JP2002365720A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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JP2002365720A
JP2002365720A JP2001169205A JP2001169205A JP2002365720A JP 2002365720 A JP2002365720 A JP 2002365720A JP 2001169205 A JP2001169205 A JP 2001169205A JP 2001169205 A JP2001169205 A JP 2001169205A JP 2002365720 A JP2002365720 A JP 2002365720A
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JP2001169205A
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Fumitaka Yajima
章隆 矢島
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズではなく回路を利用して投写画面のサ
イズを小さくした場合でも、投写画面周囲をほぼ確実に
暗くできるプロジェクタを提供する。 【解決手段】 光源310からの光により液晶パネル4
10R,G,Bを照明し、これらの液晶パネルで形成さ
れた画像を投写レンズ600を用いて投射するプロジェ
クタであって、液晶パネル410R,G,Bの画像表示
範囲を複数の異なる範囲に変更可能としたものにおい
て、液晶パネル410R,G,Bへの入射光がそれらの
各画像表示範囲内に入射するように調節する表示範囲対
応遮光板430を、液晶パネル410R,G,Bの光入
射側に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル等の光
変調装置を備えたプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプロジェクタの光学系は、例えば
図13のような構成となっている。すなわち、ランプ5
10及びリフレクタ511を有し、リフレクタ511で
反射された光を含むランプ510からの光を、同一の偏
光光に揃えて液晶パネル550R,550G,550B
のパネル面に入射させるための照明光学系520と、こ
の照明光学系520から出射される光束Wを、赤、緑、
青の各色光束R、G、Bに分離する色光分離光学系53
0と、色光分離光学系530によって分離された各色光
束のうち、青色光束Bを対応する液晶パネル550Bに
導くリレー光学系540と、各色光束を与えられた映像
情報に従って変調する光変調装置としての液晶パネル5
50R,550G,550Bと、変調された各色光束を
合成する色光合成光学装置としてのクロスダイクロイッ
クプリズム560と、合成された光束を拡大投写する投
写レンズ570とを備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなプロジェ
クタにおいて、投写される画面のサイズを電子ズーム機
能(レンズではなく電子回路を利用して画面のサイズ調
整を行うもの)を用いて調整可能にしているものがあ
る。この電子ズーム機能を用いた投写画面のサイズ調整
は、液晶パネル550R,550G,550Bの画像表
示可能領域のうち、そのズーム比で定まる画像表示範囲
の外側を黒色表示させ、その黒色表示の内側の範囲に画
像を表示させることで行われている。例えば、図14
(a)に示すように、液晶パネルが画像表示領域55
1、ケース552、信号ケーブル553からなる場合、
液晶パネルへの照明光は、画像表示領域551の全てを
カバーし、ケース552の一部にまで及ぶ点線554で
示される範囲に照射される。この液晶パネルを利用した
プロジェクタが、電子ズーム機能によりその投写画面サ
イズが縮小された場合、図14(b)に示すように、そ
の縮小に対応して液晶パネルの画像表示領域周囲(図中
の斜線部)555が黒色表示される。しかし、照明光は
図14(a)の場合と同様に、ケース552の一部にま
で及ぶ点線554で示される範囲に照射されている。こ
のため、電子ズーム機能を利用して投写画面のサイズを
小さくする場合、液晶パネルの黒色表示部分からも照明
