換イソオキ
サゾリンのニトロフリル誘導体を開示している。 WO95/14680 A1号は、PDEIVの阻害、炎症性疾患の治療および
AIDs、喘息、関節炎ほかの治療に有用である3−アリール−2−イソオキサ
ゾリンを開示している。 S.S.Ghabrialら、Acta Chemica Scandinavica,B41,pp.426−434(1987) は、イソオキサゾリン経路を介するヘテロ芳香族化合物の合成を開示している。 米国特許第5,547,950号は、置換ジアジン基を含むオキサゾリジノンお
よび抗微生物剤としてのその使用を開示している。 国際公開番号WO95/07271号は、置換オキサジンおよびチアジン オ
キサゾリジノン抗微生物剤を開示している。 国際公開番号WO95/14684号は、置換ヒドロキシアセチル ピペラジ
ン フェニル オキサゾリジノンのエステルを開示している。 国際公開番号WO95/25106号は、オキサゾリジノン誘導体およびそれ
を含有する医薬組成物を開示している。 国際公開番号WO96/13502号は、フェニルオキサゾリジノン抗微生物
剤を開示している。 国際公開番号WO96/23788号は、ヘテロ−芳香族環置換フェニルオキ
サゾリジノン抗微生物剤を開示している。 国際公開番号WO97/21708号は、4−ピリミジニル−または4−ピラ
ジニル−ピペラジニル−フェニル−オキサゾリジノン誘導体を開示している。
【0005】 発明の概要 1つの態様において、本発明は式I
【化20】 [式中: R1は (a)H、 (b)1またはそれを超えるハロ、−OH、C1-4アルコキシまたはC1-4
シルオキシで置換されていてもよいC1-8アルキル、 (c)C3-6シクロアルキル、 (d)C1-8アルコキシ、 (e)アミノ、または (f)NH(C1-3アルキル)であり、ここにC1-3アルキルは1またはそれ
を超えるハロで置換されていてもよく; YはH、FまたはCH3であり; WはOまたはSであり; 環Pは (a)硫黄、窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ないし3個の
原子を有する5員のヘテロ芳香族基であり、ここに該5員のヘテロ芳香族基はそ
れに縮合したベンゼンまたはナフチルをさらに有し得、 (b)少なくとも1個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香族基であり、こ
こに該6員のヘテロ芳香族基はそれに縮合したベンゼン、ナフチル、または硫黄
、窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ないし3個の原子を有する5
員のヘテロ芳香族基をさらに有し得、または (c)ベンゼン、ナフチル、少なくとも1個の窒素原子を有する6員のヘテ
ロ芳香族基、または硫黄、窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ない
し3個の原子を有する5員のヘテロ芳香族基と縮合したフェニルであり; Qは (a)以下のi、ii、iii、iv、v、vi、vii、viiiおよび
ix;
【化21】 よりなる構造から選択される1ないし4個の窒素原子を有する5員の複素環基、 (b)以下のx、xi、xii、xiii、xiv、xv、xvi、xvi
iおよびxviii;
【化22】 よりなる構造から選択される1ないし4個の窒素原子を有する9員の複素環基、 (c)以下のxix、xx、xxi、xxiiおよびxxiii;
【化23】 よりなる構造から選択される窒素原子を有する複素環、 (d)
【化24】 (e)
【化25】 または
【化26】 であり; ここに、R2は (a)H、 (b)ハロ、 (c)−OH、 (d)−OR3、 (e)−SR3、 (f)−S(O)i3、 (g)−CN、 (h)−O2CR3、 (i)−NHC(=O)R3、 (j)−NHCO23、 (k)−NHSO23、 (l)−CO24、 (m)−C(=O)N(R3)2、 (n)−C(=O)R3、 (o)C1-8アルキル、 (p)C3-8シクロアルキル、 ここに、基(o)および(p)は1またはそれを超える前記の基(a)−(n
)で置換されていてもよく、 (q)1またはそれを超える前記の基(a)−(p)で置換されていても
よいフェニル、 (r)−CH=CHCO2Et、または (s)−C(=NR4)R5であり; R3は (a)H、 (b)C1-6アルキル、 (c)C3-8シクロアルキル、 ここに、基(b)および(c)は1またはそれを超えるハロ、−OH、C1-4 アルコキシ、C1-4アシル、C1-4アシルオキシまたは−OC(=O)CH2N(C
3)2で置換されていてもよく、または (d)1またはそれを超える前記の基(b)ないし(c)で置換されてい
てもよいフェニルであり; R4は−OHまたは−OCH3であり; R5はHまたは−CH3であり; R6は (a)−H、 (b)−OR10、 (c)−SR10、 (d)−NR1112、 (e)−CN、 (f)C1-4アルコキシカルボニル、 (g)カルボキサミド、 (h)1またはそれを超えるハロ、−OH、C1-4アルコキシまたはC1-4 アシルオキシで置換されていてもよいC1-4アシル、 (i)−N(OH)(C1-6アルキル)、 (j)−N(OH)CH2フェニル、 (k)−NSO2(C1-6アルキル)、ここにC1-6アルキルは1またはそれ を超えるハロ、C1-6アルコキシまたはフェニルで置換されていてもよく、また は (l)Fであり; R7は (a)H、 (b)−OH、 (c)−O(C1-6アルキル)、 (d)C1-4アルキル、 (e)フェニル、または (f)Fであり; R8は (a)H、 (b)ハロ、−OH、−CO21-4アルキル、C1-3アシルオキシ、C1- 3 アルキルオキシまたは−N(C1-4アルキル)2で置換されていてもよいC1-3アル
キル、 (c)フェニル、または (d)ピリジルであり; R9はO、S、−NR13または−CR1415であり; R10は (a)H、 (b)1またはそれを超えるハロ、−CN、−OH、C1-8アルコキシ、 C1-8アシルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルまたはフェニルで置換されてい
てもよいC1-8アルキル、 (c)1またはそれを超える−OH、C1-8アルコキシ、C1-8アシルオキ
シで置換されていてもよいC1-8アシル、 (d)C1-8アルコキシカルボニル、 (e)当該カルボキサミドの窒素上でC1-4アルキルまたはフェニルで置 換されていてもよいカルボキサミド、または (f)1またはそれを超えるハロ、−CN、C1-3アルコキシ、C1-3アル
コキシカルボニルまたはC1-4アルキルで置換されていてもよいフェニルであり ; R11およびR12は同一または異なり、 (a)H、 (b)1またはそれを超えるハロ、−CN、−OH、C1-8アルコキシ、 C1-8アシルオキシ、C1-8アルコキシカルボニル、フェニルで置換されていても
よいC1-8アルキル、 (c)1またはそれを超える−OH、アミノ、C1-8アルコキシ、C1-8
シルオキシ、C1-4アシルアミノで置換されていてもよいC1-8アシル、 (d)1またはそれを超えるハロ、−OH、アミノ、C1-8アルコキシ、 C1-8アシルオキシ、C1-4アシルアミノ、C1-4アルコキシカルボニルアミノで 置換されていてもよいベンゾイル、 (e)C1-8アルコキシカルボニル、 (f)ベンジルオキシカルボニル、 (g)tert−ブトキシカルボニル、 (h)当該カルボキサミドの窒素上でC1-4アルキルまたはフェニルで置 換されていてもよいカルボキサミド、 (i)トリフルオロアセチル、または (j)C1-6アシルであり; R13はH、−OR10、−NHR10、またはフェニルで置換されていてもよいC 1-8 アルキルであり; R14およびR15は同一または異なり、 (a)H、 (b)ハロ、−OH、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシカルボニルまた
はフェニルで置換されていてもよいC1-4アルキル、 (c)C1-8アシル、 (d)C1-4アルコキシカルボニル、 (e)−CN、または (f)Fであり; R16はOまたはSであり; R17およびR18は同一または異なり、 (a)H、 (b)ハロ、−OHまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいC1-4 アルキル、 (c)−OH、 (d)−OHまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいC1-4アルコ
キシ、 (e)NR1112、または (f)C1-4アシルオキシであり; R19はHまたは−CH3であり; Eは (a)−O−、または (b)−S(=O)m−であり; R20は (a)H、 (b)−CH3、 (c)−CN、 (d)−CO2H、 (e)−CO222、または (f)−(CH2i23であり; R21はHまたは−CH3であり; R22は (a)H、 (b)ハロ、−OH、C1-4アルコキシ、C1-4アシルオキシまたは−O−
