JP2002368052A - 珪素脱離方法及びシリコンウェーハの不純物分析方法 - Google Patents

珪素脱離方法及びシリコンウェーハの不純物分析方法

Info

Publication number
JP2002368052A
JP2002368052A JP2001169843A JP2001169843A JP2002368052A JP 2002368052 A JP2002368052 A JP 2002368052A JP 2001169843 A JP2001169843 A JP 2001169843A JP 2001169843 A JP2001169843 A JP 2001169843A JP 2002368052 A JP2002368052 A JP 2002368052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon
solution
decomposition
wafer
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001169843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3755586B2 (ja
Inventor
Osamu Onishi
理 大西
Masakazu Sato
正和 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority to JP2001169843A priority Critical patent/JP3755586B2/ja
Publication of JP2002368052A publication Critical patent/JP2002368052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3755586B2 publication Critical patent/JP3755586B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作及び薬液自身に起因する不純物汚染の影響
を受けることなく、分析機器に投入する前に珪素含有溶
液から低汚染で簡単に珪素を脱離させることができる方
法、及びこの珪素脱離方法を適用することにより分析感
度を向上させ高感度で安定した分析が行えるようにした
シリコンウェーハの不純物分析方法を提供する。 【解決手段】珪素含有溶液から珪素を脱離する方法であ
って、珪素含有溶液と弗化水素水及び硝酸を含有した脱
離溶液とを同一密閉容器内に配置し各溶液を所定時間加
熱することにより該珪素含有溶液中の珪素を脱離するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪素含有溶液から
珪素を効果的に脱離する方法及びシリコンウェーハ(以
下、単にウェーハと言うこともある)表面の金属不純物
を分析する方法に関し、特に珪素による分析精度の低下
を防止するための方法に関する。
【0002】
【関連技術】近年、半導体の集積化が進むにつれて、そ
の製造プロセスに要求される清浄度が厳しくなってい
る。特に、Fe,Ni,Cr等の重金属は半導体の特性
に大きな影響を与え、pn接合のリーク等の不良を引き
起こすとされており、半導体素子の電気的特性を劣化さ
せないためにはこれらの金属汚染を抑制することが重要
である。従って、ウェーハ表面の汚染を正確に定性およ
び定量する技術が必要になる。
【0003】シリコンウェーハ表面(表層)に存在する
金属不純物を測定するのに最もよく用いられる方法は、
気相分解法(VPD:Vapor Phase Dec
omposition)により表面の金属不純物を溶液
中に回収し、回収液を原子吸光分析法(AAS:Ato
mic Absorption Spectrosco
py)や誘導結合プラズマ質量分析法(ICP−MS:
Inductively Coupled Plasm
a Mass Spectrometry)により分析
し、定量する方法である。
【0004】例えば、ウェーハ表面に酸化物を形成し、
この酸化物をHF蒸気に曝露して分解し、この分解液を
回収し、回収した分解液を純水等で希釈して試料溶液と
し、分析する方法が知られている。
【0005】また、酸化膜の形成なしに直接ウェーハ表
面の金属不純物を回収し、分析する方法(特開平2−2
8533号等)がある。これは、ウェーハ上に溶解液
(本明細書でいう分解液に相当)を滴下して、ウェーハ
を種々の方向に傾けたり、回転運動を加えながらウェー
ハ表面を一様に走査し、ウェーハ全体から不純物を回収
する方法である。
【0006】さらに、図7に示すように、超高純度のH
F+HNO3等の分解液を蒸発させウェーハ表面を分解
し、シリコン分解生成物を分析する方法等がとられてき
た。なお、このシリコン分解生成物とは、シリコンウェ
ーハやバルクシリコンとHF+HNO3等が反応するこ
とによって生成した反応生成物を意味する。シリコンウ
ェーハやバルクシリコンとHF+HNO3との反応は、
一般的にHNO3によってシリコンウェーハやバルクシ
リコンが酸化され、その後HFで分解される一連の反応
と考えられている。本明細書においては、この反応によ
る生成物をシリコン分解生成物、この反応に用いるHF
+HNO3溶液を分解液、またこの様な処理を分解処理
又は単に分解とそれぞれ称して説明する。
【0007】図7に示した方法においては、ウェーハ準
備(ステップ100)の後に、分解液(HF又はHF/
HNO3混酸溶液)を蒸発させウェーハ表面に曝露しシ
リコン分解生成物を生成させ(ステップ102a)、次
