JP2002343233A - 蒸発性ゲッター及び蒸発性ゲッターを備えた電子管 - Google Patents

蒸発性ゲッター及び蒸発性ゲッターを備えた電子管

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JP2002343233A
JP2002343233A JP2001141854A JP2001141854A JP2002343233A JP 2002343233 A JP2002343233 A JP 2002343233A JP 2001141854 A JP2001141854 A JP 2001141854A JP 2001141854 A JP2001141854 A JP 2001141854A JP 2002343233 A JP2002343233 A JP 2002343233A
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alloy
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baal
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JP2001141854A
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English (en)
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Sadahisa Yonezawa
米沢禎久
Yukio Ogawa
小川行雄
Seigo Ishige
石毛省悟
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス吸収能力のあるBa,Mg等のBaAl
合金,MgAl合金等のみから成り、Ni等の添加金属
を含まずにフラッシュの可能なゲッターを実現するこ
と、及びゲッター材をプレス成形して所定の形状に加工
することにより、ゲッター材充填用の容器を使用せずに
ゲッターを簡単に取付けること。 【解決手段】 Ni等の添加金属を含まないBaAl合
金,MgAl合金等を、プレス成形により円板状、楕円
板状、四角形等の板状体に加工し、それらのゲッター
を、蛍光表示管等の電子管の内部に金属線、フリットガ
ラス等により取付ける。ゲッターは、レーザー光加熱に
よりフラッシュし、ゲッターミラー膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、蒸発性ゲッター
と蒸発性ゲッターを備えた蛍光表示管等の電子管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の蛍光表示管等の電子管は、ゲッタ
ーを備えているが、そのゲッターには、蒸発性ゲッター
と非蒸発性ゲッターとがある。蒸発性ゲッターは、蒸発
の容易さの点から、蒸気圧が1,000℃前後で10-1
〜1Torr程度のものが必要になる。そのため従来の
ゲッターには、蒸発の容易さやガス吸収能力を勘案し
て、Ba,Mg等の金属が用いられている。それらB
a,Mg等の金属は、大気中で酸化され易いため、一般
には大気中で安定なそれら金属の合金、例えばBaとA
l、MgとAlの合金(一般にBaAl合金、MgAl
合金と呼ばれている)を用い、それらの合金にNi、T
i,Fe,Zr等の添加金属を所定の比率で混合したも
のをゲッターの材料として使用している。例えば、Ba
Al合金としてBaAl4合金を用い、その合金の粉末
にNi粉末を約1:1の比率で混合したものを用いてい
る。BaAl4合金は、フラッシュ温度が約1,100
℃と高いが、Ni粉末を添加すると容易にフラッシュす
るようになる。BaAl4合金粉末にNi等の添加金属
粉末を混合したゲッターは、高周波誘導加熱、電気抵抗
加熱、レーザー光加熱等により加熱されるとフラッシュ
し、蒸発したBaの粒子が飛散してゲッターミラー膜を
形成する。その際BaAl4合金ゲッターを高周波誘導
加熱等により加熱すると、まずNi等の添加金属がAl
と反応して高温の反応熱を発生する。その反応熱が高周
波誘導加熱等の主加熱に加わってゲッターをさらに加熱
するため、ゲッターの加熱温度が上昇してゲッターはフ
ラッシュする。即ちBaAl4合金粉末にNi等の添加
金属粉末を混合したゲッターは、高周波誘導加熱等の主
加熱と、AlとNi等の反応熱とが相俟ってフラッシュ
する。したがってNi等の添加金属は、BaAl4合金
ゲッターのフラッシュには欠くことができない成分であ