光の一部が透過し、コントラストが400:1程度で
は、投写画面周囲が黒色とはならずに、明るくなってし
まうという問題があった。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、レンズではなく回路を利用して投写画面のサイズを
小さくした場合でも、投写画面周囲をほぼ確実に暗く
(通常黒色表示)できるプロジェクタを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプロジェクタ
は、光源からの光により光変調装置を照明し、該光変調
装置で形成された画像を投写レンズを用いて投射するプ
ロジェクタであって、前記光変調装置の画像表示範囲を
複数の異なる範囲に変更可能としたものにおいて、前記
光変調装置への入射光が該光変調装置の各画像表示範囲
内に入射するように調節する遮光板を、該光変調装置の
光入射側に備えたことを特徴とする。これにより、光変
調装置の画像表示可能領域のうち画像表示に使用しない
領域には照明光が入射しなくなるため、投写画面の周囲
をほぼ確実に暗くすることができる。また、画像表示可
能領域のうちの必要箇所にのみ照明光を当てるため、光
変調装置の温度上昇や劣化も抑制できるという利点もあ
る。
【0006】また、本発明のプロジェクタは、光源から
の光により光変調装置を照明し、該光変調装置で形成さ
れた画像を投写レンズを用いて投射するプロジェクタで
あって、前記光変調装置の画像表示範囲を複数の異なる
範囲に変更可能としたものにおいて、前記光変調装置の
各画像表示範囲の外側周辺からの透過光を遮蔽するよう
に調節する遮光板を、該光変調装置の光出射側に備えた
ことを特徴とする。これにより、光変調装置の画像表示
可能領域のうち画像表示に使用しない領域からの出射光
が遮光されるため、投写画面の周囲をほぼ確実に暗くす
ることができる。
【0007】また、上記のプロジェクタにおいて、前記
遮光板は、前記光変調装置の画像表示範囲を変更させる
ズーム指定信号、アスペクト比指定信号、又は解像度指
定信号に応じて移動させて、光量の調節を行うことを特
徴とする。ここで、ズーム指定信号とは予め定められた
範囲内において所定の比率又は任意の比率に応じて投写
画面の拡大又は縮小を指定する場合に入力する信号、ア
スペクト比指定信号とは投写画面の横縦比を指定する場
合に入力する信号、そして解像度指定信号とは表示規格
に定められた横方向画素数と横方向画素数で規定される
解像度に投写画面を対応させる場合に入力する信号であ
る。これにより、表示画面のサイズを変更した場合に
は、それに連動して投写画面の周囲がほぼ確実に暗く表
示されることになる。
【0008】上記のプロジェクタにおいて、前記遮光板
を前記光変調装置の画像表示可能領域の上下左右に配置
し、それらの遮光板のうち対向する遮光板は同じ距離移
動させるようにすると、この遮光板による光量の調節に
かかる時間を短くできる。
【0009】上記のプロジェクタにおいて、前記遮光板
をモータ駆動によりスライド又は回転移動させると、こ
の遮光板の駆動及び制御を簡単な構成で実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
プロジェクタの光学系を示す構成図である。この光学系
は、照明光学系300、色光分離光学系380、リレー
光学系390、光変調装置としての液晶パネル410
R,410G,410B、液晶パネル410R,410
G,410Bの実際の画像表示範囲に合わせて各液晶パ
ネルに入射する光量を調節する各液晶パネル毎に配置さ
れた表示範囲対応遮光板430、色光合成光学系である
クロスダイクロイックプリズム420、及び投写光学系
である投写レンズ600を主な構成要素としている。以
下に、これらの要素を説明する。
【0011】照明光学系300は、超高圧水銀ランプや
メタルハライドランプ等のランプ310、このランプ3
10から放射された光を所定の方向に反射させる回転放
物面又は回転楕円面形状のリフレクタ312、複数の小
レンズを組み合わせてなる第1レンズアレイインテグレ
ータ320及び第2レンズアレイインテグレータ34
0、光の偏光方向を同一の種類に揃える偏光変換素子ア
レイ360、偏光変換素子アレイ360に入射する光量
を調節する偏光変換素子アレイ用遮光板350、第1及
び第2レンズアレイインテグレータ320,340を通
