JP2002356961A - 緑化屋根 - Google Patents

緑化屋根

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JP2002356961A JP2001163483A JP2001163483A JP2002356961A JP 2002356961 A JP2002356961 A JP 2002356961A JP 2001163483 A JP2001163483 A JP 2001163483A JP 2001163483 A JP2001163483 A JP 2001163483A JP 2002356961 A JP2002356961 A JP 2002356961A
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隆文 藤田
Yoshio Tsunoda
義雄 角田
Yasuhiro Suzuki
康博 鈴木
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広明 森下
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根上面にて種々の植物,作物等の栽培を行
うことができるもので、植物に補給するための水分を十
分に確保することができ、且つ維持,管理も簡単にでき
る緑化屋根とすること。 【解決手段】 底面部1に適宜の間隔をおいて複数の立
上り部2,2,…が平行状に形成されてなる屋根板材A
が下地部14上に葺成され、前記底面部1には栽培層1
0が配置されること。また、屋根板材Aの一方側の立上
り部2の外端縁から取付縁4が形成され、該取付縁4が
下地部14に固着され、前記屋根板材Aに隣接する次位
の屋根板材Aの他方側の立上り部2が、前位屋根板材A
の一方側の立上り部2に重合され、その重合状態とした
両立上り部2,2同士が固着されること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根上面にて種々
の植物,作物等の栽培を行うことができるもので、植物
に補給するための水分を十分に確保することができ、且
つ維持,管理も簡単にできる緑化屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、屋根上面を利用して植物,作物等
の栽培が行われている。特に、日当たり,風通し等の栽
培条件が適正な場合が多く、このようなことから栽培に
適している。また、屋根表面が植物により覆われること
で、植物の彩りが屋根の外観を大きく変化させることが
できる。しかも、緑系統の植物は、屋根を鮮やかに緑化
させることができ、これはどの様な塗装を行っても、そ
の雰囲気を再現することはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した屋根の緑化設
備には、植物が必要とする水分の確保が重要である。そ
のために、屋根には水分をある程度,溜めておくことが
できる構造が必要であるが、その反面、溜めた水分が下
地部側に漏れないようにする防水構造が必要となる。こ
のように緑化屋根は、一般の屋根よりも複雑な構造とな
る。さらに、通常の屋根のように棟から軒先に向かって
傾斜する場合には、植物育成にかかせない水分が傾斜下
方に流れてしまい、水分の確保が困難という問題もあ
る。しかも、植物が植設されるベースを土壌とした場合
には、その重量も大きくなり、屋根にかかる重量的負担
は相当なものであり、強固な構造にすると、どうしても
施工費用が高価となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、底面部に適宜の間隔をおいて複数の立上り部が平行
状に形成されてなる屋根板材が下地部上に葺成され、前
記底面部には栽培層が配置されてなる緑化屋根としたこ
とにより、屋根上の植物,野菜等を育成する栽培層及び
屋根に耐根性(耐久性)を有するものとし、また屋根自
体の防水性に優れ且つ構造を簡単にすることができ、上
記課題を解決したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明における屋根は、適宜の傾斜
角度θを設けてなる屋根と、傾斜の無い平坦屋根のいず
れにも適応するものである。ここでは、主に傾斜のある
屋根に適応するものとして説明する。まず、屋根板材A
は、図5(A),(B),(C)に示すように、金属薄
