JP2002370194A - 定尺切断装置における対角寸法測定方法および装置 - Google Patents

定尺切断装置における対角寸法測定方法および装置

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JP2002370194A
JP2002370194A JP2001179666A JP2001179666A JP2002370194A JP 2002370194 A JP2002370194 A JP 2002370194A JP 2001179666 A JP2001179666 A JP 2001179666A JP 2001179666 A JP2001179666 A JP 2001179666A JP 2002370194 A JP2002370194 A JP 2002370194A
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cut
cutting
sheet
edge
diagonal dimension
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JP2001179666A
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English (en)
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Kenji Kageyu
謙治 勘解由
Hideki Oba
秀樹 大庭
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Reliance Electric Ltd
Sumikura Industrial Co Ltd
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Reliance Electric Ltd
Sumikura Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート走行時の蛇行による寸法測定誤差を生
じることがなく、したがって、切断シートの対角寸法を
より正確に測定することが可能な対角寸法測定装置を提
供する。 【解決手段】 被切断物のエッジを撮像する、離間して
配置された2台の撮像装置13,14と、各撮像装置で
撮像している画像から、切断直前の被切断物の2箇所の
エッジ位置を求める手段と、切断された被切断物の切断
長を測定する手段と、被切断物の幅寸法を入力する手段
と、2箇所のエッジ位置の偏位と、予め与えられている
撮像装置間距離とから、被切断物の傾きを求め、求めら
れた前回切断時の被切断物の傾きおよび今回切断時の被
切断物の傾きと、測定された切断長と、入力された被切
断物の幅寸法とから、切断された被切断物の対角寸法を
演算する演算手段21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続して送られて
くる被切断物、例えば、鋼板,建材,段ボールおよび紙
などを切断する定尺切断装置に使用される対角寸法測定
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、連続して送られてくる被切断
物、例えば、鋼板,建材,段ボールおよび紙などを切断
する定尺切断装置において、切断した被切断物(以下、
シートという)の寸法を検査する方法として、人手によ
る抜き取り検査が行われていた。
【0003】この人手による抜き取り検査は、被切断
物、即ち、鋼板,建材,段ボールおよび紙などを切断す
る定尺切断装置によって多少異なる。
【0004】例えば、鋼鈑を切断する場合は、シートの
切断は1ロットで数百枚以上の枚数になるため、連続切
断されてくるシートから一定枚数毎にシートを取り出
し、図10に示す、切断されたシート11の対角寸法L
R,LXおよびシート(中心点)の長さLをメジャーに
よる測定を行い、対角寸法の合否による判断を行ってい
た。この人手による抜き取り検査は、非常に危険性をと
もない安全面から問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の対角寸法測定方
法は、人手作業によるため危険性がともない、作業の安
全面から問題である。このような人手による作業を避け
