JP2002340390A

JP2002340390A - 多室形空気調和機

Info

Publication number: JP2002340390A
Application number: JP2001149181A
Authority: JP
Inventors: Takao Aichi; 隆夫愛知
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 2001-05-18
Filing date: 2001-05-18
Publication date: 2002-11-27

Abstract

(57)【要約】【課題】分流ユニット内の吐出側開閉弁の両端にバイ
パス管を設け、停止している室内ユニットに冷媒を流さ
ず効率のよい運転を可能とし、室内ユニットが暖房運転
を開始するときの圧力差から生じる冷媒音の発生を防止
できる多室形空気調和機を提供する。【解決手段】複数の室内ユニット毎に冷房運転と暖房
運転とを選択的に、または、同時に行うことができる多
室形空気調和機において、分流ユニット２内の第三開閉
弁12の夫々両端に、開閉制御弁20を備えたバイパス管19
を接続し、各室内熱交換器3a,3b,3cの配管に冷媒圧力を
検出する圧力検出手段を設け、停止中の室内ユニットを
暖房運転開始する場合、室内ユニットに対応する第三開
閉弁12および第四開閉弁13を閉じ、開閉制御弁20を開
き、所定時間経過後、室内側の電子膨張弁17を開き、そ
の後室内熱交換器15の冷媒圧力が所定圧力に達した後、
第三開閉弁12を開くよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、室外ユニット一台
に対して複数台の室内ユニットが接続された多室形空気
調和機に係わり、より詳しくは、暖房運転開始時に生じ
る冷媒音の発生を防止できるとともに、暖房起動時間を
短縮することができる冷媒回路の構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の多室形空気調和機には、
例えば図３で示すようになものがある。図において、１
は室外に設置された室外ユニット、２は室内の天井裏等
に設置された分流ユニット、3a,3b,3cは三台の室内ユニ
ットである。前記室外ユニット１は主に圧縮機４と室外
熱交換器５と室外側の電子膨張弁６とで構成され、前記
圧縮機４の吐出側に第一配管（吐出ガス管）７の一方
が、吸込側に第二配管（吸入ガス管）８の一方が夫々接
続され、他方が夫々前記分流ユニットに接続され、前記
圧縮機４の吐出側より第一開閉弁９、室外熱交換器５お
よび電子膨張弁６を経て第三配管（液管）10の一方へ順
次接続され、同第三配管10の他方が前記分流ユニットに
接続されている。また、前記圧縮機４の吸込側と、前記
第一開閉弁９と室外熱交換器５との間とが第二開閉弁11
を介して接続されている。

【０００３】前記分流ユニット２は、主に前記室外ユニ
ット１からの第一配管７と第二配管８と第三配管10とか
ら前記複数の室内ユニット3a,3b,3cへ分岐する分岐管
と、前記第一配管７の分岐管に夫々設けられた第三開閉
弁12と、前記第二配管８の分岐管に夫々設けられた第四
開閉弁13とで構成され、前記第三開閉弁12と第四開閉弁
13とは夫々並列に接続され、第四配管14にて前記室内ユ
ニット3a,3b,3cの夫々の室内熱交換器15へ接続され、前
記第三配管10の分岐管から第五配管16にて前記室内ユニ
ット3a,3b,3cの夫々の室内側の電子膨張弁17へ接続され
ている。

【０００４】前記室内ユニット3a,3b,3cは、主に室内熱
交換器1 ４と室内側の電子膨張弁17とで構成され、前記
分流ユニット２からの第四配管14が前記室内熱交換器15
へ接続され、同室内熱交換器15の他側に前記室内側の電
子膨張弁17の一側が接続され、同室内側の電子膨張弁17
の他側に前記分流ユニット２からの第五配管16が接続さ
れている。

【０００５】上記構成において、前記室内ユニット3aが
暖房運転、室内ユニット3bは停止状態、室内ユニット3c
が停止から暖房運転を開始する状態について説明する。
前記第二開閉弁11と前記室内ユニット3aの第三開閉弁12
とを開き、前記第一開閉弁９と前記室内ユニット3aの第
四開閉弁13とを閉じることにより、前記圧縮機４より吐
出した高温高圧の冷媒蒸気は実線矢印で示すように、前
記第一配管７を通って前記室内ユニット3aの室内熱交換
器15に入り、同室内熱交換器15にて室内に放熱して室内
を暖めることにより、高温高圧の冷媒蒸気が凝縮して高
温高圧の冷媒液となり、前記室内側の電子膨張弁17で膨
張して低温低圧の冷媒液となり、前記第三配管10を通っ
て前記室外熱交換器５に入り、同室外熱交換器５にて室
外の熱を吸収して蒸発し、低温低圧の冷媒蒸気となり、
前記第二開閉弁11を通って前記圧縮機４に吸込まれ、同
圧縮機４にて圧縮され高温高圧の冷媒蒸気となり、一冷
凍サイクルとなり、室内ユニット3aが暖房運転される。

