JP2002366564A - 原稿処理システム、印刷装置、および原稿処理装置 - Google Patents

原稿処理システム、印刷装置、および原稿処理装置

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JP2002366564A
JP2002366564A JP2001178224A JP2001178224A JP2002366564A JP 2002366564 A JP2002366564 A JP 2002366564A JP 2001178224 A JP2001178224 A JP 2001178224A JP 2001178224 A JP2001178224 A JP 2001178224A JP 2002366564 A JP2002366564 A JP 2002366564A
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Nobuo Iwata
伸夫 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿処理システムにおいて、電子原稿内に示
されたリンク先のアドレスとアドレスを特定するための
識別子とを簡易な方法で管理できるようにする。 【解決手段】 印刷装置20は、リンク先アドレスと識
別子との対応関係がWebサーバ80に格納されている
電子原稿を記述した言語ファイルそのもので分かるよう
に識別子を付与し、電子原稿の文書アドレスと識別子と
を印刷する。原稿処理装置50は、この印刷物を読み取
って識別子と文書アドレス情報とを取得する。そして、
文書アドレス情報に基づいてWebサーバ80から取得
した電子原稿の言語ファイルの記述に基づくリンク先ア
ドレス情報と識別子との対応関係を参照して、取得要求
されたリンク先の関連情報を取得する。電子原稿を格納
したWebサーバ80そのものによって、リンク先アド
レス情報と識別子との対応関係を管理することができ、
対応関係の管理を簡易且つ低コストで実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿処理システ
ム、印刷装置、および原稿処理装置に関する。より詳細
には、関連情報のリンク先アドレス情報を含む電子原稿
に基づいて印刷し、この印刷された印刷物を読み取って
電子原稿を再生する原稿処理システム並びにこのシステ
ムに用いられる印刷装置および原稿処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットなどの通信網の普
及に伴い、たとえばWebページの作成に用いられてい
る言語であるHTML(Hypertext Markup Language )
などによって記述された電子文書(Webページ)がイ
ンターネット上に多数流通している。
【0003】ここで、HTMLは、タグと呼ばれる
“<”と“>”で挟まれた予約語を使って、テキストの
整形や画像ファイルの表示位置およびテキストや画像と
関連する情報が格納されているリンク先アドレス(UR
L:Uniform Resource Locators)の指定、あるいはスク
リプトの宣言などをする。たとえば“<A HREF
>”と“</A>”の形式のタグのセットで囲った部分
でURLアドレス(ハイパーリンク(Hyperlinks))を
指定する。つまり、HTMLで記述された文書データ
(原稿データ)であるHTMLファイル(HTML文
書)は、テキスト情報以外に、任意の電子文書を参照す
るために必要なアドレス情報が関連付けられた文字列や
画像などの文書の構成要素であるハイパーリンク情報
(リンク先アドレス情報)を含んでいる。このハイパー
リンク情報部分は、画面上では色や字体が変えて表示さ
れる。
【0004】HTMLファイルを表示用ソフトであるW
ebブラウザで見たときに、リンクが張られた(ハイパ
ーリンク情報が付与された)テキストや画像の部分をク
リックすると同一文書内の別の部分へジャンプしたり、
タグの中で“HREF”に続いて書かれているURLで
指定されたサーバ(情報の格納場所)のファイルにつな
がり、別のテキストや画像を表示したりするなど、ハイ
パーリンクを選択指示することにより、元のテキストや
画像と関連付けられた関連情報を参照することができ
る。
【0005】また今日では、HTMLの他にも、たとえ
ば、C−HTML(Compact HTML)やD−HTML(Dy
namic Hypertext Markup Language) などのHTMLの
変形タイプ、あるいはHTMLとは互換性のないHDM
L(Handheld Device MarkupLanguage)やXML(Exte
nsible Markup Language)など、電子文書を記述する言
語(ページ記述言語)が多数提案されている。
【0006】そして、今日では、インターネット上のW
ebページとしてだけでなく、たとえば社内LANなど
のマルチプラットフォーム上で、テキスト、画像デー
タ、あるいは動画など、マルチメディアに対応した資料
を配付したり、データを共有するために、HTMLファ
イルなどのページ記述言語ファイルが用いられている。
【0007】一方、ユーザは、このような電子文書を印
刷して使用する場合がある。この場合、印刷物上では、
元の電子文書が有していたハイパーリンク情報が失われ
てしまうため、リンク先の関連情報を取得することがで
きない。
【0008】この問題を解決するために、たとえば、電
子文書内の各リンク先のURLアドレスを特定のバイト
数の識別子と対応付けて専用のサーバ装置で管理し、印
刷時にはサーバ装置から読み出した識別子を符号化し画
像に合成する方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、リンク先アドレスと識別子との対応関係を管
理する専用の管理サーバが必要であり、システムが複雑
になり、システム全体のコストがアップする。
【0010】また、電子文書の数は膨大であり、関連情
報の数も膨大となるため、サーバ装置を利用してリンク
先アドレスと識別子との対応関係を管理していたので
は、サーバ装置で管理する識別子の情報が膨大な量にな
るため、高機能のサーバ装置が必要となる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、リンク先アドレスと識別子との対応関係の管理
