JP2002361127A - バネ体及びそれを有するトリガースプレー及びそれを備えたスプレー容器 - Google Patents

バネ体及びそれを有するトリガースプレー及びそれを備えたスプレー容器

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JP2002361127A
JP2002361127A JP2001170207A JP2001170207A JP2002361127A JP 2002361127 A JP2002361127 A JP 2002361127A JP 2001170207 A JP2001170207 A JP 2001170207A JP 2001170207 A JP2001170207 A JP 2001170207A JP 2002361127 A JP2002361127 A JP 2002361127A
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Tetsuya Tada
哲也 多田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トリガー体からの力が的確に伝達され且つ十分
なバネ力を維持できるバネ体を提供すること。 【解決手段】トリガースプレーAに組み込まれトリガー
体2に弾発力を与えるためのポリオレフィン系樹脂製バ
ネ体3であって、該バネ体3が一対のアーチ状のブリッ
ジ部31と該ブリッジ部を終端で結合する連結部32と
よりなり、ブリッジ部の前端がトリガー体2に嵌合可能
となっており、ブリッジ部31に圧縮力が働く場合、ア
ーチ状の曲率が大きくなることと同時にブリッジ部31
が捩じれることで弾発力を得るように構成されたバネ
体。 【効果】本発明によれば、トリガー体とバネ体とが嵌合
により結合されているために、両者間で無駄なガタつき
がなく、動きや力を相互に確実に伝達できる。また、圧
縮と捩じれを起因とする効率よいバネ力の発揮が可能と
なった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプレー容器に取
り付けて、シリンダ内の液体をトリガー体の回動力によ
って圧縮し、ノズルから噴出させる構造のトリガースプ
レーに関するものであり、そのトリガースプレーに使用
されるバネ体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から薬剤等の液体を吹き付けるため
にスプレー容器が使用されている。そしてスプレー容器
には、吹き付け機能を発揮するポンプディスペンサ、す
なわちトリガースプレーが取り付けられている。トリガ
ースプレーは、ベース体を備え、このベース体に対して
翼片状のトリガー体が回動可能に取り付けられており、
該トリガー体に指等を引掛けて引くことによりポンプ
(シリンダ及びピストンよりなる)を作動させ、その圧
縮力によりノズルから容器内の液体を外に噴射させる構
造のものである。
【0003】図11は、その従来のトリガースプレーの
一例を具体的に示したものである。すなわち、図から分
かるように、トリガースプレー100は、容器本体の口
部に取り付けられたキャップ101と、該キャップを螺
着することで容器本体の口部にパッキン102を介して
支持固定され且つ1次バルブ104を備えたバルブケー
ス103と、該バルブケース103に内挿固定されたチ
ューブ105と、該バルブケース103に外挿固定され
るハウジング106と、該ハウジング106に圧入固定
されるノズル107と、ハウジング106に形成された
シリンダ内を摺動するピストン108を備えたプランジ
ャー109と、該プランジャーを押圧するトリガー体1
10と、該トリガー体を前記ベース体に対して弾発支持
するスプリング111と、前記ベース体のバルブケース
に内挿された2次バルブ112とよりなる。
【0004】このような構造のトリガースプレーにおい
て、ノズル107から容器本体内の液体を噴射させるに
は、まず、シリンダー内に液体が充填されている初期状
態から、指を引掛けてトリガー体110を引き込む。そ
れによりプランジャー109が押されて、ピストン10
8がハウジング106のシリンダー内にある液体を圧縮
する。