る。(例えば、特開平2−177234号公報参照。)
【0003】図4、図5は、従来のゲッターを取付けた
蛍光表示管の断面図である。まず図4の場合には、ガラ
スの基板51とゲッター保持部材54との間に、開口部
531を形成したスペーサー53を配置し、その開口部
531内のゲッター保持部材54上にゲッター55を配
置してある。ゲッター保持部材54は、多数のスリット
541を形成してあり、そのスリット541を介して蛍
光表示管のアノード等のある真空室56と通じている。
なお52は、側面板である。ゲッター55は、図4
(b)のように、Niメッキを施した小型の鉄製のリン
グ状容器551に、BaAl4合金粉末とNi粉末を
1:1で混合したゲッター材を充填してある。鉄製のリ
ング状容器551を用いずに、スペーサー53とゲッタ
ー保持部材54との間に、多数の透孔を形成し、Niメ
ッキを施した426合金板を設け、その426合金板
に、前記ゲッター材から成る薄膜状のゲッターを形成し
たものもある。ゲッター55は、矢印L方向から照射さ
れるレーザー光によりフラッシュする。(例えば、前記
特開平2−177234号公報参照。)
【0004】図5の場合は、側面板62に取付けた保持
金具63にゲッター64を固着してある。ゲッター64
の形状は、図4(b)のゲッターと同じである。ゲッタ
ー64は、矢印L方向から照射されるレーザー光により
フラッシュする。(例えば、特開平4−315740号
公報参照。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のゲッターに含ま
れるNi等の添加金属は、大気中で酸化され易いため、
大気焼成が困難である。大気焼成を行うには、ゲッター
を酸化ホウ素でコーティングして酸化防止手段を施し、
いわゆるフリッタブルゲッターにする必要がある。その
ためゲッターは、コストが高くなり、かつ酸化ホウ素に
よりゲッターのガス吸収能力が低下する。
【0006】ゲッターのNi等の添加金属は、BaAl
合金等のAlと反応して反応熱を発生するために必要な
成分であって、ゲッター本来の機能、即ち蛍光表示管等
の真空容器内のガス吸収に直接寄与する成分ではない。
したがってBaAl4合金とNiを1:1で混合したゲ
ッターの場合、ゲッターを構成する成分の半分は、ガス
の吸収に寄与しない成分である。そのためゲッターは、
Ni等の添加金属により大型化し、ゲッターの占有スペ
ースが大きくなって、蛍光表示管等の電子管の薄型化、
小型化の障害になっている。またゲッターは、Ni等の
添加金属によりコストが高くなる。
【0007】従来のゲッターは、ゲッター材を充填する
容器やゲッターの保持金具、保持部材、スペーサー等が
必要であるが、それらは、ゲッターの取付けスペースを
大きくし、蛍光表示管等の電子管の小型化、薄型化の障
害になる。かつその容器や保持金具等は、加工費が高
く、またゲッターの取付け作業を複雑にするため、蛍光
表示管等の電子管のコストが高くなる。また薄膜状ゲッ
ターは、厚みは小さくなるが、高価な蒸着装置とゲッタ
ーのパターニングが必要になるため、蛍光表示管等のコ
ストが高くなり、かつ基板等の平板以外の場所にゲッタ
ーを形成することは困難である。また薄膜状ゲッター
は、厚みが薄いため、ガスの吸収に必要な充分な量のゲ
ッター材を取付けるには、ゲッターの配置面積を大きく
しなければならない。そのためゲッターの占有スペース
が大きくなる。
【0008】本願発明は、これらの点に鑑み、Ni等の
添加金属を含まない、Ba、Mg等のガス吸収能力のあ
る金属、又はそれらの合金(BaAl合金、MgAl合
金等)のみから成る蒸発性ゲッターを提供すること、レ
ーザー光、赤外線等の光エネルギーを用いた局部加熱手
段により、フラッシュの可能な蒸発性ゲッターを提供す
ること、及び取付けが簡単な形状の蒸発性ゲッターを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明のゲッターは、
ガス吸収能力のある金属又はその金属の合金から成り、
反応熱発生用の添加金属を含まない蒸発性ゲッターであ
る。本願発明のゲッターは、ガス吸収能力のある金属又
はその金属の合金から成り、反応熱発生用の添加金属を
含まない光エネルギー加熱用の蒸発性ゲッターである。
本願発明のゲッターは、BaAl合金から成り、反応熱
発生用の添加金属を含まない光エネルギー加熱用の蒸発
性ゲッターである。本願発明のゲッターは、前記各ゲッ
ターをプレス成形により所定の形状に加工してある。本
願発明の電子管は、前記ゲッターのいずれかのゲッター
