JP2002359095A - 電子閃光装置 - Google Patents

電子閃光装置

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JP2002359095A
JP2002359095A JP2001162989A JP2001162989A JP2002359095A JP 2002359095 A JP2002359095 A JP 2002359095A JP 2001162989 A JP2001162989 A JP 2001162989A JP 2001162989 A JP2001162989 A JP 2001162989A JP 2002359095 A JP2002359095 A JP 2002359095A
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voltage
charging
transformer
circuit
current
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JP2001162989A
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Toshiyuki Kumakura
敏之 熊倉
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で正確にDC/DCコンバータの充電回
路の異常を検出できる電子閃光装置を提供する。 【解決手段】フライバック式DC/DCコンバータのトラン
ス106の一次巻線に半導体スイッチ107の制御にて所定の
電流を流し、所定時間後に半導体スイッチ107をオフ
し、2次巻線よりトランス106に蓄えられた磁気エネル
ギーを電流放出にて行ない、コンデンサ109に充電電流
を流す。この半導体スイッチ107のオフ後の二次側電流
放出中の一次側巻線に誘起される電圧値を所定値と比較
することにより、正常動作か異常動作かを判定し、異常
と判定されたならば以降の充電を停止させるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に用いら
れる電子閃光装置に係り、特にDC/DCコンバータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子閃光装置の昇圧回路は、フォ
ワード方式のコンバータが主に用いられてきた。このフ
ォワード方式の昇圧回路は回路構成上簡単でトランスの
バラツキによる影響も少なく一般的に広く使用されてき
た。
【0003】これに対して、最近ではカメラの小型化に
伴い電池も容量の少ないものが一般化され、またガイド
ナンバーは逆に高光量化されてきている。この為、フォ
ワード方式に比較して効率の良いフライバック方式のコ
ンバータが使用され始めてきた。
【0004】電子閃光装置において、フライバックコン
バータで主コンデンサを充電する場合は、少ない電流で
充電を行なうことができるので、より効率化が図れるよ
うになってきている。
【0005】このような従来の電子閃光装置において、
DC−DCコンバータが誤動作をしたり、これを構成す
る素子が破壊したり、また、ストロボ充電時間が大幅に
延びるといったことを事前に防止する為の提案として、
特開平5−333408号公報のように、DC/DCコ
ンバータ内の各素子の発熱状態を温度により検出する温
度検出手段と、該温度検出手段により所定の温度に達し
たことが検出された場合は、前記DC/DCコンバータ
の発振動作を停止する。発振動作制御手段とを備え、D
C/DCコンバータ内の各素子の発熱温度が所定の温度
に達したら、自動的に直ちに該DC/DCコンバータの
発振動作を停止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
閃光装置において、DC/DCコンバータを構成する素
子の温度状態を検出して制御する場合には、温度検出用
のセンサが必要であり、しかも該センサを発熱部材の近
傍に配置しなければ効果がなく、部品配置上の制約を受
けるという問題点を有していた。
【0007】また、温度検出による方法では、所定の温
