JP2002364543A - ポンプ - Google Patents

ポンプ

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JP2002364543A
JP2002364543A JP2001170012A JP2001170012A JP2002364543A JP 2002364543 A JP2002364543 A JP 2002364543A JP 2001170012 A JP2001170012 A JP 2001170012A JP 2001170012 A JP2001170012 A JP 2001170012A JP 2002364543 A JP2002364543 A JP 2002364543A
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JP
Japan
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piston
pump
cylinder liner
housing
chamber
Prior art date
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Withdrawn
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JP2001170012A
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English (en)
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Moriharu Sakai
守治 酒井
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダライナとピストンを備えるポンプに
おいて、摺動部の摩耗を低減し、焼き付きを防止する。 【解決手段】 ハウジング10の内周部に装着されたシ
リンダライナ12と、シリンダライナの内周面を摺動し
つつ往復動されるピストン20とを備え、ピストンの往
復動に伴って気体が吸入・排出されるポンプにおいて、
ハウジングの内周部とシリンダライナの外周面との間
に、気体が通過する冷却用通路15を設けた。これによ
り、冷却用通路を流れる気体によって摺動部が冷却され
て、摺動部の温度上昇が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンの往復動
に伴って気体を吸入し排出するポンプに関するもので、
特に真空ポンプに好適である。
【0002】
【従来の技術】従来の真空ポンプは、ハウジングに装着
されたシリンダライナ内にピストンを配置し、クランク
軸に連結されたコンロッドにてピストンを往復動させる
ことにより、気体を吸入し外部に排出するようにしてい
る(例えば、実公昭61−34923号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のポンプは、シリンダライナとピストンとの摺動によ
り発生した摺動部の熱の一部はハウジングを介して外部
に放出されるが、この放熱が良好に行われないと摺動部
の温度が上昇し、摺動部の摩耗や焼き付きが発生すると
いう問題があった。特に、ハウジングを樹脂製にした場
合摺動部の放熱性が損なわれるため、上記の問題が顕著
になる。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、シリンダライナとピストンを備えるポンプにおい
て、摺動部の摩耗を低減し、焼き付きを防止することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、ハウジング(10)の
内周面に装着されたシリンダライナ(12)と、シリン
ダライナの内周面を摺動しつつ往復動されるピストン
(20)とを備え、ピストンの往復動に伴って気体が吸
入・排出されるポンプにおいて、ハウジングの内周面と
シリンダライナの外周面との間に、気体が通過する冷却
用通路(15)を設けたことを特徴とする。
【0006】これによると、冷却用通路を流れる気体に
よって摺動部が冷却されて、摺動部の温度上昇が抑制さ
れるため、摺動部の摩耗を低減し、焼き付きを防止する
ことができる。
【0007】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す一実施形
態に基づいて説明する。なお、図1は真空ポンプの全体
構成を示す断面図である。このポンプは、例えば車両用
制動装置のバキュームブースタに負圧を供給する真空ポ
ンプとして用いられる。また、本実施形態のポンプは図
1において紙面上方が上部になるような姿勢で車両に搭
載される。
【0009】図1において、真空ポンプは、電動モータ
(以下、モータという)100と、モータ100により
駆動されて空気を吸入し吐出するポンプ部Pとからな
る。このポンプ部Pは例えばPBT(ポリブチレンテレ
フタレート)製のハウジング10を備え、このハウジン
グ10には、上下方向に延びる円柱穴形状のピストン収
納室11が図中上端側に形成され、このピストン収納室
11には、後述するピストンが摺動する例えばステンレ
ス製の薄肉円筒状のシリンダライナ12が装着されてい
る。
【0010】ピストン収納室11の図中下方側にはクラ
ンク室13が形成され、またハウジング10の図中右側
の平面部にモータ100がねじ102によって取り付け
られている。モータ100の回転軸101の一端はクラ
ンク室13まで延び、回転軸101の一端にクランク軸
40が結合されている。このクランク軸40には、クラ
ンク軸40および回転軸101の回転中心に対して偏芯
して配置された偏芯軸41が備えられている。さらに、
クランク軸40には、偏芯軸41の質量分をバランスさ
せるバランスウエイト42が一体に設けられている。
【0011】ピストン収納室11には、ポンプ部Pの主
要構成要素であるピストン20が配置されている。ピス
トン20は、例えばアルミニウム製の略円柱状のピスト
ン本体21の外周に、略円筒状の含油軸受22が装着さ
れ、ピストン本体21と含油軸受22とによって形成さ
れたリング溝に例えばPTFE(四フッカエチレン)製
のピストンリング23が装着され、ピストン20の往復
動時には、ピストンリング23がシリンダライナ12の
内周面を気密を保ちつつ摺動する。
【0012】例えば樹脂製のコンロッド30は、その一
端がベアリング31を介してクランク軸40の偏芯軸4
1に連結され、他端がベアリング32を介してピン24
によりピストン本体21に連結されており、コンロッド
30はクランク軸40の回転運動を往復運動に変換して