を安価・簡易にすることのできる原稿処理システム、印
刷装置、および原稿処理装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の原稿
処理システムは、電子原稿を格納する電子原稿格納装置
と、電子原稿格納装置から電子原稿を取得して印刷する
印刷装置と、印刷装置により印刷された印刷物を読み取
って電子原稿を再生する原稿処理装置とを備えた原稿処
理システムであって、電子原稿は、当該電子原稿中の個
別データに関する関連情報の格納場所を示すリンク先ア
ドレス情報を含み、印刷装置は、個別データのリンク先
アドレス情報を特定するための識別子を、リンク先アド
レス情報と識別子との対応関係が電子原稿を記述した言
語ファイル内において記述されるように、個別データの
リンク先アドレス情報に対応させて付与し、電子原稿の
格納場所を示す文書アドレス情報を印刷するとともに、
識別子を当該識別子に対応する個別データが印刷される
近傍に印刷し、原稿処理装置は、個別データに関する関
連情報の取得要求を受け付けた場合には、印刷装置によ
り印刷された印刷物を読み取り、個別データ近傍に印刷
された識別子と当該印刷物に対応する電子原稿の格納場
所を示す文書アドレス情報とを取得し、取得した文書ア
ドレス情報に基づいて格納場所から電子原稿を取得し、
取得した電子原稿の言語ファイルの記述に基づいてリン
ク先アドレス情報と識別子との対応関係を特定し、特定
した対応関係に基づいて、取得要求された関連情報のリ
ンク先アドレス情報を取得し、取得したリンク先アドレ
ス情報に基づいて取得要求された関連情報を取得する。
【0013】
【作用】上記構成において、印刷装置は、リンク先アド
レス情報と識別子との対応関係が電子原稿を記述した言
語ファイル内において分かるように識別子を付与する。
つまり、リンク先アドレス情報と識別子との対応関係が
電子原稿を記述した言語ファイルそのものに示されてい
る。そして、印刷装置は、電子原稿の文書アドレス情報
と識別子と文書本体に付加して印刷する。
【0014】一方、原稿処理装置は、関連情報の取得要
求を受け付けると、前記印刷装置により印刷された印刷
物を読み取って識別子と文書アドレス情報とを取得す
る。そして、文書アドレス情報に基づいて取得した電子
原稿の言語ファイルの記述(そのもの)に基づくリンク
先アドレス情報と識別子との対応関係を参照して、取得
要求されたリンク先の関連情報を取得する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0016】図1は、それぞれ本発明に係る電子原稿格
納装置、印刷装置、および原稿処理装置を含む原稿処理
システムの一実施形態を示すブロック図である。図示す
る原稿処理システム1は、電子原稿を生成する電子原稿
生成装置の一例として機能するクライアントPC(P
C:パーソナルコンピュータ)10、クライアントPC
10により生成された電子原稿を格納する電子原稿格納
装置の一例として機能するWebサーバ80、Webサ
ーバ80から電子原稿を取得して印刷出力するプリンタ
などの印刷装置20、および印刷装置20により印刷さ
れた印刷物を読み取って電子原稿を再生する原稿処理装
置50が、インターネットなどの通信網3によって接続
されている。
【0017】<印刷装置の実施形態>図2は、原稿処理
システム1を構成する印刷装置20の機能ブロック図の
一例である。印刷装置20は、電子原稿を格納したWe
bサーバ80から電子原稿を取得する電子原稿取得部2
2と、電子原稿中の個別データに関する関連情報の格納
場所を示すリンク先アドレス情報を特定するための識別
子を付与する識別子付与部32と、電子原稿の格納場所
を示す文書アドレス情報と識別子とを文書本体に合成し
て印刷する印刷部40とを備える。
【0018】電子原稿取得部22は、操作パネル23お
よび操作パネル制御部24を含み、ユーザから操作パネ
ル23に指示入力された印刷する文書のURLアドレス
を取得するURL取得部25と、制御部26と、Web
クライアント部28と、通信部29とを有する。
【0019】識別子付与部32は、リンク先アドレス情
報と識別子との対応関係が電子原稿を記述した言語ファ
イル内において分かるように(詳しくは後述する)個別
データのリンク先アドレス情報に対応させて識別子を付
与する。また、識別子付与部32は、たとえば、電子原
稿の記述ファイル内において、リンクが張られている順
番(リンクの相対位置の情報)を識別子として利用する
など、リンク先アドレス情報のバイト数(たとえばUR
Lのバイト数)がより少なくなるような識別子にする。
【0020】印刷部40は、Webクライアント部28
から取得した電子原稿を解析する展開部43と、印字出
力する出力部44とを有する。この印刷部40は、識別
子を文書の本文に合成して印刷するに際して、識別子を
当該識別子に対応する個別データが印刷される近傍に印
刷する。
【0021】上記構成の印刷装置20の各機能部分は、
たとえば、CPU(中央演算処理部)、ROM(読出専
用メモリ、およびRAM(ランダムアクセスメモリ)な
どによって構成されていてもよい。この場合たとえば、
印刷装置20のメイン電源が投入されると、CPUがR
OMに格納されたプログラムを実行する。ここで実行さ
れるプログラムによって使用されるデータ領域は、RA
M上のアドレスに割り当てられており、初期化時にRA
M上に複写される。またプログラムのスタックおよび作
業データもRAMに割り当てられる。またプログラム
は、通信網3を介して、他のネットワーク機器と通信す
る。またプログラムは、通信により得られたコマンドに
従い、受信したデータから画像データをビットマップ展
開して出力部44に送出し印刷出力する。またプログラ
ムは、ユーザからの操作パネル23への指示入力を受け
付ける。
【0022】図3は、印刷装置20における処理手順の
一例を示すフローチャートである。電子文書をWebサ
ーバ80から取得して印刷しようとするユーザは、たと
えば印刷装置20の操作パネル23から電子文書の格納
場所を示すURLアドレスを入力する。WWWクライア
ントとして機能する印刷装置20において、操作パネル
制御部24は、ユーザが入力した印刷を希望する文書の
URLアドレスを取得し(S10)、取得したURLア
ドレスを、制御部26を介してWebクライアント部2