過した分割光束を液晶パネル410R,410G,41
0Bのパネル面に重ねる重畳レンズ370等から構成さ
れている。
【0012】第1及び第2レンズアレイインテグレータ
320、340は、液晶パネル410R,410G,4
10Bのパネル面での照明むらをなくして均一に照明す
るために設けられるものである。そのうち、第1レンズ
アレイインテグレータは、照明光を複数の光束に分割す
る作用を有するもので、その一例を図2に示した。図2
中、(A)が正面図、(B)が側面図である。この第1
レンズアレイインテグレータ320は、矩形状の輪郭を
有する微小な小レンズ321が、縦方向にN(N=8)
列、横方向にM(M=10)行のマトリクス状に配列さ
れたもので、各小レンズ321を光の進行方向から見た
外形形状は、各液晶パネル410R,410G,410
Bの形状とほぼ相似形をなすように設定されている。例
えば、液晶パネルの画像表示可能領域(最大画像表示領
域)のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3で
あるならば、各小レンズ321のアスペクト比も4:3
に設定される。
【0013】第2レンズアレイインテグレータ340
は、第1レンズアレイインテグレータ320に対応して
設けられるもので、第1レンズアレイインテグレータ3
20を構成するレンズ数と同数の小レンズ341から構
成される。なお、第1レンズアレイインテグレータ32
0と第2レンズアレイインテグレータ340は、それら
を構成する各小レンズの凸面が光入射側に向いて配置さ
れても、また光出射側に向いて配置されてもいずれでも
よい。
【0014】偏光変換素子アレイ用遮光板350は、例
えば図3の正面図に示すような、矩形板状体に複数の開
口部351を備えたものである。開口部351は偏光変
換素子アレイ360が備える偏光分離膜366に対応し
て複数設けられている。そして、偏光変換素子アレイ用
遮光板350は、この開口部351を通して偏光分離膜
366の部分にのみ光を入射させるように、偏光変換素
子アレイ360に対して配置される。
【0015】偏光変換素子アレイ360は、2つの偏光
変換素子アレイ361,362が光軸を挟んで対称な向
きに配置されてなる。図4は、この偏光変換素子アレイ
361の外観を示す斜視図である。偏光変換素子アレイ
361は、偏光ビームスプリッタアレイ363と、偏光
ビームスプリッタアレイ363の光射出面の一部に選択
的に配置されたλ/2位相差板364(図中斜線で示
す)とを備えている。偏光ビームスプリッタアレイ36
3は、それぞれ断面が平行四辺形の柱状透光性部材36
5が、順次貼り合わされた形状を有している。透光性部
材365の界面には、偏光分離膜366と反射膜367
とが交互に形成されている。λ/2位相差板364は、
偏光分離膜366あるいは反射膜367の光射出面のx
方向の写像部分に、選択的に貼り付けられる。この例で
は、偏光分離膜366の光射出面のx方向の写像部分に
λ/2位相差板364を貼り付けている。
【0016】偏光変換素子アレイ361は、入射された
光束を同一の直線偏光光(s偏光又はp偏光光)に変換
して射出する機能を有する。図5は、偏光変換素子アレ
イ361の作用を示す模式図である。偏光変換素子アレ
イ361の入射面に、s偏光成分とp偏光成分とを含む
光(ランダムな偏光方向を有する自然光)が入射する
と、この光は、まず、偏光分離膜366によってs偏光
光とp偏光光に分離される。s偏光光は、偏光分離膜3
66によってほぼ垂直に反射され、反射膜367によっ
てさらに反射されてから射出される。一方、p偏光光
は、偏光分離膜366をそのまま透過する。偏光分離膜
366を透過したp偏光光の射出面には、λ/2位相差
板364が配置されており、このp偏光光がs偏光光に
変換されて射出する。従って、偏光変換素子アレイ36
1を通過した光は、そのほとんどがs偏光光となって射
出される。なお、偏光変換素子アレイ361から射出さ
れる光をp偏光光としたい場合には、λ/2位相差板3
64を、反射膜367によって反射されたs偏光光が射
出する射出面に配置すればよい。また、偏光方向を揃え
られる限り、λ/4位相差板を用いたり、所望の位相差
板をp偏光光とs偏光光の射出面の双方に設けたりして
も良い。
【0017】上記偏光変換素子アレイ361のうち、隣
り合う1つの偏光分離膜366及び1つの反射膜367