にウェーハ表面に純水等(回収液)を滴下し、生成した
シリコン分解生成物(不純物が含まれた分解液)を回収
し(ステップ102b)、この回収した溶液を珪素脱離
処理(ステップ102m)の後、分析する(ステップ1
04)ことでウェーハ表層のバルク領域の汚染を高感度
に分析している。この方法においては、上記分解処理
(ステップ102a)、回収処理(ステップ102b)
及び珪素脱離処理(102m)によって前処理工程(ス
テップ102)が構成されている。
【0008】他にもウェーハと薬液とを合成樹脂製の袋
に封入して温水に浸漬し、ウェーハと薬液とを反応さ
せ、その反応液の一部を元素分析することにより、ウェ
ーハ表面の不純物を分析する方法等が知られている。こ
れは、図8に示すように、ウェーハ準備(ステップ10
0)の後に、希HF/HNO3混酸溶液を入れた袋にウ
ェーハを入れ煮込む工程(ステップ102c)を行い、
煮込んだ溶液の一部を抽出(ステップ102d)し、こ
の抽出した溶液を珪素脱離処理(ステップ102m)の
後、分析する(ステップ104)方法である。図8の方
法においては、上記煮込みによる分解処理(ステップ1
02c)、抽出による回収処理(ステップ102d)及
び珪素脱離処理(ステップ102m)によって前処理工
程(ステップ102)が構成されている。
【0009】また、ウェーハ表面以外のバルク状のシリ
コンの分析にも強力な酸蒸気にてバルクシリコンを直接
分解する方法が近年開発され、(固体の)分解生成物を
純水で回収する方法が取られている。これは、図9に示
すように、ウェーハを劈開するなどして作製した微小な
バルク状のシリコンを準備し(ステップ100)、その
後、分解液(HF/HNO3混酸溶液)を蒸発させてバ
ルクシリコンを分解してシリコン分解生成物を生成させ
(ステップ102e)、次に回収液(純水等)をシリコ
ン分解生成物に滴下し、生成したシリコン分解生成物を
回収し(ステップ102f)、この回収した溶液を珪素
脱離処理(ステップ102m)の後、分析する(ステッ
プ104)方法である。図9の方法においては、上記分
解処理(ステップ102e)、回収処理(102f)及
び珪素脱離処理(ステップ102m)によって前処理工
程(ステップ102)が構成されている。
【0010】このようにシリコンウェーハ又はバルクシ
リコンであっても、基本的に分析用の試料を得るにはH
F/HNO3等で分解処理し、それにより生じるシリコ
ン分解生成物を回収処理し、その回収した液を分析する
方法で金属不純物の評価が行なわれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
方法で、シリコン表面を分解し、シリコン分解生成物が
含まれた分解液を回収した場合、回収された回収液の中
には金属不純物以外に多くの珪素が含まれている。
【0012】このように多くの珪素を含む溶液を分析機
器へ投入すると、特にICP−MS等では目的元素が現
われるはずのピーク位置に珪素の複合分子によるゴース
トピークが現われ精度を悪くすることや、ノイズ等によ
る検出下限の上昇、装置によっては珪素が装置の基幹部
〔溶液の導入系(経路)や分析系(経路)〕に堆積し、
経時的に分析感度が低下してしまうこともある。特に装
置の基幹部に珪素が堆積することは大きな問題である。
そこで、図7〜図9の従来方法において示したように、
分析の前に珪素脱離処理が行われるのが通常である。
【0013】この珪素を脱離する方法として、従来強酸
化剤を添加し加熱、揮散する方法が知られている。強酸
化剤としては過塩素酸や王水が用いられる。しかし、こ
れらの強酸化剤は酸化剤自身が汚染の影響を受けている
ことが多く、その場合高感度で金属不純物分析ができな
いという問題がある。
【0014】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、操作及び薬液自身に起因する不純物汚染の影響
を受けることなく、分析機器に投入する前に珪素含有溶
液から低汚染で簡単に珪素を脱離させることができる方
法、及びこの珪素脱離方法を適用することにより分析感
度を向上させ高感度で安定した分析が行えるようにした
シリコンウェーハの不純物分析方法を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の珪素脱離方法は、珪素含有溶液から珪素を
脱離する方法であって、珪素含有溶液と弗化水素水及び
硝酸を含有した脱離溶液とを同一密閉容器内に配置し各
溶液を所定時間加熱することにより該珪素含有溶液中の
珪素を脱離するようにしたものである。
【0016】このように構成することで、珪素含有溶液
から珪素を効率よく除去でき珪素の少ない分析用の試料
を準備することができる。これは、同一密閉容器内にお
いて加熱状態で両溶液を保持すると珪素含有溶液内でH
F/HNO3の蒸気が反応し、珪フッ化物が生成され、
この珪フッ化物は加熱加圧化で長時間保持すると蒸発又
は昇華してしまい溶液中から脱離し、結果として珪素が
除去できるからであると考えられる。特に本発明のよう
に珪素脱離をする対象が溶液の場合、珪素が脱離されづ
らいので珪素含有溶液と弗化水素水(HF)とを同一密
閉容器内で処理し、かつ珪素含有溶液自体も加熱するこ
とが重要である。
【0017】上記脱離溶液として、HF濃度15〜35
重量%及びHNO3濃度70〜30重量%で、かつ両者
の和が100重量%を超えず残部が水であるように調合
した混酸を使用し、前記各溶液を100〜150℃で2
〜24時間加熱するのが好ましい。
【0018】上記のような珪素脱離処理を行うことで、
金属不純物はもとのままで珪素を含まない溶液を得るこ
