JP2002355446A - 観覧車 - Google Patents

観覧車

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JP2002355446A
JP2002355446A JP2001166347A JP2001166347A JP2002355446A JP 2002355446 A JP2002355446 A JP 2002355446A JP 2001166347 A JP2001166347 A JP 2001166347A JP 2001166347 A JP2001166347 A JP 2001166347A JP 2002355446 A JP2002355446 A JP 2002355446A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】観覧車の周回軌道の内周側中央部分を支持枠体
等の存在しない空間部分とし、周回軌道を2回転周回さ
せること。 【解決手段】周回軌道を有するエンドレスのレール10
と、このレールを支持する支持枠体と、レールの内周又
は外周を周回する乗客用乗物20と、この乗客用乗物を周
回駆動させるための駆動装置とを有し、レールがその一
部で交差することによって2回転周回する観覧車であ
る。周回するレールの内周側には支持枠体等が存在しな
い空間部となっている。乗客用乗物20は、レール10を周
回する台車に支持部を介して環状フレーム内に回動自在
に支持され、その他の姿勢制御手段によって乗客用乗物
は、常に水平状態を維持する。この観覧車は、遊園地ば
かりでなく、高層ビルの最上複数階部分の内部にも設置
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、遊園地等に設置
され、周囲の展望を楽しむために、鉛直方向にゆっくり
と周回する観覧車に関する。また、本願発明に係る観覧
車は、ビルの上方階部分の内部にも設置することも可能
なものである。
【0002】
【従来の技術】遊園地等に設置されている従来の観覧車
は、非常に大きな直径を有する大型の大車輪をその中心
の回転軸にて回転可能に支持枠体によって鉛直方向に支
持し、その大車輪の外周部の全体に渡り、乗客用乗物と
してのゴンドラを所定間隔に多数吊り下げ、この大車輪
を駆動手段により、ゆっくりと回転駆動することによっ
て構成されているものである。乗客は、通常、大車輪の
下方の地面に一番近い位置に設けられたプラットホーム
からゴンドラ内に乗降し、大車輪が1回転する間に、周
囲の景色を展望して楽しむことができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の観覧車にお
いては、大車輪がその中心の回転軸において軸支されて
いる関係上、その回転軸部から大車輪の外周部の全方向
に向けて放射状(半径方向)に多数の支持フレームが掛
け渡されている。これは、外周部に吊り下げられるゴン
ドラを支持するために欠くことの出来ない必須の構成で
あり、この大車輪の構成が、これまでの観覧車の典型で
あり、その外観の美しさもその大車輪の構成から由来す
るものであった。
【0004】しかしながら、このような大車輪の構成
は、見方を変えると、その大車輪の外周部と回転軸部を
連結する放射状の支持フレームの存在が、大車輪部全体
の空間を独占することとなり、この大車輪が配置された
空間を、例えばローラーコースターの走路等の他の遊戯
機や遊戯施設が利用するというようなことは、全く不可
能なことになるのである。従って、このような大型の観
覧車の配置は、遊園地等の設計者にとっては、他のコー
スター等の軌条走行乗物等の設置位置との兼ね合いで、
一定の制約を受け、或いは、他の遊戯施設の設計に際し
て制約を与えていたのが現実である。更には、ゴンドラ
に乗っている間、このゴンドラを支持する放射状(半径
方向)の多数の支持フレームの存在が展望の邪魔をして
いたという現実も見逃す事ができない問題でもあった。
【0005】そこで、本願発明者は、このような設置上
の制約を殆ど受けることがなく、他の軌条走行乗物の走
路等の障害とならず、他の遊戯施設との設置上の問題が
生じず、しかもその展望に際しても、支持フレームがそ
の展望を損なう事のない観覧車を提供するために、先に
特願2000−356112号に係る観覧車を発明し、
出願を行った。本願発明は、上記出願の発展型ともいう
べきものであって、上記先願に係る観覧車がその周回軌
道を略鉛直方向に1回転のものとしたのに対して、その
周回軌道を略鉛直方向に2回転に構成したものを提供す
ることをその課題とするものである。
【0006】尚、本願発明に係る観覧車においては、そ
の開発の発端として、先の尖った高層ビルの最上階部分
の内部に設置することを目的として着想され、実現され
たものであるが、当然、通常の遊園地等の地面に直接設