板材から成形されるものであり、平坦状の底面部1の幅
方向両側端に立上り部2,2が形成されている。
【0006】該立上り部2,2は、幅方向の一方側に形
成される立上り部2を一方側の立上り部2と称する。ま
た、前記一方側の立上り部2と反対側に位置する立上り
部2を他方側の立上り部2と称する。なお、両立上り部
2,2を一方側と他方側と称するのは、両立上り部2,
2を任意に区別するために与えられたものであり、この
一方側と他方側とが入れ代わって定義してもかまわな
い。
【0007】さらに、図1乃至図3,図5等に示すよう
に、棟側から軒先に傾斜角度θの勾配を有する下地部1
4に、前記屋根板材Aが配置された場合において、傾斜
上方における立上り部2は、水上側立上り部2bとな
る。また他方側の立上り部2は、傾斜下方における水下
側立上り部2aとなる。またここで、屋根板材Aにおけ
る水下側と水上側については、屋根板材Aで屋根を施工
する場合に、勾配の傾斜方向における下方側を水下側と
し、傾斜方向上方側を水上側とする。
【0008】したがって、前記水上側立上り部2b(一
方側の立上り部2でもよい)は、屋根板材Aの水上側に
形成され、水下側立上り部2a(他方側の立上り部2で
もよい)は、屋根板材Aの水下側に形成されるものであ
る。その水下側立上り部2a及び水上側立上り部2b
は、前記底面部1に対して略直角であり、その上下方向
の頂部箇所が折返し頂部となっている。また、水下側立
上り部2aは、その断面形状が略逆U字形状に形成され
ている〔図5(B)参照〕。また、前記水上側立上り部
2bは、略密着状とした略逆U字形状の折畳み状に形成
されたものである〔図5(C)参照〕。
【0009】さらに、前記水下側立上り部2a(他方側
の立上り部2)の外端縁には水平縁3が形成されてお
り、水上側立上り部2bの外端縁には取付縁4が外方に
向かって形成されている〔図5(A)参照〕。まず水平
縁3は、前記水下側立上り部2aの外端から略直角状
で、前記底面部1とは略同一面となるようにして形成さ
れている〔図5(B)参照〕。さらに、水下側の水平縁
3の外端箇所は、下方に向かって僅かな傾斜角度とし
た、屈曲端縁3aが形成されることもある。前記水上側
立上り部2bは、水下側立上り部2aよりも低く形成さ
れる。具体的には、水上側立上り部2bは、水下側立上
り部2aに対してその高さの略半分程度に形成されてい
る。
【0010】次に、取付縁4は、前記水上側立上り部2
b(一方側の立上り部2)の外端縁から、該水上側立上
り部2bに略直角となるように外方に向かって形成され
たものである〔図5(C)参照〕。その取付縁4は、前
記底面部1よりも、僅かに下方に位置するように形成さ
れている。また、前記取付縁4は、その外端より内方に
向かって折畳み状に形成される折畳み片4aを有するも
のである。
【0011】さらに、屋根板材Aには、の幅方向略中央
箇所には、中央立上り部2cが形成されている。該中央
立上り部2cは、前記水下側立上り部2aと水上側立上
り部2bとの間に位置するもので、前記水下側立上り部
2aと略同一高さに形成され、且つその断面形状は略逆
U字形状に形成されている。これによって、一つの屋根
板材Aのみで、2以上の立上り部2,2,…を有するこ
ととなり、該立上り部2,2,…により区画される箇所
が多くなり、栽培層10における各育成用マット10
a,10a,…安定した状態で支持することができ、緑
化屋根の施工効率を格段と向上させることができ、良質
な緑化屋根とすることができる。
【0012】次に、吊子Bは、図4(A),(B),
(C)等に示すように、取付部5と係止部6とから構成
されたものであり、前記取付部5は、断面略L字形状に
形成されたもので、取付基部5a及び垂直状部5bとか
ら構成されている。その取付基部5aは、略平板状をな
し、前記取付縁4上に配置される。その取付基部5aに
は、クギ,ビス等の固着用の貫通孔5a1 が穿孔される
こともある。
【0013】前記垂直状部5bは、前記取付基部5aか
ら略直角に立上り形成されたものである。該垂直状部5
bの上端に係止部6が形成されている。該係止部6は、
略管状に形成されたものであり、具体的には、前記垂直
状部5bの上端箇所が断面略円形状に屈曲形成されたも
のである。また、係止部6は、前記垂直状部5bとは別
部材として管部材を溶接手段等により固着したものであ
ってもかまわない。その係止部6は、前記屋根板材Aの
水下側立上り部2a及び中央立上り部2cが係止される
部位である。
【0014】次に、ジョイント部材Cは、図7(A),
