JP2002343638A - エンコーダー用磁石材料 - Google Patents

エンコーダー用磁石材料

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JP2002343638A
JP2002343638A JP2001151422A JP2001151422A JP2002343638A JP 2002343638 A JP2002343638 A JP 2002343638A JP 2001151422 A JP2001151422 A JP 2001151422A JP 2001151422 A JP2001151422 A JP 2001151422A JP 2002343638 A JP2002343638 A JP 2002343638A
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JP
Japan
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magnet
magnetized
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magnetization
gap
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Withdrawn
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JP2001151422A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Aikawa
芳和 相川
Hirobumi Tamai
博文 玉井
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Sanyo Special Steel Co Ltd
Muscle Corp
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
Muscle Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面2層型着磁において、着磁層が干渉する
ことなく、正常な着磁波形を得ることができる共に、位
置検出精度の高い磁気スケール材を作製することができ
るエンコーダー用の磁石材料を提供する。 【解決手段】 永久磁石の1端面に2層以上の着磁を施
すに際し、各層間を外周部着磁幅(d)の1/5d〜1
dのギャップを設けることを特徴とするエンコーダー用
磁石材料。または、MnAl磁石を用いた円筒形の磁気
スケール材料において、着磁高さ:3mm以上、各層間
のギャップ:1〜5mmで2チャンネル以上の多層着磁
したことを特徴とするエンコーダー用磁石材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコーダー用の
磁石材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気スケール用の磁石材料は、ホ
ールICなどの感磁素子との組合せで磁気エンコーダー
を構成する部品である。これに用いる磁石材料として
は、一般的には、例えば特開平10−325738号公
報にあるようなフェライトの焼結体が用いられている。
このような位置制御に用いる磁石材料は高精度の着磁波
形を有している必要があり、磁力、1/2λのばらつき
が小さいことが望まれる。
【0003】さらに、最近ではより位置制御を高精度に
したり、絶対位置を補足することを目的として2層以上
の着磁を施したエンコーダーについても検討が進められ
ている。例えば、側面に2層以上の着磁を施す場合、必
然的に試料の高さがある程度必要になるが、従来のフェ
ライト焼結体の場合などはその製法上、実質的に試料長
さに限界があり健全な多層着磁試料を得ることが困難で
ある。
【0004】一方、位置検出用の磁石には、位置検出部
と回転角度検出部の2チャンネルの着磁層を有する磁石
が知られており、一般的なものとしては、図5に示す通
りの構造からなる。すなわち、図5は従来の位置検出用
の磁石を示す断面図である。この図に示すように、感磁
素子1は垂直に磁石端面2と磁石側面3に2個配列させ
る必要がある。この場合、精度良く磁気検出をするに
は、端面だけでなく側面の表面粗度、同軸度が必要にな
るし、製品サイズも大きくなる。さらに、図6は従来の
他の位置検出用の磁石を示す断面図である。この図に示
すように、感磁素子1を磁石端面2に2層着磁を施した
場合であって、設計上はシンプルな構造となるが、互い
の磁場が影響しあって、正常な着磁波形が得られないと
いう問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した、従来の位置
検出用の磁石の場合は、制御モーターとして、位置決め