置することも可能なものである。以上の構成からなる本
願発明においては、先に提出した先願に係るものを含め
て、従来の観覧車の外観と全く異なる斬新な美的外観を
有し、しかも高層ビルの最上階部分の内部にも設置する
ことのできる観覧車を提供し得たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の第1の発明は、基準鉛直面に沿って周回軌道
を有するエンドレスのレールと、このレールを支持する
支持枠体と、レールの内周又は外周を周回する乗客用乗
物と、この乗客用乗物を周回駆動させるための駆動手段
とを有し、上記エンドレスのレールが、その一部で交差
することによって、基準鉛直面に沿って2回転周回する
ように構成され、周回するレールの内周側に、レールを
支持する支持フレーム等の枠体が存在しない空間部が存
在することを特徴とする観覧車を提供する。
【0008】ここで、基準鉛直面というのは、仮想の面
であって、後に方向づけを行うための基準としてのみ記
載している。以下同じである。従って、この基準鉛直面
に沿って周回するレールは、この基準鉛直面に対して平
行である必要はなく、またこの第1の発明の場合におい
ては、このレールは、その一部で交差することによって
2回転周回するように構成されているため、この基準鉛
直面に対して平行となる事もないのである。
【0009】この第1の発明によって、利用者は、従来
の観覧車と異なり、周回レールを2回転してその展望を
満喫することができる。また周回レールの内周側が、半
径方向の支持フレーム等が存在しない空間部となるため
に、この空間部を通過するように、コースター等の他の
遊戯施設の走路等を貫通するように配置させることが可
能となり、遊園地等における種々の遊戯施設の設計上の
自由度を広げることができる。更に、この観覧車のレー
ルの内周側の空間部に他の遊戯施設の走路等を配置させ
ることにより、それぞれの遊戯施設にとって今までとは
異なる興趣を生じさせることもできるのである。
【0010】本願の第2の発明は、上記第1の発明にお
いて、乗客用乗物が、レールの内周又は外周を周回する
台車に支持されたフレームに回動自在に支持され、且
つ、台車にフレームが支持される支持部において、レー
ルの周回方向を長手方向とする軸部を中心としてフレー
ムを回動させることができ、これによって乗客用乗物の
水平状態の姿勢が維持されることを特徴とする観覧車で
ある。ここに記載した「乗客用乗物の水平状態が維持さ
れる」とは、乗客用乗物内に設備されている座席の座面
又は床面が水平状態を維持することを意味している。こ
の第2の発明により乗客用乗物は、フレーム内に確実に
支持されて、その水平状態を維持することが出来ること
となり、従来の観覧車における吊下げ式の乗客用乗物と
異なり、強風や横風等によってあおられて乗客用乗物が
揺動するという問題も全く生じず、より安全なものとな
るのである。
【0011】本願の第3の発明は、上記第2の発明にお
いて、台車にフレームが支持された支持部において、レ
ールから支持部を通過して乗客用乗物の中心部を通過す
る中心線を中心として、フレームを回動させる手段を付
加し、これによって乗客用乗物の出入口側の側面が、レ
ールが周回する基準鉛直面と略直角の方向を常に維持し
うるようにしたことを特徴とする観覧車である。ここ
で、「レールから支持部を通過して乗客用乗物の中心部
を通過する中心線」とは、「前記請求項2における支持
部のレールの周回方向を長手方向とする軸部に直交し、
且つ、乗客用乗物の中心部を通過する線」を意味するも
のであり、以下同じである。この第3の発明によって、
周回レールを周回する全ての乗客用乗物の出入口側の側
面を周回レールの基準鉛直面と略直角の方向に維持し、
揃えることが可能となる。
【0012】本願の第4の発明は、基準鉛直面に沿って
1周回軌道を有するエンドレスのレールと、このレール
を支持する支持枠体と、レールの内周又は外周を周回す
る乗客用乗物と、この乗客用乗物を周回駆動させるため
の駆動手段とを有し、周回するレールの内周側に、レー
ルを支持する支持フレーム等の枠体が存在しない空間部
が存在する観覧車であって、この観覧車を、高層ビルの
上方複数階部分の内部に配置し、少なくとも乗客用乗物
が周回する部分のビルの壁面を透視可能としたことを特
徴とする観覧車である。この第4の発明においては、1
周回軌道を有するレールからなる観覧車を、高層ビルの
最上複数階部分の内部に設置したものであって、その設
置位置がより高所となるために、その展望もより壮大な
ものとなる。
【0013】本願発明の第5のものは、上記第4の発明
において、高層ビルの上方複数階部分に横方向の貫通孔
を設け、この貫通孔の内周縁の内側を乗客用乗物が周回
することを特徴とする観覧車である。この第5の発明に
より、高層ビルの例えば最上複数階部分に貫通孔を設
け、この部分に上記観覧車を配置し、高層ビル自体のデ