(B)等に示すように、二つの挟持部7,8及び締付具
9とから構成されたものである。その一対の挟持部7,
挟持部8が前記水下側立上り部2a及び中央立上り部2
cの頂部箇所に装着されるものである。挟持部7の下端
は、断面略円弧状とした挟持押片7aが形成され、挟持
部8にも左右対称で且つ略同等形状の挟持部8aが形成
されている。
【0015】そして、前記挟持部7の挟持押片7aの上
方は略平板状の固定片7bが形成され、前記挟持部8の
挟持押片8aの上方は略逆J字形状のフック板片8bが
形成されている。フック板片8bの上端が略円弧状に屈
曲形成されたフック8b1 となっている。該フック8b
1 には、後述する保護網11を係止する役目をなす〔図
1(B),図7(A)参照〕。
【0016】その挟持部7,8は、前記水下側立上り部
2a及び中央立上り部2cの頂部に挟持状態に配置さ
れ、前記締付具9により固定される。具体的には、前記
固定片7bとフック板片8bとにそれぞれ貫通孔が形成
され、該貫通孔にボルト・ナット等からなる締付具9が
装着され、両者が前記立上り部2,2,…上に固定され
る。また、前記ジョイント部材Cには、別部材からなる
鉤部材が装着されることもあり、鉤部材により前記保護
網11を固定することもある。
【0017】次に、栽培層10は、図1(B)及び図2
(B)等に示すように、繊維質の材質から構成され、平
面的に見て略正方形或いは長方形の偏平布団状に形成さ
れたものである。該栽培層10は、種子が埋め込まれた
育成用マット10aから植物が成長して行くものである
〔図2(B)参照〕。その育成用マット10aの厚さ
は、前記屋根板材Aの水下側立上り部2a及び中央立上
り部2cの高さより高いものが好適である。
【0018】次に、保護網11は、図1(A),(B)
等に示すように、前記屋根板材Aの底面部1上に載置さ
れた育成用マット10aを被覆し、育成用マット10a
を底面部1上に固定する役目をなす。保護網11は、そ
の略全面が網部としたものであり、前記ジョイント部材
Cが引っ掛りやすいようになっている〔図7(A)参
照〕。前記ジョイント部材Cのフック板片8bを網部に
引っ掛けてもよいが、保護網11の端部に帯状補強部を
形成し、該帯状補強部に形成された貫通孔部を利用し
て、前記フック板片8bを係止したり、或いは鉤部材を
その貫通孔部に引掛けてもよい。
【0019】次に、下地部14は、屋根の下地としたも
ので、勾配を有し、一般の屋根と同様に棟から軒先に向
かって下向きに適宜の角度θにて傾斜したものである
(図1乃至図3等参照〕。この下地部14の任意の位置
において、その傾斜下方が水下側であり、傾斜上方が水
上側である。
【0020】次に、緑化屋根の施工について図6等に基
づいて述べる。ここでは、下地部14は勾配を有するも
のとする。まず前記下地部14に屋根板材Aが配置され
る。ここで、屋根板材Aの他方側の立上り部2(水下側
立上り部2a)が下地部14の水下側に位置し、屋根板
材Aの一方側の立上り部2(水上側立上り部2b)が下
地部14の水上側に位置する〔図6(A)参照〕。その
屋根板材Aの取付縁4上に吊子Bの取付基部5aが載置
され、ビス等の固着具12を介して下地部14に固着さ
れる〔図6(B)参照〕。このとき、前記吊子Bの垂直
状部5bは、前記一方側の立上り部2と略密着又は近接
状態となる。また、前記係止部6は、前記水上側立上り
部2bの上端より上方に位置することになる。
【0021】次に、前記一方側の立上り部2の上方から
次位の屋根板材Aの他方側の立上り部2が被せられ重合
する〔図6(B),(C)参照〕。このときには、他方
側の立上り部2の両立上り片が、前記一方側の立上り部
2と,吊子Bの垂直状部5bとを挟持する構成となる。
そして、前記他方側の立上り部2の頂部箇所の裏面が前
記係止部6に当接した状態で、前記他方側の立上り部2
の頂部箇所を、前記係止部6の外周形状に沿って略同一
形状となるようにして締め付けて係止するものである
〔図4(C)参照〕。さらに、隣接する次位の屋根板材
Aの水平縁3は、前位の屋根板材Aの底面部1に当接
し、さらに屈曲端縁3aが底面部1に押圧状態となり、
屋根板材A,A同士の連結を良好にしている。
【0022】このようにすることで、他方側の立上り部
2の頂部箇所は長手方向に沿って管形状に形成されるこ
とになる。また、中央立上り部2cにおいては、前記吊
子Bの取付基部5aが下地部14上に固着具12にて直
接固着され、前記他方側の立上り部2と同様に中央立上
り部2cの頂部箇所が係止部6に締め付けられて係止さ