を取付けてある。本願発明の蛍光表示管は、前記ゲッタ
ーのいずれかのゲッターを取付けてある。本願発明の電
子管は、前記ゲッターのいずれかのゲッターを、光エネ
ルギー加熱によりフラッシュしてゲッターミラー膜を形
成してある。本願発明の蛍光表示管は、前記ゲッターの
いずれかのゲッターを、光エネルギー加熱によりフラッ
シュしてゲッターミラー膜を形成してある。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施の形態の蒸発性ゲッター
は、ガス吸収能力のあるBaAl合金、例えばBaAl
4のみから成り、Ni,Fe,Ti,Zr等の添加金属
を含まない。また本実施の形態の蒸発性ゲッターは、レ
ーザー光加熱によりフラッシュする。本願の発明者は、
従来慣用されているBaAl4合金粉末にNi粉末を
1:1の比率で混合した材料から成る蒸発性ゲッターに
ついて、そのゲッターのフラッシュに慣用されている種
々の加熱手段により実験を繰返した結果、Ni粉末は、
従来前記ゲッターのフラッシュに欠かすことのできない
成分と考えられていたが、レーザー光加熱の場合には、
必要でないことが分かった。即ちBaAl4合金ゲッタ
ーは、BaAl4合金粉末にNi粉末を混合しない場合
にも、レーザー光加熱によりフラッシュすることが分か
った。
【0011】本実施の形態においては、BaAl4合金
粉末を、プレス成形して直径2.0mm、厚さ0.3m
mの板状ゲッターに形成した。蛍光表示管の真空容器を
構成する基板の対向する一方の基板に、そのゲッタ−を
固着し、レーザー光加熱によりフラッシュして他方の基
板にゲッターミラー膜を形成した。両基板の距離は、
1.4mm、レーザー(YAG)の出力は、0.25〜
2.5J、レーザービーム径は0.4mm、レーザーと
ゲッターとの距離は、1.2mmに設定した。
【0012】上記ゲッターを溶接により固着し、出力
0.25Jと2.5Jのレーザー光で加熱したところ、
夫々直径3.0mmと直径5.0mmのゲッターミラー
膜が形成された。ゲッターをフリットガラスにより固着
し、上記と同条件で加熱した場合にも、溶接の場合と同
様のゲッターミラー膜が形成された。
【0013】本実施の形態のBaAl4合金ゲッター
は、Niを含まないから、大気焼成が可能になり、蛍光
表示管の製造が容易になる。また本実施の形態のBaA
4合金ゲッターは、Niを含まないから、従来の半分
の大きさで従来のゲッターと同じガス吸収能力をもって
いる。したがって本実施の形態のBaAl4合金ゲッタ
ーは、その占有スペースが小さくなり、コストも低減す
る。
【0014】本実施の形態は、BaAl4合金ゲッター
について説明したが、BaAl4合金に限らず、MgA
l合金等のガス吸収能力のある金属の合金から成るゲッ
ターであればよい。また大気中では扱い難いが、Ba,
Mg等のガス吸収能力のある金属単体から成るゲッター
であってもよい。本実施の形態のゲッターの加熱は、レ
ーザー光による加熱について説明したが、レーザー光に
限らず、赤外線等の光エネルギーであればよい。
【0015】図1は、本願発明の実施の形態に係るゲッ
ターの斜視図である。図1のゲッターは、BaAl4
金粉末を材料に用いて、図1(a)は、円板状に、図1
(b)は、楕円板状に、図1(c)は、四角形の板状
に、図1(d)は、線状に、夫々プレス成形してある。
形状は、これらに限らず、多角形でよく、また線状ゲッ
ターの断面は、多角形、円形であってもよい。ゲッター
の形状、大きさ、厚みは、ゲッターを配置する場所に応
じて選定することができ、1つの蛍光表示管に種々の形
状、大きさ、厚みのゲッターを組み合せて配置すること
もできる。本実施の形態のゲッターは、プレス成形によ
り加工するから、ゲッター材を充填する容器を必要とし
ないし、後述するように、簡単に取付けることができ
る。
【0016】図2は、本願発明の実施の形態に係るゲッ
ターを取付けた蛍光表示管の基板の斜視図である。図2
(a)は、円板状のゲッター121を、フリットガラス
等の接着剤131により基板11に取付けた例であり、
図2(b)は、四角形の板状のゲッター122を、基板
11に固着した爪部材132により保持する例である。
なおゲッターの形状は、これらに限らない。図2の場合
には、ゲッター121,122は、プレス成形により加
工してあるから、ゲッター自身を直接固着又は保持する
ことができ、ゲッターの取付け手段が簡単になる。
【0017】図3は、本願発明の実施の形態に係るゲッ
ターを、アルミニウム線により取付けた蛍光表示管の基
板の斜視図である。図3(a)は、円板状のゲッター2