とができることから、分析時にゴーストピークの発生
や、装置の汚れを防止でき安定した評価が行える。
【0019】本発明のシリコンウェーハの不純物分析方
法は、シリコンウェーハ表面の不純物を分析するための
方法であって、シリコンウェーハに対して弗化水素水及
び硝酸を含有した分解液の蒸気を曝露してシリコンウェ
ーハ表層にシリコン分解生成物を生成させ、該シリコン
分解生成物を弗化水素水及び過酸化水素水を含有した回
収溶液により回収してシリコン分解生成物含有回収溶液
を作製し、該シリコン分解生成物含有回収溶液と弗化水
素水及び硝酸を含有した脱離溶液とを同一密閉容器内に
配置し各溶液を所定時間加熱することにより該シリコン
分解生成物含有回収溶液中の珪素を脱離して脱珪素シリ
コン分解生成物含有回収溶液を作製し、該脱珪素シリコ
ン分解生成物含有回収溶液を蒸発乾固し、得られた残渣
を希弗化水素水で溶解して試料溶液を作製し、該試料溶
液を分析するようにしたものである。
【0020】シリコン分解生成物を生成させるための処
理は、上記分解液として、HF濃度15〜35重量%及
びHNO3濃度70〜30重量%で、かつ両者の和が1
00重量%を超えず残部が水であるように調合した混酸
を使用し、該分解液を100〜150℃に加熱し発生し
た分解液蒸気にシリコンウェーハを10分〜2時間曝露
することによってシリコンウェーハ表層にシリコン分解
生成物を生成させるのが好適である。処理時間は、分析
したい表層深さ等により調整する。
【0021】上記分解処理によって、ウェーハ表層の酸
化膜及びシリコンを分解する。分解された生成物中には
金属不純物が存在する。これによりウェーハ表層1〜1
0μmの領域に存在する金属不純物を分析することがで
きる。このような分解液で処理した後のシリコン分解生
成物として(NH42SiF6等の化合物が形成され
る。
【0022】また、ウェーハ上に生成されたシリコン分
解生成物の回収処理は、ウェーハ上に分解液の蒸気を曝
露した後、ウェーハ表面に希HF/H22水溶液からな
る回収溶液を滴下して、ウェーハ表面上を一様に走査し
回収処理した後、該回収溶液を回収することによって行
えばよい。この回収溶液として、特にHF濃度が1.5
〜3.5重量%程度、H22が0.5〜2.5重量%程
度である希HF/H22水溶液を用いると、効率的にウ
ェーハ表面からシリコン分解生成物を回収できるので好
ましい。つまり従来の純水による回収に比べ、シリコン
分解生成物の回収が容易である。
【0023】珪素の脱離処理は、上記脱離溶液として、
HF濃度15〜35重量%及びHNO3濃度70〜30
重量%で、かつ両者の和が100重量%を超えず残部が
水であるように調合した混酸を使用し、前記したシリコ
ン分解生成物含有回収溶液及び脱離溶液のそれぞれを同
一密閉容器内で100〜150℃で2〜24時間加熱す
ることによって行うのが好ましい。処理時間はシリコン
分解生成物含有回収溶液の量などにより適宜調整する。
【0024】このように回収した溶液(珪素含有溶液)
を更に珪素脱離処理して分析に与える珪素の影響を排除
し、この珪素を脱離した脱珪素シリコン分解生成物含有
回収溶液中に含まれる硝酸成分を除去するために蒸発乾
固することで、残渣中には珪素や余分な物質を含まない
金属不純物が得られる。
【0025】残渣中の金属不純物を分析するために2〜
10重量%程度の希フッ酸水溶液等の処理液で残渣を溶
解し試料溶液を作製し、この作製した試料溶液を分析す
る。この分析の方法としてはAAS又はICP−MSを
用いればよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面中図1〜図6に基づいて説明するが、図示例は例示
的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない
限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
【0027】図1は本発明のシリコンウェーハの不純物
分析方法の工程順を示すフローチャート、図2〜図4は
本発明のシリコンウェーハの不純物分析方法で用いられ
るウェーハ処理装置の1例及びその使用態様を示す断面
的概略説明図で、図2はウェーハに対する分解液蒸気の
曝露方法の一態様、図3はシリコン分解生成物が表層に
形成されたウェーハの表面に回収溶液を滴下する一態様
及び図4はウェーハ表面に滴下された回収溶液を回収す
る一態様をそれぞれ示す。
【0028】本発明のウェーハの不純物分析方法は、図
1のフローチャートに示されるように、分析対象である
ウェーハを準備する工程(ステップ100)と、このウ
ェーハを前処理する工程(ステップ102)と、前処理
工程で得られた試料溶液を分析する工程(ステップ10
4)とから構成されている。
【0029】上記前処理工程(ステップ102)は、シ
リコンウェーハを、分解液(HF/HNO3混酸溶液)
を加熱して発生させた蒸気に曝露してシリコン分解生成
物を生成する分解処理工程(ステップ102a)、回収
溶液(HF/H22混合水溶液)をウェーハ表面に滴下
しシリコン分解生成物を回収する回収処理工程(102
b)及び珪素脱離処理工程(102n)を有している。
【0030】この分解処理工程(ステップ102a)
は、図2に示すようなウェーハ処理装置10を用いて行
われる。このウェーハ処理装置10は下部にホットプレ
ート12を備えかつ上方に開口する開口部14を設けた
容器16と、該開口部14を開閉自在に閉塞しかつ該容
器16の周縁雄ネジ部17に周縁雌ネジ部18を介して
着脱自在に螺着される蓋体19とを有している。
【0031】該容器16の内部にはウェーハWを上面に
載置するウェーハステージ20が設けられている。21
