JP2002371956A - 電磁プランジャポンプの吐出流量計測方法 - Google Patents

電磁プランジャポンプの吐出流量計測方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプの吐出側の雰囲気負荷状態が燃焼器の
気化器と火炉の常に変動している内圧と相違する従来の
欠点を除去しかつ圧力調整器を必要としない電磁プラン
ジャポンプの吐出流量計測方法を提供する。 【解決手段】 燃料槽(11)から燃料を接続管(13)を介し
て、燃焼器へ供給用のフリーピストン状に往復自在の電
磁プランジャを備えた電磁プランジャポンプ(1)の吐出
側と、流量測定装置(2) の一方の開口部(14)とを接続
し、その下流の他方の開口部(16)からは、燃焼器の燃焼
時に気化燃料と燃焼空気等とにより加圧負荷されるもの
とほぼ同等の圧力を加えて電磁プランジャの作動に対し
て圧力抵抗を付与した負荷環境内における吐出流量を所
定値に設定するために流量測定装置(2) によりポンプ
(1) の吐出性能調整検査を含む製造工程時に可変調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば暖房機、湯
沸機など民生用の主として小形石油燃焼器へ灯油などの
液体燃料を所定量供給するために、これに組付けられる
用途に供する比較的低吐出圧力低吐出流量の電磁プラン
ジャポンプの吐出性能調整検査を含む製造時の流量測定
装置による吐出流量計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記したこの種の電磁プランジャポンプ
は図5に示す電磁プランジャポンプ1が最も知られてい
る。その構成は殊更説明するまでもなく周知であるが、
一応簡単に説明する。電磁コイル51を捲装したボビン
52の軸心縦貫孔に挿嵌され、上部の下流側に吐出口7
0を有する上磁路と一体の吐出継手71を、下部の上流
側には吸入口63を開口した吸入孔64を有する吸入継
手65と一体の本体68をそれぞれ外嵌するシリンダ5
3の内部には、上下のばね55、56に挟持され、摺動
往復自在に嵌装され、かつ吸入弁座62に吸入弁ばね6
0により押圧されてこれを閉塞する吸入弁体61が係設
されてなる吸入弁機構を内蔵する電磁プランジャ54を
備える。
【0003】前記吐出継手71内には、吐出弁座59に
吐出弁ばね57により押圧されて、これを閉塞する吐出
弁体58が係設された吐出弁機構が備えられる。そし
て、この吐出弁座59と、前記本体要部に備える下ばね
座67との間に、前記上下のばね55、56により電磁
プランジャ54が挟設される。前記ボビン52の下部に
は、シリンダ53の下端部を筒状に突出させてこれに外
嵌する磁路座金73が本体68との間に介設され、前記
吐出継手71と本体68との間とを囲む外枠継鉄72を
組付小ねじ69により螺締結して、ボビン52と共に挟
着固定する。吸入継手65の吸入口63を覆うフィルタ
66を備える。
【0004】電磁コイル51に、図示しないが、駆動電
源から断続パルス電流を付勢すると、そこに発生する磁
力と通電周期の非導通期間に消滅した磁力に代わって反
発する上ばね55の反発力によって、電磁プランジャ5
4の往復運動と、前記吸入、吐出弁機構の協同作用によ
り、流体は矢印aのように吸入口63から吸引され、矢
印bのように吐出口70から吐出されるわけである。
【0005】前記したように、電磁プランジャ54は上
下のばね55、56に挟設されたフリーピストンであ
る。
【0006】電磁プランジャポンプは、電磁コイル51
の捲数と電流値の積の、いわゆるアンペアターンによる
磁気吸引力が定まる。ポンプの吐出圧力を高めるために
は、電流値を高める必要があり、吐出流量を増加させる
ためには、断続パルス電流の周波数を高めて電磁プラン
ジャの単位時間あたりの衝程数を増加させるか、または
電流値を増してアンペアターンを高めて電磁プランジャ
の衝程長を伸長させなければならない。 断続パルス電
流の電流値を加減するのは、抵抗値を加減したり変圧し
て電磁コイルへの印加電圧を加減調整するか、電流の周
波数を加減調整するか、または周期中の導通期間を加減
し、いわゆるデューテイ比制御するか、位相制御するな
どの方法があり、これらがこの種の電磁ポンプにおける
