JP2002367478A - 接点板付きシート及びこれを用いたスイッチ装置及びその製造方法 - Google Patents

接点板付きシート及びこれを用いたスイッチ装置及びその製造方法

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JP2002367478A
JP2002367478A JP2001174673A JP2001174673A JP2002367478A JP 2002367478 A JP2002367478 A JP 2002367478A JP 2001174673 A JP2001174673 A JP 2001174673A JP 2001174673 A JP2001174673 A JP 2001174673A JP 2002367478 A JP2002367478 A JP 2002367478A
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Hisaya Iwama
尚也 岩間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部シートへの突起の形成を容易に行うこと
ができると共に、押圧操作時の操作フィーリングを安定
させることができる接点板付きシート及びこれを用いた
スイッチ装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 上面側がキートップ20の当接面とされ
る第1のシート1と、膨出部を有し第1のシート1の下
面側に配設される接点板5と、この接点板5よりも小さ
な基材で形成され片面に粘着層4を有する第2のシート
3とを備え、接点板5の膨出部頂部を第2のシート3の
粘着層4に貼着すると共に、第2のシート3の他方の面
を粘着剤2を介して第1のシート1の下面側に貼着して
保持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などのデ
ジタル通信機器の操作用キースイッチとして使用される
接点板付きシート、及びこれを用いたスイッチ装置、及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の接点板付きシート及びこれを用い
たスイッチ装置の構造としては、固定接点が形成された
下部基板と、この下部基板上に積層されると共に、前記
固定接点と所定間隔で対向して配設されるドーム状の接
点板が、下面に一体的に設けられた接点板付きシート
と、この接点板付きシートの上面に配設され、前記接点
板を固定接点と接離させる押圧操作用のキートップとか
ら一般的に構成されている。
【0003】前記接点板付きシートは、この上面側に押
圧操作用のキートップが配設されて使用されるものとな
っており、このキートップが押圧されることにより前記
接点板付きシートの上面が押圧され、下面に一体的に設
けられた接点板が下側に反転して固定接点と接触するこ
とにより接点の切換が行われるものとなっている。
【0004】また、押圧操作用のキートップの下面中央
には、ドーム状の接点板の頂部を押圧するための突起が
一体形成されており、キートップが押圧されるとその押
圧力がキートップ下面の突起を介して接点板の頂部に伝
達されるため、接点板がクリック感を伴って反転して固
定接点に接触するものとなる。
【0005】この場合、押圧操作時のキートップの下面
の突起と、上部シートの下面に設けられた接点板のドー
ム頂部との間に、相対位置のバラツキがあると、操作フ
ィーリングに影響してくることから、これを解決するた
めに、従来の構成においては、キートップの下面の突起
の代わりに、上部シートの下面に樹脂や接着剤で突起を
形成すると共に、この突起で接点板の頂部を押圧又は接
着保持する構成とすることにより、キートップの押圧力
を確実に接点板の頂部に伝達する構造が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の接点板付きシート及びこれを用いたスイッチ装
置の構造においては、上部シートの下面に樹脂や接着剤
を印刷することで突起部を形成しているため、突起の厚
みのコントロールが難しく、また、接着剤で突起を形成
し且つ接点板の保持も行うためには、接着剤が硬化する
まで上部シートと接点板とを所定の間隔(突起の厚み
