JP2002344738A - 画像読取装置、補正用部材欠陥位置特定方法、記憶媒体、及びプログラム - Google Patents

画像読取装置、補正用部材欠陥位置特定方法、記憶媒体、及びプログラム

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JP2002344738A
JP2002344738A JP2001150640A JP2001150640A JP2002344738A JP 2002344738 A JP2002344738 A JP 2002344738A JP 2001150640 A JP2001150640 A JP 2001150640A JP 2001150640 A JP2001150640 A JP 2001150640A JP 2002344738 A JP2002344738 A JP 2002344738A
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Shigeo Aoyanagi
茂夫 青柳
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取装置の従来からあるシェーディング
補正回路に特別な装置を付加する事なく、また光量調整
機能を備えた画像読取装置に新たな光量調整機能を付加
する事なしに、シェーディング補正板に含まれる欠陥の
存在の検出を容易にする事を可能とした画像読取装置、
補正用部材欠陥位置特定方法、記憶媒体、及びプログラ
ムを提供する。 【解決手段】 画像読取装置のCPU25は、光源15
を第一の光量で点灯し、ラインセンサ20でシェーディ
ング補正板11を第一の位置で読み取り、ラインセンサ
20の出力に基づく補正用データを記憶し、光源15を
第二の光量で点灯し、ラインセンサ20でシェーディン
グ補正板11を第一の位置とは異なる第二の位置で読み
取り、ラインセンサ20の出力を補正用データに基づき
補正して得たデータから、シェーディング補正板11の
欠陥位置を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置、補
正用部材欠陥位置特定方法、記憶媒体、及びプログラム
に関し、特に、画像読取装置における走査光学系等のバ
ラツキを補正するために利用するシェーディング補正板
に含まれるゴミ等を検出する場合に好適な画像読取装
置、補正用部材欠陥位置特定方法、記憶媒体、及びプロ
グラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿に光を照射し原稿からの反射
光に基づき原稿上の画像を読み取る画像読取装置があ
る。一般的な画像読取装置の概略構成及び動作を、便宜
上、後述の本発明の実施形態で用いる図2及び図3、並
びに図10乃至図12を参照しながら説明する。
【0003】画像読取装置では、原稿読み取り時に、原
稿台10の上に、原稿12を原稿台上に保持する原稿カ
バー(図示略)が閉じられる。図2に示すように、原稿
12の下方からは、読取ユニット13の光源15によっ
て光が照射される。光源15による光の照射により原稿
面で反射した光は、読取ユニット13のレンズ14を介
してラインセンサ20へ入光される。ラインセンサ20
は、主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変
換素子であるCCDを備えており、各CCDは受光した
光を電気信号に変換する。これにより、原稿12の画像
(1走査線分)に対応する電気信号が得られる。原稿1
2の1走査線分の読み取りを終えると、主走査モータ6
2によって読取ユニット13を図3に示す矢印X方向
(主走査方向)に移動し、同様にして原稿12の次の1
走査線分を読み取る。これを繰り返し、原稿12全体の
読み取りを行う。
【0004】ところで、ラインセンサ20によって原稿
12から読み取られた画像信号は、ラインセンサ20の
各CCDの感度バラツキや、暗電流変動、光学系による
光量ムラの影響を受ける。つまり、ラインセンサ20を
構成するx個のCCDについて、光源15の光量とCC
D出力との関係をグラフに表すと、図10(A)に示す
ようにバラツキが生じる(n=1、2、3、4、・・・
x)。そこで、これらの影響を排除して、x個全てのC
CDの出力特性を図10(B)に示すように一致させる
ために、CCDの出力補正(シェーディング補正と呼ば
れる)が行われている。
【0005】このシェーディング補正は、以下のように
して行われる。主走査モータ62により読取ユニット1
3を移動し、読取ユニット13を原稿台10の端部に設
けられたシェーディング補正板11を読み取り可能な位
置に設定する。この状態において、読取ユニット13の
光源15からシェーディング補正板11へ光を照射した
時に得られたラインセンサ20の各CCDの出力を、補
正用データWとしてメモリに記憶する。また、光源15
を消灯(もしくは光を遮断)した時に得られたラインセ
ンサ20の各CCDの出力を、補正用データBとしてメ
モリに記憶する。
【0006】次に、読取ユニット13により原稿12の
画像を読み取る時には、上記の補正用データをメモリか
ら読み出し、補正用データに基づき、ラインセンサ20
の各CCD毎に下式に示すような出力データの補正を行
う。
【0007】SD=k・(S−B)/(W−B) ここで、SはCCDの出力データ、Bは補正用データ
B、Wは補正用データW、kは係数、SDはシェーディ
ング補正済データである。このようにして、読取ユニッ
ト13におけるラインセンサ20の各CCD間の出力ム
ラが補正され、原稿12のより忠実な読み取りが実現さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像読取装置におけるシェーディング補正
方法においては、次のような問題点があった。画像読取
装置のシェーディング補正板11にゴミやホコリが付着
していると、補正用データWとして誤ったデータが取り
込まれることとなる。即ち、シェーディング補正板11
におけるゴミやホコリ等が付着した欠陥がある部分で
は、これらの欠陥によってラインセンサ20のCCDの
出力が低下する。従って、この補正用データWに基づい
てシェーディング補正を行うと、シェーディング補正板
11のゴミやホコリが付着した部分に対応する、ライン
センサ20のCCDの出力が過剰に補正され、読取画像
のスジ状のムラとなって現れてしまう。
【0009】例えば図11(A)に示すように、ゴミ9
がシェーディング補正板11に付着していたとする。読
取ユニット13で、ゴミ9が付着したシェーディング補
正板11を読み取って得られた補正用データWは、図1
1(B)に示すように、ゴミ9の影響によって、βにお
いてラインセンサ20のCCDの出力が低下している。
シェーディング補正においては、この補正用データWを
用いて、図11(D)に示すように、補正済のデータが
ラインセンサ20の全てのCCDについて平坦になるよ
うに補正を行う。つまり、概念的には、読取ユニット1