れるものである。これを順次繰り返して屋根が形成され
る。
【0023】上記屋根板材Aの一方側,他方側の立上り
部2,2及び中央立上り部2c等は、下地部14の水下
側から水上側に向かって、略等間隔となるように配置さ
れ、且つ立上り部2,2,…は、下地部14の傾斜方向
に対して直交(略直交も含む)する構造となる。その立
上り部2,2間の底面部1上に前記栽培層10が配置さ
れてゆく。
【0024】これによって、下地部14上に配置された
屋根板材A,A,…は、各立上り部2,2,…により適
正量の水分Wが溜まり、前記栽培層10に常時水を供給
することができる〔図2(B)参照〕。次に、前記立上
り部2,2,…の頂部箇所にはジョイント部材C,C,
…が装着され、該ジョイント部材Cを介して、保護網1
1が前記栽培層10,10,…を被覆して保護する〔図
1(A),(B)及び図7等参照〕。
【0025】また、屋根板材Aは、前記吊子Bを使用し
ないで、下地部14上に固定することもできる。具体的
には、屋根板材Aの水上側立上り部2bを前記水下側立
上り部2aと略同等又は僅かに低い程度の寸法とし、下
地部14に載置した屋根板材Aの取付縁4が下地部14
に固着具12を介して直接,固着される〔図8(B)参
照〕。そして、その一方側の立上り部2(水上側立上り
部2b)上に他方側の立上り部2(水下側立上り部2
a)を被せて両者を略密着状にし、両者に共に変形部2
dを形成させるものである〔図8(A),(B)参
照〕。
【0026】これによって、他方側の立上り部2(水下
側立上り部2a)は、一方側の立上り部2(水上側立上
り部2b)によって固定されるものである。また、前記
保護網11とともに、散水管13を前記立上り部2,
2,…の長手方向に沿って配置し、栽培層10に水を補
給するようにしている。該散水管13は、ホース形状を
なしており、所定間隔に多数の散水孔13a,13a,
…が形成され、栽培層10全体に均一に水分を供給する
ことができるようになっている。
【0027】なお、前記下地部14は、前述したように
適宜の傾斜角度θを有する勾配屋根であるとしている
が、本発明は、必ずしも勾配屋根にのみに適応するもの
ではなく、(傾斜角度θの)勾配を持たない水平状なフ
ラット屋根にも適応することができる。この場合には、
例えばビル,家屋の屋上等を緑化する場合にも適応する
ことができる。この場合であっても、屋根板材Aを下地
部14へ装着する施工工程は、(傾斜角度θの)勾配を
有する下地部14に屋根板材Aを施工するのと同一であ
る。
【0028】次に、前記屋根板材Aは、図9(A),
(B),(C)に示すように、金属薄板部A1 に防水性
のあるシート部A2 が被覆された実施形態とすることも
ある。そのシート部A2 は、合成樹脂からなるものであ
り、例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマー等を主
成分とした合成樹脂からなるものである。その厚さは、
0.1mm乃至1mmの範囲であり、さらに好ましくは0.
2mm程度とすることが多い。
【0029】さらに、シート部A2 は、耐久性のあるも
のが好適である。また、溶融する温度の設定も材質によ
り種々異なるが、建設用材Aの使用条件に適応するよう
に設定されることが好ましい。また、シート部A2 は、
紫外線又は汚染空気に対して強いもので耐候性に優れた
材質であり、且つ破断,膨れ或いはひび割れ等が起きに
くい性質のものが好ましい。上記の条件を満たす具体的
な材質として好適なるものには、エチレンプロピレンを
主成分とした合成高分子ゴム材等が存在する。
【0030】そのシート部A2 と前記金属薄板部A1
の接合には、接着剤が使用される。具体的には、前記金
属薄板部A1 とシート部A2 との間に、接着剤が層状に
構成される。該接着剤rは、耐熱性を有するものが使用
される。具体的には、クロロプレンゴム系接着剤又はニ
トリルゴム系接着剤等が好適である。建設用材Aは、屋
根板,壁材等に成形される以前は、原材としてコイル状
に巻かれたロットとしており、ロール成形機により種々
の建築用板として成形される。なお、前記金属薄板部A
1 の材質等によっては、前記接着剤は使用されないこと
もある。
【0031】上記実施形態の屋根板材A,A同士におい
て立上り部2,2同士の重合箇所では、上方側に位置す
る取付縁4と下方に位置する底面部1のシート部A2
2同士が熱融着又は樹脂溶接されて、水密的な接合が
行われるものであり、さらに防水性を高めることができ
る。