分)に治具で保持する必要があり、作業が煩雑になると
いう問題があった。
【0007】従って、本発明は上述した問題点を解決
し、上部シートへの突起の形成を容易に行うことができ
ると共に、押圧操作時の操作フィーリングを安定させる
ことができる接点板付きシート及びこれを用いたスイッ
チ装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では第1の手段として、上面側がキートップの
当接面とされる第1のシートと、膨出部を有し前記第1
のシートの下面側に配設される接点板と、この接点板よ
りも小さな基材で形成され片面に粘着層を有する第2の
シートとを備え、前記接点板の膨出部頂部を前記第2の
シートの粘着層に貼着すると共に、前記第2のシートの
他方の面を粘着剤を介して前記第1のシートの下面側に
貼着して保持したことを特徴とする。
【0009】また、第2の手段として、前記粘着剤を、
前記第1のシートの下面側に塗布したことを特徴とす
る。
【0010】また、第3の手段として、上面側がキート
ップの当接面とされる第1のシートと、膨出部を有し前
記第1のシートの下面側に配設される接点板と、この接
点板よりも小さな基材で形成され両面に粘着層を有する
第2のシートとを備え、前記接点板の膨出部頂部を前記
第2のシートの一方の粘着層に貼着すると共に、前記第
2のシートの他方の粘着層を前記第1のシートの下面側
に貼着して保持したことを特徴とする。
【0011】また、第4の手段として、前記第1のシー
トの下面側に、前記第2のシートが収容される貫通孔を
有するスペーサシートを設け、前記貫通孔を挿通して前
記接点板を前記第2のシートの粘着層に貼着して保持し
たことを特徴とする。
【0012】また、第5の手段として、前記スペーサシ
ートに粘着層を形成し、この粘着層によって前記第1の
シートの下面側に前記スペーサシートを貼着したことを
特徴とする。
【0013】また、第6の手段として、前記接点板を反
転可能なドーム状に形成し、前記第2のシートの外形
を、前記接点板の外形より1/2以下で、厚みが前記接
点板の反転移動量の80%以上となるように形成したこ
とを特徴とする。
【0014】また、第7の手段として、第1乃至第6の
手段の何れかからなる接点板付きシートと、固定接点が
配設された接点基板とを備え、前記接点板付きシートを
前記固定接点が配設された接点基板の上面に、前記接点
板が前記固定接点と対向するように粘着剤によって貼着
し、前記第1のシートの上面側に押圧用のキートップを
配置したことを特徴とする。
【0015】また、第8の手段として、基材の片面に粘
着層が形成され、この粘着層を覆うように剥離シートが
設けられた第2のシート体を、前記剥離シートを残して
所定の形状にハーフカットし、所定の形状以外の残余の
基材を剥離して前記剥離シート上に小形の第2のシート
を残存させ、この第2のシートを粘着剤が塗布された第
1のシート体の粘着剤形成面に貼着し、第2のシートか
ら前記剥離シートを剥離して粘着層を露出させ、この粘
着層にドーム状の接点板の膨出部頂部を貼着して一体化
したことを特徴とする。
【0016】また、第9の手段として、基材の両面に粘
着層が形成され、一方の粘着層を覆うように剥離シート
が設けられた第2のシート体を、前記剥離シートを残し
て所定の形状にハーフカットし、所定の形状以外の残余
の基材を剥離して前記剥離シート上に小形の第2のシー
トを残存させ、この第2のシートを前記他方の粘着層を
介して第1のシート体に貼着し、第2のシートから前記
剥離シートを剥離して一方の粘着層を露出させ、この粘
着層にドーム状の接点板の膨出部頂部を貼着して一体化
したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図11に示す。図1は本発明の接点板付きシートを
示す平面図、図2は接点板付きシートを接点基板に実装
する場合の盛り上がり状態を示す平面図、図3は複数キ
ー用の接点板付きシートと接点基板の分解斜視図、図4
は単キー用の接点板付きシートと接点基板の分解斜視
図、図5は接点板付きシートの製造工程を示す説明図、
図6は接点板付きシートの他の実施例を示す平面図、図
7はその製造工程を示す説明図、図8はスペーサーシー
トを設けた接点板シートの平面図、図9はその製造工程
を示す説明図、図10はスペーサーシートを設けた接点
