JP2005188407A - ピストン式圧縮機における断熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮室における断熱性を高める。
【解決手段】シリンダ11には圧縮室形成用孔111が形成されており、圧縮室形成用孔111には円筒形状の断熱材30が圧入されている。断熱材30は、合成樹脂製である。断熱材30の筒内は、シリンダボア43となり、シリンダボア43内にはアルミニウム製のピストン25が収容されている。ピストン25は、シリンダボア43内に圧縮室112を区画する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、回転軸の回転に基づいてシリンダボア内でピストンを往復駆動して、吸入圧領域から圧縮室へ冷媒ガスを吸入すると共に、圧縮室から吐出圧領域へ冷媒ガスを吐出するピストン式圧縮機における断熱構造に関するものである。
ピストン式圧縮機(例えば、特許文献1参照)の圧縮室に導入された冷媒ガスの温度は、圧縮機の性能に影響を与える。圧縮室に導入された冷媒ガスの温度が高いほど、圧縮室内の冷媒ガスの密度が小さくなるので、圧縮機の性能が低下する。逆に、圧縮室に導入された冷媒ガスの温度が低いほど、圧縮室内の冷媒ガスの密度が大きくなるので、圧縮機の性能が向上する。
特表2001−515174号公報
圧縮室内の冷媒ガスの温度は、冷媒ガスの圧縮によって上昇する。そのため、圧縮された冷媒ガスから圧縮室を形成する壁面に熱が伝わり、圧縮室を形成する壁面の温度が上昇する。冷媒ガスを圧縮して吐出した後に新たに圧縮室に吸入された冷媒ガスは、圧縮室を形成する壁面から熱を受け取って温度上昇する。従って、圧縮室を形成する壁面の温度上昇が大きい、あるいは圧縮室を形成する壁面の熱伝導率が大きいと、圧縮室内の圧縮前の冷媒ガスの温度上昇が大きくなり、圧縮機の性能が低下する。
本発明は、ピストン式圧縮機の圧縮室における断熱性を高めることを目的とする。
そのために本発明は、シリンダに設けられたシリンダボアにピストンを収容して前記シリンダボア内に圧縮室を区画し、前記シリンダに連結されたカバーハウジング内に吸入圧領域と吐出圧領域とを形成し、回転軸の回転に基づいて前記シリンダボア内で前記ピストンを往復駆動して、吸入圧領域から前記圧縮室へ冷媒ガスを吸入すると共に、前記圧縮室から吐出圧領域へ冷媒ガスを吐出するピストン式圧縮機を対象とし、請求項1の発明では、予め所定形状に形成された断熱材で前記シリンダボアを形成する周面を構成した。
ここにおける断熱材とは、その熱伝導率がシリンダ(ハウジング)の材質における熱伝導率よりも小さい材質のことをいう。シリンダボアを形成する周面を構成する断熱材は、圧縮室内の冷媒ガスの熱による加熱を受け難く、シリンダボアを形成する周面を構成する断熱材の温度上昇が抑制される。そのため、冷媒ガスを圧縮して吐出した後に新たに圧縮室に吸入された冷媒ガスがシリンダボアを形成する周面を構成する断熱材から受ける熱量は少なく、圧縮室における断熱性が高まる。なお、断熱材は、シリンダボアを形成する周面の一部のみを構成してもよいし、全部を構成してもよい。
請求項2の発明では、請求項1において、前記シリンダに圧縮室形成用孔を設け、前記圧縮室形成用孔に筒形状の断熱材を嵌入して前記シリンダボアを形成する周面を構成した。
筒形状の断熱材の壁厚を大きくして断熱効果を高めることができる。
請求項3の発明では、請求項2において、前記シリンダと前記カバーハウジングとの間にバルブプレートを介在して、前記吸入圧領域及び吐出圧領域から前記圧縮室を区画し、前記筒形状の断熱材における前記バルブプレート側の端部にフランジを形成し、前記シリンダと前記バルブプレートとの間に前記フランジを挟み込んだ。
シリンダと前記バルブプレートとの間にフランジを挟み込まれた筒形状の断熱材は、ピストンの往復動に追随することなく不動保持される。
請求項4の発明では、請求項2において、前記シリンダと前記カバーハウジングとの間にバルブプレートを介在して、前記吸入圧領域及び吐出圧領域から前記圧縮室を区画し、前記圧縮室形成用孔の内周面に位置決め突部を設け、前記位置決め突部と前記バルブプレートとの間に前記筒形状の断熱材を挟み込んだ。
位置決め突部とバルブプレートとの間に挟み込まれた筒形状の断熱材は、ピストンの往復動に追随することなく不動保持される。
請求項5の発明では、請求項1において、前記回転軸の軸線を取り巻く断熱材製の環状ブロックに前記シリンダボアを設けた。
断熱材製の環状ブロックに複数のシリンダボアを設ける構成は、複数のシリンダボアを複数の筒形状の断熱材で構成する場合に比べて、生産性に優れる。
