JP2002358992A - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

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JP2002358992A
JP2002358992A JP2001163519A JP2001163519A JP2002358992A JP 2002358992 A JP2002358992 A JP 2002358992A JP 2001163519 A JP2001163519 A JP 2001163519A JP 2001163519 A JP2001163519 A JP 2001163519A JP 2002358992 A JP2002358992 A JP 2002358992A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】炭化水素ガスの改質器を含む水素製造装置を連
結した燃料電池発電システムにおいて、脱硫器の寿命を
容易に検知し、また脱硫器を容易に取り換え得るように
する。 【解決手段】炭化水素ガスの改質器を含む水素製造装置
を連結した燃料電池発電システムであって、該改質器の
前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合物除去用インジケー
タ機能付き吸着剤を配置した脱硫器を備え、その色相変
化を基に該吸着剤の寿命を検知するようにしてなること
を特徴とする燃料電池発電システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素ガスの改
質器を含む水素製造装置を連結した燃料電池発電システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池には、固体高分子形燃料電池
(PEFC)やリン酸形燃料電池(PAFC)、あるい
は固体酸化物形燃料電池(SOFC)といったものが知
られている。中でもPEFCは、作動温度が80〜10
0℃程度という低温で、(1)出力密度が高く、小型
化、軽量化が可能である、(2)電解質が腐食性でな
く、しかも作動温度が低いため、耐食性の面から電池構
成材料の制約がないか少ないので、コスト低減が容易で
ある、(3)常温で起動できるため、起動時間が短い、
といった優れた特長を有している。このためPEFC
は、以上のような特長を活かして、業務用や産業用ばか
りでなく、一般家庭用などへの適用、普及が期待されて
いる。
【0003】それら燃料電池の燃料である水素は、水蒸
気改質法や部分燃焼法(部分酸化法)により得られる。
このうち水蒸気改質法は、メタン、エタン、プロパン、
ブタン、都市ガス、LPガス、天然ガス、その他の炭化
水素ガス(2種以上の炭化水素の混合ガスを含む)やア
ルコール類を水蒸気により改質して水素リッチな改質ガ
スを生成させる方法である。水蒸気改質法では改質器に
おける接触反応によりそれら炭化水素ガスやアルコール
類が水素リッチな改質ガスへ変えられる。
【0004】図1は水蒸気改質器を模式的に示す図であ
る。概略、バーナあるいは白金等の燃焼触媒を配置した
燃焼部(加熱部)と改質触媒を配置した改質部とにより
構成される。改質部では炭化水素ガスやアルコール類が
水蒸気と反応して水素リッチな改質ガスが生成される。
改質部で起こる反応は大きな吸熱を伴うので、反応の進
行のためには外部から熱の供給が必要で、600℃程度
以上の温度が必要である。このため燃焼部での燃料ガス
の空気による燃焼により発生した燃焼熱(ΔH)が改質
部に供給される。改質触媒としてはNi系、Ru系等の
触媒が用いられる。
【0005】図2は、上記のような水蒸気改質器を用
い、炭化水素ガス(原料ガス)からPEFCに至るまで
の態様例を示す図である。都市ガスやLPガス等の炭化
水素ガスには漏洩保安を目的とする付臭剤として、サル
ファイド類やチオフェン類、あるいはメルカプタン類な
どの硫黄化合物が含まれている。水蒸気改質法で用いら
れる改質触媒は、これら硫黄化合物により被毒し性能劣
化を来してしまう。このため炭化水素ガス中のそれらの
硫黄化合物は予め除去しておく必要があり、硫黄化合物
を除去するために脱硫器へ導入される。次いで、別途設
けられた水蒸気発生器(=スチーム発生器)からの水蒸
気を添加、混合して改質器へ導入し、改質器中での原料
ガスの水蒸気による改質反応により水素リッチな改質ガ
スが生成される。
【0006】上記付臭剤すなわち硫黄化合物は、具体的
には、サルファイド類としてジメチルサルファイド(本
明細書中DMSと略称する)やエチルメチルサルファイ
ドやジエチルサルファイド、チオフェン類としてテトラ
ヒドロチオフェン(同じくTHTと略称する)、メルカ