ザインを斬新化すると共に観覧車を組み合わせることが
できる。
【0014】本願発明の第6のものは、上記第4又は第
5の発明において、周回するエンドレスのレールが、そ
の一部で交差することによって、基準鉛直面に沿って2
回転周回するように構成されたことを特徴とする観覧車
である。この第6の発明によって、利用者は、高層ビル
の最上階部分からの壮大な展望を2回転満喫することが
できる。
【0015】本願発明の第7のものは、上記第4又は第
5の発明において、乗客用乗物が、レールの内周又は外
周を周回する台車に支持されたフレームに回動自在に支
持され、これによって乗客用乗物の水平状態の姿勢が維
持されることを特徴とする観覧車である。この第7の発
明により、高層ビル内に設置された1回転周回の観覧車
の乗客用乗物が、フレームによって確実に支持され、そ
の姿勢が水平状態に維持される事となる。
【0016】本願発明の第8のものは、上記第6の発明
において、乗客用乗物が、レールの内周又は外周を周回
する台車に支持されたフレームに回動自在に支持され、
且つ、台車にフレームが支持された支持部において、レ
ールの周回方向を長手方向とする軸部を中心としてフレ
ームを回動させることができ、これによって乗客用乗物
の水平状態の姿勢が維持されることを特徴とする観覧車
である。この第8の発明により、高層ビル内に設置され
た2回転周回の観覧車の乗客用乗物が、フレームによっ
て確実に支持され、その姿勢が水平状態に維持される事
となる。
【0017】本願発明の第9のものは、上記第8の発明
において、台車にフレームが支持された支持部におい
て、レールから支持部を通過して乗客用乗物の中心部を
通過する中心線を中心として、環状フレームを回動させ
る手段を付加し、これによって乗客用乗物の出入口側の
側面が、レールが周回する基準鉛直面と略直角の方向を
常に維持しうるようにしたことを特徴とする観覧車であ
る。この第9の発明により、上記第8の発明において、
乗客用乗物の出入口側の側面がレールの基準鉛直面と略
直角の方向を向くように常に維持され、全ての乗客用乗
物の出入口側の側面が、正面側を向くようにすることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づき本願発
明の実施の形態について説明する。添付の図面は、全て
本願発明の実施形態を図示している。図1が本願発明に
係る観覧車がその最上複数階部分の内部に設置された高
層ビルの全体説明図である。この高層ビルBは、その高
さが約4百数十メートル程ある略角柱形状のもので、そ
の対角線方向に対向して位置する縦方向の稜線をそれぞ
れ下から上に向かって徐々に近づけるように形成し、そ
の最上階部分が前後に薄く形成された形状を有するもの
である。
【0019】そして、その最上複数階部分Btに略円形
の貫通孔Hを横方向に設け、この貫通孔Hの内周縁の内
部に後に説明する観覧車を設置したものである。尚、前
記略円形の貫通孔は、特に設けなくとも実施可能であ
る。また、観覧車の乗客用乗物が周回する部分のビルの
壁面は、外部が透視できるように、例えば強化ガラス等
により形成され、ビルの外側を展望できるように構成さ
れている。上記略円形の貫通孔Hの下方部分には、展望
用の遊歩通路を設けることも可能である。
【0020】図2は、前記高層ビルBの最上複数階部分
Btの内部を透視し、観覧車の周回軌道の構成を図示す
る概念説明図であり、周回軌道を支持する支持枠体等
は、理解容易化のため図示省略している。この周回軌道
10は、従来の観覧車と異なり、その一部が交差する事
により、2回転周回するように構成されている。この実
施形態においては、その下方端部位Psで交差してい
る。
【0021】この交差する部位Psにおいて下方に位置
する軌道10hが、左上方且つ手前側に延長し、手前側
の軌道10fへと連続し、周回軌道の上方端部位Pt
で、向こう側の軌道10gと近接してほぼ並んだ位置関
係となり、今度は右側下方に向かって連続し、更に左側
下方に向かって連続して、向こう側に位置する軌道10
iの上を交差して向こう側の軌道10gへと連続し、2
周目に入り、向こう側の軌道10gが1回転周回して、
下方端部位Psの交差する部位に戻って、2回転周回す
ることとなる。
【0022】周回軌道10が交差する部位は、上記の実
施形態では、下方端部位Psとしているが、この交差位
置は、上方端部位或いはその他の部位であってもよく、
適宜任意に設計変更することができる。この軌道10の
下方端部位Psの適宜位置にプラットフォームを設け、
このプラットフォームから乗客を乗降させ、軌道10上
の内周又は外周に取り付けられる乗客用乗物が2回転こ
の軌道10を周回することにより、乗客は高層ビルの外
側の展望を十二分に満喫することができるのである。
【0023】図3は、観覧車の周回軌道をなすレール及
び乗客用乗物の一実施形態を図示しており、その(A)
が正面説明図、その(B)が側面説明図である。乗客用
