JP2002501771A - 腕時計等のためのリンク式ブレスレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 道具又は特別の知識なしにリンクにより組立てることのできるリンク式ブレスレットを提供する。 【解決手段】 くさび状の断面を有する互いに平行な２つの心棒を有する外側リンクと、２個の隣接する外側リンクの心棒の一方が位置するための２つの平行溝を備えた中央リンクとを具備してなる。上記溝（１０）は断面長円形をなし、開口部（１１）と反対側に上記心棒（３）と平行なエッジ部（１５）を有する。上記心棒（３）の２つの平坦面（７）の１つに心棒（３）と平行なノッチ（８）を有する。このノッチは該外側リンクの外側の方向に平坦であり、他の方向へ向けて急傾斜しており、上記平坦面（７）に明確なエッジを形成していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、道具又は特別の知識なしにリンクにより組立てることのできるリン
ク式ブレスレットに関し、互いに平行に離間する２つの心棒により連結された端
部材からなる外側リンクと、２個の隣接する外側リンクの各心棒を収容し得る２
つの平行溝を備えた中央リンクとを具備してなり、上記外側リンクと中央リンク
とが交互に配列して組立てられるようにしたリンク式ブレスレットに関する。

【０００２】 （背景技術） この種のリンク式ブレスレットは公知であり、特に個々の視覚効果が要求され
る場合に使用される。すなわち、このブレスレットは、例えば異なる色、形状の
リンクを使用して使用者が随時変化させて、魅力的なパターンとすることができ
る。

【０００３】 公知のこの種のブレスレットにおいては、心棒がその両端、つまり端部材との
連結部において円柱状となっており、中央領域が実質的に平坦になっている。心
棒の平坦領域に対応する中央領域において、中央リンクの溝は平坦領域の厚みに
相当する幅を有し、心棒の端部領域に相当する外側区域においては、円柱状の端
部の直径に相当する幅を有する。また、溝全体としては、内側に向けて円筒状に
直径が広がっている。組立てに際し、外側リンクの心棒は、互いに９０度の角度
で、すなわち、心棒の方向に対し直角にして、中央リンクの溝に向けて挿入する
ことができる。この溝内に心棒を保持させるため、心棒の円柱状部は溝の対応す
る領域の幅よりも幾分厚くなっている。従って、組立て時にカチッという音で溝
に嵌まる。直線状にした後は、平坦領域の幅が広いので心棒は溝から最早、離脱
することはない。

【０００４】 この種の公知のブレスレットの欠点は、組立て時に或る角度で部品を同時に一
緒にカチッという音で溝に嵌める操作、並びに取外し時に或る角度で部品を同時
に引張って離す操作が非常に複雑であることである。本発明の目的は、この従来
の欠点を克服することである。

【０００５】 （発明の概要） 本発明は、この欠点を以下の構成により克服することができた。すなわち、上
記溝は長円形の断面を有している。心棒（３）は相互に傾斜するようにして反対
面に形成された２つの平坦面（７）を有する実質的にくさび形の断面を有し、心
棒の２つの平坦面の１つは心棒と平行なノッチを有し、ノッチは外側リンクの外
側の方向に平坦であり、他の方向へ向けて急傾斜して、上記平坦面に明確なエッ
ジを形成している。

【０００６】 また、好ましい態様では、上記溝は、その開口部と反対側で、心棒と平行にエ
ッジを有している。本発明のこのような特徴のため、リンク相互を組立てるとき
に圧力を加える必要は最早なくなる。代わりに、特に付加的な力を必要とするこ
となく、捻ることで自動的に心棒をカチッという音とともに嵌め込むことができ
る。 取り外す場合、長円形のため、捻って心棒を押し出せばよく、すなわち、引張
る必要はない。 これら双方の機能は、溝内にエッジを設けた好ましい態様において一層向上す
る。

【０００７】 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。 図１に示すリンク式ブレスレットの部分は、４個の外側リンク１と３個の中央
リンク２とからなり、中央リンク２は外側リンクを連結しており、従って、これ
らは捻ることができる。この部分の両側の外側リンクの両側に心棒３が見えてお
り、これは次の中央リンクを連結するためのものである。