プタン類としてターシャリーブチルメルカプタン(同じ
くTBMと略称する)やイソプロピルメルカプタンやノ
ルマルプロピルメルカプタンやターシャリーアミルメル
カプタンやターシャリーヘプチルメルカプタンやメチル
メルカプタンやエチルメルカプタンなどである。
【0007】一般に添加される付臭剤としてはDMS、
THT及びTBMが多く用いられ、その濃度はいずれも
数ppmである。とりわけ、都市ガスにおいてはDMS
及びTBMの両方を用いるケースがほとんどである。
【0008】従来、水蒸気改質法の原料ガスである炭化
水素ガスに含まれる硫黄化合物の除去方法としては、水
添脱硫法や吸着剤による方法が知られている。PAFC
などを用いる比較的規模の大きい燃料電池システムで
は、脱硫方式として水添脱硫法が用いられている。一
方、PEFCなどを用いる一般家庭向けなどの小型の燃
料電池システムにおいては常温で簡易に脱硫できること
が要求され、吸着剤による方法が用いられている。
【0009】吸着剤による方法は、活性炭、金属酸化
物、あるいはゼオライトなどの吸着剤に炭化水素ガスを
通過させることにより、硫黄化合物を吸着させて除去す
る方法である。代表的な吸着剤としては、活性炭(特開
平9−262273号)、金属化合物(特公平5−58
768号)、ゼオライト(特開平10−237473
号)等が知られている。吸着剤による方法では、加熱す
ることで吸着能力を増加させる方法もあるが、常温で吸
着させる方がそのためのシステムがより簡易になるので
望ましい。
【0010】吸着剤を用いて常温で硫黄化合物を除去す
る方法は、水添脱硫法や加熱吸着法のように熱や水素等
を必要としないため簡易な脱硫方法である。しかし、吸
着剤が硫黄化合物で飽和されてしまうとガス中の硫黄化
合物を除去することができなくなるので、交換(取り換
え)や再生が必要である。ところが、上記のような吸着
剤は色相変化等のインジケータ機能を有していないた
め、その寿命については被処理ガス量や吸着剤充填量か
ら寿命を予測して使用するほかはなかった。しかし、今
後普及が期待される家庭用燃料電池においては、使用者
(一般家庭の人々)がその寿命を予測することは実質的
に困難であると考えられる。このため、使用条件によっ
ては、吸着性能を残したまま交換したり、吸着性能をオ
ーバーしてしまうという問題が起こり得る。
【0011】この点、浄水、あるいは除湿や生活臭の除
去などを目的とした吸着剤や吸着装置には、その色相変
化により寿命を正確に知ることができるインジケータ機
能に関する技術が報告されている。例えば、特許第26
47854号では浄水器について、特開平7−1758
2号では除湿剤について、特開平9−614号、特公平
7−32860号、特開平6−71137号では脱臭剤
や脱臭フィルタ等について報告されている。しかし、炭
化水素ガス中の硫黄化合物除去用吸着剤については未だ
このような技術は報告されていない。
【0012】本発明者等は、都市ガスやLPガス等の炭
化水素ガス中の硫黄化合物除去用吸着剤として、疎水性
ゼオライトにAg、Cu、Zn、Fe、Co及びNiか
ら選ばれた1種又は2種以上の遷移金属をイオン交換に
より担持させてなることを特徴とする炭化水素ガス中の
硫黄化合物吸着剤を先に開発している(特願2000−
23955)。この吸着剤は、炭化水素ガスからの硫黄
化合物除去用として、炭化水素ガス中の水分濃度に関わ
らず、有効に機能する新規且つ有用な硫黄化合物除去用
吸着剤である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記の
ような吸着剤に関連する各種吸着剤についてさらに多方
面から追求し、その一環として全く偶然にも、ゼオライ
トに特定の遷移金属をイオン交換により担持させてなる
吸着剤が硫黄化合物の吸着に伴い鮮明な色相変化を示
し、それ自体インジケータ機能を有していることを見い
出した。本発明は、このようなインジケータ機能を有す
る吸着剤を利用することにより、都市ガスやLPガスな
どの炭化水素ガスを原料ガスとし、これを改質して燃料
電池の燃料として利用する燃料電池システムを提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)炭化水素
ガスの改質器を含む水素製造装置を連結した燃料電池発
電システムであって、該改質器の前段に、炭化水素ガス
中の硫黄化合物除去用インジケータ機能付き吸着剤を配
置した脱硫器を備え、その色相変化を基に該吸着剤の寿
命を検知するようにしてなることを特徴とする燃料電池
発電システムを提供する。
【0015】本発明は(2)炭化水素ガスの改質器を含
む水素製造装置を連結した燃料電池発電システムであっ
て、該改質器の前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合物除