乗物20は、レール10の外周に多数配置され、一定の
ゆっくりとした速さで、レール10上を連続的に周回す
る。乗客用乗物20は、レールの10の内周側に取り付
けることもできる。乗客用乗物20は、後に説明する
が、レール10上を周回する台車に取り付けられた環状
フレーム内に回動しうるように取り付けられ、その他後
に説明する乗客用乗物20の姿勢を制御する手段によっ
て、レール上を周回するそれぞれの位置においてその水
平状態が維持されるように構成されている。
【0024】本実施形態における乗客用乗物20の周回
について図3に基づき再度説明する。図3(B)中、V
が示す一点鎖線が基準鉛直面を示しており、この基準鉛
直面Vに沿ってレール10が2回転周回する。レール1
0は、後に説明するが、2本の平行する鋼管製のものか
ら形成されている。このレール10は、下方端部位Ps
で交差している。この交差している下方側のレール10
h上を図3(A)の正面図において左上方へ乗客用乗物
20は先ず上昇して行く(矢印h)。図3(B)の側面
図においては、矢印hの方向の向こう側へ移動して行
く。
【0025】そのまま乗客用乗物20は、上昇して上方
端部位Ptへと移動し、今度は矢印iの方向に下降す
る。そのまま下方端部位Psまで下降し(矢印j)、下
方端部位Psに至り、レール10hの上を交差して、今
度は上方方向に矢印k方向に上昇して行く。そのまま上
昇して上方端部位Ptまで上昇し、更に矢印mの方向に
下降し、乗客用乗物は、下方端部位Psの位置に戻り
(矢印n)、2回転周回する。乗客は、下方端部位Ps
の下方側のレール部分を周回する乗客用乗物の通過位置
に沿わせて設けられたプラットフォーム24から乗客用
乗物20に乗り込むことができ、レールを2回転周回し
た後、次の乗客に乗り換えられる。このようにプラット
ホームは、レール10の下方端部位の位置で、レールの
曲率に沿わせるように形成され、このプラットホームの
部分の構成は、従来のものと同様に形成すればよい。
【0026】図3(A)及び(B)において、二点鎖線
で示す外側の輪郭線が高層ビルの最上複数階部分の外形
を示している。乗客用乗物は、レール10の外周を周回
するように構成しているが、その内周を周回するように
することも容易に可能である。また、レールは、2回転
周回するように構成しているが、1回転周回のものとし
て実施する事も当然可能なことである。2回転周回する
それぞれのレールは、相互に交差するため同一半径のも
のとはならず、また必ずしも真円となるとは限らない
が、その内側の略円形の半径は、本実施形態では約26
メートル程度である。
【0027】図4は、本願発明に係る周回軌道の他の実
施形態を図示しており、軌道が交差する位置が上方端部
位に位置するものであり、その(A)が、その正面説明
図、その(B)がその側面説明図である。この実施形態
に係る軌道10は、下方端部位Psに位置する手前側の
軌道10fから左上方に上昇し、上方端部位Ptに至
り、向こう側の軌道10gの下を交差して、右下方向に
向かって下降し、下方端部位Psに戻り向こう側の軌道
10gを今度は左上方向に上昇して、上方端部位Ptに
て手前側軌道10fの上方を交差して、手前側の軌道1
0fを下降して下方端部位Psに戻り、基準鉛直面Vに
沿って2回転周回するように構成されている。
【0028】従って、この実施形態においては、側面
視、基準鉛直面Vを基準として対称に逆V字形状を有す
る軌道となっている。これに対し、図3に記載した軌道
においては、側面視、基準鉛直面Vを基準として対称
に、縦長の略楕円形形状を呈したものなっている。この
ように、本願発明に係る周回軌道においては、その交差
する位置は、下方端部位でも、上方端部位でも、或いは
それ以外部位であってもよく、また交差する部位におい
ても、何れの軌道を上にするか或いは下にするかは全く
自由であって、種々設計変更して実施可能である。
【0029】図5及び図6は、本願発明の実施形態に係
る観覧車の乗客用乗物がレールに取り付けられている状
態を示しており、図5がその正面図、図6がその側面図
である。これらの図面には、レール、台車、乗客用乗
物、台車と乗客用乗物を連結支持する支持部、乗客用乗
物を周回駆動する駆動装置、及び乗客用乗物の姿勢を制
御する各種の姿勢制御手段が図示されている。これら両
図に基づき以下説明する。2本の鋼管製のレール10
a、10aが横方向に平行に一定間隔を隔てて配置さ
れ、これらのレールは、レールに沿って環状に配置され
た環状支持枠体11、12及びこれらを連結支持する多
数の支持フレーム13によって支持されている。
【0030】レール10a、10aには車輪部31を介
して台車30が取り付けられ、この台車30がレール上
を周回する。車輪部31は、上下に位置するものと内側
横方向に位置するものとの3個の車輪35によって1組
のものとされ、レール10aを上下方向及び内側横方向
