JP2002368078A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002368078A
JP2002368078A JP2001171903A JP2001171903A JP2002368078A JP 2002368078 A JP2002368078 A JP 2002368078A JP 2001171903 A JP2001171903 A JP 2001171903A JP 2001171903 A JP2001171903 A JP 2001171903A JP 2002368078 A JP2002368078 A JP 2002368078A
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oxide film
silicon oxide
nitride film
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silicon nitride
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Masakazu Hoshino
正和 星野
Hirobumi Seki
関  博文
Katsumi Oyama
勝美 大山
Yuki Numata
由起 沼田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】狭幅の素子分離溝に酸化シリコン膜をボイドな
しに埋め込む事で半導体装置の微細化と高速化に対応す
る。 【解決手段】図1(1)(2)の様にウエハ1上に酸化
シリコン膜2、窒化シリコン膜3、フォトレジスト膜4
を形成、フォトレジストパターン5を形成する。(3)
(4)の様に、レジスト5をマスクに窒化膜3と酸化膜
2をエッチングして開口6を形成し、レジスト5を除去
する。(5)の様に、高密度プラズマCVD装置で窒化
膜3の角7をスパッタエッチングで除去する。(6)
(7)の様に窒化膜3をマスクにウエハ1に深さ約30
0nmの溝8を作り、薄い酸化シリコン膜9を形成する。
そして、溝8に酸化シリコン膜を埋め込む。 【効果】素子分離領域の縮小により半導体装置の高速化
と微細化に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置(デバ
イス)の製造方法に関し、特に、半導体装置のトレンチ
素子分離領域の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の素子分離領域を形成する方
法として、STI(Shallow Trench Isolation)が用いられ
ている。このSTIによる素子分離では、狭くて深い溝に
酸化シリコン膜をボイド(空隙)なしに埋め込むことが
要求される。この埋め込みを、成膜とスパッタエッチン
グを同時に行うことのできる高密度プラズマCVD装置
を用いて行っている。
【0003】今後、半導体素子の微細化や高速化と共
に、素子分離のための溝間隔が益々狭まる傾向にあり、
アスペクト比(溝深さ/溝幅)が大きくなり、比素子分
離溝に酸化シリコン膜をボイドなしに埋め込むことが難
しくなって来ている。
【0004】典型的なトレンチ溝の形成工程としては、
例えば特開2000−208613号公開特許公報の従来の技術に
開示されている例が知られている。特開2000−208613号
では、図8(1)に示す様に、まずウエハ30上に例えば
熱酸化法により酸化シリコン(SiO2)膜31を10〜20nm
形成する。このシリコン酸化膜31は、後で形成される
窒化シリコン膜32とウエハ30との間の応力を緩和す
るための応力緩和膜である。次に、酸化シリコン膜31
上に、CVD法等により厚さ150〜200nmの窒化シリコン
膜32を形成する。次にスピン塗布法などにより窒化シ
リコン膜32の上にフォトレジスト膜33を塗布する。
【0005】次に、図8(2)に示す様に、窒化シリコン
膜32の上にリソグラフィ工程により所望のトレンチ素
子分離領域の形成領域上に開口を有するフォトレジスト
パターン34を形成する。
【0006】次に、図8(3)に示す様に、このフォト
レジストパターン34をマスクにして、窒化シリコン膜
32と酸化シリコン膜31をエッチングすることにより
開口35を形成する。
【0007】その後、図8(4)に示す様に、フォトレジ
ストパターン34を除去する。次に、図8(5)に示す様
に、窒化シリコン膜32をマスクとて、エッチングによ
りウエハ30に深さ300〜400nmの溝36を形成する。
【0008】次に、図8(6)に示す様に、熱酸化法等に
より10nm程度の酸化シリコン膜37を形成する。
【0009】次に、高密度プラズマCVD装置を用い
て、図9(1)に示す様に、溝36に酸化シリコン膜38
をボイド無しに埋め込む。次に、図9(2)に示す様に、
化学機械研磨(CMP: Chemical Mechanical Polishing)
法により、窒化シリコン膜32上の酸化シリコン膜38
を研磨し、除去することによって溝部36の内部にだけ