を含み、さらに1つのλ/2位相差板364で構成され
る1つのブロックを、1つの偏光変換素子368とみな
すことができる。偏光変換素子アレイ361は、このよ
うな偏光変換素子368が、x方向に複数列配列された
ものである。なお、偏光変換素子アレイ362も偏光変
換素子アレイ361と全く同様の構成であるので、その
説明は省略する。
【0018】色光分離光学系380は、第1及び第2ダ
イクロイックミラー382,386を備え、照明光学系
300から射出される光を、赤、緑、青の3色の色光に
分離する機能を有している。
【0019】リレー光学系390は、入射側レンズ39
2、反射ミラー394、リレーレンズ396、及び反射
ミラー398を備えてなる。青色光にリレー光学系39
0が用いられているのは、青色光の光路長が他の色光の
光路長よりも長いため、光の拡散等による光の利用効率
の低下を防止するためである。
【0020】液晶パネル410R,410G,410B
は、図6に示すような外観を有しており、画像表示領域
411の周囲がケース412で保持され、ケース412
の上辺からはプロジェクタの動作制御用電子回路に接続
される信号ケーブル413が延出している。また、ケー
ス412は、クロスダイクロイックプリズム420へ各
液晶パネルを直接固定するための取付孔414を備えて
いる。クロスダイクロイックプリズム420と各液晶パ
ネルとを一体化すると、3板式でありながらドットずれ
のないクリアな画像が得られるという利点がある。しか
し、これらは必ずしも一体にする必要はない。
【0021】液晶パネルの画像表示領域411は、多数
の画素が縦横に並べられて構成されており、その最大画
像表示領域は、表1に示す表示規格のいずれかに対応し
た解像度(横方向画素数×縦方向画素数)に基づいて設
定される。従って、解像度のより高い液晶パネルを使用
すると、それより低い解像度への変更が数多く可能にな
る。
【0022】
【表1】
【0023】液晶パネル410R,410G,410B
の光入射側には、これらの液晶パネルの画像表示可能領
域のうち実際に使用される画像表示範囲に合わせて各液
晶パネルに入射する光量を調節する移動可能な表示範囲
対応遮光板430が配置されている。この遮光板430
は黒色で不要な反射光が出ないようにしている。
【0024】表示範囲対応遮光板430の動作機構は、
例えば図7に示すように、2つの表示範囲対応遮光板4
30の一辺をモータ(図示せず)に連動した回転軸43
1に固定し、モータの回転力を利用してこれら2つの表
示範囲対応遮光板430を矢印方向(A)に回転させる
ように構成できる。
【0025】また、図8に示すように、2つの表示範囲
対応遮光板430の一辺をラック432として構成し、
これらのラックに平歯車433を噛み合わせ、その平歯
車433をモータ(図示せず)で回転させることによ
り、これら2つの表示範囲対応遮光板430を矢印方向
(B)にスライドさせるようにしても、表示範囲対応遮
光板430の位置が変わり、従って光量調節が可能とな
る。この場合、表示範囲対応遮光板430を動かすモー
タは各遮光板430毎に設けてもよい。
【0026】なお、図7、図8では省略したが、これら
いずれの場合においても、表示範囲対応遮光板430は
液晶パネル410R,410G,410の画像表示領域
411の上下左右端部に配置するものとする。これら図
7、図8の機構により、表示範囲対応遮光板430は、
液晶パネル410R,410G,410の画像表示領域
411のうちの、実際には画像表示が行われない不要部
(ここは黒色表示がなされているものとする)に入射す
る光を、概ね遮光する位置に来るように調節される。
【0027】ところで、対向する上下の遮光板430又
は左右の遮光板430を、それぞれ同距離移動させるよ
うにすると、移動距離が平均化されるため、光量の調節
にかかる時間を短縮することができる。
【0028】さらに、表示範囲対応遮光板430を動作
させるための制御回路の例を図9に示した。この回路
は、ズーム指定、アスペクト比指定、解像度指定などの
投写画面サイズに関連する情報の入力部10、入力部1
0からの情報を基にモータの動作を制御する演算制御部
20、演算制御部20からの情報によりモータ40を駆
動するモータ駆動部30、及び表示範囲対応遮光板43
0を動作させるモータ40からなる。
【0029】上記制御回路に基づく表示範囲対応遮光板
430による光量調節動作は、図10に示すフローチャ