3で図11(B)に示すようなデータを読み込んだ場合
に、読み込んだデータに図11(C)に示すようなデー
タを乗算して、図11(D)に示すような平坦なデータ
を得るようにしていると言える。
【0010】ここで、読取ユニット13で濃度の一様な
原稿12を読み込んだとすると、ラインセンサ20の各
CCDからは図12(A)に示すような出力データが得
られる。ラインセンサ20の各CCDの出力データにシ
ェーディング補正を施すということは、図12(B)
(図11(C)と同じ)に示すデータを乗算することで
あるから、図12(C)に示すような補正済データが得
られる。つまり、ゴミ9による過剰補正部分(図12
(B)のγ)の影響によって、補正済データにムラ部分
δが生じてしまう。これが、読取画像のスジ状のムラと
なって現れるという問題があった。
【0011】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、画像読取装置の従来からあるシェーディング補
正回路に特別な装置を付加することなく、また光量調整
機能を備えた画像読取装置に新たな光量調整機能を付加
することなしに、シェーディング補正板に含まれる欠陥
(ゴミ)の存在の検出を容易にすることを可能とした画
像読取装置、補正用部材欠陥位置特定方法、記憶媒体、
及びプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、光源から所定の基準濃度を
有する補正用部材に光を照射すると共に、光電変換手段
により前記補正用部材を読み取り、前記光電変換手段の
出力に基づき補正用データを記憶し、原稿の画像読み取
り時に前記光電変換手段の出力を前記補正用データに基
づき補正するシェーディング補正機能を備えた画像読取
装置であって、前記光源を第一の光量で点灯し、前記光
電変換手段により前記補正用部材を第一の位置で読み取
り、前記光電変換手段の出力に基づき補正用データを記
憶し、前記光源を第二の光量で点灯し、前記光電変換手
段により前記補正用部材を前記第一の位置とは異なる第
二の位置で読み取り、前記光電変換手段の出力を前記補
正用データに基づき補正して得られたデータから、前記
補正用部材の欠陥位置を特定する制御を行う制御手段を
有することを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明は、前記光電変換手段は、主走査方向に沿って1次
元配列された複数の光電変換素子を有し、前記補正用部
材は、前記主走査方向全域にわたる長さを有し、前記第
二の光量は、前記第一の光量より少ない光量であり、前
記第二の位置は、前記主走査方向と直交する副走査方向
に変位させた位置であり、前記補正用部材の欠陥とは、
前記補正用部材にゴミ或いはホコリが付着した状態であ
ることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明は、前記制御手段は、シェーディング補正後の前記
光電変換手段の出力データが最大値を含む所定値となっ
た場合に、前記所定値にある画素位置に対応する前記補
正用部材の部分を欠陥と判断することを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、請求項4記載の
発明は、前記制御手段は、シェーディング補正後の前記
光電変換手段の出力データが設定レベルを超えた場合
に、前記設定レベルを超えた画素位置に対応する前記補
正用部材の部分を欠陥と判断することを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、請求項5記載の
発明は、前記制御手段は、シェーディング補正後の前記
光電変換手段の出力データにおいて隣り合う画素のデー
タの差が大きい領域に対応する前記補正用部材の部分を
欠陥と判断することを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するため、請求項6記載の
発明は、画像読取機能・画像形成機能を備えた複写機、
画像読取機能・画像通信機能を備えたファクシミリ装
置、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能等の複
数の機能を備えた複合機に適用されることを特徴とす
る。
【0018】上記目的を達成するため、請求項7記載の
発明は、光源から所定の基準濃度を有する補正用部材に
光を照射すると共に、光電変換手段により前記補正用部
材を読み取り、前記光電変換手段の出力に基づき補正用
データを記憶し、原稿の画像読み取り時に前記光電変換
手段の出力を前記補正用データに基づき補正するシェー
ディング補正機能を備えた画像読取装置で実行される補
正用部材欠陥位置特定方法であって、前記光源を第一の
光量で点灯し、前記光電変換手段により前記補正用部材
を第一の位置で読み取り、前記光電変換手段の出力に基
づき補正用データを記憶し、前記光源を第二の光量で点
灯し、前記光電変換手段により前記補正用部材を前記第
一の位置とは異なる第二の位置で読み取り、前記光電変
換手段の出力を前記補正用データに基づき補正して得ら
れたデータから、前記補正用部材の欠陥位置を特定する
ことを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するため、請求項8記載の
発明は、前記光電変換手段は、主走査方向に沿って1次
元配列された複数の光電変換素子を有し、前記補正用部
材は、前記主走査方向全域にわたる長さを有し、前記第
二の光量は、前記第一の光量より少ない光量であり、前
記第二の位置は、前記主走査方向と直交する副走査方向
に変位させた位置であり、前記補正用部材の欠陥とは、
前記補正用部材にゴミ或いはホコリが付着した状態であ
ることを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、請求項9記載の
発明は、シェーディング補正後の前記光電変換手段の出
力データが最大値を含む所定値となった場合に、前記所
定値にある画素位置に対応する前記補正用部材の部分を
欠陥と判断することを特徴とする。
【0021】上記目的を達成するため、請求項10記載
の発明は、シェーディング補正後の前記光電変換手段の
出力データが設定レベルを超えた場合に、前記設定レベ
ルを超えた画素位置に対応する前記補正用部材の部分を
欠陥と判断することを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するため、請求項11記載
の発明は、シェーディング補正後の前記光電変換手段の
出力データにおいて隣り合う画素のデータの差が大きい
領域に対応する前記補正用部材の部分を欠陥と判断する
ことを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するため、請求項12記載
の発明は、画像読取機能・画像形成機能を備えた複写
機、画像読取機能・画像通信機能を備えたファクシミリ