の3方向から取り囲むように配置され、台車30の枠体
の四隅に各2組ずつ設けられている。この車輪部31の
構成は、ローラーコースターのものと同様の構成であ
る。これにより乗客用乗物20は、レール10の外周を
周回するに際して、その何れの位置においてもレール1
0から脱落することがない。
【0031】また、台車30の上方部中央の周回方向に
駆動力伝達板33が設けられており、この駆動力伝達板
33が乗客用乗物駆動装置40からの駆動力を受け取る
ことができるように構成されている。他方、台車30の
下面中央部には、乗客用乗物20を支持する環状フレー
ム50が支持部を介して取り付けられる。支持部は、台
車30の下面中央部に支持された周回方向に延長する軸
部60と、この軸部60の下方に位置する旋回台65を
有し、この旋回台65の下方に環状フレーム50が連結
され、支持されている。
【0032】乗客用乗物20は、環状フレーム50内で
回動自在に支持されている。この実施形態においては、
乗客用乗物20は、Z軸(図6)を中心として乗客用乗
物20を回転させるための回転制御モータ51によっ
て、環状フレーム50内で回動するように構成されてい
る。また、この環状フレーム50内での回動は、乗客用
乗物の自重により回動しうるように構成する事も可能で
ある。また、支持部の軸部60においては、この支持部
が軸部60においてX軸(図5)を中心として回動する
ように構成されている。これにより、横方向に平行なレ
ール10a,10aが水平でない状態にあっても、支持
部を軸部60において少し回動させ、且つ前記環状フレ
ーム50内の乗客用乗物20の回動動作と相俟って、乗
車用乗物20の姿勢をレールの何れの位置においても常
に水平に維持することが可能となる。61は、この支持
部をX軸を中心として回動させるための回転制御モータ
である。
【0033】旋回台65は、後に説明するが、環状フレ
ーム50及び乗客用乗物20をY軸を中心として回動さ
せることができるものである。このY軸は、図5及び図
6に図示されている通り、レールの側から支持部を通過
して乗客用乗物の中心部を通過する中心線である。これ
によって、乗客用乗物20は、2回転周回軌道を周回す
るに際して、乗客用乗物20の乗降用出入口21の側面
が、周回軌道の基準鉛直面V(図3(B)及び図4
(B)参照)に対して常に直交する方向を維持できるよ
うに姿勢制御することが可能となる。
【0034】乗客用乗物駆動装置40は、その下方部に
相対向して設けられた駆動輪41、41を有し、これら
の駆動輪41、41が台車の30の上方部に設けられた
駆動力伝達板33を挟みつけるようにして、駆動力を伝
達することができる。42は、その駆動源である回転駆
動モータを示し、43は、駆動輪41、41の両者を駆
動力伝達板33の方向に相互に引き寄せるための油圧シ
リンダーを示している。
【0035】環状フレーム50は、乗客用乗物20をそ
の内部に回動自在に支持するものであって、旋回台65
の下部に固定されている。この環状フレーム50は、正
面視円形の乗客用乗物20を取り囲むように形成された
枠体で、そのフレーム内で乗客用乗物20がZ軸(図
6)を中心として回転制御モータ51により回動するよ
うに構成されている。より詳しくは、回転制御モータ5
1の出力軸に固定された作動輪52が乗客用乗物20の
外周を一定方向に回動駆動することによって乗客用乗物
20が回動する事が出来、これにより乗客用乗物20
が、周回軌道の何れの位置にあっても水平状態の姿勢を
維持することができるのである。
【0036】乗客用乗物20は、上記のように回転制御
モータ51 を利用せずに、それ自身の自重によってその
水平状態を維持できるように構成することもできる。こ
の場合には、その水平状態を維持するための重りを乗物
の下端部に取り付ける事と、乗物の回転を制御する制動
手段を付加する必要がある。乗客用乗物20自体の構成
は、正面視円形形状を有し、所定の奥行きを有するドラ
ム型の形状(高さよりも底面の直径の大きい円柱形状の
ものを横に倒した如き形状)を有するもので、内部に乗
客が向かい合わせに腰掛けることのできる座席22、2
2が対向するように設けられている。更に、正面側又は
背面側の何れか一方に、或いはその両方に乗客が乗降で
きる出入口としての扉が形成されているものである。こ
れら座席や扉等の構成は、従来のものと同様である。
【0037】上記構成からなる各乗客用乗物20は、前
後に位置する乗客用乗物20と連結部70を介して相互
に連結されている。連結部70は、詳しい図示は省略し
ているが、乗客用乗物20の間隔を適切に保持するため
に設けられている。乗客用乗物20と連結部70との相
互の連結は、軸着により回動自在に形成され、乗物がレ
ールを周回するに際して何ら支障はない。連結部70の
上部中央にも、台車と同様に駆動力伝達板33が設けら
れている。このように連結された乗物は、2回転周回す