るために、切断されたシートを、ベルトコンベアで搬送
中に、CCDカメラのような撮像装置により撮影し画像
処理を行って、対角寸法を測長する方法が行われてい
る。この方法では、切断されたシートは、ベルトコンベ
アで搬送されるため、振動等により、シートの位置にず
れが生じた場合には、測定誤差が生じる問題がある。
【0006】本発明の目的は、連続して送られてくるシ
ートに蛇行によるずれが生じても、寸法測定誤差を生じ
ることがなく、したがって、切断シートの対角寸法をよ
り正確に、かつ全数を測定することが可能な、撮像装置
を利用した対角寸法測定方法および装置を提供すること
にある。
【0007】本発明の他の目的は、連続して送られてく
るシートのエッジに大きな曲がりや波形の形状が生じて
いても、寸法測定誤差を生じることのない対角寸法測定
方法および装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
連続して送られてくるシート状の被切断物を定尺寸法に
切断する定尺切断装置における対角寸法測定方法におい
て、離間して配置された2台の撮像装置で、被切断物の
エッジを撮像し、切断直前の被切断物の2箇所のエッジ
位置を求めるステップと、前記2箇所のエッジ位置の偏
位と、予め与えられている撮像装置間距離とから、被切
断物の傾きを求めるステップと、前回切断時の被切断物
の傾きおよび今回切断時の被切断物の傾きと、予め与え
られている被切断物の幅寸法と、測定された切断長とか
ら、切断された被切断物の対角寸法を演算するステップ
とを含むことを特徴とする。
【0009】本発明の第2の態様は、連続して送られて
くるシート状の被切断物を定尺寸法に切断する定尺切断
装置における対角寸法測定装置において、被切断物のエ
ッジを撮像する、離間して配置された2台の撮像装置
と、前記各撮像装置で撮像している画像から、切断直前
の被切断物の2箇所のエッジ位置を求める手段と、切断
された被切断物の切断長を測定する手段と、被切断物の
幅寸法を入力する手段と、前記2箇所のエッジ位置の偏
位と、予め与えられている撮像装置間距離とから、被切
断物の傾きを求め、求められた前回切断時の被切断物の
傾きおよび今回切断時の被切断物の傾きと、前記測定さ
れた切断長と、前記入力された被切断物の幅寸法とか
ら、切断された被切断物の対角寸法を演算する演算手段
とを備えることを特徴とする対角寸法測定装置。
【0010】前記2台の撮像装置は、予め与えられてい
る被切断物の切断長から測定可能最短距離を引いた値
を、撮像装置間距離として配置される。
【0011】また、前記撮像装置は、CCDカメラとす
るのが好適である。
【0012】さらに、前記2台の撮像装置を、予め与え
られた被切断物の幅に応じたエッジに移動設定し、前記
2台の撮像装置のうちの一方の撮像装置を、被切断物の
切断完了位置から、測定可能最短距離だけ離れた第1の
位置に固定し、他方の撮像装置を、被切断物の切断完了
位置から、エッジに沿って被切断物の切断長だけ離れた
第2の位置に移動設定するのが好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例を説明す
るために、定尺切断装置であるロータリーシャーのライ
ン構成を示す。シート供給装置(図示せず)より送られ
てくるシート10を、サイドトリマー19でエッジをト
リミングして、ダブルピンチロール12によりロータリ
ーカッタ15に送る。送られてきたシート10は、ロー
タリーシャー15のライン上流側に設置されたシートの
移動量を検出するための測長ロール16に到達する。こ
の測長ロール16は、走行するシート10の両面を上下
2本のロールで加圧接触、すなわち、シートをニップし
ている。シート10の走行にしたがって生ずる測長ロー
ル16の回転により、パルスジェネレータ(PG)17
を駆動する。PG17から単位回転毎にパルスを発生さ
せ、後述するように、そのパルスを計数することにより
連続走行するシート10の移動量を計測する。
【0014】さらに、ロータリーシャー15には、シャ
ーの回転角度を検出するシャー角度検出器18、すなわ
ち、レゾルバーが取付けられており、シャー1回転毎に
切断開始直前信号,切断開始信号,および切断終了信号
などの信号を出力する。
【0015】また、ロータリーシャー15のライン下流
側には、シート10の長さ方向縁部(以下、エッジとい