【０００６】一方、前記室内ユニット3cが停止状態の場
合、同室内ユニット3cに対応する室内側電子膨張弁17お
よび第三開閉弁12が閉、第四開閉弁13が開となってお
り、閉状態の第三開閉弁12を境に室内熱交換器15側は低
圧となっている。また、第三開閉弁12の第一配管（吐出
ガス管）７側は高圧となっている。この停止状態から室
内ユニット3cが暖房運転を開始すると、室内側電子膨張
弁17および第三開閉弁12が開き、第四開閉弁13が閉じら
れ、圧縮機４の吐出側の高圧冷媒が破線矢印で示すよう
に、第三開閉弁12、室内熱交換器15、室内側電子膨張弁
17、第三配管10を通って前記室内ユニット3aと同様の経
路を経て圧縮機４に戻り室内ユニット3cは暖房運転され
る。

【０００７】しかしながら、上記構成では、暖房運転が
開始されると第三開閉弁12が開き、高圧部分と低圧部分
が一気につながるため、圧力差からくる大きな冷媒音が
発生していた。そのため、同一冷媒系統内の運転室内ユ
ニットが全て暖房運転している場合、停止している室内
ユニットにも微量な冷媒を流していた。しかし、小さい
部屋等に設置されている室内ユニットの場合、停止して
いるにもかかわらず、室内熱交換器15からの放熱で部屋
が暖まってしまう。また、冷媒の循環量も多く必要とな
り効率が低下するという問題点があった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の問題点に鑑み、分流ユニット内の吐出側開閉弁の両
端にバイパス管を設け、停止している室内ユニットに冷
媒を流さず効率のよい運転を可能とし、室内ユニットが
暖房運転を開始するときの圧力差から生じる冷媒音の発
生を防止できる多室形空気調和機を提供することを目的
とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、圧縮機の吐出側より分岐し、その一方の管路
に第一開閉弁、室外熱交換器、電子膨張弁および第一接
続部を接続するとともに、他方の管路に第二接続部を接
続し、前記圧縮機の吸込側に至る一方の管路に第三接続
部を接続する一方、他方の管路と前記第一開閉弁と室外
熱交換器との間に第二開閉弁を接続した室外ユニット
と、前記第二接続部に第一配管を接続し、同第一配管よ
り分岐し、複数の第三開閉弁を並列に接続する一方、前
記第三接続部に第二配管を接続し、同第二配管より分岐
し、複数の第四開閉弁を並列に接続するとともに、前記
複数の第三開閉弁と第四開閉弁とを夫々並列に接続して
夫々を複数の第四配管へ接続し、前記第一接続部に第三
配管を接続し、同第三配管より分岐し、複数の第五配管
を並列に接続した分流ユニットと、前記第四配管より室
内熱交換器、室内側の電子膨張弁を経て前記第五配管へ
接続されてなる複数の室内ユニットとから構成され、前
記第一開閉弁、第二開閉弁、第三開閉弁および第四開閉
弁を運転状態に応じて開閉制御することにより、前記複
数の室内ユニット毎に冷房運転と暖房運転とを選択的
に、または、同時に行うことができ、さらに前記室外熱
交換器を停止させて行う冷暖房同時運転を可能になるよ
うに構成してなる多室形空気調和機において、前記分流
ユニット内の前記第三開閉弁の夫々両端に、開閉制御弁
を備えたバイパス管を接続するとともに、前記各室内熱
交換器の配管に冷媒圧力を検出する圧力検出手段を設
け、停止中の前記室内ユニットを暖房運転開始する場
合、同室内ユニットに対応する前記第三開閉弁および第
四開閉弁を閉じるとともに、前記開閉制御弁を開き、所
定時間経過後、前記室内側の電子膨張弁を開き、その後
前記室内熱交換器の冷媒圧力が所定圧力に達した後、前
記第三開閉弁を開くよう制御する構成となっている。