電気的な吐出制御方法であり、これは周知である。
【0007】このような構成の電磁プランジャポンプ1
の電磁コイル51に前述した断続パルス電流を付勢する
と、電磁プランジャ54はシリンダ53内を往復運動し
て吸入弁体61と吐出弁体58との協同作用のもとにポ
ンプ作用を営み、吸入口63から矢印aのように吸入さ
れた流体はポンプ内を縦貫して吐出口70から矢印bに
示すように吐出される。
【0008】図6に示すのは、この電磁プランジャポン
プ(以下単に電磁ポンプと称す)201により燃焼器2
22に燃料油を供給する装置の構成図である。
【0009】燃料油槽211内の燃料油212は、電磁
ポンプ201により矢印aのように吸引され、矢印bの
ように吐出されて送油管213により気化器220に導
かれて、ここで電気ヒータ221により加熱気化され
て、ノズル孔224から燃焼器222へ噴出し、燃焼用
空気と混合し、着火されて燃焼する。
【0010】ノズル孔224には、電磁弁225の電磁
可動片226と連結連動するニードル223が係合して
燃焼時には開口している。燃焼停止時には、電磁弁22
5も切電されて電磁可動片226は移動して、前記ニー
ドル弁223がノズル孔224を閉じると共に、その反
対側では戻り管227の開口部を開き、未燃燃料は戻り
管227から矢印jのように油槽に戻される。図6に示
す燃焼器は、いわゆるブンゼン方式の燃焼器であるが、
エアジェット方式、ロータリ方式、ポット式の石油気化
燃焼器であっても、燃焼時に火炉内の圧力が上昇かつ変
動することはその程度の差はあるが同様である。
【0011】一般に、ポンプの吐出側に例えば大気圧以
上の雰囲気の圧力が存在する場合には、予めその圧力を
考慮して、その圧力下で所定値の流量を確保するために
ポンプの吐出能力を調整するように製造工程で実施する
が、それでも実際に使用時には燃焼状態により流量の変
動がある。特に燃料を気化するために、気化器で加熱し
てこれを燃焼させるブンゼン方式の燃焼器のようにポン
プの吐出側の雰囲気圧力が比較的高い場合は、図4に示
すような流量測定装置が調整および検査のために、製造
工程において利用されていた。
【0012】図4は、従来の流量測定装置の構成を示す
説明図である。図において、電磁ポンプ1は油槽111
の燃料油112を矢印aに示すように吸入して、矢印b
のように吐出し、接続管113により調圧弁133に至
り、吐出管130の流下口131から矢印b′で示すよ
うに、漏斗132からビューレット管122に入り、光
センサ124から光センサ123に至る所定容量を満た
す時間を測定して、分または時間あたりの流量を算出す
るのである。測定後ビューレット管内の液体は、電磁弁
115を切電開成して矢印cに示すようにドレンが排出
される。流量測定開始時には、電磁弁115は通電閉塞
される。
【0013】調圧弁133の構成は、弁本体134の弁
座136に調圧螺桿139を回動加減することにより調
圧ばね138の撓みを変えて調圧弁体137を押圧し、
それによって前記ポンプの吐出側の雰囲気、すなわち燃
焼器の内部圧力に相応した圧力の負荷状態に調圧するも
のである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
のポンプの流量測定装置には、次のような問題点があ
る。 (1) 電磁ポンプの吐出圧力流量は電流のパルスにより作
動する脈動的動圧であり、この脈動の動圧の波高値付近
で前記調圧弁133の調圧ばね138の荷重を超えて調
圧弁体137を開成する荷重と平衡するのであるから、
したがって実機の燃焼器の気化器および火炉の常に変動
している内圧、すなわちポンプの吐出側の雰囲気負荷状
態とは相違があり、したがって燃料の吐出流量も変動が
ある。 (2) また、ポンプの吐出側の雰囲気圧力が小さい場合、
例えばエアジェット方式の燃焼器の場合に用いるのにも
また正確な流量設定が困難になる。 (3) 調圧ばね、調圧弁体、調圧弁座を備えた調圧弁によ
る圧力調整器をポンプと流量測定装置、例えばビューレ
ット管との間に備えたものは、流路が複雑になり、エア
かみ込みを生じやすく、したがって正確な流量の計測が
困難である。 (4) 大量生産で多数のポンプ、例えば20連で同時に流
量を調整するときには、ポンプ毎に圧力調整器を備えか
つその調整も必要で不経済であり、しかも構造複雑で取