CH2−フェニルで置換されていてもよいC1-6アルキル、 (c)C3-6シクロアルキル、 (d)アミノ、 (e)−N(C1-6アルキル)2、 (f)−NH(C1-6アルキル)、または (g)C1-6アルコキシであり; R23は (a)−OH、 (b)−OR22、 (c)−OC(=O)R22、 (d)アミノ、 (e)−NHC(=O)R22、または (f)−N(R24)2であり; R24は (a)H、 (b)ハロ、−OH、C1-4アルコキシ、アミノ、−N(C1-6アルキル)2 、または−NH(C1-6アルキル)で置換されていてもよいC1-4アルキル、または (c)p−トルエンスルホニルであり; Zは (a)H、 (b)−C(=O)R27、 (c)C1-6アルキル、 (d)ベンジル、 (e)フェニル、ここに基(d)および(e)は1またはそれを超えるハ
ロ、−OCH3、−OH、アミノまたはC1-4アルキルで置換されていてもよく、 (f)−OR28、 (g)−OC(=O)R29、 (h)−S−C1-6アルキル、 (i)−SO2−C1-6アルキル、 (j)フェニルスルホニル、 (k)p−トルエンスルホニル、 (l)−SO2−N(R30)2、 (m)−C(O)−OR31、 (n)−C(O)−N(R30)2、 (o)−N(R30)2、または (p)以下のxxiv、xxv、xxvi、xxvii、xxviii、
xxix;
【化27】 よりなる構造から選択される1ないし3個の窒素原子を有する6員の複素環基で
あり、 Lは (a)H、アミノ、C1-4アルキルまたはハロであり; R25およびR26は同一または異なり、 (a)H、 (b)C1-6アルキル、または (c)C3-6シクロアルキルであり; R27は (a)C1-6アルキル、 (b)C1-8アルキルヒドロキシル、 (c)フェニル、または (d)
【化28】 であり; R28は (a)H、 (b)C1-6アルキル、 (c)ビニル、または (d)1またはそれを超えるハロ、C1-4アルコキシ、−OH、アミノま たはC1-4アルキルで置換されていてもよいフェニルであり; R29はC1-6アルキルまたはフェニルであり; R30は独立して、 (a)H、 (b)C1-4アルキル、または (c)C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいフェ
ニルであり; R31は (a)C1-6アルキル、 (b)C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいフェ
ニル、または (c)C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいベン
ジルであり; ここに、R32およびR33は同一または異なり、 (a)H、 (b)ハロ、 (c)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (d)C3-6シクロアルキル、 (e)−(CH2)m−OR36、または (f)−C(=O)−R38であり; R34およびR35は同一または異なり、 (a)H、 (b)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (c)C1-8アルコキシ、 (d)C1-8アルキルチオ、 (e)−(CH2)m−OR39、 (f)−O−(CH2)m−OR39、 (g)−NR4041、 (h)−N=CH−NR4243、 (i)−C(=O)−NR4041、または (j)−(CH2)m−C(=A)−R38、ここにAはOまたはエチレンケ タールであり、 あるいは、R34とR35とは一緒に結合して、 (k)=O、 (l)=NR44、 (m)=S、または (n)=CR4243を形成し; R36およびR37は同一または異なり、 (a)H、 (b)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、または (c)−CH2OCH3であり; R38は (a)H、 (b)−(CH2)m−OH、 (c)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (d)C1-8アルコキシ、 (e)−O−CH2−O−C(=O)−R36、または (f)−(CH2)m−C(=O)−OR36であり; R39は (a)H、 (b)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (c)C2-8アルケニル、 (d)−(CH2)m−OR36、 (e)−(CH2)m−C(=O)−R38、 (f)−C(=O)−(CH2)m−OR43、または (g)トシルであり; R40およびR41は同一または異なり、 (a)H、 (b)−(CH2)m−OR36、 (c)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (d)−C(=O)−R38、 (e)−C(=O)−NR3637、 (f)−(CH2)p−フェニル、 (g)チアゾール−2−イル、 あるいは、R40とR41とは一緒に結合して、 (h)ピロリジノ、 (i)ピペリジノ、 (j)ピペラジノ、 (k)モルホリノ、または (l)チオモルホリノを形成し、 ここに、基(h)ないし(l)はC1-8アルキルまたは−(CH2)m−OHで置 換されていてもよく; R42およびR43は同一または異なり、 (a)H、 (b)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (c)−C(=O)−R38、または (d)−(CH2)p−フェニルであり; R44は (a)H、 (b)−OR39、 (c)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (d)C1-8アルコキシ、 (e)−(CH2)p−フェニル、 (f)−NR4041、 (g)−NH−C(=NH)−NH2、 (h)[1,2,4]トリアゾール−4−イル、または (i)−CNであり; R45は (a)ハロ、 (b)−OH、 (c)−CN、 (d)C1-6アルコキシ、 (e)アミノ、 (f)−N(C1-6アルキル)2、 (g)−NH(C1-6アルキル)、または (h)カルボキシルであり; は二重結合または単結合であり; iは1または2であり;mは0、1または2であり;nは0または1であり;
pは1、2、3または4であって;qは0、1、2、3または4である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0006】 もう1つの態様において、本発明は式II
【化29】 [式中、 R1およびWは、請求項1の定義に同じであり;環Tは1ないし3個の窒素原 子を有する6員のヘテロ芳香族基であり、ここに該6員のヘテロ芳香族基はそれ
に縮合した5員のヘテロ芳香族基を有し、これはついで硫黄、窒素および酸素原
子よりなる群から選択される1ないし3個の原子を有し; Xは (a)カルボキシル、 (b)ハロ、 (c)−CN、 (d)メルカプト、 (e)ホルミル、 (f)−CF3、 (g)−NO2、 (h)C1-6アルコキシ、 (i)C1-6アルコキシカルボニル、 (j)C1-6アルキルチオ、 (k)C1-6アシル、 (l)−NR4849、 (m)R50で置換されていてもよいC1-6アルキル、 (n)所望により1または2個のR51で置換されていてもよいC2-8アルケ ニルフェニル、 (o)所望により1または2個のR51で置換されていてもよいフェニル、 (p)−CH=NOH、 (q)−CH=N−(OC1-6アルキル)、 (r)所望により1または2個のR51で置換されていてもよい、S、Nおよ
びOよりなる群から選択される1ないし3個の原子を有する5−または6−員の
複素環基、 (s)
【化30】 または (t)
【化31】 であり; R48およびR49は同一または異なり、 (a)H、 (b)C1-4アルキル、 (c)C5-6シクロアルキル、あるいは (d)R48とR49とは窒素原子と一緒になって、所望によりS、NおよびO
よりなる群から選択されるさらなるヘテロ原子を有していてもよい、ついで所望
によりさらなる窒素原子上に含む、C1-3アルキルまたはC1-3アシルで置換され
ていてもよい5−、6−員の複素環基となり; R50は (a)−OH、 (b)C1-4アルコキシ、 (c)C1-4アシル、 (d)−NR4849、 (e)−NHC(=S)NH2、 (f)−NHC(=O)NH2、 (g)−NHC(=O)R49、 (h)−SO2NR5556、または (i)−NRSO255であり; R51は (a)カルボキシル、 (b)ハロ、 (c)−CN、 (d)メルカプト、 (e)ホルミル、 (f)CF3、 (g)−NO2、 (h)C1-6アルコキシ、 (i)C1-6アルコキシカルボニル、 (j)C1-6アルキルチオ、 (k)C1-6アシル、 (l)所望によりOH、C1-5アルコキシ、C1-5アシルまたは−NR4849 で置換されていてもよいC1-6アルキル、 (m)フェニル、 (n)−C(=O)NR5253、 (o)−NR4849、 (p)−N(R52)(−SO254)、 (q)−SO2−NR5253、または (r)−S(=O)i54であり; R52およびR53は同一または異なり、 (a)H、 (b)C1-6アルキル、または (c)フェニルであり; R54は (a)C1-4アルキル、または (b)所望によりC1-4アルキルで置換されていてもよいフェニルであり; R55およびR56は同一または異なり、 (a)H、または (b)C1-6アルキルであり;および jは0または1である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0007】 これらの化合物は、多剤耐性ブドウ球菌およびレンサ球菌のごときグラム陽性