【００１０】また、圧縮機の吐出側より分岐し、その一
方の管路に第一開閉弁、室外熱交換器、電子膨張弁およ
び第一接続部を接続するとともに、他方の管路に第二接
続部を接続し、前記圧縮機の吸込側に至る一方の管路に
第三接続部を接続する一方、他方の管路と前記第一開閉
弁と室外熱交換器との間に第二開閉弁を接続した室外ユ
ニットと、前記第二接続部に第一配管を接続し、同第一
配管より分岐し、複数の第三開閉弁を並列に接続する一
方、前記第三接続部に第二配管を接続し、同第二配管よ
り分岐し、複数の第四開閉弁を並列に接続するととも
に、前記複数の第三開閉弁と第四開閉弁とを夫々並列に
接続して夫々を複数の第四配管へ接続し、前記第一接続
部に第三配管を接続し、同第三配管より分岐し、複数の
第五配管を並列に接続した分流ユニットと、前記第四配
管より室内熱交換器、室内側の電子膨張弁を経て前記第
五配管へ接続されてなる複数の室内ユニットとから構成
され、前記第一開閉弁、第二開閉弁、第三開閉弁および
第四開閉弁を運転状態に応じて開閉制御することによ
り、前記複数の室内ユニット毎に冷房運転と暖房運転と
を選択的に、または、同時に行うことができ、さらに前
記室外熱交換器を停止させて行う冷暖房同時運転を可能
になるように構成してなる多室形空気調和機において、
前記分流ユニット内の前記第三開閉弁の夫々両端に、開
閉制御弁とキャピラリチューブとの直列回路を備えたバ
イパス管を接続するとともに、前記各室内熱交換器の配
管および前記バイパス管に夫々冷媒圧力を検出する圧力
検出手段を設け、停止中の前記室内ユニットを暖房運転
開始する場合、同室内ユニットに対応する前記第三開閉
弁および第四開閉弁を閉じるとともに、前記開閉制御弁
を開き、所定時間経過後、前記室内側の電子膨張弁を開
き、その後前記室内熱交換器と前記バイパス管の冷媒圧
力の圧力差が所定値に達した後、前記第三開閉弁を開く
よう制御する構成となっている。

【００１１】また、前記開閉制御弁に電磁弁を用いた構
成となっている。

【００１２】また、前記開閉制御弁に電子膨張弁を用い
た構成となっている。

【００１３】また、前記圧力検出手段に圧力センサまた
は圧力スイッチを用いた構成となっている。

【００１４】また、前記分流ユニットを、前記複数の室
内ユニットに夫々対応し、前記第三開閉弁と第四開閉弁
および開閉制御弁を備えたバイパス管を夫々備えた複数
の分流ユニットからなる構成となっている。

【００１５】また、前記圧縮機の吐出側に、油を分離し
前記圧縮機の吸込側に還流させるオイルセパレータを設
けた構成となっている。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいた実施例として説明する。図１は本発明
による多室形空気調和機の実施例における冷媒回路の構
成図である。図において、１は室外に設置された室外ユ
ニット、２は室内の天井裏等に設置された分流ユニッ
ト、3a,3b,3cは夫々並列に接続された三台の室内ユニッ
トである。

【００１７】前記室外ユニット１は、圧縮機４の吐出側
より分岐し、その一方の管路に第一開閉弁９、室外熱交
換器５、室外側の電子膨張弁６および第一接続部A1を接
続する一方、他方の管路に第二接続部A2を接続するとと
もに、前記圧縮機４の吸込側より分岐し、その一方の管
路に第三接続部A3を接続し、他方の管路と前記第一開閉
弁９と室外熱交換器５との間に第二開閉弁11を接続され
ている。

【００１８】前記分流ユニット２は、前記第二接続部A2
に第一配管（吐出ガス管）７を接続し、同第一配管７よ
り分岐し、複数の第三開閉弁12を並列に接続する一方、
前記第三接続部A3に第二配管（吸入ガス管）８を接続
し、同第二配管８より分岐し、複数の第四開閉弁13を並
列に接続するとともに、前記複数の第三開閉弁12と第四
開閉弁13とを夫々並列に接続して夫々を複数の第四配管
14へ接続し、前記第一接続部A1に第三配管（液管）10を
接続し、同第三配管10より分岐し、複数の第五配管16が
並列に接続されている。