付けスペースも増す。 (5) ポンプの吐出側に調圧弁の弁機構があるためにポン
プ自体の吐出弁が作動不良で閉止不能となったときに
も、調圧弁の弁がポンプの吐出弁として作動し、正常な
吐出状態を得るので、ポンプの機能不良を検知できな
い。 (6) 調圧弁の作動音が高く、被測定物であるポンプの作
動音の検査の判定ができない。
【0015】比較的燃焼器におけるポンプの吐出側の雰
囲気圧力の低い方式のものには、実機の配管をこの検査
装置に利用することもできるが、大量生産の場合、長時
間にわたって多数のポンプの流量を測定する場合には、
配管の内部にゴミ詰まりを生じ、流量設定か変動するこ
とおよび燃焼器の機種ごとに実機配管を変換しなければ
ならず、しかもその配管の内径、内部表面アラサ、その
他レイノルズ数により流動抵抗を考慮して標準の実機配
管を選定してこれを取り付ける手数が煩雑である。 (7) また、燃焼器はポンプの吐出側の火炉等の雰囲気圧
力のみならず、吸入側の配管の吸入ヘッドその他の負圧
を生じる条件も吐出流量の変化を生ずるから、これに対
処した措置も必要である。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
課題は、本発明により解決できる。すなわち、燃料槽か
ら燃料を接続管を介して、燃焼器へ供給用のフリーピス
トン状に往復自在の電磁プランジャを備えた電磁プラン
ジャポンプの吐出側と、流量測定装置の一方の開口部と
を接続し、その下流の他方の開口部からは、前記燃焼器
の燃焼時に気化燃料と燃焼空気等とにより加圧負荷され
るものとほぼ同等の圧力を加えて前記電磁プランジャの
作動に対して圧力抵抗を付与した負荷環境内における吐
出流量を所定値に設定するために前記流量測定装置によ
り前記ポンプの吐出性能調整検査を含む製造工程時に可
変調整することを特徴とする電磁プランジャポンプの吐
出流量計測方法により解決できる。
【0017】また、本発明の好ましい実施の形態におい
て、前記電磁ポンプの吐出側を流量測定装置の一方の開
口部に連通させ、かつその開口部ならびにその下流の他
方の開口部を含む一体の前記流量測定装置および前記接
続管の吐出側もしくはその流下口側を気密をもって収容
して、前記燃焼器内が燃焼時に気化燃料と燃焼空気等に
より加圧負荷されるのとほぼ同等の圧力を加え得る加圧
空気室を設けて、前記電磁プランジャの作動に圧力抵抗
を負荷した上、前記流量測定装置により、吐出性能調整
検査を含む前記ポンプ製造時の圧力負荷環境内における
吐出流量を可変調整して所定値に設定することを特徴と
する。
【0018】さらに、本発明の好ましい実施の形態にお
いて、前記流量測定装置はビューレット管を含み、その
上下にその液位を検知する光センサを備えて、その間の
ビューレット管内の所定容量を満たす時間を計測して単
位時間あたりのポンプの吐出流量を演算して求め、さら
にそれによって前記圧力負荷環境下における吐出流量を
可変調整して所定値に設定することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を用いて本発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の計測方法における流量測定
装置の一実施の形態の構成説明図である。
【0021】流量計測部には、4ヵ所の開口部があり、
電磁ポンプ1によって油槽11の燃料油は矢印aのよう
に吸入され、矢印bのようにその吐出側に接続された接
続管13を経て第一の開口部14から流量計測部のビュ
ーレット管22の下部に連通する一方で、流量計測時に
閉塞し、計測後に矢印Cで示されるように開成するドレ
ン排出用の電磁弁15に接続されている。ビューレット
管22の上部には、接手27が連結しており、これに設
けられた第2、第3、第4の開口部16、17、18に
は、それぞれポンプの吐出側に負荷されるべき加圧空気
供給用の電磁弁20、排気開閉用の電磁弁19、圧力計
21がそれぞれ接続される。
【0022】例えば、燃焼器の燃焼時に気化燃料と燃焼
空気等とほぼ同等の負荷圧力を加えるときに、さらに燃
料供給パイプの内径の大きさ、すなわち断面積、内面の
アラサ程度、パイプの長さの相違、液体の粘度および温
度変化によるその相違などレイノルズ数の変換に基づく