は分解液収容部で、分解液(HF/HNO3混酸溶液)
22を収容する。この収容された分解液22はホットプ
レート12によって加熱され分解液の蒸気22aを発生
する。この発生した分解液蒸気22aがウェーハWの表
面に接触してシリコン分解生成物S(図3)が生成す
る。
【0032】なお、図2において、24は該容器16の
周縁雄ネジ部17の上面に設けられたPTFE(ポリテ
トラフルオルエチレン)製シールで、蓋体19の周縁雌
ネジ部18が該周縁雄ネジ部17に螺着された時に該周
縁雄ネジ部17の上面と蓋体19の周縁雌ネジ部18の
下面との間を密封する作用を行う。26は蓋体19に取
りつけられたガス抜きで、該容器16内部の分解液蒸気
を必要に応じて外部に排気する場合に用いられる。
【0033】このシリコン分解生成物Sを回収する回収
処理工程(102b)は、図3に示すように、ウェーハ
処理装置10の蓋体19を取り外した状態で行われる。
分解液蒸気22aへの曝露の後、ウェーハWの表面に生
成したシリコン分解生成物Sを上にして水平に保持しな
がら、図3に示すように、定量の回収溶液28を滴下用
ピペット30等を用いてウェーハWの表面に滴下し、ウ
ェーハ表面に回収溶液28の液滴ができるようにする。
このとき滴下した回収溶液28は被測定物表面が平面で
あれば表面張力により表面上に留まっている。
【0034】この回収溶液の液滴28をウェーハW面内
で走査し、回収溶液28にシリコン分解生成物Sを含有
させてシリコン分解生成物含有回収溶液28Sとする
(図4)。図4に示すように、このシリコン分解生成物
含有回収溶液28Sを回収用ピペット32等の清浄な器
具を用いて採取すると、シリコン分解生成物含有回収溶
液の液滴28Sはほぼ100%採取できる。従来は親水
性の表面から液滴を採取することは困難であったが、本
方法を用いると親水性にかかわらず、効率よく試料を採
取できる。その後、珪素脱離処理を行い分析装置に掛け
含有されている金属不純物を分析する。
【0035】次に分解液22の作用について説明する。
図2に示すように分解液22の入った分解液収容部21
をヒータ等の加熱手段(図示例ではホットプレート1
2)により加熱し、蒸気を発生させる。被分解物がシリ
コンならば分解液はHNO3によって表面を酸化した
後、その酸化物がHFによって分解する。また、被分解
物がシリコン酸化物ならばHFのみでも分解する。
【0036】この分解液(HF/HNO3混酸溶液)の
蒸気22aに曝露する時間を変えることによってウェー
ハWのエッチング量を制御しながら不純物の抽出を行
い、ウェーハWの表面から任意の深さまでの不純物の定
性と定量を行うことができる。分解液22に用いるHF
はEL(電子工業用)グレードの50重量%HFが好ま
しく、またHNO3は98重量%の特級発煙硝酸が好ま
しい。HF/HNO3混酸溶液の混合割合は特に制限は
ないが、50重量%HFと98重量%HNO3を2:1
又は1:1又は1:2で調合した混酸(HF濃度15〜
35重量%及びHNO3濃度70〜30重量%で調合し
た混酸)の範囲が好ましい。特に2:1又は1:1で調
合したものが適当である。
【0037】このような分解液22で分解したシリコン
分解生成物SはウェーハW表面に保持されている(図
3)。シリコン分解生成物Sは固体状の膜でウェーハW
表面に存在する。これに図3に示すように滴下用ピペッ
ト30等により回収溶液28を滴下し、シリコン分解生
成物SをウェーハW表面から回収する。
【0038】回収溶液28としてはHF/H22混合水
溶液を用いることができ、特に薄いHF/H22混合水
溶液が好ましい。この薄めのHF/H22混合水溶液中
のHF濃度が1.5〜3.5重量%程度及びH22濃度
が0.5〜2.5重量%程度で混在する溶液とすればよ
い。具体的には38重量%HF2ml〜4mlに対し、
31重量%H22を1ml〜4mlで混合し、純水で5
0mlに希釈した溶液が好適である。
【0039】この程度の濃度であればシリコン分解生成
物に対し最も疎水性となり、使用薬液量も少なくする事
ができる。高純度のHF及びH22を用い、濃度の薄い
状態で用いる事で、この回収溶液(薬液)自体からの汚
染の影響を少なくする事ができる。
【0040】このように回収溶液として用いるHF/H
22混合水溶液はシリコン分解生成物Sに対して撥水性
であるため、図3に示すようにHF/H22混合水溶液
がウェーハW上で液滴28となり、図4に示すようにシ
リコン分解生成物Sを回収した後も液滴28Sの状態で
あって、回収用ピペット32等で回収しやすい。
【0041】また、HF/H22混合水溶液はシリコン
分解生成物Sとの反応で若干の自力による走査能力があ
るためウェーハW上を一様に走査させつつシリコン分解
生成物Sの回収作業を行うことができ、シリコン分解生
成物Sの回収が極めて容易に行える。回収溶液28によ
る走査及び回収の操作が簡便である事から、外部からの
汚染の影響なども抑えることができる。
【0042】ウェーハ表層2〜3μmの分析を行うと8
インチウェーハでは約0.15gのシリコンが分解され
ることになる。この全量が約1mlの回収溶液28に含
まれた場合、シリコン濃度は約15重量%となり、回収
された溶液(シリコン分解生成物含有回収溶液28S)
は非常に多くの珪素を含んだ溶液となる。
【0043】本発明の眼目の一つは、上述したウェーハ
からのシリコン分解生成物含有回収溶液28S中に含ま
れる多量の珪素を効率的に脱離することによってシリコ
ン分解生成物の分析の際の珪素の影響を低下させ、分析
精度の向上を図ることであるが、以下に珪素脱離処理に
ついて図5及び図6に基づいて説明する。図5は本発明
の珪素脱離方法における珪素脱離工程の一態様を模式的