8に引き渡す(S12)。
【0023】Webクライアント部28は、HTTPプ
ロトコルにしたがって、リクエストとして印刷したいH
TML文書のURL(ユーザから入力されたURL)を
示す文書取得コマンドを、通信部29および通信網3を
経由してWebサーバ80に送信する(S14)。
【0024】これに対しWebサーバ80は、HTTP
プロトコルにしたがって、自分が持つ(ユーザから入力
されたURLに対応する)HTML文書を含むHTTP
応答コマンドを通信網3を経由して印刷装置20に送信
する。
【0025】Webサーバ80が送信したHTTP応答
コマンドを通信部29を介して受信したWebクライア
ント部28は、受信したHTTP応答コマンドに含まれ
るHTML文書を受信し、このHTML文書を印刷部4
0に引き渡す(S16)。
【0026】また、原稿中の個別データに関連付けられ
た(リンクが張られた)関連情報がある場合には、印刷
部40内の識別子付与部32は、この関連情報の格納場
所を示すリンク先アドレス情報を特定するための識別子
を付与し、この識別子を展開部43に引き渡す(S1
8)。
【0027】展開部43は、Webクライアント部28
から受け取ったHTML文書と識別子付与部32から受
け取った識別子とをビットマップ展開して印刷用のイメ
ージデータを生成し、生成したイメージデータを出力部
44に引き渡す(S20)。たとえば、HTML文書中
に画像がハイパーリンクで示されている場合には、HT
TPプロトコルにしたがって画像データをWebサーバ
80から取得し、テキスト本文に、HTML文書中のタ
グで指定された位置に取得した画像を合成して、文書の
全体を表すイメージデータを生成する。また、展開部4
3は、原稿中の個別データに関連付けられた(リンクが
張られた)関連情報がある場合には、識別子付与部32
により付与された識別子を、当該識別子に対応する個別
データが印刷される近傍に合成する。出力部44は、展
開部43から受け取ったイメージデータに基づいて、紙
媒体に文書などを印刷出力する(S22)。
【0028】図4は、電子原稿の一例であるHTML文
書の一例を示す。HTML文書は“<”と“>”とで囲
まれたタグと、タグとタグとの間のテキスト(文字列)
から構成される。タグ中で“<”または“</”の次に
現れる文字列がタグ名である。“<”の後にタグ名が存
在するタグが開始タグ、“</”で始まるタグが終了タ
グである。また、“/>”で終わるタグは空タグと呼ば
れ開始タグと終了タグの両方の役割をする。タグ名の後
には、タグの属性が示される場合がある。開始タグと終
了タグの間に別のタグが存在するように、要素が階層化
されて構成される場合もある。“HTML”タグで囲ま
れた部分が文書全体、“HEAD”タグで囲まれた部分
が文書の制御などの付加情報が含まれる部分、“BOD
Y”タグで囲まれた部分がテキスト本文(文書の本体)
である。
【0029】図5は、識別子を付与するとともに印刷用
のイメージデータを生成する処理(S18,S20)の
一例を示すフローチャートである。
【0030】展開部43内の識別子付与部32は、識別
子として利用するIDカウンタ値をゼロにセットし、I
Dカウンタ値を展開部43に引き渡す(S201)。展
開部43は、Webクライアント部28から受け取った
HTML文書中のテキスト本文や画像などの構成要素
(文書要素)を取得する(S202)。
【0031】次に展開部43は、HTML文書のテキス
トの意味を先端から順に判断する。そして、終端(文書
の終わり)に達していない場合には(S203−N
O)、文書要素の種別を判定して、判定結果に応じた処
理をする。すなわち先ず、文書要素が、テキスト本文と
それ以外の何れであるかを判断する(S204)。文書
要素がテキスト本文すなわちタグ間の文字列である場合
には(S204−YES)、テキストの文字列をフォン
トデータを用いてビットマップに展開(フォント展開)
する(S205)。
【0032】文書要素がテキスト本文以外である場合に
は(S204−NO)、展開部43は、文書要素がイメ
ージとそれ以外の何れであるかを判断する(S20
6)。文書要素がイメージすなわち“IMG”タグであ
る場合には(S206−YES)、展開部43は、We
bクライアント部28および通信部29を介して、“S
RC”属性に示される文書を取得するためのHTTP要
求コマンドをWebサーバ80に送信し、Webサーバ
80からの応答結果であるHTTP応答コマンド中に含
まれる画像データを取得し(S207)、取得した画像
データをビットマップ展開(イメージ展開)する(S2
08)。
【0033】文書要素がイメージ以外である場合には
(S206−NO)、展開部43は、文書要素がアンカ
ーとそれ以外の何れであるかを判断する(S211)。
文書要素がアンカーすなわち“A”タグである場合には
(S211−YES)、展開部43はその旨を識別子付
与部32に伝える。識別子付与部32は、識別子として
利用するIDカウンタ値を「1」加算し、加算後のID
カウンタ値を展開部43に引き渡してステップS202
に戻る(S212)。文書要素がアンカー以外である場
合には(S211−NO)、展開部43は、その他のタ
グに応じた処理を実行してステップS202に戻る(S
213)。
【0034】一方、フォント展開(S205)やイメー
ジ展開(S208)をした後には、展開部43は、テキ
ストやイメージがアンカータグで囲まれた部分であるか
否かを判断する(S209)。そして、テキストやイメ
ージがアンカータグで囲まれた部分であった場合には
(S209−YES)、展開部43は、現在のIDカウ
ンタ値を、たとえば1次元コードや2次元コードなど予
め定められた符号化ルールに従って符号化し、テキスト
やイメージといった該当する個別データが印刷される近
傍に配されるようにビットマップ画像に合成してからス
テップS202に戻る(S210)。テキストやイメー
ジがアンカータグで囲まれた部分でなかった場合には
(S209−NO)そのままステップS202に戻る。
【0035】HTML文書の終端に達した場合(S20
3−YES)、展開部43は、文書そのものの格納先を
示すURLアドレスのテキストをビットマップ画像に合
成する(S214)。このとき、文書そのもののURL
アドレスであることが印刷結果として分かるように合成
する。展開部43は、以上の処理で生成されたビットマ