【0005】圧縮された液体は、ハウジング106とそ
れに内挿されたバルブケース103との間隙を通り2次
バルブ112を通過してノズル先端より外に噴射され
る。トリガー体110から指を開放すると、スプリング
111の弾発力によりトリガー体110は元の状態に復
帰する。この時、容器本体内の液体はチューブ105及
び1次バルブ104を通過して逆にシリンダ内に充填さ
れて初期状態となる。
【0006】これらの部品の中でも、特に、スプリング
は、トリガー体の動きに復帰力を付与するため重要な部
品であるために、バネ力を十分に発揮できることが必要
である。またトリガー体の力をスプリングに的確に伝え
ることができるように、両者間の連結状態が確実に維持
されていなければならない。しかも、移動するトリガー
体に対して連結状態を維持するために、連結部における
両者相互の動きの自由度も保証されなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実状を
背景に、上記の問題点を克服するとともに、トリガー体
からの力が的確に伝達され且つ十分なバネ力を維持でき
るバネ体を提供することである。また、それが組み込ま
れたトリガースプレー及びそのトリガースプレーを備え
たスプレー容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明者は、
このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、
バネ体をある形に限定することにより十分なバネ力を維
持できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成させたものである。
【0009】即ち、本発明は、(1)、トリガースプレ
ーに組み込まれトリガー体に弾発力を与えるためのバネ
体であって、該バネ体が一対のアーチ状のブリッジ部と
該ブリッジ部を終端で結合する連結部とよりなるバネ体
に存する。
【0010】そして、(2)、ブリッジ部に圧縮力が働
く場合、アーチ状の曲率が大きくなることと同時にブリ
ッジ部が捩じれることで弾発力を得るように構成された
バネ体に存する。
【0011】そしてまた、(3)、ブリッジ部の前端が
トリガー体に嵌合可能となっているバネ体に存する。
【0012】そしてまた、(4)、トリガー体が、トリ
ガースプレーの支軸部に枢着される凹部と、指を引っか
ける指掛け部と、凹部と指掛け部との間に設けられピス
トンの頭に嵌め込まれる嵌合部と、バネ体が嵌合される
ための受け部とを備えるバネ体に存する。
【0013】そしてまた、(5)、ブリッジ部の断面が
上下方向に矩形状に形成されているバネ体に存する。
【0014】そしてまた、(6)、ブリッジ部の断面が
上下方向に平行四辺形状に形成されているバネ体に存す
る。
【0015】そしてまた、(7)、ブリッジ部の連結部
に扇状片が立設されてトリガースプレーに対する取り付
けが安定するように形成されているバネ体に存する。
【0016】そしてまた、(8)、バネ体がポリオレフ
ィン系の樹脂よりなるバネ体に存する。
【0017】そしてまた、(9)、トリガースプレーに
組み込まれトリガー体に弾発力を与えるためのポリオレ
フィン系樹脂製バネ体であって、該バネ体が一対のアー
チ状のブリッジ部と該ブリッジ部を終端で結合する連結
部とよりなり、ブリッジ部の前端がトリガー体に嵌合可
能となっており、ブリッジ部に圧縮力が働く場合、アー
チ状の曲率が大きくなることと同時にブリッジ部が捩じ
れることで弾発力を得るように構成されたバネ体に存す
る。
【0018】そしてまた、(10)、上記バネ体が組み
込まれたトリガースプレーに存する。
【0019】そしてまた、(11)、上記バネ体が組み
込まれたトリガースプレーを備えた上記いずれか1のス
プレー容器に存する。
【0020】本発明はこの目的に沿ったものであれば、
上記1〜9の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構
成も当然採用可能であり、そのようなバネ体を備えたト
リガースプレーを有するスプレー容器も同様に採用可能
である。
【0021】本発明のバネ体によれば、トリガー体との
連結が確実で且つバネ体のバネ力を有効にトリガー体に
