JP2002369778A

JP2002369778A - ゴミ検出装置及び電気掃除機

Info

Publication number: JP2002369778A
Application number: JP2001288463A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Ishikawa; 雅啓石川
Original assignee: Yashima Denki Co Ltd
Current assignee: Yashima Denki Co Ltd
Priority date: 2001-04-13
Filing date: 2001-09-21
Publication date: 2002-12-24

Abstract

(57)【要約】【課題】ノズルを塵埃の多い方に移動させるのに便利
なゴミ検出装置を提供する。【解決手段】ノズルの吸引経路を左右の２つに分割
し、それぞれにゴミセンサ１３、１４を配置し、両ゴミ
センサ１３、１４のゴミ検出出力を比較回路１５で比較
し、右側のゴミセンサ１３の出力が大であれば、ゴミが
右側に多いことを示す表示素子Ｌ₁を点灯し、左側のゴ
ミセンサ１４の出力が大であれば、ゴミが左側に多いこ
とを示す表示素子Ｌ₃を点灯し、両ゴミセンサ１３、１
４の出力が等しければ、表示素子Ｌ₂を点灯する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ノズルより吸引
した空気流のゴミを検出するゴミ検出装置及びそのゴミ
検出装置を備えた電気掃除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、家庭用電気掃除機において、塵
埃を含んだ外気を吸引する吸気経路のノズル部や、ノズ
ルと本体部とを結ぶホース部の中間位置に設けられる手
元操作部に発光素子と受光素子からなる一組の光学的ゴ
ミセンサを配置し、掃除中、どの程度ゴミを吸集してい
るかを目視で知り得るようにしているものが多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電気掃
除機のゴミセンサでは、吸集しているゴミ量を知ること
ができるものの、被清掃床面の「どの部位」に塵埃が多
数付着、存在しているかを検出し得るものではなかっ
た。

【０００４】したがって、広い床面を清掃する場合に
は、ノズルを前後左右に無造作に滑動させて、吸引空気
流中の塵埃粒子が検出されなくなるまで、清掃を続ける
という無駄な動作を繰り返さざるを得ないという問題が
あった。

【０００５】この発明は上記問題点に着目してなされた
ものであって、ノズルを塵埃の多い方に移動させるに便
利なゴミ検出装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明のゴミ検出装置
は、ノズルの吸気口近傍に吸気経路に直交する方向に配
設される複数個のゴミセンサと、これらゴミセンサの検
出出力に応じた報知を行う報知手段と、を備えている。

【０００７】このゴミ検出装置では、集塵のため、ノズ
ルより吸気を行うと、各ゴミセンサで各ゴミセンサの配
置される吸気経路のゴミ量が検出される。そして表示手
段は、各ゴミセンサ出力に応じた表示を行う。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態により、この発
明をさらに詳細に説明する。図１は、この発明の一実施
形態であるゴミ検出装置のノズルの概略を示す図であ
る。図２は、このノズルの底面図である。この実施形態
のノズル１は、電気掃除機のホースの先端に装着される
ものであって、側面視Ｔ字型を示しており、ホースへの
装着筒部２と床面接触部３とから構成されている。ま
た、装着筒部２から床面接触部３にかけて、吸気経路を
左右に２分するためのセパレータ４が設けられている。
そのため、装着筒部２は右側の吸気経路２_Aと左側の吸
気経路２_Bの吸気経路を有する。

【０００９】これらの吸気経路２_A、２_Bには、それぞ
れ対応して、ゴミセンサ５、６が設けられている。ゴミ
センサ５（６）は、発光素子５_A（６_A）と受光素子５
_B（６_B）とから構成される光学的ゴミセンサを使用し
ている。図３に、ノズル１の側面図を示している。

【００１０】図４は、この実施形態ゴミ検出装置の回路
構成を示す回路図である。図４において、商用電源１１
の交流電圧がダイオードＤとコンデンサＣにより、整流
平滑され、３端子型の定電圧電源回路１２によって定電
圧化され、Ｖ_CCラインとＧＮＤラインに電源電圧が供給
される。

【００１１】ゴミセンサ１３は右用であり、図１のゴミ
センサ５に相当する。ゴミセンサ１４は左用であり、図
１のゴミセンサ６に相当する。これらゴミセンサ１３、
１４の電源は、もちろんＶ_CCラインとＧＮＤラインから
供給されている。また、ゴミセンサ１３、１４は、それ
ぞれの検出出力を比較回路１５へ入力している。

