JP2002503005A - 電子メールを処理するためのシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 アドレスフィールド内のアドレスのアカウント名部分がメッセージの予定受信者の記述子でありかつそれがその予定受信者のアカウント名とは異なり得るアドレスフィールドを含む、電子メール（ｅメール）メッセージを伝達する方法を提供する。該方法は、記述子およびｅメールアドレスのデータベース内で、上記記述子に関連するｅメールアドレスを探索するステップと、該メッセージをデータベースによってもたらされたｅメールアドレスに伝送するステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の分野】

本発明は、電子メールメッセージのアドレス指定および伝達のためのシステム
に関し、限定するものではないが特に、ｅメールアドレスの決定がより簡単かつ
より論理的であって、さらに、通常配信することのできない電子メールメッセー
ジを処理しかつ恐らくは配信することのできる、システムに関する。なお、本明
細書を通じて、インターネットに関する言及は、ワールドワイドウェブに関する
言及を含むものと解釈されたい。

【０００２】

【発明の背景】

近年、ｅメールによる通信はごく普通になっている。「電子メール（electron
ic mail）」を短縮したｅメールは、データリンクに接続されているサイト間で メッセージを送信できるようにするシステムである。最も普及しているｅメール
システムはインターネット、すなわち相互接続されたコンピュータネットワーク
の世界規模のネットワークに基づいている。インターネットに接続しているユー
ザは他のどのユーザに対してもｅメールを送信することができる。インターネッ
トのユーザは、ユーザを電話線およびモデムを介してインターネットへのゲート
ウェイに接続する、ｅメール・クライアントソフトウェアを使用する。このｅメ
ール・クライアントは、メッセージをインターネットを介してメールサーバに送
信する。メールサーバは、インターネットに接続されかつｅメールメッセージを
受信、記憶および転送または配信する機能を備えるコンピュータである。ある人
物Ａが人物Ｂに対してｅメールを送信しようとする場合、人物Ａは自身のコンピ
ュータにメッセージを入力し、該コンピュータがそのメッセージデータをインタ
ーネットを介してメールサーバに送信する。人物Ｂは自身のコンピュータに対し
て、メールサーバが人物Ｂ宛のメッセージを有しているかどうかをチェックする
ように指示し、そのようなメッセージが見つかった場合には、該メールサーバが
そのデータを人物Ｂのコンピュータに送信し、そこで人物Ｂは該データにアクセ
スすることができる。

【０００３】 インターネットに接続していないｅメールシステムにも、同じ原理が適用され
る。たとえば、多くの企業は企業内でｅメールを使用しており、この場合、ｅメ
ールは企業内通信ネットワーク（イントラネット）を介して伝送される。

【０００４】 ｅメールメッセージは典型的に、ＳＭＴＰ（簡易型メール転送プロトコル）と
して知られているプロトコルに従って構築されており、このプロトコルは、ｅメ
ールメッセージが正しい宛先ＳＭＴＰサーバに経路付けまたは直接配信されるよ
うにする、アドレス指定フォーマットの仕様を含む。アドレスは各ｅメールのヘ
ッダ情報の一部を形成する。通常のアドレス構造は、「アカウント名＠ホスト名
」とされ、ここで「アカウント名」はｅメールが配信されるべき宛先であるユー
ザの名称であり、「ホスト名」は、そのユーザがアカウントを有するホストコン
ピュータの名称である。「ホスト名」は通常、ピリオドによって区切られる一連
の階層からなるドメイン名を含む。たとえば、「inform.com.au」は、「au」（ オーストラリア）ドメイン内の「com」（商業）ドメインにおける「inform」と 名付けられたホストコンピュータの名称である。

【０００５】 「アカウント名」は典型的に、ユーザが選択した任意の英数文字列である。た
とえば、「the [email protected]」は、「inform」におけるある個人のｅメー
ルアドレスであり得、しかもその人物は、「boss」という名前ではないかもしれ
ないが、その企業のボス、またはオーナーであり得る。

【０００６】 以上の例からわかるように、ｅメールアドレスと実際のアカウント保持者の名
称との間には明確な相関関係が必ずしも存在するわけではなく、ＳＭＴＰプロト
コルのこの局面を規制する基準は構築されていない。したがって、Informatelと
して知られている企業におけるJohn Smithという人物に対してｅメールを送りた
いが彼のｅメールアドレスを知らない人物は、そのアドレスが「john＿smith@in
formatel.com.au」、「[email protected]」もしくは「jsmith@infor
matel.com.au」、または同様の順列のいずれかであると推測するかもしれない。

【０００７】 ｅメールアドレスが正しくなければ、通常はメールサーバがそのｅメールを「
跳ね返す（"bounce"）」、すなわち、そのｅメールを、メッセージを配信できな
かった理由を説明するメッセージとともに送信側に送り返す。配信の失敗の最も
一般的な理由としては、アドレスフィールド内に特定された「ホスト名」がたと
えば綴りの誤りによって見つからなかった、または、アドレスフィールド内に特
定されたユーザ名が特定されたホストに登録されているどのユーザにも対応しな
かった、などが挙げられる。

【０００８】 正しいｅメールアドレスを見つける手段を提供する目的で、多数のディレクト
リデータベースが構築されており、これらにより、個人または企業のｅメールア
ドレスを、名称、住所、電話番号、地理的な場所等のキーとなる指示子に基づい
てサーチすることが可能となっている。しかしこのようなディレクトリは包括的
ではないため、ｅメールアドレスを獲得するという課題は部分的にしか解決され
ていない。また、それらディレクトリは使用するのに不便である。なぜなら、ｅ
メールを送信する人物はディレクトリにアクセスして所望のｅメールアドレスを
サーチせねばならず、これは、ｅメール送信プロセスにおいて余分なステップと
なるためである。

【０００９】 したがって、本発明の目的は、先行技術によるアドレス指定および伝達方法の
限界のいくつかに対処し、かつ、ｅメールの送信者が予定受信人のよく知られて
いる記述子をその受信人の実際のアカウント名およびドメイン名の代わりとして
使用できるようにする、ｅメールメッセージをアドレス指定および伝達するため
の改良されたシステムを提供することである。

【００１０】 本発明のさらなる目的は、配信不可能なｅメールメッセージを、与えられた正
しくないｅメールアドレスに基づいて同様の正しいｅメールアドレスを識別する
よう試みることによって処理する、改良されたシステムを提供することである。