ップ画像を表すビットマップデータを出力部44に出力
する(S215)。なお展開部43は、URLアドレス
のテキストの代わりに、URLアドレスを予め定められ
た符号化ルールに従って符号化してから、ビットマップ
画像に合成してもよい。
【0036】図6は、印刷装置20により印刷出力され
た印刷物の一例を示す。図示するように、テキストやイ
メージといった個別データが印刷される近傍にIDカウ
ンタ値が符号化されて識別子として印刷されている。た
とえば、テキスト行の先頭部にハイパーリンクすなわち
アンカータグに該当する識別子D201すなわちIDカ
ウンタ値が符号化されて印刷され、また、“home”
で示すイメージ部分にハイパーリンクに該当する識別子
D202すなわちIDカウンタ値が符号化されて印刷さ
れている。さらに、D203で示す文書画像の末尾に、
HTML文書そのもののURLが符号化されて印刷され
ている。
【0037】このように、上記構成の印刷装置20によ
れば、識別子としてIDカウンタ値を利用しているの
で、電子原稿であるHTML文書中のテキスト部分やイ
メージ部分にリンクが張られていて、そのリンク先アド
レス(URL)が長い場合でも、印刷物上における識別
子の合成部分の面積が少なくなり、このような画像が合
成された印刷文書も見易くなる。また、リンク先アドレ
ス情報そのものを符号化して印刷する場合において、合
成する領域面積が制限される場合には、リンク先アドレ
ス情報の全バイト数を符号化できないという問題を生じ
得るが、本実施形態では、識別子のバイト数がリンク先
アドレス情報のバイト数より少なくなるようにリンク先
アドレス情報と識別子とを対応(具体的にはIDカウン
タ値を識別子として利用)させてから識別子を符号化し
ているから、このような問題を生じる虞れが少なくな
る。
【0038】また、上記構成の印刷装置によれば、リン
ク先アドレス情報と識別子との対応関係を電子原稿を記
述した言語ファイルそのものに記述するので、一つの電
子原稿内での識別子が付与されることになり、前記対応
関係が電子原稿を記述した言語ファイルのみで分かるよ
うになる。したがって、電子原稿を格納したWebサー
バそのものによって、リンク先アドレス情報と識別子と
の対応関係を管理することができ、前記対応関係の管理
を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0039】なお、「リンク先アドレス情報と識別子と
の対応関係を電子原稿を記述した言語ファイルに記述す
る」ということには、対応関係を示す対応情報を言語フ
ァイルに積極的に書き加えることに限らず、元の言語フ
ァイルの記載そのもののであってもよく、この場合、リ
ンク先アドレス情報の記載を所定のルールにしたがって
識別子と対応付けるとよい。たとえば、上記実施形態の
ように、HTML文書内においてリンクが現れる順番を
示す一連番号を識別子として採番すれば、電子原稿を記
述した言語ファイル内のリンク先アドレス情報の相対的
な位置(リンクの出現順序)をリンク先と識別子との対
応関係を示す対応情報として利用することができ、実質
的に、リンク先アドレス情報と識別子との対応関係を電
子原稿を記述した言語ファイルそのものに記述すること
になる。したがって、対応情報を元のHTML文書に別
途積極的に書き加える必要がなく、言語ファイルのデー
タ量が増えないためWebサーバの負荷が増えることも
ない。
【0040】なお、個別データが印刷される近傍に識別
子を印刷(配置)すればよく、テキスト行の先頭部な
ど、ハイパーリンクの開始位置に識別子を配置すること
に限らず、ハイパーリンクの終了位置に識別子の符号を
配置してもよい。
【0041】上述の例では、IDカウンタ値を用いて、
HTML文書を記述したファイル内において、テキスト
や画像に関連するリンクが現れる順番を示す一連番号を
ハイパーリンクの識別子として採番する例を示したが、
リンク先アドレス情報と識別子との対応関係が電子原稿
を記述した言語ファイルの記述によって分かるように識
別子を付与するものである限り、その他の方法で識別子
を付与してもよい。
【0042】なお、関連情報のアドレスと識別子との対
応関係を示す対応情報が電子文書を記述したファイル
(前例ではHTML文書)内に実質的に記述されていれ
ばよく、識別子は必ずしも1,2,3,…などのように
番号に限られず、たとえばA,B,C,…などのように
記号や文字(できるだけ字数が少ないのが好ましい)で
あってもよい。また、アンカータグに“ID”属性が含
まれる場合には、その属性値を識別子として利用するよ
うにしてもよい。
【0043】また上記実施形態では、HTML文書その
ものの文書アドレス情報であるURL(あるいはURL
を符号化したもの)を印刷結果の末尾に合成する例を示
したが、URLを文書画像の先頭部に合成してもよい
し、ページごとなど、適当な単位でURLを合成しても
よい。
【0044】また、文書のURLと識別子とは異なる符
号化方式により符号化されてもよい。また、HTML文
書そのもののURLをそのまま使用せず、URLの管理
サーバで管理されるURLの識別子に変換して印刷する
ようにしてもよい。
【0045】また、ステップS214で、HTML文書
そのもののURLを合成する際に、該HTML文書の有
効期限を示す情報をURLに含めるようにしてもよい。
あるいは、HTML文書が更新されている場合には、該
HTML文書の更新情報とともに、この更新によって元
の文書における個別データとリンク先との対応関係が異
なるものとなる場合には、更新前の対応関係を示す情報
をHTML文書を記述した言語ファイルのたとえば“H
EAD”タグで囲まれた部分に書き加えるとよい。更新
前の対応関係を示す情報としては、たとえば更新前の個
別データおよびそのリンク先と識別子との対応関係を示
す情報そのものに限らず、差分情報であってもよい。
【0046】<原稿処理装置の実施形態>図7は、原稿
処理システム1を構成する原稿処理装置50の機能ブロ
ック図の一例である。原稿処理装置50は、印刷装置2
0により印刷された印刷物を読み取って画像データを取
得する読取部52、Webブラウザコア部61と通信部
69とを含み、通信網3を介して所定のデータを取得す
るデータ取得部60、Webブラウザコア部61により
取得されたデータを解析するパーズ部70、およびWe
bブラウザコア部61により取得されたデータに基づい