請求項6の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか1項において、前記断熱材は、合成樹脂製とした。
合成樹脂は、断熱材として好適である。
請求項7の発明では、請求項1乃至請求項6のいずれか1項において、前記ピストンの先端面を断熱材で被覆した。
ピストンの先端面を被覆する断熱材は、圧縮室内の冷媒ガスの熱による加熱を受け難く、ピストンの先端面を被覆する断熱材の温度上昇が抑制される。そのため、冷媒ガスを圧縮して吐出した後に新たに圧縮室に吸入された冷媒ガスがピストンの先端面を被覆する断熱材から受ける熱量は少なく、圧縮室における断熱性が高まる。
請求項8の発明では、請求項1乃至請求項7のいずれか1項において、前記冷媒ガスは、二酸化炭素とした。
本発明は、二酸化炭素を冷媒として使用するピストン式圧縮機への適用に好適である。
本発明は、圧縮室における断熱性を高めることができるという優れた効果を奏する。
以下、可変容量型のピストン式圧縮機に本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、アルミニウム製のシリンダ11の前端にはアルミニウム製のフロントハウジング12が接合されている。シリンダ11の後端にはカバーハウジングとしてのアルミニウム製のリヤハウジング13がバルブプレート14、ガスケット型の弁形成プレート15,16を介して接合固定されている。図4及び図5に示すように、弁形成プレート15,16は、金属板152,162の両面にゴム層153,154,163,164を設けたものである。
図1に示すように、シリンダ11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、ねじ53によって共締め結合されている。シリンダ11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、可変容量型ピストン式圧縮機10の全体ハウジングを構成する。
制御圧室121を形成するフロントハウジング12とシリンダ11とには回転軸18がラジアルベアリング19,20を介して回転可能に支持されている。制御圧室121から外部へ突出する回転軸18は、プーリ(図示略)及びベルト(図示略)を介して外部駆動源である車両エンジン17から駆動力を得る。
回転軸18には回転支持体21が止着されていると共に、斜板22が回転軸18の軸方向へスライド可能かつ傾動可能に支持されている。斜板22には連結片23が止着されており、連結片23にはガイドピン24が止着されている。回転支持体21にはガイド孔211が形成されている。ガイドピン24の頭部は、ガイド孔211にスライド可能に嵌入されている。斜板22は、ガイド孔211とガイドピン24との連係により回転軸18の軸方向へ傾動可能かつ回転軸18と一体的に回転可能である。斜板22の傾動は、ガイド孔211とガイドピン24とのスライドガイド関係、及び回転軸18のスライド支持作用により案内される。
斜板22の中心部が回転支持体21側へ移動すると、斜板22の傾角が増大する。斜板22の最大傾角は回転支持体21と斜板22との当接によって規制される。図1の斜板22の実線位置は、斜板22の最大傾角状態を示す。斜板22の中心部がシリンダ11側へ移動すると、斜板22の傾角が減少する。図1の斜板22の鎖線位置は、斜板22の最小傾角状態を示す。
図1、図2及び図4に示すように、シリンダ11には複数の圧縮室形成用孔111が貫設されている。圧縮室形成用孔111には合成樹脂製の円筒形状の断熱材30が圧入されている。圧縮室形成用孔111の周面は、断熱材30によって全て被覆されている。
円筒形状の断熱材30の筒内にはアルミニウム製のピストン25(図2においては1つのみ示す)が収容されている。ピストン25は、円柱形状の頭部252と首部253とからなる。頭部252は、断熱材30の筒内に嵌入されており、首部253は、シュー26を介して斜板22に係合されている。斜板22の回転運動は、シュー26を介してピストン25の前後往復運動に変換され、ピストン25が断熱材30の筒内を往復駆動される。断熱材30の筒内は、ピストン25を往復動させるためのシリンダボア43となり、予め所定形状(円筒形状)に形成された断熱材30は、ピストン25を往復動させるためのシリンダボア43を形成する周面431を構成する。ピストン25は、断熱材30の筒内(シリンダボア43)に圧縮室112を区画する。
図5は、ピストン25が下死点位置にあるときの状態を示している。