21を、アルミニウム線231により基板21に取付け
た例で、アルミニウム線231をゲッター221の凹部
2211に係合し、アルミニウム線231の両端部25
1を、基板21上に予め被着形成してあるアルミニウム
層241に超音波溶接(超音波ワイヤーボンディング)
してある。図3(a)の場合には、アルミニウム線23
1の両端を固着するのみでゲッター221を取付け又は
保持することができるから、ゲッターの取付け手段が簡
単になる。
【0018】図3(b)は、開口部2221を有する円
板状のゲッター222を、アルミニウム線232により
基板21に取付けた例で、アルミニウム線232の両端
部252を、基板21上に予め被着形成してあるアルミ
ニウム層242に超音波溶接してある。図3(b)の場
合には、アルミニウム線232の1端は、開口部222
1内に固着してあるから、図3(a)の凹部2211に
相当する凹部を形成しなくても、ゲッター222は、移
動しない。またゲッター222の取付けスペースが、小
さくなる。
【0019】図3(c)は、円板状のゲッター223に
取付けたアルミニウム線233により、ゲッター223
を基板21に取付けた例で、アルミニウム線233の両
端部253を、基板21上に予め被着形成してあるアル
ミニウム層243に超音波溶接してある。図3(c)の
場合には、基板21とゲッター223の間に空間がある
から、基板21にゲッター膜を形成することができ、か
つゲッター223をフラッシュした際、蒸発したBa粒
子は、アルミニウム線233の外側に飛散することがな
いから、ゲッター223を表示領域に近接して配置する
ことができる。したがってゲッターの取付けに必要なス
ペースを小さくできる。また必要に応じて基板21に対
向する基板にゲッターミラー膜を形成することができる
から、一個のゲッターで両基板にゲッターミラー膜を形
成することもできる。
【0020】アルミニウム層241〜243は、アルミ
ニウム線231〜233を取付ける部分のみでなく、基
板21の広い範囲を覆うように形成してもよい。そして
アルミニウム層241〜243は、蒸着、スパッタリン
グ、メッキ等により形成することができる。
【0021】図3の場合、ゲッター221〜223は、
直径2.0mm、厚さ0.3mmのものを、またアルミ
ニウム線221〜223は、直径0.2mmのものを用
い、アルミニウム薄膜241〜243は、膜厚1.2μ
mに形成した。アルミニウム線231〜233の溶接
は、超音波溶接に限らないが、アルミニウム層241〜
243が薄膜の場合には、アルミニウム層241〜24
3の加熱による損傷を勘案すると、超音波溶接が適して
いる。
【0022】アルミニウム線231〜233、及びアル
ミニウム層241〜243は、アルミニウムに限らず、
他の金属、例えばAu,Ag,Cu等であってもよい
し、またアルミニウム線231〜233、及びアルミニ
ウム層241〜243は、同種の金属に限らず、異種の
金属であってもよい。またゲッター221〜223の形
状は、図3のものに限らない。図3の場合、ゲッター2
21〜223の取付け又は保持は、アルミニウム線23
1〜233を溶接するのみでよく、ゲッター材を充填す
る容器やゲッターの高価な取付け手段を必要としないか
ら、ゲッターやその取付け手段のコストを低減でき、か
つゲッターの取付け作業が簡単になる。
【0023】前記各実施の形態においては、ゲッターを
基板に取付ける例について説明したが、基板のみでな
く、蛍光表示管のフィラメント保持部材(フィラメント
アンカー、フィラメントサポート等)、グリッド等の部
品にも簡単に取付けることができる。前記各実施の形態
は、蛍光表示管について説明したが、蛍光表示管に限ら
ず、感光部材に光書き込みを行う蛍光発光プリントヘッ
ド、蛍光表示管以外の表示管、及びその他の電子管であ
ってもよい。
【0024】
【発明の効果】本願発明のゲッターは、Ba,Mg等の
ガス吸収能力のある金属、又はそれらの金属の合金のみ
から構成し、Ni等の添加金属を含まないから、ゲッタ
ーを酸化ホウ素でコーティングすることなく大気焼成が
できる。したがって蛍光表示管等の電子管の製造工程が
簡単になる。また本願発明のゲッターは、Ni等の添加
金属や酸化ホウ素のコーティングが必要でないから、ゲ
ッターのコストを低減でき、かつ酸化ホウ素によるゲッ
ターのガス吸収能力の低下もない。本願発明のゲッター
は、Ni等の添加金属を含まないから、小型になり、そ
のゲッターを取付けた蛍光表示管等の電子管も小型にな
り、薄くなる。
【0025】本願発明のゲッターは、プレス成形により
