JP2002372078A - 無励磁作動ブレーキ - Google Patents

無励磁作動ブレーキ

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JP2002372078A
JP2002372078A JP2001181052A JP2001181052A JP2002372078A JP 2002372078 A JP2002372078 A JP 2002372078A JP 2001181052 A JP2001181052 A JP 2001181052A JP 2001181052 A JP2001181052 A JP 2001181052A JP 2002372078 A JP2002372078 A JP 2002372078A
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JP2001181052A
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Takayoshi Kawamata
貴義 川俣
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Ogura Clutch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動解放装置の解放力の低減と小
型化を図る。 【解決手段】 手動解放装置に、解放レバー13
の作用点となる部位に一端が枢着され、解放板14の力
点となる部位に他端が枢着されたリンク板15と、解放
板14の押圧部14aを解放軸17の被押圧部22から
離間させるばね力が付与されたねじりコイルばね16を
設けた。解放レバー13を、ねじりコイルばね16のば
ね力と制動ばね11のばね力に抗して回動することによ
り、アーマチュア6はブレーキディスク8から離間す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無励磁作動ブレ
ーキの手動解放装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無励磁作動ブレーキは、例えば特開平1
1−127554号公報に記載されているように、励磁
コイルが収容されたフィールドコアの磁極面側に、アー
マチュアとブレーキディスクおよび受圧板が積み重ねら
れ、フィールドコアの磁極面と受圧板との間に介在され
た複数のカラーと、このカラーに個々に挿通された複数
のボルトにより、受圧板はフィールドコアに固定されて
いる。また、フィールドコアと受圧板との間に設けられ
たアーマチュアは、その外周面に形成された貫通穴や切
欠き溝がカラーと係合することにより、軸線方向にのみ
移動自在にフィールドコアに支持されている。さらに、
制動ばねのばね力によりアーマチュアが受圧板側に付勢
され、被制動軸に装着されたブレーキディスクがアーマ
チュアと受圧板との間で制動される。また、励磁コイル
に通電することにより発生する磁束の磁気吸引力で、ア
ーマチュアを制動ばねのばね力に抗してフィールドコア
に磁気吸着することにより、ブレーキディスクの制動が
解放される。
【0003】無励磁作動ブレーキの手動解放装置は、先
端がアーマチュアに当接可能な一対の突起部が形成され
た解放板と、この解放板に着脱自在に固定された解放レ
バーが設けられている。また、解放板の貫通穴には、受
圧板から突出したボルトの先端が挿通されているととも
に、解放板と受圧板との間には、弾性部材と座金が介在
され、ボルトの先端にナットを螺合することにより、解
放板はボルトに回動自在に支持されている。さらに、解
放レバーには、保持用ボルトを挿入するための貫通穴が
形成され、保持用ボルトを保持用金具に螺合することに
より手動解放状態が維持されるようになっている。
【0004】このような従来の無励磁作動ブレーキは、
モータの駆動停止後、励磁コイルへの通電を断って無励
磁状態にすると、慣性回転しているモータ軸に装着され
たブレーキディスクが制動ばねのばね力によりアーマチ
ュアと受圧板との間に挾持され制動される。また、励磁
コイルに通電して励磁状態にすると、アーマチュアは制
動ばねのばね力に抗してフィールドコアに磁気吸着され
るので、ブレーキディスクとこのブレーキディスクが装
着されたモータ軸の制動が解放される。さらに、無励磁