酸化シリコン膜38を残す。
【0010】次に、図8(3)に示す様に、熱リン酸(H3P
O3)を用いたウエットエッチング法により窒化シリコン
膜32を除去した後、酸化シリコン膜31をフッ酸系溶
液で除去することでトレンチ素子分離が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】半導体素子の微細化や
高速化のために、今後、益々、素子分離溝の幅が狭くな
る傾向にあり、アスペクト比(溝深さ/溝幅)が大きく
なる。これに対して、前記した従来の半導体装置の製造
方法では、素子分離溝への酸化シリコン膜の埋め込みに
際して、窒化シリコン膜の開口部を閉塞する方向に酸化
シリコン膜が成長し易いために埋め込み性能が大幅に低
下し、ボイド無しに酸化シリコン膜を埋め込むことが難
しくなって来ている。
【0012】本発明は、上記の様な従来技術における問
題点に鑑みなされたもので、その目的は、Siウエハに
形成される狭い素子分離溝に酸化シリコン膜をボイド無
しに埋め込むことを可能にする半導体装置の製造方法を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した様な問題点に鑑
みSTIの埋め込みメカニズムについて、酸化シリコン
膜埋め込み時の成膜形状の時間変化などについて鋭意検
討した。
【0014】その結果、埋め込み時に窒化シリコン膜の
開口部が酸化シリコン膜で閉塞することにより埋め込み
性能が低下し、この緩和に、酸化シリコン膜の埋め込み
前に窒化シリコン膜開口部の角部を面取りすることが有
効であることが分かった。
【0015】本明細書で開示する発明は、この現象に着
目したものである。窒化シリコン膜の役割は、Siウエ
ハに素子分離溝をドライエッチングする際のハードマス
クと、埋め込み後の酸化シリコン膜を平坦化する際のC
MPのストッパである。そのため、最終的には除去され
る膜であり、このことは素子分離上におおきな問題には
ならない。
【0016】この窒化シリコン膜角部の面取りは高密度
プラズマCVD装置のスパッタエッチング機能を用いる
ことで可能となる。この装置では、プラズマにより生成
されたイオンがウエハ表面とプラズマ間に形成されるプ
ラズマシースの電界によりウエハ表面に入射する。これ
により、ウエハ表面の窒化シリコン膜の角部がイオンで
スパッタエッチングされる。何故なら、この装置では、
ウエハに入射するイオンの方向性がそろっているため、
スパッタエッチング量の角度依存性が非常に強くなり、
平坦部(イオンの入射方向と90°の方向)に比べて傾
斜部(イオンの入射方向と40〜60°の方向)のスパッタ
エッチング量が十倍以上大きい。そのため、窒化シリコ
ン膜の角部のみがスパッタエッチングされるが他の部位
は殆どエッチングされない。また、スパッタエッチング
に用いるガスとしては、Ar、O2、Heなどが有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態による半
導体装置の製造方法を図面にもとづいて説明する。 (第1実施形態)図1から図5を用いて第一実施形態に
よる半導体装置の製造方法を説明する。図1、図2、図
4及び図5はφ200、φ300等のウエハ1の素子分
離領域の部分断面図である。図1(1)に示す様に、例え
ば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコ
ンからなるウエハ(基板)1上に、例えば熱酸化法(約
850℃)により酸化シリコン(SiO2)膜2を10nm程度形
成する。次に、酸化シリコン膜2上に、CVD法等によ
り厚さ120nm程度の窒化シリコン膜3を堆積する。この
酸化シリコン膜2は、窒化シリコン(SiN)膜3とウエハ
1との界面に生じるストレスを緩和し、このストレスに
起因してウエハ1の表面に転位などの欠陥が発生するの
を防止するために形成する。窒化シリコン膜3は素子分
離領域のウエハ1をエッチングして溝を形成する際のマ
スクとして使用する。また、窒化シリコン膜3は酸化さ
れにくい性質をもつため、その下部のウエハ1の表面が
酸化されることを防止するマスクとしても使用される。
次に、窒化シリコン膜3上にスピン塗布法等によりフォ
トレジスト膜4を塗布する。
【0018】次に、図1(2)に示す様に、窒化シリコ
ン膜3の上にリソグラフィ工程により所望のトレンチ素
子分離領域の形成領域上に開口を有するフォトレジスト
パターン5を形成する。
【0019】次に、図1(3)に示す様に、このフォト
レジストパターン5をマスクにしたドライエッチング
で、素子分離領域の窒化シリコン膜3とその下部の酸化
シリコン膜2とを選択的にエッチングすることにより開
口6を形成する。
【0020】その後、図1(4)に示す様に、アッシン
グ装置等でフォトレジストパターン5を除去する。
【0021】次に、図1(5)に示す様に、例えば、図3
に示す様な構造の高密度プラズマCVD装置を用いて窒
化シリコン膜3の角部7をスパッタエッチングにより除
去する。
【0022】図3を用いて、高密度プラズマCVD装置
