JP2002370977A - 局所適用組成物 - Google Patents

局所適用組成物

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JP2002370977A
JP2002370977A JP2001180926A JP2001180926A JP2002370977A JP 2002370977 A JP2002370977 A JP 2002370977A JP 2001180926 A JP2001180926 A JP 2001180926A JP 2001180926 A JP2001180926 A JP 2001180926A JP 2002370977 A JP2002370977 A JP 2002370977A
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Kyoko Kubo
恭子 久保
Takashi Ichihara
敬志 市原
Ichiro Okudaira
一郎 奥平
Joji Nakagami
浄二 中神
Katsuyoshi Aikawa
勝義 相川
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭化イプラトロピウム、臭化フルトロピウム
及びそれらの塩を配合した局所適用剤の刺激感をはじめ
とする不快な感覚に対し、使用感の優れた局所適用組成
物を提供すること。 【解決手段】 局所適用時に不快な使用感を有する臭化
イプラトロピウム、臭化フルトロピウム及びそれらの塩
から選ばれる1種又は2種以上と揮発性精油成分とを配
合することを特徴とする局所適用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、副交換神経遮断薬
として用いられる臭化イプラトロピウム、臭化フルトロ
ピウム及びそれらの塩の局所適用剤の刺激感又は違和感
をはじめとする不快な感覚に対し、使用感の優れた局所
適用組成物を提供することに関する。詳しくは、臭化イ
プラトロピウム、臭化フルトロピウム及びそれらの塩か
ら選ばれる1種又は2種以上に、メントール、カンフ
ル、ハッカ油、ユーカリ油及びペパーミント油のいずれ
か1種又は2種以上の揮発性精油成分を配合してなる、
使用感が著しく改善された局所適用組成物である。
【0002】
【従来の技術】鼻炎、咽頭炎はいずれも炎症性疾患であ
り、その原因は細菌感染によるもの、ウイルス感染によ
るもの、アレルギーに起因するもの、外傷性のもの等多
岐に亘っている。これらの炎症性疾患にあっては、副交
感神経刺激による局所粘膜の分泌亢進と気道収縮を生じ
る。この症状を早期に軽減除去するための対症療法が、
一般用医薬品の分野においては重要な要素となる。現
在、かかる対症療法として副交感神経遮断薬等が用いら
れているのが現状である。しかるに、これら炎症性疾患
時には局所粘膜が傷害を受けており、刺激感等の不快な
感覚を受けやすくなっている。また、副交感神経遮断薬
はその科学的な組成からも刺激感等の不快な感覚を呈す
ることも、コンプライアンスの維持・向上を図る上での
障害となっている。
【0003】メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカ
リ油、ペパーミント油といった揮発性精油成分は広く一
般の食品や医薬部外品等にも多く汎用されている。しか
しながら、使用感に代表される神経伝達に関わるメカニ
ズムに対して、現在のところ依然明らかになっていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、刺激感等の
不快な使用感を有する臭化イプラトロピウム、臭化フル
トロピウム及びそれらの塩の使用感を改善した局所適用
組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、メントール、
カンフル、ハッカ油、ユーカリ油及びペパーミント油と
いった揮発性精油成分が臭化イプラトロピウム、臭化フ
ルトロピウム及びそれらの塩の不快な感覚の伝達を阻害
又は著しく軽減し、各種薬剤の使用感が著明に改善され
ることを見い出し、その知見に基づき本発明を完成させ
た。すなわち、本発明は、局所適用時に不快な使用感を
有する臭化イプラトロピウム、臭化フルトロピウム及び
それらの塩と揮発性精油成分とを配合することを特徴と
する局所適用組成物である。本発明者らは、上記目的を
達成するため、刺激感の改善を図るための候補物質とし
て、炎症疾患に伴い傷害を受けた粘膜保護を目的とする
薬剤、例えば眼科用材として使用されているコンドロイ
チン硫酸ナトリウムや胃粘膜保護剤として使用されてい
る水酸化アルミニウムゲル、メタ珪酸アルミン酸マグネ
シウム等の配合も検討した。しかしながら、上気道に適
用される素材として、作用機序から粘膜を被覆し作用を
発現するには同時投与では十分な作用が得られないこ
と、かつ使用感改善の視点から揮発性精油成分に勝る効
果は得られないことを推察した。本発明に係る塩として
は塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩などが挙げら
れる。揮発性精油成分とは、メントール、カンフル、ハ
ッカ油、ユーカリ油及びペパーミント油であり、メント
ールが好ましい。本発明の局所適用組成物は、上記の配
合成分の他必要に応じて、抗アレルギー薬、抗ヒスタミ
ン薬、消炎酵素類、気管支拡張薬、交感神経興奮薬、抗
コリン薬、ビタミン薬、殺菌消毒薬、収斂薬、局所麻酔
薬、生薬類、香料等の成分を適宜に配合することができ
る。これらの成分は単独又は相互に混合して用いること
ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の局所適用組成物は、上気
道に適用する医薬品あるいは医薬部外品、雑貨等広い範
疇で用いる組成物であり、更に好ましくは鼻腔内用噴霧
形態もしくは吸入用噴霧形態として用いることができ
る。製剤の調整に使用する添加物としては必要に応じ
て、界面活性剤、溶解補助剤、緩衝剤、防腐剤、浸透圧
調整剤等を使用することができる。また、この他保存
料、香料、着色料、等を使用することができる。本発明
の局所適用組成物は、製剤の形態に応じて、例えば混
和、溶解、充填などの慣用の方法で製造することができ
る。なお、製剤の製造に関しては日本薬局方製剤総則の
各項に準じて製造することができる。
【0007】本発明における投与量は、イプラトロピウ
ム又はその塩類を用いる場合には成人1日当たり30〜
200μgであり、好ましくは60〜160μgであ
る。これは製剤全体に対する濃度として、0.0075
〜0.05重量%であり、好ましくは0.015〜0.0
4重量%である。フルトロピウム又はその塩類を用いる
場合には成人一日当たり45〜280μgであり、好ま
しくは90〜240μgである。これは製剤全体に対す
る濃度として、0.01125〜0.07重量%であり、
好ましくは0.0225〜0.06重量%である。また、
揮発性精油成分であるメントール、カンフル、ハッカ
油、ユーカリ油、ペパーミント油は、それぞれ製剤全体
に対する濃度として0.001〜1.0重量%であり、好
ましくは0.005〜0.5重量%である。
【0008】臭化イプラトロピウム、臭化フルトロピウ
ム及びそれらの塩と揮発性精油成分の配合は副交感神経
遮断薬1重量部に対し、揮発性精油成分が0.014〜
133重量部であり、好ましくは0.833〜66.7重
量部である。この配合濃度は年齢、体重、病状等の使用
対象者により適宜増減することができる。本発明の局所
適用組成物は通常、成人に対して1回当たり適量を1回
ないし数回両鼻孔、口腔内に滴下し又は噴霧することに
より投与する。
【0009】
【発明の効果】構成成分として、臭化イプラトロピウ
ム、臭化フルトロピウム及びそれらの塩とメントール、
カンフル、ハッカ油、ユーカリ油及びペパーミント油か
らなる群より選ばれるいずれか1種又は2種以上とを配
合することにより、それらの薬剤の使用時に惹起される
刺激感などの不快な感覚を阻害又は著しく軽減減除去す
る局所適用組成物が得られた。
【0010】
【実施例】以下に実施例及び試験例を挙げて本発明をさ
らに説明するが、本発明は下記の例に限定されるもので
はない。 (実施例1)下記のうち、塩化ナトリウムと塩化ベンザ
ルコニウムを除いた各成分を秤量し、均一に混合した
後、リン酸(100mg)緩衝液、塩化ベンザルコニウ
ム(保存剤)100mgとともに精製水80mlに溶解
し、さらに塩化ナトリウム(等張化剤)9000mg、
水酸化ナトリウムを適量加えてpH7.0に調整したの
後、精製水を加えて溶解し、全量を1Lとした。その溶
解液を30mlずつ容器に分け、点鼻薬を製した。 臭化イプラトロピウム 100mg l−メントール 5000mg 塩化ベンザルコニウム 100mg 塩化ナトリウム 9000mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 200mg
【0011】(実施例2)下記のうち、塩化ナトリウム
を除いた各成分を秤量し、均一に混合した後、リン酸
(100mg)緩衝液とともに精製水80mlに溶解
し、さらに下記量の塩化ナトリウム(等張化剤)、水酸
化ナトリウムを適量加えてpH6.8に調整したのち、
精製水を加えて溶解し、全量を1Lとした。その溶解液
を15mlずつ容器に分け、点鼻薬を製した。 臭化イプラトロピウム 200mg ミント油 100mg 塩化ナトリウム 9000mg パラオキシ安息香酸メチル 5000mg
【0012】(実施例3)下記のうち、グリセリンと塩
化ベンザルコニウムを除いた成分を秤量し、均一に混合
した後、グリセリン20gを合わせ、塩化ベンザルコニ
ウム(保存剤)100mgとともに精製水80mlに溶
解し、あらためて均一に混合した後、精製水を加えて溶
解し、全量を1Lとした。その溶解液を20mlずつ容
器に分け、ストリーム薬を製した。 臭化イプラトロピウム 100mg ユーカリ油 100mg グリチルリチン酸ジカリウム 1500mg プロピレングリコール 500mg 塩化ベンザルコニウム 100mg