う)に沿って、シート10のエッジを撮像する第1のC
CDカメラ13および第2のCCDカメラ14がCCD
カメラ位置設定機構9に取付けられている。
【0016】このCCDカメラ位置設定機構9は、シー
ト10のエッジ位置設定部91と先端位置設定部92と
により構成されており、先端位置設定部92には、シー
ト10のエッジを撮影する第1のCCDカメラ13と第
2のCCDカメラ14が取付けられている。
【0017】エッジ位置設定部91は、先端位置設定部
92に対して可動的に保持されており、設定されたシー
ト10の幅によって、モータ93により先端位置設定部
92をシートのエッジ位置に沿った位置に設定すること
ができる。
【0018】第1のCCDカメラ13および第2のCC
Dカメラ14は、先端位置設定部92に対して可動的に
保持されており、モータ94によりCCDカメラをライ
ン方向に移動し、所定の位置に設定することができる。
【0019】第1のCCDカメラ13は、先端位置設定
部92によって、シャー15によるシート10の切断完
了位置(点線8で示す)から、エッジに沿って測定可能
最短距離だけ離れた位置に固定され、第2のCCDカメ
ラ14は、先端位置設定部92によって、切断完了位置
から、エッジに沿ってシートの切断長だけ離れた位置に
固定する。
【0020】なお、ここで測定可能最短距離とは、第1
のCCDカメラ13を、シャー15に最も近づけて測定
(撮像)可能に配置できる、切断完了位置8からの距離
をいうものとする。
【0021】CCDカメラ位置設定機構9は、上述した
CCDカメラの位置設定を、自動的に行う。この場合、
シート幅,測定可能最短距離およびシート切断長は、予
め与えられる。
【0022】以上のようにして設定された第1のCCD
カメラ13と第2のCCDカメラ14との間の、ライン
進行方向の距離をL′とすると、L′は、(シート切断
長L−測定可能最短距離)に等しい。
【0023】このようにカメラ間の距離をL′に設定す
る理由は、以下の理由による。すなわち、シート10の
素材によっては、サイドトリマー19によりシート10
のエッジがトリミングされていても、エッジに大きな曲
がりや波形の形状が生じることがある。このエッジの大
きな曲がりや波形の形状のあるシート10を、カメラ間
距離が短く設定されている2台のCCDカメラで測定す
ると、シート切断長が長くなるにしたがって、対角寸法
の測定に大きな誤差が生じる。測定誤差を小さくするに
は、カメラ間距離をシート切断長に等しくするのが良い
が、ロータリーシャーの回転軸の直下に第1のCCDカ
メラ13を設置することはできないので、回転軸の直下
の位置(すなわち切断完了位置から)ライン下流側に測
定可能最短距離だけ離れた位置に設置し、カメラ間距離
L′がシート切断長Lにできるだけ近づくようにした。
また、L′は、前述したように(シート切断長L−測定
可能最短距離)であり、いずれも既知の値から求められ
る。
【0024】以上のようなCCDカメラ13,14を用
いて、走行するシート10を切断直前に、2箇所でエッ
ジを撮影し、エッジ位置Y1 およびY2 を求める。な
お、エッジ位置Y1 ,Y2 は、ライン進行方向に垂直な
基準位置から、撮像されたエッジまでの距離である。
【0025】これらエッジ位置の差であるエッジ位置偏
位εを算出し、さらにシートの位置ずれによるシートの
傾きθを算出する。測定されたシート傾きθ,測定され
たシート切断長L,カメラ間距離L′等から、切断シー
トの対角寸法を演算する。
【0026】図2は本実施例の対角寸法測定装置の基本
構成図を、図3は対角寸法測定装置の演算処理器21の
構成図を示す。図2に示す対角寸法測定装置は、前述し
たように、CCDカメラ13およびCCDカメラ14、
パルスジェネレータ(PG)17、演算処理器21、デ
ータ設定器22、表示器およびプリンタ23を備えてい
る。CCDカメラ13と14との距離は、前述したよう
にL′である。
【0027】図3に示す演算処理器21は、データ変換
器31、パルス変換器32、第1のCCDカメラ13の
信号処理器33、第2のCCDカメラ14の信号処理器
34、データ記憶部36、演算部37、格納部38によ
り構成されている。
【0028】対角寸法測定装置の演算処理器21には、
図2に示すように、データ設定器22により、測定に必
要とされるデータを設定する。また、シャー角度検出器
