JP2002353183A - ウエハ洗浄装置 - Google Patents

ウエハ洗浄装置

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JP2002353183A
JP2002353183A JP2001158580A JP2001158580A JP2002353183A JP 2002353183 A JP2002353183 A JP 2002353183A JP 2001158580 A JP2001158580 A JP 2001158580A JP 2001158580 A JP2001158580 A JP 2001158580A JP 2002353183 A JP2002353183 A JP 2002353183A
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rotating
brush
cleaning
liquid
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JP2001158580A
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English (en)
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Michiyuki Harada
宙幸 原田
Yasukatsu Nishikata
安勝 西片
Mitsuo Sawaura
満雄 沢浦
Tsutomu Kawashima
川島  勉
Hironobu Sunada
浩信 砂田
Akira Yonetani
章 米谷
Toshimitsu Kachi
利光 加地
Yasuyuki Horiki
泰之 堀木
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Nisso Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nisso Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄装置におけるブラシ接触圧をウエハの回
転速度に基づいて制御して洗浄効率をより向上すること
にある。 【解決手段】 ウエハWを保持しながら回転させる複数
の回転ローラー1と、回転ローラー1で保持されたウエ
ハWを表裏面から挟持可能な2個の回転ブラシ2と、回
転ローラー1及び回転ブラシ2へ洗浄液を供給する液供
給手段3とを備えたウエハ洗浄装置において、ウエハW
の回転速度を非接触で計測する計測手段4、及び回転ブ
ラシ2A,2Bの間隔を変化させる間隔調整手段5を有
していると共に、計測手段4により計測されたウエハW
の回転速度に応じて間隔調整手段5を作動させて回転ブ
ラシ2A,2BのウエハWに対する接触圧を制御可能に
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造におい
てウエハをブラシで洗浄する洗浄装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の洗浄装置は、特開平6−326
066号や特開平11−625号に記載されている如
く、ウエハ周辺に配置されてウエハを保持しかつ回転さ
せる複数の回転ローラーと、ウエハを表裏面から挟持可
能な対の回転ブラシと、回転ローラー及び回転ブラシへ
の純水供給手段とを備え、化学機械研磨(CMP)等の
工程に組み入れられウエハに付着された異物を洗浄除去
するものである。
【0003】ところで、半導体分野では、集積回路の微
細化・高集積化により、従来のアルミ配線に代わって銅
配線が使用されるようになってきた。この銅配線の形成
工程は、酸化膜等の層間絶縁膜に溝を形成してから、ウ
エハ全面に銅を堆積し、次に、CMPにより絶縁膜に達
するまで研磨して、絶縁膜の溝に銅を埋め込んで配線と
するダマシン(象嵌)法であり、集積回路の大規模化に
伴い、多層配線化が進み10層以上に形成されることも
ある。CMP工程では、CMPに先だって、ウエハに付
着している異物をスクラブ洗浄で除去し、又、CMP後
にはCMPでウエハに付着した研磨剤等をスクラブ洗浄
で除去している。加えて、ウエハ裏面及び側面に形成さ
れた不要な銅の除去も必要となる。ウエハ裏面と側面の
銅の除去は、窒素ガスの高速流でウエハを非接触に保持
するベルヌイチャックを用いた枚葉洗浄装置で、ウエハ
表面を窒素ガス等の高速気流で覆って洗浄液がウエハ表