去用の吸着剤とインジケータ機能付き吸着剤を順次配置
した脱硫器を備え、該インジケータ機能付き吸着剤の色
相変化を基に該吸着剤の寿命を検知するようにしてなる
ことを特徴とする燃料電池発電システムを提供する。
【0016】本発明は(3)炭化水素ガスの改質器を含
む水素製造装置を連結した燃料電池発電システムであっ
て、該改質器の前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合物除
去用インジケータ機能付き吸着剤を配置した脱硫器を着
脱自在に備え、その色相変化を基に該吸着剤の寿命を検
知するようにしてなることを特徴とする燃料電池発電シ
ステムを提供する。
【0017】本発明は(4)炭化水素ガスの改質器を含
む水素製造装置を連結した燃料電池発電システムであっ
て、該改質器の前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合物除
去用の吸着剤とインジケータ機能付き吸着剤を順次配置
した脱硫器を着脱自在に備え、該インジケータ機能付き
吸着剤の色相変化を基に該吸着剤の寿命を検知するよう
にしてなることを特徴とする燃料電池発電システムを提
供する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、炭化水素ガスの改質器
を含む水素製造装置を連結した燃料電池発電システムに
関する。そして該改質器の前段に、少なくとも炭化水素
ガス中の硫黄化合物除去用インジケータ機能付き吸着剤
を配置した脱硫器を備えることを基本的特徴とする。こ
れにより、該インジケータ機能付き吸着剤の色相変化を
基に吸着剤の寿命を検知するようにしてなる。脱硫器に
は(1)硫黄化合物除去用インジケータ機能付き吸着剤
のみを配置してもよく、(2)他の硫黄化合物吸着剤と
硫黄化合物除去用インジケータ機能付き吸着剤を順次配
置してもよい。
【0019】本脱硫器は、図2に示すように改質器の前
段に配置される。本発明で用いる改質器は水蒸気改質法
による改質器でも部分燃焼法(部分酸化法)による改質
器でもよいが、好ましくは水蒸気改質法による改質器が
用いられる。図3はスチーム発生器等の補機や配管系統
を含めて示した図であり、さらに図4は本燃料電池発電
システムを実機として構成する態様例を示す図である。
本脱硫器は、これら図3〜4中で脱硫器として示す箇所
に配置される。
【0020】原料ガスである炭化水素ガス(図3〜4で
は一例として都市ガスを示している)は、昇圧機、脱硫
器(本脱硫器)を経て改質器に導入される。ここで改質
ガスとなり、変成器(CO変化成器)、CO除去器を経
て燃料電池(図3では一例としてPEFCを示してい
る)に供給される。燃料電池での電力は直流として得ら
れるが、一般家庭などで在来の商業電力と共用する場合
には、インバータにより適宜交流に変換して利用され
る。改質器(燃焼部)からの排ガスはスチーム発生器で
の熱源として利用され、燃料電池の燃料極オフガスは温
水生成用に利用され、電池冷却水は温水として利用され
る。温水は貯湯槽に貯えられ必要に応じて使用される。
【0021】本発明で用いるインジケータ機能付き吸着
剤は、炭化水素ガス中の硫黄化合物を吸着するに伴い色
相変化をするものであればいずれも使用できるが、好ま
しくはゼオライトにAg及びCuから選ばれた1種又は
2種の遷移金属をイオン交換により担持させてなるイン
ジケータ機能付き吸着剤を用いることができる。この吸
着剤は、本発明者等が先に開発し、出願している(特願
2000−123527)。
【0022】この吸着剤は、その基材としてゼオライト
が用いられる。好ましいゼオライトはY型、β型及びX
型のゼオライトである。そして、ゼオライトにAg及び
Cuから選ばれた1種又は2種の遷移金属をイオン交換
により担持させる。すなわち、ゼオライトに対して、上
記Ag及びCuから選ばれた遷移金属のうちの一方又は
両方をイオン交換法により担持させる。
【0023】より具体的には、それら金属の化合物を水
に溶解して水溶液とし、イオン交換法によりゼオライト
に担持させる。各金属の化合物としては、ゼオライトの
陽イオンとイオン交換させる必要があるため、水に溶解
し、その水溶液中、金属が金属イオンとして存在し得る
金属化合物が用いられる。この水溶液をゼオライトと図
5に示すように撹拌法、含浸法、流通法等により
接触させることにより、ゼオライト中の陽イオンをこれ
ら金属イオンと交換させる。次いで、水等で洗浄した
後、乾燥、焼成することにより得られる。
【0024】こうして構成されたインジケータ機能付き
吸着剤は、炭化水素ガス中の硫黄化合物を吸着するに伴
い変色し、視覚的に鮮明な色相変化が起こる。すなわ