使えることができ、且つそのトリガー体の復帰力も十分
なものとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明のバ
ネ体の好適な実施の形態を説明する。
【0023】〔第1の実施の形態〕まず、本発明のバネ
体が組み込まれているトリガースプレーについて、全体
構造を説明する。図1は、トリガースプレーを示した外
観図である。また図2は、トリガーを引く前の状態にお
けるトリガースプレーの内部構造を示す断面図である。
また図3は、トリガーを引いた後の状態におけるトリガ
ースプレーの内部構造を示す断面図である。
【0024】このトリガースプレーAは、その骨組みと
なるベース体1に対して、トリガー体2を回動自在に取
り付け、該トリガー体2を引くことによりベース体1の
一部であるシリンダ部13内の液体をピストン4により
圧縮してノズル6から容器内の液体を外に噴射させるこ
とができる構造となっている。
【0025】すなわち、トリガースプレーAは、容器本
体の口部Bに取り付けられたキャップ7と、該キャップ
7に支持固定されたベース体1と(詳しくは、キャップ
7と容器本体口部Bとの間で圧接されて支持固定されて
いるベース体1と)、ベース体1の一部である第1バル
ブケース部11に装着されたチューブ10と、第1バル
ブケース部11に内挿された1次バルブと、ベース体1
に嵌め込まれたカバー5及びノズル6と、ベース体1の
一部であるシリンダ部13内を摺動するピストン4と、
該ピストン4を押圧するためにベース体1に回動自在に
取り付けたトリガー体2と、該トリガー体2をベース体
1に弾圧支持するためのバネ体3と、前記ノズル6とベ
ース体1との間に装着された2次バルブ9とを備える。
【0026】以下、それら各部品の相互の取り付け構造
について更に詳しく述べる。ベース体1は、キャップ7
によってスプレー容器本体に取り付けられている。ここ
では、ベース体1はキャップ7を容器本体の口部Bに螺
着することで、容器本体に固定される。この場合、ベー
ス体1は、その下端部16及びフランジ部17にて容器
本体の口部の口部内壁面B1及び口部上壁面B2とシー
ルされる構造となっており、そのため液密性が的確に保
証される。特に、ベース体1の下端部16はシールリン
ク状に形成されており容器口部の内壁面に密着すること
で液密性はより確実となる。
【0027】またベース体1は、垂直方向に形成された
第1バルブケース部11と水平方向に形成された第2バ
ルブケース部12とを備えており、第1バルブケース部
11には第1バルブ8が、また第2バルブケース部12
には第2バルブ9が内挿される。第1バルブケース部1
1にはチューブ10が外挿されて取り付けられ、該チュ
ーブ10は容器本体内に垂下される。一方、容器本体内
の液体はチューブ10を通して吸い上げられる。またベ
ース体1には、上方からカバー5が、また側方からノズ
ル6が嵌合固定される。
【0028】カバー5は、前方と後方の2つの取付用突
部を備えており、前方取付用突部51が第2バルブケー
ス部12の延長上に形成された前方取付用受部14に取
り付けられ、また後方取付用突部52は、同様にベース
後部に形成された後方取付用受部15に取り付けられて
いる。カバー5の先端にはノズル6が薄肉部5A(いわ
ゆるヒンジ部)を介してヒンジ結合されており、この薄
肉部5Aを起点としてカバー5は上下方向に取り外し可
能である。なお、カバー5とノズル6は、両者がポリオ
レフィン系樹脂、例えばポリプロピレンで一体成形され
ることが好ましい。
【0029】ベース体1の一部には、シリンダー部13
が形成されており、このシリンダー内をピストン4が摺
動しながら往復する。このピストン4を押圧するため
に、ベース体1にはバネ体3により復帰力を与えられた
トリガー体2が取り付けられている。
【0030】図4はトリガーを示す図であり、(A)は
バネ体の先端部を嵌合しない状態、(B)はバネ体の先
端部を嵌合した状態、(C)は受け部を拡大した図であ
る。トリガー体2は、安定して指を引っ掛けることがで
きるようにアーチ状をした翼片状の構造を有する。そし
て、トリガー体2は、トリガースプレーの支軸部18に
枢着される上端部の凹部21Aと、指を引っ掛ける指掛
け部22と、凹部21Aと指掛け部との間に設けられピ