板シートの他の実施例を示す平面図、図11はその製造
工程を示す説明図である。
【0018】図1及び図2は本発明の接点板付きシート
を示し、上部シートである第1のシート1は、一枚の薄
板状の可撓性の樹脂シートで方形状に形成されている。
この第1のシート1の上面側は、押圧操作されるキート
ップ20の平坦な下面が当接するキートップ当接面とさ
れており、また、下面側には、粘着剤2が一面に塗布さ
れたものとなっている。
【0019】第2のシート3は、同じく薄板状の可撓性
の樹脂シートで円形状に形成されており、この第2のシ
ート3は、小片で所定の厚みを有する基材から形成さ
れ、この基材の片面には粘着層4が形成されている。そ
して、前記第2のシート3の粘着層4が形成されていな
い他方の面が、前記粘着剤2によって前記第1のシート
1の下面に貼着されている。
【0020】また、小片に形成された前記第2のシート
3は、外形が、後述する接点板5の外形に対して1/2
以下の大きさに設定されて形成されており、また、厚み
が、接点板5の反転移動量(頂部が押圧されてから座屈
反転するまでのストローク)に対して80%以上となる
ように設定して形成されている。尚、本実施例において
は、第2のシート3の外形は、接点板5の外形φ4mm
に対して外形φ1.5mmに、また、厚さは、接点板5
の反転移動量0.15mmに対して厚さ0.17mmに
それぞれ形成されている。
【0021】前記第2のシート3の構成を、上記の外
形、及び厚さとなるように形成することにより、押圧範
囲が狭い小型の接点板に対しても、良好な操作フィーリ
ングを得ることが可能となっている。
【0022】接点板5は、導電性の薄板の金属板をドー
ム状に膨出することで座屈反転可能なように形成されて
いる。また、前記接点板5は、ドーム状の頂部上面が、
前記第1のシート1の下面側に前記第2のシートを介し
て前記粘着層4によって貼着されて保持されたものとな
っており、前記第1のシート1の下面側に前記接点板5
が保持された状態で接点板付きシートが構成されてい
る。
【0023】図2は接点板付きシートを後述する接点基
板6に実装する場合に、前記第1のシート1が、前記第
2のシート3及び接点板5により押し上げられて盛り上
がった状態を示している。この状態では、前記第1のシ
ート1の下面側に塗布された粘着剤2が、接点板5の外
周縁に接着したものとなっている。
【0024】図3及び図4は、上記した接点板付きシー
トを、固定接点が配設された接点基板上に、前記第1の
シート1の粘着剤2を介して貼り付けて実装する場合の
スイッチ装置の構成を示している。
【0025】図3は、複数キー用のスイッチ装置の構成
を示し、接点基板6は、絶縁性の樹脂などの積層板から
形成されており、この接点基板6の表面には銅箔やカー
ボンなどから複数組の固定接点7が形成されている。こ
の固定接点7は、環状の周辺固定接点7aと、この周辺
固定接点7aの中央に配置される中央固定接点7bとか
ら形成されており、ドーム状の前記接点板5の周縁部が
前記周辺固定接点7a上に載置されて接触すると共に、
ドーム中央部が前記中央固定接点7bと対峙した状態で
配設されるものとなっている。
【0026】また、図4は、単キー用のスイッチ装置の
構成を示し、接点基板8は、絶縁性の樹脂材を箱型に成
形することにより形成されており、この接点基板8の開
口部底面には導電性の金属板からなる固定接点9がイン
サート成形などで一体的に配設されている。この固定接
点9は、一対の周辺固定接点9aと、この周辺固定接点
9aの中央に配置される中央固定接点9bとから形成さ
れており、ドーム状の前記接点板5の周縁部が前記周辺
固定接点9a上に載置されて接触すると共に、ドーム中
央部が前記中央固定接点9bと対峙した状態で配設され
るものとなっている。
【0027】上述したスイッチ装置を操作する場合に
は、ドーム状の前記接点板5の上部の前記第1のシート
1の上面側に載置された押圧操作用のキートップ20
を、選択的に押圧すると、ドーム状の前記接点板5の頂
部が前記第2のシート3を介して下方に押し込まれるこ
ととなる。そして、所定のストロークに達すると前記接
点板5が座屈反転して、ドーム状の中央部が対向して配
設されている前記中央固定接点7b、9bと接触するこ
とにより信号の伝達が行われ、スイッチの切り換えが行
われるものとなっている。