面側に回り込むのを防ぎながら、洗浄薬液でエッチング
して除去する方法等が適用される。この除去工程は、C
MP前に行う場合と後で行う場合があるが、CMP中に
ウエハ裏面や側面から銅が剥がれてスクラッチ発生の原
因になるためCMPを行う以前に除去することが多い。
何れにせよ従来のCMP工程は、ウエハ裏面・側面の銅
除去工程がCMPの前にするか後で行うかによって、 (1)ウエハ裏面及び側面の銅除去工程がCMP前の場
合 裏面・側面の銅除去→スクラブ洗浄→CMP→スクラブ
洗浄 (2)ウエハ裏面及び側面の銅除去工程がCMP後の場
合 スクラブ洗浄→CMP→スクラブ洗浄→裏面・側面の銅
除去 以上の二通りの処理手順となり、両者共に裏面・側面の
銅除去とスクラブ洗浄が組として適用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したスクラブ洗浄
装置では、回転ブラシによる洗浄能や洗浄効率がウエハ
に対する回転ブラシの接触圧により左右される。このブ
ラシ接触圧は、ブラシ摩耗や洗浄の進み具合によっても
変化するため制御が難しく、作業者の感や熟練に頼って
いるという問題がある。なお、特開平9−223682
号には、回転ブラシの接触圧を調整する方法として、接
触圧に応じて変化する回転ブラシ用の駆動モータに流れ
る電流値を検出し、該電流値に基づいてブラシ接触圧を
制御することが提案されている。しかし、この方法で
は、回転ブラシの回転数とその接触圧が制御されるが、
ウエハ自体の回転速度と無関係に調整される。即ち、こ
の種の回転ブラシは、通常、ウエハの一部に接触してお
り、ウエハが回転ローラーで回転されることによりウエ
ハ全面に接し洗浄するため、回転ブラシの接触圧を調整
するとウエハの回転速度が変化し、洗浄効率を維持する
上では回転ローラーの速度も接触圧と共に調整しなけれ
ばならず制御が複雑となる。
【0005】また、上記したようにウエハの裏面と側面
に付着した銅の除去には、ベルヌイチャックを用いた枚
葉式洗浄装置が用いられてきたが、特にウエハ側面の銅
が除去され難いと共に、窒素ガスを大量に消費する問
題、窒素ガスの高速流によりウエハ表面が帯電し、微粒
子が付着し易くなる問題等がある。
【0006】本発明は以上のような課題を解消すること
を目的としている。第1の目的は、洗浄装置におけるブ
ラシ接触圧をウエハの回転速度に基づいて制御して洗浄
効率をより向上することにある。第2の目的は、従来、
二台の装置で2工程に分けて行われていたスクラブ洗浄
とウエハ裏面及び側面の銅除去工程を1装置による1工
程で行えるようにして、設備費及び製造費を低減可能に
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図面に例示される如くウエハ周辺に配置され
てウエハWを保持しながら回転させる少なくとも3個の
回転ローラー1と、前記回転ローラー1で保持されたウ
エハWを表裏面から挟持可能な2個の回転ブラシ2と、
前記回転ローラー1及び回転ブラシ2へ洗浄液を供給す
る液供給手段3とを備えたウエハ洗浄装置において、前
記ウエハWの回転速度を非接触で計測する計測手段4、
及び前記両回転ブラシ2A,2Bの間隔を変化させる間
隔調整手段5を有していると共に、前記計測手段4によ
り計測されたウエハWの回転速度に応じて前記間隔調整
手段5を作動させて前記回転ブラシ2A,2Bのウエハ
Wに対する接触圧を制御可能にしたことを特徴としてい
る。
【0008】以上の装置構造によれば、ウエハ洗浄過程
において、処理対象であるウエハ自体の回転数を計測
し、該回転数を基にして回転ブラシの接触圧を調整する
ことから、洗浄効率及び精度を左右するウエハ回転数を
維持して接触圧を最適状態に近づけることが可能とな
る。即ち、本発明では、従来のブラシ回転数及び接触圧
の制御に比べ、ウエハ回転数が所定範囲内に確保され、
ブラシ接触圧がそのウエハ回転数との関係で制御される
ため、例えば、洗浄の初期段階においてはウエハ回転数
が付着物の存在等により低くなるが、そのような場合に
もブラシ接触圧を弱くして最適洗浄状態を保って回転ブ
ラシのブラッシング作用及び液洗浄作用をより有効に発
揮できる。
【0009】以上の本発明は請求項2〜5のように具体
化されることがより好ましい。即ち、 ・第1に、前記回転ブラシ2A,2Bは縦型配置で、洗
浄液を内部から周囲へ吐き出す構成であると共に、前記
液供給手段3bは純水と薬液とを切り換えて供給可能に
なっている構成である。このブラシ構造は、先に開発し
た特願平2000−44343号記載のものであり、洗
浄液を内部から周囲に吐き出しつつウエハをブラッシン