ピストン20に伝達するようになっている。
【0013】ハウジング10の上端部には、ピストン収
納室11の上端開口部を閉塞するようにして例えば樹脂
製の円盤状のエンドプレート50が装着され、このエン
ドプレート50とシリンダライナ12とピストン20と
によってポンプ室60が形成されている。さらに、ハウ
ジング10の上端部には、パイプ部71を有する例えば
樹脂製の略円盤状のカバー70が装着されている。
【0014】ポンプ室60とパイプ部71内はエンドプ
レート50に形成された吸入穴51を介して連通可能に
なっており、ポンプ室60とパイプ部71内との間は、
エンドプレート50とカバー70の間に配置された耐熱
性に富むゴムよりなる板状の吸入弁80により開閉され
るようになっている。
【0015】また、カバー70を凹ませてエンドプレー
ト50との間に形成された吐出室72は、エンドプレー
ト50に形成された吐出穴52を介してポンプ室60と
連通可能になっており、ポンプ室60と吐出室72との
間は、エンドプレート50とカバー70の間に配置され
た耐熱性に富むゴムよりなる板状の吐出弁81により開
閉されるようになっている。
【0016】エンドプレート50およびカバー70の各
外周面とハウジング10の上端部の内周面との間には、
略全周にわたって第1通路14が形成され、また、シリ
ンダライナ12の外周面とハウジング10の内周面との
間には、略全周にわたって第2通路15が形成されてい
る。
【0017】そして、カバー70に形成された連通路7
3は、吐出室72から径外方に向かって第1通路14ま
で延びており、この連通路73によって吐出室72と第
1通路14とを連通させるようになっている。また、第
1通路14は、エンドプレート50に形成された環状の
溝部53を介して第2通路15と連通されており、さら
に、この第2通路15は、ピストン収納室11、クラン
ク室13、および図示しない連通穴を介してモータ10
0の内部に連通されている。
【0018】上記構成になるポンプの作動について説明
する。このポンプは、カバー70のパイプ部71が図示
しない車両用制動装置のバキュームブースタ内の圧力室
に接続されて用いられ、バキュームブースタ内の圧力室
の圧力が、設定負圧より小さい負圧(大気圧側に近い負
圧)ないしは大気圧になると、モータ100に通電され
て運転が開始される。
【0019】そして、モータ100への通電によりクラ
ンク軸40が回転し、クランク軸40の回転運動がコン
ロッド30により往復運動に変換されてピストン20に
伝達され、ピストン20は図1において上下方向に往復
動する。
【0020】ピストン20が図1の下方に向かって移動
すると、ポンプ室60の容積が増加してポンプ室60の
圧力が低下し、ポンプ室60の圧力がパイプ部71側の
圧力よりも低くなった時点で吸入弁80が開弁し、バキ
ュームブースタの圧力室の空気が、パイプ部71および
エンドプレート50の吸入穴51を介してポンプ室60
に吸入される。
【0021】次に、ピストン20が下端位置から上方に
向かって上端位置まで移動する間は空気の排出が行われ
る。すなわち、ピストン20が上方に向かって移動する
と、ポンプ室60の容積が縮小されてポンプ室60の圧
力が上昇し、ポンプ室60の圧力が吐出室72側の圧力
よりも高くなった時点で吐出弁81が開弁し、ポンプ室
60内の空気が、エンドプレート50の吐出穴52を介
して吐出室7に排出される。さらに、吐出室7に排出さ
れた空気は、連通路73、第1通路14、溝部53、第
2通路15、ピストン収納室11、クランク室13、お
よびモータ100の内部を通過して、大気中に排出され
る。
【0022】以上の作動により、バキュームブースタの
圧力室の圧力が設定負圧より大きい負圧(真空側に近い
負圧)になると、モータ100への通電が停止され、ポ
ンプが停止される。
【0023】本実施形態によると、シリンダライナ12
とピストンリング23との摺動により発生した摺動部の
熱は、シリンダライナ12の外周側に形成された第2通
路15を空気が通過する際に空気に伝達される。そし
て、本実施形態では摺動部と空気との間で直接熱交換が
行われるため、従来のポンプのように摺動部の熱がハウ
ジングを介して外部に放出される場合よりも、摺動部の
放熱(冷却)が良好に行われる。従って、第2通路15
を流れる空気によって摺動部が良好に冷却されて摺動部
の温度上昇が抑制されることにより、樹脂製のピストン
リング23の摩耗が低減されると共に、摺動部の焼き付
きが防止される。
【0024】なお、本発明のポンプは、上記実施形態で
例示した車両用制動装置以外の用途にも適用可能であ
る。また、空気以外の気体を取り扱うポンプとしても使
用可能である。また、本発明は、ハウジングを樹脂製に
したポンプに好適であるが、ハウジングを金属製にした
ポンプにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるポンプの一実施形態を示す断面図
である。
【符号の説明】
10…ハウジング、12…シリンダライナ、15…冷却
用通路、20…ピストン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(10)の内周面に装着され
    たシリンダライナ(12)と、前記シリンダライナの内
    周面を摺動しつつ往復動されるピストン(20)とを備
    え、前記ピストンの往復動に伴って気体が吸入・排出さ
    れるポンプにおいて、 前記ハウジングの内周面と前記シリンダライナの外周面
    との間に、気体が通過する冷却用通路(15)を設けた
    ことを特徴とするポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンの往復動に伴って排出され
    る気体が前記冷却用通路(15)を通過するように構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
JP2001170012A 2001-06-05 2001-06-05 ポンプ Withdrawn JP2002364543A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104081051A (zh) * 2012-01-31 2014-10-01 Ulvac机工株式会社 泵装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104081051A (zh) * 2012-01-31 2014-10-01 Ulvac机工株式会社 泵装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805