【0028】上記構成によれば、機器にスイッチ装置を
組み込む時に、キートップ20と接点板付きシートとの
間に位置ずれが生じた場合においても、ドーム状の前記
接点板5の頂部へ、キートップ20の押圧力を確実に伝
達することができることから、良好な操作フィーリング
を得ることができるものとなっている。また、前記第2
のシート3は可撓性の樹脂シートであるため、前記接点
板5の座屈反転動作を阻害することがない。
【0029】次に、上記した接点板付きシートの製造方
法を図5に基づいて説明する。まず、薄板状の可撓性の
樹脂シートで、所定の厚みを有する基材から形成され、
片面に粘着層4とこれを覆う剥離シート10が設けられ
た第2のシート体13を、剥離シート10を残して所定
の形状にハーフカットする。(図5A) 次に、ハーフカットされた所定形状部分が剥離シート1
0上に残るように残余の基材を剥離して、剥離シート1
0上に小片となった第2のシート3を残存させる。(図
5B) 次に、粘着剤2が塗布された第1のシート体11の粘着
剤形成面に小片となった第2のシート3を貼り付ける。
(図5C) 次に、小片の第2のシート3から剥離シート10を剥離
して粘着層4を露出させた後、この粘着層4にドーム状
の接点板5の膨出部頂部を貼り付けて一体化することで
接点板付きシートが形成されるものとなる。(図5D)
【0030】上記構成によれば、ドーム状の前記接点板
5の頂部を押圧する突起を、この接点板よりも小さなシ
ート状の基材で形成し、このシート状の前記第2のシー
ト3の片面に設けられた粘着層4により、前記接点板5
の膨出部頂部を保持することから、接点板5の頂部へ、
キートップの押圧力を確実に伝達することができるもの
となる。
【0031】また、前記第1のシート1の下面側に、前
記第2のシート3を貼り付けるための接着剤2を、第1
のシート1側に形成したことから、第2のシート3の被
粘着面には粘着剤を設ける必要がないため、所定形状に
ハーフカットする打ち抜き加工時に、工具などに粘着剤
が付着することがなく加工が容易に行え、また、打ち抜
き残部などの取り扱いも容易となる。また、前記第1の
シート1の下面に塗布された粘着剤2に、小片の前記第
2のシート3を転写させるように貼り付けて形成するこ
とから、小片の第2のシート3を所定位置に簡単に、確
実に取り付けることができるものとなっている。
【0032】尚、上記構成で、第1のシート1を有する
第1のシート体11、及び第2のシート3を有する第2
のシート体13は、薄板状の可撓性の樹脂シートであれ
ば、ロール状の連続体であっても、個片のシート体であ
ってもどちらでもよく、どちらの構成においても同様の
効果が得られるものとなっている。
【0033】図6及び図7は、スイッチ付きシートの他
の実施例を示している。尚、上述した図1乃至図5で説
明した同一部品については同一符号を付してその説明を
省略する。
【0034】この場合、上述した実施例の構造と異なる
のは、前記第1のシート1、及び第2のシート3に設け
られた粘着剤2及び粘着層4の構成が相違する点であ
る。すなわち、本実施例においては、第1のシート1の
下面側には接着剤2は塗布されておらず、代わりに、第
2のシート3の両面に粘着層4、4が形成されている。
そして、この粘着層4、4の一方に前記接点板5のドー
ム状の頂部上面が貼着されて、他方の粘着層4によっ
て、前記第1のシート1の下面側に貼着されて保持され
たものとなっている。
【0035】次に、上記した接点板付きシートの製造方
法を図7に基づいて説明する。まず、所定の厚みを有す
る基材から形成され、両面に粘着層4、4と一方の粘着
層4を覆う剥離シート10が設けられた第2のシート体
23を、剥離シート10を残して所定の形状にハーフカ
ットする。(図7A) 次に、ハーフカットされた所定形状部分が剥離シート1
0上に残るように残余の基材を剥離して、剥離シート1
0上に小片となった第2のシート3を残存させる。(図
7B) 次に、第1のシート体21に、小片となった第2のシー
ト3の他方の粘着層4を介して貼り付ける。(図7C) 次に、小片の第2のシート3から剥離シート10を剥離
して一方の粘着層4を露出させた後、この粘着層4にド
ーム状の接点板5の膨出部頂部を貼り付けて一体化する
ことで接点板付きシートが形成されるものとなる。(図
7D)