と回転速度を同時に検出できるタイプの2チャンネル型
の磁気スケールは端面と側面の2面に着磁されている
が、感磁素子を垂直に2個配置しなければならず、複雑
な設計を取らざるを得ず、また、端面に2層で着磁した
場合、互いの着磁層同士が干渉し合って、正常な着磁波
形が得られないという問題がある。一方、側面に着磁さ
せる場合、精度を向上させるためには、層の数を増やす
必要があり、従来での焼結フェライト、ボンド磁石材で
は、その長さに限界があり、十分な精度を得るための多
層着磁を施すことが困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述したような問題を解
消するために、発明者らは、鋭意開発を進めた結果、端
面2層型着磁において、各着磁層の間に非着磁部の干渉
部を設置することにより、正常な着磁波形を得る。しか
も、その磁石材料としてMn−Al磁石は粉末を用いた
熱間押出し工法によって製造するため、長尺磁石につい
ても問題なく作製することができるエンコーダー用の磁
石を提供することにある。その発明の要旨とするところ
は、 (1)永久磁石の1端面に2層以上の着磁を施すに際
し、各層間を外周部着磁幅(d)の1/5d〜1dのギ
ャップを設けることを特徴とするエンコーダー用磁石材
料。 (2)MnAl磁石を用いた円筒形の磁気スケール材料
において、着磁高さ:3mm以上、各層間のギャップ:
1〜5mmで2チャンネル以上の多層着磁したことを特
徴とするエンコーダー用磁石材料にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面に従っ
て詳細に説明する。図1は、本発明に係るエンコーダー
用磁石の着磁形態を示す図である。この図に示すよう
に、一例として外周部を16極、内周部を4極で着磁し
た場合である。端面に2層以上の着磁を施すことによ
り、感磁素子を同一の基板上に配列させることができ設
計上シンプルになる。また、着磁幅の1/5d以上のギ
ャップを設けることにより、互いの磁場干渉を避けられ
ることを見出した。
【0008】しかし、1/5d未満では着磁層間が近過
ぎて互いの磁場が干渉し合うため正常な波形が得られな
い。また、1を超えるギャップを大きくしても製品サイ
ズが大きくなるだけで特性は変わらない。従って、その
範囲を1/5d〜1dとした。さらに、磁石材料として
は、MnAl磁石を用いることにより良好な加工性を有
し、しかも、表面粗度がRa=0.2程度であり、良好
な表面粗度を有し、かつ寸法精度の高い磁気スケールを
作製することが可能となる。
【0009】図2は円筒形の側面に2層着磁した場合の
エンコーダー用磁石の着磁形態を示す図である。この図
に示すように、着磁高さ4を3mm以上、各層間のギャ
ップ5を1〜5mmでの2チャンネル以上の多層着磁に
したことにある。着磁高さを3mm以上としたのは、一
般的にエンコーダーとして用いる場合の1/2λは通常
数100μmから数mmであるが、その場合十分な磁力
を得るためには3mm以上の着磁高さが必要である。ま
た、各層間の磁気的な干渉を避けるためには、ギャップ
は3mm以上必要であるが、10mm以上では試料が高
くなるだけで特性は改善しないので効率が悪い。フェラ
イト焼結体ではこのような十分な試料高さとギャップを
持つ磁石を作製することは工法上困難であるからであ
る。
【0010】
【実施例】(実施例1)以下、本発明について実施例を
もって具体的に説明する。供試材として、ガスアトマイ
ズ法によりMnAlC粉末を作製し、カプセルに充填し
た後、700℃に加熱し押出し法により固化成形し、所
定形状に加工し、寸法φ30×5mmのものを用い、着
磁方法として、端面外周部に48極、内周部に4極着
磁、着磁コイルの位置を変更することにより非着磁部を
設定した。評価方法としては、3次元磁場解析により、
各着磁部の波形を調査した。感磁素子として測定ギャッ
プ80μmのホール素子を用いた。
【0011】図3はギャップ2mmの場合の角度とB/
Tとの関係を示す図である。この図3は外周48極、内
周4極での2層間のギャップ2mmで着磁した場合の着
磁波形を示す図であり、図3(a)は4極着磁部の波形
であり、図3(b)は48極着磁部の波形である。この
図に示すように、各層を円周方向にスキャンした場合の
磁力変化を表しており、着磁幅は10mmであるので、
ギャップは着磁幅の1/5となる。
【0012】また、図3(a)中0.1〜3mmと言う
のは、試料の表面から測定面までの距離で距離が離れる
ほど磁力は小さくなる。このグラフの縦軸であるBは磁
力(磁束密度)で、Tはその単位:テラスを意味する。
これからもギャップを設けることにより、お互いの磁場
が干渉し合わない正常な着磁波形が得られることを示し
ている。同様に、図3(b)は試料の表面から測定面ま
での距離を2mmおよび3mmの場合についての各角度
での着磁波形で、それぞれの着磁層での干渉することの