て表示データを生成してCRTなどの表示デバイス78
に画像を表示する展開表示部76を備える。
【0047】読取部52は、ハンディスキャナなどのセ
ンサ部54とセンサ部54における読取りを制御する読
取制御部56とを有する。
【0048】Webブラウザコア部61は、センサ部5
4により読み取られた画像データ中の原稿の構成要素で
ある個別データ近傍に印刷された識別子を取得する識別
子取得部62と、センサ部54により読み取られた画像
データすなわち印刷物に対応する電子原稿の格納場所を
示す文書アドレス情報を取得する文書アドレス情報取得
部64を有する。またWebブラウザコア部61は、文
書アドレス情報取得部64により取得された文書アドレ
ス情報に基づいて、電子原稿の格納場所であるWebサ
ーバ80から当該電子原稿を取得する電子原稿取得部6
6と、パーズ部70が取得した個別データに関する関連
情報のリンク先アドレス情報に基づいて、関連情報をW
ebサーバ80から取得する関連情報取得部68とを有
する。
【0049】電子原稿取得部66は、たとえば印刷装置
20における電子原稿取得部22と同様の構成であれば
よい。
【0050】パーズ部70は、電子原稿取得部66によ
り取得された電子原稿の言語ファイルの記述に基づいて
リンク先アドレス情報と識別子との対応関係を特定し、
この特定した対応関係に基づいて、ユーザから取得要求
された関連情報のリンク先アドレス情報を取得するリン
ク先アドレス情報取得部72を有する。
【0051】上記構成の原稿処理装置50の各機能部分
は、たとえば、CPU(中央演算処理部)、ROM(読
出専用メモリ、およびRAM(ランダムアクセスメモ
リ)などによって構成されていてもよい。この場合たと
えば、メイン電源投入後、CPUがROMに格納された
プログラムを実行する。ここで実行されるプログラムに
よって使用されるデータ領域は、RAM上のアドレスに
割り当てられており、初期化時にRAM上に複写され
る。またプログラムのスタックおよび作業データもRA
Mに割り当てられる。またプログラムは、通信網3を介
して、他のネットワーク機器と通信する。またプログラ
ムは、通信により得られたコマンドに従い、受信したデ
ータから画像データをビットマップ展開し画像を表示デ
バイス78に表示する。またプログラムは、センサ部5
4を介して印刷物の画像を読み取る。
【0052】図8は、原稿処理装置50における処理手
順の一例を示すフローチャートである。印刷物中の識別
子が印刷された部分に関連したリンク先の情報(関連情
報)を取得したい場合、ユーザは、先ず読取部52に印
刷物を読み取らせる。この読取操作時には、Webブラ
ウザコア部61において、読取部52内の読取制御部5
6は、ハンディスキャナなどのセンサ部54を制御して
画像の一部を読み込み(スキャンし)、読み込んだ画像
をデコード部58に入力する(S301)。デコード部
58は、読取部52から入力された画像を復号し、複合
化情報をデータ取得部60内のWebブラウザコア部6
1に入力する(S302)。
【0053】次にWebブラウザコア部61は、デコー
ド部58から入力された複合化情報の中身を検査する。
たとえば、識別子取得部62は、デコード部58から入
力された画像データ中のテキスト部分やイメージ部分、
すなわち文書を構成する個別データの近傍に印刷された
識別子の値を取得し、取得した値をパーズ部70内のリ
ンク先アドレス情報取得部72に入力する。また文書ア
ドレス情報取得部64は、デコード部58から入力され
た画像データ中に、当該画像データに対応する電子原稿
の格納場所を示すアドレス情報であるURLを取得す
る。そしてWebブラウザコア部61は、識別子取得部
62と文書アドレス情報取得部64による取得結果に基
づいて、複合化情報の一部がHTML文書そのもののU
RLかそれ以外であるかを順次判断する(S303)。
【0054】複合化情報の一部がHTML文書そのもの
のURLであった場合には(S303−YES)、すな
わち図6の例におけるD203の部分が読取部52によ
り読み取られ復号された場合には、文書アドレス情報取
得部64は、取得したそのURLを図示しないメモリに
記憶する(S304)。一方、複合化情報の一部がHT
ML文書そのもののURL以外であった場合には(S3
03−NO)、Webブラウザコア部61は、複合化情
報の一部がハイパーリンクのIDかそれ以外であるかを
判断する(S305)。複合化情報の一部がハイパーリ
ンクのIDであった場合には(S305−YES)、す
なわち図6の例におけるD201の部分が復号された場
合には、Webブラウザコア部61は、HTML文書そ
のもののURLが記憶されているかどうか、すなわちス
テップS304が適正に実行されているかどうかを判断
する(S306)。ステップS304が適正に実行さ
れ、画像データすなわち印刷物に対応する電子原稿のU
RLがメモリに記憶されているときには、電子原稿取得
部66は、ステップS304で記憶されているURLに
基づいて、印刷物に対応するHTML文書を格納したW
ebサーバ80から、当該HTML文書を通信部69を
介して取得し、取得したHTML文書をパーズ部70に
入力する(S307)。たとえば、図6のD203に印
刷されていた符号化済みのURLが複合化されてメモリ
に記憶されていた場合、電子原稿取得部66は、そのU
RLに対応するHTML文書そのものであるところの図
4に示したHTML文書を取得する。
【0055】パーズ部70は、文書アドレス情報取得部
64から入力されたHTML文書を解析し、解析結果を
データ格納部74に一旦格納する。展開表示部76は、
データ格納部74に格納された解析結果に基づいて表示
用データを生成し、読み込んだ印刷物に対応するHTM
L画像を表示デバイス78に表示する。
【0056】またパーズ部70は、解析結果をWebブ
ラウザコア部61に入力する(S308)。たとえばパ
ーズ部70内のリンク先アドレス情報取得部72は、図
4中のD101に示された“A”タグのうち、識別子取
得部62から入力された識別子の値とHTML文書内に
おいて“A”タグの現れる順番が同一のもの同士を対応
付けることでリンク先アドレス情報と識別子との対応関
係を特定し、この対応関係に基づいて識別子取得部62
が取得した識別子の値に該当するハイパーリンク情報
(A”タグのHREF属性で示されたURL)を取得