装置、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能等の
複数の機能を備えた複合機に適用されることを特徴とす
る。
【0024】上記目的を達成するため、請求項13記載
の発明は、光源から所定の基準濃度を有する補正用部材
に光を照射すると共に、光電変換手段により前記補正用
部材を読み取り、前記光電変換手段の出力に基づき補正
用データを記憶し、原稿の画像読み取り時に前記光電変
換手段の出力を前記補正用データに基づき補正するシェ
ーディング補正機能を備えた画像読取装置で実行される
補正用部材欠陥位置特定方法を実行するプログラムを記
憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であ
って、前記補正用部材欠陥位置特定方法は、前記光源を
第一の光量で点灯するステップと、前記光電変換手段に
より前記補正用部材を第一の位置で読み取るステップ
と、前記光電変換手段の出力に基づき補正用データを記
憶するステップと、前記光源を第二の光量で点灯するス
テップと、前記光電変換手段により前記補正用部材を前
記第一の位置とは異なる第二の位置で読み取るステップ
と、前記光電変換手段の出力を前記補正用データに基づ
き補正して得られたデータから、前記補正用部材の欠陥
位置を特定するステップとを有することを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するため、請求項14記載
の発明は、前記光電変換手段は、主走査方向に沿って1
次元配列された複数の光電変換素子を有し、前記補正用
部材は、前記主走査方向全域にわたる長さを有し、前記
第二の光量は、前記第一の光量より少ない光量であり、
前記第二の位置は、前記主走査方向と直交する副走査方
向に変位させた位置であり、前記補正用部材の欠陥と
は、前記補正用部材にゴミ或いはホコリが付着した状態
であることを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するため、請求項15記載
の発明は、前記補正用部材欠陥位置特定方法は、シェー
ディング補正後の前記光電変換手段の出力データが最大
値を含む所定値となった場合に、前記所定値にある画素
位置に対応する前記補正用部材の部分を欠陥と判断する
ステップを有することを特徴とする。
【0027】上記目的を達成するため、請求項16記載
の発明は、前記補正用部材欠陥位置特定方法は、シェー
ディング補正後の前記光電変換手段の出力データが設定
レベルを超えた場合に、前記設定レベルを超えた画素位
置に対応する前記補正用部材の部分を欠陥と判断するス
テップを有することを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するため、請求項17記載
の発明は、前記補正用部材欠陥位置特定方法は、シェー
ディング補正後の前記光電変換手段の出力データにおい
て隣り合う画素のデータの差が大きい領域に対応する前
記補正用部材の部分を欠陥と判断するステップを有する
ことを特徴とする。
【0029】上記目的を達成するため、請求項18記載
の発明は、画像読取機能・画像形成機能を備えた複写
機、画像読取機能・画像通信機能を備えたファクシミリ
装置、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能等の
複数の機能を備えた複合機で実行される前記補正用部材
欠陥位置特定方法を実行するプログラムを記憶したコン
ピュータにより読み出し可能であることを特徴とする。
【0030】上記目的を達成するため、請求項19記載
の発明は、光源から所定の基準濃度を有する補正用部材
に光を照射すると共に、光電変換手段により前記補正用
部材を読み取り、前記光電変換手段の出力に基づき補正
用データを記憶し、原稿の画像読み取り時に前記光電変
換手段の出力を前記補正用データに基づき補正するシェ
ーディング補正機能を備えた画像読取装置に供給される
プログラムであって、前記光源を第一の光量で点灯する
ステップと、前記光電変換手段により前記補正用部材を
第一の位置で読み取るステップと、前記光電変換手段の
出力に基づき補正用データを記憶するステップと、前記
光源を第二の光量で点灯するステップと、前記光電変換
手段により前記補正用部材を前記第一の位置とは異なる
第二の位置で読み取るステップと、前記光電変換手段の
出力を前記補正用データに基づき補正して得られたデー
タから、前記補正用部材の欠陥位置を特定するステップ
とを記憶したことを特徴とする。
【0031】上記目的を達成するため、請求項20記載
の発明は、前記光電変換手段は、主走査方向に沿って1
次元配列された複数の光電変換素子を有し、前記補正用
部材は、前記主走査方向全域にわたる長さを有し、前記
第二の光量は、前記第一の光量より少ない光量であり、
前記第二の位置は、前記主走査方向と直交する副走査方
向に変位させた位置であり、前記補正用部材の欠陥と
は、前記補正用部材にゴミ或いはホコリが付着した状態
であることを特徴とする。
【0032】上記目的を達成するため、請求項21記載
の発明は、シェーディング補正後の前記光電変換手段の
出力データが最大値を含む所定値となった場合に、前記
所定値にある画素位置に対応する前記補正用部材の部分
を欠陥と判断するステップを記憶したことを特徴とす
る。
【0033】上記目的を達成するため、請求項22記載
の発明は、シェーディング補正後の前記光電変換手段の
出力データが設定レベルを超えた場合に、前記設定レベ
ルを超えた画素位置に対応する前記補正用部材の部分を
欠陥と判断するステップを記憶したことを特徴とする。
【0034】上記目的を達成するため、請求項23記載
の発明は、シェーディング補正後の前記光電変換手段の
出力データにおいて隣り合う画素のデータの差が大きい
領域に対応する前記補正用部材の部分を欠陥と判断する
ステップを記憶したことを特徴とする。
【0035】上記目的を達成するため、請求項24記載
の発明は、画像読取機能・画像形成機能を備えた複写
機、画像読取機能・画像通信機能を備えたファクシミリ
装置、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能等の
複数の機能を備えた複合機に供給されることを特徴とす
る。
【0036】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の実施の形態を説明
する前に、本発明の概要について説明する。
【0037】本発明は、画像読取装置に装備された、主
走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子
を有する複数のラインセンサによって、一様な基準濃度
を持って主走査方向全域にわたる長さを有するシェーデ
ィング補正板を読み取り、各光電変換素子の出力に基づ
いて補正用データを記憶し、原稿の画像を読み取る際
に、各光電変換素子の出力を前記補正用データに基づい
て補正するシェーディング補正方法において、原稿を照