ない着磁波形を示している。
【0013】図4も同様に、外周48極、内周4極での
2層間のギャップ10mmで着磁した場合の着磁波形を
示す図であり、図4(a)は4極着磁部の波形であり、
図4(b)は48極着磁部の波形である。この図4
(a)に示すように、試料の表面から測定面までの距離
で0.1mm、2mmおよび3mmの場合についての各
角度での着磁波形であり、図3(a)と同様に、距離が
離れるほど磁力は小さくなり、それぞれの着磁層での干
渉することのない正常な着磁波形を示している。また、
図4(b)は試料の表面から測定面までの距離を2mm
および3mmの場合についての各角度での着磁波形で、
図3(b)と同様に、それぞれの着磁層での干渉するこ
とのない正常な着磁波形が得られることを示している。
【0014】これに対し、図7は、従来のギャップ1m
mの場合の着磁波形を示す図である。すなわち、図3お
よび図4と同様に外周48極、内周4極での2層間のギ
ャップ1mmで着磁した場合の着磁波形を示す図であ
り、図7(a)は4極着磁部の場合であり、図7(b)
は48極着磁部の場合である。この図に示すように、4
8極着磁部の波形に4極の波形が乗っかってしまい、正
常な着磁波形が得られないことが判る。
【0015】(実施例2)供試材として、ガスアトマイ
ズ法によりMnAlC粉末を作製し、カプセルに充填し
た後、700℃に加熱し押出し法により固化成形し、所
定形状に加工(寸法φ9.55×長さ10〜100m
m)し、ヘッド着磁法により側面に多層着磁(1/2λ
=300μm、層数:2〜、ギャップ3mm〜)のもの
を用い磁石、着磁波形:3次元磁場解析装置によりギャ
ップ80μmでの着磁波形を測定し、そのピッチ幅、ピ
ーク磁力のばらつきを評価した。その結果、位置検出精
度の高いエンコーダー用磁気スケール材を得ることが出
来た。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、それ
ぞれの着磁層が干渉することなく、正常な着磁波形を得
ることができる共に、位置検出精度の高い磁気スケール
材を作製することができる極めて優れた効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンコーダー用磁石の着磁形態を
示す図である。
【図2】円筒形の側面に2層着磁した場合のエンコーダ
ー用磁石の着磁形態を示す図である。
【図3】外周48極、内周4極での2層間のギャップ2
mmで着磁した場合の着磁波形を示す図である。
【図4】外周48極、内周4極での2層間のギャップ1
0mmで着磁した場合の着磁波形を示す図である。
【図5】従来の位置検出用の磁石を示す断面図である。
【図6】従来の他の位置検出用の磁石を示す断面図であ
る。
【図7】従来のギャップ1mmの場合の着磁波形を示す
図である。
【符号の説明】
1 感磁素子 2 磁石端面 3 磁石側面 4 着磁高さ 5 ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 博文 大阪府大阪市淀川区木川東2丁目5番35号 マッスル株式会社内 Fターム(参考) 2F077 NN02 NN04 NN08 NN24 PP12 VV33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石の1端面に2層以上の着磁を施
    すに際し、各層間を外周部着磁幅(d)の1/5d〜1
    dのギャップを設けることを特徴とするエンコーダー用
    磁石材料。
  2. 【請求項2】 MnAl磁石を用いた円筒形の磁気スケ
    ール材料において、着磁高さ:3mm以上、各層間のギ
    ャップ:1〜5mmで2チャンネル以上の多層着磁した
    ことを特徴とするエンコーダー用磁石材料。
JP2001151422A 2001-05-21 2001-05-21 エンコーダー用磁石材料 Withdrawn JP2002343638A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249791A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Carl Freudenberg Kg 角度測定装置
JP2010190632A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Nsk Ltd トルクセンサ及びこれを用いる電動パワーステアリング装置
JP2015094615A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 浜松光電株式会社 回転検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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