ち、各種炭化水素ガス、特に都市ガスやLPガス等に含
まれる前述サルファイド類、チオフェン類及びメルカプ
タン類のうちの1種又は2種以上の硫黄化合物を吸着
し、その吸着に伴い変色する。本発明においては、この
ような吸着剤を用いて炭化水素ガス中の硫黄化合物を吸
着するとともに、その色相変化を基にその寿命を検知す
る。
【0025】上記ゼオライトにAg及びCuから選ばれ
た1種又は2種の遷移金属をイオン交換により担持させ
てなる吸着剤は、インジケータ機能に加えて、それ自体
硫黄化合物の吸着能も有している。このため、この吸着
剤は、(1)それ自体を硫黄化合物の吸着剤として用
い、自らの寿命を判定できるインジケータ機能付き吸着
剤として用いることができるだけでなく、(2)他の硫
黄化合物吸着剤の寿命を判定するインジケータとしても
用いることができる。(2)の場合にもインジケータと
しての役割に加え、硫黄化合物の吸着剤としての役割も
行うことは勿論である。
【0026】上記(1)〜(2)からして、脱硫器には
(1)硫黄化合物除去用インジケータ機能付き吸着剤の
みを配置してもよく、(2)他の硫黄化合物吸着剤と硫
黄化合物除去用インジケータ機能付き吸着剤を順次配置
してもよい。(2)の場合には、他の硫黄化合物吸着剤
とインジケータ付き吸着剤は被処理ガスすなわち炭化水
素ガスの流れ方向に順次配置される。これら吸着剤は粒
状その他適宜の形で用いられる。他の硫黄化合物吸着剤
としては、インジケータ機能は有しないが、硫黄化合物
を吸着する吸着剤が用いられ、その例としては活性炭、
金属化合物、ゼオライトなど従来知られた吸着剤を用い
ることができる。
【0027】前述のとおり、従来の硫黄化合物吸着剤は
色相変化等のインジケータ機能を有していないため、そ
の寿命については被処理ガス量や吸着剤充填量から寿命
を予測して使用するほかはなかった。このため、使用条
件によっては、吸着性能を残したまま交換したり、吸着
性能をオーバーしてしまうという問題があったが、本発
明によれば、脱硫器に上記のようなインジケータ機能付
き吸着剤を配置しておくことにより、その寿命を目視に
より容易に検知し、それを基に脱硫器を容易に取り換え
ることができるものである。
【0028】また、本発明の脱硫器は、着脱自在に配置
しておくことにより、その寿命を目視により容易に検知
し且つ容易に取り換えることができる。この場合、脱硫
器の着脱自在の配置は、例えばワンタッチコネクタなど
適宜の手段を介して行うことができる。本発明の燃料電
池発電システムは、業務用や産業用としてだけでなく、
一般家庭用としても適用されるが、脱硫器を特に着脱自
在に配置しておくことにより、一般家庭においてもその
寿命を目視により容易に検知し且つ別途スパナー等の道
具を使うことなく容易に取り換えることができるので実
用上も非常に有用である。
【0029】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明がこれら実施例により制限されない
ことは勿論である。
【0030】《実施例1〜4》〈インジケータ機能付き
吸着剤の調製〉ゼオライトとして、H−β型ゼオライ
ト〔東ソー社製、商品名:HSZー930HOD、Si
2/Al23=27.4(モル比)〕、Na−Y型
ゼオライト〔東ソー社製、商品名:HSZー320NA
D、SiO2/Al23=5.7(モル比)〕、Na
−X型ゼオライト〔東ソー社製、商品名:F9ーHA、
SiO2/Al23=2.5(モル比)〕を用いた。こ
れらはいずれも円柱形のペレット(直径1.5mm、長
さ=3〜4mm)に成形したものである。一方、酢酸
銅、硝酸銀の各金属塩を蒸留水に溶解して、これら各金
属塩の水溶液を調製した。
【0031】これら各金属塩水溶液を用いて、図5に示
す各種イオン交換法により、上記各ゼオライト中の水素
イオンやナトリウムイオンをこれら金属イオンと交換さ
せた。表1にこれに用いた各条件等をまとめて示してい
る。その後、100mL蒸留水にて5回洗浄し、次いで
乾燥、焼成した。表1中、吸着剤名の欄には略号「元素
記号(Cu等)−β」で示しているが、同欄中、例えば
「Cu−β」とはβ型ゼオライトにCuをイオン交換に
より担持させたものの意味であり、Ag−β、Cu−
X、Ag−Yについても同様である。なお、乾燥及び焼
成条件は各吸着剤とも同じであり、乾燥は空気中におい
て100℃で1日行い、焼成は乾燥窒素中において40
0℃で2時間行った。こうして、上記各ゼオライトに各
金属Cu、Agをイオン交換により担持させた各供試吸
着剤を得た。
【0032】
【表 1】
【0033】〈インジケータ機能付き吸着剤による吸着
試験及び寿命判定試験〉図6に示す装置を用いてインジ
ケータ機能付き吸着剤による硫黄化合物の吸着試験及び
寿命判定試験を実施した。図6中、吸着管は、内径=2