【００１１】

【発明の概要】

本発明の第１の局面に従えば、アドレスフィールド内のアドレスのアカウント
名部分がメッセージの予定受信者の記述子でありかつそれがその予定受信者のア
カウント名とは異なり得るアドレスフィールドを含む、ｅメールメッセージを伝
達する方法が提供される。該方法は、記述子およびｅメールアドレスのデータベ
ース内で上記記述子に関連するｅメールアドレスを探索するステップと、該メッ
セージをデータベースによってもたらされたｅメールアドレスに伝送するステッ
プとを含む。

【００１２】 本発明のさらなる局面に従えば、配信不可能な電子メールを処理するシステム
が提供される。該システムは、無効な宛先アドレスを含むｅメールメッセージを
受信するステップと、データベース内で上記宛先アドレスの部分に部分的にまた
は完全に合致する記録をサーチするステップと、合致が所定のしきい値を超えた
場合に、上記ｅメールメッセージを上記サーチの結果に従って上記データベース
から検索された有効なｅメールアドレスに転送するステップとを含む。

【００１３】 本発明の別の局面に従えば、ｅメールメッセージを伝達する方法が提供される
。該方法は、送信者によって転送されたｅメールメッセージを受信するステップ
を含み、該ｅメールメッセージは無効な宛先アドレスを含み、さらに、データベ
ース内で、上記宛先アドレスの部分に部分的にまたは完全に合致する記録をサー
チするステップと、上記ｅメールメッセージの送信者に通知メッセージを送信す
るステップとを含み、上記通知メッセージは、送信者に対して上記データベース
サーチの結果を通知する。

【００１４】 本発明はまた、ｅメールメッセージを伝達する方法を提供する。該方法は、ｅ
メールメッセージをその送信者から受信するステップを含み、該ｅメールメッセ
ージは、アドレスフィールド内のアドレスのアカウント名部分がそのメッセージ
の予定受信者の記述子でありかつそれがその予定受信者のアカウント名とは異な
り得るアドレスフィールドを含み、該方法はさらに、記述子およびｅメールアド
レスのデータベースにおいて、上記記述子に関連するｅメールアドレスを探索す
るステップと、該データベースによってもたらされるｅメールアドレスに該メッ
セージを伝送するステップとを含む。

【００１５】 好ましくは、該データベースは、電話番号、企業名、番地または個人名等の一
般に使用される識別子に対応するフィールドを含む。

【００１６】 好ましくは、該記述子は、予定受信者に関連する電話番号である。代替的に、
該記述子は、上記予定受信者に関連する企業名であってもよく、さらに代替的に
、該記述子は、上記予定受信者に関連する個人名であってもよい。

【００１７】 さらに、該記述子は、該予定受信者に関連する番地の一部であってもよい。 該記述子はまた、予定受信者に関連する１または複数の識別要素の組合せであ
ってもよい。たとえば、該記述子は、「johnsmithsydney」または、より明確に は「johnsmith.sydney」等の、氏名と都市名の連結を含んでもよい。本発明の概
念におけるこの拡張機能は、同じ氏名を持つ複数の人物を区別するのに有益であ
り得る。該記述子はまた、「johnsmith.61266525689」等の氏名および電話番号 の連結を含んでもよい。これもやはり、同じ氏名の多数の人物を区別するのに、
または、１つの電話番号に関連して個人のｅメールアドレスが多数存在する場合
に有益である。本発明は、記述子の多種多様な組合せを柔軟な構成で使用するこ
とができるように構成されるであろうと考えられる。このため、記述子に含まれ
る情報が多ければ多いほど、曖昧さまたは不確かさが減じられることになる。

【００１８】 本発明はまた、ｅメールメッセージの送信者に対してリターンｅメール通知を
生成しかつ伝達する方法を提供し得る。該通知は、データベースサーチの状況お
よび、ｅメールが転送されたかどうかを報告するものである。好ましくは、該通
知はまた、ｅメールメッセージがいつ受信されおよび／または読まれたかを報告
することもできるであろう。これはまた、メッセージを受信したことをｅメール
受信者に伝える通知を含み得る。該通知は、インターネット、電話、ファクシミ
リ、ページャまたは衛星による通知を含んでもよく、また、ｅメールメッセージ
の転送を含んでもよい。受信者が、通知してもらうかどうかおよび／またはメッ
セージを転送してもらうかどうかを選択または特定することができるようにする
ことも可能である。状況メッセージは、記述子がどのｅメールアドレスとも合致
しなかったことを知らせる通知、１または複数のｅメールアドレスが発見された
ことを知らせる報告、および、ｅメールメッセージを作成する人物にとって関心
があり得る他の状況情報を含み得る。

【００１９】 本発明はまた、本発明のシステムにまだ登録していないｅメールメッセージ送
信者および／または受信者に対して、該システムに登録するよう促す通知を生成
する方法を提供し得る。この通知は、該システムの利点に関する情報および／ま
たは登録要求を含み得る。好ましくは、該通知が特定のアドレスに対して送信さ
れる回数は、所与の時間期間内に所定の回数を超えることのないようにされる。

【００２０】 該通知が該未登録のユーザに対して送信される原因となったｅメールメッセー
ジの（送信者または受信者のいずれかである）登録済みのユーザに対しても、こ
のような措置が取られたことを知らせる通知が送信され得る。

【００２１】 本発明は、先行する段落において説明したｅメールメッセージの伝達方法を実
行するための手段もまた含む。

【００２２】 本発明の別の実施例は、特別にフォーマットされたｅメールメッセージを、ア
ドレスし直して転送するべきｅメールメッセージとは解釈せずに、データベース
クエリーと解釈する。一局面に従えば、たとえば、John Smithのｅメールアドレ
スを確認したいと願う人物は、「[email protected]」とアドレス指定し たｅメールを、メッセージのテキストとしてのキーワード（たとえば）「find」
とともに送信することができ、この場合、データベースのサーチ結果を報告する
ｅメールが、問合せをした人に送り返される。johnsmithという構成要素は、た とえば、jsmith、smithj、john.smithまたはjohn-smith等のように幾通りにも表
わされ得る。