図1及び図3に示すように、リヤハウジング13内には吸入圧領域である吸入室27及び吐出圧領域である吐出室28が環状の区画壁29によって区画して形成されている。吸入室27は、リヤハウジング13の外周側にあって、回転軸18の軸線181の周りで吐出室28を包囲している。図1に示すように、バルブプレート14は、吸入室27及び吐出室28から圧縮室112を区画する。吐出室28内においてバルブプレート14には弁形成プレート15,16及びリテーナ31がねじ32の締め付けによって結合されている。
図4及び図5に示すように、バルブプレート14及び弁形成プレート16には吸入ポート141が形成されており、バルブプレート14及び弁形成プレート15には吐出ポート142が形成されている。弁形成プレート15には吸入弁151が形成されており、弁形成プレート16には吐出弁161が形成されている。吸入室27内のガス状の冷媒は、ピストン25の復動動作(図1において右側から左側への移動)により吸入ポート141から吸入弁151を押し退けて圧縮室112内へ吸入される。
断熱材30の端面には位置規制凹部301が形成されており、位置規制凹部301の底部には金属片302が止着されている。吸入弁151は、位置規制凹部301の底の金属片302に当接して開度規制される。圧縮室112内へ吸入されたガス状の冷媒は、ピストン25の往動動作(図1において左側から右側への移動)により吐出ポート142から吐出弁161を押し退けて吐出室28へ吐出される。吐出弁161は、リテーナ31に当接して開度規制される。
図1に示すように、リヤハウジング13には吸入通路33及び吐出通路34が形成されている。吸入室27へガス状の冷媒を導入する吸入通路33と、吐出室28からガス状の冷媒を排出する吐出通路34とは、外部冷媒回路35で接続されている。外部冷媒回路35上には、冷媒から熱を奪うための熱交換器36、固定絞り37、周囲の熱を冷媒に移すための熱交換器38及びアキュームレータ39が介在されている。アキュームレータ39は、ガス状の冷媒のみを圧縮機に送るためのものである。吐出室28の冷媒は、吐出通路34、熱交換器36、固定絞り37、熱交換器38及びアキュームレータ39及び吸入通路33を経由して吸入室27に流入する。
吐出室28と制御圧室121とは、供給通路40で接続されている。又、制御圧室121と吸入室27とは、放出通路41で接続されている。制御圧室121内の冷媒は、放出通路41を介して吸入室27へ流出する。
供給通路40上には電磁式の容量制御弁42が介在されている。容量制御弁42は、消磁状態では冷媒が流通不能な弁閉状態になっており、吐出室28から供給通路40を経由した制御圧室121への冷媒供給は行われない。制御圧室121内の冷媒は、放出通路41を介して吸入室27へ流出しているため、制御圧室121内の圧力が下がる。従って、斜板22の傾角が増大して吐出容量が増える。容量制御弁42は、励磁によって冷媒が流通可能な弁開状態となり、吐出室28から供給通路40を経由した制御圧室121への冷媒供給が行われる。従って、制御圧室121内の圧力が上がり、斜板22の傾角が減少して吐出容量が減る。
本実施形態では、冷媒として二酸化炭素が用いられている。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1−1)ピストン25の復動動作に伴い、吸入室27内の冷媒ガスが吸入ポート141を経由して圧縮室112へ吸入され、ピストン25の往動動作に伴い、圧縮室112内の冷媒ガスが圧縮されて吐出ポート142を経由して吐出室28へ吐出される。圧縮室112内の冷媒ガスは、圧縮されると温度上昇する。シリンダボア43の周面を構成する断熱材30は、圧縮室112内の冷媒ガスの熱による加熱を受け難く、断熱材30の温度上昇が抑制される。そのため、冷媒ガスを圧縮して吐出した後に新たに圧縮室112に吸入された冷媒ガスが断熱材30から受け取る熱量は少ない。つまり、圧縮される前の圧縮室112内の冷媒ガスは、断熱材30の存在によって温度上昇するのを抑制される。断熱材30の存在は、圧縮室112における断熱性を高めて、可変容量型ピストン式圧縮機10の性能の向上に寄与する。
(1−2)予め円筒形状という所定形状に形成された断熱材30では、その板厚を大きくして断熱材30による断熱効果を高めることができる。
(1−3)断熱材30は、熱伝導率の小さい合成樹脂製である。断熱材30は、熱伝導率の大きいアルミニウム製のシリンダ11から圧縮室112内の冷媒ガスへの熱伝達を低減する。これは、圧縮機の性能向上に寄与する。
(1−4)可変容量型ピストン式圧縮機10が使用できなくなったような場合には、圧縮室形成用孔111から断熱材30を外して断熱材30を再利用することができる。