度上昇まで素子発熱には時間がかかるので、その間に素
子の劣化が進むという問題点を有していた。
【0008】本出願に係る発明は、簡単な構成で正確に
DC/DCコンバータの充電回路の異常を検出できる電子閃
光装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、主コンデ
ンサと、少なくともトランスを備えたフライバック式DC
/DCコンバータで構成され、前記主コンデンサに充電を
行なうコンデンサ充電回路と、を有し、電源電池の電圧
を前記コンデンサ充電回路で昇圧して前記主コンデンサ
に充電し、放電管を閃光させる電子閃光装置において、
前記トランスの一次巻線への電流の通電・停止を制御す
る通電停止制御手段と、前記通電停止制御手段の動作時
に前記一次巻線に発生する電圧を検出する電圧検出手段
と、前記電圧検出手段で検出した電圧に基づいて前記コ
ンデンサ充電回路の回路の正常・異常状態を判定する判
定手段を有することを特徴とする。
【0010】第2の発明は、上記第1の発明で、前記通
電停止制御手段は、正規の充電駆動とは異なる動作によ
り前記トランスの一次巻線への通電を制御することを特
徴とする。
【0011】第3の発明は、上記いずれかの発明で、前
記通電停止制御手段は、1パルスの駆動信号により前記
トランスの一次巻線への通電を制御することを特徴とす
る。
【0012】第4の発明は、前記いずれかの発明で、前
記判定手段は、前記電源電池の電圧と、前記主コンデン
サの充電電圧より算出される閾値と、前記電圧検出手段
で検出した電圧とを比較することにより判定することを
特徴とする。
【0013】第5の発明は、上記第4の発明で、前記判
定手段は、前記閾値は上限値と下限値を有し、前記上限
値または前記下限値との関係で異常個所の判断が可能で
あることを特徴とする。
【0014】第6の発明は、上記いずれかの発明で、異
常状態検出時は警告表示を行なうことを特徴とする。
【0015】第7の発明は、上記いずれかの発明で、異
常状態検出時は、前記主コンデンサに対する充電動作を
禁止することを特徴とする。
【0016】上記した発明の具体的な構成としては、前
記フライバック式DC/DCコンバータのトランスの一次巻
線に半導体スイッチの制御にて所定の電流を流し、所定
時間後に半導体スイッチをオフし、2次巻線よりトラン
スに蓄えられた磁気エネルギーを電流放出にて行ない、
コンデンサに充電電流を流す。この半導体スイッチのオ
フ後の二次側電流放出中の一次側巻線に誘起される電圧
値を所定値と比較することにより、正常動作か異常動作
かを判定し、異常と判定されたならば以降の充電を停止
させるようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
るフライバック昇圧回路の回路図を示す。
【0018】101は電池内部抵抗101aを有する。
電源であるところの電池、124はコンデンサで、電池
101と並列に接続されている。102はシャッターコ
イル、103はトランジスタで、シャッターコイル10
2を駆動する。104は抵抗で、シャッターコイル10
2を定電流駆動を行なう際に電流検出を行なう。
【0019】105は制御ICで、カメラの測光、測
距、レンズ駆動、フィルム給送等のカメラシーケンス及
び本実施の形態に付随する電子閃光装置(ストロボ)の
制御を行なう。105aはマイコンで、制御IC105
内の記憶手段RAMを有し、カメラシーケンスの制御を
行なう。105bは定電流回路で、シャッターコイル1
02をトランジスタ103により定電流駆動の制御を行
なう。105cはD/Aコンバータで、マイコン105
aの設定信号により任意に電圧を出力する。105dは
A/Dコンバータで、入力された電圧をデジタル化す
る。105eはコンパレータで、後述のトランス106
の一次巻線の電流が設定電流に至ったか否かの検出をす
る。105fは抵抗で、コンパレータ105eの出力を
プルアップしている。
【0020】106はトランスで、電池正極、一次巻
線、電池負極のループで電流を流すことによりエネルギ
ーをコアに蓄積しそのエネルギーを二次側に放出する。
107はFETで、トランス106の一次巻線の電流を
駆動する。109は主コンデンサで、電荷を蓄積する。