るレール10の外周の全体に渡って取り付けられてお
り、その連結された乗客用乗物20、・・・の全体が、
2回転周回するそれぞれのレール10の下半部の24カ
所(合計48カ所)に設置された乗客用乗物駆動装置4
0、・・・によってレール10の外周を周回する。
【0038】図7は、本願発明の実施形態に係る台車と
環状フレームとを相互に連結支持する支持部をレールの
周回方向から見た説明図である。支持部の旋回台65
は、上で説明した通り、軸部60を中心として左右に少
し回動しうるように構成されており、これによりレール
10a,10aが水平でないときに乗客用乗物の姿勢を
水平に維持することができる。そして、旋回台65は、
上で既に記載した通り、円形基板66の上に設置された
回転制御モータ67によりY軸を中心として回動するこ
とができ、これにより環状フレーム及び乗客用乗物も同
様にY軸を中心として回動することができる。
【0039】従って、乗客用乗物がレールを周回するに
際して、レールは基準鉛直面と常に平行に周回しないた
め、乗客用乗物の出入口が設けられている側面が、レー
ルの基準鉛直面に対して直角方向を向かないこととな
る。即ち、乗客用乗物の出入口側の側面は、レールの周
回方向に一致する方向と直角の方向を向く事となる。そ
こで、乗物の出入口側の側面を常にレールの基準鉛直面
と直角方向を向くように姿勢制御する役目をこの旋回台
65が担うこととなるのである。即ち、旋回台65の上
方に位置する円形基板66上に設置された回転制御モー
タ67の回転により、そのモータの出力軸先端に設けら
れた歯車68と、旋回台65の内周面に設けられた内側
歯車69とが歯合して、旋回台65がY軸を中心として
回動せられ、旋回台65は正逆回動するように構成され
ている。
【0040】これにより、乗客用乗物の姿勢が制御さ
れ、乗物の出入口側側面が、常にレールの基準鉛直面と
直角方向を向くようにすることが可能となる。尚、本願
発明においては、上記した通り、3方向の姿勢制御手段
を設けているが、即ちX軸、Y軸、及びZ軸を中心とし
てそれぞれ乗客用乗物を回転制御モータ51、61、6
7によって回動させて、その姿勢を水平に且つレールの
基準鉛直面と出入口側側面が直角となるように維持する
ようにしているが、この回転制御モータの作動は、適宜
位置に設置された傾斜計の指針に基づき作動されるよう
に構成している。
【0041】以上、実施形態について説明したが、本願
発明においては以下の通り各種設計変更が可能である。
先ず、上記実施形態においては、高層ビルの最上複数階
部分の内部に設置したが、本願発明に係る観覧車は、勿
論、通常の遊園地のように地面に直接設置することも可
能なものである。高層ビルにおいては、ビルの上下方向
の支柱があるために、レールは、横方向の梁を介してこ
れらの支柱に支持させることができるが、地面に設置す
る場合には、適宜支柱を設けて、この支柱間に横方向の
梁を掛け渡して、レールを支持することが出来る。
【0042】乗客用乗物をレールの内周に取り付けた場
合には、レールは、その外側又は外周側から支持できる
ため、その内周側中央部分には全く支持枠等を配置する
必要がなく、全く何も存在しない空間部とすることがで
きる。他方、乗物をレールの外周に取り付ける場合で
も、横方向の梁は、レールの側面から固定することが出
来るし、或いは内周面に設けたとしても、レールの半径
方向の支持枠は全く設ける必要がなく、レールの内周側
中央部分を何も存在しない空間部分とすることが出来
る。
【0043】上記空間部を利用して、観覧車を地面に設
置した場合には、ローラーコースター等の他の軌条走行
乗物の軌条を通過させることができる。また、上記実施
形態のように高層ビルの最上階部分に設けられた横方向
の略円形貫通孔の内周縁の内側に設置することも可能と
なる。上記の実施形態における2回転周回する軌道は、
これを1回転のものとして高層ビルの最上階部分に設置
することもできる。地面に設置した1回転周回の観覧車
は、既に本願出願人の前記先願において提案している。
【0044】本願発明に係る観覧車の周回軌道は、その
一部で相互に交差させることにより2回転周回させてい
るが、この交差部位は何れの部位であってもよく、適宜
設計変更可能である。また、その側面視の形状について
も、自由に設計でき、基準鉛直面に沿って形成されてい
ればよい。基準鉛直面に沿ってというのは、側面視、こ
の鉛直面に対して、平行でも、傾斜していても、また湾
曲していてもよく、いわばこの鉛直面の周辺にレールが
配置されていればよいという意味である。高層ビルの形
態もまた自由に設計することが可能であるが、その最上
階複数階部分は、その内部に観覧車が設置されやすい形
状が相応しく、その前後の幅の薄い形状を有するものが
好ましい。
【0045】高層ビルの最上階部分に形成された横方向
の略円形の貫通孔の内周縁の内側に観覧車の乗客用乗物
が周回することとなるが、この乗物が周回する部分のビ