【００１９】前記室内ユニット3a,3b,3cは、主に室内熱
交換器15と室内側の電子膨張弁17とで構成され、前記分
流ユニット２からの第四配管14が前記室内熱交換器15へ
接続され、同室内熱交換器15の他側に前記室内側の電子
膨張弁17の一側が接続され、同室内側の電子膨張弁17の
他側に前記分流ユニット２からの第五配管16が接続され
ている。前記分流ユニット２内の前記第三開閉弁12の夫
々両端に、電磁弁からなる開閉制御弁20を備えたバイパ
ス管19を接続した構成となっている。また、前記各室内
熱交換器15の配管に冷媒圧力を検出する圧力センサ（ま
たは圧力スイッチ）23を設け、同圧力センサ23を室内ユ
ニット側に設けられた制御部（マイコン）22に接続する
一方、制御部22からの指令により、前記開閉制御弁20の
開閉が制御される。

【００２０】上記構成において、次に本発明の動作につ
いて説明する。図１において、前記室内ユニット3aが暖
房運転、室内ユニット3bは停止状態、室内ユニット3cが
暖房運転を開始する状態について説明する。前記第二開
閉弁11と前記室内ユニット3aの第三開閉弁12とを開き、
前記第一開閉弁９と前記室内ユニット3aの第四開閉弁13
とを閉じることにより、前記圧縮機４より吐出した高温
高圧の冷媒蒸気は実線矢印で示すように、前記第一配管
７を通って前記室内ユニット3aの室内熱交換器15に入
り、同室内熱交換器15にて室内に放熱して室内を暖める
ことにより、高温高圧の冷媒蒸気が凝縮して高温高圧の
冷媒液となり、前記室内側の電子膨張弁17で膨張して低
温低圧の冷媒液となり、前記第三配管10を通って前記室
外熱交換器５に入り、同室外熱交換器５にて室外の熱を
吸収して蒸発し、低温低圧の冷媒蒸気となり、前記第二
開閉弁11を通って前記圧縮機４に吸込まれ、同圧縮機４
にて圧縮され高温高圧の冷媒蒸気となり、一冷凍サイク
ルとなり、室内ユニット3aが暖房運転される。

【００２１】一方、前記室内ユニット3cを停止状態から
暖房運転を開始する場合、同室内ユニット3cに対応する
前記第三開閉弁12および第四開閉弁13を閉じるととも
に、前記開閉制御弁20を開く。前記圧縮機４の吐出側の
高圧冷媒が破線矢印で示すように、前記バイパス管19を
通り、前記開閉制御弁20を経由して室内熱交換器15に圧
力が加わる。そして、予め制御部22に設定されていた所
定時間経過後、前記室内側の電子膨張弁16を開き液圧に
より加圧を加速させ、その後前記室内熱交換器の冷媒圧
力が所定圧力（例えば1.96MPa ）になったとき、前記開
閉制御弁20を閉じ、第三開閉弁12を開くよう制御するこ
とにより、室内ユニット3cは冷媒音を発生することなく
暖房運転を行うことができ、冷媒は前記室内ユニット3a
と同様に流れ圧縮機４に戻される。また、前記第五配管
16（液管）とバイパス管19との２つの加圧手段で加圧す
るため、暖房運転の立ち上がり時間を短縮することがで
きる。

【００２２】図２は本発明による多室形空気調和機の他
の実施例における冷媒回路の構成図である。分流ユニッ
ト2a,2b,2c内の第三開閉弁12の夫々両端に、電磁弁から
なる開閉制御弁20とキャピラリチューブ18との直列回路
を備えたバイパス管19を接続するとともに、同バイパス
管19に冷媒圧力を検出する圧力センサ（または圧力スイ
ッチ）25を設け、室内ユニット側に設けられた制御部
（マイコン）22に接続し、制御部22からの指令により、
各弁の開閉を制御する。

【００２３】前記室内ユニット3cを停止状態から暖房運
転を開始する場合、同室内ユニット3cに対応する前記第
三開閉弁12および第四開閉弁13を閉じるとともに、前記
開閉制御弁20を開く。前記圧縮機４の吐出側の高圧冷媒
が破線矢印で示すように、前記バイパス管19を通り、前
記開閉制御弁20およびキャピラリチューブ18を経由して
室内熱交換器15に圧力が加わる。そして、予め制御部22
に設定されていた所定時間経過後、前記室内側の電子膨
張弁16を開き液圧により加圧を加速させ、その後前記圧
力センサ23が検知した前記室内熱交換器の冷媒圧力と、
前記圧力センサ25が検知した吐出側の前記第一配管（吐
出ガス管）７の冷媒圧力の圧力差小さくなった時点（例
えば、0.5MPa）で、前記開閉制御弁20を閉じ、第三開閉
弁12を開くよう制御することにより、室内ユニット3cは
冷媒音を発生することなく暖房運転を行うことができ、
冷媒は前記室内ユニット3aと同様に流れ圧縮機４に戻さ
れる。また、前記第五配管16（液管）とバイパス管19と
の２つの加圧手段で加圧するため、上記と同様に暖房運
転の立ち上がり時間を短縮することができる。