108は高圧整流ダイオードで、アノードはトランス1
06の二次巻線の巻き終わりに接続され、カソードは主
コンデンサ109の陽極に接続されている。
【0021】120はダイオードで、アノードを主コン
デンサ109の陰極、カソードがトランス106二次巻
線の巻き始めに接続され、トランス106の二次巻線よ
り発生した電流を主コンデンサ109に蓄積する。そし
て、電荷の電流ループを高圧整流ダイオード108を含
めた構成で形成する。
【0022】121は抵抗で、片側をダイオード120
のカソード、もう片側を制御IC105に接続されてい
る。122は抵抗で、抵抗121が接続される制御IC
105の入力をVccにプルアップしている。
【0023】110はトリガー回路、111は放電管
で、放電管111はトリガー回路110よりトリガー電
圧を受け、主コンデン109に蓄積された電荷により発
光する。
【0024】112は充電電圧検出手段で、制御IC1
05内のA/Dコンバータ105dに接続され、主コン
デサ109に蓄積された電圧を検出する。113は測光
手段で、被写体輝度を検出する。114は測距手段で、
被写体までの距離を検出する。115はレンズ駆動手段
で、測距手段114からの検出結果をもとに撮影レンズ
の駆動を行ないフィルム面に被写体ピントを合わせる。
116はフィルム給送手段で、フィルムのオートローデ
ィング、巻き上げ、巻戻しを行なう。117はカメラを
撮影準備状態にするメインスイッチ(MAINSW)、
118はシャッター釦の第1ストロークでオンし、カメ
ラ内の電気回路を起動させ、測光及び測距等の検出を行
なう第1スイッチ(SW1)、119はシャッター釦の
第2ストロークでオンする第1スイッチ(SW2)で、
前記第1スイッチ(SW1)118オン以後の撮影シー
ケンスの起動信号となる。
【0025】125はFETであり、トランス106の
一次側と、抵抗126に接続されている。抵抗126と
127でトランス一次側電圧を分圧(ブリーダ)する。
この抵抗ブリーダは、A/D変換レンジに最適になるよ
うにそのブリーダ比は設定される。また、このブリーダ
電圧は、A/Dコンバータ105dに入力される。
【0026】128はダイオードであり、主コンデンサ
109に対して初期値として電池電圧を充電させる。
【0027】ここで、昇圧回路の回路動作について説明
する。
【0028】まず、図2のタイミングチャートの信号の
説明をする。a2は回路上のFET107のゲート入力
信号を示す。e2はトランス106の二次巻線に流れる
電流を示す。f2はトランス106の一次巻線に流れる
電流を示す。g1は回路上の抵抗121と抵抗122が
接続され且つ制御IC105へ接続されている二次電流
検出信号を示す。
【0029】次に、回路動作を図2を参照して説明す
る。
【0030】制御IC105から接続端子を介してFE
T107のゲートに所定の入力信号a2を与える。この
為、FET107の制御電極にハイレベルの信号が与え
られることで、FET107のドレイン−ソース、トラ
ンス106の一次巻線、電池負極のループで電流が流れ
る。この為、トランス106の二次巻線には誘導起電力
が発生するが、この電流の極性は高圧整流用ダイオード
108によりブロックされる極性となるため、トランス
106からは励起電流が流れず、エネルギーがトランス
106内のコアに蓄積される。このエネルギー蓄積電流
駆動は、一次巻線の電流f2が所定電流に達するまで行
われる。
【0031】ここで、所定電流まで電流駆動を行った
ら、FET107のゲートへの入力信号a2をローレベ
ルとし、FET107をオフにして電流を遮断して非導
通とする。
【0032】これにより、トランス106の二次巻線に
は二次電流である放出電流が発生する。この二次電流で
ある放出電流e2は、整流ダイオード108、主コンデ
ンサ109、ダイオード120のループで流れ、主コン
デンサ109に電荷が蓄積される。
【0033】トランス106内のエネルギーが放出さ
れ、二次電流が分流されてローレベルとなっていた二次
電流IC入力信号g1は、二次電流が停止した時点で、ロ
ーレベルからハイレベルに反転する。この二次電流IC入
力信号g1がローレベルからハイレベルに反転したこと
を受けて、制御IC105はFET107のゲートに再