に示す説明図及び図6は本発明の珪素脱離処理後に行わ
れる金属不純物回収工程の一態様を模式的に示す説明図
である。
【0044】本発明の珪素脱離方法は、図5に示すよう
に、珪素含有溶液、例えばシリコン分解生成物回収溶液
(珪素含有回収溶液)28Sから珪素を脱離する工程を
有する。珪素含有溶液から珪素を脱離する工程は、容器
60に入れられた珪素含有回収溶液28Sと容器62に
入れられた脱離溶液64、例えばHF/HNO3混酸溶
液を密閉容器66内に設置し各溶液をヒータ68,70
によって所定の時間加熱することで行われる。なお、図
5において、ヒータ68,70は密閉容器66の内部に
配置した例が示されているが、これらのヒータ68,7
0を密閉容器66の外側に配置してもよいことはいうま
でもない。
【0045】この処理に用いられる容器60,62,6
6は、耐薬品性があり、ある程度の耐熱性のあるPTF
E製容器が好ましい。量の限られた脱離溶液64を効率
よく珪素含有溶液28Sと反応させるため、気密性の高
い容器を用いるのが好適である。珪素脱離作用の具体的
な反応機構は不明であるが、密閉性の高い容器内で長時
間加熱すると蒸気圧が高い状態になるため溶液中の珪素
の脱離が促進されると考えられる。また、密閉容器66
内では容器の上部と下部で温度差が生じ、蒸発した溶液
が再度凝縮するような作用が繰り返されていると考えら
れ、このような作用も珪素が効率よく脱離される要因の
ひとつと考えられる。上記した点から珪素の脱離及び容
器の耐圧性等を考慮すると100〜150℃程度の温度
で加熱することが好ましい。
【0046】この珪素脱離するための脱離溶液64に用
いるHFはEL(電子工業用)グレードの50重量%H
Fが好ましく、またHNO3は98重量%の特級発煙硝
酸が好ましい。HF/HNO3混酸溶液の混合割合は特
に制限はないが、50重量%HFと98重量%HNO3
を2:1又は1:1又は1:2で調合した混酸(HF濃
度15〜35重量%及びHNO3濃度70〜30重量%
で調合した混酸)の範囲が好ましい。特に脱離溶液中の
HF濃度よりHNO3濃度が多い方が好ましく1:1又
は1:2で調合したものが適当である。
【0047】続いて、この珪素を脱離した珪素脱離シリ
コン分解生成物含有回収溶液28S Mから、分析対象と
なる金属不純物が回収される。この金属不純物回収工程
は、図6に示すように、上記珪素脱離処理後、容器72
(通常は容器60をそのまま利用)に入れられた珪素脱
離シリコン分解生成物含有回収溶液28SMをヒータ7
4(通常はヒータ68をそのまま利用)で加熱すること
によって蒸発乾固し、蒸発乾固して得られた残渣76を
処理液(2〜10重量%程度の希弗化水素水)78で溶
解して回収することで行われる。残渣76を溶解した処
理液78は金属不純物を含有した試料溶液80となる。
この試料溶液80を分析することによって残渣中の金属
不純物の分析を行うことができる。
【0048】なお、珪素脱離処理でどの程度の珪素が脱
離されているか明確には確認できなかったが、珪素脱離
処理をした場合としない場合で溶液を蒸発乾固し、残渣
の量を確認した。その結果珪素脱離処理をした場合は、
ほとんど残渣が確認されなかったが、珪素脱離処理しな
かった場合は、明らかに大量の残渣が残っていた。この
残渣の差は珪素が脱離したものと考えられる。
【0049】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもの
であり限定的に解釈されるべきものではない。
【0050】(実施例1)一般的なシリコンウェーハの
製造工程を経た8インチ鏡面研磨ウェーハ(被測定物)
を図2に示す処理装置を用いクリーンルーム内で処理し
た。ウェーハステージに表面を上に向けて保持し、ヒー
タを有したPTFE製の容器の中で加熱された分解液
(HF/HNO3)の蒸気を20分間曝露した。分解液
は50重量%HF:98重量%HNO3を1.3:0.
7の割合で混合した混酸2ml(具体的には50重量%
HF1.3mlに対し98重量%HNO3を0.7ml
で混合した溶液)をPTFEビーカに入れ、ヒータによ
り加熱蒸発させている。分解のための加熱温度(正確に
はヒータの設定温度)は150℃である。
【0051】所定時間の曝露の後、被測定物(試料ウェ
ーハ)をウェーハステージで保持したまま、回収溶液
(HF/H22水溶液)を750μlマイクロピペット
で滴下した。ウェーハステージは回転機構を有するPT
FE製の保持台で若干傾斜をもって保持でき、このウェ
ーハステージを動かすことで回収溶液を試料ウェーハ全
面に走査する。本実施例で用いた回収溶液はHF濃度
3.2重量%、H22濃度2.5重量%の混合溶液を用
いた。
【0052】こののちマイクロピペットによって表面を
覆った回収溶液(試料溶液)を採取した。回収溶液は液
滴状となっており回収は容易に行えた。
【0053】次に珪素脱離処理を行った。回収溶液(珪
素含有溶液)からの珪素脱離処理の脱離工程として、ま
ず、回収溶液(珪素含有溶液)と10mlのHF/HN
3溶液を密閉容器に設置し各溶液を所定時間加熱し
た。HF/HNO3溶液は、50重量%HF5ml、9
8重量%HNO3(発煙硝酸)5mlを混合した溶液で
ある。この時の加熱温度は100℃から150℃(ヒー
タの設定値)でよい。本実施例では150℃で行った。
このような温度で長時間密閉すると密閉容器中で加圧さ
れた状態で保持される。保持時間は10〜18時間程度
加熱することで完全に珪素が脱離する。本実施例では1
2時間で行った。
【0054】加熱後、不純物回収工程として、加熱処理
した後の溶液を200℃で蒸発乾固し、蒸発乾固して得
られた残渣を処理液1mlで回収した。処理液は9.5