の構成とスパッタエッチング方法を説明する。図3に示
す様に、高密度プラズマCVD装置は反応室51、支持
台である基板電極52、反応室51内にマイクロ波を導
入するためのマイクロ波導入窓(石英製等)53、マイク
ロ波発振器(周波数2.45GHz)54、真空ポンプ55、
ガス除害装置56、反応室51内に成膜やクリーニング
ガスを導入するための上ノズル57、下ノズル58、及
び高周波電源(周波数13.56MHz)59、60、マイクロ
波電源61を主な構成部品としてなっている。
【0023】反応室51の外表面には、マイクロ波導入
窓53の出口近傍にECR(電子サイクロトロン共鳴)領
域を形成して電子密度を上げ、イオン、ラジカルの生成
を促し、高密度なプラズマを生成するためと反応室51
内に生成されたプラズマを閉じ込めるための磁場形成用
の永久磁石(図示せず)が複数個配置してある。
【0024】基板電極52には、成膜処理用のウエハ1
を吸着するための静電吸着装置62が組み込んである。
また、高周波電圧が印加できる様に、マッチングボック
ス63と高周波電源59が接続されている。
【0025】次に、上記構成装置でのスパッタエッチン
グ方法について説明する。先ず、搬送室(図示せず)を経
由して、真空ポンプ55により圧力調整された反応室5
1内にウエハ1を導入し、基板電極52上に載置すると
共に、静電吸着装置62に電圧を印加する事により、静
電気力でウエハ1を吸着する。この状態で、例えば、上
ノズル57から酸素ガスを、下ノズル58からArガスを
マスフローコントローラ(図示せず)を用いて所望量反
応室51内に導入し、真空ポンプ55を用いて数ミリか
ら数十Paに反応室1内の圧力を調整する。この様にし
て、マイクロ波導入窓53から数百から数Kwのマイクロ
波を導入すると、ECR領域で生成された多量の電子が
O2、Arをプラズマ化し、基板電極52に高周波電源59
とマッチングボックス63を用いて、数百から数Kwの高
周波パワを印加すると、ウエハ1表面とプラズマ間にプ
ラズマシースが形成され、バイアス電圧(マイナス数十
から数千ボルト)が発生するために、導入ガスのプラズ
マ化により生成されたイオン(Ar、O2、Heガス単独また
は混合)が電界によりウエハ1表面に入射する。これに
より、ウエハ1表面の窒化シリコン膜3の角部7がArや
酸素イオンでスパッタエッチングされる。高密度プラズ
マCVD装置では、ウエハ1に入射するイオンの方向性
がそろっているため、スパッタエッチング量の角度依存
性が非常に強くなり、平坦部(イオンの入射方向と90
°の方向)に比べて傾斜部(イオンの入射方向と40〜60
°の方向)のスパッタエッチング量が十倍以上大きい。
そのため、図1(5)に示す様に、窒化シリコン膜3の主
に角部7のみがスパッタエッチングされ、窒化シリコン
膜3の開口幅が大きくなる。他の部位は殆どエッチング
されない。所望の時間スパッタエッチングした後、ガス
導入、マイクロ波、高周波電圧の印加を停止した後、静
電吸着装置62の印加電圧をOFFにして、反応室51外
にウエハ1を搬出して処理を終了する。
【0026】次に、図1(6)に示す様に、窒化シリコン
膜3をマスクとして、ドライエッチングでウエハ1に深
さ350〜400nm程度の溝8を形成する。
【0027】次に、図1(7)に示す様に、ウエハ1を約8
00〜1000℃で熱酸化することによって、溝8の内壁に膜
厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜9を形成する。この酸
化シリコン膜9は溝8の内壁に生じたドライエッチング
のダメージを回復すると共に、次の工程で溝8の内部に
埋め込まれる酸化シリコン膜10とウエハ1との界面に
生じるストレスを緩和するために形成する。
【0028】次に、図2(1)に示す様に、図3に示した
様な高密度プラズマCVD装置を用いて、溝部8に酸化
シリコン膜10をボイド無しに埋め込む。
【0029】図3を用いて成膜方法について説明する。
先ず、搬送室(図示せず)を経由して、真空ポンプ55に
より圧力調整された反応室51内にウエハ1を導入し、
基板電極52上に載置すると共に、静電吸着装置62に
電圧を印加する事により、静電気力でウエハ1を吸着す
る。この状態で、例えば、上ノズル57から酸素ガス
を、下ノズル58からArガスとSiH4ガスをマスフローコ
ントローラ(図示せず)を用いて所望量反応室51内に
導入し、真空ポンプ55を用いて数ミリから数十Paに反
応室51内の圧力を調整する。この様にして、マイクロ
波導入窓53から数百から数Kwのマイクロ波を導入する
と、ECR領域で生成された多量の電子がO2、Ar、SiH4
をプラズマ化し、これにより生成されたSiH4の分解物で
あるSiH3と酸素等がウエハ1の表面で反応する事によ
り、ウエハ1にSiO2膜が堆積する。また、同時に基板電
極52に高周波電源59とマッチングボックス63を用
いて、数百から数Kwの高周波パワを印加すると、ウエハ
1表面とプラズマ間にプラズマシースが形成され 、バ
イアス電圧(マイナス数十から数千ボルト)が発生するた
めに、導入ガスのプラズマ化により生成されたイオン