びハイレベルのゲート入力信号を発生させ、同様に再び
FET107を導通させ、トランス106にエネルギー
の蓄積を行ない、また、ローレベルのゲート入力信号に
よりFET107が非導通となり、トランス106の蓄
積エネルギーが放出され電荷が主コンデンサ109に充
電される。この動作を繰り返すことで主コンデンサ10
9の電圧は上昇する。この充電回路は、一般的にフライ
バック方式の充電回路と呼ばれている。
【0034】また、図1の回路構成において、ダイオー
ド128の効果により、DC/DCコンバータ作動前
に、主コンデンサ109の初期電圧として電池電圧まで
はすでに充電されている。
【0035】以下、前記図1の昇圧回路の構成で図7及
び図8及び図9のフローチャートを基に本実施の形態の
昇圧回路を含むカメラの動作を説明する。
【0036】まず、図7にてMAINSW117がON
時のシーケンスを説明する。
【0037】ステップS101において、MAINSW
117がONしたか否かの検出を行なう。ここでMAI
NSW117のONを検出したら、ステップS102に
進んでカメラの電池電圧がカメラ動作が可能で有るか否
かを検出するための、バッテリーチェック(以後BC)
を行なう。
【0038】次に、ステップS103では、ステップS
102にて行ないRAMに記憶しているBC結果から、
カメラが動作可能な電圧であるか否かの判定を行ない、
動作可能電圧であったらステップS104に、動作が不
可能な電圧であったらステップS101に進む。
【0039】次に、ステップS104の被写体輝度検出
の測光手段113による測光を行ない、マイコン105
a内RAMに測光結果を記憶する。
【0040】次に、ステップS105において、ステッ
プS104にて記憶したマイコン105a内のRAMの
測光検出結果が撮影に際してストロボ発光を必要とする
測光結果であるか否かを被写体輝度情報から判定する。
ここで、ストロボ発光を必要としない輝度でストロボ予
備充電を必要としない場合には、MAINSWオンシー
ケンスを終了する。また、ステップS105にて、スト
ロボが必要な輝度でストロボ予備充電の必要があった
ら、ステップS106に進み、ストロボ充電を行なう。
【0041】ここで、ステップS106のストロボ充電
は、図8に示すフローチャートで行われる。
【0042】図8に示すフローチャートにおいて、ステ
ップS301で充電回路の検査動作を行なう。この充電
回路の検査動作の内容を図3〜図6のタイミングチャー
ト、及び図10のフローチャートを用いて説明する。
【0043】この検査動作の概要を説明すると、まず、
トランス一次側に対して、一回のみの短時間のパルス通
電をさせる。そして、このときに発生するトランス一次
側電圧をモニタすることにより、充電回路が正常か否か
の判定を行なう。
【0044】まず、充電回路が正常なときの様子を図3
に示す。図3において、FETGATEg1がhighになる
と、トランス一次電流(f2)が徐徐に上昇する。所定
時間後、FETGATE(信号a2)がLOWになると、一次電流
にてトランスに蓄えられたエネルギーが2次電流にて放
出される。この様子をe2に示す。
【0045】このとき、二次電流IC入力信号g1は、こ
の2次電流が放出されている間はLOWになる。また、トラ
ンス一次側に発生する電圧VT1は、図示されるように、2
次電流放出の間、所定電圧が発生する。こときの発生電
圧は概略次のような式で近似できる。
【0046】VT1=VBAT+VCM×N1/N2 VBAT:電池電圧、 N1:トランス一次巻線数 N2:ト
ランス2次巻線数 VCM:メインコンデンサ電圧 この時発生している一次側電圧をマイコンのAD端子に
入力する。これは、半導体スイッチ125をオン状態と
し、ブリーダ抵抗126、127にて分割された電圧が
入力される。この電圧をAD変換することになる。この
ときの実際のAD端子電圧は次式にて表現される。
【0047】 VT1AD=VT1*R126/R126+R127 但し、今後の説明においてはブリーダ抵抗の係数は分か
りやすく説明するために見かけ上省いて説明し、VT1
端子換算での説明をすることにしている。
【0048】AD変換のタイミングは、図3に示す如
く、FETのゲートドライブ後の所定時間後にAD変換