重量%HFを用いた。つまりこの残渣を希フッ酸で溶解
し珪素を含まない分析用の溶液を調製した。蒸発乾固し
た残渣には試料ウェーハ中にもともと存在した金属不純
物は存在するものの珪素は非常に少なくなっていた。
【0055】また、本発明方法によれば、過塩素酸や王
水等のそれ自体が金属汚染されやすい強酸化剤を用いる
ことなく実施できるので外部からの汚染等を気にするこ
と無く実施できる。
【0056】上記珪素脱離処理した溶液をICP−MS
で測定した。分析に用いた試料は1mlである。なお、
ICP−MSは、FinniganMAT社製ELEM
ENTを用いた。以下、この装置をHR−ICP−MS
という。HRはHigh Resolutionの意味
である。
【0057】HR−ICP−MSで代表的な金属Fe、
Ni、Cuを評価した。その結果、Fe:1×1012
toms/cm3、Ni:0.5×1012atoms/
cm3、Cu:0.2×1012atoms/cm3であっ
た。その他にもMg、Al、V、Cr、Mn、Znの軽
金属及び重金属を分析したが、珪素の影響も無く高感度
で分析することができた。繰り返し精度も十分であっ
た。
【0058】(比較例1)実施例1と同様の試料ウェー
ハを用い、珪素脱離処理を行わなかった以外は、実施例
1と同様の手順で不純物の分析を行った。その結果、H
R−ICP−MSの分析系が詰まってしまい分析するこ
とができなかった。本比較例では約15%ものシリコン
を含むため、更に詰まりやすかったと考えられる。
【0059】上記実施例1及び比較例1で用いたHR−
ICP−MSには、脱溶媒システムがついており、分析
溶液にHFを添加した場合、700ppm程度の珪素で
あれば影響しないが、1000ppmを越えた場合に、
比較例1と同様に装置の分析系や導入系に珪素が詰まる
と言う現象が見られた。1000ppm程度の試料を頻
繁に分析すると繰り返し使用すれば経時的に分析精度を
低下してしまう。本発明の珪素脱離処理を行い分析すれ
ばこのような経時的な変化も防止でき長期的に安定な評
価が行えた。
【0060】上記実施例1では、ウェーハ表層の分析に
ついて気相分解法を用いた例を示したが、珪素脱離する
対象が溶液であればバルクシリコンをHF/HNO3
分解し回収した溶液や気相分解法以外にウェーハとHF
/HNO3等の薬液とを合成樹脂製の袋に封入して温水
に浸漬し、ウェーハと薬液とを反応させた溶液等の珪素
を多く含んだ溶液に対して本発明の珪素脱離方法は有効
である。
【0061】また、このような珪素脱離処理を行った溶
液を、ICP−MS以外の装置、例えば原子吸光分析法
等の分析装置で分析してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、操
作及び薬液自身に起因する不純物汚染の影響を受けるこ
となく、珪素含有溶液から低汚染で簡便に珪素を脱離す
ることができ、このような珪素脱離処理をシリコンウェ
ーハの不純物分析に適用することによって分析感度を向
上させ高感度で安定した不純物分析を行うことができ
る。
【0063】また、ウェーハ表面上に形成されたシリコ
ン分解生成物を弗化水素水(HF)及び過酸化水素水
(H22)により回収したことによりウェーハ表面から
効率的に金属不純物も回収でき分析精度が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシリコンウェーハの不純物分析方法
の工程順を示すフローチャートである。
【図2】 本発明のシリコンウェーハの不純物分析方法
で用いられるウェーハ処理装置の1例を示す断面的概略
説明図で、ウェーハに対する分解液蒸気の曝露方法の一
態様を示す。
【図3】 本発明のシリコンウェーハの不純物分析方法
で用いられるウェーハ処理装置の1例を示す断面的概略
説明図で、シリコン分解生成物が表層に形成されたウェ
ーハの表面に回収溶液を滴下する一態様を示す。
【図4】 本発明のシリコンウェーハの不純物分析方法
で用いられるウェーハ処理装置の1例を示す断面的概略
説明図で、シリコン分解生成物含有回収溶液を回収する
一態様を示す。
【図5】 本発明の珪素脱離方法の一態様を模式的に示
す説明図である。
【図6】 残渣中の金属不純物回収の一態様を模式的に
示す説明図である。
【図7】 従来のシリコンウェーハの不純物分析方法の
工程順の1例を示すフローチャートである。
【図8】 従来のシリコンウェーハの不純物分析方法の
工程順の他の例を示すフローチャートである。
【図9】 従来のバルクシリコンの不純物分析方法の工
程順の1例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:ウェーハ処理装置、12:ホットプレート、1
4:開口部、16:容器、17:周縁雄ネジ部、18:
周縁雌ネジ部、19:蓋体、20:ウェーハステージ、
21:分解液収容部、22:分解液、22a:分解液蒸
気、28S:シリコン分解生成物含有回収溶液、28S
M:珪素脱離シリコン分解生成物含有回収溶液、30:
滴下用ピペット、32:回収用ピペット、60,62,
72:容器、64:脱離溶液、66:密閉容器、68,
70,74:ヒータ、76:残渣、80:試料溶液、
S:シリコン分解生成物、W:ウェーハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G052 AA13 AB26 AC13 AD12 AD26 AD46 CA04 EB01 EB11 FD18 GA15 JA09 4G072 AA01 EE02 GG03 HH01 JJ18 MM23 RR07 4M106 AA01 AA10 BA12 CA29 DH01 DH56 DH60