(1−5)フロンガスよりも高圧の状態で冷媒として使用される二酸化炭素は、ガス流量が少なくて済む。ガス流量が少ないほど、圧縮室112における冷媒ガスの加熱防止は、重要である。二酸化炭素を冷媒として使用する可変容量型ピストン式圧縮機10は、本発明の適用対象として好適である。
本発明では、図6〜図12の各実施形態も可能である。これらの各実施形態において、第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
図6の第2の実施形態における断熱材44は、円筒部441と、円筒部441におけるバルブプレート14側の端部に一体形成されたフランジ442とからなる。円筒部441は、圧縮室形成用孔111に嵌入されており、フランジ442は、シリンダ11とバルブプレート14との間に挟み込まれている。シリンダ11とバルブプレート14との間にフランジ442を挟み込まれた断熱材44の円筒部441は、ピストン25の往復動に追随することなく圧縮室形成用孔111内に不動保持される。
図7の第3の実施形態では、圧縮室形成用孔111の周面に環状の位置決め突条114が形成されており、圧縮室形成用孔111に嵌入されている円筒形状の断熱材45が位置決め突条114とバルブプレート14との間に挟み込まれている。位置決め突部としての位置決め突条114とバルブプレート14との間に挟み込まれた円筒形状の断熱材45は、ピストン25の往復動に追随することなく圧縮室形成用孔111内に不動保持される。
図8の第4の実施形態における弁形成プレート15Aは、金属プレート製であり、シリンダ11の外周近くにはシールリング46が回転軸18の軸線181及び全ての断熱材44をまとめて包囲するように、シリンダ11と弁形成プレート15Aとの間に介在されている。断熱材44のフランジ442は、圧縮室112から弁形成プレート15Aの面に沿って軸挿入孔115へ冷媒ガスが洩れるのを防ぐシール機能を兼ねる。シールリング46は、圧縮室112から弁形成プレート15Aの面に沿って圧縮機外部へ冷媒ガスが洩れるのを防ぐ。
図9(a),(b)の第5の実施形態における断熱材47は、円筒部471と端壁472とからなる。円筒部471は、圧縮室形成用孔111に嵌入されており、端壁472は、金属製の弁形成プレート15Aに当接されている。位置決め突条114とバルブプレート14との間に挟み込まれた断熱材47は、ピストン25の往復動に追随することなく圧縮室形成用孔111内に不動保持される。
端壁472には吸入用孔473が吸入ポート141に対向するように形成されており、端壁472には吐出用孔474が吐出ポート142に対向するように形成されている。吸入室27内の冷媒ガスは、吸入ポート141及び吸入用孔473を経由して圧縮室112に吸入される。圧縮室112内の冷媒ガスは、吐出用孔474及び吐出ポート142を経由して吐出室28へ吐出される。
端壁472は、圧縮室112における断熱性をさらに高める。
図10(a),(b)の第6の実施形態におけるシリンダ11Aは、アルミニウム製の環状の基礎ブロック48と、合成樹脂製の環状ブロック49とからなる。基礎ブロック48は、外輪部481と内輪部482と端壁483とからなり、環状ブロック49は、外輪部481と内輪部482との間に嵌入されている。
回転軸18の軸線181を取り巻く環状ブロック49には複数のシリンダボア43が形成されている。つまり、シリンダボア43を形成する周面431は、合成樹脂製の断熱材で構成されている。端壁483には挿通孔484がシリンダボア43に対応して形成されている。ピストン25は、挿通孔484を通してシリンダボア43に嵌入されている。
断熱材製の環状ブロック49に複数のシリンダボア43を設ける構成は、複数のシリンダボアを複数の筒形状の断熱材で構成する場合に比べて、生産性に優れる。
図11の第7の実施形態では、断熱材45と同じ材質からなるコーティング層50がピストン25の頭部252の周面に設けられている。断熱材45とコーティング層50とを同じ線膨張率の材質とした構成は、熱膨張した際の断熱材45の内周面とコーティング層50の表面との間のクリアランス管理の容易化に寄与する。
図12の第8の実施形態では、ピストン25の先端面251に円板形状の断熱材51が接着剤を用いて止着されている。断熱材51は、圧縮室112における断熱性をさらに高める。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
(1)第7の実施形態では、断熱材45と同じ材質からなるコーティング層としたが、これに限定されない。断熱材より耐摩耗性が高い材質あるいは摺動性の良い材料でコーティング層を形成すれば、圧縮機の耐久性を高めることができる。又、その他の実施形態において、コーティング層を設けることも可能である。