グするため、回転ブラシの表面に付着した付着物や異物
は洗浄液により流され易くなって、洗浄精度及び歩留ま
りを向上したり、回転ブラシの交換頻度を少なくして装
置稼働率を向上できようにする。又、この液供給構造
は、洗浄装置が上記したCMP工程に組み込まれる場
合、ウエハ表面を純水でスクラブ洗浄するが、その際
に、ウエハ裏面の銅の除去を同じ装置で同時に行うこと
を可能にする。 ・第2に、前記ウエハWは略垂直に配置されて前記回転
ローラー3の少なくとも2個で下部が保持されると共
に、前記ウエハWの下部を保持する回転ローラー1A,
1Bのうち、回転されるウエハWの下降方向に位置する
回転ローラー1Aに対応する前記液供給手段3cは純水
と薬液とを切り換えて供給可能になっている構成であ
る。これは、前記のウエハ表面を純水でブラシ洗浄し、
かつウエハ裏面と共に側面も薬液で洗浄することを可能
にするため、上記したCMP前にウエハ裏面及び側面の
銅を除去する場合は、CMP前のスクラブ洗浄とウエハ
裏面及び側面の銅除去が同時に可能となり、CMP後に
ウエハ裏面及び側面の銅を除去する場合は、CMP後の
研磨剤除去のためのスクラブ洗浄とウエハ裏面及び側面
の銅除去が同時に可能となる。即ち、従来は、2装置2
工程であった研磨材除去を目的としたスクラブ洗浄とウ
エハ裏面及び側面の銅除去を目的とした薬液洗浄とが1
装置1工程で行え、従来のベルヌイチャックを使用する
問題を解消できる。 ・第3に、前記薬液が銅を溶解する液(例えば、塩酸や
フッ酸等の無機酸、シュウ酸等の有機酸)である。これ
は本発明の洗浄装置がCMP工程に組み込まれて、上記
した作用を得る上での要件を薬液から特定したものであ
る。又、前記計測手段4がCCD撮像装置からなる構成
である。これは、ウエハの回転速度を計測する計測手段
の具体例を特定したものであり、汎用装置を適用できる
利点がある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図4に示し
た実施形態より説明する。図1は本発明を適用した洗浄
装置の要部を示す模式構成図、図2は同装置の模式上面
図、図3は図1の右側面図である。図4はブラシ同士の
間を可変する間隔調整手段を示す上面図、図5は回転ブ
ラシの断面図である。形態例の洗浄装置は、例えば、化
学機械研磨(CMP)したウエハWについて、表面に付
着された異物を洗浄除去すると共に、裏面及び側面に付
着された銅を薬液洗浄により除去するものである。装置
主要部は、ウエハWを保持しながら回転させる回転ロー
ラー1(1A,1B,1C)と、ウエハWの両側に設け
られて回転しながらウエハ面を擦る対の回転ブラシ2
(2A,2B)と、回転ローラー1及び回転ブラシ2へ
洗浄液を供給する液供給手段3(3a〜3e)と、ウエ
ハWの回転速度を計測する計測手段4と、制御部6を介
し作動させて回転ブラシ2A,2Bの間隔を可変する間
隔調整手段5とを備えている。
【0011】回転ローラー1A,1B,1Cは、チャン
バーS内に配置されて、ウエハWを半下部分で略垂直に
保持しながら回転する。各回転ローラー1A,1B,1
Cは、図2や図3の如くローラー部10を主体とし、該
ローラー部10が駆動軸11や回転輪12等のローラー
回転用ベルト機構13等を介し回転される。ローラー部
10は略V溝10aを形成し、溝内にウエハWの外周を
当接する。このような回転ローラー1は、特願平200
0−44343号に記載される如くウエハWの側面(周
面)を洗浄するに適した樹脂やゴム等の材質で構成さ
れ、配置や使用個数が適宜に決められる。
【0012】また、この構造では、各ローラー部10に
接近してノズル14a,14b,14c及びカップ15
a,15b,15cが設置されている。ノズル14a,
14b,14cは、液供給手段3を構成している配管3
d,3e,3fにそれぞれ接続されている。このうち、
ノズル14aは、回転ローラー1Aのローラー部10の
上側に位置し、配管3d及び三方弁8bを介して純水と
薬液を切り換え可能に吐き出す。ノズル14bは、回転
ローラー1Bのローラー部10の下側に位置し、配管3
eを通じて純水を吐き出す。ノズル14cは、回転ロー
ラー1Cのローラー部10の下側に位置し、配管3fを
通じて純水を吐き出す。これに対し、カップ15a,1
5b,15cは、回転ローラー1A,1B,1Cの真下
に設置されており、各ローラー部10から落下される純
水や薬液を受け入れて、対応する配管3g,3h,3
i,3jを通してチャンバーS外へ排出する。なお、図
1と図2中、符号7a〜7gは流量調整用ニードル弁、
符号Tは薬液タンク、Pはポンプである。回転ローラー
1Aには、薬液タンクTの薬液と純水とがニードル弁7
d,7e及び三方弁8bを介し切換可能に供給される。
回転ローラー1B,1Cには、純水がニードル弁7f,
7gを介し供給される。
【0013】各回転ブラシ2A,2Bは、チャンバーS
の内部にあって、間隔を保ってそれぞれ間隔調整手段5
に略垂直に保持されていると共に、ベルト機構16を介
し回転可能に設けられている。ブラシ自体の構造は、特
願平2000−44343号のものと類似しており、図
5に示される如くブラシ部材22が軸部材21に対し保
形部材26を介し装着されている。軸部材21は、上側
軸部24が筒状をなし、その周囲壁に設けられた多数の
液通し孔25を有している。下軸部23は、径大部分2
3a及び下端側の径小部分23bからなり、図3の如く
径小部分23bが回転輪28を途中に軸装していると共
に、間隔調整手段5に連結支持されている。径大部分2
3aの上側軸部24に接近した部分には、径方向に貫通
された孔に位置決め兼回り止め用ピン27が圧入されて
いる。上側軸部24は、液通し孔25付きの有底筒状に
なっており、上端外周に雄ねじを形成している。ブラシ
部材22は、柔軟性、耐薬品性、耐摩耗性及び透水性等
に優れた素材からなり、図示を省略した多数の小突起を
周囲に有し、内部に圧入される保形部材26を介して軸
部材21に装着される。保形部材26は、上側軸部24
に隙間を持って差込可能な筒状をなし、筒周囲壁に設け
られた複数の吐出孔29と、下端に設けられた対の位置
決め凹所を有している。そして、以上のブラシ構造で
は、ブラシ部材22が保形部材26を介し軸部材21の
上端から差し込まれ、前記凹所とピン27との係合を介
して位置決めされた後、上部が前記雄ねじに螺合される
ナット9により位置規制される。ナット9は、下端側が
径小差込部9aに形成されており、上軸部分24に締め
付けることにより、保形部材26を下側へ押圧する。径
小差込部9aは、保形部材26と軸部材21との間に入
り込んで、間に所定隙間を形成する。保形部材26は、
下側が前記凹所とピン27の係合、上側がナット部材9
による押圧力で位置規制され、軸部材21と一体に回転
可能になる。また、ブラシ部材22は、回転ブラシ2
A,2Bが間隔調整手段5にそれぞれ支持された状態
で、保形部材26と共に交換可能になっている。
【0014】また、回転ブラシ2A,2Bは、液供給手
段3を構成している配管3a,3bの吐出口が上側軸部
24の上開口にそれぞれ接続され、有底筒内に薬液や純
水が導入されて液通し孔25、前記隙間、吐出孔29、
ブラシ部材22を通って外へ排出される。この構造で
は、図2の如く回転ブラシ2Aに対し純水が配管3a及
びニードル弁7aを介し導入され、回転ブラシ2Bに対
し薬液タンクTの薬液と純水とがニードル弁7b,7c
及び三方弁8aを介し切換可能に供給される。なお、回
転ブラシ2A,2Bの周囲から排出されて使用された薬
液や純水は、チャンバーSの底部に設けられた配管3h
から排水される。
【0015】上記ベルト機構16は、図2と図3の如く
各下軸部23に軸装された回転輪28と、各回転輪28
をベルト17a,17bを介して回転する駆動輪18
a,18bと、ベルト17a,17bを所定のテンショ
ンに保つプーリー19等からなり、回転ブラシ2A,2
Bを異なる方向へ回転させる。これに対し、上記間隔調
整手段5は、図3と図4の如く枢軸33を介し回動可能
に連結された2個の可動片31,32と、各可動片3
1,32の先端部31a,32aに設けられて前記回転
ブラシ2A,2Bの下軸部23を結合する連結穴34
と、各可動片31,32の基部31b,32bの上面に
設けられて雌ねじ孔付きの支持部35と、各支持部35
に同軸に螺合される駆動軸36と、駆動軸36を回動す
るモーター20等からなる。駆動軸36は、基端部分及
び先端部分に形成され対応する支持部35の雌ねじと螺
合する逆向きの雄ねじ36a,36bを有し、モーター
20で正転又は逆転されることにより、両可動片31,
32を枢軸33を支点として駆動する。即ち、可動片3
1,32は、例えば、駆動軸36の正転により基部31
b,32b同士を離間させる(先端部31a,32aは
接近)方向へ可動し、駆動軸36の逆転により基部31
b,32b同士を接近させる(先端部31a,32aは
離間)方向へ可動される。これにより、間隔調整手段5
は、可動片31,32の連結穴34に結合支持した回転
ブラシ2A,2B同士の間の隙間を微調整して、回転ブ
ラシ2A,2BのウエハWに対する接触圧を可変する。
この可変調整は、例えば、モーター20が制御部6を介
し制御されることにより自動的に行われる。制御部6
は、計測手段4でウエハWのノッチ又はファセットを検
出し、該検出値に基づいてウエハWの回転数及び回転速
度を算出し、例えば、回転速度が設計値より速いときに
前記接触圧を増大するよう、又、回転速度が設計値より
遅いときに前記接触圧を減少するようそれぞれモーター
20を制御する。ここでの計測手段4は、CCD撮像装
置が用いられており、回転ローラー1で回転されている
ウエハWの一部に付けられたノッチ又はファセットを検
出するものであるが、他の計測構造であってもよい。な
お、符号38a,38bは可動片32の両側に配置され
て、可動片32が必要以上に動いたときにそれを検出し
てモーター20の回転を停止する安全用のリミットスイ
ッチである。
【0016】次に、以上の洗浄装置によるウエハWの洗
浄作動について、洗浄装置が上記したCMP工程で使用
される例にて説明する。このウエハWは、専用の移送ハ
ンドで下降されて対の回転ブラシ2A,2Bの間を通っ
て回転ローラー1に保持され、回転ローラー1が回転さ
れることにより図1の矢印方向へ回転される。また、ウ
エハWは、回転ブラシ2A,2Bの回転により回転ロー
ラー1B及び1C側へ押し付けられつつ回転される。回
転ブラシ2AはウエハWの表面に接触し、回転ブラシ2
BはウエハWの裏面に接触しているものとする。回転ブ
ラシ2Aは、純水がニードル弁7a等を介し配管3aか
ら内部へ導入され周囲部から浸み出している。回転ブラ
シ2Bは、薬液がニードル弁7b及び三方弁8b等を介
し配管3bから内部へ導入され周囲部から浸み出してい
る。これにより、ウエハWは、CMPで付着した表面の
研磨剤が純水でスクラブ洗浄され、ウエハ裏面の不要な
銅が薬液でエッチング除去される。
【0017】同時に、ウエハWの側面に付着した銅は、
薬液がニードル弁7d及び三方弁8a等を介し配管3d
のノズル14aから回転ローラー1Aへ供給されること
によりエッチング除去される。また、回転ローラー1B
及び1Cには、純水がニードル弁7f,7g等を介し配
管3e,3fの各ノズル14b,14cからそれぞれ供
給され、該純水によりウエハWの側面に付着した薬液を
洗浄する。なお、使用済み純水や薬液は、カップ15a
〜15c及びチャンバーS内に集められて対応する配管
3g,3h,3i,3jから不図示のポンプで吸引除去
される。回転ローラー1A〜1Cには、常に、新しい薬
液又は純水が供給されて当該回転ローラーを潤すように
している。制御部6は、このようにしてウエハWの裏面
及び側面の銅が除去されると、三方弁8a,8bの連通
方向を切り換える。即ち、回転ブラシ2B及び回転ロー
ラー1Aへの薬液の供給は停止され、今度は純水が回転
ブラシ2B及び回転ローラー1Aへ供給されるようにし
てウエハWの裏面及び側面を純水でブラシ洗浄する。な
お、薬液の供給方式としては、配管3b,3dに専用の
検量ポンプを付設し、該ポンプから所定量だけ供給する
こともある。
【0018】ここで、回転ローラー1は、ベルト駆動で
回転力が与えられてウエハWを回転させる。ウエハWの
回転速度は、計測手段4によりウエハWに付けられたノ
ッチ等を検出し、該検出値に基づいて制御部6で回転数
と共に算出される。この回転速度は、回転ブラシ2A,
2BがウエハWを表裏面から挟み込む圧力つまりブラシ
接触圧により変化するが、制御部6が前記算出された値
に応じて間隔調整手段5をモーター20を介し制御する
ことにより回転ブラシ2A,2Bの間隔を所望の値に調
整して、回転速度が常に設計範囲内となるよう制御され
る。これにより、洗浄作動の制御性、再現性が確保され
る。また、このように、CMPでウエハ表面に付着した
研磨剤の除去と、ウエハ裏面及び側面の銅除去との同時
処理では、研磨剤が多く付着している初期段階では、間
隔調整手段5を介し回転ブラシ2A,2BのウエハWへ
の接触圧(押付け圧)を低くし、研磨剤が洗い流されて
少なくなると共に徐々に接触圧を強くすることにより、
ウエハ表面に傷をつけたり、ウエハWの平面性を損なっ
たりする虞を防止できる。ウエハ裏面及び側面の銅の除
去は、薬液の化学作用で銅を溶解するので、回転ブラシ
2B及び回転ローラー1Aの接触圧に関係なく除去でき
る。従って、本発明では、ウエハ裏面及び側面の銅の除
去を濃度の薄い薬液で時間をかけて行う場合でも、CM
P後のウエハW又はウエハ表面の配線用銅膜を傷つける
というような虞もない。
【0019】なお、以上の説明では、本発明の洗浄装置
がCMP工程に応用される場合について述べたが、単結
晶インゴットを切出し、ウエハに加工する工程での研磨
後の付着研磨剤の除去のためのスクラブ洗浄に使用して
も、回転ブラシ2の押付け圧又は接触圧が制御可能なた
め、回転ブラシ2の摩耗等の経時変化を補正して、常
に、同じ状態でスクラブ洗浄が行え、安定かつ再現性よ
くウエハを製造できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の洗浄装置
は、従来のブラシ回転数及び接触圧の制御方式に比べ、
ブラシ接触圧がウエハ回転数に基づいて制御されるため
ウエハの回転数が所定範囲内に確保され、常に最適な洗
浄状態を維持して回転ブラシのブラッシング及び液処理
をより有効に発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄装置例の要部を示す模式構成図で
ある。
【図2】図1の装置を上から見た模式図である。
【図3】図1の装置を右側から見た模式図である。
【図4】図1の間隔調整手段を上から見た模式図であ
る。
【図5】図1の回転ブラシ単品を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,1A〜1Cは回転ローラー 2,2A,2Bは回転ブラシ 3,3a〜3fは液供給用配管(液供給手段) 4はCCD撮像装置(計測手段) 5は間隔調整手段 6は制御部 Wはウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢浦 満雄 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 川島 勉 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 砂田 浩信 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 米谷 章 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 加地 利光 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 堀木 泰之 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA03 AB02 AB33 AB47 BA02 BA15 CD41 3B201 AA03 AB02 AB33 AB47 BA02 BA16 BB21 BB93 BB95 CD41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ周辺に配置されてウエハを保持し
    ながら回転させる少なくとも3個の回転ローラーと、前
    記回転ローラーで保持されたウエハを表裏面から挟持可
    能な2個の回転ブラシと、前記回転ローラー及び回転ブ
    ラシへ洗浄液を供給する液供給手段とを備えたウエハ洗
    浄装置において、 前記ウエハの回転速度を非接触で計測する計測手段、及
    び前記両回転ブラシの間隔を変化させる間隔調整手段を
    有していると共に、前記計測手段により計測されたウエ
    ハの回転速度に応じて前記間隔調整手段を作動させて前
    記回転ブラシのウエハに対する接触圧を制御可能にし
    た、ことを特徴とするウエハ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ブラシは縦型配置からなり、洗
    浄液を内部から周囲へ吐き出す構成であると共に、前記
    液供給手段は純水と薬液とを切り換えて供給可能になっ
    ている請求項1に記載のウエハ洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記ウエハは略垂直に配置されて前記回
    転ローラーの少なくとも2個で下部が保持されると共
    に、前記ウエハの下部を保持する回転ローラーのうち、
    回転されるウエハの下降方向に位置する回転ローラーに
    対応する前記液供給手段は純水と薬液とを切り換えて供
    給可能になっている請求項1又は2に記載のウエハ洗浄
    装置。
  4. 【請求項4】 前記薬液が銅を溶解する液である請求項
    2又は3に記載のウエハ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記計測手段がCCD撮像装置からなる
    請求項1〜4に記載のウエハ洗浄装置。
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