【0032】本発明では上述したように、底面部1に適
宜の間隔をおいて複数の立上り部2,2,…が平行状に
形成されてなる屋根板材Aが傾斜角度θとして勾配を有
する下地部14上に葺成され、前記立上り部2,2,…
の長手方向は前記下地部14の傾斜方向に対して略直交
するものとし、前記底面部1には栽培層10が配置され
ることにより、屋根上面にて種々の植物,作物等の栽培
を行うことができ、植物に補給するための水分を十分に
確保することができ、且つ維持,管理も簡単にできるも
のである。
【0033】屋根板材Aは、底面部1に適宜の間隔をお
いて複数の立上り部2,2,…が平行状に形成されたも
ので、その屋根板材Aを下地部14上に葺成し、且つ前
記立上り部2,2,…の長手方向を下地部14の傾斜方
向に対して略直交するものすることで前記立上り部2,
2,…の長手方向は、下地部14の傾斜方向に略直交し
且つ水下側から水上側に向かって所定間隔に形成される
こととなるので、各立上り部2,2,…箇所と底面部1
との間には、適量の水を溜めることができ、栽培層10
に常時,水を補給することができるものである。
【0034】また、前記屋根板材Aの水上側立上り部2
bの外端縁には取付縁4が形成され、該水平取付縁4が
下地部14に固着され、傾斜上方に隣接する屋根板材A
の水下側立上り部2aが前位屋根板材Aの水下側立上り
部2aに重合され、重合状態の両立上り部2,2,…同
士が接合固着されることにより、極めて強固且つ良好な
る屋根板材Aの施工を行うことができる。即ち、前位屋
根板材Aの取付縁4を下地部14に固着することで、屋
根板材A,A同士の連結が極めて強固にすることができ
る。
【0035】また、前記屋根板材Aは、取付部5の上端
に係止部6が形成され吊子Bにて固定されるものとし、
前記屋根板材Aの水上側立上り部2bの外端縁には取付
縁4が形成され、該取付縁4上から吊子Bが下地部14
に固着され、水上側に隣接する屋根板材Aの水下側立上
り部2aが前位屋根板材Aの水上側立上り部2bに重合
され、且つ前記係止部6に水下側立上り部2aが係止固
着されることにより、立上り部2,2,…箇所が極めて
強固な構造となり、且つ施工も効率的に行われる。
【0036】これは、屋根板材Aを下地部14上に載置
し、その取付縁4上に吊子Bを配置して、該吊子Bとと
もに次位の屋根板材Aの水下側立上り部2aを被せるこ
とにより、隣接する屋根板材Aの立上り部2,2と吊子
Bとが組合わさって強固な構造とすることができる。ま
た、吊子Bには係止部6が形成され、屋根板材Aの立上
り部2,2,…を吊子Bの係止部6に締め付けて固定す
ることにより、極めて簡単に施工することができ、施工
効率を向上させることができる。
【0037】また、前記屋根板材Aの水下側立上り部2
aと水上側立上り部2bとの間には中央立上り部2cが
形成されることにより、一つの屋根板材Aのみで、2以
上の立上り部2,2,…を有することとなり、施工効率
を向上させることができるものである。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、底面部1に適宜の間
隔をおいて複数の立上り部2,2,…が平行状に形成さ
れてなる屋根板材Aが下地部14上に葺成され、前記底
面部1には栽培層10が配置されてなる緑化屋根とした
ことにより、屋根上面にて種々の植物,作物等の栽培を
行うことができ、植物に補給するための水分を十分に確
保することができ、且つ維持,管理も簡単にできる等の
効果を奏する。
【0039】上記効果を詳述すると、屋根板材Aは、底
面部1に適宜の間隔をおいて複数の立上り部2,2,…
が平行状に形成されたもので、その屋根板材Aを下地部
14上に葺成したものである。これによって、各立上り
部2,2,…箇所と底面部1との間には、適量の水分を
溜めて確保することができ、栽培層10に常時,水を補
給することができるものである。これは、特に下地部1
4が適宜の傾斜角度θを有する場合に好適である。
【0040】請求項2の発明は、請求項1において、前
記屋根板材Aの一方側の立上り部2の外端縁から取付縁
4が形成され、該取付縁4が下地部14に固着され、前
記屋根板材Aに隣接する次位の屋根板材Aの他方側の立
上り部2が、前位屋根板材Aの一方側の立上り部2に接
合されてなる緑化屋根としたことにより、極めて強固且
つ良好なる屋根板材Aの施工を行うことができる。すな
わち、前位の屋根板材Aの取付縁4を下地部14に固着
することで、前位の屋根板材Aが下地部14に対して強