【0036】上記構成によれば、前記第2のシート3の
両面に粘着層4、4を設けて、この粘着層4の他方を前
記第1のシート1への貼り付けに用いたことから、前記
接点板5の前記第2のシート3の外形よりも外側の範囲
が、前記第1のシートに貼り付けられることがなく、押
圧操作範囲が狭い小型の接点板に対しても、反転動作の
妨げのない、良好な操作フィーリングが得られるものと
なる。また、前記第1のシート1に、粘着層4を介して
小片の前記第2のシート3を転写させるように貼り付け
て形成することから、小片の第2のシート3を所定位置
に簡単に、確実に取り付けることができるものとなって
いる。
【0037】図8乃至図11は、前記第1のシート1の
下面側に、前記接点板5の周りを取り囲むようにスペー
サーシートを形成した構成を示している。
【0038】図8及び図9は、スペーサシートと、接点
板押圧用の小片シートである第2のシートとを同じシー
ト体から同時に形成する場合の構成を示している。ま
ず、前記第2のシート3の両面に粘着層4、4と一方の
粘着層4を覆う剥離シート10が設けられた第2のシー
ト体33に、剥離シート10を残して所定の形状にハー
フカットする時に、小片の第2のシート3の周面に、ス
ペーサシート50をハーフカットで同時に形成する。
(図9A)
【0039】そして、ハーフカットされた所定形状部分
が剥離シート10上に残るように残余の基材を剥離し
て、剥離シート10上に小片となった第2のシート3を
残存させる時に、前記スペーサシート50も残存させる
ようになっている。(図9B)
【0040】そして、第1のシート体31に、小片とな
った第2のシート3、及びスペーサシート50の他方の
粘着層4を介して貼り付けて、小片の第2のシート3、
及びスペーサシート50から剥離シート10を剥離して
一方の粘着層4を露出させた後、小片の第2のシート3
の粘着層4にドーム状の接点板5の膨出部頂部を貼り付
けて一体化することでスペーサ付きの接点板付きシート
が形成されるものとなる。(図9C)
【0041】図10及び図11は、スペーサシートと、
接点板押圧用の小片シートである第2のシートとを厚み
の異なる別々のシート体で形成する場合の構成を示して
いる。まず、所定の厚みを有する基材から形成され、両
面に粘着層4、4と一方の粘着層4を覆う剥離シート1
0が設けられた第2のシート体43を、剥離シート10
を残して所定の形状にハーフカットする。(図11A) そして、ハーフカットされた所定形状部分が剥離シート
10上に残るように残余の基材を剥離して、剥離シート
10上に小片となった第2のシート3を残存させて、第
1のシート体41に、小片となった第2のシート3の他
方の粘着層4を介して貼り付ける。(図11B)
【0042】次に、厚みの異なる基材から形成され、両
面に粘着層44、44と一方の粘着層44を覆う剥離シ
ート60が設けられたスペーサシート体61を、剥離シ
ート60を残して所定の形状にハーフカットする。(図
11C) そして、ハーフカットされた所定形状部分が剥離シート
60上に残るように残余の基材を剥離して、剥離シート
60上にスペーサシート51を残存させて、小片となっ
た第2のシート3が貼り付けられた第1のシート体41
に、スペーサシート51の他方の粘着層44を介して貼
り付ける。(図11D)
【0043】そして、スペーサシート51から剥離シー
ト60を剥離した後、第2のシート3の粘着層4にドー
ム状の接点板5の膨出部頂部を貼り付けて一体化するこ
とでスペーサ付きの接点板付きシートが形成されるもの
となる。(図11E)
【0044】上記構成によれば、前記第1のシート体3
1、41の下面側に、前記第2のシート3が収容される
貫通孔50a、51aを有するスペーサシート50、5
1を設け、前記貫通孔50a、51aを挿通してドーム
状の前記接点板5の膨出部頂部を前記第2のシート3の
粘着層4に貼着して保持するようにしたことから、前記
接点板5の周面が前記スペーサシート50、51によっ
て覆われるため、接点板5の周囲からの塵埃などの異物
の侵入を低減することができ、接点部の接触信頼性を向
上させることができるものとなる。
【0045】また、前記スペーサシート50、51に粘
着層44を形成し、この粘着層44によって前記第1の
シート体31、41の下面側に前記スペーサシート5
0、51を貼着するようにしたことから、組み立て作業