し、取得したハイパーリンク情報を関連情報取得部68
に入力する(S309)。
【0057】関連情報取得部68は、リンク先アドレス
情報取得部72から入力されたハイパーリンク情報に基
づいて、ユーザから表示要求があったテキスト部分やイ
メージ部分に対応する関連情報である“A”タグのHR
EF属性で示されたリンク先のHTML文書を取得し、
取得したリンク先のHTML文書をパーズ部70に入力
する(S310)。
【0058】パーズ部70は、関連情報取得部68から
入力されたリンク先のHTML文書を解析し、解析結果
をデータ格納部74に一旦格納する。たとえば、リンク
先のHTML文書内にイメージの存在を示すIMG”タ
グが記述されていたときには、Webサーバ80から画
像データを取得し、この画像データをデータ格納部74
に格納する。展開表示部76は、データ格納部74に格
納された解析結果に基づいて表示用データを生成し、ユ
ーザから表示要求があったリンク先のHTML文書を表
示デバイス78に表示する(S312)。
【0059】以上説明したように、印刷物に対応する元
の電子原稿においてリンクが張られている場合に、この
リンク先の情報の表示要求があったときには、原稿処理
装置50においては、先ずリンクが張られている部分に
印刷されたリンク先アドレスに対応する識別子と印刷物
そのものに対応する元の電子原稿のURLとを読み取
る。そして、元の電子原稿を記述した言語ファイル(前
例ではHTML文書)をWeb上から取得する。次に、
電子原稿の言語ファイル内に記述されたリンク先と識別
子との対応関係を表す対応情報(前例ではHTML文書
内におけるリンクを示すタグの現れる順番)に基づいて
表示要求されたリンク先を特定してから、リンク先の関
連情報をWeb上から取得する。つまり、上記構成の原
稿処理装置50では、ユーザから印刷物に記載された個
別データに関連する関連情報の取得要求があると、印刷
物に対応する電子原稿をWeb上から取得し、この電子
原稿の記述ファイルに記載されたリンク先アドレスと印
刷装置により印刷された識別子との対応関係を参照し
て、関連情報のアドレスを特定し関連情報を取得してい
る。このため、リンク先アドレスと識別子との対応関係
を管理するサーバに頼ることなく、Web上から取得し
た電子原稿のみに基づいて適正な関連情報を取得して、
ユーザに提供することができる。
【0060】また、たとえ元の電子原稿がすでに更新さ
れていて、画面上に表示されたテキスト内容やイメージ
が印刷物と異なっていたとしても、テキスト部分やイメ
ージ部分の識別子とリンク先との対応関係が同じである
限り、リンク先を適切に特定することができ、印刷物の
テキスト部分などに関連したリンク先の関連情報を確実
に取得することができる。
【0061】上記実施形態では、ハイパーリンクの識別
子や元の電子原稿のURLをハンディスキャナで読み取
る例を示したが、別の方法によって識別子を読み取って
もよい。たとえば、フラットベッドスキャナを用いた場
合、表示させたい識別子の符号が印刷された個所をマー
カなどで囲み、マーカを読取時に検出することにより選
択された識別子を判断するようにしてもよい。また原稿
台にペン型の指示装置で座標を入力し、読込時に指示さ
れた座標に該当する識別子を取得するようにしてもよ
い。あるいは、読み取った画像を表示させ、マウスなど
のポインティングデバイスにより表示画面上で指示され
た識別子を取得するようにしてもよい。
【0062】また、上記実施形態では、取得した関連情
報を表示デバイス78上に表示する態様を示したが、関
連情報を表示することに限らず、たとえば、電子ファイ
リング装置などにおいて、取得した関連情報を磁気ディ
スク装置や光ディスク装置など所定の記憶媒体に記憶す
るようにしてもよい。
【0063】また、印刷物に対応するHTML文書のU
RLとハイパーリンクの識別子の値とを取得した後に
は、それら情報を他の装置に転送し、それらを受信した
他の装置において、ハイパーリンクの識別子に対応する
ハイパーリンク情報を取得してから該当するHTML文
書を取得するようにしてもよい。あるいは、ハイパーリ
ンクの識別子に該当するハイパーリンク情報を取得する
までを実行し、すなわちステップS309までを実行
し、取得されたハイパーリンク情報を他の装置に転送
し、ハイパーリンク情報を受信した他の装置において、
ハイパーリンクの識別子に該当するHTML文書を取得
するようにしてもよい。このように、HTML文書のU
RLとハイパーリンクの識別子の値とを取得する装置
と、識別子に該当するHTML文書を取得する装置と
は、必ずしも同一の装置でなくてもよい。
【0064】また、HTML文書のURLやハイパーリ
ンクの識別子の値を一旦所定の記憶媒体に記憶してお
き、ユーザが希望するときに、ハイパーリンクの識別子
に該当するHTML文書を取得するようにしてもよい。
【0065】上記においては、元の電子原稿が更新され
ていない場合か、もしくは更新されていてもリンク先と
識別子との対応関係が同じである場合に限って、リンク
先を適切に特定することができ、更新されていて且つ対
応関係が異なる場合には、リンク先を適切に特定するこ
とができるとは必ずしも限らないため、間違った情報を
ユーザに提供する虞れが生じる。
【0066】この問題を解消するには、たとえば、図8
のステップS304において、読み取ったHTML文書
のURLを無条件に記憶するのではなく、URLに含め
られたHTML文書の有効期限を示す情報に基づいてH
TML文書の有効性を検査し、有効期間内に限ってUR
Lを記憶するとよい。この場合、有効期間内であれば適
切な関連情報を取得してユーザに提供することができる
一方、有効期間外であればリンク先の関連情報を取得し
ないので、間違った情報をユーザに提供することが無く
なる。
【0067】あるいは、印刷物に対応するHTML文書
のタイムスタンプと現在のWeb上のHTML文書のタ
イムスタンプとを比較するなど、先ずHTML文書の更
新履歴を検査し、HTML文書が更新されていて且つリ
ンク先の対応関係に変更がある場合には、Web上のH
TML文書(更新後のHTML文書)内に書き加えられ
ている更新前の対応関係を示す情報に基づいて、リンク
先を特定してもよい。この方法を適用した場合には、た
とえば次のような使い方ができる。
【0068】先ず、印刷物全体をフラットベッドスキャ