状態のとき、解放レバーに連結された解放板を回動する
ことにより、制動ばねのばね力に抗してアーマチュアを
フィールドコア側に移動させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の無励磁作動ブレ
ーキは、制動ばねのばね力に抗してアーマチュアをフィ
ールドコア側に移動させるための手動解放装置の解放力
を、手動解放レバーを半径方向外側に延ばすことにより
低減することが可能であるが、ブレーキの取付け場所に
よっては十分に解放レバーを延設することができない。
また、手動解放レバーの保持用金具を、ブレーキとは別
にモータに取付けることになる。この発明は、解放レバ
ーを半径方向に長く延設することなく手動解放装置の解
放力の低減を図るとともに、手動解放装置の小型化を図
ることを目的とする。またこの発明は、モータなどの被
制動機械への装着が簡単にできる無励磁作動ブレーキを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1の発明の無励磁作動ブレーキは、環状溝
(1a)内に励磁コイル(2)が収納されたフィールド
コア(1)と、このフィールドコア(1)の磁極面と接
離可能に設けられたアーマチュア(6)と、このアーマ
チュア(6)をブレーキディスク(8)に押圧する制動
ばね(11)と、前記フィールドコア(1)の反磁極面
側に設けられた手動解放装置とを備え、手動解放装置
は、一端が前記アーマチュア(6)に固定され他端が前
記フィールドコア(1)の反磁極面から外側に突出した
解放軸(17)と、この解放軸(17)の他端に設けら
れた被押圧部(22)と、この被押圧部(22)と接離
可能な押圧部(14a)が設けられ前記フィールドコア
(1)に枢着された解放板(14)と、前記フィールド
コア(1)に枢着された解放レバー(13)と、この解
放レバー(13)の作用点となる部位に一端が枢着され
前記解放板(14)の力点となる部位に他端が枢着され
たリンク板(15)と、前記解放板(14)の押圧部
(14a)を前記解放軸(17)の被押圧部(22)か
ら離間させるばね力が付与されたねじりコイルばね(1
6)が設けられ、前記解放レバー(13)を前記ねじり
コイルばね(16)のばね力と前記制動ばね(11)の
ばね力に抗して回動することにより、前記アーマチュア
(6)は前記ブレーキディスク(8)から離間すること
を特徴とする。
【0007】第2の発明の無励磁作動ブレーキは、第1
の発明の無励磁作動ブレーキにおいて、解放軸(17)
の他端に位置調整自在な被押圧部(22)を設けたこと
を特徴とする。
【0008】第3の発明の無励磁作動ブレーキは、第
1、第2の発明の無励磁作動ブレーキにおいて、解放板
(14)にフィールドコア(1)の反磁極面と当接可能
な第1のストッパ部(20)を設け、この第1のストッ
パ部(20)が前記フィールドコア(1)の反磁極面に
当接することにより、解放レバー(13)の反手動解放
方向の回動を制限したことを特徴とする。
【0009】第4の発明の無励磁作動ブレーキは、第
1、第2または第3の発明の無励磁作動ブレーキにおい
て、フィールドコア(1)の反磁極面に解放レバー(1
3)と当接可能な第2のストッパ部(25)を設け、こ
の第2のストッパ部(25)に前記解放レバー(13)
が当接することにより、前記解放レバー(13)の手動
解放方向の回動を制限したことを特徴とする。
【0010】第5の発明の無励磁作動ブレーキは、第4
の発明の無励磁作動ブレーキにおいて、フィールドコア
(1)の反磁極面に第2のストッパ部(25)を着脱自
在に設け、第2のストッパ部(25)の取付け位置より
手動解放装置の解放レバー(13)を手動解放方向に回
動することにより、手動解放装置の解放状態が維持され
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態とし
て図1乃至図7に図示した無励磁作動ブレーキを説明す
る。図1は、無励磁作動ブレーキの平面図であり、図2
は、図1の無励磁作動ブレーキの断面図である。図3は
手動解放装置の支持板であり、(a)は側面図、(b)
は平面図である。図4は手動解放装置の解放レバーであ
り、(a)は側面図、(b)は平面図である。図5は手
動解放装置の解放板であり、(a)は側面図、(b)は
平面図である。図6は、手動解放装置の側面図である。
図7は手動解放装置の説明図であり、(a)は手動解放