【0013】(実施例4)実施例3の要領で精製水に溶
解し、全量を1Lとした。その溶解液を100mlずつ
容器に分け、鼻噴霧剤を製した。 臭化フルトロピウム 250mg dl−カンフル 5000mg dl−マレイン酸クロルフェニラミン 250mg 塩酸テトラヒドロゾリン 100mg プロピレングリコール 25000mg グリセリン 25000mg 塩化ベンゼトニウム 100mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2000mg サッカリンナトリウム 500mg
【0014】(試験例)使用感の改善に関する検討 実施例1の組成物と比較組成物として各種濃度のl−メ
ントールを含むものとを調整し、1回当たりの噴霧量が
約50μLの点鼻スプレー容器に入れ用意した。使用感
パネラー成人10名(男性5名、女性5名)に上記点鼻
スプレーを使用し、1組成物に対し、一人当たり持ち点
を10点満点(合計100点)で評価し、全パネラーの
評価の合計点を使用感評価合計点として求めた。点数の
配分は、10点:まったく使用感に問題はない、7点:
不快感が少なく使用感がよい、5点:刺激感等が若干あ
るが使用感に大きな問題はない、2点:不快感があり使
用感が良くない、0点:使用感が悪く許容できない、と
し、この範囲で任意に中間的な点数(ただし0〜10の
整数点)をつけ評価した。結果を図1に示す。その結果
より、特に0.05から0.5重量%のl−メントール配
合の組成物が点数が高く、使用感が向上していた。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例の使用感の改善度合を示すグラフであ
る。縦軸は、使用感評価合計点を示す。横軸は、製剤中
のl−メントール濃度(%)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/02 101 A61P 3/02 101 11/08 11/08 17/00 17/00 23/02 23/02 25/02 104 25/02 104 29/00 29/00 31/04 31/04 37/08 37/08 (72)発明者 奥平 一郎 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 中神 浄二 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 相川 勝義 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA24 AA93 BB21 BB25 CC01 CC04 CC15 CC19 CC22 CC31 DD37T EE53T 4C086 AA01 AA02 CB15 MA01 MA04 MA13 MA56 MA59 NA14 ZA03 ZA27 ZA61 ZB11 ZB13 ZB35 ZC22 4C206 FA42 MA01 MA04 MA33 MA76 MA79 NA10 NA14 ZA03 ZA27 ZA61 ZB11 ZB35 ZC22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臭化イプラトロピウム、臭化フルトロピ
    ウム及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上と揮
    発性精油成分を配合することを特徴とする局所適用組成
    物。
  2. 【請求項2】 揮発性精油成分が、メントール、カンフ
    ル、ハッカ油、ユーカリ油及びペパーミント油からなる
    群から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の
    局所適用組成物。
  3. 【請求項3】剤型が鼻腔用噴霧形態である請求項1又は
    2記載の局所適用組成物。
  4. 【請求項4】吸入用噴霧形態である請求項1又は2記載
    の局所適用組成物。
JP2001180926A 2001-06-15 2001-06-15 局所適用組成物 Withdrawn JP2002370977A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004043436A1 (fr) * 2002-11-13 2004-05-27 Fanzi Cong Aerosol a usage medical comprenant une huile essentielle provenant d'une plante et sa preparation
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CN104740323A (zh) * 2015-04-07 2015-07-01 蔡爱妮 一种治疗支气管结石症的雾化吸入药物

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Effective date: 20060518