性が容易となり、安価対応が図れるものとなる。
【0046】また、スペーサシート付きの構成で、スペ
ースシート50と第2のシート3とを、同一の第2のシ
ート体33にハーフカットで同時に形成する構成では、
別途スペーサシート用のシート体を用意する必要がな
く、部品点数が削減出来、加工、及び組み立てを容易に
することが可能となっている。
【0047】尚、接点板付きシートには、前記接点板5
が取り付けられた前記第1のシート1の下面側を、微粘
着性の保護シートや層間紙などで覆うようにしてもよ
く、この場合には、接点板付きシートを固定接点7、9
が形成された前記接点基板6、8上に実装するまでの
間、接点板5への塵埃の侵入を防止することができるた
め、接点部の接触信頼性が、更に向上されるものとな
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接点板付
きシートは、上面側がキートップの当接面とされる第1
のシートと、膨出部を有し第1のシートの下面側に配設
される接点板と、この接点板よりも小さな基材で形成さ
れ片面に粘着層を有する第2のシートとを備え、接点板
の膨出部頂部を第2のシートの粘着層に貼着すると共
に、第2のシートの他方の面を粘着剤を介して第1のシ
ートの下面側に貼着して保持したことから、ドーム状の
接点板の頂部を押圧する突起を、この接点板よりも小さ
なシート状の基材で形成し、このシート状の基材で接点
板の膨出部頂部の保持も行うので、接点板の頂部へ、キ
ートップの押圧力を確実に伝達することができる。
【0049】また、粘着剤を、第1のシートの下面側に
塗布したことから、第2のシートの被粘着面には粘着剤
を設ける必要がないため、所定形状にハーフカットする
打ち抜き加工時に、工具などに粘着剤が付着することが
なく加工が容易に行え、また、打ち抜き残部などの取り
扱いも容易となる。
【0050】また、上面側がキートップの当接面とされ
る第1のシートと、膨出部を有し第1のシートの下面側
に配設される接点板と、この接点板よりも小さな基材で
形成され両面に粘着層を有する第2のシートとを備え、
接点板の膨出部頂部を第2のシートの一方の粘着層に貼
着すると共に、第2のシートの他方の粘着層を第1のシ
ートの下面側に貼着して保持したことから、接点板の第
2のシートの外形よりも外側の範囲が、第1のシートに
貼り付けられることがなく、押圧操作範囲が狭い小型の
接点板に対しても、反転動作の妨げのない、良好な操作
フィーリングが得られる。
【0051】また、第1のシートの下面側に、第2のシ
ートが収容される貫通孔を有するスペーサシートを設
け、貫通孔を挿通して接点板を第2のシートの粘着層に
貼着して保持したことから、接点板の周面がスペーサシ
ートによって覆われるため、接点板の周囲からの塵埃な
どの異物の侵入を低減することができ、接点部の接触信
頼性を向上させることができる。
【0052】また、スペーサシートに粘着層を形成し、
この粘着層によって第1のシートの下面側にスペーサシ
ートを貼着したことから、組み立て作業性が容易とな
り、安価対応が図れる。
【0053】また、接点板を反転可能なドーム状に形成
し、第2のシートの外形を、接点板の外形より1/2以
下で、厚みが接点板の反転移動量の80%以上となるよ
うに形成したことから、押圧範囲が狭い小型の接点板に
対しても、良好な操作フィーリングを得ることが可能と
なる。
【0054】また、第1乃至第6の手段の何れかからな
る接点板付きシートと、固定接点が配設された接点基板
とを備え、接点板付きシートを固定接点が配設された接
点基板の上面に、接点板が固定接点と対向するように粘
着剤によって貼着し、第1のシートの上面側に押圧用の
キートップを配置したことから、機器にスイッチ装置を
組み込む時に、キートップと接点板付きシートとの間に
位置ずれが生じた場合においても、ドーム状の接点板の
頂部へ、キートップの押圧力を確実に伝達することがで
きるため、良好な操作フィーリングを得ることができ
る。
【0055】また、基材の片面に粘着層が形成され、こ
の粘着層を覆うように剥離シートが設けられた第2のシ
ート体を、剥離シートを残して所定の形状にハーフカッ
トし、所定の形状以外の残余の基材を剥離して剥離シー
ト上に小形の第2のシートを残存させ、この第2のシー
トを粘着剤が塗布された第1のシート体の粘着剤形成面