好気性細菌、ならびにバクテロイデスおよびクロストリジア種のごとき嫌気性生
物、およびマイコバクテリウム・チューベルクローシス(Mycobacterium tuberc
ulosis)およびマイコバクテリウム・アビウム(Mycobacterium avium)のごと き抗酸性生物を含む、膨大なヒトおよび獣医学的な病原菌に対して抗微生物活性
を有する。
【0008】 発明の詳細な説明 本発明の目的につき、種々の炭化水素含有基の炭素含量は、当該基中の炭素原
子の最小数および最大数を示す接頭辞によって示され、するわち、接頭辞Ci-j は整数“i”ないし整数“j”で存在する炭素原子の数を定義する。したがって
、C1-4アルキルとは、1−4個の炭素原子のアルキル、またはメチル、エチル 、プロピル、ブチルおよびそれらの異性体形をいう。
【0009】 “C1-3アルキル”、“C1-4アルキル”、“C1-6アルキル”および“C1-8
ルキル”なる語は、各々、1ないし3個の、1ないし4個の、1ないし6個の、
または1ないし8個の炭素原子を有するアルキル基をいい、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルおよびそれ
らの異性体形のごときをいう。 “C2-8アルケニル”なる語は、2ないし8個の炭素原子を有する少なくとも 1個の二重結合アルケニル基をいい、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル
、ペンテニル、ペンタジエニル、ヘキセニル、ヘキサジエニル、ヘプテニル、ヘ
プタジエニル、オクテニル、オクタジエニル、オクタトリエニルおよびそれらの
異性体形のごときをいう。
【0010】 “C3-6シクロアルキル”および“C3-8シクロアルキル”なる語は、各々、3
ないし6個または3ないし8個の炭素原子を有するシクロアルキルをいい、例え
ば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチル、シクロオクチルおよびそれらの異性体形のごときをいう。 “C1-3アルコキシ”、“C1-4アルコキシ”、“C1-6アルコキシ”、および “C1-8アルコキシ”なる語は、酸素原子に結合した、各々、1ないし3個の、 1ないし4個の、1ないし6個の、または1ないし8個の炭素原子を有するアル
キル基をいい、例えば、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、
ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、またはオクチルオキシおよ
びそれらの異性体形のごときをいう。
【0011】 “C1-4アシル”、“C1-6アシル”、および“C1-8アシル”なる語は、−C(
=O)R基をいい、ここにRは1ないし4個の、1ないし6個の、または1ない し8個の炭素原子のアルキル基およびそれらの異性体形である。 “C1-3アルコキシカルボニル”、“C1-6アルコキシカルボニル”および“C 1-8 アルコキシカルボニル”なる語は、R'が1ないし3個の、1ないし6個の、
または1ないし8個の炭素原子のアルキル基およびそれらの異性体形である−C
2R基をいう。 “C1-3アシルオキシ”、“C1-4アシルオキシ”および“C1-8アシルオキシ ”なる語は、R””が1ないし3個の、1ないし4個の、または1ないし8個の
炭素原子のアルキル基およびそれらの異性体形である−OC(=O)R基をいう。
【0012】 “C1-4アシルアミノ”なる語は、Rが1ないし4個の炭素原子のアルキル基 およびそれらの異性体形である−NHC(=O)R基をいう。 “C1-4アルコキシカルボニルアミノ”なる語は、Rが1ないし4個の炭素原 子のアルキル基およびそれらの異性体形である−NHC(=O)ORをいう。 “C1-8ヒドロキシル”なる語は、ヒドロキシ基に結合した1ないし8個の炭 素原子を有するアルキル基およびそれらの異性体形をいう。 “C1-8アルキルチオ”なる語は、硫黄原子に結合した1ないし6個の炭素原 子を有するアルキル基およびそれらの異性体形をいう。 “ハロ”なる語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードをいう。 本発明の化合物は、適当な場合には従来法に従ってそれらの塩に変換し得る。 “医薬上許容し得る塩”なる語は、本発明の化合物を投与するのに有用な酸付
加塩をいい、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸
塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、メシラート、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、コハク
酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、2−ヒドロキシエチルスルホン酸塩、フマル酸塩
などが含まれる。これらの塩は水和形で存在し得る。
【0013】 本発明の式Iで示される化合物は、イソオキサゾリン環のC5にキラル中心を
含み、それ自体、2のエナンチオマーまたは双方のラセミ混合物が存在する。本
発明は、双方のエナンチオマー、ならびに双方の異性体を含む混合物に関する。
好ましいエナンチオマーは、イソオキサゾリン環のC−5に(R)−絶対配置を
有するものである。加えて、置換基に応じて、さらなるキラル中心および他の異
性体形がいずれかのQまたはR1基に存在し得、本発明はこれらの基における全 ての可能な立体異性体および幾何学形を包含する。
【0014】 化合物式Iまたは式IIに含まれる以下の環Pまたは環Tは、本発明の典型的
なヘテロ芳香族イソオキサゾリンである。列挙したヘテロ芳香族基が本発明の範
囲を限定するものではなく、当業者が本発明を理解するのを単に助けるために列
挙していることは理解されるであろう。それらは、3−イソキノリニル、1−イ
ソキノリニル、2−キノリニル、3−キノリニル、3−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ)−イソキノリニル、1−(5,6,7,8−テトラヒドロ)−イソキノリニル、
2−(5,6,7,8−テトラヒドロ)−キノリニル、3−(5,6,7,8−テトラヒ ドロ)−キノリニル、3−(5,6−ジヒドロ)−2H−2−ピリンジニル、1−( 5,6−ジヒドロ)−2H−2−ピリンジニル、2−(5,6−ジヒドロ)−1H−
1−ピリンジニル、3−(5,6−ジヒドロ)−1H−1−ピリンジニル、5−フ ロ[2,3−c]ピリジニル、6−フロ[3,2−c]ピリジニル、4−フロ[3,2−
c]ピリジニル、7−フロ[2,3−c]ピリジニル、6−フロ[2,3−b]ピリジ ニル、5−フロ[3,2−b]ピリジニル、5−(2,3−ジヒドロ)−フロ[2,3−
c]ピリジニル、6−(2,3−ジヒドロ)−フロ[3,2−c]ピリジニル、4−(2
,3−ジヒドロ)−フロ[3,2−c]ピリジニル、7−(2,3−ジヒドロ)−フロ[ 2,3−c]ピリジニル、6−(2,3−ジヒドロ)−フロ[2,3−b]ピリジニル、
5−(2,3−ジヒドロ)−フロ[3,2−b]ピリジニル、6−(1,3−ジヒドロ) −フロ[3,4−c]ピリジニル、4−(1,3−ジヒドロ)−フロ[3,4−c]ピリ ジニル、2−(5,7−ジヒドロ)−フロ[3,4−b]ピリジニル、6−(3,4−ジ
ヒドロ)−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジニル、6−(3,4−ジヒドロ)−1H −ピラノ[3,4−c]ピリジニル、7−(3,4−ジヒドロ)−1H−ピラノ[4,3
−c]ピリジニル、7−(3,4−ジヒドロ)−2H−ピラノ[3,2−c]ピリジニ ル、5−(3,4−ジヒドロ)−2H−ピラノ[3,2−c]ピリジニル、5−(3,4
−ジヒドロ)−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジニル、8−(3,4−ジヒドロ)− 1H−ピラノ[3,4−c]ピリジニル、8−(3,4−ジヒドロ)−2H−ピラノ[ 2,3−c]ピリジニル、7−(3,4−ジヒドロ)−2H−ピラノ[2,3−b]ピリ
ジニル、2−(5,6−ジヒドロ)−1H−ピラノ[3,4−b]ピリジニル、2−( 5,6−ジヒドロ)−2H−ピラノ[4,3−b]ピリジニル、6−(3,4−ジヒド ロ)−2H−ピラノ[3,2−b]ピリジニル、5−1H−ピロロ[2,3−c]ピリ ジニル、6−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、4−1H−ピロロ[3,2− c]ピリジニル、7−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジニル、6−1H−ピロロ[ 2,3−b]ピリジニル、5−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニル、5−(2,3 −ジヒドロ)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジニル、6−(2,3−ジヒドロ)− 1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、4−(2,3−ジヒドロ)−1H−ピロロ
