JP2002342305A - ディジタル信号演算装置 - Google Patents

ディジタル信号演算装置

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JP2002342305A JP2001148064A JP2001148064A JP2002342305A JP 2002342305 A JP2002342305 A JP 2002342305A JP 2001148064 A JP2001148064 A JP 2001148064A JP 2001148064 A JP2001148064 A JP 2001148064A JP 2002342305 A JP2002342305 A JP 2002342305A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、入力ディジタル信号に対する演算処
理のオフ時における低消費電力化を図るとともに、該演
算処理のオン/オフ切り換えに伴う出力ディジタル信号
の違和感を低減することが可能なディジタル信号演算装
置を提供する。 【解決手段】本発明に係るディジタル信号演算装置1c
は、入力ディジタル信号Sinの信号経路として、ディジ
タル信号プロセッサ2の音場プログラム処理部4を経由
する第1信号経路、及び補正処理部5を経由する第2信
号経路の他に、ディジタル信号プロセッサ2を経由しな
い第3信号経路を有する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号プ
ロセッサを具備し、入力されたディジタル信号に対して
所定の演算処理を施すディジタル信号演算装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル信号演算装置として、
ここでは、オーディオ用のディジタル信号演算装置を例
に挙げて説明を行う。図5は従来のディジタル信号演算
装置の一構成例を示すブロック図である。本図のディジ
タル信号演算装置1’は、ディジタル信号プロセッサ
2’(以下、DSP2’[Digital Signal Processor]
と呼ぶ)を具備し、入力ディジタル音声信号Sinに対し
てDSP2’による所定の演算処理(音像・音場処理や
音質制御処理等のプログラム処理)を施すことで、所望
の出力ディジタル音声信号Soutを生成する。
【0003】上記したDSP2’は、その内部に数値演
算論理回路3’(以下、ALU3’[Arithmetic and L
ogic Unit]と呼ぶ)とセレクタ6’とを有し、外部か
ら入力される高速なクロックパルスCLKによって動作
する。ALU3’は音場プログラム処理部4’と補正処
理部5’とから成り、各処理部4’、5’の出力端子は
セレクタ6’の二入力端子にそれぞれ接続されている。
【0004】音場プログラム処理部4’は、ホールやス
タジアムといった実在音場の立体感を仮想的に再現した
り、使用者の嗜好に合わせて再生音質を変化させたりす
るために、入力ディジタル音声信号Sinに対して所定の
演算処理(以下、音場処理と呼ぶ)を施す回路部であ
る。
【0005】なお、通常のDSP2’では、1回の音場
処理に必要な個数分の入力ディジタル音声信号Sinを、
図示しない外部RAM[Random Access Memory]に保持
し、その後、図示しない外部ROM[Read Only Memor
y]からの命令に基づいて入力ディジタル音声信号Sin
に対する演算を順次行う。そのため、1つの出力ディジ
タル音声信号Soutを生成するには多少の時間を必要と
し、入力ディジタル音声信号Sinと出力ディジタル音声
信号Soutとの間には少なからず遅延が生じる。また、
一般的に出力ディジタル音声信号Soutの信号レベル
は、入力ディジタル音声信号Sinの信号レベルよりも小
さくなる。
【0006】補正処理部5’は、自身を経由してセレク
タ6’に出力されるディジタル音声信号の遅延時間や信
号レベルが、音場プログラム処理部4’を経由した場合
と同等になるように、入力ディジタル音声信号Sinに対
して遅延処理やレベル調整処理等を施す回路部である。
【0007】セレクタ6’は、入力された二信号(音場
プログラム処理部4’及び補正処理部5’の各出力信
号)のいずれか一方を選択し、その選択信号を出力ディ
ジタル音声信号Soutとして外部に送出する。すなわ
ち、セレクタ6’は、入力ディジタル音声信号Sinに対
する音場処理がオンの場合には音場プログラム処理部
4’の出力信号を選択出力し、オフの場合には補正処理
部5’の出力信号を選択出力する。なお、セレクタ6’
における信号選択動作は、外部から入力される第1制御
信号Sc1に基づいて制御される。