に貼着し、第2のシートから剥離シートを剥離して粘着
層を露出させ、この粘着層にドーム状の接点板の膨出部
頂部を貼着して一体化したことから、第1のシートの下
面に塗布された粘着剤に、小片の第2のシートを転写さ
せるように貼り付けて形成するので、小片の第2のシー
トを所定位置に簡単に、確実に取り付けることができ
る。また、第1のシートの下面側に、第2のシートを貼
り付けるための接着剤を、第1のシート側に形成したの
で、第2のシートの被粘着面には粘着剤を設ける必要が
ないため、所定形状にハーフカットする打ち抜き加工時
に、工具などに粘着剤が付着することがなく加工が容易
に行え、また、打ち抜き残部などの取り扱いも容易とな
る。
【0056】また、基材の両面に粘着層が形成され、一
方の粘着層を覆うように剥離シートが設けられた第2の
シート体を、剥離シートを残して所定の形状にハーフカ
ットし、所定の形状以外の残余の基材を剥離して剥離シ
ート上に小形の第2のシートを残存させ、この第2のシ
ートを他方の粘着層を介して第1のシート体に貼着し、
第2のシートから剥離シートを剥離して一方の粘着層を
露出させ、この粘着層にドーム状の接点板の膨出部頂部
を貼着して一体化したことから、第1のシートに、粘着
層を介して小片の第2のシートを転写させるように貼り
付けて形成するので、小片の第2のシートを所定位置に
簡単に、確実に取り付けることができる。また、接点板
の第2のシートの外形よりも外側の範囲が、第1のシー
トに貼り付けられることがなく、押圧操作範囲が狭い小
型の接点板に対しても、反転動作の妨げのない、良好な
操作フィーリングが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である接点板付きシートを示
す平面図である。
【図2】本発明の同じく接点板付きシートを接点基板に
実装する場合の盛り上がり状態を示す平面図である。
【図3】本発明の同じく複数キー用の接点板付きシート
と接点基板を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の同じく単キー用の接点板付きシートと
接点基板を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の接点板付きシートの製造工程を示す説
明図である。
【図6】本発明の他の実施例である接点板付きシートを
示す平面図である。
【図7】本発明の他の実施例である接点板付きシートの
製造工程を示す説明図である。
【図8】本発明のスペーサーシートを設けた接点板シー
トを示す平面図である。
【図9】本発明のスペーサーシートを設けた接点板シー
トの製造工程を示す説明図である。
【図10】本発明のスペーサーシートを設けた接点板シ
ートの他の実施例を示す平面図である。
【図11】本発明のスペーサーシートを設けた接点板シ
ートの他の実施例の製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1のシート 2 粘着剤 3 第2のシート 4,44 粘着層 5 接点板 6,8 接点基板 7,9 固定接点 7a,9a 周辺固定接点 7b,9b 中央固定接点 10,60 剥離シート 11,21,31,41 第1のシート体 13,23,33,43 第2のシート体 20 キートップ 50,51 スペーサシート 50a,51a 貫通孔 61 スペーサシート体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側がキートップの当接面とされる第
    1のシートと、膨出部を有し前記第1のシートの下面側
    に配設される接点板と、この接点板よりも小さな基材で
    形成され片面に粘着層を有する第2のシートとを備え、
    前記接点板の膨出部頂部を前記第2のシートの粘着層に
    貼着すると共に、前記第2のシートの他方の面を粘着剤
    を介して前記第1のシートの下面側に貼着して保持した
    ことを特徴とする接点板付きシート。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤を、前記第1のシートの下面
    側に塗布したことを特徴とする請求項1記載の接点板付
    きシート。
  3. 【請求項3】 上面側がキートップの当接面とされる第