ートに従って説明される。すなわち、ズーム指定、アス
ペクト比指定、又は解像度指定のいずれかの情報が入力
部10から入力されると(S1)、演算制御部20はそ
の情報を受けて、液晶パネル410R,410G,41
0の画像表示領域411に関して、現在の画像表示範囲
を変更する必要があるかどうか判断する(S2)。ここ
で、その変更は必要ないと判断されると、光量調節動作
は直ちに終了となる(S5)。一方、画像表示範囲の変
更が必要であると判断すると、その投写画面サイズ情報
の値に対応して、演算制御部20がモータ40の回転方
向及び回転量を算出してモータ駆動部30を制御し(S
3)、これによりモータ40を回転させて表示範囲対応
遮光板430を所定位置へ移動させ(S4)、その光量
調節動作を終了する(S5)。
【0030】なお、表示範囲対応遮光板430の動作を
トリガさせる情報は、上記の情報に限られるものではな
く、他の情報や信号も利用できる。
【0031】次に、表示範囲対応遮光板430を全開し
て液晶パネルの画像表示可能領域の全てを実際の画像表
示範囲として使用する場合の上記光学系の作用を、図1
1を基に説明する。
【0032】ランプ310からの放射された光は、直進
して又はリフレクタ312で反射され、さらにフィール
ドレンズ(図示せず)等で平行光線にされた後、第1レ
ンズアレイインテグレータ320に入射する。第1レン
ズアレイインテグレータ320は、入射光を小レンズ3
21の数に応じた複数の部分光束に分割する。
【0033】第1レンズアレイインテグレータ320を
出た各部分光束は、第2レンズアレイインテグレータ3
40により、偏光変換素子アレイ360の対応する偏光
分離膜366の近傍に集光される。その際、遮光板35
0により、偏光変換素子アレイ360への入射光のう
ち、偏光分離膜366に対応する部分にのみ光が入射す
るように調整される。
【0034】偏光変換素子アレイ360では、先に説明
したようにして、そこに入射した光束が同じ種類の直線
偏光に変換される。
【0035】そして、偏光変換素子アレイ360で偏光
方向が揃えられた複数の部分光束は重畳レンズ370に
入り、そこで液晶パネル410R,410G,410B
を照射する各部分光束が、そのパネル面上で重さなり合
うように調整される。
【0036】このようにして照明光学系300を出た光
は、その偏光方向が揃えられたことで、従来熱として捨
てられていた光が無駄にされることなく利用されて光の
利用効率が改善されることに加えて、レンズセル像の重
ね合わせによって、照明むらも改善されたものとなって
いる。
【0037】照明光学系300を出た光は続いて色光分
離光学系380に入る。第1ダイクロイックミラー38
2は、重畳レンズ370から射出される光のうち赤色光
成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分と
を反射する。第1ダイクロイックミラー382を透過し
た赤色光は、反射ミラー384で反射され、フィールド
レンズ400を通って赤色光用の液晶パネル410Rに
達する。このフィールドレンズ400は、重畳レンズ3
70から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)
に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル410
G,410Bの前に設けられたフィールドレンズ40
2,404も同様に作用する。
【0038】さらに、第1ダイクロイックミラー382
で反射された青色光と緑色光のうち、緑色光は第2ダイ
クロイックミラー386によって反射され、フィールド
レンズ402を通って緑色光用の液晶パネル410Gに
達する。一方、青色光は、第2ダイクロイックミラー3
86を透過し、青色光用の液晶パネル410Bに達す
る。
【0039】この例では、液晶パネル410R,410
G,410Bの光入射側に配置された表示範囲対応遮光
板430が全開しており、液晶パネル410R,410
G,410Bの画像表示領域411の全域に各色光が入
射している。液晶パネル410R,410G,410B
は、このように入射した各色光を、与えられた映像情報
に従って変調し、各色光の画像を形成する。なお、3つ
の液晶パネル410R,410G,410Bの光入射面
側、光出射面側には、通常、偏光板が設けられる。