(特にAr)が電界によりウエハ1表面に入射する。これに
より、ウエハ1表面に堆積されるSiO2膜がArや酸素イオ
ンでスパッタエッチングされる。この様にする事によ
り、溝8に酸化シリコン膜10をボイド(空隙)なしに埋
め込みできる。所望の膜厚を堆積させた後、ガス導入、
マイクロ波、高周波電圧の印加を停止した後、静電吸着
装置62の印加電圧をOFFにして、反応室51外にウエ
ハ1を搬出して処理を終了する。次に、図2(2)に示す
様に、化学機械研磨(CMP: Chemical Mechanical Polis
hing)法により、窒化シリコン膜3上の酸化シリコン膜
10を研磨し、除去することによって溝部8にだけ酸化
シリコン膜10を残す。
【0030】次に、図2(3)に示す様に、熱リン酸(H3P
O3)を用いたウエットエッチング法により窒化シリコン
膜3を除去した後、酸化シリコン膜2をフッ酸系溶液で
除去することでトレンチ素子分離が形成される。
【0031】図4と図5は、同一条件での、従来方法と
第一実施形態の酸化シリコン膜10の埋め込み状態を示
したものである。従来方法の場合、図4中矢印で示す様
に酸化シリコン膜10に閉塞部が発生するため、これ以
上埋め込みを継続しても最終的には溝8にボイドが発生
し素子分離できない。これに対して、第一実施形態の場
合、図5に示す様に、窒化シリコン膜3の角部がスパッ
タエッチングしてあるため、酸化シリコン膜10に閉塞
部が発生しない。そのため、埋め込みを継続すれば、溝
8にボイド無しに酸化シリコン膜10を埋め込めことが
でき、素子分離できる。
【0032】この様に、第一実施形態によれば、従来方
法に比較して狭い溝への酸化シリコン膜10をボイド無
しで埋め込みできるため、半導体装置の高速化、微細化
に対応できると言う効果がある。 (第2実施形態)図6と図7に第2実施形態による半導
体装置の製造方法を示す。図6及び図7はφ200、φ
300等のウエハ1の素子分離領域を示す部分断面図で
ある。図6(1)から(4)の工程は第1実施形態と同様であ
るため、説明を省略する。
【0033】図6(5)に示す様に、窒化シリコン膜3を
マスクとして、ドライエッチングでウエハ1に深さ350
〜400nm程度の溝8を形成する。
【0034】次に、図6(6)に示す様に、例えば、図3
に示す様な構造の高密度プラズマCVD装置を用いて窒
化シリコン膜3の角部7をスパッタエッチングにより除
去する。高密度プラズマCVD装置によるスパッタエッ
チング方法は第一実施形態と同様であるため、説明は省
略する。
【0035】次に、図6(7)に示す様に、ウエハ1を約8
00〜1000℃で熱酸化することによって、溝8の内壁に膜
厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜9を形成する。この酸
化シリコン膜9は溝8の内壁に生じたドライエッチング
のダメージを回復すると共に、次の工程で溝8の内部に
埋め込まれる酸化シリコン膜10とウエハ1との界面に
生じるストレスを緩和するために形成する。
【0036】次に、図7(1)に示す様に、図3に示した
様な高密度プラズマCVD装置を用いて、溝部8に酸化
シリコン膜10をボイド無しに埋め込む。埋め込み方法
は第一実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0037】次に、図7(2)に示す様に、化学機械研磨
(CMP: Chemical Mechanical Polishing)法により、窒
化シリコン膜3上の酸化シリコン膜10を研磨し、除去
することによって溝部8にだけ酸化シリコン膜10を残
す。
【0038】次に、図7(3)に示す様に、熱リン酸(H3P
O3)を用いたウエットエッチング法により窒化シリコン
膜3を除去した後、酸化シリコン膜2をフッ酸系溶液で
除去することでトレンチ素子分離が形成される。
【0039】以上の方法により、第2実施形態において
も、第一実施形態と同様、従来方法に比較して狭い溝へ
の酸化シリコン膜10の埋め込みが可能となるため、半
導体装置の高速化、微細化に対応できると言う効果があ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
より幅のせまい素子分離溝への酸化シリコン膜をボイド
なしに埋め込みことが可能になる。その結果、半導体装
置の微細化と高速化の要求に対応できると言う効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における半導体装置の製
造工程を示すウエハ(基板)の要部断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における半導体装置の製
造工程を示すウエハ(基板)の要部断面図である。
【図3】高密度プラズマCVD装置の反応室の概要を示
す側断面図である。
【図4】従来方法による酸化シリコン膜の埋め込状態を
示すウエハの要部断面図である。
【図5】本発明による酸化シリコン膜の埋め込状態を示