前の状態、(b)は手動解放状態、(c)は手動解放を
維持した状態で図示されている。
【0012】無励磁作動ブレーキは、軸線方向に開口し
た環状溝1a内に環状に巻かれた励磁コイル2が収容さ
れた略円筒状のフィールドコア1が設けられている。ま
た、フィールドコア1の内側円筒部には、環状溝1aと
同方向に開口した複数の有底穴1bが円周方向に間隔を
おいて形成され、フィールドコア1の外周面には、半径
方向に突出した環状のフランジ部1cが形成されてい
る。
【0013】フィールドコア1のフランジ部1cには、
円周方向に間隔をおいて交互に貫通穴1dと切欠き溝1
eが形成されている。フランジ部1cの各貫通穴1dに
は、連結ボルト3の一端が挿入されているとともに、そ
の連結ボルト3に螺合された一対のナット4により、連
結ボルト3はフランジ部1cに固定されている。また、
各連結ボルト3の他端は、フィールドコア1の磁極面
(環状溝1aの開口側の面)と軸線方向に間隔をおいて
対向配置された円板状の受圧板5のねじ穴に螺合され固
着されている。なお、フィールドコア1のフランジ部1
cに形成された切欠き溝1eは、図示せぬ取付けボルト
を受圧板5の貫通穴5aから挿入しモータなどの被制動
機械のブラケットに形成されたねじ穴に螺合するときの
逃げ溝である。
【0014】フィールドコア1と受圧板5との間には、
円板状のアーマチュア6が設けられている。アーマチュ
ア6の外周面側には、フィールドコア1のフランジ部1
cに形成された貫通穴1dと軸線方向で対向した複数の
貫通穴6aと、同様にフランジ部1cに形成された切欠
き溝1eと軸線方向で対向した複数の切欠き溝6bが形
成されている。また、アーマチュア6の各貫通穴6aに
は、フィールドコア1と受圧板5とを連結した連結ボル
ト3と、この連結ボルト3に嵌合されナットと受圧板5
との間に固定されたカラー7が挿通されている。そし
て、アーマチュア6は、カラー7に案内されて軸線方向
にのみ移動自在にフィールドコア1に支持されている。
なお、切欠き溝6bは、フィールドコア1の切欠き溝1
eと同じ目的で設けられた逃げ溝である。
【0015】アーマチュア6の中心には、プレス押し加
工によりフィールドコア1側に突出した凹陥部6cが形
成されている。また、凹陥部6cの中心にはねじ穴6d
が形成されているとともに、凹陥部6cの突出側は、フ
ィールドコア1の内周面の内側に嵌合されている。さら
に、アーマチュア6のねじ穴6dには、後述する手動解
放装置の解放軸17の一端が螺合されている。
【0016】アーマチュア6と受圧板5との間には、両
側面にブレーキライニングが固着されたブレーキディス
ク8が介在されている。また、ブレーキディスク8は、
被制動機械の被制動軸9(例えば、モータ軸)にキー嵌
合されたハブ10にスプライン嵌合されている。
【0017】このような構成からなる無励磁作動ブレー
キは、図2のような励磁コイル2への通電を断った無励
磁状態では、フィールドコア1の有底穴1bに挿入され
た制動ばね11のばね力により、アーマチュア6が受圧
板5側に付勢されているので、ブレーキディスク8とこ
のブレーキディスク8が装着された被制動軸9が制動さ
れ静止した状態に保持されている。また、励磁コイル2
に通電した励磁状態では、制動ばね11のばね力に抗し
てアーマチュア6がフィールドコア1の磁極面に磁気吸
着されるので、アーマチュア6と受圧板5によるブレー
キディスク8の制動が解放され、被制動軸9の回転が可
能になる。
【0018】次に、手動解放装置を説明する。手動解放
装置には、フィールドコア1の反磁極面(環状溝1aの
底部の外側面)にねじで固定された支持板12と、この
支持板12に枢着された解放レバー13と、支持板12
に枢着され解放レバー13と連動する解放板14と、解
放レバー13の作用点となる部位に一端が枢着され、解
放板14の力点となる部位に他端が枢着されたリンク板
15と、解放レバー13の自動復帰用の弾性部材として
設けられ、両端のフックが解放板14に係止され中央の
フック16aがリンク板15に係止されたダブルトーシ
ョン形ねじりコイルばね16と、一端がアーマチュア6
のねじ穴6dに螺合されナット18をアーマチュア6の
凹陥部6c側に締め付けることによりアーマチュア6に
固定された解放軸17などが設けられている。
【0019】支持板12は、略コ字状に折り曲げられた
解放レバー13用の支持部12aと、同様に略コ字状に