18から、切断開始直前信号が入力される。また、パル
スジェネレータ17により発生されたパルスは、測長パ
ルスとして演算処理器21に入力される。また、CCD
カメラ13およびCCDカメラ14で撮像された各々の
エッジの画像信号が、演算処理器21に入力される。
【0029】次に、演算処理器21の動作について、図
3に基づき更に詳細に説明する。この演算処理器21の
データ変換器31には、シートの幅B、2台のCCDカ
メラのカメラ間距離L′がデータ設定器31から入力さ
れる。データ変換器31は、これらデータを演算部37
での演算に適した形式に変換する。また、パルスジェネ
レータ17から単位回転毎の測長パルスがパルス変換器
32に入力される。パルス変換器32で、パルスを計数
し、移動量に変換して切断長である距離Lを計測し演算
部37に入力する。
【0030】以下、CCDカメラ13およびCCDカメ
ラ14の動きを含めて、図4のフローチャートをも参照
して説明する。シート10の切断時、シャーは、上死点
から下死点に向かって回転する。そして、シャーの1回
転に伴いシャー角度検出器18により、切断領域(ワー
クアングル)から切断開始直前の信号を検出し、切断開
始直前信号(ラッチ信号)として信号処理器33,34
に入力する(ステップS1)。信号処理器33,34
は、入力された切断開始直前信号により、連続して送ら
れてくるシート10のエッジを第1のCCDカメラ13
および第2のCCDカメラ14で撮像されている画像
の、データ記憶部36への記憶を開始する(ステップS
2)。
【0031】まず、信号処理器33が、第1のCCDカ
メラ13を選択し(ステップS3)、CCDカメラ13
による撮像で検出した画像信号をバイナリデータとし
て、読み込みを開始する(ステップS4,S5)。読み
込み完了後は、第2のCCDカメラ14を選択する(ス
テップS6,S7)。次に、信号処理器34が、CCD
カメラ14による撮像で検出した画像信号をバイナリデ
ータとして、読み込みを開始し、読み込みを完了する
(ステップS8,S9,S10)。
【0032】各信号処理器32,33では、読み込んだ
映像信号を処理して、エッジ位置Y 1 およびY2 をそれ
ぞれ求め、データ記憶部36を経て、演算部37に送
る。
【0033】演算部37では、シート幅B,シート切断
長L,エッジ位置Y1 ,Y2 により、対角寸法の計算を
開始し(ステップS11)、計算が終わると(ステップ
S12)、計算した値を格納部38に格納する(ステッ
プS13)。
【0034】以降、連続して送られてくるシート10を
連続的に切断し、切断の直前に、前述したと同様の動作
を行い、切断シートの対角寸法を計算し、データとして
格納部38に順次格納する。
【0035】以下のようにして計算された各切断シート
の対角寸法は、表示器およびプリンタ23に表示され
る。
【0036】次に、CCDカメラの撮影による対角寸法
の計算の原理について説明する。
【0037】図5は、切断開始直前のシートの傾きθお
よびシート後端のズレΔBの計算を説明するための図で
ある。なお、シートの傾きθは、シートのエッジがライ
ン進行方向となす角度を、シート後端のズレΔBとは、
シートが傾きを生じていないと仮定した場合のシートエ
ッジ(図中、点線で示し、正常シートエッジというもの
とする)から、ライン進行方向に対し垂直な方向におけ
るズレを意味する。
【0038】演算部37では、データ変換器31から入
力されたシート幅Bおよびカメラ間距離L′と、データ
記憶部36から入力された第1のCCDカメラ13で撮
像したシートのエッジ位置Y1 および第2のCCDカメ
ラ14で撮像したシートのエッジ位置Y2 とから、まず
エッジ位置の偏位εを次式により求める。
【0039】
【数1】ε=Y1 −Y2 シート11の傾きθは、エッジ位置偏位εおよびカメラ
間距離L′から、
【0040】
【数2】θ=tan-1(ε/L′) により求める。
【0041】シート後端のズレΔBは、シートの傾きθ
およびシートの切断長Lから、
【0042】
【数3】ΔB=Ltanθ により求める。
【0043】以上のようにして、切断直前のシート10
の傾きθおよびシート後端のズレΔBが求められる。シ
ートの傾きθは、ライン進行方向に対して、切断シート
の後端が、図5に示すように下方に下がる場合には、傾
きθは負であり、逆に上方に上がる場合には、傾きθは
正であるとする。