明する光源の光量を変化させる手段を備え、光源を第一
の光量で点灯し、ラインセンサによってシェーディング
補正板を第一の位置で読み取り、各光電変換素子の出力
に基づいて補正用データを記憶し、光源を第二の光量で
点灯し、ラインセンサによってシェーディング補正板を
第一の位置とは異なる第二の位置で読み取り、各光電変
換素子の出力を前記補正用データに基づいて補正して得
られたデータから、シェーディング補正板の欠陥(ゴミ
或いはホコリ)の位置を特定するものである。
【0038】この場合、光源の光量を変化させずとも、
上記第一の位置でシェーディング補正用のデータを記憶
した後、上記第一の位置から副走査方向に変位させた上
記第二の位置でシェーディング補正板を再度ラインセン
サで読み取り、得られたデータからシェーディング補正
板の欠陥(ゴミ或いはホコリ)の位置を特定することも
可能である。しかしながら、シェーディング補正板の濃
度は十分に白く、ゴミの存在しない部分のデータとゴミ
の存在する部分のデータに余り差異が認められない場合
が多い。つまり、上記図12(C)のδが目立たない。
そこで、シェーディング補正用データを作成するとき
と、実際にシェーディング補正板を読み取るときとで、
光源の光量を変化させ、δを目立たせることによって、
シェーディング補正板に付着したゴミ或いはホコリの位
置を検出しやすくするものである。
【0039】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0040】図2は本発明の実施の形態に係る画像読取
装置(スキャナ)のイメージセンサユニット等の走査光
学系を中心とした構造を示す断面図である。画像読取装
置は、筐体1の各部に、原稿台10、シェーディング補
正板11、読取ユニット13を備えている。更に、読取
ユニット13は、セルフフォーカシングレンズアレイ1
4、光源15、カラーのラインセンサ(イメージセン
サ)20を備えている。
【0041】上記構成を詳述すると、筐体1の上面部分
には、無色透明のガラスから構成された原稿台10が配
設されており、原稿台10上には、図示のように読み取
り対象の原稿12が載置される。原稿台10の端部の下
面側には、一様な基準濃度で且つ濃度が十分に白く、主
走査方向全域にわたる長さを有するシェーディング補正
板11が配設されている。
【0042】読取ユニット13は、後述の走査機構を介
して移動可能に構成されており、原稿12から画像を読
み取る。即ち、読取ユニット13の光源15から原稿1
2へ光を照射し、原稿12からの反射光をセルフフォー
カシングレンズアレイ14を介してラインセンサ20に
入光させる。ラインセンサ20は、主走査方向に沿って
1次元配列された複数の光電変換素子であるCCDを備
えており、各CCDにより原稿12からの反射光を電気
信号に変換する。また、シェーディング補正時には、読
取ユニット13によりシェーディング補正板11を読み
取ることで、ラインセンサ20のCCDの出力補正(シ
ェーディング補正)を行う。
【0043】図3は本発明の実施の形態に係る上記図2
に示した画像読取装置(スキャナ)の走査機構の外観を
示す斜視図である。画像読取装置の走査機構は、キャリ
ッジ60、主走査ガイド61、主走査モータ62、主走
査ベルト63、プーリ64、67、副走査ガイド65、
副走査ベルト66、副走査モータ(図示略)を備えてい
る。
【0044】上記構成を詳述すると、キャリッジ60の
内部には、主走査ガイド61がキャリッジ60の長手方
向に沿って配設されると共に、主走査モータ62がキャ
リッジ60の側壁部側に配設されている。主走査モータ
62の駆動軸には、プーリ67が固定されており、プー
リ67からキャリッジ60の長手方向へ所定間隔をおい
た個所には、前記プーリ67と対になるプーリ64が配
設されている。両プーリ64、67の間には、無端の主
走査ベルト63が主走査ガイド61と平行に巻回されて
いる。読取ユニット13の内部には、主走査ガイド61
が貫通すると共に、読取ユニット13の端部が、主走査
ベルト63の一部に固定されている。また、キャリッジ
60の端部には、副走査ガイド65が貫通すると共に、
キャリッジ60の端部下面が、副走査ベルト66の一部
に固定されている。
【0045】主走査モータ62が回転駆動すると、主走
査モータ62の駆動軸に固定されたプーリ67が回転駆
動されるため、主走査ベルト63がプーリ64、67間
で循環駆動される。これにより、読取ユニット13は、
主走査ガイド61に沿って図中矢印X方向(主走査方
向)へ移動することで、主走査方向の読み取りを行う。
他方、副走査モータ(図示略)が回転駆動すると、副走
査ベルト66が駆動される。これにより、キャリッジ6
0は、副走査ガイド65に沿って図中矢印Y方向(副走
査方向)へ移動することで、副走査移動を行う。
【0046】図1本発明の実施の形態に係る画像読取装
置の信号処理系の概略構成を示すブロック図である。画
像読取装置の信号処理系は、ラインセンサ20、アンプ
21、A/Dコンバータ22、シェーディング補正回路
23、画像処理回路24、CPU25、W−RAM26
を備えている。
【0047】上記構成を詳述すると、ラインセンサ20
は、上述した如く、主走査方向に沿って1次元配列され
た複数の光電変換素子であるCCDを備えており、各C
CDにより原稿からの反射光を電気信号に変換する。ア
ンプ21は、ラインセンサ20の出力信号を増幅する。
A/Dコンバータ22は、アンプ21から出力されるア
ナログ信号をデジタル信号に変換する。シェーディング
補正回路23は、シェーディング補正(ラインセンサ2
0のCCDの出力補正)を行う。画像処理回路24は、
シェーディング補正回路23の出力信号に公知の画像処
理を施し、画像読取装置に接続された外部機器(図示
略)へ出力する。
【0048】CPU25は、画像読取装置各部を制御す
る中央演算処理装置であり、本発明の補正用部材欠陥位
置特定方法を実行するプログラムに基づき、図9のフロ
ーチャートに示す処理を実行する。即ち、CPU25
は、光源15を第一の光量で点灯し、ラインセンサ20
によりシェーディング補正板11を第一の位置で読み取
り、ラインセンサ20の出力に基づき補正用データを記
憶し、光源15を上記第一の光量より少ない第二の光量
で点灯し、ラインセンサ20によりシェーディング補正
板11を上記第一の位置とは異なる副走査方向に変位さ
せた第二の位置で読み取り、ラインセンサ20の出力を
前記補正用データに基づき補正して得られたデータか
ら、シェーディング補正板11の欠陥位置を特定する制
御を行う。W−RAM26は、シェーディング補正デー
タ等を記憶するメモリである。
【0049】尚、本発明の補正用部材欠陥位置特定方法
を実行するプログラムは、画像読取装置のCPU25の
内部メモリに予め格納しておく構成としても、或いは画
像読取装置のROM(図示略)に予め格納しておく構成
としても、或いは情報処理装置等の外部機器から画像読
取装置に供給する構成としてもよい。また、光源15の