[3,2−c]ピリジニル、7−(2,3−ジヒドロ)−1H−ピロロ[2,3−c] ピリジニル、6−(2,3−ジヒドロ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、5
−(2,3−ジヒドロ)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニル、6−(1,3−ジ
ヒドロ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジニル、4−(1,3−ジヒドロ)−1H −ピロロ[3,4−c]ピリジニル、2−(5,7−ジヒドロ)−1H−ピロロ[3,4
−b]ピリジニル、6−1,7−ナフチリジニル、6−2,7−ナフチリジニル、 7−2,6−ナフチリジニル、7−1,6−ナフチリジニル、5−1,6−ナフチ リジニル、5−2,6−ナフチリジニル、8−2,7−ナフチリジニル、8−1, 7−ナフチリジニル、7−1,8−ナフチリジニル、2−1,7−ナフチリジニル
、2−1,6−ナフチリジニル、6−1,5−ナフチリジニル、6−(1,2,3,4
−テトラヒドロ)−1,7−ナフチリジニル、6−(1,2,3,4−テトラヒドロ) −2,7−ナフチリジニル、7−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−2,6−ナフチ リジニル、7−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−1,6−ナフチリジニル、5−( 1,2,3,4−テトラヒドロ)−1,6−ナフチリジニル、5−(1,2,3,4−テ トラヒドロ)−2,6−ナフチリジニル、8−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−2,
7−ナフチリジニル、8−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−1,7−ナフチリジニ
ル、7−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−1,8−ナフチリジニル、2−(5,6, 7,8−テトラヒドロ)−1,7−ナフチリジニル、2−(5,6,7,8−テトラヒ ドロ)−1,6−ナフチリジニル、6−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−1,5−ナ
フチリジニル、1−ナフチル、2−ナフチル、5−(1,2,3,4−テトラヒドロ
)−ナフチル、6−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−ナフチル 、4−(2,3−ジヒドロ)−1H−インデニル、5−(2,3−ジヒドロ)−1H−
インデニル、5−ベンゾフラニル、4−ベンゾフラニル、6−ベンゾフラニル、
7−ベンゾフラニル、5−(2,3−ジヒドロ)−ベンゾフラニル、4−(2,3− ジヒドロ)−ベンゾフラニル、6−(2,3−ジヒドロ)−ベンゾフラニル、7−( 2,3−ジヒドロ)−ベンゾフラニル、4−(1,3−ジヒドロ)−イソベンゾフラ ン、5−(1,3−ジヒドロ)−イソベンゾフラン、4−1H−インドリル、5− 1H−インドリル、6−1H−インドリル、7−1H−インドリル、4−(2,3
−ジヒドロ)−1H−インドリル、5−(2,3−ジヒドロ)−1H−インドリル、
6−(2,3−ジヒドロ)−1H−インドリル、7−(2,3−ジヒドロ)−1H−イ
ンドリル、4−(1,3−ジヒドロ)−1H−イソインドリル、5−(1,3−ジヒ ドロ)−1H−イソインドリル、5−(3,4−ジヒドロ)−1H−2−ベンゾピラ
ニル、6−(3,4−ジヒドロ)−1H−2−ベンゾピラニル、7−(3,4−ジヒ ドロ)−1H−2−ベンゾピラニル、8−(3,4−ジヒドロ)−1H−2−ベンゾ
ピラニル、5−(3,4−ジヒドロ)−2H−1−ベンゾピラニル、6−(3,4− ジヒドロ)−2H−1−ベンゾピラニル、7−(3,4−ジヒドロ)−2H−1−ベ
ンゾピラニル、8−(3,4−ジヒドロ)−2H−1−ベンゾピラニル、5−(1, 2,3,4−テトラヒドロ)−イソキノリニル、6−(1,2,3,4−テトラヒドロ)
−イソキノリニル、7−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−イソキノリニル、8−(
1,2,3,4−テトラヒドロ)−イソキノリニル、5−(1,2,3,4−テトラヒド
ロ)−キノリニル、6−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−キノリニル、7−(1,2
,3,4−テトラヒドロ)−キノリニル、8−(1,2,3,4−テトラヒドロ)−キノ
リニル、4−キノリニル 、5−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニル、8−キノリニル、1−シ
クロヘキセニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2
−イミダゾリル、4−イミダゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾオキサ
ゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−
チアゾリル、3−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、5−メチル−3−
イソオキサゾリル、5−フェニル−3−イソオキサゾリル、4−チアゾリル、3
−メチル−2−ピラジニル、5−メチル−2−ピラジニル、6−メチル−2−ピ
ラジニル、5−クロロ−2−チエニル、3−フリル、ベンゾフラン−2−イル、
ベンゾチエン−2−イル、2H−1−ベンゾピラン−3−イル、2,3−ジヒド ロベンゾピラン−5−イル、2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル、1−メ チルイミダゾール−2−イル、キノキサリン−2−イル、イソキノリン−3−イ
ル、ピペロン−5−イル、4,7−ジクロロベンゾオキサゾール−2−イル、4,
6−ジメチルピリミジン−2−イル、4−メチルピリミジン−2−イル、2,4 −ジメチルピリミジン−6−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、4−メチ
ルピリミジン−6−イル、6−クロロピペロン−5−イル、5−クロロイミダゾ
[1,2−a]ピリジン−2−イル、1−H−インデン−3−イル、1−H−2− メチル−インデン−2−イル、3,4−ジヒドロナフト−1−イル、S−4−イ ソプロペニルシクロヘキセン−1−イルおよび4−ジヒドロナフト−2−イルで
ある。
【0015】 本発明の化合物は、以下に論じる1またはそれを超えるプロセスに従って調製
し得る。後記の反応図式I、II、III、IVおよびVにおいて、X、Y、Q
およびR1は以前の定義に同じであり;Aはハロゲン原子または置換基Qである 。 反応図式Iに示すごとく、ハロゲン化ヘテロ芳香族アルデヒド1は、3つの工
程を介して対応するニトリルオキシド2に変換し得る:対応するオキシムの形成
、得られたオキシムをハロゲン化して中間体ハロゲン化ヒドロキシイミノイルを
生成させ、ついでこの中間体をトリエチルアミンのごとき好適な塩基で処理して
ニトリルオキシド2を得る。得られたニトリルオキシド2は、アリル性アミド( 式中、R1はC1-3アルキル)またはカルバメート(R1はO−アルキル)のいずれ
かの3で1,3−双極付加環化を受けて、構造4(式中、Wは酸素原子)のイソ オキサゾリンを生成する。
【0016】
【化32】
【0017】 全てのこれらの方法は当業者によく知られており、以下の参考文献でさらに詳
細に論じられている:“Nitrile Oxides and Imines”A.Padwa編,John Wiley & Sons,Inc.社,New York,1984のVol. 1, Chapter 3,pp.291−392のP.Caram
ellaら、“1,3-Dipolar Cycloaddition Chemistry”、それに引用された参考文 献;“Cycloaddition Reactions of Nitrile Oxides with Alkenes”A. R. Katr
itzky編、Academic Press社,San DiegoのVol.60,1994,pp.261−327のC.J.Eas
tonら、“Advances in Heterocyclic Chemistry”およびそれに引用された参考 文献;C.Grundmannら、J.Org.Chem.,1968,Vol.33,p.476;K.C.Liuら、J.O
rg.Chem.1980,Vol.45,p.3916;T.Mukaiyamaら、J.Am.Chem.Soc.,1960,Vol.