すウエハの要部断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態における半導体装置の製
造工程を示すウエハ(基板)の要部断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態における半導体装置の製
造工程を示すウエハ(基板)の要部断面図である。
【図8】従来技術における半導体装置の製造工程を示す
ウエハ(基板)の要部断面図である。
【図9】従来技術における半導体装置の製造工程を示す
ウエハ(基板)の要部断面図である。
【符号の説明】
1…ウエハ(基板)、2…酸化シリコン膜、3…窒化シ
リコン(SiN)膜、4…フォトレジスト膜、5…フォトレ
ジストパターン、6…開口、7…角部、8…溝、9…酸
化シリコン膜、10…酸化シリコン膜、30…ウエハ、31…
酸化シリコン膜、32…窒化シリコン膜、33…フォトレジ
スト膜、34…フォトレジストパターン、35…開口、36…
溝、37…酸化シリコン膜、38…酸化シリコン膜、51…反
応室、52…基板電極、53…マイクロ波導入窓、54…マイ
クロ波発振器、55…真空ポンプ、56…ガス除害装置、57
…上ノズル、58…下ノズル、59…高周波電源、60…高周
波電源、61…マイクロ波電源、62…静電吸着装置、63…
マッチングボックス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 勝美 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所半導体製造装置推進本部内 (72)発明者 沼田 由起 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所半導体製造装置推進本部内 Fターム(参考) 5F004 AA03 AA16 BA14 BB07 BB14 BB22 DA23 DA26 DB03 DB07 EA28 EA31 EB04 FA08 5F032 AA35 AA44 AA45 AA69 AA77 DA04 DA23 DA24 DA28 DA33 DA53

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siウエハ上に形成した窒化シリコン膜
    をフォトレジストマスクによりパターン化し、フォトレ
    ジストマスク剥離後、パターン化された窒化シリコン膜
    をマスクとして、Siウエハをエッチングして素子分離
    溝を形成し、この溝に酸化シリコン膜を埋め込み、窒化
    シリコン膜をストッパとして、埋め込み酸化シリコン膜
    を平坦化して、埋め込み酸化シリコン膜によるトレンチ
    素子分離領域を形成する工程を有する半導体装置の製造
    方法において、前記、パターン化された窒化シリコン膜
    をマスクとしてSiウエハにトレンチ素子分離溝をエッ
    チングする工程の前に、窒化シリコン膜をスパッタエッ
    チングする工程を設けたことを特徴とするトレンチ素子
    分離領域を形成する工程を有する半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 Siウエハ上に形成した窒化シリコン膜
    をフォトレジストマスクによりパターン化し、フォトレ
    ジストマスク剥離後、パターン化された窒化シリコン膜
    をマスクとして、Siウエハをエッチングして素子分離
    溝を形成し、この溝に酸化シリコン膜を埋め込み、窒化
    シリコン膜をストッパとして、埋め込み酸化シリコン膜
    を平坦化して、埋め込み酸化シリコン膜によるトレンチ
    素子分離領域を形成する工程を有する半導体装置の製造
    方法において、前記、素子分離溝に酸化シリコン膜を埋
    め込む前に、窒化シリコン膜をスパッタエッチングする
    工程を設けたことを特徴とするトレンチ素子分離領域を
    形成する工程を有する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記、窒化シリコン膜のスパッタエッチ
    ングに高密度プラズマCVD装置を用いたことを特徴と
    する請求項1及び2に記載のトレンチ素子分離領域を形
    成する工程を有する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記、窒化シリコン膜のスパッタエッチ
    ングにAr、O2、Heガスを混合したり、あるいは単独で用
    いることを特徴とする請求項1から3に記載のトレンチ
    素子分離領域を形成する工程を有する半導体装置の製造
    方法。
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JP2006066408A (ja) * 2004-07-26 2006-03-09 Hitachi High-Technologies Corp ドライエッチング方法

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