【００２３】 別の局面において、本発明は、送信されるべきメッセージのｅメールアドレス
がホスト名を含まないことを、たとえば＠記号がないことによって認識するステ
ップと、そのｅメールを送信する前にそのアドレスに所定のホスト名を付加する
ステップとを実行するように適合されたｅメールクライアントソフトウェアを備
える、コンピュータを含む。この局面に従えば、ｅメールの送信者はｅメールク
ライアントのアドレスフィールドに記述子情報を入力するだけでよく、その後、
ｅメール送信側が本発明のステップを行なうよう適合されたサーバのホスト名を
追加するので、送信者によるｅメールの使用が有利に簡素化される。たとえば、
ｅメールの送信者は、ｅメールクライアントのアドレスフィールド内にjohnsmit
hというアドレスを入力して「送信」を選択する。すると、クライアントが@inve
ntion.comを付加して、[email protected]というアドレスを形成してそれ
をそのホストに送信する。ホストであるinvention.comはデータベースを探し（ ルックアップ）、johnsmithがたとえば[email protected]であることを発 見し、そしてそのｅメールをそのアドレスに転送するのである。

【００２４】 代替的な形としては、送信者の端末またはクライアント（「端末」）が、送信
されるべきメッセージのアドレスが完全ではないおよび／または正しくないこと
を認識し得る。そこで、該端末は（必ずしもｅメールではないがｅメールを含む
何らかの好適な手段によって）メッセージをサーバに送信し、その後サーバが、
データベース内で予定受信者の完全な／正しいｅメールアドレスをサーチする。
完全な／正しいアドレスが見つからない場合には、送信者の端末にその旨が通知
され、送信者はその後適切な判断を行なうことができる。完全な／正しいアドレ
スが見つかれば、そのアドレスが送信者の端末に転送され、その端末がその後そ
の正しい／完全なアドレスをｅメールメッセージに挿入しそのメッセージを予定
受信人へと送信する。可能性のある完全な／正しいアドレスが２つ以上見つかっ
た場合、送信者の端末にそれらが通知され、送信者が適切な選択を行なうことが
できる。

【００２５】 本発明はまた、ｅメールアドレスを決定する方法を提供する。該方法は、デー
タベースを提供するステップを含み、該データベースにおいては、ｅメールアド
レスが各ｅメールアドレスにおける各人物に関連する記述子と連結されており、
それにより、ユーザは、該複数の記述子のうち１または複数の記述子を提供して
データベースのサーチが行なわれるようにして、該当するｅメールアドレスを決
定することができる。該記述子は、名前、名字、住所、ドメイン名、企業名およ
び／または電話番号のうち少なくとも１つを含む。

【００２６】 該データベースはサーバにあってもよく、または別個であってもよい。別個の
場合、サーバが、アドレスのアカウント名部分に与えられた情報が不十分または
配信するのに正しい形ではないことを認識して、データベースのオペレータに対
して必要なメッセージを渡し、そのオペレータが、正しいまたは完全なアドレス
を探索して、メッセージを転送する。代替的に、データベースのオペレータが、
正しいまたは完全なアドレスをサーバに送り返して、サーバがメッセージを送信
できるようにすることも可能である。

【００２７】 本発明はまた、該方法の実行を可能にするデータベースを含む。該データベー
スは、ｅメールアドレスのための複数のフィールドおよび、たとえば、名前、名
字、電話番号、ドメイン名、企業名および／または住所の各々に対して別個のフ
ィールドを有し、各ｅメールアドレスにつき、それら別個のフィールドのうち少
なくとも１つに内容が記入される。

【００２８】 本発明はまた、コンピュータベースの遠隔通信システムのユーザがあるユーザ
のアドレスを個別に探索することができるようにするアドレスシステムを提供す
る。該アドレスシステムは、該ユーザの遠隔通信装置の番号を表わす数字である
少なくとも一部分を含み、該少なくとも一部分は該ユーザを識別する部分である
。電話番号は、ユーザの国内のエリアコードを含んでもよく、ユーザの国の国コ
ードを含んでもよく、またはユーザの国内の個人アクセス番号を含んでもよい。

【００２９】 好ましくは、該コンピュータベースの遠隔通信システムはインターネットであ
る。

【００３０】 該装置は、電話、ファクシミリ、ページャ、携帯電話または衛星接続技術であ
り得る。

【００３１】 記述子の少なくとも一部分は英数字であり得る。そのうち英字は選択的に、ユ
ーザの氏名の少なくとも一部分を含む。

【００３２】 該英字は該数字に先行してもよく、または数字が英字に先行してもよい。 本発明はまた、提示されたｅメールの送信者が、受信者の汎用メッセージ通信
コンタクトの詳細を確認することができるようにする、問合せ機能を含み得る。
該コンタクトの詳細は、予定受信者の番地、電話番号、ファックス番号、携帯電
話番号、ｅメールアドレス、ドメイン名、ページャもしくは衛星接続の詳細、ま
たは、その人物が利用可能とするように選択した他のｅメールアドレス情報を含
み得る。

【００３３】

【好ましい実施例の説明】

次に、本発明の好ましい実施例を、非限定的な例示のみを目的として、添付の
図面を参照して説明する。

【００３４】 図１を参照して、送信側１は、ＳＭＴＰに従う標準的なｅメールクライアント
であって、受信側５への配信を意図するｅメールを送信する。送信側１を使用す
るｅメールの作者は、ｅメールメッセージを作成して、それをＳＭＴＰサーバ２
に送信する。ＳＭＴＰサーバ２は従来の態様で受信側５にそのメッセージを送信
するよう試みるが、そのメッセージのアドレスが無効である場合にはメッセージ
を配信することができない。たとえば、その作者は、「mega.com」というホスト
に実際には登録されていない「[email protected]」というアドレスを使用し たかもしれない。John Jonesの正しいアドレスは「[email protected]」であった かもしれない。代替的に、作者がホスト名を入れ忘れたためにＳＭＴＰサーバ２
がそのアドレスを無効であると考えたのかもしれない。

【００３５】 メッセージが配信不可能であると判断すると、ＳＭＴＰサーバ２はそのメッセ
ージを配信不能ｅメールサーバ３に転送する。配信不能ｅメールサーバ３は、キ
ーワードを有効なｅメールアドレスに関連づける記録を含んだデータベースを有
する。このようなキーワードとしては、人物名、企業名、電話番号、住所、また
はその人物を識別するのに役立つ他の識別情報を含み得る。配信不可能なｅメー
ルを受信すると、配信不能ｅメールサーバ３はそのｅメールアドレスの部分文字
列をキーワードとして使用して、データベース４内の記録との合致を試みる。