82,p.5339。望なら、対応するチオアミド イソオキサゾリン4は、カルボニル
アミド イソオキサゾリン4を、1,4−ジオキサンのごとき好適な溶媒中の ローエッソン試薬で還流温度にて処理することによって容易に調製する。
【0018】 化合物4は、本発明の式Iで示される化合物の例であるか、または本発明の式
Iで示される化合物にさらに合成し得る中間体かのいずれかである。例えば、A
がハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)である場合、ハロゲン化ヘテロ芳香族
イソオキサゾリン4を、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ キシド、tert−ブタノール、ニート(neat)アミンほかのごとき好適な溶媒中
、40−140℃の範囲の好適な温度にて、時として密閉圧力容器中にて、例え
ばリン酸水素二カリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウムのごとき好適な塩基
の存在下で種々のアミンで処理するか、または過剰量のアミンで処理して本発明
の化合物Iを得る。
【0019】 反応図式IIに示すごとく、ニトリルオキシド2をアリルアルコールと反応さ
せて5−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾリン5を生成し得る。ついで、構造
5を対応するアルキルスルホナートまたはアリールスルホナート6に変換する。
代表的なアルキルスルホニル誘導体、メシラート(Rc=CH3)は、5をピリジン
/ジクロロメタン中のメタンスルホニルクロリドまたはジクロロメタン中のメタ
ンスルホニルクロリドおよびトリエチルアミンと反応させることによって調製す
る。ピリジン中のアリールスルホニルクロリド試薬、例えばp−トルエンスルホ
ニルクロリドまたはジクロロメタン中の3−ニトロベンゼンスルホニルクロリド
およびトリエチルアミンを利用することにより、各々、トシラート(Rcはp−ト
リル)またはノシラート(Rcは3−ニトロフェニル)のごときアリールスルホナ
ートを得る。ついで、該メシラートまたはノシラート誘導体6を、密閉反応容器
中、40ないし90℃の好適な温度にて、好適な溶媒系、例えばアセトニトリル
/イソプロパノールまたはテトラヒドロフラン/イソプロパノール中のアンモニ
ア水と反応させることによって、対応する5−(アミノメチル)イソオキサゾリン
7に変換する。
【0020】 必須のアミノメチル側鎖を導入する別法の合成法が利用可能であることは当業
者に明らかであろう。例えば、スルホナート6は、所望により18−クラウン−
6のごとき触媒の存在下にて、N,N−ジメチルホルムアミドまたは1−メチル −2−ピロリジノンのごとき非プロトン性溶媒中にて、アジ化ナトリウムまたは
アジ化カリウムのごときアジド源と50ないし90℃の温度にて反応させて、対
応する5−(アジドメチル)イソオキサゾリンを生成し得る。ついで、アジド基を
、酢酸エチルまたはメタノールのごとき好適な溶媒中のパラジウムまたは白金触
媒を用いて水素化することによって還元して7を得る。別法として、アジドメチ
ル中間体は、テトラヒドロフランのごとき好適な溶媒中のトリフェニルホスフィ
ンのごとき三価リン化合物で処理し、つづいて得られたイミノホスホランを水で
加水分解することを含む2段階プロセスによって対応するアミン7に還元し得る
。M.Vaultierら、Tetrahedron Lett.,1983,Vol.24,p.763を参照されたし。つ
いで、アミン7を当業者に知られている反応によってイソオキサゾリン誘導体3
に変換する。例えば、アミン7は、ピリジンまたはトリエチルアミン/ジクロロ
メタンのごとき塩基性溶媒系中の酸塩化物または無水物と−30ないし30℃の
範囲の温度にて反応させて、アシル化化合物4(式中、Wは酸素原子)を得るこ
とができる。
【0021】
【化33】
【0022】 アシル化反応用の種々の方法は、J.March、“Advanced Organic Chemistry”
,第3版,John Wiley & Sons,Inc.社,New York,1985,pp.370−375にさら に論じられている。対応するチオアミド フェニル イソオキサゾリン4(Wは
硫黄原子)は、アミド フェニル イソオキサゾリンを1,4−ジオキサンのご とき好適な溶媒中、還流温度にてローエッソン試薬で処理することによって容易
に調製する。本発明の範囲内の他のカルボニル含有基を標準的なアシル化技術に
よってアミン7に容易に付加して4のさらなる例を得ることができることは当業
者に明らかであろう。構造4を式Iで示される化合物に導く残りの合成工程は、
反応図式Iに記載したものと同様である。
【0023】 反応図式IIIは、本発明の式Iで示される選択された化合物に対する合成ア
クセスを許容する別の反応手法を概説している。例示したQ置換基、モルホリン
またはチオモルホリンが単なる代表例であること、ならびに他の複素環系も可能
であることは当業者に明らかであろう。構造8のハロゲン化ヘテロ芳香族エステ
ル(式中、ハロゲンは好ましくはフッ素原子)は、ジメチルスルホキシドのごと
き適当な溶媒中、リン酸水素二カリウムのごとき好適な塩基の存在下、モルホリ
ン(式中、Eは酸素原子)またはチオモルホリン(式中、Eは硫黄原子)と60
ないし100℃の範囲の好適な温度にて反応させて、モルホリノ付加物9を得る
。ついで、9のエステル基を、例えばテトラヒドロフランのごとき好適な溶媒中
、水素化アルミニウムリチウムなどのごとき適当な還元剤を用いて、−20ない
し0℃の好適な温度にて対応するヘテロ芳香族アルコール10に還元する。
【0024】
【化34】
【0025】 ついで、生成物アルコール10を、ジクロロメタン中の触媒性過ルテニウム酸
テトラプロピルアンモニウムおよびN−メチルモルホリン−N−オキシドを用い
て、対応するカルボキシアルデヒド11に酸化する。ニトリルオキシド12を介
してアルデヒド11をモルホリノ フェニルイソオキサゾリン13に導く残りの
合成工程は反応図式Iに記載した手法と同様である。さらに、Eが硫黄原子であ
る場合には、望なら硫黄原子を初期の合成工程または合成工程の最後に酸化させ
て、各々、対応するスルホンおよびスルホキシドを得ることができる。この酸化
の詳細な手法は、国際公開番号WO97/09328号に論じられている。
【0026】 式Iのエナンチオマーリッチなヘテロ芳香族イソオキサゾリンは、キラル固定
相の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いることによってラセミ体フ
ェニルイソオキサゾリン3または4を介して得ることができる。典型的な分離に
おいては、エナンチオマーの混合物を、移動相としてのヘプタン/イソプロパノ
ール/クロロホルム混合液で溶出する、5×50cm Chiralpak A
Dカラムを用いてクロマトグラフィーに付して個々の(R)−または(S)−エ
ナンチオマーを得る。望なら、エナンチオマーの分離は、早期の中間体3または
4あるいは最終生成物のいずれかで行い得る。
【0027】 エナンチオマーリッチなヘテロ芳香族イソオキサゾリンは、反応図式IVおよ
びVに概説する手法に従っても調製し得る。
【化35】
【0028】 反応図式IVに図示するごとく、ニトリルオキシド2とα,β-不飽和エステル
またはアミド14とを反応させて、不斉1,3-双極付加環化を受けて、化合物1
5を得る。この反応においては、化合物14の基Rdが不斉導入の向きを制御す るために用いるキラル補助剤であり、したがって、それは高い立体選択性で不斉
付加環化を許容する。 化合物14は、数ある中で、D.P.Curranら、J.Am.Chem.Soc.,1989,Vol.111 ,p.9238;J.A.Stackら、Tetrahedron,1993,Vol.49,p.995;D.P.Curranら、T
etrahedron Lett.,1988,Vol.29,p.3555;W.Oppolzerら、Tetrahedron Lett. ,1991,Vol.32,p.4893;T.Akiyamaら、Tetrahedron Lett.,1992,Vol.33,p.