を行なう。このときのAD変換値が次式で示されるVT1m
in、VT1maxにおいて、 VT1min=VBAT+VCM0×N1/N2 VCM0:メインコンデンサの初期電圧 これはつまり、DCDCコンバータの動作前にダイオー
ド128のルートで溜まっている初期電圧であり、VBAT
相当である。
【0049】VT1max=VBAT+VCM1×N1/N2 VCM1:正常回路動作時のメインコンデンサの最終充電電
圧である。通常、320Vとしている数値である。
【0050】一次側発生電圧VT1が上記、VT1min、VT
1maxの間にあるときは、回路は正常である。図3中破線
で示す一次側発生電圧は、下限値としてのVT1minであ
る。
【0051】次に、上記駆動において、二次側にてオー
プンが発生しているときの波形を図4に示す。
【0052】二次側のオープンとは、二次側コイルの断
線、二次側の半田付け不良や、ダイオード等のデバイス
不良に起因して発生するものである。
【0053】この二次側オープン時、FET駆動後のオフ
において、トランス内部において蓄えられたエネルギー
は正規の放出のループがなくなり、基本的には、二次側
の浮遊容量等へ放出する過程を踏む。このとき、二次側
には、かなりの高電圧が発生し、一次側には先の換算式 VT1=VBAT+V2×N1/N2 V2:異常時に二次側に発生する。電圧、V2>VCM1 であ
る。で表現される電圧が発生する。
【0054】つまり、VT1をAD変換し、VT1が VT1maxを
超えているなら、二次側に関し異常になっていると判定
できる。
【0055】図5に一次、二次ショート時の動作を示
す。このとき、FET駆動がかかると、一次もしくは二次
側がショートしているために、トランス一次側相当に
は、FETのオンとともに過大な電流が流れはじめ、電池
の内部抵抗相当で制限がかかる値まで電流は短時間に上
昇する。その後FETの駆動オフ後、所定時間後にVT1端子
のAD変換が行われる。
【0056】一次側ショート時には、トランス内部に蓄
えられたエネルギーが略無い状態である。また、二次側
がショートしているときにもその蓄えられたエネルギー
はかなり微小なものである。二次側がショートしている
ときには、トランス構造ゆえ、なかば一次側ショートと
等価な動作となる。
【0057】トランスに蓄えられたエネルギーが略0に
等しい状況なので、FET駆動オフ後にVT1に発生する電圧
は非常に小さくなり、VT1minを超えない。このことによ
り、一次、もしくは二次のショートか否かの判断ができ
る。
【0058】図6に一次側オープン時の動作を示す。
【0059】FET駆動がかかりオン状態となっても、一
次側オープンであるから、一次電流も流れないし、トラ
ンス内部にエネルギーも蓄えられないので、FET駆動オ
フ後の二次電流も流れない。そして、二次電流の変化も
ないので、二次電流IC入力信号g1の二次電流波形もHigh
のままで変化はしない。また、FET駆動オフ後に発生す
るVT1も一次側オープンゆえ、電圧は発生せず0V相当
となる。
【0060】このときも、正常動作時のVT1min以下にな
るので、一次側オープンが検出できることになる。
【0061】上記説明をフローチャートで示したのが図
10である。
【0062】図10のフローチャートを以下に説明す
る。
【0063】S501:電池電圧であるVBATをAD変換する。
この結果をVBAT0とする。
【0064】また、次にメインコンデンサ電圧をAD変換
する。この結果をVCMとする。
【0065】S502:メインコンデンサ電圧VCMと先のAD
値VBAT0とを比較する。この結果(VCM<VBAT0)がYESな
ら、S507に進む。
【0066】S507:初期充電ループがオープンと判断
し、S510において回路異常フラグを立てる。
【0067】もし、S502にてNOなら、初期充電ルートは
正常であるので、次にS503に進む。
【0068】S503:トランス一次側の端子電圧VT1をAD
変換する。このタイミングは、FETのゲート駆動がオフ
後の所定時間後にAD変換を行なう。
【0069】S504:VT1を先の計算式、VT1minとの比較
(VT1<VT1min)を行なう。YESなら、一次側オープン
か、一次、二次側のショートである。