【００３６】 本発明のこの好ましい実施例においては、ソフトウェアは、ｅメールアドレス
のユーザ名部分の、英数字以外の文字によって区切られたすべての部分文字列が
、あるデータベース記録のキーワードに完全にまたは部分的に合致した場合に、
そのｅメールをそのデータベース記録から検索したｅメールアドレスに転送する
ように構成される。ｅメールが「[email protected]」にアドレス指定された 上述の例について続けると、キーワードとして「john」および「jones」を用い てデータベースをルックアップすることにより、John Jonesに関する、正しいｅ
メールアドレス、すなわち「[email protected]」を含む記録が見つけ出される。

【００３７】 データベースのルックアップが曖昧である場合、すなわち、キーワード「john
」および「jones」を含む記録が２つ以上ある場合には、配信不能ｅメールサー バ３はその作者に対して、使用された元々のアドレスが無効であったことを説明
しかつ「John Jones」の記録が複数見つかったことを報告するメッセージを送り
返し、それにより、作者が正しいアドレスを選択することが可能となる。いくつ
かの可能性のうち正しいアドレスを選択すると、作者はそのアドレスを記入して
そのｅメールメッセージを転送するか、または、そのメッセージを配信不能ｅメ
ールサーバ３に送り返し、そこで配信不能ｅメールサーバ３がそのメッセージを
所望の受信者に転送する。

【００３８】 本発明の、図１に関連して説明した実施例におけるデータベースルックアップ
機能は、通常、配信不能ｅメールサーバ３のサイトで行なわれる。しかし、この
機能を、別の場所に置かれたデータベースサーバによって提供することも可能で
ある。

【００３９】 さらに、データベース４は、実際には、１つのサイトに置かれるのではなく、
複数のサイトに分散される場合もある。たとえば、サーバ３が「japan」の語を 含む記述子でアドレス指定されたｅメールを受信する場合、データベースクエリ
ーが日本の好適なデータベースサーバに送信され得る。同様に、配信不能ｅメー
ルサーバ３がたとえば「４９」で始まる電話番号にアドレス指定されたｅメール
を受信した場合、サーバ３は、ドイツの電話番号データベースにクエリーを送信
するか、または、メッセージ全体をドイツの好適なサーバに転送してさらなる処
理を要求することも可能である。

【００４０】 図２を参照して、接頭番号２を付した同様の基準番号を有する同様の構成要素
が示される。ｅメールクライアント２１はＳＭＴＰに従う標準的なｅメールクラ
イアントである。この例におけるｅメールメッセージの作者は、メールを送信し
たい相手の人物のアドレスを知らないが、その人物の電話番号が６１９３３１２
３４５であることは知っている。この電話番号は国コード、この例では６１、を
含み、これはその人物に特有のものである。したがって作者は、そのメッセージ
を[email protected]とアドレス指定する。ここで、phoneserv.netは、 本発明のこの例示的な実施例における特別なサーバのホスト名である。

【００４１】 ｅメールクライアント２１は、そこで、[email protected]にアドレス
指定されたそのＳＭＴＰメッセージを、好適なルータを介してインターネット２
２に送信する。このメッセージはその後、phoneserv.netと称されるホスト上で 実行されるサーバ２３に経路付けされる。サーバ２３は、ｅメールアドレスを記
述子にマッピングするデータベースである、データベース２４にアクセスするよ
うに適合される。この例における記述子は、個人名、企業名、番地および電話番
号を含む。この例においては、電話番号6193312345に対するエントリがサーチさ
れて、[email protected]のｅメールアドレスが返される。サーバ２３はそこで、受
信したアドレス[email protected]をアドレス[email protected]に置換して
、その後、このアドレスでそのメッセージをインターネットを介して所望の宛先
に送信する。

【００４２】 本発明のこの実施例の有益性をさらに高めるために、ソフトウェアは、アドレ
スの記述子内に多数のキーワードおよび／またはフィールドを結び付けることが
できるように構成される。たとえば、記述子johnsmithのデータベースルックア ップは、多数の合致を返し得る。このサーチを狭めるために、彼のアドレスの一
部または全部を記述子に加えることができる。たとえば、送信者が、John Smith
の住所がCentennial Street, Bankstownであると知っていれば、記述子johnsmit
h.bankstownまたは、好ましくはjohnsmith.centennial.bankstownを使用するこ とができる。後者の記述子は、おそらくはただ一つのデータベース合致を返すで
あろう。本発明のこの実施例のデータベースエンジンは、よく知られているソフ
トウェア技術を応用して、記述子内の多数のキーの自由な合致を可能にするので
ある。

【００４３】 可能な場合、受信人の電話番号を記述子として使用することが考えられる。電
話番号の国コードおよび／またはエリアコードを含めることによって、そのよう
な記述子は、所望の受信人を一意に特定することができる可能性がある。また、
電話番号は、番号案内サービスまたは電話帳等から、容易に確認することができ
る。１つの電話番号に複数の人物が関連付けられる場合、たとえば、１企業の複
数の従業員、または１件の家の複数の居住者については、記述子にさらなる限定
を加えることができる。たとえば、１または複数の個人名を含めて、john.61247
515280のような記述子を形成することができる。データベースエンジンは、デー
タベースのサーチによって一意のｅメールアドレスが返されれば、記述子のさら
なる限定を無視するように構成することができる。john.61247515280の例の場合
、61247515280が一意の合致を返せば、その前に付いている「john」は無視され る。

【００４４】 合致が見つからない場合、または、複数の合致が見つかってあいまいな場合、
サーバ２３は、合致のいくつかまたはすべてに関する付加的な情報を含み得る、
問題の性質を説明したメッセージを送信側に返す。送信側はそこで、たとえば：
johnsmith61247515280. 等の、異なるまたは拡張した記述子を使用してやり直すことも可能である。

【００４５】 本発明のこの実施例における代替例においては、ｅメールクライアント２１は
さらに、送信されるｅメールの作者がアドレスにホスト名を入れなかった場合に
所定のホスト名を自動的に含めるように適合される。他の実施例では、サーバ２
３は、ホスト名を含まないｅメールアドレスを受け容れるように適合される。こ
のような追加機能によれば、ユーザは電話番号等の記述子のみを入力すればよく
、データベースがその後サーバに、データベースから得られた必要な関連情報を
提供し、その後サーバが、これを該当するｅメールアドレスへと変換する。