流動抵抗の変動が影響する損失を換算して前記加圧負荷
する圧力に加えることも考慮する必要がある。この加圧
負荷する圧力側には、図示しないが、もちろん常に所定
圧力を保持する調圧機構を備えなければならない。
【0023】ポンプの吐出流量調整設定のため、流量計
測時にポンプ1の始動と共に電磁弁20を開き、加圧空
気を矢印eのように流量測定装置2に流入させると共
に、電磁弁15、電磁弁19を閉塞して内部に負荷圧力
を充填し、燃料油12をビューレット管22に流入させ
る。ビューレット管22の上下の管状小径部には、それ
ぞれ光センサ23および24を備え、液体すなわち燃料
油が光センサ24通過し、光センサ23に到達する所定
容積を充満する時間を計測して例えばコンピュータで演
算処理し、単位時間すなわち1時間もしくは1分あたり
のポンプの吐出流量を計測するのである。流量計測後、
電磁弁20を閉じ、電磁弁19を開いて矢印fのように
排気し、さらに電磁弁15も開いて矢印cのようにドレ
ンを排出する。圧力計21は計測時の流量測定装置の内
部圧力を測定表示するものである。
【0024】電磁プランジャポンプの大量生産の場合
に、多数のポンプを同時に併列して流量を計測するとき
には、ビューレット管と電磁弁およびポンプ等の接続ア
タッチメントを多数配置し、空気圧供給用電磁弁20を
一括してそれぞれのポンプの吐出側に圧力を負荷するよ
うにすればよい。
【0025】図2は、本発明の計測方法における流量測
定装置の他の実施の形態の構成説明図である。図におい
て、ビューレット管22を含む流量計測部分は加圧空気
室30により密閉されており、これに加圧空気用電磁弁
20、排気用電磁弁19、ドレン排出用電磁弁25、圧
力計21がそれぞれ気密を保って取付け接続されてい
る。
【0026】ビューレット管22の流入側の開口部14
に接続された計測時遮断兼ドレン排出用電磁弁15が備
えられる。
【0027】前記電磁弁20から図示しない圧力調整さ
れた加圧給気が加圧空気室30に矢印eのように弁開成
時に供給される。流量測定終了時には、電磁弁20は閉
塞、電磁弁19は開成して矢印fのように排気され、電
磁弁15、25は共に開成して矢印c、矢印kのように
ドレンは排出される。その他の符号の部品は図1に示し
たものと作用も共に同様である。
【0028】図2に示すものも、図1のものと同様にポ
ンプを多数同時に併列して流量を計測する場合は、加圧
空気室30を共用の大きなものとして前記電磁弁19、
20、25および圧力計21は共用となる。
【0029】また、加圧給気用電磁弁20と排気用電磁
弁19は1個の3方電磁弁を利用することも差し支えな
い。
【0030】図3に示すものは、本発明の計測方法にお
ける流量測定装置のさらに他の実施の形態の構成説明図
である。
【0031】この場合には、電磁ポンプ1の吐出側の接
続管の下流側の加圧空気室30に挿入されてビューレッ
ト管22に臨む流下口31に対向し、該ビューレット管
22の上端部に形成した漏斗32を備えたものである。
【0032】電磁ポンプ1により油槽11の燃料油12
は矢印aより矢印bのように接続管13を経て流下口3
1から漏斗32に入り、ビューレット管22に至って前
記説明通り流量が計測される。その他同一符号を付した
ものはその名称、作用共に前記した図1、図2のものと
同様であり、多数併列して流量を計測する場合について
も同様である。
【0033】また、前記した電磁弁の一部または全部を
手動の弁やコックを利用することも差し支えないが、手
間がかかり、非能率的である。
【0034】次に、本発明の計測方法の効果について、
電磁プランジャポンプの流量計測を、従来の調圧弁式流
量測定装置と比較実験を行い、流量計測装置としての性
能を比較した。
【0035】以下、本発明による計測方法を、流量測定
装置として電磁プランジャポンプの吐出側に電磁プラン
ジャの作動に対して圧力抵抗を付与するために加圧給気
による負荷環境を設けた畧して空圧式流量測定検査方式
とし、図4に示した従来の計測方法を調圧弁式流量測定
検査方式としてその実績を以下対比説明する。
【0036】先ず、計測器としての測定誤差を検証する
ために、同一のポンプを、各々の測定装置において、測
定装置の負荷圧力を段階的に変化させたときの、それぞ
れの負荷圧力における計測流量との相関を見る、いわゆ