ストンの頭41に嵌め込まれる嵌合部22Aと、バネ体
3のブリッジ部31,31の先端部31Aが嵌合される
ための受け部21Bとを備える。
【0031】この受け部21Bは、嵌入部21B1を有
しトリガー体の側面21,21に一対設けられ、それぞ
れバネ体3の一対のブリッジ部31,31が嵌合する。
トリガー体2は、その上端部の凹部21Aにてベース体
1に形成された支軸部18に枢着され、その一定距離下
方の嵌合部22Aにてピストンの頭部41が嵌め込まれ
て取り付けられる。そのため、トリガー体2に指等を掛
けて図でいう右に引くことにより、ピストン4の頭部4
1が押圧されてピストン4はシリンダ内を同様に右方に
摺動する。トリガー体2は、バネ体3の弾発力により、
トリガー体2が引かれた後、指等を離して力が開放され
ると着実に元の状態に復帰することができる。この際、
バネ体3の一対のブリッジ部31,31がトリガー体2
の側面21にて受け部21Bに嵌合されているために、
両者間の動き及び力の伝達が的確に行える。
【0032】ここで、図5はバネ体を示す図であり、
(A)は、バネ体の斜視図であり、また(B)は、バネ
体の平面図である。すなわち、バネ体3は、互いに平行
に且つアーチ状に延出する一対のブリッジ部31,31
と、該ブリッジ部31,31を終端で結合する連結部3
2とよりなる。このため、バネ体3の連結部32の反対
側の前端は、自由端となっている。
【0033】先述したように、トリガースプレーAにバ
ネ体3を組み込ませて取り付けた状態においては、トリ
ガー体2を動かした場合に、バネ体3はその動きに的確
に追従して弾発力を発揮する。ここで、バネ体3におけ
る一対の各ブリッジ部31,31の各断面は、上下方向
(トリガー体の側面方向)に矩形状に形成されている。
なお、上下方向は、バネ体3をトリガースプレーAに適
正にセットされた状態における上下方向をいう。
【0034】図6及び図7は、ブリッジ部に与える変形
とそのために生じる反力を説明する図である。図6は、
バネ体3に外力が作用していない状態を示し(A)は斜
視図及び(B)は正面図である。図7は、バネ体3に応
力が発生して圧縮による反力aと捩じれによる反力bが
発生した場合(便宜的に一方のブリッジ部で示した)を
示し、(A)は斜視図、及び(B)は正面図である。
【0035】今、トリガー体2の指掛け部22に指を掛
けて、図7の矢印のように強くトリガー体2を引き込み
圧縮する(太い矢印A)と、バネ体3にはブリッジ部3
1に添う反力a(細い矢印)が加わり弾発力となる。そ
して更に、バネ体3のブリッジ部31には、捩じれ(太
い矢印B)による反力b(細い矢印)が加わる。そのた
め、バネ体3の弾発力は、このような圧縮による反力a
と捩じれによる反力bが加わって両反力を合わせた弾発
力となる。この2つの反力により、バネ体3の弾発力が
効率よく発揮されることになる。このように、本発明の
バネ体3により、効率のよいバネ力を得ることができ
る。
【0036】ここでバネ体3におけるブリッジ部31の
断面は、上下方向に矩形状に形成することで(図8
(A)参照)、捩じれと圧縮力による反力を得たが、こ
のうち捩じれによる反力をより容易に得るために、断面
を上下方向の平行四辺形状にすること(図8(B)参
照)がより好ましい。このようにブリッジ部31の断面
を異にすることにより、捩れ係数を変えることができ
る。断面が矩形状や平行四辺形状であると、捩れが矢印
の如く発生することになるが、後者の場合は、特にその
捩れが起き易い。
【0037】トリガスプレーの部分において、従来は、
組み込んだ後のブレを無くし収まりを良くするために、
バネ体の材質としてポリアセタール樹脂を採用する必要
があったが、本発明のバネ体3は、トリガー体2の側面
に一対のブリッジ部が嵌合結合されているために、両者
の結合に無駄なガタ付きが無くなる。そのため、ポリオ
レフィン系樹脂、例えば、ポリプロピレン樹脂の採用が
可能となり、リサイクルに優位となる。
【0038】さて図9は、バネ体がベース体に取り付け
られた状態を平面図で示す。上記図と図2から合わせて
理解できるように、バネ体3がベース体1に取り付けら
れた状態では、バネ体の連結部32は、ベース体の後部
立壁19とカバー5に形成された後方取付用突部52と