【００４６】 図１に示した実施例における通知接続は別個の経路として説明されているが、
実際にはこれらの接続はインターネット等のネットワークとして有利に実現され
得ることを理解されたい。

【００４７】 図２の実施例に関しては、本発明の実施例における上述のデータベースサーチ
機能はサーバ２３のサイトで実行されるが、この機能は、どこに配置されたデー
タベースサーバによっても提供され得ることを理解されたい。さらに、データベ
ースは実際には、１つのサイトに配置されるのではなく、複数のサイトに分散さ
れることもある。たとえば、サーバ２３が「japan」という語を含む記述子でア ドレス指定されたｅメールを受取ると、データベースクエリーが日本国内の好適
なデータベースサーバに送信され得る。同様に、サーバ２３がたとえば「４９」
で始まる電話番号でアドレス指定されたｅメールを受信した場合、サーバ２３は
ドイツ国内の電話番号データベースにクエリーを送信するか、または、ドイツ国
内の好適なサーバにメッセージ全体を転送して、さらなる処理を任せることが可
能である。

【００４８】 本発明はまた、１つの媒体によって送信されたメッセージが別の媒体によって
配信され得る、ユニフィックスの（unifixed）メッセージ通信システムにも適用
が可能である。たとえば、音声認識技術、テキスト・音声認識、音声・テキスト
認識、またはキーパッド操作によって、電話のメッセージをファクシミリ、イン
ターネットもしくはイントラネット、または衛星によって配信することが可能で
ある。また、インターネットを介して送信されたｅメールメッセージを、携帯電
話、衛星、ページャ、ファクシミリ等によって配信することも可能である。

【００４９】 本発明の機能の一部またはすべてを、ｅメールの送信側サイトで実行されるソ
フトウェアによって提供することができるであろうとも考えられる。たとえば、
ｅメールクライアントは、遠隔データベースにサーチ要求を自動的に送信し、ｅ
メールの作者が入力した記述子をサーチの結果返されたｅメールアドレスに置換
し、その後、そのｅメールをそのアドレスに送信するように、適合され得る。も
ちろん、本発明の一部またはすべてを、インターネットサービスプロバイダ側の
サイトで実行されるソフトウェアとして実現することができるであろうことも考
えられる。

【００５０】 代替的な形として、送信側の端末またはクライアント（「端末」）が、送信さ
れるメッセージのアドレスが完全ではないおよび／または正しくないことを認識
し得る。したがって、該端末は（かならずしもｅメールではないが、ｅメールを
含む何らかの好適な手段によって）メッセージをデータベースサーバに送信し、
データベースサーバがその後、データベース内で、予定受信者の完全な／正しい
ｅメールアドレスをサーチする。完全な／正しいアドレスが見つからなければ、
送信側の端末にその旨が通知され、送信側はどうすべきか適切に判断することが
できる。完全な／正しいアドレスが見つかった場合、それが送信側の端末に転送
され、該端末がその正しい／完全なアドレスをｅメールメッセージに挿入してそ
のメッセージを予定受信者に送信する。可能性のある完全な／正しいアドレスが
複数見つかった場合には、送信側の端末にその旨が通知され、送信側が適切な選
択をすることができる。

【００５１】 これにより、送信側は、確実な場合にのみｅメールメッセージが送信されるこ
とがわかるので、安全が保障される。ｅメールメッセージを送信するかどうかの
判断が送信側に委ねられるので、手動のオーバライドもまた可能となる。さらに
、メッセージのテキストは、処理中、データベースまたはサーチエンジン内に保
持されることはなく、送信側の端末に保持される。

【００５２】 可能性のある完全な／正しいアドレスが多数見つかった場合、送信側がその１
つを選択することで、その選択されたアドレスがｅメールメッセージの「To:」 フィールドに挿入されて、そのメッセージが送信されるようにすることが可能で
ある。

【００５３】 また、データベースのサーチ／要求が送信側の端末によって送信される場合、
確実さの度合い（８０％等）を特定することができ、それにより、データベース
のサーチ時に、可能性のあるアドレスのうち、正しい合致の確実さの度合いが特
定された度合い以上であるアドレスのみが選択されるようにすることができる。

【００５４】 図３および図４に示す例は、種々のフォーマットのメールを受入れ、提供され
たメールアドレスをキーワードとして使用して、人物およびそれら人物の実際の
ｅメールアドレスのデータベースをサーチする。このシステムの種々のモジュー
ルが、多数のサーバ上で実行される。

【００５５】 ドメイン名サーバ３１は、種々の名称をＩＰアドレスに変換する。これはまた
、メールサーバを規定する。第１のメールサーバ３２は本発明のシステムに対す
るすべてのメールを受信しかつ記憶する。これは、すべてのメールを単一のアカ
ウント内に記憶するようプログラムされる。

【００５６】 メール「クライアント」３４は、本発明のシステムが、メールの取出しおよび
返信等のクライアントの動作を制御することができるようにする。これは、たと
えば２分毎にメールを取出すように設定される。新しいｅメールが届くと、クラ
イアントがフラグアプリケーション３５にフラグをセットして、メールの処理が
必要であることを示す。

【００５７】 クライアントは、複数のメール「アカウント」でセットアップされ、それらの
各々が自身の「From:」アドレスを有する。これらのアカウントは、メールへの 返信時に、メールに異なるカテゴリのタグを付すのに使用される。したがって、
返信において送られる「From:」アドレスおよび「Reply To:」アドレスを使用し
て、顧客がそれらに返信する場合に適切な応答を選択することが可能になる。た
とえば、顧客に送信される、顧客に可能な合致のリストから選択するように求め
るすべてのメッセージは、「From:」アドレスとして「x%[email protected] 」を含む。

【００５８】 すべてのメールメッセージはクライアント内に記憶され、「イン」フォルダか
らそのメッセージに適切なフォルダに移される。たとえば、人物データベース３
８内に合致のないメッセージは、将来の再合致のために「不一致（no match）」
フォルダに記憶される。