ナで読み込み、印刷物のURLに対応するHTML文書
をWeb上から取得する。次に、HTML文書が印刷物
よりも更新されているか否かを判断し、更新されている
場合には読み込んだ印刷物そのものの画像を表示する一
方、更新されていない場合にはWeb上から取得したH
TML文書の画像を表示する。そして更新がある場合に
は、マウスなどにより表示画面上で指示された識別子を
取得し、この識別子の値とHTML文書内に記述された
更新前の対応関係を示す情報とに基づいて、ユーザから
表示要求があった関連情報を取得する。一方更新がない
場合には、リンク部分が画面上で色や字体が変えて表示
されているので、通常のブラウジング操作と同様に、ユ
ーザによりクリックされたリンク部分の関連情報を取得
する。つまり、この使い方の態様は、HTML文書に更
新があった場合に限って印刷物上の識別子を利用してリ
ンク先を特定するものであり、更新がない場合には、事
実上識別子を取得するという処理を割愛することがで
き、処理速度を向上させることができる。
【0069】印刷装置においては文書本体のURLのみ
を印刷しておき、原稿処理装置においては、更新の有無
に拘わらず、単純に、印刷物のURLに対応するHTM
L文書をWeb上から取得し、この取得したHTML文
書の画像上だけで、ユーザからの関連情報の取得要求を
受け付けるように構成することも考えられる。しかしな
がらこの構成では、更新があった場合には印刷物と異な
る画像が表示されたり、さらに前記対応関係にも変更が
あるときには、印刷物上の識別子に対応するリンク先を
指示できないなどの問題を生じる。しかしながら、前述
の使い方の態様によれば、このような事態を招くことが
なく、また更新がない場合、印刷物を読み取った後に
は、Web上のHTML文書だけを利用することで、処
理速度を向上させることもできる。
【0070】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更また
は改良を加えることができ、そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、
上記の実施形態は、クレームにかかる発明を限定するも
のではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の
組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな
い。
【0071】たとえば、上記実施形態では、リンク先ア
ドレス情報と対応する識別子を符号化してから、識別子
を、当該識別子に対応する個別データが印刷される近傍
に印刷していたが、符号化することなく、識別子そのも
のを印刷してもよい。この場合、個別データと識別子の
各テキスト部分が混在し、両者を峻別することが困難に
なることが考えられる。この問題を解消するには、たと
えば、識別子の印刷色を個別データの印刷色と異なるも
のとすればよい。
【0072】また、上記実施形態では、電子文書を記述
する言語は、HTMLであったが、これに限らず、たと
えばC−HTML、D−HTML、HDML、XMLな
ど、その他のページ記述言語であってもよい。
【0073】また、上記実施形態は、印刷装置20と原
稿処理装置50とWebサーバ80とが通信網3で接続
されたWeb上の原稿処理システムを説明したが、これ
に限らず、たとえば社内LANなどに適用することもで
きる。また、電子原稿や該電子原稿内の個別データに関
する関連情報は、Webサーバに限らず、どのような媒
体に格納されていてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電子原
稿を格納した格納装置(サーバ)そのものによって、リ
ンク先アドレス情報と識別子との対応関係を管理するこ
とができるので、専用の管理サーバを必要としない、前
記対応関係の管理を簡易且つ低コストで実現する原稿処
理システムになる。
【0075】また、電子文書の数がたとえ膨大であって
も、電子原稿を記述した言語ファイルそのもので前記対
応関係を記述しているので、対応関係の管理が煩雑とな
る虞れは生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電子原稿格納装置、印刷装置、
および原稿処理装置を含む原稿処理システムの一実施形
態を示すブロック図である。
【図2】 原稿処理システムを構成する印刷装置の機能
ブロック図の一例である。
【図3】 印刷装置における処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 電子原稿の一例であるHTML文書の一例を
示す図である。
【図5】 印刷装置において、識別子を付与するととも
に印刷用のイメージデータを生成する処理の一例を示す
フローチャートである。
【図6】 印刷装置により印刷出力された印刷物の一例
を示す図である。
【図7】 原稿処理システムを構成する原稿処理装置の
機能ブロック図の一例である。
【図8】 原稿処理装置における処理手順の一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…原稿処理システム、3…通信網、10…クライアン
トPC、20…印刷装置、22…電子原稿取得部、23
…操作パネル、24…操作パネル制御部、25…URL
取得部、26…制御部、28…Webクライアント部、
29…通信部、32…識別子付与部、40…印刷部、4
3…展開部、44…出力部、50…原稿処理装置、52
…読取部、54…センサ部、56…読取制御部、58…
デコード部、60…データ取得部、61…Webブラウ
ザコア部、62…識別子取得部、64…電子原稿アドレ
ス情報取得部、66…電子原稿取得部、68…関連情報
取得部、69…通信部、70…パーズ部、72…個別デ
ータアドレス情報取得部、74…データ格納部、76…