【0008】続いて、別構成から成る従来のディジタル
信号演算装置について説明を行う。図6は従来のディジ
タル信号演算装置の別構成例を示すブロック図である。
本図のディジタル信号演算装置1”は、ディジタル信号
プロセッサ2”(以下、DSP2”と呼ぶ)とセレクタ
7”とを具備し、入力ディジタル音声信号Sinに対して
DSP2”による所定の演算処理(音像・音場処理や音
質制御処理等のプログラム処理)を施すことで、所望の
出力ディジタル音声信号Soutを生成する。
【0009】上記のDSP2”は、その内部に数値演算
論理回路3”(以下、ALU3”と呼ぶ)を有し、外部
から入力される高速なクロックパルスCLKによって動
作する。ALU3”は音場プログラム処理部4”を有し
ており、その出力端子はDSP2”の外部に設けられた
セレクタ7”の一入力端子に接続されている。なお、セ
レクタ7”の他入力端子には、DSP2”を経由しない
入力ディジタル音声信号Sinが直接入力されている。
【0010】音場プログラム処理部4”は、前出の図5
に示した音場プログラム処理部4’と同様、入力ディジ
タル音声信号Sinに対して音場処理を施す回路部であ
る。
【0011】セレクタ7”は、入力された二信号(音場
プログラム処理部4”の出力信号及びDSP2”を経由
しない入力ディジタル音声信号Sin)のいずれか一方を
選択し、その選択信号を出力ディジタル音声信号Sout
として外部に送出する。すなわち、セレクタ7”は、入
力ディジタル音声信号Sinに対する音場処理がオンの場
合には音場プログラム処理部4”の出力信号を選択出力
し、オフの場合にはDSP2”を経由しない入力ディジ
タル音声信号Sinを選択出力する。なお、セレクタ7”
における信号選択動作は、外部から入力される第2制御
信号Sc2に基づいて制御される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】確かに、前出の図5に
示したディジタル信号演算装置1’であれば、入力ディ
ジタル音声信号Sinに対する音場処理をオフとした場合
であっても、出力ディジタル音声信号SoutはDSP
2’の補正処理部5’を経由して生成されるため、その
遅延時間や信号レベル等を音場処理オン時の出力ディジ
タル音声信号Soutと同等にすることができる。従っ
て、入力ディジタル音声信号Sinに対する音場処理のオ
ン/オフを切り換える際、出力ディジタル音声信号S
outがユーザに聴感上の違和感を感じさせない製品を提
供することが可能である。
【0013】しかしながら、上記構成から成るディジタ
ル信号演算装置1’では、音場処理のオン/オフに依ら
ず、常に高速なクロックパルスCLKによってDSP
2’を動作させる必要があるため、音場処理オフ時の消
費電力が不必要に大きいという課題があった。特に、電
池等を駆動電源とする携帯型のメディア再生機器では、
再生時間をいかに延長するかが課題とされているため、
ディジタル信号演算装置1’の消費電力が大きいという
ことは大きな弊害となっていた。
【0014】一方、前出の図6に示したディジタル信号
演算装置1”であれば、入力ディジタル音声信号Sin
対する音場処理をオフとした場合、入力ディジタル音声
信号SinはDSP2”を経由することなく直接出力ディ
ジタル音声信号Soutとして出力される。従って、音場
処理オフ時には、DSP2”を高速なクロックパルスC
LKで動作させる必要がないので、音場処理オフ時にお
けるディジタル信号演算装置1”の消費電力を低減する
ことが可能である。
【0015】しかしながら、上記構成から成るディジタ
ル信号演算装置1”では、入力ディジタル音声信号Sin
に対する音場処理のオン/オフを切り換える際、出力デ
ィジタル音声信号Soutの遅延時間や信号レベル等が音
場処理のオン/オフに応じて変動するため、出力ディジ
タル音声信号Soutが不連続となって異音が発生し、ユ
ーザが聴感上の違和感を感じるという課題があった。ま
た、音場処理をオンからオフに切り換えた場合に、音量
がいきなり大きくなるという課題もあった。
【0016】なお、上記で例示したオーディオ用のディ
ジタル信号演算装置に限らず、映像処理用のディジタル
信号演算装置や、その他の分野で用いられるディジタル
信号演算装置についても、上記と同様の課題があった。
【0017】本発明は上記の問題点に鑑み、入力ディジ
タル信号に対する演算処理のオフ時における低消費電力
化を図るとともに、該演算処理のオン/オフ切り換えに
伴う出力ディジタル信号の違和感を低減することが可能
なディジタル信号演算装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るディジタル信号演算装置では、入力デ
ィジタル信号に所定の演算処理を施す第1処理部と、前