【００１２】比較回路１５においては、右側のゴミセン
サ１３と左側のゴミセンサ１４の出力を比較し、両検出
出力の関係が右＞左か、右＝左か、右＜左のいずれであ
るかを判定し、右＞左の場合は「右」出力端子より、右
＝左の場合は「中」出力端子より、また右＜左の場合は
「左」出力端子より、それぞれその出力端子にのみ出力
を出す。

【００１３】Ｖ_CCラインとＧＮＤライン間には、電流制
限抵抗Ｒ₁、発光素子Ｌ₁、スイッチングトランジスタ
Ｑ₁の直列回路、電流制限抵抗Ｒ₈、発光素子Ｌ₂、ス
イッチングトランジスタＱ₂の直列回路、電流制限抵抗
Ｒ₉、発光素子Ｌ₃、スイッチングトランジスタＱ₃の
直列回路が、それぞれ接続されている。

【００１４】比較回路１５の「右」出力端子は、抵抗Ｒ
₁を介してスイッチングトランジスタＱ₁のベースへ、
比較回路１５の「中」出力端子は、抵抗Ｒ₂を介してス
イッチングトランジスタＱ₂のベースへ、比較回路１５
の「左」出力端子は、抵抗Ｒ ₃を介してスイッチングト
ランジスタＱ₃のベースへ、それぞれ接続されている。

【００１５】このゴミ検出装置の回路において、発光素
子Ｌ₁が点灯すると、図５に示すパターンＰ₁が選択表
示され、発光素子Ｌ₂が点灯すると、パターンＰ₂が選
択表示され、発光素子Ｌ₃が点灯すると、パターンＰ₃
が選択表示されるように設定している。パターンＰ₁、
Ｐ₂、Ｐ₃を含む表示部７は、図３、図７に示すよう
に、床面接触部３の上面３ａに設けている。この表示部
７は、ゴミ検出状況に応じて、ノズルの移動方向を示す
ものであり、ノズルの床面接触部３の上面に設けること
により、非常に見やすい。見やすいということで、表示
部７を装着筒部２の、上方より目視可能な側面２ａに設
けてもよい。

【００１６】この実施形態ゴミ検出装置を搭載した電気
掃除機が掃除を開始すると、ノズル１より被掃除面のゴ
ミが吸引される。吸引されたゴミは、それぞれ右の吸気
経路２_Aのゴミセンサ１３と、左の吸気経路２_Bのゴミ
センサ１４とで、それぞれを通過するゴミ量として検出
される。ゴミセンサ１３と１４の検出ゴミ出力は、比較
回路１５で比較される。今、例えば右側のゴミセンサ１
３の出力の方が大であると、比較回路１５の「右」出力
端子より信号が出力され、これによってスイッチングト
ランジスタＱ₁がＯＮし、発光素子Ｌ₁が点灯する。発
光素子Ｌ₁が点灯すると、パターンＰ₁のみが表示され
る。

【００１７】この表示を見た人は、パターンＰ₁が右側
向けの矢印であって、次にノズル１を右側へ移動すれば
良いことを知ることができる。また、もし逆にゴミセン
サ１４の出力の方が大であると、比較回路１５の「左」
出力端子より信号が出力され、これによってスイッチン
グトランジスタＱ₃がＯＮし、発光素子Ｌ₃が点灯す
る。発光素子Ｌ₃が点灯すると、パターンＰ₃のみが表
示される。この表示を見た人は、パターンＰ₃が左側向
けの矢印であるので、次にノズル１を左側へ移動すれば
良いことを知ることができる。

【００１８】また、更にゴミセンサ１３とゴミセンサ１
４の出力が等しい場合には、比較回路１５の「中」出力
端子より信号が出力され、これによってスイッチングト
ランジスタＱ₂がＯＮし、発光素子Ｌ₂が点灯する。発
光素子Ｌ₂が点灯すると、パターンＰ₂のみが表示され
る。この表示を見た人は、パターンＰ₃が前方向向けの
矢印であるので、次にノズル１を前後方向へ移動すれば
良いことを知ることができる。