る圧力−流量特性における直線性を試験した。
【0037】
【表1】
【0038】表1は負荷圧力がそれぞれ0 Kpa (無負
荷) 、4.9 Kpa 、9.8 Kpa 、14 Kpa、19.1 Kpa 、24
Kpa 、29.1 Kpa における計測流量を、各々の測定装置
ごとに示し、さらにそれぞれの圧力と計測流量より、統
計的手法を用いて近似直線、いわゆる線形回帰直線を求
めるための回帰計数(a) 、(b) および相関係数 (γ)を
求めた。
【0039】ちなみに、線形回帰直線とは、変数X1,
X2,X3--- XnとY1,Y2,Y3・・・Ynの2
変数を最小二乗法により、Y=aX+bとして表したも
のであり、(a) をその回帰直線の傾斜、(b) をその回帰
直線の切片と呼ぶ。
【0040】また、相関係数( γ)は変数X1,X2,
X3・・・XnとY1,Y2,Y3・・・Ynの2変数
についてXとYの共分散を、Xの標準偏差とYの標準偏
差との積で割ったものであり、相関係数は−1から1ま
での間にあり、−1または1のときは、2変数間に完全
な直線関係があることを示すものである。
【0041】
【表2】
【0042】表2は、表1で求めた相関係数、(a) 、
(b) を、前記した線形回帰直線の式Y=aX+bに代入
し、変数Xである負荷圧力に対する、直線としての変数
Yである計測流量値を求めたものであり、計測誤差がゼ
ロであるときの計測流量値を示すものである。
【0043】
【表3】
【0044】表3は表1に示す実測流量値の、表2で示
す、計測誤差がゼロであるときの計測流量値に対する偏
差を示したものであり、これが計測誤差である。
【0045】図7は、表3に示す試験結果をグラフに表
したものであり、明らかに本発明である、空圧式検査方
式の方が誤差が小さい。
【0046】次に、計測器としての安定性を検証するた
めに、同一のポンプを、各々の測定装置において、一定
の負荷圧力を加えて、流量を計測し、同一条件でこれを
3回繰り返した。
【0047】これを、負荷圧力が 0 Kpa (無負荷) 、9.
8 Kpa 、19.1 Kpa、29.1 Kpa の5種類の圧力において
実験した。
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】表4、表5、表6および表7は、それぞれ
負荷圧力が 0 Kpa (無負荷) 、9.8Kpa 、19.1 Kpa、29.
1 Kpa における、3回の繰り返し測定の計測流量およ
び1回目の計測流量に対する2回目、3回目の偏差を示
したものである。
【0053】さらに、3回の計測流量の平均値から、3
回の計測流量のうちの最大のものと最小のものとの差を
減じ、それを、3回の計測流量の平均値で除算した、い
わゆる再現率を示した。
【0054】再現率は、全ての負荷圧力での実験結果に
おいて、本発明である、空圧式検査方式の方が大きい値
を示し、本発明の計測方法が、安定性が良く、信頼性の
高いことが証明された。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電磁
プランジャポンプの吐出流量計測方法は、該ポンプの吐
出性能調整検査を含む製造工程時に所定の吐出流量に可
変調整して設定するに当たり、従来の調圧弁を利用する
図4に示す従来方法に比較して、図7および前記各表に
示す通りその正確性を含むすべての点で優れている。も
ちろん、前記従来技術の問題点も解決した。
【0056】そして次のような効果がある。
【0057】(a) ポンプの吐出側に負荷を加える方法
が空気圧で静圧なので、燃焼器の実機の燃焼時に近い負
荷を加えて燃料油の流量の計測ができる。特に低負荷に
おいて安定した負荷状態を得る。
【0058】(b) 前記負荷が流量測定時にのみ加わ
り、ポンプの予備運転時には負荷から開放されるので、
ポンプの内部および計測流路の空気の排出が良好で、エ
アカミのロックが無いので、燃料油吐出流量計測の精度
が高い。
【0059】(c) ポンプの大量生産時に、同時に多数
を併列その流量を計測する場合に、一括して同一圧力を
その吐出側に加えることができるので、該負荷圧力の調
節が簡単であり、そのバラツキも生じない。また、この
圧力の調整制御、吐出流量の計測をすべて電気的に操作
できるので、コンピュータによる自動計測、演算が容易