記入力ディジタル信号に前記演算処理を施すことなく、
第1処理部を経由した場合と同等の遅延処理やレベル調
整処理を施す第2処理部と、を内蔵したディジタル信号
処理手段を具備するディジタル信号演算装置において、
前記入力ディジタル信号の信号経路として、第1処理部
を経由する第1信号経路及び第2処理部を経由する第2
信号経路の他に、前記ディジタル信号処理手段を経由し
ない第3信号経路を有する構成としている。
【0019】なお、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第1〜第3信号経路のいずれか1つを選択
し、その信号経路を経由して得られた信号を出力ディジ
タル信号とする選択手段を有する構成にするとよい。
【0020】また、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第3信号経路が選択された際に、前記ディ
ジタル信号処理手段に対する動作クロックパルスの供給
を停止させる手段を有する構成にするとよい。
【0021】また、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第3信号経路が選択された際に、前記ディ
ジタル信号処理手段に対する前記入力ディジタル信号の
供給を停止させる手段を有する構成にするとよい。
【0022】また、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第1信号経路と第3信号経路とを相互に切
り換える際に、前記入力ディジタル信号に対してフェー
ド制御を施す手段を有する構成にするとよい。
【0023】また、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第1信号経路と第3信号経路とを相互に切
り換える際に、前記入力ディジタル信号に対してレベル
制御を施す手段を有する構成にするとよい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係るディジタル信号演算
装置として、ここでは、オーディオ用のディジタル信号
演算装置を例に挙げて説明を行う。図1は本発明に係る
ディジタル信号演算装置の第1実施形態を示すブロック
図である。
【0025】本図のディジタル信号演算装置1aは、デ
ィジタル信号処理手段であるディジタル信号プロセッサ
2(以下、DSP2と呼ぶ)と、3つのセレクタ7、
8、9とを具備し、入力ディジタル音声信号Sinに対し
てDSP2による所定の演算処理(音像・音場処理や音
質制御処理等のプログラム処理)を施すことで、所望の
出力ディジタル音声信号Soutを生成する。
【0026】上記したDSP2は、内部に数値演算論理
回路3(以下、ALU3と呼ぶ)とセレクタ6とを有
し、セレクタ8を介して外部から入力される高速なクロ
ックパルスCLKによって動作する。ALU3は音場プ
ログラム処理部4と補正処理部5とから成り、各処理部
4、5の入力端子はいずれもセレクタ9の出力端子に接
続されている。また、各処理部4、5の出力端子はセレ
クタ6の二入力端子にそれぞれ接続されている。
【0027】音場プログラム処理部4は、ホールやスタ
ジアムといった実在音場の立体感を仮想的に再現した
り、使用者の嗜好に合わせて再生音質を変化させたりす
るために、セレクタ9を介して外部から入力される入力
ディジタル音声信号Sinに対して所定の演算処理(以
下、音場処理と呼ぶ)を施す回路部である。
【0028】上記の音場処理において、1回の演算に必
要な入力ディジタル音声信号Sinの個数が単数である場
合には、図示しない外部ROMから受ける命令毎に入力
ディジタル音声信号Sinに対する演算を行い、出力ディ
ジタル音声信号Soutを生成する。一方、1回の演算に
必要な入力ディジタル音声信号Sinの個数が複数である
場合には、必要な入力ディジタル音声信号Sinを図示し
ない外部RAMに保持し、その後、前記外部ROMから
の命令に基づいて入力ディジタル音声信号Sinに対する
演算を順次行うことで、出力ディジタル音声信号Sout
を生成する。
【0029】なお、通常の音場処理では、1回の演算に
複数の入力ディジタル音声信号Sinを必要とするため、
1つの出力ディジタル音声信号Soutを生成するには多
少の時間を要し、入力ディジタル音声信号Sinと出力デ
ィジタル音声信号Soutとの間には少なからず遅延が生
じる。また、一般的に出力ディジタル音声信号Sout
信号レベルは、入力ディジタル音声信号Sinの信号レベ
ルよりも小さくなる。
【0030】補正処理部5は、自身を経由してセレクタ
6に出力されるディジタル音声信号の遅延時間や信号レ
ベルが、音場プログラム処理部4を経由した場合と同等