【0044】次に、切断シートの対角寸法の計算方法を
説明する。以下の説明では、シートの実際の位置ずれの
形態に応じて、種々のケースについて検討する。なお、
シートの形状は、理解を容易にするため傾きを誇張して
示している。
【0045】(1)前回切断時のシートの傾きが負で、
今回切断時のシート傾きが正である場合の切断直後のシ
ートの形状を、図6に示す。図において、切断シートの
四隅の頂点をE,F,G,Hで示す。図5と同様に、シ
ートが傾かなかった場合の正常シートエッジを点線で示
す。Lはライン中央部で測長されたシート切断長、Bは
シート幅、LX,LRは対角寸法である。また、シート
先端のライン中央部の点Qからライン進行方向に垂直に
引いた線(点線で示す)から、頂点E,Fへのライン進
行方向距離をl1 で示す。また、頂点E,Fが、正常シ
ートエッジからライン進行方向と直交する方向にずれた
距離をB1 で示す。また、点Qを通り切断シート11の
エッジに垂直に引いた直線(点線で示す)が、シート先
端となす角をθ1 、点Qを通りライン進行方向に垂直に
引いた直線(点線で示す)となす角をθ2 とする。θ1
は前回切断時のシート傾き、θ2 は今回切断時のシート
の傾きに相当する。この場合、θ1 は負、θ2 は正であ
る。また、点Qを通りライン進行方向に垂直に引いた直
線がシートエッジと交わる点と、頂点E,Fとの間の距
離をXとする。
【0046】X,B1 ,l1 は、次式で表される。
【0047】
【数4】 X=(B/2)(tan(−θ1 )+tanθ2 ) B1 =Xsinθ2 =(B/2)(tan(−θ1 )+
tanθ2 )sinθ 21 =Xcosθ2 =(B/2)(tan(−θ1 )+
tanθ2 )cosθ 2 上記式において、θ1 は負、θ2 は正であるから、Xは
正,B1 は正,l1 は正となる。
【0048】このように、X,B1 ,l1 は、シート幅
Bと、シートの傾きθ1 ,θ2 とで計算される。
【0049】以上のX,B1 ,l1 を用いて、シートの
対角寸法LX,LRは、ピタゴラスの定理より次式で求
められる。
【0050】
【数5】
【0051】したがって、対角寸法LX,LRは、切断
シート幅B,切断シート長L,前回切断時のシート傾き
θ1 ,今回切断時のシート傾きθ2 で計算できることが
理解されるであろう。
【0052】(2)前回切断時のシート傾きθ1 が負
で、今回切断時のシート傾きθ2 が負である場合の切断
直後のシートの形状を、図7に示す。図中、図6と対応
する寸法および角度は、同じ記号で示している。
【0053】図7の場合、X,B1 ,l1 は、次式で表
される。
【0054】
【数6】 X=(B/2)(tan(−θ1 )+tanθ2 ) このとき、tan(−θ1 )は正、tanθ2 は負であ
るので、θ1 >θ2 とした場合、Xは正である。
【0055】
【数7】B1 =Xsinθ2 =(B/2)(tan(−
θ1 )+tanθ2 )sinθ 2 このとき、sinθ2 は負であるため、B1 は負であ
る。
【0056】
【数8】l1 =Xcosθ2 =(B/2)(tan(−
θ1 )+tanθ2 )cosθ 2 このとき、cosθ2 は正であるため、l1 は正であ
る。
【0057】以上のX,B1 ,l1 を用いて、シートの
対角寸法LX,LRは、ピタゴラスの定理により次式で
求められる。
【0058】
【数9】
【0059】以上は、θ1 >θ2 の場合であるが、θ1
<θ2 の場合にも、上記式は成り立つ。
【0060】(3)前回切断時のシート傾きθ1 が正
で、今回切断時のシート傾きθ2 が負である場合の切断
直後のシートの形状を、図8に示す。図中、図6と対応
する寸法法および角度は、同じ記号で示している。
【0061】図8の場合、X,B1 ,l1 は、次式で表
される。
【0062】
【数10】 X=(B/2)(tan(−θ1 )+tanθ2 ) このとき、tan(−θ1 )は負、tanθ2 も負であ
るから、Xは負になる。
【0063】
【数11】B1 =Xsinθ2 =(B/2)(tan
(−θ1 )+tanθ2 )sinθ 2 このとき、sinθ2 は負であるから、B1 は正とな
る。
【0064】
【数12】l1 =Xcosθ2 =(B/2)(tan
(−θ1 )+tanθ2 )cosθ 2 このとき、cosθ2 は正であるから、l1 は負とな
る。