【０００８】 図２に示す単一の外側リンク１は、２個の平行な心棒３により連結された２つ
の端部材４からなっている。この端部材４の形状は基本的に意匠上の観点から決
定される。心棒３は端部領域５において円柱状となっていて、端部材４に接続さ
れている。中央領域６においては、その形状は互いに反対側に位置する２つの平
坦なプリズム面７を有する実質的に平坦な角柱状をなし、これら面は相互に傾斜
し、くさび形の断面を形成している。端部領域５と同様に、これら心棒の中央部
の２つの端面、つまり、上記平坦面を連結している端面は、円柱面を形成してい
る。

【０００９】 図２の拡大部ｂ）は、この２つの平坦なプリズム面７の一方のノッチ８を示し
ている。このノッチ８は心棒と平行に延出し、リンクの外側の方向に平坦であり
、他の方向に急傾斜しており、平坦面７に明確なエッジ９を形成している。この
ノッチ８の形状は図４の断面図にも明瞭に表されている。

【００１０】 図３に示す中央リンク２は、２つの連接する外側リンクの心棒のそれぞれを収
容するための２つの平行な溝１０を有する。これら溝１０は開口部１１と内部空
間１２を有し、この内部空間１２は内側で広がっていて、ほぼ長円状の断面を有
する。この溝１０は心棒３の中央部６に対応する中央領域１３と、心棒３の端部
領域５に対応する外側端部領域１４とを有する。中央領域１３において、この溝
は、その開口部と反対側に心棒と平行のエッジ１５を有する。又、この中央領域
１３において、この溝１０の開口部１１は上記角柱領域の厚みに相当する幅を有
し、外側端部領域１４においては、心棒３の円柱状端部領域５の直径に相当する
幅を有する。

【００１１】 図１、３に示すように、中央リンク２は装飾部材１７のための孔１６を備えて
いる。 図４ａに示すように、外側リンク１の心棒３にその狭い側、つまり、２つの心
棒間の内側から、中央リンクの溝１０を押し付け、溝の開口部１１の上側エッジ
を心棒のノッチ８にカチッという音で嵌め込む。ついで、中央リンクを約９０度
（図４ｂ）捻る。この場合、エッジ９が開口部１１のエッジに対し橋台として役
立ち、従って、捻ることにより心棒が開口部の他方のエッジにて心棒がカチッと
いう音で嵌め込まれる。この捻りの後に到達した位置は、リンク相互が関連する
正常の位置関係となる。

【００１２】 この心棒の２重のカチッという音での溝への嵌め込みにより、２つの連結され
たリンクが誤って捻り戻される可能性を回避することができる。これらリンクを
離脱させる場合、他の方向に向けて更に捻ることが好ましい（図４ｃ）。この操
作は心棒のエッジと開口部のエッジとの間の唯一のクリック操作が含まれるだけ
である。心棒３の浅い側がこれにより、溝１０の開口部に向けて押圧され、従っ
て、心棒を容易に外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係わるリンク式ブレスレットの一部を示す図。

【図２】 拡大した心棒を示す外側リンクを示す図。

【図３】 中央リンクの２つの様相を示す図。

【図４】 リンクの異なる相対位置を示す部分断面図。

【符号の説明】

１ 外側リンク ２ 中央リンク ３ 心棒 ４ 端部材 ７ 平坦面 ８ ノッチ ９ エッジ １０ 溝 １１ 開口部 １５ エッジ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ， ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，Ｌ Ｔ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ， ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，Ｕ Ａ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 道具又は特別の知識なしにリンクにより組立てることのでき
   るリンク式ブレスレットであって、互いに平行に離間する２つの心棒により連結
   された端部材からなる外側リンクと、２個の隣接する外側リンクの各心棒を収容
   し得る２つの平行溝を備えた中央リンクとを具備してなり、該外側リンクと中央
   リンクとが交互に配列して組立てられものであり、ここで、上記溝（１０）は断
   面長円形をなし、上記心棒（３）は相互に傾斜するようにして反対面に形成され
   た２つの平坦面（７）を有する実質的にくさび形の断面を有し、該心棒（３）の
   ２つの平坦面（７）の１つは心棒（３）と平行なノッチ（８）を有し、該ノッチ
   （８）は該外側リンクの外側の方向に平坦であり、他の方向へ向けて急傾斜して
   おり、上記平坦面（７）に明確なエッジ（９）を形成していることを特徴とする
   リンク式ブレスレット。
2. 【請求項２】 上記溝（１０）は、その開口部（１１）と反対側に該心棒と
   平行にエッジ（１５）を有することを特徴とする請求項１記載のリンク式ブレス
   レット。