になるように、セレクタ9を介して外部から入力される
入力ディジタル音声信号Sinに対して遅延処理やレベル
調整処理等を施す回路部である。
【0031】セレクタ6は、入力された二信号(音場プ
ログラム処理部4及び補正処理部5の各出力信号)のい
ずれか一方を選択して、その選択信号をセレクタ7に送
出する。なお、セレクタ6における信号選択動作は、外
部から入力される第1制御信号Sc1に基づいて制御され
る。
【0032】なお、上記したセレクタ7の一入力端子
は、入力ディジタル信号Sinの供給ラインに接続されて
おり、他入力端子はDSP2を構成するセレクタ6の出
力端子に接続されている。また、セレクタ7の出力端子
は、ディジタル信号演算装置1aの出力端子に相当して
おり、セレクタ7における信号選択動作は、外部から入
力される第2制御信号Sc2に基づいて制御される。
【0033】このように、本実施形態のディジタル信号
演算装置1aには、入力ディジタル信号Sinの信号経路
として、DSP2の音場プログラム処理部4を経由する
信号経路(以下、第1信号経路と呼ぶ)、及び補正処理
部5を経由する信号経路(以下、第2信号経路と呼ぶ)
の他に、DSP2を経由しない信号経路(以下、第3信
号経路と呼ぶ)が新たに設けられている。
【0034】このような構成とすることにより、入力デ
ィジタル音声信号Sinに対する音場処理をオフとする場
合には、セレクタ7でDSP2を経由しない第3信号経
路を選択し、入力ディジタル音声信号Sinを直接出力デ
ィジタル音声信号Soutとして外部に出力することがで
きる。従って、音場処理オフ時には、DSP2を高速な
クロックパルスCLKで動作させる必要がなくなるの
で、音場処理オフ時におけるディジタル信号演算装置1
aの消費電力を低減することが可能となる。
【0035】また、入力ディジタル音声信号Sinに対す
る音場処理のオン/オフを切り換えながら使用する場合
(例えば、複数の音場処理を切り換えながら視聴する場
合)には、セレクタ6で音場プログラム処理部4を経由
する第1信号経路と、補正処理部5を経由する第2信号
経路とを適宜選択し、セレクタ7では常にセレクタ6の
出力信号を選択するように制御すればよい。このような
選択制御により、入力ディジタル音声信号Sinに対する
音場処理のオン/オフを切り換える際であっても、出力
ディジタル音声信号Soutが不連続とならず、ユーザに
聴感上の違和感を感じさせない製品を提供することが可
能となる。
【0036】上記したように、本実施形態のディジタル
信号演算装置1aでは、第1、第2制御信号Sc1、Sc2
に基づいてセレクタ6、7における信号選択動作を制御
し、第1〜第3信号経路のいずれか1つを任意に選択す
ることで、その信号経路を経由して得られた信号を出力
ディジタル信号Soutとして外部に出力することができ
る。このような構成とすることにより、ディジタル信号
演算装置1aの用途に応じて、最適な信号経路を選択す
ることが可能となる。
【0037】一方、本実施形態のディジタル信号演算装
置1aには、セレクタ7で第3信号経路が選択された際
に、DSP2に対するクロックパルスCLKの供給を停
止させる手段として、DSP2の外部にセレクタ8が設
けられている。セレクタ8の一入力端子は、DSP2を
動作させるクロックパルスCLKの供給ラインに接続さ
れており、他入力端子はグランドラインに接続されてい
る。また、セレクタ8の出力端子は、DSP2のクロッ
クパルス入力端子に接続されている。
【0038】なお、セレクタ8における信号選択動作
は、セレクタ7と同様、外部から入力される第2制御信
号Sc2に基づいて制御されており、セレクタ7でDSP
2の出力信号(すなわち、第1信号経路或いは第2信号
経路)が選択された場合には、セレクタ8でクロックパ
ルスCLKの供給ラインが選択される。また、セレクタ
7で入力ディジタル音声信号Sin(すなわち、第3信号
経路)が選択された場合には、セレクタ8でグランドラ
インが選択される。
【0039】このような構成とすることにより、音場処
理オフ時に外部からのクロックパルスCLKが継続入力
されていたとしても、そのクロックパルスCLKによっ
てDSP2が不必要に動作することはない。従って、音
場処理オフ時におけるディジタル信号演算装置1aの消
費電力を低減することが可能となる。
【0040】また、本実施形態のディジタル信号演算装
置1aには、セレクタ7で第3信号経路が選択された際
に、DSP2に対する入力ディジタル信号Sinの供給を
停止させる手段として、DSP2の外部にセレクタ9が
設けられている。セレクタ9の一入力端子は、入力ディ
ジタル信号Sinの供給ラインに接続されており、他入力
端子はグランドラインに接続されている。また、セレク