【００５９】 フラグアプリケーション３５は、メール処理の準備が整ったことを示す状態フ
ラグを記憶する。このアプリケーションは、一方で本発明のシステムがメールク
ライアント３４内のスクリプトを実行しようとしているときに、他方で他者が本
発明のシステムのための知能（intelligence）を収容するファインドアプリケー
ション３６にメッセージを送信しようとしている場合に生じ得る、デッドロック
を回避するように、本発明のシステムとは独立している。ファインドアプリケー
ション３６は、メールが入手可能かどうか確かめるために、フラグアプリケーシ
ョン３５を周期的にポールし、フラグがセットされると、メールを１つずつ処理
する。各メールアイテムの「To:」アドレスは、必要とされる処置を判断するの に使用される。これに関するフローチャートを図４に示す。

【００６０】 「To:」アドレスを持たないアイテムは無視される。配信失敗メッセージは、 通知メッセージとともにもともとの送信側に返される。選択メッセージは「To: 」アドレス内に「%[email protected]」を含み、これらは抽出してその選択 の処置を行なうよう処理される。

【００６１】 他のサーバにアドレス指定されたメッセージは、修正されずに送信される。た
だし、配信失敗の検出ができるように「return-Path:」のタグが付される。

【００６２】 他のメッセージは、本発明のデータベースルックアップ機能に対する要求とし
て扱われる。

【００６３】 データベースには特定されたフィールドに加えて、別の計算フィールドが存在
する。これは、（「ｅメール」を除く）他のすべてのフィールドをそれらの間に
間隔を置いて連結したものである。これが、ルックアップ中に実際にサーチされ
る唯一のフィールドである。ルックアップ要求として処理されるべきメッセージ
の「To:」アドレスを処理するためのアルゴリズムは、以下の通りである。

【００６４】 ・ドメイン名を除いて、「＠」または「％」の後にあるものはすべて無視する
ことができる。

【００６５】 ・文字または数字以外はすべて、語の区切りと解釈する。 ・残りのものが、キーワードのリストである。

【００６６】 ・それらキーワードのいずれかを含むすべての記録を見つけるためにサーチを
行なう。

【００６７】 ・見つかったすべての記録を調べて、もしその記録のための組合せられたフィ
ールドがすべてのキーワードを含む場合には、その記録を合致リストに加える。

【００６８】 ・合致が２つ以上あれば、選択要求を送信する。 ・合致がなければ、別のキーワードを要求する要求を送信する。

【００６９】 ・合致が１つあれば、メールをその適切なアドレスに宛先変更する。 データベースおよびウェブサーバ３７は、内蔵のウェブサーバを有する。該ウ
ェブサーバは、管理者が、適切なアクセスセキュリティでもって、人物データベ
ース３８を編集しかつメールログ３９を見ることを許可する。これはまた、顧客
が自身の詳細をウェブを介して追加することを許可するが、詳細が一旦追加され
ればそれらを編集することは許可しない。

【００７０】 人物データベース３８は、編集時に実行されるスクリプト４０を有し、これが
アプリケーション内にフラグをセットする。これによって、該アプリケーション
が、その「不一致」フォルダ内にある各メールアイテムについてデータベースを
再サーチするようにされ、それにより、顧客が自身にアドレス指定されたメール
を受信した後にデータベースに詳細を追加することができるようになり、また、
該アプリケーションが、メールを正しく配信することができるようにされる。「
不一致」フォルダ内のメールアイテムは、無期限に、または規定された期間中、
その中に保持され得る。

【００７１】 人物データベース３８は、人物に関するすべての情報を記憶する。規定された
フィールドに加えて、これはまた、計算された「組合せ」フィールドを有し、こ
れは、ｅメールアドレスを除くすべてのフィールドを組合せたものである。この
組合せフィールドは、キーワードのサーチに使用される。これらフィールドのう
ちのいくつかは、入力チェックがなされる。たとえば、電話番号フィールドには
（電話番号をベースとしたサーチが機能するように）数字しか入力されてはなら
ず、また、ｅメールフィールドは必ず入力されねばならない。

【００７２】 配信不可能なメールをトラップして適切に処置することができるように、ｅメ
ールメッセージに「Reply-To:」アドレスのタグを付すことが必要であり得る。 メッセージの送信には、簡単なＴＣＰ／ＩＰアプリケーションを使用することが
できる。

【００７３】 すべての実施例について、サーバが完全な／正しいアドレスの可能性のある合
致を過剰な数（所定の数であり得る）つきとめた場合には、サーバは送信側に対
して、可能性のある合致の数を減らすことができるように、予定受信者のさらに
別の情報を要求するクエリーを発することができる。たとえば、「リッチモンド
（Richmond）」という名の都市が世界中にたくさんあるのに、送信側が「john.s
mith.richmond」というキーワードを与えた場合には、可能性のある合致の数は 非常に大きくなるであろう。このような場合、サーバは、たとえば該当のリッチ
モンド市を指定する情報等の、さらなる情報を要求することができる。これは、
国および州の詳細を提供するか、または、国および／または州および／または明
確な電話コードを提供することによって行なわれ得る。

【００７４】 次に図５を参照して、本発明には、システムへの登録に興味がありかつデータ
ベース内に関連情報を有する人に対して自動的に通知／情報をｅメールによって
送信することを可能にする、付加的な機能が含まれ得る。このような通知／情報
ｅメールを送信する対象となる人物の判断基準は、本発明を使用するように既に
登録している人に対してその人物がｅメールメッセージを送信したかまたはその
人からｅメールメッセージを受信したこと、かつ従って、その人物の情報がデー
タベース内にあること、である。たとえば、特定の登録済みユーザが未登録のユ
ーザにｅメールを送信すると、システムはその未登録ユーザを識別して、その人
物に対してシステムおよびその利点を伝えるｅメールメッセージを自動的に送信
する。このｅメールメッセージにはまた、その未登録ユーザに最近ｅメールメッ
セージを送信したかまたはその未登録ユーザがその人物に宛てて最近ｅメールメ
ッセージを送信した、登録済みユーザのユーザ名または少なくともその人物のｅ
メールアドレスが含まれるであろう。