【００２４】また、図２に示すように分流ユニットを、
前記複数の室内ユニット3a,3b,3cに夫々対応し、前記第
三開閉弁12、第四開閉弁13および開閉制御弁20等を有す
るバイパス管19を夫々備えた複数の分流ユニット2a,2b,
3cからなる構成とすることにより、各室内ユニットに合
わせ、任意の場所に設置することができ、設置の利便性
を向上することができる。更に、前記圧縮機４の吐出側
に、油を分離し前記圧縮機４の吸込側に還流させるオイ
ルセパレータ21を設けた構成とし、冷凍機油を効果的に
循環させることができる。

【００２５】上記に説明したように、前記分流ユニット
２内の前記第三開閉弁12の夫々両端に、開閉制御弁20ま
たは開閉制御弁20とキャピラリチューブ18の直列回路を
備えたバイパス管19を接続し、停止中の室内ユニットを
暖房運転開始する場合、同室内ユニットに対応する前記
第三開閉弁12および第四開閉弁13を閉じるとともに、前
記開閉制御弁20を開き、所定時間経過後、前記室内側の
電子膨張弁16を開き、前記室内熱交換器５の冷媒圧力が
所定圧力に達した後、もしくは室内熱交換器５と第一配
管７の冷媒圧力の圧力差小さくなった時点で、前記開閉
制御弁20を閉じ、第三開閉弁を開くよう制御する構成と
することにより、停止している室内ユニットに冷媒を流
さず効率のよい運転を可能とし、室内ユニットが暖房運
転を開始するときの圧力差から生じる冷媒音の発生を防
止でき、かつ暖房運転の立ち上がり時間を短縮すること
ができる多室形空気調和機となる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分流ユニット内の第三開閉弁の夫々両端に、開閉制御弁
または開閉制御弁とキャピラリチューブの直列回路を備
えたバイパス管を接続することにより、停止している室
内ユニットに冷媒を流さず効率のよい運転を可能とし、
室内ユニットが暖房運転を開始するときの圧力差から生
じる冷媒音の発生を防止でき、かつ暖房運転の立ち上が
り時間を短縮することができる多室形空気調和機とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による多室形空気調和機の実施例を示す
冷媒回路図である。