タ9の出力端子は、DSP2を構成するALU3の入力
端子(すなわち、音場プログラム処理部4及び補正処理
部5の各入力端子)に接続されている。
【0041】なお、セレクタ9における信号選択動作
は、セレクタ7と同様、外部から入力される第2制御信
号Sc2に基づいて制御されており、セレクタ7でDSP
2の出力信号(すなわち、第1信号経路或いは第2信号
経路)が選択された場合には、セレクタ9で入力ディジ
タル信号Sinの供給ラインが選択される。また、セレク
タ7で入力ディジタル音声信号Sin(すなわち、第3信
号経路)が選択された場合には、セレクタ9でグランド
ラインが選択される。
【0042】このような構成とすることにより、音場処
理オフ時に、DSP2が入力ディジタル信号Sinによっ
て不必要に動作することはない。従って、音場処理オフ
時におけるディジタル信号演算装置1aの消費電力を低
減することが可能となる。
【0043】続いて、本発明に係るディジタル信号演算
装置の第2実施形態について説明を行う。図2は本発明
に係るディジタル信号演算装置の第2実施形態を示すブ
ロック図である。なお、本実施形態のディジタル信号演
算装置1bは、第1実施形態のディジタル信号演算装置
1a(図1参照)を改良したものであり、その構成及び
動作は第1実施形態とほぼ同様である。そこで、第1実
施形態と同様の部分については、図1と同一の符号を付
すことで説明を省略し、以下では本実施形態の特徴部分
に重点をおいた説明を行う。
【0044】本図に示すように、本実施形態のディジタ
ル信号演算装置1bには、第1実施形態の構成に加え
て、第1信号経路と第3信号経路とを相互に切り換える
際に、入力ディジタル信号Sinに対してフェード制御を
施す手段として、フェード制御部10とセレクタ11と
が新たに設けられている。
【0045】フェード制御部10の入力端子及びセレク
タ11の一入力端子は、いずれも入力ディジタル信号S
inの供給ラインに接続されている。また、フェード制御
部10の出力端子はセレクタ11の他入力端子に接続さ
れており、セレクタ11の出力端子はセレクタ7、9の
一入力端子にそれぞれ接続されている。
【0046】なお、セレクタ11における信号選択動作
は、セレクタ7、8、9と同様、外部から入力される第
2制御信号Sc2に基づいて制御されており、第1信号経
路と第3信号経路とが相互に切り換えられた場合には、
セレクタ11でフェード処理部10の出力信号が選択さ
れる。
【0047】ここで、フェード処理部10の一動作例に
ついて説明する。図3はフェード制御部10の一動作例
を示すタイミングチャートである。なお、本図中の「音
場処理モード」とは、第1信号経路が選択されている状
態を示しており、「スルーモード」とは、第3信号経路
が選択されている状態を示している。
【0048】まず、音場処理モードからスルーモードに
切り換える場合には、外部RAMに保持されているデー
タの初期化に要する時間Δt1において、入力ディジタ
ル音声信号Sinの信号レベルを0dBから−72dBま
でフェードアウトし、その後しばらくしてから、入力デ
ィジタル音声信号Sinの信号レベルを−72dBから0
dBまでフェードインする。
【0049】一方、スルーモードから音場処理モードに
切り換える場合も、音場処理モードからスルーモードに
切り換える場合と同様に、入力ディジタル音声信号Sin
の信号レベルを0dBから−72dBまでフェードアウ
トする。その後、次の演算に必要なデータ数が外部RA
Mに蓄積されるまでの時間Δt2は入力ディジタル音声
信号Sinの信号レベルを−72dBに保持し、しばらく
してから、入力ディジタル音声信号Sinの信号レベルを
−72dBから0dBまでフェードインする。
【0050】このようなフェード制御を行うことによ
り、入力ディジタル音声信号Sinに対する音場処理のオ
ン/オフを切り換える際に、出力ディジタル信号Sout
が不連続となることを防止できるので、ユーザに聴感上
の違和感を感じさせない製品を提供することが可能とな
る。
【0051】続いて、本発明に係るディジタル信号演算
装置の第3実施形態について説明を行う。図4は本発明
に係るディジタル信号演算装置の第3実施形態を示すブ
ロック図である。なお、本実施形態のディジタル信号演
算装置1cは、第1、第2実施形態のディジタル信号演
算装置1a、1b(図1、図2参照)を改良したもので
あり、その構成及び動作は第1、第2実施形態とほぼ同
様である。そこで、第1、第2実施形態と同様の部分に
ついては、図1、図2と同一の符号を付すことで説明を
省略し、以下では本実施形態の特徴部分に重点をおいた
説明を行う。
【0052】本図に示すように、本実施形態のディジタ
ル信号演算装置1cには、第1、第2実施形態の構成に