【００７５】 生成された自動ｅメールメッセージは、そのメッセージの作成のきっかけとな
ったもともとのｅメールをユーザが受信したすぐ後に受信されるであろう。

【００７６】 この付加的な機能を実現することのできる多くの機構が存在する。１つの方法
は、参入しているＩＳＰのサイトにおける付加的な構成、および、データベース
サーチエンジンサーバの機能のアップグレードを伴う。図５は、本発明のこの実
施例に関連する要素を概略的に示す。ＩＳＰのＳＭＴＰサーバ４２は、配信され
なかったメールをメールサーバ４３に転送するよう構成されている。サーバ４３
は、もともとの「TO:」アドレスフィールドに含まれていた情報を通じて、正し い受信アドレスを求めようと試みる。うまく見つけられれば、サーバ４３は受信
側のＩＳＰ（ＳＭＴＰサーバ）４６とコンタクトを取って、そのｅメールを転送
する。受信側４７は典型的に、そのｅメールを、受信側のｅメールクライアント
とＩＳＰのＰＯＰ／ＩＭＡＰサーバとの間の接続を介して受信する。サーバ４２
に求められる付加的な構成は、ＩＳＰのＳＭＴＰサーバ４２上のメールログの抜
粋をメールサーバ４３に対して周期的に配信するものである。メールログ４４は
典型的に、メールサーバ４２によって送受信されたすべてのメールに関する詳細
な情報を含む。このメールログ４４の抜粋は、最後に抜粋が作成されてから後に
サーバを通じて渡されたすべてのｅメールに関する宛先アドレスと送信側アドレ
スとの対を含むように生成される（同じ対の重複は削除される）。この抜粋はそ
の後、メールサーバ４３に送信されて、そこで処理される。この処理は、メール
ログの抜粋に含まれる１つ１つすべてのアドレスの存在をデータベース４５に問
合せる処理を含む。問合せたアドレスがデータベース４５内に見つからない場合
（未登録ユーザを意味し）、システムは、登録済みユーザとの間でｅメールを送
信または受信したその未登録の人物に対して通知／情報ｅメールを作成して配信
する。この通知ｅメールは、システムの利点を概説し、登録済みユーザとｅメー
ルメッセージをやりとりしたその人物に助言し、その人物に登録を勧める。未登
録のユーザがシステムに関する情報および登録の勧誘を繰返し受信することのな
いように、データベース４５およびクエリーエンジンは、特定の未登録ユーザに
対して何回ｅメールメッセージが送信されたかを判断し、規定の限度に達したら
そのｅメールメッセージの送信を中止する機能を好適に備えることも可能である
。これは、時間制限のない機能であってもよく、または、所定の期間の後に、そ
の未登録ユーザが再びシステムに関する情報を受信するようにするような機能で
あってもよい。さらに、この自動メール送付（auto-mailer）機能は、各登録済 みユーザが選択可能であるべきである。すなわち、登録済みユーザが、システム
が受信者に対して通知ｅメールメッセージを送信して接触することを望まない場
合には、その登録済みユーザがこの機能のオン／オフを切換えることができなけ
ればならない。未登録ユーザに転送される情報は、その情報を送信する引き金と
なったｅメールに関わった登録済みユーザの氏名／コンタクトの詳細を含み得る
。

【００７７】 どの登録済みユーザに関する記述子も、そのユーザによって、ワールドワイド
ウェブ、ｅメール、電話、郵便、または他の許可される方法で、いつでも変更す
ることが可能である。

【００７８】 本明細書中に開示しかつ規定した本発明が、書面または図面に示された個々の
特徴の２つ以上の別の組合せにも拡張することができることを理解されたい。こ
れら種々の組合せのすべてが、本発明の様々な代替的な局面を構築するものであ
る。

【００７９】 さらに、本明細書中で使用される「含む（comprises）」という語（またはそ の文法上の派生語）が「含む（includes）」と同義であって、他の要素または特
徴の存在を排除するものと解釈されてはならないこともまた理解されたい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１の実施例の種々の機能ユニットを示すブロック図である。

【図２】 第２の実施例の種々の機能ユニットを示すブロック図である。

【図３】 一例を表わす図である。

【図４】 図３に示した例のフローチャートである。

【図５】 さらなる実施例のフローチャートである。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１１年１１月１６日（１９９９．１１．１６）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ， ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，Ｌ Ｔ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ， ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，Ｕ Ａ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ Ｆターム(参考） 5B075 ND03 NK04 NK06 NK39 PQ05 QM02 QP05 QS01 UU24