上記第一の光量及び第二の光量、シェーディング補正板
11の上記第一の位置及び第二の位置は、シェーディン
グ補正板11の欠陥位置を特定するための欠陥位置特定
関連情報として設定され、画像読取装置のCPU25の
内部メモリ、或いはROM(図示略)に予め格納されて
いる。
【0050】次に、上記の如く構成された本発明の実施
の形態に係る画像読取装置のシェーディング補正板11
に付着したゴミ或いはホコリを検出する手法について、
図4〜図9を参照しながら詳細に説明する。
【0051】先ず、画像読取装置のシェーディング補正
板11に付着したゴミ或いはホコリの検出処理の流れを
図9のフローチャートに基づき説明する。尚、図9のフ
ローチャートは、画像読取装置のCPU25が、本発明
の補正用部材欠陥位置特定方法を実行するプログラムに
基づき、読取ユニット13、シェーディング補正回路2
3、走査機構(図3)等を制御することで実行される。
【0052】例えば図4(A)に示すようなゴミ或いは
ホコリ9がシェーディング補正板11に付着していたと
する。シェーディング補正時に、読取ユニット13の光
源15を予め設定された第一の光量で点灯し(ステップ
S1)、前記のようなゴミ或いはホコリ9による欠陥が
あるシェーディング補正板11を、第一の位置でライン
センサ20により読み取ると(ステップS2)、図4
(B)に示すようなゴミ或いはホコリ9の部分に対応す
るCCDの出力が低下したデータが得られる。ゴミ或い
はホコリ9の部分に対応するCCDの出力が低下したデ
ータを、図4(D)に示すような一定のデータとするた
めに、図4(C)に示すようなγの部分(ゴミ或いはホ
コリ9に対応する部分)が突出したシェーディング補正
データを得ると共に、W−RAM26に記憶する(ステ
ップS3)。
【0053】次に、シェーディング補正板11を、副走
査方向の位置を変更してラインセンサ20により再度読
み取ったとすると、ゴミ或いはホコリ9の存在する部分
に対応するCCDの出力が他のCCDの出力に比べて明
るくなる。この明るい部分を検出することができれば、
シェーディング補正板11に付着したゴミ或いはホコリ
9の位置を検出することができる。しかしながら、上述
したようにシェーディング補正板11の濃度は十分に白
く、ゴミ或いはホコリ9の存在しない部分のデータとゴ
ミ或いはホコリ9の存在する部分のデータに余り差異が
認められない場合が多い。つまり、図4(D)に示すδ
が小さくて目立たない。
【0054】そこで、上記のようにシェーディング補正
データを得た後、読取ユニット13の光源15を、上記
第一の光量より少ない予め設定された第二の光量で点灯
し(ステップS4)、シェーディング補正板11を、上
記第一の位置から副走査方向に変位させた第二の位置で
ラインセンサ20により読み取り(ステップS5)、シ
ェーディング補正を実施する。すると、同じ濃度のシェ
ーディング補正板11を読み込んでも、光源15の光量
が少ないため(第二の光量)、光源15の光量を変化さ
せる前(第一の光量)と比べて、図5に示すように、シ
ェーディング補正後に得られたデータの出力レベルは、
図中矢印で示すように低くなる。
【0055】しかし、シェーディング補正板11におけ
るゴミ或いはホコリ9が存在する部分のシェーディング
補正後のデータは、光源15の光量を変化させないでシ
ェーディング補正板11を読み込んでシェーディング補
正を実施した場合のデータと大差ない。そのため、シェ
ーディング補正板11におけるゴミ或いはホコリ9の存
在は際立ったものとなり、シェーディング補正板11に
おけるゴミ或いはホコリ9の位置の特定、即ち、ゴミ或
いはホコリ9の検出を容易にすることができる(ステッ
プS6)。
【0056】次に、画像読取装置のシェーディング補正
板11に付着したゴミ或いはホコリを検出する際におけ
る各種の欠陥位置特定手法について、図6乃至図8に基
づき説明する。
【0057】第一の欠陥位置特定手法(図6):シェー
ディング補正板11におけるゴミ或いはホコリの存在す
る部分のシェーディング補正後のラインセンサ20のC
CDの出力データは、多くの場合、出力レンジの最大値
になることから、前記最大値になった画素と対応するシ
ェーディング補正板11の部分については、シェーディ
ング補正板11に付着したゴミ或いはホコリと判断す
る。
【0058】第二の欠陥位置特定手法(図7):シェー
ディング補正板11におけるゴミ或いはホコリの存在す
る部分のシェーディング補正後のラインセンサ20のC
CDの出力データは、ゴミ或いはホコリの存在しない部
分のシェーディング補正後のCCDの出力データに比べ
て十分に大きな出力レベルになることから、シェーディ
ング補正板11の濃度データを予め調べておき、該濃度
データにある程度のマージンを見て出力レベルを設定
し、該設定出力レベルを超えるCCDの出力データと対
応するシェーディング補正板11の部分については、シ
ェーディング補正板11に付着したゴミ或いはホコリと
判断する。
【0059】第三の欠陥位置特定手法(図8):シェー
ディング補正板11におけるゴミ或いはホコリの存在す
る部分のシェーディング補正後のラインセンサ20のC
CDの出力データは、ゴミ或いはホコリの存在しない部
分のシェーディング補正後のCCDの出力データに比べ
て十分に大きなレベルになることから(図8(A)参
照)、隣り合う画素のデータを次々と全てにわたって調
べていき、データの差がプラス方向に大きな画素とマイ
ナス方向に大きな画素に挟まれた領域全て(図8(B)
参照)と対応するシェーディング補正板11の部分につ
いては、シェーディング補正板11に付着したゴミ或い
はホコリと判断する。
【0060】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、光源15からシェーディング補正板11に光
を照射すると共に、ラインセンサ20によりシェーディ
ング補正板11を読み取り、ラインセンサ20の出力に
基づき補正用データを記憶し、原稿の画像読み取り時に
ラインセンサ20の出力を前記補正用データに基づき補
正するシェーディング補正機能を備えた画像読取装置に
おいて、CPU25は、光源15を第一の光量で点灯
し、ラインセンサ20によりシェーディング補正板11
を第一の位置で読み取り、ラインセンサ20の出力に基
づく補正用データを記憶し、光源15を前記第一の光量
より少ない第二の光量で点灯し、ラインセンサ20によ
りシェーディング補正板11を前記第一の位置とは異な
る副走査方向に変位させた第二の位置で読み取り、ライ
ンセンサ20の出力を前記補正用データに基づき補正し
て得られたデータから、シェーディング補正板11の欠
陥位置を特定する制御を行うため、下記の効果を奏す
る。
【0061】画像読取装置の従来からあるシェーディン
グ補正回路に特別な装置を付加することなく、また光量
調整機能を備えた画像読取装置に新たな光量調整機能を
付加することなしに、シェーディング補正板11に含ま
れる欠陥(ゴミ或いはホコリ)の存在の検出を容易にす
ることが可能となる。