ル壁面は、外部が透視できるように形成されている。そ
してこの貫通孔の内周面自体も透視できるように構成す
ることが好ましい。これにより、乗客は、展望中より自
分が空中に浮遊しているような感覚を味わう事ができ
る。周回軌道の正面視形状は、適宜設計変更可能であ
り、完全な円形でなくともよい。またその直径の大きさ
も適宜自由に設定することができる。
【0046】乗客用乗物の形状、大きさ等、また内部及
び外部のデザイン等も自由に設計することができる。ま
た乗客用乗物は、従来の方式のように枠体につり下げ式
に取り付けることも可能である。即ち、台車に支持枠体
を設け、この支持枠体に乗客用乗物を吊り下げるように
構成することもできる。しかし、上記実施形態のよう
に、円環状の環状フレーム内に回動自在に取り付けるこ
とにより、観覧車を地面に設置した場合には、横風や強
風等の悪影響を受けることがなくなる。
【0047】乗客用乗物を周回駆動する駆動装置につい
ても従来の種々の装置を利用することができ、特に限定
されるものではない。台車に支持部を介して取り付けら
れた上記実施形態に係る環状フレームは、その正面視の
形状が円環状のものであるが、その正面視形状も全く自
由であって、円環状のものでなくともよく、要は、その
フレームの内部で乗客用乗物が適切に回動しうるもので
あればその構成は全く自由である。台車と環状フレーム
を連結支持する支持部の構成も適宜自由に設計変更可能
であり、軸部60、或いは旋回台65等の構成も設計変
更可能であり、要は乗客用乗物がX軸、Y軸及びZ軸を
中心として3方向に回動して、乗客用乗物の姿勢を適宜
適切に制御できるものであればよい。
【0048】
【発明の効果】本願発明の第1のものにおいては、乗客
は、従来の観覧車と異なり、周回軌道を2回転してその
展望を満喫することができる。周回軌道の内周側空間部
に支持フレーム等が存在しないために、この空間部を通
過するように、コースター等の他の遊戯施設の走路等を
貫通するように配置させることが可能となり、遊園地等
における種々の遊戯施設の設計上の自由度を向上させる
ことができる。また、この観覧車のレールの内周側空間
部に他の遊戯施設の走路等を配置させることにより、そ
れぞれの遊戯施設にとって今までにはない異なる興趣を
生じさせることもできるのである。更には、レールの内
周側空間部に支持フレーム等が全く存在しないため、そ
の観覧車としての外観自体が極めてすっきりとしたシン
プルな美的なものとなり、これまでの観覧車の外観の常
識を打ち破った極めて独特な美的外観を呈するものとな
った。
【0049】本願発明の第2のものにおいては、乗客用
乗物は、フレームに確実に支持されて、その水平状態を
維持することが出来ることとなり、従来の観覧車におけ
る吊下げ式の乗客用乗物と異なり、横風や強風によって
あおられて乗客用乗物が揺動するという問題も全く生じ
ず、より安全なものとなるのである。本願発明の第3の
ものにおいては、周回レールを周回する全ての乗客用乗
物の出入口側の側面を周回レールの基準鉛直面と略直角
の方向に維持し、揃えることが可能となる。
【0050】本願発明の第4のものにおいては、1周回
軌道を有するレールからなる観覧車を高層ビルの最上複
数階部分の内部に設置したものであって、その設置位置
がより高所となるために、その展望もより壮大なものと
なる本願発明の第5のものにおいては、高層ビルの最上
複数階部分に貫通孔を設け、この部分に上記観覧車を配
置し、高層ビル自体のデザインを斬新化すると共に観覧
車を組み合わせることができる。本願発明の第6のもの
においては、利用者が、高層ビルの最上階部分からの壮
大な展望を2回転満喫することができることとなる。
【0051】本願発明の第7のものにおいては、高層ビ
ル内に設置された1回転周回の観覧車の乗客用乗物が、
フレームによって確実に支持され、その姿勢が水平状態
に維持されることとなる。本願発明の第8のものにおい
ては、高層ビル内に設置された2回転周回の観覧車の乗
客用乗物が、フレームによって確実に支持され、その姿
勢が水平状態に維持されることとなる。本願発明の第9
のものにおいては、上記第8の発明において、乗客用乗
物の出入口側の側面がレールの基準鉛直面と略直角の方
向を向くように常に維持することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る観覧車がその最上複数階部分の
内部に設置された高層ビルの全体説明図である。
【図2】前記高層ビルの最上複数階部分の内部を透視
し、本願発明に係る観覧車の周回軌道の構成を図示する
概念説明図である。
【図3】本願発明の実施形態に係る観覧車の周回軌道を
なすレール及び乗客用乗物を図示しており、その(A)
が正面説明図、その(B)が側面説明図である。
【図4】本願発明に係る周回軌道の他の実施形態を図示
しており、軌道が交差する位置が上方端部位に位置する