【0065】以上のX,B1 ,l1 を用いて、シートの
対角寸法LX,LRは、次式で求められる。
【0066】
【数13】
【0067】(4)前回切断時のシート傾きθ1 が正
で、今回切断時のシート傾きθ2 が正である場合の切断
直後のシートの形状を、図9に示す。
【0068】X,B1 ,l1 は、次式で表される。
【0069】
【数14】 X=(B/2)(tan(−θ1 )+tanθ2 ) このとき、tan(−θ1 )は負、tanθ2 は正であ
るので、θ1 >θ2 の場合、Xは負となる。
【0070】
【数15】B1 =Xsinθ2 =(B/2)(tan
(−θ1 )+tanθ2 )sinθ 2 このとき、sinθ2 は正であるから、B1 は負であ
る。
【0071】
【数16】l1 =Xcosθ2 =(B/2)(tan
(−θ1 )+tanθ2 )cosθ 2 このとき、cosθ2 は正であるから、l1 は負であ
る。
【0072】以上の条件により、シートの対角寸法L
X,LRは、次式により求められる。
【0073】
【数17】
【0074】以上は、θ1 >θ2 の場合であるが、θ1
<θ2 の場合にも、上記式は成り立つ。
【0075】以上より、シートがどのような状態で切断
されても一つの式で、場合分けすることなく計算できる
ことが、理解されるであろう。
【0076】なお、以上の実施例では、撮像装置の一例
としてCCDカメラを用いたが、これに限るものではな
く、画像からエッジ位置を読み取ることが可能な撮像装
置であれば、いかなる種類のものであってもよい。
【0077】また、以上の実施例では、測長ロールは、
走行するシートの両面を上下2本のロールで圧接触し、
すなわち、材料をニップし、シートの走行にしたがって
生ずる測長ロール16の回転により、パルスジェネレー
タ(PG)から単位回転毎にパルスを発生させ、そのパ
ルスを計数することにより連続走行するシートの移動量
を計測しているが、シート移動量の計測にはレーザ測長
装置を用いてもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、2台の撮像装置により
撮像した画像を、ロータリーシャーが切断を開始する直
前の切断開始直前信号により読み込み、読み込まれた画
像からエッジ位置を求め、2箇所のエッジ位置の偏位と
撮像装置間距離とからシートの傾きを求め、前回切断時
のシート傾きおよび今回切断時のシート傾きと、予め与
えられているシート幅寸法と、測定された切断シート長
とから、切断されたシートの対角寸法を演算することが
できる。
【0079】したがって、シートが蛇行した場合にも、
切断シートの対角寸法を測定することが可能となる。
【0080】また、2台の撮像装置は、シート切断長か
ら測定可能最短位置を引いた値を、撮像装置間距離とし
て配置されるので、切断シートのエッジに大きな曲がり
や波形の形状が生じていても、切断シートの対角寸法を
より正確に測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるロータリーシャーのライ
ン構成を示す図である。
【図2】本実施例の対角寸法測定装置の基本構成を示す
図である。
【図3】演算処理部の構成を示す図である。
【図4】演算処理部の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】シートの傾き検出を説明するための図である。
【図6】切断シートの対角寸法の計算を説明するための
図である。
【図7】切断シートの対角寸法の計算を説明するための
図である。
【図8】切断シートの対角寸法の計算を説明するための
図である。
【図9】切断シートの対角寸法の計算を説明するための
図である。
【図10】切断シートの対角寸法を示す図である。
【符号の説明】