8.4mmφの円筒状アクリル樹脂製透明管で、これに
上記で得た各供試吸着剤を充填し、それぞれについて硫
黄化合物の吸着試験及び色相変化による寿命判定試験を
実施した。また、比較例として従来の吸着剤を用いて同
様の試験を実施した。
【0034】試験条件は以下のとおりとした。各供試吸
着剤の充填量:40cc(28.4mmφ×63.2m
mh)、試験ガス:都市ガス(13A)、試験ガス中の
硫黄化合物濃度:4.4mg−S/Nm3(DMS=50
wt%、TBM=50wt%、これはDMS=1.8p
pm、TBM=1.2ppmに相当する)、ガス流量:
340L/h、LV(ガスの線速度)=15cm/se
c、SV(空間速度)=8500h-1、温度:室温、圧
力:常圧。本試験は比較例を含めてすべて同一装置、同
一条件で実施した。
【0035】表2は上記試験の結果である。表2には、
各供試吸着剤に加え、比較例として市販のゼオライト
(H−β=比較例1、Na−X=比較例2)及び市販の
金属酸化物(=比較例3)、活性炭(=比較例4)につ
いて、上記と同じく試験を行った結果も示している。表
2中の試験前の欄に、本試験を実施する前、すなわち硫
黄吸着性能がある状態(脱硫性能あり)の剤の色相を示
し、試験後の欄に、本試験を実施した後、すなわち硫黄
を飽和吸着し硫黄吸着性能がなくなった状態(脱硫性能
なし)の剤の色相を示している。
【0036】
【表 2】
【0037】表2のとおり、β型ゼオライト(H型=比
較例1)では、試験前の吸着剤の色相は白色であり、試
験後もこの色に変化はなかった。X型ゼオライト(Na
型=比較例2)では、試験前の吸着剤の色相は薄茶色で
あり、硫黄を吸着した試験後もこの色に変化はなかっ
た。さらに、比較例3及び比較例4では、ともに試験前
の吸着剤の色相は黒色であり、試験後もこの色に何の変
化も認められなかった。これらの試験中、吸着管の出口
からガスを経時的にサンプリングし、ガス中の硫黄化合
物濃度をGCーFPDにより連続的に測定したところ、
試験開始からある一定時間経過後、硫黄化合物が検出さ
れ、破過が始まっていることが認められたが、上記のと
おり吸着剤の色相変化は見られなかった。
【0038】これに対して、実施例1(Cu−β型ゼオ
ライト)では、試験前の吸着剤の色相は青色であり、試
験後は緑色に変化し、さらに茶色に変化した。実施例2
(Ag−β型ゼオライト)では試験前の吸着剤の色相は
白色であり、試験後は茶色に変化した。実施例3(Cu
−X型ゼオライト)では、試験前の吸着剤の色相は青緑
色であり、試験後は茶色に変化した。実施例4(Ag−
Y型ゼオライト)では、試験前の吸着剤の色相は白色で
あり、試験後は茶色に変化した。
【0039】また、実施例1〜4のいずれの場合にも、
燃料ガス中の硫黄化合物の吸着の進行に合わせ、色相変
化は吸着管の入口側から漸次出口側に向けて進み、試験
開始から一定時間経過後、変化した色相の先端が吸着管
の出口近傍に至ったことが観察された。同時に、これら
の試験中、吸着管の出口から処理済ガスを経時的にサン
プリングし、ガス中の硫黄化合物濃度をGCーFPDに
より連続的に測定した。この結果、実施例1〜4のいず
れの場合にも、上記色相の変化が吸着管の出口に至った
時点からしばらくして硫黄化合物が検出され、破過が始
まっていることが認められた。
【0040】《実施例5》図6に示す装置を使用し、そ
の吸着管として後述図9(b)に示すような透明管(円
筒吸着管、内径=28.4mmφ)を用いた。この透明
管の入口側から36ccに従来の硫黄化合物吸着剤とし
て比較例2で用いたのと同じNa−X型ゼオライトを充
填し、これに続きインジケータ機能付き吸着剤として実
施例1で用いたのと同じCu−β型ゼオライトを4cc
充填した。この点以外の試験条件は、前記〈インジケー
タ機能付き吸着剤による吸着試験及び寿命判定試験〉と
同様に行った。その結果、試験開始からほぼ50時間経
過後、硫黄化合物吸着剤層に続くインジケータ機能付き
吸着剤層に青色から緑色への変色相が観察され始めた。
以降、インジケータ機能付き吸着剤層の色相変化の先端
が漸次出口側へ移行し、上記色相の変化が吸着管の出口
に至った時点からしばらくして硫黄化合物が検出され、
破過が始まっていることが認められた。この間、硫黄化
合物吸着剤層は薄茶色で、その色相に硫黄化合物の吸着
前後で変化はなかった。
【0041】《実施例6》図7〜8は、インジケータ機
能付き吸着剤により硫黄化合物を吸着除去するととも
に、吸着剤としての自らの寿命を判定する脱硫器を示す
図である。本脱硫器は図2、図3、図4中脱硫器として
示す箇所に配置されて使用される。
【0042】図7中、1は原料ガス(硫黄化合物含有炭
化水素ガス)導入管、3はインジケータ機能付き吸着剤
を充填した脱硫管、4は脱硫済原料ガスの導出管であ