【0070】一次側オープン時は、ほぼ発生電圧はなく
0Vであるが、VT1minとの比較で代用できる。そして、S
510にて回路異常フラグを立てる。
【0071】また、S504においてNOならS505に進む。
【0072】S505:VT1を先の計算式、VT1maxとの比較
(VT1>VT1max)を行なう。YESなら、トランス一次側に
発生する電圧が正常値以上の値であるから、S509に進み
二次側オープンの異常と判断され、S510にて回路異常フ
ラグをたてる。
【0073】また、S505にてNOなら、S506にて回路は正
常を判断され、回路正常フラグを立てる。
【0074】このときは、トランス一次側に発生する電
圧VT1は、先の計算式のVT1minとVT1maxとの間にあると
きである。VT1の計算式を見るとわかるように、このと
きのメインコンデンサ電圧は、VBAT〜VCM1の間にいると
きに相当する。この一次側発生電圧VT1はメインコンデ
ンサの電圧を反映した電圧になる。
【0075】以上のように、S301における充電回路動作
検査は上記の処理が行われる。そして、図8に戻り、次
にS303での充電回路が正常か否かの判定を行なう。これ
は、先の図10におけるS506の回路正常フラグ、S510の
回路異常フラグをみることにより行われる。
【0076】S303にて充電回路正常がYESと判定された
ならば、S306にて充電タイマーをスタートし、S307に進
む。
【0077】S307:充電作動を行なう。これは、充電回
路の通常動作として前述した回路動作によりFET10
7のゲートに駆動信号a2を制御IC105より出力し
充電を開始し、S308に進む。
【0078】S308:メインコンデンサの電圧VCMをAD変
換する。これは、制御IC105内のA/Dコンバータ
105dに充電電圧検出回路を介した電圧により充電電
圧の検出を行ないその検出結果をCPU105内のRA
Mに記憶する。そして、S309に進む。
【0079】S309では、ステップS308にて検出した充電
電圧が充電完了の電圧であるか否かの判定を行ない、ス
テップS308にて充電の完了が検出されなかったら、ステ
ップS312に進み、ステップS306にて開始した充電タイマ
ーが所定時間経過したか否かの判定を行ない、充電タイ
マーが所定時間経過していたらステップS313に進み、ス
テップS307にて開始した充電を停止して、ステップS314
にて充電NGのフラグを立てて、充電シーケンスを終了
する。
【0080】また、充電タイマーが所定時間経過してい
ない場合は、ステップS308に戻り、再度充電状態を継続
する。
【0081】ステップS309の充電完了の検出チェックに
おいて、充電完了電圧を検出したらステップS310に進
み、ステップS307にて開始した充電を停止して、ステッ
プS311にて充電OKフラグを立てて、充電シーケンスを
終了するとともに、図7のMAINSWのON時のシー
ケンスを終了する。
【0082】S303の充電回路正常チェックにおいてNOと
判定されたならば、異常状態ゆえ、S304にて充電回路を
停止状態とし、以降の充電動作を禁止するとともに、S3
05にて回路異常である旨を撮影者に告知するための表示
を行なう。これは、カメラ外観外部に設けられたLCD表
示や、LED等を用いて警告表示を行なう。
【0083】次に、図9にてレリーズシーケンスを説明
する。
【0084】ステップS201でレリーズスイッチの第1ス
トロークでオンする第1スイッチ(SW1)109がO
Nされたか否かの検出を行なう。次に、ステップS202で
第1スイッチ(SW1)109のオンを検出したら、ス
テップS202にてステップS102と同様にカメラの電池電圧
がカメラ動作が可能で有るか否かを検出するためのバッ
テリーチェック(BC)を行ない、その電池電圧の検出
結果をマイコン105a内のRANに記憶する。
【0085】次に、ステップS203でステップS202にてR
AMに記憶しているBC結果からカメラの動作が可能な
電圧であるか否かの判定を行ない、動作可能電圧であっ
たらステップS204に、動作が不可能な電圧であったら
ステップS202に進む。
【0086】次に、ステップS206で測距手段114によ
り被写体までの距離を検出しマイコン105a内のRA