【図２】本発明による他の実施例を示す冷媒回路図であ
る。

【図３】従来の多室形空気調和機の冷媒回路図である。

【符号の説明】

１室外ユニット２分流ユニット３ａ、３ｂ、３ｃ室内ユニット４圧縮機５室外熱交換器６室外側の電子膨張弁７第一配管８第二配管９第一開閉弁１０第三配管１１第二開閉弁１２第三開閉弁１３第四開閉弁１４第四配管１５室内熱交換器１６第五配管１７室内側の電子膨張弁１８キャピラリチューブ１９バイパス管２０開閉制御弁Ａ１第一接続部Ａ２第二接続部Ａ３第三接続部２３、２５圧力センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】圧縮機の吐出側より分岐し、その一方の
管路に第一開閉弁、室外熱交換器、電子膨張弁および第
一接続部を接続するとともに、他方の管路に第二接続部
を接続し、前記圧縮機の吸込側に至る一方の管路に第三
接続部を接続する一方、他方の管路と前記第一開閉弁と
室外熱交換器との間に第二開閉弁を接続した室外ユニッ
トと、前記第二接続部に第一配管を接続し、同第一配管
より分岐し、複数の第三開閉弁を並列に接続する一方、
前記第三接続部に第二配管を接続し、同第二配管より分
岐し、複数の第四開閉弁を並列に接続するとともに、前
記複数の第三開閉弁と第四開閉弁とを夫々並列に接続し
て夫々を複数の第四配管へ接続し、前記第一接続部に第
三配管を接続し、同第三配管より分岐し、複数の第五配
管を並列に接続した分流ユニットと、前記第四配管より
室内熱交換器、室内側の電子膨張弁を経て前記第五配管
へ接続されてなる複数の室内ユニットとから構成され、
前記第一開閉弁、第二開閉弁、第三開閉弁および第四開
閉弁を運転状態に応じて開閉制御することにより、前記
複数の室内ユニット毎に冷房運転と暖房運転とを選択的
に、または、同時に行うことができ、さらに前記室外熱
交換器を停止させて行う冷暖房同時運転を可能になるよ
うに構成してなる多室形空気調和機において、前記分流ユニット内の前記第三開閉弁の夫々両端に、開
閉制御弁を備えたバイパス管を接続するとともに、前記
各室内熱交換器の配管に冷媒圧力を検出する圧力検出手
段を設け、停止中の前記室内ユニットを暖房運転開始す
る場合、同室内ユニットに対応する前記第三開閉弁およ
び第四開閉弁を閉じるとともに、前記開閉制御弁を開
き、所定時間経過後、前記室内側の電子膨張弁を開き、
その後前記室内熱交換器の冷媒圧力が所定圧力に達した
後、前記第三開閉弁を開くよう制御してなることを特徴
とする多室形空気調和機。
【請求項２】圧縮機の吐出側より分岐し、その一方の
管路に第一開閉弁、室外熱交換器、電子膨張弁および第
一接続部を接続するとともに、他方の管路に第二接続部
を接続し、前記圧縮機の吸込側に至る一方の管路に第三
接続部を接続する一方、他方の管路と前記第一開閉弁と
室外熱交換器との間に第二開閉弁を接続した室外ユニッ
トと、前記第二接続部に第一配管を接続し、同第一配管
より分岐し、複数の第三開閉弁を並列に接続する一方、
前記第三接続部に第二配管を接続し、同第二配管より分
岐し、複数の第四開閉弁を並列に接続するとともに、前
記複数の第三開閉弁と第四開閉弁とを夫々並列に接続し
て夫々を複数の第四配管へ接続し、前記第一接続部に第
三配管を接続し、同第三配管より分岐し、複数の第五配
管を並列に接続した分流ユニットと、前記第四配管より
室内熱交換器、室内側の電子膨張弁を経て前記第五配管
へ接続されてなる複数の室内ユニットとから構成され、
前記第一開閉弁、第二開閉弁、第三開閉弁および第四開
閉弁を運転状態に応じて開閉制御することにより、前記
複数の室内ユニット毎に冷房運転と暖房運転とを選択的
に、または、同時に行うことができ、さらに前記室外熱
交換器を停止させて行う冷暖房同時運転を可能になるよ
うに構成してなる多室形空気調和機において、前記分流ユニット内の前記第三開閉弁の夫々両端に、開
閉制御弁とキャピラリチューブとの直列回路を備えたバ
イパス管を接続するとともに、前記各室内熱交換器の配
管および前記バイパス管に夫々冷媒圧力を検出する圧力
検出手段を設け、停止中の前記室内ユニットを暖房運転
開始する場合、同室内ユニットに対応する前記第三開閉
弁および第四開閉弁を閉じるとともに、前記開閉制御弁
を開き、所定時間経過後、前記室内側の電子膨張弁を開
き、その後前記室内熱交換器と前記バイパス管の冷媒圧
力の圧力差が所定値に達した後、前記第三開閉弁を開く
よう制御してなることを特徴とする多室形空気調和機。
【請求項３】前記開閉制御弁に電磁弁を用いてなるこ
とを特徴とする請求項１または２記載の多室形空気調和
機。
【請求項４】前記開閉制御弁に電子膨張弁を用いてな
ることを特徴とする請求項１または２記載の多室形空気
調和機。
【請求項５】前記圧力検出手段に圧力センサまたは圧
力スイッチを用いてなることを特徴とする請求項１また
は２記載の多室形空気調和機。
【請求項６】前記分流ユニットを、前記複数の室内ユ
ニットに夫々対応し、前記第三開閉弁と第四開閉弁およ
び開閉制御弁を備えたバイパス管を夫々備えた複数の分
流ユニットから構成してなることを特徴とする請求項１
または２記載の多室形空気調和機。
【請求項７】前記圧縮機の吐出側に、油を分離し前記
圧縮機の吸込側に還流させるオイルセパレータを設けて
なることを特徴とする請求項１または２記載の多室形空
気調和機。