折り曲げられた解放板14用の支持部12bと、解放軸
17が挿入された貫通穴12cと、取付けねじを挿通す
るための2つの貫通穴12d、支持部12bに個々に形
成された後述する第2のストッパ部(ボルト25)の取
付け位置となる貫通穴12eが設けられている。また、
解放レバー13には、支持板12の支持部12aに支持
ピン19で枢着された一対の側板13aが形成されてい
る。なお支持板12は、支持部12a間の寸法より支持
部12b間の寸法が小さく形成され、側板13aの内側
面が支持部12bの外側面に被せられるように、解放レ
バー13の側板13a間の寸法が設定されている。
【0020】解放板14は、略コ字状に折り曲げられ対
向する各側板に円弧状の押圧部14aが形成されてい
る。また底部には、解放軸17が挿入された貫通穴14
bと、非解放状態の位置P(図6参照)まで解放レバー
13を回動することにより支持板12の底部に当接する
ボルト20(第1のストッパ部)を固定するための貫通
穴14cが形成されている。このような形状の解放板1
4は、支持板12の支持部12b間に固定された支持ピ
ン21により枢着され、押圧部14aが解放軸17の他
端に螺合された一対のナット22(被押圧部)と軸線方
向で対向している。
【0021】リンク板15は、一端が解放レバー13の
側板13a間(解放レバー13の作用点)に固定された
支持ピン23に枢着され、他端が解放板14の側板間
(解放板14の力点)に固定された支持ピン24に枢着
されている。また、支持ピン24には、ねじりコイルば
ね16が嵌合されている。ねじりコイルばね16は、両
端のフックが解放板14に係止され、外側に延設された
中央のフック16aがリンク板15の支持軸23側に係
止され、解放レバー13を非解放状態の位置P側に付勢
するばね力が付与されている。
【0022】図6の符号25は、解放レバー13を解放
状態の位置Qまで回動することにより、その解放レバー
13の側板13aが当接するボルト(第2のストッパ
部)であり、支持板12の各側板12bに固定されてい
る。図2の符号26は、ボルト25を支持板12に固定
したナットである。また、図1と図2に図示した符号2
7は、解放レバー13に連結されるケーブルが挿通され
たケーシング(図示せぬ)を取付けるためのナット部材
である。
【0023】このような構成からなる手動解放装置は、
図6において2点鎖線で図示した位置Qまで(ボルト2
5の頭部に側板13aが当接するまで)、ねじりコイル
ばね16のばね力と制動ばね11のばね力に抗して解放
レバー13を手動解放方向に回動することにより、解放
板14によりナット22が軸線方向(フィールドコア1
から離間する方向)に押圧されるので、アーマチュア6
をフィールドコア1側に移動させることができる。した
がって、ブレーキの無励磁状態において、アーマチュア
6と受圧板5によるブレーキディスク8の制動、および
ブレーキディスク8が装着された被制動軸9の制動を解
放することができる。
【0024】また、解放レバー13を位置Q側へ回動す
る解放力が消滅すると、解放レバー13は、制動ばね1
1のばね力で反手動解放方向に回動された後、さらに、
ねじりコイルばね16のばね力により位置Pまで(ボル
ト20の頭部が支持板12の底部に当接するまで)回動
されるとともに、解放板14によりナット22を押圧す
る押圧力も消滅するので、ブレーキディスク8は、制動
ばね11のばね力によりアーマチュア6と受圧板5との
間に挾持されて制動される。
【0025】次に、手動解放装置の解放状態を維持する
手段について説明する。解放板14は、支持板12に枢
着された支点、ナット22に当接する作用点、支持ピン
24によりリンク板15に枢着された力点を有するテコ
機構となっている。また、解放レバー13は、支持ピン
19により支持板12に枢着された支点と、支持ピン2
3によりリンク板15が枢着された作用点と、図示せぬ
手動解放用ケーブルが連結される力点を有するテコ機構
となっている。さらに、解放板14と解放レバー13と
をリンク板15で連結することにより、解放レバー13
の支点A、解放レバー13の作用点B、解放プレート1
4の力点Cからなるトグル機構になっている。
【0026】すなわち、図7(a)のように解放レバー
13が位置Pにあるときの角ABCの角度Rに対して、
図7(b)のように解放レバー13が位置Qにあるとき
の角ABCの角度Rは約180度に開く。この状態で解