【0040】上記の各液晶パネル410R,410G,
410Bから射出された3色の変調光は、これらの変調
光を合成してカラー画像を形成する色光合成光学系とし
ての機能を有するクロスダイクロイックプリズム420
に入る。クロスダイクロイックプリズム420には、赤
色光を反射する誘電体多層膜と、青色光を反射する誘電
体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に
形成されている。これらの誘電体多層膜によって赤、
緑、青の3色の変調光が合成されて、カラー画像を投写
するための合成光が形成される。
【0041】そして、クロスダイクロイックプリズム4
20で合成された合成光は、最後に投写レンズ600に
入り、そこからスクリーン上にカラー画像として投写表
示される。
【0042】これに対して、ズーム指定、アスペクト比
指定、又は解像度指定により、電子回路を利用して液晶
パネル410R,410G,410Bの画像表示可能領
域の一部のみを実際の画像表示範囲として使用する場合
は、図12に示される。すなわち、表示範囲対応遮光板
430が、液晶パネル410R,410G,410Bの
画像表示可能領域のうちの不使用部分(黒色表示部分)
に向かう各色光を遮光する位置に移動されており、これ
によって、実際の画像表示範囲に対応した範囲が各色光
により照明される。このようにして液晶パネル410
R,410G,410Bに入射して変調された各色光
は、クロスダイクロイックプリズム420で合成され、
投写レンズ600に入って、そこからスクリーン等にカ
ラー画像として投写表示される。
【0043】上記のプロジェクタによれば、液晶パネル
410R,410G,410Bの画像表示可能領域のう
ちの不使用部分には照明光が入射しなくなるため、投写
画面の周囲をほぼ確実に黒色とすることができる。ま
た、画像表示可能領域のうち、実際の画像表示範囲にの
み照明光を当てるため、液晶パネルの温度上昇や劣化も
抑制できる。
【0044】ところで、上記実施形態では、表示範囲対
応遮光板を液晶パネルの光入射側に配置したが、この遮
光板を液晶パネルの光出射側に配置しても、投写画面周
囲を完全な黒色にすることは可能である。
【0045】また、上記実施形態では、液晶パネルを3
枚用いたいわゆる3板式プロジェクタについて説明した
が、本発明のプロジェクタは、液晶パネルを1枚、2枚
又は4枚使った、単板式、2板式又は4板式プロジェク
タ等にも適応できる。
【0046】また、上記実施形態では、透過型の液晶パ
ネルを用いたプロジェクタを例に説明したが、本発明
は、反射型の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用
することが可能である。ここで、「透過型」とは、液晶
パネル等の光変調装置が光を透過するタイプであること
を意味しており、「反射型」とは、それが光を反射する
タイプであることを意味している。
【0047】また、液晶パネルは、その開口率を実質的
に向上させるため、各画素毎にマイクロレンズを配置し
たものでもよい。なお、光変調装置は液晶パネルに限ら
れるものではなく、例えば、マイクロミラーを用いた装
置であってもよい。
【0048】また、色光合成光学系であるプリズムも、
4つの三角柱状プリズムの接着面に沿って二種類の色選
択面が形成されたダイクロイックプリズムに限られず、
色選択面が一種類のダイクロイックプリズムや、偏光ビ
ームスプリッタであっても良い。その他、プリズムは、
略六面体状の光透過性の箱の中に光選択面を配置し、そ
こに液体を充填したようなものであってもよい。
【0049】さらに、本発明の照明光学系は、投写像を
観察する方向から投写を行う前面投写型プロジェクタに
も、また、投写像を観察する方向とは反対側から投写を
行う背面投写型プロジェクタにも適用可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明のプロジェクタによれば、レンズ
ではなく回路を利用して投写画面のサイズを変更する場
合に、光変調装置の画像表示可能領域のうち投写画面の
サイズ変更に応じて不使用とされる領域に関係する部分
の光が概ね遮光されるため、投写画面周囲をほぼ確実に
暗くすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプロジェクタの光学
系を示す構成図。