9 CCDカメラ位置設定機構 10 シート 11 切断シート 12 ダブルピンチロール 13 第1のCCDカメラ 14 第2のCCDカメラ 15 ロータリーシャー 16 測長ロール 17 パルスジェネレータ(PG) 18 シャー角度検出器 19 サイドトリマー 20 演算処理部 21 データ設定器 22 表示器およびプリンタ 23 演算処理器 31 データ変換器 32 パルス変換器 33,34 信号処理器 36 データ記憶部 37 演算部 38 格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大庭 秀樹 静岡県浜松市中島2−7−1 住倉工業株 式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA12 AA22 AA37 BB13 BB15 CC02 CC06 FF04 JJ03 JJ05 JJ26 MM03 PP15 QQ31 3C024 GG00 3C039 CB23 3E075 AA10 BA99 CA01 DA14 DA32 DB02 DB14 GA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続して送られてくるシート状の被切断物
    を定尺寸法に切断する定尺切断装置における対角寸法測
    定方法において、 離間して配置された2台の撮像装置で、被切断物のエッ
    ジを撮像し、切断直前の被切断物の2箇所のエッジ位置
    を求めるステップと、 前記2箇所のエッジ位置の偏位と、予め与えられている
    撮像装置間距離とから、被切断物の傾きを求めるステッ
    プと、 前回切断時の被切断物の傾きおよび今回切断時の被切断
    物の傾きと、予め与えられている被切断物の幅寸法と、
    測定された切断長とから、切断された被切断物の対角寸
    法を演算するステップと、を含むことを特徴とする対角
    寸法測定方法。
  2. 【請求項2】前記2台の撮像装置は、予め与えられてい
    る被切断物の切断長から測定可能最短距離を引いた値
    を、撮像装置間距離として配置されることを特徴とする
    請求項1に記載の対角寸法測定方法。
  3. 【請求項3】前記撮像装置は、CCDカメラであること
    を特徴とする請求項1または2に記載の対角寸法測定方
    法。
  4. 【請求項4】前記2台の撮像装置を、予め与えられた被
    切断物の幅に応じたエッジに移動設定するステップと、 前記2台の撮像装置のうちの一方の撮像装置を、被切断
    物の切断完了位置から、エッジに沿って前記測定可能最
    短距離だけ離れた第1の位置に固定し、他方の撮像装置
    を、被切断物の切断完了位置から、エッジに沿って被切
    断物の切断長だけ離れた第2の位置に移動設定するステ
    ップと、を含むことを特徴とする請求項1,2または3
    に記載の対角寸法測定方法。
  5. 【請求項5】連続して送られてくるシート状の被切断物
    を定尺寸法に切断する定尺切断装置における対角寸法測
    定装置において、 被切断物のエッジを撮像する、離間して配置された2台
    の撮像装置と、 前記各撮像装置で撮像している画像から、切断直前の被
    切断物の2箇所のエッジ位置を求める手段と、 切断された被切断物の切断長を測定する手段と、 被切断物の幅寸法を入力する手段と、 前記2箇所のエッジ位置の偏位と、予め与えられている
    撮像装置間距離とから、被切断物の傾きを求め、求めら
    れた前回切断時の被切断物の傾きおよび今回切断時の被
    切断物の傾きと、前記測定された切断長と、前記入力さ
    れた被切断物の幅寸法とから、切断された被切断物の対
    角寸法を演算する演算手段と、を備えることを特徴とす
    る対角寸法測定装置。
  6. 【請求項6】前記2台の撮像装置は、予め与えられてい
    る被切断物の切断長から測定可能最短距離を引いた値
    を、撮像装置間距離として配置されることを特徴とする
    請求項5に記載の対角寸法測定装置。
  7. 【請求項7】前記撮像装置は、CCDカメラであること
    を特徴とする請求項5または6に記載の対角寸法測定装
    置。
  8. 【請求項8】前記2台の撮像装置を、予め与えられた被
    切断物の幅に応じたエッジに移動設定する手段と、 前記2台の撮像装置のうちの一方の撮像装置を、被切断
    物の切断完了位置から、エッジに沿って前記測定可能最
    短距離だけ離れた第1の位置に固定し、他方の撮像装置
    を、被切断物の切断完了位置から、エッジに沿って被切
    断物の切断長だけ離れた第2の位置に移動設定する手段
    と、を備えることを特徴とする請求項5,6または7に
    記載の対角寸法測定装置。
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