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素含有溶液から珪素を脱離する方法で
    あって、珪素含有溶液と弗化水素水及び硝酸を含有した
    脱離溶液とを同一密閉容器内に配置し各溶液を所定時間
    加熱することにより該珪素含有溶液中の珪素を脱離する
    ことを特徴とする珪素脱離方法。
  2. 【請求項2】 前記脱離溶液として、HF濃度15〜3
    5重量%及びHNO3濃度70〜30重量%で調合した
    混酸を使用し、前記各溶液を100〜150℃で2〜2
    4時間加熱することを特徴とする請求項1記載の珪素脱
    離方法。
  3. 【請求項3】 シリコンウェーハ表面の不純物を分析す
    るための方法であって、シリコンウェーハに対して弗化
    水素水及び硝酸を含有した分解液の蒸気を曝露してシリ
    コンウェーハ表層にシリコン分解生成物を生成させ、該
    シリコン分解生成物を弗化水素水及び過酸化水素水を含
    有した回収溶液により回収してシリコン分解生成物含有
    回収溶液を作製し、該シリコン分解生成物含有回収溶液
    と弗化水素水及び硝酸を含有した脱離溶液とを同一密閉
    容器内に配置し各溶液を所定時間加熱することにより該
    シリコン分解生成物含有回収溶液中の珪素を脱離して脱
    珪素シリコン分解生成物含有回収溶液を作製し、該脱珪
    素シリコン分解生成物含有回収溶液を蒸発乾固し、得ら
    れた残渣を希弗化水素水で溶解して試料溶液を作製し、
    該試料溶液を分析することを特徴とするシリコンウェー
    ハの不純物分析方法。
  4. 【請求項4】 前記分解液として、HF濃度15〜35
    重量%及びHNO3濃度70〜30重量%で調合した混
    酸を使用し、該分解液を100〜150℃に加熱し発生
    した分解液蒸気にシリコンウェーハを10分〜2時間曝
    露することによってシリコンウェーハ表層にシリコン分
    解生成物を生成させることを特徴とする請求項3記載の
    シリコンウェーハの不純物分析方法。
  5. 【請求項5】 前記脱離溶液として、HF濃度15〜3
    5重量%及びHNO3濃度70〜30重量%で調合した
    混酸を使用し、前記各溶液を100〜150℃で2〜2
    4時間加熱することを特徴とする請求項3又は4記載の
    シリコンウェーハの不純物分析方法。
  6. 【請求項6】 前記試料溶液を分析する方法が、AAS
    又はICP−MSであることを特徴とする請求項3〜5
    のいずれか1項記載のシリコンウェーハの不純物分析方
    法。
JP2001169843A 2001-06-05 2001-06-05 珪素脱離方法及びシリコンウェーハの不純物分析方法 Expired - Fee Related JP3755586B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001169843A JP3755586B2 (ja) 2001-06-05 2001-06-05 珪素脱離方法及びシリコンウェーハの不純物分析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001169843A JP3755586B2 (ja) 2001-06-05 2001-06-05 珪素脱離方法及びシリコンウェーハの不純物分析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002368052A true JP2002368052A (ja) 2002-12-20
JP3755586B2 JP3755586B2 (ja) 2006-03-15