所定の形状に加工するから、ゲッターの取付け場所に応
じて、任意の形状、大きさ、厚みのものを製造すること
ができ、かつ種々の形状、大きさ、厚みのゲッターを組
み合せて使用できるから、蛍光表示管等の電子管内部の
スペースを有効に利用してゲッターを取付けることがで
きる。そして薄膜状ゲッターのように取付け場所の制約
を受けることがない。また本願発明のゲッターは、ゲッ
ター材を充填する容器やゲッターの高価な取付け手段が
必要でないから、ゲッターやその取付け手段のコストを
低減でき、また薄膜状ゲッターのように、高価な蒸着装
置やゲッターのパターニングが必要でないから、蛍光表
示管等の電子管のコストを低減できる。本願発明は、金
属線を溶接するのみでゲッターを取付け又は保持するこ
とができ、また金属線を使わずに接着剤等によりゲッタ
ーを直接取付けることもできるから、ゲッターの取付け
作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係るゲッターの斜視図
である。
【図2】本願発明の実施の形態に係る第1取付け手段に
よりゲッターを取付けた蛍光表示管の基板の斜視図であ
る。
【図3】本願発明の実施の形態に係る第2取付け手段に
よりゲッターを取付けた蛍光表示管の基板の斜視図であ
る。
【図4】従来のゲッターを取付けた蛍光表示管の断面図
である。
【図5】従来のゲッターを取付けた別の蛍光表示管の断
面図である。
【符号の説明】
11、21 蛍光表示管の基板 121,122,221,222,223 ゲッター 131 フリットガラス 132 爪部材 2211 凹部 2221 開口部 231,232,233 アルミニウム線 241,242,243 アルミニウム薄膜 251,252,253 アルミニウム線の端部の溶
接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石毛省悟 千葉県茂原市大芝629双葉電子工業株式会 社内 Fターム(参考) 4K018 AA15 CA11 KA32 5C032 AA06 JJ07 JJ10 5C035 JJ09 JJ11 JJ19 5C036 EE14 EE19 EF01 EF02 EF05 EF07 EF08 EG02 EG50 EH11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス吸収能力のある金属又はその金属の
    合金から成り、反応熱発生用の添加金属を含まないこと
    を特徴とする蒸発性ゲッター。
  2. 【請求項2】 ガス吸収能力のある金属又はその金属の
    合金から成り、反応熱発生用の添加金属を含まないこと
    を特徴とする光エネルギー加熱用の蒸発性ゲッター。
  3. 【請求項3】 BaAl合金から成り、反応熱発生用の
    添加金属を含まないことを特徴とする光エネルギー加熱
    用の蒸発性ゲッター。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の蒸発性ゲッターの材料のみをプレス成形により所定の
    形状に加工してあることを特徴とする蒸発性ゲッター。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の蒸発性ゲッターを取付けた電子管
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の蒸発性ゲッターを取付けた蛍光表示管。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の蒸発性ゲッターを、光エネルギー加熱によりフラッシ
    ュしてゲッターミラー膜を形成してある電子管。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の蒸発性ゲッターを、光エネルギー加熱によりフラッシ
    ュしてゲッターミラー膜を形成してある蛍光表示管。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7459842B2 (en) 2004-01-26 2008-12-02 Futaba Corporation Self-luminous elements and method for producing the same
KR101224385B1 (ko) 2011-02-11 2013-01-21 하호 저온용 게터 및 그의 제조방법

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