ものであり、その(A)が、その正面説明図、その
(B)がその側面説明図である。
【図5】本願発明の実施形態に係る観覧車の乗客用乗物
がレールに取り付けられている状態を示す正面図であ
る。
【図6】本願発明の実施形態に係る観覧車の乗客用乗物
がレールに取り付けられている状態を示す側面説明図で
ある。
【図7】本願発明の実施形態に係る台車と環状フレーム
とを相互に連結支持する支持部をレールの周回方向から
見た説明図である。
【符号の説明】
B…高層ビル、Bt…最上複数階部分、H…貫通孔、P
s…下方端部位、Pt…上方端部位、V…基準鉛直面、
10、10a、10f、10g、10h、10i…軌道
(レール)、20…乗客用乗物、21…出入口、24…
プラットフォーム、30…台車、31…車輪部、33…
駆動力伝達板、35…車輪、40…乗客用乗物駆動装
置、41…駆動輪、42…回転駆動モータ、50…環状
フレーム、51、61、67…回転制御モータ、52…
作動輪、60…軸部、65…旋回台。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準鉛直面に沿って周回軌道を有するエン
    ドレスのレールと、このレールを支持する支持枠体と、
    レールの内周又は外周を周回する乗客用乗物と、この乗
    客用乗物を周回駆動させるための駆動手段とを有し、 上記エンドレスのレールが、その一部で交差することに
    よって、基準鉛直面に沿って2回転周回するように構成
    され、 周回するレールの内周側に、レールを支持する支持フレ
    ーム等の枠体が存在しない空間部が存在することを特徴
    とする観覧車。
  2. 【請求項2】乗客用乗物が、レールの内周又は外周を周
    回する台車に支持されたフレームに回動自在に支持さ
    れ、 且つ、台車にフレームが支持される支持部において、レ
    ールの周回方向を長手方向とする軸部を中心としてフレ
    ームを回動させることができ、これによって乗客用乗物
    の水平状態の姿勢が維持されることを特徴とする請求項
    1に記載の観覧車。
  3. 【請求項3】台車にフレームが支持された支持部におい
    て、レールから支持部を通過して乗客用乗物の中心部を
    通過する中心線(Y) を中心として、フレームを回動させ
    る手段を付加し、これによって乗客用乗物の出入口側の
    側面が、レールが周回する基準鉛直面と略直角の方向を
    常に維持しうるようにしたことを特徴とする請求項2に
    記載の観覧車。
  4. 【請求項4】基準鉛直面に沿って1周回軌道を有するエ
    ンドレスのレールと、このレールを支持する支持枠体
    と、レールの内周又は外周を周回する乗客用乗物と、こ
    の乗客用乗物を周回駆動させるための駆動手段とを有
    し、 周回するレールの内周側に、レールを支持する支持フレ
    ーム等の枠体が存在しない空間部が存在する観覧車であ
    って、 この観覧車を、高層ビルの上方複数階部分の内部に配置
    し、少なくとも乗客用乗物が周回する部分のビルの壁面
    を透視可能としたことを特徴とする観覧車。
  5. 【請求項5】高層ビルの上方複数階部分に横方向の貫通
    孔を設け、この貫通孔の内周縁の内側を乗客用乗物が周
    回することを特徴とする請求項4に記載の観覧車。
  6. 【請求項6】周回するエンドレスのレールが、その一部
    で交差することによって、基準鉛直面に沿って2回転周
    回するように構成されたことを特徴とする請求項4又は
    5に記載の観覧車。
  7. 【請求項7】乗客用乗物が、レールの内周又は外周を周
    回する台車に支持されたフレームに回動自在に支持さ
    れ、これによって乗客用乗物の水平状態の姿勢が維持さ
    れることを特徴とする請求項4又は5に記載の観覧車。
  8. 【請求項8】乗客用乗物が、レールの内周又は外周を周
    回する台車に支持されたフレームに回動自在に支持さ
    れ、 且つ、台車にフレームが支持された支持部において、レ
    ールの周回方向を長手方向とする軸部を中心としてフレ
    ームを回動させることができ、 これによって乗客用乗物の水平状態の姿勢が維持される
    ことを特徴とする請求項6に記載の観覧車。
  9. 【請求項9】台車にフレームが支持された支持部におい
    て、レールから支持部を通過して乗客用乗物の中心部を
    通過する中心線(Y) を中心として、環状フレームを回動
    させる手段を付加し、これによって乗客用乗物の出入口
    側の側面が、レールが周回する基準鉛直面と略直角の方
    向を常に維持しうるようにしたことを特徴とする請求項
    8に記載の観覧車。
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