加えて、第1信号経路と第3信号経路とを相互に切り換
える際に、入力ディジタル信号Sinに対してレベル制御
を施す手段として、乗算器12とセレクタ13とが新た
に設けられている。
【0053】乗算器12の入力端子及びセレクタ13の
一入力端子は、いずれもセレクタ11の出力端子に接続
されている。また、乗算器12の出力端子はセレクタ1
3の他入力端子に接続されており、セレクタ13の出力
端子はセレクタ7の一入力端子に接続されている。
【0054】なお、セレクタ13における信号選択動作
は、外部から入力される第3制御信号Sc3に基づいて制
御されており、第1信号経路と第3信号経路とが相互に
切り換えられた場合には、セレクタ13で乗算器12の
出力信号が選択される。
【0055】このようなレベル制御を行うことにより、
入力ディジタル音声信号Sinに対する音場処理のオン/
オフを切り換える際であっても、出力ディジタル信号S
outの信号レベルを同一とすることができるので、音量
がいきなり大きくなったり小さくなったりすることがな
く、ユーザに聴感上の違和感を感じさせない製品を提供
することが可能となる。
【0056】なお、上記の実施形態では、本発明をオー
ディオ用のディジタル信号演算装置に適用した例を挙げ
て説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定され
るものではなく、画像処理や画質制御等を行う映像処理
用のディジタル信号演算装置や、その他の分野で用いら
れるディジタル信号演算装置についても、広く適用する
ことができることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】上記したように、本発明に係るディジタ
ル信号演算装置では、入力ディジタル信号に所定の演算
処理を施す第1処理部と、前記入力ディジタル信号に前
記演算処理を施すことなく、第1処理部を経由した場合
と同等の遅延処理やレベル調整処理を施す第2処理部
と、を内蔵したディジタル信号処理手段を具備するディ
ジタル信号演算装置において、前記入力ディジタル信号
の信号経路として、第1処理部を経由する第1信号経路
及び第2処理部を経由する第2信号経路の他に、前記デ
ィジタル信号処理手段を経由しない第3信号経路を有す
る構成としている。
【0058】このような構成とすることにより、入力デ
ィジタル信号に対する演算処理をオフとする場合には、
第3信号経路を選択することで、ディジタル信号処理手
段を高速なクロックパルスで動作させる必要がなくな
る。従って、演算処理オフ時におけるディジタル信号演
算装置の消費電力を低減することが可能となる。また、
入力ディジタル信号に対する演算処理のオン/オフを切
り換える際には、第1、第2信号経路を適宜選択するこ
とで、ユーザに出力ディジタル信号の違和感を感じさせ
ない製品を提供することが可能となる。このように、本
構成のディジタル信号演算装置であれば、入力ディジタ
ル信号に対する演算処理のオン/オフ制御を容易に行う
ことができる。
【0059】なお、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第1〜第3信号経路のいずれか1つを選択
し、その信号経路を経由して得られた信号を出力ディジ
タル信号とする選択手段を有する構成にするとよい。こ
のような構成とすることにより、ディジタル信号演算装
置の用途に応じて最適な信号経路を選択することが可能
となる。
【0060】また、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第3信号経路が選択された際に、前記ディ
ジタル信号処理手段に対する動作クロックパルスの供給
を停止させる手段を有する構成にするとよい。
【0061】このような構成とすることにより、入力デ
ィジタル信号に対する演算処理のオフ時に外部からの動
作クロックパルスが継続入力されていたとしても、該動
作クロックパルスによってディジタル信号処理手段が不
必要に動作することはない。従って、演算処理オフ時に
おけるディジタル信号演算装置の消費電力を低減するこ
とが可能となる。
【0062】また、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第3信号経路が選択された際に、前記ディ
ジタル信号処理手段に対する前記入力ディジタル信号の
供給を停止させる手段を有する構成にするとよい。
【0063】このような構成とすることにより、入力デ
ィジタル信号に対する演算処理のオフ時に、ディジタル
信号処理手段が入力ディジタル信号によって不必要に動
作することはない。従って、演算処理オフ時におけるデ
ィジタル信号演算装置の消費電力を低減することが可能
となる。