の間で支持固定される状態となる。この場合、連結部3
2に扇状片32Aが備わっているために、カバー5とベ
ース体1との間に扇状片が嵌まり込み取り付け状態がよ
り安定する。
【0039】図10は、図9の状態から、トリガー体を
引き込んでバネ体が湾曲して大きく捩じれた状態を示
す。このようにバネ体3が、図9から図10の状態に変
化することにより、有効にバネ力が蓄積されるのであ
る。もっとも扇状片32Aはあればより好ましいが必ず
しも必要ではなく、無くともよい。
【0040】次に、本発明のバネ体の作動を示すため
に、参考までに、液体を噴射する操作を示す。まず、初
期状態はシリンダー内に液体が充填されている状態とす
る。いま、容器本体の口部に親指と人指し指との間を当
て他の指をトリガー体(バネ体の一部)に掛けて、強く
トリガー体2を引き込む。引き込まれたトリガー体2
は、ベース体1の支軸部18を支点として回動しピスト
ン4を押圧する。この時、トリガー体2と受け部21B
を介して一対のブリッジ部31,31が結合されている
バネ体3には、トリガー体2の動きと同時に力が的確に
伝わる。
【0041】ピストン4は、押圧されてシリンダー内を
摺動することで充填されている液体を圧縮する。圧縮圧
を受けた液体は、開口部20から第2バルブケース部1
2を通ってノズル先端より外に噴射される(図3参
照)。今度は、トリガー体2から指の力を解放すると、
トリガー体2はバネ体3の弾発力により初期状態に復帰
する。
【0042】ここで、 バネ体の一対のブリッジ部3
1,31と受け部21Bを介して結合されているトリガ
ー体2には、バネ体3の動きと同時に力が的確に伝わ
る。この時、トリガー体2に取り付けられたピストン4
は同時に元の位置に復帰するため、シリンダー内に負圧
が生じて容器本体内の液体はチューブ10及び開口部2
0を通過して逆にシリンダー内に充填される。
【0043】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質から
逸脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であること
は言うまでもない。本発明のバネ体は、実施の形態で述
べたトリガースプレーやスプレー容器に限らず同種のも
のに適用可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、トリガー体とバネ体と
が嵌合により結合されているために、両者間で無駄なガ
タつきがなく、動きや力を相互に確実に伝達できる。バ
ネ体のブリッジ部の断面を本発明の如く特有のものにす
ることで、圧縮と捩じれを起因とする効率よいバネ力の
発揮が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、トリガースプレーを示した外観図であ
る。
【図2】図2は、トリガースプレーの内部構造を示す断
面図である。
【図3】図3は、トリガー体を引いた状態のトリガース
プレーの内部構造を示す断面図である。
【図4】図4はトリガーを示す図であり、(A)はバネ
体の先端部を嵌合しない状態、(B)はバネ体の先端部
を嵌合した状態、(C)は受け部を拡大した図である。
【図5】図5はバネ体を示す図であり、(A)はバネ体
の斜視図、(B)はバネ体の平面図である。
【図6】図6は、バネ体における外力が作用していない
状態を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図である。
【図7】図7は、バネ体に応力が発生して圧縮による反
力aと捩じれによる反力bが作用した場合を示し、
(A)は斜視図、(B)は正面図である。
【図8】図8は、ブリッジ部の断面形状を示す図であ
り、(A)は断面が矩形状のブリッジ部、(B)は断面
が平行四辺形状のブリッジ部を示す。
【図9】図9は、本発明のバネ体とトリガー体との組み
付け状態を示す図である。
【図10】図10は、トリガー体を引き込んでバネ体が
湾曲し大きく捩じれた状態を示す図である。
【図11】図11は、その従来のトリガースプレーの一
例を具体的に示したものである。
【符号の説明】