である。
【0060】(d) ポンプの吐出流路途中に弁機構を有
する圧力調整器を介在させていないので、ポンプの吐出
弁に異常があったときもその不良検出が確実に行い得
る。
【0061】(e) 前記負荷圧力調整器をポンプの近く
に配設する必要がないので、該調整器の作動音の影響を
受けることがなく、ポンプの作動音に異常音が発生した
ときに良否判定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁プランジャポンプの吐出流量計測
方法に用いられる流量測定装置の一実施の形態の構成説
明図である。
【図2】同じく流量測定装置の他の実施の形態の構成説
明図である。
【図3】同じく流量測定装置のさらに他の実施の形態の
構成説明図である。
【図4】従来の流量測定装置の構成説明図である。
【図5】本発明の吐出流量測定装置によって流量を計測
される電磁プランジャポンプの一例の一部断面を表す縦
断説明図である。
【図6】 電磁プランジャポンプにより燃焼器に燃料油
を供給する装置の一例の構成図である。
【図7】 横軸にポンプの吐出側の雰囲気環境のいわゆ
る負荷圧力Kpa をとり、縦軸にポンプの吐出流量の偏差
%をとったグラフであり、実測流量に対する変化率が直
線性を表すことを示す。
【符号の説明】
1 電磁プランジャポンプ 2 流量測定装置 11 油槽 12 燃料油 13 接続管 15,19,20 電磁弁 22 ビューレット管 23,24 光センサ 25 電磁弁 30 加圧空気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 FA02 FA13 FA22 3H069 AA06 BB02 CC04 DD45 EE47 3K068 AA15 BA06 BB02 BB14 BB23 CA05 CA11 CA18 CB01 EA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料槽から燃料を接続管を介して、燃焼
    器へ供給用のフリーピストン状に往復自在の電磁プラン
    ジャを備えた電磁プランジャポンプの吐出側と、流量測
    定装置の一方の開口部とを接続し、その下流の他方の開
    口部からは、前記燃焼器の燃焼時に気化燃料と燃焼空気
    等とにより加圧負荷されるものとほぼ同等の圧力を加え
    て前記電磁プランジャの作動に対して圧力抵抗を付与し
    た負荷環境内における吐出流量を所定値に設定するため
    に前記流量測定装置により前記ポンプの吐出性能調整検
    査を含む製造工程時に可変調整することを特徴とする電
    磁プランジャポンプの吐出流量計測方法。
  2. 【請求項2】 燃料槽から燃料を接続管を介して燃焼器
    に供給用のフリーピストン状に往復作動自在の電磁プラ
    ンジャを備えた電磁プランジャポンプの吐出側を流量測
    定装置の一方の開口部に連通させ、かつその開口部なら
    びにその下流の他方の開口部を含む一体の前記流量測定
    装置および前記接続管の吐出側もしくはその流下口側を
    気密をもって収容して、前記燃焼器内が燃焼時に気化燃
    料と燃焼空気等により加圧負荷されるのとほぼ同等の圧
    力を加え得る加圧空気室を設けて、前記電磁プランジャ
    の作動に圧力抵抗を負荷した上、前記流量測定装置によ
    り、吐出性能調整検査を含む前記ポンプ製造時の圧力負
    荷環境内における吐出流量を可変調整して所定値に設定
    することを特徴とする電磁プランジャポンプの吐出流量
    計測方法。
  3. 【請求項3】 前記流量測定装置はビューレット管を含
    み、その上下にその液位を検知する光センサを備えて、
    その間のビューレット管内の所定容量を満たす時間を計
    測して単位時間あたりのポンプの吐出流量を演算して求
    め、さらにそれによって前記圧力負荷環境下における吐
    出流量を可変調整して所定値に設定することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の電磁プランジャポン
    プの吐出流量計測方法。
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