【0062】[他の実施の形態]本発明の上記実施形態
では、シェーディング補正板の欠陥検出を画像読取装置
(スキャナ)に適用した場合を例に上げたが、本発明
は、これに限定されるものではなく、画像読取機能・画
像形成機能を備えた複写機、画像読取機能・画像通信機
能を備えたファクシミリ装置、画像読取機能・画像形成
機能・画像通信機能等の複数の機能を備えた複合機に適
用することも勿論可能である。
【0063】本発明の上記実施形態では、画像読取装置
単体の場合を例に上げたが、本発明は、これに限定され
るものではなく、例えば、画像読取装置と、パーソナル
コンピュータ等の情報処理装置とを接続したシステム
や、画像読取装置或いは複写機或いは複合機或いはファ
クシミリ装置を含む任意台数の周辺機器と、パーソナル
コンピュータ等の任意台数の情報処理装置とをネットワ
ーク接続したシステムに適用することも勿論可能であ
る。
【0064】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体
をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装
置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体
等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行
することによっても、達成されることは言うまでもな
い。
【0065】この場合、記憶媒体等の媒体から読み出さ
れたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を
実現することになり、そのプログラムコードを記憶した
記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プロ
グラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体として
は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、
ROM、或いはネットワークを介したダウンロードなど
を用いることができる。
【0066】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれるこ
とは言うまでもない。
【0067】更に、記憶媒体等の媒体から読み出された
プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡
張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニット
に備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコー
ドの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニ
ットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置によれば、光源を第一の光量で点灯し、光電変換手
段により補正用部材を第一の位置で読み取り、光電変換
手段の出力に基づく補正用データを記憶し、記光源を前
記第一の光量より少ない第二の光量で点灯し、光電変換
手段により補正用部材を前記第一の位置とは異なる第二
の位置で読み取り、光電変換手段の出力を補正用データ
に基づき補正して得られたデータから、補正用部材の欠
陥位置を特定する制御を行うため、画像読取装置の従来
からあるシェーディング補正回路に特別な装置を付加す
ることなく、また光量調整機能を備えた画像読取装置に
新たな光量調整機能を付加することなしに、シェーディ
ング補正用の補正用部材に含まれる欠陥(ゴミ或いはホ
コリ)の存在の検出を容易にすることが可能となる。
【0069】また、本発明の補正用部材欠陥位置特定方
法、本発明の記憶媒体、本発明のプログラムにおいて
も、上記と同様に、画像読取装置に特別な装置や機能を
付加することなしに、シェーディング補正用の補正用部
材に含まれる欠陥(ゴミ或いはホコリ)の存在の検出を
容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の信号
処理系の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の走査
光学系を中心とした構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の走査
機構の外観を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像読取装置のシェ
ーディング補正板及びシェーディング補正板の読み取り
時のCCDの出力データを示す説明図であり、(A)は
シェーディング補正板にゴミ或いはホコリが付着した状
態を示す説明図、(B)はゴミ或いはホコリに対応する
部分のCCD出力が低下したデータを示す説明図、
(C)はゴミ或いはホコリに対応する部分のCCD出力
が突出したデータを示す説明図、(D)は一定となった
CCD出力データを示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像読取装置におい
てシェーディング補正後に得られたCCD出力データの
出力レベルが低くなった状態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像読取装置におけ
る第一のゴミ或いはホコリ検出の手法に基づくCCDの
位置とCCD出力データの関係を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像読取装置におけ
る第二のゴミ或いはホコリ検出の手法に基づくCCDの
位置とCCD出力データの関係を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る画像読取装置におけ
る第三のゴミ或いはホコリ検出の手法に基づく説明図で
あり、(A)はCCDの位置とCCD出力データの関係
を示す説明図、(B)はCCDの位置とCCD出力デー
タの変化量の関係を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る画像読取装置のシェ
ーディング補正板のゴミ或いはホコリ検出処理を示すフ
ローチャートである。
【図10】従来例に係る画像読取装置のラインセンサの
出力特性を示す説明図であり、(A)は光源の光量と各
CCDの出力との関係を示す説明図、(B)は全てのC
CDの出力特性を一致させた状態を示す説明図である。
【図11】従来例に係る画像読取装置のシェーディング
補正板及びシェーディング補正板の読み取り時のCCD
の出力データを示す説明図であり、(A)はシェーディ
ング補正板にゴミ或いはホコリが付着した状態を示す説
明図、(B)はゴミ或いはホコリに対応する部分のCC
D出力が低下したデータを示す説明図、(C)はゴミ或