る。脱硫管3はガラス製やプラスチック製等の透明管で
構成される。導入管1から導入される原料ガス中の硫黄
化合物は脱硫管2で吸着除去され、脱硫済原料ガスとし
て導出管4から排出される。脱硫管2中のインジケータ
機能付き吸着剤は硫黄化合物を吸着して変色し、変色相
は脱硫管2中順次右方向へ進む。変色相の先端が脱硫管
2の右端又はその近傍に近づくのを目視により観察する
ことで、インジケータ機能付き吸着剤それ自体が取り換
え時期又は再生時期であることが判定される。なお、色
相変化は、目視に代えて、カメラ撮影により観察し、そ
の判定を自動化することもできる。
【0043】図8(a)は、脱硫管のうち、都市ガス
(硫黄化合物含有炭化水素ガスの一例)の入口側から所
定部分を不透明管とし、その余の部分(その残りの部
分)、すなわち脱硫済都市ガスの出口側近傍を透明管と
した例である。不透明管はSUS鋼等の不透明な材料で
構成する。この態様では、透明管の部分で色変化が出る
のを観察することでインジケータ機能付き吸着剤それ自
体が取り換え時期又は再生時期であることが判定され
る。図8(b)は、脱硫管のうち、都市ガスの入口側か
ら所定部分及び脱硫済都市ガスの出口側から所定部分を
不透明管とし、その間の部分を透明管とした例である。
この例では、透明管の部分での色変化が出るのを観察す
ることで、インジケータ機能付き吸着剤それ自体の取り
換え時期又は再生時期を予測することができる。
【0044】《実施例7》図9はインジケータ機能付き
吸着剤を他の吸着剤の寿命判定用インジケータとして用
いるとともに、インジケータ機能付き吸着剤でも硫黄化
合物の吸着除去を行う例である。他の吸着剤としては、
活性炭、金属化合物、ゼオライトなどの硫黄化合物吸着
剤が用いられる。図9中、1は原料ガス(硫黄化合物含
有炭化水素ガス)導入管、2は他の硫黄化合物吸着剤
(インジケータ機能付き吸着剤でない)を充填した管、
3はインジケータ機能付き吸着剤を充填した脱硫管(透
視管ないし透明管)であり、4は脱硫済原料ガス導出管
である。少なくとも透視管3の部分は透明管で構成さ
れ、吸着管2の部分は透明管であっても不透明管であっ
てもよい。図9(b)は、そのうち吸着管2及び透視管
3ともに透明管で構成した例である。
【0045】導入管1から導入される原料ガス中の硫黄
化合物は、吸着管2で吸着除去され、透視管3中を通っ
て、脱硫済原料ガスとして導出管4から排出される。吸
着管2中の他の硫黄化合物吸着剤が硫黄化合物で飽和し
又はこれに近づくと破過が始まるので、原料ガス中の硫
黄化合物は透視管3に流れる。硫黄化合物はここでイン
ジケータ機能付き吸着剤に吸着され、吸着に伴いインジ
ケータ機能付き吸着剤が変色する。この色相変化部分の
先端は漸次右方向に進み、やがて透視管の右端又はその
近傍に至る。この時点を、吸着管2中の硫黄化合物吸着
剤及び透視管3中のインジケータ機能付き吸着剤の取り
換え時期又は再生時期であると判定し取り換える。
【0046】《実施例8》図10は他の脱硫器の例を示
す図である。図10(a)では、不透明管を、他の硫黄
化合物吸着剤の充填部分からインジケータ機能付き吸着
剤の充填部分の途中まで延長し、インジケータ機能付き
吸着剤の充填部分のうちその残りの部分を透明管で構成
している。この例では、透明管の部分での色変化が出る
のを観察することで、他の硫黄化合物吸着剤及びインジ
ケータ機能付き吸着剤が取り換え時期又は再生時期であ
ると判定される。脱硫器中の他の硫黄化合物吸着剤は寿
命に達し、インジケータ機能付き吸着剤は寿命あるいは
ほぼ寿命に達しているので、脱硫器自体を新品の(未使
用の)脱硫器と取り換えるとよい。
【0047】図10(b)では、他の硫黄化合物吸着剤
の充填部分を不透明管で構成し、インジケータ機能付き
吸着剤の充填部分を透明管で構成している。この例で
は、透明管の部分で色相変化が出るのを観察すること
で、他の硫黄化合物吸着剤が取り換え時期又は再生時期
であることが判定される。本発明においては、以上の例
のほか、例えば図4中「脱硫器覗窓」として示すよう
に、不透明管に観察用の透明窓(管長手方向の覗き窓)
を設けるなど適宜の構成ができることは勿論である。
【0048】《実施例9》図11は、都市ガス(硫黄化
合物含有炭化水素ガスの一例:以下同じ)導管に対して
脱硫器を着脱自在に取り付ける例を示す図である。都市
ガス導管はテフロン(登録商標)等で構成される。脱硫
器は図11(a)のように構成され、容器はその両端に
ガス導入管とガス導出管を備えた透明管で、その中にイ
ンジケータ機能付き硫黄化合物吸着剤が充填されてい
る。使用前の脱硫器は該両導管の端部がキャップ等で塞
いである。これを都市ガス導管に取り付ける場合、該キ
ャップ等を取り外し、両導管の端部に凸継手を配置する