    1のシートと、膨出部を有し前記第1のシートの下面側
    に配設される接点板と、この接点板よりも小さな基材で
    形成され両面に粘着層を有する第2のシートとを備え、
    前記接点板の膨出部頂部を前記第2のシートの一方の粘
    着層に貼着すると共に、前記第2のシートの他方の粘着
    層を前記第1のシートの下面側に貼着して保持したこと
    を特徴とする接点板付きシート。
  4. 【請求項4】 前記第1のシートの下面側に、前記第2
    のシートが収容される貫通孔を有するスペーサシートを
    設け、前記貫通孔を挿通して前記接点板を前記第2のシ
    ートの粘着層に貼着して保持したことを特徴とする請求
    項1乃至3の何れかに記載の接点板付きシート。
  5. 【請求項5】 前記スペーサシートに粘着層を形成し、
    この粘着層によって前記第1のシートの下面側に前記ス
    ペーサシートを貼着したことを特徴とする請求項4記載
    の接点板付きシート。
  6. 【請求項6】 前記接点板を反転可能なドーム状に形成
    し、前記第2のシートの外形を、前記接点板の外形より
    1/2以下で、厚みが前記接点板の反転移動量の80%
    以上となるように形成したことを特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載の接点板付きシート。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の接点板
    付きシートと、固定接点が配設された接点基板とを備
    え、前記接点板付きシートを前記固定接点が配設された
    接点基板の上面に、前記接点板が前記固定接点と対向す
    るように粘着剤によって貼着し、前記第1のシートの上
    面側に押圧用のキートップを配置したことを特徴とする
    スイッチ装置。
  8. 【請求項8】 基材の片面に粘着層が形成され、この粘
    着層を覆うように剥離シートが設けられた第2のシート
    体を、前記剥離シートを残して所定の形状にハーフカッ
    トし、所定の形状以外の残余の基材を剥離して前記剥離
    シート上に小形の第2のシートを残存させ、この第2の
    シートを粘着剤が塗布された第1のシート体の粘着剤形
    成面に貼着し、第2のシートから前記剥離シートを剥離
    して粘着層を露出させ、この粘着層にドーム状の接点板
    の膨出部頂部を貼着して一体化したことを特徴とする接
    点板付きシートの製造方法。
  9. 【請求項9】 基材の両面に粘着層が形成され、一方の
    粘着層を覆うように剥離シートが設けられた第2のシー
    ト体を、前記剥離シートを残して所定の形状にハーフカ
    ットし、所定の形状以外の残余の基材を剥離して前記剥
    離シート上に小形の第2のシートを残存させ、この第2
    のシートを前記他方の粘着層を介して第1のシート体に
    貼着し、第2のシートから前記剥離シートを剥離して一
    方の粘着層を露出させ、この粘着層にドーム状の接点板
    の膨出部頂部を貼着して一体化したことを特徴とする接
    点板付きシートの製造方法。
JP2001174673A 2001-06-08 2001-06-08 接点板付きシート及びこれを用いたスイッチ装置及びその製造方法 Withdrawn JP2002367478A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159553A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Fujikura Ltd スイッチシート
JP2010238376A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Citizen Electronics Co Ltd シートスイッチ
JP2010250993A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Alps Electric Co Ltd スイッチ用可動接点、可動接点付きシートおよびスイッチ装置

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