5763;Y.H.Kimら、Tetrahedron Lett.,1993,Vol.34,p.6063;“Cycloadditio
n Reactions of Nitrile Oxides with Alkenes”, A. R. Katritzkyら編,Acade
mic Press社, San Diego, 1994, pp. 261-327のC.J.Eastonら、“Advanced in H
eterocyclic Chemistry”, Vol. 60およびその中で引用されている参考文献のご
とき参考文献に記載されているケンプの三酸(Kemp's triacid)、オポルザーのサ
ルタム(Oppolzer's sultam)またはchiro−イノシトールから調製し得る。 不斉1,3−双極付加環化の立体選択性を制御する適当なキラル補助剤を用いる ことにより、最終的に、15の双方のエナンチオマーへのアクセスが提供される
。単純のため、一方のエナンチオマーのみを示す。構造式15のラセミ体エステ
ル(式中、RdはOMeまたはOEt)は、S.Yangら、Monatsh.Chem.,1994,V
ol.125,p.469に記載されている酵素エステル加水分解法によって分割することも
できる。
【0029】 エナンチオマー付加環化物15は、再結晶化またはクロマトグラフィーによっ
てさらに精製し得る。ついで、付加環化物15を、テトラヒドロフランのごとき
適当な溶媒中のL−セレクトリド(市販されている)のごとき好適な還元剤で処
理して、エナンチオマーリッチな5−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾリン1
6を得る。16をエナンチオマーリッチなヘテロ芳香族イソオキサゾリン4Aに
導く残りの合成工程は、反応図式IIで概説した手法と同様である。 別法として、化合物16は、反応図式Vに示すごとく高エナンチオ選択的な1
,3−双極付加環化を介してニトリルオキシド2をアリルアルコールで処理する ことによっても調製し得る。 該反応は、クロロホルムまたはジクロロメタンのごとき好適な溶媒中、ジエチ
ル亜鉛と(R,R)−および(S,S)−酒石酸エステル、好ましくはジイソプロ
ピルエステルの存在下、約−20ないし0℃の範囲の温度にて起こる。Y.Ukaji ら、Chem.Letters,1993,p.1847を参照されたし。化合物16を式4Aで示され
るエナンチオマーリッチなヘテロ芳香族イソオキサゾリンに導く残りの合成工程
は、反応図式IIで概説した手法と同様である。
【0030】
【化36】 ヘテロ芳香族基環Tで出発する以外は重要でない変形を施し、反応図式I−V
に概説した手法に従って、式IIで示される化合物を得ることができる。
【0031】 本発明の医薬組成物は、標準的および慣用的な技術を用いて、本発明の式Iで
示される化合物と固形または液体の医薬上許容し得る担体とを、所望により医薬
上許容し得るアジュバントおよび賦形剤と合することによって調製し得る。固形
形態の組成物には、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤および坐剤が含まれ
る。固形担体は、希釈剤、賦香剤、可溶化剤、湿潤剤、懸濁化剤、結合剤、錠剤
崩壊剤およびカプセル化剤としても機能し得る少なくとも1つの物質とし得る。
不活性な固形担体には、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク
、砂糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロー
ス性物質、低融点ワックス、カカオ脂などが含まれる。液体形態の組成物には、
液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。例えば、所望により慣用的な着色剤、賦香
剤、安定化剤および粘稠化剤を含有していてもよい、水、水−プロピレングリコ
ール、および水−ポリエチレングリコール系に溶解した本発明の化合物の溶液を
提供し得る。
【0032】 医薬組成物は、慣用技術を用いることによって提供する。好ましくは、該化合
物は、有効量の有効成分、すなわち、本発明による式Iで示される化合物を含有
するユニット投与量形態で存在する。 医薬組成物およびそのユニット投与量形態中の有効成分、すなわち、本発明に
よる式Iで示される化合物の量は、特定の適用法、特定の化合物の効力および望
ましい濃度に依存して広く変化させ、または調整し得る。一般的には、有効成分
の量は、組成物の0.5重量%ないし90重量%の範囲であろう。 細菌感染症に罹っていると診断されたヒトおよび他の動物における細菌感染症
を治療するための治療用途においては、該化合物またはその医薬組成物は、濃度
、すなわち、抗細菌的に有効であろう治療を行う動物における有効成分の量また
は血中レベル、を得てかつ維持する投与量で、経口、非経口、経皮および/また
は局所的に投与するであろう。一般的に、有効成分のかかる抗細菌的に有効な量
の投与量は、約0.1ないし約100mg/kg、より好ましくは約3.0ないし
約50mg/kg体重/日の範囲内であろう。該投与量が患者の要求性、治療す
べき細菌感染症の重度、および用いる特定の化合物に依存して変動し得ることは
理解されるべきである。また、投与する初期投与量を望ましい血中レベルを迅速
に達成するために上限レベルを超えて増加させ、あるいは初期投与量を最適より
低くして、日投与量を特定の状況に応じて治療の過程で徐々に増加させ得ること
も理解されるべきである。望むなら、該日用量は投与用の複数の用量、例えば一
日当たり2ないし4回に分割することもできる。
【0033】 これらの化合物は、経口、非経口、局所または経皮投与のいずれかによってヒ
トおよび他の恒温動物における微生物感染症の治療に有用である。一般的に、投
与の好ましい形態は経口である。非経口投与用の医薬組成物は、一般的に、例え
ば、注射用水および約3.5−6のpHを有する好適に緩衝化された等張液のご とき医薬上許容し得る液体担体に溶解した溶解性塩(酸付加塩または塩基性塩)
としての医薬上許容し得る量の式Iに係る化合物を含有するであろう。好適な緩
衝化剤には、幾つかを挙げれば、例えば、オルトリン酸三ナトリウム、重炭酸ナ
トリウム、クエン酸ナトリウム、N−メチルグルカミン、L(+)−リジンおよび
L(+)−アルギニンが含まれる。式Iに係る化合物は、一般的には、約1mg/
mlないし約400mg/mlの範囲の医薬上許容し得る注射可能な濃度を供す
るのに十分な量で担体に溶解するであろう。得られる液体医薬組成物は、上記の
抗細菌的に有効な量の投与量が得られるように投与するであろう。本発明に係る
式Iで示される化合物は、固形および液体投与量形態で有利に投与する。
【0034】 本発明の化合物は、多剤耐性ブドウ球菌およびレンサ球菌、ならびにバクテロ
イデスおよびクロストリジア種のごとき嫌気性生物、およびマイコバクテリウム
・チューベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis)およびマイコバクテリ
ウム・アビウム(Mycobacterium avium)のごとき抗酸性生物を含む、種々のヒ トおよび獣医学的な病原菌に対して有効である。かかる病原菌に罹ったヒトまた
は動物は、通常の熟達度の医師または獣医によって容易に診断される。明細書全
体を通して、刊行物への引用は出典明示して本明細書の一部とみなすことを意図
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/496 A61K 31/496 31/5377 31/5377 31/55 31/55 A61P 31/04 A61P 31/04 C07D 413/04 C07D 413/04 413/14 413/14 471/04 101 471/04 101 102 102 491/048 491/048 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ドン・ジー・ウィシュカ アメリカ合衆国49006ミシガン州カラマズ ー、ノーザンプトン・ロード1431番 (72)発明者 リチャード・シー・トーマス アメリカ合衆国49009ミシガン州カラマズ ー、ワイルド・チェリー・レイン2166番 (72)発明者 デイビッド・アール・グラバー アメリカ合衆国49008ミシガン州カラマズ ー、ウッドクリフ・ドライブ3604番 Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC01 AD01 AE02 BA03 BA11 4C063 AA01 BB01 CC51 CC52 CC62 CC75 CC76 CC79 CC81 CC92 DD06 DD07 DD12 DD14 DD15 DD25 DD26 DD29 DD34 DD51 EE01 4C065 AA04 AA05 BB04 BB06 BB09 BB10 DD02 DD03 EE02 HH01 JJ01 PP09 4C086 AA01 AA02 AA03 BC67 BC69 BC70 BC82 BC84 CB05 CB09 CB22 GA02 GA04 GA07 GA08 GA09 GA10 MA01 MA04 MA52 MA55 MA63 NA14 ZB35

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 [式中: R1は (a)H、 (b)1またはそれを超えるハロ、−OH、C1-4アルコキシまたはC1-4
    シルオキシで置換されていてもよいC1-8アルキル、 (c)C3-6シクロアルキル、 (d)C1-8アルコキシ、 (e)アミノ、または (f)NH(C1-3アルキル)であり、ここにC1-3アルキルは1またはそれ
    を超えるハロで置換されていてもよく; Yは (a)H、 (b)F、または (c)CH3であり; Wは (a)O、または (b)Sであり; 環Pは (a)硫黄、窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ないし3個の
    原子を有する5員のヘテロ芳香族基であり、ここに該5員のヘテロ芳香族基はそ
    れに縮合したベンゼンまたはナフチルをさらに有し得、 (b)1ないし3個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香族基であり、ここ
    に該6員のヘテロ芳香族基はそれに縮合したベンゼン、ナフチル、または硫黄、
    窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ないし3個の原子を有する5員