Family

ID=19011866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001169843A Expired - Fee Related JP3755586B2 (ja) 2001-06-05 2001-06-05 珪素脱離方法及びシリコンウェーハの不純物分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3755586B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058081A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Komatsu Electronic Metals Co Ltd 処理装置
JP2006059926A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Komatsu Electronic Metals Co Ltd 処理装置
JP2008020339A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Sumco Corp シリコンウェーハの研磨スラリーの分析方法
JP2009294091A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Sumco Corp シリコンウェーハ中の汚染物の分析方法
JP2010135372A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Sumco Corp 半導体基板の金属汚染評価方法
JP2011114080A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン基板のエッチング方法およびシリコン基板の不純物分析方法
JP2011236084A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶の不純物評価方法
KR101302589B1 (ko) * 2012-01-03 2013-09-03 주식회사 엘지실트론 와이어 소우 슬러리 내의 금속 분석 방법
JP2017003271A (ja) * 2015-06-04 2017-01-05 信越半導体株式会社 半導体シリコン結晶の不純物分析のための前処理方法、及び半導体シリコン結晶の不純物分析方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5544859B2 (ja) 2009-12-15 2014-07-09 信越半導体株式会社 シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058081A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Komatsu Electronic Metals Co Ltd 処理装置
JP2006059926A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Komatsu Electronic Metals Co Ltd 処理装置
JP4516379B2 (ja) * 2004-08-18 2010-08-04 Sumco Techxiv株式会社 処理装置
JP2008020339A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Sumco Corp シリコンウェーハの研磨スラリーの分析方法
JP2009294091A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Sumco Corp シリコンウェーハ中の汚染物の分析方法
JP2010135372A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Sumco Corp 半導体基板の金属汚染評価方法
JP2011114080A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン基板のエッチング方法およびシリコン基板の不純物分析方法
JP2011236084A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶の不純物評価方法
KR101302589B1 (ko) * 2012-01-03 2013-09-03 주식회사 엘지실트론 와이어 소우 슬러리 내의 금속 분석 방법
JP2017003271A (ja) * 2015-06-04 2017-01-05 信越半導体株式会社 半導体シリコン結晶の不純物分析のための前処理方法、及び半導体シリコン結晶の不純物分析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3755586B2 (ja) 2006-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002368052A (ja) 珪素脱離方法及びシリコンウェーハの不純物分析方法
US8815107B2 (en) Method of etching surface layer portion of silicon wafer and method of analyzing metal contamination of silicon wafer
JP3933090B2 (ja) シリコン基板からの金属不純物の回収方法
JP3436123B2 (ja) シリコンウエーハ表面金属不純物の分析方法およびその前処理方法
JP2001242052A (ja) 半導体基板又は薬品の不純物分析方法
JP2004335955A (ja) シリコン基板のCu濃度検出方法
JP2004212261A (ja) シリコン基板表面の金属不純物分析方法
JP4877897B2 (ja) シリコンウェハの不純物の除去方法及び分析方法
JP3804864B2 (ja) 不純物の分析方法
JP3286215B2 (ja) シリコンウエハの表層分析方法
JP4760458B2 (ja) 半導体ウェーハ収納容器の金属汚染分析方法
JP3532786B2 (ja) 合成樹脂中に含有される金属不純物の分析用試料の作製方法およびこれを用いた金属不純物の測定方法
JP2009294091A (ja) シリコンウェーハ中の汚染物の分析方法
JP4000027B2 (ja) 半導体試料の不純物分析方法および半導体試料の不純物濃縮装置
JP2950310B2 (ja) 半導体基板表面及び基板中の金属不純物分析方法
JP3477216B2 (ja) シリコンウェハ表面の超微量金属分析におけるエッチング方法
JPH10332554A (ja) 表面不純物測定方法
JP2000332072A (ja) 半導体基板の表面分析方法
US7399635B2 (en) Impurity measuring method for Ge substrates
JPH01189558A (ja) Si半導体基板の表面分析方法
JP4232457B2 (ja) シリコン基板表面に存在する表面酸化膜中の金属不純物分析方法
JP2005326219A (ja) 分析用試料の調整装置及び分析用試料の調整方法、並びに半導体試料の分析方法
JPH05283381A (ja) シリコンウェハ表面の汚染金属元素の回収方法
JP3065824B2 (ja) 微量物質抽出方法および抽出装置
JP4849117B2 (ja) シリコン基板のCu濃度検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3755586

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090106

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090106

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100106

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110106

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110106

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120106

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120106

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130106

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130106

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140106

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees