JP2002346550A - 浄水カートリッジ - Google Patents

浄水カートリッジ

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JP2002346550A
JP2002346550A JP2001153677A JP2001153677A JP2002346550A JP 2002346550 A JP2002346550 A JP 2002346550A JP 2001153677 A JP2001153677 A JP 2001153677A JP 2001153677 A JP2001153677 A JP 2001153677A JP 2002346550 A JP2002346550 A JP 2002346550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水栓等の器具のデザイン、使い勝手を低下さ
せずに組込み可能な、中空糸膜を用いた安価な小型の浄
水カートリッジを提供すること 【解決手段】 通水入口と通水出口の途中に吸着材と中
空糸膜を有する浄水カートリッジで、筒状の中空糸膜ケ
ースと、筒状で内部に通水路を有し水が外から内方向に
向かって流れる前記吸着材が充填された吸着材ユニット
を有し、前記吸着材ユニットは、前記吸着材の片端部に
穴付キャップが、もう一方の端部にはキャップが各々設
けられ、前記穴付キャップと前記キャップが前記吸着材
の内部の通水路を通るスリット筒を介して連結されてお
り、前記中空糸膜ケースと前記吸着材ユニットが略同一
の断面積を有し、直列かつ水密的に接続されて設けられ
ていることを特徴とする浄水カートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キッチンや洗面台
等に設置され、水道水中に含まれる残留塩素や赤錆等を
取り除くことが可能な浄水器具に組み込まれる小型の浄
水カートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲用水としての水道水は、水質基準はあ
るものの、より安全で美味しい水とするために、さらに
浄水器によって浄化される状況が増えている。通常、浄
水器によって、水処理材として使用する活性炭等の吸着
材により水道水中のカルキ臭、カビ臭、トリハロメタン
等が、また、水処理材として併用される多孔質中空糸膜
により水道水中の細菌、汚濁成分等が除去される。そし
て、浄水器には、水処理材の浄化能力が低下した際の水
処理材の交換の容易さから、水処理本体部をカートリッ
ジ化した浄水カートリッジが用いられている。
【0003】浄水カートリッジの例としては特開2001−
17342号公報に示され、図4に一例を示す、水栓か
ら引出し・収納できるシャワ−ヘッド付水栓41内に組
み込まれて使用される小型の浄水カートリッジ40が広
く知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
一例を示す従来のシャワ−ヘッド付水栓41等に使用さ
れている浄水カートリッジ40は、長さを10cm程度
として取り扱いやすくし、太さについては、本体があま
り太くならないよう、実用面から、直径を3cm、断面
積を7cm程度に抑えている。しかしながら、それら
はいずれも径を細くするため、通常ならば浄水カートリ
ッジの約半分の容積をしめる中空糸膜を削除し、吸着材
42のみを用いている。そのため、高いフィルタ−性能
を確保するのが難しく、原水によっては、水中に含まれ
る鉄錆等の微粒子や細菌が捕捉されずそのまま浄水に含
まれて流出してしまう可能性があり、飲用に用いる上で
十分とはいえない問題がある。
【0005】また、従来のシャワ−ヘッド付水栓41等に使
用されている浄水カートリッジ40には、吸着材42と
して繊維状活性炭等を円筒形に成形して用い、高性能化
しているものがあるが、通常、水封性を重視し、それら
吸着材42の両端をウレタン樹脂等の接着剤で容器内側
の前端部43、後端部44に接着固定して使用してい
る。そのため、接着に要する多大な製造コストが発生し
てしまい好ましいものではなく、一方、環境面から、浄
水カートリッジ40を分解して吸着材42を取り出し、
再利用または分別廃棄したくても、接着剤で接着固定し
ているため困難であるという問題がある。
【0006】また、吸着材42として繊維状活性炭等を用い
て高性能化している前記浄水カートリッジ40には、浄
水への吸着材微紛の混入を防ぐため、浄水出口となる吸
着材42の円筒内側にプラスチック製の不織布45を別
個に固定し、それを通水濾過して使用しているものがあ
る。しかしながら、それだと高価な不織布45を円筒形
に特別に成形して用いるため多大な製造コストがかかり
好ましいものではなく、一方、性能面から、原水に含ま
れる濁質成分によっては、円筒内側で通水面積が少な
く、かつ厚みのある不織布45が目詰まりして短期に流
量低下が起きる可能性があるという問題がある。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑み、中空糸膜や吸
着材等の部材の配置構造、形状・種類等を工夫して、浄
水性能を高度かつ安定して発揮させるとともに、水栓等
の器具のデザイン・使い勝手を低下させずに組込み可能
な、中空糸膜を用いた、安価で構成可能な、小型の浄水
カートリッジを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明による
浄水カートリッジは、通水入口と通水出口とを有し、そ
の途中に吸着材と中空糸膜を順に配置した浄水カートリ
ッジであって、両端が開放された筒状の前記中空糸膜が
充填された中空糸膜ケースと、筒状で内部に通水路を形
成して水が外から内方向に向かって流れる前記吸着材が
充填された吸着材ユニットを有し、前記吸着材ユニット
は、前記吸着材の片端面が水密的に支持されるように穴
付キャップが、もう一方の端面には水密的に支持される
ようにキャップが、各々設けられ、かつ前記穴付キャッ
プ側が前記中空糸膜ケース接続側となるように配されて
おり、前記穴付キャップと前記キャップが前記吸着材の
内部の通水路を通るスリット筒を介して連結されてお
り、前記中空糸膜ケースと前記吸着材ユニットが各々略
同一の断面積を有して直列かつ水密的に接続されて設け
られていることを特徴とする。また、前記吸着材が前記
キャップと前記穴付キャップの間に接着剤を用いずに固
定されており、前記スリット筒に筒状のプラスチック製
メッシュがインサ−ト成形されていることが好ましい。
また、前記吸着材が、ブロック状又は繊維状の成形活性
炭であり、前記吸着材が、嵩比重0.2〜0.25g/
cm3であることが好ましい。また、カートリッジ筒断
面の面積が4〜10cm2、長さが7〜11cmである
ことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を以下図面を元に
説明する。図1に本発明の浄水カートリッジの実施例と
してその縦断面図を、図2に本発明の浄水カートリッジ
の実施例としてその部品展開図を、図3に本発明の浄水
カートリッジを組み込んだ器具の実施例として水栓の概
略図を示す。
【0010】図1ないし図2において、本発明の浄水カート
リッジ1の主要材質は、強度、成形加工性、コストを考
慮し、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスルホン
樹脂、ポリアセタ−ル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、ポ
リフェニレンエーテル樹脂等のプラスチックが好まし
い。形状としては、本実施例では略円筒形としたが、特
にこれに限定されるものではなく、ハウジング密閉型の
耐圧型構造でないため、耐圧性能に優れる円筒形に構成
する必要がなく、断面を楕円形や四角形等に構成が可能
であり、設計の自由度が広く、また組み込む水栓やシャ
ワ−ヘッドの形状に適宜合わせられるという長所を有す
る。部材の肉厚は、あまり厚いと成形性が悪くなり、ま
たコストが増し、あまり薄いと強度が悪くなるため、1
〜3mmに設定するのが好ましい。
【0011】浄水カートリッジ1は主に、Oリング等の柔軟
なパッキン3が装着された略円筒形を有する底蓋4と、
中空糸膜6が縦方向に出水側端部を樹脂で固定されて充
填された略円筒形を有する中空糸膜ケ−ス5と、スリッ
ト筒10及び通水穴8が略中央に設けられた穴付キャッ
プ7と、略円筒形を有する吸着材12と、スリット筒1
0の端部に連結固定される略円形を有するキャップ13
とを有する吸着材ユニット16から構成される。
【0012】水の流れは図1中矢印で示すとおり、原水は、
吸着材12の周囲から中心に向かって流れ、スリット筒
10内部に集水されて、その後、通水穴8を通り中空糸
膜ケ−ス5に流入し、中空糸膜6を縦方向に通って浄水
となり、浄水は底蓋4に設けられた通水出口2から外部
に吐出される。
【0013】底蓋4は、中空糸膜ケ−ス5の端部に低コスト
で強力な接着性を有する超音波溶着法にて接着固定され
ており、浄水カートリッジ1を本体容器内に水封接続固
定するためのアダプタ−として機能するものである。そ
の構造については特に実施例のものに限定される必要は
なく、例えば凹型の管で構成したり、低コストを重視
し、パッキン3を削除して結合側に設ける等の構造をと
ることも可能である。また、更に低コストと小型化を重
視し、浄水カートリッジ1を構成するにあたり底蓋4を
削除して、中空糸膜ケ−ス5の端部に直接パッキン3を
設けたり、端部を凸型の管で構成する等の工夫も可能で
ある。
【0014】中空糸膜ケ−ス5は、内部の中空糸膜6の状態
が目視できるよう少なくとも一部を透明部材で形成する
ことが好ましく、その構成によって、使用者がフィルタ
ー機能における汚れ・目詰まり具合を瞬時に目視確認で
き、浄水カートリッジ1の交換時期が容易に判断可能と
なる。中空糸膜6としては、従来使用される細菌の除去
まで可能な多孔質中空糸膜を用いるのが好ましい。膜の
材質や面積については適宜設計して用いることが可能で
ある。中空糸膜6は、両端が開口した中空糸膜ケ−ス5
内に片側をウレタン樹脂やエポキシ樹脂等により従来用
いられる方法によって接着固定され、充填されている。
中空糸膜6は細菌まで除去することが可能なため、配置
することで衛生上安全性の最も高まる通水出口2直前に
配置することが好ましく、すなわち吸着材12の後段に
設けることが好ましい。
【0015】吸着材12は略円筒形を有しており、その両端
を穴付キャップ7と、キャップ13とにより挟まれて端
部が水封されるように圧着されており、ほぼ軸心を穴付
キャップ7とキャップ13と同一にして固定されてい
る。固定方法としては、組立コストや吸着材12の脱着
再利用を重視し、圧着法が好ましい。
【0016】前記圧着法の詳細を説明すると、穴付キャップ
7に突設されたスリット筒10の先に吸着材12の略中
央に抜かれた穴を合わせて吸着材12を奥まで差し込
み、その上に、キャップ13をスリット筒10の端部に
設けられたかん合部14に合わせ、従来用いられる方法
によってかん合固定する。その方法としては、ネジ式、
圧入式、超音波溶着式等があるが、ネジ式、圧入式を用
いた場合、輸送時の振動やショック、通水時の水圧等に
より、かん合固定が緩み、キャップ13が望まれる位置
からずれてしまう可能性があるため、本実施例では、よ
り強固な固定が可能な超音波溶着法を用いた。
【0017】超音波溶着されたキャップ13は、ペンチ等で
挟んでスリット筒10からはがすことにより、吸着材1
2の脱着が可能である。吸着材12を固定する際、固定
前の吸着材12の円筒長手方向の厚みを、穴付キャップ
7とキャップ13の間の距離より1〜2mm程度大きく
しておくことが肝要である。そうすることによって吸着
材12が圧縮され、その際に弾性を発揮し、固定時の確
かな水封性が得られる。前記圧縮範囲の理由として、厚
みが少ないと確かな水封性が得られにくく、厚みが多い
と吸着材12が変形してたわんだり、しわが入ったりし
て外観がみすぼらしくなるためである。
【0018】キャップ13には、吸着材12とキャップ13
壁面との間の中心方向への水のスル−パスを遮断し、か
つ吸着材12にめりこんで、ずれ等の発生しない確実な
固定を行う、高さ0.5〜1mmの円状の三角突起15
を設けるのが好ましい。前記高さ範囲の理由として、高
さが少ないと確かな遮断性と強固な固定が得られにく
く、高さが多いと吸着材12が変形したり割れが生じた
りするためである。位置としては、吸着材12の厚みの
中央付近にくるように設けるのが好ましい。また、この
三角突起15は、穴付キャップ7の平面部に同様に設け
た場合も同じ効果が得られるため、穴付キャップ7側に
も出来る限り設けるのが好ましい。
【0019】吸着材12と中空糸膜6を用いた複数の水処理
材による多段処理の場合、各水処理材を順次短絡なく通
水させる必要があるが、本実施例では、穴付キャップ7
を、中空糸膜ケ−ス5に接着固定しており、原水が吸着
材12を通らず中空糸膜6に流入するのを防止してい
る。接着方法としては低コストで強力な接着性を有する
超音波溶着法が好ましい。
【0020】吸着材12内部の略中央には、集水のためのス
リット孔が周壁に設けられた、吸着材12の形状保持機
能を有するスリット筒10が円盤状の穴付キャップ7の
略中央に突設されている。また、スリット筒10には、
浄水への吸着材微紛の混入を防ぐため、筒状のプラスチ
ック製メッシュ9が従来の方法を用いてインサ−ト成形
されている。メッシュ9の種類としては、薄肉、高強度
で成形性がよく、低コストであるナイロンやテトロンと
いったプラスチック製の100〜200メッシュが好ま
しい。前記メッシュ範囲の理由として、あまり目開きが
細かいと圧損が高くなり流量が低下し、また目詰まりし
やすくなり、目開きが荒いと前記微紛の捕捉性が落ちる
ためである。スリットの形状や筒の肉厚等については特
に限定されず適宜設計して用いることが可能である。
【0021】吸着材12内部の縦穴は、空洞場所であるため
水または空気が溜まりやすいので構造を工夫する必要が
有り、本実施例では、直径5〜10mm程度の小径の縦
長管状とした。直径があまり大きいと、その分溜まり量
が大きくなってしまい、また吸着材の充填量が少なくな
って性能低下となり、一方、あまり少ないと通水面積の
低下により圧損を生じて流量低下が生じるので、この範
囲に設定するのが好ましい。本発明では、溜まり部の容
積が少なく、かつ通水出口2に位置が近くなるように向
けて、管状で連通されるため、そこから水または空気が
抜けやすいという長所を有するものであり、このこと
は、細菌の繁殖場所となることを防止するのに効果的で
あり、特にこの空洞場所の前段に配置する水処理材を、
殺菌のために水中に入れてある残留塩素を除去する活性
炭等にした場合は、よりいっそう効果的である。
【0022】吸着材12としては、残留塩素の除去を目的と
した場合、従来使用される、粉、粒、固形の、亜硫酸カ
ルシウム、活性炭、ビタミンC等の水処理材を用いれば
よく、中でも高性能で成形・組立加工性に優れ、フィル
ターとしての機能も有するブロック状または繊維状の成
形活性炭を用いるのが好ましい。サイズや性能、寿命に
ついては適宜設計して用いることが可能である。嵩比重
については、0.2〜0.25g/cm3に設けるのが
好ましい。その理由として、あまり多いと圧損が高くな
り流量が低下し、また目詰まりしやすくなり、少ないと
充填量の低下により吸着性能が低下してしまうためであ
る。
【0023】吸着材12の外表面には、輸送時の摩擦や衝撃
に対する保護と吸着材微紛の飛散防止、及びフィルター
機能の向上を目的とし、従来使用されているPET等の
プラスチック製の不織布11を貼り付けるのが好まし
い。
【0024】浄水カートリッジ1のサイズは、取り扱いやす
いサイズであり、かつ組み込む水栓やシャワ−ヘッド本
体があまり太くならないよう、また長くなりすぎないよ
う、実用面から、カートリッジ筒断面の面積を4〜10
cm2(直径23〜35mm相当)、長さを7〜11c
mとするのが好ましい。本実施例では、直径を3cm、
つまり断面積を7cm2程度、長さを10cm程度とし
て構成したため、一般的に使用される水栓やシャワ−ヘ
ッド本体に好適に組み込むことが可能である。
【0025】図3は、図1ないし図2の浄水カートリッジ1
を着脱自在に組み込んだ器具として、壁出しタイプの水
栓30を例にとった場合の概略図である。図中、浄水カ
ートリッジ1の脱着は、水栓前部31を反時計回りに回
して水栓後部32から取り外し、浄水カートリッジ1を
水栓前部31から引き抜けば可能であり、取り付けはそ
の逆を行えばよい。尚、浄水カートリッジ1の組み込み
方法、構造については特にこれに限定されるものではな
く、適宜設計して用いればよい。
【0026】水の流れは図中矢印で示すとおりであり、水栓
根元33から流入する原水は、水栓後部32と浄水カー
トリッジ1の間の1〜2mm程度の隙間を有する原水通
路35を通って浄水カートリッジ1の吸着材12に流入
し、その内部を通った後中空糸膜6に流入し、そこで濾
過されて浄水となり、浄水は通水出口2から流出した
後、水栓前部31内の空間を通って浄水出口34から下
方に向かって吐出される。原水通路35は、幅があまり
大きいと、その分水処理材の充填量が少なくなって性能
低下となり、一方、あまり少ないと通水面積の低下によ
り圧損を生じて、流量低下や水の回りが不充分となるの
で、前記範囲に設定するのが好ましい。
【0027】本発明の浄水カートリッジ1を組み込んだ場
合、吸着材12と本体との間の隙間がそのまま通水路と
して利用できるので、吸着材12までに至る原水通路3
5が長く広いスペースが確保できるため、原水が原水通
路35内を充分回り、スペースを満たしつつ吸着材12
に連通され、吸着材12の周囲から中心に向かって通水
されるため、水の流れが均等となり、吸着材12全体の
性能が充分発揮され、性能面で優れた効果を発揮する。
また、水圧が高くても、長く広いスペースがあるため水
が局所的に流れることなく分散され、吸着材12全体に
通水されて良好な性能が発揮される。
【0028】本発明の浄水カートリッジ1を組み込む水栓3
0の材質は、従来使用される青銅、黄銅、エンジニアリ
ングプラスチック等を用いればよく、特に限定されな
い。また、形状や構造についても、本実施例に限らず適
宜目的に応じて設計し、用いればよい。太さに関して
は、あまり太くなってデザインが不格好になったり、水
仕事の際邪魔になったり、握りにくくなったりして使い
勝手が悪くならないよう設定するのが肝要である。すな
わち、実用面から、カートリッジ筒断面の面積を最大1
0cm2(直径35mm相当)とした場合、水栓30の
断面積は、原水通路35を2mm程度、本体肉厚を2m
m程度とり、最大14.5cm2程度以下とするのが好
ましい。
【0029】水栓30の更なる高機能化を考慮し、吐出水を
浄水または原水に切り換える切換弁機構や、浄水カート
リッジ1への熱水の進入を防止する熱水調節弁機構や、
水栓30内の溜まり水を抜く水抜き機構等を付加するこ
とが好ましい。尚、これらの機構は、従来の浄水器に使
用されるものをそのまま用いればよい。
【0030】浄水カートリッジ1を着脱自在に組み込んだ器
具として、本実施例には水栓を例にとったが、その他、
浄水シャワーヘッド、携帯用浄水器、握りバ−型浄水器
等の断面積が少なくてコンパクトさが必要とされるもの
には本発明を好適に用いることが可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の浄水カートリッ
ジによれば、従来のものに比べ、厚肉を有する外側ケー
スを浄水カートリッジのハウジングとして構成せず、内
部通水路を設けないため非常にコンパクトであり、かつ
耐圧円筒構造に拘束されないため断面形状を、組み込む
器具に適宜合わすことが可能である。更に、高性能な中
空糸膜を有し、かつ吸着材の周囲から中心に向かって通
水するため、水の流れが均等となり吸着材全体の性能が
充分発揮され、高水圧下でも同様に性能が発揮でき、一
方、吸着材と組み込んだ器具本体との間の隙間がそのま
ま通水路として利用できるので、吸着材までに至る原水
通路が長く広いスペースが確保できる利点がある。また
吸着材内部の縦穴が小径の縦長管状であるため水溜まり
容積が少なく、かつ通水出口に位置が近くなる向きで管
状で連通されるため水または空気が抜けやすいという長
所を有している。
【0032】本発明の請求項2記載の浄水カートリッジによ
れば、請求項1記載の浄水カートリッジに加えて、更
に、吸着材の両端を接着剤で容器に接着固定しないた
め、接着に要する多大な製造コストが節約でき、一方、
環境面から、浄水カートリッジを分解して吸着材を取り
出し、再利用または分別廃棄することが可能である。
【0033】本発明の請求項3記載の浄水カートリッジによ
れば、請求項1〜2記載の浄水カートリッジに加えて、
更に、高価で厚みのある不織布の代わりに安価で薄いメ
ッシュを円筒形に成形して用いるため多大な製造コスト
が節約でき、一方、性能面から、原水に含まれる濁質成
分により目詰まりして短期に流量低下が起きる可能性が
少ない。
【0034】本発明の請求項4記載の浄水カートリッジによ
れば、請求項1〜3記載の浄水カートリッジに加えて、
更に、吸着材をブロック状又は繊維状の成形活性炭とし
たため、高性能で成形・組立加工性に優れ、フィルター
としての機能を付加できる。
【0035】本発明の請求項5記載の浄水カートリッジによ
れば、請求項4記載の浄水カートリッジに加えて、更
に、適度な圧損と低目詰まり性を確保しつつ、高度な吸
着性能を発現させることが可能である。