Claims (32)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アドレスフィールドにおけるアドレスのアカウント名部分が
   メッセージの予定受信者の記述子でありかつそれが該予定受信者のアカウント名
   とは異なり得るアドレスフィールドを含む電子メール（ｅメール）メッセージを
   伝達する方法であって、該方法は、記述子およびｅメールアドレスのデータベー
   ス内で前記記述子に関連するｅメールアドレスを探索するステップと、該メッセ
   ージを該データベースによってもたらされた該ｅメールアドレスに伝送するステ
   ップとを含む、方法。
2. 【請求項２】 配信不可能な電子メールを処理するためのシステムであって
   、該システムは、無効な宛先アドレスを含むｅメールメッセージを受信するステ
   ップと、データベース内で前記宛先アドレスの部分に部分的にまたは完全に合致
   する記録をサーチするステップと、合致が所定のしきい値を超えた場合に、前記
   ｅメールメッセージを前記サーチの結果に従って前記データベースから検索され
   た有効なｅメールアドレスに転送するステップとを含む、システム。
3. 【請求項３】 ｅメールメッセージを伝達する方法であって、該方法は、送
   信者によって転送されたｅメールメッセージを受信するステップを含み、該ｅメ
   ールメッセージは無効な宛先アドレスを含み、さらに、データベース内で前記宛
   先アドレスの部分に部分的にまたは完全に合致する記録をサーチするステップと
   、前記ｅメールメッセージの送信者に通知メッセージを送信するステップとを含
   み、前記通知メッセージは前記データベースサーチの結果を該送信者に知らせる
   、方法。
4. 【請求項４】 ｅメールメッセージを伝達する方法であって、該方法は、ｅ
   メールメッセージをその送信者から受信するステップを含み、該ｅメールメッセ
   ージは、アドレスフィールドにおけるアドレスのアカウント名部分がそのメッセ
   ージの予定受信者の記述子でありかつそれが該予定受信者のアカウント名とは異
   なり得るアドレスフィールドを含み、さらに、記述子およびｅメールアドレスの
   データベース内で前記記述子に関連するｅメールアドレスを探索するステップと
   、該データベースによってもたらされた該ｅメールアドレスに該メッセージを転
   送するステップとを含む、方法。
5. 【請求項５】 該データベースは、電話番号、企業名、番地、個人名、別名
   またはニックネーム等の一般に使用される識別子に対応するフィールドを含む、
   請求項４に記載の方法。
6. 【請求項６】 該記述子は、該予定受信者に関連する電話番号、前記予定受
   信者に関連する企業名、前記予定受信者に関連する個人名、および前記予定受信
   者に関連する番地の一部を含むリストから選択される、請求項１、４または５の
   いずれかに記載の方法。
7. 【請求項７】 該記述子は、該予定受信者に関連する１または複数の識別要
   素の組合せである、請求項１、４または５のいずれかに記載の方法。
8. 【請求項８】 該記述子は、氏名および都市の連結を含む、請求項７に記載
   の方法。
9. 【請求項９】 該記述子は、氏名および電話番号の連結を含む、請求項７ま
   たは８に記載の方法。
10. 【請求項１０】 ｅメールメッセージの送信者に対してリターンｅメール通
    知を生成しかつ伝達するステップを含み、該通知は、データベースサーチの状況
    および、ｅメールが受信されたかどうかを報告する、請求項１から９のいずれか
    に記載の方法。
11. 【請求項１１】 該リターンｅメール通知は、データベースサーチの状況お
    よび、ｅメールメッセージが受信されたかどうかを報告する、請求項１０に記載
    の方法。
12. 【請求項１２】 該リターンｅメール通知はまた、ｅメールメッセージがい
    つ受信されたか報告する、請求項１１に記載の方法。
13. 【請求項１３】 該リターンｅメール通知は、該記述子がｅメールアドレス
    と合致しなかったことを表わす通知を含む、請求項１０または１１に記載の方法
    。
14. 【請求項１４】 特別にフォーマットされたｅメールメッセージは、アドレ
    スし直して転送するべきｅメールメッセージとは解釈されず、データベースクエ
    リーと解釈される、請求項１から１３のいずれかに記載の方法。
15. 【請求項１５】 送信されるメッセージのｅメールアドレスがホスト名を含
    まないことを認識するステップと、該ｅメールを送信する前に該アドレスに所定
    のホスト名を付加するステップと、を実行するように適合されたｅメールクライ
    アントソフトウェアを備える、コンピュータ。
16. 【請求項１６】 データベースを提供するステップを含む、ｅメールアドレ
    スを決定する方法であって、該データベースにおいて、ｅメールアドレスは各ｅ
    メールアドレスにおける人物に関連する記述子とリンクされており、それにより
    、ユーザは、該記述子のうち１または複数の記述子を提供してデータベースのサ
    ーチを行なうことができるようにして該当のｅメールアドレスを決定することが
    でき、該記述子は、名前、名字、住所、企業名および／または電話番号のうち少
    なくとも１つを含む、方法。
17. 【請求項１７】 該データベースはサーバにあるかまたは独立している、請
    求項１６に記載の方法。
18. 【請求項１８】 該データベースはサーバとは独立している、請求項１６に
    記載の方法。
19. 【請求項１９】 該サーバが、アドレスのアカウント名部分に与えられた情
    報が不十分であるかまたは配信するのに正しい形ではないことを認識するように
    適合されかつデータベースのオペレータに対して必要なメッセージを渡し、該オ
    ペレータが、正しいまたは完全なアドレスを探索しかつ該メッセージを転送する
    、請求項１８に記載の方法。
20. 【請求項２０】 該データベースのオペレータが、該正しいまたは完全なア
    ドレスを該サーバに送り返して、該サーバが該メッセージを送信できるようにす
    る、請求項１９に記載の方法。
21. 【請求項２１】 請求項１から１４または請求項１６から２０のいずれかに
    記載の方法を実行することができるようにするデータベースであって、該データ
    ベースは、ｅメールアドレスのためのフィールドと、名前、名字、電話番号、企
    業名および／または住所の各々のための別個のフィールドとを有し、各ｅメール
    アドレスにつき該別個のフィールドのうち少なくとも１つに内容が記入される、
    データベース。
22. 【請求項２２】 コンピュータベースの遠隔通信システムのユーザがユーザ
    のアドレスを個別に探索することを可能にするアドレスシステムであって、該ア
    ドレスシステムは、該ユーザの遠隔通信装置の番号を表わす数字である少なくと
    も一部分を含み、該少なくとも一部分は該ユーザを識別する部分である、アドレ
    スシステム。
23. 【請求項２３】 該遠隔通信装置の番号は、該ユーザの国内のエリアコード
    、該ユーザの国の国コード、または該ユーザの国内の個人アクセス番号のうち少
    なくとも１つを含む、請求項２２に記載のアドレスシステム。
24. 【請求項２４】 該コンピュータベースの遠隔通信システムはインターネッ
    トである、請求項２２または２３に記載のアドレスシステム。
25. 【請求項２５】 該装置は、電話、ファクシミリ、ページャ、携帯電話およ
    び衛星接続技術を含むリストから選択され得る、請求項２１から２４のいずれか
    に記載のアドレスシステム。
26. 【請求項２６】 該記述子の少なくとも一部分は英数字である、請求項２１
    から２５のいずれかに記載のアドレスシステム。
27. 【請求項２７】 該英字は、ユーザの氏名の少なくとも一部を含む、請求項
    ２６に記載のアドレスシステム。
28. 【請求項２８】 該データベースから、送信者または受信者のいずれかが登
    録されたユーザではないことを判断するステップと、そのような登録されていな
    いユーザに対してシステムに関する情報およびその利点および／または登録要求
    を転送するステップとを含む、付加的なステップが提供される、請求項１から１
    ４または請求項１６から２０のいずれかに記載の方法。
29. 【請求項２９】 登録されているユーザである送信者または受信者に対して
    、該情報が該登録されていないユーザに対して転送されたことを知らせる通知が
    転送される、請求項２８に記載の方法。
30. 【請求項３０】 該情報は、該登録されていないユーザがユーザとして登録
    されるために必要なすべての書類を含む、請求項２８または２９に記載の方法。
31. 【請求項３１】 該登録されていないユーザがユーザとして登録されると、
    該ユーザに対して転送されるのを待っているメッセージがあるかどうかを判断す
    るサーチを行ない、もしあればそのようなメッセージを該ユーザに転送する、請
    求項３０に記載の方法。
32. 【請求項３２】 該登録されていないユーザが登録されたことを登録されて
    いるユーザに知らせるさらなる通知が該登録されているユーザに送信される、請
    求項３１に記載の方法。