いはホコリに対応する部分のCCD出力が突出したデー
タを示す説明図、(D)は平坦なCCD出力データを示
す説明図である。
【図12】従来例に係る画像読取装置の原稿読み取り時
のCCDの出力データを示す説明図であり、(A)はC
CD出力データを示す説明図、(B)はシェーディング
補正時の乗算データを示す説明図、(C)はシェーディ
ング補正済データを示す説明図である。
【符号の説明】
11 シェーディング補正板(補正用部材) 15 光源 20 ラインセンサ(光電変換手段) 23 シェーディング補正回路 25 CPU(制御手段) 26 W−RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 BB02 DA04 DA06 DC01 DC09 EA07 5C072 AA01 BA08 BA17 EA05 FB12 RA20 UA02 UA20 XA01 5C077 LL02 MM03 PP06 PP44 PP45 PP51 PQ24

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から所定の基準濃度を有する補正用
    部材に光を照射すると共に、光電変換手段により前記補
    正用部材を読み取り、前記光電変換手段の出力に基づき
    補正用データを記憶し、原稿の画像読み取り時に前記光
    電変換手段の出力を前記補正用データに基づき補正する
    シェーディング補正機能を備えた画像読取装置であっ
    て、 前記光源を第一の光量で点灯し、前記光電変換手段によ
    り前記補正用部材を第一の位置で読み取り、前記光電変
    換手段の出力に基づき補正用データを記憶し、前記光源
    を第二の光量で点灯し、前記光電変換手段により前記補
    正用部材を前記第一の位置とは異なる第二の位置で読み
    取り、前記光電変換手段の出力を前記補正用データに基
    づき補正して得られたデータから、前記補正用部材の欠
    陥位置を特定する制御を行う制御手段を有することを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光電変換手段は、主走査方向に沿っ
    て1次元配列された複数の光電変換素子を有し、前記補
    正用部材は、前記主走査方向全域にわたる長さを有し、
    前記第二の光量は、前記第一の光量より少ない光量であ
    り、前記第二の位置は、前記主走査方向と直交する副走
    査方向に変位させた位置であり、前記補正用部材の欠陥
    とは、前記補正用部材にゴミ或いはホコリが付着した状
    態であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、シェーディング補正後
    の前記光電変換手段の出力データが最大値を含む所定値
    となった場合に、前記所定値にある画素位置に対応する
    前記補正用部材の部分を欠陥と判断することを特徴とす
    る請求項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、シェーディング補正後
    の前記光電変換手段の出力データが設定レベルを超えた
    場合に、前記設定レベルを超えた画素位置に対応する前
    記補正用部材の部分を欠陥と判断することを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、シェーディング補正後
    の前記光電変換手段の出力データにおいて隣り合う画素
    のデータの差が大きい領域に対応する前記補正用部材の
    部分を欠陥と判断することを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  6. 【請求項6】 画像読取機能・画像形成機能を備えた複
    写機、画像読取機能・画像通信機能を備えたファクシミ
    リ装置、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能等
    の複数の機能を備えた複合機に適用されることを特徴と
    する請求項1乃至5の何れかに記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 光源から所定の基準濃度を有する補正用
    部材に光を照射すると共に、光電変換手段により前記補
    正用部材を読み取り、前記光電変換手段の出力に基づき
    補正用データを記憶し、原稿の画像読み取り時に前記光
    電変換手段の出力を前記補正用データに基づき補正する
    シェーディング補正機能を備えた画像読取装置で実行さ
    れる補正用部材欠陥位置特定方法であって、 前記光源を第一の光量で点灯し、前記光電変換手段によ
    り前記補正用部材を第一の位置で読み取り、前記光電変
    換手段の出力に基づき補正用データを記憶し、前記光源
    を第二の光量で点灯し、前記光電変換手段により前記補
    正用部材を前記第一の位置とは異なる第二の位置で読み
    取り、前記光電変換手段の出力を前記補正用データに基
    づき補正して得られたデータから、前記補正用部材の欠
    陥位置を特定することを特徴とする補正用部材欠陥位置
    特定方法。
  8. 【請求項8】 前記光電変換手段は、主走査方向に沿っ
    て1次元配列された複数の光電変換素子を有し、前記補
    正用部材は、前記主走査方向全域にわたる長さを有し、
    前記第二の光量は、前記第一の光量より少ない光量であ
    り、前記第二の位置は、前記主走査方向と直交する副走
    査方向に変位させた位置であり、前記補正用部材の欠陥
    とは、前記補正用部材にゴミ或いはホコリが付着した状
    態であることを特徴とする請求項7記載の補正用部材欠
    陥位置特定方法。
  9. 【請求項9】 シェーディング補正後の前記光電変換手
    段の出力データが最大値を含む所定値となった場合に、
    前記所定値にある画素位置に対応する前記補正用部材の
    部分を欠陥と判断することを特徴とする請求項7記載の
    補正用部材欠陥位置特定方法。
  10. 【請求項10】 シェーディング補正後の前記光電変換
    手段の出力データが設定レベルを超えた場合に、前記設
    定レベルを超えた画素位置に対応する前記補正用部材の
    部分を欠陥と判断することを特徴とする請求項7記載の
    補正用部材欠陥位置特定方法。
  11. 【請求項11】 シェーディング補正後の前記光電変換
    手段の出力データにおいて隣り合う画素のデータの差が
    大きい領域に対応する前記補正用部材の部分を欠陥と判
    断することを特徴とする請求項7記載の補正用部材欠陥
    位置特定方法。
  12. 【請求項12】 画像読取機能・画像形成機能を備えた
    複写機、画像読取機能・画像通信機能を備えたファクシ
    ミリ装置、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能