展開表示部、78…表示デバイス、80…Webサーバ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/21 566 G06F 17/21 566P 570 570D G06T 1/00 200 G06T 1/00 200A 11/80 11/80 A H04N 1/387 H04N 1/387 Fターム(参考) 2C061 AP01 HH03 HJ06 HJ08 HN05 HN08 HN15 HQ17 JJ02 JJ12 5B009 NB14 NG02 NG03 RC04 RC13 5B050 BA06 BA10 BA16 BA20 CA07 DA06 EA19 FA03 GA08 5B075 ND03 NK06 NK10 NK48 PP04 PP05 PP10 PP22 UU06 5C076 AA14 BA02 BA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子原稿を格納する電子原稿格納装置
    と、当該電子原稿格納装置から前記電子原稿を取得して
    印刷する印刷装置と、当該印刷装置により印刷された印
    刷物を読み取って電子原稿を再生する原稿処理装置とを
    備えた原稿処理システムであって、 前記電子原稿は、当該電子原稿中の個別データに関する
    関連情報の格納場所を示すリンク先アドレス情報を含
    み、 前記印刷装置は、前記個別データの前記リンク先アドレ
    ス情報を特定するための識別子を、前記リンク先アドレ
    ス情報と前記識別子との対応関係が前記電子原稿を記述
    した言語ファイル内において記述されるように、前記個
    別データの前記リンク先アドレス情報に対応させて付与
    し、前記電子原稿の格納場所を示す文書アドレス情報を
    印刷するとともに、前記識別子を当該識別子に対応する
    前記個別データが印刷される近傍に印刷し、 前記原稿処理装置は、前記個別データに関する前記関連
    情報の取得要求を受け付けた場合には、前記印刷装置に
    より印刷された印刷物を読み取って、前記個別データ近
    傍に印刷された前記識別子と当該印刷物に対応する前記
    電子原稿の格納場所を示す文書アドレス情報とを取得
    し、取得した前記文書アドレス情報に基づいて前記格納
    場所から前記電子原稿を取得し、当該電子原稿の言語フ
    ァイルの記述に基づいて前記リンク先アドレス情報と前
    記識別子との対応関係を特定し、この特定した対応関係
    に基づいて、取得要求された前記関連情報のリンク先ア
    ドレス情報を取得し、取得したリンク先アドレス情報に
    基づいて前記取得要求された関連情報を取得することを
    特徴とする原稿処理システム。
  2. 【請求項2】 前記印刷装置は、前記電子原稿を記述し
    た言語ファイル内における前記リンク先アドレス情報の
    出現順序に基づいて、前記識別子の値を設定し、 前記原稿処理装置は、前記電子原稿を記述した言語ファ
    イル内の前記リンク先アドレス情報の出現順序と前記識
    別子の値との対応関係に基づいて、取得要求された前記
    関連情報のリンク先アドレス情報を取得することを特徴
    とする請求項1記載の原稿処理システム。
  3. 【請求項3】 電子原稿を格納した電子原稿格納装置か
    ら前記電子原稿を取得して印刷する印刷装置であって、 前記電子原稿格納装置から前記電子原稿を取得する電子
    原稿取得部と、 前記電子原稿中の個別データに関する関連情報の格納場
    所を示すリンク先アドレス情報を特定するための識別子
    を、前記リンク先アドレス情報と前記識別子との対応関
    係が前記電子原稿を記述した言語ファイル内において分
    かるように、前記個別データのリンク先アドレス情報に
    対応させて付与する識別子付与部と、 前記電子原稿の格納場所を示す文書アドレス情報を印刷
    するとともに、前記識別子を当該識別子に対応する前記
    個別データが印刷される近傍に印刷する印刷部とを備え
    たことを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 印刷装置により印刷された印刷物を読み
    取って電子原稿を再生する原稿処理装置であって、 前記印刷装置により印刷された印刷物を読み取って、印
    刷物中の個別データ近傍に印刷された、当該個別データ
    に関する関連情報の格納場所を示すリンク先アドレス情
    報を特定するための識別子を取得する識別子取得部と、 前記印刷物を読み取って、当該印刷物に対応する電子原
    稿の格納場所を示す文書アドレス情報を取得す文書アド
    レス情報取得部と、 前記文書アドレス情報取得部により取得された前記文書
    アドレス情報に基づいて、前記格納場所から前記電子原
    稿を取得する電子原稿取得部と、 前記電子原稿取得部により取得された電子原稿の言語フ
    ァイルの記述に基づいて前記リンク先アドレス情報と前
    記識別子との対応関係を特定し、この特定した対応関係
    に基づいて、取得要求された前記関連情報のリンク先ア
    ドレス情報を取得するリンク先アドレス情報取得部と、 前記リンク先アドレス情報取得部により取得されたリン
    ク先アドレス情報に基づいて前記取得要求された関連情
    報を取得する関連情報取得部とを備えたことを特徴とす
    る原稿処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100723999B1 (ko) 2005-04-05 2007-06-04 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 전자 문서 관리 시스템, 화상 형성 장치, 전자 문서 관리 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
JP2007159068A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置およびデータアクセス用データプリントプログラム
JP2008062440A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8223391B2 (en) 2007-01-30 2012-07-17 Fuji Xerox Co., Ltd. System and method for producing print instruction information to be transmitted to a printing device

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