固となり、これによって屋根板材A,A同士の連結も極
めて強固にすることができる。
【0041】請求項3の発明は、請求項2において、前
記屋根板材Aの取付縁4は、係止部6を有する吊子Bに
て前記下地部14上に固着され、前記一方側の立上り部
2上に、隣接する次位の屋根板材Aの他方側の立上り部
2が重合され、該他方側の立上り部2が前記吊子Bの係
止部6に係止固着されてなる緑化屋根としたことによ
り、立上り部2,2,…箇所が極めて強固な構造とな
り、且つその施工も簡単となりひいては効率的な作業に
することができる。
【0042】上記効果を詳述すると、屋根板材Aを下地
部14上に載置し、その取付縁4上に吊子Bを配置固着
して、該吊子Bに次位の屋根板材Aの他方側の立上り部
2を重合させることにより、隣接する屋根板材Aの一方
側及び他方側の立上り部2,2同士が前記吊子Bととも
に組合わさって強固な構造とすることができる。また吊
子Bには、係止部6が形成され、前記他方側の立上り部
2を吊子Bの係止部6に締め付けるようにして係止固定
するのみであり、極めて簡単に施工することができ、施
工効率を格段に向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の緑化屋根を備えた家屋の略示
図 (B)は(A)の要部拡大図
【図2】(A)は本発明の略示縦断側面図 (B)は(A)のイ部拡大図
【図3】(A)は緑化屋根において栽培層を未装着状態
とした略示斜視図 (B)は本発明のロ部拡大斜視図
【図4】(A)は本発明における吊子装着箇所の拡大斜
視図 (B)は吊子の斜視図 (C)は(A)の縦断側面図
【図5】(A)は屋根板材の斜視図 (B)は他方側の立上り部箇所の拡大縦断側面図 (C)は一方側の立上り部箇所の拡大縦断側面図
【図6】(A)は屋根板材の取付縁上に吊子を装着する
工程図 (B)は固着された屋根板材に隣接する次位の屋根板材
を装着しようとする工程図 (C)は前位の屋根板材と隣接する次位の屋根板材の立
上り部同士を重合した工程図
【図7】(A)は隣接する屋根板材同士の重合箇所にジ
ョイント部材を介して保護網が装着された拡大縦断側面
図 (B)は隣接する屋根板材同士の重合箇所にジョイント
部材を装着した拡大斜視図
【図8】(A)は吊子を使用しないで屋根板材同士の固
着した斜視図 (B)は(A)の工程図 (C)は(A)の縦断側面図
【図9】(A)は別の実施形態の屋根板材同士の接合状
態を示す拡大断面図 (B)は他方側の立上り部箇所の拡大縦断側面図 (C)は一方側の立上り部箇所の拡大縦断側面図
【符号の説明】
A…屋根板材 B…吊子 1…底面部 2…立上り部 2c…中央立上り部 4…取付縁 5…取付部 6…係止部 10…栽培層 14…下地部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 康博 東京都港区芝浦4丁目13番23号 三晃金属 工業株式会社内 (72)発明者 森下 広明 東京都港区芝浦4丁目13番23号 三晃金属 工業株式会社内 Fターム(参考) 2B022 AA01 AA05 AB04 BB02 2E108 AA01 AA02 AS03 BB04 BN02 CC01 DD07 ER13 FG01 GG09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部に適宜の間隔をおいて複数の立上
    り部が平行状に形成されてなる屋根板材が下地部上に葺
    成され、前記底面部には栽培層が配置されてなることを
    特徴とする緑化屋根。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記屋根板材の一方
    側の立上り部の外端縁から取付縁が形成され、該取付縁
    が下地部に固着され、前記屋根板材に隣接する次位の屋
    根板材の他方側の立上り部が、前位屋根板材の一方側の
    立上り部に接合されてなることを特徴とする緑化屋根。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記屋根板材
    の取付縁は、係止部を有する吊子にて前記下地部上に固
    着され、前記一方側の立上り部上に、隣接する次位の屋
    根板材の他方側の立上り部が重合され、該他方側の立上
    り部が前記吊子の係止部に係止固着されてなることを特
    徴とする緑化屋根。
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