とともに、これらに相対する都市ガス導管の先端に凹継
手を配置する。そして、該各凹継手に対して各凸継手を
嵌合させることにより取り付けられる。その際嵌合部に
ガス漏れ防止の配慮をすることは勿論であり、この点以
下の実施例についても同じである。脱硫器が、その中の
吸着剤が寿命あるいはほぼ寿命に達すると、該脱硫器を
新品の脱硫器と取り換える。その際には、先ず該各凹継
手に対する各凸継手の嵌合を解き離した後、上記と同様
にして新品の脱硫器を取り付ける。
【0049】《実施例10》図12は、都市ガス導管に
対して脱硫器を着脱自在に取り付ける他の例を示す図で
ある。脱硫器は、図11(a)のように管状透明管で構
成され、管内にインジケータ機能付き硫黄化合物吸着剤
が充填されている。本脱硫器は、それを着脱自在に取り
付けるための治具に載置されて取り付けられる。治具は
脱硫器のガス導入管の外径に対応した円環状凹部を有
し、該凹部の底部には都市ガス導入管の開口が臨ませて
ある。脱硫器を都市ガス導管に取り付ける場合、脱硫器
のガス導入管を治具の円環状凹部に嵌合させる。また、
脱硫器のガス導出管に都市ガス導管の先端に設けられた
凹継手を嵌合させる。脱硫器が、その中の吸着剤が寿命
あるいはほぼ寿命に達すると、該脱硫器を新品の脱硫器
と取り換える。その際には、脱硫器のガス導出管から都
市ガス導管の先端に設けられた凹継手を引き離すととも
に、脱硫器を治具から引き離して嵌合を解いた後、上記
と同様にして新品の脱硫器を取り付ける。
【0050】《実施例11》図13は、都市ガス導管に
対して脱硫器を着脱自在に取り付ける他の例を示す図で
ある。脱硫器は管状の透明管で構成され、その中央部に
ガス導出管が配置されている。透明管とガス導出管との
間にインジケータ機能付き硫黄化合物吸着剤が充填され
ている。本脱硫器は、それを着脱自在に取り付けるため
の治具に載置されて取付けられる。脱硫器の一端にガス
導入管とガス導出管の端部が凸状に出ている。使用前の
脱硫器は、両導管の端部にシールテープを貼ってシール
されている。治具は、脱硫器の該凸状両導管に対応した
2個の凹部を有し、該両凹部にはそれぞれ都市ガス導入
管と脱硫済都市ガス導出管が連なっている。脱硫器を治
具に取り付ける場合、該凸状両導管を治具の該両凹部に
嵌合させることにより取り付けられる。シールテープは
嵌合前に取り外すが、嵌合時に破壊されるような仕組み
を治具の該両凹部に設けておいてもよい。脱硫器が、そ
の中の吸着剤が寿命あるいはほぼ寿命に達すると、該脱
硫器を新品の脱硫器と取り換える。その際には、該脱硫
器を治具から引き抜いて取り外した後、上記と同様にし
て新品の脱硫器を治具に取り付ける。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、炭化水素ガスの改質器
を含む水素製造装置を連結した燃料電池発電システムに
おいて、該改質器の前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合
物除去用インジケータ機能付き吸着剤を配置した脱硫器
を備えておくことにより、該吸着剤の寿命を容易に検知
することができる。また、本脱硫器を着脱自在に配置し
ておくことにより、その寿命を目視により容易に検知し
且つ容易に取り換えることができるなど、実用上も非常
に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】水蒸気改質器を模式的に示す図
【図2】水蒸気改質器を用い、炭化水素ガスからPEF
Cに至るまでの態様例を示す図
【図3】スチーム発生器等の補機や配管系統を含めて示
した図
【図4】本燃料電池発電システムを実機として構成する
態様例を示す図
【図5】インジケータ機能付き吸着剤の製造過程例を示
す図
【図6】実施例1で使用した試験装置の概略を示す図
【図7】インジケータ機能付き吸着剤により硫黄化合物
を吸着除去するとともに、吸着剤としての自らの寿命を
判定する脱硫器を示す図
【図8】インジケータ機能付き吸着剤により硫黄化合物
を吸着除去するとともに、吸着剤としての自らの寿命を
判定する脱硫器を示す図
【図9】インジケータ機能付き吸着剤を他の吸着剤の寿
命判定用インジケータとして用いるとともに、インジケ
ータ機能付き吸着剤でも硫黄化合物の吸着除去を行う例
を示す図(実施例7)
【図10】実施例8を示す図
【図11】都市ガス導管に対して脱硫器を着脱自在に取
り付ける例を示す図(実施例9)
【図12】都市ガス導管に対して脱硫器を着脱自在に取
り付ける他の例を示す図(実施例10)
【図13】都市ガス導管に対して脱硫器を着脱自在に取
り付ける他の例を示す図(実施例11)
【符号の説明】