1…ベース体 2…トリガー体 21…側面 21A…凹部 21B…受け部 21B1…嵌入部 22…指掛け部 22A…嵌合部 3…バネ体 3A…薄肉部 31…ブリッジ部 32…連結部 32A…扇状片 4…ピストン 41…頭部 5…カバー 5A…薄肉部(ヒンジ部) 51…前方取付用突部 52…後方取付用突部 6…ノズル 7…キャップ 8…1次バルブ 9…2次バルブ 10…チューブ 11…第1バルブケース部 12…第2バルブケース部 13…シリンダ部 14…前方取付用受部 15…後方取付用受部 16…下端部 17…フランジ部 18…支軸部 19…後部立壁 20…開口部 A…トリガースプレー P1…薄肉部 P2…薄肉部 B…口部 B1…口部内壁面 B2…口部上壁面 H…薄肉部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリガースプレーに組み込まれトリガー
    体に弾発力を与えるためのバネ体であって、該バネ体が
    一対のアーチ状のブリッジ部と該ブリッジ部を終端で結
    合する連結部とよりなることを特徴とするバネ体。
  2. 【請求項2】 ブリッジ部に圧縮力が働く場合、アーチ
    状の曲率が大きくなることと同時にブリッジ部が捩じれ
    ることで弾発力を得るように構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載のバネ体。
  3. 【請求項3】 ブリッジ部の前端がトリガー体に嵌合可
    能となっていることを特徴とする請求項1記載のバネ
    体。
  4. 【請求項4】 トリガー体が、トリガースプレーの支軸
    部に枢着される凹部と、指を引っかける指掛け部と、凹
    部と指掛け部との間に設けられピストンの頭に嵌め込ま
    れる嵌合部と、バネ体が嵌合されるための受け部とを備
    えることを特徴とする請求項3記載のバネ体。
  5. 【請求項5】 ブリッジ部の断面が上下方向に矩形状に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のバネ
    体。
  6. 【請求項6】 ブリッジ部の断面が上下方向に平行四辺
    形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    バネ体。
  7. 【請求項7】 ブリッジ部の連結部に扇状片が立設され
    てトリガースプレーに対する取り付けが安定するように
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のバネ
    体。
  8. 【請求項8】 バネ体がポリオレフィン系の樹脂よりな
    ることを特徴とする請求項2記載のバネ体。
  9. 【請求項9】 トリガースプレーに組み込まれトリガー
    体に弾発力を与えるためのポリオレフィン系樹脂製バネ
    体であって、該バネ体が一対のアーチ状のブリッジ部と
    該ブリッジ部を終端で結合する連結部とよりなり、ブリ
    ッジ部の前端がトリガー体に嵌合可能となっており、ブ
    リッジ部に圧縮力が働く場合、アーチ状の曲率が大きく
    なることと同時にブリッジ部が捩じれることで弾発力を
    得るように構成されたことを特徴とするバネ体。
  10. 【請求項10】 上記バネ体が組み込まれた上記請求項
    1〜9のいずれか1項記載のトリガースプレー。
  11. 【請求項11】 上記バネ体が組み込まれたトリガース
    プレーを備えた上記請求項1〜9のいずれか1項記載の
    スプレー容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006517861A (ja) * 2003-02-18 2006-08-03 インクロ リミテッド ノズルデバイス
JP2008174811A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Univ Of Tokyo 金属導電層形成方法、導電性ばね形成方法及び導電性ばね
WO2023210610A1 (ja) * 2022-04-29 2023-11-02 キャニヨン株式会社 蓄圧式スプレイヤ

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