【００１９】なお、上記実施形態の説明では、ノズル１
のセパレータ４は、床面接触部３の下端まで設けている
が、装着筒部２の部分にのみ形成し、この部分にゴミセ
ンサ５、６を設けても良い。

【００２０】また、セパレータは設けずに、図６に示す
ように、床面接触部３の側面に、左右に分かれた位置に
ゴミセンサ５、６の発光素子５_A、６_Aと受光素子
５_B、５ _Bを設けても良い。

【００２１】また、上記実施形態の説明では、ゴミセン
サを２個、左右に位置する例としたが、この発明ではこ
れに限ることなく、３個以上のゴミセンサを左右（吸気
方向に直交する方向）に配置しても良い。

【００２２】また、上記した実施形態の図４の回路で
は、左右のゴミセンサの検出出力を比較回路１５で比較
し、その結果をＯＮ／ＯＦＦ的に表示しているが、各ゴ
ミセンサの検出出力に応じた明るさの変化を連続的に表
示しても良い。

【００２３】また、上記した実施形態で右方向、左方向
の指示が、目まぐるしく交互に変化するのを防止するた
め、時定数回路を内蔵し、指示表示は所定時間保持する
ようにしても良い。

【００２４】また、上記実施形態において、ノズルの移
動方向を、図５に示すパターンＰ₁、Ｐ₂、Ｐ₃の矢印
で表示しているが、表示に代えて、音声で報知するよう
にしても良い。

【００２５】また、上記実施形態では、ノズルの移動方
向をパターンＰ₁、Ｐ₂、Ｐ₃により、単に表示するの
みであるが、この表示選択のための信号により、ノズル
に設けられたコロ車の回転を制御して、ノズルの移動方
向を自動的に変化させるようにすることも可能である。

【００２６】なお、上記実施形態で使用される電源電圧
は、本体部から供給されるＡＣ／ＤＣ電源、ノズル部に
内蔵された二次電池、吸引の空気流で駆動される発電機
によって発生される電圧等、いずれのものを用いても良
い。

【００２７】

【発明の効果】この発明によれば、ノズルの吸気経路
に、吸気経路に直交する方向に複数個のゴミセンサを設
け、これらのゴミセンサの検出出力に応じた報知を行う
ので、例えば右側に、又は左側に、あるいは左右均等に
ゴミがあるかを知ることができ、次にノズルを移動する
方向を知ることができ、掃除を効率良く行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態であるゴミ検出装置のノ
ズル部を示す概略図である。

【図２】同ノズル部の概略底面図である。

【図３】同ノズル部の側面図である。

【図４】同実施形態ゴミ検出装置の回路構成を示す回路
図である。

【図５】同実施形態ゴミ検出装置のゴミ検出表示パター
ンを説明する図である。

【図６】この発明の他の実施形態であるゴミ検出装置の
ノズル部の概略床面図である。

【図７】この発明の他の実施形態であるゴミ検出装置の
ノズルの外観斜視図である。

【符号の説明】

１ノズル２装着筒部２_A 第１の吸気経路２_B 第２の吸気経路３床面接触部５、１３第１のゴミセンサ６、１４第２のゴミセンサ１５比較回路Ｑ₁、Ｑ₂、Ｑ₃ スイッチングトランジスタＬ₁、Ｌ₂、Ｌ₃ 表示素子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ノズルの吸気口近傍に吸気経路に直交する
方向に配設される複数個のゴミセンサと、これらゴミセ
ンサの検出出力に応じた報知を行う報知手段と、を備え
たことを特徴とするゴミ検出装置。
【請求項２】前記ノズルは、吸気方向に直交する方向に
分割形成した複数の吸気経路を備え、この各吸気経路に
ゴミセンサを備えたことを特徴とする請求項１記載のゴ
ミ検出装置。
【請求項３】報知手段は、ゴミ検出状況に応じてノズル
の移動方向を示すものであることを特徴とする請求項１
又は請求項２記載のゴミ検出装置。
【請求項４】前記報知手段は、前記ノズルに備えたこと
を特徴とする請求項１、請求項２又は請求項３記載のゴ
ミ検出装置。
【請求項５】前記請求項１、請求項２又は請求項３記載
のゴミ検出装置を備えたことを特徴とする電気掃除機。