放レバー13を位置Q側に回動する解放力が消滅する
と、解放板14には制動ばね11のばね力Fが作用して
いるので角ABCの角度Rが小さくなるとともに、さら
に、ねじりコイルばね16のばね力により角ABCの角
度Rが小さくなる。そして、図7(a)のように解放レ
バー13が位置Pまで自動復帰する。
【0027】また、第2のストッパ部として設けられた
ボルト25を支持板12の貫通穴12eから取り外し
て、解放レバー13を位置Qよりさらに貫通穴12e側
(第2のストッパ部の取付け位置側)に回動すると、図
7(c)のように角ABCの角度Rは180度以上に開
く。そして、解放レバー13には、制動ばね11のばね
力Fにより角ABCの角度Rがさらに大きくなる方向の
力が作用する。したがって、解放レバー13を位置Pか
ら位置Q側に回動する解放力が消滅しても、解放レバー
13は手動解放状態に保持される。なお、解放レバー1
3に位置Qから位置P側に回動するための回動力を付与
することにより、解放レバー13を反手動解放方向に自
動復帰させることができる。
【0028】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、この発明に係る無励磁作動ブレーキは、例えば
ブレーキディスク8が被制動軸9に軸線方向不動に装着
され、アーマチュア6のみでブレーキディスク8を制動
する構造の無励磁作動ブレーキでもよい。また、手動解
放装置に支持板12を設けたが、フィールドコア1の反
磁極面に支持部を一体に形成して、その支持部に解放板
14や解放レバー13を枢着した構造でもよい。さら
に、解放レバー13の自動復帰用ばねとしてダブルトー
ション形ねじりコイルばね16を説明したが、その他の
ねじりコイルばねを使用することができる。また、第1
のストッパ部や第2のストッパ部として、ボルト20や
ボルト25を設けたが、解放板14や支持板12にスト
ッパ部を一体に形成してもよい。
【0029】
【発明の効果】第1の発明の無励磁作動ブレーキは、手
動解放装置を、一端がアーマチュアに固定され他端がフ
ィールドコアの反磁極面から外側に突出した解放軸と、
この解放軸の他端に設けられた被押圧部と、この被押圧
部と接離可能な押圧部が設けられフィールドコアに枢着
された解放板と、フィールドコアに枢着された解放レバ
ーと、この解放レバーの作用点となる部位に一端が枢着
され解放板の力点となる部位に他端が枢着されたリンク
板と、解放板の押圧部を解放軸の被押圧部から離間させ
るばね力が付与されたねじりコイルばねが設けられ、解
放レバーをねじりコイルばねのばね力と制動ばねのばね
力に抗して回動することにより、アーマチュアはブレー
キディスクから離間する構成としたので、解放レバーを
半径方向に長く延設することなく解放レバーを回動する
解放力を低減することができるとともに、手動解放装置
の小型化が図られる。また、手動解放装置の手動解放状
態を維持する手段が簡単に設けられるとともに、被制動
機械への装着が簡単な無励磁作動ブレーキを提供するこ
とができる。
【0030】第2の発明の無励磁作動ブレーキは、第1
の発明の無励磁作動ブレーキにおいて、解放軸の他端に
位置調整自在な被押圧部を設けたので、ブレーキディス
クやアーマチュアの摩擦面の摩耗に対する被押圧部の位
置の微調整をすることができる。
【0031】第3の発明の無励磁作動ブレーキは、第
1、第2の発明の無励磁作動ブレーキにおいて、解放板
にフィールドコアの反磁極面と当接可能な第1のストッ
パ部を設け、この第1のストッパ部がフィールドコアの
反磁極面に当接することにより、解放レバーの反手動解
放方向の回動を制限したので、ねじりコイルばねのばね
力により第1のストッパ部がフィールドコアの反磁極面
に当接した状態に保持される。したがって、外部振動に
よる解放レバーの振動や解放板の押圧部と被押圧部との
衝突が防止される。
【0032】第4の発明の無励磁作動ブレーキは、第
1、第2または第3の発明の無励磁作動ブレーキにおい
て、フィールドコアの反磁極面に解放レバーと当接可能
な第2のストッパ部を設け、この第2のストッパ部に解
放レバーが当接することにより、解放レバーの手動解放
方向の回動を制限したので、解放レバーを手動解放状態
に回動する解放力が消滅することにより、制動ばねのば
ね力とねじりコイルばねのばね力により解放レバーを自
動復帰させることができる。
【0033】第5の発明の無励磁作動ブレーキは、第4