    のヘテロ芳香族基をさらに有し得、または (c)ベンゼン、ナフチル、少なくとも1個の窒素原子を有する6員のヘテ
    ロ芳香族基、または硫黄、窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ない
    し3個の原子を有する5員のヘテロ芳香族基とそれに縮合したフェニルであり; Qは (a)以下のi、ii、iii、iv、v、vi、vii、viiiおよび
    ix; 【化2】 よりなる構造から選択される1ないし4個の窒素原子を有する5員の複素環基、 (b)以下のx、xi、xii、xiii、xiv、xv、xvi、xvi
    iおよびxviii; 【化3】 よりなる構造から選択される1ないし4個の窒素原子を有する9員の複素環基、 (c)以下のxix、xx、xxi、xxiiおよびxxiii; 【化4】 よりなる構造から選択される窒素原子を有する複素環、 (d) 【化5】 (e) 【化6】 または (f) 【化7】 であり; ここに、R2は (a)H、 (b)ハロ、 (c)−OH、 (d)−OR3、 (e)−SR3、 (f)−S(O)i3、 (g)−CN、 (h)−O2CR3、 (i)−NHC(=O)R3、 (j)−NHCO23、 (k)−NHSO23、 (l)−CO24、 (m)−C(=O)N(R3)2、 (n)−C(=O)R3、 (o)C1-8アルキル、 (p)C3-8シクロアルキル、 ここに、基(o)および(p)は1またはそれを超える前記の基(a)−(n
    )で置換されていてもよく、 (q)1またはそれを超える前記の基(a)−(p)で置換されていても
    よいフェニル、 (r)−CH=CHCO2Et、または (s)−C(=NR4)R5であり; R3は (a)H、 (b)C1-6アルキル、 (c)C3-8シクロアルキル、 ここに、基(b)および(c)は1またはそれを超えるハロ、−OH、C1-4 アルコキシ、C1-4アシル、C1-4アシルオキシまたは−OC(=O)CH2N(C
    3)2で置換されていてもよく、または (d)1またはそれを超える前記の基(b)ないし(c)で置換されてい
    てもよいフェニルであり; R4は (a)−OH、または (b)−OCH3であり; R5は (a)H、または (b)−CH3であり; R6は (a)−H、 (b)−OR10、 (c)−SR10、 (d)−NR1112、 (e)−CN、 (f)C1-4アルコキシカルボニル、 (g)カルボキサミド、 (h)1またはそれを超えるハロ、−OH、C1-4アルコキシまたはC1-4 アシルオキシで置換されていてもよいC1-4アシル、 (i)−N(OH)(C1-6アルキル)、 (j)−N(OH)CH2フェニル、 (k)−NSO2(C1-6アルキル)、ここにC1-6アルキルは1またはそれ を超えるハロ、C1-6アルコキシまたはフェニルで置換されていてもよく、また は (l)Fであり; R7は (a)H、 (b)−OH、 (c)−O(C1-6アルキル)、 (d)C1-4アルキル、 (e)フェニル、または (f)Fであり; R8は (a)H、 (b)ハロ、−OH、−CO21-4アルキル、C1-3アシルオキシ、C1- 3 アルキルオキシまたは−N(C1-4アルキル)2で置換されていてもよいC1-3アル
    キル、 (c)フェニル、または (d)ピリジルであり; R9は (a)O、 (b)S、 (c)−NR13、または (d)−CR1415であり; R10は (a)H、 (b)1またはそれを超えるハロ、−CN、−OH、C1-8アルコキシ、 C1-8アシルオキシ、C1-4アルコキシカルボニルまたはフェニルで置換されてい
    てもよいC1-8アルキル、 (c)1またはそれを超える−OH、C1-8アルコキシ、C1-8アシルオキ
    シで置換されていてもよいC1-8アシル、 (d)C1-8アルコキシカルボニル、 (e)当該カルボキサミドの窒素上でC1-4アルキルまたはフェニルで置 換されていてもよいカルボキサミド、または (f)1またはそれを超えるハロ、−CN、C1-3アルコキシ、C1-3アル
    コキシカルボニルまたはC1-4アルキルで置換されていてもよいフェニルであり ; R11およびR12は同一または異なり、 (a)H、 (b)1またはそれを超えるハロ、−CN、−OH、C1-8アルコキシ、 C1-8アシルオキシ、C1-8アルコキシカルボニル、フェニルで置換されていても
    よいC1-8アルキル、 (c)1またはそれを超える−OH、アミノ、C1-8アルコキシ、C1-8
    シルオキシ、C1-4アシルアミノで置換されていてもよいC1-8アシル、 (d)1またはそれを超えるハロ、−OH、アミノ、C1-8アルコキシ、 C1-8アシルオキシ、C1-4アシルアミノ、C1-4アルコキシカルボニルアミノで 置換されていてもよいベンゾイル、 (e)C1-8アルコキシカルボニル、 (f)ベンジルオキシカルボニル、 (g)tert−ブトキシカルボニル、 (h)当該カルボキサミドの窒素上でC1-4アルキルまたはフェニルで置 換されていてもよいカルボキサミド、 (i)トリフルオロアセチル、または (j)C1-6アシルであり; R13は (a)H、 (b)−OR10、 (c)−NHR10、または (d)フェニルで置換されていてもよいC1-8アルキルであり; R14およびR15は同一または異なり、 (a)H、 (b)ハロ、−OH、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシカルボニルまた
    はフェニルで置換されていてもよいC1-4アルキル、 (c)C1-8アシル、 (d)C1-4アルコキシカルボニル、 (e)−CN、または (f)Fであり; R16は (a)O、または (b)Sであり; R17およびR18は同一または異なり、 (a)H、 (b)ハロ、−OHまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいC1-4 アルキル、 (c)−OH、 (d)−OHまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいC1-4アルコ
    キシ、 (e)NR1112、または (f)C1-4アシルオキシであり; R19は (a)H、または (b)−CH3であり; Eは (a)−O−、または (b)−S(=O)m−であり; R20は (a)H、 (b)−CH3、 (c)−CN、 (d)−CO2H、 (e)−CO222、または (f)−(CH2i23であり; R21は (a)H、または (b)−CH3であり; R22は (a)H、 (b)ハロ、−OH、C1-4アルコキシ、C1-4アシルオキシまたは−O−
    CH2−フェニルで置換されていてもよいC1-6アルキル、 (c)C3-6シクロアルキル、 (d)アミノ、 (e)−N(C1-6アルキル)2、 (f)−NH(C1-6アルキル)、または (g)C1-6アルコキシであり; R23は (a)−OH、 (b)−OR22、 (c)−OC(=O)R22、 (d)アミノ、 (e)−NHC(=O)R22、または (f)−N(R24)2であり; R24は (a)H、 (b)ハロ、−OH、C1-4アルコキシ、アミノ、−N(C1-6アルキル)2 、または−NH(C1-6アルキル)で置換されていてもよいC1-4アルキル、または (c)p−トルエンスルホニルであり; Zは (a)H、 (b)−C(=O)R27、 (c)C1-6アルキル、 (d)ベンジル、 (e)フェニル、ここに基(d)および(e)は1またはそれを超えるハ
    ロ、−OCH3、−OH、アミノまたはC1-4アルキルで置換されていてもよく、 (f)−OR28、 (g)−OC(=O)R29、 (h)−S−C1-6アルキル、 (i)−SO2−C1-6アルキル、 (j)フェニルスルホニル、 (k)p−トルエンスルホニル、 (l)−SO2−N(R30)2、 (m)−C(O)−OR31、 (n)−C(O)−N(R30)2、 (o)−N(R30)2、または (p)以下のxxiv、xxv、xxvi、xxvii、xxviii、
    xxix; 【化8】 よりなる構造から選択される1ないし3個の窒素原子を有する6員の複素環基で
    あり、 Lは (a)H、 (b)アミノ、 (c)C1-4アルキル、または (d)ハロであり; R25およびR26は同一または異なり、 (a)H、 (b)C1-6アルキル、または (c)C3-6シクロアルキルであり; R27は (a)C1-6アルキル、 (b)C1-8アルキルヒドロキシル、 (c)フェニル、または (d) 【化9】 であり; R28は (a)H、 (b)C1-6アルキル、 (c)ビニル、または (d)1またはそれを超えるハロ、C1-4アルコキシ、−OH、アミノま たはC1-4アルキルで置換されていてもよいフェニルであり; R29は (a)C1-6アルキル、または (b)フェニルであり; R30は独立して、 (a)H、 (b)C1-4アルキル、または (c)C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいフェ
    ニルであり; R31は (a)C1-6アルキル、 (b)C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいフェ
    ニル、または (c)C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいベン
    ジルであり; ここに、R32およびR33は同一または異なり、 (a)H、 (b)ハロ、 (c)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (d)C3-6シクロアルキル、 (e)−(CH2)m−OR36、または (f)−C(=O)−R38であり; R34およびR35は同一または異なり、 (a)H、 (b)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (c)C1-8アルコキシ、 (d)C1-8アルキルチオ、 (e)−(CH2)m−OR39、 (f)−O−(CH2)m−OR39、 (g)−NR4041、 (h)−N=CH−NR4243、 (i)−C(=O)−NR4041、または (j)−(CH2)m−C(=A)−R38、ここにAはOまたはエチレンケ タールであり、 あるいは、R34とR35とは一緒に結合して、 (k)=O、 (l)=NR44、 (m)=S、または (n)=CR4243を形成し; R36およびR37は同一または異なり、 (a)H、 (b)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、または (c)−CH2OCH3であり; R38は (a)H、 (b)−(CH2)m−OH、 (c)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (d)C1-8アルコキシ、 (e)−O−CH2−O−C(=O)−R36、または (f)−(CH2)m−C(=O)−OR36であり; R39は (a)H、 (b)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (c)C2-8アルケニル、 (d)−(CH2)m−OR36、 (e)−(CH2)m−C(=O)−R38、 (f)−C(=O)−(CH2)m−OR43、または (g)トシルであり; R40およびR41は同一または異なり、 (a)H、 (b)−(CH2)m−OR36、 (c)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (d)−C(=O)−R38、 (e)−C(=O)−NR3637、 (f)−(CH2)p−フェニル、 (g)チアゾール−2−イル、 あるいは、R40とR41とは一緒に結合して、 (h)ピロリジノ、 (i)ピペリジノ、 (j)ピペラジノ、 (k)モルホリノ、または (l)チオモルホリノを形成し、 ここに、基(h)ないし(l)はC1-8アルキルまたは−(CH2)m−OHで置 換されていてもよく; R42およびR43は同一または異なり、 (a)H、 (b)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (c)−C(=O)−R38、または (d)−(CH2)p−フェニルであり; R44は (a)H、 (b)−OR39、 (c)1またはそれを超えるR45で置換されていてもよいC1-8アルキル 、 (d)C1-8アルコキシ、 (e)−(CH2)p−フェニル、 (f)−NR4041、 (g)−NH−C(=NH)−NH2、 (h)[1,2,4]トリアゾール−4−イル、または (i)−CNであり; R45は (a)ハロ、 (b)−OH、 (c)−CN、 (d)C1-6アルコキシ、 (e)アミノ、 (f)−N(C1-6アルキル)2、 (g)−NH(C1-6アルキル)、または (h)カルボキシルであり; は二重結合または単結合であり; iは1または2であり; mは0、1または2であり; nは0または1であり; pは1、2、3または4であって; qは0、1、2、3または4である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 【請求項2】 R1が (a)C1-3アルキル、 (b)C1-3アルコキシ、または (c)−NH(C1-3アルキル)である請求項1記載の式Iで示される化合物。
  3. 【請求項3】 R1がCH3である請求項1記載の式Iで示される化合物。
  4. 【請求項4】 YがHまたはFである請求項1記載の式Iで示される化合物
  5. 【請求項5】 WがOである請求項1記載の式Iで示される化合物。
  6. 【請求項6】 WがSである請求項1記載の式Iで示される化合物。
  7. 【請求項7】 環Pがピリジルである請求項1記載の式Iで示される化合物
  8. 【請求項8】 Qが以下のi、ii、iiiおよびvi 【化10】 [式中、R2は請求項1記載の定義に同じ] よりなる構造から選択される1ないし4個の窒素原子を有する5員の複素環基で
    ある請求項1記載の式Iで示される化合物。
  9. 【請求項9】 R2が (a)H、 (b)−CN、 (c)−C(=O)H、 (d)−C(=NH)−OH、または (e)C1-3アルキル ヒドロキシルである請求項8記載の式Iで示される化合
    物。
  10. 【請求項10】 Qが (a) 【化11】 (b) 【化12】 (c) 【化13】 または (d) 【化14】 [式中、Eは請求項1記載の定義に同じ] である請求項1記載の式Iで示される化合物。
  11. 【請求項11】 Zが (a)H、 (b)−C(=O)R27、 (c)ピリジニル、 (d)2−ピリミジニル、 (e)4−ミリミジニル、または (f)ピリダジニルであり; ここに、基(c)ないし(f)はアミノ、メチル、FまたはClで置換されて
    いてもよく;R27は請求項1記載の定義に同じである請求項10記載の式Iで示
    される化合物。
  12. 【請求項12】 R27が (a)C1-3アルキル、 (b)C1-2アルキルヒドロキシル、または (c) 【化15】 である請求項11記載の式Iで示される化合物。
  13. 【請求項13】 式II 【化16】 [式中、 R1およびWは、請求項1記載の定義に同じであり; 環Tは1ないし3個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香族基であり、 ここに該6員のヘテロ芳香族基はそれに縮合した5員のヘテロ芳香族基を有し、
    これはついで硫黄、窒素および酸素原子よりなる群から選択される1ないし3個
    の原子を有し; Xは (a)カルボキシル、 (b)ハロ、 (c)−CN、 (d)メルカプト、 (e)ホルミル、 (f)−CF3、 (g)−NO2、 (h)C1-6アルコキシ、 (i)C1-6アルコキシカルボニル、 (j)C1-6アルキルチオ、 (k)C1-6アシル、 (l)−NR4849、 (m)R50で置換されていてもよいC1-6アルキル、 (n)所望により1または2個のR51で置換されていてもよいC2-8アルケ ニルフェニル、 (o)所望により1または2個のR51で置換されていてもよいフェニル、 (p)−CH=NOH、 (q)−CH=N−(OC1-6アルキル)、 (r)所望により1または2個のR51で置換されていてもよい、S、Nおよ
    びOよりなる群から選択される1ないし3個の原子を有する5−または6−員の
    複素環基、 (s) 【化17】 または (t) 【化18】 であり; R48およびR49は同一または異なり、 (a)H、 (b)C1-4アルキル、 (c)C5-6シクロアルキル、あるいは (d)R48とR49とは窒素原子と一緒になって、所望によりS、NおよびO
    よりなる群から選択されるさらなるヘテロ原子を有していてもよい、ついで所望
    によりさらなる窒素原子上に含む、C1-3アルキルまたはC1-3アシルで置換され
    ていてもよい5−、6−員の複素環基となり; R50は (a)−OH、 (b)C1-4アルコキシ、 (c)C1-4アシル、 (d)−NR4849、 (e)−NHC(=S)NH2、 (f)−NHC(=O)NH2、 (g)−NHC(=O)R49、 (h)−SO2NR5556、または (i)−NRSO255であり; R51は (a)カルボキシル、 (b)ハロ、 (c)−CN、 (d)メルカプト、 (e)ホルミル、 (f)CF3、 (g)−NO2、 (h)C1-6アルコキシ、 (i)C1-6アルコキシカルボニル、 (j)C1-6アルキルチオ、 (k)C1-6アシル、 (l)所望によりOH、C1-5アルコキシ、C1-5アシルまたは−NR4849 で置換されていてもよいC1-6アルキル、 (m)フェニル、 (n)−C(=O)NR5253、 (o)−NR4849、 (p)−N(R52)(−SO254)、 (q)−SO2−NR5253、または (r)−S(=O)i54であり; R52およびR53は同一または異なり、 (a)H、 (b)C1-6アルキル、または (c)フェニルであり; R54は (a)C1-4アルキル、または (b)所望によりC1-4アルキルで置換されていてもよいフェニルであり; R55およびR56は同一または異なり、 (a)H、または (b)C1-6アルキルであり;および jは0または1である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  14. 【請求項14】 環Tが 【化19】 である請求項14記載の式IIで示される化合物。
  15. 【請求項15】 Xが (a)R50で置換されていてもよいC1-4アルキル、 (b)所望により1または2個のR51で置換されていてもよいフェニル、 (c)−CH=NOR、 (d)所望により1または2個のR51で置換されていてもよいピリジル、 (e)所望により1または2個のR51で置換されていてもよいチエニルであり
    ;R50およびR51が請求項14記載の定義に同じである請求項14記載の式II
    で示される化合物。
  16. 【請求項16】 R48およびR49が同一または異なり、 a)H、 b)C1-3アルキル、あるいは c)R48とR49とが窒素原子と一緒になって、モルホリニル、ピロリジニル、
    ピペラジニルまたはピペリジル環となる請求項14記載の式IIで示される化合
    物。
  17. 【請求項17】 請求項1に示す式Iまたは請求項13に示す式IIで示さ
    れる有効量の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む該患者にお
    ける微生物感染症を治療する方法。
  18. 【請求項18】 該式Iまたは式IIで示される化合物を、医薬組成物で経
    口、非経口、局所または経皮投与する請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 該式Iまたは式IIで示される化合物を、医薬組成物で経
    口投与する請求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】 該式Iまたは式IIで示される化合物を、約0.1ないし 約100mg/kg体重/日の量で投与する請求項17記載の方法。
  21. 【請求項21】 請求項1または13記載の化合物と医薬上許容し得る担体
    とを含む医薬組成物。
  22. 【請求項22】 但し、 (a)R1が−CH3であり、WがOであり、環Pが3−ピリジニルであって、
    YがHである場合には、Qは6−ピラゾール−1−イル、6−1,2,4−トリア
    ゾール−1−イル、6−(4−インド−ピラゾール−1−イル)、6−(4−ア
    セチル−ピラゾール−1−イル)または6−(4−フェニル−ピラゾール−1−
    イル)とはならず; (b)R1が−CH3であり、WがOであって、YがHである場合には、環Pは
    ベンゾフラン−5−イルとはならない請求項1記載の化合物。
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