【0064】また、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第1信号経路と第3信号経路とを相互に切
り換える際に、前記入力ディジタル信号に対してフェー
ド制御を施す手段を有する構成にするとよい。
【0065】このような構成とすることにより、入力デ
ィジタル信号に対する演算処理のオン/オフを切り換え
る際に、出力ディジタル信号が不連続となることを防止
できるので、ユーザに出力ディジタル信号の違和感を感
じさせない製品を提供することが可能となる。
【0066】また、上記構成から成るディジタル信号演
算装置では、第1信号経路と第3信号経路とを相互に切
り換える際に、前記入力ディジタル信号に対してレベル
制御を施す手段を有する構成にするとよい。
【0067】このような構成とすることにより、入力デ
ィジタル信号に対する演算処理のオン/オフを切り換え
る際であっても、出力ディジタル信号の信号レベルを同
一とすることができるので、ユーザに出力ディジタル信
号の違和感を感じさせない製品を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル信号演算装置の第1実
施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るディジタル信号演算装置の第2実
施形態を示すブロック図である。
【図3】フェード制御部10の一動作例を示すタイミン
グチャートである。
【図4】本発明に係るディジタル信号演算装置の第3実
施形態を示すブロック図である。
【図5】従来のディジタル信号演算装置の一構成例を示
すブロック図である。
【図6】従来のディジタル信号演算装置の別構成例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c ディジタル信号演算装置 2 ディジタル信号プロセッサ(DSP) 3 数値演算論理回路(ALU) 4 音場プログラム処理部 5 補正処理部 6、7、8、9、11、13 セレクタ 10 フェード制御部 12 乗算器 CLK クロックパルス Sin 入力ディジタル音声信号 Sout 出力ディジタル音声信号 Sc1、Sc2、Sc3 第1、第2、第3制御信号
フロントページの続き Fターム(参考) 5B056 AA00 HH00 5D062 AA11 AA26 AA65 CC13 CC14 CC16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力ディジタル信号に所定の演算処理を施
    す第1処理部と、前記入力ディジタル信号に前記演算処
    理を施すことなく、第1処理部を経由した場合と同等の
    遅延処理やレベル調整処理を施す第2処理部と、を内蔵
    したディジタル信号処理手段を具備するディジタル信号
    演算装置において、 前記入力ディジタル信号の信号経路として、第1処理部
    を経由する第1信号経路及び第2処理部を経由する第2
    信号経路の他に、前記ディジタル信号処理手段を経由し
    ない第3信号経路を有することを特徴とするディジタル
    信号演算装置。
  2. 【請求項2】第1〜第3信号経路のいずれか1つを選択
    し、その信号経路を経由して得られた信号を出力ディジ
    タル信号とする選択手段を有することを特徴とする請求
    項1に記載のディジタル信号演算装置。
  3. 【請求項3】第3信号経路が選択された際に、前記ディ
    ジタル信号処理手段に対する動作クロックパルスの供給
    を停止させる手段を有することを特徴とする請求項2に
    記載のディジタル信号演算装置。
  4. 【請求項4】第3信号経路が選択された際に、前記ディ
    ジタル信号処理手段に対する前記入力ディジタル信号の
    供給を停止させる手段を有することを特徴とする請求項
    2または請求項3に記載のディジタル信号演算装置。
  5. 【請求項5】第1信号経路と第3信号経路とを相互に切
    り換える際に、前記入力ディジタル信号に対してフェー
    ド制御を施す手段を有することを特徴とする請求項2〜
    請求項4のいずれかに記載のディジタル信号演算装置。
  6. 【請求項6】第1信号経路と第3信号経路とを相互に切
    り換える際に、前記入力ディジタル信号に対してレベル
    制御を施す手段を有することを特徴とする請求項2〜請
    求項5のいずれかに記載のディジタル信号演算装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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