の発明の無励磁作動ブレーキにおいて、フィールドコア
の反磁極面に第2のストッパ部を着脱自在に設け、第2
のストッパ部の取付け位置より手動解放装置の解放レバ
ーを手動解放方向に回動することにより、手動解放装置
の解放状態が維持されるようにしたので、解放レバーを
固定するための保持用金具を被制動機械に取付ける必要
がなく、無励磁作動ブレーキの被制動機械への取付け作
業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態として図示された無励磁作動ブレー
キの平面図である。
【図2】図1の無励磁作動ブレーキの断面図である。
【図3】手動解放装置の支持板であり、(a)は側面
図、(b)は平面図である。
【図4】手動解放装置の解放レバーであり、(a)は側
面図、(b)は平面図である。
【図5】手動解放装置の解放板であり、(a)は側面
図、(b)は平面図である。
【図6】手動解放装置の側面図である。
【図7】手動解放装置の説明図であり、(a)は手動解
放前の状態、(b)は手動解放状態、(c)は手動解放
を維持した状態で図示されている。
【符号の説明】
1 フィールドコア 6 アーマチュア 8 ブレーキディスク 11 制動ばね 13 解放レバー 14 解放板 15 リンク板 16 ねじりコイルばね 17 解放軸 20 ボルト(第1のストッパ部) 22 ナット(被押圧部) 25 ボルト(第2のストッパ部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状溝内に励磁コイルが収納されたフィ
    ールドコアと、このフィールドコアの磁極面と接離可能
    に設けられたアーマチュアと、このアーマチュアをブレ
    ーキディスクに押圧する制動ばねと、前記フィールドコ
    アの反磁極面側に設けられた手動解放装置とを備え、 手動解放装置は、 一端が前記アーマチュアに固定され他端が前記フィール
    ドコアの反磁極面から外側に突出した解放軸と、 この解放軸の他端に設けられた被押圧部と、 この被押圧部と接離可能な押圧部が設けられ前記フィー
    ルドコアに枢着された解放板と、 前記フィールドコアに枢着された解放レバーと、 この解放レバーの作用点となる部位に一端が枢着され前
    記解放板の力点となる部位に他端が枢着されたリンク板
    と、 前記解放板の押圧部を前記解放軸の被押圧部から離間さ
    せるばね力が付与されたねじりコイルばねが設けられ、 前記解放レバーを前記ねじりコイルばねのばね力と前記
    制動ばねのばね力に抗して回動することにより、前記ア
    ーマチュアは前記ブレーキディスクから離間することを
    特徴とする無励磁作動ブレーキ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された無励磁作動ブレー
    キにおいて、解放軸の他端に位置調整自在な被押圧部を
    設けたことを特徴とする無励磁作動ブレーキ。
  3. 【請求項3】 請求項1、2に記載された無励磁作動ブ
    レーキにおいて、解放板にフィールドコアの反磁極面と
    当接可能な第1のストッパ部を設け、この第1のストッ
    パ部が前記フィールドコアの反磁極面に当接することに
    より、解放レバーの反手動解放方向の回動を制限したこ
    とを特徴とする無励磁作動ブレーキ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載された無励
    磁作動ブレーキにおいて、フィールドコアの反磁極面に
    解放レバーと当接可能な第2のストッパ部を設け、この
    第2のストッパ部に前記解放レバーが当接することによ
    り、前記解放レバーの手動解放方向の回動を制限したこ
    とを特徴とする無励磁作動ブレーキ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された無励磁作動ブレー
    キにおいて、フィールドコアの反磁極面に第2のストッ
    パ部を着脱自在に設け、第2のストッパ部の取付け位置
    より手動解放装置の解放レバーを手動解放方向に回動す
    ることにより、手動解放装置の解放状態が維持されるこ
    とを特徴とする無励磁作動ブレーキ。
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