Mに測距結果を記憶する。
【0087】次に、ステップS207で被写体輝度の検出を
測光手段113により行ない、測距と同様にマイコン1
05a内のRAM105aに測光結果を記憶する。
【0088】次に、ステップS208にてステップS205で検
出してマイコン105a内のRAMに記憶している測光
データを基にストロボ充電が必要で有るか否かの判定を
行なう。このストロボの発光が必要な場合としては、撮
影状況が暗い、或いは逆光等が有る。ここでストロボ発
光が必要であったらステップS209に、必要なかったらS2
11に進み、第2スイッチ(SW2)119のONの待機
状態になる。
【0089】ステップS208においてストロボ充電が必要
と判断してステップS209に進んだら、前述した図8のフ
ローチャートの充電シーケンスを行なう。この充電シー
ケンスは、前述した通りなのでここでは省略する。
【0090】次に、ステップS209のフラッシュモードで
の充電シーケンスが終了したら、ステップS210の充電電
完了がしたか否かの判定をする。この判定は、ステップ
S210の充電シーケンスにて充電がOKになったか否かの
フラグの結果であり、充電がOKで完了していたら、ス
テップS211の第2スイッチ(SW2)119のONの待
機状態になる。また充電がNGで完了していなかった
ら、ステップS202の第1スイッチ(SW1)118の検
出に戻る。
【0091】次に、ステップS211で第2スイッチ
(SW2)の待機状態から第2スイッチ(SW2)11
9のONを検出したらステップS212に進み、ステップS2
06において行なった測距のマイコン105a内のRAM
に記憶している測距データに従い、レンズ駆動手段11
5により撮影レンズの駆動制御を行なう。
【0092】次に、ステップS213に進み、ステップS205
にて行なった測光のマイコン105a内のRAMに記憶
している測光データに従い、ストロボ発光が必要であっ
たら制御IC105からのトリガー信号をトリガー回路
110が発光信号を出力し、ストロボ発光を行なうとと
もに、シャッターコイル102、トランジスタ103、
電流検出を行なう。抵抗104、で構成される、シャッ
ター駆動手段によるシャッター駆動制御を行なう。次に
ステップS214で焦点位置にあるレンズをレンズの初
期位置に戻すレンズリセットを行なう。
【0093】次に、ステップS216でフィルム駆動手
段116により、次の撮影駒へのフィルム給送制御を行
ない、次にステップS216にてストロボ予備充電を行
なうか否かの判定を行なう。
【0094】ここでストロボ予備充電を行なわない場合
は、ステップS207にて行なった測光結果をもとにス
テップS208にて判定した結果がストロボ発光撮影モ
ードで無い場合である。また、ストロボ予備充電を行な
う場合は、ステップS207にて行なった測光結果をも
とにステップS208にて判定した結果がストロボ発光
撮影モードであった場合である。
【0095】ここで、ステップS216の結果がストロ
ボ予備充電を行なわない場合は、ステップS202の第
1スイッチ(SW1)の検出に戻る。また、ステップS
216の結果がストロボ予備充電を行なう場合には、ス
テップS217に進む。ステップS217のストロボ充
電は、前述したMAINSWのON後のシーケンスステ
ップS106と同様のシーケンスなので説明を省略す
る。その後、ステップS217の充電が終了したら、ス
テップS202の第1スイッチ(SW1)の検出に戻
る。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンデンサ充電回路の状態を正規の充電前に、充電回路
を一回のみ駆動をかけ、そのときに発生するトランス一
次側の電圧状態を監視することにより、充電回路が正常
か異常かの判断ができ、異常状態ならばその後の充電作
動を禁止でき、かつ撮影者に告知でき、電池から無駄な
エネルギーを消耗することもないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ回路を含むカメラの第1の実
施形態の回路及びブロック図
【図2】図1のストロボ回路の正常充電回路動作を説明
するタイミングチャート
【図3】充電回路の検査動作におけるタイミングチャー