【0036】本発明の請求項6記載の浄水カートリッジによ
れば、請求項1〜5記載の浄水カートリッジに加えて、
更に、一般的に使用される水栓やシャワ−ヘッド等本体
のサイズを大きく増やすことなく利便性を損なわずに組
み込み可能な、取り扱い性のよいサイズでかつ従来装備
されなかった高性能な中空糸膜を有する浄水カートリッ
ジを提供可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浄水カートリッジにおける実施例の縦
断面図である。
【図2】本発明の浄水カートリッジにおける実施例の部
品展開図である。
【図3】本発明の浄水カートリッジを組み込んだ器具に
おける実施例の水栓の概略図である。
【図4】従来の浄水カートリッジを組み込んだ器具にお
ける実施例のシャワ−ヘッド付水栓の概略図である。
【符号の説明】
1 浄水カートリッジ 2 通水出口 3 パッキン 4 底蓋 5 中空糸膜ケース 6 中空糸膜 7 穴付キャップ 8 通水穴 9 メッシュ 10 スリット筒 11 不織布 12 吸着材 13 キャップ 14 かん合部 15 三角突起 16 吸着材ユニット 30 水栓 31 水栓前部 32 水栓後部 33 水栓根元 34 浄水出口 35 原水通路 40 浄水カートリッジ 41 シャワ−ヘッド付水栓 42 吸着材 43 容器内側前端部 44 容器内側後端部 45 不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 CD09 4D006 GA07 HA02 HA91 JA19A JA19C JA25A JA25C KA01 KB12 MA01 MB02 PA01 PB06 PB22 PB24 PC52 4D024 AA02 AB07 AB11 BA02 BB02 BB05 BC01 CA04 CA13 DB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通水入口と通水出口とを有し、その途中
    に吸着材と中空糸膜を順に配置した浄水カートリッジに
    おいて、両端が開放された筒状の前記中空糸膜が充填さ
    れた中空糸膜ケースと、筒状で内部に通水路を形成して
    水が外から内方向に向かって流れる前記吸着材が充填さ
    れた吸着材ユニットを有し、前記吸着材ユニットは、前
    記吸着材の片端面が水密的に支持されるように穴付キャ
    ップが、もう一方の端面には水密的に支持されるように
    キャップが、各々設けられ、かつ前記穴付キャップ側が
    前記中空糸膜ケース接続側となるように配されており、
    前記穴付キャップと前記キャップが前記吸着材の内部の
    通水路を通るスリット筒を介して連結されており、前記
    中空糸膜ケースと前記吸着材ユニットが各々略同一の断
    面積を有して直列かつ水密的に接続されて設けられてい
    ることを特徴とする浄水カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記吸着材が前記キャップと前記穴付キ
    ャップの間に接着剤を用いずに固定されていることを特
    徴とする請求項1記載の浄水カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記スリット筒はプラスチック製メッシ
    ュがインサ−ト成形されてなることを特徴とする請求項
    1又は2記載の浄水カートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記吸着材が、ブロック状又は繊維状の
    成形活性炭であることを特徴とする請求項1〜3いずれ
    かに記載の浄水カートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記吸着材の嵩比重が0.2〜0.25
    g/cmであることを特徴とする請求項1〜4いずれ
    かに記載の浄水カートリッジ。
  6. 【請求項6】 カートリッジの長さが7〜11cmであ
    り、長手方向に垂直な断面の面積が4〜10cmであ
    る請求項1〜5いずれかに記載の浄水カートリッジ。
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