1 硫黄化合物含有原料ガス導入管 2 他の硫黄化合物吸着剤を充填した管 3 インジケータ機能付き吸着剤を充填した管 4 脱硫済原料ガス導出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/10 H01M 8/10 (72)発明者 小林 裕司 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 4G040 EA03 EA06 EB01 EB43 5H026 AA06 5H027 AA06 BA01 BA16 BA17 DD06 MM12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化水素ガスの改質器を含む水素製造装置
    を連結した燃料電池発電システムであって、該改質器の
    前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合物除去用インジケー
    タ機能付き吸着剤を配置した脱硫器を備え、その色相変
    化を基に該吸着剤の寿命を検知するようにしてなること
    を特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 【請求項2】炭化水素ガスの改質器を含む水素製造装置
    を連結した燃料電池発電システムであって、該改質器の
    前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合物除去用の吸着剤と
    インジケータ機能付き吸着剤を順次配置した脱硫器を備
    え、該インジケータ機能付き吸着剤の色相変化を基に該
    吸着剤の寿命を検知するようにしてなることを特徴とす
    る燃料電池発電システム。
  3. 【請求項3】炭化水素ガスの改質器を含む水素製造装置
    を連結した燃料電池発電システムであって、該改質器の
    前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合物除去用インジケー
    タ機能付き吸着剤を配置した脱硫器を着脱自在に備え、
    その色相変化を基に該吸着剤の寿命を検知するようにし
    てなることを特徴とする燃料電池発電システム。
  4. 【請求項4】炭化水素ガスの改質器を含む水素製造装置
    を連結した燃料電池発電システムであって、該改質器の
    前段に、炭化水素ガス中の硫黄化合物除去用の吸着剤と
    インジケータ機能付き吸着剤を順次配置した脱硫器を着
    脱自在に備え、該インジケータ機能付き吸着剤の色相変
    化を基に該吸着剤の寿命を検知するようにしてなること
    を特徴とする燃料電池発電システム。
  5. 【請求項5】前記インジケータ機能付き吸着剤が、ゼオ
    ライトにAg及びCuから選ばれた1種又は2種の遷移
    金属をイオン交換により担持させてなるインジケータ機
    能付き吸着剤であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の燃料電池発電システム。
  6. 【請求項6】前記ゼオライトがY型ゼオライト、β型ゼ
    オライト又はX型ゼオライトであることを特徴とする請
    求項5に記載の燃料電池発電システム。
  7. 【請求項7】前記炭化水素ガスが都市ガス又はLPガス
    である請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池発電シ
    ステム。
  8. 【請求項8】前記炭化水素ガス中の硫黄化合物がサルフ
    ァイド類、チオフェン類及びメルカプタン類のうちの1
    種又は2種以上の硫黄化合物である請求項1〜7のいず
    れかに記載の燃料電池発電システム。
  9. 【請求項9】前記脱硫器が、少なくとも炭化水素ガスの
    出口側が透明容器で構成されてなることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池発電システム。
  10. 【請求項10】前記脱硫器が、管状であり且つ少なくと
    も炭化水素ガスの出口側が透明管で構成されてなること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池
    発電システム。
  11. 【請求項11】前記脱硫器が、管状であり且つその長手
    方向に覗き窓を備えてなることを特徴とする請求項1〜
    8のいずれかに記載の燃料電池発電システム。
  12. 【請求項12】前記燃料電池が固体高分子形燃料電池で
    ある請求項1〜11のいずれかに記載の燃料電池発電シ
    ステム。
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