トで、正常時を示す。
【図4】充電回路の検査動作におけるタイミングチャー
トで、二次側オープンを示す。
【図5】充電回路の検査動作におけるタイミングチャー
トで、一次・二次ショートを示す。
【図6】充電回路の検査動作におけるタイミングチャー
トで、一次側オープンを示す。
【図7】図1のカメラのメインスイッチオン動作を示す
フローチャート
【図8】図1のストロボ回路の充電動作のフローチャー
【図9】図1のカメラ動作のフローチャート
【図10】図1のストロボ回路の充電回路の正常・異常
判定動作のフローチャート
【符号の説明】
101 電源電池 102 シャッターコイル 103 トランジスタ 104 抵抗 105 制御IC 106 トランス 107、127、129 FET 108 高圧整流ダイオード 109 主コンデンサ 110 トリガー回路 111 放電管 112 充電電圧検出手段 113 測光手段 114 測距手段 115 レンズ駆動手段 116 フィルム駆動手段 117 MAINSW 118 SW1 119 SW2 120 ダイオード 121〜123、128、130 抵抗 124、126 コンデンサ 125 ダイオード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主コンデンサと、少なくともトランスを
    備えたフライバック式DC/DCコンバータで構成され、前
    記主コンデンサに充電を行なうコンデンサ充電回路と、
    を有し、電源電池の電圧を前記コンデンサ充電回路で昇
    圧して前記主コンデンサに充電し、放電管を閃光させる
    電子閃光装置において、 前記トランスの一次巻線への電流の通電・停止を制御す
    る通電停止制御手段と、前記通電停止制御手段の動作時
    に前記一次巻線に発生する電圧を検出する電圧検出手段
    と、前記電圧検出手段で検出した電圧に基づいて前記コ
    ンデンサ充電回路の回路の正常・異常状態を判定する判
    定手段を有することを特徴とする電子閃光装置。
  2. 【請求項2】 前記通電停止制御手段は、正規の充電駆
    動とは異なる動作により前記トランスの一次巻線への通
    電を制御することを特徴とする請求項1に記載の電子閃
    光装置。
  3. 【請求項3】 前記通電停止制御手段は、1パルスの駆
    動信号により前記トランスの一次巻線への通電を制御す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の電子閃光
    装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記電源電池の電圧
    と、前記主コンデンサの充電電圧より算出される閾値
    と、前記電圧検出手段で検出した電圧とを比較すること
    により判定することを特徴とする請求項1、2または3
    に記載の電子閃光装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記閾値は上限値と下
    限値を有し、前記上限値または前記下限値との関係で異
    常個所の判断が可能であることを特徴とする請求項4に
    記載の電子閃光装置。
  6. 【請求項6】 異常状態検出時は警告表示を行なうこと
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子閃
    光装置。
  7. 【請求項7】 異常状態検出時は、前記主コンデンサに
    対する充電動作を禁止することを特徴とする請求項1か
    ら6のいずれかに記載の電子閃光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7310246B2 (en) 2004-03-30 2007-12-18 Rohm Co., Ltd. Capacitor charging circuit and strobe apparatus comprising same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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