【図2】第1レンズアレイインテグレータの平面図
(A)と側面図(B)。
【図3】偏光変換素子アレイ用遮光板の一例を示す正面
図。
【図4】偏光変換素子アレイの外観を示す斜視図。
【図5】偏光変換素子アレイの作用を示す説明図。
【図6】液晶パネルの外観を示す斜視図。
【図7】表示範囲対応遮光板の動作機構の一例を示す斜
視図。
【図8】表示範囲対応遮光板の動作機構の他の例を示す
斜視図。
【図9】表示範囲対応遮光板の駆動回路の一例を示すブ
ロック図。
【図10】ズーム指定信号に対応するプロジェクタの動
作を示すフローチャート。
【図11】表示範囲対応遮光板を全開して液晶パネルの
画像表示可能領域の全てを画像表示範囲として使用した
場合の作用説明図。
【図12】電子ズーム機能を利用して液晶パネルの画像
表示可能領域の一部を画像表示範囲として使用した場合
の作用説明図。
【図13】公知のプロジェクタの光学系を示す構成図。
【図14】電子ズーム機構による従来の作用説明図。
【符号の説明】
10 投写画面サイズ情報入力部 20 演算制御部 30 モータ駆動部 40 モータ 300 照明光学系 380 色光分離光学系 390 リレー光学系 410R,410G,410B 液晶パネル 411 画像表示領域 412 ケース 413 信号ケーブル 420 クロスダイクロイックプリズム 430 表示範囲対応遮光板 431 回転軸 432 ラック 433 平歯車 600 投写レンズ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光により光変調装置を照明
    し、該光変調装置で形成された画像を投写レンズを用い
    て投射するプロジェクタであって、前記光変調装置の画
    像表示範囲を複数の異なる範囲に変更可能としたものに
    おいて、 前記光変調装置への入射光が該光変調装置の各画像表示
    範囲内に入射するように調節する遮光板を、該光変調装
    置の光入射側に備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 光源からの光により光変調装置を照明
    し、該光変調装置で形成された画像を投写レンズを用い
    て投射するプロジェクタであって、前記光変調装置の画
    像表示範囲を複数の異なる範囲に変更可能としたものに
    おいて、 前記光変調装置の各画像表示範囲の外側周辺からの透過
    光を遮蔽するように調節する遮光板を、該光変調装置の
    光出射側に備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 前記光変調装置の画像表示範囲を変更さ
    せるズーム指定信号に応じて前記遮光板を移動させ、前
    記調節を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のプ
    ロジェクタ。
  4. 【請求項4】 前記光変調装置の画像表示範囲を変更さ
    せるアスペクト比指定信号に応じて前記遮光板を移動さ
    せ、前記調節を行うことを特徴とする請求項1又は2記
    載のプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 前記光変調装置の画像表示範囲を変更さ
    せる解像度指定信号に応じて前記遮光板を移動させ、前
    記調節を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のプ
    ロジェクタ。
  6. 【請求項6】 前記遮光板を前記光変調装置の画像表示
    可能領域の上下左右に配置し、そのうちの対向する遮光
    板は同距離を移動させることを特徴とする請求項3乃至
    5のいずれかに記載のプロジェクタ。
  7. 【請求項7】 前記遮光板をモータ駆動によりスライド
    移動させることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか
    に記載のプロジェクタ。
  8. 【請求項8】 前記遮光板をモータ駆動により回転移動
    させることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記
    載のプロジェクタ。
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