(2)シリンダボアを形成する周面を構成する断熱材の材質として、硬質のゴム又はセラミックを用いてもよい。
(3)円筒形状の断熱材の外周側と内周側とで異なる合成樹脂を用い、内周側の合成樹脂として耐摩耗性に優れた合成樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)を用いるようにしてもよい。
(4)リヤハウジング13の外周側に吐出室を設け、回転軸18の軸線181の周りで吸入室を吐出室によって包囲するピストン式圧縮機に本発明を適用してもよい。
(5)固定容量型のピストン式圧縮機に本発明を適用してもよい。
(6)二酸化炭素以外の冷媒を用いた圧縮機に本発明を適用してもよい。
前記した実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
〔1〕前記ピストンの先端面に対向する端壁を前記筒形状の断熱材に設けた請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のピストン式圧縮機における断熱構造。
第1の実施形態を示す圧縮機全体の側断面図。 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 要部拡大側断面図。 要部拡大側断面図。 第2の実施形態を示す要部側断面図。 第3の実施形態を示す要部側断面図。 第4の実施形態を示す要部側断面図。 第5の実施形態を示し、(a)は要部側断面図。(b)は、(a)のC−C線断面図。 第6の実施形態を示し、(a)は要部側断面図。(b)は、(a)のD−D線断面図。 第7の実施形態を示す要部側断面図。 第8の実施形態を示す要部側断面図。
符号の説明
10…可変容量型ピストン式圧縮機。11,11A…シリンダ。111…圧縮室形成用孔。112…圧縮室。114…位置決め突部としての位置決め突条。13…カバーハウジングとしてのリヤハウジング。14…バルブプレート。18…回転軸。181…軸線。25…ピストン。251…先端面。27…吸入圧領域としての吸入室。28…吐出圧領域としての吐出室。30,44,45,47,51…断熱材。43…シリンダボア。431…シリンダボアを形成する周面。442…フランジ。49…環状ブロック。

Claims (8)

  1. シリンダに設けられたシリンダボアにピストンを収容して前記シリンダボア内に圧縮室を区画し、前記シリンダに連結されたカバーハウジング内に吸入圧領域と吐出圧領域とを形成し、回転軸の回転に基づいて前記シリンダボア内で前記ピストンを往復駆動して、吸入圧領域から前記圧縮室へ冷媒ガスを吸入すると共に、前記圧縮室から吐出圧領域へ冷媒ガスを吐出するピストン式圧縮機において、
    予め所定形状に形成された断熱材で前記シリンダボアを形成する周面を構成したピストン式圧縮機における断熱構造。
  2. 前記シリンダに圧縮室形成用孔を設け、前記圧縮室形成用孔に筒形状の断熱材を嵌入して前記シリンダボアを形成する周面を構成した請求項1に記載のピストン式圧縮機における断熱構造。
  3. 前記シリンダと前記カバーハウジングとの間にバルブプレートを介在して、前記吸入圧領域及び吐出圧領域から前記圧縮室を区画し、前記筒形状の断熱材における前記バルブプレート側の端部にフランジを形成し、前記シリンダと前記バルブプレートとの間に前記フランジを挟み込んだ請求項2に記載のピストン式圧縮機における断熱構造。
  4. 前記シリンダと前記カバーハウジングとの間にバルブプレートを介在して、前記吸入圧領域及び吐出圧領域から前記圧縮室を区画し、前記圧縮室形成用孔の内周面に位置決め突部を設け、前記位置決め突部と前記バルブプレートとの間に前記筒形状の断熱材を挟み込んだ請求項2に記載のピストン式圧縮機における断熱構造。
  5. 前記回転軸の軸線を取り巻く断熱材製の環状ブロックに前記シリンダボアを設けた請求項1に記載のピストン式圧縮機における断熱構造。
  6. 前記断熱材は、合成樹脂製である請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のピストン式圧縮機における断熱構造。
  7. 前記ピストンの先端面を断熱材で被覆した請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のピストン式圧縮機における断熱構造。
  8. 前記冷媒ガスは、二酸化炭素である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のピストン式圧縮機における断熱構造。
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