    等の複数の機能を備えた複合機に適用されることを特徴
    とする請求項7乃至11の何れかに記載の補正用部材欠
    陥位置特定方法。
  13. 【請求項13】 光源から所定の基準濃度を有する補正
    用部材に光を照射すると共に、光電変換手段により前記
    補正用部材を読み取り、前記光電変換手段の出力に基づ
    き補正用データを記憶し、原稿の画像読み取り時に前記
    光電変換手段の出力を前記補正用データに基づき補正す
    るシェーディング補正機能を備えた画像読取装置で実行
    される補正用部材欠陥位置特定方法を実行するプログラ
    ムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒
    体であって、 前記補正用部材欠陥位置特定方法は、前記光源を第一の
    光量で点灯するステップと、前記光電変換手段により前
    記補正用部材を第一の位置で読み取るステップと、前記
    光電変換手段の出力に基づき補正用データを記憶するス
    テップと、前記光源を第二の光量で点灯するステップ
    と、前記光電変換手段により前記補正用部材を前記第一
    の位置とは異なる第二の位置で読み取るステップと、前
    記光電変換手段の出力を前記補正用データに基づき補正
    して得られたデータから、前記補正用部材の欠陥位置を
    特定するステップとを有することを特徴とする記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】 前記光電変換手段は、主走査方向に沿
    って1次元配列された複数の光電変換素子を有し、前記
    補正用部材は、前記主走査方向全域にわたる長さを有
    し、前記第二の光量は、前記第一の光量より少ない光量
    であり、前記第二の位置は、前記主走査方向と直交する
    副走査方向に変位させた位置であり、前記補正用部材の
    欠陥とは、前記補正用部材にゴミ或いはホコリが付着し
    た状態であることを特徴とする請求項13記載の記憶媒
    体。
  15. 【請求項15】 前記補正用部材欠陥位置特定方法は、
    シェーディング補正後の前記光電変換手段の出力データ
    が最大値を含む所定値となった場合に、前記所定値にあ
    る画素位置に対応する前記補正用部材の部分を欠陥と判
    断するステップを有することを特徴とする請求項13記
    載の記憶媒体。
  16. 【請求項16】 前記補正用部材欠陥位置特定方法は、
    シェーディング補正後の前記光電変換手段の出力データ
    が設定レベルを超えた場合に、前記設定レベルを超えた
    画素位置に対応する前記補正用部材の部分を欠陥と判断
    するステップを有することを特徴とする請求項13記載
    の記憶媒体。
  17. 【請求項17】 前記補正用部材欠陥位置特定方法は、
    シェーディング補正後の前記光電変換手段の出力データ
    において隣り合う画素のデータの差が大きい領域に対応
    する前記補正用部材の部分を欠陥と判断するステップを
    有することを特徴とする請求項13記載の記憶媒体。
  18. 【請求項18】 画像読取機能・画像形成機能を備えた
    複写機、画像読取機能・画像通信機能を備えたファクシ
    ミリ装置、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能
    等の複数の機能を備えた複合機で実行される前記補正用
    部材欠陥位置特定方法を実行するプログラムを記憶した
    コンピュータにより読み出し可能であることを特徴とす
    る請求項13乃至17の何れかに記載の記憶媒体。
  19. 【請求項19】 光源から所定の基準濃度を有する補正
    用部材に光を照射すると共に、光電変換手段により前記
    補正用部材を読み取り、前記光電変換手段の出力に基づ
    き補正用データを記憶し、原稿の画像読み取り時に前記
    光電変換手段の出力を前記補正用データに基づき補正す
    るシェーディング補正機能を備えた画像読取装置に供給
    されるプログラムであって、 前記光源を第一の光量で点灯するステップと、前記光電
    変換手段により前記補正用部材を第一の位置で読み取る
    ステップと、前記光電変換手段の出力に基づき補正用デ
    ータを記憶するステップと、前記光源を第二の光量で点
    灯するステップと、前記光電変換手段により前記補正用
    部材を前記第一の位置とは異なる第二の位置で読み取る
    ステップと、前記光電変換手段の出力を前記補正用デー
    タに基づき補正して得られたデータから、前記補正用部
    材の欠陥位置を特定するステップとを記憶したことを特
    徴とするプログラム。
  20. 【請求項20】 前記光電変換手段は、主走査方向に沿
    って1次元配列された複数の光電変換素子を有し、前記
    補正用部材は、前記主走査方向全域にわたる長さを有
    し、前記第二の光量は、前記第一の光量より少ない光量
    であり、前記第二の位置は、前記主走査方向と直交する
    副走査方向に変位させた位置であり、前記補正用部材の
    欠陥とは、前記補正用部材にゴミ或いはホコリが付着し
    た状態であることを特徴とする請求項19記載のプログ
    ラム。
  21. 【請求項21】 シェーディング補正後の前記光電変換
    手段の出力データが最大値を含む所定値となった場合
    に、前記所定値にある画素位置に対応する前記補正用部
    材の部分を欠陥と判断するステップを記憶したことを特
    徴とする請求項19記載のプログラム。
  22. 【請求項22】 シェーディング補正後の前記光電変換
    手段の出力データが設定レベルを超えた場合に、前記設
    定レベルを超えた画素位置に対応する前記補正用部材の
    部分を欠陥と判断するステップを記憶したことを特徴と
    する請求項19記載のプログラム。
  23. 【請求項23】 シェーディング補正後の前記光電変換
    手段の出力データにおいて隣り合う画素のデータの差が
    大きい領域に対応する前記補正用部材の部分を欠陥と判
    断するステップを記憶したことを特徴とする請求項19
    記載のプログラム。
  24. 【請求項24】 画像読取機能・画像形成機能を備えた
    複写機、画像読取機能・画像通信機能を備えたファクシ
    ミリ装置、画像読取機能・画像形成機能・画像通信機能
    等の複数の機能を備えた複合機に供給されることを特徴
    とする請求項19乃至23の何れかに記載のプログラ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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